JPH07220048A - データ変換装置及び画像形成装置 - Google Patents

データ変換装置及び画像形成装置

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JPH07220048A
JPH07220048A JP6010077A JP1007794A JPH07220048A JP H07220048 A JPH07220048 A JP H07220048A JP 6010077 A JP6010077 A JP 6010077A JP 1007794 A JP1007794 A JP 1007794A JP H07220048 A JPH07220048 A JP H07220048A
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JP6010077A
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Tadayoshi Nakayama
忠義 中山
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個のルックアップテーブル(以下、LU
Tという)を用いた補間演算によってデータ変換を行う
データ変換装置において、複数個のルックアップテーブ
ル個々のメモリを有効に用いることにより複数種類の特
性に係るデータ変換を行う。 【構成】 同一容量を有したLUT111および112
の前,後にそれぞれアドレス交換器108およびデータ
変換器113を設けることにより、LUT111では常
に偶数アドレスがアクセスされLUT112では奇数ア
ドレスがアクセスされるとともに、各LUTから出力し
た値は基づく補間演算は常にアドレスを交換しない場合
と同様の結果を得る。これによりLUT111および1
12のそれぞれ奇数および偶数アドレスがアクセスされ
るメモリには他の変換特性に関する格子点データを格納
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ルックアップテーブル
(以下、LUTともいう)を用いた補間演算処理によ
り、nビットの1つまたは複数(多次元)の信号を、別
のkビットの信号に変換するデータ変換装置に関し、例
えばR(赤),G(緑),B(青)等の画像信号をY
(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),Bk
(黒)等のプリント信号に変換するためのデータ変換装
置および該装置を用いた画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ディジタル化された画像信号の非線形変
換(ガンマ変換,log変換等)は、LUTを用いて行
われることが多い。その主な理由は、これらの非線形変
換を演算回路によって求めようとする場合、その演算回
路が極めて複雑になり、また、回路規模が大きくなる点
にある。例えば8ビットのビデオ信号に任意の非線形変
換を行う処理をLUTを用いて行う場合、256バイト
の容量のメモリでその処理が可能となり、比較的小さな
回路規模とすることができる。このLUTを用いた変換
は1つの画像信号を別の性質の他の1つの画像信号に変
換するものであるため、そこで使用されるLUTは一般
に1次元LUTと呼ばれる。
【0003】一方、最近のデスクトップパブリッシング
(以下、DTPと略す)環境の著しい進歩等によって、
カラー画像の扱いが容易となり、扱われる機会も多くな
りつつある。
【0004】DTPにおけるカラー画像の入力機器とし
ては、スキャナ,ビデオカメラ等が一般に知られてお
り、また、出力機器としてはインクジェット方式,染料
熱昇華方式あるいは電子写真方式等の各種カラープリン
タが知られている。これらのカラー入,出力機器は、そ
れぞれ固有の色空間を有しており、このため、あるスキ
ャナから得たカラー画像データを、そのまま別のカラー
プリンタに転送して、画像をプリント出力する場合、そ
の画像の色がオリジナルの画像の色と一致することは、
ほとんどありえない。この場合において、両者の色を一
致させるには、いわゆる入力デバイス(スキャナやビデ
オカメラ等)の色空間を、出力デバイス(各種カラープ
リント等)の色空間に変換するといった処理が必要にな
る(以下では、この処理を色変換処理と称す)。
【0005】この色変換処理は、具体的には入力デバイ
スの色空間を成す3色(一般的には、R(赤),B
(青),G(緑)の3色)の画像信号を同時に参照し
て、出力デバイス側の色空間を成す3色あるいは4色の
画像信号に変換するものである。
【0006】ところで、このような入力デバイスの3色
の画像信号を、出力デバイスの複数色中の1色に変換す
る処理を、前述したようにLUTだけを用いて行う場
合、画像信号1色あたり8ビットとするとき、入力24
ビット、出力8ビットのLUTとなり16M(メガ)バ
イトの容量のメモリが必要になり、さらに、出力デバイ
スの色数分だけ上述のメモリが必要になる。この場合、
総メモリ容量は、48〜64Mバイトとなって、比較的
大容量のメモリを必要とすることになる。
【0007】このような場合、コスト的に実用的でない
ため、色変換処理でLUTを使用する場合は、補間処理
を併用してLUTのメモリ容量を減らすことが一般的に
行われている。LUTを用いて3色の画像信号を1色に
変換する際の補間方法としては、何種類か知られている
が、その一例として例えば8点補間がよく知られてお
り、以下これについて説明する。
【0008】LUTを用いた補間方法では、変換前の3
つの色信号Xi,Yi,Zi(各色n+mビット)をX
i=Xh・2m +Xf、Yi=Yh・2m +Yf、Zi
=Zh・2m +Zfと表わして変換処理を行うのが一般
的である。ここで、Xh,Yh,Zhは、色信号Xi,
Yi,Zi各々の上位nビット信号を表わし、Xf,Y
f,Zfは、色信号Xi,Yi,Zi各々の下位mビッ
ト信号を表わす。
【0009】LUTにはXn,Yn,Znのそれぞれの
n 個の値Xh=0,1,2,…,2n −1、Yh=
0,1,2,…,2n −1、Zh=0,1,2,…,2
n −1のすべての組み合わせ(23n通り)に対して変換
後の色データ(以下では、格子点データともいう)が格
納されている。すなわち、LUTの内容はこれらの組み
合わせを3次元空間の座標とするときにこれらの座標に
よって特定される各格子点に格子点データが対応づけら
れるものとして説明される。これら格子点データは、X
h,Yh,Zh信号を連結した3・nビットデータをア
ドレスとして読み出される。
【0010】8点補間処理では、以上のようにしてLU
Tから読出される格子点データは、図1に示す立方体の
頂点(格子点)に位置する8つの座標に対応した格子点
データであり、これら8個の格子点データを用い、補間
対象点、すなわち変換前の3つの色信号Xi,Yi,Z
iで表わされる点について補間演算を行い変換後のデー
タを求める。すなわち、図1に示す立方体(部分補間空
間)において各格子点間の2m 個の点の座標として示さ
れる下位ビット信号(Xf,Yf,Zf)で示される対
象点について演算が行われる。
【0011】すなわち、図1に示す部分補間空間の各々
の格子点における格子点データをD(X座標,Y座標,
Z座標)と表わし、8点補間処理によって求めた変換デ
ータをH1 (Xi,Yi,Zi)と表わすとき、変換デ
ータH1 は、以下の演算
【0012】
【数1】 H1(Xi,Yi,Zi)=2-3m・[(2m-Xf)・(2m-Yf)・(2m-Zf)・D(Xh,Yh,Zh) +Xf・(2m-Yf)・(2m-Zf)・D(Xh+1,Yh,Zh) +(2m-Xf)・Yf・(2m-Zf)・D(Xh,Yh+1,Zh) +(2m-Xf)・(2m-Yf)・Zf・D(Xh,Yh,Zh+1) +Xf・Yf・(2m-Zf)・D(Xh+1,Yh+1,Zh) +(2m-Xf)・Yf・Zf・D(Xh,Yh+1,Zh+1) +Xf・(2m-Yf)・Zf・D(Xh+1,Yh,Zh+1) +Xf・Yf・Zf・D(Xh+1,Yh+1,Zh+1)] …(1) によって求めることができる。
【0013】上記補間演算を行うのに必要な8つの格子
点データは、1つのLUTから逐次読出して、上記演算
を行い変換データを求めることができるが、この場合に
は、演算時間が長く、高速に変換データを得ることがで
きない。このため、従来の構成では、同一内容のLUT
を8個用意し、上記補間演算に必要な格子点データDを
8個並列に読出し、各々の格子点データに上記(1)式
に示される所定の係数を乗じてこれらを加算することに
より、8点補間演算結果を求めていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、高速に8点補間演算処理を行おうとする場
合、LUTが8個必要になる。この場合において、変換
されるべき色信号の上位ビット数、すなわち格子点を規
定するデータのビット数をn=4とし、かつLUTの出
力データ幅を8ビットとするとき、1つのLUTの容量
は4kバイト(アドレス12ビット、出力8ビット)と
なり、トータルでは4kバイト×8=32kバイト分の
テーブルメモリが必要になる。このため、上述のような
従来のデータ変換装置は、比較的コストが高くなるとい
う問題点を有していた。
【0015】本発明は、上記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、その目的とするところは、上
述のように、高速補間演算処理を行うためにその数を増
したLUTを有効に活用することが可能なデータ変換装
置を提供することにある。
【0016】また、本発明はLUTを有効に使用できる
データ変換装置を提供することを他の目的とする。
【0017】また、本発明は画像出力デバイスの動作に
合わせて良好に動作可能なデータ変換装置を提供するこ
とをさらに他の目的とする。
【0018】また、本発明はデータ変換装置を適用した
画像形成装置を提供することをさらに目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
複数のアドレスを生成する手段と、複数のルックアップ
テーブルと、補間演算処理部とを有してデータ変換を行
うデータ変換装置において、前記アドレス生成手段と前
記複数のルックアップテーブルとの間に設けられるアド
レス交換手段と、前記複数のルックアップテーブルに、
所定の性質を有するアドレスが与えられるように、前記
アドレス交換手段を制御する制御手段とを有することを
特徴とする。
【0020】また、複数のルックアップテーブルを用い
た補間演算によりデータ変換を行うデータ変換装置にお
いて、変換されるべき入力データに基づいて複数のアド
レスを生成するアドレス生成手段と、前記入力データの
一部のデータと切換え制御信号との排他的論理演算を行
う論理演算手段と、該アドレス生成手段によって生成さ
れる前記複数のアドレスが前記複数のルックアップテー
ブルに与えられる前に、前記論理演算手段の演算結果に
応じて当該交換態様を変化させることにより、前記複数
のアドレスのそれぞれが当該アドレスの属性に対応した
ルックアップテーブルに与えられるよう、前記複数のア
ドレスを交換するアドレス交換手段と、前記複数のルッ
クアップテーブルから出力される格子点データそれぞれ
について、前記論理演算手段の演算結果に応じて当該交
換態様を変化させることにより、当該格子点データを出
力したアドレスに対応した補間演算係数が対応付けられ
るよう格子点データを交換するデータ交換手段と、該デ
ータ交換手段が出力する格子点データに基づいて補間演
算を行い変換データを出力する補間演算手段と、複数の
データ変換特性に応じて前記切換え制御信号を順次変更
し、該複数のデータ変換特性のデータ変換を順次実行す
るデータ変換実行手段と、を具えたことを特徴とする。
【0021】また、複数のルックアップテーブルを用い
た補間演算によりデータ変換を行うデータ変換装置にお
いて、変換されるべき入力データに基づいて複数のアド
レスを生成するアドレス生成回路と、前記入力データの
一部のデータと切換え制御信号タとの排他的論理演算を
行う論理演算回路と、該アドレス生成手段によって生成
される前記複数のアドレスが前記複数のルックアップテ
ーブルに与えられる前に、前記論理演算手段の演算結果
に応じて当該交換態様を変化させることにより、前記複
数のアドレスのそれぞれが当該アドレスの属性に対応し
たルックアップテーブルに与えられるよう、前記複数の
アドレスを交換するアドレス交換回路と、前記複数のル
ックアップテーブルから出力される格子点データそれぞ
れについて、該格子点データを出力したアドレスに対応
した補間演算係数が対応付けられるよう補間演算係数を
交換する係数交換回路と、該係数交換手段が出力する補
間演算係数に基づいて補間演算を行い変換データを出力
する補間演算回路と、複数のデータ変換特性に応じて前
記切換え制御信号を順次変更し、該複数のデータ変換特
性のデータ変換を順次実行するため、前記切換え制御信
号を入力するための端子と、を具えたことを特徴とす
る。
【0022】さらに、複数のルックアップテーブルを用
いた補間演算によりデータ変換を行うデータ変換装置に
おいて、データ変換に用いるルックアップテーブルを切
換え制御信号によって切換える手段を具えたことを特徴
とする。
【0023】
【作用】以上の構成によれば、一定の切換え制御信号状
態の下では、各ルックアップテーブルでアクセスされる
アドレスは常に一定の領域のアドレスに限られる。これ
により、複数のルックアップテーブルを互いに異なる領
域に格納したルックアップテーブルにおいて、1つの変
換特性を有するルックアップテーブルのみをアクセスす
ることが可能となる。
【0024】一方、上記切換え信号の内容を変更するこ
とにより、各ルックアップテーブルにおける上述の領域
を変更することができ、これにより、他の変換特性を有
するルックアップテーブルをアクセスすることができ、
結果として複数種類の変換を行うことが可能となる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0026】(第1実施例)図2は、本発明の一実施例
に係るデータ変換装置の構成を示すブロック図である。
【0027】本実施例は、従来例で説明した、例えば
R,G,Bに係る3次元の信号を変換するものでなく、
1次元の8ビット信号Xi(=Xh・24 +Xf、Xh
は上位4ビット、Xfは下位4ビット)を別の信号に変
換するデータ変換装置に関するものであり、最も簡易な
構成の一つを示すものである。上位4ビット信号Xhに
対する格子点データをD(Xh)、補間演算後の変換デ
ータをH2 (Xi)とするとき、本例における補間演算
は1次元2点補間であり、
【0028】
【数2】 H2(Xi)=2-4・{(24-Xf)・D(Xh)+Xf・D(Xh+1)} …(2) と表わされる。
【0029】図2において、101は上位ビット信号X
hを入力する端子、102は下位ビット信号Xfを入力
する端子、103は24 という値を示す信号を入力する
端子を示す。また、104は後述の2種類の変換テーブ
ルを切り換えるための制御信号EXを入力する端子を示
す。さらに、105は上位ビット信号Xhに“1”を加
算する加算器、106はエクスクルーシブオア素子(以
下、EXOR素子と略す)、107はEXOR素子10
6の出力である切換制御信号を示す。
【0030】108は本発明の一実施例に係るアドレス
交換器、111および112は後述されるアドレス交換
器108からのアドレスに応じて格子点データを出力す
るLUT、113はLUT111または112から出力
される格子点データの連送経路を交換するデータ交換器
である。
【0031】データ交換器113の出力は以下の構成に
よる補間演算に供される。すなわち、121および12
2は乗算器、125は減算器、126は加算器、127
は変換データH2 (Xi)を出力する端子である。
【0032】図3(a)および(b)は、アドレス交換
器108およびデータ交換器113における動作の概念
を示す模式図である。
【0033】すなわち、制御信号107が“0”の時は
図3(a)に示すように、上段から入力された信号は上
段から、下段から入力された信号は下段からそれぞれ出
力され信号は交換されない。これに対して制御信号10
7が“1”の時は図3(b)に示すように、上段から入
力された信号は下段へ、下段から入力された信号は上段
へ出力され信号が交換される。
【0034】さらに詳しく説明すると、アドレス交換器
108およびデータ交換器113の動作は、変換テーブ
ル切換信号EXと上位ビット信号Xhの最下位ビット
(以下、LSBと略す)との排他的論理和演算回路、す
なわちEXOR素子106の出力信号107によって定
まる。まず、切換信号XEが“0”で、上位ビット信号
XhのLSBも“0”の場合(この時、Xhは偶数であ
る)、制御信号107は“0”になるので、アドレス交
換器108およびデータ交換器113での信号の交換は
行われない。従って、端子101から入力された偶数の
上位ビット信号Xhはアドレス信号としてLUT111
に与えられ、また、この信号Xhに加算器105により
“1”が加算された信号Xh+1は奇数のアドレス信号
としてLUT112に与えられる。これによりLUT1
11および112からはそれぞれD(Xh)およびD
(Xh+1)が読出され、データ交換器113をそのま
ま通過してD(Xh)は乗算器121へD(Xh+1)
は乗算器122に入力される。一方、乗算器121に
は、減算器125で演算された24 −Xfが係数として
入力され乗算器122には入力信号の下位ビット信号X
fが係数として入力される。
【0035】以上から乗算器121では(24 −Xf)
・D(Xh)、乗算器122ではXf・D(Xh+1)
の演算がそれぞれ行われ、これらの演算結果は加算器1
26で加算され下位4ビットを切り捨てまたは丸めた値
が端子127から出力される。この出力が上記(2)式
の演算結果となる。
【0036】次に、上位ビット信号XhのLSBが
“1”で、切換信号EXが“0”の場合(この時、Xh
は奇数である)、制御信号107は“1”になるので、
アドレス交換器108およびデータ交換器113では、
ぞれぞれ図3(b)に示すような信号の交換が行われ
る。従って、端子104から入力された奇数のXhはア
ドレス交換器108で交換されてLUT112に与えら
れ、加算器105によって信号Xhに“1”が加算され
た偶数のアドレス信号はLUT111に与えられる。こ
れにより、LUT112からはD(Xh)が、LUT1
11からはD(Xh+1)が読出される。LUT112
から読出されたデータD(Xh)はデータ交換器113
で交換されて乗算器121に入力され、LUT111か
ら読出されたD(Xh+1)は乗算器122に入力され
る。これ以降の処理は前述の場合(信号XhのLSBが
“0”の場合)と同一である。
【0037】上記2つの場合の説明から明らかなよう
に、LUT111には偶数アドレスのみが与えられ、ま
た、LUT112には奇数アドレスのみが与えられる。
従って、切換信号EXを“0”に設定するとき、LUT
111は偶数アドレス専用のテーブルとして用いられ、
また、LUT112は奇数アドレス専用のテーブルとし
て用いられる。
【0038】すなわち、図2に示すデータ変換装置は2
点補間によるものであり、この場合、従来構成と同様、
相互に同一内容の2個のLUTを用い、しかもそれぞれ
のLUTは従来構成で用いられるLUTと同メモリ容量
であるが、上述のようにそれぞれのLUTを奇数アドレ
スおよび偶数アドレス専用に用いる構成とする。このた
め、図2に示す実施例のようにそれぞれのLUTのメモ
リ容量を従来例のものと同様とした場合、それぞれのL
UTのアクセスされないアドレスに対応して別の特性の
格子点データを格納し、信号EXを“1”に設定するこ
とにより、図15以降で後述のように、異なる特性のデ
ータ変換を行うことができる。
【0039】信号EXを“1”に設定すると、上述の2
つの場合(信号EXが“0”で、XhのLSBが“0”
および“1”の2つの場合)に対して、アドレス交換器
108とデータ交換器113の制御信号107が反転す
ることになるので、LUT111には奇数アドレスのみ
が、LUT112には偶数アドレスのみが与えられ、前
述のようにデータ変換処理が行われることになる。
【0040】(第2実施例)図4は本発明の他の実施例
に係るデータ変換装置の構成を示すブロック図である。
【0041】本実施例と上記第1実施例との違いは、第
1実施例で用いているデータ交換器113の代りに乗算
係数交換器131を設けたことである。
【0042】乗算係数交換器131は、上記第1実施例
で説明したアドレス交換器やデータ交換器と同様の機能
を果すものであり、制御信号107の“0”または
“1”に応じて、係数Xfおよび(24 −Xf)をそれ
ぞれ乗算器121または122に与えるものである。こ
れにより、上記第1実施例においてデータ交換器113
を取り除いた場合には、被乗数と乗数(乗算係数)の対
応がずれる場合が出てくるが、乗算係数交換器131を
設けることにより、このような対応のずれを無くすこと
ができ、第1の実施例と全く同一のデータ変換を行うこ
とができる。
【0043】(第3実施例)図5は本発明のさらに他の
実施例に係るデータ変換装置の構成を示すブロック図で
ある。
【0044】本実施例は2入力データのデータ変換処理
に関し、ここでは2次元補間空間における4点補間によ
ってデータ変換処理を行う構成を示す。すなわち、補間
演算には4つの格子点データを用いるため、従来例で説
明したように4個のLUTを用いる。従来技術では4個
のLUTを用いて1種類のデータ変換のみが可能であっ
たのに対し、本実施例によれば、以下に説明される構成
によって4種類のデータ変換が可能となる。
【0045】2次元入力空間をなす入力データをXi=
Xh・24 +Xf、Yi=Yh・24 +Yf(ここで、
Xh,Yhは上位4ビット、Xf,Yfは下位4ビッ
ト)とし、Xh,Yhに対する格子点データをD(X
h,Yh)、補間処理後の変換データをH3 (Xi,Y
i)とするとき、変換データH3 (Xi,Yi)は以下
の補間演算
【0046】
【数3】 H3(Xi,Yi)=2-8・[(24-Yf){(24-Xf)・D(Xh,Yh)+Xf・D(Xh+1,Yh)} +Yf・{(24-Xf)・D(Xh,Yh+1)+Xf・D(Xh+1,Yh+1)}] …(3) によって求められる。
【0047】図5において、201,202はそれぞれ
上位ビット信号Xh,Yhを入力する端子、203,2
04はそれぞれ下位ビット信号Xf,Yfを入力する端
子、205は24 という値を示す信号を入力する端子、
206,207はそれぞれLUTにおける4種類の変換
テーブルを切り換える制御信号EX1,EX2を入力す
る端子である。
【0048】210,211は上位ビット信号Xh,Y
hにそれぞれ“1”を加算する加算器、213,214
はそれぞれ上位ビット信号Xh,YhのLSBと上記制
御信号EX1,EX2を入力とするEXOR素子、21
5,216はそれぞれEXOR素子213,214の出
力信号である。また、221〜224は、図3(a)お
よび(b)で示した機能を有するアドレス交換器、24
1〜244は、同様のデータ交換器、231〜234は
格子点データを出力するLUTである。251〜256
は上記データ変換器からの出力と後述の減算器からの出
力もしくは前記Xf,Yfとの間で乗算を行う乗算器、
261,262はそれぞれ24 からXfを減算する減算
器、271〜273は加算器、274は変換データH3
(Xi,Yi)を出力する端子である。
【0049】アドレス交換器221〜224およびデー
タ交換器241〜244は前述の図3(a),(b)に
示す動作をし、これらの動作はテーブル切換制御信号E
X1,EX2と上位ビット信号Xh,YhそれぞれのL
SBとの排他的論理和演算結果、すなわち制御信号21
5,216によって制御される。
【0050】まず、信号EX1,信号EX2がいずれも
“0”で、上位ビット信号XhおよびYhいずれのLS
Bも“0”の場合について説明する(この時、Xh,Y
hはいずれも偶数である)。
【0051】この場合、EXOR素子の出力である制御
信号215,216はいずれも“0”になるので、アド
レス交換器221〜224およびデータ交換器241〜
244での信号の交換(図3(b)に示す動作)は行わ
れない。従って、端子201,202から入力された偶
数のXh,Yhは8ビットに連結された後、そのままL
UT231に与えられる。なお、上位ビット信号Xh,
Yhを相互に連結する際、Xhを上位にしても、下位に
してもどちらでもよいが、本例の説明では、Xhを上位
4ビット、Yhを下位4ビットとして連結するものとす
る。
【0052】また、加算器210により上位ビット信号
Xhに“1”が加算された値Xh+1にYhを連結した
8ビット信号はそのままLUT232に与えられ、加算
器211によってYhに“1”が加算された値Yh+1
にXhを連結した信号はそのままLUT233に与えら
れ、さらにLUT234には、Xh+1とYh+1を連
結した信号が与えられる。これにより、LUT231〜
234からそれぞれ格子点データD(Xh,Yh),D
(Xh+1,Yh),D(Xh,Yh+1),D(Xh
+1,Yh+1)が読出され、それぞれ乗算器251〜
254へ送られる。
【0053】一方、乗算器251,253には、減算器
261で演算された24 −Xfが係数として入力され、
乗算器252,254にはXhが係数として入力され
る。同様に乗算器255には、減算器262で演算され
た24 −Yfが係数として入力され、乗算器256に
は、Yfが係数として入力される。従って、乗算器25
1では(24 −Xf)・D(Xh,Yh)、乗算器25
2ではXf・D(Xh+1,Yh)、乗算器253では
(24 −Xf)・D(Xh,Yh+1)、乗算器254
ではXf・D(Xh+1,Yh+1)が演算され、乗算
器251,252の出力は加算器271で、乗算器25
3,254の出力は加算器272でそれぞれ加算され
る。加算された結果はさらに次の乗算器255,256
に送られ、乗算器255では(24 −Yf){(24
Xf)・D(Xh,Yh)+Xf・D(Xh+1,Y
h)}、乗算器256ではYf{(24 −Xf)・D
(Xh,Yh+1)+Xf・D(Xh+1,Yh+
1)}が演算される。これらの演算結果は、加算器27
3に送られて、加算され、下位8ビットが切り捨てまた
は丸められて、端子274から出力される。以上によ
り、上記(3)式の演算が行われる。
【0054】なお、各LUTに与えられる連結後の8ビ
ットアドレスは前述のように、上位4ビット(Xhまた
はYh+1)と下位4ビット(YhまたはYh+1)の
組み合わせとなるが、以下では、上位4ビットが偶数で
下位4ビットが奇数である状態を[偶,奇]のように表
現するものとする。上記説明におけるLUT231〜2
34の入力アドレスの状態は、それぞれ[偶,偶],
[奇,偶],[偶,奇],[奇,奇]となる。
【0055】次に、上位ビット信号XhのLSBのみが
“1”になった場合について説明する(この時Xhは奇
数であり、Yhは偶数である)。
【0056】この場合、信号215が“1”になるの
で、アドレス交換器223,224およびデータ交換器
241,242で信号の交換(図3(b)に示す動作)
が行われる。これらのアドレス交換器223,224の
みでアドレス信号が交換される場合、連結された8ビッ
トアドレスのうち偶数の下位4ビット信号Yhのものは
LUT231および232に入力し、“1”が加算され
た奇数の(Yh+1)はLUT233および234に入
力する。一方、連結された8ビット信号のうち奇数の上
位ビット信号Xhは、アドレス交換器223,224で
交換されてLUT232,234にそれぞれ与えられ、
加算器210により信号Xhに“1”が加算された偶数
のアドレス信号(Xh+1)はLUT231,233に
与えられる。
【0057】そして、上記アドレス信号の入力に応じて
LUT231〜234から、それぞれ格子点データD
(Xh+1,Yh),D(Xh,Yh),D(Xh+
1,Yh+1),D(Xh,Yh+1)が読出される。
これらの格子点データはデータ交換器241,242で
交換され、D(Xh+1,Yh)は乗算器252に、D
(Xh,Yh)は乗算器251にD(Xh+1,Yh+
1)は乗算器254に、D(Xh,Yh+1)は乗算器
253に入力する。各々の乗算器に入力する格子点デー
タの位置関係は上位ビット信号XhのLSBが“0”の
時と同一である。従って、これ以降の処理は前述の場合
(XhのLSBが“0”の場合)と同一である。
【0058】以上から明らかなように、上記2つの場合
(上位ビット信号XhのLSBが“0”および“1”の
場合)においてLUT231〜234に与えられるアド
レス状態はいずれの場合も、それぞれ[偶,偶],
[奇,偶],[偶,奇],[奇,奇]となる。このアド
レス状態は信号YhのLSBが“1”の場合でも同様で
あり、切換制御信号EX1,EX2の組み合わせが変わ
らない限り変化しない。
【0059】従って、制御信号EX1およびEX2がそ
れぞれ“0”に設定される上述の変換では、各々のLU
Tの1/4の領域のみが用いられていることになる。残
りの3/4の領域は、入力信号EX1,EX2の値の組
み合わせを変えることによりアクセスできる。以下にE
X1,EX2の値の各組み合わせに対してLUT231
〜234に与えられるそれぞれのアドレス状態を示す。
【0060】EX1=0,EX2=0 の時、[偶,偶],[奇,
偶],[偶,奇],[奇,奇] EX1=1,EX2=0 の時、[奇,偶],[偶,偶],[奇,
奇],[偶,奇] EX1=0,EX2=1 の時、[偶,奇],[奇,奇],[偶,
偶],[奇,偶] EX1=1,EX2=1 の時、[奇,奇],[偶,奇],[奇,
偶],[偶,偶] このように、LUT231〜234のそれぞれにおい
て、EX1,EX2の値の各組み合わせごとにアクセス
される領域に、独立した変換テーブルデータを格納する
ことにより、4種類の異なるデータ変換を実現すること
ができる。この種類の異なるデータ変換については、図
15以降で詳細に説明する。
【0061】(第4実施例)図6は本発明の第4の実施
例に係るデータ変換装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0062】本実施例と上記第3の実施例との違いは、
上記第3の実施例で用いたアドレス交換器221〜22
4およびデータ交換器241〜244の代わりに複数ビ
ット幅の4入力1出力セレクタ301〜308を設けた
ことである。
【0063】各セレクタは制御信号216および215
によって制御され、これら信号が“00”の時a入力
が、“01”時b入力が、“10”の時c入力が、“1
1”の時d入力がそれぞれ選択され、eから出力され
る。例えば、EX1=0,EX2=0で上位ビット信号
XhおよびYhのいずれも偶数(LSBが0)の場合、
a入力が選択される。これによりLUT231では
[偶,偶]のアドレスが、LUT232で[奇,偶]の
アドレスが、LUT234では[奇,奇]のアドレスが
常にアクセスされることになる。
【0064】以上のように、4つのセレクタ301〜3
04の機能は上記第3実施例におけるアドレス交換器2
21〜224と同様の機能を果すものである。また、同
様にセレクタ305〜308の機能は、上記第3実施例
のデータ交換器241〜244のデータ交換機能と同様
のものであることは明らかである。従って、本実施例で
は上記第3の実施例と同様に4種類のデータ変換を実現
することができる。
【0065】(第5実施例)図7は本発明の第5の実施
例に係るデータ変換装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0066】本実施例は、図5に示す第3実施例におけ
る2つのデータ交換器243,244を1つのデータ交
換器291に置き換えたものである。この場合におい
て、データ変換器291は、その配置位置が異なり、加
算器271および272の出力側に設けられる。
【0067】これにより、上記第3の実施例におけるデ
ータ交換器243および244による機能を1つのデー
タ交換器291で果すことができる。
【0068】従って、本実施例においても、上記第3の
実施例と同等のデータ変換機能を有し、4種類の異なる
データ変換を実現することが可能となる。
【0069】(第6実施例)図8は本発明の第6の実施
例に係るデータ変換装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0070】本実施例は、上記第5実施例における4つ
のアドレス交換器221〜224を2つのアドレス交換
器293および294に置き換えることにより、ハード
ウェア規模を小さくしたものである。すなわち、上位ビ
ット信号XhおよびYhを合成する前にアドレス交換を
行うものであり、これにより、上記第5実施例における
各アドレス交換器のビット幅は8ビットであるのに対し
て、本実施例におけるアドレス交換器のビット幅を4ビ
ットとすることができる。この結果、上記第5実施例と
比較して、アドレス交換器のハードウェア規模を1/4
に削減することができる。
【0071】この場合においても、アドレス交換機能
は、上記第5実施例のアドレス交換機能と同等である。
従って、本実施例においても4種類の異なるデータ変換
を実現できる。このような種類の異なるデータ変換につ
いては、図15以降において上述する。
【0072】(第7実施例)図9は本発明の第7実施例
に係るデータ変換装置の構成を示すブロック図である。
【0073】本実施例では、図に示すように、上述した
第6実施例と同一の機能のアドレス交換器293および
294を用いるが、LUT231〜234の出力以降の
演算回路の構成を変更したものである。すなわち、本例
の演算回路構成にあっては、これまで説明した実施例の
ように、データ交換器や乗算係数交換器を用いず、乗算
係数を選択するセレクタを用いる。
【0074】このセレクタを用いる演算回路における補
間演算は以下に示す式で表わされる。
【0075】
【数4】 J1=24・D(Xh,Yh)+Xf{D(Xh+1,Yh)-D(Xh,Yh)} …(4) J2=24・D(Xh,Yh+1)+Xf{D(Xh+1,Yh+1)-D(Xh,Yh+1)} …(5) H4(Xi,Yi)=2-8・{24・J1+Yf(J2-J1)} …(6) 上記の(4),(5)および(6)式に基づいて演算さ
れるH4 (Xi,Yi)が図9に示す端子274の出力
である。この補間演算出力H4 (Xi,Yi)は前記
(3)式におけるH3 (Xi,Yi)に等しいことは容
易に確かめられる。
【0076】以下、上記演算を行う構成を図9を参照し
て説明する。
【0077】図9において、311および312はそれ
ぞれ2つのLUT231,232および233,234
から読出された2つの格子点データの差分を求める減算
器であり、この減算器311および312の出力には、
乗算器314および315により、セレクタ326で選
択されたXfまたは24 −Xfが乗じされる。さらに、
乗算器314および315の出力は、加算器321およ
び322によってそれぞれLUT231および233の
出力に24 を乗じた値と加算される。加算器321の出
力は、減算器313により加算器322の出力との間で
減算された後、乗算器316によってセレクタ327に
よって選択されたYfまたは24 −Yfが乗じられる。
また、加算器321の出力には、乗算器319で24
乗じられた後、加算器323で、乗算器316の出力と
の和がとられ、補間演算結果として端子274から出力
される。
【0078】前述した第3〜第6の実施例では、LUT
231〜234に与えられるアドレスが交換されること
により、読出される格子点データの位置関係が変わって
も、その後に行われるデータ交換によって、4つの乗算
器251〜254に入力される格子点データの位置関係
が不変であったため、その後の演算処理の式も(3)式
で示されるもので十分であった。
【0079】しかしながら、本実施例では、アドレスが
交換されてLUTから読出される格子点データの位置関
係が変わると、それを補正するためセレクタ326およ
び327によって選択される乗算係数が変わり、これに
よって演算処理が変化する。
【0080】例えば、XhとYhの両方のアドレスが交
換される場合には、演算処理は以下のようになる。
【0081】
【数5】 J1′=24・D(Xh+1,Yh+1)+(24-Xf){D(Xh,Yh+1)-D(Xh+1,Yh+1)} …(7) J2′=24・D(Xh+1,Yh)+(24-Xf){(D(Xh,Yh)-D(Xh+1,Yh)} …(8) H4′(Xi,Yi)=2-8{24・J1+(24-Yf)(J2-J1)} …(9) なお、(7)式に示すJ1 ′と(4)式に示すJ1 は加
算器321の出力を表わし、(8)式に示すJ2 ′と
(5)式に示すJ2 は加算器322の出力を表わす。
【0082】このように加算器321,322の出力が
変化しても、最終出力H4 ′(Xi,Yi)は、(3)
式に示すH4 (Xi,Yi)と同一であることは容易に
確かめることができる。従って、本実施例においても、
前述した第3〜第6の実施例と同一のデータ変換処理を
行うことが可能となる。
【0083】(第8実施例)図10は、本発明の第8実
施例に係るデータ変換装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0084】これまで説明した第3〜第7の実施例は、
4個のLUTを有し、それぞれのLUTでアクセスされ
るアドレスの属性を固定することで4種の異なるデータ
変換を可能とするものであった。これに対し、本実施例
は、4つのLUTのメモリ容量をそれぞれ半分に減らし
て、2種類のデータ変換だけをできるようにしたもので
ある。
【0085】各LUTのメモリ容量を半分にするため
に、LUT331,332では上位ビット信号Yhが偶
数の格子点データのみを、LUT333,334ではY
hが奇数の格子点データのみを格納する。これにより、
各LUT331〜334のアドレス入力は8ビットから
7ビットになる。上記第7の実施例に示す構成と本実施
例の構成が異なる点は、各要素においてメモリ容量が半
分になった4つのLUT331〜334および加算器3
35のみであり、他の要素は図9における同一番号を付
したものと同一である。
【0086】すなわち、端子202から入力された4ビ
ット信号Yhは上位3ビットと最下位1ビットに分割さ
れこれらの3ビット信号と1ビット信号は、加算器33
5にて加算され、加算結果(3ビット)は4ビットの信
号XhおよびXh+1に連結されて、LUT331,3
32に与えられる。一方、上位ビット信号Yhの上位3
ビットも、そのままXhおよびXh+1信号に連結さ
れ、LUT333,334に与えられる。その他の要素
は、図9にて前述した第7実施例と同一の動作をする。
【0087】これまで説明した実施例では、LUTにX
h(4ビット),Yh(4ビット)のアドレス信号が与
えられると、D(Xh,Yh)という格子点データが読
出されたが、本実施例では、LUTに与えられるYhに
関するアドレス信号が3ビットに減少しているので、L
UTに入力されたアドレスと読出される格子点データの
対応がこれまで説明した実施例と異なったものとなる。
【0088】そこで、以下では、本実施例におけるアド
レスと格子点データとの対応を説明する。
【0089】Yh(4ビット)の上位3ビット信号をY
h(3)と表わすことにすえると、Yhが偶数、すなわ
ちYhのLSBが“0”の時、4つのLUTにはすべて
Yh(3)が入力され、LUT331,332ではX
h,Yh(3)アドレスに対してD(Xh,Yh)とい
う格子点データが、LUT333,334では、Xh,
Yh(3)アドレスに対してD(Xh,Yh+1)とい
う格子点データがそれぞれ読出される。また、Yhが奇
数、すなわちYhのLSBが“1”の時、LUT33
3,334には上記と同様、Yh(3)が与えられ、D
(Xh,Yh)という格子点データが読出されるが、L
UT331,331にはYh(3)+1という値が与え
られ、D(Xh,Yh+1)という格子点データが読出
される。この時Yh+1は偶数である。
【0090】従って、Xh=偶数,Yh=偶数,EX=
0の時、LUT331,334から、それぞれD(X
h,Yh),D(Xh+1,Yh),D(Xh,Yh+
1),D(Xh+1,Yh+1)が読出され、セレクタ
326および327によってそれぞれXf,Yfが選択
される。これにより、前述の(4),(5)および
(6)式に示した演算処理が行われ、端子274に補間
演算結果が出力される。
【0091】また、Xh=奇数,Yh=奇数,EX=0
の時、LUT331〜334から、それぞれD(Xh+
1,Yh+1),D(Xh,Yh+1),D(Xh+
1,Yh),D(Xh,Yh)が読出され、セレクタ3
26および327によってそれぞれ24 −Xf,24
Yfが選択される。この結果、前述の(7),(8)お
よび(9)式に示した演算処理が行われ、結果が端子2
74から出力される。
【0092】以上のように、本実施例においても前述し
た第3〜第7の実施例と同様のデータ変換処理を行うこ
とができる。ただし、データ変換の種類は2種類であ
る。
【0093】なお、実施例では、セレクタによりXfと
4 −Xfを、またYfと24 −Yfを切り換えている
が、この切換は、2の補数演算器(スルーモード付き)
を用いて実現できる。ここで、Xfが必要な時は、2の
補数演算器をスルーモードとし、24 −Xfが必要な時
は2の補数に変換する。2の補数演算器は、すでに公知
であるため、ここでの説明は省略する。
【0094】(第9実施例)図11は本発明の第9実施
例に係るデータ変換装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0095】本実施例は3次元の入力空間について8点
補間演算を行うことにより、データ変換処理を行うもの
である。すなわち、8個のLUTそれぞれが出力する8
つの格子点データを用いて補間演算を行う。この場合に
おいて、従来では8個のLUTを用いて1種類の特性に
係るデータ変換のみが可能であったのに対し、本実施例
によれば8種類の特性に係るデータ変換が可能となる。
【0096】例えば、R,G,Bからなる3次元の入力
データをXi=Xh・24 +Xf,Yi=Yh・24
Yf,Zi=Zh・24 +Zf(ここで、Xh,Yh,
Zhは上位4ビット、Xf,Yf,Zfは下位4ビッ
ト)とし、Xh,Yh,Zhに対する格子点データをD
(Xh,Yh,Zh)、補間処理後の変換データをH5
(Xi,Yi,Zi)とするとき、本実施例のデータ変
換装置では以下に示す補間演算が行われる。
【0097】
【数6】 P1=24・D(Xh,Yh)+Xf{D(Xh+1,Yh,Zh)-D(Xh,Yh,Zh)} …(10) P2=24・D(Xh,Yh+1,Zh)+Xf{D(Xh+1,Yh+1,Zh)-D(Xh,Yh+1,Zh)} …(11) P3=24・D(Xh,Yh,Zh+1)+Xf{D(Xh+1,Yh,Zh+1)-D(Xh,Yh,Zh+1)} …(12) P4=24・D(Xh,Yh+1,Zh+1)+Xf{D(Xh+1,Yh+1,Zh+1)-D(Xh,Yh+1,Zh+1)} …(13) H5(Xi,Yi,Zi)=2-12[24{24・P1+Yf(P2-P1)} +Zf{24・P3+Yf(P4-P3)-24・P1-Yf(P2-P1)}] …(14) すなわち、上記(10)〜(14)式に基づいて演算さ
れるH5 (Xi,Yi,Zi)が本実施例による変換結
果である。
【0098】図11を参照して、上記演算を行うデータ
変換装置の構成を説明する。
【0099】図11において、401,402,403
はそれぞれ上位ビット信号Xh,Yh,Zhを入力する
端子、404,405,406はそれぞれ下位ビット信
号Xf,Yf,Zfを入力する端子、407は24 とい
う値を示す信号を入力する端子、408,409,41
0はそれぞれ8種類の変換処理を切り換える制御信号E
X1,EX2,EX3を入力する端子である。また、4
11〜413はそれぞれ上位ビット信号Xh,Yh,Z
hに“1”を加算する加算器、416〜418は各上位
ビット信号およびそれらに1を加えた信号の経路を変換
することができるアドレス交換器、421〜423は上
述の切換制御信号EX1,EX2,EX3と上位ビット
信号Xh,Yh,ZhのLSBを2入力とするEXOR
素子、426〜428はこれらEXOR素子421〜4
23から出力される制御信号であり、上位アドレス変換
器を制御する。
【0100】431〜438はそれぞれアドレス入力が
12ビットのLUT、441〜450は減算器、451
〜457は乗算器、461〜467は24 を乗算する処
理に相当する4ビットシフトを行うシフタ、471〜4
77は加算器、481〜483はセレクタ、490は補
間演算して求めた変換データを出力する端子である。
【0101】本実施例は図9について説明した第7実施
例を3次元に拡張したものであり、全体構成において次
の点が相違する。すなわち、3次元の信号入力に合わせ
て、Zh,Zfが増したこと、変換特性の種類を4種類
から8種類に増すことができ、それに応じて切換制御信
号EX3入力が増したこと、LUTが4個から8個に増
したこと、および2つのデータを1つのデータに統合す
るステップが2段から3段に増したことである。以上の
相違点は、2次元を3次元に拡張した時に生じる必然的
なものであり、前述の第7実施例における動作と本実施
例における動作とは本質的に同一のものである。
【0102】すなわち、アドレス変換器416〜418
において、アドレスが交換されない場合、すなわち信号
426〜428が3つとも“0”の時、前記(10)〜
(13)式に示すP1 〜P4 はそれぞれ加算器471〜
474から出力され、それ以降の演算回路により(1
4)式が演算されて、端子490よりH5 (Xi,Y
i,Zi)の変換データが出力される。
【0103】一方、アドレス交換器416〜418で1
つでもアドレスが交換されると、上記加算器471〜4
74から出力される値は、上記P1 〜P4 とは違った値
になるが、上記第7実施例で説明したように、端子49
0から出力される変換データの演算式そのものは不変で
ある。すなわち、アドレスが交換されることにより、途
中段階での演算処理式は変化するが、最終出力の演算処
理式は変わらない。このことは、EX1,EX2,EX
3信号を変化して他の8種類の特性に係る変換処理を行
っても同様のことである。
【0104】(第10実施例)図12は、本発明の第1
0実施例に係るデータ変換装置の構成を示すブロック図
である。
【0105】上記第9実施例では、8個のLUTを用い
8種類の異なるデータ変換を行うものであったが、本実
施例では8個のLUTのメモリ容量をそれぞれ1/2に
減らして4種類のデータ変換をできるようにしたもので
ある。
【0106】図12において、各LUTのメモリ容量を
1/2とすることにより、LUT501〜504では上
位ビット信号Zhが偶数の場合の格子点データのみを格
納し、LUT505〜508では上位ビット信号Zhが
奇数の場合の格子点データのみを格納する。これによ
り、各LUT501〜508のアドレス入力は12ビッ
トから11ビットとなる。本例の構成において上記第9
実施例と異なる要素は、容量が1/2となった上記8個
のLUT、および加算器491のみであり、他の要素は
図11において同一符号が付された要素と同一である。
【0107】本実施例の動作は、図10にて示した第8
実施例の動作原理と略同一であるため、その説明は省略
する。
【0108】(第11実施例)図13は本発明の第11
実施例に係るデータ変換装置の構成を示すブロック図で
ある。
【0109】本実施例では、上記第10実施例に対し
て、さらに、8個のLUTのメモリ容量を1/2(第9
実施例における各LUTのメモリ容量の1/4)として
2種類のデータ変換だけを可能としたものである。
【0110】第10実施例のLUTに対して、各LUT
のメモリ容量をさらに1/2とするため、上位ビット信
号Zhに加えてYhの偶数と奇数に着目して格子点デー
タを振り分ける。すなわち、LUT511,512,5
15,516にはYhが偶数の場合の格子点データのみ
を、LUT513,514,517,518にはYhが
奇数の場合の格子点データのみを格納する。前述の第1
0実施例も合わせて考察すると、結局LUT511,5
12にはYhとZhの双方が偶数の場合の格子点データ
のみが格納され、LUT513,514にはYhが奇数
でZhが偶数の場合の格子点データのみが格納され、L
UT515,516にはYhが偶数でZhが奇数の場合
の格子点データのみが格納され、LUT517,518
にはYhとZhの両方が奇数の場合の格子点データが格
納される。これにより、各LUT511〜518のアド
レス入力は10ビットになる。
【0111】上記第10実施例の構成と異なる点は、ア
ドレス入力が10ビットである上記8個のLUTと加算
器493のみであり、他の要素は図12あるいは図11
において同一符号を付した要素と同一である。
【0112】前述した第8実施例の説明から明らかなよ
うに上位ビット信号YhのLSB信号が“1”の時のL
UT511〜518の出力データは、図11においてY
hアドレス信号とYh+1アドレス信号を交換する場合
と同様であり、上位ビット信号ZhのLSB信号につい
ても同様のことが言える。
【0113】従って、上位ビット信号YhのLSB信号
が“1”の時には、セレクタ482で“H”側が選択さ
れ、信号ZhのLSB信号が“1”の時には、セレクタ
483で“H”側が選択されれば、LUT511〜51
8から読出されるデータの格子点座標が入れ替わって
も、補間演算は、常に同一の演算式で行われる。
【0114】本実施例では、2種類の特性に係るデータ
変換のみが可能であるが、各LUTのメモリ容量を図1
1に示す第9実施例に対して1/4に減少できるという
利点がある。また、2種類のデータ変換に対応して、変
換処理切換信号はEX1のみが用いられる。
【0115】(第12実施例)図14は本発明の第12
実施例に係るデータ変換装置の構成を示すブロック図で
ある。
【0116】本実施例では、LUTの数を4個とし、各
LUTを2度アクセスすることにより、8つの格子点デ
ータを読出して、3次元8点補間演算を行うものであ
る。
【0117】図14において、上記4個のLUTは符号
521〜524で示される。
【0118】LUTを2度アクセスするため、演算処理
を2サイクル行うことになる。この2サイクルの第1サ
イクルと第2サイクルを識別するため、端子531から
は、CYC信号が入力される。すなわち、このCYC信
号が“0”の時第1サイクルを表わし、“1”の時第2
サイクルを表わす。CYC信号は、セレクタ532、イ
ンバータ538を介してセレクタ483、そしてゲート
回路535に送られる。このゲート回路535は、デー
タを1サイクル遅延させるためのレジスタ536から出
力されるデータをゲートして加算器447に送るもので
ある。すなわち、第1サイクルではレジスタ536から
の出力データを阻止して、加算器447に送らないが、
第2サイクルでは該レジスタ536の出力を加算器44
7に送る動作を行う。
【0119】CYC信号が、セレクタ532の切換制御
信号として使われることにより、このセレクタ532か
ら出力される信号は、第1サイクルがZh、第2サイク
ルがZh+1になる。これにより、第1サイクルでは加
算器471,472から、それぞれ(10)式,(1
1)式に示すP1 ,P2 が出力され、第2サイクルでは
(12)式,(13)式に示すP3 ,P4 が出力され
る。ただし、アドレス交換制御信号426,427は共
に“0”であるとする。
【0120】上記P1 ,P2 およびP3 ,P4 はそれぞ
れ減算器445、乗算器455、加算器475により合
成され、第1,第2の各サイクルにおいて、以下に示す
値が加算器475から出力される。
【0121】 <第1サイクル> … 24・P1+Yf(P2-P1) <第2サイクル> … 24・P3+Yf(P4-P3) 上記出力値は乗算器457に送られ、セレクタ483で
選択された係数が乗算され、各サイクルにおいて乗算器
457から出力される値は以下のようになる。
【0122】 <第1サイクル> … (24-Zf){24・P1+Yf・(P2-P1) <第2サイクル> … Zf{24・F4+Yf・(P4-P3)} 上記出力値は、加算器477、レジスタ536、ゲート
回路535により加算され、第2サイクルの終了時に
は、以下の値がレジスタ536に入力される。
【0123】
【数7】 24{24・P1+Yf(P2-P1)}+Zf{24・P3+Yf(P4-P3)-24・P1-Yf(P2-P1)} 上記加算結果は、上記(14)式に示したH5 (Xi,
Yi,Zi)を212倍した値であり、次のサイクルでレ
ジスタ536から出力される。これを12ビットシフト
して端子490に出力すれば、2サイクルごとに変換デ
ータが得られることになる。
【0124】以上、第1〜第12実施例で説明したよう
に、本発明の実施例によれば、n個のLUTを用いた補
間演算によってデータ変換を行う場合、最大n種類の特
性のデータ変換を行うことができる。すなわち、各LU
Tにおいて専用にアクセスされるアドレス(領域)を切
換え、この領域毎に異なる特性の格子点データを格納し
ておくことにより、上記テーブル領域の切換え毎に異な
る種類のデータ変換を行うことができる。
【0125】以下に示す各実施例では、データ変換の種
類およびその切換え制御さらにこれに伴うプリント動作
について説明する。
【0126】(第13実施例)本実施例では、プリン
タ,複写機等における電子写真方式によるプリント動作
に本発明を適用した場合を示すものである。
【0127】図15はこのプリント動作に関する制御手
順を示すフローチャート、図16はこの制御の際の各種
信号のタイミングチャート、および図17はこの制御の
ための構成を示すブロック図である。
【0128】以下、これら図を参照して本例に係るデー
タ変換の種類およびプリント動作におけるテーブル領域
切換え制御について説明する。
【0129】本実施例が示す構成は、前述した第9実施
例に示したような8個のLUTを用いて8種類のデータ
変換を可能とするデータ(色)変換装置を用いたプリン
タあるいは複写機のプリント動作に関するものであり、
その初期状態においては、8個のLUTそれぞれに次の
ような8種類のデータが切換え制御に応じてアクセスさ
れる領域毎に予め格納されている。すなわち、図15の
ステップS1501に示すように、被記録媒体として普
通紙を用いる場合であって、R(赤),G(緑),B
(青)データをM(マゼンタ)に色変換する場合の格子
点データ、以下同様に、普通紙を用いる場合のそれぞれ
C(シアン),Y(イエロー),Bk(ブラック)に色
変換する場合の格子点データ、また、OHP用紙を用い
る場合であってR,G,BデータをそれぞれM,C,
Y,Bkに色変換する場合の格子点データが、各LUT
の8分割された領域に格納されている。
【0130】制御用CPU1101(図17参照)は、
プリント出力を制御するエンジン制御部1102(図1
7参照)からプリント信号PRINT(図16参照)を
受けると、図15に示すステップS1501でプリント
動作の制御を開始し、ステップS1502でプリントに
用いられる被記録媒体が何であるかを判別する。この判
別は、被記録媒体の種類を判別するためのセンサ110
6(図17参照)からの出力に基づいて行われる。な
お、センサを用いて被記録媒体の種類を判別する代わり
にユーザーが被記録媒体の設定入力を検出してもよい。
【0131】ここで、普通紙であると判断すると、制御
手順は、ステップS1503以降に移る。ステップS1
503以降では、感光体ドラム(不図示)上へのレーザ
ビームあるいはアナログ光学系(ともに不図示)を用い
た潜像の形成、M,C,Y,Bkそれぞれのトナーを用
いた現像およびこれらの普通紙への転写による画像出力
を行うが、電子写真方式の場合、トナーM,C,Y,B
kの各色について順次1ページ(普通紙の1枚)分づつ
画像出力が行われる(以下、面順次出力ともいう)。す
なわち、各色の順々で潜像形成、現像およびトナー転写
が繰返される。このため、データ(色)変換も各色につ
いて面順次で行われる。
【0132】すなわち、制御用CPU1101は上記の
ように普通紙であることを判別すると、エンジン制御部
1102からのページ先頭信号TOP(図16参照)の
立上りに同期して、切換え制御信号をEX1=0,EX
2=0,EX3=08図11参照)に設定し、それ以降
のデータ変換において、各LUTの普通紙を用いる場合
でM(マゼンタ)に変換するための領域がアクセスされ
るようにする。これとともに、メモリ読出し制御部11
05(図17参照)は、ページ先頭信号TOPに同期し
てバッファメモリ1104(図17参照)へ順次1ペー
ジ分のメモリアドレスを与え、各8ビットのR,G,B
データを読出す。
【0133】データ変換装置1000(図17参照)
は、図11にて前述したように、この読出されたR,
G,Bデータに基づき色変換を行い、M(マゼンタ)に
かかる変換データM(図16参照)を出力する。エンジ
ン部1103(図17参照)は、この変換データMに基
づいてプリント動作を行い、1ページ分のM(マゼン
タ)に係る画像出力(トナーMの普通紙への転写まで)
を行う(以上、ステップS1503,S1504)。
【0134】次に、ステップS1505では、上述と同
様に、次のページ先頭信号TOPの立上りに同期して、
切換え制御信号がそれぞれEX1=1,EX2=0に設
定され(EX3=0はそのまま)、それ以降でアクセス
される各LUTの領域が切換えられる。これにより、上
記と同様にして、データ変換装置1000では、R,
G,B信号がC(シアン)に関する変換データCに変換
され、これに基づき上述のM(マゼンタ)が転写された
普通紙上にC(シアン)の画像が形成される。
【0135】さらに、ステップS1506でも同様に、
切換え制御信号がEX1=0,EX2=1に設定され
(EX3=0はそのまま)、各LUTにおいてそれ以降
でアクセスされる領域が普通紙を用いる場合のY(イエ
ロー)の格子点データを格納する領域とされる。そし
て、R,G,B信号に基づいてこれらの領域をアクセス
するデータ変換が行われ、Y(イエロー)の画像が重ね
て形成される。
【0136】最後のステップS1507においても、同
様に切換え制御信号がEX1=1,EX2=1に設定さ
れることにより、各LUTにおいて普通紙の場合のBk
(ブラック)に関する領域がアクセスされ、Bk(ブラ
ック)の画像が重ねて形成され、本制御手順が終了す
る。
【0137】ステップS1502の被記録媒体の判別に
おいて、OHP用紙であると判別された場合には、ステ
ップS1508で切換え制御信号がEX3=1とされ、
それ以降のステップS1509〜S1512では、上述
のステップS1504〜S1507と同様の制御が行わ
れる。
【0138】以上のように各ページ先頭信号TOPに同
期して、切換え制御信号EX1,EX2,EX3が設定
されこれに応じた画像形成(プリント)が面順次で行わ
れることになる。
【0139】(第14実施例)図18,図19および図
20は、プリント出力を行う装置として、例えばインク
ジェット方式のいわゆるシリアルタイプの記録装置を用
いた場合のアクセス領域切換え等の構成を示し、それぞ
れ上記第13実施例に係る図15,図16および図17
と同様のものである。
【0140】シリアルタイプの記録装置では、被記録媒
体に対して記録ヘッドが走査し、この走査の間にインク
を吐出して記録を行う。従って、M,C,Y,Bkの各
インクを吐出するための個々のインク吐出口から、例え
ばこの順序でインクが吐出され(以下、点順次出力とも
いう)、1画素が形成される。このため、上記第13実
施例の面順次出力とはことなり、各画素毎にデータ変換
が行われ1組のR,G,Bデータに対して各M,C,
Y,Bkの変換データが生成される必要がある。
【0141】図18において、ステップS1802の被
記録媒体の判別で例えば普通紙であると判別すると、ス
テップS1803で制御用CPU1101は切換え制御
信号EX3を“0”に設定する。次に、ステップS18
05ではメモリ読出し制御部1105によってバッファ
メモリ1104から1組の変換入力データR1,G1,
B1(図19参照)を読出す。この読出しは、メモリ読
出し制御部1105が内蔵するシステムクロック(図1
9参照)に同期して行われる。この変換入力データ読出
しの際、読出すべきR,G,Bデータが無い場合には、
本制御手順を終了する(ステップS1806)。
【0142】次のステップS1807では、バッファメ
モリ1104から読出される1組の変換入力データR
1,G1,B1に対し、システムクロックの1周期毎に
切換え制御信号EX2,EX1の値を設定変更する。こ
の設定変更は、メモリ読出し制御部1105からの制御
信号によってインクリメントする2ビットカウンタ11
07の上位ビットをEX2の値、下位ビットをEX1の
値とすることで行う。すなわち、データ変換装置100
0では最初に切換え信号はEX1=0,EX2=0に設
定され、これにより8個のLUTそれぞれアクセス領域
の切換えが行われ、変換入力データR1,G1,B1
は、図11に示した構成による補間演算によってM(マ
ゼンタ)に関する変換データM1に変換される。次のシ
ステムクロックの周期では、EX=1,EX2=0に設
定されシアンの変換データC1が同様に得られ、次のシ
ステムクロック周期でEX1=0,EX2=1の設定に
よって変換データY1が、さらに次のシステムクロック
周期で、EX1=1,EX2=1の設定によって変換デ
ータBk1が得られる。
【0143】以上のようにして得られた1組の変換デー
タM1,C1,Y1,Bk1はエンジン部1103に転
送され、エンジン部1103はそれぞれの記録ヘッドか
らインク吐出を行うよう制御し1画素を形成する(ステ
ップS1808)。
【0144】以上示したステップS1805〜S180
8の処理を繰返すことにより、普通紙の例えば1ページ
分の記録が行われる。
【0145】なお、以上で説明した点順次出力の構成
は、いわゆるシリアルタイプの記録ヘッドを用いる場合
に対応したものであるが、記録ヘッドが記録用紙の幅に
対応した長さを有する、いわゆるフルラインタイプの記
録ヘッドを用いる場合には、上記幅に対応した1ライン
分のデータ毎に切換え制御信号の設定変更を行えばよ
い。
【0146】また、上記インクジェット記録ヘッドの吐
出方式としては、熱エネルギーをインクに作用して気泡
を生成し、この気泡の生成に伴なってインクを吐出する
ものが好適に用いられる。
【0147】(第15実施例)図21〜図23は本発明
の第15実施例に関し、例えば第10実施例で示したよ
うに、8個のLUTを用いて4種類のデータ変換が可能
なデータ変換装置における面順次出力のアクセス領域設
定およびこれに伴うプリント動作を示すものである。
【0148】本実施例のデータ変換の種類は、それぞれ
普通紙を用いる場合であって、R,G,BデータをM,
C,Y,Bkデータに変換する4種類である。図21,
図22および図23で示される本実施例の構成は、上述
した第13実施例に係る図15,図16および図17に
示される面順次出力のための構成と同様に説明できるも
のであるので、ここではその説明を省略する。
【0149】(第16実施例)図24,図25および図
26は、上記第15実施例と同様、8個のLUTを用い
て4種類のデータ変換を行う構成を示す。
【0150】本実施例においても上記第15実施例と同
様、4種類のデータ変換を行うために、各LUTの4分
割された領域に、普通紙の場合について、それぞれM
(マゼンタ),C(シアン),Y(イエロー),Bk
(ブラック)に関する変換データを生成するための格子
点データが格納され、それぞれの領域切換え制御信号E
X1およびEX2の値に応じてアクセスさせる(図24
のステップS2401参照)。
【0151】ただし、上述した第15実施例と異なり、
本例はシリアルタイプのインクジェットプリンタ等の点
順次出力を行う画像出力機器に適用されるものであり、
このため本例の図24〜図26に示す構成は、上記第1
4実施例に係る図18〜図20に示す構成と同様であ
る。
【0152】以上、第13実施例〜第16実施例は、そ
れより前の第9ないしは第10実施例に示した3次元入
力の構成に適用され、8個の同一容量のLUTを用いた
8種類または4種類のデータ変換を行う構成を示すもの
であったが、上記第13〜第16実施例で示される領域
設定等のための構成の適用はこのような実施例に限られ
ないことは明らかである。例えば、第1ないし第8実施
例に示されるような1次元または2次元の入力データに
対して2個または4個のLUTを用いる本発明の実施例
に対しても、切換え制御信号EX1またはEX1とEX
2との組合せを種々の特性のデータ変換に対応付けるこ
とによって、アクセス領域の設定およびその変更、さら
にこれに応じたデータ変換を適切に行うことができる。
【0153】なお、上記第13〜第16実施例は、n個
のLUTを用い、各LUTの格子点データ格納領域をn
等分し、これによって最大n種類のデータ変換を可能と
するものである。しかし、本発明は、このような構成に
とどまらずさらに広く、LUTが複数ある場合にその複
数のLUTを有効に用いる構成にも係るものである。以
下、このような構成のいくつかの実施例について説明す
る。
【0154】(第17実施例)図27,図28および図
29は2種類のLUTを用いて3次元のR,G,Bデー
タをM,C,Y,Bkに面順次でデータ変換する構成を
示すものである。
【0155】ここで、2種類のLUTとは、上記第1〜
第12実施例で説明した考え方により各LUTの領域を
分割し、切換え制御信号EXによって区別される1種類
のデータ変換に係る領域が2つあること、または独立し
た2種類のLUTがあることのいずれかである。
【0156】図27のステップS2701に示すよう
に、初期状態では2種類のLUTのうち切換え制御信号
EX1=0でアクセスされるLUTの方には、普通紙の
場合でM(マゼンタ)に変換するための格子点データが
格納されており、他方のEX=1でアクセスされるLU
TにはOHP用紙の場合でM(マゼンタ)に変換するた
めの格子点データが格納されている。
【0157】記録信号PRINTが発生しプリント動作
が開始されると、ステップS2702でプリントに用い
る被記録媒体が何であるかと判別する。例えば普通紙で
あることを判別した場合には、ステップS2703で切
換え制御信号をEX1=0とし、これによって設定され
る種類のLUTを用いてR,G,BデータをM(マゼン
タ)に変換し、画像出力を行う。これとともに、EX1
=1でアクセスされる種類のLUTには、上記変換に係
るLUTのアクセスの合間、すなわちアクセスがされて
いない間に、普通紙を用いる場合のC(シアン)の変換
データを得るための格子点データが格納される。
【0158】そして、次のステップS2704でEX1
を“1”と設定することにより、上記EX1=1でアク
セスされる種類のLUTを用いてC(シアン)の変換デ
ータを出力する。これとともに他方のLUTには、上記
ステップS2703の処理と同様、次の変換に係るY
(イエロー)の格子点データが格納される。
【0159】以下、ステップS2705,S2706に
おいて同様の処理を繰り返すことにより、Y(イエロ
ー),Bk(ブラック)の変換データを面順次で得るこ
とができる。
【0160】ステップS2702で用いる被記録媒体が
OHP用紙であると判断された場合には、ステップS2
702〜S2710で上記と同様の処理を行い、OHP
用紙に対応したM,C,Y,Bkデータを得て、画像出
力を得ることができる。
【0161】(第18実施例)図30,図31,図32
および図33は本発明の第18実施例に係るデータ変換
装置の構成を説明するものである。
【0162】本実施例は図22に示すように、プリント
しようとする画像が例えば1ページの中で「テキスト」
と「自然画像」であるといった異なる種類の画像が混在
している場合に、これら画像それぞれに適合した特性の
データ変換を行うことを可能とするものである。すなわ
ち、2種類のLUTには、それぞれ「テキスト」および
「自然画像」を出力する場合のM,C,Y,Bkの最適
な変換データが得られるよう、それぞれの格子点データ
を格納するものである。
【0163】図30に示すように、ステップS3001
における初期状態では、切換え制御信号EX1=0でア
クセスされる種類のLUTにはテキスト用のM(マゼン
タ)の変換データを得るための格子点データが格納さ
れ、一方、EX1=1でアクセスされる種類のLUTに
は自然画像用M(マゼンタ)の変換データを出力するた
めの格子点データが格納されている。
【0164】プリント動作が開始されると、ステップS
3002で、M,C,Y,Bkのうち変換に係るものが
何であるかを示すカウンタ値「i」を1インクリメント
し、ステップS3003で領域設定レジスタ1108
(図32参照)に自然画像の領域を縦方向と横方向のア
ドレスの範囲によって設定する。次に、ステップS30
04では、バッファメモリ1104(図32参照)から
の1画素分のR,G,Bデータを読み出すとともに、そ
の位置アドレスを設定する。これにより、次のステップ
S3005において比較器1109(図32参照)で位
置アドレスが上記でレジスタ1108に設定した範囲内
にあるかを判定する。すなわち、現在の位置アドレスが
自然画像領域内のものであるか否かを判定する。
【0165】この判定で、例えばテキスト領域内である
と判定された場合には、ステップS3006で切換え制
御信号EXを“0”に設定し、ステップS3008にお
いてデータ変換装置1000(図32参照)により、カ
ウンタ値iが示す値の色の変換データ、例えばi=1の
場合はM(マゼンタ)の変換データを得る。
【0166】以上のように、例えばM(マゼンタ)につ
いて1ページ分のプリントが終了するまで、ステップS
3003〜S3010の処理を繰り返し、ステップS3
010で1ページ分のプリントが終了したことを判断す
ると、ステップS3012で、カウンタ値iの値が示す
色、例えば、i=1でマゼンタの変換データを出力した
後ではシアンの変換データを得るためのそれぞれ「テキ
スト」用および「自然画像」用の格子点データを所定の
メモリ(不図示)から読出して2種類のLUTに設定す
る。
【0167】以上説明したように、本実施例によれば、
LUTを有効に用いながら画像の種類に応じた最適のデ
ータ変換を行うことができ、これにより良好な画像品位
のプリントを行うことができる。
【0168】(第19実施例)図34,図35,図36
および図37は本発明の第19実施例に係る構成を示す
ものである。
【0169】本実施例では、図37に示すように、1ペ
ージの画像に「テキスト」とその他3種類の「ビデオカ
メラ取り込み画像」、「コンピュータグラフィック画
像」および「スキャナ取り込み画像」が混在する場合に
4種類のLUTを用いてデータ変換を行う。そのため、
バッファメモリ1104(図36参照)から読出される
R,G,Bデータの1画素毎に切換え制御信号EX1お
よびEX2の値を示す2ビットの属性ビットが付加され
ており、これによって、そのR,G,Bデータが、上述
した4種類の画像のうちどの種類の画像であるかを判別
することができる。
【0170】図34において、ステップS3401に示
す初期状態ではEX1およびEX2の値の組合せに応じ
てアクセスされる4種類のLUTのそれぞれに上述した
4種類の「テキスト」、「ビデオ画像」、「グラフィッ
ク」および「スキャナ画像」に関するM(マゼンタ)の
変換データを得るための格子点データが格納されてい
る。プリント動作が開始されると、ステップS3402
で、1画素毎のR,G,Bデータに付加された属性ビッ
ト(EX1,EX2)の値の組合せに応じた種類のLU
Tをアクセスして格子点データを得る。そして、これに
基づいて補間演算を行い変換データを得、これに基づい
て順次画像出力を行って1ページ分のプリントを行う。
次のステップS3403では、この間のデータ変換が行
われていない間に、上記4種類の画像に関するC(シア
ン)の変換データを得るための格子点データを格納す
る。
【0171】以降、上述と同様の動作をステップS34
04〜S3408の処理を行い本処理を終了する。
【0172】(第20実施例)上記第19実施例では、
1画素毎のR,G,Bデータに付加された切換え制御信
号EX1およびEX2の属性ビットにより、アクセスす
るLUTの種類を定めるものとしたが、本実施例では外
部入力信号、内部に有する2ビットカウンタ、またはC
PUが設定するレジスタの内容によってEX1およびE
X2の値を設定可能とするものである。図38はそのた
めの構成を示すブロック図である。
【0173】すなわち、図38に示すように、セレクタ
1113はCPUが設定するモード設定レジスタ111
2の内容に応じて、外部切換え入力信号、2ビットカウ
ンタ1110の値、または設定レジスタ1111の値の
いずれかを選択し、これを切換え制御信号EX1および
EX2の内容とするものである。
【0174】外部切換え入力信号を用いる場合は、面順
次出力および点順出力のいずれにも対応することがで
き、また、2ビットカウンタを用いる場合は、これを
R,G,Bデータ読出しに係る1システムクロック毎に
動作させる場合には点順次出力に対応したものとなり、
ラインクロック毎に動作させる場合には線順次出力に対
応したものとなる。さらに、設定レジスタの内容を用い
る場合は、面順次出力に好適である。
【0175】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば一
定の切換え制御信号状態の下では、各ルックアップテー
ブルでアクセスされるアドレスは常に一部の領域のアド
レスに限られる。これにより、複数のルックアップテー
ブルを互いに異なる領域に格納することができ1つの変
換特性に関するルックアップテーブルのみをアクセスす
ることが可能となる。
【0176】一方、上記切換え信号の内容を変更するこ
とにより、各ルックアップテーブルにおける上述の領域
を変更することができ、これにより、他の変換特性に関
するルックアップを構成することができ、結果として複
数種類の変換を行うことが可能となる。
【0177】この結果、従来複数のLUTを有しデータ
変換を行う装置で問題になっていたLUTの冗長性を無
くすことができ、このLUTを100%有効に利用でき
るようになった。
【0178】また本発明によれば上述したルックアップ
テーブルを組み込んだ画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3つの入力データの上位ビットで規定される補
間空間を概念的に示す模式図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るデータ変換装置の
構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係るデータ変換装置で用い
られるアドレスやデータ等の交換器の動作概念を示す模
式図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係るデータ変換装置の
構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係るデータ変換装置の
構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施例に係るデータ変換装置の
構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第5の実施例に係るデータ変換装置の
構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第6の実施例に係るデータ変換装置の
構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第7の実施例に係るデータ変換装置の
構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第8の実施例に係るデータ変換装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第9の実施例に係るデータ変換装置
の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第10の実施例に係るデータ変換装
置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第11の実施例に係るデータ変換装
置の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第12の実施例に係るデータ変換装
置の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第13の実施例に係るアクセス領域
切換えおよびこれに伴う画像出力制御の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図16】上記制御における各種信号のタイミングチャ
ートである。
【図17】上記制御手順を実行するための構成を示すブ
ロック図である。
【図18】本発明の第14の実施例に係るアクセス領域
切換えおよびこれに伴う画像出力制御の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図19】上記制御における各種信号のタイミングチャ
ートである。
【図20】上記制御手順を実行するための構成を示すブ
ロック図である。
【図21】本発明の第15の実施例に係るアクセス領域
切換えおよびこれに伴う画像出力制御の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図22】上記制御における各種信号のタイミングチャ
ートである。
【図23】上記制御手順を実行するための構成を示すブ
ロック図である。
【図24】本発明の第16の実施例に係るアクセス領域
切換えおよびこれに伴う画像出力制御の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図25】上記制御における各種信号のタイミングチャ
ートである。
【図26】上記制御手順を実行するための構成を示すブ
ロック図である。
【図27】本発明の第17の実施例に係るアクセス領域
切換えおよびこれに伴う画像出力制御の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図28】上記制御における各種信号のタイミングチャ
ートである。
【図29】上記制御手順を実行するための構成を示すブ
ロック図である。
【図30】本発明の第18の実施例に係るアクセス領域
切換えおよびこれに伴う画像出力制御の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図31】上記制御における各種信号のタイミングチャ
ートである。
【図32】上記制御手順を実行するための構成を示すブ
ロック図である。
【図33】上記実施例で出力される画像の一例を示す模
式図である。
【図34】本発明の第19の実施例に係るアクセス領域
切換えおよびこれに伴う画像出力制御の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図35】上記制御における各種信号のタイミングチャ
ートである。
【図36】上記制御手順を実行するための構成を示すブ
ロック図である。
【図37】上記実施例で出力される画像の一例を示す模
式図である。
【図38】本発明の第20の実施例に関し、アクセスす
るLUTの種類を切換えるための構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
111,112,231〜234,331〜334,4
31〜438,501〜508,511〜518,52
1〜524 LUT 108,221〜224,293,294,416〜4
18 アドレス交換器 113,241〜244,291 データ交換器 131 乗算係数交換器 121,122,251〜256,314〜316,4
51〜457 乗算器 126,271〜273,321〜323,335,4
71〜477,491,493 加算器 125,261,262,311〜313,441〜4
50 減算器 105,210,211,411〜413 +1加算器 106,231,214,421〜423 エクスクル
ーシブ−オア素子 301〜308 4入力1出力セレクタ 236,327,481,483 2入力1出力セレク
タ 536 レジスタ 535 ゲート回路 1000 データ変換装置 1101 制御用CPU 1102 エンジン制御部 1103 エンジン部 1104 バッファメモリ 1105 メモリ読出し制御部 1106 センサ 1107 2ビットカウンタ 1108 領域設定レジスタ 1109 比較器 1110 2ビットカウンタ 1111 M,C,Y,Bk設定レジスタ 1112 モード設定レジスタ 1113 セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/60 1/46 G06F 15/68 310 A H04N 1/40 D 1/46 Z

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアドレスを生成する手段と、複数
    のルックアップテーブルと、補間演算処理部とを有して
    データ変換を行うデータ変換装置において、 前記アドレス生成手段と前記複数のルックアップテーブ
    ルとの間に設けられるアドレス交換手段と、前記複数の
    ルックアップテーブルに、所定の性質を有するアドレス
    が与えられるように、前記アドレス交換手段を制御する
    制御手段とを有することを特徴とするデータ変換装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のルックアップテーブルと前記
    補間演算部との間のみ、または前記複数のルックアップ
    テーブルと前記補間演算部との間および該補間演算部の
    途中にデータ交換手段を設けたことを特徴とする請求項
    1に記載のデータ変換装置。
  3. 【請求項3】 前記補間演算部は複数の乗算係数を生成
    する係数生成手段と複数の乗算器を有し、前記係数生成
    手段と複数の乗算器との間に乗算係数交換手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ変換装置。
  4. 【請求項4】 前記補間演算部は複数の乗算係数を生成
    する係数生成手段と1つまたは複数の乗算器を有し、前
    記係数生成手段により生成された複数の乗算係数をセレ
    クタで選択した後、前記乗算器に入力することを特徴と
    する請求項1に記載のデータ変換装置。
  5. 【請求項5】 複数のデータ変換特性に応じて前記ルッ
    クアップテーブルに与えられる前記所定の性質を有する
    アドレスを順次変更し、該複数のデータ変換特性のデー
    タ変換を順次実行するデータ変換実行手段とをさらに具
    えたことを特徴とする請求項1に記載のデータ変換装
    置。
  6. 【請求項6】 複数のルックアップテーブルを用いた補
    間演算によりデータ変換を行うデータ変換装置におい
    て、 変換されるべき入力データに基づいて複数のアドレスを
    生成するアドレス生成手段と、 前記入力データの一部の信号と切換え制御信号との排他
    的論理演算を行う論理演算手段と、 該アドレス生成手段によって生成される前記複数のアド
    レスが前記複数のルックアップテーブルに与えられる前
    に、前記論理演算手段の演算結果に応じて当該交換態様
    を変化させることにより、前記複数のアドレスのそれぞ
    れが当該アドレスの属性に対応したルックアップテーブ
    ルに与えられるよう、前記複数のアドレスを交換するア
    ドレス交換手段と、 前記複数のルックアップテーブルから出力される格子点
    データそれぞれについて、前記論理演算手段の演算結果
    に応じて当該交換態様を変化させることにより、当該格
    子点データを出力したアドレスに対応した補間演算係数
    が対応付けられるよう格子点データを交換するデータ交
    換手段と、 該データ交換手段が出力する格子点データに基づいて補
    間演算を行い変換データを出力する補間演算手段と、 複数のデータ変換特性に応じて前記切換え制御信号を順
    次変更し、該複数のデータ変換特性のデータ変換を順次
    実行するデータ変換実行手段と、 を具えたことを特徴とするデータ変換装置。
  7. 【請求項7】 前記アドレス交換手段は、複数の2入力
    2出力アドレス交換器またはn個のn入力1出力セレク
    タであることを特徴とする請求項6に記載のデータ変換
    装置。
  8. 【請求項8】 前記アドレス交換手段におけるアドレス
    交換態様は、前記アドレス生成手段への入力データの最
    下位ビット信号と、前記切換え制御信号の排他的論理演
    算結果に基づいて変化することを特徴とする請求項6ま
    たは7に記載のデータ変換装置。
  9. 【請求項9】 前記データ交換手段は、複数の2入力2
    出力のデータ交換器またはn個のn入力1出力のセレク
    タを有することを特徴とする請求項6ないし8のいずれ
    かに記載のデータ変換装置。
  10. 【請求項10】 前記補間演算手段は、複数の乗算係数
    を生成する手段と、複数の乗算器とを有し、該乗算係数
    を生成する手段と前記複数の乗算器との間に乗算係数交
    換手段が設けられたことを特徴とする請求項6に記載の
    データ変換装置。
  11. 【請求項11】 前記乗算係数交換手段は、複数の2入
    力2出力の係数交換器またはn個のn入力1出力のセレ
    クタを有し、該乗算係数交換手段による係数交換の態様
    は、前記アドレス交換手段の交換態様と同一の内容であ
    ることを特徴とする請求項10に記載のデータ変換装
    置。
  12. 【請求項12】 前記補間演算手段は、複数の乗算係数
    を生成する手段と1つまたは複数の乗算器を有し、該乗
    算係数を生成する手段により生成された複数の乗算係数
    をセレクタで選択した後、該乗算器に入力することを特
    徴とする請求項6に記載のデータ変換装置。
  13. 【請求項13】 前記データ変換実行手段は、前記複数
    のルックアップテーブルから一度に読出されたデータま
    たは複数回にわたって読出されたデータを基に補間演算
    を行い1つの変換データを出力することを特徴とする請
    求項6に記載のデータ変換装置。
  14. 【請求項14】 前記入力データは、R(赤),G
    (緑)およびB(青)の色信号データであり、前記変換
    データはM(マゼンタ),C(シアン),Y(イエロ
    ー)およびBk(ブラック)の色信号データであること
    を特徴とする請求項6ないし13のいずれかに記載のデ
    ータ変換装置。
  15. 【請求項15】 前記複数のデータ変換特性は、普通紙
    もしくはOHP用紙にそれぞれにM(マゼンタ),C
    (シアン),Y(イエロー),Bk(ブラック)をプリ
    ントする場合、またはテキスト、ビデオ画像、グラフィ
    ック画像もしくはスキャナ画像をプリントするときにM
    (マゼンタ),C(シアン),Y(イエロー),Bk
    (ブラック)を用いる場合のデータ変換特性であること
    を特徴とする請求項6ないし14のいずれかに記載のデ
    ータ変換装置。
  16. 【請求項16】 複数のルックアップテーブルを用いた
    補間演算によりデータ変換を行うデータ変換装置におい
    て、 変換されるべき入力データに基づいて複数のアドレスを
    生成するアドレス生成回路と、 前記入力データの一部の信号データと切換え制御信号と
    の排他的論理演算を行う論理演算回路と、 該アドレス生成手段によって生成される前記複数のアド
    レスが前記複数のルックアップテーブルに与えられる前
    に、前記論理演算手段の演算結果に応じて当該交換態様
    を変化させることにより、前記複数のアドレスのそれぞ
    れが当該アドレスの属性に対応したルックアップテーブ
    ルに与えられるよう、前記複数のアドレスを交換するア
    ドレス交換回路と、 前記複数のルックアップテーブルから出力される格子点
    データそれぞれについて、前記論理演算回路の演算結果
    に応じて当該交換態様を変化させることにより、当該格
    子点データを出力したアドレスに対応した補間演算係数
    が対応付けられるよう格子点データと交換するデータ交
    換回路と、 該データ交換手段が出力する格子点データに基づいて補
    間演算を行い変換データを出力する補間演算回路と、 複数のデータ変換特性に応じて前記切換え制御データを
    順次変更し、該複数のデータ変換特性のデータ変換を順
    次実行するため、前記切換え制御データを入力するため
    の端子と、 を具えたことを特徴とするデータ変換装置。
  17. 【請求項17】 複数のルックアップテーブルを用いた
    補間演算によりデータ変換を行うデータ変換装置におい
    て、 データ変換に用いるルックアップテーブルを切換え制御
    信号によって切換える手段を具えたことを特徴とするデ
    ータ変換装置。
  18. 【請求項18】 前記切換え制御信号は画像形成装置の
    動作に従って出力されることを特徴とする請求項17に
    記載のデータ変換装置。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載のデータ変換装置を有
    することを特徴とする画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記制御手段は前記画像形成装置の動
    作に応じて前記複数のルックアップテーブルに与えるア
    ドレスを制御するように前記アドレス交換手段を制御す
    ることを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記画像形成装置の動作は画像を形成
    すべき媒体の種類を検出する動作であることを特徴とす
    る請求項20に記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記画像形成装置は面順次カラー画像
    形成装置であって、前記制御手段は該面順次のカラー画
    像形成動作に合わせて前記アドレス交換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項20に記載の画像形成装置。
JP6010077A 1994-01-31 1994-01-31 データ変換装置及び画像形成装置 Pending JPH07220048A (ja)

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