JPH10117292A - 補間器入力データを生成する装置 - Google Patents

補間器入力データを生成する装置

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JPH10117292A
JPH10117292A JP9207891A JP20789197A JPH10117292A JP H10117292 A JPH10117292 A JP H10117292A JP 9207891 A JP9207891 A JP 9207891A JP 20789197 A JP20789197 A JP 20789197A JP H10117292 A JPH10117292 A JP H10117292A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー空間の変換において、ルックアップ・
テーブル値を最小数の記憶領域にマッピングするアドレ
スを生成する。 【解決手段】 RGBカラー空間からCMYKカラー空
間に変換するための補間回路入力データを生成する装置
で、アドレス発生器とこれに接続されたメモリを備え
る。アドレス発生器は、24ビットのRGBカラー空間値
の3組の4つの高位ビットRH、GH、BHを入力と
し、メモリに記憶される補間回路入力データをアクセス
するためのアドレスを発生する。メモリは8つのバンク
に分かれており、どのRGB入力データ値についてもC
MYKカラー空間への変換のための補間に使われる8つ
の値をメモリ内で同時にアクセスすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般にデジタル・
データ変換に関連し、特にデータ変換における補間に使
用されるデータを生成することに関連する。
【0002】
【従来の技術】測色学は、長い間、複雑な科学として認
識されていた。一般に、三刺激空間(tristimulus spac
e)と呼ばれる3次元空間で色刺激ベクトル(color stimu
li vectors)を表現することが便利なこととして知られ
ている。本質的に、1931年にCommission International
e L'Eclairage(CIE)によって定義されたように、
三原色(X、Y、Z)を結合して、人間の目で認識する
全ての光の感覚を定義することができる(すなわち、理
想的な観察者の色調和機能で識別される波長の3つの独
立した機能を指定することによって定義された、理想的
な観察者の色調和特性が、色を指定する国際的な標準を
形成する)。そのような3次元の構成の基礎は、ジョン
・ワイリー・アンド・サンズ社の、「Principles of Co
lor Technology」や「Concepts and Methods, Quantita
tive Data and Formulae」などの文献に記載されてい
る。
【0003】赤、緑、青(RGB)、シアン、深紅、黄
(CMY)、色相、彩度、色価(value)(HSV)、
色相、明度、彩度(HLS)、輝度、赤黄色調、緑青色
調(La*b*)、輝度、赤緑色調、黄青色調(Lu
v)、および民間のカラー・テレビジョン放送によって
使用されるYIQなどの、三色モデル・システムは、シ
ステム・デザイナに代替物を提供する。様々な3−可変
カラーモデルは、アディソン−ウェズリー社の、「Fund
amentals of Interactive Computer Graphics」Foley,
Van Dam, Addison-Wesley Publishing Company発行、に
記載されており、この明細書に参照して取り込む。
【0004】デジタル・データ処理のモデル・システム
間での色変換は、相手先ブランドによる生産(OEM)
において多くの問題を生じる。2つのシステム間の関係
が一般に非線形であるため、1つのシステムからもう1
つのシステムへのデータ補間は難しい。したがって、入
力装置(カラー・スキャナ、CRTディスプレイ、デジ
タル・カメラ、コンピュータ・ソフトウェア/ファーム
ウェア生成など)からのオリジナル画像と出力装置(C
RTディスプレイ、カラー・レーザ・プリンタ、カラー
・インク・ジェット・プリンタなど)での変換されたコ
ピーとの間の色の完全性を確保することが重要な問題と
なる。
【0005】例えば、コンピュータ・アーティストは、
コンピュータ・ビデオ上でカラー画像をつくる能力を必
要とし、プリンタに同じ色での複写を要求する。また、
オリジナル・カラー写真が、スキャナでディジタル化さ
れ、結果として生じるデータは、ビデオ・モニタ上に表
示されるために変換されるか、または、レーザ、インク
ジェット式や熱転写式プリンタによって、ハード・コピ
ーとして複製される。上述の文献に記載されているよう
に、色は、加色法の原色、赤、緑、および青(RGB)
の、または減色法の原色、シアン、深紅、黄、および黒
(CMYK)のレンダリングによって作成することがで
きる。変換は、RGBカラー空間、例えばコンピュータ
・ビデオ・モニタから、CMYKカラー空間、例えばレ
ーザ・プリンタのハードコピーへ移動することを要す
る。1つのカラー空間から他の空間への変換は、複合、
即ち、複数の次元での非線形計算を必要とする。いくつ
かの変換オペレーションは、変換定数のマトリックス
に、変換されるRGBカラー空間の値のセットを掛け合
わせることによって完成される。変換されるべきRGB
カラー空間における各セットの値について、変換定数の
マトリックスの計算が必要となる。
【0006】しかしながら、カラー空間変換のこの方法
において、色の生成に使用される色素、螢光体及びトナ
ーにおける非完全性から問題が生じる。更に複雑なこと
には、異なるタイプの媒体が同じ混合着色での印刷から
異なるカラー応答を生成するということである。この結
果、純数学的カラー空間変換方法は、満足し得る色を再
現しない。
【0007】カラー空間変換での優れた結果が、一組の
経験的に導き出された値に基づいたルックアップ・テー
ブル法を使って得られることが認識されている。一般的
に、ビデオ・ディスプレイに使用されるRGBカラー空
間は、原色のそれぞれ、すなわち赤、緑、及び青を表現
するのに8ビットを使用する。したがって、それぞれの
画素を表現するのに24ビットが必要とされる。この解
像度において、RGBカラー空間は、224 すなわち16,
777,216色からなる。4つのCMYK(印刷において純
粋な黒い色を維持するために、一般的に知られているシ
アン、マゼンタ(深紅)、および黄の3つの色で印刷す
るよりはむしろ、プロセス黒として知られるものを生成
するために別の黒が通常用意される)カラー空間成分を
生成するために、226すなわち67,108,864バイトのデー
タを有するルックアップ・テーブルを必要とする。この
様に多数のエントリを有するルックアップ・テーブルを
経験に基づいて構築することはあまりにも困難であり、
この様に多数のエントリを使用するカラー空間変換装置
のハードウェア実行コストは非常に高くなる。
【0008】1つのカラー空間から他の空間への変換に
おいて、たくさんの補間方式が知られており、使用され
ている。三次線形補間、プリズム補間、および四面体補
間を使用するカラー空間変換を実行する方法が、「PERF
ORMING COLOR SPACE CONVERSIONS WITH THREE DIMENSIO
NAL LINEAR INTERPOLATION, JOURNAL OF ELECTRONICIMA
GING」July 1995 Vol. 4(3)に記載されており、参照に
よりこの明細書に組み入れる。
【0009】従来技術(米国特許第3,893,166号)にお
いて、三次線形補間は、カラー空間の間の、例えばRG
Bカラー空間からCMYKカラー空間への変換に適用さ
れ、一般に原色を表現するのに使用される3つのグルー
プの8ビットが、それぞれ4ビットずつに分割され、一
組の高位ビット(例えば、RH、GH、BH)と一組の
低位ビット(例えば、RL、GL、BL)に分けられ
る。高位ビットの3つのセットは、変換先のカラー空間
の対応する値のアレイへのアクセスを行うための一組の
アドレスを生成するために使用される。変換先のカラー
空間におけるカラー次元のそれぞれについて、値のアレ
イが存在する。例えば、CMYKカラー空間への変換
は、それぞれのカラー次元に対して1つずつの4つのア
レイを必要とする。RH、GHおよびBHのそれぞれに
対して選ばれた4ビットにおいて、4つのアレイのそれ
ぞれに2(4+4+4)=4096の位置がある。これらの位置のそ
れぞれは、カラー空間変換を達成するのに必要な補間で
使用される値を含む。RL、GLおよびBLのそれぞれ
における4つの低位ビットのセットは、RH、GHおよ
びBHのそれぞれの4つの高位ビットのセットによって
指定された値の間を補間するのに使用される。
【0010】値の4つのアレイのそれぞれは、3次元空
間の立方格子として表現することができる。RH、GH
およびBHのうちの少くとも1つにおいてこのケースを
適応することは、変換先の出力カラー空間の次元に対応
するアレイの限界を超えた部分となり、それぞれのアレ
イは、3つの軸のそれぞれの頂点で拡張されなければな
らない。言い換えれば、3つの軸のそれぞれに沿って1
6以上の間隔を補間する能力を持つことは、それぞれの
次元において17の頂点を必要とする。それぞれの次元
で17の頂点を持っている立方格子は、合計4913の頂点
を含む。立方格子内部の頂点のそれぞれは、8つの立方
体に共用される。それぞれの立方体は、8つの頂点から
形成される。この透視画法を念頭において、RGBカラ
ー空間値の24ビット表示をCMYKカラー空間の1つ
の次元に変換することは、立方格子に立方体として入れ
られた容積の領域を決定することとみなすことができ
る。立方体の8つの頂点によって表現されたカラー空間
値は、この領域を決定する際に使用される。RH、GH
およびBHから形成される12ビットは、立方格子内の
立方体の1つの頂点の位置決めをするアドレスとして使
用される。立方体の残りの7つの頂点の相対アドレス
は、RH、GH、BH、RH+1、GH+1、およびB
H+1の値の残りの可能な組合せを形成することによっ
て決定される。
【0011】RH、GHおよびBHから形成される12
ビットは、補間が実行される立方体を定義するために、
立方格子内にエントリ頂点を選ぶのに使用される。立方
体を形成する他の7つの頂点は、エントリ頂点とそれら
の空間の関係によって識別される。立方体のエントリ頂
点は、立体格子を含む3次元空間の起点に最も近いとこ
ろに位置決めをされた立方体を形成する8つの頂点のう
ちの1つの頂点である。このように、エントリ頂点と立
方体の残りの7つの頂点との空間の関係を定義すること
によって、選ばれた立方体の頂点は、立方格子の中で同
じ相対的オリエンテーションがある。立方格子の頂点に
対応する値は、一般に、メモリ中に記憶され、RH、G
HおよびBHから形成されたアドレスを使用してアクセ
スされる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ルックアップ・テーブ
ルを記憶するために使用されるメモリのサイズを最小に
するためには、ルックアップ・テーブル値を最小限の数
の記憶領域にマッピングするアドレスを生成する機能を
持つことが必要である。更に、ルックアップ・テーブル
値は、最も効率的な方法でアクセスできるように、メモ
リ内に分配される必要がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】n個の成分を持つ入力デ
ータ値を、それぞれがi個の成分を持つ出力データ値に
変換するために使用される補間器入力データを生成する
装置を開発した。入力データ値は、RGBカラー空間の
ような、入力カラー空間を表わしてもよい。出力データ
値は、CMYKカラー空間のような、出力カラー空間を
表わしてもよい。変換された入力データ値が、入力カラ
ー空間の境界内にあるとき、補間器入力データを生成す
ることができ、さらに、変換された入力データ値が、入
力カラー空間の境界の外にあるときも、この装置は、補
間器入力データを生成することができる。
【0014】n個の成分は、n組の高位ビットを形成す
るためにそれぞれ分割されたn組のビットによって表さ
れる。装置は、n組の高位ビットに対応するmビットを
使用する。m1+m2+...+mn=mなので、mビッ
トが、n組の高位ビットに対応する。この装置は、mビ
ットを受取るように配置されるアドレス・ゼネレータを
含む。mビットの入力に応じて、アドレス・ジェネレー
タは、少くとも{[2m1+1]×[2m2 + 1]×...×[2mn+1]}個
のアドレスを生成することができる。また、この装置
は、それぞれのアドレス可能な値に対応する補間器入力
データを記憶するメモリを含む。アドレス・ゼネレータ
からのアドレスの受取りに応じて、メモリは、対応する
補間器入力データを出力する。
【0015】
【発明の実施の形態】補間器入力データの経路を決める
装置の実施例として、RGBカラー空間からCMYKカ
ラー空間へのカラー空間変換について述べるが、この補
間器入力データの経路を決める装置が、補間器を使用し
てデータ変換を実行する他のアプリケーションにも適用
できることは、当業者にとって明らかである。補間器
は、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み
合わせで構成することができる。また、この実施例のオ
ペレーションが、3次元の空間と、補間が実行される領
域を定義するために8つの補間器入力データ値を使用す
る補間器とに関して説明するが、この補間器入力データ
の経路を決める装置は、n次元の空間で稼動するよう拡
張することができる。さらに、例としてのカラー空間変
換部は、カラー空間変換に使用される補間器入力データ
を生成するために14の入力ビットを使用するが、カラ
ー空間変換部は、必要な補間器入力データを生成するm
ビットを使用するように構成してもよい。さらにまた、
実施例として、3次元空間のカラー空間から4次元のカ
ラー空間への変換を実行するオペレーションについて説
明するが、この記載によって特許請求の範囲を限定する
ものではない。この明細書中、「補間器入力データ」の
語は、補間が実行される領域の境界を定義するために、
補間器によって使用されたデータ・セットとして使用さ
れる。カラー空間変換に使用されるルックアップ・テー
ブルは、補間器入力データ値から形成される。
【0016】図1は、上述した立方格子からの1つの立
方体1を示す。立方格子中の立方体1のそれぞれの頂点の
位置は、一組のアドレス・ベクトル、RH、GHおよび
BHによって指定される。対応する値を含む立方体の頂
点の位置をアドレスするセット・アドレス・ベクトル
が、図1に示される。示された頂点のアドレスのそれぞ
れは、そのうち少くとも1つの成分に1を加え、元の値
と異なるアドレス・ベクトルを持つ。立方格子中の立方
体を形成する8つの頂点のどのようなセットも、このよ
うにしてアドレスすることができる。
【0017】図2において、立方格子10は、頂点の3次
元マトリックスから形成される。立方格子10中のそれぞ
れの頂点は、頂点によって示されるカラー空間値に対応
するアドレスを有する。頂点によって表される値を有す
る位置のアドレスは、RH、GHおよびBHの値によっ
て決定される。R、G、およびBに対応する立方格子の
それぞれの次元が、図2において示されている。図2に
おいて、頂点が、立方格子10内の立方体の間で共有され
ていることが解る。
【0018】RGBカラー空間からCMYKカラー空間
へのカラー空間変換の実行において、RH、GHおよび
BHの値は、立方格子内の頂点に対応する値をアドレス
するために使用される。値RH、GHおよびBHによっ
て選ばれる立方体の残りの7つの頂点に対応する7つの
関連する値が、補間を実行するために使用される。図3
を参照して、補間は補間器ブロックに含まれる式を使用
して実行される。図3のブロックで示された式にしたが
って、RL’、GL’、およびBL’(「RL、GL、
BL」と「RL’、GL’、BL’」の関係は後述す
る)が、CMYKカラー空間中の1つの次元に対応する
立方体内の位置を計算する補間器によって使用される。
この位置は、図3に「結果」と表示されたブロックによ
って示される補間器の出力である。図3に示したよう
に、選ばれた立方体の頂点に関連した8つの値は、補間
器の入力に接続される。
【0019】この実施例の補間器入力データを生成する
装置が、立方体の補間以外の補間処理と互換性を持つこ
とは、当業者にとって明らかである。四面体補間は補間
が実行される領域の境界をつけるために4つの値を使用
し、プリズム補間は6つの値を使用する。立方体のそれ
ぞれは、選ばれた立方体の頂点が四面体またはプリズム
の頂点となり、四面体またはプリズムに区分される。補
間器入力データを生成する装置によってアクセスされる
8つの値から、該当する4または6つの値を選ぶことに
よって、所望の四面体またはプリズムが、四面体または
プリズム補間を実行するために形成される。補間器入力
データを生成する装置によってアクセスされる8つの値
のどれを使用し四面体またはプリズム補間を実行するか
の決定は、補間器入力データ値を含むメモリがアクセス
される間にに行われる。
【0020】図4は、図3の補間器を使用して達成され
る補間処理のステップをグラフィック表示したものであ
る。立方格子10のアドレスされた立方体1が示されてい
る。図3の補間計算の先頭の行は、平面21を定義する4
つの値b0−b3を生成するために、RL’セットのビ
ットと8つの値a0−a7を使用する。この平面のこれ
らの4つの点b0−b3は、補間計算の先頭の行から生
じる4つの値b0−b3に対応する。8つの値a0−a
7は、アドレスされた立方体1の8つの頂点に対応す
る。先頭の行からの4つの値b0−b3とともにGL’
セットのビットは、補間計算の2番目の行で、線22を規
定する2つの値c0−c1を算出するために使用され
る。2つの点c0−c1は、補間計算の2番目の行から
生じる2つの値c0−c1に対応する。2番目の行から
の2つの値c0−c1とともにBL’セットのビット
は、補間計算の3番目の行で、結果を算出するために使
用される。点で示される「結果」は、補間計算の結果に
対応して、立方体1によって囲まれた容積内に位置す
る。
【0021】この好ましい実施例の補間器入力データを
生成する装置において、24ビットのRGBカラー空間
値が、12ビットのRH、GH及びBHと、12ビット
のRL、GL及びBLに分割されているが、他の分割も
できる。例えば、24ビットのうち、15ビットをR
H、GH及びBHに割当て、9ビットをRL、GL及び
BLに割当てて、分割することができる。さらに、高位
または低位として指定されたビットが、RH、GH、B
Hの間及びRL、GL、BLの間で、それぞれ等しく分
配される必要はない。例えば、15ビットが高位ビット
に指定されたならば、6ビットがRHへ、4ビットがG
Hへ、そして5ビットがBHへ割当てられてもよい。大
きな数のまたは小さな数の高位ビットを有する分割を選
択することによって、ルックアップ・テーブルのサイズ
と、カラー空間変換の補間精度との間でトレードオフを
することができる。
【0022】頂点で形成される立方格子10は、補間で使
用されたデータを記憶するルックアップ・テーブルの値
のアレイ表示である。それぞれが16の頂点を持つ3つ
の次元を有する立方格子10によって表されるカラー空間
において、その次元のうちの少くとも1つで、RGBカ
ラー空間の範囲外で位置決めされた頂点を使用する補間
を行っているときに、問題が発生する。RH、GHまた
はBHのうちの少くとも1つが、2進数の1111の値
を持つとき、これが発生する。この場合にアドレスされ
た頂点は、カラー空間を表している立方格子10の少くと
も1つの次元の範囲外で位置決めをされる。範囲外にア
ドレスされた頂点の特定のロケーションに対応して、補
間のために必要とされる7つの関連する頂点に対応する
補間器入力データ値が存在するため、補間器入力データ
を生成することができない。カラー空間の外側の立方体
31の残りで、カラー空間を表している立方格子10の境界
線上で位置決めされる頂点30を有する立方体の例とし
て、図5において、RH=GH=BH=1111で示さ
れる。
【0023】この問題について言及すれば、ルックアッ
プ・テーブル・データを表わす立方格子は、3つのカラ
ー空間次元R、G及びBの各々で、17の頂点を持つよ
うに拡張される。この結果、変換が実行されるカラー空
間の各々の次元に対して173=4913のエントリを
持つルックアップ・テーブルになる。CMYKカラー空
間への変換において、ルックアップ・テーブルは、この
値の4倍すなわち19,652の値を必要とする。拡張された
4913個の頂点の立方格子の頂点によって表された値
の各々のアドレスを指定するために、ルックアップ・テ
ーブルに記憶されるデータをアドレスするために使用さ
れるアドレスは、ルックアップ・テーブルの19,652の値
をアドレスするために十分な数のビットを持たなければ
ならない。代表的な立方格子の拡張は、高位ビットと低
位ビットの間で24ビットの異なる部分について行うこ
とができ、RH、GH及びBH間で高位ビットの不均一
な分配について行うことができる。
【0024】さらに、ルックアップ・テーブルのデータ
の拡張は、各々n成分を有する入力データ値から各々i
成分を有する出力データ値に変換する一般的な場合に、
行われる。一般に、m=m1+m2+・・・mnに従って
入力データ値のn個の成分の間で分割されたm個の高位
のビットについて、拡張ルックアップ・テーブルにおけ
る補間器入力データ値の数は、次の式で算出される。
【0025】
【数1】{[2m1 + 1]×[2m2 + 1]×...×[2mn + 1]}× i
= #補間器入力データ値
【0026】メモリと補間処理の組合せは、他にもたく
さん存在する。その組合せの選択は、カラー空間変換が
実行される速度とハードウェアの複雑性の間で要求され
る相互調整に依存する。例えば、補間器入力データ値を
記憶するメモリは、出力カラー空間のi次元の内の1つ
のみに変換する値を記憶するか、または、i次元の全て
に対する補間器入力データ値を記憶することができる。
さらに、出力カラー空間のi次元のうちの1への変換に
使用される要求された8つの値の内の1のみが一度にア
クセスされ、または、8つの値の全てが、実質的に同時
にアクセスされるので、メモリに記憶された補間器入力
データ値を構成することができる。さらに、選ばれたメ
モリ構成に依存して、1つの補間器が使われてもよく、
または出力カラー空間のi次元のそれぞれについて1つ
の補間器が使用されてもよい。
【0027】最小限のハードウェアを用いる第1のオプ
ションは、一次元の出力カラー空間への変換を行うため
に、補間器の入力データ値を1つのメモリの連続的する
ロケーションに記憶することである。この場合、メモリ
内に同時に記憶される補間器の入力データ値の必要数
は、{[2m1 + 1]×[2m2 + 1]×...×[2mn + 1]}で計算さ
れる。n=3、m1=m2=m3=4で、これは、メモリ
に要求される合計4913個の記憶場所になる。そし
て、メモリは、補間に使用される8つの値を得るために
個別に8回アクセスされる。1つの補間器は、メモリか
らの出力である補間器入力データ値をロードし、全ての
8つの値をロードした後、補間を実行する。カラー空間
変換が、出力カラー空間の4つの次元の各々に対して実
行される前に、変換先の出力カラー空間の次元に対応す
る補間器入力データの組をメモリからロードする。この
選択によって、必要とされるハードウェアは最小限のも
のとなるが、オプション中で最も遅い変換速度となる。
【0028】第2のオプションは、入力データ値のうち
の1つ値の変換に必要な8つの値の全てがアクセスされ
補間器に実質的に同時に出力されるように、出力カラー
空間の次元のうちの1つの補間処理を実行するのに必要
な補間器の値をメモリに記憶することを含む。これを達
成するために、メモリは、各々の8つの補間器の入力デ
ータ値をそれぞれ記憶する8つの別々のバンクに分割さ
れる。この第2のオプションは、1つの補間器を使用
し、メモリは、i次元の全て、または1つの次元のみの
補間器入力データ値を記憶する。
【0029】第3のオプションは、i次元のそれぞれの
全ての8つの補間器入力データ値が、実質的に同時にア
クセスできるように、出力カラー空間の全てのi次元に
変換するのに使用される補間器入力データ値をメモリに
記憶する。出力カラー空間のi次元の各々へのカラー空
間変換が、実質的に同時に実行されるように、8つの補
間器入力データ値のi個の組のそれぞれは、i個の補間
器のうちの1つにロードされる。この第3のオプション
は、最も速い変換速度を達成するが、大量のハードウェ
アを必要とする。メモリ構成と補間処理のこのほかの組
合せも可能である。
【0030】補間器入力データを生成する装置の好まし
い実施例では、静的ランダムアクセス・メモリ(SRA
M)の8つのバンクを使用し、SRAMの各々が、CM
YKカラー空間の次元の各々への変換のために、4つの
立方格子の頂点に対応して4組の値を含む。ダイナミッ
ク・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、リード
・オンリ・メモリ(ROM)、またはフラッシュ・メモ
リのような他のタイプのメモリを、SRAMの代わりに
使用することもできる。揮発性メモリが使用される場
合、8つのメモリバンクは、カラー空間変換の開始に先
立ち、補間器入力データでプリロードされる。それぞれ
のメモリバンクは、CMYKカラー空間の次元のうちの
1つに、立方体の頂点に対応する8つの値のうちの1つ
を提供する。メモリは、CMYKカラー空間の4つの次
元の全てについての値を含むが、補間がカラー空間の対
応する次元に対して実行されるときのみ、4つの次元の
それぞれについてのその組の値がアクセスされる。この
方法は、順番に画像の色平面を印刷するカラー・プリン
ト機構によく適している。
【0031】図6は、補間器入力データの経路を決める
装置46を含むカラー空間変換装置40のブロック図であ
る。補間器入力データの経路を決める装置46は、選択的
な2の補数回路45とハードウェア補間器44を含む。カラ
ー空間変換装置は、メモリ42とアドレス・ゼネレータ43
を含む。メモリ42は、補間器入力データ値を記憶する8
つの別々のバンク42a−42hを含む。メモリ・バンク42
a−42hのそれぞれは、メモリ・アドレス入力とメモリ
・データ出力を含む。アドレス・ゼネレータ43への入力
は、24ビットRGBカラー空間値からの3つの組の高
位ビットRH、GH及びBHと、変換のためにカラー空
間のCMYK次元のうちの1つを選ぶ2つのCMYKビ
ットを含む。一般に、jビットは、出力カラー空間の任
意の次元数のうちの1つを選ぶために使用される。実施
例において、RH、GH及びBHのそれぞれは、4ビッ
トで形成される。アドレス・ゼネレータ43のアドレス出
力のそれぞれは、それぞれが8つのメモリ・バンク42a
‐42hのうちの1つに対応する、8つの組の12ビット
を含む。メモリ42のメモリ・データ出力は、8ビットの
8つの組(8ビットの1つの組が8つのメモリ・バンク
42a‐42hのそれぞれに対応する)を含む。これらのビ
ットの8つの組のそれぞれは、ハードウェア補間器44の
8つの補間器入力a0−a7のうちの1つに接続されて
いる。3つの組の高位ビットRH、GH及びBHの最下
位のビットと同様に、3つの組の低位ビットRL、GL
及びBLは、RL、GL及びBLの2の補数処理を選択
的に生成する選択的な2の補数回路45への入力である。
選択的な2の補数回路45の出力RL’、GL’およびB
L’は、ハードウェア補間器44への入力である。
【0032】アドレス・ゼネレータ43からの12ビット
出力の8つの組のそれぞれは、一次元のCMYKカラー
空間に対応するメモリ42に記憶された補間器入力データ
値の4つの組のうちの1つの選択に使用される2ビット
を含む。残りの10ビットの8つの組は、変換先のCM
YKカラー空間の次元に対応する立方格子の頂点を選ぶ
ために使用される。8つのメモリ・バンク42a‐42hの
それぞれの12ビットで、8つのメモリ・バンク42a‐
42hのそれぞれで212=4096のロケーション、即ち
合計32,768のロケーションをアドレスする能力がある。
しかしながら、上述したように、立方格子のそれぞれの
次元に対して17の頂点を有する拡張立方格子を使用し
て、RGBをCMYKカラー空間に変換するために、メ
モリ42は、32,768のロケーションを含む必要はない。
【0033】メモリ42におけるロケーションが、4つの
立方格子の頂点のアドレスに対応し、1つの立方格子
が、変換先のCMYKカラー空間のそれぞれの次元に対
応する。4つの次元の立方格子の立方体の頂点に関連す
る8つの値へのアクセスが、実質的に同時に1回で8つ
のメモリ・バンク42a‐42hのそれぞれにアクセスする
ことによって実行できるので、ロケーションは、8つの
メモリ・バンク42a‐42hのそれぞれの間で分割され
る。この明細書において、「実質的に同時に」という文
言は、メモリ・バンク42a‐42hのそれぞれのメモリ・
アクセス・タイムの許容範囲内で、8つの値のアクセス
をおよそ同じ瞬間で行うときに使用される。メモリ42に
おけるロケーションの分割は、入力RH、GH及びBH
に対応するアドレス・ゼネレータの出力の要求された組
と、カラー空間変換次元を選ぶために使用される2つの
ビットを決定する。
【0034】立方格子の頂点に対応するアドレスの偶数
または奇数の概念は、8つのメモリ・バンク42a‐42h
のうちの1つのロケーションに記憶する対応値を指定す
るために使用される。図1において、立方体1は、頂点
のそれぞれに対応するアドレスで示される。8つの頂点
の相対アドレスの組は、{RH, GH, BH} {RH, GH+1, BH}
{RH, GH, BH+1} {RH, GH+1, BH+1} {RH+1, GH, BH} {RH
+1, GH, BH+1} {RH+1,GH+1, BH} {RH+1, GH+1, BH+1}を
含む。RH、GHおよびBHから形成された立方格子の
頂点のアドレスは、立方格子中の立方体の8つの頂点に
関連する8つの値を生成するために、立方格子へのエン
トリ・アドレスとされる。立方格子の中の頂点のエント
リ・アドレスに応じて、アドレス・ジェネレータ43は、
メモリ42からハードウェア補間器44にロードされる8つ
のアドレス対応値を生成する。
【0035】3つの次元のそれぞれで17の頂点を持つ
立方格子が、個別にそれぞれの頂点を示し、原点の頂点
は、(0、0、0)の表示であり、原点から最も遠い距
離の頂点は、(16、16、16)の表示である。立方
格子の頂点のそれぞれは、その成分が奇数か偶数かによ
って分類することができる。例えば、ラベル(1、2、
3)の頂点は、(O、E、O)として分類される。立方
格子の立方体の8つの頂点に対応する8つの相対アドレ
スの組に対して、それぞれの頂点は、個別の分類化を、
ラベルの奇数または偶数に関する他の頂点と関係付けて
行う。すなわち、立方の格子のそれぞれの頂点は、その
相対アドレスの奇数または偶数に関する分類、即ち、
(E、E、E)、(E、E、O)、(E、O、E)、
(O、E、E)、(E、O、O)、(O、E、O)、
(O、O、E)、または(O、O、O)のうちの1であ
る。
【0036】それぞれの次元の頂点を0から16で示
す、3つの軸のそれぞれの17の頂点を有する立方格子
において、それぞれ8つの偶数と奇数の分類を含む頂点
の数を、計算することができる。0から16の範囲の整
数では、9つの偶数の値(0、2、4、6、8、10、12、1
4、16)と8つの奇数の値(1、3、5、7、9、11、13、1
5)がある。偶数と奇数の8つのカテゴリーに割当てら
れるメモリロケーションの全ての数を計算する式は、以
下の通りである。
【0037】
【数2】(偶数または奇数の数)×(偶数または奇数の
数)×(偶数または奇数の数)×(出力カラー空間次元
の数)=(メモリロケーションの数)
【0038】CMYKカラー空間(次元数=4)への変
換で使用される立方格子の頂点に対応するアドレスにつ
いて可能な偶数及び奇数の分類のそれぞれに、数2の公
式を適用すると、表1に示される結果を生じる。
【0039】
【表1】 アドレス分数 メモリ領域の数 E,E,E 2916 E,E,O 2592 E,O,E 2592 E,O,O 2304 O,E,E 2592 O,E,O 2304 O,O,E 2304 O,O,O 2048
【0040】それぞれの分類に対するテーブルのメモリ
ロケーションの数の合計は、上述したように19,652に等
しく、それは、CMYKカラー空間の全ての次元にカラ
ー空間変換を行うために必要なメモリロケーションの数
である。上述したように、12ビットは、8つのメモリ
・バンクのそれぞれの全てのメモリロケーションをアド
レスするのに十分である。しかしながら、(O、O、
O)として分類されるメモリ・バンクは、2048の記
憶ロケーションにアクセスするために11ビットのみを
要求する。このため、11ビットのみが(O、O、O)
メモリ・バンクの記憶ロケーションにアクセスするため
に使用される。
【0041】それぞれの頂点に関連する値を、偶数及び
奇数の分類に基づいた8つのメモリ・バンク42a‐42h
のうちの1つに割当てることによって形成される区分け
によって、立方格子の立方体の8つの頂点に対応する8
つの値が、8つのメモリ・バンク42a‐42hのそれぞれ
への1回の同時アクセスで、ハードウェア補間器44にロ
ードされる。8つのメモリ・バンク42a‐42hのそれぞ
れに提供された12のアドレス・ビットは、8つのメモ
リ・バンク42a‐42hのそれぞれに対して4096のメモリ
ロケーション、即ち、合計32,768のメモリロケーション
をアドレスするのに十分な数のビットである。しかし、
アドレス・ジェネレータ43の8つの出力は、拡張ルック
アップ・テーブルの値に対応する8つのメモリ・バンク
42a‐42hの19,652のロケーションだけに対するアドレ
スを生成する。
【0042】好ましい実施例において、カラー空間変換
装置40は、もっぱらアプリケーション特定集積回路(A
SIC)上で実行される。この実行は、メモリ42のレイ
アウトがASIC上でダイ(die)空間の使用を最小に
することを必要とする。8つのメモリ・バンク42a‐42
hのうちの7つは、最も近い標準的なRAMサイズの20
48バイトと4096バイトの間に、バイト数を記憶しなけれ
ばならない。(O、O、O)分類を有するそれらのアド
レスに対応するRAMは、2048バイトを記憶しなければ
ならない。バイトの標準に合ってない数を記憶しなけれ
ばならない8つのメモリ・バンク42a‐42hのうちの7
つに対して、カスタム・サイズのRAMを使用すること
によって、ASICダイ空間のより効率的な使用が達成
される。
【0043】図13は、拡張ルックアップ・テーブルの
データ値を表している立方格子の区画を示す。R、G、
B次元のそれぞれで、16の頂点を持つ立方格子10は、
4096のデータ値を表す。R面70は、1つの頂点によっ
て、R次元の立方格子の拡張に関連する256のデータ値
を表す。同様に、それぞれG面71及びB面72も、1つの
頂点によってG及びB次元の立方格子10の拡張からそれ
ぞれ生じる256のデータ値を表す。BG73、RB74及び
RG75の「バー」(BG、RB及びRGの指定は、それ
ぞれの面の交軸でのバーのロケーションから始まる)
は、R、G及びB面の交軸であるエッジを表す。これら
のバーのそれぞれは、拡張ルックアップ・テーブルの1
6のデータ値を表す。RGB立方体76は、ラベル(16、
16、16)を有する頂点に関連するデータ値を表す。この
ように、16の頂点/軸立方格子(4096)、R面(25
6)、G面(256)、B面(256)、BGバー(16)、R
Bバー(16)、RGバー(16)及びRGB立方体(1)
のこれらのデータ値の合計は、4913になる。メモリ・バ
ンク42a‐42hは、CMYK出力カラー空間のそれぞれ
の次元への変換のためのに、4つのこれらの拡張立方格
子のデータ値を記憶する。
【0044】アドレス・ゼネレータ43によって、8つの
メモリ・バンク42a‐42hにカスタム・サイズのRAM
が使用できる。アドレス・ゼネレータ43は、12ビット
の連結されたRH、GH及びBHと、2つのCMYK選
択ビットを、8つのメモリ・バンク42a‐42hのそれぞ
れに対応する8つの12のビット・アドレスにマッピン
グする。RGBカラー空間のそれぞれの次元に対する4
つの高位ビットが、最上位から最下位まで、RH(7), RH
(6), RH(5), RH(4), GH(7), GH(6), GH(5), GH(4), BH
(7), BH(6), BH(5), BH(4)の様に指定される。図14〜
21は、8つのメモリ・バンク42a‐42hのそれぞれに
対して生成されたアドレス値の範囲を示す一連のテーブ
ルである。テーブルは、アドレスされたデータ値を含む
図13の中で示された拡張立方格子の部分に基づいて生
成されたアドレスを分類する。また、テーブルは、どの
高位ビットが、それぞれの分類の範囲内のアドレスを決
定するために使用されるのかを示す。テーブルで示され
たように、アドレスを生成するのに直接使用されないR
GB入力カラー空間の次元の高位ビットは、分類を選ぶ
ために使用される。「P(0)」及び「P(1)」で指
定されたアドレスのビットは、CMYK選択ビットを表
す。P(0)及びP(1)ビットが出力カラー空間のそ
れぞれの次元を表すために割当てられる方法を以下に示
す。
【0045】
【表2】 P(1)P(0) 出力カラー空間次元 00 Yellow 01 Magenta 10 Cyan 11 Black
【0046】図14〜21のテーブルにおいて、アドレ
スを生成するアドレス・ゼネレータ43を設計するために
使用される方法は、ディジタルの技術分野の当業者に良
く知られている。
【0047】図3で示されるように、ハードウェア補間
器44は、立方体の8つの頂点によって表された値で補間
を実行する。ハードウェア補間器44から正しい出力を得
るために、値が対応する立方体の頂点のロケーションに
関して、8つのメモリ・バンク42a‐42hの出力からハ
ードウェア補間器44の8つの入力へ値を提示しなけれな
ければならないことが当業者に知られている。ハードウ
ェア補間器44の設計の方法は、ディジタル分野の当業者
によく知られている。
【0048】図3で示された補間処理のブロック図は、
並列縦続(parallel cascade)補間器のものである。し
かしながら、ハードウェア補間器44は、並列縦続または
直列反復的タイプである。並列縦続タイプは、より速く
補間を実行するために、ハードウェア要件による費用を
増して、補間処理のそれぞれの計算に対してハードウェ
ア計算ブロックを使用する。直列反復的タイプは、繰返
して、1つのハードウェア計算ブロックを使用すること
によって、計算速度を減少させて、より少ないハードウ
ェアで充分なものとしている。本実施例において、1つ
の並列縦続補間器は、出力CMYKカラー空間の4つの
次元のそれぞれに対して、一度に1つの次元に対して補
間計算を実行するために使用される。カラー空間変換
は、実質的に同時に、それぞれの次元に対して補間を実
行するために4つの補間器を使用することによって、よ
り速く実行することができる。この実行は、必然的にハ
ードウェア要求を増大させる。
【0049】図7において、立方体50は、頂点の相対ア
ドレス及び頂点の番号で示される。図8に示されるの
は、立方格子へのエントリのための初期アドレスとして
残りの7つの番号をつけた頂点のそれぞれを考慮して形
成された立方体であり、選ばれた頂点は、その7つの関
連する頂点において、立方体60の0番の頂点と同じ方位
を持つ。これを明確に示すために、立方体60に関連する
7つの立方体のそれぞれを別々に示す。立方体の8つの
頂点の相対アドレスは、立方格子の立方体内で同じ頂点
番号に関連する。立方格子は、立方格子中の立方体の方
位に基づいて、立方体60に対応して番号付けされた複数
の立方体を含む。図6に示されたカラー空間変換装置に
おいて、メモリ・バンク42a‐42hの出力のそれぞれ
は、それぞれ、補間器の入力a0-a7に物理的に組み込
まれている。正確に補間を実行するために、ある立方体
の頂点0−7によって表された値は、立方格子へのエン
トリに使用される頂点の偶数または奇数で特徴付けられ
る表示に従って、補間器の対応する入力a0-a7に論理
上接続する必要がある。これは、立方格子の頂点のアド
レスの偶数か奇数に基づいて、8つのメモリ・バンク42
a‐42hに8つの値を記憶することによって複雑なもの
になっている。
【0050】図10に示すのは、メモリ・バンク42のメ
モリ出力が伝えられる図3の補間器入力(a0-a7)の
リストを有するテーブルである。図10のテーブルは、
番号0の頂点がそれに割当てられたアドレス(RH、G
H、BH)を有する、立方格子中の立方体を選ぶことに
よって生成される。次いで、((RH、GH、BH)に
関連するアドレスによってリストされる)選択された立
方体の8つの頂点のそれぞれがカラー空間変換を実行す
るための立方格子へのエントリの初期アドレスに順次な
るケースについて、立方体を形成する8つの頂点を与え
るようにメモり出力が論理的に接続される補間器入力を
リストしてある。立方格子へのエントリのための初期ア
ドレスになる選ばれた相対アドレスについて、(それぞ
れの列の見出しで指定されるように)、8つのメモリ・
バンク42a‐42hの出力が論理的に接続されるべき補間
器の入力が、相対アドレスに関連する行にリストされて
いる。例えば、相対アドレス(RH、GH、BH)を有
する頂点が、(E、E、E)として分類されるならば、
立方格子へのエントリ頂点として相対アドレス(RH、
GH、BH+1)を有する頂点を使用して形成された立
方体におけるメモリと補間器入力と間の論理接続は、以
下のようになる。
【0051】
【表3】 (E,E,E) (O,E,E) (E,O,E) (O,O,E) (E,E,O) (O,E,O) (E,O,O) (O,O,O) a4 a4 a6 a7 a0 a1 a2 a3
【0052】図10のテーブルから解るように、8つの
メモリ・バンク42a‐42hの全てにおいて、そのそれぞ
れの出力値が、立方格子へのエントリとして使用される
頂点のアドレスに従って、論理的に補間器入力のそれぞ
れに接続される必要がある。
【0053】この論理接続を実行する従来の方法は、8
つのメモリ・バンク42a‐42hの出力を正しい補間器入
力に送るためにマルチプレクサを使用していた。この問
題を解決するために、図3の補間器にRL、GL及びB
L入力の組合せの2の補数処理を使用することによっ
て、たとえハードウェア補間器43の入力a0-a7へのメ
モリ42の出力の接続が固定されたとしても、メモリ・バ
ンク42a‐42hの出力を使用する補間処理が正確に実行
されることが認められた。RL、GL及びBLの組合せ
の2の補数処理を使用することによって、メモリ・バン
ク42a‐42hの出力の経路選択を数学上完成することが
できる。図6で示されるように、8つのメモリ・バンク
42a‐42hの出力は、それぞれ、補間器43の入力a0-a
7に接続される。この接続において、0で示した頂点が
偶数、奇数に関して(E、E、E)と分類される場合、
2の補数処理オペレーションを適用することなく、R
L、GL及びBLを使用して、正しい補間処理の結果を
得ることができる。
【0054】図9を参照して、図8の立方体60の7番の
頂点に対応するアドレスを立方格子へのエントリ・アド
レスとして使用して、カラー空間変換を実行する場合を
考える。図9において、立方体60と7番の頂点を使用
して形成された立方体61の両方について、頂点のそれ
ぞれが、頂点のアドレスの成分の偶数性(E)または奇
数性(O)に関して示される。図10のテーブルから解
るように、頂点7が(O、O、O)として分類される場
合、補間処理で正しい結果が得られるためには、8つの
メモリ・バンク42a‐42hの出力が、ハードウェア補間
器43のそれぞれの入力a7-a0に論理上対応しなければ
ならない。図3の補間処理においてRL、GL、BLが
生じるごとに、これらの値の2の補数処理が代用される
ならば、得られた最終結果は正しい。図3で示された補
間処理について、RL、GL及びBLの2の補数処理
は、それぞれ16‐RL、16‐GL及び16‐BLである。
例えば、以下を含む図3の補間処理のブロックを考慮す
る。
【0055】
【数3】[{(a1-a0) × RL'} ÷ 16] + a0
【0056】「16−RL」が「RL’」の代りに用い
られるならば、結果として以下のようになる。
【0057】
【数4】[{(a0-a1) x RL} ÷ 16] + a1
【0058】対応する計算のブロックの中でa0とa1値
の位置を切り換える効果がある。図3のRL’、GL’
およびBL’のそれぞれの2の補数処理の置換を実行
し、補間処理式を発生する代数操作を完了することによ
って、元の式に関連して、a0-a7が、それぞれa7-a0
に置き換えられる。したがって、2の補数処理を使用す
ることによって、補間式の8つのメモリ・バンク42a‐
42hの出力の配置が正確に実行される。
【0059】図8の中で立方体60の残りの6つの頂点に
対応するアドレスが、立方格子へのエントリ・アドレス
として使用される場合、RL、GL及びBLの組合せの
2の補数処理オペレーションを選択的に実行することに
よって、上述した方法と同様にして、正しい補間処理の
表現を生じる。カラー空間変換を実行しているとき、正
しい補間表示を生じるために、1又は複数のRL、GL
及びBLで、2の補数処理オペレーションを実行する必
要があるかどうかは、立方格子へのエントリ・アドレス
として使用される頂点に対応しているアドレスの偶数か
奇数かの分類に依存する。RH、GH及びBHの偶数及
び奇数の分類に応じて、RL、GL及びBLで、2の補
数処理を実行する必要があるかどうかが、以下の表4に
示される。
【0060】
【表4】 立方格子のエントリ・アドレス 2の補数処理を実現するか? 分数 RL GL BL (E,E,E) NO NO NO (E,E,O) NO NO YES (O,E,O) YES NO YES (O,E,E) YES NO NO (O,O,E) YES YES NO (E,O,E) NO YES NO (E,O,O) NO YES YES (O,O,O) YES YES YES
【0061】選択的な2の補数回路45は、表4で示され
るようにそれぞれRH、GH及びBHの偶数または奇数
の分類に応じて、1又は複数のRL、GL及びBLにつ
いて2の補数処理機能を選択的に実行する機能を含む。
【0062】図6の選択的な2の補数回路45の一実施例
を、図11に示す。ビットの高位グループのそれぞれの
最下位ビット{RH(4)、GH(4)、及びBH
(4)}は、それぞれRL、GL及びBL上の2の補数
処理のオペレーションの選択的なパフォーマンスを制御
するために使用される。1又は複数のビットRH
(4)、GH(4)及びBH(4)が1の値を持つと
き、対応するRH、GH及びBHの値は奇数であり、し
たがって、2の補数処理がそれぞれのRL、GL及びB
L上で実行される必要がある。選択的な2の補数回路45
は、RL、GL及びBLのそれぞれに1つずつの、3つ
の別々の2の補数回路45a‐45cを含む。3つの2の補
数回路45a‐45cのそれぞれは、一組の排他的ORゲー
ト45a1‐45c4と二進増分器45a5-45c5を含む。一組
の排他的ORゲート45a1‐45c4のそれぞれの入力は、
RL、GL及びBLのそれぞれからの4ビットと、最下
位ビットRH(4)、GH(4)及びBH(4)との、
それぞれから成る。2進増分器45a5-45c5のそれぞれ
は、関連するRH(4)、GH(4)及びBH(4)ビ
ットの値を排他的ORゲート45a1‐45c4の出力に加え
る。2進増分器45a5-45c5のそれぞれの出力は、5ビ
ットを含む。2の補数処理は、排他的ORゲート45a1
‐45a3、45b1‐45b3及び45c1-45c3を使用し、RH
(4)、GH(4)及びBH(4)をそれぞれ、2進増
分器45a5-45c5を使用して得た結果に加えて、(対応
するRH(4)、GH(4)またはBH(4)が奇数か
否かに依存して)選択的にRL、GLまたはBLを逆に
することによって実行される。選択的な2の補数回路45
を設計するのに使用される技術は、ディジタル設計の分
野ではよく知られている。
【0063】カラー空間変換装置40の好ましい実施例に
おいて、カラー空間変換の速度を最大にするために、A
SICで実行される。しかしながら、当業者に知られて
いるように、カラー空間変換装置のASICの実行によ
って処理される機能は、マイクロプロセサを使用して達
成される。例えば、選択的な2の補数回路45の割当てら
れるハードウェアを使用して実行される機能は、マイク
ロプロセサのオペレーションを通じて達成される。さら
に、ハードウェア補間器44及びアドレス・ゼネレータ43
によって実行される機能は、マイクロプロセッサを使用
して達成される。マイクロプロセッサの使用において、
カラー空間変換器の簡単なハードウェア設計と変換速度
とが調整される。
【0064】本実施例の補間器入力データを生成する装
置を使用して補間器入力データを生成する方法のフロー
チャートを、図12に示す。補間器入力データの生成に
先立ち、8つのメモリ・バンク42a‐42hは、変換が行
われる出力カラー空間のそれぞれの次元の立方格子の頂
点に対応する補間器入力データ値をロードしなければな
らない(100)。連続したRGB入力データ値がカラー
空間変換を経るように、このメモリ初期化ステップは、
カラー空間変換の開始に先立ち実行され、繰り返されな
い。次に、アドレス・ゼネレータ43は、変換が行われる
出力カラー空間の次元を選ぶために、高位ビットRH、
GH、BH、及びCMYKビットをロードする(10
1)。そして、アドレス・ゼネレータ43は、ロードされ
た高位ビット及びCMYKビットによって、定義された
立方体の頂点に対応する8つのアドレスを生成する(10
2)。次に、8つのアドレスが、8つのメモリ・バンク4
2a‐42hをアクセスするために使用される(103)。最
後に、8つのメモリ・バンク42a‐42hのそれぞれは、
それぞれ、補間器a0-a7の8つの入力のそれぞれに対
してデータ値を出力する(104)。
【0065】図6のカラー空間変換装置40の実施例が、
1つのASIC上で完全に実行される。ジョーンズによ
る米国特許番号第08/375,096号において、出力CMY
Kカラー空間のそれぞれの次元への変換での補間処理に
使用される立方格子は、それぞれの軸に沿って16の頂
点、即ち、それぞれの4つの立方格子中に、合計4096の
頂点を含む。4096の補間器入力データ値は、8つの標準
サイズの512バイトのメモリ・バンクに仕切られる。8
つのメモリ・バンクは、変換が行われる出力CMYKカ
ラー空間の次元に対応する4096の補間器入力データ値で
ロードされる。512のバイト・メモリのそれぞれの領域
は、直接RH、GH及びBHの値から形成された9ビッ
トのアドレスを完全にデコードすることによってアクセ
スされる。対照的に、このアプリケーションの補間器入
力データを生成する装置は、4つの立方格子、4096の頂
点立方格子、及びそれぞれの軸上の17番目の頂点に対
応する立方格子の拡張部分のそれぞれに対応する補間器
入力データ値にアクセスするアドレスを生成する。この
ことは、RH、GH及びBHのうちの少なくとも1つ
が、1111の2進値を持つ特別な場合を検出するアド
レス・ゼネレータのハードウェアを必要とし、立方格子
の拡張部分に位置取られる頂点に対応するそれらの補間
器入力データ値にアクセスするために必要なアドレスを
生成する。このような機能は、ジョーンズの特許で示さ
れたアドレス・ゼネレータには含まれていない。
【0066】サカモトによる米国特許第4,275,413号に
おいて、四面体を使用するカラー空間を補間する方法と
装置が示される。3つのRGB値によって表された走査
画像は、対数的に変換され、ディジタル化されて、それ
ぞれのRGB成分に対して、高位と低位ビットに分割さ
れる。3組の高位ビットは、補間に使用された四面体の
4つの点にアクセスするために使用される。対照的に、
カラー空間変換装置40の実施例では、補間が実行される
立方体の8つの頂点のうちの1つに対応する1つの値を
それぞれ含む、8つのメモリのアドレスを形成する。サ
カモトの特許は、本発明のように、拡張ルックアップ・
テーブルも、そのルックアップ・テーブルにアクセスす
るアドレスを生成するために使用されるアドレス・ゼネ
レータも、また、補間器内の補間器入力データを、数学
的に切換えるために、補間器入力データの経路を決める
装置の使用も示していない。
【0067】パグスレィによる米国特許第3,893,166号
において、RGBカラー空間とCMYKカラー空間の間
でのカラー空間変換の方法と立方体の補間を使用するカ
ラー空間の補正方法が示されている。これらの方法は、
補間のために使用された値を持つメモリへのアドレスを
生成するためにデジタル・コンピュータを使用する。カ
ラー空間変換を実行するために割当てられたハードウェ
アは、示されていない。
【0068】クラークによる米国特許第4,477,833号に
おいて、入力値の補正を有する4つのベクトルの対応す
るセットを含むメモリをアドレスするために、RGBカ
ラー空間入力の低位ビットに基づいて生成された一組の
4つのベクトルを使用するカラー空間変換の装置と方法
が示されている。これらの補正ベクトルは、画像を走査
することから生じるRGBカラー空間値で引き起こされ
た変化を補正する。4つのベクトルの元のセットから得
られる一組の差分値に沿った補正ベクトルの成分は、出
力カラー空間にCMYK値を補間するために使用され
る。カラー空間変換装置の本実施例では、補間に使用さ
れる値を選ぶ異なる方法を利用し、それは、異なる補間
技術を使用する。さらに、クラークの特許は、拡張ルッ
クアップ・テーブルも、そのルックアップ・テーブルに
アクセスするアドレスを生成するために使用されるアド
レス・ゼネレータも、また、補間器内の補間器入力デー
タを数学的に切換えるために補間器入力データの経路を
決める装置の使用も示していない。
【0069】本発明は、例として以下の実施態様を含
む。 (1)それぞれがn個の成分を持つ入力データ値をそれ
ぞれがi個の成分を持つ出力データ値に変換するために
使用される補間器入力データを生成する装置であって、
前記n個の成分は、n組の高位ビットを形成するようそ
れぞれが分割された対応するn組のビットによって表さ
れ、m1+m2+...+mn=mである、前記n組の高
位ビットに対応するmビットを受取る、少なくとも{[2
m1+1]×[2m2+1]×...×[2mn+1]}のアドレスを生成する
手段と、前記アドレスを生成する手段から前記アドレス
を受取り、対応する前記補間器入力データを出力するメ
モリと、を備える前記装置。 (2)前記n個の成分は、n次元の第1の空間に対応
し、前記i個の成分は、i次元の第2の空間に対応し、
前記アドレスを生成する手段は、前記n個の成分を変換
する前記i次元のうちの1つを連続的に選ぶjビットを
受取ることができ、少なくとも({[2m1+1]×[2m2+1]
×...×[2mn+1]}×i)のアドレスを生成し、前記メモリ
は、少くとも({[2m1+1]×[2m2+1]×...×[2mn+1]}×i)
の記憶領域を含む、(1)記載の装置。 (3)nは3に、iは4に、そして、jは2に等しく、
前記メモリは、それぞれがメモリ・アドレス入力とメモ
リ・データ出力を持つ8つのメモリ・バンクを含み、前
記8つのメモリ・バンクへの前記記憶領域の指定は、前
記記憶領域に記憶されている前記補間器入力データの偶
数及び奇数の分類に従って発生する、(2)記載の装
置。
【0070】(4)前記アドレスを生成する手段は、ア
ドレス・ゼネレータを含み、前記アドレス・ゼネレータ
は、それぞれが前記メモリ・アドレス入力のうちの1つ
と結合される8つのアドレス出力を含み、前記mビット
と前記jビットの受取りに応じて、実質的に同時に、前
記8つのアドレスを生成し、m1、m2及びm3はそれぞ
れ、4に等しく、前記第1の空間は、RGB、Lab、
XYZ、HSV、Luv、及びHLSカラー空間から成
るグループから選ばれたカラー空間を含み、前記第2の
空間は、CMYKカラー空間を含む、(3)記載の装
置。 (5)n個の成分によって表されるn次元を有する入力
カラー空間からのカラー空間入力データを、i個の成分
によって表されるi次元を有する出力カラー空間のカラ
ー空間出力データに変換するカラー空間変換装置におい
て、前記n個の成分は、それぞれが一組の高位ビットと
一組の低位ビットに仕切られたn組のビットによって表
され、m1+m2+...mn=mである、前記n組の高
位ビットを表す前記mビットを受取り、少なくとも{[2
m1+1]×[2m2+1]×...×[2mn+1]}のアドレスを生成する
手段と、前記アドレスを生成する手段から前記アドレス
を受取り、少なくとも{[2m1+1]×[2m2+1]×...×[2mn+
1]}の記憶領域を有するメモリと、前記記憶領域に記憶
されている補間器入力データを出力する手段と、それぞ
れが、前記補間器入力データを出力する手段に接続さ
れ、補間処理を実行する少くとも1つの手段と、前記補
間処理を実行する手段のそれぞれに接続され、前記n組
の低位ビットと、前記n組の高位ビットのそれぞれから
の最下位ビットとを受取り、前記最下位ビットの状態に
応じて、前記n組の低位ビットの2の補数処理を選択的
に実行し、前記n組の低位ビットの前記選択的な2の補
数処理を、前記補間処理を実行する手段のそれぞれに提
供する、選択的な2の補数処理を実行する手段と、を備
える前記装置。
【0071】(6)前記入力カラー空間は、RGB、L
ab、XYZ、HSV、Luv、HLS、及びCMYカ
ラー空間から成るグループから選ばれるカラー空間を含
み、前記出力カラー空間は、RGB、Lab、XYZ、
HSV、Luv、HLSカラー空間、及びCMYKカラ
ー空間から成るグループから選ばれるカラー空間を含
み、m1、m2、及びm3は、それぞれ4に等しい、
(5)記載の装置。 (7)前記入力カラー空間は、RGBカラー空間を含
み、前記出力カラー空間は、CMYKカラー空間を含
み、前記アドレスを生成する手段は、少くとも({[2m1+
1]×[2m2+1]×[2m3+1]}×4)の前記アドレスを生成し、
前記カラー空間入力データを変換する前記CMYKカラ
ー空間の1つの成分を連続的に選ぶために、付加される
2ビットを受取ることができ、前記メモリは、それぞれ
がメモリ・アドレス入力を有する8つのメモリ・バンク
に分割される、少くとも({[2m1+1]×[2m2+1]×[2m3+1]}
×4)の前記記憶領域を含み、前記8つのメモリ・バンク
への前記記憶領域の指定は、前記記憶領域に記憶されて
いる前記補間器入力データの偶数及び奇数の分類に従っ
て発生し、前記補間器入力データを出力する手段は、前
記メモリ・バンクのそれぞれに対するメモリ・データ出
力を含み、前記アドレスを生成する手段は、それぞれが
前記メモリ・アドレス入力のうちの1つに接続される8
つのアドレス出力を有するアドレス・ゼネレータを含
み、前記アドレス・ゼネレータは、前記mビットと前記
2ビットの受取りに応じて、実質的に同時に、前記アド
レスのうちの8つを生成し、前記補間処理を実行する手
段は、ハードウェア補間器を含み、前記ハードウェア補
間器は、前記メモリ・データ出力のそれぞれに接続され
た8つの補間器入力を含み、 前記選択的な2の補数処
理を実行する手段は、選択的な2の補数回路を含む、
(6)記載の装置。
【0072】(8)対応するn次元を有する第1の空間
からのn個の成分を有する入力データ値を、対応するi
次元を有する第2の空間にi個の成分を有する出力デー
タ値に変換するための補間器入力データを生成する装置
において、前記n個の成分は、それぞれがn組の高位ビ
ットを形成するために仕切られたn組のビットに対応す
ることによって表され、前記装置は、m1+m2+...
n=mである、前記n組の高位ビットに対応するmビ
ットを受取るアドレス・ゼネレータを有し、前記アドレ
ス・ゼネレータは、少なくとも{[2m1+1]×[2m2+1]×...
×[2mn+1]}のアドレスを生成し、前記装置は、前記アド
レス・ゼネレータから、前記アドレスを受取って、前記
補間器入力データを出力するメモリを含み、前記メモリ
は、少くとも{[2m1+1]×[2m2+1]×...×[2mn+1]}の記憶
領域を有し、前記補間器入力データを生成する方法であ
って、前記mビットを前記アドレス・ゼネレータへロー
ドするステップと、前記アドレスのうちの少くとも1つ
を生成するステップと、前記補間器入力データを含む前
記メモリ内の前記記憶領域のうちの少くとも1つに、前
記アドレスのうちの少くとも1つでアクセスするステッ
プと、前記補間器入力データを出力するステップと、を
含む前記方法。 (9)前記メモリは、({[2m1+1]×[2m2+1]×...×[2mn+
1]}×i)の記憶領域を含み、前記アドレス・ゼネレータ
は、前記n成分を変換する前記第2の空間の前記i次元
の1つを連続的に選択するためにjビットを受取り、少
くとも({[2m1+1]×[2m 2+1]×...×[2mn+1]}×i)のアド
レスを生成し、前記ロードするステップは、前記jビッ
トを前記アドレス・ゼネレータにロードするステップを
含む、(8)記載の方法。 (10)前記第1の空間は、入力カラー空間を含み、前
記第2の空間は、出力カラー空間を含み、前記入力カラ
ー空間は、RGBカラー空間を含み、前記出力カラー空
間は、CMYKカラー空間を含み、m1、m2、及びm3
は、それぞれ4に等しく、前記メモリは、それぞれがメ
モリ・アドレス入力とメモリ・データ出力を持つ8つの
メモリ・バンクを含み、前記8つのメモリ・バンクへの
前記記憶領域の指定は、前記記憶領域に記憶されている
前記補間器入力データの偶数及び奇数の分類に従って発
生し、前記アドレス・ゼネレータは、それぞれが前記メ
モリ・アドレス入力のうちの1つに結合される8つのア
ドレス出力を含み、前記mビットと前記jビットの受取
りに応じて、実質的に同時に、前記アドレスのうちの8
つを生成する、(9)記載の方法。
【0073】
【発明の効果】この発明によると、ルックアップ・テー
ブルを記憶するために使用されるメモリのサイズを小さ
くすることができ、ルックアップ・テーブル値を効率的
にアクセスすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】頂点の相対アドレスがそれぞれの対応する頂点
によって示される、立方格子からの1つの立方体を示す
図。
【図2】それぞれの軸が立方格子の領域をアドレスする
のに使用されるRGBカラー空間値の成分を示し、RG
Bカラー空間からCMYKカラー空間に変換するのに使
用される値を表わす立方格子の断片を示している図。
【図3】それぞれのステップ間で使用される式を示す補
間処理のブロック図。
【図4】補間器入力データ値を表す立方格子の立方体の
頂点を使用する補間処理を示す図。
【図5】それぞれのRGBカラー空間次元の16の頂点
を使用する補間処理中に発生する問題点を示す図。
【図6】補間器入力データの経路を決める装置を含むカ
ラー空間変換装置のブロック図。
【図7】相対アドレスと番号付けられた頂点を示す立方
格子中の立方体を示す図。
【図8】立方格子の基準立方体と、立方格子のエントリ
頂点として、立方体の8つの頂点のそれぞれの使用から
得られる付加立方体を示す図。
【図9】立方格子の基準立方体と、それらに対応する偶
数及び奇数の分類を示している図。
【図10】立方格子へのエントリ・ポイントとして、立
方体の8つの頂点のそれぞれを連続的に考慮するとき、
論理的に接続された8つのメモリ・バンクの出力に対す
る補間器入力を示すテーブルを示す図。
【図11】8つのメモリ・バンクの出力を、立方格子へ
のエントリ頂点として使用される立方体の頂点が偶数か
奇数かに基づいて、補正補間器計算ブロックに導くため
に使用される選択的な2の補数回路のブロック図。
【図12】補間器入力データの経路を決める装置を使用
する方法を示すフローチャート。
【図13】拡張ルックアップ・テーブルに含まれる付加
データ値を表す立方格子の一部分を示す拡張立方格子を
示す図。
【図14】8つのメモリ・バンクに記憶された補間器入
力データにアクセスするために生成されるアドレスのテ
ーブルを示す図。
【図15】8つのメモリ・バンクに記憶された補間器入
力データにアクセスするために生成されるアドレスのテ
ーブルを示す図。
【図16】8つのメモリ・バンクに記憶された補間器入
力データにアクセスするために生成されるアドレスのテ
ーブルを示す図。
【図17】8つのメモリ・バンクに記憶された補間器入
力データにアクセスするために生成されるアドレスのテ
ーブルを示す図。
【図18】8つのメモリ・バンクに記憶された補間器入
力データにアクセスするために生成されるアドレスのテ
ーブルを示す図。
【図19】8つのメモリ・バンクに記憶された補間器入
力データにアクセスするために生成されるアドレスのテ
ーブルを示す図。
【図20】8つのメモリ・バンクに記憶された補間器入
力データにアクセスするために生成されるアドレスのテ
ーブルを示す図。
【図21】8つのメモリ・バンクに記憶された補間器入
力データにアクセスするために生成されるアドレスのテ
ーブルを示す図。
【符号の説明】
40 カラー空間変換装置 42 メモリ 43 アドレス・ゼネレータ 44 補間器 45 選択的2の補数回路 46 補間器入力データ経路決定装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれがn個の成分を持つ入力データ
    値をそれぞれがi個の成分を持つ出力データ値に変換す
    るために使用される補間器入力データを生成する装置で
    あって、 前記n個の成分は、n組の高位ビットを形成するようそ
    れぞれが分割された対応するn組のビットによって表さ
    れ、 m1+m2+...+mn=mである、前記n組の高位ビ
    ットに対応するmビットを受取る、少なくとも{[2m1+1]
    ×[2m2+1]×...×[2mn+1]}のアドレスを生成する手段
    と、 前記アドレスを生成する手段から前記アドレスを受取
    り、対応する前記補間器入力データを出力するメモリ
    と、 を備える前記装置。
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