JP2003340414A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

生ゴミ処理装置

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JP2003340414A
JP2003340414A JP2002154315A JP2002154315A JP2003340414A JP 2003340414 A JP2003340414 A JP 2003340414A JP 2002154315 A JP2002154315 A JP 2002154315A JP 2002154315 A JP2002154315 A JP 2002154315A JP 2003340414 A JP2003340414 A JP 2003340414A
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deodorizing
sensor
temperature
heater
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JP2002154315A
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English (en)
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Yoshihiko Ujiie
良彦 氏家
Koji Osada
光司 長田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭手段OFFの判定を正確にし、且つ省エ
ネを実現すると共に外部に排気ガスの臭気が漏れない生
ゴミ処理装置を提供する。 【解決手段】 上記課題を解決するために本発明に係る
生ゴミ処理装置は、生ゴミの分解処理を行う処理槽1を
有する。処理槽1内で生じた排気ガス中の臭気成分を排
気路2を介して排気する排気手段とを有する。排気路2
に排気ガスの臭いを検知する臭いセンサ4と、臭いセン
サ4の上流側に位置すると共に排気路2中の排気ガスを
脱臭する脱臭手段とを設ける。臭いセンサ4による検知
結果に基づいて脱臭手段をONにし、且つ臭いセンサ4
による検知以外の任意の脱臭終了判定手段によって脱臭
手段をOFFにするように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ゴミ処理装置に
関するものであり、詳しくは脱臭手段を有し、該脱臭手
段により排気ガス中の臭気成分の脱臭を行う生ゴミ処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題への関心の高まりや
ごみの最終処分場問題の発生等から、特に都市部の一般
家庭や事業所において、排出された生ゴミを分解処理す
るための生ゴミ処理装置が普及しつつある。この生ゴミ
処理装置は微生物の働きにより生ゴミの分解処理を行う
処理槽1と、分解処理によって処理槽1内で生じた排気
ガスを排気路2を介して排気する排気ファン3とを有
し、排気路2には前記排気路2中の排気ガスに含まれた
アンモニア等の不快な臭気成分を脱臭する酸化触媒のよ
うな触媒部14と、該触媒部を加熱するヒータ15とが
設けられており、ヒータ15のONとOFFとの切換え
により触媒部14を脱臭可能な状態と脱臭を行わない状
態とに切換え自在となっている。
【0003】上記構成により、生ゴミ処理装置は処理槽
1で生ゴミを分解処理することが可能となり、またヒー
タ15で触媒部14を加熱することで触媒部14を脱臭
可能な状態にし、この脱臭可能となった触媒部14によ
って生ゴミの分解処理により発生する排気ガス中の不快
な臭気を脱臭している。
【0004】ところで、上記生ゴミ処理装置はヒータ1
5を常時ONの状態にして脱臭を行った場合、多大な電
力を消費してしまう。また、常時ヒータ15をONにす
るのではなく、タイマによりヒータ15のONとOFF
とを定期的に切換えられるものも知られているが、この
場合、臭気発生時に排気路2中の排気ガスに含まれた臭
気成分を脱臭できなかったり、臭気が発生していない時
にヒータ15をONにして無駄に脱臭を行うために電力
を消費してしまったりしていた。
【0005】そこで触媒部14の使用時間を抑え、且つ
排気ガスの脱臭を確実に行うことを目的として、例えば
図13に示すような特開平9−57061号公報記載の
生ゴミ処理装置や特開2001−54777号公報に記
されるような生ゴミ処理装置が知られている。この生ゴ
ミ処理装置は排気路2の触媒部14の下流側に排気ガス
中の臭気濃度を予め設定した一定時間毎に検知する臭い
センサ4が設けてあり、この臭いセンサ4の検知結果に
基づいてヒータ15のONとOFFとを切換えるように
設定されている。
【0006】このような生ゴミ処理装置は臭いセンサ4
による検知を一定時間毎に行い、この臭いセンサ4の検
知結果に基づいてヒータ15のONとOFFとを切換え
ており、すなわち臭いセンサ4の検知した臭気濃度が高
い場合は、ヒータをONにして触媒部14を加熱して脱
臭を行い、また臭いセンサ4の臭気濃度が低い場合は、
ヒータ15をOFFにして触媒部14を常温に戻し脱臭
を行わない状態にし、この制御によりヒータ15の消費
電力を抑えていた。また、臭いセンサ4を脱臭手段の下
流側に設けることで、外部に排出される臭気成分を直接
検出することができ、これにより外部に排出される排気
ガス中に含まれる臭気成分の臭いがなくなるように細か
な加熱制御を行っていた。
【0007】しかしながら、上記の生ゴミ処理装置は、
ヒータ15ONからヒータ15OFFへと切換える判定
を触媒部14の下流側に設けられた臭いセンサ4の検知
結果よって制御しており、この場合、触媒部14によっ
て脱臭された臭気濃度の低い排気ガスを臭いセンサ4に
よって検知しているため、臭いセンサ4の検知結果が正
確ではなかった。また、この誤った判定によりヒータ1
5をOFFにした場合はヒータ15の消費電力が無駄に
消費されてしまっていた。さらにこの場合、臭いセンサ
4による検知の間隔は一定時間毎であるため、図14に
示すようにヒータ15がOFFへと切り換わった(図中
A点)後に触媒部14が常温になって脱臭が行われなく
なった時点(B点)から次回の臭いセンサ4による検知
(C点)までの時間Dが長くなってしまい、触媒部14
が脱臭を行う状態になるまでに時間がかかってしまう。
これによってこの間Dの触媒部14は脱臭を行わない状
態となってしまい、生ゴミ処理装置の外部に臭いが漏れ
てしまったっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、脱
臭手段OFFの判定を正確にし、且つ省エネを実現する
と共に生ゴミ処理装置外部に排気ガスの臭気が漏れるこ
とを防止できる生ゴミ処理装置を提供することを課題と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る生ゴミ処理装置は、生ゴミの分解処理を
行う処理槽1と、処理槽1内で生じた排気ガス中の臭気
成分を排気路2を介して排気する排気手段とを有する生
ゴミ処理装置であって、排気路2に排気ガスの臭いを検
知する臭いセンサ4と、臭いセンサ4の上流側に位置す
ると共に排気路2中の排気ガスを脱臭する脱臭手段とを
設け、臭いセンサ4による検知結果に基づいて脱臭手段
をONにし、且つ臭いセンサ4による検知以外の任意の
脱臭終了判定手段によって脱臭手段をOFFにするよう
に設定して成ることを特徴とするものである。
【0010】このように臭いセンサ4を脱臭手段の下流
側に設けることで、外部に排出される臭気成分を直接検
出することができ、これにより排気ガス中に含まれる臭
気成分の臭いがなくなるように細かな加熱制御を行える
ことはもちろんのこと、加えて臭いセンサ4による検知
以外の任意の脱臭終了判定手段によって脱臭手段をOF
Fにするように設定することで、処理槽1内の臭気発生
に対応した正確な脱臭手段OFFの判定を行うことが可
能となる。
【0011】また請求項2記載の生ゴミ処理装置は請求
項1記載の生ゴミ処理装置において、上記生ゴミ処理装
置を脱臭手段のONから一定時間後に脱臭手段をOFF
にするように設定し、該制御を脱臭終了判定手段として
成ることを特徴とするものである。
【0012】このように生ゴミ処理装置を脱臭手段のO
Nから一定時間後に脱臭手段をOFFにするように設定
することで、処理槽1内での臭気発生が少なくなる一定
時間後に脱臭手段をOFFにすることができ、またこの
場合処理槽1内で臭気が発生しているかどうかを検知す
る必要がないため制御が容易になる。
【0013】また請求項3記載の生ゴミ処理装置は請求
項1記載の生ゴミ処理装置において、上記生ゴミ処理装
置に処理槽1内の温度を検出する温度センサ21を備
え、脱臭手段ON中に温度センサ21が所定温度以下を
検知した場合、脱臭手段をOFFにするように設定し、
該温度センサ21を脱臭終了判定手段として成ることを
特徴とするものである。
【0014】このような構成を有することで、生ゴミを
分解処理する際に発生する発酵熱を温度センサ21で検
出することで処理槽1内で臭気が発生しているか否かを
判定することができ、これにより処理槽1内の臭気発生
に対応した正確な脱臭手段のOFFを行うことが可能と
なる。また、処理槽1内の温度を制御する温度センサ2
1を備えた生ゴミ処理装置にあっては、該温度センサ2
1を処理槽1内温度を制御するための利用と、上記の脱
臭終了判定手段としての利用とに兼用することができ
る。
【0015】また請求項4記載の生ゴミ処理装置は請求
項1記載の生ゴミ処理装置において、処理槽1に生ゴミ
を分解処理するための処理材7を充填した生ゴミ処理装
置に処理槽1内の処理材7の含水率を検出する含水率セ
ンサ22を備え、脱臭手段ON中に含水率センサ22が
所定含水率以下を検知した場合、脱臭手段をOFFにす
るように設定し、該含水率センサ22を脱臭終了判定手
段として成ることを特徴とするものである。
【0016】このような構成を有することで、処理材7
の含水率を含水率センサで22検出することで処理槽1
内で臭気が発生しているか否かを判定することができ、
これにより処理槽1内の臭気発生に対応した正確な脱臭
手段のOFFを行うことが可能となる。また、処理材7
の含水率を制御するために含水率センサ22を備えた生
ゴミ処理装置にあっては、該含水率センサ22を処理材
7の含水率を制御するための利用と、上記の脱臭終了判
定手段としての利用とに兼用することができる。
【0017】また請求項5記載の生ゴミ処理装置は請求
項1〜4のいずれかに記載の生ゴミ処理装置において、
上記生ゴミ処理装置は脱臭手段を加熱する加熱手段を有
し、加熱手段のONとOFFとの切換えにより脱臭手段
のONとOFFとを切換えるものであって、該生ゴミ処
理装置を臭いセンサ4による検知結果に基づいて加熱手
段をONにし、且つ臭いセンサ4による検知とは異なる
任意の脱臭終了判定手段によって加熱手段をOFFに
し、且つ加熱手段OFF後の所定時間後に臭いセンサ4
の検知結果に基づいて加熱手段をONにする制御を再開
するように設定して成ることを特徴とするものである。
【0018】このように臭いセンサ4による検知とは異
なる任意の脱臭終了判定手段によって加熱手段をOFF
にすることで、加熱手段15OFFの判定は処理槽1内
の臭気に対応した正確なものとなり、加えて、上記所定
時間を、加熱手段がOFFにされてから脱臭手段が脱臭
を行わない状態になるまでの時間(A−B間)に設定す
ることで、脱臭手段が脱臭を行わない状態となった時点
Bから臭いセンサ4の検知結果に基づいて加熱手段をO
Nにする制御を再開する時点Cまでの時間Dを短くする
ことができる。
【0019】また請求項6記載の生ゴミ処理装置は請求
項5記載の生ゴミ処理装置において、脱臭終了判定手段
によって脱臭終了の判定をした場合、加熱手段による加
熱温度を段階的に下げるように設定して成ることを特徴
とするものである。
【0020】このように脱臭終了判定手段によって脱臭
終了の判定をした場合、加熱手段の加熱温度を段階的に
下げるように設定することで、脱臭を行わない状態の脱
臭手段が常温にまで下がる前の高い温度状態の時に臭い
センサ4の検知結果に基づいて脱臭手段をONにする制
御を再開することができ、これにより加熱手段OFF後
の脱臭手段が脱臭を行わない時間をより一層短縮するこ
とが可能となる。さらにこの制御によって臭いセンサ4
が臭気を検知した場合は、脱臭手段が脱臭を行わない高
い温度から脱臭手段が脱臭可能となる状態にまで加熱す
るので、加熱手段OFF後の脱臭手段が脱臭を行わない
時間をより一層短縮することができる。
【0021】また請求項7記載の生ゴミ処理装置は請求
項5又は6記載の生ゴミ処理装置において、上記加熱手
段をヒータ15とし、ヒータ15の通電量によってヒー
タ15の温度を制御して成ることを特徴とするものであ
る。
【0022】このように加熱手段をヒータ15とし、ヒ
ータ15の通電量によってヒータ15の温度を制御する
ことで、ヒータ15温度を検出する温度検出手段を設け
なくてもヒータ15温度及び脱臭手段の温度を制御する
ことが可能となり、また仮に生ゴミ処理装置にヒータ1
5温度を検出する温度検出手段を設けたとしても、ヒー
タ15の温度制御のためにこの温度検出手段の検知結果
に基づいて制御する必要がなく、制御が容易になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。なお以下の説明における上
流及び下流とは、処理槽1から排気される排気ガスの流
れる方向を基準とするものである。
【0024】まず、第1の実施形態について説明する。
本実施形態における生ゴミ処理装置は図2〜4に示すよ
うに微生物の働きによって生ゴミを分解処理するための
処理槽1と、処理槽1内で生じた排気ガスを排気路2を
介して排気する排気手段とを有している。以下具体的構
成について説明する。
【0025】生ゴミ処理装置本体6には上方に開口する
開口部を備えると共に該開口部から生ゴミを投入できる
処理槽1と、処理槽1内と生ゴミ処理装置外部とを連通
させると共に処理槽1内で生じた排気ガスが通る経路と
なる排気路2とが内装されている。
【0026】処理槽1には微生物の働きによって生ゴミ
を分解処理する処理材7が投入されており、この処理材
7が配された処理槽1に生ゴミを投入することで生ゴミ
を分解処理することが可能となっている。本実施形態で
はこの処理材7をバイオチップと称される微生物を担持
可能な木質細片としており、この処理材7は微生物の働
きによって生ゴミの有機成分を分解処理するものであ
る。処理槽1内部には攪拌フィン8が設けられており、
攪拌フィン8の回転により投入された生ゴミと処理材7
とを攪拌して微生物に満遍なく酸素を供給し、処理槽1
内の生ゴミを効率良く分解処理することが可能となって
いる。処理槽1の後壁上端部には通気口9が設けられて
おり、通気口9には排気路2の端部が連通接続されてい
る。また通気口9には交換可能な排気フィルタ10を取
付け自在に設けてあり、この排気フィルタ10により処
理槽1内から処理材7や生ゴミが排気路2内に入り込む
ことを防止している。
【0027】排気路2の上流側(通気口9側)の端部に
は図1に示すように排気ファン3を設けてあり、本実施
形態においてはこの排気ファン3を前述した排気手段と
している。排気路2の下流側(通気口9と反対側)は分
岐しており、分岐した一方の端部は生ゴミ処理装置本体
6の底部に設けた排気口11と連通し、他方の端部は生
ゴミ処理装置本体6側面に設けた外気導入口12と連通
している。また、排気路2の外気導入口12側の端部に
は外気導入口12より生ゴミ処理装置本体6外部の外気
を排気路2内に取り込むための吸気ファン13と、吸気
ファン13によって排気路2内に取り込まれた外気の温
度を検出する外気温用サーミスタ20が設けてある。な
お、上記排気ファン3及び吸気ファン13は後述する自
動脱臭モード時においては常時稼動しているものとす
る。
【0028】排気路2の分岐位置と排気ファン3との間
には排気路2中の排気ガスに含まれる臭気成分を脱臭す
る触媒部14が設けられており、この触媒部14を脱臭
手段としている。本実施形態においてはこの触媒部14
を特に酸化触媒を加熱させることにより酸化脱臭を行う
触媒部14とし、ハニカム体の表面に触媒となる白金を
蒸着することで形成している。なお上記の触媒部14は
使用するにつれて脱臭能力が低下するものとなってお
り、この触媒部14は交換できるように取付け自在に設
けられているものとする。
【0029】排気路2の触媒部14の上流側には触媒部
14を加熱するための加熱手段としてのヒータ15が設
けられており、該ヒータ15は生ゴミ処理装置に設けた
制御部(図示せず)に接続されている。排気路2の触媒
部14と分岐位置との間(脱臭手段の下流側)にはヒー
タ15温度を検知するためのサーミスタ16のような温
度検出手段が設けられている。この温度検出手段は制御
部に接続されており、サーミスタ16が異常温度を検知
した場合にはエラーを報告して上記のヒータ15や排気
ファン等をOFFにするように設定されている。
【0030】上記の触媒部14はヒータ15のONとO
FFとを切換えることで、脱臭可能な状態と、脱臭を行
わない状態とに切換えることが可能となる。
【0031】詳述すると、ヒータ15がONにされる
と、ヒータ15はヒータ設定温度(250℃)にまで加
熱され、これにより触媒部14は一定温度(230℃)
にまで加熱される。なお、ここでのヒータ15の加熱は
サーミスタ16で検出したヒータ15温度に基づいて制
御されているものである。触媒部14が加熱されると、
触媒部14は白金によって臭気成分を酸化脱臭できる脱
臭効果が現れ、一定温度に加熱されることで触媒部14
は脱臭可能な状態となる。またヒータ15をOFFにし
て触媒部14を常温にすることで触媒部14は脱臭効果
のない脱臭を行わない状態となる。
【0032】排気路2の排気口11側の端部には排気ガ
スの臭気濃度を検知する臭いセンサ4を設けており(す
なわち脱臭手段は臭いセンサ4の上流側に位置すること
となる)、臭いセンサ4は制御部に接続されている。こ
の臭いセンサ4により排気ガス中に含まれる生ゴミの有
機成分を分解処理した際に発生する臭気成分であるアン
モニアの臭いを検知している。なお、本実施形態におい
ては、臭いセンサ4によって検知する対象臭気はアンモ
ニアとしているが、これに限定されるものではなく、ア
ンモニア以外のその他の臭気成分であっても良いものと
する。
【0033】生ゴミ処理装置は触媒部14が脱臭可能と
なった状態で排気ファン3による排気を行う脱臭ONモ
ードと、触媒部14が脱臭を行わない状態で排気ファン
3による排気を行う脱臭OFFモードと、臭いセンサ4
での検知結果に基づいて触媒部14を脱臭可能な状態と
脱臭を行わない状態とに切換えて排気手段による排気を
行う自動脱臭モードとを有すると共にこれら3つのモー
ドを手動により切換える手動切換えスイッチ(図示せ
ず)が設けられている。
【0034】まず脱臭ONモードについて説明すると、
制御部は使用者が上記手動切換えスイッチを切換えて脱
臭ONモードにすることで、ヒータ15をONにして触
媒部14を加熱して触媒部14を脱臭可能な状態にし、
排気ファン3によって処理槽1で生じた臭気を含む排気
ガスを排気路2内に送り込むよう設定されている。臭気
を含む排気ガスはヒータ15によって暖められた上記触
媒部14を通過し、その際に一定温度に加熱された上記
白金によって排気ガス内の臭気成分を酸化脱臭する。脱
臭後の排気ガスは吸気ファン13により外気導入口12
から導入された外気と合流し、更に低濃度且つ低温に希
釈されたうえで排気口11から外部に排気される。
【0035】次に脱臭OFFモードの状態について説明
すると、制御部は使用者が手動切換えスイッチによって
脱臭OFFモードにすることで、ヒータ15をOFFに
して触媒部14を脱臭を行わない状態にすると共に排気
ファン3によって処理槽1内で生じた臭気を含む排気ガ
スを排気路2内に送り込むよう設定されている。排気フ
ァン3によって処理槽1から送り込まれた排気ガスは、
吸気ファン13によって外気導入口12から導入された
外気と合流することで低濃度に希釈されたうえで外部に
排気される。すなわち、脱臭手段による脱臭が行われな
い状態で排気ガスを排出することになる。
【0036】次に手動切換えスイッチによって自動脱臭
モードに切換えた場合について説明する。
【0037】自動脱臭モード時におけるフロー図を図5
に示す。制御部は、臭いセンサ4による検知(センシン
グ)を予め設定した検知間隔時間(1時間に設定)毎に
繰り返し行う。この場合の臭いセンサ4の検知値(以下
臭気検知値と称す)は臭気濃度である。なお、ここで臭
気検知値を臭気濃度をとしているが、これに限定される
ものではなく、例えば臭気検知値として臭いセンサ4の
電圧値、もしくは電流値、もしくはそれから計算される
抵抗値としても良いが、制御部における処理の簡単な電
圧値、電流値を採用することが好ましい。このように触
媒部14の下流側に設けた臭いセンサ4により検知を行
うことで、外部に排出される臭気成分を直接検出するこ
とができ、これにより外部に排出される排気ガス中に含
まれる臭気成分の臭いがなくなるように細かな加熱制御
を行うことが可能となる。
【0038】上記臭いセンサ4による検知結果である臭
気検知値が予め設定した臭気所定値(3PPmに設定)
以下の場合は、制御部はヒータ15をOFFにして触媒
部14を脱臭を行わない状態にすると共に排気手段によ
る排気を行うよう設定されている。なおこの臭気所定値
を3ppmと設定した理由は3ppm以下の臭気が無風
状態で生ゴミ処理装置から1m隔てた位置に居る人が臭
気を感じない平均的な条件となっているからであり、必
ずしも臭気所定値を3ppmに限定するものではない。
【0039】また、制御部は臭いセンサ4による検知結
果である臭気検知値が予め設定した臭気所定値を越えた
場合には、ヒータ15をONにして触媒部14を脱臭可
能な状態にすると共に排気を行うよう設定されている。
【0040】上記臭いセンサ4による検知結果である臭
気検知値が予め設定した臭気所定値を越えた場合におけ
るヒータ15ON後のヒータ15OFFの判定は臭いセ
ンサ4による検知以外の任意の脱臭終了判定手段によっ
て行われる。
【0041】本実施形態においてはこの臭いセンサ4に
よる検知以外の任意の脱臭終了判定手段を特に脱臭手段
のONから一定時間後に脱臭手段をOFFにするように
設定した。すなわち、制御部をヒータ15ONから予め
設定した設定時間(6時間に設定)運転した後、ヒータ
15をOFFにして触媒部14を脱臭を行わない状態に
するよう設定し、タイマによりヒータ15OFFを行っ
ている。上記設定時間(6時間)は実験等により得られ
た処理槽1内の臭気発生の低下が推測される時間に設定
されている。また上記ヒータ15のONから後述する検
知再開までは臭いセンサ4による検知は行われないもの
とする。
【0042】このように臭いセンサ4の以外の任意の脱
臭終了判定手段によってヒータ15をOFFにして触媒
部14を脱臭を行わない状態にするように設定すること
で、臭いセンサ4の検知結果に基づいてヒータ15をO
FFにする制御と比較して、処理槽1内の臭気発生に対
応した正確なヒータ15OFFの判定を行うことが可能
となる。またこれにより、臭気が発生しているにも関わ
らずヒータ15をOFFにするということがなくなり、
無駄なヒータ15のONとOFFとの切換えを防止で
き、ヒータ15の消費電力を抑えることができる。
【0043】また、タイマによりヒータ15のONから
一定時間(設定時間)後にヒータ15をOFFにするよ
うに設定したことで、処理槽1内での臭気発生が少なく
なる一定時間後に脱臭手段をOFFにすることができ、
また処理槽1内の臭気発生を検知する必要がないために
制御部による制御が容易になる。さらに処理槽1内の臭
気発生を検知する際に見られる検知のばらつきによるヒ
ータ15OFFの判定のミスがなくなる。
【0044】上記のように生ゴミ処理装置は自動脱モー
ドを有することで、ヒータ15を常時ONにしたり、も
しくはヒータ15のONとOFFとを定期的に切換える
制御方法を有した生ゴミ処理装置と比較して、臭いセン
サ4の検知結果である臭気検知値に基づいて脱臭手段の
ONとOFFとを切換えることができるので、排気ガス
中の臭気濃度が低い時は脱臭手段の使用頻度を少なくで
き、これによりヒータ15の消費電力を抑えたり、脱臭
手段の劣化を防止することができ、また排気ガス中の臭
気濃度が高い時は確実に脱臭することができ、臭気発生
に同調した効果的な脱臭を行うことが可能となる。
【0045】また本実施形態においては、ヒータ15O
FF後の所定時間後に臭いセンサ4の検知結果に基づい
て加熱手段をONにする制御を再開するように設定して
いる。
【0046】すなわち制御部は上記のタイマによるヒー
タ15OFFの時点から予め設定された検知再開時間後
(所定時間後)に自動脱臭モードでの臭いセンサ4の検
知結果に基づいてヒータ15をONにする制御を再開
し、再び臭いセンサ4による検知を行うように設定され
ている。ここでの検知再開時間は、実験等によって予め
得られた、ヒータ15OFFの時点(図6中のA点)か
ら触媒部14の温度が脱臭効果が現れない常温に低下す
る時点(B点)までの時間(以下A―B間と称す)、も
しくは触媒部14の温度が脱臭効果が現れない常温に低
下したB点直後の時点をC点とし、上記A点からC点ま
での時間(A−C間)に設定されており、本実施形態に
おいてはこの検知再開時間を20分に設定している。
【0047】このようにヒータ15OFF後の前記検知
再開時間後に臭いセンサ4による検知結果に基づいてヒ
ータ15をONにする制御を再開するように設定するこ
とで、図6に示すように臭いセンサ4による検知の再開
を触媒部14が脱臭を行わない状態となった時点B、も
しくはB点直後の時点C(図ではC点)での最適なタイ
ミングで行うことができ、触媒部14が脱臭を行わない
状態となった時点Bから臭いセンサ4の検知結果に基づ
いて加熱手段をONにする制御を再開する時点Cまでの
時間を短くすることができる。またこれにより、処理槽
1内で臭気が発生していた場合にはすぐに臭いセンサ4
で検知して触媒部14を加熱することができ、生ゴミ処
理装置本体6外部に臭気成分を含んだ排気ガスが排出さ
れることを抑えることできる。
【0048】ところでヒータ15ONからOFFに切換
えた時点から触媒部14が常温に戻るまで(実験では2
0分)には時間がかかり、また触媒部14が常温の状態
からヒータ15ONによって一定温度に加熱されるまで
(実験では30分)にも時間がかかってしまうのだが、
これによって触媒部14は脱臭を行わない、もしくは脱
臭効果が少ない状態での時間が長くなってしまい、これ
によって生ゴミ処理装置本体6外部に臭いが漏れること
がある。
【0049】そこで上記脱臭終了判定手段によって脱臭
終了の判定をした場合、ヒータ15の温度を段階的に下
げるように設定しても良い。
【0050】つまり制御部は、臭いセンサ4以外の任意
の脱臭終了判定手段によって脱臭終了の判定をした場
合、図7に示すようにすぐにヒータ15をOFFにする
のではなく、一旦ヒータ15温度を下げて、脱臭能力の
現れない所定温度(150℃に設定)に保った状態にす
るように設定されている。また、臭いセンサ4に基づく
自動脱臭モードでの制御の再開は上記と同様に脱臭終了
判定手段によって脱臭終了の判定をした時点(図7中
E)から検知再開時間(20分)後に行うよう設定され
ており、この検知再開時間後の最初の臭いセンサ4の臭
気検知値が臭気所定値(3ppm)を越えた場合は、図
8に示すように触媒部14が脱臭可能な状態となるよう
にヒータ15を一定温度(250℃)にまで加熱し、臭
いセンサ4の臭気検知値が臭気所定値を越えない場合は
ヒータ15をOFFにして、触媒部14を常温にするよ
うに設定されている。
【0051】このように段階的にヒータ15温度を下げ
ることで、臭いセンサ4以外の任意の脱臭終了判定手段
によって脱臭終了の判定をした後に臭気が発生した場合
は、図7に示すように、より短時間でヒータ15をヒー
タ設定温度(250℃)にまで加熱して触媒部14を脱
臭可能な状態とすることができ、またこれにより触媒部
14の脱臭を行わない状態での時間を短縮することがで
き、より一層生ゴミ処理装置本体6外部に臭気を含んだ
排気ガスが出ることを防止できる。さらに、臭いセンサ
4以外の任意の脱臭終了判定手段によって脱臭終了の判
定をした時点Eから触媒部14が脱臭を行わない状態F
点になるまでの時間(実験結果では9分となっている)
は、前例のヒータ15をOFF(図6中A点)の時点か
ら触媒部14が常温の状態(図6中B点)になるまでの
時間(20分)と比べて短くなるため、触媒部14の温
度がばらつくことなく一定の状態で臭いセンサ4による
検知を行うことができ、これにより臭いセンサ4の検知
精度が増す。また、上記では臭いセンサ4に基づく自動
脱臭モードの再開は上記実施形態と同様にヒータOFF
後から検知再開時間(20分)後としたが、この検知再
開時間はさらに短く設定することができ、これによって
より一層触媒部14が脱臭を行わない状態を短くするこ
とができ、より一層生ゴミ処理装置本体6の外部に臭い
が漏れることがなくなるものである。
【0052】また、上記のヒータ15の温度をヒータ1
5の通電量によって制御することも好ましい。すなわ
ち、予めヒータ15温度とヒータ15への通電量との関
係を求め、この関係をもとにヒータ15の通電量を制御
することでヒータ15温度を制御するのである。
【0053】このような構成を有することで、ヒータ1
5温度を検出するサーミスタ16を設けなくてもヒータ
15温度を制御することが可能となり、コストが削減さ
れ、また触媒部14の温度もヒータ15の通電量で制御
することが可能となる。また仮にヒータ15温度を検出
するサーミスタ16を排気路に設けたとしても、ヒータ
15の温度制御のためにこのサーミスタ16の検知結果
を制御部に取り込む必要がなく、制御部による制御が容
易になるものである。
【0054】なお、本実施形態においては、触媒により
排気ガスの脱臭を行う触媒脱臭方式を採用したが、この
脱臭方式としてはこれに限定されるものではなく、例え
ばオゾン脱臭方式や、生物脱臭方式等のその他の脱臭方
式を採用してもよいものとする。
【0055】次に上記第1の実施形態と異なる第2の実
施形態を示す。なお本実施形態においては上記第1の実
施形態における脱臭終了判定手段を温度センサとした点
に特徴があり、第1の実施形態と同一の構成については
同一の番号を付与してあり、重複する説明については説
明を省略する。
【0056】本実施形態における生ゴミ処理装置は処理
槽1内の温度を検出する温度センサ21を備え、脱臭手
段ON中に温度センサ21が所定温度以下を検知した場
合、脱臭手段21をOFFにするように設定し、該温度
センサ21を脱臭終了判定手段とし、処理槽1内で臭気
が発生しているか否かを処理槽1内の温度(処理材の温
度)から判断している。すなわち、処理材7の温度が高
くなるというのは微生物が生ゴミを分解処理する際に発
生する発酵熱が原因であり、これにより処理材7の温度
が高い状態は、処理槽1内で生ゴミの分解が活発に行わ
れており、処理槽1内では臭気(アンモニア)が発生し
ている状態であると推測され、また逆に、処理材7の温
度が低い状態は、処理槽1内で微生物が生ゴミの分解処
理を活発に行っておらず、処理槽1内で臭気が発生して
いない状態であると推測されるものである。
【0057】具体的構成を以下に示す。図9に示すよう
に処理槽1には処理槽1内の温度(処理槽1内の処理材
7の温度)を検出する温度センサ21を設けており、こ
の温度センサ21は制御部に接続されている。
【0058】制御部による制御を図10に示す。すなわ
ち、臭いセンサ4の検知結果によりヒータ15がONに
された状態(なお、このヒータ15がONの状態には上
記第1の実施形態における段階的にヒータ温度を下げた
温度は含まれないものとする)において温度センサ21
によって処理材7の温度を検出し、この温度検知値が予
め設定した所定温度(30℃に設定)以上の場合は、処
理槽1内で臭気が発生している状態であると判断し、再
び温度センサ21による検知を行い、温度検知値が予め
設定した所定温度よりも小さい場合は、処理槽1内で臭
気が発生していない状態であると判断し、ヒータ15を
OFFにして触媒部14を脱臭を行わない状態にするよ
うに設定されている。
【0059】このように構成することで、温度センサ2
1による検知結果に基づいて処理槽1内で臭気が発生し
ているか否かを判定することができ、これにより処理槽
1内の臭気発生に対応した正確なヒータ15OFFの判
定を行うことが可能となる。また、生ゴミ処理装置は微
生物による生ゴミの分解処理を促進するために処理槽1
内の温度を制御するものが多々あり、この場合、処理槽
1内の温度を制御するために処理槽1内に温度センサ2
1を予め備えているものが多く、このような生ゴミ処理
装置においては温度センサ21を処理槽1内温度を制御
するための利用と、上記の脱臭終了判定手段としての利
用とに兼用することができ、コスト削減につながる。
【0060】次に上記第1及び第2の実施形態と異なる
実施形態を示す。なお本実施形態においては、上記第1
の実施形態における脱臭終了判定手段を含水率センサ2
2とした点に特徴があり、以下の説明では第1の実施形
態と同一の構成については同一の番号を付与してあり、
重複する説明については説明を省略する。
【0061】本実施形態においては、生ゴミ処理装置に
処理槽1内の処理材7の含水率を検出する含水率センサ
22を備え、脱臭手段ON中に含水率センサ22が所定
含水率以下を検知した場合、脱臭手段をOFFにするよ
うに設定し、該含水率センサ22を脱臭終了判定手段と
しており、処理槽1内で臭気が発生しているか否かを処
理材7の含水率から判断している。すなわち、処理材7
の含水率が高い状態は、生ゴミの分解処理が未だ終了し
ていない状態を示しており、処理槽1内では臭気が発生
している状態であると推測されるものであり、また逆に
処理材7の含水率が低い状態は処理槽1内で生ゴミの分
解処理が終了されている状態を示しており、処理槽1内
では臭気が発生していない状態であると推測されるもの
である。
【0062】具体的構成を以下に示す。図11に示すよ
うに処理槽1には処理槽1内の処理材7の含水率を検出
する含水率センサ22を処理槽1に設けてあり、この含
水率センサ22は制御部に接続されている。
【0063】制御部による制御を図12に示す。制御部
は臭いセンサ4の検知結果によりヒータ15がONにさ
れた状態(なお、このヒータ15がONの状態には上記
第1の実施形態における段階的にヒータ15温度を下げ
た状態は含まれないものとする)において含水率センサ
22によって処理材7の含水率を検出し、この含水率検
知値が予め設定した所定含水率(20%に設定)以上の
場合は処理槽1内で臭気が発生している状態であると判
断し、再び含水率センサ22による検知を行い、含水率
検知値が所定含水率よりも小さい場合は、処理槽1内で
臭気が発生していない状態であると判断し、ヒータ15
をOFFにして触媒部14を脱臭を行わない状態にする
よう設定されている。本実施形態においてはこの含水率
センサ22による制御を脱臭終了判定手段とした。
【0064】このように構成することで、含水率センサ
22による検知結果に基づいて処理槽1内で臭気が発生
しているか否かを判定することができ、これにより処理
槽1内の臭気発生に対応した正確なヒータ15OFFの
判定を行うことが可能となる。また、生ゴミ処理装置は
微生物による生ゴミの分解処理を促進するために処理材
7の含水率を制御するものが多々あり、この場合、処理
材7の含水率を制御するために処理槽1内に含水率セン
サ22を予め備えているものが多く、このような生ゴミ
処理装置においては含水率センサ22を処理材7の含水
率を制御するための利用と、上記の脱臭終了判定手段と
しての利用とに兼用することができ、コスト削減につな
がる。
【0065】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、臭いセンサを脱臭手段の下流側に設ける
ことで、外部に排出される臭気成分を直接検出すること
ができ、これにより外部に排出される排気ガス中に含ま
れる臭気成分の臭いがなくなるように細かな加熱制御を
行えることはもちろんのこと、加えて臭いセンサによる
検知以外の任意の脱臭終了判定手段によって脱臭手段を
OFFにするように設定することで、処理槽内の臭気発
生に対応した正確な脱臭手段のOFFの判定を行うこと
が可能となり、またこれにより、臭気が発生しているに
も関わらず脱臭手段をOFFにするということがなくな
り、無駄な脱臭手段のONとOFFとの切換えを防止で
き、省エネを実現することができる。
【0066】また請求項2記載の発明にあっては、上記
請求項1記載の発明の効果に加えて、生ゴミ処理装置を
脱臭手段のONから一定時間後に脱臭手段をOFFにす
るように設定し、該制御を脱臭終了判定手段としたこと
で、処理槽内での臭気発生が少なくなる一定時間後に脱
臭手段をOFFにすることができ、また処理槽内で臭気
が発生しているかどうかを調べる必要がないため制御が
容易になる。
【0067】また請求項3記載の発明にあっては、上記
請求項1記載の発明の効果に加えて、上記生ゴミ処理装
置に処理槽内の温度を検出する温度センサを備え、脱臭
手段ON中に温度センサが所定温度以下を検知した場
合、脱臭手段をOFFにするように設定し、該温度セン
サを脱臭終了判定手段とすることで、生ゴミを分解処理
する際に発生する発酵熱を温度センサで検出することで
処理槽内で臭気が発生しているか否かを判定することが
でき、これにより処理槽内の臭気発生に対応した正確な
脱臭手段のOFFを行うことが可能となる。また、処理
槽内の温度を制御する温度センサを備えた生ゴミ処理装
置にあっては、温度センサを処理槽内温度を制御するた
めの利用と、上記の脱臭終了判定手段としての利用とに
兼用することができ、コスト削減につながる。
【0068】また請求項4記載の発明にあっては、上記
請求項1記載の発明の効果に加えて、上記処理槽に生ゴ
ミを分解処理するための処理材を充填した生ゴミ処理装
置に処理材の含水率を検出する含水率センサを備え、脱
臭手段ON中に含水率センサが所定含水率以下を検知し
た場合、脱臭手段をOFFにするように設定し、該含水
率センサを脱臭終了判定手段としたことで、処理材の含
水率を含水率センサで検出することで処理槽内で臭気が
発生しているか否かを判定することができ、これにより
処理槽内の臭気発生に対応した正確な脱臭手段のOFF
を行うことが可能となる。また、処理材の含水率を制御
するために含水率センサを備えた生ゴミ処理装置にあっ
ては含水率センサを処理材の含水率を制御するための利
用と、上記の脱臭終了判定手段としての利用とに兼用す
ることができ、コスト削減につながる。
【0069】また請求項5記載の発明にあっては、上記
請求項1〜4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
臭いセンサ4による検知とは異なる任意の脱臭終了判定
手段によって加熱手段をOFFにすることで、加熱手段
OFFの判定は処理槽内の臭気に対応した正確なものと
なり、加えて、上記所定時間を、加熱手段がOFFにさ
れてから脱臭手段が脱臭を行わない状態になるまでの時
間に設定することで、脱臭手段が脱臭を行わない状態と
なった時点から臭いセンサの検知結果に基づいて加熱手
段をONにする制御を再開する時点までの時間を短くす
ることができ、またこれにより脱臭手段が脱臭を行わな
い状態が短くなり、生ゴミ処理装置外部に臭気成分を含
んだ排気ガスが排出されることを抑えることできる。
【0070】また請求項6記載の発明にあっては、上記
請求項5記載の発明の効果に加えて、脱臭終了判定手段
によって脱臭終了の判定をした場合、加熱手段の加熱温
度を段階的に下げるように設定することで、脱臭を行わ
ない状態の脱臭手段が常温にまで下がる前の高い温度状
態の時に臭いセンサの検知結果に基づいて脱臭手段をO
Nにする制御を再開することができ、これにより加熱手
段OFF後の脱臭手段が脱臭を行わない時間をより一層
短縮することが可能となる。さらにこの制御によって臭
いセンサが臭気を検知した場合は、高い温度の脱臭手段
が脱臭を行わない状態から脱臭手段が脱臭可能となる状
態にまで加熱するので、加熱手段OFF後の脱臭手段が
脱臭を行わない時間をより一層短縮することができる。
【0071】また請求項7記載の発明にあっては、上記
請求項5又は6記載の発明の効果に加えて、加熱手段を
ヒータとし、ヒータの通電量によってヒータの温度を制
御することで、ヒータ温度を検出する温度検出手段を設
けなくてもヒータ温度及び脱臭手段の温度を制御するこ
とが可能となり、また仮に生ゴミ処理装置にヒータ温度
を検出する温度検出手段を設けたとしても、ヒータの温
度制御のためにこの温度検出手段の検知結果に基づいて
制御する必要がなく、制御が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における生ゴミ処理装
置の排気路の概略図である。
【図2】同上の生ゴミ処理装置を側面から見た概略断面
図である。
【図3】同上の背面から見た概略断面図である。
【図4】同上の正面から見た概略断面図である。
【図5】同上の自動脱臭モードにおける制御を示すフロ
ー図である。
【図6】ヒータOFFの時点から所定時間後に再び臭い
センサによるセンシングを開始した制御を行った場合に
おけるタイムチャート図であり、(a)はヒータON、
OFFの状態を示す図であり、(b)は触媒部の温度を
示す図である。
【図7】加熱手段の加熱温度を段階的に下げるように設
定し、ヒータOFF後に臭気成分を検知した場合におけ
るタイムチャート図であり、(a)はヒータON、OF
Fの状態を示す図であり、(b)は触媒部の温度を示す
図である。
【図8】加熱手段の加熱温度を段階的に下げるように設
定し、ヒータOFF後に臭気成分を検知しなかった場合
におけるタイムチャート図であり、(a)はヒータO
N、OFFの状態を示す図であり、(b)は触媒部の温
度を示す図である。
【図9】第2の実施形態を示す生ゴミ処理装置を正面か
ら見た概略断面図である。
【図10】同上の制御を示すフローチャート図である。
【図11】第3の実施形態を示す生ゴミ処理装置を正面
から見た概略断面図である。
【図12】同上の制御を示すフローチャート図である。
【図13】従来の生ゴミ処理装置を排気路示す概略図で
ある。
【図14】ヒータOFFの時点から所定時間後に再び臭
いセンサによるセンシングを開始した制御を行わなかっ
た場合におけるタイムチャート図であり、(a)はヒー
タON、OFFの状態を示す図であり、(b)は触媒部
の温度を示す図である。
【符号の説明】
1 処理槽 2 排気路 4 臭いセンサ 7 処理材 15 ヒータ 21 温度センサ 22 含水率センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA03 CA15 CA19 CA22 CA48 CB04 CB28 CB32 CC08 CC09 DA01 DA02 DA06 DA09 DA10 DA20 4D048 AA22 CC38 CC52 DA01 DA02 DA03 DA08 DA13 DA20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ゴミの分解処理を行う処理槽と、処理
    槽内で生じた排気ガス中の臭気成分を排気路を介して排
    気する排気手段とを有する生ゴミ処理装置であって、排
    気路に排気ガスの臭いを検知する臭いセンサと、臭いセ
    ンサの上流側に位置すると共に排気路中の排気ガスを脱
    臭する脱臭手段とを設け、臭いセンサによる検知結果に
    基づいて脱臭手段をONにし、且つ臭いセンサによる検
    知以外の任意の脱臭終了判定手段によって脱臭手段をO
    FFにするように設定して成ることを特徴とする生ゴミ
    処理装置。
  2. 【請求項2】 上記生ゴミ処理装置を脱臭手段のONか
    ら一定時間後に脱臭手段をOFFにするように設定し、
    該制御を脱臭終了判定手段として成ることを特徴とする
    請求項1記載の生ゴミ処理装置。
  3. 【請求項3】 上記生ゴミ処理装置に処理槽内の温度を
    検出する温度センサを備え、脱臭手段ON中に温度セン
    サが所定温度以下を検知した場合、脱臭手段をOFFに
    するように設定し、該温度センサを脱臭終了判定手段と
    して成ることを特徴とする請求項1記載の生ゴミ処理装
    置。
  4. 【請求項4】 処理槽に生ゴミを分解処理するための処
    理材を充填した生ゴミ処理装置に処理材の含水率を検出
    する含水率センサを備え、脱臭手段ON中に含水率セン
    サが所定含水率以下を検知した場合、脱臭手段をOFF
    にするように設定し、該含水率センサを脱臭終了判定手
    段として成ることを特徴とする請求項1記載の生ゴミ処
    理装置。
  5. 【請求項5】 上記生ゴミ処理装置は脱臭手段を加熱す
    る加熱手段を有し、加熱手段のONとOFFとの切換え
    により脱臭手段のONとOFFとを切換えるものであっ
    て、該生ゴミ処理装置を臭いセンサによる検知結果に基
    づいて加熱手段をONにし、且つ臭いセンサによる検知
    とは異なる任意の脱臭終了判定手段によって加熱手段を
    OFFにし、且つ加熱手段OFF後の所定時間後に臭い
    センサの検知結果に基づいて加熱手段をONにする制御
    を再開するように設定して成ることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の生ゴミ処理装置。
  6. 【請求項6】 脱臭終了判定手段によって脱臭終了の判
    定をした場合、加熱手段による加熱温度を段階的に下げ
    るように設定して成ることを特徴とする請求項5記載の
    生ゴミ処理装置。
  7. 【請求項7】 上記加熱手段をヒータとし、ヒータの通
    電量によってヒータの温度を制御して成ることを特徴と
    する請求項5又は6記載の生ゴミ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011045845A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Taikisha Ltd 室内浄化方法、及び、室内浄化装置
JP2019162252A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 株式会社長峰製作所 脱臭機能付きバイオトイレ

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