JP2003338626A - 絶縁ゲートバイポーラトランジスタ - Google Patents

絶縁ゲートバイポーラトランジスタ

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JP2003338626A JP2002200869A JP2002200869A JP2003338626A JP 2003338626 A JP2003338626 A JP 2003338626A JP 2002200869 A JP2002200869 A JP 2002200869A JP 2002200869 A JP2002200869 A JP 2002200869A JP 2003338626 A JP2003338626 A JP 2003338626A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IGBTにおいて、ターンオフ時のアバラン
シェ現象を抑制し、飽和電圧−ターンオフ損失のトレー
ドオフ特性およびRBSOAを改善し、さらにはターン
オフ時の発振を抑制すること。 【解決手段】 基板比抵抗をρ、ブレークダウン電圧を
BVとすると、ρ>(BV/30)4/3×0.75と
し、基板比抵抗を750Ωcm以上、好ましくは750
Ωcm以上1250Ωcm以下とする。また、バッファ
層を有するIGBTにおいて、順方向にブレークダウン
電圧が印加されたときに電界がかからない領域では、順
方向導電時の少数キャリア濃度が当該領域の不純物濃度
よりも高くなる構成とする。また、順方向導電時の少数
キャリア濃度が、ウェル領域からコレクタ層にわたっ
て、少なくとも一部の半導体基板またはバッファ層の不
純物濃度よりも高い構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁ゲートバイポ
ーラトランジスタ(以下、IGBTとする)に関し、特
に逆バイアス安全動作領域(以下、RBSOAとする)
と飽和電圧−ターンオフ損失のトレードオフ特性とを向
上させ、さらにはターンオフ時の発振を抑制したソフト
スイッチング用途のIGBTに関する。
【0002】
【従来の技術】IGBTは、バイポーラトランジスタの
高耐圧大電流特性およびMOSFETの高周波特性の両
方の特性を兼ね具えており、近年、耐圧クラスが250
0〜4500V程度で、電流容量が数百〜1800A程
度のものが報告されている。また、近時、IGBTを用
いたデバイスとして、耐圧クラスが4500V以上で、
電流容量が数百〜数千A程度のものが報告されている。
このようなデバイスは、モジュール型パッケージや平型
パッケージ内に、複数個のIGBTチップが並列に収納
された構成となっている。
【0003】IGBTは、ゲート電圧を制御することに
よって、ドリフト層に存在するキャリア数を増減させ、
順方向導電モードと順方向ブロッキングモードとの切り
替えをおこない、スイッチとして使用される。このた
め、IGBTを用いたデバイスでは、オン時の電圧低下
がない、オンあるいはオフのスイッチング時の損失がな
い、オフ時の漏れ電流がない、という理想スイッチとし
ての特性が要求される。
【0004】実際のデバイスにおいては、各モードにお
いて損失が発生する。この損失を表す指標として、一般
に、順方向導電時の電圧低下(以下、飽和電圧とする)
と、オンからオフへのスイッチング時に発生する損失
(以下、ターンオフ損失とする)が採用されている。導
電時のドリフト層中のキャリア数が多いと、飽和電圧が
小さくなるが、ターンオフ損失は大きくなる。逆に、導
電時のドリフト層中のキャリア数が少ないと、ターンオ
フ損失は小さいが、飽和電圧が高くなる。
【0005】このように、飽和電圧とターンオフ損失は
トレードオフ特性を示し、一般に、飽和電圧−ターンオ
フ損失のトレードオフ特性と呼ばれている。IGBTの
飽和電圧−ターンオフ損失のトレードオフ特性について
は、ベース層とコレクタ層との間にバッファ層を介在さ
せたり、ベース層のライフタイム制御をおこなったり、
トレンチ構造のゲートを採用したりすることによって、
改善が図られている。
【0006】また、RBSOAの向上を目的として、寄
生サイリスタの動作抑制の観点から、ソース領域を梯子
状に形成したり、ソース領域下にあるウェル領域の不純
物濃度を増加させたり、ターンオフ時にホールを引き抜
く効果があるソール領域のないウエル領域によるダイバ
ータを形成するなどの報告がなされている。このよう
に、飽和電圧−ターンオフ損失のトレードオフ特性およ
びRBSOAが向上することによって、素子の電流密度
を高くすることができる。
【0007】バッファ層を有し、かつ、コレクタ層の不
純物濃度が低いパンチスルー型IGBTの従来構成を図
22に示す。順方向ブロッキングモードにおいては、P
型ベース領域となるウェル領域12と、N型ベース領域
となる半導体基板11とにより構成されるpn接合から
広がる空間電荷領域が、高不純物濃度のN型バッファ層
13で止まる。そのため、短いドリフト層厚さで高い耐
圧を得ることができるので、オン状態での電圧低下が小
さい。一方、P型コレクタ層14の不純物濃度が低いた
め、順方向導電時の少数キャリアの注入量が少なく、タ
ーンオフ損失が小さい。
【0008】ターンオフ動作時には、ドリフト層中の蓄
積キャリアは、ウェル領域12と半導体基板11とによ
り構成されるpn接合から広がる空間電荷領域によっ
て、掃き出され、順方向ブロッキングモードへ移行す
る。図23に、図22に示す従来のIGBTの順方向ブ
ロッキングモードにおける電界分布と不純物プロファイ
ルを示す。IGBTの耐圧は、pn接合における最大電
界強度が臨界電界強度に達したときの電界分布の積分
値、すなわち電界分布の面積で表され、この面積が大き
いほど耐圧特性が高くなる。したがって、ドリフト層中
での電界分布の傾きが小さいほど、またドリフト層が厚
いほど、高耐圧が得られる。しかし、IGBTの損失を
低減するためには、ドリフト層を薄くするのが望ましい
ため、ドリフト層の不純物濃度を低くして、電界の傾き
を小さくする必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、IGBTでは、高電流密度のターンオフ時にアバラ
ンシェ現象が発生しやすいということが周知であり、ソ
フトスイッチング時にアバランシェ現象が発生すると、
コレクタ電流が増加してターンオフ損失が増加するだけ
でなく、素子破壊が起こるという問題点がある。したが
って、ソフトスイッチング用途のIGBTにおいてRB
SOAを向上させるにあたっては、寄生サイリスタの動
作抑制だけでなく、アバランシェ現象を抑制することが
重要な課題となる。
【0010】また、図22に示すようにバッファ層を有
するIGBTでは、ターンオフ動作中に空間電荷領域が
バッファ層に到達すると、過剰キャリアが存在しなくな
る。そのため、IGBTは、容量C(=ε/W、ε:半
導体基板の誘電率、W:ドリフト層の厚さ)のコンデン
サとなる。その場合、IGBTの容量Cと配線インダク
タンスLによるLC回路が構成されることになり、非常
に高いサージ電圧をともなう高周波振動が発生する。こ
れを回避するためには、空間電荷領域がバッファ層に到
達しないようにドリフト層の不純物濃度を高くする必要
があるが、そうすると、ドリフト層中での電界分布の傾
きが大きくなり、高耐圧を得にくくなってしまう。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、ターンオフ時のアバランシェ現象を抑制
し、飽和電圧−ターンオフ損失のトレードオフ特性およ
びRBSOAを改善してなるIGBT、さらにはターン
オフ時の発振をも抑制したIGBTを提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者は以下のような考察をおこなった。その内
容について説明する。図1は、従来のソフトスイッチン
グ用IGBTの、充放電型RCDスナバ回路付きのター
ンオフ試験回路におけるターンオフ波形を示す波形図で
ある。図1に示す波形より明らかなように、ソフトスイ
ッチング時にアバランシェ現象が発生しやすい高電圧、
大電流領域は、第2スパイク電圧近傍領域である。
【0013】ターンオフ時のアバランシェ現象を抑制
し、飽和電圧−ターンオフ損失のトレードオフ特性およ
びRBSOAを改善するためには、この第2スパイク電
圧近傍領域でのテール電流をゼロにするのが望ましい。
そのためには、IGBTの基板濃度を低くし、すなわち
基板比抵抗を高くし、かつ低いコレクタ電圧で空乏層が
バッファ層にパンチスルーしてコレクタ電流がゼロとな
り、またアバランシェ現象が発生し難く、さらには基板
厚さが薄くても耐圧を確保できる構造とするのが有効で
ある。
【0014】ここで、動的アバランシェ発生電圧をBV
DA[V]、基板不純物濃度をND[/cm3]、電流密度
をJ[A/cm2]、電荷素量をq[C]、およびホー
ルの飽和速度をvpsat[cm/s]とすると、ターンオ
フ動作中にアバランシェ現象が発生する条件は、つぎの
(1)式で表される。この(1)式より、基板不純物濃
度NDが低い、つまり基板比抵抗が高いほどアバランシ
ェ電圧が高くなることがわかる。
【0015】 BVDA≒5.34×1013×(ND+J/(q×vpsat))-3/4 ・・・(1 ) (Power Semiconductor Devi
ces 第73ページ(1996年発行 著者 B.
J.Baliga))
【0016】また、パンチスルー電圧をVPT、基板の誘
電率をεとし、基板の厚さをXとすると、つぎの(2)
式が成り立つ。この(2)式より、基板不純物濃度ND
が低い、すなわち基板比抵抗が高いほど低い電圧でパン
チスルーが起こることがわかる。したがって、基板不純
物濃度NDが低いほど第2スパイク電圧よりも低い電圧
で過剰キャリアの排出が終了し、コレクタ電流がゼロに
なりやすいことになる。
【0017】 VPT≒q×X2×(ND+J/(q×vpast))/2ε ・・・(2)
【0018】つぎに、基板厚さを変えたときの基板比抵
抗と静的ブレークダウン電圧との関係を調べた結果を図
2に示す。図2においては、ND=4.60×1015
ρ、Emax=4010×ND 1/8(Power Semi
conductor Devices 第74ページ
(1996年発行 著者 B.J.Baliga))お
よびBV=Emax・tw[qNDw 2/(2εSiε0)]
1/2(Power Semiconductor De
vices 第76ページ (1996年発行著者
B.J.Baliga))とした。ρは基板比抵抗[Ω
cm]であり、E maxは最大電界強度であり、(α)は
比例定数であり、BVはブレークダウン電圧[V]であ
り、twは空乏層幅であり、εSiはシリコンの比誘電率
であり、ε0は真空の誘電率である。図2より、基板比
抵抗と静的ブレークダウン電圧との関係にはピーク値が
存在しており、概ねつぎの(3)式で表されることがわ
かる。
【0019】BV≒30×ρ3/4 ・・・(3)
【0020】上述したようにパンチスルー電圧を低くす
るためには基板比抵抗が高いほうが望ましく、また飽和
電圧−ターンオフ損失のトレードオフの改善に対しては
基板の厚さが薄いほうが望ましい。このため、基板比抵
抗値は上記(3)式から算出されるρの値を含むある程
度の範囲を有する値となる。なお、上記(3)式より得
られる基板比抵抗の値は、従来のソフトスイッチング用
IGBTの基板比抵抗の約2倍程度となる。
【0021】本発明は、以上の考察に基づいて成し得た
ものであり、本発明にかかるIGBTは、ρ>(BV/
30)4/3×0.75、好ましくは(BV/30)4/3×
0.80<ρ<(BV/30)4/3×1.25なる基板
比抵抗を有することを特徴とする。具体的には、基板比
抵抗は750Ωcm以上、好ましくは750Ωcm以上
1250Ωcm以下であることを特徴とする。この発明
によれば、基板中の過剰キャリアを低い電圧で排出する
ことが可能となる。
【0022】また、本発明は、バッファ層を備えたIG
BTにおいて、ターンオフ時の発振を防ぐため、以下の
特徴を有す。すなわち、バッファ層の不純物濃度を従来
よりも低濃度化したり、バッファ層に、不純物濃度(プ
ロファイル)が高い部分と低い部分を設けたり、あるい
は、バッファ層に、ウェル領域に近い部分と遠い部分と
を交互に設ける。バッファ層を低濃度化した場合、バッ
ファ層に不純物濃度が高い部分と低い部分を設けた場
合、バッファ層に、ウェル領域に近い部分と遠い部分を
設けた場合のそれぞれについて、順方向ブロッキングモ
ードにおける電界分布と不純物プロファイルを図9〜図
11に示す。いずれの場合も、空間電荷領域の広がりは
バッファ層によって阻止されるが、空間電荷領域の到達
しない領域の不純物濃度が低いため、ターンオフ中にお
いて、この領域に過剰キャリアが残存する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。 実施の形態1.本発明の実施の形態1にかかるソフトス
イッチング用IGBTは、(BV/30)4/3×0.7
5よりも大きい、好ましくは(BV/30)4/3×0.
80よりも大きくかつ(BV/30)4/3×1.25よ
りも小さい基板比抵抗を有するものである。具体的に
は、基板比抵抗は750Ωcm以上、好ましくは750
Ωcm以上1250Ωcm以下である。実施の形態1の
IGBTの断面方向および平面方向の構造、並びに製造
プロセス等は従来のソフトスイッチング用IGBTと同
じである。したがって、断面構造および平面構造の図
示、並びにその説明を省略する。
【0024】図3は、本発明の実施の形態1の4.5k
Vクラスソフトスイッチング用IGBTについてソフト
スイッチング時のターンオフ波形を測定した結果を示す
波形図である。このIGBTは、基板比抵抗1000Ω
cm、基板厚さ450μm、耐圧5800V、飽和電圧
約5.5Vである。比較のため、図4に、基板比抵抗3
30Ωcm、基板厚さ550μm、耐圧5800V、飽
和電圧約5.5Vの従来のソフトスイッチング用IGB
Tのソフトスイッチング時のターンオフ波形を示す。図
3から明らかなように、実施の形態1のIGBTでは第
2スパイク電圧が出現する前にコレクタ電流ICがゼロ
になっている。それに対して、図4に示す従来例では第
2スパイク電圧後のコレクタ電流ICはゼロよりも大き
い。
【0025】図5は、本発明の実施の形態1の4.5k
Vクラスソフトスイッチング用IGBTの別のタイプに
ついてソフトスイッチング時のターンオフ波形を測定し
た結果を示す波形図である。このIGBTは、基板比抵
抗750Ωcm、基板厚さ450μm、耐圧5800
V、飽和電圧約5.5Vである。比較のため、図6に、
基板比抵抗330Ωcm、基板厚さ550μm、耐圧5
800V、飽和電圧約5.5Vの従来のソフトスイッチ
ング用IGBTのソフトスイッチング時のターンオフ波
形を示す。図5から明らかなように、実施の形態1のI
GBTでは第2スパイク電圧が出現する前にコレクタ電
流ICがゼロになっている。
【0026】図7は、本発明の実施の形態1と従来例に
ついて飽和電圧−ターンオフ損失のトレードオフ特性を
示す特性図である。実施の形態1のIGBTは、基板比
抵抗750Ωcm、基板厚さ450μmである。従来例
のIGBTは、基板比抵抗330Ωcm、基板厚さ55
0μmである。図7より、実施の形態1と従来例とにつ
いて同一飽和電圧でのターンオフ損失を比較した場合、
実施の形態1のIGBTのターンオフ損失は、従来例の
IGBTのターンオフ損失と比較して50%以上改善し
ていることがわかる。
【0027】図8は、本発明の実施の形態1と従来例に
ついてDCリンク電圧2600Vでコレクタ電流を増加
させたときにアバランシェが開始するコレクタ電流値を
示す図である。実施の形態1のIGBTは、基板比抵抗
1000Ωcm、基板厚さ450μmである。従来例の
IGBTは、基板比抵抗330Ωcm、基板厚さ550
μmである。図8より、実施の形態1と従来例とについ
て同一飽和電圧で比較した場合の値は、2倍程度に上昇
していることがわかる。
【0028】上述した実施の形態1によれば、基板比抵
抗ρがブレークダウン電圧BVに対して、ρ>(BV/
30)4/3×0.75であるため、基板中の過剰キャリ
アを低い電圧で排出することが可能となる。したがっ
て、ターンオフ時のアバランシェを抑制し、ソフトスイ
ッチングでの飽和電圧−ターンオフ損失のトレードオフ
特性を改善することができるとともに、RBSOAを改
善することができる。
【0029】実施の形態2.本発明の実施の形態2にか
かるIGBTは、ターンオフ時の発振を抑制するため、
半導体基板のコレクタ層近傍に、空間電荷領域が広がら
ず、かつ過剰キャリアが存在する領域を設けたものであ
る。また、基板比抵抗ρを、ブレークダウン電圧BVに
対して、ρ>(BV/30)4/3×0.8となるように
選択し、半導体基板を薄くすることによって、飽和電圧
−ターンオフ損失のトレードオフ特性を改善するととも
に、RBSOAを改善したものである。また、半導体基
板におけるキャリアのライフタイムは1μs以上であ
る。
【0030】図12は、実施の形態2にかかるIGBT
の構成の一例を示す縦断面図である。図12に示すよう
に、N型ベース領域となる半導体基板21の一方の主面
の表面層に、P型ベース領域となるウェル領域22が選
択的に形成されている。そのウェル領域22内の表面層
には、N型ソース領域25が選択的に形成されている。
ウェル領域22の、チャネルが形成される領域の表面上
には、ゲート絶縁膜26を介してゲート電極27が形成
されている。
【0031】ゲート電極27の上には、層間絶縁膜28
によりゲート電極27およびN型ベース領域(半導体基
板21)から絶縁され、かつソース領域25およびP型
ベース領域(ウェル領域22)に接触するエミッタ電極
29が形成されている。半導体基板21の他方の主面の
表面層には、N型バッファ層23が形成されている。N
型バッファ層23の表面層には、P型コレクタ層24が
形成されており、さらにその表面にはコレクタ電極30
が形成されている。
【0032】図12に示す構成で、たとえば耐圧クラス
4.5kVのIGBTは、たとえば次のようにして作製
される。たとえば、厚さ450μmで、基板比抵抗10
00ΩcmのFZウェハ(半導体基板21)を用意し、
その裏面に、イオン注入法により2.2×1012cm-2
のリンイオンを注入した後、1150℃で30時間の熱
処理をおこない、表面濃度が約5.0×1015cm
-3で、拡散深さが約11μmのバッファ層23を形成す
る。
【0033】その後、ウェハの表面側にIGBTのセル
構造および耐圧構造を形成し、アルミニウムを蒸着して
エミッタ電極29を形成する。ついで、ウェハの裏面に
ボロンイオンを照射し、熱処理をおこなってコレクタ層
24を形成する。そしてコレクタ電極30を形成する。
このようにして作製したIGBTのバッファ層の不純物
プロファイルを図13に示す。
【0034】なお、バッファ層23は、表面濃度が約
8.0×1015cm-3で、拡散深さが約7μmであって
もよいし、表面濃度が約4.0×1015cm-3で、拡散
深さが約20μmであってもよいし、表面濃度が約2.
0×1015cm-3で、拡散深さが約30μmであっても
よい。また、耐圧クラス4.5kVのIGBTでは、基
板比抵抗ρは750〜1250Ωcmであればよい。
【0035】上述したイオン注入法に代えて、バッファ
層23をエピタキシャル成長させてもよい。この場合に
は、たとえば、厚さ450μmで、基板比抵抗1000
ΩcmのFZウェハ(半導体基板21)に、不純物濃度
が1×1015cm-3で、厚さが30μmのバッファ層2
3をエピタキシャル成長させたシリコン基板を用いる。
そして、このシリコン基板にIGBTのセル構造および
耐圧構造を形成し、上述したようにしてエミッタ電極2
9、コレクタ層24およびコレクタ電極30を形成す
る。このようにして作製したIGBTのバッファ層の不
純物プロファイルを図14に示す。
【0036】なお、エピタキシャル成長させたバッファ
層23の不純物濃度は、1×1014cm-3、5×1014
cm-3または3×1015cm-3であってもよい。また、
このときのバッファ層23の厚さは10μmであっても
よい。
【0037】ここで、順方向導電時のバッファ層23中
の小数キャリア濃度をNminority[cm-3]と
すると、バッファ層23の平均ドーピング濃度がNmi
nority以下の場合に高注入状態となり、過剰キャ
リアが存在する。したがって、バッファ層23の厚さを
x[cm]とし、バッファ層23の不純物量をNbuf
fer[cm-3]とすると、バッファ層23中の総不純
物濃度、すなわちx・Nbufferはx・Nmino
rity以下である必要がある。一方、バッファ層23
において空乏層を阻止するためには、バッファ層23内
で臨界電界、たとえば2×105V/cmをゼロにする
必要がある。したがって、シリコン中の誘電率をEp
s、素電荷をqとすると、2×105<q・x・Nbu
ffer/Epsという式が成り立つ必要がある。この
式について定数を計算すると、次の関係式が得られる。 x・Nminority>x・Nbuffer>1.3
×1012
【0038】図15は、実施の形態2にかかるIGBT
の構成の他の例を示す縦断面図である。図15に示すI
GBTは、図12に示すIGBTのバッファ層23に代
えて、不純物濃度が深さ方向に均一であるが、相対的に
不純物濃度が低いバッファ領域33aと、相対的に不純
物濃度が高いバッファ領域33bを備えている。このよ
うな構成のIGBTにおいて、たとえば耐圧クラスが
4.5kVの場合には、たとえば、低不純物濃度のバッ
ファ領域33aの不純物濃度は1.0×1014cm-3
あり、高不純物濃度のバッファ領域33bの不純物濃度
は1.0×1016cm-3である。また、それらバッファ
領域33a,33bの厚さはいずれもたとえば30μm
である。その他の構成、特性値および寸法等は、図12
に示す例と同じであるため、図12と同一の符号を付し
て説明を省略する。図15に示すIGBTのバッファ層
の不純物プロファイルの一例を図16に示す。なお、バ
ッファ領域33a,33bの不純物プロファイルが深さ
方向に減少するプロファイルでもよい。
【0039】図17は、実施の形態2にかかるIGBT
の構成のさらに他の例を示す縦断面図である。図17に
示すIGBTは、図12に示すIGBTのバッファ層2
3に代えて、ウェル領域22に近いバッファ領域43a
と、ウェル領域22から遠いバッファ領域43bを備え
ている。このような構成のIGBTにおいて、たとえば
耐圧クラスが4.5kVの場合には、たとえば、ウェル
領域22に近いバッファ領域43aの厚さは30μmで
あり、ウェル領域22から遠いバッファ領域43bの厚
さは5μmである。また、それらバッファ領域43a,
43bの不純物濃度は深さ方向に均一であり、いずれも
たとえば1.0×1016cm-3である。その他の構成、
特性値および寸法等は、図12に示す例と同じであるた
め、図12と同一の符号を付して説明を省略する。な
お、バッファ領域43a,43bの不純物プロファイル
が深さ方向に減少するプロファイルでもよい。
【0040】図18は、実施の形態2にかかるIGBT
の構成のさらに他の例を示す縦断面図である。図18に
示すIGBTは、図12に示すIGBTのバッファ層2
3に代えて、図15に示すIGBTのバッファ領域33
a,33bと、図17に示すIGBTのバッファ領域4
3a,43bとを組み合わせたものである。すなわち、
ウェル領域22に近いバッファ領域43aと、ウェル領
域22から遠いバッファ領域43bを備えており、ウェ
ル領域22から遠いバッファ領域43bの上に、低濃度
バッファ領域33aが設けられている。
【0041】たとえば耐圧クラスが4.5kVの場合に
は、たとえば、ウェル領域22に近いバッファ領域43
a(高不純物濃度のバッファ領域33bに相当)の不純
物濃度は深さ方向に均一で1.0×1016cm-3であ
り、その厚さは30μmである。また、ウェル領域22
から遠いバッファ領域43bの不純物濃度は深さ方向に
均一で1.0×1016cm-3であり、その厚さは5μm
である。また、低濃度バッファ領域33aの不純物濃度
は深さ方向に均一で1.0×1014cm-3であり、その
厚さは30μmである。その他の構成、特性値および寸
法等は、図12に示す例と同じであるため、図12と同
一の符号を付して説明を省略する。なお、バッファ領域
33a,43a,43bの不純物プロファイルが深さ方
向に減少するプロファイルでもよい。
【0042】上述した実施の形態2によれば、半導体基
板21のコレクタ層24の近傍に、空間電荷領域が広が
らず、かつ過剰キャリアが存在する領域があるため、タ
ーンオフ時の発振を抑制することができる。また、基板
比抵抗ρがブレークダウン電圧BVに対して、ρ>(B
V/30)4/3×0.8であるため、基板中の過剰キャ
リアを低い電圧で排出することが可能となる。したがっ
て、ターンオフ時のアバランシェを抑制し、飽和電圧−
ターンオフ損失のトレードオフ特性を改善することがで
きるとともに、RBSOAを改善することができる。
【0043】図19に、低不純物濃度のバッファ層を有
し、かつドリフト層の不純物濃度が低いIGBT(実施
の形態2)のターンオフ波形を示す。比較として、図2
0に、高不純物濃度のバッファ層を有し、かつドリフト
層の不純物濃度が低いIGBTを従来例とし、そのター
ンオフ波形を示す。図19および図20から明らかなよ
うに、従来例のIGBTではターンオフ時の1.75×
10-6s位からVCEが約500Vの範囲で振動し、IC
が2000Aから下降して同じく1.75×10-6s位
から約±250Aの範囲で振動し、発振している(図2
0)。一方、実施の形態2のIGBTでは、発振してい
ない(図19)ことがわかる。ドリフト層の不純物濃度
が低いIGBTでは、薄いドリフト層厚さで高耐圧を得
ることが可能である。特に、ドリフト層をI層化すれ
ば、最小のドリフト層厚さで最高の耐圧を得ることがで
きる。
【0044】また、図21に、耐圧4.5kVクラスの
IGBTを電源電圧2600Vでターンオフした際に発
振しない条件で、飽和電圧−ターンオフ損失のトレード
オフ特性を比較した結果を示す。この結果より、同一飽
和電圧で比較した場合、基板比抵抗が330ΩcmのI
GBTに対して、基板比抵抗が1000ΩcmのIGB
Tでは、ターンオフ損失が約30%低下していることが
わかる。
【0045】なお、上述した各実施の形態において記載
した数値等は一例であり、本発明はそれらの数値に限定
されるものではない。また、本発明はソフトスイッチン
グ用のIGBTに限らず、他の用途のIGBTにも適用
することができる。また、実施の形態2において、第1
導電型をN型とし、第2導電型をP型としたが、その逆
でも同様である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、基板比抵抗ρおよびブ
レークダウン電圧BVについてρ>(BV/30)4/3
×0.75を満たすことによって、基板中の過剰キャリ
アを低い電圧で排出することが可能となるため、ターン
オフ時のアバランシェを抑制し、ソフトスイッチングで
の飽和電圧−ターンオフ損失のトレードオフの改善とR
BSOAの改善を同時に達成することができる。また、
本発明によれば、半導体基板のコレクタ層の近傍に、空
間電荷領域が広がらず、かつ過剰キャリアが存在する領
域があるため、ターンオフ時の発振を抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のソフトスイッチング用IGBTのターン
オフ波形を示す波形図である。
【図2】基板厚さを変えたときの基板比抵抗と静的ブレ
ークダウン電圧との関係を示す特性図である。
【図3】実施の形態1のソフトスイッチング用IGBT
(基板比抵抗1000Ωcm、基板厚さ450μm)の
ターンオフ波形を示す波形図である。
【図4】従来のソフトスイッチング用IGBT(基板比
抵抗330Ωcm、基板厚さ550μm)のターンオフ
波形を示す波形図である。
【図5】実施の形態1のソフトスイッチング用IGBT
(基板比抵抗750Ωcm、基板厚さ450μm)のタ
ーンオフ波形を示す波形図である。
【図6】従来のソフトスイッチング用IGBT(基板比
抵抗330Ωcm、基板厚さ550μm)のターンオフ
波形を示す波形図である。
【図7】実施の形態1と従来例について飽和電圧−ター
ンオフ損失のトレードオフ特性を示す特性図である。
【図8】実施の形態1と従来例についてアバランシェが
開始するコレクタ電流値を示す図である。
【図9】バッファ層を低濃度化したIGBTの順方向ブ
ロッキングモードにおける電界分布と不純物プロファイ
ルを示す図である。
【図10】バッファ層に不純物濃度が高い部分と低い部
分を設けたIGBTの順方向ブロッキングモードにおけ
る電界分布と不純物プロファイルを示す図である。
【図11】バッファ層に、ウェル領域に近い部分と遠い
部分を設けたIGBTの順方向ブロッキングモードにお
ける電界分布と不純物プロファイルを示す図である。
【図12】実施の形態2のIGBTの構成の一例を示す
縦断面図である。
【図13】図12に示すIGBTにおいてイオン注入法
により作製されたバッファ層の不純物プロファイルを示
す図である。
【図14】図12に示すIGBTにおいてエピタキシャ
ル成長法により作製されたバッファ層の不純物プロファ
イルを示す図である。
【図15】実施の形態2のIGBTの構成の他の例を示
す縦断面図である。
【図16】図15に示すIGBTにおいてエピタキシャ
ル成長法により作製されたバッファ層の不純物プロファ
イルを示す図である。
【図17】実施の形態2のIGBTの構成のさらに他の
例を示す縦断面図である。
【図18】実施の形態2のIGBTの構成において、図
15に示す構成と図17に示す構成とを組み合わせた例
を示す縦断面図である。
【図19】実施の形態2のIGBTのターンオフ波形を
示す特性図である。
【図20】従来例のIGBTのターンオフ波形を示す特
性図である。
【図21】耐圧4.5kVクラスのIGBTを電源電圧
2600Vでターンオフした際に発振しない条件で、飽
和電圧−ターンオフ損失のトレードオフ特性を比較した
結果を示す特性図である。
【図22】従来のパンチスルー型IGBTの構成を示す
縦断面図である。
【図23】従来のパンチスルー型IGBTの順方向ブロ
ッキングモードにおける電界分布と不純物プロファイル
を示す図である。
【符号の説明】
21 半導体基板 22 ウェル領域 23 バッファ層 24 コレクタ層 25 ソース領域 26 ゲート絶縁膜 27 ゲート電極 28 層間絶縁膜 29 エミッタ電極 30 コレクタ電極 33a 低濃度バッファ領域 33b 高濃度バッファ領域 43a ウェル領域に近いバッファ領域 43b ウェル領域から遠いバッファ領域

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の比抵抗をρ[Ωcm]と
    し、ブレークダウン電圧をBV[V]とすると、 ρ>(BV/30)4/3×0.75 であることを特徴とする絶縁ゲートバイポーラトランジ
    スタ。
  2. 【請求項2】 (BV/30)4/3×0.80<ρ<
    (BV/30)4/3×1.25であることを特徴とする
    請求項1に記載の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ。
  3. 【請求項3】 半導体基板の比抵抗が750Ωcm以上
    であることを特徴とする絶縁ゲートバイポーラトランジ
    スタ。
  4. 【請求項4】 半導体基板の比抵抗が1250Ωcm以
    下であることを特徴とする請求項3に記載の絶縁ゲート
    バイポーラトランジスタ。
  5. 【請求項5】 ソフトスイッチングに用いられることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の絶縁ゲ
    ートバイポーラトランジスタ。
  6. 【請求項6】 第1導電型の半導体基板の一方の主面の
    表面層に形成された第2導電型のウェル領域と、前記ウ
    ェル領域内の表面層に形成された第1導電型のソース領
    域と、前記ウェル領域の、チャネルが形成される領域上
    に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形
    成されたゲート電極と、前記ソース領域と前記ウェル領
    域の両方に電気的に接続されたエミッタ電極と、前記半
    導体基板の他方の主面の表面層に形成された第1導電型
    のバッファ層と、前記バッファ層の表面層に形成された
    第2導電型のコレクタ層と、前記コレクタ層に電気的に
    接続されたコレクタ電極とを具備する絶縁ゲートバイポ
    ーラトランジスタにおいて、 順方向にブレークダウン電圧が印加されたときに電界が
    かからない領域では、順方向導電時の少数キャリア濃度
    が当該領域の不純物濃度よりも高いことを特徴とする絶
    縁ゲートバイポーラトランジスタ。
  7. 【請求項7】 第1導電型の半導体基板の一方の主面の
    表面層に形成された第2導電型のウェル領域と、前記ウ
    ェル領域内の表面層に形成された第1導電型のソース領
    域と、前記ウェル領域の、チャネルが形成される領域上
    に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形
    成されたゲート電極と、前記ソース領域と前記ウェル領
    域の両方に電気的に接続されたエミッタ電極と、前記半
    導体基板の他方の主面の表面層に形成された第1導電型
    のバッファ層と、前記バッファ層の表面層に形成された
    第2導電型のコレクタ層と、前記コレクタ層に電気的に
    接続されたコレクタ電極とを具備する絶縁ゲートバイポ
    ーラトランジスタにおいて、 順方向導電時の少数キャリア濃度が、前記ウェル領域か
    ら前記コレクタ層にわたって、少なくとも一部の前記半
    導体基板または前記バッファ層の不純物濃度よりも高い
    ことを特徴とする絶縁ゲートバイポーラトランジスタ。
  8. 【請求項8】 半導体基板の比抵抗をρ[Ωcm]と
    し、ブレークダウン電圧をBV[V]とすると、 ρ>(BV/30)4/3×0.8 であることを特徴とする請求項6または7に記載の絶縁
    ゲートバイポーラトランジスタ。
  9. 【請求項9】 前記バッファ層の厚さをx[cm]と
    し、前記バッファ層の不純物量をNbuffer[cm
    -3]、順方向導電時の少数キャリア濃度をNminor
    ity[cm-3]とすると、 x・Nminority>x・Nbuffer>1.3
    ×1012 であることを特徴とする請求項8に記載の絶縁ゲートバ
    イポーラトランジスタ。
  10. 【請求項10】 前記バッファ層の厚さは10μm以上
    であり、かつ、前記バッファ層の表面不純物濃度が1.
    0×1016cm-3以下で、深さ方向に減少するプロファ
    イルを有することを特徴とする請求項6〜9のいずれか
    一つに記載の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ。
  11. 【請求項11】 前記バッファ層の厚さは10μm以上
    であり、かつ、前記バッファ層の不純物濃度が1.0×
    1015cm-3以下の均一なプロファイルを有することを
    特徴とする請求項6〜9のいずれか一つに記載の絶縁ゲ
    ートバイポーラトランジスタ。
  12. 【請求項12】 前記バッファ層は、FZ基板上にエピ
    タキシャル成長された半導体層であることを特徴とする
    請求項11に記載の絶縁ゲートバイポーラトランジス
    タ。
  13. 【請求項13】 前記半導体基板におけるキャリアのラ
    イフタイムは1μs以上であることを特徴とする請求項
    6〜12のいずれか一つに記載の絶縁ゲートバイポーラ
    トランジスタ。
  14. 【請求項14】 前記バッファ層には、前記ウェル領域
    に近い領域と、前記ウェル領域から遠い領域とが存在す
    ることを特徴とする請求項11に記載の絶縁ゲートバイ
    ポーラトランジスタ。
  15. 【請求項15】 前記バッファ層には、不純物濃度が深
    さ方向に減少するプロファイルで、かつ、相対的に表面
    不純物濃度が高い領域と、相対的に表面不純物濃度が低
    い領域とが存在することを特徴とする請求項11に記載
    の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ。
  16. 【請求項16】 前記バッファ層には、不純物濃度が深
    さ方向に均一なプロフェイルで、かつ相対的に不純物濃
    度が高い領域と、相対的に不純物濃度が低い領域とが存
    在することを特徴とする請求項11に記載の絶縁ゲート
    バイポーラトランジスタ。
  17. 【請求項17】 前記半導体基板の比抵抗は750Ωc
    m以上1250Ωcm以下であることを特徴とする請求
    項6〜16のいずれか一つに記載の絶縁ゲートバイポー
    ラトランジスタ。
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