JP2003336182A - 加熱摺動部材用シート - Google Patents

加熱摺動部材用シート

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JP2003336182A
JP2003336182A JP2002136601A JP2002136601A JP2003336182A JP 2003336182 A JP2003336182 A JP 2003336182A JP 2002136601 A JP2002136601 A JP 2002136601A JP 2002136601 A JP2002136601 A JP 2002136601A JP 2003336182 A JP2003336182 A JP 2003336182A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 布帛上に形成された熱溶融性樹脂層の皺を、
前記熱溶融性樹脂層の損傷や熱摺動部材の汚染を伴うこ
となく矯正できるシートを提供する。 【解決手段】 布帛上に形成された熱溶融性樹脂層と加
熱摺動部材の加熱面との間に介在させ、前記熱溶融性樹
脂層の皺を加熱摺動部材の押圧移動によって矯正するた
めのシートであって、基材と、この基材の一方の面に形
成され、かつ前記加熱摺動部材と接触可能な第1の離型
層と、前記基材の他方の面に形成され、かつ前記熱溶融
性樹脂層と接触可能な第2の離型層とで構成されたシー
トを調製する。前記基材は紙類で構成されていてもよ
い。前記離型層はシリコーン化合物で構成されていても
よい。さらに、前記シートと、基材と、この基材に対し
て剥離可能であり、かつホットメルト接着性粒子を含む
受像可能な転写層とで構成された転写シートとを組み合
わせて、転写用セットとしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類などの布帛
に、熱転写によって形成された熱溶融性樹脂層の歪みを
アイロンなどの加熱摺動部材で矯正するために用いられ
るシート及びそのシートと転写シートとで構成された転
写用セットに関する。
【0002】
【従来の技術】衣類などの布帛に画像を形成する方法と
して、転写シート、すなわち基材上に熱溶融性樹脂で構
成された剥離可能な転写層が形成されたシートを用いる
方法が汎用されている。この方法は、転写シートの転写
層に画像を形成した後、その転写層を基材から加熱によ
って溶融剥離させて布帛に転写することにより、布帛上
に画像を形成する方法である。そして、通常、このよう
な方法で形成された転写画像には熱収縮により皺や撓み
などの歪みが発生するため、優れた転写画像を形成する
観点からは、転写後にアイロンによって皺や撓みなどを
伸ばすことが望ましい。しかし、アイロンで熱転写によ
って形成された画像を加熱すると、アイロンに布帛の転
写層が溶融付着し、布帛の転写画像が損傷されるととも
にアイロンが汚染される。
【0003】一方、合成繊維で構成された衣類などに対
するアイロンの当たり(アイロン熱による生地の変性や
変形)を和らげるために、布類やメッシュ状無機質繊維
などをアイロンと衣類との間に介在させる方法も行われ
ている。しかし、このような方法を布帛上に形成された
転写層のアイロンに用いると、布類では転写層が溶融損
傷し、メッシュ状無機質繊維では転写層の皺を伸ばすこ
とができないだけでなく、転写層がメッシュ形状に変化
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、布帛上に形成された熱溶融性樹脂層の皺を、前記熱
溶融性樹脂層の損傷や加熱摺動部材の汚染を伴うことな
く矯正できるシート、及びそのシートと転写シートとで
構成された転写用セットを提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、布帛上の熱溶融性樹
脂層に記録された画像の鮮明性を向上できるシート、及
びそのシートと転写シートとで構成された転写用セット
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意検討の結果、アイロンの加熱面と
布帛上に形成された熱溶融性樹脂層との間に、両面に離
型層が形成されたシートを介在させてアイロンをかける
ことにより、布帛上に形成された熱溶融性樹脂層の皺
を、前記熱溶融性樹脂層の損傷やアイロンの汚染を伴う
ことなく伸ばすことができることを見出し、本発明を完
成した。
【0007】すなわち、本発明のシートは、布帛上に形
成された熱溶融性樹脂層と加熱摺動部材の加熱面との間
に介在させ、前記熱溶融性樹脂層の皺を加熱摺動部材の
押圧移動によって矯正するためのシートであって、基材
と、この基材の一方の面に形成され、かつ前記加熱摺動
部材と接触可能な第1の離型層と、前記基材の他方の面
に形成され、かつ前記熱溶融性樹脂層と接触可能な第2
の離型層とで構成されている。前記シートのクラーク剛
度は20cm以下程度である。前記シートにおいて、加
熱摺動部材の加熱面に対する第1の離型層の動摩擦係数
が0.4以下であり、熱溶融性樹脂層に対する第2の離
型層の動摩擦係数が0.15以上であり、かつ前記第2
の離型層の動摩擦係数が前記第1の離型層の動摩擦係数
よりも大きくてもよい。第1及び第2の離型層はシリコ
ーン化合物で構成されていてもよい。基材は紙類で構成
されていてもよい。基材の厚みは10〜250μm程度
であり、離型層の各厚みは1〜100μm程度である。
加熱摺動部材は、通常、アイロンである。熱溶融性樹脂
層がポリアミド系樹脂で構成されていてもよい。熱溶融
性樹脂層は、画像が形成された熱溶融性樹脂層の熱転写
により形成されていてもよい。
【0008】本発明には、布帛上に形成された熱溶融性
樹脂層と加熱摺動部材の加熱面との間に、前記シートを
介在させた状態で、加熱摺動部材を押圧して移動させ
て、前記熱溶融性樹脂層の皺を矯正する方法も含まれ
る。また、本発明には、前記シートと、転写シートとの
組み合わせで構成されたセットであって、前記転写シー
トが、基材と、この基材に対して剥離可能であり、かつ
ホットメルト接着性粒子を含む受像可能な転写層とで構
成されている転写用セットも含まれる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のシートは、布帛上に形成
された熱溶融性樹脂層と加熱摺動部材の加熱面との間に
介在させ、前記熱溶融性樹脂層の皺や撓みなどの歪みを
加熱摺動部材で押圧移動して矯正するために用いられ
る。そして、前記シートは、基材と、この基材の一方の
面に形成され、かつ加熱摺動部材と接触可能な第1の離
型層と、前記基材の他方の面に形成され、かつ前記熱溶
融性樹脂層と接触可能な第2の離型層とで構成されてい
る。
【0010】(基材)基材としては、熱溶融性樹脂層に
対して追従できる程度の軟性を有していればよく、具体
的には、クラーク剛度20cm以下(例えば、5〜20
cm)、好ましくは19cm以下(例えば、10〜19
cm)、さらに好ましくは18cm以下(例えば、10
〜18cm)程度である。そのような基材としては、例
えば、紙類、布(織布や不織布等)、化学繊維紙、合成
紙、プラスチックフィルム等が挙げられる。
【0011】紙類には、メカニカルパルプ、ケミカルパ
ルプ(亜硫酸パルプやクラフトパルプ)、セミケミカル
パルプ、古紙パルプから得られる紙などが含まれる。紙
類としては、例えば、印刷用非塗工紙(中質紙、更紙、
ケント紙など)、印刷用塗工紙(アート紙、コート紙、
キャストコート紙など)、未さらし包装紙(両更クラフ
ト紙、筋入クラフト紙、片艶クラフト紙など)、さらし
包装紙(純白ロール紙、両更さらしクラフト紙、片艶さ
らしクラフト紙など)、薄葉紙(グラシンペーパー、ラ
イスペーパー、インディアンペーパー、コンデンサーペ
ーパーなど)が挙げられる。紙類は、離型層の形成を容
易にするために、目止め処理(例えば、クレイコートな
ど)をしてもよい。
【0012】織布又は不織布を構成する繊維としては、
天然繊維(綿、麻、絹、羊毛、セルロース繊維等)、再
生繊維(ビスコースレーヨンなどのレーヨン類)、合成
繊維(酢酸セルロース繊維などのセルロースエステル系
繊維など)等が例示できる。
【0013】化学繊維紙としては、前記合成繊維などの
化学繊維を原料とした各種化学繊維紙が挙げられる。
【0014】合成紙、プラスチックシートを構成するポ
リマーとしては、セルロース誘導体(例えば、セルロー
スアセテートなど)、ポリアルキレンアリレート系樹脂
(ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタ
レートなど)、フッ素系樹脂(例えば、ポリビニリデン
フルオライドなど)等が例示できる。
【0015】これらのうち、耐熱性や熱変形性、追従性
のバランスに優れる点で、紙類や布などが好ましく、通
常、簡便性及び経済性などの点から、紙類(例えば、ク
ラフト紙などの包装紙)が使用できる。
【0016】基材の厚みは、アイロンの熱が熱溶融性樹
脂に効率よく伝搬される程度の厚みであればよく、例え
ば、10〜250μm、好ましくは15〜200μm、
20〜150μm程度である。
【0017】基材(特に紙類)の坪量は、10〜200
g/m2程度の範囲から選択できるが、追従性の点か
ら、坪量は小さい方が好ましく、例えば、10〜100
g/m 2、好ましくは20〜80g/m2、さらに好まし
くは30〜70g/m2程度である。
【0018】(第1の離型層)第1の離型層は、加熱摺
動部材の加熱面との滑り性を向上させるために、基材の
一方の面に形成される。前記離型層は、少なくとも基材
の表面に層状に形成されていればよく、例えば、基材表
面に離型層が形成されていてもよいし、基材全体が離型
層を構成する成分で含浸されていてもよい。
【0019】また、前記離型層は、加熱摺動部材の加熱
によって溶融することなく、熱溶融性樹脂層との追従性
を有する程度の軟性を有するのが好ましい。具体的に
は、前記離型層のクラーク剛度は、20cm以下(例え
ば、5〜20cm)、好ましくは19cm以下(例え
ば、10〜19cm)、さらに好ましくは18cm以下
(例えば、10〜18cm)程度である。
【0020】さらに、前記離型層は、加熱摺動部材の加
熱によって溶融しない耐熱性を有するのが好ましく、例
えば、100℃、好ましくは120℃、さらに好ましく
は150℃(特に200℃)を超えても溶融しない化合
物で構成するのが好ましい。
【0021】第1の離型層を構成する化合物としては、
例えば、シリコーン化合物やフッ素樹脂(フッ化ビニリ
デン系樹脂やフッ化エチレン−プロピレン系樹脂、フッ
素系オリゴマーなど)などが例示できる。これらの樹脂
のうち、シリコーン化合物が特に好ましく使用できる。
【0022】シリコーン化合物としては、ポリオルガノ
シロキサンを含む化合物が挙げられる。ポリオルガノシ
ロキサンは、Si−O結合(シロキサン結合)を有する
直鎖状、分岐鎖状又は網目状の化合物であって、式:R
aSiO(4-a)/2で表される単位で構成されている。
【0023】前記式において、Rとしては、例えば、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのC1-10
アルキル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリ
フルオロプロピル基などのハロゲン化C1-10アルキル
基、ビニル基、アリル基、ブテニル基などのC2-10アル
ケニル基、フェニル基、トリル基、ナフチル基などのC
6-20アリール基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
などのC3-10シクロアルキル基、ベンジル基、フェネチ
ル基などのC6-12アリール−C1-4アルキル基などが挙
げられる。好ましいRは、メチル基、フェニル基、アル
ケニル基(ビニル基など)、フルオロC1-6アルキル基
である。係数aは0〜3の数である。
【0024】ポリオルガノシロキサンとしては、例え
ば、ポリジメチルシロキサンなどのポリジアルキルシロ
キサン(好ましくはポリジC1-10アルキルシロキサ
ン)、ポリメチルビニルシロキサンなどのポリアルキル
アルケニルシロキサン(好ましくはポリC1-10アルキル
2-10アルケニルシロキサン)、ポリメチルフェニルシ
ロキサンなどのポリアルキルアリールシロキサン(好ま
しくはポリC1-10アルキルC 6-20アリールシロキサ
ン)、ポリジフェニルシロキサンなどのポリジアリール
シロキサン(好ましくはポリジC6-20アリールシロキサ
ン)、前記ポリオルガノシロキサン単位で構成された共
重合体[ジメチルシロキサン−メチルビニルシロキサン
共重合体、ジメチルシロキサン−メチルフェニルシロキ
サン共重合体、ジメチルシロキサン−メチル(3,3,
3−トリフルオロプロピル)シロキサン共重合体、ジメ
チルシロキサン−メチルビニルシロキサン−メチルフェ
ニルシロキサン共重合体など]などが例示できる。
【0025】シリコーン化合物は、その離型性を失わな
い程度に、分子末端や主鎖に、エポキシ基、ヒドロキシ
ル基、アルコキシ基、カルボキシル基、アミノ基又は置
換アミノ基(ジアルキルアミノ基など)、エーテル基、
(メタ)アクリロイル基等の置換基を有するポリオルガ
ノシロキサンであってもよい。また、シリコーン化合物
の両末端は、例えば、トリメチルシリル基、ジメチルビ
ニルシリル基、シラノール基、トリC1-2アルコキシシ
リル基などであってもよい。
【0026】工業的に利用できるシリコーン化合物とし
ては、具体的には、シリコーンオイル、シリコーンゴ
ム、シリコーン樹脂などが例示できる。
【0027】シリコーンオイルは、主に低重合度の直鎖
状重合体で構成された化合物であって、例えば、25℃
での粘度が5〜1000000mPa・s程度である。
シリコーンオイルとしては、例えば、ジメチルシリコー
ンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチル水
素シリコーンオイル、環状ポリジメチルシロキサン、ア
ルキル変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオ
イル、シリコーンポリエーテル共重合体、脂肪酸変性シ
リコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、フル
オロシリコーンオイルなどが例示できる。
【0028】シリコーンゴムは、高重合度の直鎖状重合
体を加硫して得られる化合物であり、通常、直鎖状であ
るが、一部分岐構造を有していてもよく、分岐鎖状であ
ってもよい。シリコーンゴムとしては、例えば、メチル
シリコーンゴム、ビニルシリコーンゴム、フェニルシリ
コーンゴム、フェニルビニルシリコーンゴム、フッ化シ
リコーンゴムなどが例示できる。
【0029】シリコーン樹脂は、架橋された三次元構造
を有している。シリコーン樹脂としては、例えば、シリ
コーンワニス、シリコーン変性ワニス(アルキド変性
体、ポリエステル変性体、エポキシ変性体、アクリル変
性体、ウレタン変性体など)、無機充填剤を含有するシ
リコーンモールディングコンパウドなどが例示できる。
【0030】これらのシリコーン化合物のうち、離型性
の点から、シリコーンオイルが好ましい。これらのシリ
コーン化合物は、単独で又は二種以上組み合わせて使用
できる。
【0031】(第2の離型層)第2の離型層は、布帛上
に形成された熱溶融性樹脂層との加熱後の剥離性を向上
させるために、基材の他方の面に形成される。離型層の
形態は、前記第1の離型層と同様である。
【0032】第2の離型層も、第1の離型層と同様に、
加熱摺動部材の加熱によって溶融することなく、熱溶融
性樹脂層との追従性を有する程度の軟性を有するの好ま
しい。従って、第2の離型層も、第1の離型層と同様の
クラーク剛度及び耐熱性(熱溶融温度)を示すのが好ま
しく、第2の離型層を構成する化合物としては、第1の
離型層で例示した化合物と同様の化合物を使用すること
ができる。
【0033】各離型層の厚みは、例えば、1〜100μ
m、好ましくは3〜50μm、5〜20μm程度であ
る。
【0034】(シート)本発明のシートにおいて、第1
の離型層が加熱摺動部材の加熱面との滑り性に優れると
ともに、第2の離型層が熱溶融性樹脂層と一定の密着性
を示すのが好ましい。すなわち、加熱摺動部材が第1の
離型層の上を押圧しながら移動しても、第2の離型層と
熱溶融性樹脂層とは密着静止しているのが好ましい。そ
のためには、熱溶融性樹脂層に対する第2の離型層の動
摩擦係数が、加熱摺動部材の加熱面に対する第1の離型
層の動摩擦係数よりも大きい必要がある。
【0035】具体的に、加熱摺動部材の加熱面に対する
第1の離型層の動摩擦係数は0.4以下(例えば、0.
05〜0.4)、好ましくは0.35以下(例えば、
0.1〜0.35)、さらに好ましくは0.3以下(例
えば、0.15〜0.3)程度である。なお、この動摩
擦係数は、加熱摺動部材として、例えば、加熱面にはフ
ッ素加工などの特別な処理が行われていないアイロンを
用いて測定できる。
【0036】熱溶融性樹脂層に対する第2の離型層の動
摩擦係数は0.15以上(例えば、0.15〜0.
5)、好ましくは0.2以上(例えば、0.2〜0.
4)、さらに好ましくは0.25以上(例えば、0.2
5〜0.35)程度である。なお、この動摩擦係数は、
熱溶融性樹脂として、ホットメルト接着性樹脂、例え
ば、ポリアミド系樹脂を用いて測定できる。
【0037】熱溶融性樹脂層と接触する側の基材面に形
成される。熱溶融性樹脂層との剥離性を向上させるため
に、前記離型層を構成する成分は、具体的には、熱溶融
性樹脂層との摩擦係数が0.6以下、好ましくは0.5
以下、さらに好ましくは0.4以下程度である。さら
に、アイロンが第1の離型層の上を移動しても、第2の
離型層と熱溶融性樹脂層とは密着静止しているため、第
2の離型層と熱溶融性樹脂層との摩擦係数が、第1の離
型層とアイロンとの摩擦係数よりも大きいのが好まし
い。
【0038】前記第2の離型層の動摩擦係数は、前記第
1の離型層の動摩擦係数よりも大きく、両者の差として
は、例えば、0.01〜0.3、好ましくは0.03〜
0.2、さらに好ましくは0.05〜0.15程度であ
る。
【0039】シートの厚みは、加熱摺動部材の熱が熱溶
融性樹脂に伝搬される程度の厚みであればよく、例え
ば、20〜300μm、好ましくは30〜250μm、
50〜200μm程度である。
【0040】熱溶融性樹脂層に対する追従性を向上する
ため、シートのクラーク剛度は20cm以下(例えば、
5〜20cm)、好ましくは19cm以下(例えば、1
0〜19cm)、さらに好ましくは18cm以下(例え
ば、10〜18cm)程度である。
【0041】本発明のシートの製造方法としては、慣用
の方法、例えば、ロールコーター、エヤナイフコータ
ー、ブレードコーター、ロッドコーター、バーコータ
ー、コンマコーター、グラビアコーターなどにより基材
の両面に離型層を構成する化合物を含む塗布液を塗布す
る方法や、基材の両面にスプレーで離型層を構成する液
状化合物を含む塗布液を吹き付ける方法、離型層を構成
する化合物を含む塗布液中に基材を含浸させる方法など
が例示できる。
【0042】本発明のシートは、布帛上に形成された熱
溶融性樹脂層の皺や撓みなどの歪みを加熱摺動部材で矯
正するために用いられる。具体的には、前記熱溶融性樹
脂層の歪みは、布帛上に形成された熱溶融性樹脂層と加
熱摺動部材の加熱面との間に、本発明のシートを介在さ
せた状態で、前記加熱摺動部材を押圧して移動させるこ
とにより矯正できる。このように、加熱摺動部材を押圧
して移動させることにより、熱溶融性樹脂層の皺や撓み
などが伸ばされて、均一な層が布帛に形成される。熱溶
融性樹脂層には、通常、インクなどによる画像が形成さ
れているため、熱溶融性樹脂層の歪みが矯正されること
により、画像の鮮明性も向上する。加熱摺動部材として
は、種々の部材、例えば、アイロンを用いることができ
る。
【0043】熱溶融性樹脂層は、ホットメルト接着性樹
脂、例えば、ポリアミド系樹脂で構成されている。熱溶
融性樹脂層の厚みは、5〜90μm、好ましくは10〜
70μm程度である。
【0044】加熱摺動部材の加熱温度は、例えば、10
0〜200℃、好ましくは110〜180℃、さらに好
ましくは120〜160℃(特に120〜150℃)程
度である。圧力は、10〜20000Pa、好ましくは
100〜10000Pa、さらに好ましくは500〜1
0000Pa(特に500〜8000Pa)程度であ
る。
【0045】[転写用セット]本発明の転写用セット
は、前記シートと、転写シートとの組み合わせで構成さ
れている。この転写シートは、衣類などの布帛上に熱溶
融性樹脂層を形成するためのシートであって、基材と、
この基材に対して剥離可能であり、かつホットメルト接
着性粒子を含む受像可能な転写層とで構成されている。
【0046】転写シートを構成する基材としては、通
常、離型性基材、例えば、離型処理紙(離型紙)、離型
処理していてもよい合成紙、化学繊維紙、プラスチック
フィルム等が挙げられる。基材の厚みは、通常、10〜
250μm、好ましくは15〜200μm程度である。
【0047】転写層に含まれるホットメルト接着性粒子
としては、ポリアミド系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂粒子など
が例示できる。これらの樹脂のうち、ポリアミド系樹脂
(例えば、ナイロン6、ナイロン46、ナイロン66、
ナイロン610、ナイロン612、ポリアミド系エラス
トマーなど)が好ましく、特に、ナイロン11又はナイ
ロン12を構成する単位を少なくとも有するナイロン
(例えば、ナイロン11,ナイロン12等のホモポリア
ミド、ナイロン6/11,ナイロン6/12,ナイロン
66/12、ダイマー酸とジアミンとラウロラクタム又
はアミノウンデカン酸との共重合体等のコポリアミ
ド)、ダイマー酸とジアミンとの反応により生成するポ
リアミド樹脂が好ましい。
【0048】ホットメルト接着性粒子の融点は、40〜
200℃、好ましくは60〜150℃程度である。ホッ
トメルト接着性粒子の平均粒径は、例えば、10〜20
0μm、好ましくは30〜150μm程度である。ホッ
トメルト接着性粒子の吸油量は、5〜500ml/10
0g、好ましくは10〜300ml/100g程度であ
る。なお、吸油量は、JIS K 5107に準拠し、
あまに油を用いて測定した値である。
【0049】さらに、前記ホットメルト接着性粒子は、
転写層の加熱温度を超える融点(例えば、90〜150
℃、好ましくは90〜120℃、さらに好ましくは10
0〜120℃程度)を有するホットメルト接着性微粒子
(A)と、前記加熱温度以下の融点(40〜80℃、好ま
しくは50〜80℃、さらに好ましくは60〜80℃程
度)を有するホットメルト接着性微粒子(B)とを含むの
が好ましい。転写層の加熱温度は、通常、シート上に塗
布した転写層を乾燥し、成膜するための温度(例えば、
70〜90℃程度)である。
【0050】ホットメルト接着性粒子(A)の平均粒径
は、10〜200μm、好ましくは30〜100μm、
さらに好ましくは40〜80μm程度である。また、ホ
ットメルト接着性粒子(A)は、吸油量50ml/100
g以上のホットメルト接着性粒子(例えば、多孔質粒
子)と、吸油量50ml/100g未満のホットメルト
接着性粒子とで構成されていてもよい。ホットメルト接
着性粒子(B)の平均粒径もホットメルト接着性粒子(A)と
同様である。ホットメルト接着性粒子(A)とホットメル
ト接着性粒子(B)との割合(重量比)は、前者/後者=
99.5/0.5〜50/50、好ましくは99/1〜
70/30程度である。
【0051】転写層には、前記ホットメルト接着性粒子
の他、成膜性樹脂成分(親水性高分子、ウレタン系樹
脂、熱硬化性又は架橋性樹脂など)や染料定着剤、各種
添加剤などが含まれていてもよい。
【0052】親水性高分子としては、ポリオキシアルキ
レングリコール系樹脂が好ましい。ポリオキシアルキレ
ングリコール系樹脂としては、オキシエチレン単位を有
するポリオキシアルキレングリコール系樹脂が好まし
く、例えば、ポリエチレングリコール(単独重合体)
や、エチレンオキシドと、C3-4アルキレンオキシド、
ヒドロキシル基含有化合物(グリセリン、トリメチロー
ルプロパン、トリメチロールエタン、ビスフェノールA
等の多価アルコールなど)、カルボキシル基含有化合物
(酢酸、プロピオン酸、酪酸等のC2-4カルボン酸な
ど)及びアミノ基含有化合物(アミン、エタノールアミ
ンなど)から選択された少なくとも一種との共重合体等
が例示できる。親水性高分子の重量平均分子量は、50
0〜10000、好ましくは1000〜5000程度で
ある。
【0053】ウレタン系樹脂としては、少なくともポリ
エステルジオール(特に、脂肪族成分を主たる反応成分
とする脂肪族ポリエステルジオール)を用いたポリエス
テル型ウレタン系樹脂(例えば、1,4−ブタンジオー
ルなどのC2-6アルキレンジオールと、アジピン酸など
のC4-12脂肪族ジカルボン酸、及びイソフタル酸又はフ
タル酸との反応により得られるポリエステルジオールな
ど)が好ましい。また、ウレタン系樹脂は、有機溶媒溶
液、水溶液、水性エマルジョンとして用いることが好ま
しい。さらに、ウレタン系樹脂は、分子内に3級アミノ
基や4級アンモニウム塩が導入されたカチオン性ウレタ
ン系樹脂であってもよい。
【0054】熱硬化性又は架橋性樹脂としては、自己架
橋性樹脂(自己架橋性基を有する熱可塑性樹脂)、例え
ば、自己架橋性ポリエステル系樹脂、自己架橋性ポリア
ミド系樹脂、自己架橋性アクリル系樹脂、自己架橋性オ
レフィン系樹脂等が好ましく、これらのうち自己架橋性
アクリル系樹脂(例えば、アクリルシリコーン樹脂な
ど)が特に好ましい。
【0055】前記成膜性樹脂成分のうち、親水性高分子
とウレタン系樹脂とを組み合わせて用いるのが特に好ま
しく、両者の割合(重量比)は、前者/後者=90/1
0〜10/90、好ましくは70/30〜30/70程
度である。
【0056】染料定着剤としては、カチオン性化合物
(低分子染料固着剤)又は高分子染料固着剤などが例示
できる。これらの染料定着剤のうち、カチオン性化合
物、特に4級アンモニウム塩が好ましい。
【0057】ホットメルト接着性粒子の割合は、固形分
換算で、成膜性樹脂成分100重量部に対して、200
〜1000重量部、好ましくは300〜1000重量部
程度である。染料定着剤の割合は、固形分換算で、成膜
性樹脂成分100重量部に対して、10〜100重量
部、好ましくは10〜60重量部程度である。
【0058】前記転写シートにおいて、基材と転写層と
の間には、基材に対して剥離可能な保護層を設けてもよ
い。保護層としては、基材との濡れ性が高く、しかも転
写層を有効に保護できるウレタン系樹脂(例えば、熱可
塑性ウレタン系樹脂)及び/又はカチオン性樹脂、特に
カチオン型熱可塑性ウレタン系樹脂(例えば、脂肪族ポ
リエステルジオールを50重量%以上含むジオール成分
を用いて得られ、3級アミノ基又は4級アンモニウム塩
が導入されたポリエステル型ウレタン系樹脂)が好まし
い。保護層の厚みは、0.1〜10μm、好ましくは1
〜5μm程度である。
【0059】前記転写シートによる熱溶融性樹脂層の形
成方法としては、通常、前記転写シートの転写層にイン
ク(例えば、インクジェット記録による水性又は油性イ
ンクなど)などで画像を記録し、その転写層を、被転写
体と接触させて加熱(加熱溶融)した後、基材から剥離
して、被転写体に記録画像を転写する方法が用いられ
る。この方法によって、転写シートの転写層を熱転写す
ると、熱収縮などによって転写された熱溶融性樹脂層に
皺や撓みなどの歪みが発生する。そして、前述した方法
により、加熱摺動部材及び本発明のシートを用いて、こ
の歪みを矯正することができる。
【0060】転写層に画像を記録する方法としては、慣
用の記録方式、例えば、インクジェット記録方式や、昇
華型熱転写記録方式などによる方法が挙げられる。これ
らの記録方式のうち、簡便性の点などから、インクジェ
ット記録方式が好ましい。
【0061】
【発明の効果】本発明のシートを用いると、布帛上に形
成された熱溶融性樹脂層の皺や撓みなどの歪みを、前記
熱溶融性樹脂層の損傷や加熱摺動部材の汚染を伴うこと
なく矯正できる。また、布帛に形成された前記熱溶融性
樹脂層に記録された画像の鮮明性も向上することができ
る。
【0062】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れるものではない。なお、文中、特に断わりのない限
り、「部」は重量基準である。また、実施例及び比較例
で用いた転写シートの転写方法やアイロン用シートの内
容、そのアイロン用シートを用いたアイロン方法や各種
特性の評価方法は次の通りである。
【0063】[転写シートの転写方法] (転写シートの転写層を構成する成分の内容) ナイロン12微粒子(ダイセルヒュルス(株)製、ベス
タメルト430−P06、融点110℃、平均粒径60
μm):43重量部 ナイロン12微粒子(ダイセルヒュルス(株)製、ベス
タメルト640−P1、融点76℃、平均粒径100μ
m:7.6重量部 ウレタン系樹脂エマルジョン(新中村化学(株)製、S
PレジンME−307):21重量部 ポリエチレングリコール(三洋化成工業(株)製、PE
G4000S):15.4重量部 染料定着剤(センカ(株)製、パピオゲンP109、4
級アンモニウム塩含有物):8.5重量部。
【0064】(転写方法)A4サイズの転写シートを、イ
ンクジェットプリンター(キヤノン(株)製、BJF−
900、転写紙モード)で印刷した後、台秤の上にTシ
ャツ、印刷した転写シートの順番で設置し、1箇所約5
秒を目安に台坪の目盛を一定に保ちながら、圧力をかけ
て全面に亘ってアイロンをあてた。その後、転写シート
の離型紙を剥がして転写を完了した。
【0065】[アイロン用シート] アイロン用シート1:(株)リンテック製、KA7W白
V10 アイロン用シート2:(株)リンテック製、BK6RB
(S5) アイロン用シート3:(株)リンテック製、SGP−8
5OKT−T 普通紙:キヤノン販売(株)製、オフィスプランナーQ
OPMA4。
【0066】[アイロン方法]台秤の上に、転写層が転
写されたTシャツを転写層が上面になるように載置し、
さらに前記転写層の上からアイロン用シートを載置し
て、アイロンを(東芝(株)製、TA−D23)を用い
て台秤の目盛を一定に保ちながら、温度160℃、圧力
40Paで全面に亘ってアイロンをかけた。
【0067】[アイロン作業性]前記アイロン方法によ
ってアイロンをかけ、アイロンの作業性を以下の基準で
評価した。
【0068】 ○:引っ掛かりなくアイロンをかけることができた △:アイロンが滑りにくく、部分的にアイロンの当たり
にムラが生じた ×:アイロンが滑らず、作業ができなかった。
【0069】[アイロン作業後の剥離性]JIS K
6854に準拠し、アイロン作業後にアイロン用シート
とTシャツの転写層との剥離強度を測定し、以下の基準
で評価した。
【0070】 ○:490mN/25mm幅未満 △:490mN/25mm幅以上980mN/25mm
未満 ×:490mN/25mm幅以上。
【0071】[クラーク剛度]JIS P 8143に
準拠し、テスター産業(株)製クラーク剛度計を用い
て、シートのクラーク剛度を測定した。
【0072】[転写層への追従性]前記アイロン方法に
よってアイロンをかけ、Tシャツの転写層に対するアイ
ロンの追従性を以下の基準で評価した。
【0073】 ○:充分に追従し、皺が完全になくなった △:所々追従が不充分であったため、皺が完全に伸ばさ
れずムラが生じた ×:皺がほとんど伸ばされなかった。
【0074】実施例1 Tシャツに形成された転写層とアイロンの加熱面との間
にアイロン用シート1を介在させて、Tシャツにアイロ
ンをかけた。アイロン用シートとアイロン表面との滑り
性及び作業性についての評価結果を表1に示す。アイロ
ン用シートと転写層との滑り性及び作業性についての評
価結果を表2に示す。作業後の剥離性、シートのクラー
ク剛度及び追従性についての評価結果を表3に示す。
【0075】実施例2 アイロン用シート1の代わりにアイロン用シート2を用
いる以外は実施例1と同様にして、Tシャツにアイロン
をかけて評価した。結果を表1〜3に示す。
【0076】実施例3 アイロン用シート1の代わりにアイロン用シート3を用
いる以外は実施例1と同様にして、Tシャツにアイロン
をかけて評価した。結果を表1〜3に示す。
【0077】比較例1 アイロン用シート1の代わりに普通紙を用いる以外は実
施例1と同様にして、Tシャツにアイロンをかけて評価
した。結果を表1〜3に示す。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】表1〜表3の結果から明らかなように、実
施例1〜3のアイロン用シートを介在させてアイロンを
かけると、アイロンの作業性、作業後の剥離性、転写層
への追従性に優れている。これに対して、普通紙を用い
た比較例1では、アイロンの作業性及び作業後の剥離性
が充分でない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 FC06 FD13 HA44 3B005 EA20 EB10 EC13 EC30 4F100 AH06A AH06C AR00A AR00C AT00B BA03 BA06 BA10A BA25A BA25B BA25C DG10B JK16A JK16C JK20 JL06 JL14A JL14C YY00A YY00B YY00C 4H057 AA01 CA19 CA36 CB08 CC02 CC03 DA01 EA11 FA17 FA40 GA05 HA01 HA02 JA10 JA14 JB03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布帛上に形成された熱溶融性樹脂層と加
    熱摺動部材の加熱面との間に介在させ、前記熱溶融性樹
    脂層の皺を加熱摺動部材の押圧移動によって矯正するた
    めのシートであって、基材と、この基材の一方の面に形
    成され、かつ前記加熱摺動部材と接触可能な第1の離型
    層と、前記基材の他方の面に形成され、かつ前記熱溶融
    性樹脂層と接触可能な第2の離型層とで構成されている
    シート。
  2. 【請求項2】 クラーク剛度が20cm以下である請求
    項1記載のシート。
  3. 【請求項3】 加熱摺動部材の加熱面に対する第1の離
    型層の動摩擦係数が0.4以下であり、熱溶融性樹脂層
    に対する第2の離型層の動摩擦係数が0.15以上であ
    り、かつ前記第2の離型層の動摩擦係数が前記第1の離
    型層の動摩擦係数よりも大きい請求項1記載のシート。
  4. 【請求項4】 第1及び第2の離型層がシリコーン化合
    物で構成されている請求項1記載のシート。
  5. 【請求項5】 基材が紙類で構成されている請求項1記
    載のシート。
  6. 【請求項6】 基材の厚みが10〜250μmであり、
    離型層の各厚みが1〜100μmである請求項1記載の
    シート。
  7. 【請求項7】 加熱摺動部材がアイロンである請求項1
    記載のシート。
  8. 【請求項8】 熱溶融性樹脂層がポリアミド系樹脂で構
    成されている請求項1記載のシート。
  9. 【請求項9】 熱溶融性樹脂層が、画像が形成された熱
    溶融性樹脂層の熱転写により形成されている請求項1記
    載のシート。
  10. 【請求項10】 布帛上に形成された熱溶融性樹脂層と
    加熱摺動部材の加熱面との間に、請求項1記載のシート
    を介在させた状態で、前記加熱摺動部材を押圧して移動
    させて、前記熱溶融性樹脂層の皺を矯正する方法。
  11. 【請求項11】 100〜200℃に加熱した加熱摺動
    部材を10〜20000Paで押圧して移動させる請求
    項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 請求項1記載のシートと、転写シート
    との組み合わせで構成されたセットであって、前記転写
    シートが、基材と、この基材に対して剥離可能であり、
    かつホットメルト接着性粒子を含む受像可能な転写層と
    で構成されている転写用セット。
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