JP2005199479A - 転写シート - Google Patents

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克彦 隅田
Shuji Nakamura
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Abstract

【課題】 高いインク吸収性及びインク定着性を有するとともに、耐水性及び耐洗濯性などの耐久性に優れる転写シートを提供する。
【解決手段】 転写シートを、基材と、この基材に対して剥離可能であり、かつウレタン系樹脂粒子で構成された受像層を含む転写層とで構成する。前記ウレタン系樹脂粒子は、ウレタン樹脂粒子やポリウレタン尿素樹脂粒子などであってもよい。前記転写シートにおいて、前記受像層が、所定の加熱温度で形成されるとともに、ウレタン系樹脂粒子が、前記加熱温度を超える軟化点を有していてもよい。前記受像層は、さらにホットメルト接着性粒子を含んでいてもよい。前記ホットメルト接着性粒子は、ポリアミド系樹脂粒子であってもよい。前記転写層はインクジェット記録方式で画像を形成可能であってもよい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、記録画像を形成した後、衣類などの被転写体にその記録画像を転写して転写画像を形成するための転写シートに関する。
インクジェット記録方式は、フルカラー化が容易であり、低騒音で印字品質に優れているため、転写シートの画像記録においても用いられている。インクジェット記録には、安全性、記録適性の点から主に水系インクが使用され、ノズルからシートにむけてインク小滴を飛翔させることにより記録が行われる。このため、転写シートには、高いインク吸収性及びインク定着性が要求される。また、転写シートは、衣類などの被転写体に記録画像を熱転写して転写画像を形成するため、熱転写性や接着性などの転写シートとしての取扱い性が要求されると共に、被転写体に転写された転写層においても、風合いや、伸び及び強度などの機械的特性が要求される。
例えば、特開2002−370497号公報(特許文献1)には、基材と、この基材に対して剥離可能であり、かつホットメルト接着性粒子を含み、所定の加熱温度で形成された転写層とで構成されるシートであって、前記ホットメルト接着性粒子が、前記加熱温度を超える融点を有する第1のホットメルト接着性微粒子と、前記加熱温度以下の融点を有する第2のホットメルト接着性微粒子とを含むインクジェットプリンター用転写シートが開示されている。
また、特開2003−54113号公報(特許文献2)には、基材と、この基材に対して剥離可能であり、かつホットメルト接着性粒子を含む転写層とで構成されるシートであって、前記ホットメルト接着性粒子が、融点80℃を超えるホットメルト接着性粒子(A)と、融点80℃以下のホットメルト接着性粒子(B)とを含み、かつ前記ホットメルト接着性微粒子(A)が、吸油量50ml/100g以上のホットメルト接着性微粒子(A1)と、吸油量50ml/100g未満のホットメルト接着性微粒子(A2)とで構成されているインクジェットプリンター用転写シートが開示されている。
しかし、これらの転写シートでは、転写シートとしての取扱い性や、転写後の転写層の諸性能が充分でなく、例えば、インク定着性、特に耐水性や耐洗濯性などの耐久性が低く、転写後の風合いも充分でない。
特開2002−370497号公報(請求項1) 特開2003−54113号公報(請求項1)
従って、本発明の目的は、高いインク吸収性及びインク定着性を有するとともに、耐水性及び耐洗濯性などの耐久性に優れる転写シート及び記録画像の形成方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、熱転写性や接着性などの転写シートとしての取扱い性に優れるとともに、転写された被転写体の風合いにも優れる転写シート及び記録画像の形成方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、粒子の脱落や剥離などがなく、転写層の安定性が高い転写シート及び記録画像の形成方法を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、転写シートの転写層に含まれる受像層として、ウレタン系樹脂粒子を用いると、高いインク吸収性及びインク定着性を有するとともに、耐水性及び耐洗濯性などの耐久性に優れることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の転写シートは、基材と、この基材に対して剥離可能であり、かつ受像層を含む転写層とで構成されているシートであって、前記受像層が、ウレタン系樹脂粒子で構成されている。前記ウレタン系樹脂粒子は、ウレタン樹脂粒子やポリウレタン尿素樹脂などであってもよい。前記転写シートにおいて、前記受像層が、所定の加熱温度で形成されるとともに、ウレタン系樹脂粒子が、前記加熱温度を超える軟化点を有していてもよい。前記受像層は、さらにホットメルト接着性粒子を含んでいてもよい。前記ホットメルト接着性粒子は、ポリアミド系樹脂粒子であってもよい。このポリアミド系樹脂粒子は、前記加熱温度以下の融点を有していてもよい。前記受像層は、さらにホットメルト接着性粒子、バインダー樹脂及び染料定着剤を含み、かつ各成分の割合が、バインダー樹脂100重量部に対して、ウレタン系樹脂粒子10〜10000重量部、ホットメルト接着性粒子10〜10000重量部、染料定着剤1〜200重量部程度であってもよい。前記転写層はインクジェット記録方式で画像を形成可能であってもよい。
本発明では、転写シートの転写層に含まれる受像層として、ウレタン系樹脂粒子を用いるため、熱転写性や接着性などの転写シートとしての取扱い性に優れるとともに、伸び率や耐擦傷性などの機械的特性も高い。また、本発明の転写シートは、高いインク吸収性を有するとともに、粒子の脱落や剥離などがなく、転写層の安定性が高い。さらに、耐水性及び耐洗濯性に優れるとともに、転写された被転写体の風合いにも優れる。
本発明の転写シートは、基材と、この基材に対して剥離可能であり、かつ受像層を含む転写層とで構成されている。前記受像層は、ウレタン系樹脂粒子で構成されている。
[基材]
基材としては、転写層(又は保護層)に対して剥離可能である限り、不透明、半透明や透明な基材が使用できる。基材としては、通常、離型性基材、例えば、離型処理紙(離型紙)、離型処理していてもよい合成紙、化学繊維紙、プラスチックフィルムなどが挙げられる。
離型処理紙(離型紙)を構成する紙類としては、例えば、紙(印刷用紙、包装用紙、薄葉紙など)が挙げられる。紙類は、ポリプロピレン、ポリスチレンなどによるラミネート加工や表面塗工などの各種加工が施されていてもよい。
合成紙としては、ポリプロピレン、ポリスチレンなどを用いた各種合成紙などが挙げられる。
化学繊維紙としては、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維などの化学繊維を原料とした各種化学繊維紙が挙げられる。
プラスチックフィルムを構成するポリマーとしては、種々の樹脂(熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂)が使用でき、通常、熱可塑性樹脂が使用される。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレンなどのポリC2-4オレフィン系樹脂など)、セルロース誘導体(酢酸セルロースなどのセルロースエステルなど)、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリアルキレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレートなどのポリアルキレンナフタレート、又はこれらのコポリエステルなど)、ポリアミド系樹脂(ポリアミド6、ポリアミド6/6など)、ビニルアルコール系樹脂(ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体など)などが挙げられる。これらのフィルムのうち、通常、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂などが使用され、特に、機械的強度、耐熱性、作業性などの点からポリエステル(特にポリエチレンテレフタレートなど)が好ましい。
基材の厚みは、用途に応じて選択でき、通常、10〜250μm、好ましくは15〜200μm、さらに好ましくは20〜150μm程度である。
離型性は、慣用の方法、例えば、離型剤(ワックス、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、シリコーンオイルなど)で基材を処理したり、基材に含有させることにより付与できる。紙の場合は、例えば、目止め処理(例えば、クレイコートなど)をした後、離型剤(例えば、シリコーンオイルなど)で被覆することにより離型性を付与できる。プラスチックフィルムには、必要に応じて、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤など)、滑剤、結晶核剤、充填剤、顔料などの慣用の添加剤を添加してもよい。
[転写層]
転写層は、基材に対して剥離可能であり、少なくとも受像層を含んでいればよい。この受像層は、ウレタン系樹脂粒子で構成されている。本発明では、ウレタン系樹脂粒子を用いることにより、転写層からの粒子の脱落や剥離が抑制されると共に、耐洗濯性なども向上する。また、このような受像層は、インクジェット記録方式で画像を形成するのに適している。前記受像層は、さらにホットメルト接着性粒子を含んでいてもよい。
(ウレタン系樹脂粒子)
ウレタン系樹脂粒子は、受像層に高いインク吸収性を付与すると共に、受像層に伸びなどの優れた機械的特性を付与し、転写後の耐水性や耐洗濯性などを向上させる役割を有する。
ウレタン系樹脂としては、例えば、ジイソシアネート成分と、ジオール成分との反応により得られる熱可塑性ウレタン系樹脂などが例示できる。
ジイソシアネート成分としては、芳香族ジイソシアネート(例えば、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、トルイジンジイソシアネート、ジフェニルエーテルジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネートなど)、芳香脂肪族ジイソシアネート(例えば、キシリレンジイソシアネートなど)、脂環式ジイソシアネート(例えば、イソホロンジイソシアネートなど)、脂肪族ジイソシアネート(例えば、プロピレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、ブチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートなど)などが例示できる。ジイソシアネート成分は、アダクト体であってもよく、必要によりトリフェニルメタントリイソシアネートなどのポリイソシアネート成分と併用してもよい。ジイソシアネート成分は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
ジオール成分としては、例えば、脂肪族ジオール(例えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコールなどのC2-10アルカンジオールなど)、脂環式ジオール(例えば、水添ビスフェノールA、水添キシリレングリコール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノールなど)、芳香族ジオール(例えば、ビスフェノールA、カテコール、レゾルシン、ハイドロキノン、キシリレングリコールなど)などの低分子量ジオールの他、ポリエーテルジオール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなどのポリオキシC2-4アルキレングリコールなど)、ポリエステルジオール[前記ジオール成分又はポリエーテルジオールと、ジカルボン酸又はその反応性誘導体(低級アルキルエステル、酸無水物)との反応生成物や、ラクトンからの誘導体など]、ポリカーボネートジオール[例えば、前記低分子量ジオールとジアルキルカーボネート(ジメチルカーボネートなどのジC1-6アルキルカーボネートなど)との反応生成物など]などが例示できる。
ポリエステルジオールにおいて、ジカルボン酸には、例えば、脂肪族ジカルボン酸(例えば、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸などのC4-14脂肪族ジカルボン酸など)、脂環族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸(例えば、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸など)などが含まれる。これらのジカルボン酸は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。ジカルボン酸は、必要により、トリメリット酸などの多価カルボン酸と併用してもよい。
ラクトンには、例えば、ブチロラクトン、バレロラクトン、カプロラクトン、ラウロラクトンなどが含まれる。これらのラクトンは、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
これらのジオール成分は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。ジオール成分は、必要により、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどのポリオールと併用してもよい。
ウレタン系樹脂は、必要により多価アミン類などの鎖伸長剤又は架橋剤で、架橋又は変性されていてもよい。例えば、前記多価アミン類によって変性されたポリウレタン尿素樹脂であってもよく、前記多価アミン類を鎖伸長剤として使用して、ウレタン系樹脂を熱可塑性エラストマーとしてもよい。熱可塑性ウレタン系エラストマーとしては、例えば、脂肪族ポリエーテルやポリエステルをソフトセグメントとし、短鎖グリコールのポリウレタン単位をハードセグメントとするエラストマーなどが例示できる。
多価アミン類としては、例えば、ヒドラジン、脂肪族ジアミン(例えば、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミンなど)、芳香族アミン(例えば、フェニレンジアミン、キシリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミンなど)、脂環族ジアミン[例えば、水添キシリレンジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、イソホロンジアミンなど]などが挙げられる。これらの多価アミン類は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
これらのウレタン系樹脂は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
ウレタン系樹脂としては、ポリエステル型ウレタン系樹脂、ポリカーボネート型ウレタン系樹脂、ポリエーテル型ウレタン系樹脂などのウレタン樹脂や、ポリウレタン尿素樹脂などが挙げられ、これらのウレタン系樹脂のうち、特に、黄変が少ない点から、ポリエステル型ウレタン系樹脂、ポリカーボネート型ウレタン系樹脂が好ましく、特に脂肪族ポリエステル型ウレタン系樹脂、脂肪族ポリカーボネート型ウレタン系樹脂が好ましい。
さらに、接着性や柔軟性などの点から、脂肪族ポリエステルジオールを50重量%以上(例えば、75重量%以上)含むジオール成分を用いて得られたポリエステル型ウレタン系樹脂(例えば、1,4−ブタンジオールなどのC2-6アルカンジオールと、アジピン酸などのC4-12脂肪族ジカルボン酸、及びイソフタル酸又はフタル酸との反応により得られるポリエステルジオールや前記ラクトンから誘導されるポリエステルジオールを用い、イソホロンジイソシアネートなどのジイソシアネートと反応させたウレタン樹脂など)、これらのポリエステル型ウレタン系樹脂に対応するポリウレタン尿素樹脂が好ましい。
ウレタン系樹脂粒子の軟化点は、例えば、50〜230℃、好ましくは80〜220℃、さらに好ましくは90〜200℃程度である。軟化点が低すぎると、インク受容性が低下し、転写シートのブロッキングは発生し易い。一方、軟化点が高すぎると、転写時に造膜しない虞がある。
ウレタン系樹脂粒子の融点(軟化点)は、受像層を形成する温度よりも大きく、転写温度よりも小さいのが好ましい。このような軟化点を有するウレタン系樹脂粒子は、受像層を形成する温度では造膜せず、受像層に空隙を確保できると共に、熱転写の温度では軟化又は流動して部分的又は全面的に造膜することにより、インクの流出や転写層の割れなどを抑制できる。さらに、ウレタン系樹脂粒子は、ホットメルト接着能を有していてもよい。
ウレタン系樹脂粒子は多孔質粒子であってもよい。ウレタン系樹脂粒子が多孔質であると、受像層のインク吸収性が向上する。
ウレタン系樹脂粒子の平均粒径は、150μm以下(例えば、0.05〜150μm、好ましくは1〜150μm)程度の範囲から選択でき、例えば、100μm以下(例えば、2〜100μm)、好ましくは70μm以下(例えば、3〜70μm)程度である。粒径が大きすぎると、外観が悪くなり、インク吸収性が低下する。
ウレタン系樹脂粒子の割合は、固形分換算で、バインダー樹脂100重量部に対して10〜10000重量部程度の範囲から選択できるが、好ましくは200〜5000重量部、さらに好ましくは300〜3000重量部(特に500〜2000重量部)程度である。
(ホットメルト接着性粒子)
ホットメルト接着性粒子は、前記ウレタン系樹脂粒子が受像層から脱落又は剥離するのを抑制すると共に、受像層に高いインク吸収性を付与する役割を有する。さらに、ホットメルト接着性粒子は、転写における接着能を付与する役割を有していてもよい。
ホットメルト接着性粒子は、例えば、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ゴムなどのホットメルト接着性樹脂で構成されている。これらのホットメルト接着性樹脂は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。ホットメルト接着性樹脂は、通常、水不溶性である。ホットメルト接着性樹脂は、末端に反応性基(カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、イソシアネート基、シリル基等)を有する反応性ホットメルト接着性樹脂であってもよい。これらのホットメルト接着性樹脂のうち、熱転写性および耐久性(耐洗濯性など)を付与する点から、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂が好ましい。
(1)ポリアミド系樹脂
熱接着性のポリアミド系樹脂としては、ポリアミド6、ポリアミド46、ポリアミド66、ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド11、ポリアミド12、ダイマー酸とジアミンとの反応により生成するポリアミド樹脂、ポリアミド系エラストマー(例えば、ポリオキシアルキレンジアミンをソフトセグメントとして用いたポリアミドなど)などが挙げられる。これらのポリアミド系樹脂は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのうち、好ましいポリアミド系樹脂には、ポリアミド11を構成する単位及びポリアミド12を構成する単位から選択された少なくとも一方の単位を有するポリアミド(例えば、ポリアミド11、ポリアミド12などのホモポリアミド、ポリアミド6/11、ポリアミド6/12、ポリアミド66/12、ダイマー酸とジアミンとラウロラクタム又はアミノウンデカン酸との共重合体などのコポリアミド)、ダイマー酸とジアミンとの反応により生成するポリアミド樹脂などが含まれる。
(2)ポリエステル系樹脂
熱接着性のポリエステル系樹脂としては、少なくとも脂肪族ジオール又は脂肪族ジカルボン酸を用いたホモポリエステル樹脂又はコポリエステル樹脂、ポリエステル系エラストマーが例示できる。
前記ホモポリエステル樹脂には、例えば、脂肪族ジオール(前記ウレタン系樹脂粒子の項で例示されたC2-10アルカンジオール、ポリオキシC2-4アルキレングリコール)と、脂肪族ジカルボン酸(前記C4-14脂肪族ジカルボン酸など)と、必要によりラクトンとの反応により生成する飽和脂肪族ポリエステル樹脂が含まれる。
前記コポリエステル樹脂には、ポリエチレンテレフタレート又はポリブチレンテレフタレートの構成成分(ジオール及び/又はテレフタル酸)の一部を他のジオール(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオールなどのC2-6アルカンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコール、シクロヘキサンジメタノールなど)又はジカルボン酸(前記脂肪族ジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸などの非対称型芳香族ジカルボン酸など)若しくはラクトン(ブチロラクトン、バレロラクトン、カプロラクトン、ラウロラクトンなど)で置換した飽和ポリエステル樹脂が含まれる。
ポリエステル系エラストマーとしては、C2-4アルキレンアリレート(エチレンテレフタレート、ブチレンテレフタレートなど)をハードセグメントとし、(ポリ)オキシアルキレングリコールなどをソフトセグメントとするエラストマーなどが例示できる。
ポリエステル系樹脂としては、ウレタン結合を含むポリエステル樹脂、例えば、ポリエステル樹脂を前記ジイソシアネートで高分子量化した樹脂を使用してもよい。
これらのポリエステル系樹脂は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
(3)オレフィン系樹脂
熱接着性のオレフィン系樹脂としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンなどのα−オレフィン(特に、α−C2-10オレフィン)の単独又は共重合体、オレフィン系エラストマーが例示できる。
α−オレフィンの単独又は共重合体としては、例えば、ポリオレフィン(低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどのポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、アタクチックポリプロピレンなど)、変性ポリオレフィン[エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−(4−メチルペンテン−1)共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体又はそのアイオノマー、エチレン−アクリル酸エチル共重合体などのエチレン−(メタ)アクリレート共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1共重合体、無水マレイン酸グラフトポリプロピレンなど]などが挙げられる。オレフィン系エラストマーとしては、ポリエチレンやポリプロピレンをハードセグメントとし、エチレン−プロピレンゴム(EPR)やエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)をソフトセグメントとするエラストマーなどが挙げられる。
これらのオレフィン系樹脂は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのオレフィン系樹脂のうち、熱接着性の点から、変性ポリオレフィン、特に変性エチレン系樹脂(例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体などのエチレン共重合体など)が好ましい。
(4)ウレタン系樹脂
熱接着性のウレタン系樹脂としては、ホットメルト接着能を有する限り特に限定されず、前記ウレタン系樹脂粒子の項で例示されたウレタン系樹脂のうち、ホットメルト接着能を有するウレタン系樹脂などが挙げられる。
これらのホットメルト接着性樹脂の中でも、特にポリアミド系樹脂で構成されたホットメルト接着性樹脂は、被転写体が衣類などである場合、転写画像に優れた耐洗濯性及び耐水性と、高い風合いを付与できる。
前記ホットメルト接着性粒子(例えば、ポリアミド系樹脂粒子)は、受像層の加熱温度以下の融点を有していてもよい。受像層の加熱温度は、通常、基材上に塗布した転写層を乾燥し、成膜するための温度(例えば、70〜90℃程度)である。ホットメルト接着性粒子(B)の融点は、前記加熱温度(例えば、80℃程度)以下、例えば、40〜80℃、好ましくは50〜80℃、さらに好ましくは60〜80℃(特に70〜80℃)程度である。
ホットメルト接着性粒子の融点がこの範囲にあると、受像層の成膜においてホットメルト接着性能を発現し、ウレタン系樹脂粒子に付着して、ウレタン系樹脂粒子の脱落や剥離を抑制する。なお、ホットメルト接着性粒子は、その融点以上の温度で加熱しても、通常の成膜条件では、粒子形状を保持したままで、ウレタン系樹脂粒子と接着し、ウレタン系樹脂粒子を受像層に固定する役割も有している。
ホットメルト接着性粒子の平均粒径は、例えば、1〜150μm、好ましくは10〜130μm、さらに好ましくは30〜120μm(特に50〜120μm)程度である。
さらに、ホットメルト接着性粒子(例えば、ポリアミド系樹脂粒子)としては、融点が異なる複数種のホットメルト接着性樹脂粒子を組み合わせてもよく、例えば、転写層の加熱温度を超える融点を有するホットメルト接着性粒子(A)と、前記加熱温度以下の融点を有するホットメルト接着性粒子(B)とを組み合わせてもよい。
(A)ホットメルト接着性粒子
ホットメルト接着性粒子(A)の融点は、前記加熱温度(例えば、80℃程度)を超えればよく、例えば、85〜200℃、好ましくは90〜170℃、さらに好ましくは90〜150℃(特に100〜150℃)程度である。また、ホットメルト接着性粒子(A)は、吸油量50ml/100g以上のホットメルト接着性粒子(A1)と、吸油量50ml/100g未満のホットメルト接着性粒子(A2)とで構成されていてもよい。
ホットメルト接着性粒子(A1)の吸油量は、50ml/100g以上(例えば、70〜500ml/100g)、好ましくは75ml/100g以上(例えば、100〜300ml/100g)程度である。なお、吸油量は、JIS K 5107に準拠し、あまに油を用いて測定した値である。
また、ホットメルト接着性粒子(A1)の比表面積は、5〜100m2/g(例えば、10〜50m2/g)、好ましくは10〜40m2/g程度である。
このような性質を満たすホットメルト接着性粒子(A1)は、通常、多孔質ホットメルト接着性粒子(例えば、多孔質ポリアミド系樹脂粒子)である。
ホットメルト接着性粒子(A2)の吸油量は、50ml/100g未満、好ましくは48ml/100g以下、さらに好ましくは47ml/100g以下(例えば、10〜47ml/100g程度)である。
ホットメルト接着性粒子(A1)とホットメルト接着性粒子(A2)との割合(重量比)は、(A1)/(A2)=80/20〜1/99、好ましくは60/40〜5/95、さらに好ましくは40/60〜10/90(特に30/70〜15/85)程度である。
ホットメルト接着性粒子(A)の平均粒径は、例えば、1〜150μm、好ましくは3〜100μm、さらに好ましくは5〜80μm程度である。ホットメルト接着性粒子(A)には、転写層の厚みよりも大きい平均粒子径を有する粒子が含まれていてもよい。
(B)ホットメルト接着性粒子
ホットメルト接着性粒子(B)の融点は、前記加熱温度(例えば、80℃程度)以下であり、例えば、40〜80℃、好ましくは50〜80℃、さらに好ましくは60〜80℃程度である。なお、ホットメルト接着性粒子(B)は、その融点以上の温度で加熱しても、通常の成膜条件では、粒子形状を保持したままで、ホットメルト接着性粒子(A)やウレタン系樹脂粒子との接着性を向上する役割を有する。
ホットメルト接着性粒子(B)の平均粒径は、例えば、10〜150μm、好ましくは30〜130μm、さらに好ましくは50〜120μm程度である。
ホットメルト接着性粒子(A)の融点と、ホットメルト接着性粒子(B)の融点との差は、5℃以上(例えば、5〜100℃)、好ましくは10℃以上(例えば、10〜70℃)、さらに好ましくは20〜70℃(例えば、20〜50℃)、特に30〜70℃(例えば、30〜50℃)程度である。
ホットメルト接着性粒子(A)とホットメルト接着性粒子(B)との割合(重量比)は、前者/後者=99.9/0.1〜50/50、好ましくは99.5/0.5〜70/30、さらに好ましくは99/1〜90/10程度である。
ホットメルト接着性粒子の割合は、固形分換算で、バインダー樹脂100重量部に対して10〜10000重量部程度の範囲から選択できるが、好ましくは200〜5000重量部、さらに好ましくは300〜3000重量部(特に500〜2000重量部)程度である。
ウレタン系樹脂粒子とホットメルト接着性粒子との割合(重量比)は、前者/後者=99/1〜1/99程度の範囲から選択でき、例えば、前者/後者=95/5〜5/95、好ましくは90/10〜10/90、さらに好ましくは70/30〜20/80(特に50/50〜20/80)程度である。両者の割合がこの範囲にあると、インク吸収性、耐久性及びホットメルト接着性などのバランスが優れた受像層となる。
ウレタン系樹脂粒子及びホットメルト接着性粒子の合計量の割合は、固形分換算で、バインダー樹脂100重量部に対して10〜20000重量部程度の範囲から選択できるが、転写層に多孔質性を付与するためには、バインダー樹脂に対して両粒子の合計の割合が多い方が好ましく、例えば、200〜10000重量部、好ましくは300〜5000重量部程度である。このように、バインダー樹脂に対する両粒子の合計の割合を多くすると、転写層の多孔質性を増大することができる。特に、転写層をホットメルト接着性樹脂で構成された多孔質にすることによって、インクの吸収性が向上するとともに、熱転写後に転写層が収縮して、画像の鮮明性が向上するとともに、耐水性や耐洗濯性も向上する。
(バインダー樹脂)
バインダー樹脂としては、接着力及び成膜性を有する限り、特に制限されず、種々の熱可塑性樹脂(例えば、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、セルロース誘導体、ポリカーボネート系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、熱可塑性ウレタン系樹脂など)や、熱硬化性樹脂(ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ユリア系樹脂、シリコーン系樹脂など)などが使用できる。また、バインダー樹脂は、水溶性インクの定着性を向上させる目的などのために、親水性高分子(ポリエチレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコール系樹脂や、ポリビニルアルコールなどのビニルアルコール系樹脂、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体など)であってもよい。これらのバインダー樹脂は、架橋性基(イソシアネート基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、エポキシ基、メチロール基、アルコキシシリル基など)を有していてもよい。これらのバインダー樹脂は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
前記バインダー樹脂のうち、接着力や柔軟性の点から、ウレタン系樹脂やポリエステル系樹脂などが好ましい。ウレタン系樹脂としては、前記ウレタン系樹脂粒子の項で例示されたウレタン系樹脂などが使用できる。ポリエステル系樹脂としては、前記ホットメルト接着性樹脂の項で例示されたポリエステル系樹脂などが使用できる。
これらの成膜性樹脂は、インクの定着性を向上させるために、樹脂の分子内に3級アミノ基又は4級アンモニウム塩が導入されたカチオン性樹脂であってもよい。例えば、ウレタン系樹脂の場合、ジイソシアネート成分と、遊離の3級アミノ基を有するジオール(特に高分子ジオール)成分との反応により得られるウレタン系樹脂であってもよい。なお、3級アミノ基を有するジオールは、開始剤としてN−メチルジエタノールアミンなどを用い、アルキレンオキサイドやラクトンを開環重合することにより調製できる。3級アミノ基は4級アンモニウム塩を形成してもよい。
バインダー樹脂は、有機溶媒溶液、水溶液、水性エマルジョンとして用いてもよい。バインダー樹脂の水溶液又は水性エマルジョンは、バインダー樹脂を、乳化剤を用いて、溶解又は乳化分散させて調製してもよく、バインダー樹脂の分子内に遊離のカルボキシル基や3級アミノ基などのイオン性官能基を導入し、アルカリや酸を用いて、バインダー樹脂を溶解又は分散させることにより調製してもよい。
このような分子内に遊離のカルボキシル基や3級アミノ基が導入されたバインダー樹脂は、例えば、ウレタン系樹脂の場合、ジイソシアネート成分と、遊離のカルボキシル基又は3級アミノ基を有するジオール(特に高分子ジオール)成分との反応により得られるウレタン系樹脂で構成される。なお、前記遊離のカルボキシル基を有するジオール(特に高分子ジオール)は、例えば、ジオール成分と、3以上のカルボキシル基を有する多価カルボン酸又はその無水物(例えば、無水ピロメリット酸などの4塩基酸無水物など)や、スルホン酸基を有する多価カルボン酸(スルホイソフタル酸など)との反応、開始剤としてジメチロールプロピオン酸などを用い、ラクトンを開環重合する方法などにより得られる。
(染料定着剤)
受像層におけるインクの定着性を向上させるために、染料定着剤を用いてもよく、特に、前記バインダー樹脂において、カチオン性単量体を樹脂に導入しなかった場合には、染料定着剤を用いるのが好ましい。染料定着剤には、カチオン性化合物(低分子染料固着剤)や高分子染料固着剤が含まれる。
(1)カチオン性化合物
カチオン性化合物としては、脂肪族アミン塩、4級アンモニウム塩(例えば、脂肪族4級アンモニウム塩、芳香族4級アンモニウム塩、複素環4級アンモニウム塩等)等が挙げられる。これらのカチオン性化合物は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのうち、好ましいカチオン性化合物には、脂肪族4級アンモニウム塩(例えば、テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムブロマイド等のテトラC1-6アルキルアンモニウムハライド、トリメチルラウリルアンモニウムクロライド、トリメチルラウリルアンモニウムブロマイド等のトリC1-6アルキルC8-20アルキルアンモニウムハライド、ジメチルジラウリルアンモニウムクロライド、ジメチルジラウリルアンモニウムブロマイド等のジC1-6アルキルジC8-20アルキルアンモニウムハライド)、特にテトラC1-4アルキルアンモニウムハライド(例えば、テトラC1-2アルキルアンモニウムハライド)、トリC1-4アルキルC10-16アルキルアンモニウムハライド(例えば、トリC1-2アルキルC10-14アルキルアンモニウムハライド)、ジC1-4アルキルジC10-16アルキルアンモニウムハライド(例えば、ジC1-2アルキルジC10-14アルキルアンモニウムハライド)が含まれる。脂肪族アミン塩は、例えば、アクテックスFC−7(MORIN CHEMICAL社製)など、4級アンモニウム塩は、例えば、カチオーゲンL(第一工業製薬(株)製)などとして市販されている。これらのカチオン性化合物は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
(2)高分子染料固着剤
高分子染料固着剤は、通常、分子中にカチオン基(特に、グアニジル基や4級アンモニウム塩型の強いカチオン基)を有している。
高分子染料固着剤としては、例えば、ジシアン系化合物(ジシアンジアミド−ホルムアルデヒド重縮合物など)、ポリアミン系化合物[ジエチレントリアミンなどの脂肪族ポリアミン、フェニレンジアミン等の芳香族ポリアミン、ジシアンジアミドと(ポリ)C2-4アルキレンポリアミンとの縮合体(ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン重縮合体など)など]、ポリカチオン系化合物等が例示できる。ポリカチオン系化合物としては、例えば、エピクロルヒドリン−ジC1-4アルキルアミン付加重合体(エピクロルヒドリン−ジメチルアミン付加重合物など)、アリルアミン又はその塩の重合体(アリルアミン又はその塩の重合体、ポリアリルアミン又はその塩酸塩の重合体など)、ジアリルC1-4アルキルアミン又はその塩の重合体(ジアリルメチルアミン又はその塩の重合体など)、ジアリルジC1-4アルキルアンモニウム塩の重合体(ジアリルジメチルアンモニウムクロライドの重合体など)、ジアリルアミン又はその塩と二酸化イオウとの共重合体(ジアリルアミン塩−二酸化イオウ共重合物など)、ジアリルジC1-4アルキルアンモニウム塩−二酸化イオウ共重合体(ジアリルジメチルアンモニウム塩−二酸化イオウ共重合物など)、ジアリルジC1-4アルキルアンモニウム塩とジアリルアミン又はその塩もしくは誘導体との共重合体(ジアリルジメチルアンモニウム塩−ジアリルアミン塩酸塩誘導体の共重合物など)、ジアリルジC1-4アルキルアンモニウム塩重合体(ジアリルジメチルアンモニウム塩重合物など)、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート4級塩重合物[ジC1-4アルキルアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート4級塩の重合体など]、ジアリルジC1-4アルキルアンモニウム塩−アクリルアミド共重合体(ジアリルジメチルアンモニウム塩−アクリルアミド共重合体など)、アミン−カルボン酸共重合体などが例示できる。これらの高分子染料固着剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
これらの染料定着剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらの染料定着剤のうち、アルキルアンモニウムハライド類、例えば、トリアルキルアンモニウムハライド(例えば、トリC1-2アルキルC8-16アルキルアンモニウムハライド)及び/又はジC1-2アルキルジC8-20アルキルアンモニウムハライド、特にトリメチルC8-16アルキルアンモニウムハライドを用いる場合が多い。さらに、アルキルアンモニウムハライド類の中でも、環境に対する負荷を抑制する点からは、塩素イオンを含まないハライド類(例えば、ブロマイド類など)が好ましい。
染料定着剤の割合は、固形分換算で、バインダー樹脂100重量部に対して1〜300重量部(例えば、5〜200重量部)、好ましくは10〜150重量部、さらに好ましくは10〜100重量部(特に10〜60重量部)程度である。
受像層は、必要により種々の添加剤、例えば、他の有機又は無機粒子、他の染料定着剤、安定化剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定化剤など)、帯電防止剤、難燃剤、滑剤、アンチブロッキング剤、充填剤、着色剤、発色剤、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤などを含有していてもよい。ホットメルト接着性粒子は、これらの添加剤の他に、粘着付与剤(ロジン又はその誘導体、炭化水素系樹脂など)、ワックス類などを含有していてもよい。
受像層の厚みは、例えば、5〜150μm、好ましくは10〜100μm、さらに好ましくは10〜70μm(特に10〜50μm)程度である。なお、受像層の厚みは、ホットメルト接着性粒子を含む塗布剤を用いて形成した塗膜の最小厚みを意味する。
受像層は、ホットメルト接着能を有している場合は、接着層としても使用可能である。従って、転写層は、受像層単独で構成してもよい。また、転写層は、受像層と他の層(例えば、接着層、保護層、アンカー層、隠蔽層など)とを組み合わせて構成してもよい。さらに、他の層は、複数の層であってもよく、用途に応じて、適宜組み合わせて使用できる。
例えば、正画像型(ポジ型)転写シートとして使用する場合は、基材の上に接着層を形成し、この接着層の上に受像層を形成してもよい。接着層を形成することにより、他の層との組み合わせが容易となり、例えば、被転写体が濃色である場合などには、接着層と受像層との間に、さらに隠蔽層(白色隠蔽層など)を形成してもよい。隠蔽層を形成することにより、被転写体の種類に拘わらず、例えば、濃色の被転写体であっても鮮明に画像を形成できる。さらに、隠蔽層と受像層との接着力を向上させるために、隠蔽層と受像層との間にアンカー層を形成してもよい。
接着層としては、例えば、前記受像層の項で例示されたホットメルト接着性樹脂が使用できる。接着層の厚みは、層構成などに応じて適宜選択でき、例えば、5〜100μm(特に10〜80μm)程度である。
隠蔽層(例えば、白色隠蔽層)は、少なくとも隠蔽剤とバインダー樹脂とで構成できる。隠蔽剤としては、例えば、酸化チタンなどの白色顔料などの白色隠蔽剤などが使用できる。バインダー樹脂としては、前記受像層の項で例示されたバインダー樹脂などが使用できる。隠蔽剤とバインダー樹脂との割合(重量比)は、前者/後者=30/70〜90/10(特に35/65〜80/20)程度である。隠蔽層の厚みも、特に限定されないが、例えば、3〜60μm(特に10〜40μm)程度である。
アンカー層としては、前記受像層の項で例示されたバインダー樹脂や、3級アミノ基又は4級アンモニウム塩が導入されたカチオン性樹脂などが使用できる。アンカー層の厚みは、例えば、0.1〜30μm(特に1〜10μm)程度である。
反転画像型(ネガ型)転写シートとして使用する場合は、受像層を接着層として用いるとともに、基材と受像層との間に保護層を形成してもよい。保護層は、被転写体に転写層を転写した後、転写層を保護する役割を有し、保護層を形成することにより、転写後の転写層における粒子の脱落を抑制でき、耐洗濯性や耐水性が大きく向上する。
保護層としては、例えば、前記受像層の項で例示されたバインダー樹脂の他、受像層から滲出したインクを定着させる点から、3級アミノ基又は4級アンモニウム塩が導入されたカチオン性樹脂(特に、カチオン型ウレタン系樹脂など)などが使用できる。保護層の厚みは、例えば、0.1〜30μm(特に1〜10μm)程度である。
これらの他の層にも、必要により種々の添加剤、例えば、染料定着剤、安定化剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定化剤など)、帯電防止剤、難燃剤、滑剤、アンチブロッキング剤、充填剤、着色剤、発色剤、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤などが含まれていてもよい。
さらに、転写層の上には、必要により、多孔質層、ブロッキング防止層、滑性層、帯電防止層などを形成してもよい。
[転写シート及びその製造方法]
本発明の転写シートは、基材との接触面で転写層が被転写体と接触する正画像型転写シートであってもよく、基材との接触面とは反対側の面で転写層が被転写体と接触する反転画像型転写シートであってもよい。
本発明の転写シートは、基材の一方の面に前記転写層を形成することにより製造できる。前記転写層は、基材の離型性面に、ウレタン系樹脂粒子、バインダー樹脂及び必要によりホットメルト接着性粒子や他の成分(染料定着剤など)などで構成された塗布剤を塗布することにより形成できる。バインダー樹脂は、通常、水性溶液又はエマルジョンの形態で使用できる。そのため、バインダー樹脂を含む水性溶液又はエマルジョンと、ウレタン系樹脂粒子と、必要によりホットメルト接着性粒子などの他の成分とを混合することにより、転写層用塗布剤を調製できる。水性溶液又は水性エマルジョンの溶媒は、水単独であってもよく、必要によりアルコール類などの親水性有機溶媒を含んでいてもよい。接着層や保護層などの他の層を形成する場合は、同様の方法で、塗布剤を調製して、必要に応じて乾燥した後、重ねて塗布すればよい。
塗布剤は、慣用の方法、例えば、ロールコーター、エヤナイフコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、バーコーター、コンマコーター、グラビアコーターなどにより基材の少なくとも一方の面に塗布できる。塗膜を、50〜150℃(好ましくは80〜120℃)程度の温度で乾燥させることにより形成ができる。なお、受像層の加熱又は乾燥温度は、ホットメルト接着性粒子を用いる場合は、ホットメルト接着性粒子の融点によって、適宜、選択できる。例えば、ポリアミド系樹脂粒子(A)とポリアミド系樹脂粒子(B)とを用いる場合は、両者の融点の間から、適宜、選択してもよい。すなわち、塗膜を、50〜150℃、好ましくは60〜120℃、さらに好ましくは70〜100℃(特に70〜90℃)程度の温度で乾燥させることにより転写層を形成できる。
このようにして形成された転写層は、インク(特に水性インク)の小滴を飛翔させて記録するインクジェット方式により画像を形成するのに適している。記録画像は、転写層を被転写体と接触させた状態で、適当な温度(例えば、140〜250℃、好ましくは140〜200℃程度)及び圧力(500〜50,000Pa程度)で適当な時間(例えば、5秒〜1分程度)加熱圧着することにより、熱転写することができる。
具体的には、反転画像型転写シートを用いた場合は、転写シートの転写層に反転画像を記録した後、転写層を接触面として被転写体に接触させて加熱した後、基材を剥離する。この場合、転写層が反転されることにより、被転写体には、正画像が形成される。
正画像型転写シートを用いた場合は、転写シートの転写層に正画像を記録した後、この転写シートから基材を剥離する。次に、転写層の剥離面と被転写体とを接触させて加熱する。転写画像を含む転写体は必要により加熱して架橋させてもよい。加熱方法は、必要に応じて離型紙などを介して、転写層をアイロンなどの加熱摺動部材で加圧及び加温する方法であってもよい。
[被転写体]
被転写体としては、繊維、紙、木材、プラスチック、セラミックス、金属などの種々の材料で形成された二次元又は三次元構造物が利用できる。通常、布帛(例えば、Tシャツなど)、プラスチックフィルム・シート又は紙などが被転写体として利用される。これらの被転写体のうち、本発明の転写シートは風合い及び耐洗濯性に優れるため、特に、Tシャツなどの被服が好ましい。
本発明は、布帛(例えば、Tシャツなど)、プラスチックフィルム・シート、紙などの被転写体に転写する転写シートとして有効である。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、文中、特に断わりのない限り、「部」は重量基準である。また、実施例及び比較例で得られた転写シートの各層の各成分の内容、及び転写シートの各種特性の評価法は次の通りである。
[各成分の内容]
(接着層)
ポリエステル系ウレタン樹脂溶液A:大日精化工業(株)製、レザミンUD1305、溶剤:ジメチルホルムアミド/メチルエチルケトン=40/60(重量比)、固形分50重量%、軟化温度95℃
ポリエステル系ウレタン樹脂溶液B:大日精化工業(株)製、レザミンME3119LP、溶剤:ジメチルホルムアミド/メチルエチルケトン=35/65(重量比)、固形分34重量%、軟化温度135℃。
(隠蔽層)
酸化チタン含有カーボネート系ウレタン樹脂溶液A:大日精化工業(株)製、セイカセブンBS012(S)ホワイト、酸化チタンの分散粒径0.2μm、ウレタン系樹脂/酸化チタン=9/1(重量比)、溶剤:ジメチルホルムアミド、固形分55重量%
ポリエステル系ウレタン樹脂溶液B:大日精化工業(株)製、レザミンME3119LP、溶剤:ジメチルホルムアミド/メチルエチルケトン=35/65(重量比)、固形分34重量%、軟化温度135℃。
(アンカー層)
カチオン性カーボネート系ウレタンエマルジョンA:第一工業製薬(株)製、F−8559D、固形分26重量%。
(受像層)
染料定着剤A:センカ(株)製、PCQ−1、ポリメタクリル酸トリメチルアミノエチル・メチル硫酸塩、固形分20重量%水溶液
染料定着剤B:センカ(株)製、パピオゲンP−109、ベンジルアルキルアンモニウムクロライド、固形分30重量%水溶液
カチオン性ポリウレタン系樹脂エマルジョンC:大日本インキ化学工業(株)製、パテラコールCD−004、固形分30重量%
ポリウレタン系樹脂エマルジョンD:新中村化学(株)製、SPレジンME−307
ポリアミド12粒子E:ダイセル・デグサ(株)製、ベスタメルト430−P06、吸油量45ml/100g、融点110℃、平均粒径60μm
ポリアミド6/12粒子F:アトフィナジャパン(株)製、オルガソール3501EX D NAT−1、吸油量212ml/100g、融点142℃、平均粒径10μm
ポリアミド12粒子G:ダイセル・デグサ(株)製、ベスタメルト640−P1、融点76℃、平均粒径100μm
ポリウレタン樹脂粒子H:大日本インキ化学工業(株)製、バーノックCFB−100、ガラス転移温度−12℃、軟化点135℃、平均粒径20μm
シリカI:水澤化学(株)製、ミズカシルP78A、平均粒径5μm。
[印刷性]
インクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)製、PM−900C)を使用し、受像層に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)インクを用い、所定の絵柄を印字し、記録画像を形成した転写シートについて、インクのにじみ状態を目視で観察し、下記の基準で評価した。
○:にじみがない
△:微小なにじみがある
×:にじみがある。
[転写性]
インクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)製、PM−900C)を使用し、転写シートの受像層に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)インクを用い、所定の絵柄を印字し、記録画像を形成した。この転写シートから離型紙(基材)を剥がして表出した接着層と、黒色ポリエチレンテレフタレート(PET)及び綿の混合布地[黒色PET/綿=50/50(重量比)]で構成されたTシャツとを接触させた。受像層側から、両面をシリコーン処理した離型紙を介して、アイロンを用いて、温度180℃、圧力10g/cm2(980Pa)で4分間熱をかけて、記録画像を布地に転写し、転写性を下記の基準で評価した。
○:転写部が布地と完全に密着している
△:転写部が布地に接着しているが、ところどころ未接着部分がある
×:転写部が布地と大部分で未接着である。
[風合い]
転写性の評価方法において、記録画像を転写したTシャツについて、下記の基準で風合いを評価した。
○:柔らかく転写部が気にならない
△:ややごわごわする
×:硬く転写部が気になる。
[隠蔽性]
転写性の評価方法において、記録画像を転写したTシャツの転写部について、記録画像が転写されていない部分を色彩色差計(ミノルタ(株)製、CR2000)を用いて、白色度L値を測定し、下記の基準で評価した。
○:L値が92以上
△:L値が88以上92未満
×:L値が88未満。
[耐洗濯性1]
転写性の評価方法において、記録画像を転写したTシャツについて、家庭用洗濯機(三洋電機(株)製)を用いて、温度40℃の温水に市販の洗剤を1g/リットルの濃度で添加し、洗い15分、濯ぎ20分、脱水5分のサイクルを5サイクル行った。色濃度は、反射式マクベス濃度計(サカタインクス(株)製、RD−1200)を用いて、洗濯前後で各色有色部で10箇所を測定した。そして、その平均色濃度をそれぞれ洗濯前色濃度、洗濯後色濃度として、下記式により色濃度保持率を算出して、下記基準で洗濯の色落ち度合いを評価した。
色濃度保持率=(洗濯後色濃度/洗濯前色濃度)×100 (%)
(評価基準)
○:色濃度保持率が90%以上
△:色濃度保持率が80%以上90%未満
×:転写部の剥離が多く測定不能。
[耐洗濯性2]
耐洗濯性1と同様に洗濯した後、転写部を目視で観察し、下記の基準で洗濯耐久性を評価した。
○:転写部に割れや剥離がない
△:転写部に割れや剥離が若干ある
×:転写部に割れや剥離が多数ある。
実施例1〜9及び比較例1〜2
クレイコートした後、シリコーンコートした紙(坪量90g/m2、厚み90μm)の上に、表1に示す接着層用塗布液を塗布し、接着層を有するシートを得た。接着層塗布液は、ジメチルホルムアミドを添加して、固形分を35重量%に調整した塗布液である。次に、この接着層の上に、表1に示す隠蔽層用塗布液を塗布し、隠蔽層を形成した。隠蔽層塗布液は、メチルエチルケトンを添加して、固形分を30重量%に調整した塗布液である。この隠蔽層の上に、表1に示すアンカー層塗布液を塗布し、アンカー層を形成した。アンカー層塗布液は、水を添加して、固形分を20重量%に調整した塗布液である。さらに、このアンカー層の上に、表1に示す受像層塗布液を塗布し、転写シートを得た。受像層塗布液は、水を添加して、固形分を30重量%に調整した塗布液である。なお、実施例1〜3、8及び比較例1では、隠蔽層及びアンカー層を形成せず、実施例4では、隠蔽層を形成せず、実施例5及び比較例2では、接着層及び隠蔽層を形成せず、実施例6では、接着層、隠蔽層及びアンカー層を形成しなかった。得られた転写シートの評価結果を表1に示す。
Figure 2005199479
表1の結果から明らかなように、実施例1〜9の転写シートは、各種特性のバランスが優れている。これに対して、比較例1の転写シートは、耐洗濯性が低く、比較例2の転写シートは、印刷性、転写性及び耐洗濯性が低い。

Claims (8)

  1. 基材と、この基材に対して剥離可能であり、かつ受像層を含む転写層とで構成されているシートであって、前記受像層が、ウレタン系樹脂粒子で構成されている転写シート。
  2. 基材と、この基材に対して剥離可能であり、かつ受像層を含む転写層とで構成されているシートであって、前記受像層が、ウレタン系樹脂粒子とホットメルト接着性粒子とで構成されている転写シート。
  3. ウレタン系樹脂粒子が、ウレタン樹脂粒子及びポリウレタン尿素樹脂粒子から選択された少なくとも一種である請求項1記載の転写シート。
  4. 受像層が、所定の加熱温度で形成されるとともに、ウレタン系樹脂粒子が、前記加熱温度を超える軟化点を有する請求項1記載の転写シート。
  5. 受像層が、さらにホットメルト接着性粒子を含む請求項1記載の転写シート。
  6. ホットメルト接着性粒子が、ポリアミド系樹脂粒子である請求項5記載の転写シート。
  7. 受像層が、所定の加熱温度で形成されるとともに、ポリアミド系樹脂粒子が、前記加熱温度以下の融点を有する請求項6記載の転写シート。
  8. 受像層が、さらにホットメルト接着性粒子、バインダー樹脂及び染料定着剤を含み、かつ各成分の割合が、バインダー樹脂100重量部に対して、ウレタン系樹脂粒子10〜10000重量部、ホットメルト接着性粒子10〜10000重量部、染料定着剤1〜200重量部であるシートであって、転写層がインクジェット記録方式で画像を形成可能である請求項1記載の転写シート。
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CN104097435A (zh) * 2013-04-02 2014-10-15 苏州市全佳涂布制品有限公司 天然纤维织物喷墨打印热转印纸及其制备方法
JP2017030342A (ja) * 2014-10-24 2017-02-09 キヤノンファインテック株式会社 転写材、色材受容層付き画像支持体および記録物、並びにこれらの製造方法および製造装置
US10252557B2 (en) 2014-10-24 2019-04-09 Canon Finetech Nisca Inc. Transfer material, image support with coloring material-receiving layer and recorded matter, and manufacturing methods and manufacturing apparatus for the same

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