JP2002248875A - 転写シート - Google Patents
転写シートInfo
- Publication number
- JP2002248875A JP2002248875A JP2001363530A JP2001363530A JP2002248875A JP 2002248875 A JP2002248875 A JP 2002248875A JP 2001363530 A JP2001363530 A JP 2001363530A JP 2001363530 A JP2001363530 A JP 2001363530A JP 2002248875 A JP2002248875 A JP 2002248875A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer
- transfer sheet
- layer
- resin
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Abstract
形成できる転写シートを提供する。 【解決手段】 基材と、この基材に対して剥離可能な転
写層とで構成されているシートにおいて、転写層に少な
くともホットメルト接着性樹脂及び隠蔽剤(例えば、白
色顔料)を含有させる。前記白色顔料の平均粒径は3μ
m以下、好ましくは0.01〜3μm程度である。前記
白色顔料としては、酸化チタンが好ましい。
Description
リンターで記録画像を形成した後、衣類などの被転写体
(特に濃色の被転写体)にその記録画像を転写して転写
画像を形成するためのインクジェットプリンター用転写
シートに関する。
化が容易であり、低騒音で印字品質に優れているため、
転写シートの画像記録においても用いられている。イン
クジェット記録には、安全性、記録適性の点から主に水
系インクが使用され、ノズルからシートにむけてインク
小滴を飛翔させることにより記録が行われる。このた
め、転写シートには、高いインク吸収性及びインク定着
性が要求される。また、転写シートは、衣類などの被転
写体に記録画像を熱転写して転写画像を形成するため、
熱転写性及び接着性と共に、高い耐水性及び耐洗濯性が
要求される。さらに、被転写体の種類によらず鮮明な画
像が形成できる必要があり、例えば、濃色の被転写体で
あっても鮮明な画像が形成できることが要求される。
は、剥離性支持体に充填剤粒子及び水溶性熱可塑性樹脂
を含む転写層を設けたインクジェット用受像シートが開
示されている。また、特開平10−16382号公報に
は、基材上に、離型層と、熱可塑性樹脂微粒子及び熱可
塑性樹脂の高分子結着剤を含む転写層とを設けたインク
ジェット記録用転写媒体が開示されている。さらに、特
開平10−250222号公報には、支持体と、熱可塑
性高分子樹脂及び熱架橋性高分子樹脂を含有する熱転写
層とを有するインクジェット用熱転写媒体が開示されて
いる。
ク受容層は、インクの定着性及び耐水性(特に耐洗濯
性)が充分でなく、衣類などへ記録画像を熱転写したと
しても、長期間に亘り鮮明な転写画像を維持できない。
また、着色した被転写体(特に、青色、黒色等の濃色又
は低明度の被転写体)に記録画像を形成すると、記録画
像が不鮮明となる。
オン性重合体及び/又はウレタン系重合体、親水性重合
体及びホットメルト接着剤で構成されているインク受容
層を形成した熱転写シートが開示され、この熱転写シー
トでは、耐水性、インク吸収性及び耐洗濯性を改善して
いる。しかし、この熱転写シートにおいても、インク吸
収性が充分ではないうえに、濃色の被転写体に形成した
記録画像は不鮮明となる。
は、被転写体が着色していても鮮明に記録画像を形成で
きる転写シート及び記録画像の形成方法を提供すること
にある。
被転写体に対しても鮮明な記録画像が形成できると共
に、熱転写した記録画像を被転写体に強固に接着できる
転写シート及び記録画像の形成方法を提供することにあ
る。
の低い被転写体に対しても鮮明な記録画像が形成できる
と共に、記録画像を熱転写しても被転写体の風合いが優
れる転写シート及び記録画像の形成方法を提供すること
にある。
に優れると共に、被転写体へ熱転写した記録画像を長期
間に亘り鮮明に維持できる転写シート及び記録画像の形
成方法を提供することにある。
を達成するために鋭意検討の結果、転写シートの転写層
に隠蔽剤を含有させると、濃色の被転写体であっても被
転写体の色を隠蔽でき、鮮明に記録画像を形成できるこ
とを見出し、本発明を完成した。
と、この基材に対して剥離可能な転写層とで構成されて
いるシートであって、転写層が少なくともホットメルト
接着性樹脂及び隠蔽剤を含有する。前記隠蔽剤は、少な
くとも白色顔料で構成された微粒子や、白色化可能なマ
イクロカプセル等であってもよい。前記白色顔料の平均
粒径は3μm以下、好ましくは0.01〜3μm程度で
ある。前記白色顔料としては、酸化チタンが好ましい。
前記微粒子は、白色顔料を含有する樹脂微粒子で構成さ
れ、この樹脂微粒子の樹脂がホットメルト接着性樹脂で
あってもよい。前記マイクロカプセルは、50μm以下
の平均粒径を有し、かつ150℃で1分間の加熱により
体積が3倍以上に膨張してもよい。前記転写シートは、
隠蔽剤を含有することにより隠蔽性に優れるため、濃色
被転写体の画像形成に用いるのが好ましい。
メルト接着性樹脂微粒子、バインダー樹脂及び隠蔽剤を
含む受像層として形成されてもよい。この受像層は、さ
らに染料定着剤を含有していてもよい。前記受像層にお
いて、各成分の割合は、ホットメルト接着性樹脂100
重量部に対して、バインダー樹脂0.1〜20重量部、
隠蔽剤1〜30重量部、染料定着剤0.5〜30重量部
程度である。前記転写層は、耐水性及び耐洗濯性の観点
から、基材に対して剥離可能な保護層と、この保護層の
上に形成された受像層とで構成されていてもよい。この
保護層は、カチオン性樹脂又はウレタン系樹脂で構成さ
れていもてよい。このような構造の転写層を有する転写
シートは、形成した記録画像を転写によって反転させる
転写シートとして用いるのに適している。このような転
写シート(以下、反転画像型転写シートと称する)を用
いると、被転写体には、予め転写シートに形成された記
録画像の反転画像が形成される。すなわち、本発明に
は、前記転写シートの受像層にインクジェット記録方式
で画像(特に反転画像)を記録し、その受像層を、着色
した被転写体に接触させて加熱した後、基材を剥離して
被転写体に転写し、記録画像を形成する方法も含まれ
る。
対して剥離可能であって、少なくともホットメルト接着
性樹脂を含む接着層と、この接着層の上に形成され、か
つバインダー樹脂及び染料定着剤を含む受像層とで構成
されており、接着層及び受像層のうち少なくとも一方の
層に隠蔽剤が含まれていてもよい。前記転写シートにお
いて、接着層がホットメルト接着性樹脂と隠蔽剤とで構
成され、かつホットメルト接着性樹脂と隠蔽剤との割合
(重量比)が、前者/後者=99/1〜30/70程度
であってもよい。また、前記転写シートにおいて、受像
層が隠蔽剤を含んでおり、かつバインダー樹脂と隠蔽剤
との割合(重量比)が、前者/後者=99/1〜30/
70であってもよい。前記受像層において、バインダー
樹脂と染料定着剤との割合(重量比)は、前者/後者=
99/1〜60/40程度である。このような構造の転
写層を有する転写シートは、形成した記録画像を反転す
ることなく被転写体に転写する転写シートとして用いる
のに適している。このような転写シート(以下、正画像
型転写シートと称する)を用いると、被転写体には、予
め形成された記録画像と同様の正画像が形成される。す
なわち、本発明には、前記転写シートの受像層にインク
ジェット記録方式で画像(特に正画像)を記録し、基材
を接着層から剥離し、その接着層と着色した被転写体と
を接触させて加熱して被転写体に転写し、記録画像を形
成する方法も含まれる。
この基材に対して剥離可能な転写層とで構成されてい
る。
離可能である限り、不透明や半透明、透明な基材が使用
できる。基材としては、通常、離型性基材、例えば、離
型処理紙(離型紙)、離型処理していてもよい合成紙、
化学繊維紙、プラスチックフィルム等が挙げられる。
ては、例えば、紙(印刷用紙、包装用紙、薄葉紙等)が
挙げられる。紙類は、ポリプロピレン、ポリスチレン等
によるラミネート加工や表面塗工等の各種加工が施され
ていてもよい。
チレン等を用いた各種合成紙等が挙げられる。
リル繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維等の
化学繊維を原料とした各種化学繊維紙が挙げられる。
としては、種々の樹脂(熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹
脂)が使用でき、通常、熱可塑性樹脂が使用される。熱
可塑性樹脂としては、例えば、オレフィン系樹脂(ポリ
プロピレンなどのポリC2-4オレフィン系樹脂など)、
セルロース誘導体(酢酸セルロースなどのセルロースエ
ステル等)、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフ
タレート,ポリブチレンテレフタレート等のポリアルキ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
ブチレンナフタレート等のポリアルキレンナフタレー
ト、又はこれらのコポリエステル等)、ポリアミド系樹
脂(ポリアミド6,ポリアミド6/6等)、ビニルアル
コール系樹脂(ポリビニルアルコール、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体等)等が挙げられる。これらのフ
ィルムのうち、通常、オレフィン系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリアミド系樹脂等が使用され、特に、機械的
強度、耐熱性、作業性等の点からポリエステル(特にポ
リエチレンテレフタレートなど)が好ましい。
常、10〜250μm、好ましくは15〜200μm程
度である。
(ワックス、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステル、高級
脂肪酸アミド、シリコーンオイル等)で基材を処理した
り、基材に含有させることにより付与できる。紙の場合
は、例えば、目止め処理(例えば、クレイコートなど)
をした後、離型剤(例えば、シリコーンオイルなど)で
被覆することにより離型性を付与できる。プラスチック
フィルムには、必要に応じて、安定剤(酸化防止剤、紫
外線吸収剤、熱安定剤等)、滑剤、結晶核剤、充填剤、
顔料等の慣用の添加剤を添加してもよい。
ルト接着性樹脂及び隠蔽剤を含む。この転写層は、隠蔽
剤を含むため、濃色の被転写体に転写しても下地として
の被転写体を隠蔽し、鮮明な画像を記録できる。また、
転写層は、必要により、バインダー樹脂や染料定着剤、
他の添加剤等を含んでいてもよい。
は、被転写体を、白色化により隠蔽可能であればよく、
少なくとも白色顔料で構成された微粒子、加熱膨張によ
り白色化可能なマイクロカプセル等が例示できる。これ
らの隠蔽剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用で
きる。
よく、白色顔料を含む樹脂微粒子で構成してもよい。
化チタン(チタン白)など]、亜鉛系白色顔料(酸化亜
鉛、硫化亜鉛等)、複合白色顔料(リトポンなど)、体
質顔料[ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸
カルシウム、硫酸バリウム、アルミニウム系体質顔料
(アルミナ、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム
等)、シリカ、マイカ、ベントナイト等]等が例示でき
る。これらの白色顔料のうち、チタン系白色顔料、特に
酸化チタンが好ましい。
ってもよいが、屈折力が大きくて隠蔽力に優れる点か
ら、ルチル型が好ましい。
く、例えば、0.01〜3μm、好ましくは0.05〜
2μm(例えば、0.05〜1μm)、さらに好ましく
は0.1〜1μm(例えば、0.1〜0.5μm)程度
である。白色顔料の平均粒径が小さすぎると隠蔽力が充
分でなく、大きすぎると風合いや接着性が損なわれる。
ホットメルト接着性樹脂が好ましく、例えば、後述する
ホットメルト接着性樹脂と同様の樹脂が使用できる。こ
のような樹脂微粒子は、大日本インキ化学工業(株)か
ら「着色弾性ビーズ バーノックCFBシリーズ」とし
て入手できる。
ば、1〜100μm)、好ましくは3〜70μm、さら
に好ましくは5〜50μm(特に10〜30μm)程度
である。樹脂微粒子中において、白色顔料はホットメル
ト接着性樹脂で被覆されていてもよく、樹脂微粒子中に
複数の白色顔料が集合又は分散していてもよい。
における加熱によって気化する低沸点の溶媒を含有して
おり、芯物質である溶媒の沸点は200℃以下、好まし
くは50〜180℃、さらに好ましくは50〜150℃
程度である。このような溶媒としては、例えば、脂肪族
炭化水素(ペンタン、ヘキサン等)、脂環族炭化水素
(シクロヘキサンなど)、芳香族炭化水素(トルエン、
キシレン等)、エーテル(1,4−ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等)、エステル(酢酸メチル、酢酸エチル
等)、ケトン(アセトン、メチルエチルケトン等)、ア
ルコール(メタノール、エタノール、イソプロパノール
等)、特に炭化水素系溶媒(例えば、ヘキサンなど)が
好ましい。
は、ガスバリア性が高く、熱転写における加熱によって
軟化する熱可塑性樹脂、例えば、塩化ビニリデン系重合
体[例えば、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体、塩化ビニリデン−(メタ)アクリル酸共重合体、塩
化ビニリデン−(メタ)アクリレート共重合体、塩化ビ
ニリデン−酢酸ビニル共重合体等]、ポリアクリロニト
リル系重合体、ビニルアルコール系重合体(例えば、ポ
リビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重
合体等)、ポリアミド系樹脂(例えば、ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン
12等)等が例示できる。
下が好ましく、例えば、0.1〜50μm、好ましくは
0.5〜20μm、さらに好ましくは1〜10μm程度
である。
カプセルの体積は、3倍以上(例えば、5〜1000
倍、好ましくは10〜100倍、さらに好ましくは10
〜50倍程度)膨張するのが好ましい。
接着性樹脂としては、熱接着性を有する樹脂である限
り、特に制限されず、例えば、ポリアミド系樹脂、熱可
塑性ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフ
ィン系樹脂等が例示できる。
イロン46、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン
612、ナイロン11、ナイロン12、ダイマー酸とジ
アミンとの反応により生成するポリアミド樹脂、ポリア
ミド系エラストマー(例えば、ポリオキシアルキレンジ
アミンをソフトセグメントとして用いたポリアミドな
ど)等が挙げられる。これらのポリアミド系樹脂は、単
独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのう
ち、好ましいポリアミド系樹脂には、ナイロン11及び
ナイロン12から選択された少なくとも一方の単位を有
するナイロン(例えば、ナイロン11,ナイロン12等
のホモポリアミド、ナイロン6/11,ナイロン6/1
2,ナイロン66/12、ダイマー酸とジアミンとラウ
ムラクタム又はアミノウンデカン酸との共重合体等のコ
ポリアミド)、ダイマー酸とジアミンとの反応により生
成するポリアミド樹脂等が含まれる。
シアネート成分と、ジオール成分との反応により得られ
る熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーが例示できる。
イソシアネート(例えば、フェニレンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート等)、芳香脂肪族ジイソ
シアネート(例えば、キシリレンジイソシアネートな
ど)、脂環式ジイソシアネート(例えば、イソホロンジ
イソシアネートなど)、脂肪族ジイソシアネート(例え
ば、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、リジン
ジイソシアネート等)等が例示できる。ジイソシアネー
ト成分は、アダクト体であってもよく、必要によりトリ
フェニルメタントリイソシアネートなどのポリイソシア
ネート成分と併用してもよい。ジイソシアネート成分
は、単独で又は二種以上で組み合わせて使用できる。
テルジオール、ポリエーテルジオール(ポリテトラメチ
レンエーテルグリコールなど)等が例示できる。ジオー
ル成分は、単独で又は二種以上で組み合わせて使用でき
る。
ルボン酸又はその反応性誘導体(低級アルキルエステ
ル、酸無水物)との反応に限らず、ラクトンから誘導し
てもよい。ジオールには、例えば、脂肪族ジオール(例
えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、
プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール等のC2-10アルキレンジオール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール等のポリ
オキシC2-4アルキレングリコール等)、脂環式ジオー
ル、芳香族ジオール等が含まれる。これらのジオール
は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。ジオ
ールは、必要により、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール等のポリオールと併用してもよい。ジカ
ルボン酸には、例えば、脂肪族ジカルボン酸(例えば、
アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
ドデカンジカルボン酸等のC4-14脂肪族ジカルボン酸な
ど)、脂環族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸(例え
ば、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸等)等が含
まれる。これらのジカルボン酸は、単独で又は二種以上
組み合わせて使用できる。ジカルボン酸は、必要によ
り、トリメリット酸などの多価カルボン酸と併用しても
よい。ラクトンには、例えば、ブチロラクトン、バレロ
ラクトン、カプロラクトン、ラウロラクトン等が含まれ
る。これらのラクトンは、単独で又は二種以上組み合わ
せて使用できる。
単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
ち、少なくともポリエステルジオールをジオール成分と
して用いたポリエステル型ウレタン系樹脂、特に脂肪族
ポリエステルジオールを50重量%以上(例えば、75
重量%以上)含むジオール成分を用いて得られたポリエ
ステル型ウレタン系樹脂が好ましい。また、必要により
ジアミン成分を鎖伸長剤として使用して、ウレタン系樹
脂を熱可塑性エラストマーとしてもよい。熱可塑性ウレ
タン系エラストマーとしては、例えば、脂肪族ポリエー
テルやポリエステルをソフトセグメントとし、短鎖グリ
コールのポリウレタン単位をハードセグメントとするエ
ラストマーなどが例示できる。
肪族ジオール又は脂肪族ジカルボン酸を用いたホモポリ
エステル樹脂又はコポリエステル樹脂、ポリエステル系
エラストマーが例示できる。
脂肪族ジオール(前記ポリウレタン系樹脂の項で述べた
C2-10アルキレンジオール、ポリオキシC2-4アルキレ
ングリコール)と、脂肪族ジカルボン酸(前記C4-14脂
肪族ジカルボン酸など)と、必要によりラクトンとの反
応により生成する飽和脂肪族ポリエステル樹脂が含まれ
る。
ンテレフタレート又はポリブチレンテレフタレートの構
成成分(ジオール及び/又はテレフタル酸)の一部を他
のジオール(エチレングリコール、プロピレングリコー
ル,1,4−ブタンジオール等のC2-6アルキレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル等のポリオキシアルキレングリコール、シクロヘキサ
ンジメタノール等)又はジカルボン酸(前記脂肪族ジカ
ルボン酸、フタル酸、イソフタル酸等の非対称型芳香族
ジカルボン酸など)若しくはラクトン(ブチロラクト
ン、バレロラクトン、カプロラクトン、ラウロラクトン
等)で置換した飽和ポリエステル樹脂が含まれる。
2-4アルキレンアリレート(エチレンテレフタレート、
ブチレンテレフタレート等)をハードセグメントとし、
(ポリ)オキシアルキレングリコールなどをソフトセグ
メントとするエラストマーなどが例示できる。
合を含むポリエステル樹脂、例えば、ポリエステル樹脂
を前記ジイソシアネートで高分子量化した樹脂を使用し
てもよい。
は二種以上組み合わせて使用できる。
ピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−
メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン等の
α−オレフィン(特に、α−C2-10オレフィン)の単独
又は共重合体、オレフィン系エラストマーが例示でき
る。
は、例えば、ポリオレフィン(低密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン、エチレン−
プロピレン共重合体、アタクチックポリプロピレン
等)、変性ポリオレフィン[エチレン−ブテン−1共重
合体、エチレン−(4−メチルペンテン−1)共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合体又はそのアイオノマー、エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体などのエチレン−(メ
タ)アクリレート共重合体、プロピレン−ブテン−1共
重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1共重合体、
無水マレイン酸グラフトポリプロピレン等]等が挙げら
れる。オレフィン系エラストマーとしては、ポリエチレ
ンやポリプロピレンをハードセグメントとし、エチレン
−プロピレンゴム(EPR)やエチレン−プロピレン−
ジエンゴム(EPDM)をソフトセグメントとするエラ
ストマーなどが挙げられる。
二種以上組み合わせて使用できる。これらのオレフィン
系樹脂のうち、熱接着性の点から、変性ポリオレフィン
が好ましい。
で又は二種以上組み合わせて使用できる。ホットメルト
接着性樹脂は、通常、水不溶性である。ホットメルト接
着性樹脂は、末端に反応性基(カルボキシル基、ヒドロ
キシル基、アミノ基、イソシアネート基、シリル基等)
を有する反応性ホットメルト接着性樹脂であってもよ
い。これらのホットメルト接着性樹脂の軟化点は、70
〜180℃(特に100〜150℃)程度が好ましい。
ポリアミド系樹脂、熱可塑性ウレタン系樹脂、ポリエス
テル系樹脂が好ましく、被転写体が衣類などの布帛であ
る場合、熱転写性、耐久性(耐洗濯性など)及び風合い
の点から、ポリアミド系樹脂及び熱可塑性ウレタン系樹
脂が特に好ましい。
は、接着力及び成膜性を有する限り、特に制限されず、
種々の熱可塑性樹脂(例えば、ポリアミド系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、
セルロース誘導体、ポリカーボネート系樹脂、ポリ酢酸
ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、熱
可塑性ウレタン系樹脂等)、熱硬化性樹脂等が使用でき
る。これらのバインダー樹脂のうち、親水性高分子及び
架橋性基含有重合体(架橋性基を含有する重合性不飽和
単量体の重合体)が好ましい。これらのバインダー樹脂
は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
分子、例えば、水溶性高分子、水分散性高分子、水不溶
性であって吸水性を有する高分子が含まれる。
シアルキレングリコール(ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、エチレンオキシド−プロピレ
ンオキシドブロック共重合体、ポリテトラメチレンエー
テルグリコール等のポリオキシC2-4アルキレングリコ
ールなど)、アクリル系重合体[ポリ(メタ)アクリル
酸又はその塩、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル
酸共重合体、アクリル酸−ポリビニルアルコール共重合
体等]、ビニルエーテル系重合体(ポリビニルメチルエ
ーテル,ポリビニルイソブチルエーテル等のポリビニル
アルキルエーテル、C1-6アルキルビニルエーテル−無
水マレイン酸共重合体等)、スチレン系重合体[スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−(メタ)アク
リル酸共重合体、ポリスチレンスルホン酸又はその塩
等]、酢酸ビニル系重合体[酢酸ビニル−(メタ)アク
リル酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸メチル共重合
体等]、ビニルアルコール系重合体(ポリビニルアルコ
ール、変性ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体等)、セルロース誘導体(メチルセル
ロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース等のセルロースエーテ
ル、セルロースアセテート等のセルロースエステル
等)、親水性天然高分子又はその誘導体(アルギン酸又
はその塩、アラビアゴム、ゼラチン、カゼイン、デキス
トリン等)、窒素含有重合体(又はカチオン性ポリマ
ー)又はその塩[ポリビニルベンジルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、ポリジアリルジメチルアンモニウム
クロライドなどの4級アンモニウム塩、ポリジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート塩酸塩、ポリビニルピ
リジン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミド、ポ
リビニルピロリドン等]等が挙げられる。親水性高分子
の塩(特にカルボキシル基又はスルホン酸基の塩)とし
ては、アンモニウム塩、アミン塩、ナトリウムなどのア
ルカリ金属塩等が含まれる。これらの親水性高分子は、
単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
ル基含有親水性高分子[ポリオキシアルキレングリコー
ル、ビニルアルコール系重合体(ポリビニルアルコー
ル、変性ポリビニルアルコール)、セルロース誘導体
(ヒドロキシエチルセルロースなど)等]、カルボキシ
ル基含有親水性高分子(アクリル系重合体など)、窒素
含有重合体(カチオン性ポリマー、ポリビニルピロリド
ン等)が好ましい。
脂、自己架橋性樹脂(自己架橋性基を有する熱可塑性樹
脂)等が例示できる。
リウレタン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ビニル
エステル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、
シリコーン系樹脂等が含まれる。
ル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、オレフ
ィン系樹脂等が含まれる。これらの自己架橋性樹脂は、
少なくとも自己架橋性基を有する単量体を構成単位とす
る重合体で構成されている。自己架橋性基を有する単量
体には、例えば、エポキシ基含有単量体[(メタ)アク
リル酸グリシジルなど]、メチロール基含有単量体又は
その誘導体[N−メチロール(メタ)アクリルアミド、
N−ブチロール(メタ)アクリルアミド等]、シリル基
などの加水分解縮合性基含有単量体[ビニルトリメトキ
シシラン、ビニルメトキシジメチルシラン、ビニルトリ
クロロシラン、アリルトリクロロシラン等]、アジリジ
ニル基含有単量体[(メタ)アクリル酸2−(1−アジ
リジニル)エチルなど]等が含まれる。これらの自己架
橋性単量体は、単独で又は二種以上組み合わせて使用で
きる。好ましい自己架橋性単量体は、加水分解縮合性
基、特にアルコキシシリル基(メトキシシリル基、エト
キシシリル基等のC1-4アルコキシシリル基など)を有
している。
含有単量体単独で構成してもよいが、通常、自己架橋性
基含有単量体と共重合性不飽和単量体(共重合成分)と
で構成される。共重合成分には、親水性単量体(カルボ
キシル基含有単量体、ヒドロキシル基含有単量体等)、
カチオン性単量体[ジメチルアミノ−エチル(メタ)ア
クリルアミド、ジメチルアミノ−エチル(メタ)アクリ
レート、ビニルピロリドン等]等が含まれる。
又は水性エマルジョンの形態であってもよい。架橋性基
含有重合体を含むエマルジョンは、慣用の方法、例え
ば、界面活性剤(例えば、ノニオン系界面活性剤、アニ
オン系界面活性剤及びカチオン系界面活性剤から選択さ
れた少なくとも一種)を含む乳化重合系で前記単量体を
乳化重合する方法、共重合成分として、カルボキシル基
やアミノ基などのイオン性官能基を有する単量体成分を
用いて、乳化剤を用いることなく重合し、水性エマルジ
ョンとする方法等により得ることができる。
は二種以上組み合わせて使用できる。これらの架橋性基
含有重合体のうち、自己架橋性アクリル系樹脂(例え
ば、アクリルシリコーン樹脂など)が特に好ましい。
(染料)の定着性を向上させるため、染料定着剤とし
て、カチオン性化合物(低分子染料固着剤)、高分子染
料固着剤等を含有していてもよい。特に、前記ホットメ
ルト接着性樹脂やバインダー樹脂が非カチオン性である
場合には、染料定着剤を用いるのが好ましい。これらの
染料定着剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用で
きる。これらの染料定着剤のうち、カチオン性化合物、
特に4級アンモニウム塩が好ましい。
モニウム塩(例えば、脂肪族4級アンモニウム塩、芳香
族4級アンモニウム塩、複素環4級アンモニウム塩等)
等が挙げられる。これらのカチオン性化合物は、単独で
又は二種以上組み合わせて使用できる。好ましいカチオ
ン性化合物には、脂肪族4級アンモニウム塩(例えば、
テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラエチルア
ンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブロ
マイド、テトラエチルアンモニウムブロマイド等のテト
ラC1-6アルキルアンモニウムハライド、トリメチルラ
ウリルアンモニウムクロライド、トリメチルラウリルア
ンモニウムブロマイド等のトリC1-6アルキルC8-20ア
ルキルアンモニウムハライド、ジメチルジラウリルアン
モニウムクロライド、ジメチルジラウリルアンモニウム
ブロマイド等のジC 1-6アルキルジC8-20アルキルアン
モニウムハライド)、特にテトラC1-4アルキルアンモ
ニウムハライド(例えば、テトラC1-2アルキルアンモ
ニウムハライド)、トリC1-4アルキルC10-16アルキル
アンモニウムハライド(例えば、トリC 1-2アルキルC
10-14アルキルアンモニウムハライド)、ジC1-4アルキ
ルジC10- 16アルキルアンモニウムハライド(例えば、
ジC1-2アルキルジC10-14アルキルアンモニウムハライ
ド)が含まれる。これらのカチオン性化合物は、単独で
又は二種以上組み合わせて使用できる。
に、グアニジル基や第4級アンモニウム塩型の強いカチ
オン基)を有している。高分子染料固着剤としては、例
えば、ジシアン系化合物(ジシアンジアミド−ホルムア
ルデヒド重縮合物など)、ポリアミン系化合物[ジエチ
レントリアミンなどの脂肪族ポリアミン、フェニレンジ
アミン等の芳香族ポリアミン、ジシアンジアミドと(ポ
リ)C2-4アルキレンポリアミンとの縮合体(ジシアン
ジアミド−ジエチレントリアミン重縮合体など)等]、
ポリカチオン系化合物等が例示できる。ポリカチオン系
化合物としては、例えば、エピクロルヒドリン−ジC
1-4アルキルアミン付加重合体(エピクロルヒドリン−
ジメチルアミン付加重合物など)、アリルアミン又はそ
の塩の重合体(アリルアミン又はその塩の重合体、ポリ
アリルアミン又はその塩酸塩の重合体等)、ジアリルC
1-4アルキルアミン又はその塩の重合体(ジアリルメチ
ルアミン又はその塩の重合体など)、ジアリルジC1-4
アルキルアンモニウム塩の重合体(ジアリルジメチルア
ンモニウムクロライドの重合体など)、ジアリルアミン
又はその塩と二酸化イオウとの共重合体(ジアリルアミ
ン塩−二酸化イオウ共重合物など)、ジアリルジC1-4
アルキルアンモニウム塩−二酸化イオウ共重合体(ジア
リルジメチルアンモニウム塩−二酸化イオウ共重合物な
ど)、ジアリルジC1-4アルキルアンモニウム塩とジア
リルアミン又はその塩もしくは誘導体との共重合体(ジ
アリルジメチルアンモニウム塩−ジアリルアミン塩酸塩
誘導体の共重合物など)、ジアリルジC1-4アルキルア
ンモニウム塩重合体(ジアリルジメチルアンモニウム塩
重合物など)、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリ
レート4級塩重合物[ジC1-4アルキルアミノエチル
(メタ)アクリレート4級塩の重合体など]、ジアリル
ジC1-4アルキルアンモニウム塩−アクリルアミド共重
合体(ジアリルジメチルアンモニウム塩−アクリルアミ
ド共重合体など)、アミン−カルボン酸共重合体等が例
示できる。これらの高分子染料固着剤は、単独で又は二
種以上組み合わせて使用できる。
加剤、例えば、安定化剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、
熱安定化剤等)、染料、他の顔料、帯電防止剤、難燃
剤、滑剤、アンチブロッキング剤、充填剤、着色剤、消
泡剤、塗布性改良剤、増粘剤等を含有していてもよい。
(ネガ型)転写シートの転写層と、正画像型(ポジ型)
転写シートの転写層とに大別できる。
像型転写シートの転写層は、ホットメルト接着性樹脂微
粒子、バインダー樹脂及び隠蔽剤を含む受像層で構成す
るのが好ましい。反転画像型転写シートは、基材との剥
離面と反対の面で被転写体に接着するため、記録画像の
鮮明性の観点から、インクを転写層の基材側近くまで吸
収させて画像を形成する必要がある。従って、転写層に
は、被転写体との優れた密着性と共に、優れたインク吸
収性が要求される。転写層を前記構成にすることによ
り、インクの吸収性に優れ、濃色の被転写体に画像を鮮
明に転写できると共に、風合いや被転写体との接着性に
も優れる。
粒子としては、前記ホットメルト接着性樹脂が使用で
き、ポリアミド系樹脂微粒子、特にナイロン微粒子が好
ましい。ホットメルト接着性樹脂微粒子の融点は、特に
限定されないが、50〜250℃、好ましくは60〜2
00℃、さらに好ましくは70〜150℃(例えば、7
0〜120℃)、特に90〜120℃程度である。ホッ
トメルト接着性樹脂微粒子の平均粒径は、1〜100μ
m、好ましくは3〜80μm、さらに好ましくは5〜5
0μm程度である。
(例えば、ポリエチレングリコールなどのポリオキシア
ルキレングリコール)が好ましい。親水性高分子の重量
平均分子量は、100〜50000、好ましくは500
〜10000、さらに好ましくは1000〜5000程
度である。バインダー樹脂の割合は、前記ホットメルト
接着性樹脂微粒子100重量部に対して、0.1〜20
重量部、好ましくは0.5〜15重量部、さらに好まし
くは1〜10重量部程度である。
100重量部に対して、1〜30重量部、好ましくは5
〜20重量部、さらに好ましくは10〜15重量部程度
である。隠蔽剤の割合をこのような範囲とすることによ
り、隠蔽性(画像鮮明性)と風合いや転写性とのバラン
スに優れた転写層が得られる。
さらに染料定着剤を含むのが好ましい。染料定着剤とし
ては、カチオン性化合物、特に4級アンモニウム塩が好
ましい。染料定着剤の割合は、前記ホットメルト接着性
樹脂微粒子100重量部に対して、0.5〜30重量
部、好ましくは1〜25重量部、さらに好ましくは5〜
20重量部程度である。
い。特に、粘着付与剤(ロジン又はその誘導体,炭化水
素系樹脂等)、ワックス類等を含有していてもよい。
しくは30〜250μm、さらに好ましくは50〜20
0μm(特に60〜150μm)程度である。
基材に対して剥離可能な保護層を設けて、転写層を前記
受像層及び保護層で構成するのが好ましい。この保護層
は、被転写体に転写した受像層(転写画像)の表面を保
護する役割を有し、耐洗濯性や耐水性を向上させる。
い限り、種々の熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂が使用で
きるが、基材との濡れ性が高く、可撓性及び柔軟性に優
れる点から、ウレタン系樹脂(例えば、前記熱可塑性ウ
レタン系樹脂)及び/又はカチオン性樹脂、特にカチオ
ン型熱可塑性ウレタン系樹脂で構成するのが好ましい。
は、前記ホットメルト接着性樹脂の項で例示された熱可
塑性ウレタン系樹脂の分子内に3級アミノ基又は4級ア
ンモニウム塩が導入されたウレタン系樹脂が例示でき
る。このようなカチオン型熱可塑性ウレタン系樹脂は、
有機溶媒溶液、水溶液、水性エマルジョンとして用いる
ことが好ましい。前記ウレタン系樹脂の水溶液又は水性
エマルジョンは、ウレタン系樹脂を、乳化剤を用いて、
溶解又は乳化分散させて調製してもよく、ウレタン系樹
脂の分子内に遊離の3級アミノ基を導入し、アルカリや
酸を用いて、ウレタン系樹脂を溶解又は分散させること
により調製してもよい。このような分子内に遊離の3級
アミノ基が導入されたウレタン系樹脂は、ジイソシアネ
ート成分と、遊離の3級アミノ基を有するジオール(特
に高分子ジオール)成分との反応により得られるウレタ
ン系樹脂で構成される。なお、3級アミノ基を有するジ
オール(特に高分子ジオール)は、開始剤としてN−メ
チルジエタノールアミンなどを用い、アルキレンオキサ
イドやラクトンを開環重合することにより調製できる。
さらに、第3級アミノ基は、4級アンモニウム塩を形成
してもよい。
い。保護層の厚みは、1μm以上(例えば、1〜50μ
m)、好ましくは3〜30μm、さらに好ましくは5〜
20μm(特に7〜15μm)程度である。
転写シートの転写層は、基材に対して剥離可能であっ
て、少なくともホットメルト接着性樹脂を含む接着層
と、この接着層の上に形成され、かつバインダー樹脂及
び染料定着剤を含む受像層とで構成された層構造にする
のが好ましい。正画像型転写シートにおいては、接着層
及び受像層のうち少なくとも一方の層に隠蔽剤が含まれ
ている。正画像型転写シートは、基材から剥離された転
写層の剥離面を被転写体に接着するため、記録画像の鮮
明性の観点から、インクを転写層の表面側に多く残存さ
せて表面側で画像を形成し、かつ隠蔽剤を転写層の基材
側に多く含有させるのが有利である。転写層をこのよう
な構成にすることにより、濃色の被転写体に画像を鮮明
に記録できる。
は、特に制限されず、前記ホットメルト接着性樹脂が使
用できるが、風合い(柔らかさ)が良好な前記ポリアミ
ド系樹脂及び/又は熱可塑性ウレタン系樹脂、特に前記
カチオン型熱可塑性ウレタン系樹脂が好ましい。
い。接着層がホットメルト接着性樹脂と隠蔽剤とで構成
されている場合、接着層は隠蔽層としても機能する。ホ
ットメルト接着性樹脂と隠蔽剤との割合(重量比)は、
前者/後者=99/1〜30/70、好ましくは前者/
後者=90/10〜40/60、さらに好ましくは前者
/後者=80/20〜50/50(特に70/30〜5
0/50)程度である。
ために形成されるが、後述する受像層の厚みによって
は、インクを吸収し、記録画像を形成してもよい。接着
層が隠蔽剤を含む場合は、接着層によって濃色の被転写
体に対する隠蔽性を付与することができる。
い。接着層の厚みは、100μm以下(例えば、5〜1
00μm)、好ましくは10〜80μm、さらに好まし
くは20〜70μm程度である。
制限されず、前記バインダー樹脂が使用できるが、特に
親水性高分子及び架橋性基含有重合体を含む複合重合体
が好ましい。このようなバインダー樹脂と染料定着剤と
を組み合わせて用いることにより、受像層のインク定着
性が向上する。
系樹脂(例えば、水溶性又は水分散性ポリウレタン樹
脂)と親水性高分子とで構成された水溶液又は水性エマ
ルジョン中で、ビニル単量体をグラフト重合したグラフ
トウレタン樹脂などが例示できる。前記親水性高分子と
しては、酢酸ビニル系共重合体のケン化物(例えば、ケ
ン化度75〜100%で重合度500〜5000のポリ
ビニルアルコール)などが例示できる。前記ビニル単量
体としては親水性ビニル単量体[例えば、(メタ)アク
リル酸、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、マレイ
ン酸等]が用いられる。前記ビニル単量体には、ビニル
単量体中40重量%以下の割合で、共重合可能な単量体
[例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリ
ル酸エチル、スチレン、酢酸ビニル等]が含まれていて
もよい。親水性高分子の割合は、ポリウレタン系樹脂1
00重量部に対して、10〜500重量部、好ましくは
20〜300重量部程度である。ビニル性単量体の割合
は、ポリウレタン系樹脂100重量部に対して、10〜
500重量部、好ましくは20〜300重量部程度であ
る。
ン樹脂)の含有量は、固形分換算で、10〜90重量
%、好ましくは20〜70重量%程度である。親水性高
分子と架橋性基含有重合体との割合(重量比)は、特に
制限されないが、通常、前者/後者=99/1〜50/
50、特に95/5〜60/40程度である。
量比)は、前者/後者=99/1〜60/40、好まし
くは前者/後者=97/3〜70/30、さらに好まし
くは95/5〜80/20程度である。
い。受像層が隠蔽剤を含む場合、受像層は隠蔽層として
も機能する。バインダー樹脂と隠蔽剤との割合(重量
比)は、前者/後者=99/1〜30/70、好ましく
は前者/後者=90/10〜40/60、さらに好まし
くは前者/後者=80/20〜50/50(特に70/
30〜50/50)程度である。
い。受像層の厚みは、5μm以上(例えば、5〜50μ
m)、好ましくは10〜40μm、さらに好ましくは1
5〜30μm程度である。
質層、ブロッキング防止層、滑性層、帯電防止層などを
形成してもよい。
の少なくとも一方の面に前記転写層を形成することによ
り製造できる。前記転写層は、転写シートの層構造に応
じて、基材の離型性面に、前記成分で構成された塗布剤
を塗布することにより形成できる。バインダー樹脂成分
は、通常、水性溶液又はエマルジョンの形態で使用でき
る。そのため、バインダー樹脂成分を含む水性溶液又は
エマルジョンと、他の成分とを混合することにより、転
写層用塗布剤を調製できる。水性溶液又は水性エマルジ
ョンの溶媒は、水単独であってもよく、必要によりアル
コール類などの親水性有機溶媒を含んでいてもよい。
ーター、エヤナイフコーター、ブレードコーター、ロッ
ドコーター、バーコーター、コンマコーター、グラビア
コーターなどにより基材の少なくとも一方の面に塗布で
きる。塗膜を、50〜150℃(好ましくは80〜12
0℃)程度の温度で乾燥させることにより形成ができ
る。
た転写層は、インク(特に水性インク)の小滴を飛翔さ
せて記録するインクジェット方式により画像を形成する
のに適している。記録画像は、転写層を被転写体と接触
させた状態で、適当な温度(例えば、140〜250
℃、好ましくは140〜200℃程度)及び圧力(50
0〜50,000Pa程度)で適当な時間(例えば、5
秒〜1分程度)加熱圧着することにより、熱転写するこ
とができる。転写画像を含む転写体は必要により加熱し
て架橋させてもよい。
た場合は、転写シートの転写層(特に受像層)に反転画
像を記録した後、転写層(特に受像層)を接触面として
被転写体に接触させて加熱した後、基材を剥離する。こ
の場合、被転写体には、正像画像が形成される。
シートの転写層(特に受像層)に正画像を記録した後、
この転写シートから基材を剥離する。次に、転写層(特
に接着層)の剥離面と被転写体とを接触させて加熱す
る。この場合、被転写体には、正画像が反転されずに転
写される。
紙、木材、プラスチック、セラミックス、金属等の種々
の材料で形成された二次元又は三次元構造物が利用でき
る。通常、布帛(例えば、Tシャツなど)、プラスチッ
クフィルム・シート又は紙等が被転写体として利用され
る。本発明の転写シートは、隠蔽性に優れるため、被転
写体の色の如何に拘わらず、鮮明な画像を形成できる。
前記被転写体の中でも、濃色の被転写体に好ましく用い
られる。濃色の被転写体としては、被転写体固有の色が
濃色の被転写体でも、濃色に染色又は着色された被転写
体でもどちらでもよい。濃色には、黒色、灰色、紺色、
青色等の色(例えば、明度0〜5、好ましくは0〜3程
度の色)が含まれる。
体が着色していても鮮明に記録画像を形成できる。ま
た、濃色又は明度の低い被転写体に対しても鮮明な記録
画像が形成できると共に、熱転写した記録画像を被転写
体に強固に接着でき、記録画像を熱転写しても被転写体
の風合いが優れる。さらに、耐水性及び耐洗濯性に優れ
ると共に、被転写体へ熱転写した記録画像を長期間に亘
り鮮明に維持できる。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れるものではない。なお、文中、特に断わりのない限
り、「部」は重量基準である。また、実施例及び比較例
で得られた転写シートの各種特性の評価法は次の通りで
ある。
レート(PET)及び綿の混合布地[黒色PET/綿=
50/50(重量比)]又は白色PET及び綿の混合布
地[白色PET/綿=50/50(重量比)]に対し
て、転写シートの転写層面(被記録画像面)を当てた状
態で、アイロンを用いて、温度180℃、圧力10g/
cm2で4分間熱をかけ、転写層を布地に転写した。そ
の後、基材シート(離型紙)を剥がし、記録画像が転写
された部分を色彩色差計(ミノルタ(株)製、CR20
00)を用いて、Lab値を測定し、ΔLab値(布地
がある場合とない場合とのLab値の差)を算出した。
そして、黒色PET及び綿の混合布地(黒色布地)と、
白色PET及び綿の混合布地(白色布地)とのΔLab
値を比較し、下記の基準で画像鮮明性(隠蔽性)を評価
した。尚、実施例22〜69の転写シートについては、
アイロンで加熱加圧前に離型紙を予め剥がし、熱転写を
行った。
差が2未満 △:黒色布地と白色布地とのΔLab値の差が2以上5
未満 ×:黒色布地と白色布地とのΔLab値の差が5以上。
(エプソン(株)製、PM−900C)を使用し、転写
シートに、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)、ブラック(K)インクを用い、所定の絵柄を印
字し、記録画像を反転画像で形成した。前記白色布地
に、転写シートの記録画像面を当て、アイロンを用い
て、温度180℃、圧力10g/cm2で4分間熱をか
け、記録画像を布地に転写した。そして、この布地を下
記の洗濯条件で洗濯した後、転写部を目視で観察し、下
記の基準で洗濯耐久性を評価した。尚、実施例22〜6
9の転写シートについては、記録画像は正画像で印刷さ
れ、アイロンで加熱加圧前に離型紙を予め剥がし、熱転
写を行った。
(株)製)を用いて、温度40℃の温水に市販の洗剤を
1g/リットルの濃度で添加し、洗い15分、濯ぎ20
分、脱水5分のサイクルを5サイクル行った。
ターを使用し、転写シートに、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、レッド
(R)、グリーン(G)、ブルー(B)インクの各色を
ベタで印刷した。前記白色布地に、転写シートの記録画
像面を当て、前記と同様にアイロンで熱転写した。離型
紙を剥がした各色有色部の色濃度を反射式マクベス濃度
計(サカタインクス(株)製、RD−1200)で測定
した。さらに、この布地を前記洗濯条件で洗濯した後、
再度、各色有色部の色濃度を測定した。そして、下記式
により色濃度保持率を算出して、下記基準で洗濯の色落
ち度合いを評価した。尚、離型紙の剥離は画像鮮明性試
験と同様である。
濃度)×100 (%) (評価基準) ○:色濃度保持率が90%以上 △:色濃度保持率が80%以上90%未満 ×:色濃度保持率が80%未満。
アイロンで熱転写した布地について、下記の基準で風合
いを評価した。尚、基材シートの剥離は画像鮮明性試験
と同様である。
脂エマルジョン(第一工業製薬(株)製、F−8559
D)を、クレイコートしシリコーンコートした紙(厚み
90μm)の上に塗布し、保護層を有するシートを得
た。さらに、ナイロンパウダー(ダイセルヒュルス
(株)製、ベスタメルト430P06)、染料定着剤
(センカ(株)製、パピオゲンP109、4級アンモニ
ウム塩含有物)、バインダー(三洋化成工業(株)製、
PEG4000S、ポリエチレングリコール)及び酸化
チタンを、表1に示す割合(固形分換算)で混合して調
製した水性塗布液を、前記シートの保護層の上にで塗布
し、乾燥することにより表1に示す厚みの保護層及び受
像層を有する転写シートを得た。得られた転写シートの
評価結果を表1に示す。
は、酸化チタンを含有していないので、隠蔽性が充分で
なく、画像鮮明性が低い。実施例1〜7の転写シート
は、各種性能のバランスに優れている。
(株)製、マツモトマイクロスフェアーF−50)を用
いて、表2に示す割合で受像層を調製する以外は実施例
1〜7と同様にして、表2に示す厚みの保護層及び受像
層を有する転写シートを得た。得られた転写シートの評
価結果を表2に示す。
ートは、各種性能のバランスに優れている。
粒子(大日本インキ化学工業(株)製、ノーバックCF
B−100)を用いて、表3に示す割合で受像層を調製
する以外は実施例1〜7と同様にして、表3に示す厚み
の保護層及び受像層を有する転写シートを得た。得られ
た転写シートの評価結果を表3に示す。
シートは、各種性能のバランスに優れている。
脂エマルジョン(第一工業製薬(株)製、F−8559
D)及び酸化チタンを表4に示す割合(固形分換算)で
混合して調製した水性塗布液を、クレイコートしシリコ
ーンコートした紙(厚み90μm)の上に塗布し、接着
層(隠蔽層)を有するシートを得た。さらにバインダー
[高松油脂(株)製、NS−120X、水系アクリル樹
脂水溶液(アクリル樹脂とポリビニルアルコールとポリ
ウレタン樹脂との複合重合体)]及び染料定着剤(セン
カ(株)製、パピオゲンP109、4級アンモニウム塩
含有物)を、表4に示す割合(固形分換算)で混合して
調製した水性塗布液を、前記シートの接着層の上にで塗
布し、乾燥することにより表4に示す厚みの接着層及び
受像層を有する転写シートを得た。得られた転写シート
の評価結果を表4に示す。
シートは、各種性能のバランスに優れている。
(株)製、マツモトマイクロスフェアーF−50)を用
いて、表5に示す割合で接着層を調製する以外は実施例
22〜29と同様にして、表5に示す厚みの接着層及び
受像層を有する転写シートを得た。得られた転写シート
の評価結果を表5に示す。
シートは、各種性能のバランスに優れている。
粒子(大日本インキ化学工業(株)製、ノーバックCF
B−100)を用いて、表6に示す割合で接着層を調製
する以外は実施例22〜29と同様にして、表6に示す
厚みの接着層及び受像層を有する転写シートを得た。得
られた転写シートの評価結果を表6に示す。
シートは、各種性能のバランスに優れている。
脂エマルジョン(第一工業製薬(株)製、F−8559
D)をクレイコートしシリコーンコートした紙(厚み9
0μm)の上に塗布し、接着層を有するシートを得た。
さらにバインダー[高松油脂(株)製、NS−120
X、水系アクリル樹脂水溶液(アクリル樹脂とポリビニ
ルアルコールとポリウレタン樹脂との複合重合体)]、
染料定着剤(センカ(株)製、パピオゲンP109、4
級アンモニウム塩含有物)、及び酸化チタンを、表7に
示す割合(固形分換算)で混合して調製した水性塗布液
を、前記シートの接着層の上にで塗布し、乾燥すること
により表7に示す厚みの接着層及び受像層(隠蔽層)を
有する転写シートを得た。得られた転写シートの評価結
果を表7に示す。
シートは、各種性能のバランスに優れている。
(株)製、マツモトマイクロスフェアーF−50)を用
いて、表8に示す割合で受像層を調製する以外は実施例
46〜53と同様にして、表8に示す厚みの接着層及び
受像層を有する転写シートを得た。得られた転写シート
の評価結果を表8に示す。
シートは、各種性能のバランスに優れている。
粒子(大日本インキ化学工業(株)製、ノーバックCF
B−100)を用いて、表9に示す割合で受像層を調製
する以外は実施例46〜53と同様にして、表9に示す
厚みの接着層及び受像層を有する転写シートを得た。得
られた転写シートの評価結果を表9に示す。
シートは、各種性能のバランスに優れている。
Claims (23)
- 【請求項1】 基材と、この基材に対して剥離可能な転
写層とで構成されているシートであって、転写層が少な
くともホットメルト接着性樹脂及び隠蔽剤を含有する転
写シート。 - 【請求項2】 隠蔽剤が、少なくとも白色顔料で構成さ
れた微粒子、及び白色化可能なマイクロカプセルから選
択された少なくとも一種である請求項1記載の転写シー
ト。 - 【請求項3】 白色顔料の平均粒径が3μm以下である
請求項2記載の転写シート。 - 【請求項4】 白色顔料が酸化チタンである請求項2記
載の転写シート。 - 【請求項5】 微粒子が白色顔料を含有する樹脂微粒子
で構成され、この樹脂微粒子の樹脂がホットメルト接着
性樹脂である請求項2記載の転写シート。 - 【請求項6】 マイクロカプセルが、50μm以下の平
均粒径を有し、かつ150℃で1分間の加熱により体積
が3倍以上に膨張する請求項2記載の転写シート。 - 【請求項7】 転写層が、ホットメルト接着性樹脂微粒
子、バインダー樹脂及び隠蔽剤を含む受像層として形成
される請求項1記載の転写シート。 - 【請求項8】 受像層が、さらに染料定着剤を含有する
請求項7記載の転写シート。 - 【請求項9】 受像層が、ホットメルト接着性樹脂10
0重量部に対して、バインダー樹脂を0.1〜20重量
部、隠蔽剤を1〜30重量部の割合で含む請求項7記載
の転写シート。 - 【請求項10】 受像層が、ホットメルト接着性樹脂1
00重量部に対して、染料定着剤を0.5〜30重量部
の割合で含む請求項8記載の転写シート。 - 【請求項11】 転写層が、基材に対して剥離可能な保
護層と、この保護層の上に形成された受像層とで構成さ
れている請求項7記載の転写シート。 - 【請求項12】 保護層がカチオン性樹脂又はウレタン
系樹脂で構成されている請求項11記載の転写シート。 - 【請求項13】 基材と、この基材に対して剥離可能な
保護層と、この保護層の上に形成された受像層とで構成
されているシートであって、保護層がカチオン型熱可塑
性ウレタン系樹脂で構成され、受像層が、ポリアミド系
樹脂微粒子、ポリオキシアルキレングリコール、カチオ
ン性化合物及び隠蔽剤で構成され、かつポリアミド系樹
脂微粒子100重量部に対して、ポリオキシアルキレン
グリコールを0.5〜15重量部、カチオン性化合物を
1〜25重量部、隠蔽剤を5〜20重量部の割合で含む
転写シート。 - 【請求項14】 転写層が、基材に対して剥離可能であ
って、少なくともホットメルト接着性樹脂を含む接着層
と、この接着層の上に形成され、かつバインダー樹脂及
び染料定着剤を含む受像層とで構成されており、接着層
及び受像層のうち少なくとも一方の層に隠蔽剤が含まれ
ている請求項1記載の転写シート。 - 【請求項15】 接着層がホットメルト接着性樹脂と隠
蔽剤とで構成され、かつホットメルト接着性樹脂と隠蔽
剤との割合(重量比)が、前者/後者=99/1〜30
/70である請求項14記載の転写シート。 - 【請求項16】 受像層が隠蔽剤を含んでおり、かつバ
インダー樹脂と隠蔽剤との割合(重量比)が、前者/後
者=99/1〜30/70である請求項14記載の転写
シート。 - 【請求項17】 受像層において、バインダー樹脂と染
料定着剤との割合(重量比)が、前者/後者=99/1
〜60/40である請求項14記載の転写シート。 - 【請求項18】 受像層が親水性高分子と架橋性基含有
重合体とを含む複合重合体及びカチオン性化合物で構成
され、かつ接着層において、ホットメルト接着性樹脂と
隠蔽剤との割合(重量比)が、前者/後者=90/10
〜40/60であり、受像層において、前記複合重合体
とカチオン性化合物との割合(重量比)が、前者/後者
=97/3〜70/30である請求項15記載の転写シ
ート。 - 【請求項19】 受像層が親水性高分子と架橋性基含有
重合体とを含む複合重合体、カチオン性化合物及び隠蔽
剤で構成され、かつ受像層において、前記複合重合体と
隠蔽剤との割合(重量比)が、前者/後者=90/10
〜40/60であり、前記複合重合体とカチオン性化合
物との割合(重量比)が、前者/後者=97/3〜70
/30である請求項16記載の転写シート。 - 【請求項20】 着色した被転写体への転写による画像
形成に用いられる請求項1記載の転写シート。 - 【請求項21】 請求項1記載の転写シートの転写層に
インクジェット記録方式で画像を記録し、その転写層を
基材から剥離して、着色した被転写体に転写し、記録画
像を形成する方法。 - 【請求項22】 請求項7記載の転写シートの受像層に
インクジェット記録方式で画像を記録し、その受像層
を、着色した被転写体に接触させて加熱した後、基材を
剥離して被転写体に転写し、記録画像を形成する方法。 - 【請求項23】 請求項14記載の転写シートの受像層
にインクジェット記録方式で画像を記録し、基材を接着
層から剥離し、接着層と着色した被転写体とを接触させ
て加熱して被転写体に転写し、記録画像を形成する方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001363530A JP2002248875A (ja) | 2000-11-30 | 2001-11-29 | 転写シート |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000365264 | 2000-11-30 | ||
JP2000-365264 | 2000-11-30 | ||
JP2001363530A JP2002248875A (ja) | 2000-11-30 | 2001-11-29 | 転写シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002248875A true JP2002248875A (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=26604960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001363530A Pending JP2002248875A (ja) | 2000-11-30 | 2001-11-29 | 転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002248875A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005072956A1 (ja) | 2004-01-13 | 2005-08-11 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | 転写シート |
JP2005298979A (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-27 | Daicel Chem Ind Ltd | 転写シートを用いた画像転写方法 |
JP2005320456A (ja) * | 2004-05-10 | 2005-11-17 | Daicel Chem Ind Ltd | 転写シート及びそれを用いた記録画像の形成方法 |
JP2008260147A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 感熱性組成物及びそれを用いた熱転写記録媒体 |
-
2001
- 2001-11-29 JP JP2001363530A patent/JP2002248875A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005072956A1 (ja) | 2004-01-13 | 2005-08-11 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | 転写シート |
JP2005298979A (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-27 | Daicel Chem Ind Ltd | 転写シートを用いた画像転写方法 |
JP2005320456A (ja) * | 2004-05-10 | 2005-11-17 | Daicel Chem Ind Ltd | 転写シート及びそれを用いた記録画像の形成方法 |
JP2008260147A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 感熱性組成物及びそれを用いた熱転写記録媒体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100897107B1 (ko) | 전사 시트 | |
WO2005072956A1 (ja) | 転写シート | |
US20020192434A1 (en) | Ink-jet printable transfer papers for use with fabric materials | |
JP4452004B2 (ja) | 転写シート | |
US7087274B2 (en) | Media having ink-receptive coatings for heat-transferring images to fabrics | |
EP2015939A2 (en) | Ink-jet printable transfer papers having a cationic layer underneath the image layer | |
US6953614B2 (en) | Transfer sheets | |
US20050025916A1 (en) | Transfer sheet | |
JP2000168250A (ja) | 熱転写シート及びその製造方法 | |
JP2003312195A (ja) | 転写シート | |
JP2002248875A (ja) | 転写シート | |
JP4384349B2 (ja) | 転写シート | |
JP4138948B2 (ja) | 熱転写シートおよびその製造方法 | |
JP2008102202A (ja) | 転写シート及びそれを用いた転写方法 | |
JP4022294B2 (ja) | 熱転写シートおよびその製造方法 | |
JPWO2004069549A1 (ja) | 画像記録シートおよび画像記録方法 | |
JP2005201989A (ja) | 転写シート | |
JP2006334900A (ja) | 転写用粘着シート及びそれを用いた画像形成方法 | |
JP2008100373A (ja) | 転写シート及びそれを用いた転写方法 | |
JP2005320456A (ja) | 転写シート及びそれを用いた記録画像の形成方法 | |
JP2005199479A (ja) | 転写シート | |
JPH11236485A (ja) | 樹脂組成物及びそれを用いた熱転写シート | |
JP2005199480A (ja) | 転写シート | |
JP2001239797A (ja) | インク受像シートおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070703 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070828 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071002 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080219 |