JP2003336173A - 撥水撥油性ポリオレフィン繊維の製造方法 - Google Patents

撥水撥油性ポリオレフィン繊維の製造方法

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JP2003336173A JP2002144844A JP2002144844A JP2003336173A JP 2003336173 A JP2003336173 A JP 2003336173A JP 2002144844 A JP2002144844 A JP 2002144844A JP 2002144844 A JP2002144844 A JP 2002144844A JP 2003336173 A JP2003336173 A JP 2003336173A
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誠 西川
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浩二 翠
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勝也 奥村
Takahiro Hatanaka
貴浩 畑中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた撥水撥油性を有するポリオレフィン繊
維を製造することのできる方法を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン繊維を、溶解性パラメー
ター(SP)が7.5〜13.0である水性樹脂エマル
ジョンで処理し、次いでフッ素系撥水撥油剤で処理する
ことを含む撥水撥油性ポリオレフィン繊維の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な撥水性およ
び撥油性が付与されたポリオレフィン繊維の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より繊維に撥水撥油性を付与するた
めに、フルオロアルキル基を含有する(メタ)アクリレ
ートの如き化合物の重合体を水に分散させたフッ素系撥
水撥油剤を用いることが知られている。このようなフッ
素系撥水撥油剤により合成繊維に撥水性や撥油性を付与
する場合、ポリエステル、ナイロンなどの合成繊維では
撥水性や撥油性が比較的容易に得られるが、ポリオレフ
ィン繊維の場合には撥水性および、特に撥油性を得るこ
とが難しい。これは、ポリオレフィン繊維の表面特性が
比較的疎水性であるためと考えられている。
【0003】特開平11−189976号公報には、ポ
リオレフィン繊維に撥水撥油性を付与する場合に、フッ
素系撥水撥油剤に架橋剤を併用した処理浴でポリオレフ
ィン繊維を処理した後、熱処理を行う方法が開示されて
いるが、その効果はまだ不十分であり、特に撥油性が得
られ難いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従って、ポ
リオレフィン繊維に対してフッ素系撥水撥油剤の性能を
効果的に発揮させる方法であって、優れた撥水撥油性を
有するポリオレフィン繊維を製造することのできる方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ポリオレフィ
ン繊維を特定の溶解性パラメーター(SP)を有する水
性樹脂エマルジョンで前処理した後に、フッ素系撥水撥
油剤で処理することにより、優れた撥水撥油性を有する
ポリオレフィン繊維が得られることを見出し、この知見
に基づき本発明を完成させる至ったものである。
【0006】すなわち、本発明は、ポリオレフィン繊維
に、溶解性パラメーター(SP)が7.5〜13.0で
ある水性樹脂エマルジョンで処理し、次いでフッ素系撥
水撥油剤で処理することを含む撥水撥油性ポリオレフィ
ン繊維の製造方法を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、溶解性パラメーター
(SP)が7.5〜13.0である水性樹脂エマルジョ
ンでポリオレフィン繊維を処理した後、次いでフッ素系
撥水撥油剤で処理することを含む撥水撥油性のポリオレ
フィン繊維の製造方法である。ここで、溶解性パラメー
ター(SP)は、沖津法(日本接着学会誌Vol.2
9、No.5(1993年))によって算出されるパラ
メーターであり、化合物の各原子団のモル引力定数を積
算し、モル容積で除して求められるものである。
【0008】本発明に用いることのできる水性樹脂エマ
ルジョンとしては、溶解性パラメーター(SP)が7.
5〜13.0である水性樹脂エマルジョンであれば特に
制限は無いが、なかでも水性ポリウレタンエマルジョ
ン、水性ポリイソシアネートエマルジョンおよび水性ポ
リアクリルエマルジョンが好ましい。
【0009】水性ポリウレタンエマルジョンとしては、
有機ポリイソシアネート化合物、高分子ポリオール化合
物、アニオン性親水基と2個以上の活性水素を有する化
合物および場合により用いられる鎖伸長剤を反応させて
得られるイソシアネート基末端プレポリマーの中和物
に、水溶性ポリアミン、ヒドラジンおよびそれらの誘導
体から選ばれる1種以上の鎖伸長剤を加え、水中で鎖伸
長して得られる共重合物が好ましい。
【0010】上記の水性ポリウレタンエマルジョンを合
成する際に用いられる有機ポリイソシアネート化合物と
しては、特に制限はないが、溶解性パラメーター(S
P)が7.5〜13.0であるものが好ましく、例え
ば、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネ
ート化合物、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネート、ビス(イソシアナート
メチル)ノルボルナンなどの脂環式ジイソシアネート、
トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジ
イソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート等を挙げ
ることができ、これらの有機ポリイソシアネート化合物
をそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
【0011】本発明に用いられる水性ポリウレタンエマ
ルジョンを合成する際に用いられる高分子ポリオール化
合物としては、特に制限はないが、溶解性パラメーター
(SP)が7.5〜13.0であるものが好ましく、こ
のような溶解性パラメーター(SP)を有するポリエス
テルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリエ
ーテルポリオールを好適に用いることができる。
【0012】ポリエステルポリオールとしては、例え
ば、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペー
ト、ポリエチレンブチレンアジペート、ポリヘキサメチ
レンイソフタレートアジペート、ポリヘキサメチレンテ
レフタレートアジペート、ポリエチレンサクシネート、
ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンセバケート、
ポリブチレンセバケート、ポリ−ε−カプロラクトン、
ポリ(3−メチル−1,5−ペンチレンアジペート)、
1,6−ヘキサンジオールとダイマー酸の重縮合物等を
挙げることができる。
【0013】ポリカーボネートポリオールとしては、例
えば、ポリテトラメチレンカーボネートジオール、ポリ
ヘキサメチレンカーボネートジオールなどを挙げること
ができる。
【0014】ポリエーテルポリオールとしては、例え
ば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールの単独重合体、及び
これらのブロック共重合体、ランダム共重合体などを挙
げることができる。
【0015】また、ポリエーテルポリオールとポリエス
テルポリオールを組み合わせた、ポリエーテルエステル
ポリオールを用いることもできる。これらの高分子ポリ
オール化合物は、それぞれ単独で用いてもよく、または
2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0016】水性ポリウレタンエマルジョンを合成する
際に用いられるアニオン性親水基と2個以上の活性水素
を有する化合物としては、例えば、2,2−ジメチロー
ルプロピオン酸、2,2−ジメチロールブタン酸などを
挙げることができる。これらの化合物は、それぞれ単独
で用いてもよく、または2種以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0017】本発明においては、アニオン性親水基と2
個以上の活性水素を有する化合物のアニオン性親水基
は、イソシアネート基末端プレポリマーを合成する前ま
たは合成の後に、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリ−n−プロピルアミン、トリブチルアミン、N
−メチルジエタノールアミン、N,N−ジメチルモノエ
タノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン
類、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、アンモニアな
どにより中和されるのがよい。
【0018】本発明に有用な水性ポリウレタンエマルジ
ョンの具体例としては、アイオノマー型アクリルポリオ
ール系ポリウレタンエマルジョンであるネオステッカー
700(日華化学(株)製)、アクリルポリオール系ポ
リウレタンエマルジョンであるネオステッカー400
(日華化学(株)製)、ポリマーラルポリオール系ポリ
ウレタンエマルジョンであるエバファノールHA−10
およびエバファノールHA−14(日華化学(株)製)
などが挙げられる。
【0019】本発明に有用な水性ポリイソシアネートエ
マルジョンは、イオン性界面活性剤および/またはノニ
オン性親水基含有化合物を含有する水分散型で、ポリイ
ソシアネート分子内にビュレット、イソシアヌレート、
ウレタン、ウレトジオン、アロファネートなどの構造を
有するものであるのが好ましい。かかるポリイソシアネ
ート分子を構成する化合物としては、脂肪族および脂環
族ジイソシアネートがあり、例えば、テトラメチレンジ
イソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチ
レンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、水添キシレンジイソシアネー
ト、1,4−ジイソシアネートシクロヘキサンなどが挙
げられる。
【0020】本発明に有用な水性ポリイソシアネートエ
マルジョンの具体例としては、ヌレート型ポリイソシア
ネートエマルジョンであるバイヒジュール3100(住
化バイエルウレタン(株)製)、NKアシストIS−8
0D(日華化学(株)製)、アダクト型ポリイソシアネ
ートエマルジョンであるデュラネートWB−40−80
D(旭化成工業(株)製)などが挙げられる。
【0021】本発明に有用な水性アクリルエマルジョン
は、アルキル基の炭素数が1〜12であるメタクリル酸
アルキルエステルおよび/またはアルキル基の炭素数が
1〜8であるアクリル酸アルキルエステルを含有するア
クリル樹脂の水性エマルジョンであるのが好ましい。こ
れらのメタクリル酸アルキルエステルおよびアクリル酸
アルキルエステルのアルキル基は、ヒドロキシル基を有
するアルキル基であってもよい。
【0022】アルキル基の炭素数が1〜12であるメタ
クリル酸アルキルエステルとしては、例えば、メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、
n−プロピルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピル
メタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、t−ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタク
リレートなどを挙げることができる。
【0023】また、アルキル基の炭素数が1〜8である
アクリル酸エステルとしては、例えば、エチルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、イソプロピ
ルアクリレート、n−プロピルアクリレート、2−ヒド
ロキシプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシブチルアクリレート、n−アミルア
クリレート、イソアミルアクリレート、n−ヘキシルア
クリレート、6−ヒドロキシヘキシルアクリレート、2
−エチルブチルアクリレート、シクロペンチルアクリレ
ート、シクロヘキシルアクリレート、n−オクチルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレートなどを挙げ
ることができる。
【0024】本発明に有用な水性アクリルエマルジョン
の具体例としては、アクロナールシリーズ(BASFデ
ィスパージョン社製)、ニッポールシリーズ(日本ゼオ
ン(株)製)などが挙げられる。
【0025】本発明に用いることのできるフッ素系撥水
撥油剤は、フルオロアルキル基を有する(メタ)アクリ
レートと、フルオロアルキル基を有する(メタ)アクリ
レートと共重合可能なフッ素を含まない単量体とを、水
性液中で乳化重合して得られる共重合体組成物を含有す
る撥水撥油剤であるのが好ましい。ここで、フルオロア
ルキル基を有する(メタ)アクリレートとは、フルオロ
アルキル基を有するアクリレートまたはフルオロアルキ
ル基を有するメタクリレートを意味する。本発明に有用
なかかるフッ素系撥水撥油剤の具体例としては、NKガ
ードNDN−FA、NKガードNDN−7E、NKガー
ドNDN−23E、NKガードNDN−2000(いず
れも日華化学(株)製)等が挙げられる。
【0026】フルオロアルキル基を有する(メタ)アク
リレートとしては、特に制限はないが、フルオロアルキ
ル基の炭素数が3〜21のものが好ましく、特に6〜1
8のものが好ましい。好ましく用いられるフルオロアル
キル基を有する(メタ)アクリレートとしては、例え
ば、次のような化合物が挙げられる。
【0027】1. CF3 (CF24 CH2 OCOC
(CH3 )=CH2 2. CF3 (CF27 (CH22 OCOC(CH
3 )=CH2 3. CF3 (CF27 (CH22 OCOCH=C
2 4. (CF32 CF(CF24 (CH22 OC
OCH=CH2 5. CF3 (CF27 SO2 N(C37 )(CH
22 OCOCH=CH2 6. CF3 (CF27 (CH24 OCOCH=C
2 7. CF3 (CF27 SO2 N(CH3 )(CH
22 OCOC(CH3)=CH2 8. CF3 (CF27 SO2 N(C25 )(CH
22 OCOCH=CH2 9. CF3 (CF27 CONH(CH22 OCO
CH=CH2 10. (CF32 CF(CF26 (CH23
COCH=CH2 11. (CF32 CF(CF28 CH2 CH(O
COCH3 )CH2 OCOC(CH3 )=CH2 12. (CF32 CF(CF28 CH2 CH(O
H)CH2 OCOCH=CH2 13. CF3 (CF29 (CH22 OCOCH=
CH2 14. CF3 (CF29 (CH22 OCOC(C
3 )=CH2 15. CF3 (CF29 CONH(CH22 OC
OC(CH3 )=CH 2 16. (CF2 Cl)(CF3 )CF(CF27
ONH(CH22 OCOCH=CH2 17. H(CF210CH2 OCOCH=CH2 18. CF2 Cl(CF210CH2 OCOC(CH
3 )=CH2 19. CF3 (CF25 (CH22 O(CH2
2 OCOCH=CH2 20. (CF2 Cl)(CF3 )CF(CF27
ONH(CH22 OCOCH=CH2 21. CF3 CF2 CH2 CH(OH)CH2 O(C
22 OCOCH=CH2 これらのフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレ
ートは、それぞれ単独で用いられてもよく、または2種
以上を組み合わせて用いられてもよい。
【0028】上記フルオロアルキル基を有する(メタ)
アクリレートと共重合可能なフッ素を含まない単量体と
しては、特に制限はないが、例えば、ラウリルアクリレ
ート、ラウリルメタクリレート、ステアリルアクリレー
ト、ステアリルメタクリレート、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、アジリジニルアクリレ
ート、アジリジニルメタクリレート、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、ベンジルアクリレート、
ベンジルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレートなどのアクリル酸エ
ステルまたはメタクリル酸エステル、アクリルアミド、
メタクリルアミド、N−メチルロールアクリルアミド、
N−メチロールメタクリルアミド、ジアセトンアクリル
アミド、ジアセトンメタクリルアミド、メチロール化ジ
アセトンアクリルアミドなどのアクリルアミドまたはメ
タクリルアミド、その他マレイン酸アルキルエステル、
フタル酸アルキルエステル、アルキレンジオールアクリ
レート、アルキレンジオールジメタクリレート、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、エチレン、酢酸ビニル、スチレ
ン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、ビニル
アルキルエーテル、ハロゲン化アルキルビニルエーテ
ル、ビニルアルキルケトン、無水マレイン酸、ブタジエ
ン、イソプレン、クロロプレンなどが挙げられる。
【0029】これらのフルオロアルキル基を有する(メ
タ)アクリレートと共重合可能なフッ素を含まない単量
体は、それぞれ単独で用いられてもよく、または2種以
上を組み合わせて用いられてもよい。
【0030】フッ素系撥水撥油剤の製造の際の乳化重合
における溶媒としては、通常、水性溶媒、特に水である
ことが好ましい。
【0031】本発明に用いられるフッ素系撥水撥油剤に
含有される共重合体組成物において、共重合体中のフル
オロアルキル基を有する(メタ)アクリレートの割合
は、全単量体100重量部に対して少なくとも40重量
部以上であるのが好ましく、50〜80重量部であるの
がさらに好ましい。また、このフルオロアルキル基を有
する(メタ)アクリレートと共重合可能なフッ素を含ま
ない単量体の割合は、全単量体100重量部に対して6
0重量部以下であるのが好ましく、50〜20重量部で
あるのがさらに好ましい。
【0032】本発明に用いられるフッ素系撥水撥油剤に
含有される共重合体組成物の製造において、乳化重合の
際に用いられる界面活性剤や重合開始剤には特に制限は
なく、従来より乳化重合で用いられている乳化剤として
の非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン
界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤のいずれを
も使用することができる。また、重合開始剤としては、
有機過酸化物、アゾ化合物、過硫酸塩などの重合開始剤
や、さらにはγ線のような電離性放射線などを用いるこ
とができる。
【0033】本発明に用いられるポリオレフィン繊維と
しては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの
繊維が挙げられ、またポリオレフィン繊維以外に他の繊
維を含んでいてもよく、そのような他の繊維の例として
はポリエステル、ナイロンなどの合成繊維、綿、麻など
の天然繊維、レーヨン、アセテートなどの半合成繊維と
の混合物が挙げられる。そして、その形態としては、繊
維状のものや、糸、織物、編物、不織布などが挙げら
れ、いずれの形態であってもよい。不織布の形態にも特
に制限はなく、例えば、スパンボンド不織布、メルトブ
ロー不織布およびそれらの不織布を複数枚積載してなる
積層不織布などが挙げられる。また、積層不織布を構成
する各不織布は、異なる材質からなるものであってもよ
いし、同じ材質からなるものであってもよい。
【0034】本発明の撥水撥油性ポリオレフィン繊維の
製造方法においては、例えば、上記フッ素系撥水撥油剤
でポリオレフィン繊維を処理するに先立ち、溶解性パラ
メーター(SP)が7.5〜13.0である上記水性樹
脂エマルジョンをポリオレフィン繊維にスプレー法、浸
漬法、塗布法などの従来公知の方法により、被処理物の
表面に付着させる。また、付着させた後には、用いられ
た繊維素材や繊維形態などに応じた条件により、熱処理
することが好ましい。その後、この前処理されたポリオ
レフィン繊維に上記フッ素系撥水撥油剤を、スプレー
法、浸漬法、塗布法などの従来公知の方法により、被処
理物の表面に付着させる。また、この場合も、付着させ
た後には、用いられた繊維素材や繊維形態などに応じた
条件により、熱処理することが好ましい。このとき用い
られる溶解性パラメーター(SP)が7.5〜13.0
である水性樹脂エマルジョンは、被処理物に対して、
0.1〜50重量%の量で付着されるのが好ましく、熱
処理は60〜130℃で0.5〜10分間行われるのが
好ましい。また、同様に、フッ素系撥水撥油剤も、被処
理物に対して、0.1〜50重量%の量で付着されるの
が好ましく、熱処理は60〜130℃で0.5〜10分
間行われるのが好ましい。
【0035】さらに、本発明の方法に用いられる処理液
は、上記水性エマルジョンやフッ素系撥水撥油剤の所定
量を溶媒に溶解することに調製することができる。ここ
で、用いられる溶媒としては、特に制限はなく、通常水
が用いられるが、特に処理液中の各成分の分散性を向上
させ、さらにはポリオレフィン繊維への塗布等の処理が
容易となる点で、アセトン、メチルエチルケトンなどの
ケトン類、エチルアルコール、イソプロピルアルコール
などのアルコール類の適当量を処理浴に加えることが好
ましい。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明する
が、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるもの
ではない。
【0037】なお、実施例中に示す撥水性、撥油性は、
以下のようにして評価した。
【0038】撥水性 JIS L 1092(1998)のはっ水度試験(ス
プレー試験)に準じて評価した。撥水性の格付け基準を
以下に示す。
【0039】 5:表面に湿潤や水滴の付着がないもの 4:表面に湿潤しないが、小さな水滴の付着を示すもの 3:表面に小さな個々の水滴状の湿潤を示すもの 2:表面の半分に湿潤を示し、小さな個々の湿潤が布を
浸透する状態を示すもの 1:表面全体に湿潤を示すもの 撥油性 AATCCテスト法118(1992)に準じて評価し
た。撥油性の評価は、以下の格付けに示された試験液を
試料布上に2箇所、数滴(径約5mm)置き、30秒後
の浸透状態により判定する。
【0040】 8:n−ヘプタン 7:n−オクタン 6:n−デカン 5:n−ドデカン 4:n−テトラデカン 3:n−ヘキサデカン 2:n−ヘキサデカン/Kaydol(35/65) 1:Kaydol 0:1におよばないもの なお、撥水性、撥油性の評価で、格付けの数値に+印を
付したものは、その格付けよりも僅かに良好なことを示
し、−印を付したものは、その格付けよりも僅かに劣る
ことを示す。
【0041】また、実施例中で用いたフッ素系撥水撥油
剤は、次の製造例に示す方法により製造されたものであ
る。
【0042】製造例1 500mLフラスコにCn2n+1CH2 CH2 OCOC
H=CH2 (n=6、8、10、12、14:平均8)
57.6g、ステアリルアクリレート17.8g、N−
メチロールアクリルアミド1.2g、純水162.9
g、トリプロピレングリコール33g、ポリオキシエチ
レン(10モル)ラウリルエーテル8.6gおよびステ
アリルトリメチルアンモニウムクロライド1.9gを入
れ、45℃で攪拌混合し、超音波をかけて乳化分散させ
た。得られた乳化物を1Lオートクレーブに仕込み、
2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)
二塩酸塩1gを添加し、密閉した後、塩化ビニル16g
を圧入し、60℃で6時間反応させて、有効成分が30
重量%であるフッ素系撥水撥油剤を得た。
【0043】製造例2 500mLフラスコにCn2n+1CH2 CH2 OCOC
H=CH2 (n=6、8、10、12、14:平均8)
85g、ステアリルアクリレート60g、グリシジルメ
タクリレート5g、純水240g、トリプロピレングリ
コール50g、ポリオキシエチレン(10モル)ラウリ
ルエーテル15gおよびステアリルトリメチルアンモニ
ウムクロライド6gを入れ、45℃で攪拌混合し、超音
波をかけて乳化分散させた。次いで、2,2’−アゾビ
ス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩1.5g
を添加し、50℃で4時間反応させて、有効成分が30
重量%であるフッ素系撥水撥油剤を得た。
【0044】実施例1 ポリプロピレン繊維からなるスパンポンド不織布を、N
KアシストIS−80D(水性ポリイソシアネートエマ
ルジョン、溶解性パラメーター(SP)9.2、日華化
学(株)製、有効成分80重量%)0.5重量%および
イソプロピルアルコール5重量%の水分散液に浸漬し、
マングルで絞った(ピックアップ120%)後、110
℃で1分間熱処理した。
【0045】次いで、上記スパンボンド不織布を製造例
1で得られたフッ素系撥水撥油剤4重量%およびイソプ
ロピルアルコール5重量%の水分散液に浸漬し、マング
ルで絞った(ピックアップ120%)後、110℃で1
分間熱処理して、撥水撥油性ポリオレフィン繊維布を得
た。
【0046】この撥水撥油性ポリオレフィン繊維布の撥
水性および撥油性を評価した結果を表1に示す。
【0047】実施例2 ポリプロピレン繊維からなるスパンポンド不織布を、ネ
オステッカー700(水性ポリウレタンエマルジョン、
溶解性パラメーター(SP)11.0、日華化学(株)
製、有効成分35重量%)1重量%およびイソプロピル
アルコール5重量%の水分散液に浸漬し、マングルで絞
った(ピックアップ120%)後、110℃で1分間熱
処理した。
【0048】次いで、上記スパンボンド不織布を製造例
1で得られたフッ素系撥水撥油剤4重量%およびイソプ
ロピルアルコール5重量%の水分散液に浸漬し、マング
ルで絞った(ピックアップ120%)後、110℃で1
分間熱処理して、撥水撥油性ポリオレフィン繊維布を得
た。
【0049】この撥水撥油性ポリオレフィン繊維布の撥
水性および撥油性を評価した結果を表1に示す。
【0050】実施例3 フッ素系撥水撥油剤を製造例2で得られたフッ素系撥水
撥油剤に代えたことを除き、実施例1の操作を繰り返し
て、撥水撥油性ポリオレフィン繊維布を得た。この撥水
撥油性ポリオレフィン繊維布の撥水性および撥油性を評
価した結果を表1に示す。
【0051】実施例4 フッ素系撥水撥油剤を製造例2で得られたフッ素系撥水
撥油剤に代えたことを除き、実施例1の操作を繰り返し
て、撥水撥油性ポリオレフィン繊維布を得た。この撥水
撥油性ポリオレフィン繊維布の撥水性および撥油性を評
価した結果を表1に示す。
【0052】比較例1 ポリプロピレンからなるスパンポンド不織布を、製造例
1で得られたフッ素系撥水撥油剤4重量%およびイソプ
ロピルアルコール5重量%の水分散液に浸漬し、マング
ルで絞った(ピックアップ120%)後、110℃で1
分間熱処理して、処理ポリオレフィン繊維布を得た。
【0053】この処理ポリオレフィン繊維布の撥水性お
よび撥油性を評価した結果を表1に示す。
【0054】比較例2 ポリプロピレンからなるスパンポンド不織布を、NKア
シストIS−80D(水性ポリイソシアネートエマルジ
ョン、溶解性パラメーター(SP)9.2、日華化学
(株)製、有効成分80重量%)1重量%、製造例1で
得られたフッ素系撥水撥油剤4重量%およびイソプロピ
ルアルコール5重量%の水分散液に浸漬し、マングルで
絞った(ピックアップ120%)後、110℃で1分間
熱処理して、処理ポリオレフィン繊維布を得た。
【0055】この処理ポリオレフィン繊維布の撥水性お
よび撥油性を評価した結果を表1に示す。
【0056】比較例3 ポリプロピレンからなるスパンポンド不織布を、ネオス
テッカー700(水性ポリウレタンエマルジョン、溶解
性パラメーター(SP)11.0、日華化学(株)製、
有効成分35重量%)0.5重量%および製造例1で得
られたフッ素系撥水撥油剤4重量%の水分散液に浸漬
し、マングルで絞った(ピックアップ120%)後、1
10℃で1分間熱処理して、処理ポリオレフィン繊維布
を得た。
【0057】この処理ポリオレフィン繊維布の撥水性お
よび撥油性を評価した結果を表1に示す。
【0058】比較例4 フッ素系撥水撥油剤を製造例2で得られたフッ素系撥水
撥油剤に代えたことを除き、比較例1の操作を繰り返し
て、処理ポリオレフィン繊維布を得た。
【0059】この処理ポリオレフィン繊維布の撥水性お
よび撥油性を評価した結果を表1に示す。
【0060】比較例5 フッ素系撥水撥油剤を製造例2で得られたフッ素系撥水
撥油剤に代えたことを除き、比較例2の操作を繰り返し
て、処理ポリオレフィン繊維布を得た。
【0061】この処理ポリオレフィン繊維布の撥水性お
よび撥油性を評価した結果を表1に示す。
【0062】比較例6 フッ素系撥水撥油剤を製造例2で得られたフッ素系撥水
撥油剤に代えたことを除き、比較例3の操作を繰り返し
て、処理ポリオレフィン繊維布を得た。
【0063】この処理ポリオレフィン繊維布の撥水性お
よび撥油性を評価した結果を表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】表1に示す結果からわかるよう、本発明の
実施例1〜4のポリオレフィン繊維布は、比較例1〜6
で得られたポリオレフィン繊維布に比べ、撥水性および
撥油性がともに大幅に改善されている。
【0066】
【発明の効果】本発明の方法により得られる撥水撥油性
ポリオレフィン繊維は、撥水性および、特に撥油性に優
れているため、各種用途に幅広く用いることが期待でき
る。例えば、ポリオレフィン繊維が不織布の場合、手術
用ガウン、シーツ、シューズカバー、キャップ、エプロ
ンなどの医療材、紙おむつなどの衛生材、各種保護具、
包装材などの工業資材、風呂敷などの包装材、ランドリ
ー袋などの収納用品、エプロンなどの家庭用材の素材と
して好適である。また、カーペットなどへの応用も期待
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 勝也 福井県福井市文京4丁目23番1号 日華化 学株式会社内 (72)発明者 畑中 貴浩 福井県福井市文京4丁目23番1号 日華化 学株式会社内 Fターム(参考) 4H020 AA06 BA02 BA13 4L033 AA05 AB01 AB07 AC03 AC04 CA18 CA22 CA50 CA51 CA52

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン繊維を、溶解性パラメー
    ター(SP)が7.5〜13.0である水性樹脂エマル
    ジョンで処理し、次いでフッ素系撥水撥油剤で処理する
    ことを含む撥水撥油性ポリオレフィン繊維の製造方法。
  2. 【請求項2】 水性樹脂エマルジョンが、水性ポリウレ
    タンエマルジョン、水性ポリイソシアネートエマルジョ
    ンおよび水性ポリアクリルエマルジョンから選ばれる少
    なくとも1種である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 水性樹脂エマルジョンが、アニオン性ま
    たは非イオン性のエマルジョンである、請求項1または
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィン繊維がポリプロピレン繊
    維である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 フッ素系撥水撥油剤が、フルオロアルキ
    ル基を有する(メタ)アクリレートと、フルオロアルキ
    ル基を有する(メタ)アクリレートと共重合可能なフッ
    素を含まない単量体とを、水性液中で乳化重合して得ら
    れる共重合体組成物を含有する撥水撥油剤である、請求
    項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載した方法
    により得られる撥水撥油性ポリオレフィン繊維。
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