JP3221910B2 - 撥水撥油剤組成物 - Google Patents
撥水撥油剤組成物Info
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Description
を付与する場合に特に有効な撥水撥油剤に関するもので
ある。
れ、目的に応じ種々の組成物が提供されている。スポー
ツ衣料では撥水撥油性の洗濯・ドライクリーニングに対
する高い耐久性が要求され、この耐久性を得る目的で、
ポリフルオロアルキル基含有アクリレートと塩化ビニル
共重合体(特公昭50−3438号公報)、これらモノ
マーにさらに架橋成分としてN−メチロールアクリルア
ミド、グリシジルアクリレート等を共重合させた共重合
体などが提唱されている。
定で高温で−NCO基を遊離する官能性成分を含有する
共重合体(特開昭54−131579号公報)、従来の
撥水撥油剤にブロックドポリイソシアナート化合物を混
合した撥水撥油剤(特開昭54−133486号公
報)、ポリフルオロアルキル基とブロックドイソシアナ
ート基を含有するアクリレート共重合体(特開平3−8
873号公報)が提案されているが、いまだ満足できる
耐久性が得られていない。
ていなかった高い耐久性を与える撥水撥油剤組成物を新
たに提供することを目的とする。
解決すべくなされた下記発明である。
アクリレート(A)、ウレタン結合を有するポリ(メ
タ)アクリレート(B)、およびブロックドイソシアナ
ート基を有する(メタ)アクリレート(C)とを必須成
分とする少なくとも3種のモノマーを共重合して得られ
る共重合体(D)、ならびに非共重合性のブロックドポ
リイソシアナート化合物(E)を含有する撥水撥油剤組
成物。
アルキル基を有する(メタ)アクリレート」であり、以
下ポリフルオロアルキル基含有(メタ)アクリレートと
もいう。なお、本明細書において、(メタ)アクリレー
トとはアクリレートとメタクリレートの両者を意味す
る。(メタ)アクリロイル、(メタ)アクリル酸などの
表記も同様である。ポリフルオロアルキル基含有(メ
タ)アクリレート(A)は、1個の(メタ)アクリロイ
ルオキシ基と少なくとも1個のポリフルオロアルキル基
を有する化合物である。
すこともある)は、2以上のフッ素原子を有する直鎖状
または分岐状のアルキル基である。その炭素数は1〜2
0が好ましく、より好ましくは4〜16である。通常の
アルキル基の水素原子の数にして80%以上がフッ素原
子に置換されたポリフルオロアルキル基が好ましく、水
素原子のすべてがフッ素原子に置換されたポリフルオロ
アルキル基(即ち、パーフルオロアルキル基)が最も好
ましい。場合によっては、フッ素原子以外に他の原子
(水素原子は勿論、塩素原子など)が炭素原子に少数結
合していてもよく、また炭素−炭素結合の間に酸素原子
が存在していてもよい(即ち、オキシポリフルオロアル
キレン基を有していてもよい)。パーフルオロアルキル
基としては、直鎖状のものが好ましく、Cn F2n+1(た
だし、nは4〜16、特に6〜12、が好ましい)で表
される。
ロイルオキシ基との間には結合基が存在することが好ま
しく、この結合基はアルキレン基や下記具体例で示すよ
うなその他の2価の結合基が好ましい。この結合基はこ
れらの例に限られず、公知のポリフルオロアルキル基含
有(メタ)アクリレートで知られている種々の結合基を
採用しうる。
アルキル基含有(メタ)アクリレート(A)としては公
知の化合物を使用しうる。また、この(A)として2種
以上の化合物を併用できる。特に、実際に使用されてい
るポリフルオロアルキル基含有(メタ)アクリレートは
ポリフルオロアルキル基部分の炭素数が異なる2種以上
の化合物の混合物である場合が多く、本発明においても
このような混合物が好ましく用いられる。
タ)アクリレート(A)の具体例を示すが、これらに限
定されない。なお、下記化学式において、R1 は水素原
子またはメチル基、Rf はポリフルオロアルキル基(特
にパーフルオロアルキル基)、を表す。
を有するポリ(メタ)アクリレート」であり、以下ウレ
タン結合含有ポリ(メタ)アクリレートともいう。ウレ
タン結合含有ポリ(メタ)アクリレート(B)は、少な
くとも2個の(メタ)アクリロイルオキシ基と少なくと
も1個のウレタン結合を有する化合物である。さらにこ
の(B)は、遊離のまたはブロックされたイソシアネー
ト基を有しないことが好ましい。本発明においてこの
(B)は2種以上併用できる。
(メタ)アクリレートとポリイソシアナート化合物(2
以上のイソシアナート基を有する有機化合物)との反応
生成物であることが好ましい。特に、1個の水酸基を有
する(メタ)アクリレートと2〜3個のイソシアナート
基を有するポリイソシアナート化合物との反応生成物で
あることが好ましい。さらに好ましい(B)は、ヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレートとジイソシアナート
化合物との反応生成物である。また、この(B)は、ウ
レタン結合を有するポリヒドロキシ化合物と(メタ)ア
クリル酸とのポリエステルと見なすこともできる。
多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのモノ−または
ポリ−エステルであって、少なくとも1個の水酸基を有
する化合物である。好ましくは、2価アルコールと(メ
タ)アクリル酸とのモノエステル、特にアルキレンジオ
ールと(メタ)アクリル酸とのモノエステル、即ち、ヒ
ドロキシアルキル(メタ)アクリレート、が好ましい。
アルキレンジオールとしては、例えば、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジ
オールなどがある。
族系、脂肪族系、脂環族系、およびその他のポリイソシ
アナート化合物、ならびにこれらの変性体が使用でき
る。具体的には、例えば、トリレンジイソシアナート、
ジフェニルメタンジイソシアナート、キシリレンジイソ
シアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、リジン
ジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、水添
キシリレンジイソシアナート、水添ジフェニルメタンジ
イソシアナート、およびこれらジイソシアナート化合物
のトリメチロールプロパン変性体、イソシアヌレート環
変性体、グリセリンをはじめとする多価アルコールとの
付加物等がある。
表される化合物、即ち、1個の水酸基を有する(メタ)
アクリレートとジイソシアナート化合物との反応生成
物、であることが好ましい。[CH 2 =C(R 1 )COOR 2 OCONH-] 2 R 3 ・・(1) ただし、R1 は水素原子またはメチル基、R2 はジオー
ルから水酸基を除いた残基、R3 はジイソシアナート化
合物からイソシアナート基を除いた残基、を表す。
2以上のアルキレン基やポリオキシアルキレン基が好ま
しく、特に炭素数2〜6のアルキレン基や炭素数2〜6
のオキシアルキレン基の繰り返しからなるポリオキシア
ルキレン基が好ましい。R3 は、トリレンジイソシアナ
ート、ジフェニルメタンジイソシアナート、ヘキサメチ
レンジイソシアナート、およびイソホロンジイソシアナ
ートから選ばれるジイソシアナート化合物から2個のイ
ソシアナート基を除いた残基であることが好ましい。
る化合物につづいて好ましい化合物は、ジイソシアナー
ト化合物のトリメチロールプロパン変性体やイソシアヌ
レート環変性体1分子と、1個の水酸基を有する(メ
タ)アクリレート3分子との反応生成物である。
ソシアナート基を有する(メタ)アクリレート」であ
り、以下ブロックドイソシアナート基含有(メタ)アク
リレートともいう。ブロックドイソシアナート基含有
(メタ)アクリレート(C)は、1個の(メタ)アクリ
ロイルオキシ基と少なくとも1個のブロックドイソシア
ナート基を有する化合物である。さらにこの(C)は、
遊離のイソシアナート基を有しないことが好ましい。本
発明においてこの(C)は2種以上併用できる。
(メタ)アクリレートとポリイソシアナート化合物との
反応生成物のブロック化物であることが好ましい。特
に、1個の水酸基を有する(メタ)アクリレート1分子
とポリイソシアナート化合物1分子との反応生成物のブ
ロック化物が好ましい。このブロック化物はまた、遊離
のイソシアナート基を1個有するブロックドポリイソシ
アナート化合物1分子に1個の水酸基を有する(メタ)
アクリレート1分子を反応させて合成することもでき
る。また、イソシアナートエチルメタクリレートなどの
イソシアナートアルキル(メタ)アクリレートのブロッ
ク化物も好ましい。
ポリイソシアナート化合物としては前記(B)の説明に
おいて記述した水酸基含有(メタ)アクリレートとポリ
イソシアナート化合物が適当であり、そのうちの好まし
い化合物も同様である。即ち、水酸基含有(メタ)アク
リレートとしては、2価アルコールと(メタ)アクリル
酸とのモノエステル、特にアルキレンジオールと(メ
タ)アクリル酸とのモノエステルが好ましく、ポリイソ
シアナート化合物としてはトリレンジイソシアナート、
ジフェニルメタンジイソシアナート、ヘキサメチレンジ
イソシアナート、およびイソホロンジイソシアナートか
ら選ばれるジイソシアナート化合物が好ましい。イソシ
アナート基をブロック化するためのブロック化剤として
は後述のブロック化剤が適当であり、特にアルキルケト
オキシム類が好適である。
で表される化合物である。CH 2 =C(R 1 )COOR 2 OCONHR 3 NHCOO-N=CR 4 R 5 ・・(2) ただし、R1 は水素原子またはメチル基、R2 はジオー
ルから水酸基を除いた残基、R3 はジイソシアナート化
合物からイソシアナート基を除いた残基、R4、R5 は
それぞれ低級アルキル基、を表す。
および(C)の共重合において、これら3種のモノマー
以外のラジカル重合性の不飽和結合を有するモノマー
(以下共重合性モノマーという)の1種以上を(A)、
(B)、(C)とともに共重合してもよい。好適な共重
合性モノマーとしては、例えば、下記のモノマーが例示
できるがこれに限定されない。好ましい共重合性モノマ
ーは、塩化ビニルと下記のような(A)、(B)、
(C)以外の(メタ)アクリレート類である。特に好ま
しい共重合性モノマーは、塩化ビニルとステアリルアク
リレートである。
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、ポリ(オキシアルキレン)(メタ)アクリレー
ト、グリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリ
レート、イソシアナートエチル(メタ)アクリレート、
アジリジニル(メタ)アクリレート、ポリシロキサン鎖
を有する(メタ)アクリレート。
酸ビニル、塩化ビニルやフッ化ビニルなどのハロゲン化
ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、アクリル酸、メタクリル酸、(メタ)アクリル
アミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、メチロー
ル化(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)
アクリルアミド、ビニルアルキルエーテル、ハロゲン化
アルキルビニルエーテル、ビニルアルキルケトン、無水
マレイン酸、N−ビニルカルバゾール。
モノマーの共重合において、ポリフルオロアルキル基含
有(メタ)アクリレート(A)は、全モノマー100重
量部に対し40重量部以上、さらには55重量部以上、
共重合させることが好ましい。この割合が少ないと充分
な撥水撥油性能を発揮し難くなる。ウレタン結合含有ポ
リ(メタ)アクリレート(B)は、全モノマー100重
量部に対し0.1〜10重量部、さらには0.5〜5重
量部、共重合させることが好ましい。0.1重量部未満
であると架橋の効果が不充分で本発明の目的を達成でき
ず、また、10重量部を超えると今度は架橋が過多とな
り逆に高い初期性能が得られない。
アクリレート(C)は、全モノマー100重量部に対し
0.1〜10重量部、さらには0.5〜5重量部、共重
合させることが好ましい。この量が少なすぎると耐久性
が不充分となるおそれがあり、多すぎると撥水撥油処理
された物品の柔軟性が低下するおそれがある。同様の理
由で共重合性モノマーは、全モノマー100重量部に対
し55重量部以下、さらには45重量部以下、であるこ
とが好ましい。共重合性モノマーを共重合させる場合、
その下限は特に限定されないが、使用する目的に応じた
有効量(例えば全モノマー100重量部に対し5重量
部)が適当である。
(B)と(C)を、または(A)と(B)と(C)と共
重合性モノマーを、共重合して得られる共重合体であ
る。この共重合体を得るためには、種々の重合反応の方
法や条件が任意に選択でき、例えば、塊状重合、懸濁重
合、乳化重合、放射線重合、光重合などの各種の重合方
式を採用できる。具体的には例えば乳化重合の場合、モ
ノマーの混合物を界面活性剤などの存在下に水に乳化さ
せ、撹拌下に重合させる方法を採用できる。重合開始源
としては、有機酸過酸化物、アゾ化合物、過硫酸塩のよ
うな各種の重合開始剤、さらにはγ−線のような電離性
放射線などを採用できる。また、乳化剤も、陰イオン
性、陽イオン性または非イオン性の各種界面活性剤を使
用できる。
マーを適当な有機溶剤に溶解し、重合開始源(使用する
有機溶剤に溶解するものを使用)の作用により重合させ
る。溶液重合に適した溶剤としては、トリクロロトリフ
ルオロエタン、テトラクロロジフルオロエタン、メチル
クロロホルム等の塩素系やフッ素系の溶剤があり、さら
にはメチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、酢
酸ブチル、酢酸エチルなども使用できる。
ロックドポリイソシアナート化合物(E)を配合するこ
とにより本発明の撥水撥油剤組成物が得られる。また、
この(E)は非共重合性の化合物であるので、上記重合
に際してこの(E)を重合系中に存在させて重合を行っ
てもよい。共重合体(D)に対する非共重合性のブロッ
クドポリイソシアナート化合物(E)の量は特に限定さ
れないが、少量であっても所期の目的を達成できる。そ
の量は、共重合体(D)に対して0.1重量%以上、特
に1重量%以上であることが好ましい。上限は特に限定
されないが、10重量%程度が適当である。
イソシアナート化合物であり、ブロック化剤でブロック
されたイソシアナート基を1個以上、好ましくは2個以
上有する化合物である。この(E)は、前記のようなポ
リイソシアナート化合物やその変性体、またはそれらの
過剰量とポリオールとを反応させて得られるイソシアナ
ート基含有プレポリマー、などにおけるイソシアナート
基をブロック化剤でブロックして得られる。
的には、前記した具体的化合物、特にジイソシアナート
化合物が好ましい。ブロック化剤としては、イソシアナ
ート基をブロック化しうる公知のブロック化剤を使用で
きる。好ましい具体例としては、オキシム類、フェノー
ル類、β−ジケトン類、マロン酸エステル類、ラクタム
類等を代表的なものとして挙げることができる。特に分
解温度の点からアルキルケトオキシム類が好適である。
ム類でブロック化されたジイソシアナート化合物であ
る、下記一般式(3)で表される化合物が好ましい。
ート基を除いた残基、R4 、R5 はそれぞれ低級アルキ
ル基、を表す。
レンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイソシアナ
ート、ヘキサメチレンジイソシアナート、およびイソホ
ロンジイソシアナートから選ばれるジイソシアナート化
合物から2個のイソシアナート基を除いた残基であるこ
とが好ましい。R4 、R5 としての低級アルキル基は、
炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましい。
て乳濁液、溶剤溶液、エアゾールなどの任意の形態に調
製される。例えば、前記したような乳化重合法によって
水性乳濁液型組成物が調製され、また、溶液重合によっ
て溶剤溶液型組成物が調製される。
の種類や前記調製形態などに応じて、任意の方法で被処
理物品に適用される。例えば、水性乳濁液や溶剤溶液で
ある場合には、浸漬塗布等の被覆加工方法により被処理
物品の表面に付着させ乾燥する方法が採用される。ま
た、必要ならばキュアリングを行ってもよい。さらに本
発明の撥水撥油剤組成物には、他の添加成分を配合する
こともできる。例えば、他の撥水剤や撥油剤、架橋剤、
防虫剤、難燃剤、帯電防止剤、防シワ剤などの添加剤を
適宜添加併用できる。
物品は特に限定されない。例えば、繊維織物、繊維編
物、皮革、毛皮である。織物繊維、繊維織物としては、
綿、麻、羊毛、絹などの動植物天然繊維、ポリアミド、
ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニ
トリル、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンなどの合成繊
維、レーヨン、アセテートなどの半合成繊維、またはこ
れらの混合繊維の織物や編物が挙げられる。
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されな
い。
は、下記の評価試験で評価した。 撥水性:JIS L−1092のスプレー法による撥水
性No.(表1参照)で表す。
2ケ所に数滴(径約4mm)置き、30秒後の浸透状態
により判別した(AATCC−TM118−196
6)。なお、下記の撥水性No.と撥油性No.に+印
を付して表した評価結果は、それぞれの評価がNo.で
表したものよりもわずかに良好なものを示す。
トクレーブ(内容積1リットル)中に、パーフルオロア
ルキルエチルアクリレート(以下FAという)60重量
部、BMA(a)とDMA(a)とBISO(a)の混
合物(重量比3:1:1)3重量部、EHMA37重量
部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル5重量部、ス
テアリルトリメチルアンモニウムクロリド1重量部、ア
セトン60重量部、水175重量部、および重合のため
の開始剤(a)0.5重量部を加え、撹拌しながら約2
0分間窒素置換を行った後、60℃に昇温し、重合を開
始させた。60℃で15時間保温撹拌した後冷却し、固
形分濃度31重量%のエマルジョンを得た。
の転化率は99.0〜99.8%(ポリフルオロアルキ
ル基含有モノマー化合物に対して)であった。また、全
モノマーに対する安定乳化エマルジョンの収率は95〜
99%であった。なお、略称した化合物は下記の通り。
また、下記の実施例2以降および比較例に用いた原料化
合物についても下記に示す。
2 、Rf は炭素数の平均が約9であるパーフルオロアル
キル基。 DMA(a);ヘキサメチレンジイソシアナート1分子
と2−ヒドロキシエチルメタクリレート2分子との反応
生成物。 DMA(b);ジフェニルメタンジイソシアナート1分
子と2−ヒドロキシエチルメタクリレート2分子との反
応生成物。 BMA(a);ヘキサメチレンジイソシアナート1分子
と2−ヒドロキシエチルメタクリレート1分子との反応
生成物をメチルエチルケトオキシムでブロック化して得
られたブロック化物。 BMA(b);ジフェニルメタンジイソシアナート1分
子と2−ヒドロキシエチルメタクリレート1分子との反
応生成物をメチルエチルケトオキシムでブロック化して
得られたブロック化物。
アナート1分子とメチルエチルケトオキシム2分子との
反応生成物。 BISO(b);ジフェニルメタンジイソシアナート1
分子とメチルエチルケトオキシム2分子との反応生成
物。 開始剤(a);アゾビス(ジメチレンイソブチラミジ
ン)、<和光純薬工業(株)品、商品名”VA−06
1”>。 開始剤(b);2,2’−アゾビス(2−アミジノプロ
パン)二塩酸塩、<和光純薬工業(株)品、商品名”V
−50”>。
トクレーブ(内容積1リットル)中に、FA60重量
部、BMA(a)とDMA(a)とBISO(a)の混
合物(重量比3:1:1)3重量部、EHMA37重量
部、1,1,1−トリクロロエタン233重量部、およ
びAIBN3重量部を加え、撹拌しながら約20分間窒
素置換を行った後、60℃に昇温して重合を開始させ
た。60℃で20時間保温撹拌した後冷却し、固形分濃
度31重量%の淡黄色溶液を得た。ガスクロマトグラフ
ィーによる共重合反応の転化率は99.0〜99.8%
(ポリフルオロアルキル基含有モノマー化合物に対し
て)であった。
重合性ブロックドポリイソシアナート化合物等を変更し
乳化重合を行った。用いた原料の組み合わせを表3に、
重合開始剤と重合条件を表4に、示す。表3の数値の単
位は重量部である。
重合性ブロックドポリイソシアナート化合物等を変更し
溶液重合を行った。用いた原料の組み合わせを表3に、
重合開始剤と重合条件を表4に、示す。
しない他は実施例1と同じに重合し、固形分濃度30重
量%のエマルジョンを得た。用いた原料の組み合わせを
表3に、重合開始剤と重合条件を表4に、示す。
しない他は実施例2と同じに重合し、固形分濃度30重
量%の淡黄色溶液を得た。用いた原料の組み合わせを表
3に、重合開始剤と重合条件を表4に、示す。
実施例1と同じに重合し、固形分濃度30重量%のエマ
ルジョンを得た。用いた原料の組み合わせを表3に、重
合開始剤と重合条件を表4に、示す。
実施例2と同じに重合し、固形分濃度30重量%の淡黄
色溶液を得た。用いた原料の組み合わせを表3に、重合
開始剤と重合条件を表4に、示す。
ョンの固形分濃度を20重量%に調整してラテックス原
液とし、この原液を水により希釈して(原液の水に対す
る割合は1.5重量%)ラテックス処理液を製造した。
このラテックス処理液を用いて撥水撥油性能を測定し
た。一方、溶液重合により得られた溶液は、1,1,1
−トリクロロエタンで固形分濃度20重量%に調整して
原液とし、この原液をさらに1,1,1−トリクロロエ
タンにより希釈して(原液の溶剤に対する割合は1.5
重量%)撥水撥油性能を測定した。
水撥油処理は次のように行った。即ち、前記のごとく希
釈したラテックス処理液または1,1,1−トリクロロ
エタン溶液に試験布を浸漬し、2本のゴムローラーの間
で布をしぼって、ウエットピックアップを30重量%と
した。次いで、110℃で90秒間乾燥し、さらに17
0℃で60秒間熱処理した。洗濯耐久性(HL−5)は
JIS L−0217103法にて5回繰り返し行った
後、100℃で3分乾燥し試験に供した。かくして得ら
れた試験布について撥水撥油性能を測定した結果を表5
にまとめて示す。
水撥油性能の良好な共重合体(D)に非共重合性ブロッ
クドポリイソシアナート化合物(E)を配合したことに
より、従来達成できなかった高い耐久性を発揮しうる優
れた撥水撥油剤組成物が得られた。
Claims (6)
- 【請求項1】ポリフルオロアルキル基を有する(メタ)
アクリレート(A)、ウレタン結合を有するポリ(メ
タ)アクリレート(B)、およびブロックドイソシアナ
ート基を有する(メタ)アクリレート(C)とを必須成
分とする少なくとも3種のモノマーを共重合して得られ
る共重合体(D)、ならびに非共重合性のブロックドポ
リイソシアナート化合物(E)を含有する撥水撥油剤組
成物。 - 【請求項2】共重合体(D)が、前記(メタ)アクリレ
ート(A)と前記ポリ(メタ)アクリレート(B)と前
記(メタ)アクリレート(C)とさらに塩化ビニルまた
はステアリルアクリレートを共重合して得られる共重合
体である、請求項1に記載の撥水撥油剤組成物。 - 【請求項3】前記(メタ)アクリレート(A)と前記ポ
リ(メタ)アクリレート(B)と前記(メタ)アクリレ
ート(C)を前記ブロックドポリイソシアナート化合物
(E)共存下で重合して得られる、請求項1に記載の撥
水撥油剤組成物。 - 【請求項4】前記ポリ(メタ)アクリレート(B)が、
下記一般式(1)で表される化合物である、請求項1、
2または3に記載の撥水撥油剤組成物。 [CH2=C(R1)COOR2OCONH-]2R3・・(1) ただし、R1は水素原子またはメチル基、R2はジオール
から水酸基を除いた残基、R3はジイソシアナート化合
物からイソシアナート基を除いた残基、を表す。 - 【請求項5】前記(メタ)アクリレート(C)が、下記
一般式(2)で表される化合物である、請求項1、2、
3または4に記載の撥水撥油剤組成物。 CH2=C(R1)COOR2OCONHR3NHCOO-N=CR4R5・・(2) ただし、R1は水素原子またはメチル基、R2はジオール
から水酸基を除いた残基、R3はジイソシアナート化合
物からイソシアナート基を除いた残基、R4、R5はそれ
ぞれ低級アルキル基、を表す。 - 【請求項6】前記ブロックドポリイソシアナート化合物
(E)が、下記一般式(3)で表される化合物である、
請求項1、2、3、4または5に記載の撥水撥油剤組成
物。 [R5R4C=N-OCONH-]2R3・・(3) ただし、R3 はジイソシアナート化合物からイソシアナ
ート基を除いた残基、R4、R5はそれぞれ低級アルキル
基、を表す。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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