JP2003335855A - −ocf2h、−ocf2cf2h、−ocf(cf3)hの末端基を有するパーフルオロポリオキシアルキレンの製造方法 - Google Patents
−ocf2h、−ocf2cf2h、−ocf(cf3)hの末端基を有するパーフルオロポリオキシアルキレンの製造方法Info
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Abstract
反応による-OCF2H、-OCF 2CF2H、-OCF(CF3)Hの末端基を
有するフルオロポリオキシアルキレンを提供することを
課題とする。 【解決手段】 カルボキシル末端基を有するフルオロポ
リオキシアルキレンを、その陽イオンとの塩の触媒量を
使用し、pH<5の水溶液中、120℃〜180℃、2
〜80気圧で、脱カルボキシル化することによる-OCF2H
のような末端基を有し、120〜3000の数平均分子
量を有するフルオロポリオキシアルキレンの製造方法に
より、上記の課題を解決する。
Description
端基-OCF2COOH、-OCF2CF2COOH、-OCF(CF3)COOHを有する
パーフルオロポリオキシアルキレンを、パーフルオロポ
リオキシアルキレンのカルボン酸塩の触媒量の存在下で
脱カルボキシ化することにより-OCF2H、-OCF2CF2Hと-OC
F(CF3)Hが選択された少なくとも1つの水素化末端基と
数平均分子量120〜3000を有するパーフルオロポ
リオキシアルキレンの製造方法に関する。
20〜3000のパーフルオロポリオキシアルキレン
は、環境面で有害として禁止されているCFCsとHCFCsの
代替としての冷媒、熱交換剤、発泡剤、エアゾール用噴
霧剤、作動液及び溶剤として使用できる。事実上、パー
フルオロポリオキシアルキレンは有害でなく、零に等し
いオゾンへの衝撃(ODP=0)と潜在的な温室効果(GWP)が
低い。
CF2COOH、-OCF2CF2COOHと-OCF(CF3)COOHの末端基を持つ
パーフルオロポリオキシアルキレンのアルカリ塩をpH5
〜9で、140℃〜170℃の温度で、少なくとも4気
圧の圧で脱カルボキシ反応による上記タイプの水素化末
端基を有するパーフルオロポリオキシアルキレンを作る
ことが知られている(例えば、特許文献1参照)。
が大量で、しかも取り扱いや分離が困難であるカルボン
酸塩および/またはジカルボン塩が、反応物中に大量に
生成され不利である。それ故前記の工業プラントで行う
方法は、カルボン酸塩および/またはジカルボン酸塩を
除去するのにパージを必要とする。この操作により、脱
カルボキシル基化されるフルオロポリオキシアルキレン
塩のかなりの部分の量が、損なわれる。脱カルボキシル
化される塩が高コストであることを考えると、さらなる
プラントが必要となる。
は、予期に反し意外に、後述される本発明の方法を使用
することにより公知方法の欠点を避けることを見出し
た。
は、-OCF2COOH、-OCF2CF2COOHおよび-OCF(CF3)COOHから
選択された1つまたは2つの末端基を有する対応するパ
ーフルオロポリオキシアルキレンを、-OCF2COOZ、-OCF2
CF2COOZおよび-OCF(CF3)COOZ〔但し、Zは、イオン半径
≧0.95Åを有する、周期律表のグループIa、Ibか
ら選択された1価の陽イオンまたはZは、NR4 +(Rは水
素またはC1−C4アルキル基。)〕から選択された1つま
たは2つの末端基を有するパーフルオロポリオキシアル
キレンで形成された塩の触媒量の存在下で、Zと脱カル
ボキシル化されるパーフルオロポリオキシアルキレンの
-COOHの当量比として、0.01〜0.08好ましくは
0.01〜0.05を使用し、120℃〜180℃の温
度で、水の存在下、pH<5で、2〜80気圧、好まし
くは3〜40気圧のもとで、脱カルボキシル化すること
からなる-OCF2H、-OCF2CF2Hおよび-OCF(CF3)Hから選択
された1つまたは2つの末端基と120〜3000の数
平均分子量を有するパーフルオロポリオキシアルキレン
の製造方法が提供される。
CF2COOHおよび-OCF(CF3)COOHの末端基を有するパーフル
オロオキシアルキレンが、パーフルオロオキシアルキレ
ン繰り返し単位で形成され、前記単位が高分子鎖に沿っ
て統計学的に分布しており、(CF2CF2O)、(CF2O)、
(CF2CF(CF3)O)、(CF(CF3)CF2O)、(CF(CF3)O)、
(CF2CF2CF 2O)、(CF2CF(OX)O)、(CF(OX)O) 〔但
し、式中 X=-(R´O)uR"、R´=-CF2-、-CF2CF2-、-CF2C
F(CF3)-、u=1〜6(整数)、R"=-(CF2)kCF3、k=0
〜4(整数)〕選択される。
および-OCF(CF3)COOHの末端基を有するパーフルオロポ
リオキシアルキレンは、下記に示す構造を有する。
F3)COOH、T1=-CF3、-C2F5、-C3F7、CF2COOH、-CF2CF2CO
OH、-CF(CF3)COOH Y=-F、-CF3およびX=-(R´O)uR"、R´=-CF2、-CF2CF
2-、-CF2CF(CF3)-、u=0〜6、R"=-(CF2)kCF3、k=0
〜4(整数)、r=0または1、a,b,c,d,m,n,p,qお
よびsは、120〜3000の数平均分子量のような平
均値。〕。
OOH、-OCF2CF2COOHおよび-OCF(CF3)COOHを有するパーフ
ルオロポリオキシアルキレンは、1つまたは2つのアシ
ルフルオライド-OCF2COF、-OCF2CF2COFおよび-OCF(CF3)
COF末端基を有する対応するパーフルオロポリオキシア
ルキレンを加水分解して、次いで蒸留、または過剰の水
が使用されると水性HF相の分離によるHFの分離で作
られる。
有するパーフルオロポリオキシアルキレンは、このよう
な公知の化合物で、パーフルオロオキシアルキレンが繰
り返し単位で形成され、前記繰り返し単位が高分子鎖に
沿って統計学的に分布しており、繰り返し単位は(CF2C
F2O)、(CF2O)、(CF2CF(CF3)O)、(CF(CF3)CF2O)、(CF
(CF3)O)、(CF2CF2CF2O)、(CF2CF(X)O)、(CF(O
X)O)である。〔なおXは前述の通りである〕。
飽和のモノマー、例えば、ヘキサフッ化プロペン、テト
ラフッ化エチレン、パーフルオロビニルエーテルやこれ
らの混合物の光酸化法または上記不飽和のモノマーエポ
キシドのアニオン性のオリゴマー化によって得られる。
COOZを有し、(ここでZは、イオン半径≧0.95Åを
有する周期律表のIa、Ibから選択された1価陽イオ
ンまたはZは、NR4 +(Rは水素またはC1−C4アルキル
基)から選択された1または2の末端基を有するすパー
フルオロポリオキシアルキレン塩の触媒量とは、Zと脱
カルボキシル化されるパーフルオロポリオキシアルキレ
ンのCOOH当量の比が、0.01〜0.08好ましく0.
01〜0.05の範囲を意味する。
シアルキレン塩は、少なくとも1つの末端基のグループ
が-OCF2COOH、-OCF2CF2COOH、-OCF(CF3)COOHを有するパ
ーフルオロポリオキシアルキレンを前で定義したような
1価陽イオンZの化合物で塩にすることにより作成され
る。前記化合物の例は、前記1価の陽イオンの水酸化物
及び弱酸(例えば、酢酸、ほう酸、カルボン酸)との塩
である。グループIa、Ibの1価の陽イオンとしてはN
a+、K+、Rb、Cs、またはAg+好ましくはK+、Cs+が例と
して使用可能である。脱カルボキシ化に付されるパーフ
ルオロポリオキシアルキレンと同じパーフルオロポリオ
キシアルキレンと1価陽イオンZとの塩が好ましい。
び-OCF(CF3)COOHの末端基をもつパーフルオロポリオキ
シアルキレンが水溶性媒体中、200℃まで加熱して行
ったが、脱カルボキシ化はおこらなっかたことからみ
て、意外な結果である。
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
H (m/n=2.4)を有し、数平均分子量は650のα
-ω-パーフルオロポリオキシアルキルジカルボン酸の6
0.5g(テトラフルオロエチレンと酸素との光酸化に
由来するフルオロアシル末端基(-OCF2COF-)を有する
画分の加水分解によって得られる、9.3×10-2Mに相
当)を、適当に、FEPタイプのパーフルオロ化コポリ
マーコーティングで被覆され、検温用の内部プローブ、
攪拌器、圧測定用のマノメータを備えた400mlのオ
ートクレーブ中の、200mlの水に加える。
れる酸末端基と遊離酸末端基の当量比が0.033で、
3mMの酸を塩にするように加える。溶液のpHは1.
2である。反応温度は、160℃で、その状態で6時間
保持される。室温まで冷却され、2つの相で形成された
反応物を取り出し、上側の水溶性の層と下側の有機層が
分離される。有機層は49.8gのフッ化化合物から形
成され、NMR19Fと1H分析で、次の構造を持つ。 T-CF2O(CF2CF2O)m(CF2O)n CF2-T ここでT末端基はカルボン酸と水素末端基で、2.9の
比を示す。m/nの比は2.4であり、数平均分子量は
536である。得られた化合物と末端基に基づくバラン
スから、26%の変換率で、99.6%の選択性であ
る。
H (m/n=2.4)を有し、数平均分子量は650であ
るα-ω-パーフルオロポリオキシアルキルジカルボン酸
58.6g(テトラフルオロエチレンと酸素との光酸化
に由来するフルオロアシル末端基(-OCF2COF-)を有す
る画分の加水分解によって得られる、9.3×10-2Mに相
当)を、適当に、FEPタイプのパーフルオロ化コポリ
マーコーティングで被覆され、検温用の内部プローブ、
攪拌器、圧測定用のマノメータを備えた500mlのオ
ートクレーブ中の160mlの水に加える。
mMの酸を塩にするように加える。塩と遊離酸末端基の
当量比が0.028に相当する。溶液のpHは1.2で
ある。反応温度は、160℃で、その状態で10時間保
持される。室温まで冷却され、2つの相で形成された反
応物を取り出し、上側の水溶性の層と下側の有機層は分
離される。有機層は41.4gのフッ化化合物から形成
され、NMR19Fと1H分析で、次の構造を持つ。 T-CF2O(CF2CF2O)m(CF2O)n CF2-T ここでT末端基にHとCOOH末端基間で、39の比を
示す。m/nの比は2.4であり、数平均分子量は57
0である。得られた化合物と末端基に基づくバランスか
ら、98%の変換率で、80.2%の選択性である。
することより、化合物39gが得られ、その化合物は次
の構造を有していた。 HCF2O(CF2CF2O)m(CF2O)n CF2H m/nの比は2.4であり、数平均分子量は562であ
る。
2O)m(CF2O)m(CF2O)nCF2COOH (m/n=2.6)を有し、数平均分子量950の、α
-ω-パーフルオロポリオキシアルキルジカルボン酸の1
05g(テトラフルオロエチレンと酸素での光酸化に由
来するフルオロアシル末端基(-OCF2COF-)を有する画
分の加水分解によって得られる、9×10-2Mに相当)
を、適当に、FEPタイプのパーフルオロ化コポリマー
コーティングで被覆され、検温用の内部プローブ、攪拌
器、圧測定用のマノメータを備えた500mlのオート
クレーブ中の250mlの水に加える。0.5M酢酸セ
シウム溶液22mlを、塩と遊離酸末端基の当量比が
0.5で、11mMの酸を塩にするように加え、溶液の
pHは1.4である。反応温度は、130℃で、その状
態で10時間保持される。室温まで冷却され、2つの相
で形成された反応物を濾過し、上側の水溶性の層と下側
の有機層は分離される。有機層は97gのフッ化化合物
から形成され、NMR19Fと1Hが分析で、次の構造を持
つ。 T-CF2O(CF2CF2O)m(CF2O)n CF2 T ここでT末端基は、59に等しいH/COOHの比を示す。m
/nの比は2.6であり、数平均分子量は940であ
る。得られた化合物と末端基に基づくバランスから、9
8.5%の変換率で、93.4%の選択性である。得ら
れた化合物を3gのアルミナと処理し濾過することで、
89gの下記の化合物が得られた。 HCF2O(CF2CF2O)m(CF2O)n CF2 H 数平均分子量は935で、m/nの比は2.6である。
と、200℃で反応させること以外は、実施例1と同様
に操作した。室温まで冷却し、初期状態に圧力変動は認
められない。放出される化合物は、2層である。重い層
は分離され、真空乾燥され、IRとMNR19Fが分析さ
れる。回収される化合物は原料に等しい構造と、数平均
分子量を有する。この事実は、パーフルオロアルカンジ
カルボン酸が水溶性媒体中では200℃までの温度では
脱カルボキシ反応を起こしていないことを示す。
キシアルキレンの製造方法であり、反応選択性が高く、
低コストで製造が可能なパーフルオロポリオキシアルキ
レンの製造方法を提供することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 -OCF2COOH、-OCF2CF2COOHと-OCF(CF3)CO
OHから選択された1つまたは2つの末端基を有する対応
するパーフルオロポリオキシアルキレンを、-OCF2COO
Z、-OCF2CF2COOZおよび-OCF(CF3)COOZ〔但し、Zは、イ
オン半径≧0.95Åを有する、周期律表のグループI
a、Ibから選択された1価の陽イオンまたはZは、NR4 +
(Rは水素またはC1−C4アルキル基。)〕から選択され
た1つまたは2つの末端基を有するパーフルオロポリオ
キシアルキレンで形成された塩の触媒量の存在下で、Z
と脱カルボキシル化されるパーフルオロポリオキシアル
キレンの-COOHの当量比として、0.01〜0.08、
好ましくは0.01〜0.05を使用し、120℃〜1
80℃の温度で、水の存在下、pH<5で、2〜80気
圧、好ましくは3〜40気圧の圧力で、脱カルボキシル
化することからなる-OCF2H、-OCF2CF2Hおよび-OCF(CF3)
Hから選択された1つまたは2つの末端基と120〜3
000の数平均分子量を有するパーフルオロポリオキシ
アルキレンの製造方法。 - 【請求項2】 少なくとも1つ-OCF2COOH、-OCF2CF2COO
Hおよび-OCF(CF3)COOHの末端基を有するパーフルオロオ
キシアルキレンが、パーフルオロオキシアルキレン繰り
返し単位で形成され、前記単位が高分子鎖に沿って統計
学的に分布しており、(CF2CF2O)、(CF2O)、(CF2CF
(CF3)O)、(CF(CF3)CF2O)、(CF(CF 3)O)、(CF2CF2C
F2O)、(CF2CF(OX)O)、(CF(OX)O) 〔但し、式中 X=
-(R´O)uR"、R´=-CF2-、-CF2CF2-、-CF2CF(CF3)-、u
=1〜6(整数)、R"=-(CF2)kCF3、k=0〜4(整
数)〕から選択される請求項1に記載のパーフルオロポ
リオキシアルキレンの製造方法。 - 【請求項3】 少なくとも1つ-OCF2COOH、-OCF2CF2COO
Hおよび-OCF(CF3)COOHの末端基を有するパーフルオロポ
リオキシアルキレンが、次の構造 【化1】 〔但し、式中、T2=-CF2COOH、-CF2CF2COOH, - CF(C
F3)COOH、T1=-CF3、-C2F5、-C3F7、CF2COOH、-CF2CF2CO
OH、-CF(CF3)COOH Y=-F、-CF3およびX=-(R´O)uR"、u=0〜6、R´=-C
F2、-CF2CF2-、-CF2CF(CF3)-、R"=-(CF2)kCF3、k=0
〜4(整数)、r=0または1 a,b,c,d,m,n,p,qおよびsは、120〜3000の数
平均分子量のような平均値。〕を有する請求項1または
2に記載のパーフルオロポリオキシアルキレンの製造方
法。 - 【請求項4】 1価の陽イオンのグループが、Na+、
K+、Rb+、Cs+またはAg +から選択され、好ましくは
K+、Cs+である請求項1〜3の何れか1つに記載のパー
フルオロポリオキシアルキレンの製造方法。 - 【請求項5】 1価の陽イオンZの塩が、脱カルボキシ反
応に付された同じパーフルオロポリオキシアルキレンか
ら得られる請求項1〜4の何れか1つに記載のパーフル
オロポリオキシアルキレンの製造方法。
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