JP2003335788A - SiH基を含有する含窒素有機系化合物の製造方法 - Google Patents

SiH基を含有する含窒素有機系化合物の製造方法

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晴美 坂本
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賢治 岡田
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克哉 大内
Shigeru Hagimori
萩森  茂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定的にSiH基を含有する含窒素有機系化合
物を製造できる手段を提供すること。 【解決手段】SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重
結合を1分子中に少なくとも2個含有する含窒素有機化
合物(A)とSiH基を1分子中に少なくとも2個含有
する化合物(B)を金属原子を有するヒドロシリル化触
媒(C)の存在下で反応させる際に、酸素(D)の存在
した状態でヒドロシリル化反応を行ない、(A)成分中
のSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合が残存
した状態で反応を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SiH基を含有す
る含窒素有機系化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】SiH基を含有する有機系化合物は、S
iH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合を含有する
有機化合物に対する相溶性が一般に良好であるため、S
iH基を含有するシリコーン系化合物では対応しきれな
い種々の物性を有する硬化物を得ることができる。この
ようなSiH基を含有する有機系化合物の製造法が、特
開昭50−100号公報、特開平3−95266号公
報、特開平5−320173号公報、特開平8―143
778号公報などに開示されている。またSiH基を含
有する含窒素有機系化合物の製造法が、特開昭50−1
00号公報、特開平3−95266号公報、特開平5−
320173号公報に開示されている。
【0003】特開昭50−100号公報では、SiH基
を含有するイソシアヌル酸系の含窒素有機系化合物の製
造法が実施例3に開示されているが、小スケールでの製
造例であるとともに、気相部の雰囲気および反応終了時
のSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合の残存
量に関しては明細書および実施例中に開示されていな
い。また該公報の明細書中では、SiH基やSiH基と
反応性を有する炭素−炭素二重結合等の活性な基が多数
存在すると空気中の水分、酸素と反応し、劣化を起こす
恐れのあることが開示されている。特開平3−9526
6号公報では、SiH基を含有する有機系化合物を製造
する際に用いることのできるSiH基と反応性を有する
炭素−炭素二重結合を含有する有機化合物として含窒素
有機系化合物が例示されているが、気相部の雰囲気およ
び反応終了時のSiH基と反応性を有する炭素−炭素二
重結合の残存量に関する開示はない。実施例にはSiH
基を含有する含窒素有機系化合物の製造例はなく、また
SiH基を含有する含窒素有機系化合物ではない有機系
化合物の製造例は全て窒素雰囲気下で行われている。特
開平5−320173号公報では、SiH基を含有する
イミド系の含窒素有機系化合物の製造法が開示されてい
るが、気相部の雰囲気および反応終了時のSiH基と反
応性を有する炭素−炭素二重結合の残存量に関する開示
はない。また実施例も小スケールの製造例である。
【0004】ヒドロシリル化反応の制御を、白金触媒に
対する酸素の溶液濃度を制御することにより行なう方法
が特開平5−213972号公報に開示されているが、
SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合を反応終
了時に残存させる重要性に関する開示はない。窒素原子
を含有する化合物は金属原子に対する配位能力が高いた
めに、金属原子を有するヒドロシリル化触媒を用いてS
iH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合を含有する
化合物とSiH基を含有する化合物を反応させる際に
は、窒素原子を含有する化合物の存在がヒドロシリル化
触媒の活性を低下させることが良く知られている。この
性質を利用して、特定の窒素原子を含有する化合物を少
量添加することにより金属原子を有するヒドロシリル化
触媒の触媒活性を制御する方法が特開平8−14377
8号公報に、ヒドロシリル化反応により得られたSiH
基を含有する有機系化合物の貯蔵安定性を改善する方法
が特開平8−157604号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】SiH基と反応性を有
する炭素−炭素二重結合を1分子中に少なくとも2個含
有する有機化合物が含窒素有機化合物である場合、その
反応系中の存在量が前述の場合と比較して非常に多いた
め、目的とするSiH基を含有する含窒素有機系化合物
を製造するには、金属原子を有するヒドロシリル化触媒
を多く用いる必要がある。金属原子を有するヒドロシリ
ル化触媒を多く用いることは、コスト上および製造中あ
るいは製品貯蔵中の安定性上好ましくない。また小スケ
ールでの検討で見出された製造条件を単純にスケールア
ップするだけでは、製造途中に反応が停止するなど、目
的とするSiH基を含有する含窒素有機系化合物が安定
的に得られないという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる実情
に鑑み鋭意研究した結果、SiH基と反応性を有する炭
素−炭素二重結合を1分子中に少なくとも2個含有する
含窒素有機化合物(A)とSiH基を1分子中に少なく
とも2個含有する化合物(B)を金属原子を有するヒド
ロシリル化触媒(C)の存在下で反応させる際に、酸素
(D)の存在した状態でヒドロシリル化反応を行ない、
(A)成分中のSiH基と反応性を有する炭素−炭素二
重結合が残存した状態で反応を終了することにより、安
定的にSiH基を含有する含窒素有機系化合物を製造で
きることを見出し、本発明に到達した。
【0007】すなわち本発明は、SiH基と反応性を有
する炭素−炭素二重結合を1分子中に少なくとも2個含
有する含窒素有機化合物(A)とSiH基を1分子中に
少なくとも2個含有する化合物(B)を金属原子を含有
するヒドロシリル化触媒(C)の存在下で反応させてS
iH基を含有する含窒素有機系化合物を製造する際に、
酸素(D)の存在した状態でヒドロシリル化反応を行な
い、(A)成分中のSiH基と反応性を有する炭素−炭
素二重結合が残存した状態で反応を終了することを特徴
とする、SiH基を含有する含窒素有機系化合物の製造
方法(請求項1)、SiH基と反応性を有する炭素−炭
素二重結合を1分子中に少なくとも2個含有する含窒素
有機化合物(A)が、下記一般式(1)
【0008】
【化5】 (式中R1は炭素数1〜50の一価の有機基を表し、そ
れぞれのR1は異なっていても同一であってもよく、こ
れらR1の少なくとも2個はSiH基と反応性を有する
炭素−炭素二重結合を有する基である。)で表されるイ
ソシアヌル酸系化合物、下記一般式(2)
【0009】
【化6】 (式中R1は炭素数1〜50の一価の有機基を表し、そ
れぞれのR1は異なっていても同一であってもよく、こ
れらR1の少なくとも2個はSiH基と反応性を有する
炭素−炭素二重結合を有する基である。)で表されるシ
アヌル酸系化合物、下記一般式(3)
【0010】
【化7】 (式中R2は炭素数4〜30の4価の有機基を表し、R3
はSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合を有す
る炭素数1〜50の一価の有機基を表し、それぞれのR
3は異なっていても同一であってもよい。)で表される
イミド系化合物、からなる群より選ばれる少なくとも一
の成分である、請求項1ないし2に記載のSiH基を含
有する含窒素有機系化合物の製造方法(請求項2)、S
iH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合を1分子中
に少なくとも2個含有する含窒素有機化合物(A)が、
下記一般式(4)
【0011】
【化8】 (式中R3はSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重
結合を含有する炭素数1〜50の一価の有機基を表
す。)で表されるSiH基と反応性を有する炭素−炭素
二重結合を有する基を、1分子中に少なくとも2個含有
する含窒素有機化合物である、請求項1ないし2に記載
のSiH基を含有する含窒素有機系化合物の製造方法
(請求項3)、SiH基を1分子中に少なくとも2個含
有する化合物(B)が、常圧における沸点が200℃以
下である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のS
iH基を含有する含窒素有機系化合物の製造方法(請求
項4)、SiH基を1分子中に少なくとも2個含有する
化合物(B)が、1,3,5−トリメチルシクロトリシ
ロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラ
シロキサン、1,3,5,7,9−ペンタメチルシクロ
ペンタシロキサンからなる群より選ばれる少なくとも一
の成分である、請求項4に記載のSiH基を含有する含
窒素有機系化合物の製造方法(請求項5)、である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明の(A)成分であるSiH基と反応
性を有する炭素−炭素二重結合を1分子中に少なくとも
2個含有する含窒素有機化合物について説明する。
【0014】SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重
結合を1分子中に少なくとも2個含有する含窒素有機化
合物は、SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合
を1分子中に少なくとも2個含有する含窒素有機化合物
であれば特に制限がなく種々の化合物を用いることがで
きる。
【0015】入手性の点から好ましいSiH基と反応性
を有する炭素−炭素二重結合を1分子中に少なくとも2
個含有する含窒素有機化合物としては、下記一般式
(1)
【0016】
【化9】 (式中R1は炭素数1〜50の一価の有機基を表し、そ
れぞれのR1は異なっていても同一であってもよく、こ
れらR1の少なくとも2個はSiH基と反応性を有する
炭素−炭素二重結合を含有する基である。)で表される
イソシアヌル酸系化合物、下記一般式(2)
【0017】
【化10】 (式中R1は炭素数1〜50の一価の有機基を表し、そ
れぞれのR1は異なっていても同一であってもよく、こ
れらR1の少なくとも2個はSiH基と反応性を有する
炭素−炭素二重結合を含有する基である。)で表される
シアヌル酸系化合物、下記一般式(3)
【0018】
【化11】 (式中R2は炭素数4〜30の4価の有機基を表し、R3
はSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合を含有
する炭素数1〜50の一価の有機基を表し、それぞれの
3は異なっていても同一であってもよい。)で表され
るイミド系化合物などが例示できる。
【0019】上記一般式(1)および(2)のR1とし
ては、入手性の点からは、炭素数1〜20の一価の有機
基であることが好ましく、炭素数1〜10の一価の有機
基であることがより好ましく、炭素数1〜4の一価の有
機基であることがさらに好ましい。これらの好ましいR
1の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、フェニル基、ベンジル基、フェネチル基、ビニ
ル基、アリル基、グリシジル基、
【0020】
【化12】 等が挙げられるが、これらR1の少なくとも2個はSi
H基と反応性を有する炭素−炭素二重結合を含有する基
である。
【0021】SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重
結合を含有する基は、炭素数1〜20の一価の有機基で
あることが好ましく、炭素数1〜10の一価の有機基で
あることがより好ましく、炭素数1〜4の一価の有機基
であることがさらに好ましい。これらの好ましいSiH
基と反応性を有する炭素−炭素二重結合を含有する基の
例としては、ビニル基、アリル基、
【0022】
【化13】 等が挙げられる。
【0023】反応性の点からSiH基と反応性を有する
炭素−炭素二重結合を1分子中に少なくとも2個含有す
る含窒素有機化合物(A)は、下記一般式(4)
【0024】
【化14】 (式中R3はSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重
結合を含有する炭素数1〜50の一価の有機基を表
す。)で表されるSiH基と反応性を有する炭素−炭素
二重結合を有する基を、1分子中に少なくとも2個含有
する含窒素有機化合物が好ましく、これら少なくとも2
個のSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合を有
する基は異なっていても同一であってもよい。
【0025】反応性と粘度の点からSiH基と反応性を
有する炭素−炭素二重結合を1分子中に少なくとも2個
含有する含窒素有機化合物(A)は、下記一般式(1)
【0026】
【化15】 (式中R1は炭素数1〜50の一価の有機基を表し、そ
れぞれのR1は異なっていても同一であってもよく、こ
れらR1の少なくとも2個はSiH基と反応性を有する
炭素−炭素二重結合を有する基である。)で表されるイ
ソシアヌル酸系化合物であることがより好ましい。
【0027】以上のような一般式(1)で表されるイソ
シアヌル酸系化合物の好ましい具体例としては、トリア
リルイソシアヌレート、
【0028】
【化16】 等が挙げられ、より好ましい具体例はトリアリルイソシ
アヌレート、
【0029】
【化17】 である。
【0030】(A)成分は単独もしくは2種以上のもの
を混合して用いることが可能である。
【0031】本発明の(B)成分であるSiH基を1分
子中に少なくとも2個含有する化合物について説明す
る。
【0032】SiH基を1分子中に少なくとも2個含有
する化合物は、特に制限がなく種々の化合物を用いるこ
とができる。
【0033】好ましいSiH基を1分子中に少なくとも
2個含有する化合物としては、下記一般式(5)
【0034】
【化18】 (但し、式中R4〜R6はそれぞれ同一もしくは異種の置
換もしくは非置換のアルキル基、シクロアルキル基又は
アリール基であり、nは2以上の整数、mは0以上の整
数で、n+mは3以上の整数である。)で表される環状
ポリオルガノシロキサン、下記一般式(6)
【0035】
【化19】 (但し、式中R7〜R13はそれぞれ同一もしくは異種の
置換もしくは非置換のアルキル基、シクロアルキル基又
はアリール基であり、Xは水素原子、置換もしくは非置
換のアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基であ
り、Xが水素原子のときpは0以上の整数、Xが水素原
子でないときpは2以上の整数であり、qは0以上の整
数である。)で表される鎖状ポリオルガノシロキサンが
例示できる。具体的には、1,3,5−トリメチルシク
ロトリシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシク
ロテトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタメチ
ルシクロペンタシロキサン、1,3,5−トリフェニル
シクロトリシロキサン、1,3,5,7−テトラフェニ
ルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペン
タフェニルシクロペンタシロキサン、1,1,3,3−
テトラメチルジシロキサン、1,1,3,3,5,5−
ヘキサメチルトリシロキサン、1,1,3,3,5,
5,7,7−オクタメチルテトラシロキサン、1,1,
1,3,5,7,7,7−オクタメチルテトラシロキサ
ン、末端トリメチルシリル基封止メチル水素シロキサン
重合体(Hオイル)、ジメチルシロキサン/メチル水素
シロキサン共重合体などが挙げられる。
【0036】これらのSiH基を1分子中に少なくとも
2個含有する化合物うち、反応後に脱揮回収が困難でな
いため、常圧における沸点が200℃以下である化合物
がより好ましい。具体的には1,3,5−トリメチルシ
クロトリシロキサン(沸点135℃未満)、1,3,
5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン(沸点1
35℃)、1,3,5,7,9−ペンタメチルシクロペ
ンタシロキサン(沸点170℃)、1,1,3,3−テ
トラメチルジシロキサン(沸点70℃)、1,1,3,
3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン(沸点128
℃)、1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチル
テトラシロキサン(沸点170℃)などが挙げられる。
【0037】中でも入手性と相溶性の点から、1,3,
5−トリメチルシクロトリシロキサン、1,3,5,7
−テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,
7,9−ペンタメチルシクロペンタシロキサンか好まし
く、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキ
サンが特に好ましい。
【0038】(B)成分は単独もしくは2種以上のもの
を混合して用いることが可能である。
【0039】また30重量%以下の範囲内でトリメチル
シラン、トリエチルシランなどのトリアルキルシラン
類、ペンタメチルジシロキサン、1,1,1,3,3,
5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、1,1,1,
3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサンなどSi
H基を1分子中1個含有する化合物類を(B)成分に添
加あるいは(B)成分の副生成物として含有させてもよ
い。
【0040】上述した(A)成分中のSiH基と反応性
を有する炭素−炭素二重結合のモル数と(B)成分中の
SiH基のモル数の比は、SiH基が過剰であれば特に
限定されないが、1:1.1〜1:100であることが
好ましい。SiH基が小過剰であると得られるSiH基
を含有する含窒素有機系化合物の粘度が高く、また反応
の制御が困難であるため好ましい下限は1:2、より好
ましい下限は1:4、さらにより好ましい下限は1:6
である。SiH基が大過剰であるとSiH基を含有する
含窒素有機系化合物の収量が低下したり、副反応が起こ
りやすくなるため、好ましい上限は1:50であり、よ
り好ましい上限は1:25、さらにより好ましい上限は
1:15である。好ましい範囲は(A)成分の含窒素有
機化合物1分子中のSiH基と反応性を有する炭素−炭
素二重結合の数と、(B)成分の化合物1分子中のSi
H基の数により異なる。
【0041】本発明の(C)成分である金属原子を含有
するヒドロシリル化触媒について説明する。
【0042】用いることのできる金属原子を含有するヒ
ドロシリル化触媒としては特に制限されず、白金の単
体、アルミナ、シリカ、活性炭等の担体に固体白金を担
持させたもの、塩化白金酸、塩化白金酸とアルコール、
アルデヒド、ケトン等との錯体、白金−オレフィン錯体
(例えば、Pt(CH2=CH22(PPh32、Pt
(CH2=CH22Cl2)、白金−ビニルシロキサン錯
体(例えば、Pt(ViMe2SiOSiMe2
i)n、Pt[(MeViSiO)4m)、白金−ホス
フィン錯体(例えば、Pt(PPh34、Pt(PBu
34)、白金−ホスファイト錯体(例えば、Pt[P
(OPh)34、Pt[P(OBu)34)(式中、M
eはメチル基、Buはブチル基、Viはビニル基、Ph
はフェニル基を表し、n、mは、整数を示す。)、ジカ
ルボニルジクロロ白金、カールシュテト(Karste
dt)触媒、また、アシュビー(Ashby)の米国特
許第3159601号及び3159662号明細書中に
記載された白金−炭化水素複合体、ならびにラモロー
(Lamoreaux)の米国特許第3220972号
明細書中に記載された白金アルコラート触媒が挙げられ
る。更に、モディック(Modic)の米国特許第35
16946号明細書中に記載された塩化白金−オレフィ
ン複合体も本発明において有用である。
【0043】また、白金化合物以外の触媒としては、R
hCl(PPh)3、RhCl3、RhAl23、RuC
3、IrCl3、FeCl3、AlCl3、PdCl2
2H2O、NiCl2、TiCl4などが挙げられる。
【0044】これらの中では、触媒活性の点から塩化白
金酸、白金−オレフィン錯体、白金−ビニルシロキサン
錯体等が好ましい。また、これらの触媒は単独で使用し
てもよく、2種以上併用してもよい。
【0045】金属原子を含有するヒドロシリル化触媒の
添加量は特に限定されないが、十分な反応性と、製造さ
れたSiH基を含有する含窒素有機系化合物の貯蔵安定
性の確保の点から、SiH基と反応性を有する炭素−炭
素二重結合1モルに対して10-8モルから10-2が好ま
しく、より好ましい下限は10-6モルであり、より好ま
しい添加量の上限は10-3モル、さらに好ましい添加量
の上限は10-4モルである。
【0046】(C)成分である金属原子を含有するヒド
ロシリル化触媒の添加方法としては、(C)成分と
(B)成分を予め混合しておき、ここへ(A)成分を添
加してもよく、(C)成分と(A)成分を予め混合して
おき、これを(B)成分に添加してもよい。また、
(C)成分と(A)成分を同時ではない方法で独立して
(B)成分に添加してもよい。
【0047】本発明の(D)成分である酸素について説
明する。(D)成分である酸素の供給形態としては特に
制限されないが、空気、除湿空気、窒素ガスに一定割合
の酸素ガスを混合した酸素含有窒素として供給すること
が好ましい。水分の混入による副反応を抑制するため、
除湿空気あるいは酸素含有窒素が好ましい。気相部を爆
発雰囲気にならないようにするため、また酸素の過剰供
給による副反応抑制のため、窒素ガスに一定割合の酸素
ガスを混合した酸素含有窒素がより好ましい。酸素含有
窒素中の酸素含有量は0.1体積%から10体積%が好
ましく、より好ましい下限は1体積%、さらに好ましい
下限は2体積%であり、より好ましい上限は6体積%、
さらに好ましい上限は4体積%である。
【0048】(D)成分の反応系への供給方法は、空
気、除湿空気あるいは酸素含有窒素を、原料あるいは反
応液に対するバブリング、反応容器気相部の置換などに
より行なうことができる。また両者を併用することも可
能である。大気下に開放された反応容器に原料を仕込む
ことによっても反応系への酸素の供給は可能である。反
応系への酸素の供給は1回のみでも良く、複数回行なっ
ても良い。また連続でも良く、断続的でもよい。また加
圧により酸素供給量を増加させてもよい。
【0049】上述の方法で反応系へ酸素を供給すること
により酸素の存在した状態でヒドロシリル化反応を行な
うことができる。前記(A)成分と前記(B)成分を前
記(C)成分の存在下、窒素雰囲気で反応を行ない、ヒ
ドロシリル化の反応速度が低下した場合に、上述の方法
で反応系へ酸素を供給することにより反応を継続させ、
目的とするSiH基を含有する含窒素有機系化合物を製
造することもできる。また上述の方法で予め反応系に酸
素を供給しておいた状態で反応を開始し、反応速度が低
下した場合あるいは反応速度を低下させないように酸素
を供給することによっても目的とするSiH基を含有す
る含窒素有機系化合物を製造することができる。
【0050】本発明においては、前記(A)成分と前記
(B)成分を前記(C)成分である金属原子を含有する
ヒドロシリル化触媒の存在下で反応させてSiH基を含
有する含窒素有機系化合物を製造する際に、酸素(D)
の存在した状態で反応を行なうが、前記(A)成分中の
SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合が残存し
た状態で反応を終了させることが重要である。(C)成
分である金属原子を含有するヒドロシリル化触媒の存在
下、SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合が存
在しない状態で酸素が供給され続けると、酸素とSiH
基含有化合物が関与した副反応により高分子量体が生成
して高粘度化したり、製品の貯蔵安定性を低下させる原
因となることがある。従って、本反応により得られるS
iH基を含有する含窒素有機系化合物中のSiH基と反
応性を有する炭素−炭素二重結合の反応率は100%未
満であることが好ましく、99%以下がより好ましい。
本反応により得られるSiH基を含有する含窒素有機系
化合物はSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合
を1分子中に少なくとも2個含有する化合物と反応させ
ることにより硬化物を得ることができる。この場合は、
SiH基を含有する含窒素有機系化合物中のSiH基と
反応性を有する炭素−炭素二重結合の反応率は80%以
上であることが好ましく、90%以上がより好ましく、
95%以上がさらにより好ましい。SiH基と反応性を
有する炭素−炭素二重結合の反応率が30〜80%のも
のは加熱することによりそれ自身で硬化可能である。反
応液中のSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合
の存在量をモニターしながら、酸素供給量を制御するこ
とが好ましい。反応液中のSiH基と反応性を有する炭
素−炭素二重結合の存在量は、1H−NMR、ガスクロ
マトグラフィー、赤外スペクトルなどによりモニターす
ることができる。
【0051】ヒドロシリル化反応は、一般に0〜150
℃の温度範囲で行われるが、期待されない副反応が起こ
らないように制御し易くするために、60〜120℃で
行われるのが好ましい。反応温度の調節、反応系の粘度
の調節、副反応の抑制など必要に応じて、n−ペンタ
ン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの溶剤又はプロセスオイルなどの可塑
剤を用いてもよい。ヒドロシリル化反応を実施するため
の装置としては、特に制限はないが、各種原料及び溶媒
の沸点近傍以上の温度で反応を行う場合や、酸素供給の
ために加圧が必要な場合にはオートクレーブなどの耐圧
容器が好ましい。さらに、均一に反応を進行させるため
に、十分な攪拌能力を持った装置が好ましい。
【0052】本発明の製造法により得られたSiH基を
含有する含窒素有機系化合物を用いた硬化物は、電子材
料、光学材料、封止材、コーティング材などに用いるこ
とができる。
【0053】
【実施例】以下に、本発明の実施例および比較例を示す
が、本発明は以下によって限定されるものではない。 (実施例1)5Lの四つ口フラスコに、攪拌装置、滴下
漏斗、冷却管をセットした。窒素雰囲気下でこのフラス
コにトルエン1800g、1,3,5,7−テトラメチ
ルシクロテトラシロキサン1440g(6.0mol)
を入れ、攪拌しながら反応液温を100℃に加熱した。
トリアリルイソシアヌレート200g(0.80mo
l)、トルエン200g及び白金ビニルシロキサン錯体
のキシレン溶液(白金として3wt%含有)1.44m
lの混合液を35分かけて一定速度で滴下した。約4割
を滴下した時に最高温度106℃を記録したが、その後
反応液温は低下し、滴下終了時は99℃であった。反応
時間40分(滴下開始を反応時間0とした)に少量サン
プリングし、1H−NMRで求めたアリル基反応率は6
0%であった。反応時間70分のアリル基反応率は62
%であり、反応はほとんど停止していた。反応時間80
分から135分まで反応液直上部へ3%酸素含有窒素を
20ml/minでフローした。反応時間100分およ
び130分のアリル基反応率はそれぞれ67%、71%
であった。酸素添加により反応の進行が確認された。反
応時間135分から225分まで反応液中へ3%酸素含
有窒素を20ml/minでバブリングした。反応時間
160分、190分、220分後のアリル基反応率はそ
れぞれ77%、83%、84%であった。反応速度が低
下したので反応時間225分から330分まで反応液中
へ3%酸素含有窒素を50ml/minでバブリングし
た。反応時間250分、310分後のアリル基反応率は
それぞれ88%、94%であった。330分で反応を終
了し、未反応の1,3,5,7−テトラメチルシクロテ
トラシロキサンとトルエンを減圧留去し、微黄色の液体
を得た。反応時間とアリル基反応率の関係を図1に示し
た。1H−NMR、GPCにより、このものは1,3,
5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサンのSiH
基の一部がトリアリルイソシアヌレートと反応した下記
構造を主成分とするSiH基を含有する含窒素有機系化
合物であることがわかった。
【0054】
【化20】 最終のアリル基反応率は96%、1,2−ジブロモメタ
ンを内部標準に用いて 1H−NMRによりSiH基の含
有量を求めたところ、8.2mmol/gのSiH基を
含有していることがわかった。室温2ヵ月の保存でもほ
とんど増粘はなかった。 (実施例2)5Lの四つ口フラスコに、攪拌装置、滴下
漏斗、冷却管をセットした。空気中でこのフラスコにト
ルエン1800g、1,3,5,7−テトラメチルシク
ロテトラシロキサン1440g(6.0mol)を入
れ、攪拌しながら反応液温を110℃に加熱した。トリ
アリルイソシアヌレート200g(0.80mol)、
トルエン200g及び白金ビニルシロキサン錯体のキシ
レン溶液(白金として3wt%含有)1.44mlの混
合液を50分かけて発熱状態を維持しながら連続的に滴
下した。滴下終了1時間後より約1時間間隔で6回、内
容積約500mlのバルーンに入れた空気を反応液中に
数分かけて送り込んだ。滴下終了から6時間反応を行な
1H−NMRで反応率アリル基反応率95%以上10
0%未満を確認した後、未反応の1,3,5,7−テト
ラメチルシクロテトラシロキサン及びトルエンを減圧留
去し、淡黄色の液体が得られた。最終のアリル基反応率
は96%、粘度は2.2Pa・s、1,2−ジブロモメ
タンを内部標準に用いて1H−NMRによりSiH基の
含有量を求めたところ、8.5mmol/gのSiH基
を含有していることがわかった。本生成物のGPC測定
をすると多峰性のクロマトグラムが得られたことから、
本生成物は混合物であることが示唆された。GPCの主
ピークを分取、1H−NMRおよび質量スペクトルを測
定すると、下記の構造を有することが確認された。ま
た、GPCのポリスチレン換算分子量4000以上の高
分子量成分は全面積の10%以下であった。
【0055】
【化21】 本生成物は冷蔵庫で3ヵ月以上保存してもほとんど増粘
はなかった。 (実施例3)2Lのオートクレーブに窒素下でトルエン
720g、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラ
シロキサン576g(2.4mol)を入れ、気相部を
6%酸素含有窒素で置換した。置換終了時の気相部の酸
素濃度は5.3%、内圧は1atmであった。攪拌しな
がら反応液温を110℃に加熱した。トリアリルイソシ
アヌレート80g(0.32mol)、トルエン80g
及び白金ビニルシロキサン錯体のキシレン溶液(白金と
して3wt%含有)580μlの混合液を調製した。ト
リアリルイソシアヌレート混合液の1/8を滴下管から
オートクレーブ中に投入すると、約1分で内温が上昇し
た。内温が平衡になった5分後に、6%酸素含有窒素で
2atmまで加圧しても内温変化はなかった。混合液投
入30分後に反応液のサンプリングを行ない、1H−N
MRで測定したアリル基の反応率は100%であった
(サンプリング1)。この時の気相部の酸素濃度は1.
6%であった。酸素濃度1.6%、内圧1atmでさら
にトリアリルイソシアヌレート混合液の1/8を滴下管
からオートクレーブ中に投入すると、投入後5分経過し
ても内温の上昇は観測されなかった。6%酸素含有窒素
を加えて2atmにするとすぐに発熱が観測された。混
合液投入30分後に反応液のサンプリングを行ない、1
H−NMRで測定したアリル基の反応率は100%であ
った(サンプリング2)。この時の気相部の酸素濃度は
1.2%であった。酸素濃度1.2%、内圧1atmで
さらにトリアリルイソシアヌレート混合液の1/4を滴
下管からオートクレーブ中に投入すると、投入後2分経
過しても内温の上昇は観測されなかった。6%酸素含有
窒素を加えて4atmにするとすぐに発熱が観測され
た。混合液投入40分後に反応液のサンプリングを行な
い、1H−NMRで測定したアリル基の反応率は100
%であった(サンプリング3)。この時の気相部の酸素
濃度は0.8%であった。酸素濃度0.8%、内圧1a
tmでさらにトリアリルイソシアヌレート混合液の1/
4を滴下管からオートクレーブ中に投入すると、投入後
5分経過しても内温の上昇は観測されなかった。6%酸
素含有窒素を加えて2atmにするとすぐに発熱が観測
された。混合液投入40分後に反応液のサンプリングを
行ない、1H−NMRで測定した投入したアリル基の反
応率は88%であった(サンプリング4)。この時の気
相部の酸素濃度は1.7%であった。酸素濃度1.7
%、内圧1atmでさらにトリアリルイソシアヌレート
混合液の1/4を滴下管からオートクレーブ中に投入す
ると、投入後2分経過しても内温の上昇は観測されなか
った。6%酸素含有窒素を加えて2atmにするとすぐ
に発熱が観測された。混合液投入40分後に反応液のサ
ンプリングを行ない、 1H−NMRで測定した全投入量
に対するアリル基の反応率は77%であった(サンプリ
ング5)。内圧1atmにした後に6%酸素含有窒素を
加えて2atmにし、60分反応を行なった。サンプリ
ングを行ない、1H−NMRで測定した全投入量に対す
るアリル基の反応率は89%であった(サンプリング
6)。反応液を冷却したところ、ゲルが生成していた。
サンプリング1のGPCを測定すると、この時すでにポ
リスチレン換算分子量4000以上の高分子量成分が、
全面積の25%以上生成していた。 (実施例4)5Lの四つ口フラスコに、攪拌装置、滴下
漏斗、冷却管をセットした。窒素雰囲気でこのフラスコ
にトルエン1800g、1,3,5,7−テトラメチル
シクロテトラシロキサン1440g(6.0mol)を
入れた。気相部を3%酸素含有窒素で置換し、攪拌しな
がら反応液温を110℃に加熱した。トリアリルイソシ
アヌレート200g(0.80mol)、トルエン20
0g及び白金ビニルシロキサン錯体のキシレン溶液(白
金として3wt%含有)1.44mlの混合液を30分
かけて発熱状態を維持しながら連続的に滴下した。滴下
終了30分後より約20分間隔で、内容積1Lのバルー
ンに入れた3%酸素含有窒素を気相部に送り込んで気体
の置換を行なった。滴下終了から5時間反応を行ない1
H−NMRで反応率アリル基反応率95%以上100%
未満を確認した後、未反応の1,3,5,7−テトラメ
チルシクロテトラシロキサン及びトルエンを減圧留去し
た。微黄色の液体が得られ、最終のアリル基反応率は9
6%、粘度は2.2Pa・sであった。本生成物は冷蔵
庫で3ヵ月以上保存してもほとんど増粘はなかった。 (比較例1)200mlの四つ口フラスコに、攪拌装
置、滴下漏斗、冷却管をセットした。窒素雰囲気下でこ
のフラスコにトルエン45g、1,3,5,7−テトラ
メチルシクロテトラシロキサン36g(0.15mo
l)を入れ、攪拌しながら反応液温を80℃に加熱し
た。トリアリルイソシアヌレート5.0g(0.021
mol)、トルエン5.0g及び白金ビニルシロキサン
錯体のキシレン溶液(白金として3wt%含有)45.
2μlの混合液を5分かけて連続的に滴下した。滴下終
了後100℃で2時間反応させた。1H−NMRで反応
率アリル基反応率95%以上100%未満を確認した
後、未反応の1,3,5,7−テトラメチルシクロテト
ラシロキサン及びトルエンを減圧留去した。微黄色の液
体が得られ、最終のアリル基反応率は96%、SiH当
量は8.5mmol/gであった。小スケールであれ
ば、窒素雰囲気下でもSiH基を含有する含窒素有機系
化合物は製造可能な例である。 (実施例5)5Lの四つ口フラスコに、攪拌装置、滴下
漏斗、冷却管をセットした。このフラスコにトルエン1
380g、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラ
シロキサン1360g(5.6mol)を入れた。気相
部を3%酸素含有窒素で置換し、105℃のオイルバス
中で加熱、攪拌した。ジアリルモノグリシジルイソシア
ヌレート300g(1.1mol)、トルエン300g
及び白金ビニルシロキサン錯体のキシレン溶液(白金と
して3wt%含有)1.36mlの混合液を30分かけ
て連続的に滴下した。得られた溶液をそのまま1時間加
温、攪拌した後、未反応の1,3,5,7−テトラメチ
ルシクロテトラシロキサン及びトルエンを減圧留去し
た。1H−NMRによりこのものは1,3,5,7−テ
トラメチルシクロテトラシロキサンのSiH基の一部が
ジアリルモノグリシジルイソシアヌレートと反応したも
のであることがわかった。最終のアリル基反応率は98
%であった。また、1,2−ジブロモメタンを内部標準
に用いて1H−NMRによりSiH基の含有量を求めた
ところ、8.73mmol/gのSiH基を含有してい
ることがわかった。生成物は混合物であるが、下記のも
のを主成分として含有している。
【0056】
【化22】 本生成物は冷蔵庫で3ヵ月以上保存してもほとんど増粘
はなかった。 (実施例6)5Lの四つ口フラスコに、攪拌装置、滴下
漏斗、冷却管をセットした。窒素雰囲気でこのフラスコ
にトルエン1800g、SiH基含有化合物(1,3,
5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン90重量
%、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシ
ロキサン7重量%、1,3,5,7,9−ペンタメチル
シクロペンタシロキサン3重量%の混合物)1440g
を入れた。気相部を3%酸素含有窒素で置換し、攪拌し
ながら反応液温を100℃に加熱した。トリアリルイソ
シアヌレート200g(0.80mol)、トルエン2
00g及び白金ビニルシロキサン錯体のキシレン溶液
(白金として3wt%含有)1.44mlの混合液を2
0分かけて発熱状態を維持しながら連続的に滴下した。
滴下終了30分後より約20分間隔で、内容積1Lのバ
ルーンに入れた3%酸素含有窒素を気相部に送り込んで
気体の置換を行なった。滴下終了から12.5時間反応
を行ない1H−NMRで反応率アリル基反応率95%以
上100%未満を確認した後、未反応のSiH基含有化
合物及びトルエンを減圧留去した。微黄色の液体が得ら
れ、最終のアリル基反応率は97%であった。本生成物
は冷蔵庫で3ヵ月以上保存してもほとんど増粘はなかっ
た。
【0057】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、安定的にS
iH基を有する含窒素有機系化合物を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における反応時間とアリル基反応率の関
係を示す曲線を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 賢治 大阪府摂津市鳥飼西5丁目1−1 鐘淵化 学工業株式会社大阪工場内 (72)発明者 大内 克哉 大阪府摂津市鳥飼西5丁目1−1 鐘淵化 学工業株式会社大阪工場内 (72)発明者 萩森 茂 大阪府摂津市鳥飼西5丁目1−1 鐘淵化 学工業株式会社大阪工場内 Fターム(参考) 4H039 CA92 CF10 4H049 VN01 VP08 VP09 VQ02 VQ60 VQ86 VR11 VR21 VR42 VS02 VS85 VT17 4J035 BA02 CA02U CA18M EB01 EB03 LA03 LB01 LB03 LB20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重
    結合を1分子中に少なくとも2個含有する含窒素有機化
    合物(A)とSiH基を1分子中に少なくとも2個含有
    する化合物(B)を金属原子を含有するヒドロシリル化
    触媒(C)の存在下で反応させてSiH基を含有する含
    窒素有機系化合物を製造する際に、酸素(D)の存在し
    た状態でヒドロシリル化反応を行ない、(A)成分中の
    SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合が残存し
    た状態で反応を終了することを特徴とする、SiH基を
    含有する含窒素有機系化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重
    結合を1分子中に少なくとも2個含有する含窒素有機化
    合物(A)が、下記一般式(1) 【化1】 (式中R1は炭素数1〜50の一価の有機基を表し、そ
    れぞれのR1は異なっていても同一であってもよく、こ
    れらR1の少なくとも2個はSiH基と反応性を有する
    炭素−炭素二重結合を有する基である。)で表されるイ
    ソシアヌル酸系化合物、下記一般式(2) 【化2】 (式中R1は炭素数1〜50の一価の有機基を表し、そ
    れぞれのR1は異なっていても同一であってもよく、こ
    れらR1の少なくとも2個はSiH基と反応性を有する
    炭素−炭素二重結合を有する基である。)で表されるシ
    アヌル酸系化合物、下記一般式(3) 【化3】 (式中R2は炭素数4〜30の4価の有機基を表し、R3
    はSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合を有す
    る炭素数1〜50の一価の有機基を表し、それぞれのR
    3は異なっていても同一であってもよい。)で表される
    イミド系化合物、からなる群より選ばれる少なくとも一
    の成分である、請求項1に記載のSiH基を含有する含
    窒素有機系化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重
    結合を1分子中に少なくとも2個含有する含窒素有機化
    合物(A)が、下記一般式(4) 【化4】 (式中R3はSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重
    結合を含有する炭素数1〜50の一価の有機基を表
    す。)で表されるSiH基と反応性を有する炭素−炭素
    二重結合を有する基を、1分子中に少なくとも2個含有
    する含窒素有機化合物である、請求項1に記載のSiH
    基を含有する含窒素有機系化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】SiH基を1分子中に少なくとも2個含有
    する化合物(B)が、常圧における沸点が200℃以下
    である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のSi
    H基を含有する含窒素有機系化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】SiH基を1分子中に少なくとも2個含有
    する化合物(B)が、1,3,5−トリメチルシクロト
    リシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシクロテ
    トラシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタメチルシ
    クロペンタシロキサンからなる群より選ばれる少なくと
    も一の成分である、請求項4に記載のSiH基を含有す
    る含窒素有機系化合物の製造方法。
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