JP2003335778A - N−ヘテロアリールニコチンアミド誘導体及びその製造方法 - Google Patents

N−ヘテロアリールニコチンアミド誘導体及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】種々の有害昆虫に対し、極めて優れた殺虫活性
を有し、市販殺虫剤とは作用が異なると考えられる、新
規な分子構造を有する殺虫剤を開発すること。 【解決手段】式 【化1】 [式中、Rは、C1〜C6ハロアルキル基、R1は、水素
原子、置換されてよいC1〜C6アルキル基、C2〜C6
ルケニル基又はアシル基、Xは、式C−R2で表される
基又は窒素原子、R2及びR3は、それぞれ独立して、水
素原子、ハロゲン原子、置換されてよいC 1〜C6アルキ
ル基、C3〜C7シクロアルキル基、C2〜C6アルケニル
基、C3〜C7シクロアルケニル基、ホルミル基、式CH
=NOR4で表される基、シアノ基、置換されてよいフ
ェニル基、置換されてよい複素環基、置換されてよいC
1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルチオ基又は置換
されてよいフェノキシ基。]で表されるN−ヘテロアリ
ール−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド誘導
体又はその塩、それを有効成分として含有する農薬、そ
の製造方法及びその中間体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のN−ヘテロ
アリール−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導
体、その塩及びそれを有効成分として含有する農薬に関
する。
【0002】また、本発明は、前記N−ヘテロアリール
−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体の製造方
法及びその中間体に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、市販殺虫剤の中には、残留、蓄
積、環境汚染等の問題から使用が制限されるものがあ
る。また、同じ殺虫剤を長期間使用することにより、抵
抗性害虫の発生が問題となってきている。そのため、市
販殺虫剤とは作用が異なると考えられる、新規な分子構
造を有する殺虫剤の開発が望まれている。
【0004】従来、N−ヘテロアリール−4−(トリフ
ルオロメチル)ニコチンアミド誘導体として、例えば、
特許文献1に、ヘテロアリール基が2−チアゾリル基又
は1,3,4−チアジアゾール基である化合物、及びそ
れらを有効成分として含有する有害動物防除剤が記載さ
れている。しかし、これらの化合物は、本願発明とはヘ
テロアリール基が異なり、しかもその殺虫効果は不十分
なものである。
【0005】また、3位にシアノ基、カルバモイル基又
はカルボキシル基を有する4−トリフルオロメチルピリ
ジンは、農薬又は医薬の製造原料として有用であり、前
記N−ヘテロアリール−4−(トリフルオロメチル)ニ
コチンアミド誘導体の製造中間体となり得る。
【0006】この製造中間体の製造方法として、従来、
非特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4
等が知られている。この中で、非特許文献1には、3−
シアノ−4−トリフルオロメチルピリジンが、シアノ基
をテトラゾリル基に変換することにより製造される脂肪
分解阻害剤の製造中間体である旨が記載されている。ま
た、特許文献2、特許文献3及び特許文献4には、3位
にシアノ基又はカルバモイル基を有する4−トリフルオ
ロメチルピリジンが、有害動物防除剤の製造中間体であ
る旨が記載されている。
【0007】しかし、上記の方法は、工程数が多かった
り、反応条件が過酷な工程が含まれるといった欠点を有
しており、より工業的に有利な製造方法の開発が望まれ
ている。
【0008】
【特許文献1】特開平10−195072号公報
【非特許文献1】ジャーナル・オブ・メディシナル・ケ
ミストリー(J. Med. Chem.)、1967年、第10巻、
P.149−154
【特許文献2】特開平6−321903号公報
【特許文献3】特開平7−10841号公報
【特許文献4】特開2000−38385号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、4−
(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体について鋭意研
究を重ねた結果、特定のN−ヘテロアリール−4−(ハ
ロアルキル)ニコチンアミド誘導体が、種々の有害昆虫
に対し、極めて優れた殺虫活性を有することを見出し、
本発明を完成した。
【0010】また、本発明者らは前記N−ヘテロアリー
ル−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体の新規
な製造方法を見出し、特に、製造中間体である3位にシ
アノ基、カルバモイル基又はカルボキシル基を有する4
−置換ピリジン化合物を、高収率で、安価かつ簡便に製
造する工業的に有利な方法を見出し、本発明を完成し
た。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
【0012】
【化17】
【0013】[式中、Rは、ハロゲン原子により置換さ
れてよいC1〜C6アルキル基を示し、R1は、水素原
子、置換されてよいC1〜C6アルキル基、C2〜C6アル
ケニル基又はアシル基を示し、Xは、式C−R2で表さ
れる基又は窒素原子を示し、R2及びR3は、それぞれ独
立して、水素原子、ハロゲン原子、下記置換基群Aから
選ばれた置換基により置換されてよいC1〜C6アルキル
基、C3〜C7シクロアルキル基、C2〜C6アルケニル
基、C3〜C7シクロアルケニル基、ホルミル基、式CH
=NOR4(式中、R4は、水素原子又はC1〜C6アルキ
ル基である。)で表される基、シアノ基、下記置換基群
Bから選ばれた置換基により置換されてよいフェニル
基、下記置換基群Bから選ばれた置換基により置換され
てよい5又は6員複素環基(当該複素環は、窒素原子、
酸素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれる同一又は
異なった1〜3個の複素原子を含有する。但し、酸素原
子及び硫黄原子の個数は0又は1個である。)、下記置
換基群Aから選ばれた置換基により置換されてよいC1
〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルチオ基又は下記
置換基群Bから選ばれた置換基により置換されてよいフ
ェノキシ基を示し、置換基群Aは、ハロゲン原子、C1
〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルチオ基、シアノ
基及びフェニル基からなる群であり、置換基群Bは、ハ
ロゲン原子、上記置換基群Aから選ばれた置換基により
置換されてよいC1〜C6アルキル基、上記置換基群Aか
ら選ばれた置換基により置換されてよいC1〜C6アルコ
キシ基、シアノ基及びニトロ基からなる群である。]で
表されるN−ヘテロアリール−4−(ハロアルキル)ニ
コチンアミド誘導体又はその塩、及び、それを有効成分
として含有する農薬である。
【0014】本発明において、「C1〜C6アルキル基」
は、炭素数が1乃至6個である直鎖又は分岐鎖アルキル
基であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチ
ル、ペンチル、2−メチルブチル、1−メチルペンチ
ル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1
−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−
ジメチルブチル又は1,1−ジメチルブチル基であり
得、好適には、炭素数が1乃至4個である直鎖又は分岐
鎖アルキル基(C1〜C4アルキル基)であり、より好適
には、炭素数が1又は2個であるアルキル基(C1〜C2
アルキル基)であり、更により好適には、メチル基であ
る。
【0015】本発明において、「ハロゲン原子」は、例
えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子
であり、好適には、フッ素原子、塩素原子又は臭素原子
であり、R2において、より好適には、塩素原子又は臭
素原子であり、その他の置換基においては、より好適に
は、フッ素原子又は塩素原子であり、R3においては、
更により好適には、塩素原子であり、その他の置換基に
おいては、フッ素原子である。
【0016】本発明において、「ハロゲン原子により置
換されてよいC1〜C6アルキル基」は、1〜5個の同一
又は異なった前記「ハロゲン原子」が置換してよい前記
「C 1〜C6アルキル基」であり、好適には、1〜3個の
フッ素原子が置換してよいメチル基であり、より好適に
は、トリフルオロメチル基である。
【0017】本発明において、「C1〜C6アルコキシ
基」は、炭素数が1乃至6個である直鎖又は分岐鎖アル
コキシ基であり、例えば、メトキシ、エトキシ、イソプ
ロポキシ、tert-ブトキシ又はヘキシルオキシ基であり
得、好適には、炭素数が1乃至4個である直鎖又は分岐
鎖アルコキシ基(C1〜C4アルコキシ基)であり、より
好適には、炭素数が1乃至3個である直鎖又は分岐鎖ア
ルコキシ基(C1〜C3アルコキシ基)であり、更により
好適には、炭素数が1又は2個である直鎖アルコキシ基
(C1〜C2アルコキシ基)であり、特に好適には、メト
キシ基である。
【0018】本発明において、「C1〜C6アルキルチオ
基」は、炭素数が1乃至6個である直鎖又は分岐鎖アル
キルチオ基であり、例えば、メチルチオ、エチルチオ、
イソプロピルチオ、tert-ブチルチオ又はヘキシルチオ
基であり得、好適には、炭素数が1乃至4個である直鎖
又は分岐鎖アルキルチオ基(C1〜C4アルキルチオ基)
であり、更により好適には、炭素数が1乃至3個である
直鎖又は分岐鎖アルキルチオ基(C1〜C3アルキルチオ
基)であり、より好適には、炭素数が1又は2個である
直鎖アルキルチオ基(C1〜C2アルキルチオ基)であ
り、更により好適には、メチルチオ基である。
【0019】本発明において、「置換基群Aから選ばれ
た置換基により置換されてよいC1〜C6アルキル基」
は、前記「ハロゲン原子」、前記「C1〜C6アルコキシ
基」、前記「C1〜C6アルキルチオ基」、シアノ基及び
フェニル基からなる群から選ばれる同一又は異なった1
〜5個の置換基により置換されてよい前記「C1〜C6
ルキル基」であり、前記「C1〜C6アルキル基」の他
に、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリ
フルオロメチル、ペンタフルオロエチル、クロロメチ
ル、ブロモメチル、ヨードメチル、メトキシメチル、メ
トキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、メ
トキシペンチル、メトキシヘキシル、エトキシメチル、
エトキシエチル、エトキシプロピル、イソプロポキシメ
チル、イソプロポキシエチル、tert-ブトキシメチル、t
ert-ブトキシエチル、ヘキシルオキシヘキシル、メチル
チオメチル、メチルチオエチル、メチルチオプロピル、
メチルチオブチル、メチルチオペンチル、メチルチオヘ
キシル、エチルチオメチル、エチルチオエチル、エチル
チオプロピル、イソプロピルチオメチル、イソプロピル
チオエチル、tert-ブチルチオメチル、シアノメチル、
2−シアノエチル、3−シアノプロピル、4−シアノブ
チル、5−シアノペンチル、6−シアノヘキシル、1−
シアノエチル、1−シアノプロピル、1−シアノイソプ
ロピル又はベンジルであり得、R1において、好適に
は、前記「C1〜C4アルコキシ基」、「C1〜C4アルキ
ルチオ基」又はシアノ基により置換されてよい前記「C
1〜C4アルキル基」であり、より好適には、前記「C1
〜C2アルコキシ基」、前記「C1〜C2アルキルチオ
基」又はシアノ基により置換されてよい前記「C1〜C2
アルキル基」であり、更により好適には、メチル基、メ
トキシメチル基、エトキシメチル基又はシアノメチル基
であり、R2及びR3において、好適には、前記「C1
4アルコキシ基」により置換されてよい前記「C1〜C
4アルキル基」であり、より好適には、前記「C1〜C3
アルコキシ基」により置換されてよい前記「C1〜C3
ルキル基」であり、更により好適には、前記「C1〜C2
アルコキシ基」により置換されてよい前記「C1〜C2
ルキル基」であり、特に好適には、メチル基又はメトキ
シメチル基であり、最も好適には、メチル基であり、そ
の他の置換基において、好適には、フッ素原子及び塩素
原子からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個
の置換基により置換されてよい前記「C1〜C4アルキル
基」であり、より好適には、1〜3個のフッ素原子によ
り置換されてよい前記「C1〜C2アルキル基」であり、
更により好適には、メチル基又はトリフルオロメチル基
である。
【0020】本発明において、「C2〜C6アルケニル
基」は、炭素数が2乃至6個である直鎖又は分枝鎖アル
ケニル基であり、例えば、ビニル、2‐クロロビニル、
2−プロペニル、2‐クロロ−2−プロペニル、3−ク
ロロ−2−プロペニル、3、3‐ジクロロ−2−プロペ
ニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−
プロペニル、1‐ブテニル、2−ブテニル、3−メチル
−2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、3−ブテ
ニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、1−ヘキセニ
ル又は5−ヘキセニル基であり得、好適には、炭素数が
2乃至4個である直鎖又は分枝鎖アルケニル基(C2
4アルケニル基)であり、より好適には、炭素数が3
又は4個である直鎖又は分枝鎖アルケニル基(C3〜C4
アルケニル基)であり、更により好適には、2−プロペ
ニル基である。
【0021】本発明において、「アシル基」は、置換さ
れてよいアルキルカルボニル基(当該置換基は、例え
ば、ハロゲン原子又は低級アルコキシ基である。)、不
飽和アルキルカルボニル基等の脂肪族アシル基、置換さ
れてよいアリールカルボニル基(当該置換基は、例え
ば、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、ニトロ基、低級アルコキシカルボニル基又はアリー
ル基である。)、置換されてよい低級アルコキシカルボ
ニル基(当該置換基は、例えば、ハロゲン原子又はトリ
低級アルキルシリル基である。)、アルケニルオキシカ
ルボニル基;置換されてよいアラルキルオキシカルボニ
ル基(当該置換基は、例えば、低級アルコキシ又はニト
ロ基である。)、置換されてよい低級アルカンスルホニ
ル基(当該置換基は、例えば、ハロゲン原子又は低級ア
ルコキシ基である。)、置換されてよいアリールスルホ
ニル基(当該置換基は、例えば、ハロゲン原子、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、低級アルコキ
シカルボニル基又はアリール基である。)を挙げること
ができ、好適には、脂肪族アシル基であり、より好適に
は、C2〜C5アルキルカルボニル基であり、更により好
適には、アセチル基である。
【0022】本発明において、「C3〜C7シクロアルキ
ル基」は、炭素数が3乃至7個の環状アルキル基であ
り、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル又はシクロヘプチル基であり、好適に
は、炭素数が3乃至6個の環状アルキル基(C3〜C6
クロアルキル基)であり、より好適には、炭素数が3乃
至5個の環状アルキル基(C3〜C5シクロアルキル基)
であり、更により好適には、シクロプロピル基である。
【0023】本発明において、「C3〜C7シクロアルケ
ニル基」は、炭素数が3乃至7個の環状アルケニル基で
あり、例えば、シクロプロペニル、シクロブテニル又は
シクロヘキセニルであり得、好適には、炭素数が3乃至
6個の環状アルケニル基(C 3〜C6シクロアルケニル
基)であり、より好適には、シクロヘキセニル基であ
る。
【0024】本発明において、「置換基群Aから選ばれ
た置換基により置換されてよいC1〜C6アルコキシ基」
は、前記「ハロゲン原子」、前記「C1〜C6アルコキシ
基」、前記「C1〜C6アルキルチオ基」、シアノ基及び
フェニル基からなる群から選ばれる同一又は異なった1
〜5個の置換基により置換されてよい前記「C1〜C6
ルコキシ基」であり、前記「C1〜C6アルコキシ基」の
他に、例えば、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキ
シ、トリフルオロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ、
クロロメトキシ、ブロモメトキシ、ヨードメトキシ、メ
トキシメトキシ、メトキシエトキシ、メトキシプロポキ
シ、メトキシブトキシ、メトキシペントキシ、メトキシ
ヘキシルオキシ、エトキシメトキシ、エトキシエトキ
シ、エトキシプロポキシ、イソプロポキシメトキシ、イ
ソプロポキシエトキシ、tert-ブトキシメトキシ、tert-
ブトキシエトキシ、ヘキシルオキシヘキシルオキシ、メ
チルチオメトキシ、メチルチオエトキシ、メチルチオプ
ロポキシ、メチルチオブトキシ、メチルチオペントキ
シ、メチルチオヘキシルオキシ、エチルチオメトキシ、
エチルチオエトキシ、エチルチオプロポキシ、イソプロ
ピルチオメトキシ、イソプロピルチオエトキシ、tert-
ブチルチオメトキシ、シアノメトキシ、2−シアノエト
キシ、3−シアノプロポキシ、4−シアノブトキシ、5
−シアノペントキシ、6−シアノヘキシルオキシ、1−
シアノエトキシ、1−シアノプロポキシ、1−シアノイ
ソプロピルオキシ又はベンジルオキシであり得、好適に
は、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選ばれる同
一又は異なった1〜3個の置換基により置換されてよい
前記「C1〜C4アルコキシ基」であり、より好適には、
1〜3個のフッ素原子により置換されてよい前記「C1
〜C2アルコキシ基」であり、更により好適には、メト
キシ基又はトリフルオロメトキシ基である。
【0025】本発明において、「置換基群Bから選ばれ
た置換基により置換されてよいフェニル基」は、前記
「ハロゲン原子」、前記「置換基群Aから選ばれた置換
基により置換されてよいC1〜C6アルキル基」、前記
「置換基群Aから選ばれた置換基により置換されてよい
1〜C6アルコキシ基」、シアノ基及びニトロ基からな
る群から選ばれる同一又は異なった1〜5個の置換基に
より置換されてよいフェニル基であり、R2において、
好適には、フッ素原子、塩素原子、置換されてよい前記
「C1〜C4アルキル基」(当該置換基は、フッ素原子又
は塩素原子である。)、置換されてよい前記「C1〜C4
アルコキシ基」(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原
子である。)、シアノ基及びニトロ基からなる群から選
ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基により置換さ
れてよいフェニル基であり、より好適には、フッ素原
子、塩素原子、置換されてよい前記「C1〜C3アルキル
基」(当該置換基は、フッ素原子である。)、置換され
てよい前記「C1〜C2アルコキシ基」(当該置換基は、
フッ素原子である。)、シアノ基及びニトロ基からなる
群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基によ
り置換されてよいフェニル基であり、更により好適に
は、フェニル基であり、その他の置換基において、好適
には、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換されてよ
い前記「C1〜C4アルキル基」(当該置換基は、フッ素
原子又は塩素原子である。)、前記「C1〜C4アルコキ
シ基」、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれる
同一又は異なった1〜3個の置換基により置換されてよ
いフェニル基であり、より好適には、フッ素原子、塩素
原子、置換されてよい前記「C1〜C2アルキル基」(当
該置換基は、フッ素原子である。)、前記「C1〜C2
ルコキシ基」、シアノ基及びニトロ基からなる群から選
ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基により置換さ
れてよいフェニル基であり、更により好適には、フェニ
ル基である。
【0026】本発明において、「5又は6員複素環基
(当該複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から
なる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の複素原
子を含有する。但し、酸素原子及び硫黄原子の個数は0
又は1個である。)」は、例えば、ピリジル、ピリミジ
ニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルピロー
ル、フリル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オ
キサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチア
ゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル又はチアジア
ゾリルであり得、好適には、環中の複素原子が1〜3個
の窒素原子である5又は6員複素環基{5又は6員複素
環基(当該複素環は、1〜3個の窒素原子を含有す
る。)}であり、より好適には、ピリジル基又はピラゾ
リル基である。
【0027】本発明において、「置換基群Bから選ばれ
た置換基により置換されてよい5又は6員複素環基(当
該複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる
群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の複素原子を
含有する。但し、酸素原子及び硫黄原子の個数は0又は
1個である。)」は、前記「ハロゲン原子」、前記「置
換基群Aから選ばれた置換基により置換されてよいC1
〜C6アルキル基」、前記「置換基群Aから選ばれた置
換基により置換されてよいC1〜C6アルコキシ基」、シ
アノ基又はニトロ基からなる群から選ばれる同一又は異
なった1〜4個の置換基により置換されてよい前記「5
又は6員複素環基(当該複素環は、窒素原子、酸素原子
及び硫黄原子からなる群から選ばれる同一又は異なった
1〜3個の複素原子を含有する。但し、酸素原子及び硫
黄原子の個数は0又は1個である。)」であり、好適に
は、フッ素原子、塩素原子、置換されてよい前記「C1
〜C4アルキル基」(当該置換基は、フッ素原子又は塩
素原子である。)、置換されてよい前記「C1〜C4アル
コキシ基」(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原子で
ある。)、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれ
る同一又は異なった1〜3個の置換基により置換されて
よい前記「5又は6員複素環基(当該複素環は、1〜3
個の窒素原子を含有する。)」であり、より好適には、
フッ素原子、塩素原子及びC1〜C3アルキル基からなる
群から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基によ
り置換されてよい、ピリジル基又はピラゾリル基であ
り、更により好適には、ピリジル基又はピラゾリル基で
ある。
【0028】本発明において、「置換基群Bから選ばれ
た置換基により置換されてよいフェノキシ基」は、前記
「ハロゲン原子」、前記「置換基群Aから選ばれた置換
基により置換されてよいC1〜C6アルキル基」、前記
「置換基群Aから選ばれた置換基により置換されてよい
1〜C6アルコキシ基」、シアノ基及びニトロ基からな
る群から選ばれる同一又は異なった1〜5個の置換基に
より置換されてよいフェノキシ基であり、好適には、フ
ッ素原子、塩素原子、置換されてよい前記「C1〜C4
ルキル基」(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原子で
ある。)、置換されてよい前記「C1〜C4アルコキシ
基」(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原子であ
る。)、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれる
同一又は異なった1〜3個の置換基により置換されてよ
いフェノキシ基であり、より好適には、フッ素原子、塩
素原子、置換されてよい前記「C1〜C3アルキル基」
(当該置換基は、フッ素原子である。)、置換されてよ
い前記「C1〜C2アルコキシ基」(当該置換基は、フッ
素原子である。)、シアノ基及びニトロ基からなる群か
ら選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基により置
換されてよいフェノキシ基であり、更により好適には、
フェノキシ基である。
【0029】(1) 本発明において、Rは、好適に
は、トリフルオロメチル基である。
【0030】(2) 本発明において、R1は、好適に
は、水素原子、置換されてよいC1〜C4アルキル基(当
該置換基は、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチ
オ又はシアノ基である。)、C3〜C4アルケニル基又は
2〜C5アルキルカルボニル基であり、より好適には、
水素原子又は置換されてよいC1〜C2アルキル基(当該
置換基は、C1〜C2アルコキシ、C1〜C2アルキルチオ
又はシアノ基である。)であり、更により好適には、水
素原子、メチル基、メトキシメチル基、エトキシメチル
基又はシアノメチル基であり、特に好適には、水素原子
である。
【0031】(3) 本発明において、Xは、好適に
は、式C−R2で表される基である。
【0032】(4) 本発明において、R2は、好適に
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子、置換されてよいC1〜C4アルキル基(当該置換
基は、フッ素原子、塩素原子、C1〜C4アルコキシ基及
びフェニル基からなる群から選ばれる置換基であ
る。)、C3〜C6シクロアルキル基、C2〜C4アルケニ
ル基、C3〜C6シクロアルケニル基、置換されてよいフ
ェニル基{当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、置換
されてよいC1〜C4アルキル基(当該置換基は、フッ素
原子又は塩素原子である。)、置換されてよいC1〜C4
アルコキシ基(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原子
である。)、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ば
れる置換基である。}、置換されてよい5又は6員複素
環基{当該複素環は、1〜3個の窒素原子を含有する。
当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、置換されてよい
1〜C4アルキル基(当該置換基は、フッ素原子又は塩
素原子である。)、置換されてよいC1〜C4アルコキシ
基(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原子であ
る。)、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれる
置換基である。}、置換されてよいC1〜C4アルコキシ
基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、C1〜C4
ルコキシ基及びフェニル基からなる群から選ばれる置換
基である。)、C1〜C4アルキルチオ基又は置換されて
よいフェノキシ基{当該置換基は、フッ素原子、塩素原
子、置換されてよいC1〜C4アルキル基(当該置換基
は、フッ素原子又は塩素原子である。)、置換されてよ
いC1〜C4アルコキシ基(当該置換基は、フッ素原子又
は塩素原子である。)、シアノ基及びニトロ基からなる
群から選ばれる置換基である。}であり、より好適に
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子、置換されてよいC1〜C3アルキル基(当該置換
基は、C1〜C3アルコキシ基である。)、C3〜C5シク
ロアルキル基、C3〜C4アルケニル基、置換されてよい
フェニル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、フ
ッ素原子により置換されてよいC1〜C3アルキル基、フ
ッ素原子により置換されてよいC1〜C3アルコキシ基、
シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれる置換基で
ある。)、置換されてよいピリジル基(当該置換基は、
フッ素原子、塩素原子及びC1〜C3アルキル基からなる
群から選ばれる置換基である。)、置換されてよいピラ
ゾリル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子及びC
1〜C3アルキル基からなる群から選ばれる置換基であ
る。)、フッ素原子により置換されてよいC1〜C3アル
コキシ基、C1〜C3アルキルチオ基又は置換されてよい
フェノキシ基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、
フッ素原子により置換されてよいC1〜C3アルキル基、
フッ素原子により置換されてよいC 1〜C3アルコキシ
基、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれる置換
基である。)であり、更により好適には、水素原子、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、C1〜C3アルキル基、
シクロプロピル基、アリル基、フェニル基、ピリジル
基、ピラゾリル基、C1〜C2アルコキシ基、C1〜C2
ルキルチオ基又はフェノキシ基であり、特に好適には、
水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基又
はメトキシ基である。
【0033】(5) 本発明において、R3は、好適に
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換
されてよいC1〜C4アルキル基(当該置換基は、C1
4アルコキシ基である。)、C3〜C6シクロアルキル
基、ホルミル基、式CH=NOR4a(式中、R4aは、水
素原子又はC1〜C4アルキル基である。)で表される
基、シアノ基又は置換されてよいフェニル基{当該置換
基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換されてよ
いC1〜C4アルキル基(当該置換基は、フッ素原子又は
塩素原子である。)、C1〜C4アルコキシ基、シアノ基
及びニトロ基からなる群から選ばれる同一又は異なった
1〜3個の置換基である。}であり、より好適には、水
素原子、フッ素原子、塩素原子、置換されてよいC1
2アルキル基(当該置換基は、C1〜C2アルコキシ基
である。)、C3〜C5シクロアルキル基又は置換されて
よいフェニル基{当該置換基は、フッ素原子、塩素原
子、置換されてよいC1〜C2アルキル基(当該置換基
は、フッ素原子である。)、C1〜C2アルコキシ基、シ
アノ基及びニトロ基からなる群から選ばれる同一又は異
なった1〜3個の置換基である。}であり、更により好
適には、水素原子、塩素原子、メチル基、メトキシメチ
ル基、シクロプロピル基又はフェニル基であり、特に好
適には、水素原子又はメチル基である。
【0034】本発明の4−(ハロアルキル)ニコチンア
ミド誘導体は、好適には、(a1) Rが、トリフルオ
ロメチル基であり、(a2) R1が、水素原子、置換
されてよいC1〜C4アルキル基(当該置換基は、C1
4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ又はシアノ基で
ある。)、C3〜C4アルケニル基又はC2〜C5アルキル
カルボニル基であり、(a3) Xが、式C−R2で表
される基であり、(a4) R2が、水素原子、フッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、置換されてよ
いC1〜C4アルキル基(当該置換基は、フッ素原子、塩
素原子、C 1〜C4アルコキシ基及びフェニル基からなる
群から選ばれる置換基である。)、C3〜C6シクロアル
キル基、C2〜C4アルケニル基、C3〜C6シクロアルケ
ニル基、置換されてよいフェニル基{当該置換基は、フ
ッ素原子、塩素原子、置換されてよいC1〜C4アルキル
基(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原子であ
る。)、置換されてよいC1〜C4アルコキシ基(当該置
換基は、フッ素原子又は塩素原子である。)、シアノ基
及びニトロ基からなる群から選ばれる置換基であ
る。}、置換されてよい5又は6員複素環基{当該複素
環は、1〜3個の窒素原子を含有する。当該置換基は、
フッ素原子、塩素原子、置換されてよいC1〜C4アルキ
ル基(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原子であ
る。)、置換されてよいC 1〜C4アルコキシ基(当該置
換基は、フッ素原子又は塩素原子である。)、シアノ基
及びニトロ基からなる群から選ばれる置換基であ
る。}、置換されてよいC 1〜C4アルコキシ基(当該置
換基は、フッ素原子、塩素原子、C1〜C4アルコキシ基
及びフェニル基からなる群から選ばれる置換基であ
る。)、C1〜C4アルキルチオ基又は置換されてよいフ
ェノキシ基{当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、置
換されてよいC1〜C4アルキル基(当該置換基は、フッ
素原子又は塩素原子である。)、置換されてよいC1
4アルコキシ基(当該置換基は、フッ素原子又は塩素
原子である。)、シアノ基及びニトロ基からなる群から
選ばれる置換基である。}であり、(a5) R3が、
水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換され
てよいC1〜C4アルキル基(当該置換基は、C1〜C4
ルコキシ基である。)、C3〜C6シクロアルキル基、ホ
ルミル基、式CH=NOR4a(式中、R4aは、水素原子
又はC1〜C4アルキル基である。)で表される基、シア
ノ基又は置換されてよいフェニル基{当該置換基は、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換されてよいC1
4アルキル基(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原
子である。)、C1〜C4アルコキシ基、シアノ基及びニ
トロ基からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜3
個の置換基である。}である化合物であり、より好適に
は、(b1) Rが、トリフルオロメチル基であり、
(b2) R1が、水素原子又は置換されてよいC1〜C
2アルキル基(当該置換基は、C1〜C2アルコキシ、C1
〜C2アルキルチオ又はシアノ基である。)であり、
(b3) Xが、式C−R2で表される基であり、(b
4) R2が、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子、置換されてよいC1〜C3アルキル基
(当該置換基は、C1〜C3アルコキシ基である。)、C
3〜C5シクロアルキル基、C3〜C4アルケニル基、置換
されてよいフェニル基(当該置換基は、フッ素原子、塩
素原子、フッ素原子により置換されてよいC1〜C3アル
キル基、フッ素原子により置換されてよいC1〜C3アル
コキシ基、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれ
る置換基である。)、置換されてよいピリジル基(当該
置換基は、フッ素原子、塩素原子及びC1〜C3アルキル
基からなる群から選ばれる置換基である。)、置換され
てよいピラゾリル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素
原子及びC1〜C3アルキル基からなる群から選ばれる置
換基である。)、フッ素原子により置換されてよいC1
〜C3アルコキシ基、C1〜C3アルキルチオ基又は置換
されてよいフェノキシ基(当該置換基は、フッ素原子、
塩素原子、フッ素原子により置換されてよいC1〜C3
ルキル基、フッ素原子により置換されてよいC1〜C3
ルコキシ基、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ば
れる置換基である。)であり、(b5) R3が、水素
原子、フッ素原子、塩素原子、置換されてよいC1〜C2
アルキル基(当該置換基は、C1〜C2アルコキシ基であ
る。)、C3〜C5シクロアルキル基又は置換されてよい
フェニル基{当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、置
換されてよいC1〜C2アルキル基(当該置換基は、フッ
素原子である。)、C1〜C2アルコキシ基、シアノ基及
びニトロ基からなる群から選ばれる同一又は異なった1
〜3個の置換基である。}である化合物であり、更によ
り好適には、(c1) Rが、トリフルオロメチル基で
あり、(c2) R1が、水素原子、メチル基、メトキ
シメチル基、エトキシメチル基又はシアノメチル基であ
り、(c3) Xが、式C−R2で表される基であり、
(c4) R2が、水素原子、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、C1〜C3アルキル基、シクロプロピル基、ア
リル基、フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、C1
〜C2アルコキシ基、C1〜C2アルキルチオ基又はフェ
ノキシ基であり(c5) R3が、水素原子、塩素原
子、メチル基、メトキシメチル基、シクロプロピル基又
はフェニル基である化合物であり、特に好適には、(d
1) Rが、トリフルオロメチル基であり、(d2)
1が、水素原子であり、(d3) Xが、式C−R2
表される基であり、(d4) R2が、水素原子、塩素
原子、臭素原子、メチル基、エチル基又はメトキシ基で
あり、(d5) R3は、水素原子又はメチル基である
化合物であり、最も好適には、(e) N−(5−イソ
オキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチン
アミド、N−(3−メチル−5−イソオキサゾリル)−
4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド、N−(4
−クロロ−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオ
ロメチル)ニコチンアミド、N−(4−ブロモ−5−イ
ソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチ
ンアミド、N−(4−メチル−5−イソオキサゾリル)
−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド、N−
(4−エチル−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフ
ルオロメチル)ニコチンアミド又はN−(4−メトキシ
−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミドである。
【0035】本発明のN−ヘテロアリール−4−(ハロ
アルキル)ニコチンアミド誘導体は、酸性物質又は塩基
性物質とともに塩を形成してもよく、例えば、分子中に
解離性のプロトンがある場合には、アルカリ金属塩、ア
ルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩にすることがで
き、又、酸性物質との塩としては、例えば、硫酸塩、塩
酸塩、硝酸塩、リン酸塩のような塩にすることができ
る。それらの塩は、農園芸用の殺虫剤として使用できる
かぎり、本発明に包含される。
【0036】本発明において、「アルカリ金属塩」は、
例えば、ナトリウム塩、カリウム塩又はリチウム塩であ
り得、好適には、ナトリウム塩又はカリウム塩である。
【0037】本発明において、「アルカリ土類金属塩」
は、例えば、カルシウム塩又はマグネシウム塩であり
得、好適には、カルシウム塩である。
【0038】本発明のN−ヘテロアリール−4−(ハロ
アルキル)ニコチンアミド誘導体の溶媒和物(好適に
は、水和物である。)も、本発明に包含される。
【0039】本発明のN−ヘテロアリール−4−(ハロ
アルキル)ニコチンアミド誘導体中には、不斉炭素を有
する化合物もあり、その場合には、本発明は、一種の光
学活性体及び数種の光学活性体の任意の割合の混合物を
包含する。
【0040】本発明の代表的化合物を下記表1及び2に
例示するが、本発明はこれらの化合物に限定されるもの
ではない。
【0041】以下の表において、「Me」はメチル基を、
「Et」はエチル基を、「Pr」はプロピル基を、「iPr」
はイソプロピル基を、「cPr」はシクロプロピル基を、
「Bu」はブチル基を、「Pent」はペンチル基を、「He
x」はヘキシル基を、「Ph」はフェニル基を、「4-CF3-P
h」は4−トリフルオロメチルフェニル基を、「CHO」は
ホルミル基を、「Ac」はアセチル基を、「4-CF3-Py-3-y
l」4−トリフルオロメチル−3−ピリジル基を、「iB
u」はイソブチル基を、「cBu」はシクロブチル基を、
「cPent」はシクロペンチル基を、「cHex-1-en-1-yl」
は、1−シクロヘキセニル基を、「1-Pyza」は1−ピラ
ゾリル基を、それぞれ示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【化18】
【0044】 ─────────────────────────────────── 化合物番号 R123 ─────────────────────────────────── 1-1 H H H 1-2 H H Me 1-3 H H Et 1-4 H H Pr 1-5 H H iPr 1-6 H H cPr 1-7 H H Bu 1-8 H H Pent 1-9 H H Hex 1-10 H H Ph 1-11 H H 4-Me-Ph 1-12 H H 4-Cl-Ph 1-13 H H 4-OMe-Ph 1-14 H H 4-CN-Ph 1-15 H H 4-CF3-Ph 1-16 H H CHO 1-17 H H CH=N-OH 1-18 H H CN 1-19 H H CH2OMe 1-20 H Cl H 1-21 H Cl Me 1-22 H Cl Et 1-23 H Cl Pr 1-24 H Cl iPr 1-25 H Cl cPr 1-26 H Cl Bu 1-27 H Cl Pent 1-28 H Cl Hex 1-29 H Cl Ph 1-30 H Cl 4-Me-Ph 1-31 H Cl 4-Cl-Ph 1-32 H Cl 4-OMe-Ph 1-33 H Cl 4-CN-Ph 1-34 H Cl 4-CF3-Ph 1-35 H Cl CH=N-OH 1-36 H Cl CN 1-37 H Cl CH2OMe 1-38 H F H 1-39 H F Me 1-40 H Br H 1-41 H Br Me 1-42 H I H 1-43 H I Me 1-44 H CN H 1-45 H CN Me 1-46 Me H H 1-47 Me H Me 1-48 CH2CH=CH2 H H 1-49 CH2CH=CH2 H Me 1-50 CH2OEt H H 1-51 CH2OEt H Me 1-52 CH2CN H H 1-53 CH2CN H Me 1-54 CH2SMe H H 1-55 CH2SMe H Me 1-56 H H CH(OEt)2 1-57 Ac H Me 1-58 H H CH=N-OMe 1-59 H H CO2Et 1-60 CO(4-CF3-Py-3-yl) H H 1-61 CH2OEt I H 1-62 H Me H 1-63 H Me Me 1-64 H Et H 1-65 H Pr H 1-66 H iPr H 1-67 H cPr H 1-68 H CH2CH=CH2 H 1-69 H Bu H 1-70 H iBu H 1-71 H cBu H 1-72 H cPent H 1-73 H Hex H 1-74 CO(4-CF3-Py-3-yl) Hex H 1-75 H CH2Ph H 1-76 H CH2CH2Ph H 1-77 H OMe H 1-78 H OMe CH2OMe 1-79 H SMe H 1-80 CO(4-CF3-Py-3-yl) SMe H 1-81 H OPh H 1-82 CO(4-CF3-Py-3-yl) OPh H 1-83 H Ph H 1-84 H 4-Me-Ph H 1-85 H 4-OMe-Ph H 1-86 H 4-Cl-Ph H 1-87 H 4-CF3-Ph H 1-88 H 4-OCF3-Ph H 1-89 H 3-Py H 1-90 H Cl CH=N-OMe 1-91 H Ph Me 1-92 H cHex-1-en-1-yl H 1-93 H CH2OMe H 1-94 H 1-Pyza H 1-95 H cHex H ───────────────────────────────────
【0045】
【表2】
【0046】
【化19】
【0047】 ─────────────────────────────────── 化合物番号 R13 ─────────────────────────────────── 2-1 H H 2-2 H Me 2-3 H Et 2-4 H Pr 2-5 H iPr 2-6 H cPr 2-7 H Bu 2-8 H Pent 2-9 H Hex 2-10 H Ph 2-11 H 4-Me-Ph 2-12 H 4-Cl-Ph 2-13 H 4-OMe-Ph 2-14 H 4-CN-Ph 2-15 H 4-CF3-Ph ─────────────────────────────────── 上記の例示化合物中、好適な化合物は、化合物番号1-
1、1-2、1-3、1-5、1-16、1-17、1-18、1-19、1-20、1-
21、1-25、1-36、1-37、1-38、1-39、1-40、1-41、1-4
2、1-43、1-47、1-49、1-51、1-53、1-55、1-56、1-5
7、1-58、1-59、1-60、1-61、1-62、1-63、1-64、1-6
5、1-66、1-67、1-68、1-69、1-70、1-71、1-72、1-7
3、1-74、1-75、1-76、1-77、1-78、1-79、1-80、1-8
1、1-82、1-83、1-84、1-85、1-86、1-87、1-88、1-8
9、1-90、1-91、1-92、1-93、1-94、1-95及び2-2番の化
合物であり、より好適には、化合物番号1-1、1-2、1-2
0、1-21、1-37、1-38、1-39、1-40、1-41、1-42、1-4
3、1-53、1-57、1-60、1-61、1-62、1-64、1-65、1-6
6、1-67、1-68、1-69、1-70、1-71、1-77、1-78、1-7
9、1-80、1-81、1-82、1-86、1-89、1-90、1-92、1-9
3、1-94及び2-2番の化合物であり、更により好適には、
化合物番号1-1、1-2、1-20、1-21、1-38、1-39、1-40、
1-42、1-62、1-64、1-65、1-67、1-77、1-93及び1-94番
の化合物であり、特に好適には、化合物番号1-1、1-2、
1-20、1-40、1-62、1-64及び1-77番の化合物である。
【0048】また、本発明は、一般式
【0049】
【化20】
【0050】[式中、Rは、前記と同意義を示す。]で
表されるアミン化合物を、一般式
【0051】
【化21】
【0052】[式中、Xaは、脱離基を示す。]で表さ
れるアクリロニトリル化合物又は一般式
【0053】
【化22】
【0054】[式中、Raは、水素原子又はC1〜C6
ルキル基を示す。]で表されるプロピオニトリル化合物
と反応させ、一般式
【0055】
【化23】
【0056】[式中、Rは前記と同意義を示す。]で表
されるニトリル化合物又はその塩を製造し、当該ニトリ
ル化合物又はその塩に、塩基を加え、一般式
【0057】
【化24】
【0058】[式中、Rは、前記と同意義を示し、A
は、シアノ基、カルバモイル基又はカルボキシル基を示
す。]で表される3位にシアノ基、カルバモイル基又は
カルボキシル基を有する4−置換ピリジン化合物を製造
し、必要であれば当該4−置換ピリジン化合物に、酸又
はアルカリを加えて加水分解することにより、一般式
【0059】
【化25】
【0060】[式中、Rは、前記と同意義を示す。]で
表されるカルボン酸化合物を製造し、当該カルボン酸化
合物に、ハロゲン化剤を反応させ、一般式
【0061】
【化26】
【0062】[式中、Rは、前記と同意義を示し、Xb
は、塩素原子又は臭素原子を示す。]で表される酸ハラ
イド化合物を製造し、当該酸ハライド化合物に、一般式
【0063】
【化27】
【0064】[式中、R、X、R1及びR3は、前記と同
意義を示す。]で表されるアミノ化合物を反応させ、必
要であれば更にアルキル化、アルケニル化又はアシル化
することにより、前記一般式
【0065】
【化28】
【0066】[式中、R、X、R1及びR3は、前記と同
意義を示す。]で表されるN−ヘテロアリール−4−
(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体又はその塩を製
造する方法、及び、化合物(I)の製造中間体である、
一般式
【0067】
【化29】
【0068】[式中、Rは、前記と同意義を示す。]で
表されるニトリル化合物又はその塩である。
【0069】本発明において、「脱離基」は、脱離能の
ある官能基であれば特に限定はなく、例えば、ハロゲン
原子、C1〜C6アルコキシ基、フェノキシ基又はシアノ
基であり得、好適には、塩素原子、メトキシ又はエトキ
シ基であり、より好適には、メトキシ基である。
【0070】本発明において、Raは、好適には、炭素
数1〜3個の直鎖又は分岐鎖アルキル基であり、より好
適には、メチル又はエチル基であり、更により好適に
は、メチル基である。
【0071】本発明化合物(II)は、例えば、アルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩にす
ることができる。
【0072】本発明化合物(II)の溶媒和物(好適に
は、水和物である。)も、本発明に包含される。
【0073】本発明において、化合物(II)、化合物
(IV)、化合物(V)、化合物(VI)、化合物(V
II)、化合物(VIII)及び化合物(IX)には、
それぞれ光学異性体が存在する場合があるが、本発明の
各化合物は、それぞれ一種の光学活性体及び数種の光学
活性体の任意の割合の混合物を包含する。
【0074】本発明の製造方法において、化合物(I
V)は、市販のものを用いるか、又は、公知の方法(例
えば、テトラへドロン・レターズ Tetrahedron Letter
s, 1989, 30, 6173-6176、US2198260号公報、Arch. P
harm., 1984, 317, 156-162若しくはIzv. Akad. Nauk.
SSSR. Ser. Khim., 1955, 179に記載の方法)により製
造することができる。
【0075】本発明の製造方法において、化合物(V)
は、市販のものを用いるか、又は、公知の方法(例え
ば、Xがアルコキシ基の場合、ジャーナル・オブ・アメ
リカン・ケミカル・ソサエティ J. Am. Chem, Soc., 19
47, 69, 2660又は工業化学雑誌Kogyo Kagaku Zasshi, 1
970, 73, 1013に記載の方法。Xが塩素原子の場合、ジ
ャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー J. Org.
Chem., 1964, 29, 1800-1808、ジャーナル・オブ・オ
ーガニック・ケミストリー J. Org. Chem., 1970,35, 2
133又はコレクト・チェック・ケミカル・コミュニケー
ション Collect. Czech. Chem. Commun., 1983, 48, 89
-95に記載の方法)により製造することができる。
【0076】本発明の製造方法において、化合物(V
I)は、市販のものを用いるか、又は、公知の方法(例
えば、R1がブトキシ基の場合、ジャーナル・オブケミ
カル・ソサエティ・ケミカル・コミュニケーション J.
Chem. Soc. Chem. Commun., 1977, 333に記載の方法)
により製造することができる。
【0077】
【発明の実施の形態】本発明のN−ヘテロアリール−4
−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体は、以下に記
載する工程A乃至Cにより製造することができる。
【0078】(工程A)
【0079】
【化30】
【0080】上式中、R、R1、X及びR3は、前記と同
意義を示し、Yは、水酸基又はハロゲン原子(好適に
は、塩素原子である。)を示し、Zは、脱離基(好適に
は、塩素、臭素、沃素のようなハロゲン原子;トリクロ
ロメチルオキシのようなトリハロゲノメチルオキシ基;
メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシのよ
うな低級アルカンスルホニルオキシ基;トリフルオロメ
タンスルホニルオキシ、ペンタフルオロエタンスルホニ
ルオキシのようなハロゲノ低級アルカンスルホニルオキ
シ基;又はベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンス
ルホニルオキシ、p−ニトロベンゼンスルホニルオキシ
のようなアリ−ルスルホニルオキシ基である。)を示
す。
【0081】(工程A−1)工程A−1は、一般式
(X)で表される4−(ハロアルキル)ピリジン−3−
カルボン酸又はその酸ハライドと、一般式(IIIa)
で表されるアミン化合物又はその塩とを反応させ、本発
明化合物である(Ia)を製造する工程である。
【0082】(i) 化合物(X)中のYが水酸基であ
る場合、本工程は、化合物(X)に、不活性溶媒中、塩
基及び縮合剤の存在下、化合物(IIIa)を反応させ
ることにより、化合物(Ia)を製造する工程である。
【0083】本工程において、用いられる塩基は、通常
pH8以上を示す塩基であれば特に限定はなく、例え
ば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのようなアル
カリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグ
ネシウムのようなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナ
トリウム及び炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸
塩類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのよう
なアルカリ金属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水
素化カリウムのような金属水素化物;ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド及びカリウムtert-ブトキ
シドのようなアルコキシド類;トリエチルアミン、N,
N−ジメチルアニリン及びピリジンのような有機塩基
類;又は、メチルリチウム、ブチルリチウム、メチルマ
グネシウムブロミド、リチウムジイソプロピルアミド等
有機金属類等であり得、好適には、アルカリ金属の炭酸
塩類、アルカリ金属の重炭酸塩類又は有機塩基類であ
り、より好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ピ
リジン又はトリエチルアミンである。
【0084】用いられる塩基の量は、化合物(X)1m
olに対し、通常、1.0〜10.0molであり、好
適には、1.0〜5.0molである。
【0085】用いられる縮合剤は、縮合能を持つ試薬で
あれば特に限定はなく、例えば、クロロギ酸メチル及び
クロロギ酸エチルのようなクロロギ酸C1〜C4アルキ
ル、ヨウ化2−クロロ−1−メチルピリジニウムのよう
なピリジニウム塩類;及び、ジシクロヘキシルカルボジ
イミドのようなカルボジイミド類であり得、好適には、
ピリジニウム塩類であり、より好的には、ヨウ化2−ク
ロロ−1−メチルピリジニウムである。
【0086】用いられる縮合剤の量は、化合物(X)1
molに対し、通常、1.0〜5.0molであり、好
適には、1.0〜2.0molである。
【0087】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド及びスルホランのようなス
ルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エ
チルのようなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及
びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピ
コリンのようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒で
あり得、好適には、エーテル類、ハロゲン化炭化水素
類、エステル類、脂肪族炭化水素類又は芳香族炭化水素
類であり、より好適には、テトラヒドロフラン、塩化メ
チレン、酢酸エチル又はトルエンである。
【0088】用いられる溶媒の量は、化合物(X)1m
olに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好適
には、1.0〜10リットルである。
【0089】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、0℃〜100℃である。
【0090】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0091】(ii) 化合物(X)中のYがハロゲン
原子である場合、本工程は、化合物(X)に、不活性溶
媒中、塩基存在下、化合物(IIIa)を反応させ、化
合物(Ia)を製造する工程である。
【0092】使用される塩基としては、通常pH8以上
を示す塩基であれば特に限定はなく、例えば、水酸化ナ
トリウム及び水酸化カリウムのようなアルカリ金属の水
酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグネシウムのよ
うなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウム及び
炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸塩類;炭酸水
素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのようなアルカリ金
属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水素化カリウム
のような金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリ
ウムエトキシド及びカリウムtert-ブトキシドのような
アルコキシド類;トリエチルアミン、N,N−ジメチル
アニリン及びピリジンのような有機塩基類;又は、メチ
ルリチウム、ブチルリチウム、メチルマグネシウムブロ
ミド、リチウムジイソプロピルアミド等有機金属類等が
挙げられ、好適には、アルカリ金属の炭酸塩類、アルカ
リ金属の重炭酸塩類又は有機塩基類であり、より好適に
は、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ピリジン又は
トリエチルアミンである。
【0093】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド及びスルホランのようなス
ルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エ
チルのようなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及
びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピ
コリンのようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒で
あり得、好適には、エーテル類、ハロゲン化炭化水素
類、エステル類、脂肪族炭化水素類又は芳香族炭化水素
類であり、より好適には、テトラヒドロフラン、酢酸エ
チル又はトルエンである。また、本工程は、上記非水溶
性溶媒と水を用いて、2層系の反応を行ってもよい。
【0094】用いられる溶媒の量は、化合物(III
a)1molに対し、通常、1.0〜20リットルであ
り、好適には、1.0〜10リットルである。
【0095】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における
還流温度であり、好適には、0℃〜100℃である。
【0096】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0097】本工程に使用される化合物(X)は、市販
のカルボン酸を用いるか、又は、当該カルボン酸を常法
により酸ハロゲン化物に変換する方法若しくは後述の方
法により製造することができる。
【0098】本工程に使用されるアミン化合物(III
a)は、市販品を用いるか、又は、公知の方法により製
造することができる。例えば、5−アミノイソオキサゾ
ール誘導体は、公知の方法、例えば、Bull. Chem. Soc.
Jpn., 1968年, 41巻, 267頁、Chem. Pharm. Bull., 19
66年, 14巻, 1277-1286頁、Heterocycles, 1991年, 32
巻, 1153-1158頁、J. Chem. Soc. Perkin Trans I, 198
4年, 1079-1083頁又はJ. Heterocycl. Chem. 1986年, 2
3巻, 1535-1538頁に記載されている方法に準じて製造す
ることができる。4−アミノ−[1,2,4]オキサジア
ゾール誘導体は、公知の方法、例えば、J. Org. Chem.,
1963年, 28巻, 1816-1821頁、J. Prakt. Chem., 1971
年, 313巻, 1065-1069頁、US3917632号公報又は武田研
究報, 1971年, 30巻, 475-492頁に記載されている方法
に準じて製造することができる。
【0099】(工程A−2)工程A−2は、工程A−1
により製造された化合物(Ia)を、不活性溶媒中、塩
基存在下、一般式(XI)で表される化合物と反応さ
せ、本発明化合物(Ib)を製造する工程である。
【0100】本工程に用いられる化合物(XI)の量
は、化合物(Ia)1molに対し、通常、1.0〜2
0.0molであり、好適には、1.0〜10.0mo
lである。
【0101】本工程において用いられる塩基は、通常、
pH8以上を示す塩基であれば特に限定はなく、例え
ば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのようなアル
カリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグ
ネシウムのようなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナ
トリウム及び炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸
塩類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのよう
なアルカリ金属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水
素化カリウムのような金属水素化物;ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド及びカリウムtert−ブ
トキシドのようなアルコキシド類;又は、トリエチルア
ミン、N,N−ジメチルアニリン及びピリジンのような有
機塩基類であり得、好適には、アルカリ金属の炭酸塩、
アルカリ金属の重炭酸塩、アルカリ金属水素化物又は有
機塩類であり、より好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は水
素化ナトリウムである。
【0102】用いられる塩基の量は、化合物(Ia)1
molに対し、通常、1.0〜20.0molであり、
好適には、1.0〜10.0molである。
【0103】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド及びスルホランのようなス
ルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エ
チルのようなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及
びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピ
コリンのようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒で
あり得、好適には、エーテル類、ハロゲン化炭化水素
類、エステル類、脂肪族炭化水素類又は芳香族炭化水素
類であり、より好適には、テトラヒドロフラン、酢酸エ
チル又はトルエンである。また、本工程は、上記非水溶
性溶媒と水を用いて、2層系の反応を行ってもよい。
【0104】用いられる溶媒の量は、化合物(Ia)1
molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好
適には、1.0〜10リットルである。
【0105】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における
還流温度であり、好適には、0〜100℃である。
【0106】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0107】(工程B)
【0108】
【化31】
【0109】上式中、R、R1及びR3は、前記と同意義
を示し、R2aは、ハロゲン原子を示す。
【0110】工程Bは、化合物(I)の内、XがCH基
である場合の、一般式(Ic)で表される5−イソキサ
ゾリル−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体
を、不活性溶媒中、ハロゲン化剤と反応させ、5−(4
−ハロイソキサゾリル)−4−(ハロアルキル)ニコチ
ンアミド誘導体(Id)を製造する工程である。
【0111】本工程に用いられるハロゲン化剤は、通常
のハロゲン化反応に用いられる化合物であれば特に限定
はなく、例えば、塩素、臭素、ヨウ素などの分子状ハロ
ゲン;塩化スルフリルなどの塩化スルホニル類;N−ク
ロロコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミド、トリ
クロロシアヌリックアシッド、1,3−ジクロロ−5,5
−ジメチルヒダントインなどの窒素原子上にハロゲンを
持つハロゲン化剤;又は、亜塩素酸ナトリウム、次亜塩
素酸ナトリウム、tert−ブチルハイポクロライト等
の塩素原子の酸化物であり得、好適には、塩素、臭素、
次亜塩素酸ナトリウム、塩化スルフリル又はN−クロロ
コハク酸イミドである。
【0112】本工程に用いられるハロゲン化剤の量は、
化合物(Ic)1molに対し、通常、1.0〜10.
0molであり、好適には、1.0〜5.0molであ
る。
【0113】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド及びスルホランのようなス
ルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エ
チルのようなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及
びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピ
コリンのようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒で
あり得、好適には、エステル類、ハロゲン化炭化水素類
であり、より好適には、ジクロロエタン、酢酸エチルで
ある。
【0114】用いられる溶媒の量は、化合物(Ic)1
molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好
適には、1.0〜10リットルである。
【0115】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、0〜100℃である。
【0116】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0117】(工程C)
【0118】
【化32】
【0119】上式中、R、R1、X及びR4は、前記と同
意義を示す。
【0120】工程Cは、化合物(I)の内、R3がホル
ミル基である場合の、一般式(Ie)で表される5−イ
ソキサゾリル−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘
導体を、一般式(XII)で表されるヒドロキシルアミ
ン化合物、その水和物又は塩と反応させ、本発明の一般
式(If)で表されるオキシム化合物を製造する工程で
ある。
【0121】本工程で用いられる化合物(XII)の量
は、化合物(Ie)に対して、通常、1.0〜20.0
molであり、好適には、1.0〜10molである。
【0122】本工程は、溶媒の存在下又は非存在下に行
なうことができる。
【0123】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、メタノール、エタノール及びエチレングリコー
ルのようなアルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキ
シエタン、テトラヒドロフラン及びジオキサンのような
エーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン及びクロロ
ベンゼンのような芳香族炭化水素類;アセトニトリルの
ようなニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド及びN−メチル−2−ピ
ロリドンのようなアミド類;ジメチルスルホキシド及び
スルホランのようなスルホキシド類;塩化メチレン及び
クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチ
ル及びプロピオン酸エチルのようなエステル類;ヘキサ
ン及びシクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ピリ
ジン及びピコリンのようなピリジン類;酢酸のような脂
肪酸カルボン酸類;水;又は、これらの混合溶媒であり
得、好適には、アルコール類又はエーテル類であり、よ
り好適には、メタノール又はエタノールである。
【0124】使用される溶媒の量は、化合物(Ie)1
molに対し、通常、0.1〜20.0リットルであ
り、好適には、1〜10.0リットルである。
【0125】本工程は、酸存在下又は非存在下行うこと
ができる。
【0126】使用される酸としては、通常のpH6以下
を示す酸であれば特に限定はなく、例えば、塩酸、硫
酸、過塩素酸及び硝酸のような鉱酸類;ギ酸、酢酸及び
プロピオン酸のようなカルボン酸類;メタンスルホン酸
及びベンゼンスルホン酸のようなスルホン酸類;ピリジ
ンのp−トルエンスルホン酸塩のようなアミン類の酸付
加物であり得、好適には、カルボン酸類又はスルホン酸
類である。
【0127】使用される酸の量としては、化合物(I
e)1molに対し、通常、0.01〜100molで
あり、好適には、0.01〜30molである。
【0128】反応温度は、原料化合物、反応試薬、溶媒
等により異なるが、通常、−10℃〜反応系における還
流温度であり、好適には、室温〜反応系における還流温
度である。
【0129】反応時間は、反応温度、原料化合物、反応
試薬等により異なるが、通常、30分間〜48時間であ
り、好適には、1〜24時間である。
【0130】上記反応工程終了後、各工程の目的化合物
は、常法に従って反応混合物から採取することができ
る。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存
在する場合には濾過により除去した後、水と混合しない
有機溶媒を加え、水洗後、溶媒を溜去することによって
得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例
えば、再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等によっ
て精製できる。又、各工程の目的化合物は、精製するこ
となく、次の反応に用いてもよい。
【0131】本発明のN−ヘテロアリール−4−(ハロ
アルキル)ニコチンアミド誘導体が、塩の酸成分となる
場合、塩は、例えば、N−ヘテロアリール−4−(ハロ
アルキル)ニコチンアミド誘導体と塩基を、溶媒の存在
下又は非存在下に混合し、溶媒を留去することにより製
造することができる。
【0132】使用される塩基は、通常、pH8以上を示
す塩基であれば特に限定はなく、例えば、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのような
アルカリ金属炭酸塩;ナトリウムメトキシド、ナトリウ
ムエトキシド、カリウムt−ブトキシドのような金属ア
ルコキシド;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、蟻酸ナト
リウム、蟻酸カリウムのような有機酸のアルカリ金属
塩;水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカ
リ金属水素化物;ナトリウム、カリウムのようなアルカ
リ金属;トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミンのような脂肪族三級アミン類;
1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DA
BCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウン
デセ−7−エン(DBU)のような脂肪族環状三級アミ
ン類;ピリジン、コリジン、4−(N,N−ジメチルア
ミノ)ピリジンのようなピリジン類;リチウムアミド、
ナトリウムアミドなどの金属アミド類;又は、ブチルリ
チウム、s−ブチルリチウム、リチウム ジイソプロピ
ルアミド、ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミ
ド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのよう
な有機金属塩基類であり得る。
【0133】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、水;メタノール、エタノール、t−ブ
タノールのようなアルコール類;アセトン、メチルイソ
ブチルケトンのようなケトン類;アセトニトリルのよう
なニトリル類;酢酸エチルのようなエステル類;塩化メ
チレン、クロロホルム、ジクロルエタンのようなハロゲ
ン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエンのような
芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドの
ようなスルホキシド類等;又は、これらの混合溶剤であ
り得る。
【0134】本発明のN−ヘテロアリール−4−(ハロ
アルキル)ニコチンアミド誘導体が、塩の塩基成分とな
る場合、塩は、例えば、N−ヘテロアリール−4−(ハ
ロアルキル)ニコチンアミド誘導体と酸を、溶媒の存在
下若しくは非存在下に混合し、溶媒を留去することによ
り製造することができる。
【0135】使用される酸は、通常、pH6以以下を示
す酸であれば特に限定はなく、例えば、塩酸、臭化水素
酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機鉱酸;又は、蟻酸、
酢酸、トルエンスルホン酸、蓚酸、安息鉱酸等の有機酸
であり得る。
【0136】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、水;メタノール、エタノール、t−ブ
タノールのようなアルコール類;アセトン、メチルイソ
ブチルケトンのようなケトン類;アセトニトリルのよう
なニトリル類;酢酸エチルのようなエステル類;塩化メ
チレン、クロロホルム、ジクロルエタンのようなハロゲ
ン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエンのような
芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドの
ようなスルホキシド類等;又は、これらの混合溶剤であ
り得る。
【0137】また、前記工程Aの出発原料である化合物
(X)は、以下に記載する工程D乃至Hにより製造する
ことができる。
【0138】(工程D)
【0139】
【化33】
【0140】式中、R及びXaは、前記と同意義を示
す。
【0141】本工程は、化合物(IV)に、不活性溶媒
中又は無溶媒下、塩基又は酸の存在下、化合物(V)を
反応させることにより、化合物(II)を製造する工程
である。
【0142】本工程に用いられる化合物(V)の量は、
化合物(IV)1molに対し、通常、1.0〜10.
0molであり、好適には、1.0〜5molである。
【0143】本工程において塩基を用いる場合、用いら
れる塩基は、通常pH8以上を示す塩基であれば特に限
定はなく、例えば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウ
ムのようなアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム
及び水酸化マグネシウムのようなアルカリ土類金属の水
酸化物;炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムのようなアル
カリ金属の炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素
カリウムのようなアルカリ金属の重炭酸塩類;ナトリウ
ム及びカリウムのようなアルカリ金属類;水素化ナトリ
ウム及び水素化カリウムのような金属水素化物;ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド及びカリウムte
rt-ブトキシドのようなアルコキシド類;トリエチルア
ミン、N,N−ジメチルアニリン及びピリジンのような
有機塩基類;又は、メチルリチウム、ブチルリチウム、
メチルマグネシウムブロミド、リチウムジイソプロピル
アミド等有機金属類等であり得、好適には、アルカリ金
属の水酸化物;金属水素化物又はアルコキシド類であ
り、より好適には、水素化ナトリウム又はナトリウムメ
トキシドである。
【0144】用いられる塩基の量は、化合物(IV)1
molに対し、通常、1.0〜10.0molであり、
好適には、1.0〜5.0molである。
【0145】本工程において酸を用いる場合、用いられ
る酸は、通常有機化学反応に用いられる酸であれば特に
限定はなく、例えば、塩酸、硫酸、過塩素酸及び硝酸の
ような鉱酸類;ギ酸、酢酸及びトリフルオロ酢酸のよう
なカルボン酸類;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸及びトリフルオロメタンス
ルホン酸のようなスルホン酸類;ピリジン・p−トルエ
ンスルホン酸塩のようなアミン塩;リン酸、ポリリン酸
のようなリン酸類;塩化アルミニウム、四塩化チタン及
び三弗化ホウ素・エーテラートのようなルイス酸類であ
り得、好適は、鉱酸又はスルホン酸類である。
【0146】用いられる酸の量は、化合物(IV)1m
olに対し、通常、1.0〜10.0molであり、好
適には、1.0〜5.0molである。
【0147】本工程において溶媒を使用する場合、使用
される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶
解するものであれば特に限定はなく、例えば、メタノー
ル、エタノール、プロパノール及びt-ブタノールのよう
なアルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン、ジエトキシメタン及びジオキ
サンのようなエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン及クロロベンゼンのような芳香族炭化水素類;アセト
ニトリルのようなニトリル類;N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド及びN−メチル
−2−ピロリドンのようなアミド類;ジメチルスルホキ
シド及びスルホランのようなスルホキシド類;塩化メチ
レン及びクロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類;
酢酸エチル及びプロピオン酸エチルのようなエステル
類;ヘキサン、シクロヘキサン及びヘプタンのような脂
肪族炭化水素類;ピリジン及びピコリンのようなピリジ
ン類;又は、これらの混合溶媒であり得、好適には、エ
ーテル類、芳香族炭化水素類又はアミド類であり、より
好適には、ジメトキシエタン、トルエン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又は
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンである。
【0148】用いられる溶媒の量は、化合物(IV)1
molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好
適には、1.0〜10リットルである。
【0149】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、0〜100℃である。
【0150】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0151】(工程E)
【0152】
【化34】
【0153】式中、R及びRaは、前記と同意義を示
す。
【0154】本工程は、化合物(IV)に、不活性溶媒
中又は無溶媒下、塩基又は酸の存在下、化合物(VI)
を反応させることにより、化合物(II)を製造する工
程である。
【0155】本工程に用いられる化合物(VI)の量
は、化合物(IV)1molに対し、通常、1.0〜1
0.0molであり、好適には、1.0〜5.0mol
である。
【0156】本工程において塩基を用いる場合、用いら
れる塩基は、通常pH8以上を示す塩基であれば特に限
定はなく、例えば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウ
ムのようなアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム
及び水酸化マグネシウムのようなアルカリ土類金属の水
酸化物;炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムのようなアル
カリ金属の炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素
カリウムのようなアルカリ金属の重炭酸塩類;水素化ナ
トリウム及び水素化カリウムのような金属水素化物;ナ
トリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド及びカリウ
ムtert-ブトキシドのようなアルコキシド類;トリエチ
ルアミン、N,N−ジメチルアニリン及びピリジンのよ
うな有機塩基類;又は、メチルリチウム、ブチルリチウ
ム、メチルマグネシウムブロミド、リチウムジイソプロ
ピルアミド等有機金属類等であり得、好適には、アルカ
リ金属の水酸化物、金属水素化物又はアルコキシド類で
あり、より好適には、水素化ナトリウム又はナトリウム
メトキシドである。
【0157】用いられる塩基の量は、化合物(IV)1
molに対し、通常、1.0〜10.0molであり、
好適には、1.0〜5.0molである。
【0158】本工程において酸を用いる場合、用いられ
る酸は、通常有機化学的に用いられる酸であれば特に限
定はなく、例えば、塩酸、硫酸、過塩素酸及び硝酸のよ
うな鉱酸類;ギ酸、酢酸及びトリフルオロ酢酸のような
カルボン酸類;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸及びトリフルオロメタンス
ルホン酸のようなスルホン酸類;ピリジン・p−トルエ
ンスルホン酸塩のようなアミン塩;リン酸、ポリリン酸
のようなリン酸塩類;塩化アルミニウム、四塩化チタン
及び三弗化ホウ素・エーテラートのようなルイス酸類で
あり得、好適には、鉱酸又はスルホン酸類である。
【0159】本工程において溶媒を用いる場合、用いら
れる溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解
するものであれば特に限定はなく、例えば、ジエチルエ
ーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジエ
トキシメタン及びジオキサンのようなエーテル類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド及びスルホランのようなス
ルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エ
チルのようなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及
びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピ
コリンのようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒で
あり得、好適には、エーテル類、芳香族炭化水素類又は
アミド類であり、より好適には、ジメトキシエタン、ト
ルエン又はN,N−ジメチルホルムアミドである。
【0160】用いられる溶媒の量は、化合物(IV)1
molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好
適には、1.0〜10リットルである。
【0161】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、0〜100℃である。
【0162】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0163】(工程F)
【0164】
【化35】
【0165】式中、R及びAは、前記と同意義を示す。
【0166】本工程は、化合物(II)に、不活性溶媒
中、塩基を加えることにより、化合物(VII)を製造
する工程である。
【0167】本工程において、用いられる塩基は、通常
pH8以上を示す塩基であれば特に限定はなく、例え
ば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのようなアル
カリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグ
ネシウムのようなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナ
トリウム及び炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸
塩類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのよう
なアルカリ金属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水
素化カリウムのような金属水素化物;ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド及びカリウムtert-ブトキ
シドのようなアルコキシド類;トリエチルアミン、N,
N−ジメチルアニリン及びピリジンのような有機塩基
類;又は、メチルリチウム、ブチルリチウム、メチルマ
グネシウムブロミド、リチウムジイソプロピルアミド等
有機金属類等であり得、好適には、アルカリ金属の水酸
化物、アルカリ金属の炭酸塩類、アルカリ金属の重炭酸
塩類、金属水素化物又はアルコキシド類であり、より好
適には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウム又はナトリウ
ムメトキシドである。
【0168】用いられる塩基の量は、化合物(II)1
molに対し、通常、1.0〜10.0molであり、
好適には、1.0〜5.0molである。
【0169】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、メタノール、エタノール、プロパノール及びt-
ブタノールのようなアルコール類;ジエチルエーテル、
ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジエトキシメ
タン及びジオキサンのようなエーテル類;ベンゼン、ト
ルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳香族炭化
水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;N,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド
及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミド類;ジ
メチルスルホキシド及びスルホランのようなスルホキシ
ド類;塩化メチレン及びクロロホルムのようなハロゲン
化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エチルのよ
うなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及びヘプタ
ンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピコリンの
ようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒であり得、
好適には、アルコール類、エーテル類、芳香族炭化水素
類又はアミド類であり、より好適には、メタノール、エ
タノール、トルエン又はN,N−ジメチルホルムアミド
である。
【0170】用いられる溶媒の量は、化合物(II)1
molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好
適には、1.0〜10リットルである。
【0171】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、0〜100℃である。
【0172】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0173】(工程G)
【0174】
【化36】
【0175】式中、Rは、前記と同意義を示し、A
aは、シアノ基又はカルバモイル基を示す。
【0176】本工程は、化合物(VII)の内、Aがシ
アノ基又はカルバモイル基である化合物(VIIa)
を、溶媒中、酸又はアルカリを加えることにより加水分
解し、化合物(VIII)を製造する工程であり、通常
の加水分解条件で行うことができる。
【0177】本工程において、用いられる酸は、通常の
加水分解に用いられる酸であれば特に限定はなく、例え
ば、塩酸及び硫酸のような無機酸であり得、好適には、
塩酸又は硫酸である。
【0178】用いられる酸の量は、化合物(VIIa)
に対し、通常、1当量〜大過剰である。
【0179】本工程において、用いられるアルカリは、
通常の加水分解に用いられるアルカリであれば特に限定
はなく、例えば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム
のようなアルカリ金属の水酸化物であり得、好適には、
水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムである。
【0180】用いられるアルカリの量は、化合物(VI
Ia)に対し、通常、1〜20当量である。
【0181】使用される溶媒は、通常の加水分解に用い
られる溶媒であれば特に限定なく、例えば、水;メタノ
ール、エタノール、プロパノール及びt-ブタノールのよ
うなアルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン、ジエトキシメタン及びジオキ
サンのようなエーテル類;又は、これらの混合溶媒であ
り得、好適には、水である。
【0182】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、0℃〜還流温度である。
【0183】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、5分間〜48時
間である。
【0184】(工程H)
【0185】
【化37】
【0186】式中、Rは、前記と同意義を示す。
【0187】本工程は、化合物(VII)の内、Aがカ
ルボキシル基である化合物(VIII)を、不活性溶媒
中、ハロゲン化剤と反応させ、化合物(IX)を製造す
る方法である。
【0188】本工程に用いられるハロゲン化剤は、通
常、脱水かつハロゲン化に用いられるものであれば特に
限定はなく、例えば、塩化チオニル及び塩化スルフリル
のようなハロゲン化硫黄類;五塩化リンのようなハロゲ
ン化リン類;又は、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲ
ン及びオキザリルクロライドのような有機ハロゲン化物
であり得、好適には、ハロゲン化硫黄類又は有機ハロゲ
ン化物であり、より好適には、塩化チオニル又は塩化ス
ルフリルである。
【0189】用いられる溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、ジメチルエーテル、t−ブチルメチルエーテ
ル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン及びジオキ
サンのようなエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン及びクロロベンゼンのような芳香族炭化水素類;アセ
トニトリルのようなニトリル類;N,N−ジメチルアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド及びN−メチル−2
−ピロリドンのようなアミド類;塩化メチレン及びジク
ロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル
及び酢酸プロピルのようなエステル類;ヘキサン、シク
ロヘキサン及びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピ
リジン及びピコリンのようなピリジン類;又は、これら
の混合溶媒であり得、好適には、エーテル類、芳香族炭
化水素類、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適に
は、トルエン、キシレン、ジクロロエタンである。
【0190】本工程に用いられるハロゲン化剤の量は、
化合物(VIII)1molに対し、通常、1.0〜1
0.0molであり、好適には、1.0〜5.0mol
である。
【0191】用いられる溶媒の量は、化合物(VII
I)1molに対し、通常、0.1〜20.0リットル
であり、好適には、0.5〜10リットルである。
【0192】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、0℃〜溶媒の還流温度である。
【0193】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等によって異なるが、通常、6分間〜48
時間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0194】上記各反応終了後、各工程の目的化合物
は、常法に従って反応混合物から採取することができ
る。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存
在する場合には濾過により除去した後、水と混和ないし
有機溶媒を加え、水洗後、溶剤を留去することによって
得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例
えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフフィー等によっ
て更に精製できる。また、各工程の目的化合物は、精製
することなく、次の反応工程に用いてもよい。
【0195】本発明化合物を農薬の有効成分として使用
するに際しては、本発明化合物は、それ自体を用いても
よいが、農薬補助剤として製剤化に一般的に用いられる
担体、界面活性剤及びその他補助剤を配合して、例え
ば、乳剤、懸濁剤、粉剤、粒剤、錠剤、水和剤、水溶
剤、液剤、フロアブル剤、顆粒水和剤、エアゾール剤、
ペースト剤、油剤及び乳濁剤等の種々の形態に製剤する
ことができる。これらの配合割合は、通常、有効成分
0.1〜9.0質量部で農薬補助剤10〜99.9質量
部である。
【0196】前記製剤化に際して用いられる担体は、例
えば、澱粉、活性炭、大豆紛、小麦粉、木紛、魚粉、粉
乳等の動植物性粉末、及び、タルク、カオリン、ベント
ナイト、炭酸カルシウム、ゼオライト、珪藻土、ホワイ
トカーボン、クレー、アルミナ等の鉱物性粉末のような
固体担体;又は、水、イソプロピルアルコール、エチレ
ングリコール等のアルコール類、シクロヘキサン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、ケロシン、軽油等の脂肪族炭
化水素類、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチ
ルベンゼンメチルナフタレン、ソルベントナフサ等の芳
香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水
素類、ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、脂肪酸の
グリセリンエステル等のエステル類、アセトニトリル等
のニトリル類及びジメチルスルホキシド等の含硫化合物
類のような液体担体であり得、好適には、固体担体又は
液体担体である。
【0197】用いられる界面活性剤は、例えば、アルキ
ルベンゼンスルホン酸金属塩、ジナフチルメタンジスル
ホン酸金属塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキルア
リールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキ
シエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルアリールエーテル又はポリオキシエチレンソルビ
タンモノアルキレートであり得、好適には、アルキルベ
ンゼンスルホン酸金属塩、リグニンスルホン酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテル又はポリオキ
シエチレンソルビタンモノアルキレートである。
【0198】その他の補助剤は、例えば、カルボキシジ
メチルセルロース、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウ
ム、キサンタンガム、グアーガム、トラガントガム及び
ポリビニルアルコール等の固着剤又は増粘剤;金属石鹸
等の消泡剤;又は、脂肪酸、アルキルリン酸塩、シリコ
ーン及びパラフィン等の物性向上剤着色剤であり得、好
適には、グアーガム又はキサンタンガムである。
【0199】これら製剤は、実際の使用に際して、その
まま使用するか、又は水等の希釈剤で所定濃度に希釈し
て使用することができる。本発明化合物を含有する種々
の製剤又はその希釈剤の施用は、通常一般的に行われて
いる施用方法、即ち、散布(例えば、噴霧、ミスティン
グ、アトマイジング、散紛、散粒、水面施用、箱施用
等)、土壌施用(例えば、混入、灌注等)、表面施用
(例えば、塗布、紛衣、被覆等)、浸漬又は毒餌等であ
り得る。また、家畜に対して前記有効成分を飼料に混合
して与え、その排泄物での有害虫、特に有害昆虫の発
生、生育を防除することも可能である。又いわゆる超高
濃度少量散布法により施用することもできる。この方法
においては、有効成分を100%含有することが可能で
ある。
【0200】本発明の農薬施用時の有効成分濃度は、通
常、0.1〜50000ppmであり、好適には、1〜
10000ppmである。ただし、有効成分濃度は、製
剤の形態及び施用する方法、目的、時期、場所及び有害
生物の発生状況によって適当に変更でき、例えば、水生
有害生物の場合、上記濃度の薬液を発生場所に散布して
も防除できることから、水中での有効成分濃度は上記よ
り小さくなる。本発明の農薬の使用量は、土壌混和処理
の場合、例えば、有効成分化合物として、10アール当
たり、0.1〜5000gであり、好適には、1〜10
00gである。
【0201】尚、本発明化合物は単独でも十分有効であ
ることはいうまでもないが、必要に応じて肥料及び他の
農薬、例えば殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、抗
ウィルス剤、誘引剤、除草剤及び植物調整剤などと混用
又は併用することができ、この場合に一層優れた効果を
示すこともある。
【0202】本発明化合物と混用して使用できる他の農
薬としては、例えば殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌
剤、抗ウィルス剤、誘引剤、除草剤及び植物調整剤であ
り得、好適には、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤
又は除草剤である。
【0203】用いられる殺虫剤は、例えば、有機リン及
びカーバメート系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤又はそ
の他の殺虫剤であり得る。
【0204】有機リン及びカーバメート系殺虫剤は、例
えば、フェンチオン、フェニトロチオン、ダイアジノ
ン、クロルピリホス、オキシデプホス、バミドチオン、
フェントエート、ジメトエート、ホルモチオン、マラチ
オン、トリクロルホン、チオメトン、ホスメット、ジク
ロルホス、アセフェート、EPBP、メチルパラチオ
ン、オキシジメトンメチル、エチオン、ジオキサベンゾ
ホス、シアノホス、イソキサチオン、ピリダフェンチオ
ン、ホサロン、メチダチオン、スルプロホス、クロルフ
ェンビンホス、テトラクロルビンホス、ジメチルビンホ
ス、プロパホス、イソフェンホス、ジスルホトン、プロ
フェノホス、ピラクロホス、モノクロトホス、アジンホ
スメチル、アルジカルブ、メソミル、チオジカルブ、カ
ルボフラン、カルボスルファン、ベンフラカルブ、フラ
チオカルブ、プロポキスル、フェノブカルブ、メトルカ
ルブ、イソプロカルブ、カルバリル、ピリミカーブ、エ
チオフェンカルブ、ジクロフェンチオン、ピリミホスメ
チル、キナルホス、クロルピリホスメチル、プロチオホ
ス、ナレッド、EPN、XMC、ベンダイオカルブ、オ
キサミル、アラニカルブ又はクロルエトキシホスであり
得る。
【0205】ピレスロイド系殺虫剤は、例えば、ペルメ
トリン、シペルメトリン、デルタメトリン、フェンバレ
レート、フェンプロパトリン、ピレトリン、アレスリ
ン、テトラメトリン、レスメトリン、ジメスリン、プロ
パスリン、フェノトリン、プロトリン、フルバリネー
ト、シフルトリン、シハロトリン、フルシトリネート、
エトフェンプロックス、シクロプロトリン、トラロメト
リン、シラフルオフェン、テフルトリン、ビフェントリ
ン又はアクリナトリンであり得る。
【0206】その他の殺虫剤は、例えば、ジフルベンズ
ロン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、トリフ
ルムロン、テフルベンズロン、フルフェノクスロン、フ
ルシクロクスロン、ブプロフェジン、ピリプロキシフェ
ン、ルフェヌロン、シロマジン、メトプレン、エンドス
ルファン、ジアフェンチウロン、イミダクロプリド、フ
ィプロニル、フェノキシカルブ、カルタップ、チオシク
ラム、ベンスルタップ、テブフェノジド、クロルフェナ
ピル、エマメクチンベンゾエート、アセタミプリド、ニ
テンピラム、ピメトロジン、オレイン酸ナトリウム、硫
酸ニコチン、ロテノン、メタアルデヒド、マシン油、な
たね油、BT剤又は昆虫病原ウィルス等の微生物農薬で
あり得る。
【0207】用いられる殺ダニ剤は、例えば、クロルベ
ンジレート、フェニソブロモレート、ジコホル、アミト
ラズ、プロパルギット、ベンゾメート、ヘキシチアゾッ
クス、フェンブタチンオキシド、ポリナクチン、キノメ
チオネート、クロルフェンソン、テトラジホン、アバメ
クチン、ミルベメクチン、クロフェンテジン、ピリダベ
ン、フェンピロキシメート、テブフェンピラド、ピリミ
ジフェン、フェノチオカルブ、ジエノクロル、エトキサ
ゾールでハルフェンプロックスであり得る。
【0208】用いられる殺線虫剤は、例えば、フェナミ
ホス、ホスチアゼート、エトプロホス、メチルイソチオ
シアネート、1,3−ジクロロプロペン又はDCIPで
あり得る。
【0209】用いられる殺菌剤は、例えば、チオファネ
ートメチル、ベノミル、カルベンダゾール、チアベンダ
ゾール、フォルベット、チウラム、ジラム、ジネブ、マ
ンネブ、マンゼブ、ポリカーバメート、イプロベンホ
ス、エジフェンフォス、フサライド、プロベナゾール、
イソプロチオラン、クロロタロニル、キャプタン、ポリ
オキシン、ブラストサイジンS、カスガマイシン、スト
レプトマイシン、バリダマイシン、トリシクラゾール、
ピロキロン、フェナジンオキシド、メプロニル、フルト
ラニル、ペンシクロン、イプロジオン、ヒメキサゾー
ル、メタラキシル、トリフルミゾール、トリホリン、ト
リアジメホン、ビテルタノール、フェナリモル、プロピ
コナゾール、シモキサニル、ポロクロラズ、ペフラゾエ
ート、ヘキサコナゾール、ミクロブタニル、ジクロメジ
ン、テクロフタラム、プロピネブ、ジチアノン、ホセチ
ル、ビンクロゾリン、プロシミドン、オキサジキシル、
グアザチン、プロパモカルブ塩酸塩、フルアジナム、オ
キソリニック酸、ヒドロキシイソキサゾール、イミベン
コナゾール又はメパニピリムであり得る。
【0210】用いられる除草剤は、例えば、ジフルフェ
ニカン、プロパニル、ジクロロピコリン酸、ジカンバ、
ピコロラム、2,4−D、2,4−DB、2,4−D
P、フルロキシピル、MCPA、MCPP、トリクロピ
ル、ジクロホップ−メチル、フェノキサプロップ−エチ
ル、フルアジホップ−ブチル、ハロキシホップ−メチ
ル、キザロホップ−エチル、ノルフルラゾン、クロルブ
ロファム、デスメジファム、フェンメジファム、プロフ
ァム、アラクロル、アセトクロル、ブタクロル、メタザ
クロル、メトラクロル、プレチラクロル、プロパクロ
ル、オリザリン、トリフルラリン、アシフルオルフェ
ン、ビフェノックス、フルオログリゴフェン、ホメサフ
ェン、ハロサフェン、ラクトフェン、オキシフルオルフ
ェン、クロルトルロン、ジウロン、フルオメツロン、イ
ソプロツロン、リヌロン、メタベンズチアズロン、アロ
キシジム、クレトジム、シクロキシジム、セトキシジ
ム、トラコキシジム、イマゼタピル、イマザメタベン
ズ、イマザピル、イマザキン、ブロモキシニル、ジクロ
ベニル、イオキシニル、メフェナセット、アミドスルフ
ロン、ベンスルフロン−メチル、クロリムロン−エチ
ル、クロルスルフロン、シノスルフロン、メトスルフロ
ン−メチル、ニコスルフロン、ピリミスルフロン、ピラ
ゾスルフロン−エチル、チフェンスルフロン−メチル、
トリアスルフロン、トリベヌロン−メチル、ブチレー
ト、シクロエート、ジーアレート、EPTC、エスプロ
カルプ、モリネート、プロスルホカルプ、ベンチオカル
プ、トリアレート、アトラジン、シアナジン、シマジ
ン、シメトリン、ターブトリン、ターブチラジン、ヘキ
サジノン、メタミトロン、メトリブジン、アミトリアゾ
ール、ベンフレセート、ベンタゾン、シンメチリン、ク
ロマゾン、クロピラリド、ジフェンゾクアット、ジチオ
ピル、エトフメセート、フルオロクロリドン、グルホシ
ネート、グリホセート、イソキサベン、ピリデート、キ
ンクロラック、キンメタック、スルホセート又はトリジ
ファンであり得る。
【0211】本発明化合物は、例えば、半翅目害虫、鱗
翅目害虫、鞘翅目害虫、双翅目害虫、膜翅目害虫、直翅
目害虫、シロアリ目害虫、アザミウマ目害虫、ハダニ類
及び植物寄生性線虫類に対して優れた防除効果を示す。
また、本発明化合物は、その他有害動物、不快動物、衛
生害虫及び寄生虫に対しても優れた防除効果を示す。
【0212】半翅目害虫として、例えば、ホソヘリカメ
ムシ(Riptortus clavatus)、ミナ
ミアオカメムシ(Nezara viridula)、
メクラカメムシ類(Lygus sp.)、アメリカコ
バネナガカメムシ(Blissus leucpter
us)、ナシグンバイ(Stephanitis na
shi)等のカメムシ類(異翅類;Heteropte
ra)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix
cincticeps)、ヒメヨコバイ(Empoas
ca sp., Erythroneura sp.,
Circulifer sp.)等のヨコバイ類、ト
ビイロウンカ(Nilaparvatalugen
s)、セジロウンカ(Sogatella furci
fera)、ヒメトビウンカ(Laodelphax
striatellus)等のウンカ類、Psylla
sp.等のキジラミ類、タバココナジラミ(Bemi
sia tabaci)、オンシツコナジラミ(Tri
aleurodes vaporariorum)、等
のコナジラミ類、ブドウネアブラムシ(Viteusv
itifolii)、モモアカアブラムシ(Myzus
persicae)、リンゴアブラムシ(Aphis
pomi)、ワタアブラムシ(Aphisgossy
pii)、Aphis fabae、ニセダイコンアブ
ラムシ(Liphis erysimi)、ジャガイモ
ヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum sol
ani)、ムギミドリアブラムシ(Schizaphi
sgraminum)等のアブラムシ類、クワコナカイ
ガラムシ(Pseudococcus comstoc
ki)、ルビーロウムシ(Ceroplastesru
bens)、サンホーゼカイガラムシ(Comstoc
kaspis perniciosa)、ヤノエカイガ
ラムシ(Unaspis yanoensis)等のカ
イガラムシ及びサシガメ(Rhodnius sp.)
が挙げられる。
【0213】鱗翅目害虫として、例えば、チャハマキ
(Homona magnanima)、コカクモンハ
マキ(Adoxophyes orana)、テングハ
マキ(Sparganothis pillerian
a)、ナシヒメシンクイ(Grapholitha m
olesta)、マメシンクイガ(Leguminiv
ora glycinivorella)、コドリンガ
(Laspeyresia pomonella)、E
ucosma sp.、Lobesia botran
a等のハマキガ類、ブドウホソハマキ(Eupoeci
llia ambiguella)、等のホソハマキガ
類、Bambalina sp.等のミノガ類、コクガ
(Nemapogon granellus)、イガ
(Tineapellionella)等のヒロズコガ
類、ギンモンハモグリガ(Lyonetiapruni
foliella)等のハモグリガ類、キンモンホソガ
(Phyllonorycter ringoniel
la)等のホソガ類、ミカンハモグリガ(Phyllo
cnistis citrella)等のコハモグリガ
類、コナガ(Plutella xylostell
a)、Prays citri等のスガ類、ブドウスカ
シバ(Nokona vegale)、Synanth
edon sp.等のスカシバ類、ワタアカミムシ(P
ectinophora gossypiella)、
ジャガイモガ(Phthorimaeaopercul
ella)、Stomopteryx sp.等のキバ
ガ類、モモシンクイガ(Carposina nipo
nensis)等のシンクイガ類、イラガ(Monem
a flavescens)等のイラガ類、ニカメイガ
(Chilo suppressalis)、コブノメ
イガ(Cnaphalocrocis medinal
is)、Ostrinia nubilalis、アワ
ノメイガ(Ostrinia furnacali
s)、ハイマダラノメイガ(Hellula unda
lis)ハチミツガ(Galleria mellon
ella)、Elasmopalpus lignos
ellus、Loxostege stictical
is等のメイガ類、モンシロチョウ(Pieris r
apae)等のシロチョウ類、ヨモギエダシャク(As
cotisselenaria)等のシャクガ類、オビ
カレハ(Malacosomaneustria)等の
カレハガ類、Manduca sexta等のスズメガ
類、チャドクガ(Euproctis pseudoc
onspersa)、マイマイガ(Lymantria
dispar)等のドクガ類、アメリカシロヒトリ
(Hyphantria cunea)等のヒトリガ
類、タバコバッドワーム(Heliothis vir
escens)、ボールワーム(Helicoverp
a zea)、シロイチモジヨトウ(Spodopte
ra exigua)、オオタバコガ(Helicov
erpa armigera)、ハスモンヨトウ(Sp
odoptera litura)、ヨトウガ(Mam
estra brassicae)、タマナヤガ(Ag
rotis ipsilon)、アワヨトウ(Pseu
daletia separata)及びイラクサキン
ウワバ(Trichoplusia ni)等のヤガ類
が挙げられる。
【0214】鞘翅目害虫として、例えば、ドウガネブイ
ブイ(Anomala cuprea)、マメコガネ
(Popillia japonica)、ヒメコガネ
(Anomala rufocuprea)、Euth
eolarugiceps等のコガネムシ類、ワイヤー
ワーム(Agricotes sp.)、Conode
us sp.等のコメツキムシ類、ニジュウヤホシテン
トウ(Epilachna vigintioctop
unctata)、インゲンテントウムシ(Epila
chna varivestis)等のテントウムシ
類、コクヌストモドキ(Tribolium cast
aneum)等のゴミムシダマシ類、ゴマダラカミキリ
(Anoplophora malasiaca)、マ
ツノマダラカミキリ(Monochamus alte
rnatus)等のカミキリムシ類、インゲンマメゾウ
ムシ(Acanthoscelides obtect
us)、アズキゾウムシ(Callosobruchu
s chinensis)等のマメゾウムシ類、コロラ
ドハムシ(Leptinotarsa decemli
neata)、コーンルートワーム(Diabroti
ca sp.)、イネドロオイムシ(Oulema o
ryzae)、テンサイトビハムシ(Chaetocn
ema concinna)、Phaedon coc
hlearias、Oulema melanopu
s、Dicladispa armigera等のハム
シ類、Apion godmani等のホソクチゾウム
シ類、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus
oryzophilus)、ワタミゾウムシ(Ant
honomus grandis)等のゾウムシ類、コ
クゾウムシ(Sitophilus zeamais)
等のオサゾウムシ類、キクイムシ類、カツオブシムシ類
及びシバンムシ類が挙げられる。
【0215】双翅目害虫として、例えば、キリウジガガ
ンボ(Tipula aino)、イネユスリカ(Ch
ironomus oryzae)、イネシントメタマ
バエ(Orseolia oryzae)、チチュウカ
イミバエ(Ceratitis capitata)、
イネミギワバエ(Hydrellia griseol
a)、オウトウショウジョウバエ(Drosophil
a suzukii)、フリッツフライ(Oscine
lla frit)、イネカラバエ(Chlorops
oryzae)、インゲンモグリバエ(Ophiom
yia phaseoli)、マメハモグリバエ(Li
riomyza trifolii)、アカザモグリハ
ナバエ(Pegomya hyoscyami)、タネ
バエ(Delia platura)、ソルガムフライ
(Atherigona soccata)、イエバエ
(Musca domestica)、ウマバエ(Ga
strophilus sp.)、サシバエ(Stom
oxys sp.)、ネッタイシマカ(Aedes a
egypti)、アカイエカ(Culex pipie
ns)、シナハマダラカ(Anopheles sln
ensis)及びコガタアカイエカ(Culex tr
itaeniorhynchus)が挙げられる。
【0216】膜翅目害虫として、例えば、クキバチ類
(Cephus sp.)、カタビロコバチ(Harm
olita sp.)、カブラハバチ(Athalia
rosae)、スズメバチ(Vespa manda
rina)及びファイアーアント類が挙げられる。
【0217】直翅目害虫として、例えば、チャバネゴキ
ブリ(Blattella germanica)、ワ
モンゴキブリ(Periplaneta americ
ana)、ケラ(Gryllotalpa afric
ana)、バッタ(Locusta migrator
ia migratoriodes)及びMelano
plus sanguinipesが挙げられる。
【0218】シロアリ目害虫として、例えば、ヤマトシ
ロアリ(Reticulitermes sperat
us)、イエシロアリ(Coptotermes fo
rmosanus)及びダイコクシロアリ(Crypt
otermes domestius)が挙げられる。
【0219】アザミウマ目害虫として、例えば、チャノ
キイロアザミウマ(Scirtothrips dor
salis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips
palmi)、クロトンアザミウマ(Helioth
rips haemorrhoidalis)、ミカン
キイロアザミウマ(Frankliniella oc
cidentalis)及びイネクダアザミウマ(Ha
plothripsaculeatus)が挙げられ
る。
【0220】ハダニ類として、例えば、ナミハダニ(T
etranychus urticae)、カンザワハ
ダニ(Tetranychus kanzawai)、
ミカンハダニ(Panonychus citri)、
リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、イ
エローマイト(Eotetranychus carp
ini)、テキサスシトラスマイト(Eotetran
ychus banksi)、ミカンサビダニ(Acu
lops pelekassi)、チャノホコリダニ
(polyphagotarsonemus latu
s)、ヒメハダニ(Brevipalpus s
p.)、ロビンネダニ(Rhizoglyphus r
obini)及びケナガコナダニ(Tyrophagu
s putrescentiae)が挙げられる。
【0221】植物寄生性線虫類として、例えば、サツマ
イモネコブセンチュウ(Meloidogyne in
cognita)、ネグサレセンチュウ(Pratyl
enchus sp.)ダイズシストセンチュウ(He
terodera glycines)、イネシンガレ
センチュウ(Aphelenchoides bess
eyi)及びマツノザイセンチュウ(Bursaphe
lenchus lignicolus)が挙げられ
る。
【0222】その他有害動物、不快動物、衛生害虫及び
寄生虫として、例えば、スクリミンゴガイ(Pomac
ea canaliculata)、ナメクジ(Inc
ilaria sp.)、アフリカマイマイ(Acha
tina fulica)等の腹足網類(Gastro
poda)、ダンゴムシ(Armadillidium
sp.)、ワラジムシ、ムカデ等の等脚目類(Iso
poda)、Liposcelis sp.等のチャタ
テムシ類、Ctenolepisma sp.等のシミ
類、Pulex sp.、Ctenocephalid
es sp.等のノミ類、Trichodectes
sp.等のハジラミ類、Cimex sp.等のトコジ
ラミ類、オウシマダニ(Boophilus micr
oplus)、フタトゲチマダニ(Haemaphys
alis longicornis)等の動物寄生性ダ
ニ類及びヒョウヒダニ類等が挙げられる。
【0223】更に、本発明化合物は、有機リン系化合
物、カーバメート系化合物、合成ピレスロイド系化合
物、アシルウレア系化合物又は既存の殺虫剤に抵抗性を
示す害虫に対しても有効である。
【0224】以下に、実施例、参考例、製剤例及び試験
例を挙げて本発明化合物を具体的に説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
【0225】
【実施例】
【0226】
【実施例1】N−(3−メチル−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-2、工程A−1)
【0227】
【化38】
【0228】5−アミノ−3−メチルイソオキサゾール
(147mg,1.5mmol)をジメチルホルムアミ
ド(5ml)に溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム(6
0%鉱油中、72mg,1.8mmol)を加え、続い
て4−トリフルオロメチルニコチン酸クロリド(314
mg,1.5mmol)を加え、80℃で2時間加熱撹
拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残査を薄層ク
ロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=
1/1)で精製し、標記化合物(181mg,収率44
%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 10.35 (1H, brd.s), 8.91 (1
H, s), 8.88 (1H, d, J=5.1Hz), 7.66 (1H, d, J=5.1H
z), 6.41 (1H, s), 2.27 (3H, s)。 融点:53-55℃。
【0229】
【実施例2】N−エトキシメチル−N−(3−メチル−
5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)
ニコチンアミド(化合物番号1-51、工程A−2)
【0230】
【化39】
【0231】実施例1により得られたN−(3−メチル
−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミド(化合物番号1-2、107.1m
g,0.39mmol)をジメチルホルムアミド(2m
l)に溶かし、この溶液に、炭酸カリウム(81.4m
g,0.59mmol)及びブロモアセトニトリル(3
0μl,0.43mmol)を加え、室温で2時間攪拌
した。反応溶液を水に注ぎ酢酸エチルで抽出し、抽出液
を塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮し
た。残渣を薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサ
ン/酢酸エチル=1/1)で精製して、標記化合物(9
1.3mg,収率75%)を得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.93 (1H, d, J=5.1Hz), 8.
85 (1H, s), 7.90 (1H,d, J=5.1Hz), 6.28 (1H, s), 5.
22 (2H, s), 3.59 (2H, q, J=7.0Hz), 2.12 (3H, s),
1.11 (3H, t, J=7.0Hz)。 物性:油状物。
【0232】
【実施例3】N−(4−クロロ−3−メチル−5−イソ
オキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチン
アミド(化合物番号1-21、工程B)
【0233】
【化40】
【0234】実施例1により得られたN−(3−メチル
−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミド(化合物番号1-2、101.7m
g,0.37mmol)に、四塩化炭素(2ml)及び
N−クロロスクシンイミド(64.6mg,0.48m
mol)を加え、1.5時間加熱還流した。反応溶液を
水に注ぎ酢酸エチルで抽出し、抽出液を塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮した。残渣を薄層ク
ロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=
1/1)で精製して、標記化合物(69.3mg,収率
61%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.94 (1H, s), 8.92 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.41 (1H, brd.s), 7.67 (1H, d, J=5.1Hz),
2.29 (3H, s)。 融点:153-156℃。
【0235】更に、実施例1〜3の何れかに準じて、以
下の化合物を製造した。
【0236】
【実施例4】N−(5−イソオキサゾリル)−4−(ト
リフルオロメチル)ニコチンアミド(化合物番号1-1)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 10.07 (1H, brd.s), 8.94 (1
H, s), 8.91(1H, d, J=5.1Hz), 8.19 (1H, d, J=1.8H
z), 7.56 (1H, d, J=5.1Hz), 6.56 (1H, d, J=1.8Hz)。 物性:アモルファス。
【0237】
【実施例5】N−(3−エチル−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-3)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 10.01 (1H, brd.s), 8.92 (1
H, s), 8.90 (1H, d, J=5.1Hz), 7.68 (1H, d, J=5.1H
z), 6.45 (1H, s), 2.66 (2H, q, J=7.7Hz), 1.28(3H,
t, J=7.7Hz)。 物性:油状物。
【0238】
【実施例6】N−(3−イソプロピル−5−イソオキサ
ゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-5)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 10.31 (1H, brd.s), 8.91 (1
H, s), 8.89 (1H, d, J=5.1Hz), 7.67 (1H, d, J=5.1H
z), 6.46 (1H, s), 3.01 (1H, m), 1.29 (6H, d, J=7.0
Hz)。 物性:油状物。
【0239】
【実施例7】N−(3−ホルミル−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-16)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 10.10 (1H, s), 8.98 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.97 (1H, s), 7.71 (1H, d, J=5.1Hz), 6.
93 (1H, s)。 物性:アモルファス。
【0240】
【実施例8】N−(3−ヒドロキシイミノメチル−5−
イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコ
チンアミド(化合物番号1-17)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.97 (1H, d, J=5.1Hz), 8.96
(1H, s), 8.08 (1H, s), 7.86 (1H, d, J=5.1Hz), 6.7
2 (1H, s)。 物性:アモルファス。
【0241】
【実施例9】N−(3−シアノ−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-18)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.94 (1H, d, J=5.1Hz), 8.91
(1H, s), 7.73 (1H, d,J=5.1Hz), 6.90 (1H, s)。 融点:135-139℃。
【0242】
【実施例10】N−(3−メトキシメチル−5−イソオ
キサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンア
ミド(化合物番号1-19)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.90 (1H, brd.s), 8.93 (1H,
s), 8.92 (1H, d, J=5.1Hz), 7.69 (1H, d, J=5.1Hz),
6.60 (1H, s), 4.50 (2H, s), 3.42 (3H, s)。 物性:アモルファス。
【0243】
【実施例11】N−(4−クロロ−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-20)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.94 (1H, s), 8.91(1H, d, J
=5.1Hz), 8.27 (1H, s),7.67 (1H, d, J=5.1Hz)。 物性:油状物。
【0244】
【実施例12】N−(4−クロロ−3−シクロプロピル
−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミド(化合物番号1-25)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.96(1H, brd.s), 8.90-8.84
(2H, m), 7.65 (1H, d,J=5.1Hz), 1.94-1.80 (1H, m),
1.08-1.04 (4H, m)。 物性:アモルファス。
【0245】
【実施例13】N−(4−クロロ−3−メトキシメチル
−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミド(化合物番号1-37)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.92 (1H, s), 8.91 (1H, d,
J=5.1hz), 7.67 (1H, d,J=5.1Hz), 4.51 (2H, s), 3.42
(3H, s)。 融点:69-72℃。
【0246】
【実施例14】N−(4−ブロモ−3−メチル−5−イ
ソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチ
ンアミド(化合物番号1-41)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.92 (1H, s), 8.90 (1H, d,
J=5.1Hz), 7.66 (1H, d,J=5.1Hz), 2.29 (3H, s)。 融点:165-166℃。
【0247】
【実施例15】N−(4−ヨード−3−メチル−5−イ
ソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチ
ンアミド(化合物番号1-43)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.97 (1H, s), 8.95 (1H, d,
J=5.1Hz), 7.68 (1H, d,J=5.1Hz), 2.30 (3H, s)。 融点:198-201℃。
【0248】
【実施例16】N−メチル−N−(3−メチル−5−イ
ソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチ
ンアミド(化合物番号1-47)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.92 (1H, d, J=5.2Hz), 8.
85 (1H, s), 7.83 (1H,d, J=5.2Hz), 6.06 (1H, brd.
s), 3.36 (3H, s), 2.12 (3H, s)。 物性:油状物。
【0249】
【実施例17】N−アリル−N−(5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-48)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.89 (1H, d, J=5.2Hz), 8.
78 (1H, s), 7.81 (1H,d, J=5.2Hz), 6.05 (1H, s), 5.
95-5.80 (1H, m), 5.29-5.19 (2H, m), 4.44 (2H, d, J
=5.8Hz), 2.08 (3H, s)。 物性:油状物。
【0250】
【実施例18】N−アリル−N−(3−メチル−5−イ
ソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチ
ンアミド(化合物番号1-49)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.89 (1H, d, J=5.2Hz), 8.
78 (1H, s), 7.81 (1H,d, J=5.2Hz), 6.05 (1H, s), 5.
95-5.80 (1H, m), 5.29-5.19 (2H, m), 4.44 (2H, d, J
=5.8Hz), 2.08 (3H, s)。 物性:油状物。
【0251】
【実施例19】N−シアノメチル−N−(3−メチル−
5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)
ニコチンアミド(化合物番号1-53)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.96 (1H, d, J=5.1Hz), 8.
91 (1H, s), 7.92 (1H,d, J=5.1Hz), 6.24 (1H, s), 5.
09 (2H, s), 2.11 (3H, s)。 物性:油状物。
【0252】
【実施例20】N−(3−メチル−5−イソオキサゾリ
ル)−N−メチルチオメチル−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミド(化合物番号1-55)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.82 (1H, d, J=5.1Hz), 8.63
(1H, s), 7.58 (1H, d,J=5.1Hz), 5.68 (1H, s), 5.05
(2H, s), 2.29 (3H, s), 2.16 (3H, s)。 物性:油状物。
【0253】
【実施例21】N−(3−メチル−[1,2,4]オキサ
ジアゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)
ニコチンアミド(化合物番号2-2)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.70-9.10 (2H, brd.s), 7.
72 (1H, brd.s), 2.16 (3H, brd.s)。 物性:油状物。
【0254】
【実施例22】N−(4−クロロ−3−シアノ−5−イ
ソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチ
ンアミド(化合物番号1-36)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.05-8.95 (2H, m), 7.71 (1
H, d, J=5.1Hz)。 物性:アモルファス。
【0255】
【実施例23】N−(4−フルオロ−3−シアノ−5−
イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコ
チンアミド(化合物番号1-38)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 11.98 (1H, s), 9.10-9.03
(3H, m), 7.95 (1H, d,J=5.2Hz)。 融点:122-123℃。
【0256】
【実施例24】N−(4−ブロモ−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-40)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.96 (1H, s), 8.94 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.26 (1H, s), 8.16 (1H, s), 7.68 (1H, d,
J=5.1Hz)。 融点:98-100℃。
【0257】
【実施例25】N−(4−ヨード−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-42)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.99-8.96 (2H, m), 8.24 (1
H, s), 7.91 (1H, brd.s), 7.69 (1H, d, J=5.5Hz)。 融点:176-178℃。
【0258】
【実施例26】N−(3−ジエトキシメチル−5−イソ
オキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチン
アミド(化合物番号1-56)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.80 (1H, brd.s), 8.91 (1H,
s), 8.90 (1H, d, J=5.1Hz), 7.68 (1H, d, J=5.1Hz),
6.64 (1H, s), 5.55 (1H, s), 3.80-3.55 (4H,m), 1.2
5 (6H, t, J=7.0Hz)。 物性:アモルファス。
【0259】
【実施例27】N−アセチル−N−(3−メチル−5−
イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコ
チンアミド(化合物番号1-57)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.85 (1H, d, J=5.1Hz), 8.75
(1H, s), 7.57 (1H, d,J=5.1Hz), 6.17 (1H, s), 2.35
(3H, s), 2.31 (3H, s)。 物性:油状物。
【0260】
【実施例28】N−(3−メトキシイミノメチル−5−
イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコ
チンアミド(化合物番号1-58)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.84 (1H, s), 8.79 (1H, d,
J=5.1Hz), 7.94 (1H, s), 7.66 (1H, d, J=5.1Hz), 6.8
1 (1H, s), 4.02 (3H, s)。 融点:140-144℃。
【0261】
【実施例29】N−(3−エトキシカルボニル−5−イ
ソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチ
ンアミド(化合物番号1-59)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.94 (1H, s), 8.90 (1H, d,
J=5.1Hz), 7.67 (1H, d,J=5.1Hz), 6.92 (1H, s), 4.43
(2H, q, J=7.3Hz), 1.41 (3H, t, J=7.3Hz)。 物性:アモルファス。
【0262】
【実施例30】5−[N,N−ビス(4−トリフルオロ
メチルニコチノイル)]アミノイソオキサゾール(化合
物番号1-60)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 9.30 (1H, s), 9.14 (1H,
d, J=4.9Hz), 9.01 (2H,m), 7.98 (1H, d, J=5.2Hz),
7.91 (1H, d, J=5.2Hz), 7.78 (1H, d, J=10.2Hz), 5.0
9 (1H, t, J=9.9Hz)。 物性:アモルファス。
【0263】
【実施例31】N−エトキシメチル−N−(4−ヨード
−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミド(化合物番号1-61)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.79 (1H, d, J=4.8Hz), 8.66
(1H, s), 8.11 (1H, s), 7.57 (1H, d, J=5.1Hz), 5.3
8 (2H, brd.s), 3.79 (2H, d, J=7.0Hz), 1.24 (3H, t,
J=7.1Hz)。 融点:114-116℃。
【0264】
【実施例32】N−(4−メチル−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-62)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 11.52 (1H, s), 9.09 (1H,
s), 9.02 (1H, d, J=5.1Hz), 8.49 (1H, s), 7.94 (1H,
d, J=5.1Hz), 1.95 (3H, s)。 融点:115-116℃。
【0265】
【実施例33】N−(3,4−ジメチル−5−イソオキ
サゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミ
ド(化合物番号1-63)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.43 (1H, brd.s), 8.88-8.79
(2H, m), 7.63 (1H, d,J=5.1Hz), 2.17 (3H, s), 1.95
(3H, s)。 融点:141-143℃。
【0266】
【実施例34】N−(4−エチル−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-64)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.91 (1H, s), 8.90 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.65 (1H, brd.s), 8.14 (1H, s), 7.66 (1
H, d, J=5.1Hz), 2.50 (2H, q, J=7.7Hz), 1.21 (3H,
t, J=7.7Hz)。 融点:136-137℃。
【0267】
【実施例35】N−(4−プロピル−5−イソオキサゾ
リル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-65)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.90 (1H, s), 8.88 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.11 (1H, s), 7.65 (1H, d, J=5.1Hz), 2.5
1-2.31 (2H, m), 1.65-1.54 (2H, m), 0.96 (3H,t, J=
7.3Hz)。 融点:120-123℃。
【0268】
【実施例36】N−(4−イソプロピル−5−イソオキ
サゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミ
ド(化合物番号1-66)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.87 (1H, s), 8.85 (1H, d,
J=5.1), 8.13 (1H, s),7.64 (1H, d, J=5.1Hz), 3.00-
2.93 (1H, m), 1.21 (6H, d, J=7.0Hz)。 物性:油状物。
【0269】
【実施例37】N−(4−シクロプロピル−5−イソオ
キサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンア
ミド(化合物番号1-67)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93 (1H, s), 8.92 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.40 (1H, brd.s), 7.94 (1H, s), 7.67 (1
H, d, J=5.1Hz), 1.88-1.55 (1H, m), 1.05-0.80(2H,
m), 0.65-0.45 (2H, m)。 融点:140-141℃。
【0270】
【実施例38】N−(4−アリル−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-68)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93 (1H, s), 8.92 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.12 (1H, s), 7.67 (1H, d, J=5.1Hz), 6.0
5-5.75 (1H, m), 5.20-5.00 (2H, m), 3.26 (2H,d, J=
5.9Hz)。 融点:93-97℃。
【0271】
【実施例39】N−(4−ブチル−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-69)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.02 (1H, brd.s), 8.89 (1H,
s), 8.87 (1H, d, J=5.1Hz), 8.10 (1H, s), 7.65 (1
H, d, J=5.1Hz), 2.45 (2H, t, J=7.0Hz), 1.65-1.20
(4H, m), 0.93 (3H, t, J=7.0Hz)。 融点:86-88℃。
【0272】
【実施例40】N−(4−イソブチル−5−イソオキサ
ゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-70)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.91 (1H, s), 8.90 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.71 (1H, brd.s), 8.10 (1H, s), 7.66 (1
H, d, J=5.1Hz), 2.36 (2H, d, J=7.0Hz), 1.95-1.70
(1H, m), 0.93 (6H, d, J=7.0Hz)。 融点:81-84℃。
【0273】
【実施例41】N−(4−シクロブチル−5−イソオキ
サゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミ
ド(化合物番号1-71)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.10-8.60 (3H, m), 8.21 (1
H, s), 7.65 (1H, d, J=5.1Hz), 3.60-3.30 (1H, m),
2.45-1.60 (6H, m)。 融点:132-135℃。
【0274】
【実施例42】N−(4−シクロペンチル−5−イソオ
キサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンア
ミド(化合物番号1-72)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93 (1H, s), 8.92 (1H, d,
J=5.1), 8.39 (1H, brd.s), 8.16 (1H, s), 7.68 (1H,
d, J=5.1Hz), 3.10-2.80 (1H, m), 2.20-1.30 (8H,
m)。 融点:132-133℃。
【0275】
【実施例43】N−(4−ヘキシル−5−イソオキサゾ
リル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-73)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.91 (1H, s), 8.89 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.12 (1H, s), 7.66 (1H, d, J=5.1Hz), 2.4
5 (2H, brd.t, J=7.0Hz), 1.70-1.15 (8H, m), 0.89 (3
H, t, J=7.0Hz)。 融点:38-40℃。
【0276】
【実施例44】5−[N,N−ビス(4−トリフルオロ
メチルニコチノイル)]アミノ−4−ヘキシルイソオキ
サゾール(化合物番号1-74)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.20-8.70 (4H, m), 7.95-7.5
0 (3H, m), 2.40-2.00 (2H, m), 1.70-1.10 (8H, m),
1.00-0.70 (3H, m)。 融点:71-74℃。
【0277】
【実施例45】N−(4−ベンジル−5−イソオキサゾ
リル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-75)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.77 (1H, d, J=5.1Hz), 8.56
(1H, s), 7.95 (1H, s), 7.59 (1H, d, J=5.1Hz), 7.4
0-7.05 (5H, m), 3.83 (2H, s)。 物性:油状物。
【0278】
【実施例46】N−(4−フェニルエチル−5−イソオ
キサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンア
ミド(化合物番号1-76)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.85 (1H, d, J=5.1Hz), 8.76
(1H, s), 8.64 (1H, brd.s), 7.94 (1H, s), 7.63 (1
H, d, J=5.1Hz), 7.35-7.05 (5H, m), 2.95-2.65(4H,
m)。 物性:アモルファス。
【0279】
【実施例47】N−(4−メトキシ−5−イソオキサゾ
リル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-77)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 11.32 (1H, s), 9.04-9.00
(2H, m), 8.85 (1H, s),7.94 (1H, d, J=4.6Hz), 3.82
(3H, s)。 融点:123-125℃。
【0280】
【実施例48】N−(4−メトキシ−3−メトキシメチ
ル−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミド(化合物番号1-78)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.96-8.94 (2H, m), 7.84 (1
H, brd.s), 7.67 (1H, d,J=4.6Hz), 4.50 (2H, s), 3.9
2 (3H, s), 3.41 (3H, s)。 融点:144-146℃。
【0281】
【実施例49】N−(4−メチルチオ−5−イソオキサ
ゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-79)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.97-8.94 (2H, m), 8.25 (1
H, s), 7.68 (1H, d, J=5.5Hz), 2.32 (3H, s)。 融点:127-129℃。
【0282】
【実施例50】5−[N,N−ビス(4−トリフルオロ
メチルニコチノイル)]アミノ−4−メチルチオイソオ
キサゾール(化合物番号1-80)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93-8.89 (4H, m), 8.22 (1
H, s), 7.65-7.62 (2H, m), 2.41 (3H, s)。 物性:アモルファス。
【0283】
【実施例51】N−(4−フェノキシ−5−イソオキサ
ゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-81)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.84 (1H, d, J=5.5Hz), 8.71
(1H, s), 8.26 (1H, s), 7.59 (1H, d, J=5.5Hz), 7.3
7-7.26 (3H, m), 7.15-7.08 (2H, m), 6.99 (1H,brd.
s)。 物性:油状物。
【0284】
【実施例52】5−[N,N−ビス(4−トリフルオロ
メチルニコチノイル)]アミノ−4−フェノキシイソオ
キサゾール(化合物番号1-82)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.91-8.84 (4H, m), 8.10 (1
H, s), 7.62-7.60 (2H, m), 7.39-7.31 (3H, m), 7.21-
7.14 (1H, m), 6.99-6.93 (2H, m)。 物性:油状物。
【0285】
【実施例53】N−(4−フェニル−5−イソオキサゾ
リル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-83)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.90-8.87 (2H, m), 8.41 (1
H, s), 8.21 (1H, brd.s), 7.63 (1H, d, J=5.1Hz), 7.
48-7.36 (5H, m)。 融点:152-155℃。
【0286】
【実施例54】N−[4−(4−メチルフェニル)−5
−イソオキサゾリル]−4−(トリフルオロメチル)ニ
コチンアミド(化合物番号1-84)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.90-8.88 (2H, m), 8.39 (1
H, s), 7.63 (1H, d, J=4.9Hz), 7.32-7.21 (4H, m),
2.37 (3H, s)。 融点:155-157℃。
【0287】
【実施例55】N−[4−(4−メトキシフェニル)−
5−イソオキサゾリル]−4−(トリフルオロメチル)
ニコチンアミド(化合物番号1-85)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.90-8.89 (2H, m), 8.44 (1
H, brd.s), 8.38 (1H, s), 7.64 (1H, d, J=5.1Hz), 7.
36-7.31 (2H, m), 6.99-6.93 (2H, m), 3.83 (3H,s)。 融点:77-79℃。
【0288】
【実施例56】N−[4−(4−クロロフェニル)−5
−イソオキサゾリル]−4−(トリフルオロメチル)ニ
コチンアミド(化合物番号1-86)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93-8.91 (2H, m), 8.63 (1
H, brd.s), 8.42 (1H, s), 7.65 (1H, d,J=4.9Hz), 7.4
2-7.26 (4H, m)。 融点:166-168℃。
【0289】
【実施例57】N−[4−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)−5−イソオキサゾリル]−4−(トリフルオ
ロメチル)ニコチンアミド(化合物番号1-87)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.95-8.92 (2H, m), 8.48 (1
H, s), 7.71-7.65 (3H, m), 7.53 (2H, d, J=8.4Hz)。 融点:128-130℃。
【0290】
【実施例58】N−[4−(4−トリフルオロメトキシ
フェニル)−5−イソオキサゾリル]−4−(トリフル
オロメチル)ニコチンアミド(化合物番号1-88)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93-8.91 (2H, m), 8.42 (1
H, s), 8.27 (1H, brd.s), 7.66 (1H, d, J=5.5Hz), 7.
46-7.42 (2H, m), 7.30-7.26 (2H, m)。 融点:161-163℃。
【0291】
【実施例59】N−[4−(3−ピリジル)−5−イソ
オキサゾリル]−4−(トリフルオロメチル)ニコチン
アミド(化合物番号1-89)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93-8.84 (2H, m), 8.57-8.5
6 (1H, brd.s), 8.43-8.39 (2H, m), 7.76-7.71 (1H,
m), 7.62-7.60 (1H, d, J=5.2Hz), 7.36-7.31 (1H,
m)。 物性:アモルファス。
【0292】
【実施例60】N−(4−クロロ−3−メトキシイミノ
メチル−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロ
メチル)ニコチンアミド(化合物番号1-90)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.94-8.88 (2H, m), 8.05 (1
H, s), 7.65 (1H, d, J=5.1Hz), 4.05 (3H, s)。 物性:アモルファス。
【0293】
【実施例61】N−(3−メチル−4−フェニル−5−
イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコ
チンアミド(化合物番号1-91)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.87 (1H, d, J=5.3Hz), 8.78
(1H, brd s), 8.04 (1H, s), 7.60 (1H, d, J=5.3Hz),
7.48-7.30 (5H, m), 2.29 (3H, s)。 融点:155-157℃。
【0294】
【実施例62】N−[4−(シクロへキシ−1−エン−
1−イル)−5−イソオキサゾリル]−4−(トリフル
オロメチル)ニコチンアミド(化合物番号1-92)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.92 (2H, brd m), 8.20 (2H,
brd m), 7.65 (1H, d,J=4.6Hz), 5.97-5.94 (1H, m),
2.24-2.16 (4H, m), 1.76-1.62 (4H, m)。 融点:161-163℃。
【0295】
【実施例63】N−(4−メトキシメチル−5−イソオ
キサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンア
ミド(化合物番号1-93)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.99-8.95 (2H, m), 8.60 (1
H, s), 8.22 (1H, s), 7.68 (1H, d, J=4.9Hz), 4.44
(2H, s), 3.40 (3H, s)。 物性:アモルファス。
【0296】
【実施例64】N−[4−(1H−ピラゾール−1−イ
ル)−5−イソオキサゾリル]−4−(トリフルオロメ
チル)ニコチンアミド(化合物番号1-94)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 10.55 (1H, brd s), 9.06-8.0
6 (2H, m), 8.51 (1H, s), 7.74-7.65 (3H, m) 6.48-6.
45 (1H, m)。 物性:アモルファス。
【0297】
【実施例65】N−(4−シクロヘキシル−5−イソオ
キサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンア
ミド(化合物番号1-95)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93-8.91 (2H, m), 8.22 (1
H,brd.s), 8.17 (1H, s),7.66 (1H, d, J=5.2Hz), 2.66
-2.52 (1H, m), 1.91-1.68 (4H, m), 1.43-1.22(6H,
m)。 融点:125-127℃。
【0298】
【実施例66】N−(4−フルオロ−3−メチル−5−
イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコ
チンアミド(化合物番号1-39)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 11.90 (1H, s), 9.09 (1H,
s), 9.03 (1H, d, J=5.1Hz), 7.95 (1H, d, J=5.1Hz),
2.30 (3H, s)。 融点:122-124℃。
【0299】
【参考例1】3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−
オキソ−1−ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリ
ル(化合物IIa及びIIb、工程D)
【0300】
【化41】
【0301】フラスコに水素化ナトリウム(60%鉱油
中、400mg、10mmol)を加え、ヘキサンで2回洗浄し
た。このフラスコにN,N−ジメチルホルムアミド(10
ml)を加え、氷冷下、4−アミノ−1,1,1−トリフ
ルオロ−3−ブテン−2−オン(1.4g、10mmol)及び3
−メトキシアクリロニトリル(830mg、10mmol)をN,
N−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶かした溶液を滴
下した。室温で3時間撹拌後、反応混合物を水(50ml)
に注ぎ込んだ。この混合物を氷冷下、濃塩酸で酸性にし
た後、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮
した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/
1)で精製し、低極性の標記化合物(IIa)993mg(収率
52.3%)及び高極性の標記化合物(IIb)457mg(収率24.
0%)を得た。
【0302】低極性化合物(IIa、2種の幾何異性体の
混合物)(Rf=0.38;展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル
=2/1)1 H-NMRスペクトル(200MHz、CD3OD)δ(ppm) Ha: 5.90 (0.65H, d, J=13.2Hz); 5.68 (0.35H, d, J=
8.1Hz) Hb: 7.93 (0.65H, d, J=13.2Hz); 7.43 (0.35H, d, J=
8.1Hz) Hc: 7.53 (0.65H, d, J=13.9Hz); 7.42 (0.35H, d, J=1
3.9Hz) Hd: 5.44 (0.35H, d, J=13.9Hz); 5.00 (0.65H, d, J=1
3.9Hz) MS(EI): M/Z: 190(M+), 162, 147, 133, 121。
【0303】高極性化合物(IIb、2種の幾何異性体の
混合物)(Rf=0.16;展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル
=2/1)1 H-NMRスペクトル(200MHz、CD3OD)δ(ppm) Ha: 6.11 (0.5H, d, J=13.2Hz); 5.78 (0.5H, d, J=7.7
Hz) Hb: 7.94 (0.5H, d, J=13.2Hz); 7.59 (0.5H, d, J=7.7
Hz) Hc: 7.32 (0.5H, d, J=8.4Hz); 7.24 (0.5H, d, J=8.8H
z) Hd: 4.95 (0.5H, d, J=8.4Hz); 4.75 (0.5H, d, J=8.8H
z) MS(EI): M/Z: 190(M+), 151, 129, 121。
【0304】
【参考例2】3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−
オキソ−1−ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリ
ル(化合物IIa及びIIb、工程D) フラスコに水素化ナトリウム(60%鉱油中、400mg、10mm
ol)を加え、ヘキサンで2回洗浄した。このフラスコに
1,2−ジメトキシエタン(20ml)を加え、氷冷下、4
−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2
−オン(1.4g、10mmol)及び3−メトキシアクリロニト
リル(830mg、10mmol)を1,2−ジメトキシエタン(5
ml)に溶かした溶液を滴下した。室温で4時間撹拌後、
反応混合物を水(50ml)に注ぎ込んだ。この混合物を氷
冷下、濃塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。
有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残査をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=3/1〜1/1)で精製し、低極性の標記化
合物(IIa)593mg(収率31.2%)及び高極性の標記化合
物(IIb)680mg(収率35.8%)を得た。
【0305】
【参考例3】3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−
オキソ−1−ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリ
ル(化合物IIa及びIIb、工程D) フラスコに水素化ナトリウム(60%鉱油中、4.00g、100m
mol)を加え、ヘキサンで2回洗浄した。N,N−ジメ
チルホルムアミド(100ml)を加え、氷冷下、4−アミ
ノ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オン
(13.9g、100mmol)及び3−メトキシアクリロニトリル
(8.30g、100mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド
(50ml)に溶かした溶液を滴下した。室温で3時間撹拌
後、反応混合物を水(500ml)に注ぎ込んだ。この混合
物を氷冷下、濃塩酸で酸性にし、析出物を濾取後冷水で
洗浄し、得られた結晶を減圧下乾燥することにより、化
合物(IIa)及び(IIb)を混合物として、8.20g(収率
43.1%)得た。
【0306】
【参考例4】3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−
オキソ−1−ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリ
ル(化合物IIa及びIIb、工程E) フラスコに水素化ナトリウム(60%鉱油中、400mg、10mm
ol)を加え、ヘキサンで2回洗浄した。N,N−ジメチ
ルホルムアミド(15ml)を加え、氷冷下、4−アミノ−
1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オン(1.
4g、10mmol)及び3,3−ジメトキシプロピオニトリル
(1.15g、10mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5
ml)に溶かした溶液を氷冷下、滴下した。室温で4時間
撹拌後、反応混合物を水(50ml)に注ぎ込んだ。この混
合物を濃塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。
有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残査をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=3/1〜1/1)で精製し、低極性の標記化
合物(IIa)251mg(収率13.2%)及び高極性の標記化合
物(IIb)372mg(収率19.8%)を得た。
【0307】
【参考例5】3−シアノ−4−トリフルオロメチルピリ
ジン(化合物VIIb、工程F) 28%ナトリウムメトキシド(580mg、3.0mmol)の中に、
3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(IIa及びI
Ibの混合物;380mg、2.0mmol)をメタノール(5ml)に
溶かした溶液を室温で加えた後、2時間還流した。反応
液を水中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層を
合わせ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/
1)で精製し、標記化合物195mg(収率56.5%)を得た。1 H-NMRスペクトル(200MHz、CD3OD)δ(ppm) 9.11 (1H, s), 9.03 (1H, d, J=5.1Hz), 7.72 (1H, d,
J=5.1Hz)。
【0308】
【参考例6】3−シアノ−4−トリフルオロメチルピリ
ジン(化合物VIIb、工程F) 28%ナトリウムメトキシド(290mg、1.5mmol)の中に、
3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(低極性化
合物IIa;190mg、1.0mmol)をメタノール(2ml)に溶か
した溶液を室温で加えた後、2時間還流した。反応液を
水中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わ
せ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮した。得られた残査を薄層クロマトグラフィー(展
開溶:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製し、標記
化合物71.0mg(収率41.5%)を得た。
【0309】
【参考例7】3−シアノ−4−トリフルオロメチルピリ
ジン(化合物VIIb、工程F) 28%ナトリウムメトキシド(290mg、1.5mmol)の中に、
3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(高極性化
合物IIb;190mg、1.0mmol)をメタノール(2ml)に溶か
した溶液を室温で加えた後、2時間還流した。反応液を
水中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わ
せ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮した。得られた残査を薄層クロマトグラフィー(展
開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製し、標
記化合物81.0mg(収率47.2%)を得た。
【0310】
【参考例8】4−トリフルオロメチルニコチンアミド
(化合物VIIc、工程F) 3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(IIa及びI
Ibの混合物;1.90g、10mmol)をメタノール(15ml)に
溶かし、水酸化ナトリウム(600mg、15mmol)を加え、
6時間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮し、得られ
た残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:ヘキサン/アセトン=1/1)で精製し、標記化合
物を1.25g(収率65.6%)得た。1 H-NMRスペクトル(200MHz、DMSO-d6)δ(ppm) 8.89 (1H, d, J=5.1Hz), 8.82 (1H, s), 8.18 (1H, br
s), 7.85 (1H, brs), 7.81 (1H, d, J=5.1Hz)。
【0311】
【参考例9】4−トリフルオロメチルニコチンアミド
(化合物VIIc、工程F) 3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(低極性化
合物IIa;1.90g、10mmol)をメタノール(15ml)に溶か
し、水酸化ナトリウム(600mg、15mmol)を加え、6時
間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残
査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:
ヘキサン/アセトン=1/1)で精製し、標記化合物を
1.25g(収率65.6%)得た。
【0312】
【参考例10】4−トリフルオロメチルニコチンアミド
(化合物VIIc、工程F) 3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(高極性化
合物IIb;2.10g、11mmol)をメタノール(15ml)に溶か
し、水酸化ナトリウム(680mg、17mmol)を加え、6時
間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残
査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:
ヘキサン/アセトン=1/1)で精製し、標記化合物を
1.26g(収率60.1%)得た。
【0313】
【参考例11】4−トリフルオロメチルニコチンアミド
(化合物VIIc、工程F) 3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(IIa及びI
Ibの混合物;1.90g、10mmol)をエタノール(15ml)に溶
かし、水酸化ナトリウム(600mg、17mmol)を加え、8
時間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:ヘキサン/アセトン=1/1)で精製し、標記化合
物を0.53g(収率26.5%)得た。
【0314】
【参考例12】4−トリフルオロメチルニコチンアミド
(化合物VIIc、工程F) 3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(IIa及びI
Ibの混合物;1.90g、10mmol)をメタノール(15ml)に
溶かし、水酸化カリウム(990mg、15mmol)を加え、6
時間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:ヘキサン/アセトン=1/1)で精製し、標記化合
物を1.03g(収率52.6%)得た。
【0315】
【参考例13】3−シアノ−4−トリフルオロメチルピ
リジン(化合物VIIb、工程F) 3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(IIa及びI
Ibの混合物;1.90g、10mmol)をメタノール(20ml)に
溶かし、炭酸カリウム(2.10g、15mmol)を加え、2時
間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残
査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:
ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製し、標記化合物
を653mg(収率32.7%)得た。
【0316】
【参考例14】4−トリフルオロメチルニコチン酸(化
合物VIII) 4−トリフルオロメチルニコチンアミド(90g、10mmol)
に5mlの35%濃塩酸 (10ml、57mmol)を加え、5時間加熱
還流した。反応液に水(50ml)を注ぎ込み、炭酸ナトリ
ウムを用いてpH=3に調整した後、酢酸エチルで2回抽出
した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧化濃縮し、標記化合物を1.71g(収率89.7%)得た。1 H-NMRスペクトル(500MHz, DMSO-d6)δ(ppm) 14.07 (1H, brd.s), 9.08 (1H, s), 9.00 (1H, d, J=5.
2Hz), 7.89 (1H, d, J=5.2Hz)。
【0317】
【参考例15】4−トリフルオロメチルニコチン酸(化
合物VIII) 3−シアノ−4−トリフルオロメチルピリジン(11.47
g, 66.64mmol)をエチレングリコール(76ml)に懸濁
し、85%水酸化カリウム(13.20g, 200mol)を加え、20
℃で4時間加熱撹拌した。反応液を室温まで放冷後、水
(50ml)及び4規定塩酸(60ml)を加え、酢酸エチル
にて4回抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、標記化
合物を10.70g(収率84.0%)得た。
【0318】
【参考例16】4−トリフルオロメチルニコチン酸(化
合物VIII) 水素化ナトリウム(60%鉱油中、0.40g、10mmol)のテト
ラヒドロフラン10ml懸濁液に、4−アミノ−1,1,1
−トリフルオロメチル−3−ブテン−2−オン(1.39
g、10mmol)と、3−メトキシアクリロニトリル(0.83
g、10mmol)のテトラヒドロフラン(2ml)溶液を、氷冷
下、ゆっくり加えた。同温度で20分攪拌後、室温で3時
間攪拌した。反応液に濃塩酸(1.2ml)を加えた後、減
圧下溶媒を留去した。得られた残渣に酢酸エチルを加
え、その有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥後、濃縮した。残査をメタノール(20ml)
に溶解し28%ナトリウムメトキシド(1.93g、10.0mmol)
を加え、3時間還流した。反応液より減圧下メタノール
を留去後、8規定水酸化ナトリウム水溶液(5ml、40.0mm
ol)加え、5時間還流した。反応液を、水に注ぎ込み、水
層をジエチルエーテルで洗浄した。水層を濃塩酸にて酸
性にし、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下濃縮し、標記化合物を866mg(収率45.3%)を得た。
【0319】
【参考例17】4−(トリフルオロメチル)ニコチン酸
クロライド(化合物VIII) 4−(トリフルオロメチル)ニコチン酸(50.09g、0.2
62mol)をベンゼン(250ml)に懸濁し、塩化チオニル
(38.2ml、0.524mol)及びN,N−ジメチルホルムア
ミド(0.1ml)を加え、3時間還流した。反応液を濃
縮し、残渣を減圧下蒸留し、標記化合物49.45g(収率9
0.1%)を得た。1 H-NMRスペクトル(270MHz, CDCl3)δ(ppm) 9.32 (1H, s), 9.03 (1H, d, J=5.2Hz), 7.71 (1H, d,
J=5.2Hz)。
【0320】
【参考例18】3−[(4,4,4−トリフルオロ−3
−オキソ−1−ブテニル)アミノ]−2−プロペンニト
リル(化合物IIa及びIIb、工程E) フラスコに水素化ナトリウム(60%鉱油中、0.6g、15mmo
l)を加え、ヘキサンで2回洗浄した。1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン(20ml)を加え、氷冷下、4−
アミノ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−
オン(2.1g、15mmol)及び3−メトキシアクリロニトリ
ル(1.2g、15mmol)を1,3−ジメチル-2-イミダゾリジノ
ン(5ml)に溶かした溶液を滴下した。室温で3時間攪拌
後、反応混合物を水(200ml)に注ぎ込んだ。この混合物
を氷冷下、濃塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで抽出し
た。飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧下濃縮した。得られた残査をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3
/1〜2/1)で精製し、標記化合物(IIa)及び(IIb)
を混合物として2.60g(収率92.0%)を得た。
【0321】
【参考例19】4−トリフルオロメチルニコチン酸(化
合物VIII) 28%ナトリウムメトキシド(193.0g、1.00mol)のメタ
ノール(1.0L)溶液に、4−アミノ−1,1,1−トリ
フルオロ−3−ブテン−2−オン(159.6g、0.84mmol)
を加え、3時間還流した。反応液より減圧下メタノール
を留去後、8mol/L水酸化ナトリウム水溶液(420ml、3.
36mol)を加え、4時間還流した。反応液を水に注ぎ込
み、水層をジエチルエーテルで洗浄した。水層を濃塩酸
で酸性にし、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機
層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧下濃縮し、標記化合物112.8g(収率70.4%)を得
た。
【0322】以下の製剤例において、化合物及び補助剤
の種類及び配合比率はこれらのみに限定されることなく
広い範囲で変更可能である。また、以下の説明におい
て、%は質量百分率を示す。
【0323】
【製剤例1】乳剤 実施例6の化合物(5%)に、キシレン(42.5%)
及びジメチルスルホキシド(42.5%)を加え溶解
し、次いでこれにポリオキシエチレンヒマシ油エーテル
及びアルキルベンゼンスルホン酸カルシウムの混合物
(混合比:8/2。10%)を混合して乳剤とした。本
剤は水で希釈し、散布液として使用する。
【0324】
【製剤例2】水和剤 実施例6の化合物(5%)に、カオリン(79%)及び
珪藻土(10%)を混合し、更にラウリル硫酸ナトリウ
ム(3%)及びリグニンスルホン酸ナトリウム(3%)
を混合し、微粉砕して水和剤を得る。本剤は水で希釈し
て散布液として使用する。
【0325】
【製剤例3】粉剤 実施例6の化合物(1%)に、タルク及び炭酸カルシウ
ムの混合物(混合比:1/1。99%)を加え、混合
後、粉砕して粉剤とする。本剤はこのまま散布して使用
する。
【0326】
【製剤例4】粒剤 実施例6の化合物(2%)を、ベントナイト微粉末(3
0%)、タルク(66%)及びリグニンスルホン酸ナト
リウム(2%)と混合した後、水を加えて均等になるま
で混練する。次に造粒機を通して造粒し整粒機、乾燥
機、篩を通すことにより粒径0.6〜1.0mmの粒剤
とする。本剤はこのまま土壌面に散布して使用する。
【0327】
【製剤例5】油剤 実施例6の化合物(0.1%)を白灯油に溶解し、全体
を100%とし油剤を得る。
【0328】
【試験例1】モモアカアブラムシ殺虫試験(100pp
m) ビーカーに水(30ml)を入れ、葉柄が水に浸かるよ
うして小松菜の葉を1枚ビーカー内に立てかけた。前記
小松菜の葉の裏面にモモアカアブラムシを5頭放飼し、
産仔させた。放飼2日後、成虫を除去し、幼虫数を数え
た。
【0329】界面活性剤ニューコールNE−710F
(登録商標、日本乳化剤株式会社製。2%)を含水アセ
トン(95%含水。98%)に溶解させ、溶液1を得
た。次いで、分散剤ゴーセノールGLO5−S(登録商
標、日本乳化剤株式会社製、0.2%水溶液。0.2
%)を水(99.8%)に溶解させ、溶液2を得た。
【0330】本発明化合物(8mg)に、前記溶液1
(0.4ml)、前記溶液2(0.4ml)及び水(8
ml)を加え、更に、本発明化合物が100ppmとな
るよう水でそれぞれ希釈した{展着剤としてグラミンS
(登録商標、三共株式会社製)を0.01%になるよう
に添加した。}。
【0331】前記薬液(8ml)を回転式散布塔を用い
て該小松菜の葉に散布した。小松菜の葉をビーカーに戻
し、25℃、16時間:明、8時間:暗の恒温室に置い
た。散布5日後に死虫数を調査し、死虫率を算出した。
【0332】その結果、実施例1(化合物番号1-2
番)、実施例2(化合物番号1-51番)、実施例3(化合
物番号1-21番)、実施例4(化合物番号1-1番)、実施
例5(化合物番号1-3番)、実施例6(化合物番号1-5
番)、実施例7(化合物番号1-16番)、実施例8(化合
物番号1-17番)、実施例9(化合物番号1-18番)、実施
例10(化合物番号1-19番)、実施例11(化合物番号
1-20番)、実施例12(化合物番号1-25番)、実施例1
3(化合物番号1-37番)、実施例14(化合物番号1-41
番)、実施例15(化合物番号1-43番)、実施例16
(化合物番号1-47番)、実施例18(化合物番号1-49
番)、実施例19(化合物番号1-53番)、実施例20
(化合物番号1-55番)、実施例21(化合物番号2-2
番)、実施例22(化合物番号1-36番)、実施例23
(化合物番号1-38番)、実施例24(化合物番号1-40
番)、実施例25(化合物番号1-42番)、実施例26
(化合物番号1-56番)、実施例27(化合物番号1-57
番)、実施例28(化合物番号1-58番)、実施例29
(化合物番号1-59番)、実施例30(化合物番号1-60
番)、実施例31(化合物番号1-61番)、実施例32
(化合物番号1-62番)、実施例33(化合物番号1-63
番)、実施例34(化合物番号1-64番)、実施例35
(化合物番号1-65番)、実施例36(化合物番号1-66
番)、実施例37(化合物番号1-67番)、実施例38
(化合物番号1-68番)、実施例39(化合物番号1-69
番)、実施例40(化合物番号1-70番)、実施例41
(化合物番号1-71番)、実施例42(化合物番号1-72
番)、実施例43(化合物番号1-73番)、実施例44
(化合物番号1-74番)、実施例45(化合物番号1-75
番)、実施例46(化合物番号1-76番)、実施例47
(化合物番号1-77番)、実施例48(化合物番号1-78
番)、実施例49(化合物番号1-79番)、実施例50
(化合物番号1-80番)、実施例51(化合物番号1-81
番)、実施例52(化合物番号1-82番)、実施例53
(化合物番号1-83番)、実施例54(化合物番号1-84
番)、実施例55(化合物番号1-85番)、実施例56
(化合物番号1-86番)、実施例57(化合物番号1-87
番)、実施例58(化合物番号1-88番)、実施例59
(化合物番号1-89番)、実施例60(化合物番号1-90
番)、実施例61(化合物番号1-91番)、実施例62
(化合物番号1-92番)、実施例63(化合物番号1-93
番)、実施例64(化合物番号1-94番)、実施例65
(化合物番号1-95番)及び実施例66(化合物番号1-3
9)の化合物は、95%以上の死虫率を示した。
【0333】
【試験例2】モモアカアブラムシ殺虫試験(10ppm
及び3ppm) 希釈濃度を10ppm及び3ppmとし、他は試験例1
と同様にして試験を行った。なお、比較として、特開平
10−195072号公報の表1に記載の比較化合物a
及び比較化合物b(化合物番号6)を用いた。
【0334】
【化42】
【0335】その結果を表3に示す。
【0336】
【表3】 モモアカアブラムシ殺虫試験 ─────────────────────────────────── 試験番号 試験化合物 死虫率(%) ────────────── 散布液の薬剤濃度 10ppm 3ppm ─────────────────────────────────── 1 実施例1(化合物番号1-2番)の化合物 100 100 2 実施例4(化合物番号1-1番)の化合物 100 100 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 3 比較化合物a 6 0 4 比較化合物b 0 0 ───────────────────────────────────
【0337】
【発明の効果】本発明のN−ヘテロアリール−4−(ハ
ロアルキル)ニコチンアミド誘導体は、例えば、半翅目
害虫、鱗翅目害虫、鞘翅目害虫、双翅目害虫、膜翅目害
虫、直翅目害虫、シロアリ目害虫、アザミウマ目害虫、
ハダニ類及び植物寄生性線虫等の広範囲の害虫に対して
優れた防除効果を示す。
【0338】また、本発明により、農薬又は医薬の製造
原料として有用である化合物の製造中間体である化合物
(II)を、高収率で、安価かつ簡便に製造することが
できる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年5月9日(2003.5.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】N−ヘテロアリールニコチンアミド誘導
体及びその製造方法
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、Rは、ハロゲン原子により置換されてよいC1
〜C6アルキル基を示し、R1は、水素原子、下記置換基
群Aから選ばれた置換基により置換されてよいC1〜C6
アルキル基、C2〜C6アルケニル基又はアシル基を示
し、Xは、式C−R2で表される基又は窒素原子を示
し、R2及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、ハロ
ゲン原子、下記置換基群Aから選ばれた置換基により置
換されてよいC1〜C6アルキル基、C3〜C7シクロアル
キル基、C2〜C6アルケニル基、C3〜C7シクロアルケ
ニル基、ホルミル基、式CH=NOR4(式中、R4は、
水素原子又はC1〜C6アルキル基である。)で表される
基、シアノ基、下記置換基群Bから選ばれた置換基によ
り置換されてよいフェニル基、下記置換基群Bから選ば
れた置換基により置換されてよい5又は6員複素環基
(当該複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から
なる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の複素原
子を含有する。但し、酸素原子及び硫黄原子の個数は0
又は1個である。)、下記置換基群Aから選ばれた置換
基により置換されてよいC1〜C6アルコキシ基、C1
6アルキルチオ基又は下記置換基群Bから選ばれた置
換基により置換されてよいフェノキシ基を示し、置換基
群Aは、ハロゲン原子、C1〜C6アルコキシ基、C1
6アルキルチオ基、シアノ基及びフェニル基からなる
群であり、置換基群Bは、ハロゲン原子、上記置換基群
Aから選ばれた置換基により置換されてよいC1〜C6
ルキル基、上記置換基群Aから選ばれた置換基により置
換されてよいC1〜C6アルコキシ基、シアノ基及びニト
ロ基からなる群である。]で表されるN−ヘテロアリー
ル−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体又はそ
の塩。
【化2】 [式中、Rは、ハロゲン原子により置換されてよいC1
〜C6アルキル基を示す。]で表されるアミン化合物
を、一般式
【化3】 [式中、Xaは、脱離基を示す。]で表されるアクリロ
ニトリル化合物又は一般式
【化4】 [式中、Raは、水素原子又はC1〜C6アルキル基を示
す。]で表されるプロピオニトリル化合物と反応させ、
一般式
【化5】 [式中、Rは、前記と同意義を示す。]で表されるニト
リル化合物又はその塩を製造し、当該ニトリル化合物又
はその塩に、塩基を加え、一般式
【化6】 [式中、Rは、前記と同意義を示し、Aは、シアノ基、
カルバモイル基又はカルボキシル基を示す。]で表され
る3位にシアノ基、カルバモイル基又はカルボキシル基
を有する4−置換ピリジン化合物を製造し、必要であれ
ば当該4−置換ピリジン化合物に、酸又はアルカリを加
えて加水分解することにより、一般式
【化7】 [式中、Rは、前記と同意義を示す。]で表されるカル
ボン酸化合物を製造し、当該カルボン酸化合物に、ハロ
ゲン化剤を反応させ、一般式
【化8】 [式中、Rは、前記と同意義を示し、Xbは、塩素原子
又は臭素原子を示す。]で表される酸ハライド化合物を
製造し、当該酸ハライド化合物に、一般式
【化9】 [式中、R1は、水素原子、下記置換基群Aから選ばれ
た置換基により置換されてよいC1〜C6アルキル基、C
2〜C6アルケニル基又はアシル基を示し、Xは、式C−
2で表される基又は窒素原子を示し、R2及びR3は、
それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、下記置換
基群Aから選ばれた置換基により置換されてよいC1
6アルキル基、C3〜C7シクロアルキル基、C2〜C6
アルケニル基、C3〜C7シクロアルケニル基、ホルミル
基、式CH=NOR4(式中、R4は、水素原子又はC1
〜C6アルキル基である。)で表される基、シアノ基、
下記置換基群Bから選ばれた置換基により置換されてよ
いフェニル基、下記置換基群Bから選ばれた置換基によ
り置換されてよい5又は6員複素環基(当該複素環は、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれ
る同一又は異なった1〜3個の複素原子を含有する。但
し、酸素原子及び硫黄原子の個数は0又は1個であ
る。)、下記置換基群Aから選ばれた置換基により置換
されてよいC1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルチ
オ基又は下記置換基群Bから選ばれた置換基により置換
されてよいフェノキシ基を示し、置換基群Aは、ハロゲ
ン原子、C1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルチオ
基、シアノ基及びフェニル基からなる群であり、置換基
群Bは、ハロゲン原子、上記置換基群Aから選ばれた置
換基により置換されてよいC1〜C6アルキル基、上記置
換基群Aから選ばれた置換基により置換されてよいC1
〜C6アルコキシ基、シアノ基及びニトロ基からなる群
である。]で表されるアミノ化合物を反応させ、必要で
あれば更にアルキル化、アルケニル化又はアシル化する
ことにより、請求項1に記載の一般式
【化10】 [式中、R、X、R1及びR3は、前記と同意義を示
す。]で表されるN−ヘテロアリール−4−(ハロアル
キル)ニコチンアミド誘導体又はその塩を製造する方
法。
【化11】 [式中、Rは、ハロゲン原子により置換されてよいC1
〜C6アルキル基を示し、Xbは、塩素原子又は臭素原子
を示す。]で表される酸ハライド化合物に、一般式
【化12】 [式中、R1は、水素原子、下記置換基群Aから選ばれ
た置換基により置換されてよいC1〜C6アルキル基、C
2〜C6アルケニル基又はアシル基を示し、Xは、式C−
2で表される基又は窒素原子を示し、R2及びR3は、
それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、下記置換
基群Aから選ばれた置換基により置換されてよいC1
6アルキル基、C3〜C7シクロアルキル基、C2〜C6
アルケニル基、C3〜C7シクロアルケニル基、ホルミル
基、式CH=NOR4(式中、R4は、水素原子又はC1
〜C6アルキル基である。)で表される基、シアノ基、
下記置換基群Bから選ばれた置換基により置換されてよ
いフェニル基、下記置換基群Bから選ばれた置換基によ
り置換されてよい5又は6員複素環基(当該複素環は、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれ
る同一又は異なった1〜3個の複素原子を含有する。但
し、酸素原子及び硫黄原子の個数は0又は1個であ
る。)、下記置換基群Aから選ばれた置換基により置換
されてよいC1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルチ
オ基又は下記置換基群Bから選ばれた置換基により置換
されてよいフェノキシ基を示し、置換基群Aは、ハロゲ
ン原子、C1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルチオ
基、シアノ基及びフェニル基からなる群であり、置換基
群Bは、ハロゲン原子、上記置換基群Aから選ばれた置
換基により置換されてよいC1〜C6アルキル基、上記置
換基群Aから選ばれた置換基により置換されてよいC1
〜C6アルコキシ基、シアノ基及びニトロ基からなる群
である。]で表されるアミノ化合物を反応させ、必要で
あれば更にアルキル化、アルケニル化又はアシル化する
ことにより、請求項1に記載の一般式
【化13】 [式中、R、X、R1及びR3は、前記と同意義を示
す。]で表されるN−ヘテロアリール−4−(ハロアル
キル)ニコチンアミド誘導体又はその塩を製造する方
法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のN−ヘテロ
アリール−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導
体、その塩及びそれを有効成分として含有する農薬に関
する。
【0002】また、本発明は、前記N−ヘテロアリール
−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体の製造方
法及びその中間体に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、市販殺虫剤の中には、残留、蓄
積、環境汚染等の問題から使用が制限されるものがあ
る。また、同じ殺虫剤を長期間使用することにより、抵
抗性害虫の発生が問題となってきている。そのため、市
販殺虫剤とは作用が異なると考えられる、新規な分子構
造を有する殺虫剤の開発が望まれている。
【0004】従来、N−ヘテロアリール−4−(トリフ
ルオロメチル)ニコチンアミド誘導体として、例えば、
特許文献1に、ヘテロアリール基が2−チアゾリル基又
は1,3,4−チアジアゾール基である化合物、及びそ
れらを有効成分として含有する有害動物防除剤が記載さ
れている。しかし、これらの化合物は、本願発明とはヘ
テロアリール基が異なり、しかもその殺虫効果は不十分
なものである。
【0005】また、3位にシアノ基、カルバモイル基又
はカルボキシル基を有する4−トリフルオロメチルピリ
ジンは、農薬又は医薬の製造原料として有用であり、前
記N−ヘテロアリール−4−(トリフルオロメチル)ニ
コチンアミド誘導体の製造中間体となり得る。
【0006】この製造中間体の製造方法として、従来、
非特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4
等が知られている。この中で、非特許文献1には、3−
シアノ−4−トリフルオロメチルピリジンが、シアノ基
をテトラゾリル基に変換することにより製造される脂肪
分解阻害剤の製造中間体である旨が記載されている。ま
た、特許文献2、特許文献3及び特許文献4には、3位
にシアノ基又はカルバモイル基を有する4−トリフルオ
ロメチルピリジンが、有害動物防除剤の製造中間体であ
る旨が記載されている。
【0007】しかし、上記の方法は、工程数が多かった
り、反応条件が過酷な工程が含まれるといった欠点を有
しており、より工業的に有利な製造方法の開発が望まれ
ている。
【0008】
【特許文献1】特開平10−195072号公報
【非特許文献1】ジャーナル・オブ・メディシナル・ケ
ミストリー(J. Med. Chem.)、1967年、第10巻、
P.149−154
【特許文献2】特開平6−321903号公報
【特許文献3】特開平7−10841号公報
【特許文献4】特開2000−38385号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、4−
(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体について鋭意研
究を重ねた結果、特定のN−ヘテロアリール−4−(ハ
ロアルキル)ニコチンアミド誘導体が、種々の有害昆虫
に対し、極めて優れた殺虫活性を有することを見出し、
本発明を完成した。
【0010】また、本発明者らは前記N−ヘテロアリー
ル−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体の新規
な製造方法を見出し、特に、製造中間体である3位にシ
アノ基、カルバモイル基又はカルボキシル基を有する4
−置換ピリジン化合物を、高収率で、安価かつ簡便に製
造する工業的に有利な方法を見出し、本発明を完成し
た。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
【0012】
化14
【0013】[式中、Rは、ハロゲン原子により置換さ
れてよいC1〜C6アルキル基を示し、R1は、水素原
子、置換されてよいC1〜C6アルキル基、C2〜C6アル
ケニル基又はアシル基を示し、Xは、式C−R2で表さ
れる基又は窒素原子を示し、R2及びR3は、それぞれ独
立して、水素原子、ハロゲン原子、下記置換基群Aから
選ばれた置換基により置換されてよいC1〜C6アルキル
基、C3〜C7シクロアルキル基、C2〜C6アルケニル
基、C3〜C7シクロアルケニル基、ホルミル基、式CH
=NOR4(式中、R4は、水素原子又はC1〜C6アルキ
ル基である。)で表される基、シアノ基、下記置換基群
Bから選ばれた置換基により置換されてよいフェニル
基、下記置換基群Bから選ばれた置換基により置換され
てよい5又は6員複素環基(当該複素環は、窒素原子、
酸素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれる同一又は
異なった1〜3個の複素原子を含有する。但し、酸素原
子及び硫黄原子の個数は0又は1個である。)、下記置
換基群Aから選ばれた置換基により置換されてよいC1
〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルチオ基又は下記
置換基群Bから選ばれた置換基により置換されてよいフ
ェノキシ基を示し、置換基群Aは、ハロゲン原子、C1
〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルチオ基、シアノ
基及びフェニル基からなる群であり、置換基群Bは、ハ
ロゲン原子、上記置換基群Aから選ばれた置換基により
置換されてよいC1〜C6アルキル基、上記置換基群Aか
ら選ばれた置換基により置換されてよいC1〜C6アルコ
キシ基、シアノ基及びニトロ基からなる群である。]で
表されるN−ヘテロアリール−4−(ハロアルキル)ニ
コチンアミド誘導体又はその塩、及び、それを有効成分
として含有する農薬である。
【0014】本発明において、「C1〜C6アルキル基」
は、炭素数が1乃至6個である直鎖又は分岐鎖アルキル
基であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチ
ル、ペンチル、2−メチルブチル、1−メチルペンチ
ル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1
−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−
ジメチルブチル又は1,1−ジメチルブチル基であり
得、好適には、炭素数が1乃至4個である直鎖又は分岐
鎖アルキル基(C1〜C4アルキル基)であり、より好適
には、炭素数が1又は2個であるアルキル基(C1〜C2
アルキル基)であり、更により好適には、メチル基であ
る。
【0015】本発明において、「ハロゲン原子」は、例
えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子
であり、好適には、フッ素原子、塩素原子又は臭素原子
であり、R2において、より好適には、塩素原子又は臭
素原子であり、その他の置換基においては、より好適に
は、フッ素原子又は塩素原子であり、R3においては、
更により好適には、塩素原子であり、その他の置換基に
おいては、フッ素原子である。
【0016】本発明において、「ハロゲン原子により置
換されてよいC1〜C6アルキル基」は、1〜5個の同一
又は異なった前記「ハロゲン原子」が置換してよい前記
「C 1〜C6アルキル基」であり、好適には、1〜3個の
フッ素原子が置換してよいメチル基であり、より好適に
は、トリフルオロメチル基である。
【0017】本発明において、「C1〜C6アルコキシ
基」は、炭素数が1乃至6個である直鎖又は分岐鎖アル
コキシ基であり、例えば、メトキシ、エトキシ、イソプ
ロポキシ、tert-ブトキシ又はヘキシルオキシ基であり
得、好適には、炭素数が1乃至4個である直鎖又は分岐
鎖アルコキシ基(C1〜C4アルコキシ基)であり、より
好適には、炭素数が1乃至3個である直鎖又は分岐鎖ア
ルコキシ基(C1〜C3アルコキシ基)であり、更により
好適には、炭素数が1又は2個である直鎖アルコキシ基
(C1〜C2アルコキシ基)であり、特に好適には、メト
キシ基である。
【0018】本発明において、「C1〜C6アルキルチオ
基」は、炭素数が1乃至6個である直鎖又は分岐鎖アル
キルチオ基であり、例えば、メチルチオ、エチルチオ、
イソプロピルチオ、tert-ブチルチオ又はヘキシルチオ
基であり得、好適には、炭素数が1乃至4個である直鎖
又は分岐鎖アルキルチオ基(C1〜C4アルキルチオ基)
であり、更により好適には、炭素数が1乃至3個である
直鎖又は分岐鎖アルキルチオ基(C1〜C3アルキルチオ
基)であり、より好適には、炭素数が1又は2個である
直鎖アルキルチオ基(C1〜C2アルキルチオ基)であ
り、更により好適には、メチルチオ基である。
【0019】本発明において、「置換基群Aから選ばれ
た置換基により置換されてよいC1〜C6アルキル基」
は、前記「ハロゲン原子」、前記「C1〜C6アルコキシ
基」、前記「C1〜C6アルキルチオ基」、シアノ基及び
フェニル基からなる群から選ばれる同一又は異なった1
〜5個の置換基により置換されてよい前記「C1〜C6
ルキル基」であり、前記「C1〜C6アルキル基」の他
に、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリ
フルオロメチル、ペンタフルオロエチル、クロロメチ
ル、ブロモメチル、ヨードメチル、メトキシメチル、メ
トキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、メ
トキシペンチル、メトキシヘキシル、エトキシメチル、
エトキシエチル、エトキシプロピル、イソプロポキシメ
チル、イソプロポキシエチル、tert-ブトキシメチル、t
ert-ブトキシエチル、ヘキシルオキシヘキシル、メチル
チオメチル、メチルチオエチル、メチルチオプロピル、
メチルチオブチル、メチルチオペンチル、メチルチオヘ
キシル、エチルチオメチル、エチルチオエチル、エチル
チオプロピル、イソプロピルチオメチル、イソプロピル
チオエチル、tert-ブチルチオメチル、シアノメチル、
2−シアノエチル、3−シアノプロピル、4−シアノブ
チル、5−シアノペンチル、6−シアノヘキシル、1−
シアノエチル、1−シアノプロピル、1−シアノイソプ
ロピル又はベンジルであり得、R1において、好適に
は、前記「C1〜C4アルコキシ基」、「C1〜C4アルキ
ルチオ基」又はシアノ基により置換されてよい前記「C
1〜C4アルキル基」であり、より好適には、前記「C1
〜C2アルコキシ基」、前記「C1〜C2アルキルチオ
基」又はシアノ基により置換されてよい前記「C1〜C2
アルキル基」であり、更により好適には、メチル基、メ
トキシメチル基、エトキシメチル基又はシアノメチル基
であり、R2及びR3において、好適には、前記「C1
4アルコキシ基」により置換されてよい前記「C1〜C
4アルキル基」であり、より好適には、前記「C1〜C3
アルコキシ基」により置換されてよい前記「C1〜C3
ルキル基」であり、更により好適には、前記「C1〜C2
アルコキシ基」により置換されてよい前記「C1〜C2
ルキル基」であり、特に好適には、メチル基又はメトキ
シメチル基であり、最も好適には、メチル基であり、そ
の他の置換基において、好適には、フッ素原子及び塩素
原子からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個
の置換基により置換されてよい前記「C1〜C4アルキル
基」であり、より好適には、1〜3個のフッ素原子によ
り置換されてよい前記「C1〜C2アルキル基」であり、
更により好適には、メチル基又はトリフルオロメチル基
である。
【0020】本発明において、「C2〜C6アルケニル
基」は、炭素数が2乃至6個である直鎖又は分枝鎖アル
ケニル基であり、例えば、ビニル、2‐クロロビニル、
2−プロペニル、2‐クロロ−2−プロペニル、3−ク
ロロ−2−プロペニル、3、3‐ジクロロ−2−プロペ
ニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−
プロペニル、1‐ブテニル、2−ブテニル、3−メチル
−2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、3−ブテ
ニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、1−ヘキセニ
ル又は5−ヘキセニル基であり得、好適には、炭素数が
2乃至4個である直鎖又は分枝鎖アルケニル基(C2
4アルケニル基)であり、より好適には、炭素数が3
又は4個である直鎖又は分枝鎖アルケニル基(C3〜C4
アルケニル基)であり、更により好適には、2−プロペ
ニル基である。
【0021】本発明において、「アシル基」は、置換さ
れてよいアルキルカルボニル基(当該置換基は、例え
ば、ハロゲン原子又は低級アルコキシ基である。)、不
飽和アルキルカルボニル基等の脂肪族アシル基、置換さ
れてよいアリールカルボニル基(当該置換基は、例え
ば、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、ニトロ基、低級アルコキシカルボニル基又はアリー
ル基である。)、置換されてよい低級アルコキシカルボ
ニル基(当該置換基は、例えば、ハロゲン原子又はトリ
低級アルキルシリル基である。)、アルケニルオキシカ
ルボニル基;置換されてよいアラルキルオキシカルボニ
ル基(当該置換基は、例えば、低級アルコキシ又はニト
ロ基である。)、置換されてよい低級アルカンスルホニ
ル基(当該置換基は、例えば、ハロゲン原子又は低級ア
ルコキシ基である。)、置換されてよいアリールスルホ
ニル基(当該置換基は、例えば、ハロゲン原子、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、低級アルコキ
シカルボニル基又はアリール基である。)を挙げること
ができ、好適には、脂肪族アシル基であり、より好適に
は、C2〜C5アルキルカルボニル基であり、更により好
適には、アセチル基である。
【0022】本発明において、「C3〜C7シクロアルキ
ル基」は、炭素数が3乃至7個の環状アルキル基であ
り、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル又はシクロヘプチル基であり、好適に
は、炭素数が3乃至6個の環状アルキル基(C3〜C6
クロアルキル基)であり、より好適には、炭素数が3乃
至5個の環状アルキル基(C3〜C5シクロアルキル基)
であり、更により好適には、シクロプロピル基である。
【0023】本発明において、「C3〜C7シクロアルケ
ニル基」は、炭素数が3乃至7個の環状アルケニル基で
あり、例えば、シクロプロペニル、シクロブテニル又は
シクロヘキセニルであり得、好適には、炭素数が3乃至
6個の環状アルケニル基(C 3〜C6シクロアルケニル
基)であり、より好適には、シクロヘキセニル基であ
る。
【0024】本発明において、「置換基群Aから選ばれ
た置換基により置換されてよいC1〜C6アルコキシ基」
は、前記「ハロゲン原子」、前記「C1〜C6アルコキシ
基」、前記「C1〜C6アルキルチオ基」、シアノ基及び
フェニル基からなる群から選ばれる同一又は異なった1
〜5個の置換基により置換されてよい前記「C1〜C6
ルコキシ基」であり、前記「C1〜C6アルコキシ基」の
他に、例えば、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキ
シ、トリフルオロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ、
クロロメトキシ、ブロモメトキシ、ヨードメトキシ、メ
トキシメトキシ、メトキシエトキシ、メトキシプロポキ
シ、メトキシブトキシ、メトキシペントキシ、メトキシ
ヘキシルオキシ、エトキシメトキシ、エトキシエトキ
シ、エトキシプロポキシ、イソプロポキシメトキシ、イ
ソプロポキシエトキシ、tert-ブトキシメトキシ、tert-
ブトキシエトキシ、ヘキシルオキシヘキシルオキシ、メ
チルチオメトキシ、メチルチオエトキシ、メチルチオプ
ロポキシ、メチルチオブトキシ、メチルチオペントキ
シ、メチルチオヘキシルオキシ、エチルチオメトキシ、
エチルチオエトキシ、エチルチオプロポキシ、イソプロ
ピルチオメトキシ、イソプロピルチオエトキシ、tert-
ブチルチオメトキシ、シアノメトキシ、2−シアノエト
キシ、3−シアノプロポキシ、4−シアノブトキシ、5
−シアノペントキシ、6−シアノヘキシルオキシ、1−
シアノエトキシ、1−シアノプロポキシ、1−シアノイ
ソプロピルオキシ又はベンジルオキシであり得、好適に
は、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選ばれる同
一又は異なった1〜3個の置換基により置換されてよい
前記「C1〜C4アルコキシ基」であり、より好適には、
1〜3個のフッ素原子により置換されてよい前記「C1
〜C2アルコキシ基」であり、更により好適には、メト
キシ基又はトリフルオロメトキシ基である。
【0025】本発明において、「置換基群Bから選ばれ
た置換基により置換されてよいフェニル基」は、前記
「ハロゲン原子」、前記「置換基群Aから選ばれた置換
基により置換されてよいC1〜C6アルキル基」、前記
「置換基群Aから選ばれた置換基により置換されてよい
1〜C6アルコキシ基」、シアノ基及びニトロ基からな
る群から選ばれる同一又は異なった1〜5個の置換基に
より置換されてよいフェニル基であり、R2において、
好適には、フッ素原子、塩素原子、置換されてよい前記
「C1〜C4アルキル基」(当該置換基は、フッ素原子又
は塩素原子である。)、置換されてよい前記「C1〜C4
アルコキシ基」(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原
子である。)、シアノ基及びニトロ基からなる群から選
ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基により置換さ
れてよいフェニル基であり、より好適には、フッ素原
子、塩素原子、置換されてよい前記「C1〜C3アルキル
基」(当該置換基は、フッ素原子である。)、置換され
てよい前記「C1〜C2アルコキシ基」(当該置換基は、
フッ素原子である。)、シアノ基及びニトロ基からなる
群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基によ
り置換されてよいフェニル基であり、更により好適に
は、フェニル基であり、その他の置換基において、好適
には、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換されてよ
い前記「C1〜C4アルキル基」(当該置換基は、フッ素
原子又は塩素原子である。)、前記「C1〜C4アルコキ
シ基」、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれる
同一又は異なった1〜3個の置換基により置換されてよ
いフェニル基であり、より好適には、フッ素原子、塩素
原子、置換されてよい前記「C1〜C2アルキル基」(当
該置換基は、フッ素原子である。)、前記「C1〜C2
ルコキシ基」、シアノ基及びニトロ基からなる群から選
ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基により置換さ
れてよいフェニル基であり、更により好適には、フェニ
ル基である。
【0026】本発明において、「5又は6員複素環基
(当該複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から
なる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の複素原
子を含有する。但し、酸素原子及び硫黄原子の個数は0
又は1個である。)」は、例えば、ピリジル、ピリミジ
ニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルピロー
ル、フリル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オ
キサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチア
ゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル又はチアジア
ゾリルであり得、好適には、環中の複素原子が1〜3個
の窒素原子である5又は6員複素環基{5又は6員複素
環基(当該複素環は、1〜3個の窒素原子を含有す
る。)}であり、より好適には、ピリジル基又はピラゾ
リル基である。
【0027】本発明において、「置換基群Bから選ばれ
た置換基により置換されてよい5又は6員複素環基(当
該複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる
群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の複素原子を
含有する。但し、酸素原子及び硫黄原子の個数は0又は
1個である。)」は、前記「ハロゲン原子」、前記「置
換基群Aから選ばれた置換基により置換されてよいC1
〜C6アルキル基」、前記「置換基群Aから選ばれた置
換基により置換されてよいC1〜C6アルコキシ基」、シ
アノ基又はニトロ基からなる群から選ばれる同一又は異
なった1〜4個の置換基により置換されてよい前記「5
又は6員複素環基(当該複素環は、窒素原子、酸素原子
及び硫黄原子からなる群から選ばれる同一又は異なった
1〜3個の複素原子を含有する。但し、酸素原子及び硫
黄原子の個数は0又は1個である。)」であり、好適に
は、フッ素原子、塩素原子、置換されてよい前記「C1
〜C4アルキル基」(当該置換基は、フッ素原子又は塩
素原子である。)、置換されてよい前記「C1〜C4アル
コキシ基」(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原子で
ある。)、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれ
る同一又は異なった1〜3個の置換基により置換されて
よい前記「5又は6員複素環基(当該複素環は、1〜3
個の窒素原子を含有する。)」であり、より好適には、
フッ素原子、塩素原子及びC1〜C3アルキル基からなる
群から選ばれる同一又は異なった1〜2個の置換基によ
り置換されてよい、ピリジル基又はピラゾリル基であ
り、更により好適には、ピリジル基又はピラゾリル基で
ある。
【0028】本発明において、「置換基群Bから選ばれ
た置換基により置換されてよいフェノキシ基」は、前記
「ハロゲン原子」、前記「置換基群Aから選ばれた置換
基により置換されてよいC1〜C6アルキル基」、前記
「置換基群Aから選ばれた置換基により置換されてよい
1〜C6アルコキシ基」、シアノ基及びニトロ基からな
る群から選ばれる同一又は異なった1〜5個の置換基に
より置換されてよいフェノキシ基であり、好適には、フ
ッ素原子、塩素原子、置換されてよい前記「C1〜C4
ルキル基」(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原子で
ある。)、置換されてよい前記「C1〜C4アルコキシ
基」(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原子であ
る。)、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれる
同一又は異なった1〜3個の置換基により置換されてよ
いフェノキシ基であり、より好適には、フッ素原子、塩
素原子、置換されてよい前記「C1〜C3アルキル基」
(当該置換基は、フッ素原子である。)、置換されてよ
い前記「C1〜C2アルコキシ基」(当該置換基は、フッ
素原子である。)、シアノ基及びニトロ基からなる群か
ら選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基により置
換されてよいフェノキシ基であり、更により好適には、
フェノキシ基である。
【0029】(1) 本発明において、Rは、好適に
は、トリフルオロメチル基である。
【0030】(2) 本発明において、R1は、好適に
は、水素原子、置換されてよいC1〜C4アルキル基(当
該置換基は、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチ
オ又はシアノ基である。)、C3〜C4アルケニル基又は
2〜C5アルキルカルボニル基であり、より好適には、
水素原子又は置換されてよいC1〜C2アルキル基(当該
置換基は、C1〜C2アルコキシ、C1〜C2アルキルチオ
又はシアノ基である。)であり、更により好適には、水
素原子、メチル基、メトキシメチル基、エトキシメチル
基又はシアノメチル基であり、特に好適には、水素原子
である。
【0031】(3) 本発明において、Xは、好適に
は、式C−R2で表される基である。
【0032】(4) 本発明において、R2は、好適に
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子、置換されてよいC1〜C4アルキル基(当該置換
基は、フッ素原子、塩素原子、C1〜C4アルコキシ基及
びフェニル基からなる群から選ばれる置換基であ
る。)、C3〜C6シクロアルキル基、C2〜C4アルケニ
ル基、C3〜C6シクロアルケニル基、置換されてよいフ
ェニル基{当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、置換
されてよいC1〜C4アルキル基(当該置換基は、フッ素
原子又は塩素原子である。)、置換されてよいC1〜C4
アルコキシ基(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原子
である。)、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ば
れる置換基である。}、置換されてよい5又は6員複素
環基{当該複素環は、1〜3個の窒素原子を含有する。
当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、置換されてよい
1〜C4アルキル基(当該置換基は、フッ素原子又は塩
素原子である。)、置換されてよいC1〜C4アルコキシ
基(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原子であ
る。)、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれる
置換基である。}、置換されてよいC1〜C4アルコキシ
基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、C1〜C4
ルコキシ基及びフェニル基からなる群から選ばれる置換
基である。)、C1〜C4アルキルチオ基又は置換されて
よいフェノキシ基{当該置換基は、フッ素原子、塩素原
子、置換されてよいC1〜C4アルキル基(当該置換基
は、フッ素原子又は塩素原子である。)、置換されてよ
いC1〜C4アルコキシ基(当該置換基は、フッ素原子又
は塩素原子である。)、シアノ基及びニトロ基からなる
群から選ばれる置換基である。}であり、より好適に
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子、置換されてよいC1〜C3アルキル基(当該置換
基は、C1〜C3アルコキシ基である。)、C3〜C5シク
ロアルキル基、C3〜C4アルケニル基、置換されてよい
フェニル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、フ
ッ素原子により置換されてよいC1〜C3アルキル基、フ
ッ素原子により置換されてよいC1〜C3アルコキシ基、
シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれる置換基で
ある。)、置換されてよいピリジル基(当該置換基は、
フッ素原子、塩素原子及びC1〜C3アルキル基からなる
群から選ばれる置換基である。)、置換されてよいピラ
ゾリル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子及びC
1〜C3アルキル基からなる群から選ばれる置換基であ
る。)、フッ素原子により置換されてよいC1〜C3アル
コキシ基、C1〜C3アルキルチオ基又は置換されてよい
フェノキシ基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、
フッ素原子により置換されてよいC1〜C3アルキル基、
フッ素原子により置換されてよいC 1〜C3アルコキシ
基、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれる置換
基である。)であり、更により好適には、水素原子、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、C1〜C3アルキル基、
シクロプロピル基、アリル基、フェニル基、ピリジル
基、ピラゾリル基、C1〜C2アルコキシ基、C1〜C2
ルキルチオ基又はフェノキシ基であり、特に好適には、
水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基又
はメトキシ基である。
【0033】(5) 本発明において、R3は、好適に
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換
されてよいC1〜C4アルキル基(当該置換基は、C1
4アルコキシ基である。)、C3〜C6シクロアルキル
基、ホルミル基、式CH=NOR4a(式中、R4aは、水
素原子又はC1〜C4アルキル基である。)で表される
基、シアノ基又は置換されてよいフェニル基{当該置換
基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換されてよ
いC1〜C4アルキル基(当該置換基は、フッ素原子又は
塩素原子である。)、C1〜C4アルコキシ基、シアノ基
及びニトロ基からなる群から選ばれる同一又は異なった
1〜3個の置換基である。}であり、より好適には、水
素原子、フッ素原子、塩素原子、置換されてよいC1
2アルキル基(当該置換基は、C1〜C2アルコキシ基
である。)、C3〜C5シクロアルキル基又は置換されて
よいフェニル基{当該置換基は、フッ素原子、塩素原
子、置換されてよいC1〜C2アルキル基(当該置換基
は、フッ素原子である。)、C1〜C2アルコキシ基、シ
アノ基及びニトロ基からなる群から選ばれる同一又は異
なった1〜3個の置換基である。}であり、更により好
適には、水素原子、塩素原子、メチル基、メトキシメチ
ル基、シクロプロピル基又はフェニル基であり、特に好
適には、水素原子又はメチル基である。
【0034】本発明の4−(ハロアルキル)ニコチンア
ミド誘導体は、好適には、(a1) Rが、トリフルオ
ロメチル基であり、(a2) R1が、水素原子、置換
されてよいC1〜C4アルキル基(当該置換基は、C1
4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ又はシアノ基で
ある。)、C3〜C4アルケニル基又はC2〜C5アルキル
カルボニル基であり、(a3) Xが、式C−R2で表
される基であり、(a4) R2が、水素原子、フッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、置換されてよ
いC1〜C4アルキル基(当該置換基は、フッ素原子、塩
素原子、C 1〜C4アルコキシ基及びフェニル基からなる
群から選ばれる置換基である。)、C3〜C6シクロアル
キル基、C2〜C4アルケニル基、C3〜C6シクロアルケ
ニル基、置換されてよいフェニル基{当該置換基は、フ
ッ素原子、塩素原子、置換されてよいC1〜C4アルキル
基(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原子であ
る。)、置換されてよいC1〜C4アルコキシ基(当該置
換基は、フッ素原子又は塩素原子である。)、シアノ基
及びニトロ基からなる群から選ばれる置換基であ
る。}、置換されてよい5又は6員複素環基{当該複素
環は、1〜3個の窒素原子を含有する。当該置換基は、
フッ素原子、塩素原子、置換されてよいC1〜C4アルキ
ル基(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原子であ
る。)、置換されてよいC 1〜C4アルコキシ基(当該置
換基は、フッ素原子又は塩素原子である。)、シアノ基
及びニトロ基からなる群から選ばれる置換基であ
る。}、置換されてよいC 1〜C4アルコキシ基(当該置
換基は、フッ素原子、塩素原子、C1〜C4アルコキシ基
及びフェニル基からなる群から選ばれる置換基であ
る。)、C1〜C4アルキルチオ基又は置換されてよいフ
ェノキシ基{当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、置
換されてよいC1〜C4アルキル基(当該置換基は、フッ
素原子又は塩素原子である。)、置換されてよいC1
4アルコキシ基(当該置換基は、フッ素原子又は塩素
原子である。)、シアノ基及びニトロ基からなる群から
選ばれる置換基である。}であり、(a5) R3が、
水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換され
てよいC1〜C4アルキル基(当該置換基は、C1〜C4
ルコキシ基である。)、C3〜C6シクロアルキル基、ホ
ルミル基、式CH=NOR4a(式中、R4aは、水素原子
又はC1〜C4アルキル基である。)で表される基、シア
ノ基又は置換されてよいフェニル基{当該置換基は、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換されてよいC1
4アルキル基(当該置換基は、フッ素原子又は塩素原
子である。)、C1〜C4アルコキシ基、シアノ基及びニ
トロ基からなる群から選ばれる同一又は異なった1〜3
個の置換基である。}である化合物であり、より好適に
は、(b1) Rが、トリフルオロメチル基であり、
(b2) R1が、水素原子又は置換されてよいC1〜C
2アルキル基(当該置換基は、C1〜C2アルコキシ、C1
〜C2アルキルチオ又はシアノ基である。)であり、
(b3) Xが、式C−R2で表される基であり、(b
4) R2が、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子、置換されてよいC1〜C3アルキル基
(当該置換基は、C1〜C3アルコキシ基である。)、C
3〜C5シクロアルキル基、C3〜C4アルケニル基、置換
されてよいフェニル基(当該置換基は、フッ素原子、塩
素原子、フッ素原子により置換されてよいC1〜C3アル
キル基、フッ素原子により置換されてよいC1〜C3アル
コキシ基、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれ
る置換基である。)、置換されてよいピリジル基(当該
置換基は、フッ素原子、塩素原子及びC1〜C3アルキル
基からなる群から選ばれる置換基である。)、置換され
てよいピラゾリル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素
原子及びC1〜C3アルキル基からなる群から選ばれる置
換基である。)、フッ素原子により置換されてよいC1
〜C3アルコキシ基、C1〜C3アルキルチオ基又は置換
されてよいフェノキシ基(当該置換基は、フッ素原子、
塩素原子、フッ素原子により置換されてよいC1〜C3
ルキル基、フッ素原子により置換されてよいC1〜C3
ルコキシ基、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ば
れる置換基である。)であり、(b5) R3が、水素
原子、フッ素原子、塩素原子、置換されてよいC1〜C2
アルキル基(当該置換基は、C1〜C2アルコキシ基であ
る。)、C3〜C5シクロアルキル基又は置換されてよい
フェニル基{当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、置
換されてよいC1〜C2アルキル基(当該置換基は、フッ
素原子である。)、C1〜C2アルコキシ基、シアノ基及
びニトロ基からなる群から選ばれる同一又は異なった1
〜3個の置換基である。}である化合物であり、更によ
り好適には、(c1) Rが、トリフルオロメチル基で
あり、(c2) R1が、水素原子、メチル基、メトキ
シメチル基、エトキシメチル基又はシアノメチル基であ
り、(c3) Xが、式C−R2で表される基であり、
(c4) R2が、水素原子、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、C1〜C3アルキル基、シクロプロピル基、ア
リル基、フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル基、C1
〜C2アルコキシ基、C1〜C2アルキルチオ基又はフェ
ノキシ基であり(c5) R3が、水素原子、塩素原
子、メチル基、メトキシメチル基、シクロプロピル基又
はフェニル基である化合物であり、特に好適には、(d
1) Rが、トリフルオロメチル基であり、(d2)
1が、水素原子であり、(d3) Xが、式C−R2
表される基であり、(d4) R2が、水素原子、塩素
原子、臭素原子、メチル基、エチル基又はメトキシ基で
あり、(d5) R3は、水素原子又はメチル基である
化合物であり、最も好適には、(e) N−(5−イソ
オキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチン
アミド、N−(3−メチル−5−イソオキサゾリル)−
4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド、N−(4
−クロロ−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオ
ロメチル)ニコチンアミド、N−(4−ブロモ−5−イ
ソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチ
ンアミド、N−(4−メチル−5−イソオキサゾリル)
−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド、N−
(4−エチル−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフ
ルオロメチル)ニコチンアミド又はN−(4−メトキシ
−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミドである。
【0035】本発明のN−ヘテロアリール−4−(ハロ
アルキル)ニコチンアミド誘導体は、酸性物質又は塩基
性物質とともに塩を形成してもよく、例えば、分子中に
解離性のプロトンがある場合には、アルカリ金属塩、ア
ルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩にすることがで
き、又、酸性物質との塩としては、例えば、硫酸塩、塩
酸塩、硝酸塩、リン酸塩のような塩にすることができ
る。それらの塩は、農園芸用の殺虫剤として使用できる
かぎり、本発明に包含される。
【0036】本発明において、「アルカリ金属塩」は、
例えば、ナトリウム塩、カリウム塩又はリチウム塩であ
り得、好適には、ナトリウム塩又はカリウム塩である。
【0037】本発明において、「アルカリ土類金属塩」
は、例えば、カルシウム塩又はマグネシウム塩であり
得、好適には、カルシウム塩である。
【0038】本発明のN−ヘテロアリール−4−(ハロ
アルキル)ニコチンアミド誘導体の溶媒和物(好適に
は、水和物である。)も、本発明に包含される。
【0039】本発明のN−ヘテロアリール−4−(ハロ
アルキル)ニコチンアミド誘導体中には、不斉炭素を有
する化合物もあり、その場合には、本発明は、一種の光
学活性体及び数種の光学活性体の任意の割合の混合物を
包含する。
【0040】本発明の代表的化合物を下記表1及び2に
例示するが、本発明はこれらの化合物に限定されるもの
ではない。
【0041】以下の表において、「Me」はメチル基を、
「Et」はエチル基を、「Pr」はプロピル基を、「iPr」
はイソプロピル基を、「cPr」はシクロプロピル基を、
「Bu」はブチル基を、「Pent」はペンチル基を、「He
x」はヘキシル基を、「Ph」はフェニル基を、「4-CF3-P
h」は4−トリフルオロメチルフェニル基を、「CHO」は
ホルミル基を、「Ac」はアセチル基を、「4-CF3-Py-3-y
l」4−トリフルオロメチル−3−ピリジル基を、「iB
u」はイソブチル基を、「cBu」はシクロブチル基を、
「cPent」はシクロペンチル基を、「cHex-1-en-1-yl」
は、1−シクロヘキセニル基を、「1-Pyza」は1−ピラ
ゾリル基を、それぞれ示す。
【0042】
【表1】
【0043】
化15
【0044】 ─────────────────────────────────── 化合物番号 R123 ─────────────────────────────────── 1-1 H H H 1-2 H H Me 1-3 H H Et 1-4 H H Pr 1-5 H H iPr 1-6 H H cPr 1-7 H H Bu 1-8 H H Pent 1-9 H H Hex 1-10 H H Ph 1-11 H H 4-Me-Ph 1-12 H H 4-Cl-Ph 1-13 H H 4-OMe-Ph 1-14 H H 4-CN-Ph 1-15 H H 4-CF3-Ph 1-16 H H CHO 1-17 H H CH=N-OH 1-18 H H CN 1-19 H H CH2OMe 1-20 H Cl H 1-21 H Cl Me 1-22 H Cl Et 1-23 H Cl Pr 1-24 H Cl iPr 1-25 H Cl cPr 1-26 H Cl Bu 1-27 H Cl Pent 1-28 H Cl Hex 1-29 H Cl Ph 1-30 H Cl 4-Me-Ph 1-31 H Cl 4-Cl-Ph 1-32 H Cl 4-OMe-Ph 1-33 H Cl 4-CN-Ph 1-34 H Cl 4-CF3-Ph 1-35 H Cl CH=N-OH 1-36 H Cl CN 1-37 H Cl CH2OMe 1-38 H F H 1-39 H F Me 1-40 H Br H 1-41 H Br Me 1-42 H I H 1-43 H I Me 1-44 H CN H 1-45 H CN Me 1-46 Me H H 1-47 Me H Me 1-48 CH2CH=CH2 H H 1-49 CH2CH=CH2 H Me 1-50 CH2OEt H H 1-51 CH2OEt H Me 1-52 CH2CN H H 1-53 CH2CN H Me 1-54 CH2SMe H H 1-55 CH2SMe H Me 1-56 H H CH(OEt)2 1-57 Ac H Me 1-58 H H CH=N-OMe 1-59 H H CO2Et 1-60 CO(4-CF3-Py-3-yl) H H 1-61 CH2OEt I H 1-62 H Me H 1-63 H Me Me 1-64 H Et H 1-65 H Pr H 1-66 H iPr H 1-67 H cPr H 1-68 H CH2CH=CH2 H 1-69 H Bu H 1-70 H iBu H 1-71 H cBu H 1-72 H cPent H 1-73 H Hex H 1-74 CO(4-CF3-Py-3-yl) Hex H 1-75 H CH2Ph H 1-76 H CH2CH2Ph H 1-77 H OMe H 1-78 H OMe CH2OMe 1-79 H SMe H 1-80 CO(4-CF3-Py-3-yl) SMe H 1-81 H OPh H 1-82 CO(4-CF3-Py-3-yl) OPh H 1-83 H Ph H 1-84 H 4-Me-Ph H 1-85 H 4-OMe-Ph H 1-86 H 4-Cl-Ph H 1-87 H 4-CF3-Ph H 1-88 H 4-OCF3-Ph H 1-89 H 3-Py H 1-90 H Cl CH=N-OMe 1-91 H Ph Me 1-92 H cHex-1-en-1-yl H 1-93 H CH2OMe H 1-94 H 1-Pyza H 1-95 H cHex H ───────────────────────────────────
【0045】
【表2】
【0046】
化16
【0047】 ─────────────────────────────────── 化合物番号 R13 ─────────────────────────────────── 2-1 H H 2-2 H Me 2-3 H Et 2-4 H Pr 2-5 H iPr 2-6 H cPr 2-7 H Bu 2-8 H Pent 2-9 H Hex 2-10 H Ph 2-11 H 4-Me-Ph 2-12 H 4-Cl-Ph 2-13 H 4-OMe-Ph 2-14 H 4-CN-Ph 2-15 H 4-CF3-Ph ─────────────────────────────────── 上記の例示化合物中、好適な化合物は、化合物番号1-
1、1-2、1-3、1-5、1-16、1-17、1-18、1-19、1-20、1-
21、1-25、1-36、1-37、1-38、1-39、1-40、1-41、1-4
2、1-43、1-47、1-49、1-51、1-53、1-55、1-56、1-5
7、1-58、1-59、1-60、1-61、1-62、1-63、1-64、1-6
5、1-66、1-67、1-68、1-69、1-70、1-71、1-72、1-7
3、1-74、1-75、1-76、1-77、1-78、1-79、1-80、1-8
1、1-82、1-83、1-84、1-85、1-86、1-87、1-88、1-8
9、1-90、1-91、1-92、1-93、1-94、1-95及び2-2番の化
合物であり、より好適には、化合物番号1-1、1-2、1-2
0、1-21、1-37、1-38、1-39、1-40、1-41、1-42、1-4
3、1-53、1-57、1-60、1-61、1-62、1-64、1-65、1-6
6、1-67、1-68、1-69、1-70、1-71、1-77、1-78、1-7
9、1-80、1-81、1-82、1-86、1-89、1-90、1-92、1-9
3、1-94及び2-2番の化合物であり、更により好適には、
化合物番号1-1、1-2、1-20、1-21、1-38、1-39、1-40、
1-42、1-62、1-64、1-65、1-67、1-77、1-93及び1-94番
の化合物であり、特に好適には、化合物番号1-1、1-2、
1-20、1-40、1-62、1-64及び1-77番の化合物である。
【0048】また、本発明は、一般式
【0049】
化17
【0050】[式中、Rは、前記と同意義を示す。]で
表されるアミン化合物を、一般式
【0051】
化18
【0052】[式中、Xaは、脱離基を示す。]で表さ
れるアクリロニトリル化合物又は一般式
【0053】
化19
【0054】[式中、Raは、水素原子又はC1〜C6
ルキル基を示す。]で表されるプロピオニトリル化合物
と反応させ、一般式
【0055】
化20
【0056】[式中、Rは前記と同意義を示す。]で表
されるニトリル化合物又はその塩を製造し、当該ニトリ
ル化合物又はその塩に、塩基を加え、一般式
【0057】
化21
【0058】[式中、Rは、前記と同意義を示し、A
は、シアノ基、カルバモイル基又はカルボキシル基を示
す。]で表される3位にシアノ基、カルバモイル基又は
カルボキシル基を有する4−置換ピリジン化合物を製造
し、必要であれば当該4−置換ピリジン化合物に、酸又
はアルカリを加えて加水分解することにより、一般式
【0059】
化22
【0060】[式中、Rは、前記と同意義を示す。]で
表されるカルボン酸化合物を製造し、当該カルボン酸化
合物に、ハロゲン化剤を反応させ、一般式
【0061】
化23
【0062】[式中、Rは、前記と同意義を示し、Xb
は、塩素原子又は臭素原子を示す。]で表される酸ハラ
イド化合物を製造し、当該酸ハライド化合物に、一般式
【0063】
化24
【0064】[式中、R、X、R1及びR3は、前記と同
意義を示す。]で表されるアミノ化合物を反応させ、必
要であれば更にアルキル化、アルケニル化又はアシル化
することにより、前記一般式
【0065】
化25
【0066】[式中、R、X、R1及びR3は、前記と同
意義を示す。]で表されるN−ヘテロアリール−4−
(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体又はその塩を製
造する方法、及び、化合物(I)の製造中間体である、
一般式
【0067】
化26
【0068】[式中、Rは、前記と同意義を示す。]で
表されるニトリル化合物又はその塩である。
【0069】本発明において、「脱離基」は、脱離能の
ある官能基であれば特に限定はなく、例えば、ハロゲン
原子、C1〜C6アルコキシ基、フェノキシ基又はシアノ
基であり得、好適には、塩素原子、メトキシ又はエトキ
シ基であり、より好適には、メトキシ基である。
【0070】本発明において、Raは、好適には、炭素
数1〜3個の直鎖又は分岐鎖アルキル基であり、より好
適には、メチル又はエチル基であり、更により好適に
は、メチル基である。
【0071】本発明化合物(II)は、例えば、アルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩にす
ることができる。
【0072】本発明化合物(II)の溶媒和物(好適に
は、水和物である。)も、本発明に包含される。
【0073】本発明において、化合物(II)、化合物
(IV)、化合物(V)、化合物(VI)、化合物(V
II)、化合物(VIII)及び化合物(IX)には、
それぞれ光学異性体が存在する場合があるが、本発明の
各化合物は、それぞれ一種の光学活性体及び数種の光学
活性体の任意の割合の混合物を包含する。
【0074】本発明の製造方法において、化合物(I
V)は、市販のものを用いるか、又は、公知の方法(例
えば、テトラへドロン・レターズ Tetrahedron Letter
s, 1989, 30, 6173-6176、US2198260号公報、Arch. P
harm., 1984, 317, 156-162若しくはIzv. Akad. Nauk.
SSSR. Ser. Khim., 1955, 179に記載の方法)により製
造することができる。
【0075】本発明の製造方法において、化合物(V)
は、市販のものを用いるか、又は、公知の方法(例え
ば、Xがアルコキシ基の場合、ジャーナル・オブ・アメ
リカン・ケミカル・ソサエティ J. Am. Chem, Soc., 19
47, 69, 2660又は工業化学雑誌Kogyo Kagaku Zasshi, 1
970, 73, 1013に記載の方法。Xが塩素原子の場合、ジ
ャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー J. Org.
Chem., 1964, 29, 1800-1808、ジャーナル・オブ・オ
ーガニック・ケミストリー J. Org. Chem., 1970,35, 2
133又はコレクト・チェック・ケミカル・コミュニケー
ション Collect. Czech. Chem. Commun., 1983, 48, 89
-95に記載の方法)により製造することができる。
【0076】本発明の製造方法において、化合物(V
I)は、市販のものを用いるか、又は、公知の方法(例
えば、R1がブトキシ基の場合、ジャーナル・オブケミ
カル・ソサエティ・ケミカル・コミュニケーション J.
Chem. Soc. Chem. Commun., 1977, 333に記載の方法)
により製造することができる。
【0077】
【発明の実施の形態】本発明のN−ヘテロアリール−4
−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体は、以下に記
載する工程A乃至Cにより製造することができる。
【0078】(工程A)
【0079】
化27
【0080】上式中、R、R1、X及びR3は、前記と同
意義を示し、Yは、水酸基又はハロゲン原子(好適に
は、塩素原子である。)を示し、Zは、脱離基(好適に
は、塩素、臭素、沃素のようなハロゲン原子;トリクロ
ロメチルオキシのようなトリハロゲノメチルオキシ基;
メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシのよ
うな低級アルカンスルホニルオキシ基;トリフルオロメ
タンスルホニルオキシ、ペンタフルオロエタンスルホニ
ルオキシのようなハロゲノ低級アルカンスルホニルオキ
シ基;又はベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンス
ルホニルオキシ、p−ニトロベンゼンスルホニルオキシ
のようなアリ−ルスルホニルオキシ基である。)を示
す。
【0081】(工程A−1)工程A−1は、一般式
(X)で表される4−(ハロアルキル)ピリジン−3−
カルボン酸又はその酸ハライドと、一般式(IIIa)
で表されるアミン化合物又はその塩とを反応させ、本発
明化合物である(Ia)を製造する工程である。
【0082】(i) 化合物(X)中のYが水酸基であ
る場合、本工程は、化合物(X)に、不活性溶媒中、塩
基及び縮合剤の存在下、化合物(IIIa)を反応させ
ることにより、化合物(Ia)を製造する工程である。
【0083】本工程において、用いられる塩基は、通常
pH8以上を示す塩基であれば特に限定はなく、例え
ば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのようなアル
カリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグ
ネシウムのようなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナ
トリウム及び炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸
塩類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのよう
なアルカリ金属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水
素化カリウムのような金属水素化物;ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド及びカリウムtert-ブトキ
シドのようなアルコキシド類;トリエチルアミン、N,
N−ジメチルアニリン及びピリジンのような有機塩基
類;又は、メチルリチウム、ブチルリチウム、メチルマ
グネシウムブロミド、リチウムジイソプロピルアミド等
有機金属類等であり得、好適には、アルカリ金属の炭酸
塩類、アルカリ金属の重炭酸塩類又は有機塩基類であ
り、より好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ピ
リジン又はトリエチルアミンである。
【0084】用いられる塩基の量は、化合物(X)1m
olに対し、通常、1.0〜10.0molであり、好
適には、1.0〜5.0molである。
【0085】用いられる縮合剤は、縮合能を持つ試薬で
あれば特に限定はなく、例えば、クロロギ酸メチル及び
クロロギ酸エチルのようなクロロギ酸C1〜C4アルキ
ル、ヨウ化2−クロロ−1−メチルピリジニウムのよう
なピリジニウム塩類;及び、ジシクロヘキシルカルボジ
イミドのようなカルボジイミド類であり得、好適には、
ピリジニウム塩類であり、より好的には、ヨウ化2−ク
ロロ−1−メチルピリジニウムである。
【0086】用いられる縮合剤の量は、化合物(X)1
molに対し、通常、1.0〜5.0molであり、好
適には、1.0〜2.0molである。
【0087】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド及びスルホランのようなス
ルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エ
チルのようなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及
びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピ
コリンのようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒で
あり得、好適には、エーテル類、ハロゲン化炭化水素
類、エステル類、脂肪族炭化水素類又は芳香族炭化水素
類であり、より好適には、テトラヒドロフラン、塩化メ
チレン、酢酸エチル又はトルエンである。
【0088】用いられる溶媒の量は、化合物(X)1m
olに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好適
には、1.0〜10リットルである。
【0089】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、0℃〜100℃である。
【0090】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0091】(ii) 化合物(X)中のYがハロゲン
原子である場合、本工程は、化合物(X)に、不活性溶
媒中、塩基存在下、化合物(IIIa)を反応させ、化
合物(Ia)を製造する工程である。
【0092】使用される塩基としては、通常pH8以上
を示す塩基であれば特に限定はなく、例えば、水酸化ナ
トリウム及び水酸化カリウムのようなアルカリ金属の水
酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグネシウムのよ
うなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウム及び
炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸塩類;炭酸水
素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのようなアルカリ金
属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水素化カリウム
のような金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリ
ウムエトキシド及びカリウムtert-ブトキシドのような
アルコキシド類;トリエチルアミン、N,N−ジメチル
アニリン及びピリジンのような有機塩基類;又は、メチ
ルリチウム、ブチルリチウム、メチルマグネシウムブロ
ミド、リチウムジイソプロピルアミド等有機金属類等が
挙げられ、好適には、アルカリ金属の炭酸塩類、アルカ
リ金属の重炭酸塩類又は有機塩基類であり、より好適に
は、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ピリジン又は
トリエチルアミンである。
【0093】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド及びスルホランのようなス
ルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エ
チルのようなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及
びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピ
コリンのようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒で
あり得、好適には、エーテル類、ハロゲン化炭化水素
類、エステル類、脂肪族炭化水素類又は芳香族炭化水素
類であり、より好適には、テトラヒドロフラン、酢酸エ
チル又はトルエンである。また、本工程は、上記非水溶
性溶媒と水を用いて、2層系の反応を行ってもよい。
【0094】用いられる溶媒の量は、化合物(III
a)1molに対し、通常、1.0〜20リットルであ
り、好適には、1.0〜10リットルである。
【0095】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における
還流温度であり、好適には、0℃〜100℃である。
【0096】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0097】本工程に使用される化合物(X)は、市販
のカルボン酸を用いるか、又は、当該カルボン酸を常法
により酸ハロゲン化物に変換する方法若しくは後述の方
法により製造することができる。
【0098】本工程に使用されるアミン化合物(III
a)は、市販品を用いるか、又は、公知の方法により製
造することができる。例えば、5−アミノイソオキサゾ
ール誘導体は、公知の方法、例えば、Bull. Chem. Soc.
Jpn., 1968年, 41巻, 267頁、Chem. Pharm. Bull., 19
66年, 14巻, 1277-1286頁、Heterocycles, 1991年, 32
巻, 1153-1158頁、J. Chem. Soc. Perkin Trans I, 198
4年, 1079-1083頁又はJ. Heterocycl. Chem. 1986年, 2
3巻, 1535-1538頁に記載されている方法に準じて製造す
ることができる。4−アミノ−[1,2,4]オキサジア
ゾール誘導体は、公知の方法、例えば、J. Org. Chem.,
1963年, 28巻, 1816-1821頁、J. Prakt. Chem., 1971
年, 313巻, 1065-1069頁、US3917632号公報又は武田研
究報, 1971年, 30巻, 475-492頁に記載されている方法
に準じて製造することができる。
【0099】(工程A−2)工程A−2は、工程A−1
により製造された化合物(Ia)を、不活性溶媒中、塩
基存在下、一般式(XI)で表される化合物と反応さ
せ、本発明化合物(Ib)を製造する工程である。
【0100】本工程に用いられる化合物(XI)の量
は、化合物(Ia)1molに対し、通常、1.0〜2
0.0molであり、好適には、1.0〜10.0mo
lである。
【0101】本工程において用いられる塩基は、通常、
pH8以上を示す塩基であれば特に限定はなく、例え
ば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのようなアル
カリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグ
ネシウムのようなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナ
トリウム及び炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸
塩類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのよう
なアルカリ金属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水
素化カリウムのような金属水素化物;ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド及びカリウムtert−ブ
トキシドのようなアルコキシド類;又は、トリエチルア
ミン、N,N−ジメチルアニリン及びピリジンのような有
機塩基類であり得、好適には、アルカリ金属の炭酸塩、
アルカリ金属の重炭酸塩、アルカリ金属水素化物又は有
機塩類であり、より好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は水
素化ナトリウムである。
【0102】用いられる塩基の量は、化合物(Ia)1
molに対し、通常、1.0〜20.0molであり、
好適には、1.0〜10.0molである。
【0103】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド及びスルホランのようなス
ルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エ
チルのようなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及
びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピ
コリンのようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒で
あり得、好適には、エーテル類、ハロゲン化炭化水素
類、エステル類、脂肪族炭化水素類又は芳香族炭化水素
類であり、より好適には、テトラヒドロフラン、酢酸エ
チル又はトルエンである。また、本工程は、上記非水溶
性溶媒と水を用いて、2層系の反応を行ってもよい。
【0104】用いられる溶媒の量は、化合物(Ia)1
molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好
適には、1.0〜10リットルである。
【0105】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における
還流温度であり、好適には、0〜100℃である。
【0106】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0107】(工程B)
【0108】
化28
【0109】上式中、R、R1及びR3は、前記と同意義
を示し、R2aは、ハロゲン原子を示す。
【0110】工程Bは、化合物(I)の内、XがCH基
である場合の、一般式(Ic)で表される5−イソキサ
ゾリル−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体
を、不活性溶媒中、ハロゲン化剤と反応させ、5−(4
−ハロイソキサゾリル)−4−(ハロアルキル)ニコチ
ンアミド誘導体(Id)を製造する工程である。
【0111】本工程に用いられるハロゲン化剤は、通常
のハロゲン化反応に用いられる化合物であれば特に限定
はなく、例えば、塩素、臭素、ヨウ素などの分子状ハロ
ゲン;塩化スルフリルなどの塩化スルホニル類;N−ク
ロロコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミド、トリ
クロロシアヌリックアシッド、1,3−ジクロロ−5,5
−ジメチルヒダントインなどの窒素原子上にハロゲンを
持つハロゲン化剤;又は、亜塩素酸ナトリウム、次亜塩
素酸ナトリウム、tert−ブチルハイポクロライト等
の塩素原子の酸化物であり得、好適には、塩素、臭素、
次亜塩素酸ナトリウム、塩化スルフリル又はN−クロロ
コハク酸イミドである。
【0112】本工程に用いられるハロゲン化剤の量は、
化合物(Ic)1molに対し、通常、1.0〜10.
0molであり、好適には、1.0〜5.0molであ
る。
【0113】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド及びスルホランのようなス
ルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エ
チルのようなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及
びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピ
コリンのようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒で
あり得、好適には、エステル類、ハロゲン化炭化水素類
であり、より好適には、ジクロロエタン、酢酸エチルで
ある。
【0114】用いられる溶媒の量は、化合物(Ic)1
molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好
適には、1.0〜10リットルである。
【0115】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、0〜100℃である。
【0116】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0117】(工程C)
【0118】
化29
【0119】上式中、R、R1、X及びR4は、前記と同
意義を示す。
【0120】工程Cは、化合物(I)の内、R3がホル
ミル基である場合の、一般式(Ie)で表される5−イ
ソキサゾリル−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘
導体を、一般式(XII)で表されるヒドロキシルアミ
ン化合物、その水和物又は塩と反応させ、本発明の一般
式(If)で表されるオキシム化合物を製造する工程で
ある。
【0121】本工程で用いられる化合物(XII)の量
は、化合物(Ie)に対して、通常、1.0〜20.0
molであり、好適には、1.0〜10molである。
【0122】本工程は、溶媒の存在下又は非存在下に行
なうことができる。
【0123】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、メタノール、エタノール及びエチレングリコー
ルのようなアルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキ
シエタン、テトラヒドロフラン及びジオキサンのような
エーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン及びクロロ
ベンゼンのような芳香族炭化水素類;アセトニトリルの
ようなニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド及びN−メチル−2−ピ
ロリドンのようなアミド類;ジメチルスルホキシド及び
スルホランのようなスルホキシド類;塩化メチレン及び
クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチ
ル及びプロピオン酸エチルのようなエステル類;ヘキサ
ン及びシクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ピリ
ジン及びピコリンのようなピリジン類;酢酸のような脂
肪酸カルボン酸類;水;又は、これらの混合溶媒であり
得、好適には、アルコール類又はエーテル類であり、よ
り好適には、メタノール又はエタノールである。
【0124】使用される溶媒の量は、化合物(Ie)1
molに対し、通常、0.1〜20.0リットルであ
り、好適には、1〜10.0リットルである。
【0125】本工程は、酸存在下又は非存在下行うこと
ができる。
【0126】使用される酸としては、通常のpH6以下
を示す酸であれば特に限定はなく、例えば、塩酸、硫
酸、過塩素酸及び硝酸のような鉱酸類;ギ酸、酢酸及び
プロピオン酸のようなカルボン酸類;メタンスルホン酸
及びベンゼンスルホン酸のようなスルホン酸類;ピリジ
ンのp−トルエンスルホン酸塩のようなアミン類の酸付
加物であり得、好適には、カルボン酸類又はスルホン酸
類である。
【0127】使用される酸の量としては、化合物(I
e)1molに対し、通常、0.01〜100molで
あり、好適には、0.01〜30molである。
【0128】反応温度は、原料化合物、反応試薬、溶媒
等により異なるが、通常、−10℃〜反応系における還
流温度であり、好適には、室温〜反応系における還流温
度である。
【0129】反応時間は、反応温度、原料化合物、反応
試薬等により異なるが、通常、30分間〜48時間であ
り、好適には、1〜24時間である。
【0130】上記反応工程終了後、各工程の目的化合物
は、常法に従って反応混合物から採取することができ
る。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存
在する場合には濾過により除去した後、水と混合しない
有機溶媒を加え、水洗後、溶媒を溜去することによって
得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例
えば、再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等によっ
て精製できる。又、各工程の目的化合物は、精製するこ
となく、次の反応に用いてもよい。
【0131】本発明のN−ヘテロアリール−4−(ハロ
アルキル)ニコチンアミド誘導体が、塩の酸成分となる
場合、塩は、例えば、N−ヘテロアリール−4−(ハロ
アルキル)ニコチンアミド誘導体と塩基を、溶媒の存在
下又は非存在下に混合し、溶媒を留去することにより製
造することができる。
【0132】使用される塩基は、通常、pH8以上を示
す塩基であれば特に限定はなく、例えば、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのような
アルカリ金属炭酸塩;ナトリウムメトキシド、ナトリウ
ムエトキシド、カリウムt−ブトキシドのような金属ア
ルコキシド;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、蟻酸ナト
リウム、蟻酸カリウムのような有機酸のアルカリ金属
塩;水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカ
リ金属水素化物;ナトリウム、カリウムのようなアルカ
リ金属;トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミンのような脂肪族三級アミン類;
1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DA
BCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウン
デセ−7−エン(DBU)のような脂肪族環状三級アミ
ン類;ピリジン、コリジン、4−(N,N−ジメチルア
ミノ)ピリジンのようなピリジン類;リチウムアミド、
ナトリウムアミドなどの金属アミド類;又は、ブチルリ
チウム、s−ブチルリチウム、リチウム ジイソプロピ
ルアミド、ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミ
ド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのよう
な有機金属塩基類であり得る。
【0133】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、水;メタノール、エタノール、t−ブ
タノールのようなアルコール類;アセトン、メチルイソ
ブチルケトンのようなケトン類;アセトニトリルのよう
なニトリル類;酢酸エチルのようなエステル類;塩化メ
チレン、クロロホルム、ジクロルエタンのようなハロゲ
ン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエンのような
芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドの
ようなスルホキシド類等;又は、これらの混合溶剤であ
り得る。
【0134】本発明のN−ヘテロアリール−4−(ハロ
アルキル)ニコチンアミド誘導体が、塩の塩基成分とな
る場合、塩は、例えば、N−ヘテロアリール−4−(ハ
ロアルキル)ニコチンアミド誘導体と酸を、溶媒の存在
下若しくは非存在下に混合し、溶媒を留去することによ
り製造することができる。
【0135】使用される酸は、通常、pH6以以下を示
す酸であれば特に限定はなく、例えば、塩酸、臭化水素
酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機鉱酸;又は、蟻酸、
酢酸、トルエンスルホン酸、蓚酸、安息鉱酸等の有機酸
であり得る。
【0136】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、水;メタノール、エタノール、t−ブ
タノールのようなアルコール類;アセトン、メチルイソ
ブチルケトンのようなケトン類;アセトニトリルのよう
なニトリル類;酢酸エチルのようなエステル類;塩化メ
チレン、クロロホルム、ジクロルエタンのようなハロゲ
ン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエーテル類;トルエンのような
芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドの
ようなスルホキシド類等;又は、これらの混合溶剤であ
り得る。
【0137】また、前記工程Aの出発原料である化合物
(X)は、以下に記載する工程D乃至Hにより製造する
ことができる。
【0138】(工程D)
【0139】
化30
【0140】式中、R及びXaは、前記と同意義を示
す。
【0141】本工程は、化合物(IV)に、不活性溶媒
中又は無溶媒下、塩基又は酸の存在下、化合物(V)を
反応させることにより、化合物(II)を製造する工程
である。
【0142】本工程に用いられる化合物(V)の量は、
化合物(IV)1molに対し、通常、1.0〜10.
0molであり、好適には、1.0〜5molである。
【0143】本工程において塩基を用いる場合、用いら
れる塩基は、通常pH8以上を示す塩基であれば特に限
定はなく、例えば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウ
ムのようなアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム
及び水酸化マグネシウムのようなアルカリ土類金属の水
酸化物;炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムのようなアル
カリ金属の炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素
カリウムのようなアルカリ金属の重炭酸塩類;ナトリウ
ム及びカリウムのようなアルカリ金属類;水素化ナトリ
ウム及び水素化カリウムのような金属水素化物;ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド及びカリウムte
rt-ブトキシドのようなアルコキシド類;トリエチルア
ミン、N,N−ジメチルアニリン及びピリジンのような
有機塩基類;又は、メチルリチウム、ブチルリチウム、
メチルマグネシウムブロミド、リチウムジイソプロピル
アミド等有機金属類等であり得、好適には、アルカリ金
属の水酸化物;金属水素化物又はアルコキシド類であ
り、より好適には、水素化ナトリウム又はナトリウムメ
トキシドである。
【0144】用いられる塩基の量は、化合物(IV)1
molに対し、通常、1.0〜10.0molであり、
好適には、1.0〜5.0molである。
【0145】本工程において酸を用いる場合、用いられ
る酸は、通常有機化学反応に用いられる酸であれば特に
限定はなく、例えば、塩酸、硫酸、過塩素酸及び硝酸の
ような鉱酸類;ギ酸、酢酸及びトリフルオロ酢酸のよう
なカルボン酸類;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸及びトリフルオロメタンス
ルホン酸のようなスルホン酸類;ピリジン・p−トルエ
ンスルホン酸塩のようなアミン塩;リン酸、ポリリン酸
のようなリン酸類;塩化アルミニウム、四塩化チタン及
び三弗化ホウ素・エーテラートのようなルイス酸類であ
り得、好適は、鉱酸又はスルホン酸類である。
【0146】用いられる酸の量は、化合物(IV)1m
olに対し、通常、1.0〜10.0molであり、好
適には、1.0〜5.0molである。
【0147】本工程において溶媒を使用する場合、使用
される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶
解するものであれば特に限定はなく、例えば、メタノー
ル、エタノール、プロパノール及びt-ブタノールのよう
なアルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン、ジエトキシメタン及びジオキ
サンのようなエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン及クロロベンゼンのような芳香族炭化水素類;アセト
ニトリルのようなニトリル類;N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド及びN−メチル
−2−ピロリドンのようなアミド類;ジメチルスルホキ
シド及びスルホランのようなスルホキシド類;塩化メチ
レン及びクロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類;
酢酸エチル及びプロピオン酸エチルのようなエステル
類;ヘキサン、シクロヘキサン及びヘプタンのような脂
肪族炭化水素類;ピリジン及びピコリンのようなピリジ
ン類;又は、これらの混合溶媒であり得、好適には、エ
ーテル類、芳香族炭化水素類又はアミド類であり、より
好適には、ジメトキシエタン、トルエン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又は
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンである。
【0148】用いられる溶媒の量は、化合物(IV)1
molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好
適には、1.0〜10リットルである。
【0149】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、0〜100℃である。
【0150】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0151】(工程E)
【0152】
化31
【0153】式中、R及びRaは、前記と同意義を示
す。
【0154】本工程は、化合物(IV)に、不活性溶媒
中又は無溶媒下、塩基又は酸の存在下、化合物(VI)
を反応させることにより、化合物(II)を製造する工
程である。
【0155】本工程に用いられる化合物(VI)の量
は、化合物(IV)1molに対し、通常、1.0〜1
0.0molであり、好適には、1.0〜5.0mol
である。
【0156】本工程において塩基を用いる場合、用いら
れる塩基は、通常pH8以上を示す塩基であれば特に限
定はなく、例えば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウ
ムのようなアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム
及び水酸化マグネシウムのようなアルカリ土類金属の水
酸化物;炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムのようなアル
カリ金属の炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素
カリウムのようなアルカリ金属の重炭酸塩類;水素化ナ
トリウム及び水素化カリウムのような金属水素化物;ナ
トリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド及びカリウ
ムtert-ブトキシドのようなアルコキシド類;トリエチ
ルアミン、N,N−ジメチルアニリン及びピリジンのよ
うな有機塩基類;又は、メチルリチウム、ブチルリチウ
ム、メチルマグネシウムブロミド、リチウムジイソプロ
ピルアミド等有機金属類等であり得、好適には、アルカ
リ金属の水酸化物、金属水素化物又はアルコキシド類で
あり、より好適には、水素化ナトリウム又はナトリウム
メトキシドである。
【0157】用いられる塩基の量は、化合物(IV)1
molに対し、通常、1.0〜10.0molであり、
好適には、1.0〜5.0molである。
【0158】本工程において酸を用いる場合、用いられ
る酸は、通常有機化学的に用いられる酸であれば特に限
定はなく、例えば、塩酸、硫酸、過塩素酸及び硝酸のよ
うな鉱酸類;ギ酸、酢酸及びトリフルオロ酢酸のような
カルボン酸類;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸及びトリフルオロメタンス
ルホン酸のようなスルホン酸類;ピリジン・p−トルエ
ンスルホン酸塩のようなアミン塩;リン酸、ポリリン酸
のようなリン酸塩類;塩化アルミニウム、四塩化チタン
及び三弗化ホウ素・エーテラートのようなルイス酸類で
あり得、好適には、鉱酸又はスルホン酸類である。
【0159】本工程において溶媒を用いる場合、用いら
れる溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解
するものであれば特に限定はなく、例えば、ジエチルエ
ーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジエ
トキシメタン及びジオキサンのようなエーテル類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド及びスルホランのようなス
ルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エ
チルのようなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及
びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピ
コリンのようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒で
あり得、好適には、エーテル類、芳香族炭化水素類又は
アミド類であり、より好適には、ジメトキシエタン、ト
ルエン又はN,N−ジメチルホルムアミドである。
【0160】用いられる溶媒の量は、化合物(IV)1
molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好
適には、1.0〜10リットルである。
【0161】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、0〜100℃である。
【0162】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0163】(工程F)
【0164】
化32
【0165】式中、R及びAは、前記と同意義を示す。
【0166】本工程は、化合物(II)に、不活性溶媒
中、塩基を加えることにより、化合物(VII)を製造
する工程である。
【0167】本工程において、用いられる塩基は、通常
pH8以上を示す塩基であれば特に限定はなく、例え
ば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのようなアル
カリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグ
ネシウムのようなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナ
トリウム及び炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸
塩類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのよう
なアルカリ金属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水
素化カリウムのような金属水素化物;ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド及びカリウムtert-ブトキ
シドのようなアルコキシド類;トリエチルアミン、N,
N−ジメチルアニリン及びピリジンのような有機塩基
類;又は、メチルリチウム、ブチルリチウム、メチルマ
グネシウムブロミド、リチウムジイソプロピルアミド等
有機金属類等であり得、好適には、アルカリ金属の水酸
化物、アルカリ金属の炭酸塩類、アルカリ金属の重炭酸
塩類、金属水素化物又はアルコキシド類であり、より好
適には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウム又はナトリウ
ムメトキシドである。
【0168】用いられる塩基の量は、化合物(II)1
molに対し、通常、1.0〜10.0molであり、
好適には、1.0〜5.0molである。
【0169】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、メタノール、エタノール、プロパノール及びt-
ブタノールのようなアルコール類;ジエチルエーテル、
ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジエトキシメ
タン及びジオキサンのようなエーテル類;ベンゼン、ト
ルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳香族炭化
水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;N,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド
及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミド類;ジ
メチルスルホキシド及びスルホランのようなスルホキシ
ド類;塩化メチレン及びクロロホルムのようなハロゲン
化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エチルのよ
うなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及びヘプタ
ンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピコリンの
ようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒であり得、
好適には、アルコール類、エーテル類、芳香族炭化水素
類又はアミド類であり、より好適には、メタノール、エ
タノール、トルエン又はN,N−ジメチルホルムアミド
である。
【0170】用いられる溶媒の量は、化合物(II)1
molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好
適には、1.0〜10リットルである。
【0171】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、0〜100℃である。
【0172】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0173】(工程G)
【0174】
化33
【0175】式中、Rは、前記と同意義を示し、A
aは、シアノ基又はカルバモイル基を示す。
【0176】本工程は、化合物(VII)の内、Aがシ
アノ基又はカルバモイル基である化合物(VIIa)
を、溶媒中、酸又はアルカリを加えることにより加水分
解し、化合物(VIII)を製造する工程であり、通常
の加水分解条件で行うことができる。
【0177】本工程において、用いられる酸は、通常の
加水分解に用いられる酸であれば特に限定はなく、例え
ば、塩酸及び硫酸のような無機酸であり得、好適には、
塩酸又は硫酸である。
【0178】用いられる酸の量は、化合物(VIIa)
に対し、通常、1当量〜大過剰である。
【0179】本工程において、用いられるアルカリは、
通常の加水分解に用いられるアルカリであれば特に限定
はなく、例えば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム
のようなアルカリ金属の水酸化物であり得、好適には、
水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムである。
【0180】用いられるアルカリの量は、化合物(VI
Ia)に対し、通常、1〜20当量である。
【0181】使用される溶媒は、通常の加水分解に用い
られる溶媒であれば特に限定なく、例えば、水;メタノ
ール、エタノール、プロパノール及びt-ブタノールのよ
うなアルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン、ジエトキシメタン及びジオキ
サンのようなエーテル類;又は、これらの混合溶媒であ
り得、好適には、水である。
【0182】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、0℃〜還流温度である。
【0183】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、5分間〜48時
間である。
【0184】(工程H)
【0185】
化34
【0186】式中、Rは、前記と同意義を示す。
【0187】本工程は、化合物(VII)の内、Aがカ
ルボキシル基である化合物(VIII)を、不活性溶媒
中、ハロゲン化剤と反応させ、化合物(IX)を製造す
る方法である。
【0188】本工程に用いられるハロゲン化剤は、通
常、脱水かつハロゲン化に用いられるものであれば特に
限定はなく、例えば、塩化チオニル及び塩化スルフリル
のようなハロゲン化硫黄類;五塩化リンのようなハロゲ
ン化リン類;又は、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲ
ン及びオキザリルクロライドのような有機ハロゲン化物
であり得、好適には、ハロゲン化硫黄類又は有機ハロゲ
ン化物であり、より好適には、塩化チオニル又は塩化ス
ルフリルである。
【0189】用いられる溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、ジメチルエーテル、t−ブチルメチルエーテ
ル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン及びジオキ
サンのようなエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン及びクロロベンゼンのような芳香族炭化水素類;アセ
トニトリルのようなニトリル類;N,N−ジメチルアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド及びN−メチル−2
−ピロリドンのようなアミド類;塩化メチレン及びジク
ロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル
及び酢酸プロピルのようなエステル類;ヘキサン、シク
ロヘキサン及びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピ
リジン及びピコリンのようなピリジン類;又は、これら
の混合溶媒であり得、好適には、エーテル類、芳香族炭
化水素類、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適に
は、トルエン、キシレン、ジクロロエタンである。
【0190】本工程に用いられるハロゲン化剤の量は、
化合物(VIII)1molに対し、通常、1.0〜1
0.0molであり、好適には、1.0〜5.0mol
である。
【0191】用いられる溶媒の量は、化合物(VII
I)1molに対し、通常、0.1〜20.0リットル
であり、好適には、0.5〜10リットルである。
【0192】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、0℃〜溶媒の還流温度である。
【0193】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等によって異なるが、通常、6分間〜48
時間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0194】上記各反応終了後、各工程の目的化合物
は、常法に従って反応混合物から採取することができ
る。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存
在する場合には濾過により除去した後、水と混和ないし
有機溶媒を加え、水洗後、溶剤を留去することによって
得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例
えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフフィー等によっ
て更に精製できる。また、各工程の目的化合物は、精製
することなく、次の反応工程に用いてもよい。
【0195】本発明化合物を農薬の有効成分として使用
するに際しては、本発明化合物は、それ自体を用いても
よいが、農薬補助剤として製剤化に一般的に用いられる
担体、界面活性剤及びその他補助剤を配合して、例え
ば、乳剤、懸濁剤、粉剤、粒剤、錠剤、水和剤、水溶
剤、液剤、フロアブル剤、顆粒水和剤、エアゾール剤、
ペースト剤、油剤及び乳濁剤等の種々の形態に製剤する
ことができる。これらの配合割合は、通常、有効成分
0.1〜9.0質量部で農薬補助剤10〜99.9質量
部である。
【0196】前記製剤化に際して用いられる担体は、例
えば、澱粉、活性炭、大豆紛、小麦粉、木紛、魚粉、粉
乳等の動植物性粉末、及び、タルク、カオリン、ベント
ナイト、炭酸カルシウム、ゼオライト、珪藻土、ホワイ
トカーボン、クレー、アルミナ等の鉱物性粉末のような
固体担体;又は、水、イソプロピルアルコール、エチレ
ングリコール等のアルコール類、シクロヘキサン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、ケロシン、軽油等の脂肪族炭
化水素類、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチ
ルベンゼンメチルナフタレン、ソルベントナフサ等の芳
香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水
素類、ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、脂肪酸の
グリセリンエステル等のエステル類、アセトニトリル等
のニトリル類及びジメチルスルホキシド等の含硫化合物
類のような液体担体であり得、好適には、固体担体又は
液体担体である。
【0197】用いられる界面活性剤は、例えば、アルキ
ルベンゼンスルホン酸金属塩、ジナフチルメタンジスル
ホン酸金属塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキルア
リールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキ
シエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルアリールエーテル又はポリオキシエチレンソルビ
タンモノアルキレートであり得、好適には、アルキルベ
ンゼンスルホン酸金属塩、リグニンスルホン酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテル又はポリオキ
シエチレンソルビタンモノアルキレートである。
【0198】その他の補助剤は、例えば、カルボキシジ
メチルセルロース、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウ
ム、キサンタンガム、グアーガム、トラガントガム及び
ポリビニルアルコール等の固着剤又は増粘剤;金属石鹸
等の消泡剤;又は、脂肪酸、アルキルリン酸塩、シリコ
ーン及びパラフィン等の物性向上剤着色剤であり得、好
適には、グアーガム又はキサンタンガムである。
【0199】これら製剤は、実際の使用に際して、その
まま使用するか、又は水等の希釈剤で所定濃度に希釈し
て使用することができる。本発明化合物を含有する種々
の製剤又はその希釈剤の施用は、通常一般的に行われて
いる施用方法、即ち、散布(例えば、噴霧、ミスティン
グ、アトマイジング、散紛、散粒、水面施用、箱施用
等)、土壌施用(例えば、混入、灌注等)、表面施用
(例えば、塗布、紛衣、被覆等)、浸漬又は毒餌等であ
り得る。また、家畜に対して前記有効成分を飼料に混合
して与え、その排泄物での有害虫、特に有害昆虫の発
生、生育を防除することも可能である。又いわゆる超高
濃度少量散布法により施用することもできる。この方法
においては、有効成分を100%含有することが可能で
ある。
【0200】本発明の農薬施用時の有効成分濃度は、通
常、0.1〜50000ppmであり、好適には、1〜
10000ppmである。ただし、有効成分濃度は、製
剤の形態及び施用する方法、目的、時期、場所及び有害
生物の発生状況によって適当に変更でき、例えば、水生
有害生物の場合、上記濃度の薬液を発生場所に散布して
も防除できることから、水中での有効成分濃度は上記よ
り小さくなる。本発明の農薬の使用量は、土壌混和処理
の場合、例えば、有効成分化合物として、10アール当
たり、0.1〜5000gであり、好適には、1〜10
00gである。
【0201】尚、本発明化合物は単独でも十分有効であ
ることはいうまでもないが、必要に応じて肥料及び他の
農薬、例えば殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、抗
ウィルス剤、誘引剤、除草剤及び植物調整剤などと混用
又は併用することができ、この場合に一層優れた効果を
示すこともある。
【0202】本発明化合物と混用して使用できる他の農
薬としては、例えば殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌
剤、抗ウィルス剤、誘引剤、除草剤及び植物調整剤であ
り得、好適には、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤
又は除草剤である。
【0203】用いられる殺虫剤は、例えば、有機リン及
びカーバメート系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤又はそ
の他の殺虫剤であり得る。
【0204】有機リン及びカーバメート系殺虫剤は、例
えば、フェンチオン、フェニトロチオン、ダイアジノ
ン、クロルピリホス、オキシデプホス、バミドチオン、
フェントエート、ジメトエート、ホルモチオン、マラチ
オン、トリクロルホン、チオメトン、ホスメット、ジク
ロルホス、アセフェート、EPBP、メチルパラチオ
ン、オキシジメトンメチル、エチオン、ジオキサベンゾ
ホス、シアノホス、イソキサチオン、ピリダフェンチオ
ン、ホサロン、メチダチオン、スルプロホス、クロルフ
ェンビンホス、テトラクロルビンホス、ジメチルビンホ
ス、プロパホス、イソフェンホス、ジスルホトン、プロ
フェノホス、ピラクロホス、モノクロトホス、アジンホ
スメチル、アルジカルブ、メソミル、チオジカルブ、カ
ルボフラン、カルボスルファン、ベンフラカルブ、フラ
チオカルブ、プロポキスル、フェノブカルブ、メトルカ
ルブ、イソプロカルブ、カルバリル、ピリミカーブ、エ
チオフェンカルブ、ジクロフェンチオン、ピリミホスメ
チル、キナルホス、クロルピリホスメチル、プロチオホ
ス、ナレッド、EPN、XMC、ベンダイオカルブ、オ
キサミル、アラニカルブ又はクロルエトキシホスであり
得る。
【0205】ピレスロイド系殺虫剤は、例えば、ペルメ
トリン、シペルメトリン、デルタメトリン、フェンバレ
レート、フェンプロパトリン、ピレトリン、アレスリ
ン、テトラメトリン、レスメトリン、ジメスリン、プロ
パスリン、フェノトリン、プロトリン、フルバリネー
ト、シフルトリン、シハロトリン、フルシトリネート、
エトフェンプロックス、シクロプロトリン、トラロメト
リン、シラフルオフェン、テフルトリン、ビフェントリ
ン又はアクリナトリンであり得る。
【0206】その他の殺虫剤は、例えば、ジフルベンズ
ロン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、トリフ
ルムロン、テフルベンズロン、フルフェノクスロン、フ
ルシクロクスロン、ブプロフェジン、ピリプロキシフェ
ン、ルフェヌロン、シロマジン、メトプレン、エンドス
ルファン、ジアフェンチウロン、イミダクロプリド、フ
ィプロニル、フェノキシカルブ、カルタップ、チオシク
ラム、ベンスルタップ、テブフェノジド、クロルフェナ
ピル、エマメクチンベンゾエート、アセタミプリド、ニ
テンピラム、ピメトロジン、オレイン酸ナトリウム、硫
酸ニコチン、ロテノン、メタアルデヒド、マシン油、な
たね油、BT剤又は昆虫病原ウィルス等の微生物農薬で
あり得る。
【0207】用いられる殺ダニ剤は、例えば、クロルベ
ンジレート、フェニソブロモレート、ジコホル、アミト
ラズ、プロパルギット、ベンゾメート、ヘキシチアゾッ
クス、フェンブタチンオキシド、ポリナクチン、キノメ
チオネート、クロルフェンソン、テトラジホン、アバメ
クチン、ミルベメクチン、クロフェンテジン、ピリダベ
ン、フェンピロキシメート、テブフェンピラド、ピリミ
ジフェン、フェノチオカルブ、ジエノクロル、エトキサ
ゾールでハルフェンプロックスであり得る。
【0208】用いられる殺線虫剤は、例えば、フェナミ
ホス、ホスチアゼート、エトプロホス、メチルイソチオ
シアネート、1,3−ジクロロプロペン又はDCIPで
あり得る。
【0209】用いられる殺菌剤は、例えば、チオファネ
ートメチル、ベノミル、カルベンダゾール、チアベンダ
ゾール、フォルベット、チウラム、ジラム、ジネブ、マ
ンネブ、マンゼブ、ポリカーバメート、イプロベンホ
ス、エジフェンフォス、フサライド、プロベナゾール、
イソプロチオラン、クロロタロニル、キャプタン、ポリ
オキシン、ブラストサイジンS、カスガマイシン、スト
レプトマイシン、バリダマイシン、トリシクラゾール、
ピロキロン、フェナジンオキシド、メプロニル、フルト
ラニル、ペンシクロン、イプロジオン、ヒメキサゾー
ル、メタラキシル、トリフルミゾール、トリホリン、ト
リアジメホン、ビテルタノール、フェナリモル、プロピ
コナゾール、シモキサニル、ポロクロラズ、ペフラゾエ
ート、ヘキサコナゾール、ミクロブタニル、ジクロメジ
ン、テクロフタラム、プロピネブ、ジチアノン、ホセチ
ル、ビンクロゾリン、プロシミドン、オキサジキシル、
グアザチン、プロパモカルブ塩酸塩、フルアジナム、オ
キソリニック酸、ヒドロキシイソキサゾール、イミベン
コナゾール又はメパニピリムであり得る。
【0210】用いられる除草剤は、例えば、ジフルフェ
ニカン、プロパニル、ジクロロピコリン酸、ジカンバ、
ピコロラム、2,4−D、2,4−DB、2,4−D
P、フルロキシピル、MCPA、MCPP、トリクロピ
ル、ジクロホップ−メチル、フェノキサプロップ−エチ
ル、フルアジホップ−ブチル、ハロキシホップ−メチ
ル、キザロホップ−エチル、ノルフルラゾン、クロルブ
ロファム、デスメジファム、フェンメジファム、プロフ
ァム、アラクロル、アセトクロル、ブタクロル、メタザ
クロル、メトラクロル、プレチラクロル、プロパクロ
ル、オリザリン、トリフルラリン、アシフルオルフェ
ン、ビフェノックス、フルオログリゴフェン、ホメサフ
ェン、ハロサフェン、ラクトフェン、オキシフルオルフ
ェン、クロルトルロン、ジウロン、フルオメツロン、イ
ソプロツロン、リヌロン、メタベンズチアズロン、アロ
キシジム、クレトジム、シクロキシジム、セトキシジ
ム、トラコキシジム、イマゼタピル、イマザメタベン
ズ、イマザピル、イマザキン、ブロモキシニル、ジクロ
ベニル、イオキシニル、メフェナセット、アミドスルフ
ロン、ベンスルフロン−メチル、クロリムロン−エチ
ル、クロルスルフロン、シノスルフロン、メトスルフロ
ン−メチル、ニコスルフロン、ピリミスルフロン、ピラ
ゾスルフロン−エチル、チフェンスルフロン−メチル、
トリアスルフロン、トリベヌロン−メチル、ブチレー
ト、シクロエート、ジーアレート、EPTC、エスプロ
カルプ、モリネート、プロスルホカルプ、ベンチオカル
プ、トリアレート、アトラジン、シアナジン、シマジ
ン、シメトリン、ターブトリン、ターブチラジン、ヘキ
サジノン、メタミトロン、メトリブジン、アミトリアゾ
ール、ベンフレセート、ベンタゾン、シンメチリン、ク
ロマゾン、クロピラリド、ジフェンゾクアット、ジチオ
ピル、エトフメセート、フルオロクロリドン、グルホシ
ネート、グリホセート、イソキサベン、ピリデート、キ
ンクロラック、キンメタック、スルホセート又はトリジ
ファンであり得る。
【0211】本発明化合物は、例えば、半翅目害虫、鱗
翅目害虫、鞘翅目害虫、双翅目害虫、膜翅目害虫、直翅
目害虫、シロアリ目害虫、アザミウマ目害虫、ハダニ類
及び植物寄生性線虫類に対して優れた防除効果を示す。
また、本発明化合物は、その他有害動物、不快動物、衛
生害虫及び寄生虫に対しても優れた防除効果を示す。
【0212】半翅目害虫として、例えば、ホソヘリカメ
ムシ(Riptortus clavatus)、ミナ
ミアオカメムシ(Nezara viridula)、
メクラカメムシ類(Lygus sp.)、アメリカコ
バネナガカメムシ(Blissus leucpter
us)、ナシグンバイ(Stephanitis na
shi)等のカメムシ類(異翅類;Heteropte
ra)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix
cincticeps)、ヒメヨコバイ(Empoas
ca sp., Erythroneura sp.,
Circulifer sp.)等のヨコバイ類、ト
ビイロウンカ(Nilaparvatalugen
s)、セジロウンカ(Sogatella furci
fera)、ヒメトビウンカ(Laodelphax
striatellus)等のウンカ類、Psylla
sp.等のキジラミ類、タバココナジラミ(Bemi
sia tabaci)、オンシツコナジラミ(Tri
aleurodes vaporariorum)、等
のコナジラミ類、ブドウネアブラムシ(Viteusv
itifolii)、モモアカアブラムシ(Myzus
persicae)、リンゴアブラムシ(Aphis
pomi)、ワタアブラムシ(Aphisgossy
pii)、Aphis fabae、ニセダイコンアブ
ラムシ(Liphis erysimi)、ジャガイモ
ヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum sol
ani)、ムギミドリアブラムシ(Schizaphi
sgraminum)等のアブラムシ類、クワコナカイ
ガラムシ(Pseudococcus comstoc
ki)、ルビーロウムシ(Ceroplastesru
bens)、サンホーゼカイガラムシ(Comstoc
kaspis perniciosa)、ヤノエカイガ
ラムシ(Unaspis yanoensis)等のカ
イガラムシ及びサシガメ(Rhodnius sp.)
が挙げられる。
【0213】鱗翅目害虫として、例えば、チャハマキ
(Homona magnanima)、コカクモンハ
マキ(Adoxophyes orana)、テングハ
マキ(Sparganothis pillerian
a)、ナシヒメシンクイ(Grapholitha m
olesta)、マメシンクイガ(Leguminiv
ora glycinivorella)、コドリンガ
(Laspeyresia pomonella)、E
ucosma sp.、Lobesia botran
a等のハマキガ類、ブドウホソハマキ(Eupoeci
llia ambiguella)、等のホソハマキガ
類、Bambalina sp.等のミノガ類、コクガ
(Nemapogon granellus)、イガ
(Tineapellionella)等のヒロズコガ
類、ギンモンハモグリガ(Lyonetiapruni
foliella)等のハモグリガ類、キンモンホソガ
(Phyllonorycter ringoniel
la)等のホソガ類、ミカンハモグリガ(Phyllo
cnistis citrella)等のコハモグリガ
類、コナガ(Plutella xylostell
a)、Prays citri等のスガ類、ブドウスカ
シバ(Nokona vegale)、Synanth
edon sp.等のスカシバ類、ワタアカミムシ(P
ectinophora gossypiella)、
ジャガイモガ(Phthorimaeaopercul
ella)、Stomopteryx sp.等のキバ
ガ類、モモシンクイガ(Carposina nipo
nensis)等のシンクイガ類、イラガ(Monem
a flavescens)等のイラガ類、ニカメイガ
(Chilo suppressalis)、コブノメ
イガ(Cnaphalocrocis medinal
is)、Ostrinia nubilalis、アワ
ノメイガ(Ostrinia furnacali
s)、ハイマダラノメイガ(Hellula unda
lis)ハチミツガ(Galleria mellon
ella)、Elasmopalpus lignos
ellus、Loxostege stictical
is等のメイガ類、モンシロチョウ(Pieris r
apae)等のシロチョウ類、ヨモギエダシャク(As
cotisselenaria)等のシャクガ類、オビ
カレハ(Malacosomaneustria)等の
カレハガ類、Manduca sexta等のスズメガ
類、チャドクガ(Euproctis pseudoc
onspersa)、マイマイガ(Lymantria
dispar)等のドクガ類、アメリカシロヒトリ
(Hyphantria cunea)等のヒトリガ
類、タバコバッドワーム(Heliothis vir
escens)、ボールワーム(Helicoverp
a zea)、シロイチモジヨトウ(Spodopte
ra exigua)、オオタバコガ(Helicov
erpa armigera)、ハスモンヨトウ(Sp
odoptera litura)、ヨトウガ(Mam
estra brassicae)、タマナヤガ(Ag
rotis ipsilon)、アワヨトウ(Pseu
daletia separata)及びイラクサキン
ウワバ(Trichoplusia ni)等のヤガ類
が挙げられる。
【0214】鞘翅目害虫として、例えば、ドウガネブイ
ブイ(Anomala cuprea)、マメコガネ
(Popillia japonica)、ヒメコガネ
(Anomala rufocuprea)、Euth
eolarugiceps等のコガネムシ類、ワイヤー
ワーム(Agricotes sp.)、Conode
us sp.等のコメツキムシ類、ニジュウヤホシテン
トウ(Epilachna vigintioctop
unctata)、インゲンテントウムシ(Epila
chna varivestis)等のテントウムシ
類、コクヌストモドキ(Tribolium cast
aneum)等のゴミムシダマシ類、ゴマダラカミキリ
(Anoplophora malasiaca)、マ
ツノマダラカミキリ(Monochamus alte
rnatus)等のカミキリムシ類、インゲンマメゾウ
ムシ(Acanthoscelides obtect
us)、アズキゾウムシ(Callosobruchu
s chinensis)等のマメゾウムシ類、コロラ
ドハムシ(Leptinotarsa decemli
neata)、コーンルートワーム(Diabroti
ca sp.)、イネドロオイムシ(Oulema o
ryzae)、テンサイトビハムシ(Chaetocn
ema concinna)、Phaedon coc
hlearias、Oulema melanopu
s、Dicladispa armigera等のハム
シ類、Apion godmani等のホソクチゾウム
シ類、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus
oryzophilus)、ワタミゾウムシ(Ant
honomus grandis)等のゾウムシ類、コ
クゾウムシ(Sitophilus zeamais)
等のオサゾウムシ類、キクイムシ類、カツオブシムシ類
及びシバンムシ類が挙げられる。
【0215】双翅目害虫として、例えば、キリウジガガ
ンボ(Tipula aino)、イネユスリカ(Ch
ironomus oryzae)、イネシントメタマ
バエ(Orseolia oryzae)、チチュウカ
イミバエ(Ceratitis capitata)、
イネミギワバエ(Hydrellia griseol
a)、オウトウショウジョウバエ(Drosophil
a suzukii)、フリッツフライ(Oscine
lla frit)、イネカラバエ(Chlorops
oryzae)、インゲンモグリバエ(Ophiom
yia phaseoli)、マメハモグリバエ(Li
riomyza trifolii)、アカザモグリハ
ナバエ(Pegomya hyoscyami)、タネ
バエ(Delia platura)、ソルガムフライ
(Atherigona soccata)、イエバエ
(Musca domestica)、ウマバエ(Ga
strophilus sp.)、サシバエ(Stom
oxys sp.)、ネッタイシマカ(Aedes a
egypti)、アカイエカ(Culex pipie
ns)、シナハマダラカ(Anopheles sln
ensis)及びコガタアカイエカ(Culex tr
itaeniorhynchus)が挙げられる。
【0216】膜翅目害虫として、例えば、クキバチ類
(Cephus sp.)、カタビロコバチ(Harm
olita sp.)、カブラハバチ(Athalia
rosae)、スズメバチ(Vespa manda
rina)及びファイアーアント類が挙げられる。
【0217】直翅目害虫として、例えば、チャバネゴキ
ブリ(Blattella germanica)、ワ
モンゴキブリ(Periplaneta americ
ana)、ケラ(Gryllotalpa afric
ana)、バッタ(Locusta migrator
ia migratoriodes)及びMelano
plus sanguinipesが挙げられる。
【0218】シロアリ目害虫として、例えば、ヤマトシ
ロアリ(Reticulitermes sperat
us)、イエシロアリ(Coptotermes fo
rmosanus)及びダイコクシロアリ(Crypt
otermes domestius)が挙げられる。
【0219】アザミウマ目害虫として、例えば、チャノ
キイロアザミウマ(Scirtothrips dor
salis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips
palmi)、クロトンアザミウマ(Helioth
rips haemorrhoidalis)、ミカン
キイロアザミウマ(Frankliniella oc
cidentalis)及びイネクダアザミウマ(Ha
plothripsaculeatus)が挙げられ
る。
【0220】ハダニ類として、例えば、ナミハダニ(T
etranychus urticae)、カンザワハ
ダニ(Tetranychus kanzawai)、
ミカンハダニ(Panonychus citri)、
リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、イ
エローマイト(Eotetranychus carp
ini)、テキサスシトラスマイト(Eotetran
ychus banksi)、ミカンサビダニ(Acu
lops pelekassi)、チャノホコリダニ
(polyphagotarsonemus latu
s)、ヒメハダニ(Brevipalpus s
p.)、ロビンネダニ(Rhizoglyphus r
obini)及びケナガコナダニ(Tyrophagu
s putrescentiae)が挙げられる。
【0221】植物寄生性線虫類として、例えば、サツマ
イモネコブセンチュウ(Meloidogyne in
cognita)、ネグサレセンチュウ(Pratyl
enchus sp.)ダイズシストセンチュウ(He
terodera glycines)、イネシンガレ
センチュウ(Aphelenchoides bess
eyi)及びマツノザイセンチュウ(Bursaphe
lenchus lignicolus)が挙げられ
る。
【0222】その他有害動物、不快動物、衛生害虫及び
寄生虫として、例えば、スクリミンゴガイ(Pomac
ea canaliculata)、ナメクジ(Inc
ilaria sp.)、アフリカマイマイ(Acha
tina fulica)等の腹足網類(Gastro
poda)、ダンゴムシ(Armadillidium
sp.)、ワラジムシ、ムカデ等の等脚目類(Iso
poda)、Liposcelis sp.等のチャタ
テムシ類、Ctenolepisma sp.等のシミ
類、Pulex sp.、Ctenocephalid
es sp.等のノミ類、Trichodectes
sp.等のハジラミ類、Cimex sp.等のトコジ
ラミ類、オウシマダニ(Boophilus micr
oplus)、フタトゲチマダニ(Haemaphys
alis longicornis)等の動物寄生性ダ
ニ類及びヒョウヒダニ類等が挙げられる。
【0223】更に、本発明化合物は、有機リン系化合
物、カーバメート系化合物、合成ピレスロイド系化合
物、アシルウレア系化合物又は既存の殺虫剤に抵抗性を
示す害虫に対しても有効である。
【0224】以下に、実施例、参考例、製剤例及び試験
例を挙げて本発明化合物を具体的に説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
【0225】
【実施例】
【0226】
【実施例1】N−(3−メチル−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-2、工程A−1)
【0227】
化35
【0228】5−アミノ−3−メチルイソオキサゾール
(147mg,1.5mmol)をジメチルホルムアミ
ド(5ml)に溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム(6
0%鉱油中、72mg,1.8mmol)を加え、続い
て4−トリフルオロメチルニコチン酸クロリド(314
mg,1.5mmol)を加え、80℃で2時間加熱撹
拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残査を薄層ク
ロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=
1/1)で精製し、標記化合物(181mg,収率44
%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 10.35 (1H, brd.s), 8.91 (1
H, s), 8.88 (1H, d, J=5.1Hz), 7.66 (1H, d, J=5.1H
z), 6.41 (1H, s), 2.27 (3H, s)。 融点:53-55℃。
【0229】
【実施例2】N−エトキシメチル−N−(3−メチル−
5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)
ニコチンアミド(化合物番号1-51、工程A−2)
【0230】
化36
【0231】実施例1により得られたN−(3−メチル
−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミド(化合物番号1-2、107.1m
g,0.39mmol)をジメチルホルムアミド(2m
l)に溶かし、この溶液に、炭酸カリウム(81.4m
g,0.59mmol)及びブロモアセトニトリル(3
0μl,0.43mmol)を加え、室温で2時間攪拌
した。反応溶液を水に注ぎ酢酸エチルで抽出し、抽出液
を塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮し
た。残渣を薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサ
ン/酢酸エチル=1/1)で精製して、標記化合物(9
1.3mg,収率75%)を得た。1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.93 (1H, d, J=5.1Hz), 8.
85 (1H, s), 7.90 (1H,d, J=5.1Hz), 6.28 (1H, s), 5.
22 (2H, s), 3.59 (2H, q, J=7.0Hz), 2.12 (3H, s),
1.11 (3H, t, J=7.0Hz)。 物性:油状物。
【0232】
【実施例3】N−(4−クロロ−3−メチル−5−イソ
オキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチン
アミド(化合物番号1-21、工程B)
【0233】
化37
【0234】実施例1により得られたN−(3−メチル
−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミド(化合物番号1-2、101.7m
g,0.37mmol)に、四塩化炭素(2ml)及び
N−クロロスクシンイミド(64.6mg,0.48m
mol)を加え、1.5時間加熱還流した。反応溶液を
水に注ぎ酢酸エチルで抽出し、抽出液を塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮した。残渣を薄層ク
ロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=
1/1)で精製して、標記化合物(69.3mg,収率
61%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.94 (1H, s), 8.92 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.41 (1H, brd.s), 7.67 (1H, d, J=5.1Hz),
2.29 (3H, s)。 融点:153-156℃。
【0235】更に、実施例1〜3の何れかに準じて、以
下の化合物を製造した。
【0236】
【実施例4】N−(5−イソオキサゾリル)−4−(ト
リフルオロメチル)ニコチンアミド(化合物番号1-1)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 10.07 (1H, brd.s), 8.94 (1
H, s), 8.91(1H, d, J=5.1Hz), 8.19 (1H, d, J=1.8H
z), 7.56 (1H, d, J=5.1Hz), 6.56 (1H, d, J=1.8Hz)。 物性:アモルファス。
【0237】
【実施例5】N−(3−エチル−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-3)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 10.01 (1H, brd.s), 8.92 (1
H, s), 8.90 (1H, d, J=5.1Hz), 7.68 (1H, d, J=5.1H
z), 6.45 (1H, s), 2.66 (2H, q, J=7.7Hz), 1.28(3H,
t, J=7.7Hz)。 物性:油状物。
【0238】
【実施例6】N−(3−イソプロピル−5−イソオキサ
ゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-5)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 10.31 (1H, brd.s), 8.91 (1
H, s), 8.89 (1H, d, J=5.1Hz), 7.67 (1H, d, J=5.1H
z), 6.46 (1H, s), 3.01 (1H, m), 1.29 (6H, d, J=7.0
Hz)。 物性:油状物。
【0239】
【実施例7】N−(3−ホルミル−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-16)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 10.10 (1H, s), 8.98 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.97 (1H, s), 7.71 (1H, d, J=5.1Hz), 6.
93 (1H, s)。 物性:アモルファス。
【0240】
【実施例8】N−(3−ヒドロキシイミノメチル−5−
イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコ
チンアミド(化合物番号1-17)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.97 (1H, d, J=5.1Hz), 8.96
(1H, s), 8.08 (1H, s), 7.86 (1H, d, J=5.1Hz), 6.7
2 (1H, s)。 物性:アモルファス。
【0241】
【実施例9】N−(3−シアノ−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-18)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.94 (1H, d, J=5.1Hz), 8.91
(1H, s), 7.73 (1H, d,J=5.1Hz), 6.90 (1H, s)。 融点:135-139℃。
【0242】
【実施例10】N−(3−メトキシメチル−5−イソオ
キサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンア
ミド(化合物番号1-19)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.90 (1H, brd.s), 8.93 (1H,
s), 8.92 (1H, d, J=5.1Hz), 7.69 (1H, d, J=5.1Hz),
6.60 (1H, s), 4.50 (2H, s), 3.42 (3H, s)。 物性:アモルファス。
【0243】
【実施例11】N−(4−クロロ−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-20)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.94 (1H, s), 8.91(1H, d, J
=5.1Hz), 8.27 (1H, s),7.67 (1H, d, J=5.1Hz)。 物性:油状物。
【0244】
【実施例12】N−(4−クロロ−3−シクロプロピル
−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミド(化合物番号1-25)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.96(1H, brd.s), 8.90-8.84
(2H, m), 7.65 (1H, d,J=5.1Hz), 1.94-1.80 (1H, m),
1.08-1.04 (4H, m)。 物性:アモルファス。
【0245】
【実施例13】N−(4−クロロ−3−メトキシメチル
−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミド(化合物番号1-37)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.92 (1H, s), 8.91 (1H, d,
J=5.1hz), 7.67 (1H, d,J=5.1Hz), 4.51 (2H, s), 3.42
(3H, s)。 融点:69-72℃。
【0246】
【実施例14】N−(4−ブロモ−3−メチル−5−イ
ソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチ
ンアミド(化合物番号1-41)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.92 (1H, s), 8.90 (1H, d,
J=5.1Hz), 7.66 (1H, d,J=5.1Hz), 2.29 (3H, s)。 融点:165-166℃。
【0247】
【実施例15】N−(4−ヨード−3−メチル−5−イ
ソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチ
ンアミド(化合物番号1-43)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.97 (1H, s), 8.95 (1H, d,
J=5.1Hz), 7.68 (1H, d,J=5.1Hz), 2.30 (3H, s)。 融点:198-201℃。
【0248】
【実施例16】N−メチル−N−(3−メチル−5−イ
ソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチ
ンアミド(化合物番号1-47)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.92 (1H, d, J=5.2Hz), 8.
85 (1H, s), 7.83 (1H,d, J=5.2Hz), 6.06 (1H, brd.
s), 3.36 (3H, s), 2.12 (3H, s)。 物性:油状物。
【0249】
【実施例17】N−アリル−N−(5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-48)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.89 (1H, d, J=5.2Hz), 8.
78 (1H, s), 7.81 (1H,d, J=5.2Hz), 6.05 (1H, s), 5.
95-5.80 (1H, m), 5.29-5.19 (2H, m), 4.44 (2H, d, J
=5.8Hz), 2.08 (3H, s)。 物性:油状物。
【0250】
【実施例18】N−アリル−N−(3−メチル−5−イ
ソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチ
ンアミド(化合物番号1-49)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.89 (1H, d, J=5.2Hz), 8.
78 (1H, s), 7.81 (1H,d, J=5.2Hz), 6.05 (1H, s), 5.
95-5.80 (1H, m), 5.29-5.19 (2H, m), 4.44 (2H, d, J
=5.8Hz), 2.08 (3H, s)。 物性:油状物。
【0251】
【実施例19】N−シアノメチル−N−(3−メチル−
5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)
ニコチンアミド(化合物番号1-53)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.96 (1H, d, J=5.1Hz), 8.
91 (1H, s), 7.92 (1H,d, J=5.1Hz), 6.24 (1H, s), 5.
09 (2H, s), 2.11 (3H, s)。 物性:油状物。
【0252】
【実施例20】N−(3−メチル−5−イソオキサゾリ
ル)−N−メチルチオメチル−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミド(化合物番号1-55)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.82 (1H, d, J=5.1Hz), 8.63
(1H, s), 7.58 (1H, d,J=5.1Hz), 5.68 (1H, s), 5.05
(2H, s), 2.29 (3H, s), 2.16 (3H, s)。 物性:油状物。
【0253】
【実施例21】N−(3−メチル−[1,2,4]オキサ
ジアゾール−5−イル)−4−(トリフルオロメチル)
ニコチンアミド(化合物番号2-2)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.70-9.10 (2H, brd.s), 7.
72 (1H, brd.s), 2.16 (3H, brd.s)。 物性:油状物。
【0254】
【実施例22】N−(4−クロロ−3−シアノ−5−イ
ソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチ
ンアミド(化合物番号1-36)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.05-8.95 (2H, m), 7.71 (1
H, d, J=5.1Hz)。 物性:アモルファス。
【0255】
【実施例23】N−(4−フルオロ−3−シアノ−5−
イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコ
チンアミド(化合物番号1-38)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 11.98 (1H, s), 9.10-9.03
(3H, m), 7.95 (1H, d,J=5.2Hz)。 融点:122-123℃。
【0256】
【実施例24】N−(4−ブロモ−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-40)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.96 (1H, s), 8.94 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.26 (1H, s), 8.16 (1H, s), 7.68 (1H, d,
J=5.1Hz)。 融点:98-100℃。
【0257】
【実施例25】N−(4−ヨード−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-42)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.99-8.96 (2H, m), 8.24 (1
H, s), 7.91 (1H, brd.s), 7.69 (1H, d, J=5.5Hz)。 融点:176-178℃。
【0258】
【実施例26】N−(3−ジエトキシメチル−5−イソ
オキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチン
アミド(化合物番号1-56)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.80 (1H, brd.s), 8.91 (1H,
s), 8.90 (1H, d, J=5.1Hz), 7.68 (1H, d, J=5.1Hz),
6.64 (1H, s), 5.55 (1H, s), 3.80-3.55 (4H,m), 1.2
5 (6H, t, J=7.0Hz)。 物性:アモルファス。
【0259】
【実施例27】N−アセチル−N−(3−メチル−5−
イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコ
チンアミド(化合物番号1-57)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.85 (1H, d, J=5.1Hz), 8.75
(1H, s), 7.57 (1H, d,J=5.1Hz), 6.17 (1H, s), 2.35
(3H, s), 2.31 (3H, s)。 物性:油状物。
【0260】
【実施例28】N−(3−メトキシイミノメチル−5−
イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコ
チンアミド(化合物番号1-58)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.84 (1H, s), 8.79 (1H, d,
J=5.1Hz), 7.94 (1H, s), 7.66 (1H, d, J=5.1Hz), 6.8
1 (1H, s), 4.02 (3H, s)。 融点:140-144℃。
【0261】
【実施例29】N−(3−エトキシカルボニル−5−イ
ソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチ
ンアミド(化合物番号1-59)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.94 (1H, s), 8.90 (1H, d,
J=5.1Hz), 7.67 (1H, d,J=5.1Hz), 6.92 (1H, s), 4.43
(2H, q, J=7.3Hz), 1.41 (3H, t, J=7.3Hz)。 物性:アモルファス。
【0262】
【実施例30】5−[N,N−ビス(4−トリフルオロ
メチルニコチノイル)]アミノイソオキサゾール(化合
物番号1-60)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 9.30 (1H, s), 9.14 (1H,
d, J=4.9Hz), 9.01 (2H,m), 7.98 (1H, d, J=5.2Hz),
7.91 (1H, d, J=5.2Hz), 7.78 (1H, d, J=10.2Hz), 5.0
9 (1H, t, J=9.9Hz)。 物性:アモルファス。
【0263】
【実施例31】N−エトキシメチル−N−(4−ヨード
−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミド(化合物番号1-61)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.79 (1H, d, J=4.8Hz), 8.66
(1H, s), 8.11 (1H, s), 7.57 (1H, d, J=5.1Hz), 5.3
8 (2H, brd.s), 3.79 (2H, d, J=7.0Hz), 1.24 (3H, t,
J=7.1Hz)。 融点:114-116℃。
【0264】
【実施例32】N−(4−メチル−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-62)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 11.52 (1H, s), 9.09 (1H,
s), 9.02 (1H, d, J=5.1Hz), 8.49 (1H, s), 7.94 (1H,
d, J=5.1Hz), 1.95 (3H, s)。 融点:115-116℃。
【0265】
【実施例33】N−(3,4−ジメチル−5−イソオキ
サゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミ
ド(化合物番号1-63)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.43 (1H, brd.s), 8.88-8.79
(2H, m), 7.63 (1H, d,J=5.1Hz), 2.17 (3H, s), 1.95
(3H, s)。 融点:141-143℃。
【0266】
【実施例34】N−(4−エチル−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-64)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.91 (1H, s), 8.90 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.65 (1H, brd.s), 8.14 (1H, s), 7.66 (1
H, d, J=5.1Hz), 2.50 (2H, q, J=7.7Hz), 1.21 (3H,
t, J=7.7Hz)。 融点:136-137℃。
【0267】
【実施例35】N−(4−プロピル−5−イソオキサゾ
リル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-65)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.90 (1H, s), 8.88 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.11 (1H, s), 7.65 (1H, d, J=5.1Hz), 2.5
1-2.31 (2H, m), 1.65-1.54 (2H, m), 0.96 (3H,t, J=
7.3Hz)。 融点:120-123℃。
【0268】
【実施例36】N−(4−イソプロピル−5−イソオキ
サゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミ
ド(化合物番号1-66)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.87 (1H, s), 8.85 (1H, d,
J=5.1), 8.13 (1H, s),7.64 (1H, d, J=5.1Hz), 3.00-
2.93 (1H, m), 1.21 (6H, d, J=7.0Hz)。 物性:油状物。
【0269】
【実施例37】N−(4−シクロプロピル−5−イソオ
キサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンア
ミド(化合物番号1-67)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93 (1H, s), 8.92 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.40 (1H, brd.s), 7.94 (1H, s), 7.67 (1
H, d, J=5.1Hz), 1.88-1.55 (1H, m), 1.05-0.80(2H,
m), 0.65-0.45 (2H, m)。 融点:140-141℃。
【0270】
【実施例38】N−(4−アリル−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-68)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93 (1H, s), 8.92 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.12 (1H, s), 7.67 (1H, d, J=5.1Hz), 6.0
5-5.75 (1H, m), 5.20-5.00 (2H, m), 3.26 (2H,d, J=
5.9Hz)。 融点:93-97℃。
【0271】
【実施例39】N−(4−ブチル−5−イソオキサゾリ
ル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(化
合物番号1-69)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.02 (1H, brd.s), 8.89 (1H,
s), 8.87 (1H, d, J=5.1Hz), 8.10 (1H, s), 7.65 (1
H, d, J=5.1Hz), 2.45 (2H, t, J=7.0Hz), 1.65-1.20
(4H, m), 0.93 (3H, t, J=7.0Hz)。 融点:86-88℃。
【0272】
【実施例40】N−(4−イソブチル−5−イソオキサ
ゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-70)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.91 (1H, s), 8.90 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.71 (1H, brd.s), 8.10 (1H, s), 7.66 (1
H, d, J=5.1Hz), 2.36 (2H, d, J=7.0Hz), 1.95-1.70
(1H, m), 0.93 (6H, d, J=7.0Hz)。 融点:81-84℃。
【0273】
【実施例41】N−(4−シクロブチル−5−イソオキ
サゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミ
ド(化合物番号1-71)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.10-8.60 (3H, m), 8.21 (1
H, s), 7.65 (1H, d, J=5.1Hz), 3.60-3.30 (1H, m),
2.45-1.60 (6H, m)。 融点:132-135℃。
【0274】
【実施例42】N−(4−シクロペンチル−5−イソオ
キサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンア
ミド(化合物番号1-72)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93 (1H, s), 8.92 (1H, d,
J=5.1), 8.39 (1H, brd.s), 8.16 (1H, s), 7.68 (1H,
d, J=5.1Hz), 3.10-2.80 (1H, m), 2.20-1.30 (8H,
m)。 融点:132-133℃。
【0275】
【実施例43】N−(4−ヘキシル−5−イソオキサゾ
リル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-73)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.91 (1H, s), 8.89 (1H, d,
J=5.1Hz), 8.12 (1H, s), 7.66 (1H, d, J=5.1Hz), 2.4
5 (2H, brd.t, J=7.0Hz), 1.70-1.15 (8H, m), 0.89 (3
H, t, J=7.0Hz)。 融点:38-40℃。
【0276】
【実施例44】5−[N,N−ビス(4−トリフルオロ
メチルニコチノイル)]アミノ−4−ヘキシルイソオキ
サゾール(化合物番号1-74)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.20-8.70 (4H, m), 7.95-7.5
0 (3H, m), 2.40-2.00 (2H, m), 1.70-1.10 (8H, m),
1.00-0.70 (3H, m)。 融点:71-74℃。
【0277】
【実施例45】N−(4−ベンジル−5−イソオキサゾ
リル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-75)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.77 (1H, d, J=5.1Hz), 8.56
(1H, s), 7.95 (1H, s), 7.59 (1H, d, J=5.1Hz), 7.4
0-7.05 (5H, m), 3.83 (2H, s)。 物性:油状物。
【0278】
【実施例46】N−(4−フェニルエチル−5−イソオ
キサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンア
ミド(化合物番号1-76)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.85 (1H, d, J=5.1Hz), 8.76
(1H, s), 8.64 (1H, brd.s), 7.94 (1H, s), 7.63 (1
H, d, J=5.1Hz), 7.35-7.05 (5H, m), 2.95-2.65(4H,
m)。 物性:アモルファス。
【0279】
【実施例47】N−(4−メトキシ−5−イソオキサゾ
リル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-77)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 11.32 (1H, s), 9.04-9.00
(2H, m), 8.85 (1H, s),7.94 (1H, d, J=4.6Hz), 3.82
(3H, s)。 融点:123-125℃。
【0280】
【実施例48】N−(4−メトキシ−3−メトキシメチ
ル−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチ
ル)ニコチンアミド(化合物番号1-78)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.96-8.94 (2H, m), 7.84 (1
H, brd.s), 7.67 (1H, d,J=4.6Hz), 4.50 (2H, s), 3.9
2 (3H, s), 3.41 (3H, s)。 融点:144-146℃。
【0281】
【実施例49】N−(4−メチルチオ−5−イソオキサ
ゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-79)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.97-8.94 (2H, m), 8.25 (1
H, s), 7.68 (1H, d, J=5.5Hz), 2.32 (3H, s)。 融点:127-129℃。
【0282】
【実施例50】5−[N,N−ビス(4−トリフルオロ
メチルニコチノイル)]アミノ−4−メチルチオイソオ
キサゾール(化合物番号1-80)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93-8.89 (4H, m), 8.22 (1
H, s), 7.65-7.62 (2H, m), 2.41 (3H, s)。 物性:アモルファス。
【0283】
【実施例51】N−(4−フェノキシ−5−イソオキサ
ゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-81)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.84 (1H, d, J=5.5Hz), 8.71
(1H, s), 8.26 (1H, s), 7.59 (1H, d, J=5.5Hz), 7.3
7-7.26 (3H, m), 7.15-7.08 (2H, m), 6.99 (1H,brd.
s)。 物性:油状物。
【0284】
【実施例52】5−[N,N−ビス(4−トリフルオロ
メチルニコチノイル)]アミノ−4−フェノキシイソオ
キサゾール(化合物番号1-82)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.91-8.84 (4H, m), 8.10 (1
H, s), 7.62-7.60 (2H, m), 7.39-7.31 (3H, m), 7.21-
7.14 (1H, m), 6.99-6.93 (2H, m)。 物性:油状物。
【0285】
【実施例53】N−(4−フェニル−5−イソオキサゾ
リル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
(化合物番号1-83)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.90-8.87 (2H, m), 8.41 (1
H, s), 8.21 (1H, brd.s), 7.63 (1H, d, J=5.1Hz), 7.
48-7.36 (5H, m)。 融点:152-155℃。
【0286】
【実施例54】N−[4−(4−メチルフェニル)−5
−イソオキサゾリル]−4−(トリフルオロメチル)ニ
コチンアミド(化合物番号1-84)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.90-8.88 (2H, m), 8.39 (1
H, s), 7.63 (1H, d, J=4.9Hz), 7.32-7.21 (4H, m),
2.37 (3H, s)。 融点:155-157℃。
【0287】
【実施例55】N−[4−(4−メトキシフェニル)−
5−イソオキサゾリル]−4−(トリフルオロメチル)
ニコチンアミド(化合物番号1-85)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.90-8.89 (2H, m), 8.44 (1
H, brd.s), 8.38 (1H, s), 7.64 (1H, d, J=5.1Hz), 7.
36-7.31 (2H, m), 6.99-6.93 (2H, m), 3.83 (3H,s)。 融点:77-79℃。
【0288】
【実施例56】N−[4−(4−クロロフェニル)−5
−イソオキサゾリル]−4−(トリフルオロメチル)ニ
コチンアミド(化合物番号1-86)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93-8.91 (2H, m), 8.63 (1
H, brd.s), 8.42 (1H, s), 7.65 (1H, d,J=4.9Hz), 7.4
2-7.26 (4H, m)。 融点:166-168℃。
【0289】
【実施例57】N−[4−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)−5−イソオキサゾリル]−4−(トリフルオ
ロメチル)ニコチンアミド(化合物番号1-87)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.95-8.92 (2H, m), 8.48 (1
H, s), 7.71-7.65 (3H, m), 7.53 (2H, d, J=8.4Hz)。 融点:128-130℃。
【0290】
【実施例58】N−[4−(4−トリフルオロメトキシ
フェニル)−5−イソオキサゾリル]−4−(トリフル
オロメチル)ニコチンアミド(化合物番号1-88)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93-8.91 (2H, m), 8.42 (1
H, s), 8.27 (1H, brd.s), 7.66 (1H, d, J=5.5Hz), 7.
46-7.42 (2H, m), 7.30-7.26 (2H, m)。 融点:161-163℃。
【0291】
【実施例59】N−[4−(3−ピリジル)−5−イソ
オキサゾリル]−4−(トリフルオロメチル)ニコチン
アミド(化合物番号1-89)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93-8.84 (2H, m), 8.57-8.5
6 (1H, brd.s), 8.43-8.39 (2H, m), 7.76-7.71 (1H,
m), 7.62-7.60 (1H, d, J=5.2Hz), 7.36-7.31 (1H,
m)。 物性:アモルファス。
【0292】
【実施例60】N−(4−クロロ−3−メトキシイミノ
メチル−5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロ
メチル)ニコチンアミド(化合物番号1-90)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.94-8.88 (2H, m), 8.05 (1
H, s), 7.65 (1H, d, J=5.1Hz), 4.05 (3H, s)。 物性:アモルファス。
【0293】
【実施例61】N−(3−メチル−4−フェニル−5−
イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコ
チンアミド(化合物番号1-91)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.87 (1H, d, J=5.3Hz), 8.78
(1H, brd s), 8.04 (1H, s), 7.60 (1H, d, J=5.3Hz),
7.48-7.30 (5H, m), 2.29 (3H, s)。 融点:155-157℃。
【0294】
【実施例62】N−[4−(シクロへキシ−1−エン−
1−イル)−5−イソオキサゾリル]−4−(トリフル
オロメチル)ニコチンアミド(化合物番号1-92)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.92 (2H, brd m), 8.20 (2H,
brd m), 7.65 (1H, d,J=4.6Hz), 5.97-5.94 (1H, m),
2.24-2.16 (4H, m), 1.76-1.62 (4H, m)。 融点:161-163℃。
【0295】
【実施例63】N−(4−メトキシメチル−5−イソオ
キサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンア
ミド(化合物番号1-93)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.99-8.95 (2H, m), 8.60 (1
H, s), 8.22 (1H, s), 7.68 (1H, d, J=4.9Hz), 4.44
(2H, s), 3.40 (3H, s)。 物性:アモルファス。
【0296】
【実施例64】N−[4−(1H−ピラゾール−1−イ
ル)−5−イソオキサゾリル]−4−(トリフルオロメ
チル)ニコチンアミド(化合物番号1-94)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 10.55 (1H, brd s), 9.06-8.0
6 (2H, m), 8.51 (1H, s), 7.74-7.65 (3H, m) 6.48-6.
45 (1H, m)。 物性:アモルファス。
【0297】
【実施例65】N−(4−シクロヘキシル−5−イソオ
キサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコチンア
ミド(化合物番号1-95)1 H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.93-8.91 (2H, m), 8.22 (1
H,brd.s), 8.17 (1H, s),7.66 (1H, d, J=5.2Hz), 2.66
-2.52 (1H, m), 1.91-1.68 (4H, m), 1.43-1.22(6H,
m)。 融点:125-127℃。
【0298】
【実施例66】N−(4−フルオロ−3−メチル−5−
イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメチル)ニコ
チンアミド(化合物番号1-39)1 H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 11.90 (1H, s), 9.09 (1H,
s), 9.03 (1H, d, J=5.1Hz), 7.95 (1H, d, J=5.1Hz),
2.30 (3H, s)。 融点:122-124℃。
【0299】
【参考例1】3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−
オキソ−1−ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリ
ル(化合物IIa及びIIb、工程D)
【0300】
化38
【0301】フラスコに水素化ナトリウム(60%鉱油
中、400mg、10mmol)を加え、ヘキサンで2回洗浄し
た。このフラスコにN,N−ジメチルホルムアミド(10
ml)を加え、氷冷下、4−アミノ−1,1,1−トリフ
ルオロ−3−ブテン−2−オン(1.4g、10mmol)及び3
−メトキシアクリロニトリル(830mg、10mmol)をN,
N−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶かした溶液を滴
下した。室温で3時間撹拌後、反応混合物を水(50ml)
に注ぎ込んだ。この混合物を氷冷下、濃塩酸で酸性にし
た後、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮
した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/
1)で精製し、低極性の標記化合物(IIa)993mg(収率
52.3%)及び高極性の標記化合物(IIb)457mg(収率24.
0%)を得た。
【0302】低極性化合物(IIa、2種の幾何異性体の
混合物)(Rf=0.38;展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル
=2/1)1 H-NMRスペクトル(200MHz、CD3OD)δ(ppm) Ha: 5.90 (0.65H, d, J=13.2Hz); 5.68 (0.35H, d, J=
8.1Hz) Hb: 7.93 (0.65H, d, J=13.2Hz); 7.43 (0.35H, d, J=
8.1Hz) Hc: 7.53 (0.65H, d, J=13.9Hz); 7.42 (0.35H, d, J=1
3.9Hz) Hd: 5.44 (0.35H, d, J=13.9Hz); 5.00 (0.65H, d, J=1
3.9Hz) MS(EI): M/Z: 190(M+), 162, 147, 133, 121。
【0303】高極性化合物(IIb、2種の幾何異性体の
混合物)(Rf=0.16;展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル
=2/1)1 H-NMRスペクトル(200MHz、CD3OD)δ(ppm) Ha: 6.11 (0.5H, d, J=13.2Hz); 5.78 (0.5H, d, J=7.7
Hz) Hb: 7.94 (0.5H, d, J=13.2Hz); 7.59 (0.5H, d, J=7.7
Hz) Hc: 7.32 (0.5H, d, J=8.4Hz); 7.24 (0.5H, d, J=8.8H
z) Hd: 4.95 (0.5H, d, J=8.4Hz); 4.75 (0.5H, d, J=8.8H
z) MS(EI): M/Z: 190(M+), 151, 129, 121。
【0304】
【参考例2】3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−
オキソ−1−ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリ
ル(化合物IIa及びIIb、工程D) フラスコに水素化ナトリウム(60%鉱油中、400mg、10mm
ol)を加え、ヘキサンで2回洗浄した。このフラスコに
1,2−ジメトキシエタン(20ml)を加え、氷冷下、4
−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2
−オン(1.4g、10mmol)及び3−メトキシアクリロニト
リル(830mg、10mmol)を1,2−ジメトキシエタン(5
ml)に溶かした溶液を滴下した。室温で4時間撹拌後、
反応混合物を水(50ml)に注ぎ込んだ。この混合物を氷
冷下、濃塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。
有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残査をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=3/1〜1/1)で精製し、低極性の標記化
合物(IIa)593mg(収率31.2%)及び高極性の標記化合
物(IIb)680mg(収率35.8%)を得た。
【0305】
【参考例3】3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−
オキソ−1−ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリ
ル(化合物IIa及びIIb、工程D) フラスコに水素化ナトリウム(60%鉱油中、4.00g、100m
mol)を加え、ヘキサンで2回洗浄した。N,N−ジメ
チルホルムアミド(100ml)を加え、氷冷下、4−アミ
ノ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オン
(13.9g、100mmol)及び3−メトキシアクリロニトリル
(8.30g、100mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド
(50ml)に溶かした溶液を滴下した。室温で3時間撹拌
後、反応混合物を水(500ml)に注ぎ込んだ。この混合
物を氷冷下、濃塩酸で酸性にし、析出物を濾取後冷水で
洗浄し、得られた結晶を減圧下乾燥することにより、化
合物(IIa)及び(IIb)を混合物として、8.20g(収率
43.1%)得た。
【0306】
【参考例4】3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−
オキソ−1−ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリ
ル(化合物IIa及びIIb、工程E) フラスコに水素化ナトリウム(60%鉱油中、400mg、10mm
ol)を加え、ヘキサンで2回洗浄した。N,N−ジメチ
ルホルムアミド(15ml)を加え、氷冷下、4−アミノ−
1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オン(1.
4g、10mmol)及び3,3−ジメトキシプロピオニトリル
(1.15g、10mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5
ml)に溶かした溶液を氷冷下、滴下した。室温で4時間
撹拌後、反応混合物を水(50ml)に注ぎ込んだ。この混
合物を濃塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。
有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残査をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=3/1〜1/1)で精製し、低極性の標記化
合物(IIa)251mg(収率13.2%)及び高極性の標記化合
物(IIb)372mg(収率19.8%)を得た。
【0307】
【参考例5】3−シアノ−4−トリフルオロメチルピリ
ジン(化合物VIIb、工程F) 28%ナトリウムメトキシド(580mg、3.0mmol)の中に、
3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(IIa及びI
Ibの混合物;380mg、2.0mmol)をメタノール(5ml)に
溶かした溶液を室温で加えた後、2時間還流した。反応
液を水中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層を
合わせ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/
1)で精製し、標記化合物195mg(収率56.5%)を得た。1 H-NMRスペクトル(200MHz、CD3OD)δ(ppm) 9.11 (1H, s), 9.03 (1H, d, J=5.1Hz), 7.72 (1H, d,
J=5.1Hz)。
【0308】
【参考例6】3−シアノ−4−トリフルオロメチルピリ
ジン(化合物VIIb、工程F) 28%ナトリウムメトキシド(290mg、1.5mmol)の中に、
3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(低極性化
合物IIa;190mg、1.0mmol)をメタノール(2ml)に溶か
した溶液を室温で加えた後、2時間還流した。反応液を
水中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わ
せ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮した。得られた残査を薄層クロマトグラフィー(展
開溶:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製し、標記
化合物71.0mg(収率41.5%)を得た。
【0309】
【参考例7】3−シアノ−4−トリフルオロメチルピリ
ジン(化合物VIIb、工程F) 28%ナトリウムメトキシド(290mg、1.5mmol)の中に、
3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(高極性化
合物IIb;190mg、1.0mmol)をメタノール(2ml)に溶か
した溶液を室温で加えた後、2時間還流した。反応液を
水中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わ
せ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮した。得られた残査を薄層クロマトグラフィー(展
開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製し、標
記化合物81.0mg(収率47.2%)を得た。
【0310】
【参考例8】4−トリフルオロメチルニコチンアミド
(化合物VIIc、工程F) 3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(IIa及びI
Ibの混合物;1.90g、10mmol)をメタノール(15ml)に
溶かし、水酸化ナトリウム(600mg、15mmol)を加え、
6時間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮し、得られ
た残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:ヘキサン/アセトン=1/1)で精製し、標記化合
物を1.25g(収率65.6%)得た。1 H-NMRスペクトル(200MHz、DMSO-d6)δ(ppm) 8.89 (1H, d, J=5.1Hz), 8.82 (1H, s), 8.18 (1H, br
s), 7.85 (1H, brs), 7.81 (1H, d, J=5.1Hz)。
【0311】
【参考例9】4−トリフルオロメチルニコチンアミド
(化合物VIIc、工程F) 3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(低極性化
合物IIa;1.90g、10mmol)をメタノール(15ml)に溶か
し、水酸化ナトリウム(600mg、15mmol)を加え、6時
間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残
査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:
ヘキサン/アセトン=1/1)で精製し、標記化合物を
1.25g(収率65.6%)得た。
【0312】
【参考例10】4−トリフルオロメチルニコチンアミド
(化合物VIIc、工程F) 3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(高極性化
合物IIb;2.10g、11mmol)をメタノール(15ml)に溶か
し、水酸化ナトリウム(680mg、17mmol)を加え、6時
間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残
査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:
ヘキサン/アセトン=1/1)で精製し、標記化合物を
1.26g(収率60.1%)得た。
【0313】
【参考例11】4−トリフルオロメチルニコチンアミド
(化合物VIIc、工程F) 3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(IIa及びI
Ibの混合物;1.90g、10mmol)をエタノール(15ml)に溶
かし、水酸化ナトリウム(600mg、17mmol)を加え、8
時間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:ヘキサン/アセトン=1/1)で精製し、標記化合
物を0.53g(収率26.5%)得た。
【0314】
【参考例12】4−トリフルオロメチルニコチンアミド
(化合物VIIc、工程F) 3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(IIa及びI
Ibの混合物;1.90g、10mmol)をメタノール(15ml)に
溶かし、水酸化カリウム(990mg、15mmol)を加え、6
時間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:ヘキサン/アセトン=1/1)で精製し、標記化合
物を1.03g(収率52.6%)得た。
【0315】
【参考例13】3−シアノ−4−トリフルオロメチルピ
リジン(化合物VIIb、工程F) 3−[(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−1−
ブテニル)アミノ]−2−プロペンニトリル(IIa及びI
Ibの混合物;1.90g、10mmol)をメタノール(20ml)に
溶かし、炭酸カリウム(2.10g、15mmol)を加え、2時
間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮し、得られた残
査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:
ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製し、標記化合物
を653mg(収率32.7%)得た。
【0316】
【参考例14】4−トリフルオロメチルニコチン酸(化
合物VIII) 4−トリフルオロメチルニコチンアミド(90g、10mmol)
に5mlの35%濃塩酸 (10ml、57mmol)を加え、5時間加熱
還流した。反応液に水(50ml)を注ぎ込み、炭酸ナトリ
ウムを用いてpH=3に調整した後、酢酸エチルで2回抽出
した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧化濃縮し、標記化合物を1.71g(収率89.7%)得た。1 H-NMRスペクトル(500MHz, DMSO-d6)δ(ppm) 14.07 (1H, brd.s), 9.08 (1H, s), 9.00 (1H, d, J=5.
2Hz), 7.89 (1H, d, J=5.2Hz)。
【0317】
【参考例15】4−トリフルオロメチルニコチン酸(化
合物VIII) 3−シアノ−4−トリフルオロメチルピリジン(11.47
g, 66.64mmol)をエチレングリコール(76ml)に懸濁
し、85%水酸化カリウム(13.20g, 200mol)を加え、20
℃で4時間加熱撹拌した。反応液を室温まで放冷後、水
(50ml)及び4規定塩酸(60ml)を加え、酢酸エチル
にて4回抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、標記化
合物を10.70g(収率84.0%)得た。
【0318】
【参考例16】4−トリフルオロメチルニコチン酸(化
合物VIII) 水素化ナトリウム(60%鉱油中、0.40g、10mmol)のテト
ラヒドロフラン10ml懸濁液に、4−アミノ−1,1,1
−トリフルオロメチル−3−ブテン−2−オン(1.39
g、10mmol)と、3−メトキシアクリロニトリル(0.83
g、10mmol)のテトラヒドロフラン(2ml)溶液を、氷冷
下、ゆっくり加えた。同温度で20分攪拌後、室温で3時
間攪拌した。反応液に濃塩酸(1.2ml)を加えた後、減
圧下溶媒を留去した。得られた残渣に酢酸エチルを加
え、その有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥後、濃縮した。残査をメタノール(20ml)
に溶解し28%ナトリウムメトキシド(1.93g、10.0mmol)
を加え、3時間還流した。反応液より減圧下メタノール
を留去後、8規定水酸化ナトリウム水溶液(5ml、40.0mm
ol)加え、5時間還流した。反応液を、水に注ぎ込み、水
層をジエチルエーテルで洗浄した。水層を濃塩酸にて酸
性にし、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下濃縮し、標記化合物を866mg(収率45.3%)を得た。
【0319】
【参考例17】4−(トリフルオロメチル)ニコチン酸
クロライド(化合物VIII) 4−(トリフルオロメチル)ニコチン酸(50.09g、0.2
62mol)をベンゼン(250ml)に懸濁し、塩化チオニル
(38.2ml、0.524mol)及びN,N−ジメチルホルムア
ミド(0.1ml)を加え、3時間還流した。反応液を濃
縮し、残渣を減圧下蒸留し、標記化合物49.45g(収率9
0.1%)を得た。1 H-NMRスペクトル(270MHz, CDCl3)δ(ppm) 9.32 (1H, s), 9.03 (1H, d, J=5.2Hz), 7.71 (1H, d,
J=5.2Hz)。
【0320】
【参考例18】3−[(4,4,4−トリフルオロ−3
−オキソ−1−ブテニル)アミノ]−2−プロペンニト
リル(化合物IIa及びIIb、工程E) フラスコに水素化ナトリウム(60%鉱油中、0.6g、15mmo
l)を加え、ヘキサンで2回洗浄した。1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン(20ml)を加え、氷冷下、4−
アミノ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−
オン(2.1g、15mmol)及び3−メトキシアクリロニトリ
ル(1.2g、15mmol)を1,3−ジメチル-2-イミダゾリジノ
ン(5ml)に溶かした溶液を滴下した。室温で3時間攪拌
後、反応混合物を水(200ml)に注ぎ込んだ。この混合物
を氷冷下、濃塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで抽出し
た。飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧下濃縮した。得られた残査をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3
/1〜2/1)で精製し、標記化合物(IIa)及び(IIb)
を混合物として2.60g(収率92.0%)を得た。
【0321】
【参考例19】4−トリフルオロメチルニコチン酸(化
合物VIII) 28%ナトリウムメトキシド(193.0g、1.00mol)のメタ
ノール(1.0L)溶液に、4−アミノ−1,1,1−トリ
フルオロ−3−ブテン−2−オン(159.6g、0.84mmol)
を加え、3時間還流した。反応液より減圧下メタノール
を留去後、8mol/L水酸化ナトリウム水溶液(420ml、3.
36mol)を加え、4時間還流した。反応液を水に注ぎ込
み、水層をジエチルエーテルで洗浄した。水層を濃塩酸
で酸性にし、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機
層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧下濃縮し、標記化合物112.8g(収率70.4%)を得
た。
【0322】以下の製剤例において、化合物及び補助剤
の種類及び配合比率はこれらのみに限定されることなく
広い範囲で変更可能である。また、以下の説明におい
て、%は質量百分率を示す。
【0323】
【製剤例1】乳剤 実施例6の化合物(5%)に、キシレン(42.5%)
及びジメチルスルホキシド(42.5%)を加え溶解
し、次いでこれにポリオキシエチレンヒマシ油エーテル
及びアルキルベンゼンスルホン酸カルシウムの混合物
(混合比:8/2。10%)を混合して乳剤とした。本
剤は水で希釈し、散布液として使用する。
【0324】
【製剤例2】水和剤 実施例6の化合物(5%)に、カオリン(79%)及び
珪藻土(10%)を混合し、更にラウリル硫酸ナトリウ
ム(3%)及びリグニンスルホン酸ナトリウム(3%)
を混合し、微粉砕して水和剤を得る。本剤は水で希釈し
て散布液として使用する。
【0325】
【製剤例3】粉剤 実施例6の化合物(1%)に、タルク及び炭酸カルシウ
ムの混合物(混合比:1/1。99%)を加え、混合
後、粉砕して粉剤とする。本剤はこのまま散布して使用
する。
【0326】
【製剤例4】粒剤 実施例6の化合物(2%)を、ベントナイト微粉末(3
0%)、タルク(66%)及びリグニンスルホン酸ナト
リウム(2%)と混合した後、水を加えて均等になるま
で混練する。次に造粒機を通して造粒し整粒機、乾燥
機、篩を通すことにより粒径0.6〜1.0mmの粒剤
とする。本剤はこのまま土壌面に散布して使用する。
【0327】
【製剤例5】油剤 実施例6の化合物(0.1%)を白灯油に溶解し、全体
を100%とし油剤を得る。
【0328】
【試験例1】モモアカアブラムシ殺虫試験(100pp
m) ビーカーに水(30ml)を入れ、葉柄が水に浸かるよ
うして小松菜の葉を1枚ビーカー内に立てかけた。前記
小松菜の葉の裏面にモモアカアブラムシを5頭放飼し、
産仔させた。放飼2日後、成虫を除去し、幼虫数を数え
た。
【0329】界面活性剤ニューコールNE−710F
(登録商標、日本乳化剤株式会社製。2%)を含水アセ
トン(95%含水。98%)に溶解させ、溶液1を得
た。次いで、分散剤ゴーセノールGLO5−S(登録商
標、日本乳化剤株式会社製、0.2%水溶液。0.2
%)を水(99.8%)に溶解させ、溶液2を得た。
【0330】本発明化合物(8mg)に、前記溶液1
(0.4ml)、前記溶液2(0.4ml)及び水(8
ml)を加え、更に、本発明化合物が100ppmとな
るよう水でそれぞれ希釈した{展着剤としてグラミンS
(登録商標、三共株式会社製)を0.01%になるよう
に添加した。}。
【0331】前記薬液(8ml)を回転式散布塔を用い
て該小松菜の葉に散布した。小松菜の葉をビーカーに戻
し、25℃、16時間:明、8時間:暗の恒温室に置い
た。散布5日後に死虫数を調査し、死虫率を算出した。
【0332】その結果、実施例1(化合物番号1-2
番)、実施例2(化合物番号1-51番)、実施例3(化合
物番号1-21番)、実施例4(化合物番号1-1番)、実施
例5(化合物番号1-3番)、実施例6(化合物番号1-5
番)、実施例7(化合物番号1-16番)、実施例8(化合
物番号1-17番)、実施例9(化合物番号1-18番)、実施
例10(化合物番号1-19番)、実施例11(化合物番号
1-20番)、実施例12(化合物番号1-25番)、実施例1
3(化合物番号1-37番)、実施例14(化合物番号1-41
番)、実施例15(化合物番号1-43番)、実施例16
(化合物番号1-47番)、実施例18(化合物番号1-49
番)、実施例19(化合物番号1-53番)、実施例20
(化合物番号1-55番)、実施例21(化合物番号2-2
番)、実施例22(化合物番号1-36番)、実施例23
(化合物番号1-38番)、実施例24(化合物番号1-40
番)、実施例25(化合物番号1-42番)、実施例26
(化合物番号1-56番)、実施例27(化合物番号1-57
番)、実施例28(化合物番号1-58番)、実施例29
(化合物番号1-59番)、実施例30(化合物番号1-60
番)、実施例31(化合物番号1-61番)、実施例32
(化合物番号1-62番)、実施例33(化合物番号1-63
番)、実施例34(化合物番号1-64番)、実施例35
(化合物番号1-65番)、実施例36(化合物番号1-66
番)、実施例37(化合物番号1-67番)、実施例38
(化合物番号1-68番)、実施例39(化合物番号1-69
番)、実施例40(化合物番号1-70番)、実施例41
(化合物番号1-71番)、実施例42(化合物番号1-72
番)、実施例43(化合物番号1-73番)、実施例44
(化合物番号1-74番)、実施例45(化合物番号1-75
番)、実施例46(化合物番号1-76番)、実施例47
(化合物番号1-77番)、実施例48(化合物番号1-78
番)、実施例49(化合物番号1-79番)、実施例50
(化合物番号1-80番)、実施例51(化合物番号1-81
番)、実施例52(化合物番号1-82番)、実施例53
(化合物番号1-83番)、実施例54(化合物番号1-84
番)、実施例55(化合物番号1-85番)、実施例56
(化合物番号1-86番)、実施例57(化合物番号1-87
番)、実施例58(化合物番号1-88番)、実施例59
(化合物番号1-89番)、実施例60(化合物番号1-90
番)、実施例61(化合物番号1-91番)、実施例62
(化合物番号1-92番)、実施例63(化合物番号1-93
番)、実施例64(化合物番号1-94番)、実施例65
(化合物番号1-95番)及び実施例66(化合物番号1-3
9)の化合物は、95%以上の死虫率を示した。
【0333】
【試験例2】モモアカアブラムシ殺虫試験(10ppm
及び3ppm) 希釈濃度を10ppm及び3ppmとし、他は試験例1
と同様にして試験を行った。なお、比較として、特開平
10−195072号公報の表1に記載の比較化合物a
及び比較化合物b(化合物番号6)を用いた。
【0334】
化39
【0335】その結果を表3に示す。
【0336】
【表3】 モモアカアブラムシ殺虫試験 ─────────────────────────────────── 試験番号 試験化合物 死虫率(%) ────────────── 散布液の薬剤濃度 10ppm 3ppm ─────────────────────────────────── 1 実施例1(化合物番号1-2番)の化合物 100 100 2 実施例4(化合物番号1-1番)の化合物 100 100 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 3 比較化合物a 6 0 4 比較化合物b 0 0 ───────────────────────────────────
【0337】
【発明の効果】本発明のN−ヘテロアリール−4−(ハ
ロアルキル)ニコチンアミド誘導体は、例えば、半翅目
害虫、鱗翅目害虫、鞘翅目害虫、双翅目害虫、膜翅目害
虫、直翅目害虫、シロアリ目害虫、アザミウマ目害虫、
ハダニ類及び植物寄生性線虫等の広範囲の害虫に対して
優れた防除効果を示す。
【0338】また、本発明により、農薬又は医薬の製造
原料として有用である化合物の製造中間体である化合物
(II)を、高収率で、安価かつ簡便に製造することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB09 CC52 EE03 4H011 AC01 BB10 DA02 DA13 DA16 DD03

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、Rは、ハロゲン原子により置換されてよいC1
    〜C6アルキル基を示し、R1は、水素原子、下記置換基
    群Aから選ばれた置換基により置換されてよいC1〜C6
    アルキル基、C2〜C6アルケニル基又はアシル基を示
    し、Xは、式C−R2で表される基又は窒素原子を示
    し、R2及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、ハロ
    ゲン原子、下記置換基群Aから選ばれた置換基により置
    換されてよいC1〜C6アルキル基、C3〜C7シクロアル
    キル基、C2〜C6アルケニル基、C3〜C7シクロアルケ
    ニル基、ホルミル基、式CH=NOR4(式中、R4は、
    水素原子又はC1〜C6アルキル基である。)で表される
    基、シアノ基、下記置換基群Bから選ばれた置換基によ
    り置換されてよいフェニル基、下記置換基群Bから選ば
    れた置換基により置換されてよい5又は6員複素環基
    (当該複素環は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から
    なる群から選ばれる同一又は異なった1〜3個の複素原
    子を含有する。但し、酸素原子及び硫黄原子の個数は0
    又は1個である。)、下記置換基群Aから選ばれた置換
    基により置換されてよいC1〜C6アルコキシ基、C1
    6アルキルチオ基又は下記置換基群Bから選ばれた置
    換基により置換されてよいフェノキシ基を示し、置換基
    群Aは、ハロゲン原子、C1〜C6アルコキシ基、C1
    6アルキルチオ基、シアノ基及びフェニル基からなる
    群であり、置換基群Bは、ハロゲン原子、上記置換基群
    Aから選ばれた置換基により置換されてよいC1〜C6
    ルキル基、上記置換基群Aから選ばれた置換基により置
    換されてよいC1〜C6アルコキシ基、シアノ基及びニト
    ロ基からなる群である。]で表されるN−ヘテロアリー
    ル−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体又はそ
    の塩。
  2. 【請求項2】Rが、トリフルオロメチル基である、請求
    項1に記載のN−ヘテロアリール−4−(ハロアルキ
    ル)ニコチンアミド誘導体又はその塩。
  3. 【請求項3】R1が、水素原子、置換されてよいC1〜C
    4アルキル基(当該置換基は、C1〜C4アルコキシ、C1
    〜C4アルキルチオ又はシアノ基である。)、C3〜C4
    アルケニル基又はC2〜C5アルキルカルボニル基であ
    る、請求項1又は2に記載のN−ヘテロアリール−4−
    (ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体又はその塩。
  4. 【請求項4】R1が、水素原子又は置換されてよいC1
    2アルキル基(当該置換基は、C1〜C2アルコキシ、
    1〜C2アルキルチオ又はシアノ基である。)である、
    請求項1又は2に記載のN−ヘテロアリール−4−(ハ
    ロアルキル)ニコチンアミド誘導体又はその塩。
  5. 【請求項5】R1が、水素原子、メチル基、メトキシメ
    チル基、エトキシメチル基又はシアノメチル基である、
    請求項1又は2に記載のN−ヘテロアリール−4−(ハ
    ロアルキル)ニコチンアミド誘導体又はその塩。
  6. 【請求項6】R1が、水素原子である、請求項1又は2
    に記載のN−ヘテロアリール−4−(ハロアルキル)ニ
    コチンアミド誘導体又はその塩。
  7. 【請求項7】Xが、式C−R2で表される基である、請
    求項1乃至6のいずれか1つに記載のN−ヘテロアリー
    ル−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体又はそ
    の塩。
  8. 【請求項8】R2が、水素原子、フッ素原子、塩素原
    子、臭素原子、ヨウ素原子、置換されてよいC1〜C4
    ルキル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、C1
    〜C4アルコキシ基及びフェニル基からなる群から選ば
    れる置換基である。)、C3〜C6シクロアルキル基、C
    2〜C4アルケニル基、C3〜C6シクロアルケニル基、置
    換されてよいフェニル基{当該置換基は、フッ素原子、
    塩素原子、置換されてよいC1〜C4アルキル基(当該置
    換基は、フッ素原子又は塩素原子である。)、置換され
    てよいC1〜C4アルコキシ基(当該置換基は、フッ素原
    子又は塩素原子である。)、シアノ基及びニトロ基から
    なる群から選ばれる置換基である。}、置換されてよい
    5又は6員複素環基{当該複素環は、1〜3個の窒素原
    子を含有する。当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、
    置換されてよいC1〜C4アルキル基(当該置換基は、フ
    ッ素原子又は塩素原子である。)、置換されてよいC1
    〜C4アルコキシ基(当該置換基は、フッ素原子又は塩
    素原子である。)、シアノ基及びニトロ基からなる群か
    ら選ばれる置換基である。}、置換されてよいC1〜C4
    アルコキシ基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、
    1〜C4アルコキシ基及びフェニル基からなる群から選
    ばれる置換基である。)、C1〜C4アルキルチオ基又は
    置換されてよいフェノキシ基{当該置換基は、フッ素原
    子、塩素原子、置換されてよいC1〜C4アルキル基(当
    該置換基は、フッ素原子又は塩素原子である。)、置換
    されてよいC1〜C4アルコキシ基(当該置換基は、フッ
    素原子又は塩素原子である。)、シアノ基及びニトロ基
    からなる群から選ばれる置換基である。}である、請求
    項1乃至7のいずれか1つに記載のN−ヘテロアリール
    −4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体又はその
    塩。
  9. 【請求項9】R2が、水素原子、フッ素原子、塩素原
    子、臭素原子、ヨウ素原子、置換されてよいC1〜C3
    ルキル基(当該置換基は、C1〜C3アルコキシ基であ
    る。)、C3〜C5シクロアルキル基、C3〜C4アルケニ
    ル基、置換されてよいフェニル基(当該置換基は、フッ
    素原子、塩素原子、フッ素原子により置換されてよいC
    1〜C3アルキル基、フッ素原子により置換されてよいC
    1〜C3アルコキシ基、シアノ基及びニトロ基からなる群
    から選ばれる置換基である。)、置換されてよいピリジ
    ル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子及びC1
    3アルキル基からなる群から選ばれる置換基であ
    る。)、置換されてよいピラゾリル基(当該置換基は、
    フッ素原子、塩素原子及びC1〜C3アルキル基からなる
    群から選ばれる置換基である。)、フッ素原子により置
    換されてよいC1〜C3アルコキシ基、C1〜C3アルキル
    チオ基又は置換されてよいフェノキシ基(当該置換基
    は、フッ素原子、塩素原子、フッ素原子により置換され
    てよいC1〜C3アルキル基、フッ素原子により置換され
    てよいC1〜C3アルコキシ基、シアノ基及びニトロ基か
    らなる群から選ばれる置換基である。)である、請求項
    1乃至7のいずれか1つに記載のN−ヘテロアリール−
    4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体又はその
    塩。
  10. 【請求項10】R2が、水素原子、フッ素原子、塩素原
    子、臭素原子、C1〜C3アルキル基、シクロプロピル
    基、アリル基、フェニル基、ピリジル基、ピラゾリル
    基、C1〜C2アルコキシ基、C1〜C2アルキルチオ基又
    はフェノキシ基である、請求項1乃至7のいずれか1つ
    に記載のN−ヘテロアリール−4−(ハロアルキル)ニ
    コチンアミド誘導体又はその塩。
  11. 【請求項11】R2が、水素原子、塩素原子、臭素原
    子、メチル基、エチル基又はメトキシ基である、請求項
    1乃至7のいずれか1つに記載のN−ヘテロアリール−
    4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体又はその
    塩。
  12. 【請求項12】R3が、水素原子、フッ素原子、塩素原
    子、臭素原子、置換されてよいC1〜C 4アルキル基(当
    該置換基は、C1〜C4アルコキシ基である。)、C3
    6シクロアルキル基、ホルミル基、式CH=NOR4a
    (式中、R4aは、水素原子又はC 1〜C4アルキル基であ
    る。)で表される基、シアノ基又は置換されてよいフェ
    ニル基{当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原
    子、置換されてよいC1〜C4アルキル基(当該置換基
    は、フッ素原子又は塩素原子である。)、C1〜C4アル
    コキシ基、シアノ基及びニトロ基からなる群から選ばれ
    る同一又は異なった1〜3個の置換基である。}であ
    る、請求項1乃至11のいずれか1つに記載のN−ヘテ
    ロアリール−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導
    体又はその塩。
  13. 【請求項13】R3が、水素原子、フッ素原子、塩素原
    子、置換されてよいC1〜C2アルキル基(当該置換基
    は、C1〜C2アルコキシ基である。)、C3〜C5シクロ
    アルキル基又は置換されてよいフェニル基{当該置換基
    は、フッ素原子、塩素原子、置換されてよいC1〜C2
    ルキル基(当該置換基は、フッ素原子である。)、C1
    〜C2アルコキシ基、シアノ基及びニトロ基からなる群
    から選ばれる同一又は異なった1〜3個の置換基であ
    る。}である、請求項1乃至11のいずれか1つに記載
    のN−ヘテロアリール−4−(ハロアルキル)ニコチン
    アミド誘導体又はその塩。
  14. 【請求項14】R3が、水素原子、塩素原子、メチル
    基、メトキシメチル基、シクロプロピル基又はフェニル
    基である、請求項1乃至11のいずれか1つに記載のN
    −ヘテロアリール−4−(ハロアルキル)ニコチンアミ
    ド誘導体又はその塩。
  15. 【請求項15】R3が、水素原子又はメチル基である、
    請求項1乃至14のいずれか1つに記載のN−ヘテロア
    リール−4−(ハロアルキル)ニコチンアミド誘導体又
    はその塩。
  16. 【請求項16】請求項1乃至15のいずれか1つにおい
    て、 N−(5−イソオキサゾリル)−4−(トリフルオロメ
    チル)ニコチンアミド、 N−(3−メチル−5−イソオキサゾリル)−4−(ト
    リフルオロメチル)ニコチンアミド、 N−(4−クロロ−5−イソオキサゾリル)−4−(ト
    リフルオロメチル)ニコチンアミド、 N−(4−ブロモ−5−イソオキサゾリル)−4−(ト
    リフルオロメチル)ニコチンアミド、 N−(4−メチル−5−イソオキサゾリル)−4−(ト
    リフルオロメチル)ニコチンアミド、 N−(4−エチル−5−イソオキサゾリル)−4−(ト
    リフルオロメチル)ニコチンアミド及び N−(4−メトキシ−5−イソオキサゾリル)−4−
    (トリフルオロメチル)ニコチンアミド からなる群から選ばれるN−ヘテロアリール−4−(ハ
    ロアルキル)ニコチンアミド誘導体又はその塩。
  17. 【請求項17】請求項1乃至16のいずれか1つに記載
    のN−ヘテロアリール−4−(ハロアルキル)ニコチン
    アミド誘導体又はその塩を有効成分として含有する農
    薬。
  18. 【請求項18】一般式 【化2】 [式中、Rは、ハロゲン原子により置換されてよいC1
    〜C6アルキル基を示す。]で表されるアミン化合物
    を、一般式 【化3】 [式中、Xaは、脱離基を示す。]で表されるアクリロ
    ニトリル化合物又は一般式 【化4】 [式中、Raは、水素原子又はC1〜C6アルキル基を示
    す。]で表されるプロピオニトリル化合物と反応させ、
    一般式 【化5】 [式中、Rは、前記と同意義を示す。]で表されるニト
    リル化合物又はその塩を製造し、当該ニトリル化合物又
    はその塩に、塩基を加え、一般式 【化6】 [式中、Rは、前記と同意義を示し、Aは、シアノ基、
    カルバモイル基又はカルボキシル基を示す。]で表され
    る3位にシアノ基、カルバモイル基又はカルボキシル基
    を有する4−置換ピリジン化合物を製造し、必要であれ
    ば当該4−置換ピリジン化合物に、酸又はアルカリを加
    えて加水分解することにより、一般式 【化7】 [式中、Rは、前記と同意義を示す。]で表されるカル
    ボン酸化合物を製造し、当該カルボン酸化合物に、ハロ
    ゲン化剤を反応させ、一般式 【化8】 [式中、Rは、前記と同意義を示し、Xbは、塩素原子
    又は臭素原子を示す。]で表される酸ハライド化合物を
    製造し、当該酸ハライド化合物に、一般式 【化9】 [式中、R1は、水素原子、下記置換基群Aから選ばれ
    た置換基により置換されてよいC1〜C6アルキル基、C
    2〜C6アルケニル基又はアシル基を示し、Xは、式C−
    2で表される基又は窒素原子を示し、R2及びR3は、
    それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、下記置換
    基群Aから選ばれた置換基により置換されてよいC1
    6アルキル基、C3〜C7シクロアルキル基、C2〜C6
    アルケニル基、C3〜C7シクロアルケニル基、ホルミル
    基、式CH=NOR4(式中、R4は、水素原子又はC1
    〜C6アルキル基である。)で表される基、シアノ基、
    下記置換基群Bから選ばれた置換基により置換されてよ
    いフェニル基、下記置換基群Bから選ばれた置換基によ
    り置換されてよい5又は6員複素環基(当該複素環は、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれ
    る同一又は異なった1〜3個の複素原子を含有する。但
    し、酸素原子及び硫黄原子の個数は0又は1個であ
    る。)、下記置換基群Aから選ばれた置換基により置換
    されてよいC1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルチ
    オ基又は下記置換基群Bから選ばれた置換基により置換
    されてよいフェノキシ基を示し、置換基群Aは、ハロゲ
    ン原子、C1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルチオ
    基、シアノ基及びフェニル基からなる群であり、置換基
    群Bは、ハロゲン原子、上記置換基群Aから選ばれた置
    換基により置換されてよいC1〜C6アルキル基、上記置
    換基群Aから選ばれた置換基により置換されてよいC1
    〜C6アルコキシ基、シアノ基及びニトロ基からなる群
    である。]で表されるアミノ化合物を反応させ、必要で
    あれば更にアルキル化、アルケニル化又はアシル化する
    ことにより、請求項1に記載の一般式 【化10】 [式中、R、X、R1及びR3は、前記と同意義を示
    す。]で表されるN−ヘテロアリール−4−(ハロアル
    キル)ニコチンアミド誘導体又はその塩を製造する方
    法。
  19. 【請求項19】一般式 【化11】 [式中、Rは、ハロゲン原子により置換されてよいC1
    〜C6アルキル基を示す。]で表されるニトリル化合物
    又はその塩。
  20. 【請求項20】Rが、トリフルオロメチル基である、請
    求項19に記載のニトリル化合物又はその塩。
  21. 【請求項21】一般式 【化12】 [式中、Rは、ハロゲン原子により置換されてよいC1
    〜C6アルキル基を示す。]で表されるアミン化合物
    を、一般式 【化13】 [式中、Xaは、脱離基を示す。]で表されるアクリロ
    ニトリル化合物と反応させ、請求項19又は20に記載
    のニトリル化合物又はその塩を製造する方法。
  22. 【請求項22】一般式 【化14】 [式中、Rは、ハロゲン原子により置換されてよいC1
    〜C6アルキル基を示す。]で表されるアミン化合物
    を、一般式 【化15】 [式中、Raは、水素原子又はC1〜C6アルキル基を示
    す。]で表されるプロピオニトリル化合物と反応させ、
    請求項19又は20に記載のニトリル化合物又はその塩
    を製造する方法。
  23. 【請求項23】請求項19又は20に記載のニトリル化
    合物又はその塩に、塩基を加え、一般式 【化16】 [式中、Rは、ハロゲン原子により置換されてよいC1
    〜C6アルキル基を示し、Aは、シアノ基、カルバモイ
    ル基又はカルボキシル基を示す。]で表される3位にシ
    アノ基、カルバモイル基又はカルボキシル基を有する4
    −置換ピリジン化合物を製造する方法。
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