JP2008260706A - N−(ヘテロ)アリールピラゾール化合物 - Google Patents

N−(ヘテロ)アリールピラゾール化合物 Download PDF

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茂 三尾
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英史 奥井
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Abstract

【課題】優れた防除活性(殺ダニ活性)を有するN−(ヘテロ)アリールピラゾール化合物又はその塩を提供する。
【解決手段】下記の一般式(I)
Figure 2008260706

[式中、R:アルキル、アルケニル、A:アルキル、ハロゲン、CN、X:ハロゲン、m:0〜3、n:0〜1、Q:置換されても良いピラゾール誘導体]で表されるN−(ヘテロ)アリールピラゾール化合物又はその塩。
【選択図】なし

Description

本発明は、N−(ヘテロ)アリールピラゾール化合物又はその塩、又はそれらを有効成分として含有する農薬組成物に関する。
近年、市販の殺虫殺ダニ剤の中には、残留、蓄積、環境汚染等の問題から使用が制限されるものがある。また、同じ殺虫殺ダニ剤を長期間使用することにより、抵抗性害虫の発生が問題となってきている。そのため、市販殺虫剤とは作用が異なると考えられる、新規な分子構造を有する殺虫殺ダニ剤の開発が望まれている。
一方、ピラゾール環の3位或いは5位に(3−硫黄原子置換)フェニル基を有し、かつ1位の窒素原子に(ヘテロ)アリール基を有するピラゾール誘導体として、従来、例えば、ピラゾールの5位に(3−硫黄原子置換)フェニル基を有し、かつ1位にフェニル基を有するピラゾール誘導体が、医薬用の用途として知られている(例えば、特許文献1、2、3、4及び5参照)。しかしながら、農園芸用の有害生物防除剤としての用途は何ら記載されていない。
:US(米国特許)−6492411 :WO(国際公開)−2006/018082 :WO(国際公開)−2005/37271 :US(米国特許)−5466823 :US(米国特許)−5756529
本発明者らは、抵抗性害虫にも優れた防除活性を有する農園芸用殺虫剤を開発することを目指して、ピラゾール誘導体について鋭意研究を重ねた結果、ピラゾール環の3位あるいは5位に(3−硫黄原子置換)フェニル基を有し、かつ1位の窒素原子に(ヘテロ)アリールを有するピラゾール化合物が、有害生物、特に、農園芸有害生物であるナミハダニ、ミカンハダニ等のダニ類に対し、極めて優れた防除活性(殺ダニ活性)を有することを見出し、本発明を完成した。
本発明は、極めて優れた防除活性(殺ダニ活性)を有するN−(ヘテロ)アリールピラゾール化合物又はその塩、及びそれらを有効成分として含有する農薬組成物を提供することを目的とする。
本発明は、下記の一般式(I)
Figure 2008260706
[式中、
は、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子、C−Cシクロアルキル基及びシアノ基からなる群から選択される1−7個の置換基である。)又は置換されていてもよいC−Cアルケニル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)を表し、
Aは、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)、ハロゲン原子又はシアノ基を表し、
Xは、mが2又は3の整数を表す場合、同一又は異なってもよく、ハロゲン原子を表し、
mは、0乃至3の整数を表し、
nは、0又は1の整数を表し、
Qは、下記の一般式(Q−1)又は(Q−2):
Figure 2008260706
[式中、
及びRは、それぞれ独立して、置換されていてもよいC−C10アリール基[当該置換基は、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)、シアノ基及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)からなる群から選択される1〜5個の置換基である。]又は置換されていてもよく、ベンゼン環と縮環していてもよい、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選択される1−3個のヘテロ原子を含有する5−6員環へテロアリール基[当該置換基は、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)からなる群から選択される1〜3個の置換基である。]を表し、
及びRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子又は置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−9個の置換基である。)を表し、
及びRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−9個の置換基である。)、置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)又は置換されていてもよいC−Cアルキルチオ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)を表す。]
で表されるN−(ヘテロ)アリールピラゾール化合物又はその塩である。
なお、mが0の場合、(X)mは、水素原子を表す。
さらに、本発明は、一般式(I)で表されるN−(ヘテロ)アリールピラゾール化合物又はその塩を有効成分として含有する農薬組成物である。
また、明細書および添付の特許請求の範囲で用いられるように、単数形(英語における、「a」、「an」および「the」)は、他に、前後関係が、他を明確に指示していない限りは、複数形をも包含する。
本発明のN−(ヘテロ)アリールピラゾール化合物又はその塩は、例えば、半翅目害虫、鱗翅目害虫、鞘翅目害虫、双翅目害虫、膜翅目害虫、直翅目害虫、シロアリ目害虫、アザミウマ目害虫、ハダニ類、植物寄生性線虫類等の広範囲の害虫、特に、農園芸有害生物であるナミハダニ、ミカンハダニ等のダニ類に対して、優れた防除効果を示す。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、「置換されていてもよいC−Cアルキル基」、「置換されていてもよいC−Cアルコキシ基」、「置換されていてもよいC−Cアルキルチオ基」等の「C−Cアルキル部分」は、炭素数が1乃至6個である直鎖又は分岐鎖アルキル基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、2−メチルブチル基、1−メチルペンチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基又は1,1−ジメチルブチル基であり得、Rにおいては、好適には、炭素数が1乃至4個である直鎖又は分岐鎖アルキル基(C−C4アルキル基)であり、より好適には、炭素数が2乃至4個である直鎖又は分岐鎖アルキル基(C−C4アルキル基)であり、更により好適には、炭素数が2乃至3個である直鎖又は分岐鎖アルキル基(C−C3アルキル基)であり、最も好適には、エチル基であり、その他においては、好適には、炭素数が1乃至4個である直鎖又は分岐鎖アルキル基(C−C4アルキル基)であり、より好適には、炭素数が1乃至3個である直鎖又は分岐鎖アルキル基(C−C3アルキル基)であり、更により好適には、メチル基又はエチル基である。
本発明において、「置換されていてもよいC−Cアルケニル基」の「C−Cアルケニル部分」は、炭素数が2乃至6個である直鎖又は分枝鎖アルケニル基であり、例えば、エテニル基、2−プロペニル基、1−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル基、1−メチル−2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−ヘキセニル基又は2−ヘキセニル基であり得、好適には、炭素数が2乃至4個である直鎖又は分枝鎖アルケニル基であり、より好適には、炭素数が3又は4個である直鎖又は分枝鎖アルケニル基(C3−C4アルケニル基)であり、更により好適には、2−プロペニル基である。
本発明において、「ハロゲン原子」は、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり得、Aにおいては、好適には、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、より好適には、塩素原子又は臭素原子であり、その他においては、好適には、フッ素原子、塩素原子又は臭素原子であり、より好適には、フッ素原子又は塩素原子である。
本発明において、「C−Cシクロアルキル基」は、炭素数が3乃至6個の環状アルキル基であり、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基であり得、好適には、炭素数が3乃至5個の環状アルキル基であり、より好適には、シクロプロピル基である。
本発明において、「置換されていてもよいC−C10アリール基」等の「C−C10アリール部分」は、炭素数が6乃至10個のアリール基であり、例えば、フェニル基、インダニル基又はナフチル基であり得、好適には、フェニル基又はナフチル基であり、より好適には、フェニル基である。
本発明において、「置換されていてもよく、ベンゼン環と縮環していてもよい、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選択される1−3個のヘテロ原子を含有する5−6員環へテロアリール基」の「ベンゼン環と縮環していてもよい、5−6員環へテロアリール部分」は、例えば、ピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、ピラジニル基、キノキサリニル基、ピリミジニル基、キナゾリニル基、ピリダジニル基、フタラジニル基、フリル基、ベンゾフリル基、チエニル基、ベンゾチオフェニル基、ピロリル基、インドリル基、オキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、イソオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾピラゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基又はトリアゾリル基であり得、好適には、ベンゼン環と縮環していてもよい、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基であり、より好適には、ピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、ピラジニル基、キノキサリニル基、ピリミジニル基、キナゾリニル基、ピリダジニル基、フタラジニル基、フリル基、チエニル基、イソオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基であり、更により好適には、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基であり、更にまたより好適には、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基であり、特に好適には、ピリジル基、ピラジニル基又はピリミジニル基であり、最も好適には、ピリジル基である。
本発明において、Rの「置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子、C-Cシクロアルキル基及びシアノ基からなる群から選択される1−7個の置換基である。)」は、例えば、前記「C−Cアルキル基」、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、3−クロロプロピル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、ヘプタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、4−クロロブチル基、5−フルオロペンチル基、5-クロロペンチル基、6−フルオロへキシル基、6−クロロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、2−シクロプロピルエチル基、2−シクロブチルエチル基、2−シクロペンチルエチル基、2−シクロヘキシルエチル基、3−シクロプロピルプロピル基、3−シクロブチルプロピル基、4−シクロプロピルブチル基、4−シクロブチルブチル基、5−シクロプロピルペンチル基、5-シクロブチルペンチル基、6−シクロプロピルへキシル基、6−シクロブチルヘキシル基、シアノメチル基、2−シアノエチル基、3−シアノプロピル基、4−シアノブチル基、5−シアノペンチル基又は6−シアノ基であり得、好適には、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−7個のハロゲン原子、1個のC-Cシクロアルキル基又は1個のシアノ基である。)であり、より好適には、前記「C−Cアルキル基」、フルオロメチル基、クロロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、3−クロロプロピル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、ヘプタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、4−クロロブチル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、2−シクロプロピルエチル基、2−シクロブチルエチル基、シアノメチル基又は2−シアノエチル基であり、更により好適には、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−5個のフッ素原子、1個の塩素原子、1個のC-Cシクロアルキル基又は1個のシアノ基である。)であり、更にまたより好適には、エチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,3,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基又はシアノメチル基であり、特に好適は、プロピル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,3,3,3−テトラフルオロプロピル基又はシクロプロピルメチル基であり、最も好適には、プロピル基、2,2,2−トリフルオロエチル基又はシクロプロピルメチル基である。
本発明において、Rの「置換されていてもよいC−Cアルケニル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)」は、例えば、前記「C−Cアルケニル基」、2−フルオロエテニル基、2−クロロエテニル基、2−ブロモエテニル基、3−フルオロ−2−プロペニル基、2−クロロ−2−プロペニル基、3−クロロ−2−プロペニル基、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル基、3,3−ジクロロ−2−プロペニル基又は2,3,3−トリフルオロ−2−プロペニル基であり得、好適には、置換されていてもよいC−Cアルケニル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−2個の置換基である。)であり、より好適には、C−Cアルケニル基であり、最も好適には、2−プロペニル基である。
本発明において、A等の「置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)」は、例えば、前記「C−Cアルキル基」、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、3−クロロプロピル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、ヘプタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、4−クロロブチル基、5−フルオロペンチル基、5-クロロペンチル基、6−フルオロへキシル基又は6−クロロヘキシル基であり得、Aについては、好適には、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−5個の置換基である。)であり、より好適には、C−Cアルキル基、フルオロメチル基又はジフルオロメチル基であり、更により好適には、C−Cアルキル基、フルオロメチル基又はジフルオロメチル基であり、特に好適には、メチル基、エチル基又はジフルオロメチル基であり、最も好適には、メチル基であり、その他については、好適には、前記「C−Cアルキル基」、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基又は2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基であり、より好適には、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロメチル基、クロロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基又は2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基であり、更により好適には、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロメチル基、クロロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基又は3−フルオロプロピル基であり、特に好適には、メチル基、エチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基又は2,2,2−トリフルオロエチル基であり、最も好適には、メチル基、エチル基又はジフルオロメチル基である。
本発明において、R等の「置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)」は、例えば、前記「C−Cアルキル基」が酸素原子に結合した基(「C−Cアコキシ基」)、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、ブロモメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、2−ブロモエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、3−フルオロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2,3,3−トリフルオロプロポキシ、3,3,3−トリフルオロプロポキシ、2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ、ヘプタフルオロプロポキシ、4−フルオロブトキシ、4−クロロブトキシ、5−フルオロペンチオキシ、5-クロロペンチオキシ、6−フルオロへキシルオキシ又は6−クロロヘキシルオキシ基であり得、Rにおいては、好適には、「置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、1−7個のフッ素原子又は1個のハロゲン原子である。)」であり、より好適には、メトキシ基、エトキシ基、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基又はペンタフルオロエトキシ基であり、最も好適には、メトキシ基、エトキシ基、ジフルオロメトキシ基又はトリフルオロメトキシ基であり、R及びRについては、好適には、置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、1−7個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)であり、より好適には、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基又はペンタフルオロエトキシ基であり、特に好適には、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基又は2,2,2−トリフルオロエトキシ基であり、最も好適には、ジフルオロメトキシ基又は2,2,2−トリフルオロエトキシ基である。
本発明において、R及びRの「置換されていてもよいC−C10アリール基[当該置換基は、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)、シアノ基及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)からなる群から選択される1〜5個の置換基である。]」は、例えば、前記「C−C10アリール基」、フルオロフェニル基、ジフルオロフェニル基、トリフルオロフェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、トリクロロフェニル基、フルオロクロロフェニル基、ブロモフェニル基、ヨードフェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基、トリメチルフェニル基、エチルフェニル基、フルオロ(メチル)フェニル基、クロロ(メチル)フェニル基、ブロモ(メチル)フェニル基、(トリフルオロメチル)フェニル基、フルオロ(トリフルオロメチル)フェニル基、メトキシフェニル基、(ジフルオロメトキシ)フェニル基、(トリフルオロメトキシ)フェニル基、エトキシフェニル基、(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル基、フロポキシフェニル基、(3,3,3−トリフルロプロポキシ)フェニル基、フルオロインダニル基、クロロインダニル基、メチルインダニル基、メトキシインダニル基、フルオロナフチル基、ジフルオロナフチル基、クロロナフチル基、ジクロロナフチル基、ブロモナフチル基、ヨードナフチル基、メチルナフチル基、ジメチルナフチル、エチルナフチル基又はメトキシナフチル基であり得、好適には、置換されていてもよいフェニル基又はナフチル基[当該置換基は、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)、シアノ基及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)から選択される1〜3個の置換基である。]であり、より好適には、置換されていてもよいフェニル基[当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選ばれる1−3個の置換基である。)、シアノ基及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選ばれる1−3個の置換基である。)からなる群から選択される1〜3個の置換基である。]であり、更により好適には、置換されていてもよいフェニル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、シアノ基及びメトキシ基からなる群から選択される1〜2個の置換基である。)であり、更にまたより好適には、フェニル基、フルオロフェニル基、ジフルオロフェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ブロモフェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基、(トリフルオロメチル)フェニル基、(クロロ)(トリフルオロメチル)フェニル基、シアノフェニル基又はメトキシフェニル基であり、特に好適には、フェニル基、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、メチルフェニル基、(トリフルオロメチル)フェニル基、シアノフェニル基又はメトキシフェニル基であり、最も好適には、フェニル基、クロロフェニル基又は(トリフルオロメチル)フェニル基(特に、フェニル基又はクロロフェニル基)である。
本発明において、R及びRの「置換されていてもよく、ベンゼン環と縮環していてもよい、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選択される1−3個のヘテロ原子を含有する5−6員環へテロアリール基[当該置換基は、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)からなる群から選択される1〜3個の置換基である。]」は、例えば、前記「ベンゼン環と縮環していてもよい、5−6員環へテロアリール基」、クロロフリル基、メチルフリル基、トリフルオロメチルフリル基、メトキシフリル基、トリフルオロメトキシフリル基、クロロチエニル基、メチルチエニル基、トリフルオロメチルチエニル基、メトキシチェニル基、トリフルオロメトキシチエニル基、メチルピロリル基、クロロオキサゾリル基、メチルオキサゾリル基、トリフルオロメチルオキサゾリル基、メトキシオキサゾリル基、トリフルオロメトキシオキサゾリル基、メチルイソオキサゾリル基、トリフルオロメチルイソオキサゾリル基、エチルイソオキサゾリル基、クロロイソオキサゾリル基、メトキシイソオキサゾリル基、トリフロオロメトキシイソオキサゾリル基、メチルチアゾリル基、トリフルオロメチルチアゾリル基、エチルチアゾリル基、クロロチアゾリル基、メトキシチアゾリル基、トリフルオロメトキシチアゾリル基、クロロイソチアゾリル基、メチルイソチアゾリル基、クロロイミダゾリル基、メチルイミダゾリル基、ジメチルピラゾリル基、N−メチル−クロロピラゾリル基、N−メチル−フルオロピラゾリル基、クロロオキサジアゾリル基、メチルオキサジアゾリル基、エチルオキサジアゾリル基、クロロチアジアゾリル基、メチルチアジアゾリル基、エチルチアジアゾリル基、メチルトリアゾリル基、クロロトリアゾリル基、フルオロピリジル基、クロロピリジル基、ブロモピリジル基、メチルピリジル基、トリフルオロメチルピリジル基、エチルピリジル基、メトキシピリジル基、トリフルオロメトキシピリジル基、クロロピラジニル基、メチルピラジニル基、メトキシピラジニル基、クロロピリミジニル基、メチルピリミジニル基、メトキシピリミジニル基、クロロピリダジニル基、メチルピリダジニル基又はメトキシピリダジニル基であり得、好適には、置換されていてもよく、ベンゼン環と縮環していてもよい、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基[当該置換基は、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−3個の置換基である。)及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−3個の置換基である。)からなる群から選択される1〜3個の置換基である。]であり、より好適には、置換されていてもよい、ピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、ピラジニル基、キノキサリニル基、ピリミジニル基、キナゾリニル基、ピリダジニル基、フタラジル基、フリル基、チエニル基、イソオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基[当該置換基は、ピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、ピラジニル基、キノキサリニル基、ピリミジニル基、キナゾリニル基、ピリダジニル基、フタラジル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基又はベンゾピラゾリル基については、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C−Cアルキル基(当該置換基は、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選択される1−3個の置換基である。)及びC−Cアルコキシ基からなる群から選択される1−3個の置換基であり、その他については、塩素原子、臭素原子、メチル基及びメトキシ基からなる群から選択される1−2個の置換基である。]であり、更により好適には、ピリジル基、クロロピリジル基、ブロモピリジル基、メチルピリジル基、トリフルオロメチルピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基であり、更にまたより好適には、ピリジル基、クロロピリジル基、ブロモピリジル基、メチルピリジル基、トリフルオロメチルピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基であり、特に好適には、ピリジル基、クロロピリジル基、トリフルオロメチルピリジル基、ピラジニル基又はピリミジニル基であり、最も好適には、ピリジル基、クロロピリジル基、ピラジニル基又はピリミジニル基である。
本発明において、R、R、R、R等の「置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−9個の置換基である。)」は、例えば、前記「C−Cアルキル基」、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、3−クロロプロピル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、4−クロロブチル基、ノナフルオロブチル基、5−フルオロペンチル基、5-クロロペンチル基、6−フルオロへキシル基又は6−クロロヘキシル基であり得、好適には、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−9個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)であり、より好適には、前記「C−Cアルキル基」、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基又はノナフルオロブチル基であり、R及びRについては、更により好適には、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基又は2,2,2−トリフルオロエチル基であり、特に好適には、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基又はトリフルオロメチル基であり、最も好適には、メチル基、エチル基又はジフルオロメチル基であり、R及びRについては、更により好適には、C−Cアルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基又はノナフルオロブチル基であり、更にまたより好適には、メチル基、エチル基、プロピル基、t−ブチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基又はノナフルオロブチル基であり、特に好適には、メチル基、エチル基、t−ブチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基又はヘプタフルオロプロピル基であり、最も好適には、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基又はヘプタフルオロプロピル基である。
本発明において、R及びRの「置換されていてもよいC−Cアルキルチオ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)」は、例えば、前記「C−Cアルキル基」が硫黄原子に結合した基(「C−Cアルキルチオ基」)、フルオロメチルチオ、クロロメチルチオ、ブロモメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、2−フルオロエチルチオ、2−クロロエチルチオ、2−ブロモエチルチオ、2,2,2−トリフルオロエチルチオ、ペンタフルオロエチルチオ、3−フルオロプロピルチオ、3−クロロプロピルチオ、2,3,3−トリフルオロプロピルチオ、3,3,3−トリフルオロプロピルチオ、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルチオ、ヘプタフルオロプロピルチオ、4−フルオロブチルチオ、4−クロロブチルチオ、5−フルオロペンチルチオ、5-クロロペンチルチオ、6−フルオロへキシルチオ又は6−クロロヘキシルチオ基であり得、好適には、置換されていてもよいC−Cアルキルチオ基(当該置換基は、1−7個の弗素原子又は1個の塩素原子である。)であり、より好適には、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、フルオロメチルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基又はペンタフルオロエチルチオ基であり、更により好適には、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基又は2,2,2−トリフルオロエチルチオ基であり、最も好適には、ジフルオロメチルチオ基又は2,2,2−トリフルオロエチルチオ基である。
本発明の化合物(I)は、酸性物質又は塩基性物質とともに塩を形成してもよく、分子中に解離性のプロトン(酸性基)がある場合には、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニア塩等にすることができ、又、分子中に塩基性(例えば、ピリジル基等)がある場合には、例えば、硫酸塩、塩酸塩、リン酸塩等にすることができる。それらの塩は、殺虫組成物などの農薬成分として使用できる限り、本発明に包含される。
本発明において、アルカリ金属塩は、例えば、リチウム塩、ナトリウム塩又はカリウム塩であり得、好適には、ナトリウム塩又はカリウム塩である。
本発明において、アルカリ土類金属塩は、例えば、カルシウム塩又はマグネシウム塩であり得、好適には、カルシウム塩である。
本発明化合物の水和物も、本発明に包含されるものである。
本発明の一般式(I)において、
は、(1a)好適には、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−7個のハロゲン原子、1個のC-Cシクロアルキル基又は1個のシアノ基である。)又は置換されていてもよいC−Cアルケニル基(当該置換基は、1−2個のハロゲン原子である。)であり、
(1b)より好適には、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−5個のフッ素原子、1個の塩素原子、1個のC-Cシクロアルキル基又は1個のシアノ基である。)又はC−Cアルケニル基であり、
(1c)更により好適には、1−5個のフッ素原子で置換されていてもいてもよいC−Cアルキル基、C−Cシクロアルキル基若しくはシアノ基で置換されたC−Cアルキル基又はC−Cアルケニル基であり、
(1d)更にまたより好適には、エチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,3,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シアノメチル基又は2−プロペニル基であり、
(1e)特に好適には、プロピル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,3,3,3−テトラフルオロプロピル基又はシクロプロピルメチル基であり、
(1f)最も好適には、プロピル基、2,2,2−トリフルオロエチル基又はシクロプロピルメチル基であり、
Aは、(2a)好適には、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−5個のハロゲン原子である。)、ハロゲン原子又はシアノ基であり、
(2b)より好適には、C−Cアルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、ハロゲン原子又はシアノ基であり、
(2c)更により好適には、C−Cアルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子又はシアノ基であり、
(2d)特に好適には、メチル基、エチル基、ジフルオロメチル基、塩素原子、臭素原子又はシアノ基であり、
(2e)最も好適には、メチル基、塩素原子、臭素原子又はシアノ基であり、
Xは、(3a)好適には、フッ素原子又は塩素原子であり、
(3b)より好適には、フッ素原子であり、
mは、(4a)好適には、0乃至2の整数であり、
(4b)より好適には、0又は1の整数であり、
nは、(5a)好適には、0の整数であり、
Qは、(6a)好適には、式(Q−1)で表される基であり、
及びRは、(7a)好適には、置換されていてもよい、フェニル基又はナフチル基[当該置換基は、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)、シアノ基及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)から選択される1〜3個の置換基である。]又は置換されていてもよく、ベンゼン環と縮環していてもよい、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基[当該置換基は、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−3個の置換基である。)及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−3個の置換基である。)からなる群から選択される1〜3個の置換基である。]であり、
(7b)より好適には、置換されていてもよいフェニル基[当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選ばれる1−3個の置換基である。)、シアノ基及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選ばれる1−3個の置換基である。)からなる群から選択される1〜3個の置換基である。]又は置換されていてもよい、ピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、ピラジニル基、キノキサリニル基、ピリミジニル基、キナゾリニル基、ピリダジニル基、フタラジル基、フリル基、チエニル基、イソオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基[当該置換基は、ピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、ピラジニル基、キノキサリニル基、ピリミジニル基、キナゾリニル基、ピリダジニル基、フタラジル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基又はベンゾピラゾリル基については、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、C−Cアルキル基(当該置換基は、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選択される1−3個の置換基である。)及びC−Cアルコキシ基からなる群から選択される1−3個の置換基であり、その他については、塩素原子、臭素原子、メチル基及びメトキシ基からなる群から選択される1−2個の置換基である。]であり、
(7c)更により好適には、置換されていてもよいフェニル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、シアノ基及びメトキシ基からなる群から選択される1〜2個の置換基である。)、ピリジル基、クロロピリジル基、ブロモピリジル基、メチルピリジル基、トリフルオロメチルピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基であり、
(7d)更にまたより好適には、フェニル基、フルオロフェニル基、ジフルオロフェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ブロモフェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基、(トリフルオロメチル)フェニル基、(クロロ)(トリフルオロメチル)フェニル基、シアノフェニル基,メトキシフェニル基、ピリジル基、クロロピリジル基、ブロモピリジル基、メチルピリジル基、トリフルオロメチルピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基であり、
(7e)特に好適には、フェニル基、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、メチルフェニル基、(トリフルオロメチル)フェニル基、シアノフェニル基,メトキシフェニル基,ピリジル基、クロロピリジル基、トリフルオロメチルピリジル基、ピラジニル基又はピリミジニル基であり、
(7f)最も好適には、フェニル基、クロロフェニル基、ピリジル基、クロロピリジル基、ピラジニル基又はピリミジニル基であり、
及びRは、(8a)好適には、水素原子、ハロゲン原子又は置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−9個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)であり、
(8b)より好適には、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基又はトリフルオロメチル基であり、
(8c)更により好適には、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基又はジフルオロメチル基であり、
(8d)特に好適には、水素原子、フッ素原子、塩素原子又はメチル基であり、
及びRは、(9a)好適には、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−9個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)、置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、1−7個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)又は置換されていてもよいC−Cアルキルチオ基(当該置換基は、1−7個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)であり、
(9b)より好適には、水素原子、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、ノナフルオロブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、フルオロトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、フルオロメチルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基又はペンタフルオロエチルチオ基であり、
(9c)更により好適には、メチル基、エチル基、プロピル基、t−ブチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、ノナフルオロブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基又は2,2,2−トリフルオロエチルチオ基であり、
(9d)特に好適には、メチル基、エチル基、t−ブチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ジフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、ジフルオロメチルチオ基又は2,2,2−トリフルオロエチルチオ基であり、
(9e)最も好適には、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ジフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、ジフルオロメチルチオ基又は2,2,2−トリフルオロエチルチオ基である。
また、Rを(1a)−(1f)から選択し、Aを(2a)−(2e)から選択し、Xを(3a)−(3b)から選択し、mを(4a)−(4b)から選択し、nを(5a)から選択し(又は選択せず)、Qを(6a)から選択し(又は選択せず)、R及びRを(7a)−(7f)から選択し、R及びRを(8a)−(8d)から選択し、R及びRを(9a)−(9e)から選択し、これらを任意に組み合わせて得られる化合物も好適であり、例えば、以下のものを挙げることができる。
(A)Rが、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−7個のハロゲン原子、1個のC-Cシクロアルキル基又は1個のシアノ基である。)又は置換されていてもよいC−Cアルケニル基(当該置換基は、1−2個のハロゲン原子である。)であり、
Aが、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−5個のハロゲン原子である。)、ハロゲン原子又はシアノ基であり、
Xが、フッ素原子又は塩素原子であり、
mが、0乃至2の整数であり、
nが、0又は1の整数であり、
Qが、式(Q−1)又は(Q−2)で表される基であり、
及びRが、置換されていてもよい、フェニル基又はナフチル基[当該置換基は、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)、シアノ基及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)から選択される1〜3個の置換基である。]又は置換されていてもよく、ベンゼン環と縮環していてもよい、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基[当該置換基は、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−3個の置換基である。)及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−3個の置換基である。)からなる群から選択される1〜3個の置換基である。]であり、
及びRが、水素原子、ハロゲン原子又は置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−9個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)であり、
及びRが、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−9個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)、置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、1−7個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)又は置換されていてもよいC−Cアルキルチオ基(当該置換基は、1−7個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)である化合物、
(B)Rが、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−5個のフッ素原子、1個の塩素原子、1個のC-Cシクロアルキル基又は1個のシアノ基である。)又はC−Cアルケニル基であり、
Aが、C−Cアルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、ハロゲン原子又はシアノ基であり、
Xが、フッ素原子又は塩素原子であり、
mが、0乃至2の整数であり、
nが、0又は1の整数であり、
Qが、式(Q−1)又は(Q−2)で表される基であり、
及びRが、置換されていてもよいフェニル基[当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選ばれる1−3個の置換基である。),シアノ基及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選ばれる1−3個の置換基である。)からなる群から選択される1〜3個の置換基である。]又は置換されていてもよい、ピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、ピラジニル基、キノキサリニル基、ピリミジニル基、キナゾリニル基、ピリダジニル基、フタラジル基、フリル基、チエニル基、イソオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基[当該置換基は、ピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、ピラジニル基、キノキサニル基、ピリミジニル基、キナゾリニル基、ピリダジニル基、フタラジニル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基又はベンゾピラゾリル基については、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選択される1−3個の置換基である。)及びC−Cアルコキシ基からなる群から選択される1−3個の置換基であり、その他については、塩素原子、臭素原子、メチル基及びメトキシ基からなる群から選択される1−2個の置換基である。]であり、
及びRが、水素原子、ハロゲン原子又は置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−9個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)であり、
及びRが、水素原子、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、ノナフルオロブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、フルオロメチルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基又はペンタフルオロエチルチオ基である化合物、
(C)Rが、エチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,3,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シアノメチル基又は2−プロペニル基であり、
Aが、C−Cアルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子又はシアノ基であり、
Xが、フッ素原子又は塩素原子であり、
mが、0乃至2の整数であり、
nが、0又は1の整数であり、
Qが、式(Q−1)又は(Q−2)で表される基であり、
及びRが、置換されていてもよいフェニル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、シアノ基及びメトキシ基からなる群から選択される1〜2個の置換基である。)、ピリジル基、クロロピリジル基、ブロモピリジル基、メチルピリジル基、トリフルオロメチルピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基であり、
及びRが、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基又はトリフルオロメチル基であり、
及びRが、メチル基、エチル基、プロピル基、t−ブチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、ノナフルオロブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基又は2,2,2−トリフルオロエチルチオ基である化合物、
(D)Rが、プロピル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,3,3,3−テトラフルオロプロピル基又はシクロプロピルメチル基であり、
Aが、メチル基、エチル基、ジフルオロメチル基、塩素原子、臭素原子又はシアノ基であり、
Xが、フッ素原子であり、
mが、0又は1の整数であり、
nが、0又は1の整数であり、
Qが、式(Q−1)又は(Q−2)で表される基であり、
及びRが、フェニル基、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、メチルフェニル基、(トリフルオロメチル)フェニル基、シアノフェニル基,メトキシフェニル基,ピリジル基、クロロピリジル基、トリフルオロメチルピリジル基、ピラジニル基又はピリミジニル基であり、
及びRが、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基又はジフルオロメチル基であり、
及びRが、メチル基、エチル基、t−ブチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ジフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、ジフルオロメチルチオ基又は2,2,2−トリフルオロエチルチオ基である化合物、又は
(E)Rが、プロピル基、2,2,2−トリフルオロエチル基又はシクロプロピルメチル基であり、
Aが、メチル基、塩素原子、臭素原子又はシアノ基であり、
Xが、フッ素原子であり、
mが、0又は1の整数であり、
nが、0又は1の整数であり、
Qが、式(Q−1)で表される基であり、
が、フェニル基、クロロフェニル基、ピリジル基、クロロピリジル基、ピラジニル基又はピリミジニル基であり、
が、水素原子、フッ素原子、塩素原子又はメチル基であり、
が、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ジフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、ジフルオロメチルチオ基又は2,2,2−トリフルオロエチルチオ基である化合物。
本発明の代表化合物を下記の表に例示するが、本発明はこれらの化合物に限定されるものではない。
なお、下記の表において、「Me」はメチル基を、「Et」はエチル基を、「Pr」はプロピル基を、「cPr」はシクロプロピル基を、「Ph」はフェニル基を、「Py」はピリジル基を、「Pyrm」はピリミジル基を、「Pyrz」はピラジル基を、「Pyrdz」はピリダジル基を、「Thiz」はチアゾリル基を、「Pyrzl」はピラゾリル基をそれぞれ示す。
Figure 2008260706
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上記の例示化合物中、好適な化合物は、
化合物番号1−1の化合物:5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−1−フェニル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール
化合物番号1−2の化合物:1−(2−クロロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール
化合物番号1−5の化合物:1−(2−ブロモフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール
化合物番号1−8の化合物:1−(2−メチルフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール
化合物番号1−14の化合物:1−(2−メトキシフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール
化合物番号1−17の化合物:5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール
化合物番号1−21の化合物:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール
化合物番号1−23の化合物:1−(2,5−ジクロロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール
化合物番号1−33の化合物:3−クロロ−2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン
化合物番号1−34の化合物:3−クロロ−2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)スルフィニルフェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン
化合物番号1−35の化合物:4−[1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]ベンゾニトリル
化合物番号1−36の化合物:2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピリジン
化合物番号1−38の化合物:2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H-ピラゾール−1−イル]ピリジン
化合物番号1−229の化合物:4−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン
化合物番号1−245の化合物:2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリミジン
化合物番号1−277の化合物:2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピラジン
化合物番号2−37の化合物:2−[3−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピリジン又は
化合物番号2−55の化合物:2−[3−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)−1H-ピラゾール−1−イル]ピリジン
である。
本発明のN−(ヘテロ)アリールピラゾール化合物は、以下の記載する工程A、B及びCによって製造することができる。
(工程A)
工程Aは、工程A−1〜A−3からなり、本発明の化合物(I)において、nが0である化合物(Ia)及びnが1である化合物(Ib)を製造する工程である。
Figure 2008260706
上記式中、R、A、X、m及びQは、前記と同意義を表し、Yは、ハロゲン原子を表し、Yは、ハロゲン原子を表し、Rは、同一又は異なって、水素原子又はC−Cアルキル基を表すか、又は2個のRが一緒になって、式、−CHCH−、−C(CH−C(CH−又は―CHCHCH−を有する基を形成する。
また、Yが、臭素原子又は沃素原子の場合、Xは、好適には、弗素原子又は塩素原子を表す。
工程A−1は、塩基及び溶媒存在下、一般式(II)で表される化合物を、一般式(IV)で表される化合物と反応させ、一般式(III)で表される化合物を製造する工程である。
使用される塩基は、通常pH8以上を示す塩基であれば特に限定されなく、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩類;水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類;又はメチルリチウム、ブチルリチウム、メチルマグネシウムブロミド、リチウムジイソプロピルアミド等の有機金属類であり得、好適には、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属重炭酸塩類、アルカリ金属水素化物又はアルカリ金属アルコキシド類であり、より好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は水素化ナトリウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定されなく、例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド類;塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類;又はヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;或はこれらの混合溶媒であり得、好適には、エーテル類、ニトリル類又はアミド類であり、より好適には、テトラヒドロフラン、アセトニトリル又はN,N−ジメチルホルムアミドである。
用いられる溶媒の量は、化合物(II)1molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好適には、1.0〜10リットルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還流温度であり、好適には、0〜100℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時間であり、好適には、10分間〜24時間であり、より好適には、15分間〜10時間である。
本工程に使用される化合物(II)は、市販品であるか、既知の方法(例えば、J. Heterocycl. Chem., 1991, 28, 1357-1364等に記載の方法)に従って製造される。
本工程に使用される化合物(IV)は、市販品として入手可能である。
工程A−2は、遷移金属触媒、塩基及び溶媒存在下、化合物(III)を、一般式(V)で表される化合物と反応させ、本発明の化合物(I)において、nが0である化合物(Ia)を製造する工程である。
使用される遷移金属触媒は、例えば、パラジウムカーボン、酢酸パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム等のパラジウム化合物類であり得、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム又はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムであり、より好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムである。
使用される塩基は、通常pH8以上を示す塩基であれば特に限定はされなく、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類;又は炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩類であり得、好適には、アルカリ金属炭酸塩類又はアルカリ金属重炭酸塩類であり、より好適には、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はされなく、例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;又はベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;或はこれらの混合溶媒であり得、好適には、アルコール類、芳香族炭化水素類又はエーテル類或はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒であり、より好適には、エタノール、トルエン、ジメトキシエタン又はジオキサン或はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒であり、最も好適には、ジオキサンと水との混合溶媒である。
用いられる遷移金属触媒の量は、化合物(III)1molに対し、通常、0.01〜1.0molであり、好適には、0.05〜0.1molである。
用いられる塩基の量は、化合物(III)1molに対し、通常、1.0〜10molであり、好適には、1.0〜5molである。
用いられる溶媒の量は、化合物(III)1molに対し、通常、0.1〜20リットルであり、好適には、1.0〜10リットルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還流温度であり、好適には、0〜200℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度等により異なるが、通常、5分間〜48時間であり、好適には、10分間〜24時間である。
また、本工程は、マイクロ波の照射において、好適に行われる。
本工程に使用される化合物(V)は、市販品であるか、既知の方法(例えば、EP 1108720; 2001、WO 200512254; 2005、J. Heterocycl. Chem., 2004, 41, 931-940等に記載の方法)に従って製造される。
工程A−3は、溶媒存在下、化合物(Ia)を酸化剤と反応させ、本発明の化合物(I)において、nが1である化合物(Ib)を製造する工程である。
使用される酸化剤は、例えば、過酸化水素、m−クロロ過安息香酸、過ヨウ素酸ナトリウム、オキソン(OXONE,E.I.DuPont社商品名:ペルオキソ硫酸水素カリウム含有物)又はジ亜塩素酸ナトリウムであり得、好適には、m−クロロ過安息香酸又は過酸化水素であり、より好適には、m−クロロ過安息香酸である。ここで、場合により、触媒(例えば、タングステン酸ナトリウム)を添加してもよい。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はされなく、例えば、水;酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸類;ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド類;塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;又はヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;或はこれらの混合溶媒であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、塩化メチレンである。
用いられる酸化剤の量は、化合物(Ia)1molに対し、通常、0.7〜2.0molであり、好適には、0.9〜1.2molである。
用いられる触媒の量は、化合物(Ia)1molに対し、通常、0.01〜1.0molであり、好適には、0.2molである。
用いられる溶媒の量は、化合物(Ia)1molに対し、通常、0.1〜20リットルであり、好適には、1.0〜10リットルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還流温度であり、好適には、0〜100℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時間であり、好適には、30分間〜24時間である。
上記工程で得られた目的物は、常法により、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物中に目的物が結晶として析出する場合、目的物を濾取することにより、反応混合物が不溶物を含む場合は、適宜、不溶物を濾去し、反応混合物が酸性又はアルカリ性の場合は、適宜、中和して、溶媒を減圧で留去することにより、又は、反応混合物又は上記の溶媒を減圧で留去したものに水を加え、水不混和性有機溶媒で抽出し、抽出液を乾燥し、抽出溶媒を減圧で留去することにより、目的物を得ることができる。また、必要に応じて、常法、例えば、再結晶法、カラムクロマトグラフィー等を用いて、目的物をさらに精製することができる。
(工程B)
工程Bは、工程B−1〜B−8からなり、本発明の化合物(I)において、nが0である化合物(Ia)を別途に製造する工程である。
Figure 2008260706
上記式中、R、A、Q、X、m、R、R、R、R及びYは、前記と同意義を表し、Yは、ハロゲン原子を表し、Yは、ハロゲン原子(好適には、塩素原子又は臭素原子)を表し、Rは、C−Cアルキル基を表し、R10は、C−Cアルキル基を表し、Mは、アルカリ金属(好適には、ナトリウム又はカリウム)を表す。
工程B−1は、一般式(VI)を有する化合物のニトロ基を還元し、一般式(VII)を有するアミン化合物を製造する工程である。
本工程は、例えば、接触還元触媒(例えば、パラジウムカーボン等)存在下、水素添加する方法、濃塩酸存在下、塩化第一スズを用いる方法又は金属紛(例えば、鉄紛等)−塩化アンモニウムを用いる方法のような、通常、ニトロ基をアミノ基に還元する際の常法(例えば、J. Am. Chem.Soc., 1961, 83, 2489-2493、WO-2005/023807に記載の方法)に従って行うことができるが、好適には、金属紛(例えば、鉄紛等)−塩化アンモニウムを用いる方法である。
本工程は、溶媒の存在下又は非存在下(好適には、溶媒の存在下)で行われる。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はされなく、例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;又はジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド類あり、好適には、水、アルコール類又はエーテル類であり、より好適には、水、メタノール又はエタノールである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、−90℃〜反応系における還流温度であり、好適には、0〜100℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度等により異なるが、通常、5分間〜24時間であり、好適には、30分間〜12時間である。
本工程に使用される化合物(VI)は、市販品として入手可能である。
工程B−2は、化合物(VII)のアミノ基をジアゾニウム塩とした後、一般式(VIII)で表される化合物を反応させ、一般式(IX)で表される化合物を製造する工程である。
本工程は、例えば、亜硝酸、亜硝酸塩(例えば、亜硝酸ナトリウム等)又は亜硝酸アルキルエステルを用いる方法のような通常アミノ基をジアゾニウム塩にする際の常法に従って、反応を行い、次いで、得られたジアゾニウム塩をキサントゲン酸塩(VIII)と反応させることにより行うことができる。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はされなく、例えば、水又はアセトニトリル等のニトリル類であり得、好適には、水又はアセトニトリルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、−70℃〜反応系における還流温度であり、好適には、−20〜120℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度等により異なるが、通常、10分間〜24時間であり、好適には、30分間〜12時間である。
工程B−3は、化合物(IX)を塩基及び溶媒の存在下、加水分解し、化合物(X)を製造する工程である。
使用される塩基は、通常pH8以上を示す塩基であれば特に限定はされなく、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;又は水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物類であり得、好適には、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はされなく、例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類;又はジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;或はこれらの混合溶媒であり得、好適には、水又はアルコール類及び水の混合溶媒であり、より好適には、水又はメタノール若しくはエタノール及び水の混合溶媒である。
用いられる塩基の量は、化合物(IX)1molに対し、通常、1.0〜10molであり、好適には、1.0〜3.0molである。
用いられる溶媒の量は、化合物(IX)1molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好適には、1.0〜10リットルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還流温度であり、好適には、0〜120℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度等により異なるが、通常、10分間〜48時間であり、好適には、30分間〜24時間である。
工程B−4は、塩基及び溶媒存在下、化合物(X)を、一般式(XI)で表される化合物と反応させ、化合物(XII)を製造する工程である。
使用される塩基は、通常pH8以上を示す塩基であれば特に限定はされなく、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩類;水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類;又はメチルリチウム、ブチルリチウム、メチルマグネシウムブロミド、リチウムジイソプロピルアミド等の有機金属類であり得、好適には、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属重炭酸塩類、アルカリ金属水素化物又はアルカリ金属アルコキシドであり、より好適には、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム又は水素化ナトリウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はされなく、例えば、水;ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド類;塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;又はヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等のような脂肪族炭化水素類;或はこれらの混合溶媒であり得、好適には、水、エーテル類、ハロゲン化炭化水素類、脂肪族炭化水素類又は芳香族炭化水素類或はこれらの混合溶媒であり、より好適には、水、テトラヒドロフラン、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド又はアセトニトリル或はこれらの混合溶媒である。
用いられる塩基の量は、化合物(X)1molに対し、通常、1.0〜10molであり、好適には、1.0〜3.0molである。
用いられる溶媒の量は、化合物(X)1molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好適には、1.0〜10リットルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還流温度であり、好適には、0〜100℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時間であり、好適には、10分間〜24時間である。
工程B−5は、遷移金属触媒、塩基及び溶媒存在下、化合物(XII)を、一般式(XIII)で表される化合物と反応させ、一般式(XIV)で表される化合物を製造する工程である。
使用される遷移金属触媒は、例えば、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム(II)ジクロロメタンコンプレックス(1:1)、パラジウムカーボン、酢酸パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム等のパラジウム化合物類であり得、好適には、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム(II)ジクロロメタンコンプレックス(1:1)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム又はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムであり、より好適には、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム(II)ジクロロメタンコンプレックス(1:1)である。
使用される塩基は、通常pH8以上を示す塩基であれば特に限定はされなく、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類;又は炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩類;又は酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等のアルカリ金属酢酸塩類であり得、好適には、アルカリ金属酢酸塩類、アルカリ金属炭酸塩類又はアルカリ金属重炭酸塩類であり、より好適には、酢酸ナトリウム又は酢酸カリウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はされなく、例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;又はベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;又はジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド類;或はこれらの混合溶媒であり得、好適には、スルホキシド類であり、より好適には、ジメチルスルホキシドである。
用いられる遷移金属触媒の量は、化合物(XII)1molに対し、通常、0.01〜1.0molであり、好適には、0.05〜0.1molである。
用いられる塩基の量は、化合物(XII)1molに対し、通常、1.0〜10molであり、好適には、1.0〜5molである。
用いられる溶媒の量は、化合物(XII)1molに対し、通常、0.1〜20リットルであり、好適には、1.0〜10リットルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還流温度であり、好適には、0〜100℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度等により異なるが、通常、10分間〜48時間であり、好適には、30分間〜24時間である。
本工程に使用される化合物(XIII)は、市販品として入手可能である。
工程B−6は、溶媒存在下、一般式(XV)で表される化合物を、一般式(XVI)で表される化合物と反応させ、化合物(XVII)を製造する工程である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はされなく、例えば、水;酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド類;塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;又はヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;或はこれらの混合溶媒であり得、好適には、水、カルボン酸類、アルコール類又は芳香族炭化水素類或はこれらの混合溶媒であり、より好適には、水、酢酸、メタノール、エタノール又はトルエン或はこれらの混合溶媒である。
用いられる溶媒の量は、化合物(XV)1molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好適には、1.0〜10リットルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還流温度であり、好適には、50〜150℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度等により異なるが、通常、10分間〜48時間であり、好適には、20分間〜24時間であり、より好適には、1時間〜10時間である。
本工程に使用される化合物(XV)及び(XVI)は、市販品として入手可能である。
工程B−7は、溶媒存在下もしくは非存在下、化合物(XVII)をハロゲン化剤と反応させ、化合物(XVIII)を製造する工程である。
使用されるハロゲン化剤は、ピラゾール環に結合したヒドロキシ基をハロゲン置換するものであれば特に限定はされなく、例えば、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン、オキシヨウ化リン、五塩化リン、五臭化リン等のハロゲン化リン化合物;(クロロメチレン)ジメチルアンモニウムクロリド(ビールスマイヤー試薬);四塩化炭素−トリフェニンホスフィン;塩化チオニル;塩化スルフリル;ベンゼンスルホニルクロリド、パラトルエンスルホニルクロリド等のスルホン酸ハライド化合物;又はホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン等のホスゲン化合物であり得、好適には、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン、五塩化リン、五臭化リン、(クロロメチレン)ジメチルアンモニウムクロリド(ビールスマイヤー試薬)、塩化チオニル、塩化スルフリル、ベンゼンスルホニルクロリド、パラトルエンスルホニルクロリド又はホスゲンであり、より好適には、オキシ塩化リン又はオキシ臭化リンである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はされなく、例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類;塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;又はヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;或はこれらの混合溶媒であり得、好適には、ニトリル類又は芳香族炭化水素類であり、アセトニトリル、キシレン又はトルエンである。
また、ハロゲン化剤が液体である場合は、溶媒を兼ねて、大過剰のハロゲン化剤を使用することもできる。
用いられる溶媒の量は、化合物(XVII)1molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好適には、1.0〜10リットルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、室温〜200℃であり、好適には、50〜200℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度等により異なるが、通常、3分間〜48時間であり、好適には、5分間〜24時間であり、より好適には、10分間〜12時間である。
また、本工程は、マイクロ波の照射下にも、好適に行われる。
工程B−8は、遷移金属触媒、塩基及び溶媒存在下、化合物(XVIII)を、化合物(XIV)と反応させ、本発明の化合物(I)において、nが0である化合物(Ia)を製造する工程である。
使用される遷移金属触媒は、例えば、パラジウムカーボン、酢酸パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム等のパラジウム化合物類であり得、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム又はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムであり、より好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムである。
使用される塩基は、通常pH8以上を示す塩基であれば特に限定はされなく、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類;又は炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩類であり得、好適には、アルカリ金属炭酸塩類又はアルカリ金属重炭酸塩類であり、より好適には、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はされなく、例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;又はベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;或はこれらの混合溶媒であり得、好適には、アルコール類、エーテル類又は芳香族炭化水素類或はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒であり、より好適には、エタノール、トルエン、ジオキサン又はジメトキシエタン或はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒である。
用いられる遷移金属触媒の量は、化合物(XVIII)1molに対し、通常、0.01〜1.0molであり、好適には、0.05〜0.1molである。
用いられる塩基の量は、化合物(XVIII)1molに対し、通常、1.0〜10molであり、好適には、1.0〜5molである。
用いられる溶媒の量は、化合物(XVIII)1molに対し、通常、0.1〜20リットルであり、好適には、1.0〜10リットルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還流温度であり、好適には、0〜200℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度等により異なるが、通常、5分間〜48時間であり、好適には、10分間〜24時間である。
また、本工程は、マイクロ波の照射下にも、好適に行われる。
上記工程で得られた目的物は、常法により、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物中に目的物が結晶として析出する場合、目的物を濾取することにより、反応混合物が不溶物を含む場合は、適宜、不溶物を濾去し、反応混合物が酸性又はアルカリ性の場合は、適宜、中和して、溶媒を減圧で留去することにより、又は、反応混合物又は上記の溶媒を減圧で留去したものに水を加え、水不混和性有機溶媒で抽出し、抽出液を乾燥し、抽出溶媒を減圧で留去することにより、目的物を得ることができる。また、必要に応じて、常法、例えば、再結晶法、カラムクロマトグラフィー等を用いて、目的物をさらに精製することができる。
(工程C)
工程Cは、工程C−1〜C−4からなり、本発明の化合物(I)において、Qが、後述する、式Qaを表す基である化合物(Ic)を製造する工程である。
Figure 2008260706
上記式中、R、A、X、m、R及びYは、前記と同意義を表し、R3aは、ハロゲン原子を除くR3と同意義を表し、R4aは、ハロゲン原子を除くRと同意義を表し、Qaは、式(Qa−1)又は(Qa−2)
Figure 2008260706
(式中、R、R3a及びR4aは、前記と同意義を表し、R、R6a及びR7aは、それぞれ、R、R4a及びR3aと同意義を表す。)
で表される基を表し、R11は、C−Cアルキル基を表し、Mは、トリ(C−Cアルキル)スズを表す。
工程C−1は、遷移金属触媒及び溶媒存在下、化合物(III)を、一般式(XIX)で表される化合物と反応させ、一般式(XX)で表される化合物を製造する工程である。
使用される遷移金属触媒は、例えば、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム等のパラジウム化合物類であり得、好適には、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はされなく、例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類;又はN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;或はこれらの混合溶媒であり得、好適には、芳香族炭化水素類であり、より好適には、トルエンである。
用いられる遷移金属触媒の量は、化合物(III)1molに対し、通常、0.01〜1.0molであり、好適には、0.05〜0.1molである。
用いられる溶媒の量は、化合物(III)1molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好適には、1.0〜10リットルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還流温度であり、好適には、0〜140℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度等により異なるが、通常、10分間〜48時間であり、好適には、20分間〜24時間であり、より好適には、30分間〜10時間である。
本工程に使用される化合物(XIX)は、市販品であるか、既知の方法(例えば、US 5179088; 1993に記載の方法)に従って製造される。
工程C−2は、塩基及び溶媒存在下、化合物(XX)を、一般式(XXIa)で表される化合物又は一般式(XXIb)で表される化合物と反応させ、一般式(XXII)で表される化合物を製造する工程である。
使用される塩基は、通常pH8以上を示す塩基であれば特に限定はされなく、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重炭酸塩類;又はトリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン等の有機塩基であり得、好適には、有機塩基であり、より好適には、ピリジンである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はされなく、例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド類;塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;又はヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;或はこれらの混合溶媒であり得、好適には、エステル類、芳香族炭化水素類又はハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、トルエン又は塩化メチレンである。
用いられる塩基の量は、化合物(XX)1molに対し、通常、1.0〜5.0molであり、好適には、1.0〜2.0molである。
用いられる溶媒の量は、化合物(XX)1molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好適には、1.0〜10リットルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還流温度であり、好適には、0〜100℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度等により異なるが、通常、10分間〜48時間であり、好適には、30分間〜24時間である。
本工程に使用される化合物(XXIa)は、市販品であるか、既知の方法(例えば、Synthesis,1989,832-835等に記載の方法)に従って製造される。
本工程に使用される化合物(XXIb)は、市販品として入手可能である。
工程C−3は、溶媒存在下、化合物(XXII)を酸と反応させ、一般式(XXIIIa)で表される化合物[又はその互変異性体(XXIIIb)]を製造する工程である。
使用される酸は、通常pH3以下を示す酸であれば特に限定はされなく、例えば、塩酸、硫酸等の鉱酸であり得、好適には、塩酸である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はされなく、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド類;塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;又はヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;或はこれらの混合溶媒であり得、好適には、アルコール類、エステル類、芳香族炭化水素類又はハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、メタノール、酢酸エチル、トルエン又は塩化メチレンである。
用いられる酸の量は、化合物(XXII)1molに対し、通常、0.1〜5.0molであり、好適には、0.1〜2.0molである。
用いられる溶媒の量は、化合物(XXII)1molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好適には、1.0〜10リットルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒等により異なるが、通常、0℃から溶媒の沸点温度であり、好適には、20〜80℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度等により異なるが、通常、5分間〜48時間であり、好適には、10分間〜24時間である。
工程C−4は、溶媒存在下、一般式(XXIIIa)で表される化合物[又はその互変異性体(XXIIIb)]を、化合物(XVI)と反応させ、本発明の化合物(I)において、Qが、式Qaで表される基である化合物(Ic)を製造する工程であり、前記工程Bの工程B−6と同様に行われる。
また、化合物(XXII)は、化合物(XVI)と、工程C−4と同様に反応させ、化合物(Ic)に導くことができる。
上記工程で得られた目的物は、常法により、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物中に目的物が結晶として析出する場合、目的物を濾取することにより、反応混合物が不溶物を含む場合は、適宜、不溶物を濾去し、反応混合物が酸性又はアルカリ性の場合は、適宜、中和して、溶媒を減圧で留去することにより、又は、反応混合物又は上記の溶媒を減圧で留去したものに水を加え、水不混和性有機溶媒で抽出し、抽出液を乾燥し、抽出溶媒を減圧で留去することにより、目的物を得ることができる。また、必要に応じて、常法、例えば、再結晶法、カラムクロマトグラフィー等を用いて、目的物をさらに精製することができる。
本発明の化合物(I)は、上記のようなアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩ではなく、分子中に塩基性基が存在する場合、溶媒存在下、酸を用いて塩にすることができる。
本発明の化合物を農薬組成物の有効成分として使用するに際しては、本発明の化合物は、それ自体を用いてもよいが、農薬補助剤として、製剤化に一般的に用いられる担体、界面活性剤、その他補助剤等を配合して、例えば、乳剤、懸濁剤、粉剤、粒剤、錠剤、水和剤、水溶剤、液剤、フロアブル剤、顆粒水和剤、エアゾール剤、ペースト剤、油剤、乳濁剤等の種々の形態に製剤することができる。
これらの配合割合は、通常、有効成分0.1〜9.0質量部に対して、農薬補助剤10〜99.9質量部である。
前記製剤化に際して用いられる担体は、例えば、澱粉、活性炭、大豆紛、小麦粉、木紛、魚粉、粉乳等の動植物性粉末、タルク、カオリン、ベントナイト、炭酸カルシウム、ゼオライト、珪藻土、ホワイトカーボン、クレー、アルミナ等の鉱物性粉末等固体担体;又は、水、イソプロピルアルコール、エチレングリコール等のアルコール類、シクロヘキサン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ケロシン、軽油等の脂肪族炭化水素類、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼンメチルナフタレン、ソルベントナフサ等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、脂肪酸のグリセリンエステル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルスルホキシド等の含硫化合物類等液体担体であり得、好適には、固体担体又は液体担体である。
用いられる界面活性剤は、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、ジナフチルメタンジスルホン酸金属塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノアルキレート等であり得、好適には、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル又はポリオキシエチレンソルビタンモノアルキレートである。
その他の補助剤は、例えば、カルボキシジメチルセルロース、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、グアーガム、トラガントガム、ポリビニルアルコール等の固着剤又は増粘剤;金属石鹸等の消泡剤;又は脂肪酸、アルキルリン酸塩、シリコーン、パラフィン等の物性向上剤着色剤であり得、好適には、グアーガム又はキサンタンガムである。
これら製剤は、実際の使用に際して、そのまま使用するか、又は水等の希釈剤で所定濃度に希釈して使用することができる。本発明化合物を含有する種々の製剤又はその希釈剤の施用は、通常一般的に行われている施用方法、例えば、散布(例えば、噴霧、ミスティング、アトマイジング、散紛、散粒、水面施用、箱施用等)、土壌施用(例えば、混入、灌注等)、表面施用(例えば、塗布、紛衣、被覆等)、浸漬、毒餌等であり得る。また、家畜に対して、前記有効成分を飼料に混合して与え、その排泄物における有害虫、特に、有害昆虫の発生、生育等を防除することも可能である。又いわゆる超高濃度少量散布法により施用することもできる。この方法においては、有効成分を100%含有することが可能である。
本発明の農薬組成物施用時の有効成分濃度は、通常、0.1〜50000ppmであり、好適には、1〜10000ppmである。ただし、有効成分濃度は、製剤の形態;施用する方法、目的、時期、場所等;有害生物の発生状況等によって、適宜に変更でき、例えば、水生有害生物の場合、上記濃度の薬液を発生場所に散布しても防除できることから、水中での有効成分濃度は上記より小さくなる。
本発明の農薬組成物の使用量は、土壌混和処理の場合、例えば、有効成分化合物として、10アール当たり、0.1〜5000gであり、好適には、1〜1000gである。
尚、本発明の化合物は単独でも十分有効であることはいうまでもないが、必要に応じて、肥料及び/又は他の農薬、例えば、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、抗ウィルス剤、誘引剤、除草剤、植物調整剤等と混用又は併用することができ、この場合に、一層優れた効果を示すこともある。
本発明の化合物と混用して使用できる他の農薬は、例えば、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、抗ウィルス剤、誘引剤、除草剤、植物調整剤等であり得、好適には、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤又は除草剤である。
用いられる殺虫剤は、例えば、有機リン、カーバメート系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤又はその他の殺虫剤であり得る。
有機リン及びカーバメート系殺虫剤は、例えば、フェンチオン、フェニトロチオン、ダイアジノン、クロルピリホス、オキシデプホス、バミドチオン、フェントエート、ジメトエート、ホルモチオン、マラチオン、トリクロルホン、チオメトン、ホスメット、ジクロルホス、アセフェート、EPBP、メチルパラチオン、オキシジメトンメチル、エチオン、ジオキサベンゾホス、シアノホス、イソキサチオン、ピリダフェンチオン、ホサロン、メチダチオン、スルプロホス、クロルフェンビンホス、テトラクロルビンホス、ジメチルビンホス、プロパホス、イソフェンホス、ジスルホトン、プロフェノホス、ピラクロホス、モノクロトホス、アジンホスメチル、アルジカルブ、メソミル、チオジカルブ、カルボフラン、カルボスルファン、ベンフラカルブ、フラチオカルブ、プロポキスル、フェノブカルブ、メトルカルブ、イソプロカルブ、カルバリル、ピリミカーブ、エチオフェンカルブ、ジクロフェンチオン、ピリミホスメチル、キナルホス、クロルピリホスメチル、プロチオホス、ナレッド、EPN、XMC、ベンダイオカルブ、オキサミル、アラニカルブ、フルピラゾホス、ホスホカルブ又はクロルエトキシホスであり得る。
ピレスロイド系殺虫剤は、例えば、ペルメトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、フェンバレレート、フェンプロパトリン、ピレトリン、アレスリン、テトラメトリン、レスメトリン、ジメスリン、プロパスリン、フェノトリン、プロトリン、フルバリネート、シフルトリン、シハロトリン、フルシトリネート、エトフェンプロックス、シクロプロトリン、トラロメトリン、シラフルオフェン、テフルトリン、ビフェントリン又はアクリナトリンであり得る。
その他の殺虫剤は、例えば、ジフルベンズロン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、トリフルムロン、テフルベンズロン、フルフェノクスロン、フルシクロクスロン、ブプロフェジン、ピリプロキシフェン、ルフェヌロン、シロマジン、メトプレン、エンドスルファン、ジアフェンチウロン、イミダクロプリド、フィプロニル、フェノキシカルブ、カルタップ、チオシクラム、ベンスルタップ、テブフェノジド、クロルフェナピル、エマメクチンベンゾエート、アセタミプリド、ニテンピラム、ピメトロジン、チアクロプリド、スピノサッド、テブフェンピラド、トルフェンピラド、ジノテフラン、チアメトキサム、エチプロール、メトキシフェノジド、クロマノフェノジド、クロチアニジン、アセトプロール、ピリダリル、インドキサカルブ、スピロメシフェン、スピロテトラマット、フルベンジアミド、レピメクチン、メタフルミゾン、オレイン酸ナトリウム、硫酸ニコチン、ロテノン、メタアルデヒド、マシン油、なたね油、BT剤又は昆虫病原ウィルス等の微生物農薬であり得る。
用いられる殺ダニ剤は、例えば、クロルベンジレート、フェニソブロモレート、ジコホル、アミトラズ、プロパルギット、ベンゾメート、ヘキシチアゾックス、フェンブタチンオキシド、ポリナクチン、キノメチオネート、クロルフェンソン、テトラジホン、アバメクチン、ミルベメクチン、クロフェンテジン、ピリダベン、フェンピロキシメート、テブフェンピラド、ピリミジフェン、フェノチオカルブ、ジエノクロル、エトキサゾール、ハルフェンプロックス、スピロジクロフェン日フェナゼート、シフルメトフェン又はフルアクリピリウムであり得る。
用いられる殺線虫剤は、例えば、フェナミホス、ホスチアゼート、エトプロホス、メチルイソチオシアネート、1,3−ジクロロプロペン又はDCIPであり得る。
用いられる殺菌剤は、例えば、チオファネートメチル、ベノミル、カルベンダゾール、チアベンダゾール、フォルベット、チウラム、ジラム、ジネブ、マンネブ、マンゼブ、ポリカーバメート、イプロベンホス、エジフェンフォス、フサライド、プロベナゾール、イソプロチオラン、クロロタロニル、キャプタン、ポリオキシン、ブラストサイジンS、カスガマイシン、ストレプトマイシン、バリダマイシン、トリシクラゾール、ピロキロン、フェナジンオキシド、メプロニル、フルトラニル、ペンシクロン、イプロジオン、ヒメキサゾール、メタラキシル、トリフルミゾール、トリホリン、トリアジメホン、ビテルタノール、フェナリモル、プロピコナゾール、シモキサニル、ポロクロラズ、ペフラゾエート、ヘキサコナゾール、ミクロブタニル、ジクロメジン、テクロフタラム、プロピネブ、ジチアノン、ホセチル、ビンクロゾリン、プロシミドン、オキサジキシル、グアザチン、プロパモカルブ塩酸塩、フルアジナム、オキソリニック酸、ヒドロキシイソキサゾール、イミベンコナゾール、メパニピリム、ベンチアバリカルブ、シルフェナミド、シアゾファミド、フェナミドン、フェノキサニル、メトラフェノン、ニコビフェン、ピコキシスロトビン、ピラクロストロビン、シメコナゾール、アミスロブロム、マンジプロパミド、フルピコライド、ペンチオピラド、ボスカリド、フルモルフ、フルオキサストロビン、オリサストロビン、プロキナジド、プロチオコナゾール又はゾキサミドであり得る。
用いられる除草剤は、例えば、ジフルフェニカン、プロパニル、ジクロロピコリン酸、ジカンバ、ピコロラム、2,4−D、2,4−DB、2,4−DP、フルロキシピル、MCPA、MCPP、トリクロピル、ジクロホップ−メチル、フェノキサプロップ−エチル、フルアジホップ−ブチル、ハロキシホップ−メチル、キザロホップ−エチル、ノルフルラゾン、クロルブロファム、デスメジファム、フェンメジファム、プロファム、アラクロル、アセトクロル、ブタクロル、メタザクロル、メトラクロル、プレチラクロル、プロパクロル、オリザリン、トリフルラリン、アシフルオルフェン、ビフェノックス、フルオログリゴフェン、ホメサフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、オキシフルオルフェン、クロルトルロン、ジウロン、フルオメツロン、イソプロツロン、リヌロン、メタベンズチアズロン、アロキシジム、クレトジム、シクロキシジム、セトキシジム、トラコキシジム、イマゼタピル、イマザメタベンズ、イマザピル、イマザキン、ブロモキシニル、ジクロベニル、イオキシニル、メフェナセット、アミドスルフロン、ベンスルフロン−メチル、クロリムロン−エチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、メトスルフロン−メチル、ニコスルフロン、ピリミスルフロン、ピラゾスルフロン−エチル、チフェンスルフロン−メチル、トリアスルフロン、トリベヌロン−メチル、ブチレート、シクロエート、ジーアレート、EPTC、エスプロカルプ、モリネート、プロスルホカルプ、ベンチオカルプ、トリアレート、アトラジン、シアナジン、シマジン、シメトリン、ターブトリン、ターブチラジン、ヘキサジノン、メタミトロン、メトリブジン、アミトリアゾール、ベンフレセート、ベンタゾン、シンメチリン、クロマゾン、クロピラリド、ジフェンゾクアット、ジチオピル、エトフメセート、フルオロクロリドン、グルホシネート、グリホセート、イソキサベン、ピリデート、キンクロラック、キンメタック、スルホセート、トリジファン、カフェンストロール、シハロホップ−ブチル、インダノファン、ベンゾビシクロン、ベンズフェンジゾン、ブタフェナシル、フルアゾレート、フルチアセット、ピラゾギル、ピリダホール、ピリフタリド、フルフェナセット又はフェントラザミドであり得る。
本発明の化合物は、例えば、半翅目害虫、鱗翅目害虫、鞘翅目害虫、双翅目害虫、膜翅目害虫、直翅目害虫、シロアリ目害虫、アザミウマ目害虫、ハダニ類、植物寄生性線虫類等に対して優れた防除効果を示す。また、本発明の化合物は、その他有害動物、不快動物、衛生害虫、寄生虫等に対しても優れた防除効果を示す。
半翅目害虫は、例えば、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavatus)、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula)、メクラカメムシ類(Lygus sp.)、アメリカコバネナガカメムシ(Blissus leucpterus)、ナシグンバイ(Stephanitis nashi)等のカメムシ類(異翅類;Heteroptera)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、ヒメヨコバイ(Empoasca sp., Erythroneura sp., Circulifer sp.)等のヨコバイ類、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)、ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)等のウンカ類、Psylla sp.等のキジラミ類、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、等のコナジラミ類、ブドウネアブラムシ(Viteus vitifolii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、リンゴアブラムシ(Aphis pomi)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、Aphis fabae、ニセダイコンアブラムシ(Liphis erysimi)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum)等のアブラムシ類、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、ヤノエカイガラムシ(Unaspis yanoensis)等のカイガラムシ又はサシガメ(Rhodnius sp.)であり得る。
鱗翅目害虫は、例えば、チャハマキ(Homona magnanima)、コカクモンハマキ(Adoxophyes orana)、テングハマキ(Sparganothis pilleriana)、ナシヒメシンクイ(Grapholitha molesta)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、コドリンガ(Laspeyresia pomonella)、Eucosma sp.、Lobesia botrana等のハマキガ類、ブドウホソハマキ(Eupoecillia ambiguella)、等のホソハマキガ類、Bambalina sp.等のミノガ類、コクガ(Nemapogon granellus)、イガ(Tinea pellionella)等のヒロズコガ類、ギンモンハモグリガ(Lyonetiaprunifoliella)等のハモグリガ類、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)等のホソガ類、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)等のコハモグリガ類、コナガ(Plutella xylostella)、Prays citri等のスガ類、ブドウスカシバ(Nokona vegale)、Synanthedon sp.等のスカシバ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)、ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)、Stomopteryx sp.等のキバガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、イラガ(Monema flavescens)等のイラガ類、ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、Ostrinia nubilalis、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)ハチミツガ(Galleria mellonella)、Elasmopalpus lignosellus、Loxostege sticticalis等のメイガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、ヨモギエダシャク(Ascotis selenaria)等のシャクガ類、オビカレハ(Malacosoma neustria)等のカレハガ類、Manduca sexta等のスズメガ類、チャドクガ(Euproctis pseudoconspersa)、マイマイガ(Lymantria dispar)等のドクガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、又はタバコバッドワーム(Heliothis virescens)、ボールワーム(Helicoverpa zea)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、オオタバコガ(Helicoverpa armigera)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)及びイラクサキンウワバ(Trichoplusia ni)等のヤガ類であり得る。
鞘翅目害虫は、例えば、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、マメコガネ(Popillia japonica)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)、Eutheolarugiceps等のコガネムシ類、ワイヤーワーム(Agricotes sp.)、Conodeus sp.等のコメツキムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)、インゲンテントウムシ(Epilachna varivestis)等のテントウムシ類、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)、マツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus)等のカミキリムシ類、インゲンマメゾウムシ(Acanthoscelides obtectus)、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)等のマメゾウムシ類、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、コーンルートワーム(Diabrotica sp.)、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、テンサイトビハムシ(Chaetocnema concinna)、Phaedon cochlearias、Oulema melanopus、Dicladispa armigera等のハムシ類、Apion godmani等のホソクチゾウムシ類、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)等のゾウムシ類、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais)等のオサゾウムシ類、キクイムシ類、カツオブシムシ類又はシバンムシ類であり得る。
双翅目害虫は、例えば、キリウジガガンボ(Tipula aino)、イネユスリカ(Chironomus oryzae)、イネシントメタマバエ(Orseoliaoryzae)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)、イネミギワバエ(Hydrellia griseola)、オウトウショウジョウバエ(Drosophila suzukii)、フリッツフライ(Oscinella frit)、イネカラバエ(Chlorops oryzae)、インゲンモグリバエ(Ophiomyia phaseoli)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、アカザモグリハナバエ(Pegomya hyoscyami)、タネバエ(Delia platura)、ソルガムフライ(Atherigona soccata)、イエバエ(Musca domestica)、ウマバエ(Gastrophilus sp.)、サシバエ(Stomoxys sp.)、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、アカイエカ(Culex pipiens)、シナハマダラカ(Anopheles slnensis)又はコガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)であり得る。
膜翅目害虫は、例えば、クキバチ類(Cephus sp.)、カタビロコバチ(Harmolita sp.)、カブラハバチ(Athalia rosae)、スズメバチ(Vespa mandarina)又はファイアーアント類であり得る。
直翅目害虫は、例えば、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、ケラ(Gryllotalpa africana)、バッタ(Locusta migratoria migratoriodes)又はMelanoplus sanguinipesであり得る。
シロアリ目害虫は、例えば、ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)又はダイコクシロアリ(Cryptotermes domestius)であり得る。
アザミウマ目害虫は、例えば、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、クロトンアザミウマ(Heliothrips haemorrhoidalis)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)又はイネクダアザミウマ(Haplothrips aculeatus)であり得る。
ハダニ類は、例えば、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、イエローマイト(Eotetranychus carpini)、テキサスシトラスマイト(Eotetranychus banksi)、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、チャノホコリダニ(polyphagotarsonemus latus)、ヒメハダニ(Brevipalpus sp.)、ロビンネダニ(Rhizoglyphus robini)又はケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)であり得る。
植物寄生性線虫類は、例えば、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、ネグサレセンチュウ(Pratylenchus sp.)ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、イネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides besseyi)又はマツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus lignicolus)であり得る。
その他有害動物、不快動物、衛生害虫及び寄生虫は、例えば、スクリミンゴガイ(Pomacea canaliculata)、ナメクジ(Incilaria sp.)、アフリカマイマイ(Achatina fulica)等の腹足網類(Gastropoda)、ダンゴムシ(Armadillidium sp.)、ワラジムシ、ムカデ等の等脚目類(Isopoda)、Liposcelis sp.等のチャタテムシ類、Ctenolepisma sp.等のシミ類、Pulex sp.、Ctenocephalides sp.等のノミ類、Trichodectes sp.等のハジラミ類、Cimex sp.等のトコジラミ類、オウシマダニ(Boophilus microplus)、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)等の動物寄生性ダニ類又はヒョウヒダニ類であり得る。
更に、本発明の化合物は、有機リン系化合物、カーバメート系化合物、合成ピレスロイド系化合物、アシルウレア系化合物又は既存の殺虫剤に抵抗性を示す害虫に対しても有効である。
以下に、実施例、製剤例及び試験例を挙げて本発明化合物を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、以下の製剤例において、化合物及び補助剤の種類及び配合比率はこれらのみに限定されることなく広い範囲で変更可能である。
実施例1
4−[1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]ベンゾニトリル(化合物番号1−35)
(1)4−ブロモ−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]ベンゾニトリル(工程A−1)
60% 水素化ナトリウム(2.20g、55.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(150ml)溶液に氷冷下、2,2,2−トリフルオロエタンチオール(4.90g、55.1mmol)を滴下し、室温で50分撹拌した。続いて、−40℃に冷却し、4−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル(10.00g、50.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(150ml)を滴下し、同温で2.5時間攪拌し、次いで、室温で30分間攪拌した。反応溶液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=6/1)にて精製し、標記化合物(14.47g、収率97.7%)を得た。
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.81 (1H, s), 7.60-7.53 (2H, m), 3.58 (2H, q, J = 9.2 Hz)。
(2)4−[1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]ベンゾニトリル(化合物番号1−35、工程A−2)
4−ブロモ−2−「(2,2,2−トリフルオロメチル)チオ」ベンゾニトリル(295mg、1.0mmol)のジオキサンと水の混合溶媒(ジオキサン/水=80/20)(4ml)の溶液に、「1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル」ボロン酸(291mg、1.0mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(58mg、0.05mmol)及び炭酸ナトリウム(318mg、3.0mmol)を加えチューブに密閉し、マイクロ波照射(Biotage社製、Initiator)下、180℃で11分間反応させた。反応混合物に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して、減圧下濃縮した。残査を高速液体クロマトグラフィー(HPLC、溶出溶媒:アセトニトリル/水=70/30)で精製し、標記化合物(96.0mg)を得た。
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ: 8.53 (1H, dd, J = 4.8, 1.4 Hz), 7.89 (1H, dd, J = 8.2, 1.4 Hz), 7.66 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.49-7.46 (2H, m), 7.35 (1H, dd, J = 8.2, 1.4 Hz), 6.90 (1H, s), 3.42 (2H, q, J = 9.4 Hz)。
実施例2
3−クロロ−2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)スルフィニルフェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン(化合物番号1−34、工程A−3)
3−クロロ−2−[5−[4−メチル−3−(2,2,2−トリフルオロエチル)チオフェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン(100mg、0.22mmol)の塩化メチレン(2ml)溶液に、m−クロロ過安息香酸(56mg、0.26mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して、減圧で濃縮した。残渣を薄層クロマトグラフィー(展開溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、標記化合物(101.4mg、収率98.5%)を得た。
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:8.54 (1H, dd, J = 1.4, 4.8 Hz), 7.86 (1H, dd, J = 1.4, 7.6 Hz), 7.79 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.45 (1H, dd, J = 4.8, 7.6 Hz), 7.34 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.21 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.90 (1H, s), 3.34-3.24 (2H, m), 2.37 (3H, s)。
実施例3
1−(2−クロロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−2)
(1)5−ブロモ−2−メチルアニリン(工程B−1)
塩化アンモニウム(6.4g、0.115mol)水溶液(125ml)に鉄粉(23.4g、0.418mol)及び4−ブロモ−2−ニトロトルエン(25.0g、0.115mol)を加え、8時間還流した。反応混合物にジクロロメタン(300ml)及びセライトを加え、攪拌した後、ろ過した。ろ液をジクロロメタンで抽出し、抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して、標記化合物(22.54g、収率100%)を得た。
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:6.89 (1H, d, J = 7.6 Hz), 6.82-6.79 (2H, m), 3.64 (2H, br s), 2.10 (3H, s)。
(2)5−ブロモ−2−メチルベンゼンチオール(工程B−2及びB−3)
5−ブロモ−2−メチルアニリン(22.0g、0.119mol)及び水(70ml)を加え、次いで、濃塩酸(27.3g、0.262mol)を加え、室温で15分攪拌した後、氷−塩混合物で冷却した。この中に、亜硝酸ナトリウム(9.1g、0.131mol)の水溶液(20ml)を少量ずつ加え、ジアゾニウム塩を調製した。別のフラスコに、ジチオ炭酸 O−エチルカリウム(28.6g、0.179mol)及び水(100ml)を加え、60℃に加熱し、攪拌した。この水溶液に、先に調製したジアゾニウム塩を少量ずつ加え、すべてを添加した後、100℃に昇温させ、1時間加熱攪拌した。放冷した後、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥して、減圧濃縮した。得られたS−(5−ブロモ−2−メチルフェニル) O−エチルジチオカーボネートを含む濃縮物は、精製することなく次の反応に用いた。
上記で調製した濃縮物に、メタノール(50ml)及び2.5M水酸化ナトリウム水溶液(100ml)を加え、2時間還流した。反応混合物に水(200ml)を添加し、水層をジクロロメタン及びエーテルで洗浄した。水層を濃塩酸で酸性にし、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して、標記化合物(15.29g、収率63.3%)を得た。
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.41 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.18 (1H, dd, J = 8.2, 1.8 Hz), 7.00 (1H, d, J = 8.2 Hz), 3.33 (1H, s), 2.26 (3H, s)。
(3)4−ブロモ−1−メチル−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]ベンゼン(工程B−4)
60%水素化ナトリウム(3.6g、0.09mol)をヘキサンで2回洗浄した後、N,N−ジメチルホルムアミド(70ml)を加えて、氷冷した。5−ブロモ−2−メチルベンゼンチオール(15.2g、0.075mol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(20ml)を滴下した後、2,2,2,−トリフルオロ−1−ヨードエタン(17.4g、0.082mol)を添加し、80℃で2時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して、減圧濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:ヘキサン)で精製し、標記化合物(17.41g、収率81.1%)を得た。
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.57 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 7.6, 2.1 Hz), 7.09 (1H, d, J = 7.6 Hz), 3.41 (2H, q, J = 9.6 Hz), 2.40 (3H, s)。
(4)4,4,5,5−テトラメチル−2−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−1,3,2−ジオキサボロラン(工程B−5)
酢酸カリウム(5.21g、53.1mmol)のジメチルスルホキシド(20ml)溶液に、4−ブロモ-1-メチル−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]ベンゼン(5.05g、17.7mmol)、ビスピナコラートジボラン(4.94g、19.5mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム(II) ジクロロメタン コンプレックス (1:1)(440mg、0.5mmol)を加え、窒素雰囲気下、80℃で3時間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=30/1で溶出)で精製して、標記化合物(4.72g、収率80.3%)を得た。
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.89 (1H, s), 7.63 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.23 (1H, d, J = 7.6 Hz), 3.43 (2H, q, J = 9.6 Hz), 2.49 (3H, s), 1.34 (12H, s)。
(5)1−(2−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−オール(工程B−6)
エチル 4,4,4−トリフルオロアセトアセテート(1.00g, 5.43mmol)のエタノール(70ml)溶液に、氷冷下、2−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩(973.1mg, 5.43mmol)を加え、6時間加熱還流した。反応溶液を減圧下濃縮した後、得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して、減圧下濃縮した。残査をヘキサンで洗浄し、標記化合物(973.3mg, 収率68.2%)を得た。
1H-NMRスペクトル(CDCl3-DMSOd6)δ:11.07 (1H, s), 7.53-7.32 (4H, m), 5.80 (1H, s)。
(6)5−ブロモ−1−(2−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(工程B−7)
1−(2−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−オール(181.5mg, 0.69mmol)及びオキシ臭化リン(588.0mg, 2.05mmol)を加え、密閉したチューブ中で、マイクロ波照射(Biotage社製Initiator)下、180℃で10分間反応させた。反応溶液を酢酸エチルで希釈した後、氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して、減圧下濃縮した。残査を薄層クロマトグラフィー(展開溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製し、標記化合物(78.6mg, 収率34.9%)を得た。
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ: 7.59-7.41 (4H, m), 6.75 (1H, s)。
(7)1−(2−クロロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−2、工程B−8)
1−(2−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−オール(79.5mg, 0.24mmol)及び4,4,5,5−テトラメチル−2−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−1,3,2−ジオキサボロラン(85.1mg, 0.26mmol)のジオキサン溶液(2.4ml)に、水(0.6ml)、炭酸ナトリウム(78.4mg, 0.74mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(30.0mg, 0.026mmol)を加え、密閉したチューブ中にて、マイクロ波照射(Biotage社製Initiator)下、170℃で10分間反応させた。反応溶液を酢酸エチルで希釈した後、氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残査を薄層クロマトグラフィー(展開溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=10/1次いで150/1)で精製し、標記化合物(16.1mg, 収率14.6%)を得た。
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.50-7.38 (4H, m), 7.18-7.10 (3H, m), 6.78 (1H, s), 3.08 (2H, q, J = 9.5 Hz), 2.41 (3H, s)。
実施例4
2−[3−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)−1H-ピラゾール−1−イル]ピリジン(化合物番号2−55)及び2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン(化合物番号1−38)
(1)4−(1−エトキシエテニル)−1−メチル−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]ベンゼン(工程C−1)
4−ブロモ−1−メチル−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]ベンゼン(1.05g、3.68mmol)のトルエン溶液(5.0ml)に、トリブチル(1−エトキシビニル)スズ(1.24ml、3.68mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.129g、0.184mmol)を加え、100℃で、3時間加熱撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5ml)及び10%フッ化カリウム水溶液(5ml)を加え、室温で、15分撹拌した後、セライトにて、反応液をろ過した。ろ液の有機層を分離した後、水層を酢酸エチルで1回抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、標記化合物を油状物として得た。
この化合物を、更に精製することなく、次の工程に用いた。
(2)4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−4−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}ブト−3−エン−2−オン(工程C−2)
上記(1)の化合物の全量をテトラヒドロフラン(10ml)に溶かし、0℃に冷却し、ピリジン(0.36ml、4.42mmol)を加え、続いて、トリフルオロ酢酸無水物(0.52ml、3.68mmol)を加え、同温度で2時間撹拌し、続いて、室温で30分間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5ml)及び10%フッ化カリウム水溶液(5ml)を加え、室温で、30分間撹拌した後、セライトにて、反応液をろ過した。ろ液の有機層を分離した後、水層を酢酸エチルで1回抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)で精製し、標記化合物(841.0mg)を得た。
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.66 (1H, d, J=1.4 Hz), 7.36 (1H, dd, J=7.6Hz, 1.4Hz), 7.27 (1H, d, J=7.6Hz, 5.80 (1H, s), 4.18 (2H, q, J=6.9Hz), 3.44 (2H, q, J=9.6Hz), 2.51 (3H, s), 1.49 (3H, t, J=6.9Hz)。
(3)1,1,1−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}ブト−3−エン−2−オン(工程C−3)
上記(2)の化合物(841.0mg)をメタノール(9ml)に溶かし、2N塩酸(3.0ml)を加え、50℃で3時間撹拌した。反応液に、飽和食塩水(10ml)及び水(10ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮して、標記化合物(845.6mg、2工程での収率67%)を得た。
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:15.10 (1H, brd. s), 8.06 (1H, s), 7.76 (1H, d, J=7.6Hz), 7.37 (1H, d, J=7.6Hz), 6.53 (1H, s), 3.47 (1H, q, J=8.9Hz), 2.55 (3H, s)。
(4)2−[3−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン(化合物番号2−55)及び2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン(化合物番号1−38、工程C−4)
1,1,1−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−4−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}ブト−3−エン−2−オン(44.5mg、0.129mmol)、2−ヒドラジノピリジン・二塩酸塩(29.5mg、0.142mmol)およびエタノール(1ml)をバイアルに密閉し、マイクロウェーブ照射下、170℃で10分間反応させた。反応液を室温まで冷却した後、反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残査を薄層クロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製し、標記化合物(化合物番号1−38の化合物)31.6mg(収率58.7%)および標記化合物(化合物番号2−55の化合物)14.0mg(収率26.0%)を得た。
化合物番号1−38の化合物
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ: 8.38 (1H, brd. d, J=4.8Hz), 7.83 (1H, td, J=7.6, 2.1Hz), 7.58 (1H, d, J=8.2Hz), 7.36-7.15 (4H, m), 6.75 (1H, s), 3.22 (2H, q, J=9.6Hz), 2.46 (3H, s)。
化合物番号2−55の化合物
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:8.52 (1H, brd.d, d, J=4.8Hz), 8.02 (1H, d, J=1.4Hz), 7.94-7.86 (2H, m), 7.70 (1H, dd, J=8.2, 1.4Hz), 7.34-7.30 (2H, m), 7.15 (1H, s), 3.47 (2H, q, J=9.6Hz), 2.52 (3H, s)。
以下の実施例の化合物を工程A〜Cのいずれかの方法により製造した。
実施例5
5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−1−フェニル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−1、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.40-7.38 (3H, m), 7.32-7.29 (2H, m), 7.21 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.17-7.13 (2H, m), 6.76 (1H, s), 3.06 (2H, q, J = 9.6 Hz), 2.44 (3H, s)。
実施例6
1−(3−クロロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−3、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ: 7.45-7.10 (7H, m), 6.75 (1H, s), 3.17 (2H, q, J = 9.5 Hz), 2.47 (3H, s)。
実施例7
1−(4−クロロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−4、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.37-7.34 (2H, m), 7.26-7.20 (4H, m), 7.09 (1H, d, J = 7.7 Hz), 6.74 (1H, s), 3.18 (2H, q, J = 9.5 Hz), 2.46 (3H, s)。
実施例8
1−(2−ブロモフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−5、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.65 (1H, d, J=7.6Hz), .7.47-7.42 (2H, m) 7.35 (1H, dt, J=7.6, 1.4Hz), 7.18-7.12 (3H, m), 6.79(1H, s), 3.08 (2H, q, J=9.6Hz), 2.04 (3H, s)。
実施例9
1−(3−ブロモフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−6、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.61 (1H, brd. s), 7.52 (1H, d, J=7.6Hz) 7.25-7.20 (3H, m) 7.15-7.11 (2H, m), 6.75 (1H,s), 3.18 (2H, q, J=9.6Hz) 2.47 (3H, s)。
実施例10
1−(4−ブロモフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−7、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.51 (2H, d, J=8.3Hz), 7.25 (1H, s), 7.22 (1H, d, J=7.6Hz), 7.19 (2H, J=8.3Hz), 7.09 (1H, J=7.6Hz), 6.74 (1H, s), 3.19 (2H, q, J=9.6Hz), 2.46 (3H, s)。
実施例11
1−(2−メチルフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−8、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.37-7.25 (4H, m), 7.18-7.11 (2H, m), 7.05 (1H, s), 6.80 (1H, s), 2.96 (2H, q, J = 9.6 Hz), 2.39 (3H, s), 1.94 (3H, s)。
実施例12
1−(3−メチルフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−9、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.25-7.13 (6H, m), 7.00-6.97 (1H, m), 6.74 (1H, s), 3.05 (2H, q, J = 9.6 Hz), 2.44 (3H, s), 2.34 (3H, s)。
実施例13
1−(4−メチルフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−10、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.22-7.13 (7H, m), 6.73 (1H, s), 3.05 (2H, q, J = 9.6 Hz), 2.43 (3H, s), 2.36 (3H, s)。
実施例14
1−(2−フルオロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−11、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.56-7.40 (2H, m), 7.30-7.07 (5H, m), 6.77 (1H, s), 3.08 (2H, q, J = 9.6 Hz), 2.43 (3H, s)。
実施例15
1−(3−フルオロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール (化合物番号1−12、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.38-7.21 (3H, m), 7.14-7.05 (4H, m), 6.74 (1H, s), 3.16 (2H, q, J = 9.5 Hz), 2.47 (3H, s)。
実施例16
1−(4−フルオロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−13、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.31-7.19 (4H, m), 7.11-7.04 (3H, m), 6.74 (1H, s), 3.17 (2H, q, J = 9.6 Hz), 2.45 (3H, s)。
実施例17
1−(2−メトキシフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−14、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.48-7.37 (2H, m), 7.15 (3H, s), 7.06 (1H, td, J = 7.6, 1.1 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 8.2, 1.1 Hz), 6.75 (1H, s), 3.48 (3H, s), 2.99 (2H, q, J = 9.5 Hz), 2.40 (3H, s)。
実施例18
1−(3−メトキシフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−15、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.28-7.14 (4H, m), 6.94-6.89 (2H, m), 6.83-6.80 (1H, m), 6.74 (1H, s), 3.75 (3H, s), 3.10 (2H, q, J = 9.6 Hz), 2.44 (3H, s)。
実施例19
1−(4−メトキシフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール (化合物番号1−16、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.26-7.18 (4H, m), 7.13 (1H, dd, J = 7.9, 1.6 Hz), 6.91-6.87 (2H, m), 6.73 (1H, s), 3.81 (3H, s), 3.11 (2H, q, J = 9.6 Hz), 2.44 (3H, s)。
実施例20
5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール(化合物番号1−17、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.83-7.79 (1H, m), 7.64-7.60 (2H, m), 7.39-7.35 (1H, m), 7.17-7.07 (3H, m), 6.79 (1H, s), 3.08 (2H, q, J = 9.5 Hz), 2.40 (3H, s)。
実施例21
4−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゾニトリル (化合物番号1−18、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.67 (2H, d, J=8.9Hz), 7.45 (2H, d, J=8.9Hz), 7.29 (1H, s), 7.25 (1H, d, J=7.6Hz), 7.08 (1H, d, J=7.6Hz), 6.77 (1H, s), 3.24 (2H, q, J=9.6Hz), 2.49 (3H, s)。
実施例22
1−(2,5−ジフルオロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−19、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.32-7.29 (1H, m), 7.23-7.20 (1H, m), 7.17-7.11 (2H, m), 7.09-7.04 (1H, m), 6.77 (1H, s), 3.18 (2H, q, J=9.6Hz), 2.45 (3H, s)。
実施例23
4−[1−(2,5−ジフルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]ベンゾニトリル(化合物番号1−20、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.70 (1H, d, J=8.2Hz), 7.48 (1H, brd s), 7.40-7.37 (1H, m), 7.34 (1H, dd, J=7.6, 1.4Hz), 7.22-7.18 (1H, m), 7.11-7.06 (1H, m), 6.88 (1H, s), 3.42 (2H, q, J=9.6Hz)。
実施例24
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−21、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.47 (1H, d, J=2.1Hz), 7.43 (1H, d, J=8.2Hz), 7.38 (1H, dd, J=8.2, 2.1Hz), 7.22 (1H, d, J=1.4Hz), 7.19 (1H, d, J=7.6Hz), 7.08 (1H, dd, J=7.6, 1.4Hz), 6.78 (1H, s), 3.17 (2H, q, J=9.6Hz), 2.43 (3H, s)。
実施例25
4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]ベンゾニトリル(化合物番号1−22、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.67 (1H, d, J=8.3Hz), 7.50-7.48 (2H, m), 7.44-7.43 (2H, m), 7.30 (1H, dd, J=8.3, 2.1Hz), 6.90 (1H, s), 3.40 (2H, q, J=9.6Hz)。
実施例26
1−(2,5−ジクロロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−23、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.55 (1H, d, J=2.1Hz), 7.41 (1H, dd, J=8.9, 2.1Hz), 7.37 (1H, d, J=8.9Hz), 7.23 (1H, d, J=1.4Hz), 7.19 (1H, d, J=7.6Hz), 7.10 (1H, dd, J=7.6, 1.4Hz), 6.78 (1H, s), 3.17 (2H, q, J=9.6Hz), 2.43 (3H, s)。
実施例27
4−[1−(2,5−ジクロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]ベンゾニトリル(化合物番号1−24、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.68 (1H, d, J=7.6Hz), 7.60 (1H, d, J=2.8Hz), 7.47-7.45 (2H, m) 7.40 (1H, d, J=8.9Hz), 7.31 (1H, dd, J=8.9, 1.4Hz), 6.90 (1H, s), 3.41 (2H, q, J=9.6H)。
実施例28
1−(3,4−ジクロロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−25、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.56 (1H, d, J=2.8Hz), 7.41 (1H, d, J=8.9Hz), 7.31 (1H, br s), 7.24 (1H, d, J=7.6Hz), 7.08 (1H, dd, J=7.6, 1.4Hz), 7.05 (1H, dd, J=8.9, 2.8Hz), 6.74 (1H, s), 3.24 (2H, q, J=8.9Hz), 2.48 (3H, s)。
実施例29
1−(3,5−ジクロロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−26、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.37 (1H, m), 7.31 (1H, m), 7.27 (1H, d, J=7.6Hz), 7.24 (2H, d, J=1.4Hz), 7.11 (1H, dd, J=7.6, 1.4Hz), 6.74 (1H, s), 3.25 (2H, q, J=9.6Hz), 2.50 (3H, s)。
実施例30
1−(3,5−ジメチルフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−27、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.21-7.17 (3H, m), 7.02 (1H, s), 6.92 (2H, s), 6.73 (1H, s), 3.05 (2H, q, J=9.6Hz), 2.44 (3H, s), 2.27 (6H, s)。
実施例31
1−(2,4−ジフルオロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−28、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.54-7.50 (1H, m), 7.25 (1H, d, J=1.4Hz), 7.20 (1H, d, J=7.6Hz), 7.10 (1H, dd, J=7.6, 1.4Hz), 7.03-6.99 (1H, m), 6.88-6.84 (1H, m), 6.76 (1H, s), 3.19 (2H, q, J=9.6Hz), 2.44 (3H, s)。
実施例32
4−[1−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]ベンゾニトリル(化合物番号1−29、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.69 (1H, d, J=7.6Hz), 7.62-7.57 (1H, m), 7.46 (1H, brd s), 7.32 (1H, dd, J=8.3, 1.4Hz), 7.07 (1H, brd t, J=8.3Hz), 6.91-6.87 (2H, m) 3.43 (2H, q, J=8.9Hz)。
実施例33
1−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−30、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.73 (1H, s), 7.68-7.63 (2H, m), 7.21-7.20 (2H, m), 7.11 (1H, dd, J=7.6, 1.4Hz), 6.80 (1H, s), 3.13 (2H, q, J=9.6Hz), 2.43 (3H, s)。
実施例34
1−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−31、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.33-7.20 (5H, m), 7.12 (1H, dd, J=7.6, 1.4Hz), 6.78 (1H, s), 3.17 (2H, q, J=9.6Hz), 2.45 (3H, s)。
実施例35
1−(3,5−ジフルオロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−32、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.31 (1H, d, J=1.4Hz), 7.27 (1H, d, J=7.6Hz), 7.13 (1H, dd, J=7.6, 1.4Hz), 6.89-6.82 (3H, m), 6.74 (1H, s), 3.25 (2H, q, J=9.6Hz), 2.49 (3H, s)。
実施例36
3−クロロ−2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン(化合物番号1−33、工程A−2)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ: 8.53 (1H, dd, J = 4.8, 1.4 Hz), 7.83 (1H, dd, J = 8.2, 1.4 Hz), 7.42 (1H, dd, J = 7.6, 4.1 Hz), 7.26 (1H, s), 7.17 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.13 (1H, dd, J = 7.6, 1.4 Hz), 6.79 (1H, s), 3.20 (2H, q, J = 9.6 Hz), 2.42 (3H, s)。
実施例37
2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピリジン(化合物番号1−36、工程C−4)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:8.72 (1H, d, J=3.4Hz), 8.18 (1H, dd, J=8.3, 1.4Hz), 7.60 (1H, dd, J=7.6, 1.4Hz), 7.30-7.21 (2H, m), 7.17 (1H, d, J=8.3Hz), 7.13 (1H, dd, J=8.3, 1.4Hz), 6.79 (1H, s), 3.21 (2H, q, J=9.6Hz), 2.41 (3H, s)。
実施例38
2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(化合物番号1−37、工程C−4)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:8.53 (1H, s), 8.08 (1H, dd, J=8.2, 1.4Hz), 7.90 (1H, d, J=8.2Hz), 7.35 (1H, d, J=1.4Hz), 7.26 (1H, d, J=8.2Hz), 7.18 (1H, dd, J=8.2, 1.4Hz), 6.75 (1H, s), 3.29 (2H, q, J=9.6Hz), 2.50 (3H, s)。
実施例39
5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−1−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(化合物番号1−341、工程B−6〜B−8)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:7.37‐7.33 (2H,m), 7.26-7.24 (4H, m), 7.14-7.10 (1H, m), 6.75 (1H, s), 3.16 (2H, q, J = 9.5 Hz), 2.46 (3H, s)。
実施例40
2−[3−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピリジン(化合物番号2−37、工程C−4)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:8.79 (1H, d, J=3.4Hz), 8.26 (1H, d, J=6.9Hz), 7.97 (1H, s), 7.67-7.64 (2H, m), 7.29 (1H, d, J=7.6Hz), 7.14 (1H, s), 3.45 (2H, q, J=9.6Hz), 2.50 (3H, s)。
実施例41
2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリミジン(化合物番号1−245、工程C−4)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:8.71 (2H, d, J=4.8Hz), 7.34-7.22 (3H, m), 7.16 (1H, dd, J=7.8, 1.7Hz), 6.75 (1H, s), 3.29 (2H, q, J=9.6Hz), 2.49 (3H, s)。
実施例42
2−[3−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリミジン(化合物番号2−79、工程C−4)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:8.88 (2H, d, J=4.8Hz), 8.05 (1H, d, J=1.4Hz), 7.79 (1H,dd, J=7.9, 1.7Hz), 7.37-7.23 (3H, m), 3.47 (2H, q, J=9.6Hz), 2.52 (3H, s)。
実施例43
4−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン(化合物番号1−229、工程C−4)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:8.62 (2H, d, J=5.3Hz), 7.34 (1H, s), 7.27-7.25 (3H, m), 3.47 (2H, q, J=9.6Hz), 2.52 (3H, s)。
実施例44
2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピラジン(化合物番号1−277、工程C−4)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:8.98 (1H, d, J=1.4Hz), 8.58 (1H, d, J=2.8Hz), 8.31 (1H, dd, J=1.4, 2.8Hz), 7.36 (1H, d, J=1.4Hz), 7.24 (1H, d, J=8.2Hz), 7.15 (1H, dd, J=8.2, 1.4Hz), 6.77(1H, s), 3.30 (2H, q, J=9.6Hz), 2.49 (3H, s)。
実施例45
3−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン(化合物番号1−213、工程C−4)
1H-NMRスペクトル(CDCl3)δ:8.62 (1H, d, J=4.8Hz), 8.53 (1H, d, J=2.8Hz), 7.74-7.72 (1H, m), 7.37 (1H, dd, J=4.8, 8.2Hz), 7.26 (1H, br.s), 7.23 (1H, d, J=7.6Hz), 7.10 (1H, dd, J=7.6, 1.4Hz), 6.78 (1H, s), 3.20 (2H, q, J=9.6Hz), 2.46 (3H, s)。
製剤例1
乳剤
化合物番号1−1の化合物5%に、キシレン42.5%及びジメチルスルホキシド42.5%を加えて、溶解させ、次いで、これにポリオキシエチレンヒマシ油エーテル及びアルキルベンゼンスルホン酸カルシウムの混合物(8:2)10%を加え、混合し、乳剤を得た。本剤は水で希釈し、散布液として使用する。なお、%は質量百分率を示す(以下の、製剤例においても、同様である。)。
製剤例2
水和剤
化合物番号1−1の化合物5%に、カオリン79%及び珪藻土10%を加え、混合し、更にラウリル硫酸ナトリウム3%及びリグニンスルホン酸ナトリウム3%を加え、混合し、微粉砕して、水和剤を得た。本剤は水で希釈して散布液として使用する。
製剤例3
粉剤
化合物番号1−1の化合物1%に、タルクと炭酸カルシウムの混合物(1:1)99%を加え、混合した後、粉砕して、粉剤を得た。本剤はこのまま散布して使用する。
製剤例4
粒剤
化合物番号1−1の化合物2%を、ベントナイト微粉末30%、タルク66%及びリグニンスルホン酸ナトリウム2%に加え、混合した後、水を加えて、均等になるまで混練した。次に、造粒機を通して造粒し、整粒機、乾燥機及び篩を通すことにより、粒径0.6〜1.0mmの粒剤を得た。本剤はこのまま土壌面に散布して使用する。
製剤例5
油剤
化合物番号1−1の化合物0.1%を白灯油に溶解し、全体を100%とし、油剤を得た。
試験例1
ナミハダニ殺成虫試験
本発明の個々の化合物を300ppm含有し、これに、展着剤0.01%を加用した薬液を調製した。ササゲ(Vigna sinenis Savi)の初生葉に、ナミハダニ(Tetranychus urticae)雌成虫を接種した。接種1日後に、ミズホ式回転散布塔にて、上記の薬液7mlを、散布液量が3.5mg/cm2葉になるように散布した。風乾した後、ササゲ葉を25℃の恒温室内に保存し、3日後成虫の生死を調べ、死虫率(%)を算出した。
その結果、以下の化合物が90%以上の死虫率を示した。
化合物番号1−1、化合物番号1−2、化合物番号1−3、化合物番号1−4、化合物番号1−5、化合物番号1−6、化合物番号1−7、化合物番号1−8、化合物番号1−9、化合物番号1−10、化合物番号1−11、化合物番号1−12、化合物番号1−13、化合物番号1−14、化合物番号1−16、化合物番号1−17、化合物番号1−18、化合物番号1−19、化合物番号1−20、化合物番号1−21、化合物番号1−22、化合物番号1−23、化合物番号1−24、化合物番号1−25、化合物番号1−26、化合物番号1−27、化合物番号1−28、化合物番号1−29、化合物番号1−30、化合物番号1−31、化合物番号1−32、化合物番号1−33、化合物番号1−34、化合物番号1−35、化合物番号1−36、化合物番号1−37、化合物番号1−38、化合物番号1−229、化合物番号1−245、化合物番号1−277、化合物番号2−37及び化合物番号2−55の化合物。
試験例2
ミカンハダニ殺成虫試験
本発明の個々の化合物を300ppm含有し、これに、展着剤0.01%を加用した薬液を調製した。クワ(Morus bombycis)葉に、ミカンハダニ(Panonychus citri)雌成虫を接種した。接種1日後に、ミズホ式回転散布塔にて、上記の薬液7mlを、散布液量が3.5mg/cm2葉になるように散布した。風乾した後、クワ葉を25℃の恒温室内に保存し、3日後成虫の生死を調べ、死虫率(%)を算出した。
その結果、以下の化合物が90%以上の死虫率を示した。
化合物番号1−1、化合物番号1−2、化合物番号1−3、化合物番号1−5、化合物番号1−8、化合物番号1−11、化合物番号1−12、化合物番号1−13、化合物番号1−14、化合物番号1−15、化合物番号1−16、化合物番号1−17、化合物番号1−19、化合物番号1−21、化合物番号1−23、化合物番号1−28、化合物番号1−31、化合物番号1−32、化合物番号1−33、化合物番号1−34、化合物番号1−35、化合物番号1−36、化合物番号1−37、化合物番号1−38、化合物番号1−229、化合物番号1−245、化合物番号1−277、化合物番号1−341、化合物番号2−37及び化合物番号2−55の化合物。
殺成虫率(%)=(死虫数/放虫数)×100
本発明のN−(ヘテロ)アリールピラゾール誘導体は、例えば、半翅目害虫、鱗翅目害虫、鞘翅目害虫、双翅目害虫、膜翅目害虫、直翅目害虫、シロアリ目害虫、アザミウマ目害虫、ハダニ類及び植物寄生性線虫類等の広範囲の害虫に対して優れた防除効果を示し、農園芸用殺虫剤として有用である。

Claims (8)

  1. 下記の一般式(I)
    Figure 2008260706

    [式中、
    は、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子、C−Cシクロアルキル基及びシアノ基からなる群から選択される1−7個の置換基である。)又は置換されていてもよいC−Cアルケニル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)を表し、
    Aは、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)、ハロゲン原子又はシアノ基を表し、
    Xは、mが2又は3の整数を表す場合、同一又は異なってもよく、ハロゲン原子を表し、
    mは、0乃至3の整数を表し、
    nは、0又は1の整数を表し、
    Qは、下記の一般式(Q−1)又は(Q−2):
    Figure 2008260706

    [式中、
    及びRは、それぞれ独立して、置換されていてもよいC−C10アリール基[当該置換基は、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)、シアノ基及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)からなる群から選択される1〜5個の置換基である。]又は置換されていてもよく、ベンゼン環と縮環していてもよい、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選択される1−3個のヘテロ原子を含有する5−6員環へテロアリール基[当該置換基は、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)からなる群から選択される1〜3個の置換基である。]を表し、
    及びRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子又は置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−9個の置換基である。)を表し、
    及びRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−9個の置換基である。)、置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)又は置換されていてもよいC−Cアルキルチオ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)を表す。]
    で表されるN−(ヘテロ)アリールピラゾール誘導体又はその塩。
  2. が、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−7個のハロゲン原子、1個のC-Cシクロアルキル基又は1個のシアノ基である。)又は置換されていてもよいC−Cアルケニル基(当該置換基は、1−2個のハロゲン原子である。)であり、
    Aが、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−5個のハロゲン原子である。)、ハロゲン原子又はシアノ基であり、
    Xが、フッ素原子又は塩素原子であり、
    mが、0乃至2の整数であり、
    nが、0又は1の整数であり、
    Qが、式(Q−1)又は(Q−2)で表される基であり、
    及びRが、置換されていてもよい、フェニル基又はナフチル基[当該置換基は、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)、シアノ基及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−7個の置換基である。)から選択される1〜3個の置換基である。]又は置換されていてもよく、ベンゼン環と縮環していてもよい、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基[当該置換基は、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−3個の置換基である。)及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、ハロゲン原子からなる群から選択される1−3個の置換基である。)からなる群から選択される1〜3個の置換基である。]であり、
    及びRが、水素原子、ハロゲン原子又は置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−9個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)であり、
    及びRが、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−9個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)、置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、1−7個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)又は置換されていてもよいC−Cアルキルチオ基(当該置換基は、1−7個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)である、請求項1記載のN−(ヘテロ)アリールピラゾール誘導体又はその塩。
  3. が、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−5個のフッ素原子、1個の塩素原子、1個のC-Cシクロアルキル基又は1個のシアノ基である。)又はC−Cアルケニル基であり、
    Aが、C−Cアルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、ハロゲン原子又はシアノ基であり、
    Xが、フッ素原子又は塩素原子であり、
    mが、0乃至2の整数であり、
    nが、0又は1の整数であり、
    Qが、式(Q−1)又は(Q−2)で表される基であり、
    及びRが、置換されていてもよいフェニル基[当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選ばれる1−3個の置換基である。),シアノ基及び置換されていてもよいC−Cアルコキシ基(当該置換基は、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選ばれる1−3個の置換基である。)からなる群から選択される1〜3個の置換基である。]又は置換されていてもよい、ピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、ピラジニル基、キノキサリニル基、ピリミジニル基、キナゾリニル基、ピリダジニル基、フタラジル基、フリル基、チエニル基、イソオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基[当該置換基は、ピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、ピラジニル基、キノキサリニル基、ピリミジニル基、キナゾリニル基、ピリダジニル基、フタラジル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基又はベンゾピラゾリル基については、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、フッ素原子及び塩素原子からなる群から選択される1−3個の置換基である。)及びC−Cアルコキシ基からなる群から選択される1−3個の置換基であり、その他については、塩素原子、臭素原子、メチル基及びメトキシ基からなる群から選択される1−2個の置換基である。]であり、
    及びRが、水素原子、ハロゲン原子又は置換されていてもよいC−Cアルキル基(当該置換基は、1−9個のフッ素原子又は1個の塩素原子である。)であり、
    及びRが、水素原子、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、ノナフルオロブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、フルオロメチルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基又はペンタフルオロエチルチオ基である、請求項1記載のN−(ヘテロ)アリールピラゾール誘導体又はその塩。
  4. が、エチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,3,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シアノメチル基又は2−プロペニル基であり、
    Aが、C−Cアルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子又はシアノ基であり、
    Xが、フッ素原子又は塩素原子であり、
    mが、0乃至2の整数であり、
    nが、0又は1の整数であり、
    Qが、式(Q−1)又は(Q−2)で表される基であり、
    及びRが、置換されていてもよいフェニル基(当該置換基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、シアノ基及びメトキシ基からなる群から選択される1〜2個の置換基である。)、ピリジル基、クロロピリジル基、ブロモピリジル基、メチルピリジル基、トリフルオロメチルピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基又はチアジアゾリル基であり、
    及びRが、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基又はトリフルオロメチル基であり、
    及びRが、メチル基、エチル基、プロピル基、t−ブチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、ノナフルオロブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基又は2,2,2−トリフルオロエチルチオ基である、請求項1記載のN−(ヘテロ)アリールピラゾール誘導体又はその塩。
  5. が、プロピル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,3,3,3−テトラフルオロプロピル基又はシクロプロピルメチル基であり、
    Aが、メチル基、エチル基、ジフルオロメチル基、塩素原子、臭素原子又はシアノ基であり、
    Xが、フッ素原子であり、
    mが、0又は1の整数であり、
    nが、0又は1の整数であり、
    Qが、式(Q−1)又は(Q−2)で表される基であり、
    及びRが、フェニル基、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、メチルフェニル基、(トリフルオロメチル)フェニル基、シアノフェニル基,メトキシフェニル基,ピリジル基、クロロピリジル基、トリフルオロメチルピリジル基、ピラジル基又はピリミジニル基であり、
    及びRが、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基又はジフルオロメチル基であり、
    及びRが、メチル基、エチル基、t−ブチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ジフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、ジフルオロメチルチオ基又は2,2,2−トリフルオロエチルチオ基である、請求項1記載のN−(ヘテロ)アリールピラゾール誘導体又はその塩。
  6. が、プロピル基、2,2,2−トリフルオロエチル基又はシクロプロピルメチル基であり、
    Aが、メチル基、塩素原子、臭素原子又はシアノ基であり、
    Xが、フッ素原子であり、
    mが、0又は1の整数であり、
    nが、0又は1の整数であり、
    Qが、式(Q−1)で表される基であり、
    が、フェニル基、クロロフェニル基、ピリジル基、クロロピリジル基、ピラジニル基又はピリミジル基であり、
    が、水素原子、フッ素原子、塩素原子又はメチル基であり、
    が、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ジフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、ジフルオロメチルチオ基又は2,2,2−トリフルオロエチルチオ基である、請求項1記載のN−(ヘテロ)アリールピラゾール誘導体又はその塩。
  7. 5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−1−フェニル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール、
    1−(2−クロロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール、
    1−(2−ブロモフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール、
    1−(2−メチルフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール、
    1−(2−メトキシフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール、
    5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール、
    1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール、
    1−(2,5−ジクロロフェニル)−5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール、
    3−クロロ−2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン、
    3−クロロ−2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)スルフィニルフェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル}ピリジン、
    4−[1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]ベンゾニトリル、
    2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピリジン、
    2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H-ピラゾール−1−イル]ピリジン、
    4−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン、
    2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリミジン、
    2−[5−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピラジン、
    2−[3−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(トリフルオロメチル)ピリジン及び
    2−[3−{4−メチル−3−[(2,2,2−トリフルオロエチル)チオ]フェニル}−5−(トリフルオロメチル)−1H-ピラゾール−1−イル]ピリジン
    からなる群から選択されるN−(ヘテロ)アリールピラゾール誘導体又はその塩。
  8. 請求項1〜7記載のN−(ヘテロ)アリールピラゾール誘導体又はその塩を有効成分として含有する農薬組成物。
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