JP2003335012A - キャリッジ装着装置及びこれを備える記録装置 - Google Patents

キャリッジ装着装置及びこれを備える記録装置

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JP2003335012A
JP2003335012A JP2002149116A JP2002149116A JP2003335012A JP 2003335012 A JP2003335012 A JP 2003335012A JP 2002149116 A JP2002149116 A JP 2002149116A JP 2002149116 A JP2002149116 A JP 2002149116A JP 2003335012 A JP2003335012 A JP 2003335012A
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人志 五十嵐
Satoshi Nakada
聡 中田
Naoyuki Shioda
尚之 潮田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペーパーギャップを大きくとるために、キャ
リッジが装着されている側の無端ベルトをなるべく大き
く上方へ移動させることができるようなキャリッジ装着
装置及びこれを備える記録装置を提供すること。 【解決手段】 キャリッジ23に、第1固定部材55
と、第1固定部材から下側に間隔を開けて位置決めされ
る第2固定部材57とが設けられ、第1固定部材の下面
には、無端ベルト43の歯41と係合可能な係合歯59
が形成され、第2固定部材の上面側には凹陥部65が形
成され、該凹陥部の両端には無端ベルトの外周面側を支
持する支持部71が形成される。第1固定部材55の上
面61が無端ベルト43の内周面63よりも上方へ突出
していない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリッジ駆動用
の無端ベルトにキャリッジを装着するための構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタでは、キャリッ
ジを主走査方向に走査させながら、キャリッジに設けら
れた印刷ヘッドからインクを噴出して用紙に印刷を行
う。キャリッジは、駆動モータの出力軸に設けられた駆
動プーリとフレームに設けられた従動プーリとの間に巻
回された歯付き無端ベルトに取り付けられており、駆動
モータが往復駆動するのに伴って主走査方向で往復動す
るようになっている。
【0003】一方、最近の傾向として、比較的厚い用紙
にも印刷可能なプリンタを求めるユーザーニーズが高ま
っている。これを実現するためには、印刷ヘッドと用紙
面との距離、即ちペーパーギャップを大きくするように
キャリッジを上方へ移動すればよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以下のような
理由から、従来の構造ではキャリッジの上方への移動に
限界がある。即ち図7に示す如く、従来の構造では、キ
ャリッジ106を歯付き無端ベルト101に装着するた
めに、無端ベルト101の内周側に突出するように湾曲
している第1固定部材103と、無端ベルト101を第
1固定部材103の湾曲した部分内に押し込むように屈
曲させるための第2固定部材105とを備え、第1固定
部材103と第2固定部材105との間に無端ベルト1
01の一部を屈曲状態で保持して装着していた。
【0005】しかし、ペーパーギャップを大きくするよ
うにキャリッジ106を上方へ移動させようとすると、
内周側に突出した第1固定部材103が、その反対側に
おいて逆方向に動いている無端ベルト101の内周面1
02に接触したり衝突して、キャリッジの動きに支障を
来すことになる。
【0006】このような問題点を解消するために、特許
第2,772,566号特許公報では、図8に示すよう
に、外側へ突出する形状を有する第2固定部材105を
無端ベルト101の内側に位置させ、無端ベルト101
の一部を、無端ベルト101の外側に位置する第1固定
部材103側へ屈曲させてキャリッジ106を保持して
いた。
【0007】図8に示すような構造を採用すれば、キャ
リッジを上方へ移動できる範囲は拡がるが、このような
構造であっても第2固定部材105が無端ベルト101
の内側に突出している部分を有するため、該部分が反対
側において逆方向に動いている無端ベルト101の内周
面102に衝突して振動を生じさせ、やはりキャリッジ
の動きに支障を来すことがあった。
【0008】本発明の目的は、厚い用紙にも印刷が行え
るようにペーパーギャップを大きくとるために、キャリ
ッジが装着されている側の無端ベルトをなるべく大きく
上方へ移動させることができるようなキャリッジ装着装
置及びこれを備える記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項1に記載のキャリッジ装着装置は、駆動
プーリと従動プーリとの間に巻回され、内周面に複数の
歯が形成された無端ベルトに対して、印刷ヘッドを備え
るキャリッジを装着する装置であって、前記キャリッジ
には、第1固定部材と、該第1固定部材から下側に間隔
を開けて位置決めされる第2固定部材とが設けられてお
り、前記第1固定部材の下面には、前記無端ベルトの歯
と係合可能な係合歯が形成され、前記第2固定部材の上
面側には、前記第1固定部材の位置と対応する位置に凹
陥部が形成され、該凹陥部の両端には前記無端ベルトの
外周面側を支持する支持部が形成され、前記第1固定部
材における係合歯の少なくとも一部が、前記第2固定部
材における支持部の上面より下方へ突出しており、前記
第1固定部材の上面が前記無端ベルトの内周面よりも上
方へ突出していないことを特徴とするものである。
【0010】本発明によれば、第1固定部材の上面が前
記無端ベルトの内周面よりも上方へ突出していないか
ら、第1固定部材が取り付けられている側の無端ベルト
の内周面と、これに対向している無端ベルトの内周面と
の距離を最大にすることができる。従ってキャリッジを
上方へ移動できる距離が大きくなるから、ペーパーギャ
ップを大きくすることができ、より厚い用紙にも印刷を
することが可能となる。
【0011】また、本願請求項2に記載のキャリッジ装
着装置は、請求項1において、前記無端ベルトの下面と
前記第2固定部材の凹陥部の上面との間には間隙が形成
されていることを特徴とするものである。本発明によれ
ば、第1固定部材と第2固定部材との形成位置に多少の
ずれがあったり、無端ベルトの厚さに多少のばらつきが
あっても、容易に無端ベルトを所定の状態にセットする
ことができる。
【0012】また、本願請求項3に記載のキャリッジ装
着装置は、請求項1または請求項2において、前記第1
固定部材の上方には、回転自在なコロ部材が設けられて
いることを特徴とするものである。本発明によれば、キ
ャリッジを上方へ移動したとき、第1固定部材が取り付
けられている無端ベルトに対向している側の無端ベルト
にコロ部材が接触して回転する。そのため対向する無端
ベルトの歯同士が衝突したり、第1固定部材と無端ベル
トの歯とが衝突することによりキャリッジが大きく振動
するような事態を回避することができるため、印刷不良
になりにくい。
【0013】また、本願請求項4に記載のキャリッジ装
着装置は、請求項1または請求項2において、前記第1
固定部材の上面には凹部が形成され、該凹部内に回転自
在なコロ部材が設けられていることを特徴とするもので
ある。本発明によれば、請求項3に記載のキャリッジ装
着装置に比べて、キャリッジをより大きく上方へ移動さ
せることができるため、より厚い用紙への印刷が可能と
なる。
【0014】また、本願請求項5に記載のキャリッジ装
着装置は、駆動プーリと従動プーリとの間に巻回され、
内周面に複数の歯が形成された無端ベルトに対して、印
刷ヘッドを備えるキャリッジを装着する装置であって、
前記キャリッジには、第1固定部材と、該第1固定部材
から下側に間隔を開けて位置決めされる第2固定部材と
が設けられており、前記第1固定部材の下面側には、前
記無端ベルトの歯と係合可能な係合歯が形成され、前記
第2固定部材の上面側には、前記無端ベルトの外周面側
の一部を支持する支持部が形成され、前記第1固定部材
が前記無端ベルトの内周面よりも最も突出している部分
の近傍には、該最も突出している部分よりも、前記第1
固定部材が設けられている無端ベルトと対向する側の無
端ベルト側に近い部分を有する回転自在なコロ部材を有
することを特徴とするものである。
【0015】本発明によれば、キャリッジを上方へ移動
したとき、第1固定部材が取り付けられている無端ベル
トに対向している側の無端ベルトにコロ部材が接触して
回転する。そのため対向する無端ベルトの歯同士が衝突
したり、第1固定部材と無端ベルトの歯とが衝突するこ
とによりキャリッジが大きく振動するような事態を回避
することができるため、印刷不良になりにくい。
【0016】また、本願請求項6に記載のキャリッジ装
着装置は、請求項5において、前記コロ部材は、前記最
も突出している部分よりも、前記駆動プーリと従動プー
リのうち直径の小さい側寄りに設けられていることを特
徴とするものである。
【0017】本発明によれば、駆動プーリと従動プーリ
との間で上下の無端ベルトの間隔が直径の小さい方へ狭
まっていくから、該上下の無端ベルトの間隔の狭い方へ
キャリッジが移動する場合には、より上下の無端ベルト
が接触しやすくなる。従って第1固定部材の最も突出し
ている部分よりも、両プーリのうち直径の小さい側寄り
にコロ部材を設けることにより、対向する無端ベルトの
歯同士が衝突したり、第1固定部材と無端ベルトの歯と
が衝突することによりキャリッジが大きく振動するよう
な事態をより確実に回避することができる。
【0018】また、本願請求項7に記載の記録装置は、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のキャリッ
ジ装着装置を備えることを特徴とするものである。本発
明によれば、キャリッジの上方への移動距離を大きくす
ることができるから、ペーパーギャップを大きくとるこ
とができ、従ってより厚い用紙への印刷が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明のキャリッジ装着
装置を適用した記録装置の一例であるインクジェットプ
リンタを示す側面図である。また、図2は同インクジェ
ットプリンタのキャリッジの駆動機構を示す正面図であ
り、図3は同キャリッジが、キャリッジ装着装置を介し
て無端ベルトに装着されている様子を示す斜視図であ
り、図4は本発明のキャリッジ装着装置の周辺を示す拡
大断面図である。
【0020】インクジェットプリンタ1は、プリンタ本
体3と、該プリンタ本体3の後方上部に設けられる給紙
部5と、プリンタ本体3の前方に形成される排紙部7と
を備えて成る。
【0021】給紙部5には給紙トレイ11が形成されて
おり、給紙トレイ11には複数枚の用紙Pが積載できる
ようになっている。給紙トレイ11の直ぐ下流側には給
紙ローラ13が設けられている。給紙ローラ13は、対
向する分離パッド14との間で給紙トレイ11の最上部
に位置する用紙Pを挟圧して、前方へ送り出す作用をす
る。
【0022】送り出された用紙Pは、下側の紙送り駆動
ローラ15及び上側の紙送り従動ローラ17から構成さ
れる紙送りローラ19に至り、駆動系により印刷工程に
おける精密な紙送り動作を受けながら、紙送りローラ1
9の下流側に位置する印刷ヘッド21へ給紙されるよう
になっている。
【0023】印刷ヘッド21は、キャリッジ23に支持
されており、キャリッジ23は給紙方向と直交する方向
(以下、主走査方向という)へ往復運動できるようにな
っている。印刷ヘッド21と対向する位置にはプラテン
24が設けられており、該プラテン24は、印刷ヘッド
21によって用紙Pに印刷を行う際に、用紙Pを下側か
ら支持する作用を担う。
【0024】印刷ヘッド21とプラテン24との距離、
即ちペーパーギャップは、印刷ヘッド21を支持するキ
ャリッジ23を上下動させることにより、用紙Pの厚さ
に応じて適宜調節できるようになっている。ペーパーギ
ャップが適正に調整されている状態では、用紙Pはプラ
テン24上を滑らかに通過しながら、高品質の印刷が行
なわれるようになっており、印刷ヘッド21で印刷され
た用紙Pは、排紙部7に設けられる排紙ローラ27によ
って順次排出される。排紙ローラ27は、下側の排紙駆
動ローラ29及び上側の排紙ギザローラ31から構成さ
れており、用紙Pが排紙駆動ローラ29の回転駆動によ
り引き出されて排出される機構となっている。
【0025】図2に示す如く、プリンタ本体の基枠に取
り付けられた駆動モータ(図示せず)の出力軸35には
駆動プーリ37が設けられている。また駆動プーリ37
の反対側には、駆動プーリ37よりも大きな直径を有す
る従動プーリ39が回転自在に設けられている。そして
駆動プーリ37と従動プーリ39との間には、内周面に
複数の歯41が形成された無端ベルト43が巻回されて
いる。無端ベルト43にはキャリッジ装着装置44を介
してキャリッジ23が装着されており、駆動プーリ37
の駆動により無端ベルト43が時計回り又は反時計回り
に周回運動をすることにより、キャリッジ23が主走査
方向へ往復運動することができる。
【0026】尚、図2中仮想線で示す無端ベルト43
は、ペーパーギャップを大きくするためにキャリッジ2
3を上方に移行したときの無端ベルト43の状態を示し
ている。
【0027】図3は、キャリッジ23が、キャリッジ装
着装置44を介して無端ベルト43に装着されている様
子を示す斜視図である。キャリッジ23の後面には上方
に上部カバー45が形成され、下方にキャリッジ支持部
47が突出して形成されている。キャリッジ支持部47
の両端には、プリンタ本体3に固定されるスライドバー
49に対してスライド可能に支持されるスライド支持部
51が形成されており、キャリッジ支持部47の中央に
は、キャリッジ装着装置44が設けられている。
【0028】キャリッジ装着装置44は、図4に示す如
く、断面がほぼ弓形となるように下側に膨らんだ部分5
6を有する第1固定部材55と、第1固定部材55から
下側に間隔を開けて位置する第2固定部材57とを備え
ている。第1固定部材55の下面側には、無端ベルト4
3の歯41と係合可能な複数の係合歯59が形成されて
おり、第1固定部材55の上面61は、無端ベルト43
の歯41の頂点を結ぶ平面、即ち無端ベルト43の内周
面63から上方へ突出していないように形成されてい
る。
【0029】第1固定部材55がこのような構成を有す
ることにより、キャリッジが上方へ移動したとき、第1
固定部材55が設けられている無端ベルト43と対向す
る無端ベルト43aの歯41aと最初に係合する部分
が、第1固定部材55ではなく第1固定部材55が設け
られている側の無端ベルト43の歯41となる。即ち、
第1固定部材55が設けられている側の無端ベルト43
の内周面63と、これに対向する側に位置する無端ベル
ト43aの内周面63aとの距離Lをなるべく大きくす
ることが可能となる。
【0030】一方、第2固定部材57は全体に逆Ω形を
しており、その上面側には、第1固定部材55の位置と
対応する位置に凹陥部65が形成され、凹陥部65の両
端には無端ベルト43の外周面69を支持する支持部7
1が形成されている。凹陥部65は、第1固定部材55
の下側に膨らんだ部分56の膨らみ具合よりも深く凹ん
でおり、その中に第1固定部材55の係合歯59の一部
が、第2固定部材57の支持部71の上面よりも下方に
なるように突出している。
【0031】第1固定部材55と第2固定部材57とは
上記のような形態及び位置関係にあるものであって、無
端ベルト43にキャリッジ23を装着する場合には、第
1固定部材55の係合歯59と無端ベルト43の歯41
とが係合し合うように、無端ベルト43を図4の紙面手
前側から奥側へ押し込む。このとき無端ベルト43と凹
陥部65の内周面との間には間隙67が形成されるよう
になっているため、第1固定部材55と第2固定部材5
7との形成位置に多少のずれがあったり、無端ベルト4
3の厚さに多少のばらつきがあっても、容易に無端ベル
ト43を図4のような状態にセットすることができる。
【0032】次に図5及び図6を参照しながら本発明の
キャリッジ装着装置の他の実施の形態について説明す
る。図5に示す実施の形態におけるキャリッジ装着装置
44は、断面がΩ形状の第1固定部材73と、凸部75
及びその両側に支持部77を有する第2固定部材79
と、コロ部材81とを備えて成る。
【0033】第1固定部材73には、山部82とその両
側に支持部83が形成されており、支持部83の下面に
は無端ベルト43の歯41と係合し合う係合歯85が形
成されている。第1固定部材73の支持部83と第2固
定部材79の支持部77との間には、無端ベルト43が
丁度入り込む程度の間隙が形成されており、この間隙に
無端ベルト43の一部が入り込んだ状態で、無端ベルト
43の歯41が係合歯85と係合している。また第2固
定部材79の支持部77の上面は、無端ベルト43を下
側から支持している。
【0034】図5に示す実施の形態では、更に第1固定
部材73の山部82の駆動プーリ37側に回転自在なコ
ロ部材81が設けられている。コロ部材81の上端部8
7は、山部82の頂点89よりも間隔Mだけ上方に位置
しており、そのためペーパーギャップを大きくするため
にキャリッジを上方へ移動したとき、第1固定部材73
の山部82が対向する無端ベルト43aに衝突する前
に、必ずコロ部材81が無端ベルト43aに接触して回
転するようになる。従って第1固定部材73の山部82
が対向する無端ベルト43aの歯41aに衝突して上下
動することを防止できるため、印刷ヘッド21の振動を
最小限に抑えて印刷品質への影響を極力低減することが
できる。
【0035】また本例では、コロ部材81を第1固定部
材73の山部82の駆動プーリ37側にのみ設けている
が、これは従動プーリ39が駆動プーリ37よりも大き
な直径を有するため、駆動プーリ37側へ向かって無端
ベルト43の上下の間隔が狭まっていくからである。従
って駆動プーリ37の直径の方が従動プーリ39よりも
大きい場合には、コロ部材81を従動プーリ39側へ設
けるようにすればよいし、両プーリが同じ大きさの場合
には、キャリッジの往復動に備えて、駆動プーリ37と
従動プーリ39との両方の側にそれぞれコロ部材81を
設けてもよい。
【0036】次に図6に示す他の実施の形態について説
明する。図6に示すキャリッジ装着装置44は図4に示
すキャリッジ装着装置44と部分的に同様な構成を備え
ている。従って図4に示すキャリッジ装着装置44と同
様な構成を備える部材には、図6中、同じ符号を付して
示し、以下、図4に示すキャリッジ装着装置44と相違
する構成についてのみ説明する。
【0037】本例では第1固定部材55の上面61の中
央にほぼ半球状の凹部91が形成されており、該凹部9
1に回転自在のコロ部材81が設けられている。このよ
うな構成を採用することにより、ペーパーギャップを大
きくするためにキャリッジを上方へ移動したとき、第1
固定部材55または無端ベルト43の歯41が対向する
無端ベルト43aの歯41aに接近しても、コロ部材8
1が無端ベルト43aの歯41aに接触して回転するこ
とになるので、印刷ヘッド21の振動を最小限に抑えて
印刷品質への影響を極力低減することができる。
【0038】尚、本例では第1固定部材55に凹部91
を形成して、そこにコロ部材81を設けているが、この
ような凹部91を形成することなく、図6中仮想線で示
す如く、第1固定部材55の上部に同様なコロ部材81
aを設けてもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、第1固定部材の上面が
前記無端ベルトの内周面よりも上方へ突出していないか
ら、第1固定部材が取り付けられている側の無端ベルト
の内周面と、これに対向している無端ベルトの内周面と
の距離を最大にすることができる。従ってキャリッジを
上方へ移動できる距離が大きくなるから、ペーパーギャ
ップを大きくすることができ、より厚い用紙にも印刷を
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャリッジ装着装置を適用した記録装
置の一例であるインクジェットプリンタを示す側面図で
ある。
【図2】本発明に係り、キャリッジの駆動機構を示す正
面図である。
【図3】本発明に係り、キャリッジがキャリッジ装着装
置を介して無端ベルトに装着されている様子を示す斜視
図である。
【図4】本発明のキャリッジ装着装置の周辺を示す拡大
断面図である。
【図5】本発明のキャリッジ装着装置の他の実施の形態
を示す拡大断面図である。
【図6】本発明のキャリッジ装着装置の他の実施の形態
を示す拡大断面図である。
【図7】従来のキャリッジ装着装置を示す模式図であ
る。
【図8】更に他の従来のキャリッジ装着装置を示す模式
図である。
【符号の説明】
13 給紙ローラ 19 紙送りローラ 21 印刷ヘッド 23 キャリッジ 24 プラテン 27 排紙ローラ 33 駆動モータ 35 出力軸 37 駆動プーリ 39 従動プーリ 41 無端ベルトの歯 43 キャリッジ装着装置が設けられている側の無端ベ
ルト 43a キャリッジ装着装置が設けられている無端ベル
トと対向して位置する無端ベルト 44 キャリッジ装着装置 47 キャリッジ支持部 49 スライドバー 51 スライド支持部 55 第1固定部材 56 下側に膨らんだ部分 57 第2固定部材 59 係合歯 61 第1固定部材の上面 63 キャリッジ装着装置が設けられている側の無端ベ
ルトの内周面 63a キャリッジ装着装置が設けられている側の無端
ベルトと対向して位置する無端ベルトの内周面 65 凹陥部 67 間隙 69 無端ベルトの外周面 71 支持部 73 断面がΩ形状の第1固定部材 75 凸部 77 支持部 79 第2固定部材 81 コロ部材 82 山部 83 支持部 85 係合歯 87 コロ部材の上端部 89 山部の頂点 91 凹部 P 用紙 M 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 潮田 尚之 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C480 DA01 DA19 DA23 DA24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動プーリと従動プーリとの間に巻回さ
    れ、内周面に複数の歯が形成された無端ベルトに対し
    て、印刷ヘッドを備えるキャリッジを装着する装置であ
    って、 前記キャリッジには、第1固定部材と、該第1固定部材
    から下側に間隔を開けて位置決めされる第2固定部材と
    が設けられており、 前記第1固定部材の下面には、前記無端ベルトの歯と係
    合可能な係合歯が形成され、 前記第2固定部材の上面側には、前記第1固定部材の位
    置と対応する位置に凹陥部が形成され、該凹陥部の両端
    には前記無端ベルトの外周面側を支持する支持部が形成
    され、 前記第1固定部材における係合歯の少なくとも一部が、
    前記第2固定部材における支持部の上面より下方へ突出
    しており、 前記第1固定部材の上面が前記無端ベルトの内周面より
    も上方へ突出していないことを特徴とするキャリッジ装
    着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記無端ベルトの下
    面と前記第2固定部材の凹陥部の上面との間には間隙が
    形成されていることを特徴とするキャリッジ装着装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記第1固
    定部材の上方には、回転自在なコロ部材が設けられてい
    ることを特徴とするキャリッジ装着装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記第1固
    定部材の上面には凹部が形成され、該凹部内に回転自在
    なコロ部材が設けられていることを特徴とするキャリッ
    ジ装着装置。
  5. 【請求項5】 駆動プーリと従動プーリとの間に巻回さ
    れ、内周面に複数の歯が形成された無端ベルトに対し
    て、印刷ヘッドを備えるキャリッジを装着する装置であ
    って、 前記キャリッジには、第1固定部材と、該第1固定部材
    から下側に間隔を開けて位置決めされる第2固定部材と
    が設けられており、 前記第1固定部材の下面側には、前記無端ベルトの歯と
    係合可能な係合歯が形成され、 前記第2固定部材の上面側には、前記無端ベルトの外周
    面側の一部を支持する支持部が形成され、 前記第1固定部材が前記無端ベルトの内周面よりも最も
    突出している部分の近傍には、該最も突出している部分
    よりも、前記第1固定部材が設けられている無端ベルト
    と対向する側の無端ベルト側に近い部分を有する回転自
    在なコロ部材を有することを特徴とするキャリッジ装着
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記コロ部材は、前
    記最も突出している部分よりも、前記駆動プーリと従動
    プーリのうち直径の小さい側寄りに設けられていること
    を特徴とするキャリッジ装着装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のキ
    ャリッジ装着装置を備えることを特徴とする記録装置。
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