JP3068602B1 - サ―マルプリンタ - Google Patents
サ―マルプリンタInfo
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Abstract
リンタにおいて、印字品質の低下を防止しつつ、印字媒
体の連続供給ならびに連続印刷を可能にすることを目的
とする。 【解決手段】 印刷部A・Bが、印刷媒体1の搬送方向
に間隔をおいて少なくとも2カ所に設けられてなるサー
マルプリンタであって、サーマルヘッド3とプラテンロ
ーラ2との接触圧を調整する負荷調整機構4・5・6が
設けられ、これらの負荷調整機構が、印刷媒体の端部近
傍が前記サーマルヘッドとプラテンローラとの接触部に
至った際に、前記サーマルヘッドとプラテンローラとの
接触圧を軽減させるようになされていることを特徴とす
る。
Description
印刷部を備えたサーマルプリンタに関するものである。
−262786号公報に開示されているように、用紙の
下面側に熱転写用インクリボンを介して印刷する第1の
印刷部と、用紙の上面側に熱転写用インクリボンを介し
て印刷する第2の印刷部とからなる両面印刷サーマルプ
リンタが知られている。
刷部の間にあるシートカッターで、下面側が印刷された
印刷用紙を連続用紙から切り離して該連続用紙の先端を
用紙センサーで検出し、第1の印刷部で印刷された印刷
用紙を第2の印刷部に送り込んで同時に多重処理で印刷
するものであった。
うな従来の技術においては、以下に掲げるような改善す
べき問題点があった。
第2の印刷部で1枚目の印刷媒体の印刷を行っていると
きに、第1の印刷部で2枚目の印刷媒体への印刷を行っ
ている状態で、前記第2の印刷部における印刷が完了し
て印刷媒体が排出されると、第2の印刷部において、サ
ーマルヘッドとプラテンローラとの衝突が発生し、その
ときの衝撃力が印刷中である第1の印刷部に伝わり、印
刷媒体への負荷変動を起こして印刷に悪影響を与え、印
刷精度を低下させるといった問題点である。。
えずに連続印刷するために、先行する1枚目の印刷媒体
が第2印刷部を完全に外れてから第1印刷部で2枚目の
印刷を行うようにしていた。しかしながら、このような
対処においても、第1の印刷部に対して印刷媒体を待機
状態に保持することから、印刷速度が遅くなり印刷性能
が低下するといった問題点がある。
てなされたものであり、複数の印刷部を備えたサーマル
プリンタにおいて、印刷品質の低下を防止しつつ、印刷
媒体の連続供給ならびに連続印刷を可能にすることを目
的とする。
のサーマルプリンタは、前述した目的を達成するため
に、サーマルヘッドと、このサーマルヘッドに対向して
配設されたプラテンローラと、前記サーマルヘッドをプ
ラテンローラへ弾性的に押圧する押圧機構とからなる印
刷部が、印刷媒体の搬送方向に間隔をおいて少なくとも
2カ所に設けられてなるサーマルプリンタであって、前
記押圧機構に、前記サーマルヘッドとプラテンローラと
の接触圧を調整する負荷調整機構が設けられ、一方の印
刷部で印字が行われている状態において、他方の印刷部
での印字が完了した時点で、この他方の印刷部における
負荷調整機構が、前記サーマルヘッドとプラテンローラ
との接触圧を軽減させるようになされていることを特徴
とするサーマルプリンタ。本発明の請求項2に記載のサ
ーマルプリンタは、請求項1に記載の前記各負荷調整機
構が、前記サーマルヘッドに装着された付勢部材と、こ
の付勢部材の弾性変形量を調整して、前記サーマルヘッ
ドとプラテンローラとの接触圧を調整するカム部材とに
よって構成されており、このカム部材が、所定角度の範
囲内で往復回動可能に設けられ、かつ、そのプロフィー
ルが、回動中心に近いボトム部と、このボトム部に対し
てカム部材の回動方向一方側に連設され、回動中心から
最も離れたハイトップ部と、前記ボトム部に対して前記
ハイトップ部と反対側に連設され、このハイトップ部よ
りも回動中心に近く、かつ、前記ボトム部よりも回動中
心から遠いミドルトップ部とによって構成され、前記ハ
イトップ部により、サーマルヘッドとプラテンローラと
の接触圧を、印刷に好適な接触圧とする印刷モードと
し、前記ミドルトップ部により、前記印刷モードの圧力
よりも小さく、かつ、前記プラテンローラによる印刷媒
体の搬送を行い得る接触圧とする搬送モードとし、前記
ボトム部により、前記接触圧を開放する開放モードとす
るようになされていることを特徴とする。本発明の請求
項3に記載のサーマルプリンタは、請求項1または請求
項2に記載の前記両印刷部の間には、前記印刷媒体の上
下面をガイドするガイド部材が設けられていることを特
徴とする。
に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、本実施
形態に係わるサーマルプリンタは、カットされた熱転写
用紙等の印刷媒体1を連続印刷すべく、この印刷媒体1
の搬送方向に沿って、第1印刷部Aと第2印刷部Bとが
隣接して配置されたもので、たとえば両面印刷用のサー
マルプリンタを示している。第1印刷部Aでは、前記印
刷媒体1の上面への印刷を行い、前記第2印刷部Bで
は、印刷媒体1の下面に印刷を行うように構成されてい
る。
は、それぞれサーマルヘッド3・8と、これらのサーマ
ルヘッド3・8が接触させられるとともに、その間に前
記印刷媒体1が供給されるプラテンローラ2・7とが設
けられている。
た印刷媒体1を印刷部に送り込むための送りローラ14
が設けられ、さらに、前記第2印刷部Bには、前記送り
ローラ14と同様の送りローラ15が設けられている。
ッド3・8には、前記プラテンローラ2・7とを接触さ
せるための押圧機構が設けられており、この押圧機構に
は、前記サーマルヘッド3・8とプラテンローラ2・7
との接触圧を調整する負荷調整機構が設けられている。
対向配置されるカム6・11と、このカム6・11とサ
ーマルヘッド3・8との間に介在された付勢部材として
の圧縮スプリング4・9と、この圧縮スプリング4・9
とカム6・11との間に介在されるブラケット5・10
とで構成され、本実施形態においては、前記カム6・1
1、および、ブラケット5・10とによって負荷調整機
構が構成されている。
には、印刷媒体1を送り込むガイド部材であるペーパガ
イド13が設けられている。
ム6・11は、所定角度の範囲内で往復回動可能に設け
られ、かつ、そのプロフィールが、回動中心に近いボト
ム部6a・11aと、このボトム部6a・11aに対し
てカム6・11の回動方向一方側に連設され、回動中心
から最も離れたハイトップ部6b・11bと、前記ボト
ム部6a・11aに対して前記ハイトップ部6b・11
bと反対側に連設され、このハイトップ部6b・11b
よりも回動中心に近く、かつ、前記ボトム部6a・11
aよりも回動中心から遠いミドルトップ部6c・11c
とによって構成されている。
ケット5・10に対向させることにより、サーマルヘッ
ド3・8とプラテンローラ2・7との接触圧を、印刷に
好適な接触圧とする印刷モードとし(図2(b)参
照)、また、ミドルトップ部6c・11cをブラケット
5・10に対向させることにより、前記接触圧を、前述
した印刷モードの圧力よりも小さく、かつ、プラテンロ
ーラ2・7による印刷媒体1の搬送を行い得る接触圧と
する搬送モード(図2(c)参照)とし、さらに、ボト
ム部6a・11aをブラケット5・10に対向させるこ
とにより、前記接触圧を開放する開放モード(図2
(a)参照)とする、3段階の接触圧に調整するように
なされている。
の作用について説明する。第1印刷部Aでは、カットさ
れた印刷媒体1が、送りローラ14によって送り込まれ
る。そのとき、第1印刷部Aのサーマルヘッド3は、印
刷モードにセットされて、サーマルヘッド3に印刷負荷
が負荷され、これにより、印刷媒体1の片面が印刷され
る。
他の片面への印刷が行われるが、この印刷が終了した時
点で、サーマルヘッド8が搬送モードにセットされて、
この第2印刷部Bから印刷媒体12が排出される。この
とき、第2印刷部Bが、前述したように搬送モードにセ
ットされていることから、サーマルヘッド8に負荷され
ている押圧力が小さく調整されており、これによって、
印刷媒体12が排出される際におけるサーマルヘッド8
とプラテンローラ7との接触時の衝撃力が緩和される。
この結果、前記第1印刷部Aにおいて印刷が行われてい
る場合にあっても、この第1印刷部Aに作用する不要な
負荷が作用することが抑制され、印刷品質の低下が抑制
される。したがって、第2印刷部Bからの印刷媒体12
の排出を待つことなく第1印字部Aへの印刷媒体1の供
給が可能となり、印刷速度の向上が図られる。
印字の関係が、前述した関係と逆となる場合も想定され
るが、この場合には、第1印刷部Aからの印刷媒体1の
排出時に、そのサーマルヘッド3を搬送モードとするこ
とによって、第2印刷部Bにおける印刷品質の低下を抑
制することができる。
部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基
づき種々変更可能である。たとえば、図3に示すよう
に、サーマルヘッド3とプラテンローラ2との間にイン
クリボン16を連続的に移送可能に介装することも可能
である。このような構成とすることにより、印刷媒体が
熱転写用紙以外の普通紙でも印刷が可能となる。
で、以下に掲げる効果を有する。一方の印刷部において
印刷媒体に連続印刷する際に、他方の印刷部における印
刷媒体排出時の衝撃力を緩和して、他方の印刷部へ不要
な外力が作用することを防止し、これによって、印刷性
能ならびに印刷精度の低下を防止しつつ、高速印字を可
能とする。
明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 サーマルヘッドと、このサーマルヘッド
に対向して配設されたプラテンローラと、前記サーマル
ヘッドをプラテンローラへ弾性的に押圧する押圧機構と
からなる印刷部が、印刷媒体の搬送方向に間隔をおいて
少なくとも2カ所に設けられてなるサーマルプリンタで
あって、前記押圧機構に、前記サーマルヘッドとプラテ
ンローラとの接触圧を調整する負荷調整機構が設けら
れ、一方の印刷部で印字が行われている状態において、
他方の印刷部での印字が完了した時点で、この他方の印
刷部における負荷調整機構が、前記サーマルヘッドとプ
ラテンローラとの接触圧を軽減させるようになされてい
ることを特徴とするサーマルプリンタ。 - 【請求項2】 前記各負荷調整機構が、前記サーマルヘ
ッドに装着された付勢部材と、この付勢部材の弾性変形
量を調整して、前記サーマルヘッドとプラテンローラと
の接触圧を調整するカム部材とによって構成されてお
り、このカム部材が、所定角度の範囲内で往復回動可能
に設けられ、かつ、そのプロフィールが、回動中心に近
いボトム部と、このボトム部に対してカム部材の回動方
向一方側に連設され、回動中心から最も離れたハイトッ
プ部と、前記ボトム部に対して前記ハイトップ部と反対
側に連設され、このハイトップ部よりも回動中心に近
く、かつ、前記ボトム部よりも回動中心から遠いミドル
トップ部とによって構成され、前記ハイトップ部によ
り、サーマルヘッドとプラテンローラとの接触圧を、印
刷に好適な接触圧とする印刷モードとし、前記ミドルト
ップ部により、前記印刷モードの圧力よりも小さく、か
つ、前記プラテンローラによる印刷媒体の搬送を行い得
る接触圧とする搬送モードとし、前記ボトム部により、
前記接触圧を開放する開放モードとするようになされて
いることを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリン
タ。 - 【請求項3】 前記両印刷部の間には、前記印刷媒体の
上下面をガイドするガイド部材が設けられていることを
特徴とする請求項1または請求項2に記載のサーマルプ
リンタ。
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JP8298699A Expired - Fee Related JP3068602B1 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | サ―マルプリンタ |
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Cited By (1)
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