JP2003333326A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2003333326A
JP2003333326A JP2002139124A JP2002139124A JP2003333326A JP 2003333326 A JP2003333326 A JP 2003333326A JP 2002139124 A JP2002139124 A JP 2002139124A JP 2002139124 A JP2002139124 A JP 2002139124A JP 2003333326 A JP2003333326 A JP 2003333326A
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JP2002139124A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kamata
謙一 鎌田
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データに画質の劣化が少なく高速な変倍
処理を実行する画像処理装置を提供する。 【解決手段】 取得した変倍率に基づき各画素の位置デ
ータを算出した変倍後の画像データにおいて、注目画素
2Eにおけるデータを、変倍前の画像データにおける注
目画素2Eの近傍の4画素1E,1F,1H,1Iにお
ける2値データに、注目画素2Eから各画素1E,1
F,1H,1Iまでの距離e,f,h,iに応じた重み
を乗算した乗算値に基づき算出する。また、注目画素2
Eにおけるデータに、先に算出してある所定の近傍画素
2A,2B,2Dにおける差分値に、該差分値を有する
画素2A,2B,2Dの中央位置から、注目画素2Eま
での距離に応じた重みを乗算した乗算値を加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数画素を位置デ
ータ及び2値データにより夫々特定した画像データを、
取得した変倍率に基づき変倍する画像処理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】2値データにより特定される複数画素
を、所定の間隔を隔てて主走査方向及び副走査方向に配
置することにより構成される画像データについては、各
画素間へのデータの挿入、及び各画素のデータの間引き
により、容易に拡大及び縮小することができる。しか
し、ディザ処理等を行うことにより形成される疑似中間
調の画像データを、上述の方法により拡大又は縮小した
場合、ディザのパターンが崩れ、白又は黒の筋及びモア
レ等が発生し、画質の劣化を生じることがある。
【0003】そこで、特開平4−287568号公報等
で開示されているように、画像データの各画素を特定す
る2値データを、一旦多値データに変換し、各画素を多
値データにより特定する画像データにおいて、各画素間
に多値データを挿入し、又は各画素のデータを間引いた
後、各画素を特定する多値データが所定閾値よりも大き
いか否かに基づき、前記多値データを2値データに変換
する画像処理方法が知られている。このように、一旦多
値データに変換することにより、各画素間において線形
補間が可能となり、挿入処理及び間引処理を施された多
値データを再度2値データに変換した場合に、筋及びモ
アレ等の発生を防止することができ、画質の劣化を軽減
させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の方法を
プリンタ等の画像処理装置に利用する場合、プリンタ等
は、記録紙等に出力すべく取得した画像データに、上述
した各処理を、該画像データが記録部により記録紙等に
出力される前に行う必要があり、前記各処理を、前記画
像データを自身に備える記録部へ転送する速度に間に合
う速度にて行わなければならない。従って、上述した処
理を行う画像処理装置を、高速動作が可能なLSI(Lar
geScale Integration circuit) により実現する必要が
あるが、高速動作を行うLSIは、回路規模が大きく、
設計が困難であると共に、製造コストが高いという問題
がある。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、取得した変倍率に基づき、変倍後の画像データ
の各画素を特定する位置データを算出する位置算出手段
と、算出された位置データが示す位置の近傍の4画素を
特定する位置データ及び2値データを、変倍前の画像デ
ータから抽出する抽出手段と、抽出された2値データ
に、該2値データに対応する位置データが示す位置か
ら、位置算出手段が算出した位置データが示す位置まで
の距離に応じた重みを乗算する乗算手段と、算出された
乗算値を全て加算する第1加算手段と、算出された加算
値を所定閾値と比較する比較手段と、比較結果に基づき
前記加算値を2値データに変換する変換手段とを備える
ことにより、変倍後の画像データの各画素における2値
データが、該各画素の近傍の、変倍前の画像データの4
画素における2値データに基づき算出され、画質の劣化
が少なく、変倍後の画像データの各画素を特定する2値
データ及び位置データを高速に算出する画像処理装置を
提供することを目的とする。
【0006】本発明の他の目的は、前記乗算手段が乗算
する重みを、抽出手段が抽出した4画素を特定する位置
データ夫々が示す位置から、位置算出手段が算出した位
置データが示す位置までの距離が短いほど、大きい値と
することにより、画像データを変倍することにより得ら
れる変倍後の画像データの各画素における2値データ
に、該画素から、抽出手段が抽出した変倍前の画像デー
タの4画素夫々までの距離がより近い画素における2値
データをより反映させ、画質の劣化を軽減する画像処理
装置を提供することにある。
【0007】本発明の更に他の目的は、前記第1加算手
段が算出した加算値に、予め算出した所定位置データに
おける差分値を加算する第2加算手段と、前記差分値を
算出する差分算出手段とを有し、前記比較手段は、前記
第2加算手段が算出した加算値を前記所定閾値と比較
し、前記変換手段は、前記比較手段の比較結果に基づき
前記加算値を2値データに変換し、前記差分算出手段
は、第2加算手段が算出した加算値と、前記変換手段に
より変換された2値データとの差分値を算出する構成を
備えることにより、変倍後の画像データの各画素を特定
する2値データに、前記所定位置データにより特定され
る、該各画素の所定周辺画素を特定するデータの2値化
処理による誤差(差分値)を反映させる誤差拡散処理を
伴う変倍処理を行う画像処理装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る画像処理
装置は、複数画素を位置データ及び2値データにより夫
々特定した画像データを、取得した変倍率に基づき変倍
する画像処理装置において、前記変倍率に基づき、変倍
後の画像データの各画素を特定する位置データを夫々算
出する位置算出手段と、変倍前の画像データから、該位
置算出手段が算出した位置データが示す位置の近傍の4
画素を特定する位置データ及び2値データを抽出する抽
出手段と、該抽出手段が抽出した2値データに、該2値
データに対応する位置データが示す位置から、前記位置
算出手段が算出した位置データが示す位置までの距離に
応じた重みを夫々乗算する乗算手段と、該乗算手段が夫
々算出した乗算値を加算する第1加算手段と、該第1加
算手段が算出した加算値を所定閾値と比較する比較手段
と、該比較手段の比較結果に基づき、前記加算値を2値
データに変換する変換手段とを備えることを特徴とす
る。
【0009】第1発明による場合は、取得した変倍率に
基づき、変倍後の画像データの各画素を特定する位置デ
ータを算出する位置算出手段と、算出された位置データ
が示す位置の近傍の4画素を特定する位置データ及び2
値データを、変倍前の画像データから抽出する抽出手段
と、抽出された2値データに、該2値データに対応する
位置データが示す位置から、位置算出手段が算出した位
置データが示す位置までの距離に応じた重みを乗算する
乗算手段と、算出された乗算値を全て加算する第1加算
手段と、算出された加算値を所定閾値と比較する比較手
段と、比較結果に基づき前記加算値を2値データに変換
する変換手段とを備えることにより、変倍後の画像デー
タの各画素における2値データが、該各画素の近傍の、
変倍前の画像データの4画素における2値データに基づ
き算出され、画質の劣化が少なく、変倍後の画像データ
の各画素を特定する2値データ及び位置データを高速に
算出する画像処理装置を実現することができる。また、
上述した動作をソフトウェアにより実現した場合、回路
規模の増大を防止することができる。
【0010】第2発明に係る画像処理装置は、第1発明
に係る画像処理装置において、前記重みは、前記抽出手
段が抽出した位置データが示す位置から、前記位置算出
手段が算出した位置データが示す位置までの距離が短い
ほど、大きい値であることを特徴とする。
【0011】第2発明による場合は、前記乗算手段が乗
算する重みを、抽出手段が抽出した4画素を特定する位
置データ夫々が示す位置から、位置算出手段が算出した
位置データが示す位置までの距離が短いほど、大きい値
とすることにより、画像データを変倍することにより得
られる変倍後の画像データの各画素における2値データ
に、該画素から、抽出手段が抽出した変倍前の画像デー
タの4画素夫々までの距離がより近い画素における2値
データをより反映させ、画質の劣化を軽減する画像処理
装置を実現することができる。
【0012】第3発明に係る画像処理装置は、第1又は
第2発明に係る画像処理装置において、前記第1加算手
段が算出した加算値に、予め算出した所定位置データに
おける差分値を加算する第2加算手段と、前記差分値を
算出する差分算出手段とを更に備え、前記比較手段は、
前記第2加算手段が算出した加算値を前記所定閾値と比
較し、前記変換手段は、前記比較手段の比較結果に基づ
き前記加算値を2値データに変換し、前記差分算出手段
は、前記第2加算手段が算出した加算値と、前記変換手
段により変換された2値データとの差分値を算出すべく
なしてあることを特徴とする。
【0013】第3発明による場合は、前記第1加算手段
が算出した加算値に、予め算出した所定位置データにお
ける差分値を加算する第2加算手段と、前記差分値を算
出する差分算出手段とを有し、前記比較手段は、前記第
2加算手段が算出した加算値を前記所定閾値と比較し、
前記変換手段は、前記比較手段の比較結果に基づき前記
加算値を2値データに変換し、前記差分算出手段は、第
2加算手段が算出した加算値と、前記変換手段により変
換された2値データとの差分値を算出する構成を備える
ことにより、変倍後の画像データの各画素を特定する2
値データに、前記所定位置データにより特定される、該
各画素の所定周辺画素を特定するデータの2値化処理に
よる誤差(差分値)を反映させる誤差拡散処理を伴う変
倍処理を行う画像処理装置を実現することができる。ま
た、前記差分値に、該差分値に対応する位置データが示
す位置から、前記位置算出手段が算出した位置データが
示す位置までの距離に応じた重みを夫々乗算して、夫々
算出された乗算値を加算する構成を備えることにより、
より画質の劣化を軽減する誤差拡散処理を行うことがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る画像処理装
置を、該画像処理装置を備えるプリンタによる実施の形
態に基づいて詳述する。図1は本発明に係る画像処理装
置を備えたプリンタの構成を示すブロック図であり、図
中1はプリンタを示しており、このプリンタ1は、制御
部10,画像処理装置11,画像メモリ12,表示部1
3,ROM14,RAM15,記録部16,操作部1
7,外部と通信を行うための通信インタフェース18等
を備えている。制御部10は、具体的にはMPU(Micro
Processor Unit) 等のプロセッサで構成されており、バ
スを介してプリンタ1の上述したようなハードウェア各
部と接続されており、それらを制御すると共に、ROM
14に格納されたコンピュータプログラムに従って、種
々のソフトウェア的機能を実現する。
【0015】ROM14は、本発明のプリンタ1の動作
に必要な種々のソフトウェアのプログラムを予め格納し
ている。RAM15は、SRAM又はフラッシュメモリ
等で構成され、前記プログラムの実行時に発生するデー
タ及び各画像データを出力する際の変倍率Rを一時的に
記憶する。尚、RAM15にフラッシュメモリを使用し
た場合には、停電,プリンタ1の移動等のために電源が
遮断された場合であっても、記憶内容が失われることは
ない。
【0016】画像メモリ12は、DRAM等で構成さ
れ、記録紙又はOHP(Over Head Projector) シート等
に出力すべく、通信インタフェース18を介して取得し
た画像データを格納する。尚、本実施の形態において、
取得する画像データは、各画素を2値データにより特定
された2値の画像データであり、主走査方向及び副走査
方向における各画素間の距離を示す距離データを7ビッ
トにて表している。また変倍率Rは、ユーザにより指定
されるだけでなく、ユーザにより指定された出力すべき
記録紙等のサイズに基づき算出することもできる。
【0017】表示部13は、液晶表示装置(LCD)又
はCRTディスプレイ等の表示装置であり、プリンタ1
の動作状況、出力すべく画像メモリ12から読み出した
画像データ、及び該画像データを出力する際の変倍率R
等の表示を行う。操作部17は、プリンタ1を操作する
ために必要な各種のファンクションキーを備えている。
尚、表示部13をタッチパネル方式のものとすることに
より、操作部17の各種のキーのうちの一部又は全部を
代用することも可能である。
【0018】画像処理装置11は、DSP(Digital Sig
nal Processor)等の高速でデジタルデータを処理可能な
プロセッサで構成されており、演算部(図示せず),第
1記憶部11a及び第2記憶部11bを備えている。第
1記憶部11aは、ROM又はフラッシュメモリ等から
なり、位置算出手段20,抽出手段21,乗算手段2
2,加算手段23,比較手段24,変換手段25,差分
算出手段26として動作するコンピュータプログラム、
及び変倍処理の実行時に用いる複数の所定値を予め格納
している。また、第2記憶部11bは、SRAM等から
なり、上記の各処理を遂行するためのワークエリアとし
て使用される。
【0019】上述した構成の画像処理装置11は、画像
メモリ12から画像データを、RAM15から該画像デ
ータを出力する際の変倍率Rを取得し、該画像データ
に、前記変倍率Rに基づく変倍処理を行い、記録部16
に入力する。記録部16は、電子写真方式のプリンタ装
置であって、出力すべく画像処理装置11により変倍処
理を施された画像データを、ハードコピーとしてA3
縦,B4縦,A4縦,B5横及びA5横等の各サイズの
記録紙又はOHPシートから最適なサイズのものを選択
して記録する。尚、本実施の形態における画像処理装置
11は、上述した各手段をコンピュータプログラムによ
り実現しており、これらのコンピュータプログラムを高
速に実行することにより、高速な変倍処理を実現するこ
とができるが、ハードウェアにより各種動作を実現する
構成としてもよい。
【0020】以下に、上述のような構成の画像処理装置
11を備えたプリンタ1による変倍処理について説明す
る。図2及び図3は本発明に係る画像処理装置11によ
る変倍処理を示すフローチャート、図4は本発明に係る
画像処理装置11による変倍処理を説明する図である。
尚、図4においては、破線で示す格子は変倍前の画像デ
ータの各画素を、1A,1B,1C…は該各画素の中央
位置を夫々示している。また、実線で示す格子は変倍後
の画像データの各画素を、2A,2B,2C…は該各画
素の中央位置を夫々示している。プリンタ1は、通信イ
ンタフェース18を介して接続している外部の各装置か
ら、記録紙等に出力すべく取得した画像データを画像メ
モリ12に、該画像データに行う変倍処理における変倍
率RをRAM15に夫々記憶しており、該画像データを
記録紙等に出力する場合、画像メモリ12から前記画像
データを、RAM15から変倍率Rを読み出して画像処
理装置11に入力し、前記画像データへの変倍処理を実
行させる。
【0021】画像処理装置11は、前記画像データ及び
変倍率Rを取得し(S1)、位置算出手段20を実行さ
せることにより、取得した画像データの主走査方向及び
副走査方向における各画素間の距離を示す距離データ及
び変倍率Rに基づき、変倍後の画像データの主走査方向
及び副走査方向の各画素間距離Nを夫々算出する(S
2)。本実施の形態では、変倍前の画像データの各画素
間距離を示す距離データは、7ビット(128)で表さ
れており、変倍後の画像データの各画素間距離Nは、以
下の(1)式に基づき算出される。また、ユーザにより
指定された出力すべき記録紙等のサイズに基づき、変倍
率Rを算出する構成を備えてもよい。
【0022】N=128/R …(1) (N:変倍後の画素間距離,R:変倍率)
【0023】画像処理装置11は、上述のように算出し
た画素間距離Nを主走査方向及び副走査方向に、順次加
算することにより、各画素において主走査方向及び副走
査方向の位置を示す位置データを算出することができ、
1つの注目画素における位置データを算出する(S
3)。尚、説明の便宜上、注目画素を、図4中の2Eで
示す位置を中央位置とする画素としている。画像処理装
置11は、抽出手段21を実行することにより変倍前の
画像データから、上述のように算出した位置データに基
づき、該位置データが示す位置を中央位置とする注目画
素2Eの近傍の4画素を特定する位置データ及び2値デ
ータを抽出する(S4)。図4においては、この4画素
は画素1E,1F,1H,1Iである。
【0024】画像処理装置11は、抽出した4画素1
E,1F,1H,1Iを特定する位置データ、及びステ
ップS3において位置算出手段20の実行により算出し
た位置データに基づき、注目画素2Eと4画素1E,1
F,1H,1I夫々との距離e,f,h,iを算出する
(S5)。また、夫々算出した各画素1E,1F,1
H,1Iまでの距離e,f,h,iに基づき、該距離
e,f,h,iに応じた重みを算出する(S6)。本実
施の形態においては、注目画素2Eと画素1Eとの距離
eに応じた重みW(1E)を、以下の(2)式に基づき
算出し、注目画素2Eと画素1Fとの距離fに応じた重
みW(1F)を、以下の(3)式に基づき算出し、注目
画素2Eと画素1Hとの距離hに応じた重みW(1H)
を、以下の(4)式に基づき算出し、注目画素2Eと画
素1Iとの距離iに応じた重みW(1I)を、以下の
(5)式に基づき算出する。
【0025】 W(1E)=(f+h+i)/(e+f+h+i) …(2) W(1F)=(e+h+i)/(e+f+h+i) …(3) W(1H)=(e+f+i)/(e+f+h+i) …(4) W(1I)=(e+f+h)/(e+f+h+i) …(5)
【0026】次に画像処理装置11は、乗算手段22を
実行することにより、各画素1E,1F,1H,1Iに
おける2値データに、上述のように算出した重みW(1
E),W(1F),W(1H),W(1I)を乗算し
(S7)、加算手段23を実行することにより、夫々算
出された乗算値を全て加算する(S8)。一方、変倍処
理を施された変倍後の画像データの各画素2A,2B,
2C,2Dにおいては、変倍前の画像データにおける前
記各画素2A,2B,2C,2Dの近傍の4画素の2値
データに基づき算出された多値データと、該多値データ
を所定閾値に基づき2値化された2値データとの差分値
Diff(2A),Diff(2B),Diff(2C),Diff(2
D)が夫々算出され、第2記憶部11bに記憶されてい
る。
【0027】画像処理装置11は、上述のように予め算
出されて第2記憶部11bに記憶してある差分値から、
差分値Diff(2A),Diff(2B),Diff(2D)を読
み出し(S9)、各差分値Diff(2A),Diff(2
B),Diff(2D)に、該差分値Diff(2A),Diff
(2B),Diff(2D)を有する各画素2A,2B,2
Dの中央位置から、注目画素2Eの中央位置までの距離
に応じた重みを乗算し(S10)、夫々算出された乗算
値を全て加算する(S11)。尚、本実施の形態におい
ては、前記重みは予め設定されて第1記憶部11aに記
憶してある値であり、注目画素2Eからの距離が最も遠
い1画素(ここでは画素2A)における差分値Diff(2
A)に対する重みを2/8とし、他の2画素(ここでは
画素2B,2D)における差分値Diff(2B),Diff
(2D)に対する重みを3/8としている。この差分値
に対する重みは、上述した2/8,3/8に限られず、
夫々注目画素2Eからの距離に応じた値としてもよい。
【0028】次に画像処理装置11は、ステップS8に
おいて算出した、注目画素2Eの近傍の4画素1E,1
F,1H,1Iの2値データに、各画素1E,1F,1
H,1Iから注目画素2Eまでの距離e,f,h,iに
応じた重みW(1E),W(1F),W(1H),W
(1I)を乗算した各乗算値の加算値と、ステップS1
1において算出した、所定画素2A,2B,2Dにおけ
る差分値Diff(2A),Diff(2B),Diff(2D)
に、該差分値Diff(2A),Diff(2B),Diff(2
D)に応じた重みを乗算した各乗算値の加算値とを、加
算手段23を実行することにより加算し、注目画素2E
におけるデータ(多値データ)を算出する(S12)。
画像処理装置11は、比較手段24を実行することによ
り、上述のように算出した注目画素2Eにおけるデータ
が、所定閾値(例えば、0.5)よりも大きいか否かを
判断しており(S13)、前記データが所定閾値以上で
ある場合、変換手段25を実行することにより、変倍後
の画像データの画素である注目画素2Eにおける2値デ
ータを1とし(S14)、前記データが所定閾値以上で
ない場合、変換手段25を実行することにより、注目画
素2Eにおける2値データを0とし(S15)、変倍後
の画像データの各画素におけるデータを2値データに変
換する。
【0029】画像処理装置11は、差分算出手段26を
実行することにより、ステップ12において算出された
変倍後の画素である注目画素2Eにおける多値データ
と、ステップS14又はS15において該多値データを
変換して得られた2値データとの差分値を算出し、後に
実行されるステップS9において差分値として読み出さ
れるために、画素2Eにおける差分値として第2記憶部
11bに記憶する(S16)。次に画像処理装置11
は、位置算出手段20を実行することにより算出された
位置データにより特定される、変倍後の画像データに含
まれる全ての画素について変倍処理が終了したか否かを
判断し(S17)、全ての画素の変倍処理が終了してい
ない場合、ステップS3の処理に戻り、未処理の各画素
に対して、ステップS3からステップS16までの処理
を繰り返し、全ての画素に、変倍処理を行う。
【0030】上述したように、変倍率Rに基づき、変倍
後の画像データの各画素を特定する位置データを算出
し、算出された変倍後の画像データの各画素において、
注目画素2Eにおけるデータを、変倍前の画像データの
注目画素2Eの近傍の4画素1E,1F,1H,1Iに
おける2値データに、該4画素1E,1F,1H,1I
から、注目画素2Eまでの距離e,f,h,iに応じた
重みW(1E),W(1F),W(1H),W(1I)
を乗算した乗算値に基づき算出することにより、変倍後
の画質の劣化を軽減することができる。また、前記重み
W(1E),W(1F),W(1H),W(1I)を、
抽出された4画素1E,1F,1H,1Iの中央位置か
ら、変倍後の画像データの注目画素2Eの中央位置まで
の距離e,f,h,iが短いほど、大きい値とすること
により、変倍後の画像データにおいて、注目画素2Eに
おける2値データに、変倍前の画像データの前記注目画
素2Eの近傍の4画素1E,1F,1H,1Iのうち
の、注目画素2Eにより近い画素における2値データを
反映させることができる。
【0031】更に、変倍後の画像データの各画素におい
て、注目画素2Eにおける2値データに、所定の近傍画
素2A,2B,2Dにおける差分値Diff(2A),Diff
(2B),Diff(2D)を加算することにより、先に行
われた変倍処理における誤差を、後に行う変倍処理に反
映させる誤差拡散処理を変倍処理と共に実行することが
できる。また、前記差分値Diff(2A),Diff(2
B),Diff(2D)に、該差分値Diff(2A),Diff
(2B),Diff(2D)を有する画素2A,2B,2D
の中央位置から、注目画素2Eまでの距離に応じて、該
距離が短いほど大きい値とする重みを乗算することによ
り、画質の劣化を軽減する誤差拡散処理を行うことがで
きる。
【0032】上述した実施の形態では、変倍前の画像デ
ータの各画素において、画素間距離を7ビット(12
8)にて特定しており、変倍後の画像データの各画素間
距離Nを上述の(1)式にて算出しているが、このよう
な値には限られず、また、ユーザにより指定された出力
すべき記録紙等のサイズ等に基づき変倍率Rを算出する
構成としてもよい。
【0033】
【発明の効果】第1発明による場合は、取得した変倍率
に基づき、変倍後の画像データの各画素を特定する位置
データを算出する位置算出手段と、算出された位置デー
タが示す位置の近傍の4画素を特定する位置データ及び
2値データを、変倍前の画像データから抽出する抽出手
段と、抽出された2値データに、該2値データに対応す
る位置データが示す位置から、位置算出手段が算出した
位置データが示す位置までの距離に応じた重みを乗算す
る乗算手段と、算出された乗算値を全て加算する第1加
算手段と、算出された加算値を所定閾値と比較する比較
手段と、比較結果に基づき前記加算値を2値データに変
換する変換手段とを備えることにより、変倍後の画像デ
ータの各画素における2値データが、該各画素の近傍
の、変倍前の画像データの4画素における2値データに
基づき算出され、画質の劣化が少なく、変倍後の画像デ
ータの各画素を特定する2値データ及び位置データを高
速に算出することができる。また、上述した動作をソフ
トウェアにより実現した場合、回路規模の増大を防止す
ることができる。
【0034】第2発明による場合は、前記乗算手段が乗
算する重みを、抽出手段が抽出した4画素を特定する位
置データ夫々が示す位置から、位置算出手段が算出した
位置データが示す位置までの距離が短いほど、大きい値
とすることにより、画像データを変倍することにより得
られる変倍後の画像データの各画素における2値データ
に、該画素から、抽出手段が抽出した変倍前の画像デー
タの4画素夫々までの距離がより近い画素における2値
データをより反映させ、画質の劣化を軽減するすること
ができる。
【0035】第3発明による場合は、前記第1加算手段
が算出した加算値に、予め算出した所定位置データにお
ける差分値を加算する第2加算手段と、前記差分値を算
出する差分算出手段とを有し、前記比較手段は、前記第
2加算手段が算出した加算値を前記所定閾値と比較し、
前記変換手段は、前記比較手段の比較結果に基づき前記
加算値を2値データに変換し、前記差分算出手段は、第
2加算手段が算出した加算値と、前記変換手段により変
換された2値データとの差分値を算出する構成を備える
ことにより、変倍後の画像データの各画素を特定する2
値データに、前記所定位置データにより特定される、該
各画素の所定周辺画素を特定するデータの2値化処理に
よる誤差(差分値)を反映させる誤差拡散処理を伴う変
倍処理を行うことができる。また、前記差分値に、該差
分値に対応する位置データが示す位置から、前記位置算
出手段が算出した位置データが示す位置までの距離に応
じた重みを夫々乗算して、夫々算出された乗算値を加算
する構成を備えることにより、より画質の劣化を軽減す
る誤差拡散処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置を備えたプリンタの
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る画像処理装置による変倍処理を示
すフローチャートである。
【図3】本発明に係る画像処理装置による変倍処理を示
すフローチャートである。
【図4】本発明に係る画像処理装置による変倍処理を説
明する図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 10 制御部 11 画像処理装置 14 ROM 20 位置算出手段 21 抽出手段 22 乗算手段 23 加算手段 24 比較手段 25 変換手段 26 差分算出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/403 H04N 1/40 103A Fターム(参考) 2C187 AC06 AE07 BF09 DB28 5B057 BA30 CA07 CA16 CB07 CB16 CD06 CD07 CE13 5C076 AA21 AA22 BA06 BB04 BB06 BB07 BB44 5C077 LL18 LL19 MP02 NN04 PP20 PP47 PP58 PQ18 PQ20 RR02 RR07 TT02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数画素を位置データ及び2値データに
    より夫々特定した画像データを、取得した変倍率に基づ
    き変倍する画像処理装置において、前記変倍率に基づ
    き、変倍後の画像データの各画素を特定する位置データ
    を夫々算出する位置算出手段と、変倍前の画像データか
    ら、該位置算出手段が算出した位置データが示す位置の
    近傍の4画素を特定する位置データ及び2値データを抽
    出する抽出手段と、該抽出手段が抽出した2値データ
    に、該2値データに対応する位置データが示す位置か
    ら、前記位置算出手段が算出した位置データが示す位置
    までの距離に応じた重みを夫々乗算する乗算手段と、該
    乗算手段が夫々算出した乗算値を加算する第1加算手段
    と、該第1加算手段が算出した加算値を所定閾値と比較
    する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づき、前記
    加算値を2値データに変換する変換手段とを備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記重みは、前記抽出手段が抽出した位
    置データが示す位置から、前記位置算出手段が算出した
    位置データが示す位置までの距離が短いほど、大きい値
    であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1加算手段が算出した加算値に、
    予め算出した所定位置データにおける差分値を加算する
    第2加算手段と、前記差分値を算出する差分算出手段と
    を更に備え、前記比較手段は、前記第2加算手段が算出
    した加算値を前記所定閾値と比較し、前記変換手段は、
    前記比較手段の比較結果に基づき前記加算値を2値デー
    タに変換し、前記差分算出手段は、前記第2加算手段が
    算出した加算値と、前記変換手段により変換された2値
    データとの差分値を算出すべくなしてあることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の画像処理装置。
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