JP3478861B2 - 2値画像データのスムージング拡大処理方法 - Google Patents

2値画像データのスムージング拡大処理方法

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JP3478861B2
JP3478861B2 JP01056394A JP1056394A JP3478861B2 JP 3478861 B2 JP3478861 B2 JP 3478861B2 JP 01056394 A JP01056394 A JP 01056394A JP 1056394 A JP1056394 A JP 1056394A JP 3478861 B2 JP3478861 B2 JP 3478861B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレーザプリンタ等の光
プリンタ,デジタル複写機,ファクシミリ装置等の画像
形成装置において、形成する画像のジャギーを除去し且
つ変倍するための2値画像データのスムージング拡大処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2値画像データ(イメージデータ)に対
して、整数倍の拡大を行なうスムージング技術がある。
すなわち、着目画素を隣接した画素群を参照して斜め線
等のジャギーをスムージング補間しながら拡大する。そ
の出力結果は2値であり、現在ファクシミリ装置で商品
化され、実用化されている。
【0003】また、印字部が多値出力可能なプリンタに
おいては、2値画像データのジャギー画素を多値化する
ことで高画質化を狙った技術がある。この技術の代表的
なものに、HP社のRET(Resolution Enhanced Techn
ology)があるが、同様な技術を各プリンタ・メーカが
実用化している。
【0004】一方、最近のデジタル複写機の複合化にと
もない、図2に示すような商品が市場に出始めている。
すなわち、プリンタ1,スキャナ2,及びモデム3を備
え、スキャナ2による原稿の読み取り画像をプリンタ1
で印刷するデジタル複写機能を中心として、コンピュー
タ4と接続してワープロ文書等を印刷するプリンタ機
能、ネットワーク5と接続してネットワーク5からの印
刷を可能にしたり、スキャナ2の読み取り画像をネット
ワーク5上に転送するネットワーク機能、スキャナ2の
読み取り画像をファイル6(光ディスク等の大容量記憶
媒体)へ格納してデータベース化するスキャナ機能、モ
デム3を公衆回線7を介してファクシミリ装置(FA
X)8と接続してファクシミリ画像を送受信するファク
シミリ機能等を実現するシステムである。
【0005】表1は、異なる3種類のファクシミリ(F
AX)画像を300dpi,400dpi,600dp
iの各解像度のプリンタで印刷するのに必要とされる拡
大率を示したもので、例えば8×7.7 のファクシミリ
画像を400dpiのプリンタで印刷するには、縦横2
倍(2×2倍)に拡大処理を行なう必要があることを示
している。しかし、最近のデジタル複写機の印字部は多
値出力が可能であるため、上記機能+RET機能によ
り、2値のファクシミリ画像データにスムージング拡大
処理を施して印刷するシステムが要求される。
【0006】
【表1】
【0007】そこで、従来のスムージンング技術を使用
して2値のファクシミリ画像データに対して縦横2倍の
スムージング補間を行ない、その処理画像にRET技術
を施すことにより多値化して印刷する方法が容易に考え
られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法を実現するには、上記スムージング補間用とRETに
よる多値化用の2つのASIC(ゲートアレイ等)を別
々に用いなければならないためコスト高になる。また、
プリンタの高解像度化に伴ない、上記ASICまわりの
回路設計を機種毎に行なわなければならないという問題
が生じる。さらに、2値のスムージング技術でスムージ
ング補間されなかったエッジ画素にはRET機能が効果
せず、部分的に印字品質の悪い画像が発生する可能性が
ある。
【0009】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、FAX受信画像等の2値画像データのスムージ
ング拡大処理を確実に行なえ、しかもコストも低減でき
るようにし、多値出力が可能な印字部による高品質印字
を低コストで実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明による2値画像データのスムージング拡大
処理方法は、2値画像データを、その着目画素を中心と
する所定領域毎に複数のテンプレートパターンとマッチ
ングをとり、該着目画素を そのマツチングしたテンプ
レートパターンに対応するスムージング拡大パターンに
よる2値拡大ドット群にスムージング拡大し、その2値
拡大ドット群を必要とする拡大率に応じて1つ以上の画
素に分割し、その分割した各画素毎に平滑化処理を
し、その各画素をそれぞれ構成するドット中の黒ドット
の比率に応じた多値濃度に変換して多値化する。
【0011】そして、上記テンプレートマッチングを行
なうための複数のテンプレートパターンを、最終的に多
値化しない可能性が高い画素を検出するための第1のパ
ターン群と、多値化する段差部以外の可能性が高い画素
を検出するための第2のパターン群と、多値化する段差
部の可能性が高い画素を検出するための第3のパターン
群とに分け、これらの各パターン群間の上記所定領域と
マッチングをとる優先順位を上記第1のパターン群,第
2のパターン群,第3のパターン群の順にする。 さら
に、上記第3のパターン群を、それぞれ上記段差部に1
画素の段差を生じるまでの水平方向又は垂直方向に並ぶ
画素数である段差間隔が異なるテンプレー トパターンか
らなる複数のグループに分け、この第3のパターン群に
おいては上記段差間隔が小さいテンプレートパターンの
グループほど上記優先順位を下げる。
【0012】この2値画像データのスムージング拡大処
理方法において、上記複数のテンプレートパターンにそ
れぞれ対応する各スムージング拡大パターンとして、拡
大率に関わらず共通のスムージング拡大パターンを用意
し、上記テンプレートパターンとのマッチングによって
検出された着目画素を、そのマツチングしたテンプレー
トパターンに対応する上記共通のスムージング拡大パタ
ーンを用いて2値拡大ドット群にスムージング拡大する
ことができる。
【0013】上記検出された着目画素を上記共通のスム
ージング拡大パターンを用いてスムージング拡大した2
値拡大ドツト群を、必要とする拡大率に応じて1つ以上
の画素に分割したとき、その分割した状態でも画像のエ
ッジ部を含む各画素が多値化されるように前記共通のス
ムージング拡大パターンを形成するのが望ましい。
【0014】あるいはまた、上記複数のテンプレートパ
ターンにそれぞれ対応する各スムージング拡大パターン
として、上記拡大率に応じて画素数及びパターンが異な
る複数のスムージング拡大パターンを用意し、上記テン
プレートパターンとのマッチングによって検出された着
目画素を、そのマツチングしたテンプレートパターンに
対応し且つ拡大率に応じたスムージング拡大パターンを
用いて2値拡大ドット群にスムージング拡大するように
してもよい。
【0015】さらに、2値画像データの着目画素をマツ
チングしたテンプレートパターンに対応する多値のスム
ージング拡大データによって直接、拡大した画素毎に多
値濃度に変換して多値化するようにし、その着目画素を
多値化するために、各テンプレートパターンに対して拡
大率によって異なる画素数及びその各画素の多値濃度デ
ータからなる複数のスムージング拡大データを予め記憶
させておき、その複数 のスムージング拡大データを必要
とする拡大率に応じて選択して用いるようにしてもよ
い。
【0016】
【作用】この発明による2値画像データのスムージング
拡大処理方法によれば、2値画像データの着目画素を中
心とする所定領域毎にテンプレートマッチングを行なう
際に、優先順位の高いパターン群のテンプレートパター
ンから優先順にマッチングをとることにより、マッチン
グの誤検出を防ぎ、特に、多値化(多値濃度に変換)
べきでない例えば直線の端点の画素等が多値化されて
ボケるようなことを防ぐことができる。
【0017】そして、着目画素を2値拡大ドット群にス
ムージング拡大するために、拡大率に関わらず共通のス
ムージング拡大パターンを用いることにより、スムージ
ング拡大パターンの設計が容易になり、拡大率に応じて
異なるスムージング拡大パターンを使用する場合と比較
して、パターンの重複がなく、パターン数も少なくて済
むのでコストが安くなり、誤検出などを抑えることもで
きる。
【0018】また、その各スムージング拡大パターンを
拡大率によらず、画像のエッジ部の画素が多値化される
ようなパターンに設計することにより、2値画像のエッ
ジ部が確実に多値化され、ジャギーのない美しい画像が
得られる。
【0019】あるいは、拡大率に応じて画素数及びパタ
ーンが異なる複数のスムージング拡大パターン、又は
大率に応じて異なる画素数及びその各画素の多値濃度デ
ータからなるスムージング拡大データを、必要とする拡
大率に応じて選択して用いることにより、2値画像デー
タの着目画素に対してどの拡大率でも同じレベルの多値
化を実現でき、高画質な2値多値変倍画像が得られる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図3は、この発明による2値画像デー
タのスムージング拡大処理方法を実施するページプリン
タの構成例を示すブロック図であり、図2に示したファ
クシミリ機能付きデジタル複写機のプリンタ1に相当す
【0021】このページプリンタは、図2のモデム3に
相当するモデムから送られてくるFAX受信画像データ
をCPU11によって制御されるI/O装置12に入力
し、それをワーキングRAM13に蓄えた後、ROM1
4に格納されているプログラムに従って復元処理を施し
て展開し、その展開された2値画像データ(イメージデ
ータ)をページメモリ15に格納する。
【0022】その後、印字部16がページメモリ15内
の2値画像データを読み出し、それを多値変倍回路(多
値変倍処理部)17を通して所要の変倍率(拡大率)で
拡大及び多値化処理を行なわせ、高画質印字を実現す
る。
【0023】図4は、図3の多値変倍回路17の構成例
を示すブロック図であり、2値画像データの着目画素と
その隣接画素を複数ライン分格納するための入力ライン
バッファ部(第1のラインバッファ)21と、そこに格
納した着目画素をスムージング拡大するためのテンプレ
ートマッチング回路(TPM部)22と、それによって
拡大された2値拡大ドット群を拡大率に応じて分割して
平滑化処理を施す演算部23と、その出力を複数ライン
分格納し、印字部16の画素クロックに同期して多値画
像データを出力するための出力ラインバッファ部(第2
のラインバッファ)24とによって構成され、その各処
理をページメモリ15と印字部16との間でリアルタイ
ムで行なうものである。
【0024】以下、この多値変倍回路17が行なう処理
アルゴリズムについて、図5〜図8を用いて説明する。
まず、図5の(a)に示す変換すべき着目画素(クロス
ハッチングを施して示す中心の画素)を、その着目画素
を中心とする5×5ドツトの所定領域内の隣接画素を参
照して、同図の(b)に示すように12×12ドットの
ドット群にスムージング拡大した後、表1に示した拡大
率に応じて、もし等倍ならその12×12ドットに対し
て図6の(a)に示すように、全体を1画素分の単位と
して12×12の平滑化処理を施し、プリンタの多値レ
ベルPに正規化する。
【0025】すなわち、その着目画素は、拡大された1
2×12ドット中の黒ドットが42個であるから、この
画素を構成する12×12ドット中の黒ドットの比率を
多値レベルPに乗じて 42/(12×12)×P=(7/24)P となる。
【0026】また、もし2×2倍の時には、12×12
ドットに拡大されたドツト群を図6の(b)に示すよう
に4つの6×6の画素に分割し、その各画素毎に6×6
の平滑化処理を施す。
【0027】したがって、着目画素は、拡大された各6
×6ドットの区切り(画素)毎に黒ドットが、0個,0
個,12個,30個であるから、4個の各画素を構成す
る6×6ドット中の黒ドットの比率をそれぞれ多値レベ
ルPに乗じて、 0/(6×6)×P=0 0/(6×6)×P=0 12/(6×6)×P=(1/3)P 30/(6×6)×P=(5/6)P の2×2ドットの多値濃度に変換される。
【0028】以下同様に、2×4倍,3×3倍,3×6
倍の時には、図6の(c)(d)(e)に示すように、それぞ
れ6×3ドット,4×4ドット,4×2ドットの画素に
分割し、その各画素毎にそれぞれ6×3,4×4,4×
2の平滑化処理を施す。
【0029】また、1.5×1.5倍あるいは1.5×3
倍の時には、例えば図7の(a)に示すような着目画素
4つ分を、同図の(b)に示すように6×6ドットにス
ムージング拡大し、図8の(a)あるいは(b)に示すよう
に、それぞれ2×2ドットあるいは2×1ドットの画素
に分割し、その各画素毎にそれぞれ2×2あるいは2×
1の平滑化処理を施す。
【0030】次に、図4のテンプレートマッチング部
(TPM部)22において、着目画素を中心とする所定
領域の画像データとマッチングをとるために使用するテ
ンプレートパターン群について説明する。
【0031】図1は、図4のTPM部22内のメモリに
格納される5×5画素のテンプレートパターン群と、そ
の各テンプレートパターンとマッチングしたときに
算部23でそのテンプレートパターンの中心に対応する
着目画素をスムージング拡大するために拡大率に関わら
ず共通に使用する8×8ドツトのスムージング拡大パタ
ーン群の一例である。これらのパターンにおいて、白丸
は白画素又は白ドット、黒丸は黒画素又は黒ドット、網
点を施した丸は白でも黒でもよい(Don't Care)画素を
それぞれ示す。
【0032】これらのテンプレートパターン群は、図1
の(A)〜(E)に示すグループ1〜グループ5にグル
ープ(Group)分けされている。グループ1は最終的に
多値化しない可能性が高い画素、例えば直線の端点等で
ある可能性が高い画素を検出するための第1のパターン
群である。グループ2は多値化する段差部以外の可能性
が高い画素、例えば斜め線の一部や鋭角パターンの頂点
等である可能性が高い画素を検出するための第2のパタ
ーン群である。
【0033】グループ3〜5は、多値化する段差部であ
る可能性が高い画素を検出するための第3のパターン群
であり、グループ3は段差間隔(1画素の段差を生じる
までの水平方向又は垂直方向に並ぶ画素数)が3画素、
グループ4は段差間隔が2画素、グループ5は段差間隔
が1画素の各段差部の黒又は白画素を検出するパターン
群である。
【0034】これらの各グループには、図1に示したテ
ンプレートパターンの他に、それを左右反転,上下反
転,及び左右上下反転した各パターンと、それ以外のパ
ターンも含み得る。そして、これらのグループ間では2
値画像データとマッチングをとる(あるいはマッチング
結果を採用する)優先順位が定められており、その優先
順位はグループ番号が小さい方が高い。すなわちグルー
プ1のテンプレートパターンの優先順位が最も高く、グ
ループ5のテンプレートパターンの優先順位が最も低
い。
【0035】したがって、各パターン群間の優先順位
は、第1のパターン群、第2のバターン群、第3のパタ
ーン群の順になる。さらに、同じグループ内の各テンプ
レートパターンについても優先順位を持たせている。し
たがって、複数のテンプレートパターンで重複してマッ
チングするような場合にも、最優先のテンプレートパタ
ーンによるマッチング結果を採用することができ、検出
不能になるようなことはない。
【0036】この実施例によれば、着目画素を中心とす
る所定領域の2値画像データが最も優先順位が高いグル
ープ1のテンプレートパターンとマッチングした場合
は、その着目画素が直線の端点の画素である可能性が高
いので、図1の(A)に示すようにその着目画素が黒画
素であれば、8×8ドットの全てが黒のスムージング拡
大パターンによってスムージング拡大する。
【0037】したがつてこの場合は、パターン全体を1
画素とし平滑化処理しても、拡大率に応じて複数の画素
に分割して、その各画素毎に平滑化処理しても、すべて
最高レベル(前述したプリンタの多値レベルP)とな
り、多値化によるエッジ補正は行なわれない。これによ
り、直線等の端点が多値化されてボケてしまうのを防ぐ
ことができる。
【0038】また、グループ2にも端点を検出する可能
性があるテンプレートパターンが含まれているが、グル
ープ1の方が優先度が高いため、グループ1のテンプレ
ートパターンでマッチングが検出されなかったパターン
の着目画素にのみ、多値化によるエッジ補正が行なわれ
る。このグループ2のテンプレートパターンに対応する
スムージング拡大パターンは、45°の斜め線の途中、
あるいは水平又は垂直方向の鋭角パターンの頂点の画素
をスムージング拡大するパターンになっている。
【0039】そして、グループ3,4,5の段差検出
の第3のパターン群では、段差間隔が小さいテンプレー
パターンのグループほど優先順位を下げることによっ
て、段差部の誤検出を防止することが容易になる。これ
らのグループのテンプレートパターンに対応するスムー
ジング拡大パターンは、段差部の画素をスムージング拡
大するパターンになっている。
【0040】この実施例では、TPM部22が使用する
テンプレートパターン及びそのマッチング結果に対応し
て演算部23で使用するスムージング拡大パターンを、
システムが要求する拡大率の全てにおいて共通にしてい
る。
【0041】そのため、図1の例に示すように、各テン
プレートパターン毎にその右側に示した、拡大率に関わ
らず共通のスムージング拡大パターンを用いて着目画素
をスムージング拡大した2値拡大ドット群を、必要とす
る拡大率に応じて分割したとき(図示の例では最大4×
4の画素群に分割可能)、その分割した状態でも画像の
エッジ部を含む各画素が必ず多値化されるように形成し
たパターンを用いる。ここで「エッジ部」とは、黒ドッ
トと白ドツトが段差を持って接する部分をいう。
【0042】次に、この発明の他の実施例について図9
及び図10によって説明する。図9に示す実施例は、
(A)に示すテンプレートパターンにマッチングした着
目画素(クロスハッチングを施して示す中心の画素)を
スムージング拡大するために、そのときの拡大率に応じ
て、同図(B),(C),(D) に示すように、画素数 および
パターンが異なる複数のスムージング拡大パターンを切
り替えて使用する例を示している。図9の(B)は拡大率
が1×1倍(等倍)、(C)は拡大率が2×2倍、(D)は
拡大率が2×4倍のときにそれぞれ使用するスムージン
グ拡大パターンの例である。
【0043】これらの拡大率に応じて異なる複数のスム
ージング拡大パターンは、図4に示したTPM部22で
使用する各テンプレートパターンに対応させて演算部2
3のメモリに予め格納しておく。この場合、前述の実施
例のように拡大率に関わらず共通のスムージング拡大パ
ターンを使用する場合と比較して、スムージング拡大パ
ターンの設計に関する作業量及びコストの増加などのデ
メリットを有するが、拡大率が大きくなっても多値レベ
ルを落とさずに済むので、高画質な2値多値変倍画像が
得られる。
【0044】図10はさらに他の実施例を示すものであ
り、テンプレートマッチングした着目画素を、スムージ
ング拡大パターンを使用せずに直接、拡大した画素毎の
多値濃度に変換して多値のスムージング拡大データに多
値化する方法である。
【0045】そして、上述の実施例の場合と同様に、例
えば図10の(A)に示すテンプレートパターンにマッ
チングした着目画素(クロスハッチングを施して示す
心の画素)を拡大して多値化するために、例えば同図
(B),(C),(D) に示すように拡大率によって異なる画
素数及びその各画素の多値濃度データからなる複数の
ムージング拡大データを、図4の演算部23のメモリに
予め格納しておき、それを必要な拡大率に応じて選択し
て用いる。
【0046】図10の(B),(C),(D)に示す各スムージ
ング拡大データは、図9のパターン(B),(C),(D)の各
スムージング拡大パターンをそれそれ拡大率に応じて
割した画素毎に平滑化処理した結果の各多値濃度のデー
タに相当する。
【0047】以上、この発明をFAX機能付きデジタル
複写機のページプリンタに適用した実施例について説明
したが、この発明はこれに限らず、ファクシミリ装置等
の他の画像形成装置にも適用でき、さらにCRT等の画
像表示装置にも応用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、ファクシミリ等の2値画像データのスムージング
拡大処理を確実且つ適正に行なって、多値の印字部を用
いて高品質の美しい印字を実現できる。そのためにテン
プレートマッチングを行なう際に、優先順位の高いパタ
ーン群のテンプレートパターンから優先順にマッチング
をとるので、マッチングの誤検出を防ぎ、多値化すべき
でない例えば直線の端点の画素等が多値化されてボケる
ようなことを防ぐことができる。
【0049】また、拡大率に係わらず共通のスムージン
グ拡大パターンを用れば、スムージング拡大パターンの
設計が容易でコストも安くなり、誤検出などを抑えるこ
ともできる。さらに、拡大率によらず画像のエッジ部の
画素が多値化されるようなスムージング拡大パターンを
使用することにより、2値画像のエッジ部が確実に多値
化され、ジャギーのない美しい画像が得られる。
【0050】あるいは、拡大率に応じて異なるスムージ
ング拡大パターン、又は多値のスムージング拡大データ
を選択して用いることにより、どの拡大率でも同じレベ
ルの多値化を実現でき、高画質な2値多値変倍画像が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に用いるテンプレートパターン群とそ
れに対応するスムージング拡大パターンをグループ分け
して示す図である。
【図2】この発明を適用するファクシミリ機能付きデジ
タル複写機の構成例を示すブロック図である。
【図3】この発明の一実施例であるページプリンタの構
成例を示すブロック図である。
【図4】図3の多値変倍回路17の構成例を示すブロッ
クである。
【図5】図4の多値変倍回路17の動作説明に供する説
明図である。
【図6】同じくそのスムージング拡大後の拡大率に応じ
た分割例を示す説明図である。
【図7】図4の多値変倍回路17の動作説明に供する他
の説明図である。
【図8】同じくそのスムージング拡大後の拡大率に応じ
た分割例を示す説明図である。
【図9】この発明の他の実施例を示す図5と同様な説明
図である。
【図10】この発明のさらに他の実施例を示す図9と同
様な説明図である。
【符号の説明】
1:プリンタ 2:スキヤナ 3:モデム 4:コンピュータ 5:ネットワーク 6:ファイル 7:公衆回線 8:ファクシミリ
(FAX) 11:CPU 12:I/O装置 13:ワーキングRAM 14:ROM 15:ページメモリ 16:印字部 17:多値変倍回路 21:入力ラインバッファ部 22:テンプレートマッチング(TPM)部 23:演算部 24:出力ラインバッファ部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値画像データを、その着目画素を中心
    とする所定領域毎に複数のテンプレートパターンとマッ
    チングをとり、該着目画素を、そのマツチングしたテン
    プレートパターンに対応するスムージング拡大パターン
    による2値拡大ドット群にスムージング拡大し、該2値
    拡大ドット群を必要とする拡大率に応じて1つ以上の画
    素に分割し、その分割した各画素毎に平滑化処理を
    し、該各画素をそれぞれ構成するドット中の黒ドットの
    比率に応じた多値濃度に変換して多値化するスムージン
    グ拡大処理方法であって、 前記複数のテンプレートパターンを、最終的に多値化し
    ない可能性が高い画素を検出するための第1のパターン
    群と、多値化する段差部以外の可能性が高い画素を検出
    するための第2のパターン群と、多値化する段差部の
    能性が高い画素を検出するための第3のパターン群とに
    分け、これらの各パターン群間の上記所定領域とマッチ
    ングをとる優先順位を前記第1のパターン群,第2のパ
    ターン群,第3のパターン群の順にし、且つ前記第3の
    パターン群を、それぞれ前記段差部に1画素の段差を生
    じるまでの水平方向又は垂直方向に並ぶ画素数である段
    差間隔が異なるテンプレートパターンからなる複数のグ
    ループに分け、該第3のパターン群においては前記段差
    間隔が小さいテンプレートパターンのグループほど前記
    優先順位を下げることを特徴とする2値画像データのス
    ムージング拡大処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の2値画像データのスムー
    ジング拡大処理方法において、前記複数のテンプレート
    パターンにそれぞれ対応する各スムージング拡大パター
    ンとして、前記拡大率に関わらず共通のスムージング拡
    大パターンを用意し、前記テンプレートパターンとのマ
    ッチングによって検出された着目画素を、そのマツチン
    グしたテンプレートパターンに対応する前記共通のスム
    ージング拡大パターンを用いて2値拡大ドット群にスム
    ージング拡大することを特徴とする2値画像データのス
    ムージング拡大処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の2値画像データのスムー
    ジング拡大処理方法において、前記検出された着目画素
    を前記共通のスムージング拡大パターンを用いてスムー
    ジング拡大した2値拡大ドツト群を必要とする拡大率
    に応じて1つ以上の画素に分割したとき、その分割した
    状態でも画像のエッジ部を含む各画素が多値化されるよ
    うに前記共通のスムージング拡大パターンを形成する
    とを特徴とする2値画像データのスムージング拡大処理
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の2値画像データのスムー
    ジング拡大処理方法において、前記複数のテンプレート
    パターンにそれぞれ対応する各スムージング拡大パター
    ンとして、前記拡大率に応じて画素数及びパターンが異
    なる複数のスムージング拡大パターンを用意し、前記テ
    ンプレートパターンとのマッチングによって検出された
    着目画素を、そのマツチングしたテンプレートパターン
    に対応し且つ拡大率に応じた前記スムージング拡大パタ
    ーンを用いて2値拡大ドット群にスムージング拡大する
    ことを特徴とする2値画像データのスムージング拡大処
    理方法。
  5. 【請求項5】 2値画像データを、その着目画素を中心
    とする所定領域毎に複数のテンプレートパターンとマッ
    チングをとり、該着目画素を、そのマツチングしたテン
    プレートパターンに対応する多値のスムージング拡大デ
    ータによって拡大した画素毎に多値濃度に変換して多値
    化するスムージング拡大処理方法であって、 前記複数のテンプレートパターンを、最終的に多値化し
    ない可能性が高い画素を検出するための第1のパターン
    群と、多値化する段差部以外の可能性が高い画素を検出
    するための第2のパターン群と、多値化する段差部の
    能性が高い画素を検出するための第3のパターン群とに
    分け、これらの各パターン群間の上記所定領域とマッチ
    ングをとる優先順位を前記第1のパターン群,第2のパ
    ターン群,第3のパターン群の順にし、且つ前記第3の
    パターン群を、それぞれ前記段差部に1画素の段差を生
    じるまでの水平方向又は垂直方向に並ぶ画素数である段
    差間隔が異なるテンプレートパターンからなる複数のグ
    ループに分け、該第3のパターン群においては前記段差
    間隔が小さいテンプレートパターンのグループほど前記
    優先順位を下げると共に、 前記テンプレートパターンとのマッチングによって検出
    された着目画素を多値化するために、各テンプレートパ
    ターンに対して拡大率によって異なる画素数及びその各
    画素の多値濃度データからなる複数のスムージング拡大
    データを予め記憶させておき、その複数のスムージング
    拡大データを必要とする拡大率に応じて選択して用いる
    ことを特徴とする2値画像データのスムージング拡大処
    理方法。
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