JP2003333007A - バーチャルコンカチネーションmfi位相調整方法及びバーチャルコンカチネーションmfi位相調整回路 - Google Patents

バーチャルコンカチネーションmfi位相調整方法及びバーチャルコンカチネーションmfi位相調整回路

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 STMフレームのペイロードに格納されたデ
ータフレームの転送遅延時間差を吸収する位相調整の開
始時間を短縮する。立ち上げ時やプロテクションやビッ
ト誤りによってMFI位相が一致しなくなった場合の復
旧を早めデータ瞬断を短縮する。 【解決手段】 バーチャルコンカチネーションの1ない
し複数のグループを構成する物理チャネルを含むSTM
ペイロード信号のデータ部分を、前記物理チャネル毎に
MFI値別に位相調整メモリ12に記憶し、前記グルー
プ毎の全ての物理チャネルにおいてタイマによる所定の
制限時間Tmax内で比較用MFI値に等しいMFI値
の受信に基づいて前記位相調整メモリに記憶した前記デ
ータ部分の読み出しを開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーチャルコンカ
チネーション技術によってSTM(SynchronousTransfe
r Mode)フレームのペイロードに格納されたデータフレ
ームの転送遅延によって生じる遅延差を吸収し、もとの
データに復元しやすくするためのバーチャルコンカチネ
ーションMFI位相調整方法及びMFI位相調整回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】SDHフレーム(Synchronous Digital
Hierarchy)フレームやSTM(Synchronous Transfer
Mode)フレームに、データトラヒックを効率良く格納す
る技術にバーチャルコンカチネーション技術がある。
2.488Mbpsで転送されるSTM−16フレーム
は、9×16列のSOH(Section Over Head)領域と
261×16列のペイロード領域が合計9行で構成され
ており、ペイロード領域には51.84Mbps相当の
データフレームであるVC(Virtual Container)−3
が最大48チャネル分、155.52Mbps相当のデ
ータフレームであるVC−4が最大16チャネル分、格
納される。
【0003】なお、従来のSTMフレームのペイロード
においてVC−3やVC−4などの単位フレームが順番
に格納される処理単位をチャネル(CH)と呼んでいる
が、本発明ではそれを物理チャネル(物理CH)とい
う。STM−16フレームのペイロードでは、VC−3
ならば先頭より順に物理CH1〜物理CH48、VC−
4ならば先頭より物理CH1〜物理CH16という。
【0004】バーチャルコンカチネーションは、送信側
で複数の物理CHのVC−3(またはVC−4)のグル
ープを一つのデータフレームと見なし、連続するデータ
をこれらの順番に格納し、受信側ではそれらのVC−3
(またはVC−4)より順番にデータを取りだし、デー
タを再生するものである。例えば、450Mbpsのト
ラヒックを622.08Mbps相当のVC−4−4c
で転送すると、150Mbps以上が無駄になる。そこ
で、3個のVC−4でバーチャルコンカチネーションの
グループを構成すれば466.56Mbps(3×15
5.52Mbps)の帯域となり、帯域の無駄は約16
Mbpsに縮まる。X本の物理CHのVC−3(または
VC−4)でバーチャルコンカチネーションのグループ
を構成することをVC−3−Xv(またはVC−4−X
v)という。同一のグループを構成するVC−3(また
はVC−4)は、常に決まった物理チャネルで転送され
る。例えばあるバーチャルコンカチネーションのグルー
プ1(VC−3−7v)は物理CH1〜物理CH7で、
また他のグループ2(VC−3−7v)は物理CH9〜
物理CH15で転送するようにする。その決め方は自由
であり、予め設定しておく。
【0005】図5はSTM−16フレームの例を示す図
である。物理CH1〜48のうち、物理CH1〜物理C
H7でVC−3−7vのバーチャルコンカチネーション
のグループ1を構成する場合を示している。グループ1
内のデータ格納順序は自由に設定することができるが、
一例として物理CH1→物理CH2→物理CH3→物理
CH4→物理CH5→物理CH6→物理CH7→物理C
H1と若番順序で格納する方法がある。
【0006】バーチャルコンカチネーションでは、受信
側で遅延差(MFI位相差)の調整処理(MFI位相調
整ともいう。)を行うことが必要なことが多い。個々の
VC−3(またはVC−4)は独立した物理チャネルで
転送されるため、同一のバーチャルコンカチネーション
のグループでも異なる経路で転送される可能性がある。
これは、転送途中のスイッチ(SW)やクロスコネクト
(XC)段数やその内部処理遅延が経路により異なるた
めである。
【0007】図6は、前述のような遅延差が生じる様子
を説明する図である。ノードAからデータをVC−3−
3vに格納してノードBに転送する例を示している。ノ
ード53においてバーチャルコンカチネーション生成回
路51からXC装置52を通ったあと、2本のVC−3
はXC装置54を通り、残りのVC−3はXC装置55
を経由してノード58に到達する場合がある。ノードB
内ではXC装置56によってまとめられ、バーチャルコ
ンカチネーション終端回路57でデータを復元する。X
C装置54の経路とXC装置55の経路では伝播遅延や
装置内遅延など様々な遅延差を生じる要素がある。
【0008】そこで、バーチャルコンカチネーションに
用いる物理チャネルのVC−3(またはVC−4)で
は、そのPOH(Path Over Head)のH4バイト領域に、
フレーム番号をあらわすマルチプル・フレーム・インジ
ケータMFI(Multiple FrameIndicator)値を付加し
て、MFI位相調整に利用する。
【0009】図7はT1X1.5/2001−029で
定義されるH4バイトを示す図である。H4バイトは各
物理CH毎のVC−3(またはVC−4)のPOH毎
に、サイクリックに付加する。
【0010】MFI値は4ビットのMFI1領域と8ビ
ットのMFI2領域で構成され、生成側では、MFI1
は同一物理CH内でVC−3(またはVC−4)の1フ
レーム毎(125μsec毎)に1ずつインクリメント
する。MFI2も同一物理CHの16フレーム毎(2m
sec毎)に1ずつインクリメントする。MFI1とM
FI2をあわせた12ビットでは512msec周期と
なる。生成側では、同一のバーチャルコンカチネーショ
ンを構成するVC−3(またはVC−4)のPOH領域
のH4バイトに同じ12ビットのMFI値を付加する。
【0011】受信側では、受信したVC−3(またはV
C−4)のMFI値を参照するとともに、そのデータを
位相調整メモリに一旦格納し、同一のバーチャルコンカ
チネーションのグループを構成するVC−3(またはV
C−4)のMFI値が揃ったならば、そのMFI値のV
C−3(またはVC−4)で転送されてきたデータを前
記位相調整メモリから出力することによりMFI位相調
整を行う。MFIを用いれば、最大でMFI周期の半分
(256msec)までのMFI位相調整が可能であ
る。
【0012】次に、従来のバーチャルコンカチネーショ
ンのMFI位相調整回路の構成及び動作を説明する。図
8は、従来例のMFI位相調整回路の構成を示す図であ
る。MFI位相処理回路は、STMペイロードからMF
I値を抽出するとともに、前記ペイロードを出力するM
FI抽出回路4と、出力されたペイロードを位相調整メ
モリ12に書き込む書き込み制御部10と、位相調整メ
モリ12からペイロードを読み出す読み出し制御部11
と、を備える。また、前記位相調整メモリ12の制御に
関し、14−n(n=1〜N、Nは48以下の整数)は
MFI位相一致判定回路、3−nは同期管理部、13−
h(h=1〜48)はMFI同期判定回路、8はチャネ
ル制御メモリ、9−nはタイマ回路、15−nは14−
nと3−nおよび9−nをあわせた処理部である。
【0013】図9、図10、図11は、図8のMFI位
相調整の動作を説明する処理フローを示す図であり、図
9は物理チャネル毎の位相調整メモリへの書き込み及び
MFI値の連続性のチェック、図10はMFI値による
位相一致の判定、図11は位相調整メモリの読み出しの
それぞれ動作フローを示す図である。受信データVC−
3(またはVC−4)が入力されると、書き込み制御回
路10はそのペイロード(POHは除き、データ部の
み)を物理CH別、MFI値別に領域を区切った位相調
整メモリ12に格納する(図9のA71)。同時に、M
FI抽出回路4により受信した物理CH h(hは1以
上48以下)のMFI値をH4バイトより抽出し(図9
のA72)、MFI同期判定回路13−hは、1フレー
ム毎に各物理CH毎に、MFI値がインクリメントされ
ているか否かをチェックして(図9のA73)、MFI
値の連続性のチェックを行う。MFI値のインクリメン
トが正しく行われていれば物理CH hのMFI同期が
確立しているとみなし、MFI同期判定回路13−hの
出力を信号MFISYNC(h)=1に設定する(図9
のA75)。一方、A73でMFI値のインクリメント
が正しくないと判断した場合には、物理CH hのMF
I同期は確立していないとみなし、信号MFISYNC
(h)=0に設定する(図9のA75−2)。これらの
処理は常時行う(この処理をMFI同期判定、MFI同
期の確立を同期確立ともいう)。
【0014】以上の動作と同時にMFI値による位相一
致の判定の動作を行う。バーチャルコンカチネーション
グループn(以下、グループn)で、MFI位相一致判
定回路14−nは出力をフラグ値F(n)=0にセット
する(図10のA81)。そして、グループn内の任意
の物理CHでMFI値=000(h)を受信したら(図
10のA82)、タイマ回路9−nに対してカウント開
始トリガ信号を送出してタイマ回路9−nのカウントを
開始する(図10のA83)。このときフラグ値F
(n)=0のままとする(図10のA84)。タイマ回
路9−nがカウントアップしタイマ最大時間Tmax以
内にグループnの全物理CHでMFI値=000(h)
を受信すると(図10のA85のY)、フラグ値F
(n)=1に設定し、受信しなければ(図10のA85
のN)、F(n)=0のままとする。フラグ値F(n)
=1のときはMFI値が揃い、遅延量を揃えることがで
きる状態とみなす(この処理をMFI位相一致判定、M
FI位相の一致をMFI位相一致ともいう)。
【0015】同期管理部3−nは、位相調整メモリの読
み出しの動作を管理しており、グループnの物理CHの
MFI同期が確立し(図11のA61−1→A61)か
つMFI位相が一致した場合(図11のA62)、制御
信号C(n)=1を出力することで、グループnの全物
理CHに対してMFI値=000(h)の領域に格納し
たデータの読み出し許可を与え(図11のA63)、読
み出し制御回路11はそのデータを位相調整メモリ12
より読み出して出力する。そして1フレーム時間が経過
して(図11のA64)、次のVC−3(またはVC−
4)を受信したとき、グループnの全物理CHでMFI
同期が確立されてれば(図11のA65のY)、グルー
プnの全物理CHに対しMFI値の領域のデータ読み出
し許可を与える。そして、この許可により位相調整メモ
リ12からデータを読み出すことにより位相調整された
データとする。MFI同期が確立されていなければ(図
11のA65のN)、A61−1に戻る。なお、MFI
位相一致判定の処理は、立上げ後のMFI位相調整の開
始時およびMFI同期がはずれたときのみでよく、常時
動作させる必要はない。
【0016】図12は従来例のMFI位相一致判定の動
作を説明する図である。物理CH1〜物理CH3でVC
−3−3vを構成する場合を示している。はじめ何等か
の理由で物理CH3のMFI値=000(h)が到着し
ない。この後、物理CH1にMFI値=000(h)の
VC−3が到着するとタイマで制限時間Tmax(ここ
では256msecとする)をカウントし始め、制限時
間Tmax内で物理CH2のMFI値=000(h)も
受信されるが、物理CH3のMFI値=000(h)は
未到着のためMFI位相一致とはみなされず、タイマの
制限時間Tmaxは終了する。4096フレーム(51
2msec)後に物理CH3にMFI値=000(h)
のVC−3が到着し、そこから再度タイマで256ms
ecカウントをはじめる。この後、256msec以内
に物理CH1〜物理CH3のMFI値=000(h)が
揃って受信されているので、MFI位相一致とみなす。
MFI位相一致となると、そのMFI値を有するVC−
3で転送されてきたデータを位相調整メモリから読み出
しを開始する。
【0017】このように従来のMFI位相調整回路の動
作では、MFI位相一致判定処理をMFI=000
(h)のフレームを用いて行うため、MFI位相一致判
定の処理間隔は約512msec毎になる。
【0018】図13はデータを格納しておく位相調整メ
モリの一例を示す図である。図13(a)に示すように
物理CH毎にバンク分けをする。また、図13(b)に
示すように物理CH内でもMFI値毎にバンク分けを行
う。各物理CHとも最大で4096フレーム(512m
sec相当)のメモリとなる。ハードウェア規模の制約
で512msec相当の位相調整メモリ空間が得られ
ず、Tmax時間相当の位相調整が可能なメモリ空間の
場合は、タイマもTmaxまでのカウントとし、MFI
位相一致判定の処理も、Tmax時間内にMFI値=0
00(h)が揃うか否かを判定する。このときのMFI
位相調整範囲はTmax時間である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来のMFI位相調整
回路は、前述の例で示すように、はじめのMFI値=0
00(h)の検出動作の開始から、次のMFI値=00
0(h)の検出動作まで4096フレーム(512ms
ec)の期間を要し、その間の動作は停止していること
になるから、かかるバーチャルコンカチネーション終端
回路のMFI位相調整回路では、MFI位相一致判定に
処理時間がかかる点で問題がある。
【0020】以上のように、異なる経路を経由する同一
のバーチャルコンカチネーションを構成する物理チャネ
ルを受信するSTM装置においては、転送遅延差を吸収
して各物理CHから正しくデータを取り出すために、遅
延差の吸収処理を行う必要があるが、従来のMFI位相
調整回路では、特に、立ち上げ時やプロテクションやビ
ット誤りによってMFI位相が一致しなくなった場合の
復旧処理に時間がかかり、データ瞬断が長引く可能性が
ある。 (発明の目的)本発明の目的は、以上のような問題点を
解決するものであり、バーチャルコンカチネーション終
端回路等においてSTMフレームのペイロードに格納さ
れたデータフレームの転送の遅延時間差を吸収する位相
調整時間を短縮することを可能とするバーチャルコンカ
チネーションMFI位相調整方法及びMFI位相調整回
路を提供することにある。
【0021】本発明の他の目的は、バーチャルコンカチ
ネーション終端回路等において立ち上げ時やプロテクシ
ョンやビット誤りによってMFI位相が一致しなくなっ
た場合の復旧処理の時間及びデータ瞬断を短縮すること
を可能とするバーチャルコンカチネーションMFI位相
調整方法及びMFI位相調整回路を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、バーチャルコ
ンカチネーションの1ないし複数のグループを構成する
物理チャネルを含むSTMペイロード信号のデータ部分
を、前記物理チャネル毎にMFI値別に位相調整メモリ
に記憶し、前記グループ毎の全ての物理チャネルにおい
て所定の制限時間内で比較用MFI値に等しいMFI値
の受信に基づいて前記位相調整メモリに記憶した前記デ
ータ部分の読み出しを開始することにより物理チャネル
間の遅延差を吸収するバーチャルコンカチネーションM
FI位相調整に関し、前記グループ毎に全ての物理チャ
ネルで、前記制限時間内に受信されるMFI値の最大値
に所定の加算値を加算した最大MFI値を次の前記制限
時間内における前記比較用MFIとすることを特徴とす
る。
【0023】また、前記位相調整メモリに記憶した前記
データ部分の読み出しの開始は、前記比較用MFI値に
等しいMFI値の受信時に、MFI値の連続性が満たさ
れていることを条件とし、前記比較用MFI値の初期値
は、物理チャネルの先頭のMFI値とすることを特徴と
する。
【0024】より具体的には、合計N個のバーチャルコ
ンカチネーションのグループのMFI位相調整が可能な
MFI位相調整回路において、その時に受信している物
理CH1〜物理CH48(最大)の受信MFI値の中の
最大のもの(最大MFI値という。)を検出する最大M
FI判定回路(6)と、最大MFI値に加算パラメータ
(AVAL)を加算してその下位12ビットを基準MF
I値として出力する加算器(7)と、基準MFI値を比
較用MFI値としてラッチして、グループn(1≦n≦
N)の全物理CHについて、比較用MFI値と一致する
MFI値をタイマ最大値Tmax以内に受信できたかを
判定するMFI位相一致判定回路(2−n、n=1〜
N)を配置する。
【0025】なお、加算器(7)の出力である基準MF
I値は、MFI同期判定回路(5−1〜5−48)のい
ずれかで先頭のMFI値(=000(h))を受信した
ら基準MFI値を当該先頭のMFI値(=000
(h))にリセットする構成とする。(図1)
【0026】バーチャルコンカチネーション終端回路の
MFI位相調整回路において、MFI位相一致判定の実
施を先頭のMFI値=000(h)のときに限定せず、
時限時間Tmaxのカウント終了時に物理CH1〜物理
CH48で受信している最も大きなMFI値(最大MF
I値)に、例えば12ビットの加算パラメータAVAL
を加算した値の下位12ビットを基準MFI値として、
MFI位相一致判定においてはタイマが最大値までカウ
ントアップしてMFI位相一致判定結果がMFI位相の
不一致(NG)となった直後に、基準MFI値を比較用
MFI値としてラッチし、この比較用MFI値と等しい
MFI値をあるバーチャルコンカチネーションを構成す
る全物理CHでTmax時間内に受信できたか判定する
ことで、MFI位相一致判定のNG判定時から次のMF
I位相一致判定動作までの待ち時間を少なくし、MFI
位相調整時間を短縮する。
【0027】より詳細には、本発明のバーチャルコンカ
チネーションMFI位相調整回路は、STMペイロード
信号からPOH領域のH4バイトにあるMFI値を抽出
して出力するMFI抽出回路(例えば図1の4)と、S
TMペイロード信号のデータ部を記憶し、物理チャネル
毎にバンク分けされ、また、MFI番号毎に領域を区切
った位相調整メモリ(例えば図1の12)と、STMペ
イロード信号のデータ部分を位相調整メモリの該当する
領域に書き込む書き込み制御回路(例えば図1の10)
と、物理チャネル毎にMFI値の連続性をチェックする
MFI同期判定回路(例えば図1の5−1〜5−48)
と、物理チャネル毎に属するバーチャルコンカチネーシ
ョンのグループ番号を記憶するチャネル制御メモリ(例
えば図1の8)と、チャネル制御メモリに設定されたあ
るグループ(n)の全ての物理チャネルで、指定MFI
値と等しいMFI値を持つVC−3フレーム又はVC−
4フレームが先頭の物理チャネルを受信してから制限時
間(例えば図2のTmax)以内に到着することを検出
し、制限時間Tmax以内に全物理チャネルで到着した
ならば位相一致検出信号(例えば図1のF(n)=1)
を出力する、MFI位相一致判定回路(2−n、n=1
〜N:Nは最大バーチャルコンカチネーションのグルー
プ数)と、バーチャルコンカチネーションのグループ
(n)に属する全物理チャネルのMFI同期判定回路
(例えば図1の5−1〜5−48)のMFI同期判定の
結果が同期確立の場合、位相一致検出信号(例えば図1
のF(n)=1)を受信したならばそのグループを構成
する全物理チャネルの、MFI位相一致判定回路(例え
ば図1の2−n)で検出に用いたMFI値と等しいMF
I値の領域に格納されたデータの出力を許可する制御信
号(例えば図1のC(n)=1)を生成する同期管理部
(例えば図1の3−n、n=1〜N)と、同期管理部か
ら入力される制御信号(例えば図1のC(n)=1)に
したがって、位相調整メモリから、出力を許可された物
理チャネルのMFI番号毎の領域からデータを読み出す
読み出し制御回路(例えば図1の11)と、MFI同期
判定回路(例えば図1の5−1〜5−48)より、最新
の受信MFI値を出力し、その受信MFI値中の最大M
FI値を選択する最大MFI判定回路(例えば図1の
6)と、該最大MFI値に予め設定した12ビットの加
算パラメータ値(例えば図1のAVAL)を加算してそ
の下位12ビットを基準MFI値として出力するととも
に、MFI同期判定回路(5−1〜5−48)のいずれ
かでMFI値の初期値(例えば図2、4の000
(h))を受信したならば基準MFI値を前記初期値
(例えば図2、4の000(h))にリセットする加算
器(例えば図1の7)と、を有し、MFI位相一致判定
回路では、制限時間(例えば図2のTmax)毎に基準
MFI値をラッチして、該基準MFI値をMFI位相一
致判定の比較用MFI値として用いることを特徴とす
る。
【0028】以上によりMFI位相一致判定間隔が例え
ば4096フレーム(512msec)おきではなく、
それよりも短い周期でMFI位相一致判定動作を行うの
で、MFI位相調整処理時間を早めることが可能であ
る。したがって、初期の立ち上げ時にMFI位相調整を
早期に確立できるとともに、伝送路切り換え(プロテク
ション)やビット誤りでMFI位相が一致しなくなった
ときに早期に復旧することが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明のバーチャルコンカ
チネーションMFI位相調整方法及びバーチャルコンカ
チネーションMFI位相調整回路の一実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0030】(構成の説明)図1は、STM−16フレ
ームで転送されてきたバーチャルコンカチネーションの
物理CH間の遅延差の吸収(MFI位相調整)を行う、
データ通信装置に用いられる本実施の形態のMFI位相
調整回路を示すブロック図である。処理するバーチャル
コンカチネーションのグループ数は最大でN(Nは1以
上、48以下の正の整数)である。
【0031】本実施の形態のMFI位相調整回路の構成
は、入力されたSTM−16フレームから各物理CH
(物理CH1〜物理CH48)のペイロード部を抽出す
るとともに、その中の各物理CHのH4バイトからMF
I1領域(4ビット)とMFI2領域(8ビット)を取
り出して12ビットのMFI値(受信MFI値)として
出力するMFI抽出回路4と、物理CH毎に受信したM
FI値がVC−3(またはVC−4)毎にインクリメン
トされているか否かを検査して同期確立を判定し、MF
ISYNC(h)信号を出力するMFI同期判定回路5
−h(h=1〜48)と、各物理CHで受信した最新の
MFI値のうち最大のもの(最大MFI値)を選択出力
する最大MFI判定回路6と、最大MFI値に12ビッ
トの加算パラメータ値AVALを加算してその下位12
ビットを基準MFI値として出力するとともに、MFI
同期判定回路5−1〜5−48のいずれかでMFI値=
000(h)を受信したならば、基準MFI値=000
(h)(初期値)にリセット機能する機能を持つ加算器
7と、各物理CH1〜CH48のバーチャルコンカチネ
ーションのグループ登録情報(バーチャルコンカチネー
ショングループのいずれかに属するか否かを示す属有効
・無効設定及びそのグループ番号)を保持するチャネル
制御メモリ8と、カウント開始トリガ信号を受信したな
らば、1フレーム(125μsec)毎に1ずつカウン
トアップし、最大Tmax時間までカウントし、カウン
ト値をタイマ値として出力するタイマ回路9−n、チャ
ネル制御メモリ8からのグループ番号情報に応じて、M
FI抽出回路4から入力されるMFI値より自バーチャ
ルコンカチネーショングループに属する全物理CHのも
のを選び、また、加算器7より入力される基準MFI値
を前記タイマ回路9−nから出力されるタイマ値の最大
値であるタイマ最大値Tmax毎にラッチしてこれを比
較用MFI値として、その全物理CHについてTmax
時間以内にラッチした比較用MFI値に等しいMFI値
を受信しているか否かによりMFI位相一致判定を行い
フラグ信号F(n)を出力するとともに、タイマ回路9
−nの停止状態でグループnを構成する物理CHの中
で、MFI値が予め設定された比較用MFI値と一致す
るものを受信したならば、前記カウント開始トリガ信号
をタイマ回路9−nに出力するMFI位相一致判定回路
2−n、及び、MFI位相一致判定回路2−nより出力
するフラグ信号F(n)からグループnのMFI位相一
致の状態を判定し、また、MFI同期判定回路5−h
(h=1〜48)が出力する48CH分のMFISYN
C(h)信号のうち、自グループnの全物理CHが全て
同期確立の状態であることを判定し、MFI位相一致か
つ同期確立のときには制御信号C(n)=1を出力し、
MFI位相一致か同期確立のいずれかでも満たさない
(NG)ならば制御信号C(n)=0を出力する同期管
理部3−n、からなるグループnの同期処理部1−n
(n=1〜N)と、最大Tmax時間分のMFI位相調
整が可能な、物理CH毎に領域を区切ったデータ格納用
の位相調整メモリ12と、到着したVC−3(またはV
C−4)のデータ部を物理CH毎にMFI値別に位相調
整メモリ12に書き込む書き込み制御回路10と、同期
管理部3−n(n=1〜N)から出力される制御信号C
(n)に応じて、物理CHのMFI位相が揃ったVC−
3(またはVC−4)に格納されていたデータを出力す
る読み出し制御回路11と、から構成される。
【0032】(動作の説明)次に、本発明の実施の形態
の動作を図1〜図4を参照して説明する。MFI抽出回
路4にSTM−16のペイロード信号が入力される。M
FI抽出回路4は、SOHとAUポインタのタイミング
は0にマスクし、ペイロード部のみを出力するととも
に、各物理CHのPOH領域のH4バイトよりMFI1
値とMFI2値を抽出し、12ビットのMFI値(受信
MFI値)にして物理CH毎に出力する。この受信MF
I値は、MFI位相一致判定回路2−n(n=1〜N)
と、MFI同期判定回路5−h(h=1〜48)に入力
される。
【0033】MFI同期判定回路5−hは、受信MFI
値が1フレーム(125μsec)毎に1ずつインクリ
メントされているか否かのチェックを行い、その結果は
MFISYNC(h)信号として出力する。MFISY
NC(h)信号は各グループnの同期管理部3−nに入
力される。MFI同期判定回路5−hは、MFI同期が
確立しているときに最新のMFI値を出力する。
【0034】最大MFI判定回路6は、MFI同期判定
回路5−1〜5−48から出力される各受信MFI値の
最大のものを選択して出力する。加算器7は最大MFI
値に加算パラメータAVALを加算してその下位12ビ
ットを基準MFI値として出力するとともに、MFI同
期判定回路5−1〜5−48のいずれかで000(h)
を受信したときには基準MFI値を000(h)にリセ
ットする機能を有する。12ビットの加算パラメータ値
AVALは任意に設定可能とする。一例としてAVAL
=000000010000(b)とする。基準MFI
値は各グループnのMFI位相一致判定回路2−nに入
力される。
【0035】図2は、MFI位相一致判定回路2−nの
動作を説明する処理フローを示す図である。初期状態と
して基準MFI値=000(h)、比較用MFI値=0
00(h)、フラグ値F(n)=0とする(図2のA
1)。グループn内の任意の物理CHで比較用MFI値
に一致するMFI値を受信したら(A2)、タイマ回路
9−nに対してカウント開始トリガ信号を出力し、タイ
マ回路9−nのカウントアップを開始する(A3)。タ
イマ回路9−nの最大値Tmax時間以内にチャネル制
御メモリに設定されたグループnの全物理CHで、比較
用MFI値と等しいMFI値を受信できたならば(A5
のY)、位相一致検出信号としてフラグ値F(n)=1
を設定する(A7)。受信できなければ(A5のN)フ
ラグ値F(n)=0を出力するとともに(A6)、最新
の基準MFI値をラッチし比較用MFI値として保持す
る(A8)。
【0036】図3はチャネル制御メモリ8の一例を示す
図である。これは従来と同じ構成である。物理CH1〜
物理CH48に領域を区切り、それぞれに対するグルー
プ番号を設定する。図3では、物理CH1〜物理CH7
でグループ1を構成し、物理CH9〜物理CH15でグ
ループ2を構成する例を示している。グループ番号は最
大値が48のため6ビットずつで良い。また、それぞれ
バーチャルコンカチネーションの有効/無効を示す1ビ
ット(0、1)を設け、いずれのグループにも属さない
物理CHと区別する。
【0037】同期管理部3−nは、MFI同期判定回路
5−1〜5−48が出力するMFISYNC(h)信号
とMFI位相一致判定回路2−nが出力するフラグ値F
(n)を入力し、グループnを構成する全物理CHのM
FI同期判定の結果が同期確立ならば、MFI位相一致
判定回路2−nが出力するフラグ値F(n)が1である
か0であるかを調べる。フラグ値が0ならば、制御信号
C(n)=0を出力し、一方1ならば制御信号C(n)
=1を出力する。読み出し制御部11は、同期管理部3
−nが出力する制御信号C(n)に基づいて位相調整メ
モリ12に書き込んだデータの読み出し開始を制御す
る。制御信号C(n)=0ならば読み出しを見合わせ、
制御信号C(n)=1で読み出しを開始する。
【0038】上述のMFI位相調整処理の動作をタイミ
ングチャートを用いて説明する。図4は、物理CH1〜
3までのVC−3×3本で、VC−3−3vのバーチャ
ルコンカチネーショングループ1を構成する場合のタイ
ミングチャートを示す図である。初期状態では基準MF
I値=000(h)、比較用MFI値=000(h)で
ある。初期状態では物理CH1が最も早く到着し、これ
をトリガにタイマ回路9−nのカウントアップを開始す
る。2フレーム後に物理CH2を受信するが、物理CH
3がTmax時間以内に到着しないため、一回目の位相
調整処理ではMFI位相は揃わない。タイマがTmax
に到達してカウントアップが終了したとき、受信してい
る最大MFI値=801(h)である。加算パラメータ
AVAL=10(h)とすると、基準MFI値=811
(h)となる。MFI位相一致判定回路2−1では該8
11(h)を比較用MFI値としてラッチして保持す
る。
【0039】そして、MFI値=811(h)のフレー
ムが到着した時点から、再度MFI位相一致判定処理を
行う。図4では、物理CH3が最も早くMFI=811
(h)となり、その時点からタイマ回路9−nのカウン
トアップを開始する。そして、順次物理CH1、物理C
H2で811(h)のMFI値のフレームが到着する。
これらはタイマ値が最大値Tmaxになる以前に到着が
完了するので、物理CH2が到着したときにMFI位相
一致判定回路2−1ではグループ1のMFI位相が一致
したものと判定する。
【0040】このときMFI位相一致判定回路2−1か
ら信号F(1)=1を同期管理部3−1に出力する。ま
た、同時にMFI同期判定回路5−1〜5−3からもM
FISYNC(1)〜(3)=1が出力されているなら
ば、同期管理部3−1はMFI同期が確立したものと判
定し、信号C(1)=1を出力する。
【0041】図1に示す読み出し制御回路11は、グル
ープnの同期管理部3−nから制御信号C(n)=1を
受け取ると位相調整メモリ12の該当する物理CHのメ
モリ領域の中の指定されたMFI領域に書かれているデ
ータを読み出して出力する。以上の動作により、ノード
間における転送遅延が生じているとしてもその遅延が揃
ってMFI位相調整がなされたデータを出力することが
できる。
【0042】以上の実施の形態においては、加算パラメ
ータ値AVAL=000000010000(b)、時
限時間Tmax=256msecとしてMFI位相一致
判定を行う例を説明したが、これらの設定は、伝送シス
テム等の特性により適宜変更することが可能である。ま
た、受信MFI値によるMFI同期判定の処理は、生成
側のMFI値の正しいインクリメントに基づくことがで
きるシステムにおいては、物理CH毎のMFI同期判定
回路5−1〜5−48におけるMFI同期判定の機能は
省略可能である。この場合、同期管理部3−1〜3−N
又は同期処理部1−1〜1−NはMFI位相一致判定回
路2−1〜2−Nの出力に基づいて読み出し制御回路1
1を制御することとなる。
【発明の効果】本発明によれば、異なる経路で転送され
る同一バーチャルコンカチネーションの物理CHのデー
タを受信したときに、MFI位相調整処理を早く行うこ
とが可能である。これによって、伝送路切り換え(プロ
テクション)やビット誤りによって、MFI位相一致に
ならずにデータが瞬断しても、早期の復旧が可能である
という顕著な効果を奏する。
【0043】その理由は、初期立ち上げ時やプロテクシ
ョン時に、ビット誤りによって物理CH間のMFI位相
が一致しないときにおいても、バーチャルコンカチネー
ションのグループ毎に行うMFI位相一致の判定(確
認)を、時限時間毎に前時限時間の最終時点の最大MF
I値に所定の加算値(加算パラメータ)を加算した基準
MFI値により繰り返し行うことにより、MFI最大周
期の例えば4096フレーム毎(512msec毎)よ
りも短い間隔でMFI位相一致の判定を行い、MFI位
相の一致時に位相調整メモリからの読み出し開始タイミ
ングを生成するようにしているためである。
【0044】例えば、加算パラメータAVAL=000
000010000(b)とする。これはMFI値の5
ビット目、MFI2領域のLSBに1を加算することに
等しい。MFI2領域のLSBは2msec毎にカウン
トアップされるので、加算パラメータAVAL=000
000010000(b)とすると、最大MFI値から
2msec後に基準MFI値を設定することになる。こ
れは、タイマが時限時間Tmaxとなりタイムアウトに
なってから最短で2msec後より、再び新たな基準M
FI値でMFI位相一致の判定の処理を開始することを
意味する。時限時間Tmax=256msecのとき、
加算パラメータAVAL=7FF(h)(256mse
cに相当)以下ならば、MFI位相一致の判定の処理間
隔は512msec(4096フレーム)以下になる。
このように、加算パラメータAVALを適切に設定する
ことで、グループ毎のMFI位相一致の判定をMFI最
大周期の4096フレーム毎よりも短い間隔で行うこと
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施の形態を説明する図であ
る。
【図2】 本発明に係るMFI位相一致判定回路2−n
の動作を説明する図である。
【図3】 本発明に係るチャネル制御メモリの構成の一
例を説明する図である。
【図4】 本発明に係るMFI位相調整の位相一致の判
定の動作を説明する図である。
【図5】 従来例におけるSTM−16フレーム構成を
説明する図である。
【図6】 従来例における経路差を説明する図である。
【図7】 従来例におけるH4バイトを説明する図であ
る。
【図8】 従来例におけるMFI位相調整回路の構成を
示す図である。
【図9】 従来例におけるMFI位相調整の動作のう
ち、位相調整メモリへの書き込み及びMFI値の連続性
のチェックの動作の処理フローを示す図である。
【図10】 従来例におけるMFI位相調整の動作のう
ち、MFI値による位相一致判定の動作の処理フローを
示す図である。
【図11】 従来例におけるMFI位相調整の動作のう
ち、位相調整メモリの読み出しの動作の処理フローを示
す図である。
【図12】 従来例におけるMFI位相調整の位相一致
の判定の動作を説明する図である。
【図13】 位相調整メモリの一例を示す図である。
【符号の説明】
1−1〜1−N バーチャルコンカチネーショングル
ープ毎の同期処理部 2―n グループnのMFI位相一致判定回
路 3−1〜3−N 同期管理部 4 MFI抽出回路 5−1〜5−48 物理CH毎のMFI同期判定回路 6 最大MFI判定回路 7 加算器 8 チャネル制御メモリ 9 タイマ回路 10 書き込み制御回路 11 読み出し制御回路 12 位相調整メモリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーチャルコンカチネーションの1ない
    し複数のグループを構成する物理チャネルを含むSTM
    ペイロード信号のデータ部分を、前記物理チャネル毎に
    MFI値別に位相調整メモリに記憶し、前記グループ毎
    の全ての物理チャネルにおいて所定の制限時間内で比較
    用MFI値に等しいMFI値の受信に基づいて前記位相
    調整メモリに記憶した前記データ部分の読み出しを開始
    することにより物理チャネル間の遅延差を吸収するバー
    チャルコンカチネーションMFI位相調整方法であっ
    て、 前記グループ毎に全ての物理チャネルで、前記制限時間
    内に受信されるMFI値の最大値に所定の加算値を加算
    した最大MFI値を次の前記制限時間内における前記比
    較用MFIとすることを特徴とするバーチャルコンカチ
    ネーションMFI位相調整方法。
  2. 【請求項2】 前記位相調整メモリに記憶した前記デー
    タ部分の読み出しの開始は、前記比較用MFI値に等し
    いMFI値の受信時に、MFI値の連続性が満たされて
    いることを条件とすることを特徴とする請求項1記載の
    バーチャルコンカチネーションMFI位相調整方法。
  3. 【請求項3】 前記比較用MFI値の初期値は、物理チ
    ャネルの先頭のMFI値とすることを特徴とする請求項
    1又は2記載のバーチャルコンカチネーションMFI位
    相調整方法。
  4. 【請求項4】 バーチャルコンカチネーションの1ない
    し複数のグループを構成する物理チャネルを含むSTM
    ペイロード信号のデータ部分を前記物理チャネル毎にM
    FI値別に記憶する位相調整メモリを用いて物理チャネ
    ル間の遅延差を吸収するバーチャルコンカチネーション
    MFI位相調整回路であって、バーチャルコンカチネー
    ションのグループ毎に全ての物理チャネルで、先頭の物
    理チャネルを受信してから所定の制限時間以内に比較用
    MFI値と等しいMFI値を持つVC−3フレーム又は
    VC−4フレームの到着を検出したとき、バーチャルコ
    ンカチネーションの当該グループを構成する全物理チャ
    ネルについて位相調整メモリからデータの出力許可信号
    を出力するグループ毎の同期処理部と、前記グループ毎
    の同期処理部から出力される出力許可信号により前記位
    相調整メモリから当該物理チャネルの前記MFI値別の
    領域からデータを読み出す読み出し制御回路と、前記グ
    ループ毎の全ての物理チャネルのMFI値中の最大MF
    I値を選択する最大MFI判定回路と、該最大MFI値
    に予め設定した加算パラメータ値を加算したMFI値又
    は前記グループのいずれかで先頭のMFI値を受信した
    ならばMFI値の初期値を基準MFI値として出力する
    加算器と、を有し、前記同期処理部では、制限時間毎に
    前記基準MFI値をラッチして、該基準MFI値をMF
    I位相一致の判定に用いる前記比較用MFI値とするこ
    とを特徴とするバーチャルコンカチネーションMFI位
    相調整回路。
  5. 【請求項5】 物理チャネル毎にMFI値の連続性をチ
    ェックするMFI同期判定回路を備え、前記同期処理部
    は、前記比較用MFI値に等しいMFI値の受信時に、
    MFI値の連続性が満たされていることを条件として出
    力許可信号を出力することを特徴とする請求項4記載の
    バーチャルコンカチネーションMFI位相調整回路。
  6. 【請求項6】 前記比較用MFI値の初期値は、物理チ
    ャネルの先頭のMFI値とすることを特徴とする請求項
    4又は5記載のバーチャルコンカチネーションMFI位
    相調整回路。
  7. 【請求項7】 バーチャルコンカチネーションの1ない
    し複数のグループを構成する物理チャネルを含むSTM
    ペイロード信号のデータ部分を前記物理チャネル毎にM
    FI値別に記憶する位相調整メモリを用いて物理チャネ
    ル間の遅延差を吸収するバーチャルコンカチネーション
    MFI位相調整回路であって、物理チャネル毎に、受信
    されたMFI値の連続性をチェックするとともに最新の
    MFI値を出力するMFI同期判定回路と、バーチャル
    コンカチネーションのグループ毎に全ての物理チャネル
    で、先頭の物理チャネルを受信してから所定の制限時間
    以内に比較用MFI値と等しいMFI値を持つVC−3
    フレーム又はVC−4フレームの到着を検出したとき、
    位相一致検出信号を出力するMFI位相一致判定回路
    と、前記MFI同期判定回路によりバーチャルコンカチ
    ネーションのグループ毎に該グループに属する全物理チ
    ャネルのMFI値の連続性が検出され、前記MFI位相
    一致判定回路の前記到着検出信号を受信したならば該グ
    ループを構成する全物理チャネルについての前記連続性
    の検出に用いたMFI値と等しいMFI値の領域に格納
    されたデータの出力許可信号を出力する同期管理部と、
    前記同期管理部から出力される前記出力許可信号により
    前記位相調整メモリから当該物理チャネルの前記MFI
    値別の領域からデータを読み出す読み出し制御回路と、
    前記MFI同期判定回路から出力されるMFI値中の最
    大MFI値を選択する最大MFI判定回路と、該最大M
    FI値に予め設定した加算パラメータ値を加算したMF
    I値又は前記MFI同期判定回路のいずれかで先頭のM
    FI値を受信したならばMFI値の初期値を基準MFI
    値として出力する加算器と、を有し、MFI位相一致判
    定回路では、前記制限時間毎に基準MFI値をラッチし
    て、該基準MFI値をMFI位相一致判定に用いる前記
    比較用MFI値とすることを特徴とするバーチャルコン
    カチネーションMFI位相調整回路。
  8. 【請求項8】 STMペイロード信号からPOH領域の
    H4バイトにあるMFI値を抽出して出力するMFI抽
    出回路と、STMペイロード信号のデータ部を記憶し、
    物理チャネル毎にバンク分けされ、また、MFI番号毎
    に領域を区切った位相調整メモリと、STMペイロード
    信号のデータ部分を位相調整メモリの該当する領域に書
    き込む書き込み制御回路と、物理チャネル毎にMFI値
    の連続性をチェックするMFI同期判定回路と、物理チ
    ャネル毎に属するバーチャルコンカチネーションのグル
    ープ番号を記憶するチャネル制御メモリと、チャネル制
    御メモリに設定されたグループ毎に全ての物理チャネル
    で、指定MFI値と等しいMFI値を持つVC−3フレ
    ーム又はVC−4フレームが先頭の物理チャネルを受信
    してから制限時間以内に到着することを検出し、前記制
    限時間以内に全物理チャネルで到着したならば位相一致
    検出信号を出力するMFI位相一致判定回路と、バーチ
    ャルコンカチネーションのグループ毎に属する全物理チ
    ャネルのMFI同期判定回路のMFI同期判定の結果が
    同期確立の場合、位相一致検出信号を受信したならばそ
    のグループを構成する全物理チャネルの、MFI位相一
    致判定回路で検出に用いたMFI値と等しいMFI値の
    領域に格納されたデータの出力を許可する制御信号を生
    成する同期管理部と、同期管理部から入力される制御信
    号にしたがって、位相調整メモリから、出力を許可され
    た物理チャネルのMFI番号毎の領域からデータを読み
    出す読み出し制御回路と、MFI同期判定回路より、最
    新の受信MFI値を出力し、その受信MFI値中の最大
    MFI値を選択する最大MFI判定回路と、該最大MF
    I値に予め設定した12ビットの加算パラメータ値を加
    算してその下位12ビットを基準MFI値として出力す
    るとともに、MFI同期判定回路のいずれかでMFI値
    の初期値を受信したならば基準MFI値を前記初期値に
    リセットする加算器と、を有し、MFI位相一致判定回
    路では、前記制限時間毎に基準MFI値をラッチして、
    該基準MFI値をMFI位相一致判定の比較用MFI値
    として用いることを特徴とするバーチャルコンカチネー
    ションMFI位相調整回路。
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