JP2003329956A - 画像露光装置 - Google Patents

画像露光装置

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JP2003329956A
JP2003329956A JP2002138600A JP2002138600A JP2003329956A JP 2003329956 A JP2003329956 A JP 2003329956A JP 2002138600 A JP2002138600 A JP 2002138600A JP 2002138600 A JP2002138600 A JP 2002138600A JP 2003329956 A JP2003329956 A JP 2003329956A
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light
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JP2002138600A
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Yoichi Suzuki
陽一 鈴木
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ビームを強度変調するときに安定かつ効率
的に変調することができる画像露光装置を得る。 【解決手段】 光強度変調装置16に入射された直線偏
光の光ビームLpは、偏光ビームスプリッタ30を透過
してAOM36で所定の回折角度をもって回折され、1
/4波長版38で円偏光の光ビームLcに変換された後
に反射板40で反射され、再度1/4波長版38を透過
する。このとき、AOM36へ向かう光ビームは、光ビ
ームLpと偏光方向がほぼ直交する光ビームLsとな
る。この光ビームLsは、AOM36で再度回折されて
入射光路を逆方向に伝播されて、偏光ビームスプリッタ
30で反射されて、光強度変調装置16から射出され
る。従って、AOM36で回折された光ビームのみを効
率的に抽出でき、レーザ露光装置10では鮮明な画像を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像露光装置にか
かり、特に、光ビームを少なくとも一方向へ走査しなが
ら該光ビームの光量を変調して画像を露光媒体に露光す
る画像露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザなどの光源から出力される
光ビームを集光光学系によって集光し、その焦点位置に
露光媒体(例えば、高速に回転するドラムの周面に貼り
付けられた記録媒体)を配置し、前記光ビームをドラム
の軸線方向に走査(主走査)しながら、ドラムを回転
(副走査)させることにより、露光媒体上に画像を露光
(記録)する画像露光装置や画像形成装置が知られてい
る(特開平10−228149号公報参照)。この場
合、主走査及び副走査をしながら光ビームを変調するこ
とで、画像を露光する。
【0003】ところで、光ビームを変調するとき、光強
度を変調する光強度変調が用いられる場合がある。周知
のように半導体レーザは、射出される光ビームの強度や
パルス幅などの変調を、その駆動電流の直接変調をする
ことにより実現できる。また、近年では、画像の高密度
化や鮮鋭度の向上の要望などによって、変調のための周
波数はより高周波へ移行している。このため、高速の直
接変調が困難な半導体レーザもあり、このような半導体
レーザは外部変調しなければならなかった。
【0004】この外部変調のための素子は音響光学変調
素子(以下、AOMという)が知られている。AOMは
印加する信号により入射された光ビームに対して回折現
象を生じさせる素子である。すなわち、AOM結晶中を
伝播される超音波により生じるグレーティングによって
の回折現象である。この回折強度は、伝播される超音波
の強度に依存する。この回折現象は、ブラッグ回折現象
と同様に、n次回折光が所定の回折角度をなして回折さ
れる。この回折光を取り出す光学系を採用することで、
超音波を伝播させるための部位(トランスデューサ)へ
印加する信号を制御することで回折された光ビームが変
調された光ビームとして用いることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、AOM
を用いて回折光を利用する場合、回折角度が微少である
ため、露光に用いる次数の回折光以外の回折光が、下流
側の光学系に至り、フレア光となって画像露光時の外乱
光として作用することで、画像の露光精度が悪化する場
合がある。また、AOMでは、強度変調信号に対する応
答時間は数nsecから数十nsecを必要とする。す
なわち、AOMの回折点においては数十μmの径に絞ら
れた光ビームに対して、数百乃至数千m/secで伝播
する超音波が作用することで生じる回折現象であるた
め、入力された強度変調信号に対して実際に回折光を得
るには応答時間が必要である。このため、画像濃度をス
テップ状に変動させる階調を有するように露光する場
合、鮮鋭度が高い濃度変動の実現が困難であった。この
ため、残像を有するような所謂「尾引き」のような画像
が露光される場合があった。また、主走査方向に空間周
波数の高いパターンを描画する場合にも鮮鋭度の高い濃
度変動の実現が困難であった。
【0006】本発明は、上記事実を考慮して、光ビーム
を強度変調するときに安定かつ効率的に変調することが
できる画像露光装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、光ビームを少なくとも一方向へ走査しなが
ら該光ビームの光量を変調して画像を露光媒体に露光す
る画像露光装置において、所定の偏光状態の光ビームを
出力する光源手段と、入力信号により前記光源手段から
出力された光ビームを回折する音響光学素子と、前記回
折された光ビームを、該回折方向と逆方向に反射する反
射手段と、前記音響光学素子と前記反射手段との光路上
に挿入されかつ、入射光の偏光状態を変更する波長板
と、前記反射手段で反射された光ビームを分離する分離
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】本発明の画像露光装置は、光ビームを少な
くとも一方向へ走査しながら該光ビームの光量を変調し
て画像を露光媒体に露光する。例えば露光媒体に光ビー
ムを案内しかつ該光ビームと前記露光媒体との相対的移
動により光ビームを露光媒体に対して予め定めた主走査
方向の主走査及び該主走査方向と交差する副走査方向に
副走査して画像を露光する。その光ビームは半導体レー
ザなどの光源手段により出力される。光源手段は、所定
の偏光状態の光ビームを出力するものであり、半導体レ
ーザなどのように単一構成で所定の偏光状態の光ビーム
を出力するものや、偏光板と光源とを組み合わせた構成
のものがある。例えば、光源手段は、光源に偏光板を付
与して直線偏光の光ビームを供給するものを含む。この
光ビームは、音響光学素子に入射され、音響光学素子へ
の入力信号に応じて回折される。回折された光ビーム
は、波長板により偏光状態が変更され、反射手段へ射出
される。反射手段では、回折されかつ偏光状態が変更さ
れた光ビームを、回折方向と逆方向に反射する。すなわ
ち、反射手段への入射方向と逆方向で同一光路上に光ビ
ームを戻す。反射手段で反射された光ビームは、再度波
長板を透過され、偏光状態が変更された後に、音響光学
素子で回折されて、分離手段へ至る。分離手段では、反
射手段で反射された光ビームを分離する。これによっ
て、分離手段で分離された光ビームは、音響光学素子で
回折された、入力信号に対応する光ビームのみとなり、
入力信号に関与しない光ビームは除外される。
【0009】前記波長板には、1/4波長板を用いるこ
とができる。1/4波長板では、1度の透過により直線
偏光の光ビームを円偏光の光ビームに偏光状態を変更で
きる。これによって、音響光学素子で回折された光ビー
ムは1/4波長板を2度透過することで、直線偏光の偏
光角度が90度回転される。従って、分離手段で回転さ
れた偏光角度の光ビームを容易に分離することができ
る。
【0010】前記分離手段には、偏光ビームスプリッタ
を用いることができる。前記のように直線偏光の偏光角
度が90度回転されるた光ビームは、偏光ビームスプリ
ッタを用いることで回折された光ビームのみを容易に分
離することができる。例えば、光源手段から射出されて
偏光ビームスプリッタに入射される光ビームがP偏光成
分のみを有する直線偏光である場合、その入射光のほぼ
全て(約100%)を透過し、前記音響光学素子で回折
される。そして回折された光ビームのみが反射手段及び
波長板によって直線偏光の偏光面角度が90度回転され
てS偏光にされた状態で、偏光ビームスプリッタへ再度
入射される。このときの入射光は、S偏光成分のみを有
するため、ほぼ全て(約100%)が反射される。これ
によって、回折された光ビームのみを容易に分離するこ
とができる。
【0011】前記反射手段には、焦点距離を有する反射
部材を用いることができる。反射手段は、平面形状の反
射部材に限定されず、曲面形状の反射部材を用いること
ができる。この場合、その集光位置を音響光学素子近傍
に位置するように設置することで、音響光学素子におけ
る回折効率を充分に引き出すことができる。なお、平面
形状の反射部材を用いた場合には、屈折力を有するレン
ズ系を設けることで同様の効果が期待できる。
【0012】例えば、前記反射手段は、光ビームを透過
するレンズ部材と光ビームを反射する反射部材とから構
成され、前記レンズ部材及び反射部材の少なくとも一方
の部材が焦点距離を有することができる。
【0013】すなわち、音響光学素子で回折された光ビ
ームは、反射手段によって音響光学素子へ戻される。こ
の光ビームを戻すとき、音響光学素子の回折点近傍に収
束するようにすることで、音響光学素子における回折効
率を充分に引き出すことができる。このように光ビーム
を音響光学素子の回折点近傍で収束(光ビームがビーム
ウェストとなるように)させるためには、レンズ部材と
反射部材とを有して、少なくとも一方の部材が焦点距離
を有すれば、音響光学素子の回折点近傍に光ビームを収
束させることができる。少なくとも一方の部材が焦点距
離を有する場合には、レンズ部材と反射部材との合成さ
れた系による焦点距離が音響光学素子の回折点近傍で収
束される(光ビームがビームウェストとなる)値とする
ことが好ましい。
【0014】前記画像露光装置では、前記分離手段は、
前記光源手段と前記音響光学素子との間に設けられか
つ、前記光源手段からの光ビームの一部を分離し、分離
された光ビームの強度を検出する検出手段をさらに備え
ることができる。
【0015】前記画像露光装置は、光ビームの強度を検
出する必要がある場合がある。そこで、分離手段におい
て、光源手段からの光ビームの一部を分離し、そして、
分離された光ビームの強度を検出する検出手段をさらに
備えることにより、光ビームの強度を検出することがで
きる。これにより、光源手段からの光ビームを最大限利
用することができ、光ビームの利用効率を最大限に向上
させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態はレー
ザ露光装置に本発明を適用したものである。
【0017】〔第1実施の形態〕図1には、本実施の形
態のレーザ露光装置10が示されている。レーザ露光装
置10は、半導体レーザ12から出力されたレーザビー
ムLを露光ドラム28上に照射することで、画像を露光
する構造となっている。
【0018】詳細には、レーザ露光装置10は、半導体
レーザ12を備えており、半導体レーザ12の光射出側
には、レンズ系14、光強度変調装置16,シリンドリ
カルレンズ18、ポリゴンミラー20が順に配置されて
おり、更に、ポリゴンミラー20の光偏向側には、fθ
レンズ22、及び露光ドラム28が順に配置されてい
る。なお、ポリゴンミラー20による露光ドラム28を
走査する走査範囲外の光路上には、主走査開始を検出す
る同期センサ26へ光ビームを案内するサンプリングミ
ラー24が設けられている。
【0019】半導体レーザ12から射出された光ビーム
は、レンズ系14によって収束光とされ、光強度変調装
置16へ入射される。光強度変調装置16は、AOMを
備えており入射された光ビームを光強度変調して射出す
る(詳細は後述)。そして、レンズ系14によって収束
光とされた光ビームは、光強度変調装置16内のAOM
における回折点(回折現象が発生する部位)においてビ
ームウェストとなっている。光強度変調装置16から射
出された光ビームLは、シリンドリカルレンズ18によ
って副走査方向に集束されてポリゴンミラー20の反射
面へ結像される。そして、ポリゴンミラー20の回転に
よって偏向されて、fθレンズ22を介して露光ドラム
28上に結像される。
【0020】なお、ポリゴンミラー20の矢印A方向へ
の回転によって主走査が行われ、露光ドラム28の矢印
B方向への回転によって副走査が行われ、主走査及び副
走査しながら光強度変調装置16による光強度変調する
ことで、露光ドラム28上に二次元画像が形成される。
【0021】図2に示すように、光強度変調装置16
は、偏光ビームスプリッタ30,AOM36、1/4波
長版38、及び反射板40を備えている。光強度変調装
置16の光ビームLの入射側には、偏光ビームスプリッ
タ30及びAOM36が順に設けられており、AOM3
6の光ビームLの回折側に波長版38及び反射板40が
順に設けられている。
【0022】AOM36は、音響光学結晶32及びトラ
ンスデューサ34から構成されている。この音響光学結
晶32及びトランスデューサ34には制御回路42が接
続されている。AOM36は、制御回路42からの供給
信号により超音波が発生され、その超音波により音響光
学結晶32にグレーティング効果が生じて、入射された
光ビームLpを回折角度をもって回折する。
【0023】次に、本実施の形態のレーザ露光装置10
における光強度変調装置16の作動を説明する。
【0024】本実施の形態では、半導体レーザ12から
射出される光ビームLを用いているので、光ビームLは
直線偏光の光ビームL、すなわちP偏光の光ビームL
が、光強度変調装置16に入射される。以下の説明で
は、直線偏光の光ビームLについて、偏光ビームスプリ
ッタ30で透過される偏光状態(P偏光)の光ビームを
光ビームLp、その光ビームLpに対して偏光面が90
度傾いており、偏光ビームスプリッタ30で反射される
偏光状態(S偏光)の光ビームを光ビームLsと称し、
ここでは光強度変調装置16に入射される光ビームLが
光ビームLpであるものとする。
【0025】なお、本実施の形態では、半導体レーザ1
2によるP偏光の光ビームLを用いた場合を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではなく、偏光板を
用いて直線偏光の光ビームLを生成してもよい。
【0026】半導体レーザ12から射出され、光強度変
調装置16に入射された光ビームLpは、偏光ビームス
プリッタ30を透過し、AOM36へ至る。AOM36
では、制御回路42からの供給信号によってグレーティ
ング現象が生じて、光ビームLpは回折現象を起こし、
実際に露光に利用される所望の光ビームLp’、及びそ
れ以外の高次回折光(図示省略)に分離回折される。こ
の制御回路42からの供給信号の信号レベルに対応して
回折される光ビームLp’の光強度が変更される。従っ
て、制御回路42の供給信号による光強度変調が可能と
なる。この場合、AOM36が有する回折効率Kで光ビ
ームLpに作用することになる。
【0027】AOM36では、0次回折光ビーム(以
下、光ビームLp”)はそのまま通過し、1次以上の回
折光ビームが所定の回折角度を以て回折される。本実施
の形態では、AOM36により回折される1次回折光を
変調光ビーム(以下、光ビームLp’と総称する)とし
て用いる。なお、2次以上の回折光ビームは光強度が微
弱であるため、系への影響がなく、本実施の形態では、
考慮しない。
【0028】従って、半導体レーザ12から射出された
光ビームLpは、AOM36で所定の回折角度をもって
回折され、1/4波長版38へ至る。1/4波長版38
では、偏光状態を変換する素子であり、直線偏光である
光ビームLp’を円偏光の光ビームLcに変換する。円
偏光の光ビームLcは反射板40で反射され、再度1/
4波長版38を透過する。このように、AOM36で回
折された光ビームLp’のみが反射板40へ向けて射出
される。
【0029】反射板40は、法線が光ビームLp’及び
Lcの光軸とほぼ一致され、入射光路と反射光路が一致
するべく設けられている。反射板40で反射された円偏
光の光ビームLcが1/4波長版38を透過すると、光
ビームLp’の偏光状態と比較して1/4波長板38の
効果が2度作用されることにより、直線偏光の偏光方向
がπ/2だけ回転される。これによって1/4波長板3
8からAOM36へ向かう光ビームは、光ビームLp及
びLp’と偏光方向がほぼ直交する光ビームLsとな
る。
【0030】1/4波長版38からAOM36へ入射さ
れる光ビームLsは、AOM36において再度回折され
て入射光路を逆方向に伝播されて、偏光ビームスプリッ
タ30へ至る。偏光ビームスプリッタ30では、入射さ
れた光ビームLsを反射して、光強度変調装置16から
光ビームLsを光ビームLとして射出する。この場合、
光ビームは、AOM36を2度透過するので、回折効率
2で光ビームLsに作用することに相当する。
【0031】以上詳細に説明したように、本実施の形態
のレーザ露光装置10では、直線偏光の光ビームLpを
AOM36により回折させ、1/4波長版38及び反射
板40によって光ビームLp及びLp’と直交する方向
の直線偏光の光ビームLsを生成し、同一光路を戻すこ
とで、再度AOM36で回折させた後に、偏光ビームス
プリッタ30で抽出している。従って、AOM36で回
折された光ビームのみを効率的に抽出でき、レーザ露光
装置10では鮮明な画像を得ることができる。
【0032】また、本実施の形態では、光ビームLはA
OM36を2度透過している。このため、光ビームLに
は回折効率K2で作用する。これによって、応答特性が
向上する。すなわち、図3(A)に示すように、所定の
パルス幅の信号を供給信号としてAOM36へ供給する
場合、光ビームLが1度通過する場合の応答特性は徐々
に応答するものとなる(図3(B)の点線で示した1パ
スの特性)。この光ビームLが1度通過する応答特性で
あっても、2度光ビームLが通過することによって、そ
の立ち下がりは急峻になる(図3(B)の実線で示した
2パスの特性)。
【0033】〔第2実施の形態〕次に、本発明の第2実
施の形態を説明する。本実施の形態では、AOM36に
おいて生じる回折光を効率的に用いるべく構成したもの
である。なお、本実施の形態は、上記の実施の形態とほ
ぼ同様の構成のため、同一部分には同一符号を付して詳
細は説明を省略する。
【0034】図4に示すように、本実施の形態のレーザ
露光装置10は、AOM36と1/4波長版38との間
に集光レンズ44を設けている。この集光レンズ44
は、光ビームLp’がAOM36の音響光学結晶32内
を再度透過する位置さらに詳しくは2度目の回折現象が
生じる位置に焦点位置となるように設置している。集光
レンズ44はAOM36で回折された光ビームLp’を
平行光束にして1/4波長板38へ射出する。
【0035】このように、本実施の形態では、回折現象
が生じる位置における光を、集光レンズ44を用いてコ
リメートすると共に、再度同一光路を戻しているので、
AOM36における回折現象を効率的に利用することが
可能となる。
【0036】〔第3実施の形態〕次に、本発明の第3実
施の形態を説明する。本実施の形態は、AOM36にお
いて生じる回折光を効率的に用いるべく反射板にを工夫
したものである。なお、本実施の形態は上記実施の形態
と同様の構成であるため、同一部分には同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0037】図5に示すように、本実施の形態のレーザ
露光装置10は、上記実施の形態の反射板40に代えて
反射板46を備えている。この反射板46は、光ビーム
Lp’がAOM36の音響光学結晶32内を再度透過す
る位置さらに詳しくは2度目の回折現象が生じる位置に
焦点位置となるように設置している。反射板46はAO
M36で回折された反射板46の焦点位置からの光ビー
ムLp’を同一光路でそのまま、すなわち、屈折作用や
偏向作用を付加することなく直線的に戻している。
【0038】このように、本実施の形態では、回折現象
が生じる位置における光を、反射板46を用いてそのま
ま反射すると共に、再度同一光路を戻しているので、A
OM36における回折現象を効率的に利用することが可
能となる。
【0039】〔第4実施の形態〕次に、本発明の第4実
施の形態を説明する。本実施の形態は、光強度変調装置
16において光ビームLの光強度を検出することで、射
出光量を安定的に供給するものである。なお、本実施の
形態は上記実施の形態と同様の構成であるため、同一部
分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0040】図6に示すように、本実施の形態のレーザ
露光装置10は、上記実施の形態の構成とは異なり、偏
光ビームスプリッタ30に入射する光ビームLはP偏光
成分のみならずS偏光成分を有するものである。また、
偏光ビームスプリッタ30の光ビームLsの反対側に検
出素子48を設けている。偏光ビームスプリッタ30で
は、入射される光ビームLのうち、P偏光成分の光ビー
ムLpは透過され、S偏光成分の光ビームLs’は反射
される。また、AOM36から戻された光ビームLsは
全てが反射される。
【0041】半導体レーザ12から伝播された光ビーム
Lで、偏光ビームスプリッタ30により反射された光ビ
ームLs’は、検出素子48へ入射される。この検出素
子48により半導体レーザ12から伝播された光ビーム
Lの状態、例えば光強度が検出される。検出素子48の
検出結果は、半導体レーザ12の駆動回路などにフィー
ドバックされる。この駆動回路では、検出素子48の検
出結果により、半導体レーザ12より射出される光ビー
ムLの強度を調整し、射出強度の安定化を図ることがで
きる。
【0042】これによって、AOM36に入射する光ビ
ームLpの光強度の安定化が可能となり、光強度変調装
置16から射出された光ビームLsにおいて、その強度
とAOM36及びAOM制御回路42からの供給信号と
の関係が崩れることなく調整され、露光量変動などを防
止することができる。
【0043】以上説明したように、本実施の形態では、
光強度変調装置16へ入射される光ビームLの状態(光
強度)を検出し、半導体レーザ12からの射出光及び光
強度変調装置16へ入射される光ビームLの強度を一定
に制御し、AOM制御回路42からの制御信号に対して
光強度変調装置16から射出される光ビームLsの強度
の関係を維持しつつ、描画する画像データに対応した露
光強度を有するビームの供給を保証することができ、感
光体への露光量変動を抑制することができる。
【0044】なお、本実施の形態は、上記実施の形態の
何れにも適用が可能である。
【0045】〔第5実施の形態〕次に、本発明の第5実
施の形態を説明する。本実施の形態は、本発明のレーザ
露光装置10を画像形成装置に適用したものである。な
お、本実施の形態は上記実施の形態と同様の構成である
ため、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略
する。
【0046】図7に示すように、本実施の形態の画像形
成装置52は、上記説明した何れかの実施の形態のレー
ザ露光装置10を走査装置として備える。本実施の形態
の画像形成装置52は、帯電器58、現像装置60,ク
リーナ56,定着装置62を備えている。
【0047】画像形成時には、レーザ露光装置10によ
って形成するための画像データに基づいて変調したり主
走査及び副走査することで露光ドラム28上に画像を形
成する。この光ビームLにより露光される露光ドラム2
8の上流側には、帯電器58が設けられており、帯電器
58の帯電を露光により潜像し、光ビームLの露光位置
の下流側に設けられた現像装置60で現像する。この後
に、定着装置62によって。記録媒体64に転写定着
し、画像形成装置52から出力される(図7の矢印C方
向)。
【0048】このように、本実施の形態では、画像形成
装置に、AOM36の回折現象を効率的に利用したレー
ザ露光装置10による露光で、画像露光を行っているの
で、形成される画像は、鮮鋭度が向上したものを提供す
ることが可能となる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
ビームを音響光学素子で回折させ、その回折光を反射手
段により元の光路へ戻すと共に、波長板を往路復路で透
過させた後に、音響光学素子で再度回折させて、分離手
段において前記回折された光ビームを分離するので、音
響光学素子で回折された、入力信号に対応する光ビーム
のみを扱うことができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態にかかるレーザ露光装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1実施の形態にかかる光強度変調
装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 光強度変調装置における回折効率を説明する
ための説明図である。
【図4】 本発明の第2実施の形態にかかる光強度変調
装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第3実施の形態にかかる光強度変調
装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第4実施の形態にかかる光強度変調
装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の第5実施の形態にかかる画像形成装
置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
L、Lp、Lp’、Lp”、Ls、Ls’、Lc…光ビ
ーム 10…レーザ露光装置 12…半導体レーザ 16…光強度変調装置 20…ポリゴンミラー 28…露光ドラム 30…偏光ビームスプリッタ 32…音響光学結晶 34…トランスデューサ 36…AOM 38…1/4波長版 40…反射板 42…制御回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G02F 1/11 H04N 1/04 104A 5C072 Fターム(参考) 2C362 AA03 BA82 2H045 CB31 CB63 DA02 2H079 AA04 AA12 BA01 BA03 CA21 EB21 2H099 AA00 BA17 CA07 5C051 AA02 CA07 DB22 DB24 DB30 DC04 DC07 DE30 5C072 AA03 DA02 DA04 DA19 DA20 DA21 HA02 HA13 HA16 HB06 XA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを少なくとも一方向へ走査しな
    がら該光ビームの光量を変調して画像を露光媒体に露光
    する画像露光装置において、 所定の偏光状態の光ビームを出力する光源手段と、 入力信号により前記光源手段から出力された光ビームを
    回折する音響光学素子と、 前記回折された光ビームを、該回折方向と逆方向に反射
    する反射手段と、 前記音響光学素子と前記反射手段との光路上に挿入され
    かつ、入射光の偏光状態を変更する波長板と、 前記反射手段で反射された光ビームを分離する分離手段
    と、 を備えたことを特徴とする画像露光装置。
  2. 【請求項2】 前記波長板は、1/4波長板であること
    を特徴とする請求項1に記載の画像露光装置。
  3. 【請求項3】 前記分離手段は、偏光ビームスプリッタ
    であることを特徴とする請求項2に記載の画像露光装
    置。
  4. 【請求項4】 前記反射手段は、焦点距離を有すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載
    の画像露光装置。
  5. 【請求項5】 前記反射手段は、光ビームを透過するレ
    ンズ部材と光ビームを反射する反射部材とから構成さ
    れ、前記レンズ部材及び反射部材の少なくとも一方の部
    材が焦点距離を有することを特徴とする請求項4に記載
    の画像露光装置。
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