JP2003329160A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2003329160A
JP2003329160A JP2002139733A JP2002139733A JP2003329160A JP 2003329160 A JP2003329160 A JP 2003329160A JP 2002139733 A JP2002139733 A JP 2002139733A JP 2002139733 A JP2002139733 A JP 2002139733A JP 2003329160 A JP2003329160 A JP 2003329160A
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bobbin
yoke
flange
coil
solenoid valve
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Hidekazu Atake
秀和 阿竹
Masaaki Kato
昌明 加藤
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動コアを円滑に動作しつつ、できるだけ径
方向寸法を小さくすることが可能な電磁弁を提供するこ
と。 【解決手段】 吸入口61と吐出口41とを有するベー
ス4と、第1筒部31、第2筒部32及びボビンフラン
ジ33を有するボビンと、第1筒部31及び第2筒部3
2に巻回されるコイル35と、ヨーク筒91とヨークフ
ランジ92とを有するヨーク9と、ヨーク筒91の内周
側に配設され吸入口61と吐出口41とを連通・遮断す
る可動コア8と、ボビン3に固定される固定コア7とを
備え、ヨークフランジ92には貫通孔92a〜92d及
びボビンフランジ33の外周面と貫通孔92a〜92d
とを連通する連通溝33b〜33eが形成され、コイル
35の外周を覆いボビンフランジ33の外周側から連通
溝33b〜33e及び貫通孔92a〜92d内に充填さ
れることによって成形されヨーク9とボビン3とを連結
する樹脂製のコイルケース37を備える電磁弁1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧の給排を制
御する電磁弁に関するものであり、特に、樹脂製のボビ
ンに金属製のヨークが取り付けられる形式の電磁弁に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、特開平9−7941
2号公報に開示される電磁弁がある。この公報に開示さ
れる電磁弁は、円筒形状を呈する樹脂製のボビンと、ボ
ビンの外周に巻回されるコイルと、ボビンの内周部に取
り付けられた筒状のヨークと、コイルの外周を覆うとと
もにコネクタを一体的に有する樹脂製のコイルケース
と、ヨークの内周で軸方向に移動可能に配設される可動
コアと、可動コアと一体運動する弁とを備えている。そ
して、コイルの励磁に応じて可動コアを軸方向に移動さ
せることで弁を移動させ、流体の通路を開閉して吐出さ
れる流体圧を制御するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した形式の電磁弁
では、ボビンを成形する際、インサート成形等の一体成
形によってボビンにヨークを一体的に取り付けることが
知られている。インサート成形では、先ず、ヨークを型
内に設置し、型内にボビンの材料となる樹脂を注入する
ことによりヨークが固定された状態でボビンが成形され
る。そして、ボビンの外周にコイルを巻回した後、イン
サート成形によりコイルケースが一体成形される。
【0004】ところで、近年、電磁弁の小型化が要求さ
れており、この要求に対して制御すべき流体圧を維持し
つつ、電磁弁の径方向寸法を縮小することが考えられて
いる。具体的には、ボビンにおけるヨークが取り付けら
れる箇所の肉厚を薄くするとともに筒状部のそれ以外の
箇所を強度が保持される程度の肉厚にすることで、コイ
ルや可動コアの寸法を小さくすることなく電磁弁の径方
向寸法を縮小する手法が考えられる。ここで、インサー
ト成形時にはヨークの内径とボビンの内径との継ぎ目に
樹脂のバリが発生する。上述のような異なる肉厚のボビ
ンをヨークと一体にインサート成形する場合では、この
継ぎ目の段差が小さいため、継ぎ目から径方向に発生す
る樹脂のバリがヨークの内周側にまで発生してしまう場
合がある。ヨークがボビンと一体になっている状態で
は、継ぎ目に発生したバリを除去するのは構成上、困難
である。そのため、このような場合には可動コアの外周
面にバリが接触し、可動コアが軸方向に円滑に移動する
のを妨げる原因となり、吐出される流体圧を精度よく制
御できなくなる、という問題が考えられる。
【0005】そこで本発明は、上記問題を解決するた
め、可動コアを円滑に動作しつつ、できるだけ径方向寸
法を小さくすることが可能な電磁弁を提供することを技
術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、流体を吸入する吸入口及び流体を
吐出する吐出口とを有する金属製のベースと、中空円筒
状の第1筒部と、該第1筒部と連続的に形成され前記第
1筒部より内径の小さい第2筒部と、前記第1筒部側の
端部から径方向外方に延在するボビンフランジとを一体
的に有する樹脂製のボビンと、前記第1筒部及び前記第
2筒部の外周に巻回されるコイルと、中空円筒状のヨー
ク筒と該ヨーク筒の端部から径方向外方に延在するヨー
クフランジとを一体的に有するとともに、該ヨーク筒を
前記第1筒部の端部側から前記第1筒部の内周に挿入す
ることにより前記ヨークフランジと前記ボビンフランジ
とが当接した状態で前記ボビンに位置決めされる金属製
のヨークと、前記ヨーク筒の内周側に配設されるととも
に軸方向の位置に応じて前記吸入口と前記吐出口とを連
通あるいは遮断する可動コアと、該可動コアと対向する
ように前記ボビンに対して固定される固定コアとを備
え、前記コイルへの通電状態に応じて前記可動コアの軸
方向位置を切換え可能な電磁弁であって、前記ヨークフ
ランジには、前記ヨークフランジを軸方向に貫通する貫
通孔が形成され、前記ボビンフランジ或いは前記ヨーク
フランジの一方における前記ボビンフランジ或いは前記
ヨークフランジの他方に対向する側の面には、前記ボビ
ンフランジの外周面と前記貫通孔とを連通する連通溝が
形成され、前記コイルの外周を覆うとともに前記ボビン
フランジの外周側から前記連通溝及び前記貫通孔内に充
填されることによって成形され、前記ヨークと前記ボビ
ンとを連結する樹脂製のコイルケースを備えることを特
徴とする電磁弁とした。
【0007】請求項1によると、ボビンはヨークと一体
成形されるものでなく、ヨークは成形後のボビンの第1
筒部に挿入されて、ボビンとの位置決めがなされるよう
に構成されている。つまり、ボビンはヨークと別体で成
形される。そのため、成形後のボビンにはヨークが取り
付けられておらず、ボビン筒における第1筒部と第2筒
部との径方向の段差に発生するバリを容易に除去するこ
とが可能となる。したがって、可動コアの軸方向の動作
に影響を及ぼさないようにバリが除去された状態のボビ
ンにヨークを挿入することになり、バリの影響を受けず
に可動コアを軸方向に円滑に移動させることが可能とな
る。更に本電磁弁は、コイルケースの一体成形時に連通
溝と貫通孔の内部に樹脂が充填されることで、コイルケ
ースを介してボビンとヨークとが確実に連結される。し
たがって、コイルケースの成形後にボビンに対するヨー
クの位置がずれることもない。このように、請求項1に
よると、可動コアを円滑に動作しつつ、できるだけ径方
向寸法を小さくすることが可能な電磁弁を提供すること
が可能になる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1におけるコイ
ルケースの成形について具体的に説明したものであり、
前記コイルケースは、前記第1筒部に前記ヨーク筒を圧
入して前記ボビンフランジと前記ヨークフランジとを位
置決めした後に、前記ボビンフランジの外周側を通じて
前記連通溝及び前記貫通孔内部に樹脂を充填することに
よって成形されるようにしたことである。
【0009】請求項3の発明は、請求項2において、前
記貫通孔は、前記ボビンフランジと当接する側の孔径に
比べて前記ボビンフランジと当接しない側の孔径が大き
くなるようにしたことであり、貫通孔に充填される樹脂
によってヨークとボビンとコイルケースとをより確実に
連結することができる。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項1から請
求項3において、前記ボビンフランジには外部の電源と
前記コイルとを電気的に接続するターミナルが取り付け
られ、前記コイルケースには、前記ボビンフランジの外
周側にて前記ターミナルを収容するコネクタ部が一体的
に成形されるようにしたことである。これによると、コ
ネクタを新たにコイルケースと別体に成形する必要がな
く、好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従った実施形態を
図面に基づいて説明する。本実施形態では、自動変速機
の油圧回路内(図示せず)に設けられ、流体圧が制御さ
れる摩擦係合要素を切換えるシフトバルブ(図示せず)
の位置を切換えるための電磁弁として説明する。
【0012】図1は本発明の実施形態における電磁弁1
を示す図である。電磁弁1は、流体を吸入する吸入口6
1と吸入された流体を吐出する吐出口41とを有する金
属製のベース4と、中空円筒状の第1筒部31、第2筒
部32及び径方向外方に延在するボビンフランジ33、
34とを一体的に有する樹脂製のボビン3と、第1筒部
31及び第2筒部32の外周に巻回されるコイル35
と、中空円筒状のヨーク筒91とヨーク筒91の端部か
ら径方向外方に延在するヨークフランジ92とを一体的
に有する金属製のヨーク9と、ヨーク筒91の内周側で
軸方向に移動可能に配設される可動コア8と、可動コア
8と対向するようにボビン3に対して固定される固定コ
ア7と、コイル35の外周を覆うとともにヨーク9とボ
ビン3とを連結する樹脂製のコイルケース37と、外部
の電源(図示せず)とコイル35とを電気的に接続する
ターミナル36とを備えている。
【0013】ベース4の内部には、コイル35への通電
状態に応じて吸入口61と吐出口41との間を連通・遮
断するボール5と、ベース4と異なる部材から成り、吸
入口61を有するとともにボール5がベース4から抜け
落ちるのを防止する抜け止め部材6と、ベース4の内周
面に挿入され固定される第1シート部材と、同じくベー
ス4の内周面に挿入され固定される第2シート部材とを
備えている。また、ベース4はヨークフランジ92との
間で流体を排出する排出口42を形成している。吸入口
61はオイルポンプ(図示せず)と連通しており、オイ
ルポンプからの吐出圧を吸入している。吐出口41はシ
フトバルブと連通しており、吐出される流体圧に応じて
シフトバルブの位置を切換えている。また、排出口42
はオイルパン(図示せず)と連通し、大気圧となってい
る。第1シート部材43は、ボール5を着座させるボー
ルシート部44を一端側に形成するとともに中心にシー
ト孔45が貫通している。また第2シート部材46は、
後述する可動コア8のドレン弁部を着座させる弁部シー
ト部47を一端側に形成するとともに同じく中心にシー
ト孔48が貫通している。
【0014】図2は、本実施形態のボビン3のみを図1
の左から右に見た図、図3は図2のA−A断面図であ
る。ボビン3の第1筒部31と第2筒部32とは連続的
に形成され、第2筒部32は第1筒部31より内径が小
さく且つ外径が同一である。第1筒部31と第2筒部3
2の外周面には、コイル35を案内するための案内溝
(図示せず)が形成されている。また、第1筒部31側
のボビンフランジ33には、ターミナル36を係止する
係止部33aが一体的に形成されている。更に、ボビン
フランジ33におけるヨークフランジ92に対向する側
の面には、ボビンフランジ33の外周面からボビンフラ
ンジ33の径方向内方に向かう4つの連通溝33b〜3
3eが形成されている。本実施形態では、4つの連通溝
33b〜33eのうち、3つの連通溝33b〜33dは
ボビンフランジ33の内径までは達しないように形成さ
れるが、1つの連通溝33eはボビンフランジ33の内
径まで達するように形成されている。更に、ボビンフラ
ンジ33には、ヨークフランジ92に向かう方向(図2
の紙面奥から手前に向かう方向)に突出する突出部33
fが形成されている。
【0015】図4は、ヨーク9とコイルケース37とを
図1の左から右に見た図、図5は図4のB−B断面図で
ある。ヨーク9は、ヨーク筒91を第1筒部31の端部
側から第1筒部31の内周に挿入することによりヨーク
フランジ92とボビンフランジ33とが当接した状態で
ボビン3に位置決めされるように構成されている。具体
的には、ヨークフランジ92の5箇所にヨークフランジ
92を軸方向に貫通する孔92a〜92eが形成されて
おり、そのうち4つの孔92a〜92dが、ボビンフラ
ンジ33の連通溝33b〜33eと連通する位置に形成
される貫通孔で、1つの孔92eがボビンフランジ33
の突出部33fに対応する位置に形成される位置決め孔
である。貫通孔は、図5に示すように、ボビンフランジ
33と当接する側の孔径に比べてボビンフランジ33と
当接しない側の孔径が大きくなるように設定されてい
る。尚、ヨーク筒91の軸方向長さは、第1筒部31の
軸方向長さと同一あるいは若干短く設定されている。
【0016】可動コア8は、一端には両シート部材4
3、46に設けられるシート孔45、48より小径のロ
ッド部81が形成されるとともに、更にドレン弁部82
が形成されている。また可動コア8は、固定コア7との
間に配設されるコイルスプリング39により図1の左方
向に常時付勢されている。
【0017】コイルケース37は、ボビンフランジ33
の外周側から連通溝33b〜33e及び貫通孔92a〜
92d内に樹脂が充填されることによって成形され、コ
イル35の外周を覆うとともにターミナル36を収容す
るコネクタ部38をボビンフランジ33の外周側に一体
的に有している。
【0018】上述した構成の電磁弁の組み付けについて
簡単に説明する。先ず、ボビン3、コイル35、コイル
ケース37、ターミナル36に係る組付けについて説明
する。最初にボビン3のみを樹脂により成形する。ボビ
ン3の成形後、アース端子(図示せず)が溶接されたヨ
ーク9をボビン3に圧入するとともに、コイル35の一
端をターミナル36に接続する。より具体的には、ボビ
ン3の第1筒部31側の端部からヨーク9のヨーク筒9
1を挿入し、突出部33fを位置決め孔92eに挿入さ
せてヨーク9とボビン3の周方向の位置決めを行うとと
もにヨークフランジ92にボビンフランジ33を当接さ
せることで軸方向の位置決めが行われる。次に、ボビン
フランジ33、34間で第1筒部31と第2筒部32の
外周面にコイル35を巻回する。それと同時に係止部3
3aにターミナル36をはめ込む。このようにしてボビ
ン3にヨーク9が取り付けられた状態を図6に示す。ボ
ビン3に対するヨーク9の取り付けが完了した図6の状
態からターミナル36を折り曲げてから、ボビン3及び
ヨーク9をインサート成形用の型にセットし、樹脂を注
入することでコイルケース37がボビン3及びヨーク9
に対して一体成形される。このとき、注入された樹脂は
ボビンフランジ33の外周から連通溝33b〜33eを
介して貫通孔92a〜92dに充填される。尚、このイ
ンサート成形時にコネクタ部38も同時に成形される。
このようにして、ボビン3、コイル35、コイルケース
37、ターミナル36が組みつけられる。その後、固定
コア7が図5右側から嵌め込まれるとともに、可動コア
8が図5左側から挿入される。
【0019】ベース4、ボール5、抜け止め部材6、第
1及び第2シート部材43、46に係る組付けについて
説明する。先ずベース4の吸入口61側から第1シート
部材43を挿入して固定し、次にボール5を挿入すると
ともに、抜け止め部材6をベース4の内周に挿入し、ベ
ース4の吸入口61側端部を加締めることで抜け止め部
材6がベース4から抜け落ちないようにする。そして、
第2シート部材46をベース4の吸入口61と反対側か
ら挿入して固定する。これによってベース4側の各部材
が組み付けられる。
【0020】そして、上述の如く組み付けられたベース
4側の各構成に対し、ベース4の吸入口61と反対側の
面とヨークフランジ92とを当接させるとともに可動コ
ア8のロッド部81をシート孔44、48に挿通させ、
固定コア7に一体的に形成される加締め部71をベース
4に対して加締めることにより、電磁弁1は図1に示す
状態に組み付けられる。
【0021】次に、本実施形態における電磁弁1の作動
について説明する。コイル35への通電がなされていな
い図1に示す状態では、可動コア8と固定コア7との間
に磁気吸引力が作用しておらず、可動コア8はコイルス
プリング39によって図1左方向に付勢されている。
尚、コイルスプリング39の付勢力は、吸入口61から
吸入される流体圧がボール5に作用してボール5がロッ
ド部81を図1右方向に押しつける力よりも充分大きく
設定されており、コイル35の非通電時に可動コア8が
図1右方に移動することはない。そのため、可動コア8
のロッド部81は貫通孔45、48を貫通してボール5
を図1の左方向に押しつける。この状態では、ボール5
はボールシート部44には当接しないので、吸入口61
から吸入された流体は、抜け止め部材6内部からシート
孔45、48を介して吐出口41へと導入される。この
とき、弁部シート部47に可動コア8のドレン弁部82
が当接しているので、流体は排出口42からは排出され
ない。したがって、吸入口61から吸入された流体は全
て吐出口41から吐出され、吐出された流体圧に応じて
シフトバルブが作動する。
【0022】次に、図1に示す状態からコイル35が通
電されると、可動コア8と固定コア7との間に磁気吸引
力が作用する。磁気吸引力と流体の吐出圧による軸方向
のスラスト力との和がコイルスプリング39の付勢力よ
りも大きくなると、可動コア8は図1右方に移動して、
ボール5とロッド部81とが離間するとともにボール5
は第1シート部材43のボールシート部44に当接す
る。これと同時にドレン弁部82と弁部シート部47と
が離間する。この状態では、吸入口61から吸入される
流体は吐出口41に向けて吐出されることなく、更に、
吐出口41と排出口42とが連通しているので、シフト
バルブに供給された吐出圧は排出口42を介して排出さ
れる。このように、コイル35の非通電から通電への切
換えに応じてシフトバルブの作動も切換えられる。
【0023】本実施形態によると、可動コア7の軸方向
の動作に影響を及ぼさないようにバリが除去された状態
のボビン3にヨーク9を挿入することになり、バリの影
響を受けずに可動コア8を軸方向に円滑に移動させるこ
とができる。更に、コイルケース37の一体成形時に連
通溝33b〜33eと貫通孔92a〜92dの内部に樹
脂が充填されることで、コイルケース37を介してボビ
ン3とヨーク9とが確実に連結されるように構成され
る。このように、本実施形態の電磁弁1によると、可動
コア8を円滑に動作しつつ、できるだけ径方向寸法を小
さくすることが可能になる。
【0024】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は上述した実施形態に限定されるものではな
く、例えば、自動変速機のシフトバルブの切換え以外に
も、流体圧を切換え制御する装置に適用できることは言
うまでもない。
【0025】
【発明の効果】本発明によると、可動コアの軸方向の動
作に影響を及ぼさないようにバリが除去された状態のボ
ビンにヨークを挿入することになり、バリの影響を受け
ずに可動コアを軸方向に円滑に移動させることが可能と
なる。更に本電磁弁は、コイルケースの一体成形時に連
通溝と貫通孔の内部に樹脂が充填されることで、コイル
ケースを介してボビンとヨークとが確実に連結されるよ
うに構成されている。したがって、コイルケースの成形
後にボビンに対するヨークの位置がずれることもない。
このように、本発明によると、可動コアを円滑に動作し
つつ、できるだけ径方向寸法を小さくすることが可能な
電磁弁を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における電磁弁1の断面図で
ある。
【図2】本実施形態におけるボビンのみを図1の左から
右に見た図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本実施形態におけるヨークとコイルケース37
とを図1の左から右に見た図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】ヨークがボビンに取り付けられた状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1・・・電磁弁 3・・・ボビン 4・・・ベース 5・・・ボール 6・・・抜け止め部材 7・・・固定コア 8・・・可動コア 9・・・ヨーク 31・・・第1筒部 32・・・第2筒部 33、34・・・ボビンフランジ 33b、33c、33d、33e・・・連通溝 35・・・コイル 36・・・ターミナル 37・・・コイルケース 38・・・コネクタ部 41・・・吐出口 61・・・吸入口 91・・・ヨーク筒 92・・・ヨークフランジ 92a、92b、92c、92d・・・貫通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を吸入する吸入口及び流体を吐出す
    る吐出口とを有する金属製のベースと、 中空円筒状の第1筒部と、該第1筒部と連続的に形成さ
    れ前記第1筒部より内径の小さい第2筒部と、前記第1
    筒部側の端部から径方向外方に延在するボビンフランジ
    とを一体的に有する樹脂製のボビンと、 前記第1筒部及び前記第2筒部の外周に巻回されるコイ
    ルと、 中空円筒状のヨーク筒と該ヨーク筒の端部から径方向外
    方に延在するヨークフランジとを一体的に有するととも
    に、該ヨーク筒を前記第1筒部の端部側から前記第1筒
    部の内周に挿入することにより前記ヨークフランジと前
    記ボビンフランジとが当接した状態で前記ボビンに位置
    決めされる金属製のヨークと、 前記ヨーク筒の内周側に配設されるとともに軸方向の位
    置に応じて前記吸入口と前記吐出口とを連通あるいは遮
    断する可動コアと、 該可動コアと対向するように前記ボビンに対して固定さ
    れる固定コアと、を備え、前記コイルへの通電状態に応
    じて前記可動コアの軸方向位置を切換え可能な電磁弁で
    あって、 前記ヨークフランジには、前記ヨークフランジを軸方向
    に貫通する貫通孔が形成され、 前記ボビンフランジ或いは前記ヨークフランジの一方に
    おける前記ボビンフランジ或いは前記ヨークフランジの
    他方に対向する側の面には、前記ボビンフランジの外周
    面と前記貫通孔とを連通する連通溝が形成され、 前記コイルの外周を覆うとともに前記ボビンフランジの
    外周側から前記連通溝及び前記貫通孔内に充填されるこ
    とによって成形され、前記ヨークと前記ボビンとを連結
    する樹脂製のコイルケースを備えることを特徴とする電
    磁弁。
  2. 【請求項2】 前記コイルケースは、前記第1筒部に前
    記ヨーク筒を圧入して前記ボビンフランジと前記ヨーク
    フランジとを位置決めした後に、前記ボビンフランジの
    外周側を通じて前記連通溝及び前記貫通孔内部に樹脂を
    充填することによって成形されることを特徴とする、請
    求項1に記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記貫通孔は、前記ボビンフランジと当
    接する側の孔径に比べて前記ボビンフランジと当接しな
    い側の孔径が大きいことを特徴とする、請求項2に記載
    の電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記ボビンフランジには外部の電源と前
    記コイルとを電気的に接続するターミナルが取り付けら
    れ、前記コイルケースには、前記ボビンフランジの外周
    側にて前記ターミナルを収容するコネクタ部が一体的に
    成形されていることを特徴とする、請求項1から請求項
    3に記載の電磁弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106461111A (zh) * 2014-05-16 2017-02-22 罗伯特·博世有限公司 用于电磁阀的电磁组件以及用于制造电磁组件的方法
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