JP2003329059A - 樹脂製ジョイントブーツ - Google Patents
樹脂製ジョイントブーツInfo
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- JP2003329059A JP2003329059A JP2002139325A JP2002139325A JP2003329059A JP 2003329059 A JP2003329059 A JP 2003329059A JP 2002139325 A JP2002139325 A JP 2002139325A JP 2002139325 A JP2002139325 A JP 2002139325A JP 2003329059 A JP2003329059 A JP 2003329059A
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Abstract
非円形な外周形状のアウターケースを持つ等速ジョイン
トに取り付けられる樹脂製ジョイントブーツにおいて、
成形性を改善し、十分なシール性を確保する。 【解決手段】 樹脂製ジョイントブーツ10において、
アウターケース6に取り付けられる大径側取付部14
は、外周形状が円形状をなし、内周形状がアウターケー
ス6の複数の凹状部6bに対応して周方向の複数箇所に
おいて内方に張り出し形成されている。そして、これら
各張り出し部14bに大径側取付部14の端面22から
ブーツの軸方向に陥没する2つの凹部24,24を設
け、該2つの凹部24,24を各張り出し部14bの周
方向中心線Mに関して左右対称に配する。
Description
ブーツに関し、詳しくは、自動車の等速ジョイントなど
に用いられる蛇腹状の樹脂製ジョイントブーツに関す
る。
等速ジョイントの一つとして、トリポートタイプのジョ
イントが知られている。
5,6に示すように、入力側と出力側の一方のシャフト
1に、ローラ2を持つ3本のトラニオン3を軸直角方向
に突設して構成したトリポート4と、他方のシャフト5
の端部に設けたアウターケース6とからなる。アウター
ケース6は、その内周にトリポート4に対応する軸方向
の3本の摺動溝6aを有する。そして、等速ジョイント
は、トリポート4のローラ2を摺動溝6aに対して軸方
向に摺動可能に嵌め合わせることにより、両シャフト
1,5の角度付けを可能にしながら、回転トルクを伝達
できるように構成されている。
ョイント内部への塵埃や異物の侵入防止のため、あるい
はまた封入されているグリースを保持するために、一般
に、アウターケース6からトリポート4側のシャフト1
の部分を覆うように適度に伸縮や曲げ変形が可能な蛇腹
状をなすジョイントブーツ100が装着されている。
の一端部がアウターケース6の外周に嵌着されてリング
状バンド等の締付部材7により固定される大径側取付部
101として形成され、他端部がトリポート4側のシャ
フト1の外周にリング状バンド等の締付部材8により固
定される小径側取付部102として形成され、両者10
1,102が蛇腹部103により一体に連結されて構成
されている。
ントにおいては、軽量化等のため、アウターケース6
は、図6に示すように内周の摺動溝6aの配置に対応し
て、外周形状が周方向に凹凸形状をなしている。すなわ
ち、アウターケース6は、周方向に3つの均等配置され
た凹状部6bを有する非円形な外周形状をなしている。
れるジョイントブーツ100の大径側取付部101は、
その内周形状がアウターケース6の外周形状に対応した
非円形状をなしている。すなわち、大径側取付部101
の内周は、アウターケース6の凹状部6bに対応して周
方向の3箇所において内方に凸状に張り出しており、こ
の張り出し部が中実な厚肉部104として形成されてい
る。
来のジョイントブーツ100では、大径側取付部101
の周方向において厚肉部と薄肉部が交互に形成されてい
ることから、アウターケース6との間で十分なシール性
を確保しにくいという問題がある。これは、樹脂製の厚
肉部105では剛性が高く弾性変形しにくいことから、
締付部材7によりアウターケース6に締め付け固定する
際に、厚肉部105とその間の薄肉部とで締め付け力が
不均一となるためである。
収縮に起因してヒケが発生しやすく、このヒケによる陥
没がアウターケース6とのシール面である内周面に発生
することによってもシール性を損なうことになる。
ものであり、トリポートタイプの等速ジョイントのよう
に非円形な外周形状のアウターケースに取り付けられる
樹脂製ジョイントブーツにおいて、成形性に優れ、十分
なシール性を確保することができるものを提供すること
を目的とする。
トブーツは、周方向に複数の凹状部を有する非円形な外
周形状のアウターケースに取り付けられる大径側取付部
と、シャフトに取り付けられる小径側取付部と、両者を
一体に連結する蛇腹部とを備える樹脂製ジョイントブー
ツである。前記大径側取付部は、外周形状が円形状をな
す一方、内周形状が前記アウターケースの前記複数の凹
状部に対応して周方向の複数箇所において内方に張り出
している。そして、これら各張り出し部には大径側取付
部の端面からブーツの軸方向に陥没する2つの凹部が設
けられ、該2つの凹部が各張り出し部の周方向中心線に
関して左右対称に配されている。
あると、大径側取付部における内方への張り出し部に左
右対称な2つの凹部を設けて張り出し部を中空状に形成
したことから、張り出し部を中実な厚肉部に形成する場
合に比べて、成形性が改善される。また、大径側取付部
を締付部材でアウターケースに締め付け固定する際に、
周方向における締め付け力のバラツキを低減することが
でき、良好なシール性を確保することができる。
樹脂製ジョイントブーツ10について図面に基づいて説
明する。
ツ10の半断面半側面図であり、図2はその大径側の正
面図である。このジョイントブーツ10は、上記した図
5,6に示すトリポートタイプの等速ジョイントに装着
される熱可塑性エラストマー樹脂製ブーツであり、一端
側の小径側取付部12と、該小径側取付部12と離間し
て同軸的に配置された他端側の大径側取付部14と、こ
れら小径側取付部12と大径側取付部14を一体に連結
する蛇腹部16とからなり、インジェクションブロー成
形などの公知の成形方法により一体に形成されている。
ャフト1に外嵌固定される短円筒状をなしており、外周
面にリング状の締付部材8を受け入れるための周方向に
延びる固定用凹部18が設けられている。
外嵌固定される短円筒状をなしており、小径側取付部1
2と同軸的に、即ち共通の中心線Lを持つように配置さ
れている。大径側取付部14にも、外周面にはリング状
の締付部材7を受け入れるための周方向に延びる固定用
凹部20が設けられている。
形の蛇腹体であり、その内部にグリース封入空間を形成
する。蛇腹部16は、大径側取付部14から小径側取付
部12へと順次に小さくなるようにテーパ状に形成され
ている。
外周形状が円形状をなしている。一方、内周形状は、周
方向に3つの凹状部6bが均等配置されたアウターケー
ス6の外周形状に対応して、周方向の3箇所において内
方に湾曲面状に張り出した非円形状をなしている。これ
により、大径側取付部14は、アウターケース6の円弧
状の外周面に配される円弧状部14aと、アウターケー
ス6の凹状部6bに配される厚肉状の張り出し部14b
とが周方向に交互に配されてなる。
は、大径側取付部14の端面(蛇腹部16と反対側の端
面)22からブーツの軸方向に陥没する凹部24が設け
られている。凹部24は、各張り出し部14bにそれぞ
れ2つずつ設けられており、これらは、張り出し部14
bの周方向中心線(張り出し部14bを周方向に二等分
する半径方向に延びる線)Mに関して左右対称、即ちそ
の大きさ、形状、配置等に関して中心線Mの両側に対称
に配されている。
をなしており、すなわち、図2に示すように丸穴として
形成されている。また、図3に示すように、凹部24の
底部24aは平坦に形成されている。なお、図4に示す
ように、凹部24の底部24aは蛇腹部16側に膨らむ
曲面状に形成することもできる。
トブーツ10であると、大径側取付部14における張り
出し部14bを、その周方向中心線Mに関して左右対称
に配した2つの凹部24,24で中空状に形成したこと
から、成形不良が改善され、特に張り出し部14bの内
周面におけるヒケの発生を防止してアウターケース6に
対するシール性を確保することができる。
24,24で中空状としたことにより、張り出し部14
bは従来の中実状の場合に比べて外周側からの押圧力で
弾性変形しやすくなっており、そのため、大径側取付部
14をアウターケース6に締め付け固定する際に、周方
向における締め付け力のバラツキを低減することがで
き、良好なシール性を確保することができる。
いうシンプルな形状であるため、成形しやすいというメ
リットもある。
部24,24として断面円形の丸穴を採用したが、断面
矩形の角穴や、断面三角形の穴など種々の形状を採用す
ることができる。
トリポートタイプの等速ジョイントのように非円形な外
周形状のアウターケースを持つジョイントに取り付けら
れる樹脂製ジョイントブーツにおいて、該アウターケー
スに取り付けられる大径側取付部の成形性を改善するこ
とができるとともに、良好なシール性を確保することが
できる。
ーツの半断面半側面図である。
正面図である。
大断面図である。
リポートタイプの等速ジョイントを示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】周方向に複数の凹状部を有する非円形な外
周形状のアウターケースに取り付けられる大径側取付部
と、シャフトに取り付けられる小径側取付部と、両者を
一体に連結する蛇腹部とを備える樹脂製ジョイントブー
ツにおいて、 前記大径側取付部は、外周形状が円形状をなす一方、内
周形状が前記アウターケースの前記複数の凹状部に対応
して周方向の複数箇所において内方に張り出しており、
これら各張り出し部には大径側取付部の端面からブーツ
の軸方向に陥没する2つの凹部が設けられ、該2つの凹
部が各張り出し部の周方向中心線に関して左右対称に配
されたことを特徴とする樹脂製ジョイントブーツ。 - 【請求項2】前記2つの凹部が断面円形状をなすことを
特徴とする請求項1記載の樹脂製ジョイントブーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002139325A JP2003329059A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | 樹脂製ジョイントブーツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002139325A JP2003329059A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | 樹脂製ジョイントブーツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003329059A true JP2003329059A (ja) | 2003-11-19 |
Family
ID=29700488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002139325A Pending JP2003329059A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | 樹脂製ジョイントブーツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003329059A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005100813A1 (ja) | 2004-03-31 | 2005-10-27 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | ジョイントブーツ |
US7347787B2 (en) | 2004-11-24 | 2008-03-25 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Joint boot |
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-
2002
- 2002-05-14 JP JP2002139325A patent/JP2003329059A/ja active Pending
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US7264549B2 (en) | 2004-03-31 | 2007-09-04 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Joint boot |
US7347787B2 (en) | 2004-11-24 | 2008-03-25 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Joint boot |
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