JP2003328931A - 揺動斜板式圧縮機 - Google Patents

揺動斜板式圧縮機

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JP2003328931A
JP2003328931A JP2002137984A JP2002137984A JP2003328931A JP 2003328931 A JP2003328931 A JP 2003328931A JP 2002137984 A JP2002137984 A JP 2002137984A JP 2002137984 A JP2002137984 A JP 2002137984A JP 2003328931 A JP2003328931 A JP 2003328931A
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Japan
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piston
swash plate
drive shaft
rolling surface
shoe
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Application number
JP2002137984A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kanai
宏 金井
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
Original Assignee
Zexel Valeo Climate Control Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動斜板式圧縮機において、ピストンの駆
動機構を小型にして圧縮機の小型化を図る。 【解決手段】 駆動軸7と一体的に回転し、駆動軸7
に対して傾斜している転動面21を有する回転体20
と、回転体20に対して回転可能に配設されると共にピ
ストン13に対して揺動可能に連結する揺動体27とを
備えた揺動斜板式圧縮機において、揺動体27を、ピス
トン13のシューポケット32a,32bに配設された
シュー33a,33b間に摺動可能に係留する第1斜板
部27aと、この第1斜板部27aと一体に形成され、
ピストン13の背後で転動面21に沿って配設された第
2斜板部27bとによって構成する。揺動体27を回転
体20のボス部20bの外周側に配設されたアンギュラ
ーボール軸受け26の外輪26bと一体に形成し、第2
斜板部27bをスラスト軸受け25を介して転動面21
に対峙させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用空調装置
等の冷凍サイクルに用いられて冷媒ガスを圧縮するため
に適した揺動斜板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の揺動斜板式圧縮機とし
て、特開2000−320455公報に示されるものが
公知となっている。これは、駆動軸に対して傾斜してい
る転動面を有する斜板ガイドと、前記転動面に対して回
転可能に配設され、ピストンに対して揺動可能に連結す
る揺動斜板部とを備えているもので、この揺動斜板部を
ピストンの凹部のシュー座に配設された対をなすシュー
間に摺動可能に係留し、斜板ガイドと揺動斜板部との間
に両者の相対回転を可能とするラジアル転がり軸受けを
設け、このラジアル転がり軸受けの外輪を揺動斜板部と
一体に形成し、また、斜板ガイドの転動面と揺動斜板部
との間にスラスト転がり軸受けを配設するようにしたも
のである。
【0003】このような構成においては、斜板ガイドの
転動面と揺動斜板部との間に介在するスラスト転がり軸
受けが、揺動斜板部においてピストンを介して圧縮反力
を受ける位置よりも駆動軸寄りの位置に配されているの
で、スラスト軸受けの耐久性を確保しにくいものであっ
た。即ち、従来の揺動斜板部にあっては、ピストンを介
して圧縮反力を受ける位置が駆動軸から見てスラスト転
がり軸受けよりも外側にくることから、スラスト転がり
軸受けには、揺動斜板部にピストンからかかる荷重を大
きく超える荷重が作用することとなり、ラジアル転がり
軸受けに対して十分な予圧を付加することができなくな
る。このため、ラジアル転がり軸受けの剛性面や音振面
で不利な状態となるので、厳密なクリアランス管理が必
要とされていた。
【0004】しかも、上述のように、圧縮反力を受ける
位置がスラスト転がり軸受けの外側にある場合には、ラ
ジアル転がり軸受けにも強いスラスト荷重がかかること
になり、ラジアル転がり軸受けの耐久性も損なわれる結
果となる。
【0005】また、このような構成をCO2(二酸化炭
素)を冷媒とする冷凍サイクルの圧縮機に採用すると、
スラスト転がり軸受けに作用する荷重が、R134aを
冷媒に用いた場合と比べて30〜80%程度高くなるの
で、軸受け部分にかかる負荷が大きくなり過ぎ、軸受け
の耐久性が著しく損なわれる不都合が生じる。
【0006】そこで、このような不都合を解消するため
に、ドイツ公開特許公報:DE19947007A1の
図1に示されるように、揺動斜板部に相当する揺動体を
断面U字状に形成し、この揺動体と斜板ガイドとしての
回転体との間に介在されるスラスト軸受を、ピストンが
上死点となる位置において、該ピストンの軸線と交差す
る位置に配設するようにした構成が考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
構成においては、断面U字状の揺動体を保持するため
に、揺動体の前後でスラスト軸受けを配設し、また、回
転体のボス部と揺動体との間にラジアル転がり軸受けを
配設するようにしており、揺動体を保持するために多く
の軸受けが用いられる構成となっている。また、従来の
構成においては、これら3箇所に設けられる軸受けがニ
ードルベアリングによって構成されているので、特に揺
動体の幅(ピストンの軸方向の長さ)を小さくすること
ができず、ピストンの駆動機構の小型化が図りづらくな
り、コンプレッサの形状が大きくなる不都合がある。
【0008】また、揺動斜板式圧縮機においては、ピス
トンと連結する揺動体が高速回転をしないことから、シ
ューと揺動体との相対速度は遅くなるので、PV値(圧
力と速度との積)が小さくなるという特徴がある。この
ため、対をなすシュー間に揺動体を挿入してピストンと
揺動体とを連結するようにしている上述の構成において
は、シュー間に挿入される斜板が駆動軸と共に回転する
回転斜板式の圧縮機と比べて、シューの大きさを適切に
小さくすることが可能となる。即ち、シューを小さくし
て軽量にすることで、往復動の慣性力を小さくし、もっ
て可変制御性の向上を図ると共に、シューの大きさを小
さくし過ぎることによって生じる不都合、即ち、ピスト
ンの凹部に形成されるシューポケットとシューとの接触
圧力が大きくなることによる磨耗や焼付きの発生を無く
すことができるようになる。
【0009】従来の回転斜板式圧縮機にあっては、PV
値が大きくなるので、大きなシューが必要となり、圧縮
機の外径規制から、ピストンが上死点となる位置におい
て、シューが斜板の外周縁から大きく突出するような設
定を余儀なくされていた。このため、このような構成が
揺動斜板式圧縮機にそのまま用いられると、コンプレッ
サの小型化の妨げとなるだけではなく、シューと揺動体
との間に大きな摩擦抵抗が生じ、シューや揺動体の耐久
性が損なわれるなどの不都合が生じる。
【0010】そこで、この発明においては、揺動斜板式
圧縮機において、ピストンの駆動機構の小型化を図るこ
とで、圧縮機自体の小型を図ることを主たる目的として
いる。また、スラスト転がり軸受けに過剰な荷重がかか
ることを防止して耐久性の向上を図ること、また、ラジ
アル転がり軸受けに適正な予圧を与えて剛性不足や、ベ
アリングの振動及びノイズの低減を図ること、さらに揺
動体とピストンとの連結部分を小さくすることで可変制
御の精度の向上を図り、摺動抵抗の低減を図ることなど
をも課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明に係る揺動斜板式圧縮機は、ハウジングに
回転自在に支持された駆動軸と、ハウジングに形成され
たシリンダボア内を往復動するピストンと、ハウジング
内で前記駆動軸の回転に伴って回転し、前記駆動軸に対
して傾斜している転動面を有する回転体と、前記転動面
と対向するよう前記回転体に対して回転可能に配設され
ると共に、前記ピストンに対して揺動可能に連結する揺
動体とを備えており、前記揺動体を、前記ピストンのシ
ューポケットに配設された対をなすシュー間に摺動可能
に係留する第1斜板部と、この第1斜板部と一体に形成
され、前記ピストンの背後で前記転動面に沿って配設さ
れる第2斜板部とを有して構成し、前記回転体において
前記駆動軸の周りに形成されたボス部の外周側にアンギ
ュラーボール軸受けを配設し、前記揺動体を前記アンギ
ュラーボール軸受けの外輪と一体に形成すると共に、前
記第2斜板部をスラスト軸受けを介して前記転動面に対
峙させるようにしたことを特徴としている(請求項
1)。
【0012】したがって、一体に形成された第1斜板部
と第2斜板部とにより揺動体を構成し、この揺動体を回
転体のボス部の外周側に配設されたアンギュラーボール
軸受けの外輪と一体に形成すると共に第2斜板部をスラ
スト軸受けを介して回転体の転動面と対峙させるように
したので、揺動体を保持する軸受けを2箇所とすること
ができ、また、従来のように、回転体のボス部と揺動体
との間にニードル状の軸受けが不要となるので、揺動体
の幅を小さくすることが可能となる。
【0013】ここで、アンギュラーボール軸受けに適切
な予圧を与えるために、アンギュラーボール軸受けの予
圧を調節する予圧調節手段を設けるようにするとよい
(請求項2)。また、スラスト軸受けに過大な荷重が作
用することを避けるために、スラスト軸受、特にスラス
ト軸受の転動体を、ピストンが上死点となる位置におい
て、該ピストンの軸線と交差する位置に配設することが
好ましい(請求項3)。
【0014】また、この発明にかかる揺動斜板式圧縮機
は、ハウジングに回転自在に支持された駆動軸と、ハウ
ジングに形成されたシリンダボア内を往復動するピスト
ンと、ハウジング内で前記駆動軸の回転に伴って回転
し、前記駆動軸に対して傾斜している転動面を有する回
転体と、前記転動面と対向するよう前記回転体に対して
回転可能に配設されると共に、前記ピストンに対して揺
動可能に連結する揺動体とを備え、前記揺動体を、前記
ピストンのシューポケットに配設された対をなすシュー
間に摺動可能に係留することで前記ピストンに連結する
ようにしている構成において、前記対をなすシューによ
って形成される仮想球体の直径を前記ピストンの直径の
50〜100%の範囲に設定するようにしてもよい(請
求項4)。
【0015】このような構成においては、従来の回転斜
板式圧縮機に比べてシューの大きさを小さくすることが
可能となるので、ピストンの駆動機構の小型化を図りや
すくなり、また、シューの軽量化によりピストンの往復
動の慣性力を小さくすることが可能となる。さらに、シ
ュー径を適切に小さくできるので、ピストンストローク
が大きいときでもシューが第1斜板部の外周縁から大き
くオーバハングすることを避けることが可能となる。
【0016】また、シューが摺接するピストンのシュー
ポケットの耐久性を図るために、少なくとも、ピストン
の頭部側のシューポケットの部分をアルミニウム合金よ
りも硬度の高い材料で形成したり、ピストンの頭部側の
シューポケットの内面にアルミニウム合金よりも硬度の
高い皮膜を付加することが好ましい(請求項5及び
6)。
【0017】以上の揺動斜板式圧縮機に代えて、ハウジ
ングに回転自在に支持された駆動軸と、ハウジングに形
成されたシリンダボア内を往復動するピストンと、ハウ
ジング内で前記駆動軸の回転に伴って回転し、前記駆動
軸に対して傾斜している転動面を有する回転体と、前記
転動面と対向するよう前記回転体に対して回転可能に配
設されると共に、前記ピストンに対して揺動可能に連結
する揺動体とを備え、前記揺動体に、前記ピストンの端
部に設けられた球体部をシューを介して摺動可能に当接
させるようにしている揺動斜板式圧縮機において、前記
回転体において前記駆動軸の周りに形成されたボス部の
外周側にアンギュラーボール軸受けを配設し、前記揺動
体を、前記アンギュラーボール軸受けの外輪と一体に形
成すると共にスラスト軸受けを介して前記転動面に対峙
させるようにしてもよい(請求項7)。
【0018】したがって、このような構成においても、
揺動体がアンギュラーボール軸受けの外輪と一体的に形
成されると共にスラスト軸受けを介して転動面に対峙さ
れるので、揺動体と回転体との間の軸受けを2箇所とす
ることができ、また、回転体のボス部と揺動体との間に
ニードル状の軸受けが不要となるので、揺動体の幅を小
さくすることが可能となる。
【0019】ここで、アンギュラーボール軸受けに適切
な予圧を与えるために、アンギュラーボール軸受けの予
圧を調節する予圧調節手段を設けるようにするとよい
(請求項8)。また、スラスト軸受けに過大な荷重が作
用することを避けるために、スラスト軸受、特にスラス
ト軸受の転動体を、ピストンが上死点となる位置におい
て、該ピストンの軸線と交差する位置に配設することが
好ましい(請求項9)。
【0020】また、この発明にかかる揺動斜板式圧縮機
は、ハウジングに回転自在に支持された駆動軸と、ハウ
ジングに形成されたシリンダボア内を往復動するピスト
ンと、ハウジング内で前記駆動軸の回転に伴って回転
し、前記駆動軸に対して傾斜している転動面を有する回
転体と、前記転動面と対向するよう前記回転体に対して
回転可能に配設されると共に、前記ピストンに対して揺
動可能に連結する揺動体とを備え、前記揺動体に、前記
ピストンの端部に設けられた球体部をシューを介して摺
動可能に当接させるようにしている構成において、前記
シューに当接する前記球体部の直径を前記ピストンの直
径の50〜100%の範囲に設定するようにしてもよい
(請求項10)。
【0021】このような構成においては、従来の回転斜
板式圧縮機に比べて球体部を小さくすることが可能とな
るので、ピストンの駆動機構の小型化を図りやすくな
り、また、シューの軽量化によりピストンの往復動の慣
性力を小さくすることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の態様を図
面に基づいて説明する。図1において、揺動斜板式圧縮
機は、CO2 (二酸化炭素)等の冷媒を作動流体とする
超臨界冷凍サイクルに用いられるもので、この圧縮機
は、シリンダブロック1と、このシリンダブロック1の
リア側(図中、右側)をバルブプレート2を介して組み
付けられたリアブロック3と、シリンダブロック1のフ
ロント側(図中、左側)を閉塞するように組み付けられ
たフロントブロック4とを有して構成されており、これ
らフロントブロック4、シリンダブロック1、バルブプ
レート2、及び、リアブロック3を締結ボルト5によっ
て軸方向に締結することで、圧縮機全体のハウジングを
構成するようにしている。
【0023】フロントブロック4をシリンダブロック1
に組み付けることでクランク室6が画設され、このクラ
ンク室6には、一端がフロントブロック4から突出して
図示しない電磁クラッチのアマチュアに固定される駆動
軸7が収容されている。この駆動軸7の一端側は、フロ
ントブロック4との間に設けられたメカニカルシール8
からなる軸封装置によって回転自在に支持されており、
また、他端は、シリンダブロック1に収容されたラジア
ル軸受9及びスラスト軸受10によって回転自在に支持
されている。
【0024】シリンダブロック1には、ラジアル軸受9
及びスラスト軸受10を収容する軸受収容室11と、駆
動軸7の周囲を取り囲むように、駆動軸7を中心とする
円周上に等間隔に配された複数のシリンダボア12が形
成されている。そして、それぞれのシリンダボア12内
には、頭部13aと首部13bとを軸線方向に連接して
構成された片頭型のピストン13が往復摺動可能に挿入
されている。
【0025】駆動軸7には、クランク室6内において、
該駆動軸7と一体に回転する回転基体15が固定されて
いる。この回転基体15は、フロントブロック4に対し
てラジアル軸受16及びスラスト軸受17を介して回転
自在に支持されている。
【0026】また、回転基体15には、図2にも示され
るように、リンク機構19を介して回転体20が連結さ
れている。この回転体20は、駆動軸7に対して傾斜す
る転動面21が形成されたフランジ部20aと、このフ
ランジ部20aの中央において駆動軸7の周りをシリン
ダブロック側へ突設して構成されたボス部20bとを有
して構成されているもので、回転基体側に形成された長
孔22と回転体側に形成された軸方向に貫通孔を持つピ
ン23との係合により、駆動軸7に遊嵌されたヒンジボ
ール24を中心として傾斜角が変更されると共に、回転
基体15の回転に同期して一体に回転するようになって
いる。
【0027】そして、回転体20には、スラスト軸受け
25及びアンギュラーボール軸受け26を介して、揺動
体27が相対回転可能に配設されている。ここで、アン
ギュラーボール軸受け26は、回転体20のボス部20
bの外周側に配設されているもので、ボス部20bに外
嵌された内輪26aと、この内輪の外側に配設された外
輪26bと、これら内輪26aと外輪26bとの間に介
在されたボール26cとによって構成されており、図3
に示されるように、それぞれのボール26c間には保持
器28が配設され、それぞれのボール26c間の間隔を
均等に保つと共にボール26cの位置を規定してボール
26cが暴れないようにしている。
【0028】特に、この構成例においては、内輪26a
の外面に回転体20のフランジ部20a側を開放したボ
ール受け溝29aが形成され、外輪26bの内面に回転
体20のボス部20bの開放端側を開放したボール受け
溝29bが形成されており、回転体20のボス部20b
に対して、外輪26b、ボール26c、内輪26aの順
で別々に組み付けることができるようになっている。
【0029】揺動体27は、アンギュラーボール軸受け
26の外輪26bと一体に形成されているもので、回転
体20のボス部20bの径方向に延設された第1斜板部
27aと、この第1斜板部27aと一体をなし、第1斜
板部20aの基部からフランジ部20a側へ向って回転
体20の軸方向に伸び、その後、フランジ部20aの転
動面21に沿うよう径方向に延設された第2斜板部27
bとによって断面U字状に形成されている。
【0030】ここで、ボス部20bに取り付けられるア
ンギュラーボール軸受け26の内輪26aの位置は、ボ
ス部20bの開放端側から進退可能に螺合されたロック
ナット30により規定されており、このロックナット3
0の螺合量を調節することにより、アンギュラーボール
軸受け26にかけられる予圧が調節されるようになって
いる。
【0031】前記ピストン13のクランク室6に突出す
る首部13bには、凹部31が設けられ、この凹部31
には、所定の曲率半径を有する曲面をもって構成された
対をなすシューポケット32a,32bがピストン13
の軸方向に対向して形成されている。このシューポケッ
ト32a,32bを備えた凹部31には、対をなす半球
状のシュー33a,33bが互いの平坦面を対向させて
シューポケット32a,32bに密着させた状態で配設
されている。
【0032】そして、前記揺動体27の第1斜板部27
aは、この対をなすシュー間に摺動可能に挿入され、こ
の前後両面で摺接するシュー33a,33bを介してピ
ストン13の凹部31に係留されている。また、第2斜
板部27bは、ピストン13の首部13bの背後で回転
体20の転動面21とスラスト軸受け25を介して転動
可能に対峙されている。この転動面21と第2斜板部2
7bとの間に介在されるスラスト軸受25の転動体は、
ピストン13が上死点となる位置(図2に示す位置)に
おいて、ピストン13の軸線αと交差する位置に配設さ
れている。
【0033】したがって、駆動軸7が回転して回転基体
15が回転すると、これに伴って回転体20が駆動軸7
に対して傾斜した状態で回転し、この回転体20の駆動
軸7に対する角度にしたがって揺動体27の第1斜板部
27aが揺動されることとなる。ここで、揺動体27
は、シュー33a,33bとの摩擦により実質的に回転
が抑制されているので、回転体20に対しては相対的に
回転するものの、駆動軸7の回りには回転されることは
なく、駆動軸7の軸方向に揺動されるだけとなる。よっ
て、揺動体27の第1斜板部27aの揺動運動によりピ
ストン13はシリンダボア12内を往復動し、シリンダ
ボア12内においてピストン13とバルブプレート2と
の間に画成される圧縮室35の容積が変更されることと
なる。
【0034】バルブプレート2には、それぞれのシリン
ダボア12に対応して吸入孔36と吐出孔37とが形成
され、また、リアブロック3には、圧縮室35に供給す
る作動流体を収容する吸入室38と、圧縮室35から吐
出された作動流体を収容する吐出室39とが画設されて
いる。吸入室38は、バルブプレート2の吸入孔36を
介して圧縮室35と連通し、吐出室39は、バルブプレ
ート2の吐出孔37を介して圧縮室35と連通するよう
になっている。また、吸入孔36は、バルブプレート2
のフロント側端面に設けられた吸入弁40によって開閉
され、また、吐出孔37は、バルブプレート2のリア側
端面において、リテーナ41によってリフト量が規制さ
れる吐出弁42によって開閉されるようになっている。
【0035】さらに、上述の構成においては、対をなす
シュー33a,33bによって形成される仮想球体の直
径(図中Sで示す寸法であり、以下、シュー径という)
がピストンの直径(図中Dで示す寸法であり、以下、ピ
ストン径という)の50〜100%の範囲に設定されて
いる。このような範囲に設定したのは、シュー33bと
シューポケット32bとの接触圧力を縦軸にとり、シュ
ー径Sとピストン径Dとの比(S/D)を横軸にとった
特性を見ると、図4に示されるような相関が認められる
ためである。即ち、下限を50%としたのは、シュー径
Sをピストン径Dに比して小さくしていくと、シューと
シューポケットとの接触圧力が増大し、シューやシュー
ポケットが磨耗しやすくなると共に、シューとシューポ
ケットとの焼き付きが生じやすくなるので、許容できる
接触圧力が存在するためである。また、上限を100%
としたのは、シュー径Sを大きくしていくと、シューと
シューポケットとの接触面圧は小さくなってくるが、圧
縮機の外径が大きくなる不都合に加え、シュー自体の重
量が増大してピストン13の往復動の慣性力が大きくな
り、可変容量の制御精度が悪くなる不都合があるので、
要請される圧縮機の外径寸法や制御精度の観点からシュ
ー径Sの大きさを設定せざるを得ないためである。
【0036】また、上述の構成においては、シュー33
a,33bとシューポケット32a,32bの接触部分
のうち、ピストン13の頭部側の接触部分(シュー33
bとシューポケット32bとの接触部分)で接触圧力が
大きくなることから、この部分での磨耗の促進、焼き付
きが懸念される。このため、ピストン13のシューポケ
ット32a,32bのうち、少なくとも、ピストン13
の頭部側のシューポケット32bの部分がアルミニウム
合金よりも硬度の高い鉄系などの材料によって構成され
るか、このシューポケットの内面32bにアルミニウム
合金よりも硬度の高い皮膜、例えば、鉄系、セラミッ
ク、DLCなどの高硬度皮膜を付加するようにしてい
る。
【0037】以上の構成において、図示しない吸入経路
を介して吸入室38に導かれた作動流体は、ピストン1
3の下降行程において吸入孔36を介して圧縮室35へ
吸入され、上昇行程において圧縮されて吐出孔37を介
して吐出室39へ吐出されることとなる。この上昇行程
においては、ピストン13やシュー33bを介して揺動
体27の第1斜板部27aに圧縮反力がかかることにな
るが、この揺動体27は断面U字状に形成され、第2斜
板部27bを受けるスラスト軸受け25がピストン13
の軸線上に配設されているので、ピストン13からの圧
縮反力をスラスト軸受け25のみで受けることができる
ようになる。このため、スラスト軸受け25の位置がピ
ストン13の軸線から駆動軸側へずれた場合に生じる過
大な荷重の作用がなくなり、スラスト軸受け25の耐久
性を向上させることが可能となる。また、スラスト軸受
け25のみでピストン13からの圧縮反力を受けること
から、アンギュラーボール軸受け26にかかる荷重も低
減することとなり、アンギュラーボール軸受け26にス
ラスト軸受け25から予圧を与える余裕が生じることと
なる。しかも、ロックナット30の螺合量の調節によ
り、アンギュラーボール軸受け26に適正な予圧を与え
ることが可能となるので、スラスト軸受け25からの予
圧と相俟ってアンギュラーボール軸受け26の剛性不足
を解消することができ、ボール26cの振動やそれに伴
うノイズの発生を低減することが可能となる。
【0038】特に、上述の構成においては、揺動体27
をスラスト軸受け25とアンギュラーボール軸受け26
との2つの軸受けだけによって保持するようにしたの
で、揺動体27の幅を小さくすることが可能となり、ま
た、シュー33a,33bの大きさがピストン径Dとの
関係で最適な範囲で従来よりも小さく設定されるので、
ピストン13の駆動機構の小型化を図り、引いては圧縮
機の小型化を図ることが可能となる。
【0039】また、シュー33a,33bの大きさが前
述のように最適な大きさに設定されているので、シュー
33a,33b自体の軽量化が可能となり、シューの軽
量化によりピストン13の往復動の慣性力を小さくして
精度よく可変制御を行うことができるようになる。さら
に、シュー径Sを従来よりも小さくできるので、ピスト
ンストロークが大きいときでもシュー33a,33bが
第1斜板部27aの外周縁から大きくオーバハングする
ことを避けることが可能となり、揺動体27とシュー3
3a,33bとの摺動抵抗を低減することが可能とな
る。
【0040】尚、上述の構成においては、揺動体27を
断面U字状に形成した構成例を示したが、第1斜板部2
7aや第2斜板部27bの形状如何によっては、断面V
字状に形成してもよく、また、第1斜板部をピストン1
3の凹部31に係留させると共に第2斜板部をピストン
13の背後でスラスト軸受け25を介して転動面21に
対峙させ、スラスト軸受け25をピストン13の軸線α
と交差する位置に配設するような構成であれば、揺動体
27はどのような形状としてもよい。
【0041】また、上述の構成においては、ロックナッ
ト30をアンギュラーボール軸受け26の内輪26aと
別部材によって形成した例を示したが、内輪26aと一
体に形成するようにしてもよい。さらに、上述の構成に
おいては、アンギュラーボール軸受け26のボール間に
保持器28を配設してボール26cの位置や動きを規制
するようにしたが、図5に示されるように、保持器28
に代えてボール26cを敷き詰め、この状態を保持する
ことによって同様の効果を得るようにしてもよく、ま
た、アンギュラーボール軸受け26の内輪26aと外輪
26bとのボール26cを受ける部分の形状を、図6に
示されるように凹状とし、ボール26cを収容可能とす
る環状溝43a,43bをそれぞれの内面に設ける構成
としてもよい。
【0042】図7及び図8において、揺動斜板式圧縮機
の他の構成例が示されている。この例においては、上述
の構成に対し、ピストン13の構造と、揺動体27とピ
ストン13との連結構造が異なっている。
【0043】この例において、ピストン13は、クラン
ク室6に突出する端部に球体部13cを設けるようにし
た片頭型に形成されている。また、揺動体27は、回転
体20のフランジ部20aと平行をなすよう延設された
フランジ部27cと、このフランジ部27cの中央にお
いて回転体20のボス部20bと同方向に突設されたボ
ス部27dとによって断面L字状に形成されているもの
で、回転体20のボス部20bの外周側に配設されたア
ンギュラーボール軸受け26の外輪26bと一体に形成
され、フランジ部27cが回転体20のフランジ部20
aに形成された転動面21に対してスラスト軸受け25
を介して転動可能に対峙されている。また、フランジ部
27cのピストン側に向けられる面には、シュー44を
介してピストン13の球体部13cが摺動可能に当接さ
れ、このシュー44と球体部13cとの当接状態をリテ
ーナ45によって保持することで揺動体27とピストン
13とを連結するようにしている。
【0044】このような構成においても、回転体20の
ボス部20bに取り付けられるアンギュラーボール軸受
け26の内輪26aの位置は、ボス部20bの開放端側
から進退可能に螺合されたロックナット30により規定
されており、このロックナット30の螺合量を調節する
ことにより、アンギュラーボール軸受け26の予圧を調
節できるようになっている。また、転動面21と揺動体
27との間に介在されるスラスト軸受25の転動体は、
ピストン13が上死点となる位置において、ピストン1
3の軸線αと交差する位置に配設されている。
【0045】さらに、この例においては、シュー44と
当接するピストン13の球体部13cの径S’が、前述
したシュー径の設定と同様の理由から、ピストン13の
直径Dの50〜100%の範囲に設定されている。尚、
他の構成部分については、基本的に前記構成例と同様で
あるので、同一部分に同一番号を付して説明を省略す
る。
【0046】したがって、このような構成においても、
駆動軸7が回転して回転基体15が回転すると、これに
伴って回転体20が駆動軸7に対して傾斜した状態で回
転し、この回転体20の駆動軸7に対する角度にしたが
って揺動体27が揺動することとなる。ここで、揺動体
27は、シュー44との摩擦により回転が実質的に抑制
されているので、回転体20に対しては相対的に回転す
るものの、駆動軸7の回りには回転されることはなく、
駆動軸7の軸方向に揺動されるだけとなる。よって、こ
の揺動体27の揺動運動によりピストン13がシリンダ
ボア12内を往復動し、シリンダボア12内においてピ
ストン13とバルブプレート2との間に画成される圧縮
室35の容積が変更されることとなる。
【0047】ピストン13の上昇行程においては、ピス
トン13の球体部13c及びシュー44を介して揺動体
27に圧縮反力がかかるが、この揺動体27を受けるス
ラスト軸受け25はピストン13の軸線上に配設されて
いるので、ピストン13からの圧縮反力をスラスト軸受
け25のみで受けることができるようになり、このスラ
スト軸受け25の位置がピストン13の軸線から駆動軸
側へずれた場合に生じる過大な荷重の作用がなくなり、
スラスト軸受け25の耐久性を向上させることが可能と
なる。また、スラスト軸受け25のみでピストン13か
らの圧縮反力を受けることから、アンギュラーボール軸
受け26にかかる荷重も低減することとなり、アンギュ
ラーボール軸受け26にスラスト軸受け25から予圧を
与える余裕が生じることとなる。しかも、ロックナット
30の螺合量の調節により、アンギュラーボール軸受け
26に適正な予圧を与えることが可能となるので、スラ
スト軸受け25からの予圧と相俟ってアンギュラーボー
ル軸受け26の剛性不足を解消することができ、ボール
26cの振動やそれに伴うノイズの発生を低減すること
が可能となる。
【0048】さらに、この構成例においても、揺動体2
7をスラスト軸受け25とアンギュラーボール軸受け2
6との2つの軸受けだけで保持するようにしたので、揺
動体27の幅を小さくすることが可能となり、また、球
体部13cの大きさがピストン径Dとの関係で最適な範
囲で従来よりも小さくできるので、ピストン13の駆動
機構の小型化を図り、引いては圧縮機の小型化を図るこ
とが可能となる。
【0049】さらに、球体部13cの大きさが前述のよ
うに最適な大きさに設定されているので、ピストン13
の軽量化が可能となり、ピストン13の往復動の慣性力
を小さくして精度よく可変制御を行うことができるよう
になる。
【0050】尚、上述の構成においても、アンギュラー
ボール軸受け26は、ボール間に保持器を設けて、ボー
ル間の間隔を均等に保つようにしても、保持器を設けず
にボール26cを敷き詰めるようにしてもよく、また、
ロックナット30とアンギュラーボール軸受け26の内
輪26aとを一体化するようにしてもよい。
【0051】また、アンギュラーボール軸受け26の内
輪26aと外輪26bのボール26cを受ける部分の形
状も、図8に示されるように、内輪26aの外面に回転
体20のフランジ部20a側を開放したボール受け溝2
9aを形成し、外輪26bの内面に回転体20のボス部
20bの開放端側を開放したボール受け溝29bを形成
するようにしても、前記図6に示されるように、アンギ
ュラーボール軸受け26の内輪26aと外輪26bのボ
ール26cを受ける部分を凹状とし、ボール26cを収
容可能とする環状溝43a,43bをそれぞれの内面に
設ける構成としてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る発明
によれば、揺動斜板式圧縮機において、揺動体を、ピス
トンのシューポケットに配設された対をなすシュー間に
摺動可能に係留する第1斜板部と、この第1斜板部と一
体に形成され、ピストンの背後で回転体の転動面に沿っ
て配設される第2斜板部とを有して構成し、この揺動体
を回転体のボス部の外周側に配設されたアンギュラーボ
ール軸受けの外輪と一体に形成すると共に、第2斜板部
をスラスト軸受けを介して転動面に対峙させるようにし
たので、揺動体を保持する軸受けの数を減らして、部品
点数の削減を図ることが可能となる。また、揺動体と回
転体のボス部との間の軸受けをアンギュラーボール軸受
けとしたので、揺動体の幅を小さくすることが可能とな
り、ピストンの駆動機構の小型化により、揺動斜板式圧
縮機の小型化を図ることが可能となる。
【0053】請求項2に係る発明によれば、アンギュラ
ーボール軸受けの予圧を調節する予圧調節手段を設ける
ようにしたので、アンギュラーボール軸受けに適切な予
圧を与えることが可能となり、また、請求項3に係る発
明によれば、スラスト軸受を、ピストンが上死点となる
位置において、ピストンの軸線と交差する位置に配設す
るようにしたので、スラスト軸受けに過大な荷重が作用
することを避けることが可能となる。
【0054】請求項4に係る発明によれば、揺動体を、
ピストンのシューポケットに配設された対をなすシュー
間に摺動可能に係留することでピストンに連結する構成
において、対をなすシューによって形成される仮想球体
の直径をピストンの直径の50〜100%の範囲に設定
するようにしたので、従来の回転斜板式圧縮機に比べて
シュー径を小さくすることが可能となり、ピストンの駆
動機構の小型化により、揺動斜板式圧縮機の小型化を図
ることが可能となる。また、シューの軽量化を図ること
ができるので、ピストンの往復動の慣性力を小さくする
ことが可能となり、可変制御を精度よく行うことが可能
となる。さらに、シュー径を適切に小さくできるので、
ピストンストロークが大きいときでもシューが第1斜板
部の外周縁から大きくオーバーハングすることを避ける
ことが可能となる。
【0055】請求項5及び6に係る発明によれば、ピス
トンのシューポケットのうち、少なくとも、ピストンの
頭部側のシューポケットの部分の硬度を高めることがで
きるので、ピストンの耐久性を保つことが可能となる。
【0056】請求項7に係る発明によれば、揺動斜板式
圧縮機において、揺動体にピストンの端部に設けられた
球体部をシューを介して摺動可能に当接させるように
し、この揺動体を回転体のボス部の外周側に配設された
アンギュラーボール軸受けの外輪と一体に形成すると共
に、スラスト軸受けを介して回転体の転動面に対峙させ
るようにしたので、揺動体を保持する軸受けの数を減ら
して、部品点数の削減を図ることが可能となり、また、
揺動体と回転体のボス部との間の軸受けをアンギュラー
ボール軸受けとしたので、揺動体の幅を小さくすること
が可能となり、ピストンの駆動機構の小型化により、揺
動斜板式圧縮機の小型化を図ることが可能となる。
【0057】請求項8に係る発明によれば、アンギュラ
ーボール軸受けの予圧を調節する予圧調節手段を設ける
ようにしたので、アンギュラーボール軸受けに適切な予
圧を与えることが可能となり、また、請求項9に係る発
明によれば、スラスト軸受を、ピストンが上死点となる
位置において、ピストンの軸線と交差する位置に配設す
るようにしたので、スラスト軸受けに過大な荷重が作用
することを避けることが可能となる。
【0058】請求項10に係る発明によれば、ピストン
の端部に設けられた球体部をシューを介して揺動体に摺
動可能に当接させる構成において、球体部の直径をピス
トンの直径の50〜100%の範囲に設定するようにし
たので、従来の回転斜板式圧縮機に比べて球体部の大き
さを小さくすることが可能となり、ピストンの駆動機構
の小型化により、揺動斜板式圧縮機の小型化を図ること
が可能となる。また、ピストンの軽量化を図ることがで
きるので、ピストンの往復動の慣性力を小さくすること
が可能となり、可変制御を精度よく行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる揺動斜板式圧縮機の構
成例を示す断面図である。
【図2】図2は、図1で示す揺動斜板式圧縮機のピスト
ンの駆動機構を示す拡大断面図である。
【図3】図3は、アンギュラーボール軸受けの構成例を
示す断面図である。
【図4】図4は、シューとシューポケットとの接触圧力
と、シュー径Sとピストン径Dとの関係を示す特性線図
である。
【図5】図5は、アンギュラーボール軸受けの他の構成
例を示す断面図である。
【図6】図6は、アンギュラーボール軸受けのボールを
受ける内輪および外輪の他の構造例を示す断面図であ
る。
【図7】図7は、本発明にかかる揺動斜板式圧縮機の他
の構成例を示す断面図である。
【図8】図8は、図7で示す揺動斜板式圧縮機のピスト
ンの駆動機構を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 バルブプレート 3 リアブロック 4 フロントブロック 7 駆動軸 12 シリンダボア 13 ピストン 13c 球体部 20 回転体 20b ボス部 21 転動面 25 スラスト軸受け 26 アンギュラーボール軸受け 26b 外輪 27 揺動体 27a 第1斜板部 27b 第2斜板部 30 ロックナット 32a,32b シューポケット 33a,33b シュー 44 シュー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに回転自在に支持された駆動
    軸と、 ハウジングに形成されたシリンダボア内を往復動するピ
    ストンと、 ハウジング内で前記駆動軸の回転に伴って回転し、前記
    駆動軸に対して傾斜している転動面を有する回転体と、 前記転動面と対向するよう前記回転体に対して回転可能
    に配設されると共に、前記ピストンに対して揺動可能に
    連結する揺動体とを備える揺動斜板式圧縮機において、 前記揺動体を、前記ピストンのシューポケットに配設さ
    れた対をなすシュー間に摺動可能に係留する第1斜板部
    と、この第1斜板部と一体に形成され、前記ピストンの
    背後で前記転動面に沿って配設される第2斜板部とを有
    して構成し、 前記回転体において前記駆動軸の周りに形成されたボス
    部の外周側にアンギュラーボール軸受けを配設し、 前記揺動体を前記アンギュラーボール軸受けの外輪と一
    体に形成すると共に、前記第2斜板部をスラスト軸受け
    を介して前記転動面に対峙させるようにしたことを特徴
    とする揺動斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記アンギュラーボール軸受けの予圧を
    調節する予圧調節手段を設けるようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の揺動斜板式圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記スラスト軸受を、前記ピストンが上
    死点となる位置において、該ピストンの軸線と交差する
    位置に配設するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の揺動斜板式圧縮機。
  4. 【請求項4】 ハウジングに回転自在に支持された駆動
    軸と、 ハウジングに形成されたシリンダボア内を往復動するピ
    ストンと、 ハウジング内で前記駆動軸の回転に伴って回転し、前記
    駆動軸に対して傾斜している転動面を有する回転体と、 前記転動面と対向するよう前記回転体に対して回転可能
    に配設されると共に、前記ピストンに対して揺動可能に
    連結する揺動体とを備え、 前記揺動体を、前記ピストンのシューポケットに配設さ
    れた対をなすシュー間に摺動可能に係留することで前記
    ピストンに連結するようにしている揺動斜板式圧縮機に
    おいて、 前記対をなすシューによって形成される仮想球体の直径
    を前記ピストンの直径の50〜100%の範囲に設定す
    るようにしたことを特徴とする揺動斜板式圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記ピストンのシューポケットのうち、
    少なくとも、前記ピストンの頭部側のシューポケットの
    部分をアルミニウム合金よりも硬度の高い材料で形成し
    たことを特徴とする請求項1又は4記載の揺動斜板式圧
    縮機。
  6. 【請求項6】 前記ピストンのシューポケットのうち、
    少なくとも、前記ピストンの頭部側のシューポケットの
    内面にアルミニウム合金よりも硬度の高い皮膜を付加し
    たことを特徴とする請求項1又は4記載の揺動斜板式圧
    縮機。
  7. 【請求項7】 ハウジングに回転自在に支持された駆動
    軸と、 ハウジングに形成されたシリンダボア内を往復動するピ
    ストンと、 ハウジング内で前記駆動軸の回転に伴って回転し、前記
    駆動軸に対して傾斜している転動面を有する回転体と、 前記転動面と対向するよう前記回転体に対して回転可能
    に配設されると共に、前記ピストンに対して揺動可能に
    連結する揺動体とを備え、 前記揺動体に、前記ピストンの端部に設けられた球体部
    をシューを介して摺動可能に当接させるようにしている
    揺動斜板式圧縮機において、 前記回転体において前記駆動軸の周りに形成されたボス
    部の外周側にアンギュラーボール軸受けを配設し、 前記揺動体を、前記アンギュラーボール軸受けの外輪と
    一体に形成すると共にスラスト軸受けを介して前記転動
    面に対峙させるようにしたことを特徴とする揺動斜板式
    圧縮機。
  8. 【請求項8】 前記アンギュラーボール軸受けの予圧を
    調節する予圧調節手段を設けるようにしたことを特徴と
    する請求項7記載の揺動斜板式圧縮機。
  9. 【請求項9】 前記スラスト軸受を、前記ピストンが上
    死点となる位置において、該ピストンの軸線と交差する
    位置に配設するようにしたことを特徴とする請求項7記
    載の揺動斜板式圧縮機。
  10. 【請求項10】 ハウジングに回転自在に支持された駆
    動軸と、 ハウジングに形成されたシリンダボア内を往復動するピ
    ストンと、 ハウジング内で前記駆動軸の回転に伴って回転し、前記
    駆動軸に対して傾斜している転動面を有する回転体と、 前記転動面と対向するよう前記回転体に対して回転可能
    に配設されると共に、前記ピストンに対して揺動可能に
    連結する揺動体とを備え、 前記揺動体に、前記ピストンの端部に設けられた球体部
    をシューを介して摺動可能に当接させるようにしている
    揺動斜板式圧縮機において、 前記シューに当接する前記球体部の直径を前記ピストン
    の直径の50〜100%の範囲に設定するようにしたこ
    とを特徴とする揺動斜板式圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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