JP2003328437A - 集成材の接合構造 - Google Patents

集成材の接合構造

Info

Publication number
JP2003328437A
JP2003328437A JP2002132521A JP2002132521A JP2003328437A JP 2003328437 A JP2003328437 A JP 2003328437A JP 2002132521 A JP2002132521 A JP 2002132521A JP 2002132521 A JP2002132521 A JP 2002132521A JP 2003328437 A JP2003328437 A JP 2003328437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillar
column
laminated
plate
connecting metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002132521A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003328437A5 (ja
JP3866148B2 (ja
Inventor
Shinji Utsunomiya
伸治 宇都宮
Osamu Tabata
治 田畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP2002132521A priority Critical patent/JP3866148B2/ja
Publication of JP2003328437A publication Critical patent/JP2003328437A/ja
Publication of JP2003328437A5 publication Critical patent/JP2003328437A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3866148B2 publication Critical patent/JP3866148B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的小規模な木造建築に適した集成材構法
を実現するため、その柱や梁を構成する集成材の接合構
造を提供する。 【解決手段】 連結金物13は、プレート部131とパ
イプ部133とが羽子板状に結合されてなる。柱11の
端部には、柱端面に開口したスリット111を柱幅方向
に形成するとともに、梁12の柱端面の当接部には、梁
せい方向に貫通するほぞ孔121を梁間方向に適宜間隔
を設けて2箇所に形成する。各連結金物13は、パイプ
部133が各ほぞ孔121に嵌入されるとともに、プレ
ート部131が柱11のスリット111に嵌入される。
この各連結金物13をドリフトピン51又はボルト52
により柱11と梁12にそれぞれ固定し、剛接合とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、集成材の接合構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】木造建築の基本的な構法種別としては、
いわゆる在来軸組構法、枠組壁構法、丸太組構法などが
ある。これらの構法は、従来より、建築基準法や同法施
行令、建設省告示などによって、構造部材の材種、寸
法、配置、接合形態その他の仕様が詳細かつ具体的に規
定されていた。また、木造建築の構法としては、床組や
壁組などの構造耐力要素を予め工場で一括生産して現場
で組み立てるプレファブ構法やパネル構法などもある。
かかる構法のうち在来軸組構法や枠組壁構法を基本形式
とするものについては前記建築基準法などの仕様規定が
適用されるが、法規上、想定されていない特殊な構造に
かかる構法については、個別に建設大臣の認定を受ける
必要があった。
【0003】しかし、阪神淡路大震災の教訓と規制緩和
の観点を踏まえて平成12年に建築基準法が大改正さ
れ、建築物の構造的性能や防火性能に関する規定が大幅
に変更されることとなった。この法改正では、前記従来
のような「仕様規定」ではなく、建築物が必要とする性
能を明示する「性能規定」を導入することによって、新
規な構法や新規な材料に柔軟に対応できる仕組みが法制
化された。併せて、性能規定を有効ならしめるためのサ
ブシステムとして、建設大臣(国土交通大臣)による新
たな認定制度のほか、型式適合認定制度や型式部材等製
造者認証制度が新たに設けられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のような建築基準
法とその関連法規の改正により、木造住宅に利用しうる
構法や材料のバリエーションも拡大することとなった。
【0005】具体的には、例えば構造躯体の一部に構造
用集成材を利用した建築物について、旧法による仕様規
定では大断面集成材を利用した大断面木造の仕様は基準
化されていたものの、量産を前提とするプレファブ住宅
などの構造躯体に中断面以下の集成材を利用する構法は
原則として認められていなかった。しかし、前記法改正
により部材断面の寸法規制なども緩和され、構造躯体に
中断面以下の集成材を利用した構法についても、一定の
性能基準さえ満たせば型式適合認定や型式部材等製造者
認証を受けられる可能性が生まれた。
【0006】ラミナを積層接着して形成される集成材
は、天然製材に比べて強度や寸法安定性に優れるととも
に、高い意匠性や造形性も備え、また森林資源の有効活
用に寄与する効果も大きい。そのため、近年では需要も
増加しており、この集成材の長所を十分に活かした木造
住宅の新規な構法の開発が求められているところであ
る。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、住宅をはじめとする比較的小規模な木造建築に適し
た新規な構法として、ラーメン構造を基本形式とする構
造躯体に中断面又は小断面の構造用集成材を利用した集
成材構法を提供することを目的とする。そのために本発
明は、かかる集成材構法の構造耐力要素のひとつとし
て、集成材からなる柱と梁との接合構造の具体的構成を
開示することを解決課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、中断面又は小断面集成材からなる柱と梁
とが一対の連結金物によって梁勝ち状態に剛接合される
接合構造であって、各連結金物は、ドリフトピン又はボ
ルト用の固定孔をそれぞれ有するプレート部及びパイプ
部を羽子板状に結合して形成される一方、柱の端部には
柱端面に開口するスリットが柱幅方向に形成されるとと
もに、梁における柱端面の当接部には梁せい方向に貫通
するほぞ孔が梁間方向に適宜間隔を設けて2箇所に形成
され、前記一対の連結金物のパイプ部を各ほぞ孔に嵌入
するとともに、プレート部を柱のスリットに嵌入し、ド
リフトピン又はボルトを用いて柱と梁にそれぞれ固定す
ることにより柱と梁が剛接合されることを特徴とする。
【0009】本発明は、さらに、対をなす連結金物の中
間に補助金物が配置され、この補助金物の両端が柱と梁
にそれぞれドリフトピン又はボルトによって固定されて
もよい。
【0010】また、連結金物は、一枚のプレート部に対
し複数のパイプ部を備え、各パイプ部がプレート部の一
側辺から並行に延出するように形成されてもよい。
【0011】また、下層部の柱に接合された梁の天面側
において、連結金物のパイプ部に平板状の結合プレート
が接続され、上層部の柱がその下端部に形成されたスリ
ットに前記結合プレートを嵌入することにより梁上に立
設されてもよい。
【0012】なお、集成材には構造用集成材と造作用集
成材があるが、本発明の集成材構法に用いられるのは構
造用集成材である。構造用集成材の規格については、平
成8年農林水産省告示第111号をもって従前の「構造
用集成材の規格」と「構造用大断面集成材のJAS」と
が一本化され、新たに「構造用集成材のJAS」として
制定されている。この規格では、「大断面集成材」と
は、断面の短辺が15cm以上、かつ断面積が300平
方cm以上のものをいい、「中断面集成材」とは、断面
の短辺が7.5cm以上、長辺が15cm以上であっ
て、大断面集成材以外のものをいう。また、「小断面集
成材」とは、断面の短辺が7.5cm未満又は長辺が1
5cm未満のものをいう。本発明は、この規格に基づい
て構造用集成材の断面サイズを定義づける。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。
【0014】本発明の集成材の接合構造は、ラーメン構
造を基本形式とした構造躯体である集成材ラーメンフレ
ームにおける柱及び梁の接合部に係る接合構造であり、
この柱及び梁は中断面又は小断面集成材の単材によって
形成される。この集成材ラーメンフレームを複数組、組
み合わせることによって本発明が目的とするところの集
成材構法を実現することができる。
【0015】ラーメンフレームは、建物の形態に応じて
適宜、組み合わせられる。ラーメンフレームの形状は、
門形、山形、台形などが可能であり、また、単層でも複
層でも可能である。
【0016】図1から図5は本発明の第1の実施の形態
を示し、図1は集成材ラーメンフレームの正面図、図2
は集成材ラーメンフレームの上面図、図3は集成材ラー
メンフレームの側面図、図4は前記集成材ラーメンフレ
ームの部分正面図、図5は連結金物の斜視図である。
【0017】例示する集成材ラーメンフレーム1は、ス
パン3m程度の梁勝ち門形ラーメンであって、柱11に
は断面105mm(柱厚)×390mm(柱幅)の中断
面集成材、梁12には断面105mm(梁幅)×390
mm(梁せい)の中断面集成材がそれぞれ単材で利用さ
れる。ただし、柱11や梁12の断面寸法はこれに限定
されるものではなく、スパンが小さい場合には小断面集
成材を利用することもできる。また、実用的なスパンの
大きさとしては概ね7m位まで可能である。
【0018】この中断面集成材からなる柱11と梁12
とは、各接合部に2個ずつの連結金物13により剛接合
される。各連結金物13は、鋼製のプレート部131及
びパイプ部133を備え、それぞれにドリフトピン又は
ボルト用の固定孔132、134が形成されている。連
結金物13は、このプレート部131とパイプ部133
とを溶接等により一体化して羽子板状に形成され、プレ
ート部131の一側辺からパイプ部133がプレート部
と同軸上に延設されている。このとき、プレート部13
1に設けられる固定孔132とパイプ部133に設けら
れる固定孔134とは、同一方向に貫通して形成され
る。
【0019】また、柱11の端部には柱端面に開口する
スリット111が柱幅方向(図1における左右方向)に
形成されるとともに、連結金物13のパイプ部133と
略同径の孔部(図示省略)がスリット111の両端近傍
に形成される。また、梁12における柱端面の当接部に
は梁せい方向に貫通するほぞ孔121が梁間方向に適宜
間隔を設けて2箇所ずつ形成される。連結金物13は、
それぞれのパイプ部133が梁12の各ほぞ孔121に
嵌入される一方、プレート部131が柱11のスリット
111に嵌入される。連結金物13は、柱11と梁12
との当接部の両端近傍に配置されることが構造耐力上望
ましく、その間隔は、柱幅及び連結金物13のプレート
部131の大きさを考慮して適宜決定される。柱11と
梁12に跨って挿入される各連結金物13は、柱11及
び梁12の側面(図1おける正面又は背面)から挿入さ
れる複数本のドリフトピン51及びボルト52を介し
て、柱11及び梁12と一体に接合される。ドリフトピ
ン51及びボルト52は、その剪断耐力によって接合部
の強度を担保するが、ボルト52はナットと締結される
ことにより、スリット111やほぞ孔121等が形成さ
れた材端部分を締め付けるという機能も発揮する。この
ように、間隔を設けて配置した2個の連結金物13を介
して柱11と梁12とを接合することにより、柱11と
梁12との当接部における回転方向の耐力が強化され、
柱11と梁12との接合部を剛とする強固な集成材ラー
メンフレーム1を形成することができる。
【0020】さらに、前記のように間隔を設けて配置さ
れた連結金物13の中間には補助金物14が配置されて
もよい。この補助金物14は、例えば連結金物13のパ
イプ部133と略同径の筒状、あるいは連結金物13の
プレート部131と略同厚の平板状に形成され、両端に
ドリフトピン又はボルト用の固定孔141を備える。補
助金物14の両端は、柱11に形成されたスリット11
1及び梁12に形成されたスリット又は孔部(図示省
略)に挿入され、前記連結金物13と同様、それぞれド
リフトピン51又はボルト52によって固定される。
【0021】このように、連結金物13と補助金物14
とを併用して、柱11と梁12とを接合することによ
り、柱11と梁12との当接部における剪断方向の耐力
が強化される。
【0022】なお、柱と梁の接合構造は、図9示す従来
の形態のように、梁せい及び柱幅全体にわたって接合プ
レート73を挿入する形態も可能である。しかし、この
場合は柱71及び梁72それぞれのスリット711、7
21を加工するために大径(直径1m前後)の丸鋸が必
要になり、コストや手間が嵩む。これに対し、本発明の
接合構造では、柱端面に形成するスリット111の深さ
が柱幅の半分ないし1/3程度で済むので、直径30c
m程度までの小径の丸鋸での加工が可能になる。この程
度の深さでも、連結金物13の大きさ、ボルト52やド
リフトピン51の配置などを適正に設計することによ
り、実用上、十分な接合強度や粘りを確保することがで
きるが、スリット加工の容易性は図9に示したような従
来の形態に比べて格段に向上する。
【0023】図6及び図7は、本発明の第2の実施の形
態を示す。本実施の形態は、前記第1の実施の形態と連
結金物の形態が異なるものであるため、その相違する部
分について説明し、その他の部分は同一の符号を用いる
ことによって詳細な説明は省略する。
【0024】この実施の形態に係る連結金物23は、一
枚のプレート部231に対しパイプ部233を2本備え
る。各パイプ部233は、プレート部231の一側辺か
ら並行に延出するようにプレート部231と一体化して
形成されている。プレート部231には固定孔232が
複数設けられている。また、図6に示されるように、パ
イプ部233のそれぞれに形成される固定孔234は、
2本とも対応した同一の位置に形成されるのではなく、
相互に高さをずらした位置に形成される。
【0025】梁12の接合部に形成されるほぞ孔121
は、連結金物23の形状に対応し、梁間方向に所定間隔
を隔てて2箇所に2本ずつ形成される。各連結金物23
は、それぞれのパイプ部233が各ほぞ孔121に嵌入
される一方、プレート部231がスリット111に嵌入
される。そして、柱11及び梁12の側面から複数本の
ドリフトピン51又はボルト52が打ち込まれ、各連結
金物23が柱11及び梁12と一体に接合される。
【0026】さらに、この実施の形態に係る連結金物2
3においては、各パイプ部233の下端側に長孔236
が設けられている。長孔236は、パイプ部233の下
端を細長く切り欠いて形成され、パイプ部233の正面
側と背面側との両面に形成される。この長孔236は、
プレート部231とパイプ部233との接合部分におけ
る降伏強度を小さくするために設けられる。これによ
り、柱11と梁12との接合部に対して過大な荷重が作
用したとき、これら木材に生じる割裂を防ぐものであ
る。
【0027】また、本実施の形態においても、前記実施
の形態1と同様、柱11に形成されるスリット111
は、直径30cm程度までの小径の丸鋸での加工が可能
であるため、スリット加工を容易にすることができる。
【0028】図8は、本発明の第3の実施の形態を示す
分解斜視図である。この実施の形態は、集成材ラーメン
フレーム1の梁12に、下層部の柱11と上層部の柱3
5とが連結金物33及び結合プレート37を介して立設
される接合構造である。
【0029】連結金物33は、前記第1の実施の形態に
示した連結金物13と同様、羽子板状に一体化されたパ
イプ部333とプレート部331とを備えるとともに、
パイプ部333の他端にはスリットを有する挟持部33
5が形成されている。挟持部335の端部には固定孔3
36が設けられ、この固定孔336を介して挟持部33
5に結合プレート37が接続されるようになっている。
結合プレート37は平坦な板片で、ドリフトピン51等
を挿入するための固定穴371を複数個備えている。
【0030】この連結金物33は、まず、パイプ部33
3が梁12の下面側からほぞ孔121に挿入され、梁1
2の側面から挿入されるボルト52によって梁12に固
定される。梁12の下面側に突出したプレート部331
及びパイプ部333下端は、下層部の柱11の上端部に
形成されたスリット111及び孔部112に挿入され、
柱11の正面又は背面から挿入されるドリフトピン51
又はボルト52によって柱11に固定される。次いで、
パイプ部333上端の挟持部335に梁12の天面側か
ら結合プレート37が挿し込まれ、結合プレート37に
上層部の柱35が挿装されることとなる。
【0031】この上層部の柱35を梁12の天面上に立
設するには、上層部の柱35の下端部に形成されたスリ
ット351及び孔部352に、梁12の天面側に突出し
た前記結合プレート37及びパイプ部333上端を挿入
する。そして、上層部の柱35の正面又は背面から嵌入
されるドリフトピン51又はボルト52によって、パイ
プ部333及び結合プレート37と柱35とが一体に固
定される。こうして、梁12を挟んで上下の柱11、3
5が連結が完了する。
【0032】また、梁12に小梁等の横架材36を架着
するに際しては、例示のような接合金物38を使用する
こともできる。この接合金物38は、背板381と、背
板381に直交する一対の側板382とを有する。背板
381は梁12の側面に当てがわれ、連結金物33を固
定するためのボルト52により共締めされて梁12に固
定される。そして梁12の側方に突出した側板382が
横架材36の端部に形成されたスリット361に挿入さ
れ、横架材36の側面から挿入されるドリフトピン51
又はボルト52を介して横架材36と連結される。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の集成材の
接合構造は、中断面又は小断面集成材からなる柱と梁と
が、プレート部及びパイプ部を有する一対の連結金物に
よって梁勝ち状態に剛接合されるものである。そのた
め、これを組み合わせて構築される構造躯体は、天然製
材を用いて構築される一般的な在来軸組構法に比して強
度に優れ、高い剛性をするものとなる。特に、剛性の面
では、接合部分へのドリフトピン又はボルトのめり込み
や、梁と柱端面との当接部での面圧効果によって、接合
部の初期剛性が従来に比して格段に高められる。したが
って、柱や耐力壁の配置に関する設計の自由度が増大す
るとともに、筋違いや方杖、火打などの補強部材を省略
することが可能になり、大スパンの空間や間口の大きい
開口部を形成するのが容易になる、また、上層階では下
層階の無柱部分の上方に柱を形成し、下層階と上層階と
で柱位置の異なる空間とすることも可能になる。
【0034】また、本発明の集成材の接合構造は、柱と
梁との接合部に一対の連結金物を使用し、これらをボル
トやドリフトピンによって柱と梁とを結合するので、接
合部の加工及び組み立てが容易であり、加工精度も高
い。これにより、現場での施工時間を短縮することがで
きる。
【0035】また、柱や梁に用いる中断面又は小断面集
成材は、意匠性に優れ、天然製材とは異なる趣を備える
ので、この集成材を建物の外観や内観にあらわし仕上げ
とすることにより、木質素材の温かい風合いと、骨太で
力強い印象を兼ね備えた個性的な空間を形成することが
できる。
【0036】さらに、本発明の集成材の接合構造では、
柱に形成するスリットの深さを従来よりも浅くすること
ができるとともに、梁のほぞ孔は容易に形成できるもの
であるため、これらスリット加工等に要するコストや手
間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る集成材ラーメ
ンフレームの正面図である。
【図2】前記集成材ラーメンフレームの上面図である。
【図3】前記集成材ラーメンフレームの側面図である。
【図4】前記集成材ラーメンフレームの柱・梁接合部を
拡大して示す部分正面図である。
【図5】前記集成材ラーメンフレームの柱・梁接合部に
用いられる連結金物の斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る柱・梁接合部
の集成材ラーメンフレームの部分正面図である。
【図7】図6に示す柱・梁接合部の部分上面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る柱・梁接合部
の分解斜視図である。
【図9】従来の接合構造による接合部を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
11 柱 111 スリット 12 梁 121 ほぞ孔 13 結金物 131 プレート部 132 固定孔 133 パイプ部 134 固定孔 14 補助金物 37 結合プレート 51 ドリフトピン 52 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AB12 AC24 AG03 AG12 AG23 BA53 BB01 BB08 BB17 BB22 BC09 BD01 BE07 BF06 BF08 CA05 CA79 EA33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中断面又は小断面集成材からなる柱と梁
    とが一対の連結金物によって梁勝ち状態に剛接合される
    接合構造であって、 各連結金物は、ドリフトピン又はボルト用の固定孔をそ
    れぞれ有するプレート部及びパイプ部を羽子板状に結合
    して形成される一方、 柱の端部には柱端面に開口するスリットが柱幅方向に形
    成されるとともに、梁における柱端面の当接部には梁せ
    い方向に貫通するほぞ孔が梁間方向に適宜間隔を設けて
    2箇所に形成され、 前記一対の連結金物のパイプ部を各ほぞ孔に嵌入すると
    ともに、プレート部を柱のスリットに嵌入し、ドリフト
    ピン又はボルトを用いて柱と梁にそれぞれ固定すること
    により柱と梁が剛接合されることを特徴とする集成材の
    接合構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の接合構造において、対
    をなす連結金物の中間に補助金物が配置され、この補助
    金物の両端が柱と梁にそれぞれドリフトピン又はボルト
    によって固定されたことを特徴とする集成材の接合構
    造。
  3. 【請求項3】 連結金物は、一枚のプレート部に対し複
    数のパイプ部を備え、各パイプ部がプレート部の一側辺
    から並行に延出するように形成されたことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の集成材の接合構造。
  4. 【請求項4】 下層部の柱に接合された梁の天面側にお
    いて、連結金物のパイプ部に平板状の結合プレートが接
    続され、上層部の柱がその下端部に形成されたスリット
    に前記結合プレートを嵌入することにより梁上に立設さ
    れることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    の集成材の接合構造。
JP2002132521A 2002-05-08 2002-05-08 集成材の接合構造及び連結金物 Expired - Lifetime JP3866148B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002132521A JP3866148B2 (ja) 2002-05-08 2002-05-08 集成材の接合構造及び連結金物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002132521A JP3866148B2 (ja) 2002-05-08 2002-05-08 集成材の接合構造及び連結金物

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003328437A true JP2003328437A (ja) 2003-11-19
JP2003328437A5 JP2003328437A5 (ja) 2005-06-23
JP3866148B2 JP3866148B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=29696068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002132521A Expired - Lifetime JP3866148B2 (ja) 2002-05-08 2002-05-08 集成材の接合構造及び連結金物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3866148B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101011252B1 (ko) 2010-11-24 2011-01-26 김석희 부모멘트부 보강 라멘 구조물의 골조 및 이를 갖는 라멘 구조물
JP2019108687A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 大倉 憲峰 連結具
WO2021245735A1 (ja) * 2020-06-01 2021-12-09 積水ハウス株式会社 集成材の接合構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101011252B1 (ko) 2010-11-24 2011-01-26 김석희 부모멘트부 보강 라멘 구조물의 골조 및 이를 갖는 라멘 구조물
JP2019108687A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 大倉 憲峰 連結具
WO2021245735A1 (ja) * 2020-06-01 2021-12-09 積水ハウス株式会社 集成材の接合構造
GB2618054A (en) * 2020-06-01 2023-11-01 Sekisui House Kk Laminated wood joint structure

Also Published As

Publication number Publication date
JP3866148B2 (ja) 2007-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080213040A1 (en) Shear Connector for Connecting at Least Two Components and System of Interconnected Components
JP3581426B2 (ja) 木造建築物の構造材と床構造及び屋根構造並びにそれらを用いた構築工法
JP4799107B2 (ja) 木製構造材の仕口構造、横架材、柱脚構造および柱脚金具、並びにこれらを備えた木造建築物の軸組およびその組立て方法
JP2987768B2 (ja) 建築物における構造用集成材及び骨組構造用建築部材
JP2003328437A (ja) 集成材の接合構造
WO2021245735A1 (ja) 集成材の接合構造
JPWO2019229870A1 (ja) 建築物およびその建築工法
JP2601115B2 (ja) 集成材構造における柱・梁接合部構造及び柱・梁架構
JP3015714U (ja) 木造家屋の柱連結部の補強構造
JP2003239382A (ja) 集成材構法
JP4034322B2 (ja) 木材の連結構造及びこれを用いた木造建築物用構造体
JP2948716B2 (ja) 木造軸組パネル構造
JP5933806B2 (ja) 木造軸組における柱と横架材の接合構造
JP3922930B2 (ja) 構造用複合材
JP3149100U (ja) ホールダウン金物
JP2003239456A (ja) 集成材ラーメンフレーム
JPH0791863B2 (ja) 建築物の木造骨組構造
JPH07229201A (ja) 建築物
JP2000234407A (ja) 木造門型フレームを用いた耐震壁構造
JP4602031B2 (ja) 壁用パネル
JP3538151B2 (ja) 軸組構造、躯体構造
JP2003239383A (ja) ハイブリッドラーメンフレーム
JP2022051464A (ja) 壁面構造
JP2003253789A (ja) 面材耐力壁
JP2005076450A (ja) 木造躯体に組込む木質耐震開口フレーム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040930

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3866148

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151013

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term