JP2003239383A - ハイブリッドラーメンフレーム - Google Patents

ハイブリッドラーメンフレーム

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JP2003239383A
JP2003239383A JP2002033112A JP2002033112A JP2003239383A JP 2003239383 A JP2003239383 A JP 2003239383A JP 2002033112 A JP2002033112 A JP 2002033112A JP 2002033112 A JP2002033112 A JP 2002033112A JP 2003239383 A JP2003239383 A JP 2003239383A
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Tetsufumi Tsutsumi
哲文 堤
Shinji Utsunomiya
伸治 宇都宮
Osamu Tabata
治 田畑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的小規模な木造建築に適した集成材構法を
実現するため、その構造耐力要素のひとつとなるハイブ
リッドラーメンフレームを提供する。 【解決手段】本発明のハイブリッドラーメンフレーム1
は、柱11および梁12の少なくとも一方が、鋼板から
なる芯材131,132の両側面を一対の中断面集成材
15,16で挟み込んだ複合材であり、柱11と梁12
とが芯材131を介して剛接合されたものである。芯材
131は、柱11と梁12との接合部にまたがるように
配置され、ボルト18やドリフトピン19により、集成
材15,16と一体に結合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅をはじめとす
る比較的小規模な木造建築に好適な、集成材を利用した
ラーメンフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】木造建築の基本的な構法種別としては、
いわゆる在来軸組構法、枠組壁構法、丸太組構法などが
ある。これらの構法は、従来より、建築基準法や同法施
行令、建設省告示などによって、構造部材の材種、寸
法、配置、接合形態その他の仕様が詳細かつ具体的に規
定されていた。また、木造建築の構法としては、床組や
壁組などの構造耐力要素を予め工場で一括生産して現場
で組み立てるプレファブ構法やパネル構法などもある。
かかる構法のうち在来軸組構法や枠組壁構法を基本形式
とするものについては前記建築基準法などの仕様規定が
適用されるが、法規上、想定されていない特殊な構造に
かかる構法については、個別に建設大臣の認定を受ける
必要があった。
【0003】しかし、阪神淡路大震災の教訓と規制緩和
の観点を踏まえて平成12年に建築基準法が大改正さ
れ、建築物の構造的性能や防火性能に関する規定が大幅
に変更されることとなった。この法改正では、前記従来
のような「仕様規定」ではなく、建築物が必要とする性
能を明示する「性能規定」を導入することによって、新
規な構法や新規な材料に柔軟に対応できる仕組みが法制
化された。併せて、性能規定を有効ならしめるためのサ
ブシステムとして、建設大臣(国土交通大臣)による新
たな認定制度のほか、型式適合認定制度や型式部材等製
造者認証制度が新たに設けられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のような建築基準
法とその関連法規の改正により、木造住宅に利用しうる
構法や材料のバリエーションも拡大することとなった。
【0005】具体的には、例えば構造躯体の一部に構造
用集成材を利用した建築物について、旧法による仕様規
定では大断面集成材を利用した大断面木造の仕様は基準
化されていたものの、量産を前提とするプレファブ住宅
などの構造躯体に中断面以下の集成材を利用する構法は
原則として認められていなかった。しかし、前記法改正
により部材断面の寸法規制なども緩和され、構造躯体に
中断面以下の集成材を利用した構法についても、一定の
性能基準さえ満たせば型式適合認定や型式部材等製造者
認証を受けられる可能性が生まれた。
【0006】ラミナを積層接着して形成される集成材
は、天然製材に比べて強度や寸法安定性に優れるととも
に、高い意匠性や造形性も備え、また森林資源の有効活
用に寄与する効果も大きい。そのため、近年では需要も
増加しており、この集成材の長所を十分に活かした木造
住宅の新規な構法の開発が求められているところであ
る。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、住宅をはじめとする比較的小規模な木造建築に適し
た新規な構法として、ラーメン構造を基本形式とする構
造躯体に中断面以下の構造用集成材を利用した集成材構
法を提供することを目的とする。そのために本発明は、
かかる集成材構法の構造耐力要素のひとつとして、集成
材を利用したハイブリッドラーメンフレームの具体的構
成を開示することを解決課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のハイブリッドラーメンフレームは、柱およ
び梁の少なくとも一方が、鋼板からなる芯材の両側面を
一対の中断面または小断面の集成材で挟み込んだ複合材
であり、前記柱と梁とが前記芯材を介して剛接合された
ことを特徴とする。
【0009】さらに本発明は、柱と梁との接合部に配置
される芯材が、柱および梁のそれぞれに対して、材端か
ら材幅の2倍以上の長さにわたって挟み込まれたことを
特徴とする。
【0010】すなわち本発明のハイブリッドラーメンフ
レームは、鋼材と集成材との複合材を柱または梁に使用
してなるもので、異種材料のそれぞれの構造的特性を融
合することにより、構造躯体の耐力要素として十分な強
度および剛性を確保しようとするものである。鋼材から
なる芯材は、柱や梁の材長全体にわたって挟み込まれて
も良いが、ラーメンフレームにおいて特に曲げ剛性を確
保すべき部分に限定して配置されても良く、後者のほう
がより経済的である。
【0011】ハイブリッドラーメンフレームの架構形態
としては、門形ラーメンだけでなく山形ラーメンや台形
ラーメンも可能であり、また2〜3層の複層ラーメンと
することもできる。このようなハイブリッドラーメンフ
レームを複数組、組み合わせて結合することにより、高
い強度や耐震性を備えた構造躯体を構築することができ
る。これにより、空間設計の自由度が大きくなり、大ス
パン、大開口部、大空間などの設計も可能となる。
【0012】なお、集成材には構造用集成材と造作用集
成材があるが、本発明のハイブリッドラーメンフレーム
に用いられるのは構造用集成材である。構造用集成材の
規格については、平成8年農林水産省告示第111号を
もって従前の「構造用集成材の規格」と「構造用大断面
集成材のJAS」とが一本化され、新たに「構造用集成
材のJAS」として制定されている。この規格では、
「大断面集成材」とは、断面の短辺が15cm以上、か
つ断面積が300平方cm以上のものをいい、「中断面
集成材」とは、断面の短辺が7.5cm以上、長辺が1
5cm以上であって、大断面集成材以外のものをいう。
また、「小断面集成材」とは、断面の短辺が7.5cm
未満または長辺が15cm未満のものをいう。本発明
は、この規格に基づいて構造用集成材の断面サイズを定
義づける。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。
【0014】本発明のハイブリッドラーメンフレーム
は、ラーメン構造を基本形式とする構造躯体の一部を構
成するもので、柱および梁の少なくとも一方は、鋼材と
中断面または小断面の集成材との複合材によって形成さ
れる。このハイブリッドラーメンフレームを複数組、組
み合わせることによって、あるいはこのハイブリッドラ
ーメンフレームと他の形態にかかる構造躯体とを複合的
に組み合わせることによって、本発明が目的とするとこ
ろの集成材構法を実現することができる。
【0015】他の形態にかかる構造躯体としては、本出
願人が並行して開発している集成材ラーメンフレームが
ある。この集成材ラーメンフレームは、柱および梁が中
断面以下の集成材の単材によって形成されるものであ
る。
【0016】これらのラーメンフレームは、建物の形態
に応じて適宜、組み合わせられる。ラーメンフレームの
形状は、門形、山形、台形などが可能であり、また、単
層でも複層でも可能である。
【0017】また、ラーメンフレームと連結あるいは置
換しうる構造躯体として、高い壁倍率を有する面材耐力
壁も必要に応じて設けられる。以下、これら構造耐力要
素の具体的な形態を例示する。
【0018】<ハイブリッドラーメンフレーム>図1〜
図3は、本発明にかかるハイブリッドラーメンフレーム
の構成例を示す。例示のハイブリッドラーメンフレーム
1は、スパン3.5m程度の梁勝ち門形ラーメンであ
る。このハイブリッドラーメンフレーム1を構成する柱
11および梁12は、鋼板からなる芯材131,13
2,133の両側面を一対の中断面集成材15,16で
挟み込んだ複合材となっている。
【0019】例示の形態において各芯材131,13
2,133はいずれも厚さ4.5mmの鋼板で、それら
の両側面を挟み込む集成材15,16は厚さ105mm
×幅330mmの中断面集成材である。ただし、芯材1
31,132,133や集成材15,16の断面寸法は
これに限定されるものではない。スパンが小さい場合に
は、中断面集成材に替えて小断面集成材を利用すること
もできる。また、実用的なスパンの大きさとしては概ね
8m位まで可能である。
【0020】柱11の脚部に配置された芯材131は柱
脚金物14と一体に形成され、この柱脚金物14が基礎
に埋設された複数本のアンカーボルト17にナット締結
されている。また、柱11と梁12との接合部に配置さ
れた芯材132は、柱11と梁12の双方に跨がるよう
に中間でL字形に屈折した形状を有し、柱11の集成材
15および梁12の16によって略半分ずつ挟持されて
いる。
【0021】これらの芯材131,132は、複数本の
ボルト18またはドリフトピン19を介して集成材1
5,16と一体に結合されている。ボルト18およびド
リフトピン19は、いずれもその剪断耐力によって結合
部の強度を担保するが、ボルト18はナットと締結され
ることにより、対をなす集成材15,16を材幅方向に
締め付けるという機能も発揮する。
【0022】このように、例えば柱11と梁12との接
合部において、対をなす集成材15,16の間に鋼材か
らなる芯材132をサンドイッチ状に挟み込み、この芯
材132を接合される相手側の部材にまたがるようにし
て一体に結合することにより、柱11と梁12との接合
部に作用する曲げモーメントに対する高い剛性が得られ
る。とくに芯材132を、柱11や梁12の端面から、
材幅(この例では柱幅および梁せい)の2倍ないし3倍
程度の長さにわたるように配置することにより、接合部
が広い範囲にわたって補強され、きわめて優れた曲げ剛
性が得られることとなる。柱11の脚部についても同様
に、芯材132を柱11の下端面から柱幅の2倍ないし
3倍程度の長さにわたる範囲まで配置することにより、
柱脚部に作用する曲げモーメントに対して剛性が得られ
る。
【0023】なお、例示の実施の形態において柱11お
よび鍼12の中間部分にそれぞれ配置された短冊状の芯
材133は、位置的に曲げモーメントに対向するもので
はなく、対をなす集成材15,16の間隔を一定に保持
するためのスペーサーとして機能している。ラーメンフ
レームの剛性を確保するためには、このように、芯材を
各部材の必要な位置にのみ配置するのが経済的である
が、芯材を材長全体にわたって連続するように配置する
ことも可能である。その実施の形態を図4に示す。
【0024】図4に示すハイブリッドラーメンフレーム
1は、梁12が傾斜した梁勝ち台形ラーメンである。こ
のハイブリッドラーメンフレーム1においては、柱11
の芯材134は柱11の材長全体にわたって連続するよ
うに配置され、その上端部が梁12側に延長されて梁1
2との接合部を一体に形成している。このような形態で
は、柱12を構成する集成材15と芯材134のそれぞ
れの力学的特性が複合されるとともに、集成材15が芯
材134の面外座屈を拘束することとなり、集成材や形
鋼の単材からなる部材に比べて、小さい外形寸法でも高
い強度や剛性が得られる。また、耐火性能に優れた集成
材15が鋼材からなる芯材134の耐火被覆を兼ねるも
のとなり、防火性能も向上する。
【0025】ところで、このように部材の端部や接合部
を鋼材で強化する接合形態としては、図5に示すよう
に、柱11および梁12の端部にスリットを形成して接
合プレート9を挿入する形態も知られている。このよう
な接合形態は、大断面集成材を用いた構法において従来
より実施されている。しかしながら、このような接合形
態では、スリットを加工するために大径(直径1m前
後)の丸鋸が必要になり、加工のためのコストや手間が
嵩む。したがって、互いに接合される各部材の材長方向
にわたって接合プレート9を十分な長さで配置するには
限界があり、接合部に作用する曲げモーメントに対して
完全な剛接合とするのが困難であった。
【0026】これに対して本発明のハイブリッドラーメ
ンフレーム1は、対にした集成15,16材の間に鋼材
からなる芯材131,132を挟み込んでいるので、芯
材131,132を各部材の材長方向に沿って十分な長
さで挟み込むことができる。そして、ボルト18やドリ
フトピン19をバランス良く配置することにより、きわ
めて剛性の高い接合構造を得ることができる。また、部
材の端部にスリットを形成する手間が不要となるので、
部材の製作コストも抑えることができる。さらに、芯材
131,132と集成材15,16とがボルト18やド
リフトピン19で結合されているので、柱11や梁12
の一部が損壊したような場合でも、部分的に解体や交換
をすることが可能になる。
【0027】<集成材ラーメンフレーム>図6〜図7
は、集成材ラーメンフレームの構成例を示す。例示の集
成材ラーメンフレーム2は、スパン3m程度の梁勝ち門
形ラーメンであって、柱21には断面120mm×33
0mmの中断面集成材、梁22には断面120mm(梁
幅)×390mm(梁せい)の中断面集成材をそれぞれ
単材で利用している。ただし、この集成材ラーメンフレ
ーム2についても、各部材の断面寸法やスパンは適宜変
更可能である。
【0028】柱21の脚部は、鋼製の柱脚金物23によ
って、土台を介さずに基礎24と直結される。柱21と
梁22との接合部は、例えば、鋼板製の接合プレート2
5を介して接合される。柱21の頂部と、これに当接す
る梁22の下部には、それぞれほぼ同じ深さを有するス
リット211,221が形成され、これら各スリット2
11,221に接合プレート25が挿入される。柱21
と梁22に跨がって挿入された接合プレート25は、柱
21および梁22の側面から挿入される複数本のボルト
26およびドリフトピン27を介して、柱21および梁
22と一体に接合される。
【0029】<面材耐力壁>図6〜図8は、前記ラーメ
ンフレーム1,2と併用される面材耐力壁の構成例を示
す。例示の面材耐力壁3は集成材からなる上下の梁材3
1と一体に接合されたもので、上下の横桟材321と、
左右両側部の側柱322、中央の半柱323、側柱32
2と半柱323との間に配置された間柱324とによっ
て枠体32が形成され、この枠体32の片面に構造用合
板33が釘打ちされ、他面に石こうボード34がビス止
めされたものである。
【0030】例示の形態にかかる面材耐力壁3の大きさ
は、壁長2000mm×高さ(梁間)2610mm程度
である。梁材31は断面105mm(梁幅)×270m
m(梁せい)の中断面集成材で、側柱322は断面10
5mm角の製材、半柱323は断面105mm×45m
mの製材である。ただし、この面材耐力壁3について
も、壁長や高さ、各部材の断面寸法は適宜変更可能であ
り、梁材31には小断面集成材を利用することもでき
る。
【0031】側柱322の上端および下端は、スリット
挿入型の鋼板とほぞパイプとを一体化した連結金物35
およびドリフトピン36を介して、上下の梁材31にそ
れぞれ接合されている。
【0032】構造用合板33は厚さ7.5mm(「構造
用合板のJAS」適合品)で、側柱322、半柱323
および横桟材321に対しては釘ピッチ75mm、梁材
31および間柱324に対しては釘ピッチ150mm
で、CN50タイプの釘37により固定されている。ま
た、石こうボードは厚さ12.5mm(JIS・A69
01適合品)で、梁材および枠体に対し、ビスピッチ1
50mmでビス止めされている。
【0033】この種の大壁造面材耐力壁の場合、従来の
建築基準法では、筋違いを設けた場合でも壁倍率の上限
値は5倍と規定されていたが、性能規定が導入された改
正法では、許容応力度設計等による認定を受ければ、5
倍を超える壁倍率も認められるようになった。この面材
耐力壁3は、釘ピッチを従来の仕様規定に定められた1
50mmから75mm、あるいは50mm程度まで細か
くするとともに、柱頭・柱脚を高強度の連結金物35で
強化することにより、実質的な壁倍率を5〜8倍程度ま
で高めることができる。
【0034】なお、平成13年4月より施行された「住
宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」によっ
て、構造体の耐震性能に関しても、より厳しい等級が導
入された。この品確法では、等級3(いわゆる耐震ラン
ク3)を満たす壁倍率の基準耐力を、壁長1mにつき
1.96kN(200kgf)と定めており、従来の建
築基準法に規定されていた基準耐力である1.275k
N(130kgf)の約1.5倍の性能を要求してい
る。しかし、本発明の集成材構法に用いる面材耐力壁3
は、この品確法の等級3における壁倍率5倍以上を満足
する高強度耐力壁となる。
【0035】
【発明の効果】本発明のハイブリッドラーメンフレーム
は、鋼板からなる芯材の両側面を一対の集成材で挟み込
んだ複合材によって、柱または梁が形成されている。芯
材は、柱や梁において大きな曲げモーメントが作用する
位置に必要な長さにわたって配置され、集成材の割裂や
破壊を防止する。そのため、このハイブリッドラーメン
フレームを組み合わせて構築される構造躯体は、天然製
材を用いて構築される一般的な在来軸組構法に比して強
度や剛性に優れるものとなる。したがって、柱や耐力壁
の配置に関する設計の自由度が増大するとともに、筋違
いや方杖、火打などの補強部材を省略することが可能に
なり、大スパンの空間や間口の大きい開口部を形成する
のが容易になる、また、曲面壁を有する空間や、下層階
と上層階とで柱位置の異なる空間などを形成することも
可能になる。
【0036】また、柱や梁に用いる中断面集成材は、意
匠性に優れ、天然製材とは異なる趣を備えるので、この
集成材を建物の外観や内観にあらわし仕上げとすること
により、木質素材の温かい風合いと、骨太で力強い印象
を兼ね備えた個性的な空間を形成することができる。
【0037】また、本発明のハイブリッドラーメンフレ
ームを構成する複合材は、板状の芯材と矩形断面の中断
面集成材とを結合して構成されるので、両材を組み合わ
せるための複雑な加工は特に必要なく、部材製作のため
の手間やコストを低く抑えることができる。
【0038】また、本発明のハイブリッドラーメンフレ
ームは、柱と梁との接合部に芯材を延長させ、この芯材
をボルトやドリフトピンによって柱・梁と結合すること
ができるので、接合部の加工および組み立てが容易であ
り、加工精度も高い。これにより、現場での施工時間を
短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるハイブリッドラー
メンフレームの正面図である。
【図2】前記ハイブリッドラーメンフレームの上面図で
ある。
【図3】前記ハイブリッドラーメンフレームの側面図で
ある。
【図4】本発明の他の実施の形態にかかるハイブリッド
ラーメンフレームの正面図である。
【図5】集成材からなる部材の接合形態の従来例を示す
正面図である。
【図6】集成材構法を構成する集成材ラーメンフレーム
の正面図である。
【図7】前記集成材ラーメンフレームの側面図である。
【図8】集成材構法を構成する面材耐力壁の正面図であ
る。
【図9】前記面材耐力壁の図8におけるA−A’断面図
である。
【図10】前記面材耐力壁の側面図である。
【符号の説明】
1 ハイブリッドラーメンフレーム 11 柱 12 梁 131 芯材 132 芯材 133 芯材 15 中断面集成材 16 中断面集成材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田畑 治 大阪市北区大淀中一丁目1番88号 積水ハ ウス株式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AB12 AC24 AG03 AG12 AG31 BA52 BB02 BB08 BB22 BD01 BE07 BE08 BF06 BF08 CA05 CA14 CA77

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱および梁の少なくとも一方が、鋼板か
    らなる芯材の両側面を一対の中断面または小断面の集成
    材で挟み込んだ複合材であり、前記柱と梁とが前記芯材
    を介して剛接合されたことを特徴とするハイブリッドラ
    ーメンフレーム。
  2. 【請求項2】 柱と梁との接合部に配置される芯材は、
    柱および梁のそれぞれに対して、材端から材幅の2倍以
    上の長さにわたって挟み込まれたことを特徴とする請求
    項1に記載のハイブリッドラーメンフレーム。
JP2002033112A 2002-02-08 2002-02-08 ハイブリッドラーメンフレーム Pending JP2003239383A (ja)

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