JP2003328268A - 透明液体柔軟剤組成物 - Google Patents
透明液体柔軟剤組成物Info
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Abstract
効果に優れ、しかも生分解性に優れており、環境汚染の
問題がほとんどなく、従来の柔軟剤組成物に一般的に見
られる経時劣化(増粘・液分離)を抑制し、安心して使
用できる濃縮型液体柔軟剤組成物を得ることができる。
Description
で、繊維に対して柔軟性と吸収性を付与する濃縮タイプ
の透明液体柔軟剤組成物に関する。
柔軟剤組成物の柔軟基材として、ジアルキルジメチル4
級アンモニウム塩が一般的である。しかし、この柔軟基
材は繊維に良好な柔軟性を付与することができる反面、
処理繊維の吸収性を低下させるという欠点がある。ま
た、分子内にエステル結合やアミド結合を有する柔軟基
材の柔軟剤と比較して、生分解性が劣るため、河川の汚
染が懸念される。
アミド型の4級アンモニウム塩は、柔軟性付与効果は優
れているものの、処理繊維の吸収性については満足でき
るものではなかった。
ルジメチル4級アンモニム塩、エステル型あるいはアミ
ド型4級アンモニウム塩等のカチオン系界面活性剤をエ
チレングリコール、無機塩等の安定剤共存下で、エマル
ジョン化している。このため、経時に、ゲル化や液分離
等を起こすという問題点があった。
であり、柔軟性及び吸収性付与効果に加え、経時保存安
定性及び生分解性に優れた濃縮タイプの透明液体柔軟剤
組成物を提供することを目的とする。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、
エステル結合を有する4級アンモニム塩に対し、特定の
有機溶剤を配合することにより、エステル型4級アンモ
ニム塩を高濃度で該有機溶剤に溶解することができ、ま
た、柔軟性及び吸収性付与効果に加え、経時保存安定性
及び生分解性に優れた、透明で液体の柔軟剤組成物が得
られることを知見し、本発明をなすに至ったものであ
る。
本発明の透明液体柔軟剤組成物における(A)成分は、
下記一般式(1)で表されるエステル基を有する4級ア
ンモニウム塩である。 R1−CO(OR2)− (1) (式中、R1は、炭素数14〜25、好ましくは15〜
24のアルキル基又はアルケニル基、R2は、炭素数1
〜4のアルキル基又はアルケニル基を示す。)
は、下記一般式(2)で示される4級アンモニウム塩が
好ましい。
キル基又はアルケニル基、R2,R4は、それぞれ炭素数
1〜4のアルキル基又はアルケニル基、R5,R6は、そ
れぞれ炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキ
ル基を示す。X-はハロゲン原子アニオン、CH3SO4
又はC2H5SO4で示される基のアニオンを示す。)
好ましくは15〜24のアルキル基又はアルケニル基で
あり、特に炭素数17〜21のアルケニル基が好まし
く、例えばR1−CO、R3−COで示される基が、不飽
和脂肪酸に由来するものが好ましい。不飽和脂肪酸とし
ては、パルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン酸
等のモノ不飽和脂肪酸、リノール酸、リノレン酸等の多
価不飽和脂肪酸が好ましい。
キル基又はアルケニル基を示し、メチル基、エチル基、
プロピル基等が挙げられるが、メチル基、エチル基が好
ましい。
キル基又はヒドロキシアルキル基を示し、具体的には、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヒドロキ
シメチル基、ヒドロキシエチル基等が挙げられるが、特
にヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等が好まし
い。
又はC2H5SO4で示される基のアニオンを示し、ハロ
ゲン原子アニオンとしては、塩素、臭素、ヨウ素等のハ
ロゲン原子アニオンが挙げられる。X-としては、CH3
SO4又はC2H5SO4で示される基のアニオンが好まし
い。
の4級アンモニウム塩の製造方法として、当業者に知ら
れている任意の通常の方法により製造することができ
る。
は、組成物全体の15〜60重量%であり、好ましくは
20〜50重量%であり、より好ましくは30〜50重
量%、特に40〜50重量%が好ましい。配合量が15
重量%未満だと、透明液体にするために有機溶剤30重
量%以上が必要となり、コストアップにつながり経済性
に劣る。また、60重量%を超えると水への分散性が悪
くなり、使用性が悪くなる。
メチル−1−ブタノ−ル及び/又はアルキレングリコー
ルエーテル、及び必要により(b)(a)以外のアルコ
ール類とからなり、これら(a),(b)成分の重量比
が、(a):(b)=10:0〜6:4である有機溶剤
である。
−ブタノ−ル及び/又はアルキレングリコールエーテル
であり、(a)のアルキレングリコールエーテルとして
は、エチレングリコールエーテル、ジエチレングリコー
ルエーテル、プロピレングリコールエーテル、ジプロピ
レングリコールエーテル等が挙げられる。エチレングリ
コールエーテルとしては、エチレングリコールエチルエ
ーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル等が
挙げられる。ジエチレングリコールエーテルとしては、
ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリ
コールエチルエーテル等が挙げられる。プロピレングリ
コールエーテルとしては、プロピレングリコールメチル
エーテル、プロピレングリコールエチルエーテル等が挙
げられる。ジプロピレングリコールエーテルとしては、
ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールエチルエーテル等が挙げられる。これらの中
では、特に3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノ−ル
が好ましく、これに、アルキレングリコールエーテルを
混合することが好ましい。尚、この場合、アルキレング
リコールエーテルとしては、エチレングリコールイソプ
ロピルエーテルが好ましい。
−1−ブタノ−ルとアルキレングリコールエーテルとの
混合比は、特に限定はないが、10:0〜7:3が好ま
しい。
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、グリセリン、ヘキシレングリコール、イソ
プロピルアルコール、エチルアルコール等が挙げられ、
特にイソプロピルアルコールが好ましい。
(b)=10:0〜6:4であり、特に10:0〜7:
3が好ましい。重量比が上記範囲内にないと、本発明の
目的を達成し得ない。
であり、特に15〜35重量%が好ましい。(B)成分
の配合量が10重量%に満たないと、組成物が透明液体
にならず、40重量%を超えると、コストアップにつな
がり経済性に劣る。
成分以外に、本発明の目的を損なわない範囲で、水、塩
化カルシウム、食塩、塩化マグネシウム、酢酸ナトリウ
ム等の粘度調整剤、塩酸、クエン酸、水酸化ナトリウム
等のpH調整剤、香料等を配合することができる。
(A)成分以外の柔軟剤基材としては、例えばジエステ
ル型アミドアミン塩、アミドイミダゾリン塩等を配合で
きる。
特に制限はないが、安定性等の観点から、2〜5が好ま
しい。
特に制限されないが、(A)成分、(B)成分、必要に
応じて上記任意成分を15〜50℃で混合することによ
って得られる。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、下記例中の部は重量部を示す。
及び水の混合物に4級アンモニム塩を溶解し、表1に示
す組成物を調製した。得られた組成物を下記評価方法で
評価した。結果を表1に併記する。
ワー」(商品名:第一石鹸西日本(株)製)により、電
気洗濯機を用いて3回繰り返して洗濯後、水道水で充分
すすぎ、これを試験布とした。次に、25℃の水道水3
0リットルに対し、実施例及び比較例で得られた透明液
体柔軟剤を1gになるように添加し、均一溶液とした。
この溶液に上記試験布を浴比1/30で3分間処理した
後、3分間脱水後、25℃、65%RHの条件で24時
間放置し、下記評価試験に用いた。(2)柔軟性評価方法 ジメチル硬化牛脂アンモニウムクロライドを柔軟剤基材
として配合した柔軟剤組成物(比較例1)で処理した布
を対照にし、一対比較を行ない、下記基準にて評価し
た。 +2:対照より柔軟性あり +1:対照よりやや柔軟性あり 0:対照と同じ −1:対照のほうがやや柔軟性あり −2:対照のほうが柔軟性あり(3)吸水性評価方法 上記(1)の方法で柔軟剤処理された木綿タオルを4つ
折りにし、これを25℃の水道水が入った容器に静かに
投入し、木綿タオルが完全に水中に沈むまでの時間を測
定した。(4)保存安定性試験方法 柔軟剤組成物を50℃の恒温機に1ヶ月保存した後の外
観(ゲル化・分離等)を、以下の評価基準で評価した。 ○:外観上変化が認められない。 △:外観上変化がやや認められる。 ×:外観上変化が認められる。
会社製) *2:REWOQUAT WE15(商品名:gold
schmidt製) *3:柔軟剤未処理 4秒
水性効果に優れ、しかも生分解性に優れており、環境汚
染の問題がほとんどなく、従来の柔軟剤組成物に一般的
に見られる経時劣化(増粘・液分離)を抑制し、安心し
て使用できる濃縮型液体柔軟剤組成物を得ることができ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)下記一般式(1) R1−CO(OR2)− (1) (式中、R1は、炭素数14〜25のアルキル基又はアルケニル基、R2は、炭素 数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示す。) で表されるエステル基を有する4級アンモニウム塩 15〜60重量% (B)(a)3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノ−ル及び/又はアルキレン グリコールエーテル、及び必要により(b)(a)以外のアルコール類とからな り、これら(a),(b)成分の重量比が、(a):(b)=10:0〜6:4 である有機溶剤 10〜40重量% を含有する透明液体柔軟剤組成物。
- 【請求項2】 (A)成分の4級アンモニウム塩が、下
記一般式(2) 【化1】 (式中、R1,R3は、それぞれ炭素数14〜25のアル
キル基又はアルケニル基、R2,R4は、それぞれ炭素数
1〜4のアルキル基又はアルケニル基、R5,R6は、そ
れぞれ炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキ
ル基を示す。X-はハロゲン原子アニオン、CH3SO4
又はC2H5SO4で示される基のアニオンを示す。)で
表される4級アンモニウム塩である請求項1記載の透明
液体柔軟剤組成物。 - 【請求項3】 (B)成分の有機溶剤の(a)成分が、
3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノ−ルであること
を特徴とする請求項1又は2記載の透明液体柔軟剤組成
物。 - 【請求項4】 (B)成分の有機溶剤の(b)成分が、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、グリセリン、ヘキシレングリコール、
イソプロピルアルコール、エチルアルコールからなる群
から選ばれる1種又は2種以上の有機溶剤であることを
特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の透明液体
柔軟剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002129965A JP2003328268A (ja) | 2002-05-01 | 2002-05-01 | 透明液体柔軟剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002129965A JP2003328268A (ja) | 2002-05-01 | 2002-05-01 | 透明液体柔軟剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003328268A true JP2003328268A (ja) | 2003-11-19 |
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ID=29695789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002129965A Pending JP2003328268A (ja) | 2002-05-01 | 2002-05-01 | 透明液体柔軟剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003328268A (ja) |
-
2002
- 2002-05-01 JP JP2002129965A patent/JP2003328268A/ja active Pending
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