JP2003327803A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JP2003327803A JP2002134253A JP2002134253A JP2003327803A JP 2003327803 A JP2003327803 A JP 2003327803A JP 2002134253 A JP2002134253 A JP 2002134253A JP 2002134253 A JP2002134253 A JP 2002134253A JP 2003327803 A JP2003327803 A JP 2003327803A
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 結晶構造を取り得るポリエステル、中で
も生分解性を有するポリエステルの結晶化を促進するの
に適した核剤を添加した成形用樹脂組成物を提供するこ
と、および結晶性が改善された成形用樹脂組成物を含む
成形品を提供すること。 【解決手段】 一般式(I) 【化11】 [式中、A、A2、A4およびA5は、同一または異な
って、−CO−または−NH−を表し、A3およびA
6は、同一または異なって、水素、ハロゲン、置換され
ていても良い脂肪族基または置換されていても良い芳香
族基を表す。]で示される環状化合物であって、−CO
−と−NH−とを分子内に有する環状化合物、または
(イ)−CO−を分子内に有し、NHを分子内に有しな
い環状化合物と(ロ)−CO−を分子内に有せず、NH
を分子内に有する環状化合物との混合物と、結晶構造を
取り得るポリエステルとを含有することを特徴とする樹
脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂組成物、就
中、成形用樹脂組成物、その製造方法およびその用途に
関する。特に、生分解性樹脂を含有する成形用樹脂組成
物、その製造方法およびその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自然環境保護の見地から、自然環
境中で分解する生分解性樹脂およびその成型品が求めら
れている。中でも、脂肪族ポリエステルなどの生分解性
樹脂の研究が活発に行われている。特に、ポリ乳酸は一
般に融点が高く(170〜180℃)、またポリ乳酸に
よって作られた成形品は、通常透明であり、用途によっ
ては実用化され始めている。しかしながら、ポリ乳酸に
よって作られた通常の成形品は、耐熱性に乏しく、ガラ
ス転移温度(Tg)が60℃前後のため、その温度を越
えると変形してしまう等の欠点を有している。電気製品
の筐体や構造材の用途では、概して温度80℃付近まで
の耐熱性が必要であるとされている。従って耐熱性を必
要とする用途に使用するために、様々な検討がなされて
いる。なお、ここでいう耐熱性とは80℃付近の剛性
(粘弾性率)が十分に高いことを意味している。
【0003】生分解性ポリエステルの耐熱性を上げるた
めに、例えば、無機フィラーの添加が検討されている。
無機フィラーとしては、耐熱性を有するマイカ等が検討
されている。これは、いわばコンクリートに鉄筋を入れ
るようなもので、樹脂に耐熱性を有する固い無機フィラ
ーを添加することで機械特性を改善し固くすることを目
的としている。例えば、タルクは無機フィラーである
が、ポリ乳酸の結晶化を促進することも知られている。
用途によっては、タルクは有力な核剤として用いること
ができると考えられている。しかし、核剤として用いる
には、その添加量を数10%とせねば充分な効果が得ら
れないことと、添加量を多くすると樹脂組成物が脆くな
る問題がある。また、そのような添加量では、樹脂組成
物は白色となり、透明性は期待できない。
【0004】生分解性ポリエステルの代表例であるポリ
乳酸は結晶構造を取り得る高分子であるが、通常の成形
品はポリ乳酸が非晶質で熱変形しやすい。そこで、耐熱
性を上げるため、例えば成形中または成形後の熱処理に
よって、ポリ乳酸を結晶化させることが検討されてい
る。結晶化させることで固くし、熱変形しにくくするこ
とを目的としている。この場合に、結晶化を促進するた
め、いわゆる核剤の添加が検討されている。また、ポリ
乳酸を通常の方法で結晶化させると、結晶サイズがミク
ロンオーダーからサブmmオーダー程度となり、ポリ乳
酸の結晶自体が光散乱の要因となって白濁し、透明性は
失われるなどの問題があった。
【0005】さて、上述の核剤とは、結晶性高分子の一
次結晶核となり、結晶性高分子の結晶成長を促進するも
のである。また広義には、結晶性高分子の結晶化を促進
するものとされることもある。すなわち、高分子の結晶
化速度そのものを速くするものも核剤と言うこともあ
る。前者のような核剤が樹脂に添加されると、高分子の
結晶が微細となり、その樹脂の剛性が改善されたり、あ
るいは透明性が改善されたりする。または、成形中に結
晶化をさせる場合、結晶化の全体の速度(時間)を速め
ることから、成形サイクルを短縮できるといった成形性
も改善される。
【0006】上記のような効果は、他の結晶性樹脂に実
例を見ることができる。例えばポリプロピレン(以下、
PPと略す。)は、核剤を添加することで、剛性や透明
性が改善されており、物性改善されたPPは今日多くの
成形品で実用化されている。その核剤は、例えばソルビ
トール系物質があり、作用機序は完全には解明されては
いないが、この物質が作る三次元的なネットワークが効
果的に作用していると考えられている。また、PP用に
金属塩タイプの核剤も実用化されている。そのような核
剤としては、例えばヒドロキシ−ジ(t−ブチル安息香
酸)アルミニウム、リン酸ビス(4−t−ブチルフェニ
ル)ナトリウム、メチレンビス(2,4−ジ−tブチル
フェニル)ホスフェートナトリウム塩などが挙げられ
る。
【0007】これまで、脂肪族ポリエステルにおいて
も、結晶化を促進する核剤の検討がされている。例え
ば、特開平10−158369号公報では、ソルビトー
ル系物質が例示されている。この物質はPPでの結晶化
核剤で実績があり、ポリ乳酸に対する添加でも効果的に
作用するとの記載がある。このほか、ポリエステルに核
剤を添加して結晶化を促進させる方法は、例えば特開平
9−278991号公報、特開平11−5849号公
報、特開平11−116783号公報などで開示されて
いる。しかし、これまでのいずれの検討でも、効果が充
分では無いようで、現在は実用化に至っていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、結晶構造を
取り得るポリエステル、中でも生分解性を有するポリエ
ステルの結晶化を促進するのに適した核剤を添加した成
形用樹脂組成物を提供することを目的とする。さらに結
晶性が改善された成形用樹脂組成物を含む成形品を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、結晶構造を取り得るポ
リエステルに、 一般式(I)
【化4】 [式中、A、A2、A4およびA5は、同一または異な
って、−CO−または−NH−を表し、A3およびA
6は、同一または異なって、水素、ハロゲン、置換され
ていても良い脂肪族基または置換されていても良い芳香
族基を表す。]で示される環状化合物であって、−CO
−と−NH−とを分子内に有する環状化合物、または
(イ)−CO−を分子内に有し、NHを分子内に有しな
い環状化合物と(ロ)−CO−を分子内に有せず、NH
を分子内に有する環状化合物との混合物を、結晶構造を
取り得るポリエステル樹脂に混合すると、ポリエステル
樹脂の結晶化を促進できることを見出した。また、上記
環状化合物として、まず、1,4−ジケト−2,5−ジ
ヒドロ−3,6−ジフェニル−ピロロ[3,4−c]ピロ
ール、1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−3,6−ジ
−(p−クロロフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロー
ル、1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−3,6−ジ−
(p−メチルフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロール、
1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−3,6−ジ−(m
−メチルフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロールおよび
1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−3−(p−メチル
フェニル)−6−(m−メチルフェニル)ピロロ[3,
4−c]ピロールが好ましいことを知見した。またさら
に、樹脂組成物に対する上記環状化合物の添加量は、結
晶構造を取り得るポリエステル100重量部に対して、
0.001〜10重量部が適当であることを知見した。
【0010】結晶構造を取り得るポリエステルとして
は、生分解性ポリエステルが適当であり、さらに生分解
性ポリエステルの中でも、ポリ乳酸がより適当であるこ
とがわかった。また、上記環状化合物の他に、さらに無
機フィラー、好ましくはタルクを添加することで、互い
にその効果を打ち消しあうことなく、結晶化を促進する
ことも見出した。無機フィラーの添加量としては、結晶
構造を取り得るポリエステル100重量部に対して、1
〜50重量部が適当であることがわかった。
【0011】また、上記成形用樹脂組成物に、さらに加
水分解抑制剤を添加することで、結晶性を低下させるこ
となく、ポリエステルの加水分解を抑制できることを見
出した。加水分解抑制剤としては、カルボジイミド基を
有する化合物が適当であることがわかった。本発明者ら
は、本発明の成形用樹脂組成物は、結晶化が促進されて
おり、これを用いて作られた成形品は、剛性などが改善
されることを見出し、成形品を作るのに適当であること
をも見出した。さらに検討を重ね、本発明を完成するに
至った。
【0012】すなわち、本発明は、(1) 一般式
(I)
【化5】 [式中、A、A2、A4およびA5は、同一または異な
って、−CO−または−NH−を表し、A3およびA
6は、同一または異なって、水素、ハロゲン、置換され
ていても良い脂肪族基または置換されていても良い芳香
族基を表す。]で示される環状化合物であって、−CO
−と−NH−とを分子内に有する環状化合物、または
(イ)−CO−を分子内に有し、NHを分子内に有しな
い環状化合物と(ロ)−CO−を分子内に有せず、NH
を分子内に有する環状化合物との混合物と、結晶構造を
取り得るポリエステルとを含有することを特徴とする樹
脂組成物、(2) Aが−CO−、A2が−NH−、
4が−CO−、A5が−NH−であることを特徴とする
(1)に記載の樹脂組成物、(3) 環状化合物の粒径
が10μm以下の範囲であることを特徴とする(1)に記
載の樹脂組成物、(4) 結晶構造を取り得るポリエス
テルが、生分解性ポリエステルであることを特徴とする
(1)に記載の樹脂組成物、(5) 生分解性ポリエス
テルが、ポリ乳酸であることを特徴とする(4)に記載
の樹脂組成物、(6) 成形用であることを特徴とする
(1)に記載の樹脂組成物、(7) 環状化合物が、
1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−3,6−ジフェニ
ル−ピロロ[3,4−c]ピロール、1,4−ジケト−
2,5−ジヒドロ−3,6−ジ−(p−クロロフェニ
ル)ピロロ[3,4−c]ピロール、1,4−ジケト−
2,5−ジヒドロ−3,6−ジ−(p−メチルフェニ
ル)ピロロ[3,4−c]ピロール、1,4−ジケト−
2,5−ジヒドロ−3,6−ジ−(m−メチルフェニ
ル)ピロロ[3,4−c]ピロールまたは1,4−ジケト
−2,5−ジヒドロ−3−(p−メチルフェニル)−6
−(m−メチルフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロール
であって、ポリエステルがポリ乳酸であることを特徴と
する(1)に記載の樹脂組成物、(8) 環状化合物の
配合割合が、結晶構造を取り得るポリエステル100重
量部に対して、0.001〜10重量部であることを特
徴とする(1)に記載の樹脂組成物、(9) さらに無
機フィラーが添加されていることを特徴とする(1)に
記載の成形用樹脂組成物、(10) 無機フィラーが、
タルクであることを特徴とする(9)に記載の樹脂組成
物、(11) 無機フィラーの配合割合が、成形用樹脂
組成物100重量部に対して、1〜50重量部であるこ
とを特徴とする(9)に記載の樹脂組成物、(12)
さらに加水分解抑制剤が含有されていることを特徴とす
る(1)に記載の樹脂組成物、(13) 加水分解抑制
剤が、カルボジイミド基を有する化合物を含有されてい
ることを特徴とする(12)に記載の樹脂組成物、(1
4) 一般式(I)
【化6】 [式中、A、A2、A4およびA5は、同一または異な
って、−CO−または−NH−を表し、A3およびA
6は、同一または異なって、水素、ハロゲン、置換され
ていても良い脂肪族基または置換されていても良い芳香
族基を表す。]で示される環状化合物であって、−CO
−と−NH−とを分子内に有する環状化合物、または
(イ)−CO−を分子内に有し、NHを分子内に有しな
い環状化合物と(ロ)−CO−を分子内に有せず、NH
を分子内に有する環状化合物との混合物と、結晶構造を
取り得るポリエステルとを混合することを特徴とする樹
脂組成物の製造方法、(15)一般式(I)
【化7】 [式中、A、A2、A4およびA5は、同一または異な
って、−CO−または−NH−を表し、A3およびA
6は、同一または異なって、水素、ハロゲン、置換され
ていても良い脂肪族基または置換されていても良い芳香
族基を表す。]で示される環状化合物であって、−CO
−と−NH−とを分子内に有する環状化合物、または
(イ)−CO−を分子内に有し、NHを分子内に有しな
い環状化合物と(ロ)−CO−を分子内に有せず、NH
を分子内に有する環状化合物との混合物と、結晶構造を
取り得るポリエステルとを含有する樹脂組成物を含有す
ることを特徴とする成形品、(16) 電気または電子
機器の筐体であることを特徴とする(15)に記載の成
形品、に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】一般式(I)におけるAおよび
で表されるハロゲンとしてはフッ素、塩素、臭素お
よびヨウ素が挙げられる。脂肪族基としては例えばメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、
デシルなどの直鎖若しくは分枝状の炭素数1乃至12の
アルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシルなどの炭素数3乃至8の
環状アルキル基、芳香族基としては、例えばフェニル、
ナフチルなどの炭素数6乃至12の同素芳香族基、例え
ばフリル、チエニル、ピリジル、チアゾリルなどのN,
S,Oを1乃至3含む5乃至6員の複素環基が特に好ま
しいものとして挙げられる。これら脂肪族基及び芳香族
基は置換されていても良い。該置換基は自体公知の置換
基であればよく、例えば、アルキル基、アルコキシ基、
ハロゲン、アミノ基、カルボキシル基、スルホ基等が挙
げられる。さらに、これらの置換基も、化学的に許容さ
れる限り置換されていてもよい。
【0014】上記アルキル基としては、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチ
ル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノ
ニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テ
トラデシル、ペンタデシル等が挙げられる。上記アルコ
キシ基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、se
c−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、
ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等が挙げられる。
上記ハロゲンとしては、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素等が挙げられる。上記脂肪族基および芳香族基の置
換基の数は特に制限されないが、通常は1乃至3が好ま
しい。
【0015】一般式(I)で表され分子中に−CO−と
―NH―とを併せ有する環状化合物としては例えば、
【化8】 (式中Xは上記Aと同意義であり、Yは上記Aと同
意義である。)で表される化合物が挙げられ、より具体
的には式
【化9】 で表される化合物が挙げられる。また、(イ)−CO−
を分子内に有し、NHを分子内に有しない環状化合物と
(ロ)−CO−を分子内に有せず、NHを分子内に有す
る環状化合物との混合物としては、2つの式
【化10】 (式中Xは上記Aと同意義、Yは上記Aと同意
義。)で表される2化合物の混合物が挙げられる。従っ
て本発明で使用される環状化合物としては具体的には、
1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−3,6−ジフェニ
ル−ピロロ[3,4−c]ピロール(C.I.Pigme
nt Red 255)、1,4−ジケト−2,5−ジ
ヒドロ−3,6−ジ−(p−クロロフェニル)ピロロ
[3,4−c]ピロール(C.I.Pigment Re
d 254)、1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−
3,6−ジ−(p−メチルフェニル)ピロロ[3,4−
c]ピロール、1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−
3,6−ジ−(m−メチルフェニル)ピロロ[3,4−
c]ピロール、1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−3
−(p−メチルフェニル)−6−(m−メチルフェニ
ル)ピロロ[3,4−c]ピロール、C.I.Pigme
ntRed 272、1,4−ジケト−2,5−ジヒド
ロ−3,6−ジ−(p−tertブチルフェニル)ピロ
ロ[3,4−c]ピロール(C.I.PigmentOr
ange 73)、1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ
−3,6−ジ−(p−ビフェニル)ピロロ[3,4−c]
ピロール(C.I.Pigment Red 26
4)、1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−3,6−ジ
−(m−シアノフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロール
(C.I.Pigment Orange 71)、
1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−3,6−ジ−(m
−クロロフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロールなどが
挙げられる。上記においてC.I.はThe Soci
ety of Dyers and Colouris
ts社発行のカラーインデックスを意味する。環状化合
物の粒径は、通常は10μm以下、好ましくは1μm以
下、さらに好ましくは0.1μm以下のいずれかの範囲であ
る。
【0016】本発明で使用される環状化合物は、公知方
法またはそれに準じる方法により、容易に製造すること
ができる。また、本発明で使用される環状化合物とし
て、市販の上記化合物を使用しても良い。そのような公
知方法として特開2001−207075号公報に記載
された方法や1974年D.G.Farnumらの方法が挙げ
られる。例えば、コハク酸ジエステステルとベンゾニト
リル混合物とを有機溶媒中たとえばソジウムアルコラー
トなどの延期の存在下に加熱することによって、無置換
のジケトピロロピロールを製造することができ(特開2
001−207075)、上記方法においてベンゾニト
リルの代わりに置換ベンゾニトリルを使用すれば置換基
が導入された種々のジケトピロロピロールを製造するこ
とができる。上記方法において、ニトリルを選択してジ
アリールでないピロロピロールも製造できる。またさら
に、本発明で使用される環状化合物は、ブロモ酢酸エス
テルとベンゾニトリルとを亜鉛触媒の存在下、反応させ
ることによっても製造される(1974年D.G.Farn
umら)。
【0017】本発明の樹脂組成物には、結晶構造を取り
得るポリエステルが含まれている。結晶構造を取り得る
ポリエステルとしては、生分解性ポリエステルが好まし
い。かかる生分解性ポリエステルとしては、例えば微生
物によって代謝されるポリエステル系の樹脂を挙げるこ
とができ、中でも成形性、耐熱性、耐衝撃性をバランス
よく有している脂肪族系ポリエステルを用いるのが好ま
しい。
【0018】上記脂肪族系ポリエステルとしては、例え
ばポリシュウ酸エステル、ポリコハク酸エステル、ポリ
ヒドロキシ酪酸、ポリジグリコール酸ブチレン、ポリカ
プロラクトン、ポリジオキサノン、ポリ乳酸系脂肪族系
ポリエステルなどが挙げられる。中でも、脂肪族ポリエ
ステルとして、ポリ乳酸系脂肪族系ポリエステルを用い
るのがさらに好ましい。ポリ乳酸系脂肪族系ポリエステ
ルとしては、具体的には、乳酸、リンゴ酸、グルコール
酸等のオキシ酸の重合体またはこれらの共重合体が挙げ
られ、中でも、ポリ乳酸に代表されるヒドロキシカルボ
ン酸系脂肪族ポリエステルを用いることが特に好まし
く、さらにヒドロキシカルボン酸系脂肪族ポリエステル
の中でも、ポリ乳酸が最も好ましい。
【0019】本発明で用いられる生分解性ポリエステル
は、公知の方法に従って製造することができる。例え
ば、ラクチド法、多価アルコールと多塩基酸との重縮
合、または分子内に水酸基とカルボキシル基とを有する
ヒドロキシカルボン酸の分子間重縮合などの方法により
製造することができる。
【0020】特に、ポリ乳酸系脂肪族系ポリエステルは
通常、環状ジエステルであるラクチド及び対応するラク
トン類の開環重合による方法、いわゆるラクチド法によ
り、また、ラクチド法以外では、乳酸の直接脱水縮合法
により得ることができる。また、上記ポリ乳酸系脂肪族
系ポリエステルを製造するための触媒としては、錫、ア
ンチモン、亜鉛、チタン、鉄、アルミニウム化合物を例
示することができ、中でも錫系触媒、アルミニウム系触
媒を用いるのが好ましく、オクチル酸錫、アルミニウム
アセチルアセトナートを用いるのが特に好適である。
【0021】ラクチド開環重合により得られるポリL−
乳酸が、上記ポリ乳酸系脂肪族系ポリエステルの中でも
好ましい。かかるポリL−乳酸は加水分解されてL−乳
酸になり、かつその安全性も確認されているためであ
る。しかし、本発明で使用するポリ乳酸系脂肪族系ポリ
エステルはこれに限定されることはなく、従ってその製
造に使用するラクチドについてもL体に限定されない。
【0022】本発明にかかる樹脂組成物には、結晶構造
を取り得るポリエステル以外に、樹脂組成分として生分
解性樹脂が含まれていてもよい。本発明でいう生分解性
樹脂とは、使用後は自然界において微生物が関与して低
分子化合物、最終的に水と二酸化炭素に分解する樹脂で
ある(生分解性プラスチック研究会、ISO/TC−2
07/SC3)。
【0023】このような生分解性樹脂としては、例えば
セルロース、デンプン、デキストラン、キチン等の多糖
誘導体、例えばコラーゲン、カゼイン、フィブリン、ゼ
ラチン等のペプチド等、例えばポリアミノ酸、例えばポ
リビニルアルコール、例えばナイロン4、ナイロン2/
ナイロン6共重合体等のポリアミド、例えばポリグリコ
ール酸、ポリ乳酸、ポリコハク酸エステル、ポリシュウ
酸エステル、ポリヒドロキシ酪酸、ポリジグリコール酸
ブチレン、ポリカプロラクトン、ポリジオキサノン等の
ポリエステル等が挙げられ、多くの種類があり、本発明
でも用いることが可能である。すなわち生分解性ポリマ
ーは自然界や生体の作用で分解して、同化される有機材
料であり、環境に適合した理想的な材料であり、本発明
の目的を損なわなければ、どのような材料でもかまわな
い。また本発明で用いられる生分解性樹脂は、公知の方
法に従って製造することができ、市販品を使用してもよ
い。
【0024】本発明にかかる樹脂組成物においては、上
述のような生分解性樹脂のうち1種類のみが含有されて
いても良いし、2種類以上の生分解性樹脂が含有されて
いても良い。2種類以上の生分解性樹脂が含有されてい
る場合、それらの樹脂は共重合体を形成していてもよい
し、混合状態をとっていてもよい。
【0025】なお、本発明にかかる樹脂組成物において
は、上述のような生分解性樹脂以外の樹脂が含有されて
いても良い。例えば、上記ISO規定に記載されている
分解速度は持たないが、約10〜20年という長期間で
ゆっくりと分解していくような樹脂が本発明にかかる樹
脂組成物に含まれていてもよい。前記樹脂として、例え
ば、分解速度を緩和したポリ乳酸やポリブチレンサクシ
ネート等が挙げられる。
【0026】本発明にかかる樹脂組成物は、さらに無機
フィラーが添加されていてもよい。無機フィラーとして
は、公知のものであってよく、例えば、タルク、アルミ
ナ、シリカ、マグネシア、マイカまたはカオリン等が挙
げられる。中でもタルクが、上記核剤と併用することに
より、互いにその効果を打ち消すことなく、結晶化を促
進させる効果があることから、より好ましく使用され
る。また、無機フィラーは、結晶構造を取り得るポリエ
ステル100重量部に対して、約1〜50重量部添加さ
れていることが好ましい。上記範囲であると、得られる
樹脂組成物が脆弱化を避けることができる。
【0027】ポリエステルの加水分解の抑制は、成形品
の長期信頼性の点で重要である。従って、本発明にかか
る樹脂組成物は、さらに加水分解抑制剤が添加されてい
ることが好ましい。かかる加水分解抑制剤としては、生
分解性樹脂の加水分解を抑制することができれば、特に
限定されないが、例えば、生分解性樹脂中の活性水素と
反応性を有する化合物が挙げられる。前記化合物を加え
ることで、生分解性樹脂中の活性水素量が低減し、活性
水素が触媒的に生分解性樹脂を構成する高分子鎖を加水
分解することを防ぐことができる。ここで、活性水素と
は、酸素、窒素等と水素との結合(N−H結合やO−H
結合)における水素のことであり、かかる水素は炭素と
水素の結合(C−H結合)における水素に比べて反応性
が高い。より具体的には、生分解性樹脂中の例えばカル
ボキシル基:−COOH、水酸基:−OH、アミノ基:
−NH、またはアミド結合:−NHCO−等における
水素が挙げられる。
【0028】前記加水分解抑制剤としては、例えば、カ
ルボジイミド化合物、イソシアネート化合物、オキサゾ
リン系化合物などが適用可能である。特にカルボジイミ
ド化合物が生分解性高分子化合物と溶融混練でき、少量
の添加で生分解性樹脂の加水分解をより抑制できるため
に好ましい。
【0029】前記カルボジイミド化合物は分子中に一個
以上のカルボジイミド基を有する化合物であり、ポリカ
ルボジイミド化合物をも含む。このカルボジイミド化合
物に含まれるモノカルボジイミド化合物としては、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジ
イミド、ジメチルカルボジイミド、ジイソブチルカルボ
ジイミド、ジオクチルカルボジイミド、ジフェニルカル
ボジイミドまたはナフチルカルボジイミドなどを例示す
ることができ、これらの中でも、特に工業的に入手が容
易であるジシクロヘキシルカルボジイミドやジイソプロ
ピルカルボジイミドが好ましい。
【0030】上記イソシアネート化合物としては、例え
ば2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレ
ンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネー
ト、p−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネート、2,2’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビ
フェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−
4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、3,3’−
ジクロロ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、
1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラ
ヒドロナフタレンジイソシアネート、テトラメチレンジ
イソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、ドデカメチレンジイソシアネート、トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネート、1,3−シクロヘキシ
レンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシレンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメ
チルキシリレンジイソシアネート、水素添加キシリレン
ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネートまたは3,3’−ジメチル−4,
4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等が挙
げられる。
【0031】上記オキサゾリン系化合物としては、例え
ば、2,2’−o−フェニレンビス(2−オキサゾリ
ン)、2,2’−m−フェニレンビス(2−オキサゾリ
ン)、2,2’−p−フェニレンビス(2−オキサゾリ
ン)、2,2’−p−フェニレンビス(4−メチル−2
−オキサゾリン)、2,2’−m−フェニレンビス(4
−メチル−2−オキサゾリン)、2,2’−p−フェニ
レンビス(4,4’−ジメチル−2−オキサゾリン)、
2,2’−m−フェニレンビス(4,4’−ジメチル−
2−オキサゾリン)、2,2’−エチレンビス(2−オ
キサゾリン)、2,2’−テトラメチレンビス(2−オ
キサゾリン)、2,2’−ヘキサメチレンビス(2−オ
キサゾリン)、2,2’−オクタメチレンビス(2−オ
キサゾリン)、2,2’−エチレンビス(4−メチル−
2−オキサゾリン)または2,2’−ジフェニレンビス
(2−オキサゾリン)等が挙げられる。
【0032】上述のような加水分解抑制剤は、公知の方
法に従って容易に製造することができ、また市販品を適
宜使用することができる。
【0033】本発明で用いる加水分解抑制剤の種類また
は添加量により、本発明にかかる樹脂組成物の生分解速
度を調整することができるので、目的とする製品に応
じ、配合する加水分解抑制剤の種類および配合量を決定
すればよい。具体的には、加水分解抑制剤の添加量は、
樹脂組成物の全重量に対して、約5重量%以下、好まし
くは約1重量%程度である。また、前記加水分解抑制剤
は、上記化合物を単独で使用してもよいし、二種以上を
併用してもかまわない。
【0034】本発明にかかる樹脂組成物には、結晶性を
著しく妨げない限りにおいて、所望により、例えば酸化
防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、顔料、着色剤、帯電
防止剤、離型剤、香料、滑剤、難燃剤、充填剤または抗
菌抗カビ剤など、従来公知の各種添加剤が配合されてい
てもよい。
【0035】本発明の樹脂組成物は、上記した環状化合
物又はその混合物と結晶構造をとりうるポリエステル
と、さらに所望によりその他の成分を混合することによ
り製造される。本発明にかかる樹脂組成物を原料となる
各成分から製造するより詳しい方法としては、原料であ
る生分解性樹脂、所望により無機フィラーや加水分解抑
制剤などを混合し、押出機を用いて溶融混練するという
方法が挙げられる。このほか、上記製造方法としては、
いわゆる溶液法を用いることもできる。ここでいう溶液
法とは、各成分を分散溶解できる任意の溶媒を用いて、
原料となる各成分及び溶媒を良く撹拌し、スラリーを作
り、溶媒を乾燥除去する方法である。しかし、本発明の
樹脂組成物を製造する方法としては、これら制限される
ものではなく、これら以外の従来知られている方法を用
いることができる。
【0036】本発明では、生分解性ポリエステルの中
に、一般式(I)で示される環状化合物であって、−C
O−と−NH−とを分子内に有する環状化合物、または
(イ)−CO−を分子内に有し、NHを分子内に有しな
い環状化合物と(ロ)−CO−を分子内に有せず、NH
を分子内に有する環状化合物との混合物が、均一に微分
散されていることが重要である。これには、従来公知の
方法を用いればよい。例えば、顔料を樹脂に分散させ着
色する方法が参考となる。例えば、3本ロールを用いる
ことがあげられる。あるいは、時間がかかるが、工程は
単純な加熱混練を何回も繰返すこともあげられる。
【0037】本発明の成形用樹脂組成物は、成形品に広
く使用することができる。結晶性が高いため、剛性に優
れており、さらに上記のように場合によっては透明性も
高いので、そのような要求の高い製品に好適に使用され
る。例えば、テレビ、携帯型音楽再生機、ラジオ、ステ
レオ、CDプレーヤー、ビデオまたはパソコン等の筐体
として使用できる。中でも、大量に排出されるテレビお
よびパソコンの筐体として使用することが好ましく、使
用後には生分解処理に付して廃棄すればよく、廃棄に余
分なエネルギーが消費されないという利点を有する。
【0038】
【実施例】実施例1 結晶構造を取り得るポリエステルとして、ポリ乳酸であ
るH100J(三井化学製)を用いた。このポリ乳酸
は、分子量20万であった。環状化合物としてはC.
I.Pigment Red 272(チバファインケミ
カル製、CROMOPHTAL DPP Flame Red FP)を用いた。こ
れは表面積が25.6m2/gであるから、粒径がサブμmであ
ると推測される。ポリ乳酸100重量部に対して、この
核剤が0.5重量部になるように混合し、加熱混練した
後、ペレット化し、実施例1の成形用樹脂組成物を得
た。
【0039】特開平10−158369号公報に記載の
方法に準じ、示差走査熱量(DSC)測定によって、こ
の成形用樹脂組成物の結晶性を評価した。試料はいった
ん200℃まで加熱し、50℃/分で0℃まで冷却させ
た後、20℃/分で昇温しながら本測定を行った。すな
わち、100℃付近の結晶化による発熱量と160℃付
近の融解による吸熱量とから、次式で定義する結晶化率
を求めた。
【数1】結晶化率(%)=(1−結晶化の発熱量/融解
の吸熱量)×100
【0040】また、粘弾性を測定した。成形用樹脂組成
物5gを、ホットプレス機にて、180℃で溶融させ、
厚さ1mmの枠状スペーサーを用いプレスの後、自然放
冷し、直径約7cmで厚さ1mmの板を得た。この板か
ら機械加工により試験片を切り出して、粘弾性率を測定
し機械的強度を調べた。測定方法は次の通りである。
【0041】試験片:長さ50mm×幅7mm×厚さ1
mm 測定装置:粘弾性アナライザー RSA−II(レオメ
トリック社製) 測定ジオメトリー:Dual Cantilever
Bending 周波数:6.28(rad/s) 測定開始温度:0(℃) 測定最終温度:160(℃) 昇温速度:5(℃/min) 歪:0.05(%) この測定方法は、引張弾性測定と曲弾性測定とが加味さ
れたものである。80℃付近の粘弾性を見ることで、結
晶化が促進しているかどうかがわかる。
【0042】ふつう結晶性樹脂の場合、核剤の添加など
により結晶化の全体速度を速くできれば、射出成形のと
き成形時間を短縮することができる。これは生産性が向
上することを意味し、生産コストを改善できる。また、
成形時間が同一の場合、結晶化の全体速度が速ければ、
成形品の結晶化度はより高いものにでき、剛性が改善で
きる。今回は、成形性の改善を示す指標として、偏光顕
微鏡による撮影によって、全体の結晶化速度(結晶化時
間)を計測した。薄いガラス(0.1mm程度)に樹脂
組成物を少量乗せ、ホットステージで200℃に加熱
し、さらに薄いガラスでカバーし、サンドイッチ状態に
して観察試料とした。なお、この際、必要に応じ、0.
1mmの金属円環をガラス間のスペーサーに用いた。2
00℃の試料は、90℃/分で降温させて、120℃に
して保持し、クロスニコルで観察した。ポリ乳酸の結晶
は複屈折を有するため、クロスニコルで結晶成長を観察
できる。結晶成長に伴い、観察視野は全体として次第に
明るくなり、ある一定レベルで観察視野の明るさが飽和
する。観察視野を白黒CCDビデオカメラで撮影し、パ
ソコンの画像取り込みボードに取り込み、視野中央の明
るさの平均を求め(以下、単に明るさと呼ぶ)、時間に
対してプロットした。本実施例において、時間ゼロは、
200℃から降温を開始した時間とした。例えば比較例
1の場合、120℃になった時間は53秒となった。結
晶化時間は次のようにして求めた。すなわち、明るさの
立ち上がりを直線で補外し、また飽和した明るさも補外
し、それら交点の時間を読み取った。そして、120℃
になった時間を基準にして、結晶化時間を求めた。
【0043】以上の測定結果を表1に示す。結晶化率と
機械的強度とも、後述する比較例1のポリ乳酸だけのも
のより改善された結果が得られた。測定結果を表1に示
す。
【0044】実施例2 実施例1と同様にして、ポリ乳酸100重量部とC.
I.Pigment Red 254(チバファインケミ
カル製、CROMOPHTAL DPP Red BP)の0.5重量部の樹脂
組成物を作製した。その環状化合物は表面積が28.7m2/g
であり、粒径は電子顕微鏡写真から0.2μm程度であると
観察された。この樹脂組成物を同様にして評価した。結
果を表1に示す。
【0045】実施例3 実施例1と同様にして、ポリ乳酸100重量部、C.
I.Pigment Red 254(チバファインケミ
カル製、IRGAZIN DPP Red BTR)の0.5重量部の樹脂組
成物3Aを作製した。同様に環状化合物が0.1重量部、0.0
1重量部の樹脂組成物3B、3Cを作製した。その環状化合
物は表面積が93.8m2/gであり、粒径は電子顕微鏡写真か
ら50 nm程度であると観察された。この樹脂組成物を同
様にして評価した。結果を表1に示す。実施例2と本実
施例3とを比較すると、それらの主な違いは、本実施例3
の環状化合物は粒径が小さいことである。同一添加量の
場合は環状化合物の粒径が小さい方がよく働くことが示
された。粒径が小さい方が、結晶構造を取り得るポリエ
ステルに対し、環状化合物がより多くの一次結晶核とし
て働くからであると説明できる。添加量が少ない樹脂組
成物の1mm厚の板は赤色に着色はしているものの、透
明性を有していた。用途によっては、このような樹脂組
成物が重宝されることが考えられるこのように、充分量
の微小結晶の核剤が樹脂に均一分散されれば、樹脂の結
晶性が非常に高くなる。そして、結晶化した樹脂の、そ
の結晶は光の波長に比べ小さくなり、透明性を高くでき
る。すなわち、このような樹脂組成物は耐熱性がありか
つ透明性を有する。
【0046】比較例1 ポリ乳酸として前述のH100Jを用い、先の実施例と
同条件の作製過程を経て、すなわち加熱混練しペレット
化し、ポリ乳酸だけの樹脂組成物を得た。これを、上記
と同様に評価し、その結果を表2に示した。
【0047】比較例2 同様に、ポリ乳酸100重量部とステアリン酸カルシウ
ム(関東化学製)0.5重量部の樹脂組成物を作製し
た。この樹脂組成物を同様にして評価した。結果は表2
に合わせて示す。その結果、長鎖カルボン酸の塩はポリ
乳酸に対して核剤の効果があると言われており、確かに
結晶化率は、少しは改善された。
【0048】比較例3 同様に、ポリ乳酸100重量部とビス(p−メチルベン
ジリデン)ソルビトール(新日本理化製ゲルオールM
D)0.5重量部の樹脂組成物を作製した。この樹脂組
成物を上記実施例と同様にして評価した。結果は表2に
合わせて示す。ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビ
トールは先行技術によって核剤として提案されているも
のである。しかし、今回の一連の評価においては、その
効果は非常に小さかった。なお、添加量を2重量部にし
ても、顕著な効果は見られなかった。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明の成形用樹脂組成物は、結晶化度
が高いため、剛性において優れている。また、成形性も
優れている。さらに上記のように場合によっては透明性
にも優れているので、広い範囲に適用可能である。さら
に、廃棄後は、自然環境中で分解されるので、地球環境
保全の上でも好ましい発明である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 101/16 C08L 101/16 (72)発明者 森 浩之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 4F071 AA43 AB26 AC12 AC19 AE05 AE17 AH12 BB05 4J002 CF181 DE077 DE147 DJ017 DJ037 DJ047 DJ057 EE046 ER008 ET006 EU026 EU228 FD017 FD208 4J200 AA04 AA06 BA14 DA28 EA11

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、A、A2、A4およびA5は、同一または異な
    って、−CO−または−NH−を表し、A3およびA
    6は、同一または異なって、水素、ハロゲン、置換され
    ていても良い脂肪族基または置換されていても良い芳香
    族基を表す。]で示される環状化合物であって、−CO
    −と−NH−とを分子内に有する環状化合物、または
    (イ)−CO−を分子内に有し、NHを分子内に有しな
    い環状化合物と(ロ)−CO−を分子内に有せず、NH
    を分子内に有する環状化合物との混合物と、結晶構造を
    取り得るポリエステルとを含有することを特徴とする樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】 Aが−CO−、A2が−NH−、A4
    −CO−、A5が−NH−であることを特徴とする請求
    項1に記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 環状化合物の粒径が10μm以下の範囲で
    あることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 結晶構造を取り得るポリエステルが、生
    分解性ポリエステルであることを特徴とする請求項1に
    記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 生分解性ポリエステルが、ポリ乳酸であ
    ることを特徴とする請求項4に記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 成形用であることを特徴とする請求項1
    に記載の樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 環状化合物が、1,4−ジケト−2,5
    −ジヒドロ−3,6−ジフェニル−ピロロ[3,4−c]
    ピロール、1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−3,6
    −ジ−(p−クロロフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロ
    ール、1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−3,6−ジ
    −(p−メチルフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロー
    ル、1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−3,6−ジ−
    (m−メチルフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロールま
    たは1,4−ジケト−2,5−ジヒドロ−3−(p−メ
    チルフェニル)−6−(m−メチルフェニル)ピロロ
    [3,4−c]ピロールであって、ポリエステルがポリ乳
    酸であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成
    物。
  8. 【請求項8】 環状化合物の配合割合が、結晶構造を取
    り得るポリエステル100重量部に対して、0.001
    〜10重量部であることを特徴とする請求項1に記載の
    樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 さらに無機フィラーが添加されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の成形用樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 無機フィラーが、タルクであることを
    特徴とする請求項9に記載の樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 無機フィラーの配合割合が、成形用樹
    脂組成物100重量部に対して、1〜50重量部である
    ことを特徴とする請求項9に記載の樹脂組成物。
  12. 【請求項12】 さらに加水分解抑制剤が含有されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
  13. 【請求項13】 加水分解抑制剤が、カルボジイミド基
    を有する化合物を含有されていることを特徴とする請求
    項12に記載の樹脂組成物。
  14. 【請求項14】 一般式(I) 【化2】 [式中、A、A2、A4およびA5は、同一または異な
    って、−CO−または−NH−を表し、A3およびA
    6は、同一または異なって、水素、ハロゲン、置換され
    ていても良い脂肪族基または置換されていても良い芳香
    族基を表す。]で示される環状化合物であって、−CO
    −と−NH−とを分子内に有する環状化合物、または
    (イ)−CO−を分子内に有し、NHを分子内に有しな
    い環状化合物と(ロ)−CO−を分子内に有せず、NH
    を分子内に有する環状化合物との混合物と、結晶構造を
    取り得るポリエステルとを混合することを特徴とする樹
    脂組成物の製造方法。
  15. 【請求項15】一般式(I) 【化3】 [式中、A、A2、A4およびA5は、同一または異な
    って、−CO−または−NH−を表し、A3およびA
    6は、同一または異なって、水素、ハロゲン、置換され
    ていても良い脂肪族基または置換されていても良い芳香
    族基を表す。]で示される環状化合物であって、−CO
    −と−NH−とを分子内に有する環状化合物、または
    (イ)−CO−を分子内に有し、NHを分子内に有しな
    い環状化合物と(ロ)−CO−を分子内に有せず、NH
    を分子内に有する環状化合物との混合物と、結晶構造を
    取り得るポリエステルとを含む樹脂組成物を含有するこ
    とを特徴とする成形品。
  16. 【請求項16】 電気または電子機器の筐体であること
    を特徴とする請求項15に記載の成形品。
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