JP2003327007A - ダンパ及びこのダンパを用いたアクセルペダル装置 - Google Patents

ダンパ及びこのダンパを用いたアクセルペダル装置

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JP2003327007A
JP2003327007A JP2002140348A JP2002140348A JP2003327007A JP 2003327007 A JP2003327007 A JP 2003327007A JP 2002140348 A JP2002140348 A JP 2002140348A JP 2002140348 A JP2002140348 A JP 2002140348A JP 2003327007 A JP2003327007 A JP 2003327007A
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cam
rotatable shaft
rotation
accelerator pedal
arm
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Masamitsu Kojima
正光 小島
Yoshiteru Igarashi
美照 五十嵐
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Oiles Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転する部材の回転に対応して徐々に増大す
る抵抗力を得ることができ、しかも、摩擦係数が低い部
材を用いても所望の抵抗力を得ることができる上に、回
転後に回転する部材に初期回転位置への復帰力を与える
ことができると共に、何らかの原因で摩擦抵抗が極めて
大きくなったり、部品の折損等が生じても回転する部材
を初期位置に復帰させることができる、特に自動車のア
クセルペダル装置に好適なダンパ及びこのダンパを用い
た自動車のアクセルペダル装置を提供すること。 【解決手段】 アクセルペダル装置1は、ダンパ2と、
ダンパ2の回転自在軸3に固着されていると共に回転自
在なアクセルペダルアーム4と、アクセルペダルアーム
4を初期回転位置に復帰させる復帰用弾性手段5と、ア
クセルペダルアーム4の回転位置を検出する検出手段6
と、アクセルペダルアーム4の初期回転位置を規定する
ストッパ7とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に自動車のアク
セルペダル装置に好適なダンパ及びこのダンパを用いた
アクセルペダル装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】自動車の低燃費化、二
酸化炭素低減のために自動車エンジンの燃料噴射の木目
細かな制御が必要とされ、これに伴ってアクセルペダル
の踏み込みによるスロットルバルブ開度調整を電子的に
行うことが実用化されている。
【0003】エンジンの燃料噴射を電子制御で行う自動
車では、アクセルペダルアームとスロットルバルブとの
間に配されるアクセルワイヤが通常省かれるが、このア
クセルワイヤレスの自動車では、アクセルワイヤ付きの
自動車と比較して、ペダル踏み込み力に対する反力が異
なる上に、ペダル踏み込み量とペダル踏み込み力との関
係におけるヒステリシス特性が実質的に狭いループ、換
言すればペダル踏み込み量に対するペダル踏み込み力特
性が直線的になるために、アクセルワイヤ付きの自動車
に乗り慣れた一般の運転者がアクセルワイヤレスの自動
車を運転すると、アクセルペダルを踏み込み過ぎて、燃
料を今まで以上に消費してしまったり、一定のペダル踏
み込み量でのアクセルペダルアームの回転位置を維持す
ることが困難となる虞がある。
【0004】そこで、アクセルペダルアームの回転自在
軸に摩擦抵抗を発生する摩擦円板を取付けて摩擦円板の
摩擦抵抗に起因するヒステリシス特性をアクセルペダル
アームの回転に付与するダンパが種々提案されている
が、斯かるダンパでは、摩擦係数の比較的大きな摩擦円
板を用いないと、所望のヒステリシス特性を得ることが
困難であり、加えて、単なる摩擦円板であると、アクセ
ルペダルアームの初期回転位置への復帰力を得ることが
できず、例えばアクセルペダルアームの初期回転位置へ
の復帰力を得るばね(リターンスプリング)の故障など
に対応できない場合が生じ得る。
【0005】以上の問題は、アクセルペダル装置に限っ
て生じるものではなく、回転する部材の一方の方向の回
転にヒステリシス特性をもった抵抗を与えるようにした
ダンパ及び初期位置に復帰しなければならないような回
転する部材にヒステリシス特性をもった抵抗を与えるよ
うにしたダンパ等においても生じ得るのである。
【0006】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、回転する部材の回
転に対応して徐々に増大する抵抗力を得ることができ、
しかも、摩擦係数が低い部材を用いても所望の抵抗力を
得ることができる上に、回転後に回転する部材に初期回
転位置への復帰力を与えることができると共に、何らか
の原因で摩擦抵抗が極めて大きくなったり、部品の折損
等が生じても回転する部材を初期位置に復帰させること
ができる、特に自動車のアクセルペダル装置に好適なダ
ンパ及びこのダンパを用いた自動車のアクセルペダル装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様のダ
ンパは、回転自在軸と、この回転自在軸の一方の方向の
回転で回転されるように回転自在軸に一端部が連結され
ていると共に、径方向に伸びたカムアームと、このカム
アームの他端部に一体的に固着されていると共に傾斜面
を有したカムと、このカムの傾斜面と相補的な形状を有
して当該傾斜面と摩擦接触する傾斜面を有していると共
に、回転自在軸の軸心の伸びる方向と平行な方向に可動
なカム受けと、このカム受けの傾斜面をカムの傾斜面に
弾性的に押圧するべく、カム受けを弾性的に付勢する弾
性手段とを具備しており、ここで、カムの傾斜面は、回
転自在軸の一方の方向の回転に基づくカムアームの回転
でカム受けを弾性手段の弾性力に抗して回転自在軸の軸
心の伸びる方向と平行な方向に移動させるように傾斜し
ている。
【0008】第一の態様のダンパによれば、傾斜面を有
したカムが径方向に伸びたカムアームの他端部に固着さ
れているために、両傾斜面の摩擦係数が低い場合でも、
カムアームの回転に基づくカム受けの傾斜面との摩擦摺
動において当該カムアームの回転に抗する大きな回転抵
抗モーメントをカムアームの腕の長さに基づいて発生で
き、而して、両傾斜面を構成するカム及びカム受けに摩
擦係数が低い部材を用いても所望の抵抗力を得ることが
できる上に、回転自在軸の一方の方向の回転に基づくカ
ムアームの回転でカム受けを弾性手段の弾性力に抗して
回転自在軸の軸心の伸びる方向と平行な方向に移動させ
るようにカムの傾斜面が傾斜しているために、回転自在
軸の回転に連れて増大する弾性力を弾性手段に発生させ
ることができる結果、回転自在軸の一方の方向の回転に
対応して徐々に増大する抵抗力を得ることができると共
に、回転後に回転自在軸に初期回転位置への復帰力を与
えることができる。
【0009】本発明の第二の態様のダンパは、第一の態
様のダンパにおいて、回転自在軸の一方の方向の回転に
基づくカムアームの回転自在軸を中心とする回転による
カムの円弧移動を案内するように、カムに摩擦接触した
案内部を具備している。
【0010】第二の態様のダンパによれば、カムに摩擦
接触した案内部を具備しているために、回転自在軸の一
方の方向の回転に基づくカムアームの回転において、両
傾斜面の摩擦摺動に加えて、カムと案内部との間の摩擦
摺動を得ることができ、而して、両傾斜面を構成するカ
ム及びカム受けに摩擦係数が更に低い部材を用いても所
望の抵抗力を得ることができる。
【0011】本発明の第三の態様のダンパは、第一又は
第二の態様のダンパにおいて、回転自在軸の軸心の伸び
る方向と平行な方向のカム受けの直線移動を案内するよ
うに、カム受けに摩擦接触した案内部を具備している。
【0012】第三の態様のダンパによれば、カム受けに
摩擦接触した案内部を具備しているために、回転自在軸
の一方の方向の回転に基づくカムアームの回転におい
て、両傾斜面の摩擦摺動に加えて、カム受けと案内部と
の間の摩擦摺動を得ることができ、而して、両傾斜面を
構成するカム及びカム受けに摩擦係数が更に低い部材を
用いても所望の抵抗力を得ることができる。
【0013】本発明の第四の態様のダンパは、上記のい
ずれかの態様のダンパにおいて、カム受けを弾性手段の
弾性力に抗して回転自在軸の軸心の伸びる方向と平行な
方向に移動させる回転自在軸の一方の方向の回転をカム
アームに伝達する一方、この一方の方向の回転と逆方向
の回転自在軸の回転をカムアームに対して独立して行う
ことができるようにする回転伝達手段を具備している。
【0014】第四の態様のダンパによれば、一方の方向
の回転と逆方向の回転自在軸の回転が回転伝達手段によ
りカムアームに対して独立して行うことができるように
なっているために、両傾斜面の摩擦抵抗が何らかの原因
で異常に大きくなっても、回転自在軸の初期回転位置へ
の復帰を行うことができ、例えばアクセルペダルアーム
を初期回転位置に復帰させる復帰用弾性手段を具備した
アクセルペダル装置への適用に際しては、回転自在軸及
びアクセルペダルアームが初期回転位置に復帰できなく
なるような事態を避けることができる。
【0015】回転伝達手段は、好ましくは本発明の第五
の態様のダンパのように、回転自在軸に設けられた平坦
面部と、カムアームの一端部に設けられていると共に、
回転自在軸の一方の方向の回転で平坦面部が当接する突
起とを具備している。
【0016】本発明の上記のいずれの態様のダンパにお
いても、弾性手段を例えば一個のコイルばねで実施して
もよいが、本発明の第六の態様のダンパのように、弾性
手段を、同心に配された一対のコイルばねを具備して構
成してもよく、斯かる弾性手段であると、一個のコイル
ばねの折損でも、回転自在軸を初期回転位置に復帰させ
ることができ、フェールセーフなダンパとし得る。
【0017】本発明の第一の態様のアクセルペダル装置
は、上記のいずれかの態様のダンパと、回転自在軸に固
着されていると共に回転自在なアクセルペダルアームと
を具備している。
【0018】第一の態様のアクセルペダル装置によれ
ば、上記のダンパによる効果を得ることができる上に、
しかも、アクセルペダルの踏み込み過ぎをなくすことが
できて燃費の改善を図り得る。
【0019】本発明の第二の態様のアクセルペダル装置
は、第一の態様のアクセルペダル装置において、アクセ
ルペダルアームを初期回転位置に復帰させる復帰用弾性
手段を具備しており、ここで、復帰用弾性手段は少なく
とも一個のコイルばねを具備している。
【0020】第二の態様のアクセルペダル装置によれ
ば、アクセルペダルアームを初期回転位置に復帰させる
復帰用弾性手段を具備しているために、両傾斜面の摩擦
抵抗が何らかの原因で異常に大きくなっても、アクセル
ペダルアーム、延いては回転自在軸を初期回転位置に復
帰させることができ、アクセルペダルアームの回転位置
を検出する検出手段がアクセルペダルアーム自体又は回
転自在軸自体の回転を検出するようになっている場合に
は、極めてフェールセーフなものとなる。
【0021】本発明のアクセルペダル装置は、その第三
の態様のアクセルペダル装置のように、アクセルペダル
アームの回転位置を検出する検出手段を具備していても
よく、斯かる検出手段により検出されたアクセルペダル
アームの回転位置でもって自動車エンジンに対するスロ
ットルバルブの開度を調整するようにするとよい。検出
手段を具備したアクセルペダル装置であると、特に別に
検出器を設置する必要がなく、組立て工数を大幅に削減
できる。検出手段としては、抵抗センサ(所謂ポテンシ
ョメータ)、磁気センサ、光センサ等の種々のセンサを
用いることができる。
【0022】以下、本発明及びその実施の形態を、図面
に示す好ましい例に基づいて説明する。なお、本発明は
これらの例に何等限定されないのである。
【0023】
【発明の実施の形態】図1から図4において、本例のア
クセルペダル装置1は、ダンパ2と、ダンパ2の回転自
在軸3に固着されていると共に回転自在なアクセルペダ
ルアーム4と、アクセルペダルアーム4を初期回転位置
(図2に示す位置)に復帰させる復帰用弾性手段5と、
アクセルペダルアーム4の回転位置を検出する検出手段
6と、アクセルペダルアーム4の初期回転位置を規定す
るストッパ7とを具備している。
【0024】ダンパ2は、基板11と、基板11に固着
されたハウジング12と、ハウジング12にR1及びR
2方向に回転自在に支持された回転自在軸3と、回転自
在軸3の一方の方向の回転であるR1方向の回転で同方
向に回転されるように回転自在軸3に円筒状の一端部1
3が連結されていると共に、腕の長さLをもって径方向
に伸びたカムアーム14と、カムアーム14の他端部1
5に一体的に固着されていると共に傾斜面16を有した
カム17と、カム17の傾斜面16と相補的な形状を有
して当該傾斜面16と摩擦接触する傾斜面18を有して
いると共に、回転自在軸3の軸心の伸びる方向と平行な
方向Aに可動なカム受け19と、カム受け19の傾斜面
18をカム17の傾斜面16に弾性的に押圧するべく、
カム受け19を弾性的に付勢する弾性手段21と、回転
自在軸3のR1方向の回転に基づくカムアーム14の回
転自在軸3を中心とする同方向の回転によるカム17の
円弧移動を案内するように、カム17に摩擦接触した案
内部としての側板部22と、方向Aのカム受け19の直
線移動を案内するように、カム受け19に摩擦接触した
案内部としての中間板部23と、カム受け19を弾性手
段21の弾性力に抗して方向Aに移動させる回転自在軸
3のR1方向の回転をカムアーム14に伝達する一方、
R1方向の回転と逆方向であるR2方向の回転自在軸3
の回転をカムアーム14に対して独立して行うことがで
きるようにする回転伝達手段24とを具備しており、基
板11を介して自動車の車体25にねじ等を介して装着
されている。
【0025】カムアーム14、カム17及びカム受け1
9等が内装されたハウジング12は、ハウジング本体3
1と、ハウジング本体31に固着された蓋体32とを具
備しており、ハウジング本体31は、側板部22、33
及び34、中間板部23、底板部35並びに湾曲状の覆
板部36等を一体的に有しており、側板部22及び33
で回転自在軸3をR1及びR2方向に回転自在に支持し
ており、底板部35で基板11にねじ等により固着され
ている。
【0026】回転自在軸3は、カムアーム14の円筒状
の一端部13を貫通して配されており、カム17は、傾
斜面16と反対側の面に側板部22に摩擦接触する接触
裏面41を有しており、傾斜面16は、回転自在軸3の
R1方向の回転に基づくカムアーム14の回転でカム受
け19を弾性手段21の弾性力に抗してA方向に移動さ
せるように傾斜している。
【0027】カム受け19は、傾斜面18を有すると共
に中間板部23に摩擦接触する接触平面42を有したカ
ム受け本体43と、カム受け本体43に一体的に形成さ
れた円筒部44とを具備している。
【0028】弾性手段21は、一端部が円筒部44に装
着されてカム受け本体43に当接すると共に、他端部が
側板部34に当接するコイルばね51を具備している。
【0029】弾性手段21としては、斯かる一つのコイ
ルばね51を具備して構成する代わりに、コイルばね5
1に加えて、コイルばね51と同様に、一端部が円筒部
44に装着されてカム受け本体43に当接すると共に、
他端部が側板部34に当接して、コイルばね51と同心
に配された小径の他のコイルばねを具備して構成しても
よい。
【0030】回転伝達手段24は、回転自在軸3の外面
55に互いに対向して設けられた一対の平坦面部56及
び57と、カムアーム14の一端部13の内周面58に
設けられていると共に、回転自在軸3のR1方向の回転
で平坦面部56及び57の夫々が当接する一対の突起5
9及び60とを具備しており、カムアーム14は、その
一端部13で回転伝達手段24を介して回転自在軸3に
連結されている。回転自在軸3の外面55とカムアーム
14の一端部13の内周面58とは、適度な摩擦抵抗を
もって互いに接触している。
【0031】回転伝達手段24は、回転自在軸3のR1
方向の回転で平坦面部56及び57の夫々を突起59及
び60に当接させて、この当接で、回転自在軸3のR1
方向の回転をカムアーム14に伝達し、回転自在軸3の
R2方向の回転において、回転自在軸3の外面55とカ
ムアーム14の一端部13の内周面58との間の摩擦抵
抗よりも大きい抵抗であって回転自在軸3をR2方向に
回転させないような抵抗がカムアーム14に生じている
場合には、平坦面部56及び57の夫々の突起59及び
60への当接を解除して、回転自在軸3のR2方向への
回転を可能とし、而して、R2方向の回転自在軸3の回
転をカムアーム14に対して独立して行うことができる
ようにする。
【0032】アクセルペダルアーム4にはアクセルペダ
ル71が固着されており、復帰用弾性手段5は、一端部
がアクセルペダルアーム4に固着されていると共に、他
端部が車体25に固着されたコイルばね72を具備して
おり、コイルばね72は、アクセルペダルアーム4を初
期回転位置(図2に示す位置)に復帰させるように、R
2方向の回転力を弾性的にアクセルペダルアーム4に常
時与えており、検出手段6は、本例では回転自在軸3の
回転角を電気的に検出する磁気センサ又は光センサから
なって、回転自在軸3の回転角を検出してアクセルペダ
ルアーム4の回転位置を検出するようになっており、基
板11に固着されたストッパ7は、アクセルペダルアー
ム4の先端部73が当接することにより、アクセルペダ
ルアーム4のそれ以上のR2方向の回転を禁止して、ア
クセルペダルアーム4の初期回転位置を規定するように
なっている。
【0033】以上のアクセルペダル装置1では、図2に
示す状態で、アクセルペダル71が踏み込まれてアクセ
ルペダルアーム4を介して回転自在軸3がコイルばね7
2の伸び弾性力に抗してR1方向に回転されると、カム
アーム14は、平坦面部56及び57の夫々の突起59
及び60への当接でもって、図5に示すように、同方向
に回転される。この回転において、カム17は、その接
触裏面41で側板部22に対して摺動し、その傾斜面1
6で傾斜面18に対して摺動してR1方向に回転する一
方、カム受け19は、図6に示すように、コイルばね5
1の反発弾性力に抗して接触平面42で中間板部23に
対して摺動してA方向に移動される結果、これらの摺動
による摩擦抵抗力とコイルばね51の反発弾性力とに起
因する抵抗力は、カムアーム14、回転自在軸3及びア
クセルペダルアーム4を介してアクセルペダル71に付
与され、而して、アクセルペダル71の踏み込み過ぎを
回避できて燃費を改善できる。
【0034】また、アクセルペダル装置1では、アクセ
ルペダル71の踏み込みを解除すると、コイルばね51
の弾性力(伸び弾性力)によりカム受け19は前記と逆
に移動されると共に、コイルばね72の弾性力(伸び弾
性力)によりアクセルペダルアーム4はR2方向に回転
され、最後に、カムアーム14、カム17、カム受け1
9、アクセルペダルアーム4及びアクセルペダル71の
夫々は、図1から図4に示すように初期回転位置に復帰
される。そしてアクセルペダル装置1では、任意のペダ
ル踏み込み量でアクセルペダル71の踏み込み力を多少
弱めても、回転自在軸3の外面55とカムアーム14の
一端部13の内周面58との間の摩擦抵抗、接触裏面4
1と側板部22との間の摩擦抵抗、傾斜面16と傾斜面
18との間の摩擦抵抗及び接触平面42と中間板部23
との間の摩擦抵抗等に起因するヒステリシス特性により
アクセルペダルアーム4のその回転位置を維持すること
ができる。
【0035】アクセルペダル装置1のダンパ2によれ
ば、傾斜面16を有したカム17が径方向に伸びたカム
アーム14の他端部15に固着されているために、両傾
斜面16及び18の摩擦係数が低い場合でも、カムアー
ム14のR1方向の回転に基づくカム受け19の傾斜面
18との摩擦摺動において当該カムアーム14のR1方
向の回転に抗する大きな回転抵抗モーメントをカムアー
ム14の腕の長さLに基づいて発生でき、而して、両傾
斜面16及び18を構成するカム17及びカム受け19
に摩擦係数が低い部材を用いても所望の抵抗力を得るこ
とができる上に、回転自在軸3のR1方向の回転に基づ
くカムアーム14の同方向の回転でカム受け19をコイ
ルばね51の弾性力に抗してA方向に移動させるように
カム17の傾斜面16が傾斜しているために、回転自在
軸3のR1方向の回転に連れて増大する弾性力をコイル
ばね51に発生させることができる結果、回転自在軸3
のR1方向の回転に対応して徐々に増大する抵抗力を得
ることができると共に、回転後に回転自在軸3に初期回
転位置への復帰力を与えることができる。
【0036】またアクセルペダル装置1のダンパ2によ
れば、カム17に摩擦接触した側板部22を具備してい
る上に、カム受け19に摩擦接触した中間板部23を具
備しているために、回転自在軸3のR1方向の回転に基
づくカムアーム14の同方向の回転において、両傾斜面
16及び18の摩擦摺動に加えて、カム17と側板部2
2との間の摩擦摺動及びカム受け19と中間板部23と
の間の摩擦摺動を得ることができ、而して、両傾斜面1
6及び18を構成するカム17及びカム受け19に摩擦
係数が更に低い部材を用いても所望の抵抗力を得ること
ができる。
【0037】加えて、アクセルペダル装置1のダンパ2
によれば、R2方向の回転自在軸3の回転が回転伝達手
段24によりカムアーム14に対して独立して行うこと
ができるようになっているために、両傾斜面16及び1
8の摩擦抵抗が何らかの原因で異常に大きくなっても、
回転自在軸3の初期回転位置への復帰を行うことがで
き、アクセルペダルアーム4が初期回転位置に復帰でき
なくなるような事態を避けることができる。
【0038】なお、カム受け19がA方向に対して直交
する方向に変位しないように、カム受け19の円筒部4
4に係合する係合部をハウジング本体31に一体的に設
けるとよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、回転する部材の回転に
対応して徐々に増大する抵抗力を得ることができ、しか
も、摩擦係数が低い部材を用いても所望の抵抗力を得る
ことができる上に、回転後に回転する部材に初期回転位
置への復帰力を与えることができると共に、何らかの原
因で摩擦抵抗が極めて大きくなったり、部品の折損等が
生じても回転する部材を初期位置に復帰させることがで
きる、特に自動車のアクセルペダル装置に好適なダンパ
及びこのダンパを用いた自動車のアクセルペダル装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の好ましい一例の一部切欠
いた平面図である。
【図2】図1に示す例のII−II線矢視断面説明図で
ある。
【図3】図1に示す例のIII−III線矢視断面説明
図である。
【図4】図2に示すIV−IV線矢視断面説明図であ
る。
【図5】図1に示す例の動作説明図である。
【図6】図1に示す例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 アクセルペダル装置 2 ダンパ 3 回転自在軸 14 カムアーム 16 傾斜面 17 カム 18 傾斜面 19 カム受け 21 弾性手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在軸と、この回転自在軸の一方の
    方向の回転で回転されるように回転自在軸に一端部が連
    結されていると共に、径方向に伸びたカムアームと、こ
    のカムアームの他端部に一体的に固着されていると共に
    傾斜面を有したカムと、このカムの傾斜面と相補的な形
    状を有して当該傾斜面と摩擦接触する傾斜面を有してい
    ると共に、回転自在軸の軸心の伸びる方向と平行な方向
    に可動なカム受けと、このカム受けの傾斜面をカムの傾
    斜面に弾性的に押圧するべく、カム受けを弾性的に付勢
    する弾性手段とを具備しており、カムの傾斜面は、回転
    自在軸の一方の方向の回転に基づくカムアームの回転で
    カム受けを弾性手段の弾性力に抗して回転自在軸の軸心
    の伸びる方向と平行な方向に移動させるように傾斜して
    いるダンパ。
  2. 【請求項2】 回転自在軸の一方の方向の回転に基づく
    カムアームの回転自在軸を中心とする回転によるカムの
    円弧移動を案内するように、カムに摩擦接触した案内部
    を具備している請求項1に記載のダンパ。
  3. 【請求項3】 回転自在軸の軸心の伸びる方向と平行な
    方向のカム受けの直線移動を案内するように、カム受け
    に摩擦接触した案内部を具備している請求項1又は2に
    記載のダンパ。
  4. 【請求項4】 カム受けを弾性手段の弾性力に抗して回
    転自在軸の軸心の伸びる方向と平行な方向に移動させる
    回転自在軸の一方の方向の回転をカムアームに伝達する
    一方、この一方の方向の回転と逆方向の回転自在軸の回
    転をカムアームに対して独立して行うことができるよう
    にする回転伝達手段を具備している請求項1から3のい
    ずれか一項に記載のダンパ。
  5. 【請求項5】 回転伝達手段は、回転自在軸に設けられ
    た平坦面部と、カムアームの一端部に設けられていると
    共に、回転自在軸の一方の方向の回転で平坦面部が当接
    する突起とを具備している請求項4に記載のダンパ。
  6. 【請求項6】 弾性手段は、同心に配された一対のコイ
    ルばねを具備している請求項1から5のいずれか一項に
    記載のダンパ。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか一項に記載の
    ダンパと、回転自在軸に固着されていると共に回転自在
    なアクセルペダルアームとを具備しているアクセルペダ
    ル装置。
  8. 【請求項8】 アクセルペダルアームを初期回転位置に
    復帰させる復帰用弾性手段を具備しており、復帰用弾性
    手段は少なくとも一個のコイルばねを具備している請求
    項7に記載のアクセルペダル装置。
  9. 【請求項9】 アクセルペダルアームの回転位置を検出
    する検出手段を具備している請求項7又は8に記載のア
    クセルペダル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014170456A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Fuji Heavy Ind Ltd ペダル装置
JP7430920B2 (ja) 2021-03-17 2024-02-14 株式会社ソミックマネージメントホールディングス ロータリーダンパ及びペダル装置

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