JP2001082184A - アクセル装置 - Google Patents

アクセル装置

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JP2001082184A
JP2001082184A JP26096899A JP26096899A JP2001082184A JP 2001082184 A JP2001082184 A JP 2001082184A JP 26096899 A JP26096899 A JP 26096899A JP 26096899 A JP26096899 A JP 26096899A JP 2001082184 A JP2001082184 A JP 2001082184A
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JP
Japan
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helical slider
shaft
slider
helical
support arm
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JP26096899A
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English (en)
Inventor
Yonosuke Hatsumi
養之助 初見
Masato Kumamoto
正人 隈本
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Mikuni Corp
Original Assignee
Mikuni Corp
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Publication date
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  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ヒステリシスを調節することを可能にして、
開閉の際のヒステリシス要求量を満足することができる
アクセル装置を提供する。 【解決手段】 ブラケット10の第一支持腕14aと第
二支持腕14bとの間に、シャフト24を回転自在に支
持する。第二ヘリカルスライダー60と係合する係合腕
40を備えたレバー36をシャフト24に固定し、第一
ヘリカルスライダー58と第二ヘリカルスライダー60
をシャフト24に対して回転自在に備える。第一ヘリカ
ルスライダー58と第二ヘリカルスライダー60とをE
リング56と摩擦プレート62とで挟む。第一ヘリカル
スライダー58に複数個の第一傾斜面68を形成し、第
二ヘリカルスライダー60に第一傾斜面68と接触する
複数個の第一傾斜面68を形成する。第一ヘリカルスラ
イダー58には第一傾斜面68と第二傾斜面70とを接
触させるよう付勢する摩擦戻しスプリング64を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセルペダルの
踏みこみの際に摩擦力を付与し、アクセルペダル戻しの
際に摩擦力を減少させるアクセル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車等において一定速度の
走行を行う場合、ドライバーはアクセルペダルを一定位
置に保持しなければならず、運転中におけるドライバー
の疲労の原因となっていた。運転中のドライバーの疲労
を解消するものとして、例えば、特開平3−16833
7号等の発明(車両用アクセルペダル)が提案されてい
る。この発明は、アクセルペダルの踏み込みに応じて回
転するメインシャフト(ペダル回転軸)を備え、そのメ
インシャフトはリターンスプリングによって元の位置に
回転角度を戻すよう付勢されている。更に、アクセルペ
ダルの踏み込みの際に、メインシャフトの回転に抵抗す
る摩擦を発生させるための摩擦発生装置が、係脱手段を
介してメインシャフトに連結されている。
【0003】この摩擦発生装置は、アクセルペダルの踏
み込みの際にアクセルペダルに大きな摩擦力を与え、一
方、アクセルペダルが戻る際に、アクセルペダルに働く
反力(リターン力)を低減するようにしている。この結
果、運転中のアクセルペダルを踏み込んだ状態において
は、摩擦発生装置の働きによって、ドライバーはアクセ
ルペダルをある程度の範囲に保持すれば、一定速度の走
行を行うことができ、ドライバーの疲労を軽減すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用アクセル
ペダル機構では、図7や図8に示すように、アクセルペ
ダルの踏力(荷重)とアクセルペダルの変位量との関係
におけるヒステリシスは、全閉(アクセル踏み始め)か
ら全開まで一定である。ここで、図7に示すように、全
開側の要求量にヒステリシス(ヒステリシス大)を合わ
せると、全閉点でアクセルレスポンス(フィーリング)
不良になったり、戻り不良が発生するおそれがあった。
この反対に、図8に示すように、全閉側の要求量(ヒス
テリシス小)にヒステリシスを合わせると、車両の振動
に対してドライバーやペダルが共振し、運転性が悪くな
って、安定した走行が不可能になるという欠点があっ
た。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、ヒステリシスを調節することを可能にして、開閉の
際のヒステリシス要求量を満足することができるアクセ
ル装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のアクセル装置は、アクセルペダルと、そのア
クセルペダルの踏み込みに応じて回転するシャフトと、
アクセルペダルを踏み込み前の位置に戻す方向に付勢す
るためのリターンスプリングと、車両等に固定されるブ
ラケットと、そのブラケットに形成されるものであって
前記シャフトを回転自在に支持するための第一支持腕並
びに第二支持腕と、第一係合部を供えたものであって前
記シャフトに固定されるレバーと、前記第一支持腕と前
記第二支持腕との間に配置されるものであって前記シャ
フトが内部を貫通しそのシャフトに対して回転自在な第
一ヘリカルスライダーと、その第一ヘリカルスライダー
の前記第二支持腕側に対向する面の同一半径上に形成さ
れる複数個の第一傾斜面と、前記第一ヘリカルスライダ
ーと前記第二支持腕との間に配置されるものであって前
記シャフトが内部を貫通しそのシャフトに対して回転自
在な第二ヘリカルスライダーと、前記レバーの第一係合
部と係合するために前記第二ヘリカルスライダーに設け
られる第二係合部と、前記第二ヘリカルスライダーの前
記第一ヘリカルスライダーに対向する面の同一半径上に
形成される複数個の第二傾斜面と、前記第一支持腕と前
記第二支持腕との間に配置されるものであって第一ヘリ
カルスライダーを前記第二ヘリカルスライダー側に向け
て押圧して第一傾斜面と第二傾斜面とを接触させると共
に前記第一ヘリカルスライダーを所定の回転方向に付勢
させる摩擦戻しスプリングと、前記第一ヘリカルスライ
ダーよりも前記第一支持腕側において前記シャフトに固
定される第一摩擦部材と、前記第二ヘリカルスライダー
と前記第二支持腕との間に備えられる第二摩擦部材とを
有し、前記アクセルペダルの回転によって前記シャフト
と前記レバーを回転させ、そのレバーの回転によりその
レバーの第一係合部と前記第二ヘリカルスライダーの第
二係合部をと係合させて第二ヘリカルスライダーを回転
させ、その第二ヘリカルスライダーの回転力を互いに接
触する第一傾斜面と第二傾斜面とを介して前記第一ヘリ
カルスライダーのスラスト方向の力に変え、前記第一摩
擦部材と前記第二摩擦部材とによって前記スラスト方向
の力を受けるようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明を図面に基づいて説明
する。図1は本発明のアクセル装置の一実施形態を示す
平面図、図2は図1のA−A線断面図である。本発明の
アクセル装置は車体(図示せず)等に固定されるブラケ
ット10(図3)を有する。そのブラケット10は、床
部12と、床部12から上方に立ち上がる一対の第一支
持腕14a並びに第二支持腕14bと、床部12から上
方に立ち上がる上方突出部16と、床部12から斜め上
方に立ち上がる螺子用腕部18とから成る。床部12の
上面にはゴムストッパ20が取り付けられ、螺子用腕部
18には調整スクリュー22が螺合されている。一対の
第一支持腕14aと第二支持腕14bとは間隔を開けて
設けられており、それらの第一支持腕14aと第二支持
腕14bにはシャフト24を支持するための支持穴26
が形成されており、その一対の第一支持腕14aと第二
支持腕14bにはシャフト24が回転自在に支持されて
いる。一方の第一支持腕14aより外側に突出した位置
のシャフト24にはペダルロッド28を介してアクセル
ペダル30が連結されており、アクセルペダル30の踏
み込みに応じてシャフト24が回転する。
【0008】図1及び図2に示すように、一方の第一支
持腕14aの外側に突出したシャフト24の周囲にリタ
ーンスプリング32を巻き掛け、そのリターンスプリン
グ32の一端をペダルロッド28に取り付け、他端を第
一支持腕14aの外側に固定したピン34に取り付け
る。このリターンスプリング32は、アクセルペダル3
0の踏み込み力が無くなった場合に、アクセルペダル3
0を元の位置に戻す働きをするものである。
【0009】一対の第一支持腕14aと第二支持腕14
bとの間でしかも一方の第一支持腕14aに近い位置に
おけるシャフト24に、図4に示すレバー36が固定さ
れる。そのレバー36は、板状部38とその板状部38
から直角方向に伸びる第一係合部としての係合腕40と
から成る。板状部38の長手方向の一端付近にピン固定
用穴42を形成し、板状部38の長手方向の他端付近に
シャフト固定用小判穴44を形成する。そのシャフト固
定用小判穴44にシャフト24を挿通し、その位置でシ
ャフト24とレバー36とを固定する。これによって、
シャフト24が回転した時にレバー36がシャフト24
を中心に揺動するよう設定する。レバー36がシャフト
24を中心に揺動した場合に、板状部38の先端がブラ
ケット10に備えられたゴムストッパ20と接触するよ
う、ゴムストッパ20の位置とレバー36の位置とを設
定する。
【0010】図1及び図2に示すように、ブラケット1
0の上方突出部16に、回転自在な検知用アーム46を
備えたアクセルポジションセンサ48を固定する。前記
レバー36の板状部38のピン固定用穴42にピン50
を挿入して、そのピン50でレバー36の板状部38と
アクセルポジションセンサ48の検知用アーム46とを
連結する。これによって、アクセルペダル30の踏み込
みによってシャフト24が回転し、そのシャフト24の
回転に伴ってレバー36がシャフト24を中心に揺動
し、そのレバー36の揺動に伴ってアクセルポジション
センサ48の検知用アーム46が回転し、アクセルペダ
ル30の踏み込み量をアクセルポジションセンサ48で
検知する。
【0011】一対の第一支持腕14aと第二支持腕14
bとの間において、一方の第一支持腕14a側から他方
の第二支持腕14b側に向けて、スペーサ52,レバー
36(板状部38),スプリングガイド54,第一摩擦
部材としてのEリング56,第一ヘリカルスライダー5
8,第二ヘリカルスライダー60,第二摩擦部材として
の摩擦プレート62が備えられ、それら全ての部材の中
央にシャフト24を挿通させる。シャフト24と固定状
態にあるのは、レバー36(板状部38)とスプリング
ガイド54とEリング56であり、第一ヘリカルスライ
ダー58と第二ヘリカルスライダー60はシャフト24
に対してラジアル方向にもスラスト方向にも移動可能に
設定されている。
【0012】スプリングガイド54と第一ヘリカルスラ
イダー58との周囲に摩擦戻しスプリング64を巻き掛
け、その摩擦戻しスプリング64の一端をブラケット1
0に取り付け、他端を第一ヘリカルスライダー58に固
定したピン66に取り付ける。この摩擦戻しスプリング
64は、図2で第一ヘリカルスライダー58に時計方向
の回転力が加えられてその後にその回転力が除去された
場合に、第一ヘリカルスライダー58を反時計方向に回
転させて元の位置に戻す働きをするものである。更に、
摩擦戻しスプリング64は、第一ヘリカルスライダー5
8を第二ヘリカルスライダー60側に向けて押圧する働
きもする。
【0013】第一ヘリカルスライダー58の第二ヘリカ
ルスライダー60に対向する側面に、シャフト24の軸
を中心とする同一半径上に2以上の複数の第一傾斜面6
8が形成される。第二ヘリカルスライダー60の第一ヘ
リカルスライダー58に対向する側面に、前記第一傾斜
面68にそれぞれ対向する位置に2以上の複数の第二傾
斜面70が形成される。これらの第一傾斜面68及び第
二傾斜面70は、互いに接触可能となるようにシャフト
24の軸方向に対して同じ角度で斜めに傾斜している。
第一ヘリカルスライダー58は摩擦戻しスプリング64
によって第二ヘリカルスライダー60側に向けて押圧さ
れることによって、第一ヘリカルスライダー58の各第
一傾斜面68と第二ヘリカルスライダー60の各第二傾
斜面70とは互いに接触する。また、第一ヘリカルスラ
イダー58の各第一傾斜面68と第二ヘリカルスライダ
ー60の各第二傾斜面70とは、互いに接触し、しかも
摩擦戻しスプリング64によって押圧されているので、
どちらか一方のヘリカルスライダーに回転力が加えられ
ると他方のヘリカルスライダーも共に回転する。
【0014】第一ヘリカルスライダー58は摩擦戻しス
プリング64によって第二ヘリカルスライダー60側に
向けて押圧されているので、摩擦プレート62は第二ヘ
リカルスライダー60と第二支持腕14bとの間に挟ま
れて、両側から押圧力が加えらた状態となっている。第
二支持腕14bにおいて摩擦プレート62に接触する面
には、Dカット(図示せず)等を設けて摩擦プレート6
2がラジアル方向に回転するのを防止するようにしても
良い。
【0015】図1及び図2に示すように、第一ヘリカル
スライダー58の外周面には突起部72が一体に形成さ
れ、第二ヘリカルスライダー60の外周面には第二係合
部としての突起部74が形成されている。アクセルペダ
ル32に踏み込み力が働いていない状態においては、前
記摩擦戻しスプリング64の回転付勢力によって、図2
において第一ヘリカルスライダー58及び第二ヘリカル
スライダー60にはシャフト24を中心にして反時計方
向の回転力が加えらる。その第一ヘリカルスライダー5
8では、第一ヘリカルスライダー58の突起部72がブ
ラケット10の螺子用腕部18に螺合した調整スクリュ
ー22の先端に接触することによって、反時計方向の回
転が阻止される。この調整スクリュー22の突出位置を
調節することによって、アクセルペダル30の踏み込み
の遊びを設定することができる。摩擦戻しスプリング6
4の回転付勢力によって、第二ヘリカルスライダー60
にも図2において反時計方向の回転力が加えられる。そ
の第二ヘリカルスライダー60では、第二ヘリカルスラ
イダー60の突起部74がレバー36の係合腕40の先
端に接触すると、反時計方向の回転が阻止される。
【0016】次に、アクセルペダル30を踏み込むと、
図2においてアクセルペダル30とレバー36はシャフ
ト24を中心にして時計方向に回転し、それぞれ実線位
置から一点鎖線位置に移動する。レバー36の図2にお
ける時計方向の回転によって、レバー36の係合腕40
は第二ヘリカルスライダー60の突起部74と接触しな
がら時計方向に回転移動し、その結果、第二ヘリカルス
ライダー60はシャフト24を中心にして時計方向に回
転させられる。第二ヘリカルスライダー60と第一ヘリ
カルスライダー58とは互いに同一方向に回転するの
で、第二ヘリカルスライダー60の時計方向の回転に伴
って第一ヘリカルスライダー58は時計方向に回転させ
られる。
【0017】ここで、第一ヘリカルスライダー58に発
生するラジアル方向の力について図5に基づいて説明す
る。レバー36の回転力に基づいて第二ヘリカルスライ
ダー60が第一ヘリカルスライダー58をシャフト24
の軸方向に対して直角方向に押す力をFとし、その力F
に基づいて第二ヘリカルスライダー60のスラスト方向
にかかる分力をF1とする。また、第一ヘリカルスライ
ダー58の第一傾斜面68と第二ヘリカルスライダー6
0の第二傾斜面70との接合面がシャフト24の軸方向
に対して直角面とのなすヘリカル角をθとする。第一ヘ
リカルスライダー58の第一傾斜面68と第二ヘリカル
スライダー60の第二傾斜面70とに発生する摩擦力を
μとする。以上のことから、図5に示すように、第一ヘ
リカルスライダー58にかかるスラスト方向の力をF1
とすると、F1=μFtanθとなる。発生した力F1
は、摩擦板プレート62とEリング56とに均等に分け
られ、摩擦抵抗を発生させる。
【0018】図6に本発明のヒステリシスを示す。この
図6で従来のヒステリシスを一点鎖線で示す。本発明で
はアクセルペダル30を踏みこんだ場合に、摩擦抵抗が
発生し、従来の一点鎖線の直線に摩擦力μFtanθを加
えた直線(実線)となる。即ち、往路のヒステリシスは
大となる。アクセルペダル30を戻す復路の場合には、
ヒステリシスは、従来の一点鎖線の直線に対して摩擦力
μFtanθを差し引いた直線(実線)となる。この図6
のヒステリシスから分かるように、本発明のヒステリシ
スは、ペダルストロークが閉じる場合には小さく、ペダ
ルストロークが開く場合には大きくなる。また、ペダル
ストロークが全開の場合のヒステリシスの大きさを変え
たい場合には、θの角度を変えることによって変更する
ことができる。なお、図6において、ストロークが0か
らHまでの距離は、アクセルペダル30の遊びのストロ
ークを示している。
【0019】次に、踏み込んだ状態からアクセルペダル
30を離した時には、リターンスプリング32によって
アクセルペダル30は図2で反時計方向に回転させら
れ、一点鎖線の位置から実線の位置に戻される。それに
伴ってシャフト24もレバー36は図2で反時計方向に
回転させられ、レバー36は一点鎖線の位置から実線の
位置に戻される。摩擦戻しスプリング64は、図2にお
いて第一ヘリカルスライダー58と第二ヘリカルスライ
ダー60とを常に反時計方向に回転する方向に付勢して
いるので、レバー36の係合腕40による第二ヘリカル
スライダー60への回転力が無くなることに伴って、第
一ヘリカルスライダー58と第二ヘリカルスライダー6
0とが図2において反時計方向に回転する。第一ヘリカ
ルスライダー58は、その突起部72が調整スクリュー
22に接触して回転が停止する。第二ヘリカルスライダ
ー60は、その突起腕74がレバー36の係合腕40に
接触するかあるいは接触する少し前で回転が停止する。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明に係わるアクセル
装置によれば、アクセルペダルからの踏み力を傾斜面を
経由して伝達させるようにしたもので、ペダルストロー
クが閉じる場合には小さく、ペダルストロークが開く場
合には大きいヒステリシスを得ることができる。この結
果、ヒステリシス特性の自由度を大きくすることがで
き、アクセルペダル踏力のフィーリングを向上させるこ
とができる。また、傾斜角を変えることによりヒステリ
シスを自由に設定することが可能となる。ペダルストロ
ークが閉じる場合には小さく、ペダルストロークが開の
場合には大きいヒステリシスを得ることができるので、
従来の欠点である振動等による異常音の発生を無くすこ
とができる。また本発明では、摩擦抵抗力を摩擦部材で
受けることができるので、シャフトを固定することがな
くなり、従来のようなシャフトを固定するためのベアリ
ングなどが不要となり、コストを低減することができ
る。更に、第二ヘリカルスライダーの停止位置を調整ス
クリューにより調整することができるので、従来のワイ
ヤー方式と同様にアクセルペダルの踏み込み初期に遊び
を設定することができ、アクセルフィーリングを得るこ
とができる。第一ヘリカルスライダーと第二ヘリカルス
ライダーとがロックすることがあっても、戻しスプリン
グのばね力でアクセルペダルを戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアクセル装置の一実施形態を示す
平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明に係るアクセル装置に用いるブラケット
の斜視図である。
【図4】本発明に係るアクセル装置に用いるレバーの斜
視図である。
【図5】本発明に用いる第一ヘリカルスライダーと第二
ヘリカルスライダーの接触箇所の要部拡大図である。
【図6】本発明のヒストリシス特性を示す特性図であ
る。
【図7】従来のヒストリシス特性を示す特性図である。
【図8】従来のヒストリシス特性を示す特性図である。
【符号の説明】
10 ブラケット 14a 第一支持腕 14b 第二支持腕 22 調節スクリュー 24 シャフト 30 アクセルペダル 32 リターンスプリング 36 レバー 40 係合腕 56 Eリング 58 第一ヘリカルスライダー 60 第二ヘリカルスライダー 62 摩擦プレート 64 摩擦戻しスプリング 68 第一傾斜面 70 第二傾斜面 72 突起部 74 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D037 EA01 EA04 EA05 EB01 EB02 EB04 EB05 EB16 EB19 EB25 3G065 CA21 GA46 JA04 JA09 JA11 JA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルと、そのアクセルペダル
    の踏み込みに応じて回転するシャフトと、アクセルペダ
    ルを踏み込み前の位置に戻す方向に付勢するためのリタ
    ーンスプリングと、車両等に固定されるブラケットと、
    そのブラケットに形成されるものであって前記シャフト
    を回転自在に支持するための第一支持腕並びに第二支持
    腕と、第一係合部を供えたものであって前記シャフトに
    固定されるレバーと、前記第一支持腕と前記第二支持腕
    との間に配置されるものであって前記シャフトが内部を
    貫通しそのシャフトに対して回転自在な第一ヘリカルス
    ライダーと、その第一ヘリカルスライダーの前記第二支
    持腕側に対向する面の同一半径上に形成される複数個の
    第一傾斜面と、前記第一ヘリカルスライダーと前記第二
    支持腕との間に配置されるものであって前記シャフトが
    内部を貫通しそのシャフトに対して回転自在な第二ヘリ
    カルスライダーと、前記レバーの第一係合部と係合する
    ために前記第二ヘリカルスライダーに設けられる第二係
    合部と、前記第二ヘリカルスライダーの前記第一ヘリカ
    ルスライダーに対向する面の同一半径上に形成される複
    数個の第二傾斜面と、前記第一支持腕と前記第二支持腕
    との間に配置されるものであって第一ヘリカルスライダ
    ーを前記第二ヘリカルスライダー側に向けて押圧して第
    一傾斜面と第二傾斜面とを接触させると共に前記第一ヘ
    リカルスライダーを所定の回転方向に付勢させる摩擦戻
    しスプリングと、前記第一ヘリカルスライダーよりも前
    記第一支持腕側において前記シャフトに固定される第一
    摩擦部材と、前記第二ヘリカルスライダーと前記第二支
    持腕との間に備えられる第二摩擦部材とを有し、前記ア
    クセルペダルの回転によって前記シャフトと前記レバー
    を回転させ、そのレバーの回転によりそのレバーの第一
    係合部と前記第二ヘリカルスライダーの第二係合部をと
    係合させて第二ヘリカルスライダーを回転させ、その第
    二ヘリカルスライダーの回転力を互いに接触する第一傾
    斜面と第二傾斜面とを介して前記第一ヘリカルスライダ
    ーのスラスト方向の力に変え、前記第一摩擦部材と前記
    第二摩擦部材とによって前記スラスト方向の力を受ける
    ようにしたことを特徴とするアクセル装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラケットに調整スクリューを取り
    付け、その調整スクリューによって前記摩擦戻しスプリ
    ングによる前記第一ヘリカルスライダーの戻り位置を調
    整できるようにしたことを特徴とする請求項1記載のア
    クセル装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットに回転自在な検知用アー
    ムを備えたアクセルポジションセンサを固定し、前記レ
    バーと前記検知用アームとを連結部材で取り付ことを特
    徴とする請求項1乃至2記載のアクセル装置。
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