JP2009173227A - アクセル装置およびアクセルペダルの操作感調整方法 - Google Patents

アクセル装置およびアクセルペダルの操作感調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009173227A
JP2009173227A JP2008015970A JP2008015970A JP2009173227A JP 2009173227 A JP2009173227 A JP 2009173227A JP 2008015970 A JP2008015970 A JP 2008015970A JP 2008015970 A JP2008015970 A JP 2008015970A JP 2009173227 A JP2009173227 A JP 2009173227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side member
accelerator pedal
peripheral surface
accelerator
cylindrical portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008015970A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5088558B2 (ja
Inventor
Haruhiko Suzuki
治彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008015970A priority Critical patent/JP5088558B2/ja
Publication of JP2009173227A publication Critical patent/JP2009173227A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5088558B2 publication Critical patent/JP5088558B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Abstract

【課題】装置の体格を変えることなく、アクセルペダルの操作感を調整することのできるアクセル装置を提供する。
【解決手段】アクセルペダル側部材20は、運転者の踏力が伝達され、回転する。支持体側部材40は、アクセルペダル側部材20を回転可能に支持する。スプリング60は、踏力の作用する方向と反回転方向にアクセルペダル側部材20を戻す復元力をもつ。アクセルペダル側部材20に作用する踏力およびスプリング60の復元力に応じてアクセルペダル側部材20と支持体側部材40との間の接合面に摩擦力を発生する摩擦力発生手段50は、アクセルペダル側部材20と支持体側部材40とが接触する支持体側部材40の接合面(56,57)の傾斜角θを変えることで、アクセルペダルの操作感を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用のアクセル装置およびアクセルペダルの操作感調整方法に関し、詳しくは、アクセルペダルの回転量と踏力との間にヒステリシス特性を有するアクセル装置およびアクセルペダルの操作感調整方法に関する。
従来、車両に搭載されるアクセル装置は、運転者がアクセルペダルを踏み込む力(以下、「踏力」という。)とスプリングの復元力によりアクセルペダルを回転させ、この回転量をセンサで検出し、内燃機関の制御装置(ECU)にアクセル信号を送っている。このようなアクセルバイワイヤ式のアクセル装置では、踏力およびスプリングの復元力により摩擦力を発生させ、アクセルペダルの回転量と踏力との間に所定のヒステリシス特性を得られるようにしている。アクセル装置は、このヒステリシス特性を得ることにより、踏力が多少変動してもアクセル操作量を所望の位置に保持する等、車両に適する操作感を備えている。
特許文献1によると、アクセルペダルの回動する中心となる円筒部の外周面と、この円筒部の外周面を覆う軸受部の内周面との間に摩擦力を発生させ、円筒部と軸受部との接合面の径の大きさを変えて摩擦力の大きさを調節し、所定のヒステリシス特性を得るアクセル装置が知られている。
しかし、このアクセル装置によると、摩擦力の大きさを調節するため、円筒部と軸受部との接合面の径を変えるので、アクセル装置を構成する他の部品へ影響が及ぶこととなる。また、大きい摩擦力を得るために円筒部と軸受部との接合面の径を大きくすると、アクセル装置の体格が大きくなる。さらに、円筒部および軸受部の軸の大きさの調整によるヒステリシス特性の精密な調整は困難なものとなる。
特表平10−510499公報
本発明の目的は、アクセル装置の体格を変えることなく、アクセルペダルの操作感を調整することの可能なアクセル装置およびアクセルペダルの操作感調整方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、アクセルペダルの操作感を精密に調整することの可能なアクセル装置およびアクセルペダルの操作感調整方法を提供することにある。
請求項1または請求項8に記載の発明によると、アクセル装置およびアクセルペダルの操作感調整方法は、運転者の踏力が伝達される正逆回転可能なアクセルペダル側部材と、前記アクセルペダル側部材を正回転および逆回転可能に支持する支持体側部材と、支持体側部材に一方の端部が係止され、踏力の作用する方向と反回転方向にアクセルペダル側部材を戻す復元力をもつスプリングと、アクセルペダル側部材に作用する踏力およびスプリングの復元力に応じてアクセルペダル側部材と支持体側部材との間の接合面に摩擦力を発生する摩擦力発生手段とを備える。摩擦力発生手段は、アクセルペダル側部材と支持体側部材とが接触する支持体側部材の接合面の傾斜角θを変えることで、アクセルペダルの操作感を調整する。
接合面の傾斜角θを変えることで、アクセルペダルに作用する踏力およびスプリングの復元力の合力に起因して接合面に垂直に作用する分力の大きさを調整することができる。これにより、アクセルペダル側部材と支持体側部材との間の摩擦力を調整することができる。このため、アクセル装置の体格を変えることなく、所定のヒステリシス特性を得ることでアクセルペダルの操作感を調整することができる。
請求項2または請求項9に記載の発明によると、摩擦力発生手段は、アクセルペダル側部材に形成される円筒部の外周面と、この円筒部の外周面と摺動する運動または転がる運動の相対関係にあって支持体側部材に形成される軸受部の内周面とを備える。円筒部と接触する軸受部の内周面の形状を傾斜角θに合わせて形成し、アクセルペダルの操作感を調整する。
軸受部の内周面の形状を傾斜角θに合わせて形成することで、アクセルペダルに作用する踏力およびスプリングの復元力の合力に起因して接合面に垂直に作用する分力の大きさを調整することができる。これにより、アクセルペダル側部材と支持体側部材との間の摩擦力を調整することができる。このため、アクセル装置の体格を変えることなく、アクセルペダルの操作感を調整することができる。
請求項3または請求項10に記載の発明によると、軸受部の内周面の形状は、円筒部と接触する複数の平面部と複数の平面部を接続する曲面部との組み合わせからなる。
円筒部の外周面と軸受部の内周面の平面部とが接触するので、アクセルペダル側部材に作用する踏力およびスプリングの復元力の合力に起因して接合面に垂直に作用する分力の大きさを精密に調整することができる。これにより、アクセルペダル側部材と支持体側部材との間の摩擦力を精密に調整することができる。このため、精密にヒステリシス特性を調整し、アクセルペダルの操作感を調整することができる。
請求項4または請求項11に記載の発明によると、軸受部の内周面の形状は、円筒部と接触する複数の第一曲面部とこの複数の第一曲面部を接続し、第一曲面部より曲率半径の小さい第二曲面部との組み合わせからなる。
円筒部の外周面と軸受部の内周面の第一曲面部とが接触するので、アクセルペダル側部材に作用する踏力およびスプリングの復元力の合力に起因して接合面に垂直に作用する分力の大きさを精密に調整することができる。これにより、アクセルペダル側部材と支持体側部材との間の摩擦力を精密に調整することができる。このため、精密にヒステリシス特性を調整し、アクセルペダルの操作感を調整することができる。
請求項5または請求項12に記載の発明によると、軸受部の内周面の形状は、複数の接合面ごとに異なる平面形状または曲面形状で形成される。
これにより、アクセルペダル側部材に作用する踏力およびスプリングの復元力の合力に起因して接合面に垂直に作用する分力を接合面ごとに異なる大きさに調整することができる。これにより、アクセルペダル側部材と支持体側部材との間の摩擦力を精密に調整することができる。このため、精密にアクセルペダルの操作感を調整することができる
請求項6または請求項13に記載の発明によると、円筒部は、軸受部の内側に収容される。
これにより、アクセル装置の体格を変えることなくアクセルペダルの操作感を調整することができる。
請求項7または請求項14に記載の発明によると、傾斜角θは、0°<θ<90°の範囲に設定される。
傾斜角θを0°より大きく設定することで、接合面を複数個所に設けることができる。傾斜角θを90°より小さく設定することで、接合面に摩擦力を発生させることができる。このため、摩擦力の調整を有効に行うことができる。これにより、アクセル装置の体格を変えることなく、摩擦力を調整し、アクセルペダルの操作感を調整することができる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるアクセル装置の構成を図1〜図3に基づいて説明する。
アクセル装置1は、車両に搭載され、運転者によるアクセルペダル21の踏み込み量に応じて車両に搭載されるエンジンの運転状態を制御する。本実施例のアクセル装置1は、アクセルバイワイヤ方式を採用しており、アクセルペダル21の回転量をセンサ70で電気信号に変換し、電子制御装置(以下、「ECU」という。)にアクセル信号として伝達する。ECUは、その信号および車両のスピード情報等に基づいてスロットル装置を制御する。
アクセル装置1は、支持体側部材40と、支持体側部材40に支持され、運転者からの踏力を受けて支持体側部材40に対して正回転または逆回転するアクセルペダル側部材20と、アクセルペダル21に踏力の作用する方向と反回転方向へ復元力を印加するスプリング60と、踏力とスプリング60の復元力に応じて摩擦力を発生する摩擦力発生手段50を備える。
支持体側部材40は、樹脂から形成される皿状のベース部材41と、ベース部材41内を覆うカバー51から構成される。ベース部材41は、平板状の側壁42と、側壁42の外縁に沿って連設される周壁43を有する。側壁42と周壁43はアクセルペダル21、及びスプリング60を収容する空洞部44を画定する。側壁42の外側にはボルト孔47を有するブラケット48が一体に形成され、図示しないボルト等により車体に取り付け可能である。周壁43には、切り欠き45が設けられ、アクセルペダル側部材20の回転範囲を画定している。周壁43の反ブラケット48側の内壁には、スプリング60を係止する係止穴部49が形成されている。側壁42の内壁には、アクセルペダル側部材20を正逆回転可能に支持する軸受凸部46がカバー51側へ突出して設けられる。
カバー51は、樹脂から形成され、ボルト52によりベース部材41に取り付けられる。カバー51の内面にはアクセルペダル側部材20の回転角を検出するセンサ70としてのホール素子が設けられている。カバー51には、このホール素子の端子と電気的に接続する電気接触部を一端に有するターミナル72がインサート成形される。カバー51の外壁にはターミナル72と電気接続されるコネクタ71が形成されている。
カバー51の内壁には略筒状に突出する中空の軸受部54が一体で形成されている。軸受部54の内周面の形状については後述する。
アクセルペダル側部材20は、アクセルペダル21、円筒部31、スプリングロータ24等により構成される。
アクセルペダル21は、金属から形成される棒状のペダルロッド22と、樹脂から形成される連結部材23により構成される。
ペダルロッド22は、長手方向一端に運転者の踏力を受ける図示しない操作部を設け、踏力を連結部材23へ伝達する。連結部材23は、一端をベース部材41内に収容され、他端をベース部材41から突出している。連結部材23は、ベース部材41から突出する部分にペダルロッド22を嵌合可能な嵌合孔27を形成する。ペダルロッド22の操作部と反対側の端部は、この嵌合孔27に圧入される。アクセルペダル21は、運転者の踏力を受けて、図1に示すX方向に正回転し、スプリング60の復元力によりY方向に逆回転する。
円筒部31は、ベース部材41内で連結部材23と接続し、連結部材23と一体に形成される。円筒部31は、軸方向両側に開口する中空筒状に形成される。円筒部31のカバー51側には一対の磁石73、74及びヨーク75がインサート成形されている。センサ70は、これら磁石73、74の形成する磁界の向きに基づいてアクセルペダル21の回転角を検出する。
円筒部31のカバー51側は、軸受部54の内周側に収容されている。円筒部31の軸受部54側の外周面32は、軸受部54の内周面55と接触している。一方、円筒部31の側壁42側は、軸受凸部46の外周を覆っている。円筒部31の側壁42側の内周面34は、軸受凸部46の外周面と接触している。これにより、アクセルペダル21は軸Oを中心軸として回転可能である。
スプリングロータ24は、連結部材23と一体で形成され、アクセルペダル21は一体に回転する。
スプリングロータ24は、ロータ本体25の外周縁部から径方向外側へ突出するスプリング受部26を設ける。スプリング受部26は、係止穴部49側へ突出する係止突部27が形成される。
スプリング60は、外側圧縮コイルスプリング61とその内側に設けられる内側圧縮コイルスプリング62とからなる。外側圧縮コイルスプリング61と内側圧縮コイルスプリング62は、それぞれの一端が周壁43の係止穴部49に嵌合して係止され、他端がスプリング受部26の係止突部27に嵌合して係止される。これにより、係止突部27には、踏力の作用する方向と反回転方向にアクセルペダル21を戻す復元力が印加される。
摩擦力発生手段50は、円筒部31の外周面32と、軸受部54の内周面55で構成される。円筒部31の外周面32は、円筒形状に形成される。軸受部54の内周面55は、複数の平面部56,57と、これらの平面部56,57を接続する曲面部58,59の組み合わせにより形成される。
円筒部31は軸受部54の内側に収容され、平面部56,57と円筒部31の外周面32とが接触する。軸受部54の平面部56,57と円筒部31の外周面32は、特許請求の範囲の接合面となる。
アクセルペダル21が運転者の踏力を受けてX方向に正回転すると、スプリングロータ24は、図1の上方向に回転する。スプリング60は圧縮され回転量に応じた復元力をスプリングロータ24に印加する。
平面部56,57は、それぞれ円筒部31の外周面32と摺動する運動または転がる運動の相対関係にあり、踏力とスプリング60の復元力に応じ摩擦力を発生する。平面部56,57は、所定のヒステリシス特性を得られる傾斜角に形成され、摩擦力が調整される。このため、アクセルペダルの操作感を調整することができる。
次に、本発明の第1実施形態によるアクセル装置の操作感調整方法を図4に基づいて説明する。
アクセルペダル21がX方向に正回転するとき、軸受部54の平面部56,57と円筒部31の外周面32との間に発生する摩擦力は、スプリング60の復元力Spに加わるようにアクセルペダル21に作用する。一方、アクセルペダル21がY方向に逆回転するとき、この摩擦力はスプリング60の復元力Spを減じるようにアクセルペダル21に作用する。このため、アクセルペダル21の回転量と踏力Fとの間に所定のヒステリシスHが生じる。
軸受部54の平面部56と円筒部31の外周面32との接合面に作用する摩擦力は、踏力Fとスプリング60の復元力Spと合力に起因して平面部56と外周面32との共通法線の向きに作用する分力をN1、接合面の摩擦係数をμとすると、N1・μとなる。
同じく、軸受部54の平面部57と円筒部31の外周面32との接合面に作用する摩擦力は、踏力Fとスプリング60の復元力Spと合力に起因して平面部57と外周面32との共通法線の向きに作用する分力をN2、接合面の摩擦係数をμとすると、N2・μとなる。
また、ヒステリシスHは、円筒部31半径Rに比例し、円筒部31の中心と操作部28との間の距離に反比例するので、
Figure 2009173227
となる。
アクセルペダル21が操作部28に踏力Fを受けると、スプリング60は踏力Fに応じた大きさの復元力Spをスプリングロータ24の係止突部27に印加する。
踏力Fと復元力Spの合力(Sp+F)が円筒部31を軸受部54の平面部56に押し付ける力は、(Sp+F)/2となる。また、踏力Fと復元力Spの合力(Sp+F)が円筒部31を軸受部54の平面部57に押し付ける力は、(Sp+F)/2となる。
ここで、踏力Fと復元力Spの合力が円筒部31を軸受部54の内周面55に押し付ける力の向きと、円筒部31の外周面55と軸受部54の平面部56との共通法線とのなす角をθとする。
平面部56と外周面32との共通法線の向きに作用する分力N1は、円筒部31を軸受部54の平面部56に押し付ける力が、このなす角θにより変換されたものとなる。したがって、N1=(Sp+F)/2・cosθ となる。
平面部57と外周面32との共通法線の向きに作用する分力N2は、円筒部31を軸受部54の平面部57に押し付ける力が、このなす角θにより変換されたものとなる。したがって、N2=(Sp+F)/2・cosθ となる。
このため、ヒステリシスHは、
Figure 2009173227
となる。
踏力Fとスプリング60の復元力Spとの関係は、回転中心Oと操作部28との距離をL1、回転中心Oと係止突部27との距離をL2とすると、
F=Sp・L1/L2なので、
ヒステリシスHは、
Figure 2009173227
となる。
以上より、アクセル装置1は、接合部の摩擦係数μ、アクセルペダルの長さL1、スプリングロータの長さL2、スプリングの復元力Sp、円筒部の半径R、の他に、軸受部54の平面部56,57の傾斜角θをコントロールファクタとしてヒステリシスHを調節することができる。ここで、傾斜角θ=0のときは、円筒部31と軸受部54との接合面が1つとなり、ヒステリシスの調節は他のコントロールファクタによることとなる。一方、傾斜角θ≧90のときは、接合面に踏力Fと復元力Spの合力(Sp+F)が作用しない。したがって、傾斜角θは、0<θ<90の範囲に設定する。
このように、本実施形態のアクセル装置1は、所定のヒステリシスHを得られる傾斜角θを設定し、この傾斜角θとなる平面部56,57を設ける軸受部54の内周面55を形成する。これにより、アクセル装置の体格を変えることなくアクセルペダルの操作感を精密に調整することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるアクセル装置を図5に基づいて説明する。
図5は、第2実施形態におけるアクセル装置の模式図である。第1実施形態と同一の構成要素については第1実施形態で付した符合と同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、スプリング60が円筒部31と操作部28の間に設置されている。このため、円筒部31と軸受部54は、図中上側で接触する。したがって、軸受部54の平面部56,57は、図中上側に形成する。
第2実施形態においても、平面部56と外周面32との接合面に作用する摩擦力は、平面部56と外周面32との共通法線の向きに作用する分力をN1、接合面の摩擦係数をμとすると、N1・μとなる。また、平面部57と外周面32との接合面に作用する摩擦力は、平面部57と外周面32との共通法線の向きに作用する分力をN2、接合面の摩擦係数をμとすると、N2・μとなる。
したがって、ヒステリシスHは、
Figure 2009173227
となる。
アクセルペダル21が操作部28に踏力Fを受けると、スプリング60は、踏力Fに応じた大きさの復元力Spをアクセルペダル21の操作部28と円筒部31との間に印加する。したがって、踏力Fと復元力Spの合力は、Sp−Fとなる。
踏力Fと復元力Spの合力(Sp−F)が円筒部31を軸受部54の平面部56に押し付ける力は、(Sp−F)/2となる。また、踏力Fと復元力Spの合力(Sp−F)が円筒部31を軸受部54の平面部57に押し付ける力は、(Sp−F)/2となる。
平面部56と外周面32との共通法線の向きに作用する分力N1は、円筒部31を軸受部54の平面部56に押し付ける力が、なす角θにより変換されたものとなる。したがって、N1=(Sp−F)/2・cosθ となる。
平面部57と外周面32との共通法線の向きに作用する分力N2は、円筒部31を軸受部54の平面部57に押し付ける力が、このなす角θにより変換されたものとなる。したがって、N2=(Sp−F)/2・cosθ となる。
このため、ヒステリシスHは、
Figure 2009173227
となる。
踏力Fとスプリング60の復元力との関係は、回転中心Oと操作部28との距離をL1、回転中心Oとスプリング60がアクセルペダル21と接合する位置との距離をL2とすると、
F=Sp・L1/L2なので、
ヒステリシスHは、
Figure 2009173227
となる。
上記の式により、ヒステリシスHは、軸受部54の平面部56,57の傾斜角θをコントロールファクタとして調節をすることができる。なお、傾斜角θは、0<θ<90の範囲に設定する。
このように、第2実施形態のアクセル装置においても、所定のヒステリシスHを得られる傾斜角θを設定し、この傾斜角θとなる平面部を設ける軸受部54の内周面55を形成する。これにより、アクセル装置の体格を変えることなくアクセルペダルの操作感を精密に調整することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるアクセル装置を図5に基づいて説明する。
図6は、第3実施形態におけるアクセル装置の模式図である。第1実施形態と同一の構成要素については第1実施形態で付した符合と同一の符号を付して説明を省略する。
第3実施形態では、軸受部54は、円筒部31と接触する第一曲面部80,81を形成する。第一曲面部80,81は、第二曲面部82,83により接続される。第一曲面部80,81の曲率半径は、第二曲面部82、83の曲率半径より大きい。したがって、円筒部31の外周面32は、第一曲面部80,81と接触する。
第3実施形態のアクセル装置では、所定のヒステリシスHを得られる傾斜角θを設定し、この傾斜角θとなる第一曲面部80,81を設ける軸受部54の内周面55を形成する。さらに、第一曲面部80、81の曲率半径を調節することができる。このため、アクセル装置の体格を変えることなくアクセルペダルの操作感を精密に調整することができる。
(他の実施形態)
上述した複数の実施形態では、軸受部54の内周面55に円筒部31と接触する平面部56,57または曲面部80,81を形成した。これに対し、軸受部の円筒部と接触する面をそれぞれ平面部と曲面部に形成してもよい。
また、上述した複数の実施形態では、軸受部54の内周側に円筒部31を設け、軸受部54に平面部56,57または第一曲面部80,81を形成して摩擦力を発生した。これに対し、軸受部の外周側に円筒部を設け、円筒部の内周面に平面部または第一曲面部を形成し、軸受部の外周面との間に摩擦力を発生させてもよい。
このように、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用が可能である。
本発明の第1実施形態によるアクセル装置の断面図。 本発明の第1実施形態によるアクセル装置の図3 II−II線における要部断面図。 本発明の第1実施形態によるアクセル装置の平面図。 本発明の第1実施形態によるアクセル装置の作用を示す説明図。 本発明の第2実施形態によるアクセル装置の作用を示す説明図。 本発明の第3実施形態によるアクセル装置の作用を示す説明図。
符号の説明
1:アクセル装置、20:アクセルペダル側部材、21:アクセルペダル、22:ペダルロッド、23:連結部材、24:スプリングロータ、25:嵌合孔、31:円筒部、32:外周面、40:支持体側部材、41:ベース部材、42:側壁、43:周壁、44:空洞部、45:切り欠き、46:軸受凸部、47:ボルト孔、48:ブラケット、49:係止穴部、50:摩擦力発生手段、51:カバー、52:ボルト、54:軸受部、55内周面、56,57:平面部(接合面)、58、59:曲面部、60スプリング

Claims (14)

  1. 運転者の踏力が伝達される回転可能なアクセルペダル側部材と、
    前記アクセルペダル側部材を回転可能に支持する支持体側部材と、
    前記支持体側部材に一方の端部が係止され、踏力の作用する方向と反回転方向に前記アクセルペダル側部材を戻す復元力をもつスプリングと、
    前記アクセルペダル側部材に作用する踏力および前記スプリングの復元力に応じて前記アクセルペダル側部材と前記支持体側部材との間の接合面に摩擦力を発生する摩擦力発生手段と、を備え、
    前記摩擦力発生手段は、前記アクセルペダル側部材と前記支持体側部材とが接触する前記支持体部材側の接合面の傾斜角θを変え、アクセルペダル側部材の操作感を調整可能なことを特徴とするアクセル装置。
  2. 前記摩擦力発生手段は、前記アクセルペダル側部材に形成される円筒部の外周面と、
    前記円筒部の外周面と摺動する運動または転がる運動の相対関係にあって前記支持体側部材に形成される軸受部の内周面とを備え、
    前記円筒部の外周面と接触する軸受部の内周面の形状を傾斜角θに合わせて形成することを特徴とする請求項1記載のアクセル装置。
  3. 前記軸受部の内周面の形状は、前記円筒部の外周面と接触する複数の平面部と前記複数の平面部を接続する曲面部との組み合わせからなることを特徴とする請求項2記載のアクセル装置。
  4. 前記軸受部の内周面の形状は、前記円筒部の外周面と接触する複数の第一曲面部と、前記複数の第一曲面部を接続し、前記第一曲面部より曲率半径の小さい第二曲面部との組み合わせからなることを特徴とする請求項2記載のアクセル装置。
  5. 前記軸受部の内周面の形状は、前記円筒部の外周面と接触する複数の接合面ごとに異なる平面形状または曲面形状で形成されることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項記載のアクセル装置。
  6. 前記円筒部は、前記軸受部の内側に収容されることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項記載のアクセル装置。
  7. 前記傾斜角θは、0°<θ<90°の範囲に設定されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載のアクセル装置。
  8. 運転者の踏力が伝達される正逆回転可能なアクセルペダル側部材と、
    前記アクセルペダル側部材を正回転および逆回転可能に支持する支持体側部材と、
    前記支持体側部材に一方の端部が係止され、踏力の作用する方向と反回転方向に前記アクセルペダルを戻す復元力をもつスプリングと、
    前記アクセルペダル側部材に作用する踏力および前記スプリングの復元力に応じて前記アクセルペダル側部材と前記支持体側部材との間の接合面に摩擦力を発生する摩擦力発生手段とを備え、
    前記摩擦力発生手段は、前記アクセルペダル側部材と前記支持体側部材とが接触する前記支持体側部材側の接合面の傾斜角θを変えることで、アクセルペダル側部材の操作感を調整することを特徴とするアクセルペダルの操作感調整方法。
  9. 前記摩擦力発生手段は、前記アクセルペダル側部材に形成される円筒部の外周面と、
    前記円筒部の外周面と摺動する運動または転がる運動の相対関係にあって前記支持体側部材に形成される軸受部の内周面とを備え、
    前記円筒部の外周面と接触する軸受部の内周面の形状を傾斜角θに合わせて形成し、アクセルペダル側部材の操作感を調整することを特徴とする請求項8記載のアクセルペダルの操作感調整方法。
  10. 前記軸受部の内周面の形状は、前記円筒部の外周面と接触する複数の平面部と前記複数の平面部を接続する曲面部との組み合わせからなることを特徴とする請求項9記載のアクセルペダルの操作感調整方法。
  11. 前記軸受部の内周面の形状は、前記円筒部の外周面と接触する複数の第一曲面部と、前記複数の第一曲面部を接続し、前記第一曲面部より曲率半径の小さい第二曲面部との組み合わせからなることを特徴とする請求項9記載のアクセルペダルの操作感調整方法。
  12. 前記軸受部の内周面の形状は、前記円筒部の外周面と接触する複数の接合面ごとに異なる平面形状または曲面形状で形成されることを特徴とする請求項9から11のいずれか一項記載のアクセルペダルの操作感調整方法。
  13. 前記円筒部は、前記軸受部の内側に収容されることを特徴とする請求項9から12のいずれか一項記載のアクセルペダルの操作感調整方法。
  14. 前記傾斜角θは、0°<θ<90°の範囲に設定されることを特徴とする請求項8から13のいずれか一項記載のアクセルペダルの操作感調整方法。
JP2008015970A 2008-01-28 2008-01-28 アクセル装置およびアクセルペダルの操作感を調整する方法。 Expired - Fee Related JP5088558B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008015970A JP5088558B2 (ja) 2008-01-28 2008-01-28 アクセル装置およびアクセルペダルの操作感を調整する方法。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008015970A JP5088558B2 (ja) 2008-01-28 2008-01-28 アクセル装置およびアクセルペダルの操作感を調整する方法。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009173227A true JP2009173227A (ja) 2009-08-06
JP5088558B2 JP5088558B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=41028826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008015970A Expired - Fee Related JP5088558B2 (ja) 2008-01-28 2008-01-28 アクセル装置およびアクセルペダルの操作感を調整する方法。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5088558B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001082184A (ja) * 1999-09-14 2001-03-27 Mikuni Corp アクセル装置
JP2001175345A (ja) * 1999-12-22 2001-06-29 Mitsubishi Motors Corp 自動車のペダル装置及びこれに用いられるダンパ
JP2002029278A (ja) * 2000-07-13 2002-01-29 Aisan Ind Co Ltd アクセル装置
JP2004169656A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Mikuni Corp アクセルペダル装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001082184A (ja) * 1999-09-14 2001-03-27 Mikuni Corp アクセル装置
JP2001175345A (ja) * 1999-12-22 2001-06-29 Mitsubishi Motors Corp 自動車のペダル装置及びこれに用いられるダンパ
JP2002029278A (ja) * 2000-07-13 2002-01-29 Aisan Ind Co Ltd アクセル装置
JP2004169656A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Mikuni Corp アクセルペダル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5088558B2 (ja) 2012-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010127929A (ja) 角度位置センサを提供されるハンドルコントロール
JP4618450B2 (ja) アクセル装置
US20130091977A1 (en) Accelerator pedal apparatus
JP4831499B2 (ja) スプリングダンパ及びこれを用いたアクセル装置
US9172169B2 (en) Terminal arrangement device
JP2008309585A (ja) 荷重センサ付き操作装置
JP4831472B2 (ja) ペダルモジュール
JP2019528533A (ja) 可変力電子式車両クラッチペダル
JP2011068176A (ja) アクセルペダル装置
WO2011154546A1 (en) An axle bearing assembly
JP2010211581A (ja) ペダル装置
JP2012081858A (ja) アクセル装置
JP3436512B2 (ja) アクセル装置
JP2007181325A (ja) 回転電機及びその調整方法
JP5088558B2 (ja) アクセル装置およびアクセルペダルの操作感を調整する方法。
WO2011067864A1 (ja) 枢動アーム型操作装置
JP2004518228A (ja) 自動車のペダルのための戻し装置
JP2005106084A (ja) 回転軸と金属板との結合構造及び結合方法
JP2019105244A (ja) スロットルグリップ装置
US20180001763A1 (en) Reaction Force Output Device
JP2005138729A (ja) ステアリング装置
CN212313287U (zh) 车辆用踏板装置
JP2004155375A (ja) アクセルペダル装置
CN106740099B (zh) 电子油门踏板装置
JP2008195225A (ja) アクセルペダル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120829

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5088558

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees