JP2001175345A - 自動車のペダル装置及びこれに用いられるダンパ - Google Patents

自動車のペダル装置及びこれに用いられるダンパ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペダル踏み込み量に応じて、そのペダル踏み
込み量でのペダルアームの回動位置を一定に維持できる
ペダル踏み込み力の範囲を大きくでき、しかも、ダミー
ケーブルに比較して、コンパクトに設置できる上に、ヒ
ステリシス特性をもった反力調整を極めて簡単に行うこ
とができ、特性変化を少なくし得ると共にペダルアーム
を初期回動位置に確実に復帰できるペダル装置及びこの
ペダル装置に用いて好適なダンパを提供すること。 【解決手段】 自動車のペダル装置1は、支持フレーム
2と、支持フレーム2に軸Aを中心としてR方向に回動
自在に支持されたペダルアーム、本例ではアクセルペダ
ルアーム3と、アクセルペダルアーム3を初期回動位置
に回動付勢するばね手段4と、アクセルペダルアーム3
のR方向の回動に抵抗力を付与するダンパ5とを具備し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のアクセル
ペダルアーム、ブレーキペダルアーム、クラッチペダル
アーム等に適宜の制動を与えるダンパを具備したペダル
装置及びこのペダル装置に用いて好適なダンパに関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】自動車の低燃費化、二
酸化炭素低減のために自動車エンジンの燃料噴射の木目
細かな制御が必要とされ、これに伴ってアクセルペダル
の踏み込みによるスロットルバルブ開度調整を電子的に
行うことが実用化されている。
【0003】エンジンの燃料噴射を電子制御で行う自動
車では、アクセルペダルアームとスロットルバルブとの
間に配されるアクセルワイヤが通常省かれるが、このア
クセルワイヤレスの自動車では、アクセルワイヤ付きの
自動車と比較して、ペダル踏み力に対する反力感が異な
る上に、ペダル踏み込み方向の踏み力とペダル戻し方向
の保持力との関係におけるヒステリシス特性が実質的に
狭いループ、換言すればペダル踏み込み量に対するペダ
ル踏み力特性が直線的になるために、アクセルワイヤ付
きの自動車に乗り慣れた一般の運転者がアクセルワイヤ
レスの自動車を運転すると、不整路面走行時にアクセル
ペダルが動くことによる車両の加減速ショックや高速走
行時等の長時間ペダルを一定に保持しようとした時に、
早期に疲労が生じるなどの問題が発生する。
【0004】ペダル踏み力に対して大きな反力を得て踏
み込み過ぎを防止するために、ペダルアームを初期回動
位置に復帰させるリターンスプリングのばね力を単に大
きくすると、定速走行時にリターンスプリングからの大
きな反力によりペダル踏み足に早期の疲労を生じさせる
虞がある。
【0005】そこで、一端をコイルばねを介して終端さ
せると共に、固定された螺旋管内を挿通させたダミーケ
ーブルの他端にペダルアームを連結して、当該ダミーケ
ーブルにより従来のアクセルワイヤ付きのものと同様な
ペダル踏み込み量とペダル踏み力との関係におけるヒス
テリシス特性を有する反力が得られるようにすることが
提案されているが、このダミーケーブルを用いる解決策
は、ダミーケーブルを設置するための比較的大きなスペ
ースを必要とするために、トラックやRV車のようにス
ペースに十分余裕のある大型車種の自動車にしか採用で
きず、加えて、ダミーケーブルによる反力調整は比較的
困難であって、コスト高となる虞がある上に、ヒステリ
シス特性を得るために、金属製のダミーケーブルを管の
樹脂被覆内面に摺動させて、金属製のダミーケーブルと
管の樹脂被覆内面との間に摺動抵抗を生じさせている
が、この摺動による摩耗で長期の使用において大きな特
性変化が生じる虞がある。
【0006】以上の問題は、アクセルペダルアームに限
って生じるものではなく、例えばブレーキペダルアーム
又はクラッチペダルアームにおいて、上記のようなダミ
ーケーブル等を用いて適宜の復帰回動抵抗を生じさせ、
ヒステリシス特性を得る場合にも生じ得るのである。
【0007】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、ペダル踏み込み量
に応じて、そのペダル踏み込み量でのペダルアームの回
動位置を一定に維持できるペダル踏み込み力の範囲を大
きくでき、しかも、ダミーケーブルに比較して、コンパ
クトに設置できる上に、ヒステリシス特性をもった反力
調整を極めて簡単に行うことができ、特性変化を少なく
し得ると共にペダルアームを初期回動位置に確実に復帰
できるペダル装置及びこのペダル装置に用いて好適なダ
ンパを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様の自
動車のペダル装置は、ペダルアームを初期回動位置に回
動付勢する第一のばね手段と、ペダルアームの回動に抵
抗力を付与するダンパとを具備しており、ダンパは、軸
方向に移動自在であって軸周りの方向では不動に配され
た可動体と、この可動体に対面して軸周りで相対回転自
在に配された回転体と、可動体を回転体に向かって弾性
的に付勢する第二のばね手段と、回転体の相対回転にお
いて前記抵抗力として摩擦抵抗力を生じさせると共に、
第二のばね手段の弾性力に抗して可動体を回転体から軸
方向に離反させて、第二のばね手段のばね力を増大させ
ることにより、前記摩擦抵抗力を増大させる摩擦抵抗力
発生手段と、ペダルアームの初期回動位置からの回動を
回転体の相対回転として伝達する一方、第一のばね手段
によるペダルアームの初期回動位置への回動を、回転体
の相対回転とは独立に可能とするクラッチ機構とを具備
している。
【0009】第一の態様のペダル装置によれば、ペダル
踏み込みによるペダルアームの回動で回転体が相対的に
回転されると、摩擦抵抗力発生手段において増大する摩
擦抵抗力が生じるために、この抵抗力により例えばアク
セルペダルを踏み込み過ぎて、燃料を今まで以上に消費
したりすることをなくし得、しかも、ペダル踏み込み量
に応じてそのペダル踏み込み量でのペダルアームの回動
位置を一定に維持できるペダル踏み込み力の範囲を大き
くできる結果、低速から高速の各速度での定速走行時に
当該速度に応じてペダル踏み込み量を容易に一定に維持
でき、ペダル踏み足に早期の疲労を生じさせる等の不都
合を解消でき、更に、第一のばね手段によるペダルアー
ムの初期回動位置への回動を、回転体の相対回転とは独
立に可能とするクラッチ機構を具備しているために、戻
り抵抗増大による戻り速度が遅くなった場合でも、ペダ
ルアームの初期回動位置への回動ができ、而して、ペダ
ルアームの回動位置を検出して燃料噴射量制御のために
用いられるセンサを正規位置に復帰させることができ
る。
【0010】本発明の第二の態様の自動車のペダル装置
は、第一の態様のペダル装置において、ペダルアームに
一端部が固定された回転自在軸を具備しており、斯かる
ペダル装置において、ペダルアームは、回転自在軸を介
して回転体を相対回転させるようになっており、回転自
在軸の他端部は、回転体に形成された孔に挿着されてお
り、クラッチ機構は、孔において回転体に一体的に形成
された被係合部と、ペダルアームの初期回動位置からの
回動を回転体に伝達する際には被係合部に係合し、第一
のばね手段によるペダルアームの初期回動位置への回動
の際には、被係合部への係合を解除できるように、回転
自在軸の一端部に形成された係合部とを具備している。
【0011】第二の態様の自動車のペダル装置によれ
ば、回転体に一体的に形成された被係合部と、回転自在
軸に形成された係合部とを具備してクラッチ機構が構成
されているために、簡単な構成により確実なクラッチ動
作を行うことができる。
【0012】本発明の第三の態様の自動車のペダル装置
では、第二の態様のペダル装置において、被係合部は、
突起からなり、係合部は、突起に当接するようになって
いる。
【0013】第三の態様のペダル装置における被係合部
は、本発明の第四の態様の自動車のペダル装置のよう
に、突起を少なくとも一個具備していればよい、換言す
れば、被係合部は、一個又は複数個の突起からなってい
てもよい。なお、被係合部の突起と係合部との当接面
は、平坦面であっても、曲面であってもよい。
【0014】本発明の第五の態様の自動車のペダル装置
では、上記の第一から第四のいずれかの態様のペダル装
置において、摩擦抵抗力発生手段は、可動体に対面する
回転体の一方の面に、軸方向であって可動体の一方の面
に向かって突出して一体的に形成された突起と、回転体
に対面する可動体の一方の面に、軸方向であって回転体
の一方の面に向かって突出して一体的に形成された突起
とを具備しており、斯かる両突起同士は、面接触するよ
うになっている。
【0015】第五の態様のペダル装置では、摩擦抵抗力
発生手段を、可動体と回転体との間に配されて、可動体
と回転体との夫々に一体形成された突起でもって構成す
るために、極めてコンパクトなものとすることができ、
小さなスペースを有効に利用して設置でき、しかも、摩
擦抵抗力発生手段の両突起同士を面接触させるために、
その接触面における摩擦係数を適宜設定することにより
概略ペダルアームの回動に付与できる抵抗力を決定し
得、ペダル踏み込み量とペダル踏み力との関係における
ヒステリシス特性をもった反力調整を極めて簡単に行う
ことができる。なお、摩擦抵抗力発生手段の両突起同士
を面接触させる代わりに線接触させてもよい。
【0016】本発明の第六の態様の自動車のペダル装置
では、上記の第一から第五のいずれかの態様のペダル装
置において、摩擦抵抗力発生手段は、可動体に対面する
回転体の一方の面に形成された傾斜面と、回転体に対面
する可動体の一方の面に形成されて前記傾斜面に面接触
する傾斜面とを具備している。
【0017】第六の態様のペダル装置によれば、摩擦抵
抗力発生手段が回転体の一方の面に形成された傾斜面
と、回転体に対面する可動体の一方の面に形成された傾
斜面とにおける摩擦係数を適宜設定することにより概略
ペダルアームの回動に付与できる抵抗力を決定し得、ペ
ダル踏み込み量とペダル踏み力との関係におけるヒステ
リシス特性をもった反力調整を極めて簡単に行うことが
できる。
【0018】本発明の第七の態様の自動車のペダル装置
では、上記の第一から第六のいずれかの態様のペダル装
置において、摩擦抵抗力発生手段は、回転体の他方の面
に面接触する固定面を具備している。
【0019】第七の態様のペダル装置では、回転体の他
方の面と固定面とにおける摩擦係数を適宜設定すること
により概略ペダルアームの回動に付与できる抵抗力を決
定し得るため、第五の態様のペダル装置と同様に、ヒス
テリシス特性をもった反力調整を極めて簡単に行うこと
ができる。
【0020】なお、第七の態様のペダル装置において、
互いに面接触する回転体の他方の面と固定面との夫々
を、第五の態様のペダル装置と同様に、傾斜面で形成し
てもよい。
【0021】本発明の第八の態様の自動車のペダル装置
では、上記のいずれかの態様のペダル装置において、第
二のばね手段は、同心に配された少なくとも二個のコイ
ルばねを具備しており、この少なくとも二個のコイルば
ねは、その弾性係数が相互に異なっているものからな
る。
【0022】第二のばね手段としては、ゴム又は板ばね
を利用したもの等いずれでもよく、好ましくは、少なく
とも一個のコイルばねを具備して構成することにより、
耐久性に優れ且つ構造の簡単なものとし得、また、第八
の態様のペダル装置のように、弾性係数が相互に異なっ
た少なくとも二個のコイルばねで第二のばね手段を構成
すると、一方のコイルばねを微調整用に用いることがで
き、抵抗力の設計、調整を簡単になし得、この観点から
は極めて好ましい。
【0023】本発明の第九の態様の自動車のペダル装置
では、上記のいずれかの態様のペダル装置において、第
二のばね手段による可動体を回転体に向かって弾性的に
付勢する付勢力を調整できるようになっている。
【0024】第九の態様のペダル装置によれば、第二の
ばね手段による付勢力を調整できるために、最適なヒス
テリシス特性をもった反力調整を極めて簡単に行うこと
ができる。
【0025】なお、本発明の装置におけるペダルアーム
としては、好ましくは、上述のアクセルペダルアームで
あるが、これに代えて、ブレーキペダルアーム又はクラ
ッチペダルアーム等のいずれであってもよい。
【0026】本発明のダンパは、上記のいずれかの態様
の装置に用いられて好適なものであって、基本的に、回
転自在軸と、軸方向に移動自在であって軸周りの方向で
は不動に配された可動体と、この可動体に対面して軸周
りで相対回転自在に配された回転体と、可動体を回転体
に向かって弾性的に付勢する第二のばね手段と、回転体
の相対回転において前記抵抗力として摩擦抵抗力を生じ
させると共に、第二のばね手段の弾性力に抗して可動体
を回転体から軸方向に離反させて、第二のばね手段のば
ね力を増大させることにより、前記摩擦抵抗力を増大さ
せる摩擦抵抗力発生手段と、回転自在軸の初期回転位置
からの回転を回転体の相対回転として伝達する一方、回
転自在軸の初期回転位置への回転を、回転体の相対回転
とは独立に可能とするクラッチ機構とを具備している。
【0027】本発明のダンパの他の好ましい態様として
は、上記の各態様のペダル装置におけるダンパの構成を
採用でき、それらを採用することにより同等の効果を生
じさせることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に本発明及びその実施の形態
を、図に示す好ましい例を参照して説明する。なお、本
発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0029】図1から図11において、本例の自動車の
ペダル装置1は、支持フレーム2と、支持フレーム2に
軸Aを中心としてR方向に回動自在に支持されたペダル
アーム、本例ではアクセルペダルアーム3と、アクセル
ペダルアーム3を初期回動位置に回動付勢するばね手段
4と、アクセルペダルアーム3のR方向の回動に抵抗力
を付与するダンパ5と、アクセルペダルアーム3を初期
回動位置でその回動を停止させるストッパ(図示せず)
とを具備している。
【0030】支持フレーム2は、車体11にリベット又
はボルト12等によりその底板部13で固定されてお
り、回転自在軸14をその両側壁部15及び19で回転
自在に支持している。
【0031】アクセルペダルアーム3は、先端にアクセ
ルペダル(図示せず)を有しており、回転自在軸14の
一端部20に固着されており、当該回転自在軸14を介
して支持フレーム2にR方向に回動自在に支持されてい
る。
【0032】ばね手段4は、本例では、コイルばね、特
に好ましくは捩りコイルばね16からなり、一端部17
が支持フレーム2の側壁部15に係合し、他端部18が
アクセルペダルアーム3に係合して、図2においてアク
セルペダルアーム3をR方向において反時計回りの方向
に常時弾性的に付勢している。ばね手段4としては、捩
りコイルばね16に代えて、圧縮ばね、特に圧縮コイル
ばねでもよい。
【0033】ダンパ5は、上記の回転自在軸14と、支
持フレーム2の側壁部15にボルト21等により固定さ
れた有底の円筒体22と、円筒体22内に、当該円筒体
22に対してその軸A方向に移動自在であってその軸A
周りの方向、すなわちR方向では不動に配された円環板
状の可動体23と、一端24が円筒体22の底部25
に、他端26が可動体23に夫々当接して可動体23と
円筒体22の底部25との間に配されたばね手段として
のコイルばね、特に好ましくは圧縮コイルばね27と、
円筒体22内に、可動ばね受けとしての可動体23に対
面して且つ円筒体22に対してその軸A周りでR方向に
回転自在に配された回転体28と、回転体28のR方向
の回転において前記抵抗力として摩擦抵抗力を生じさせ
ると共に、コイルばね27の弾性力に抗して可動体23
を回転体28から軸方向に離反させて円筒体22の底部
25に接近させて、コイルばね27のばね反力を増大さ
せることにより、前記摩擦抵抗力を増大させる摩擦抵抗
力発生手段29と、アクセルペダルアーム3の初期回動
位置からの回動を回転体28の相対回転として伝達する
一方、コイルばね16によるアクセルペダルアーム3の
初期回動位置への回動を、回転体28の相対回転とは独
立に可能とするクラッチ機構30とを具備している。
【0034】本例の有底の円筒体22は、円筒部31
と、円筒部31の一端面に一体的に形成された鍔部32
と、円筒部31の内周面33に形成されたねじ部34に
螺合して、円筒部31の他端部35に固着された固定ば
ね受けとしての蓋部36とを具備している。
【0035】円筒部31は、その内周面33に、ねじ部
34に加えて、軸A方向に伸びて形成された少なくとも
一つ、本例では6個の溝41(2個のみ図示)を具備し
ており、溝41は、R方向において等角度間隔で配され
ている。
【0036】外径が略楕円形の鍔部32は、中央に貫通
孔42を、長軸方向の両端部に貫通孔43及び44を夫
々有しており、貫通孔43及び44を通ったボルト21
等により鍔部32において円筒体22は側壁部15に固
定支持されている。
【0037】円筒体22の底部25となる蓋部36は、
その一端面45に環状の溝46を、その他端面47の中
央に六角状の凹所48を、周面49にねじ部50を夫々
有しており、溝46においてコイルばね27の一端24
が蓋部36に着座しており、凹所48を介して回転ジグ
により蓋部36は、ねじ部50がねじ部34に螺合され
て、円筒部31の他端部35に締め付け、固着されてい
る。
【0038】可動体23は、図5、図6及び図7に特に
詳しく示すように、中央に貫通孔55を有した円環板状
の本体56と、本体56の外周面57に一体的に形成さ
れた少なくとも一個、本例では6個の突起58と、蓋部
36の一端面45に面した面59に環状の溝60とを具
備しており、各突起58は、R方向において等角度間隔
に配されており、各溝41に軸A方向に可動に配され
て、これにより可動体23は、軸A方向に移動自在であ
ってR方向では不動にされており、溝60においてコイ
ルばね27の他端26が本体56に着座している。
【0039】コイルばね27は、円筒部31内に円筒部
31と同心に且つ可動体23を蓋部36から軸A方向に
おいて離反させるように、弾性的に縮められて配されて
いる。
【0040】回転体28は、特に図8、図9及び図10
に詳細に示すように、円筒部65と、円筒部65の外周
面66の一端部側に一体的に形成された環状板部67と
を具備しており、円筒部65の一端側は、貫通孔42に
配されて、当該貫通孔42を規定する鍔部32の内周面
64にR方向に回転自在に支持されており、円筒部65
の他端側は、貫通孔55を通って且つ当該貫通孔55を
規定する本体56の内周面68と軸A方向及びR方向に
相対的に摺動自在に接触して伸びており、円筒部65の
中央孔69に回転自在軸14の他端部70が挿着されて
おり、他端部70の対向円弧外面71は、中央孔69を
規定する円筒部65の対向円弧内面72に所望の摺動抵
抗をもってR方向に回転自在に接している。
【0041】なお、貫通孔55を貫通するように円筒部
65を長く形成すると、回転体28のR方向の回転を本
体56の内周面68により案内できるために好ましい
が、これに代えて、貫通孔55まで伸びることなしに円
筒部65を短く形成し、回転体28の回転を円筒部31
の内周面により案内させるようにしてもよい。
【0042】摩擦抵抗力発生手段29は、可動体23の
本体56の環状の面81に対面する回転体28の環状板
部67の環状の面82の外周側に、軸A方向であって可
動体23の面81に向かって突出し且つ傾斜面83を有
して一体的に形成された少なくとも一個、本例では3個
の突起84と、回転体28の環状板部67の面82に対
面する可動体23の本体56の面81の外周側に、軸A
方向であって回転体28の面82に向かって突出し且つ
傾斜面83に面接触する傾斜面85を有して一体的に形
成された少なくとも一個、本例では3個の突起86と、
回転体28の環状板部67の環状の面87と、当該回転
可能な面87に面接触するように、円筒体22の鍔部3
2に形成された固定面88とを具備している。
【0043】3個の突起84は、面82においてR方向
に等角度間隔に配されて、環状板部67に一体的に形成
されており、同じく突起86は、面81においてR方向
に等角度間隔に配されて、本体56に一体的に形成され
ており、傾斜面83及び85は、互いに面接触するよう
に相補的に且つ好ましくは軸Aに関して約45°の傾き
で傾斜して形成されている。
【0044】面81には、夫々の突起84の軸A方向の
先端が落ち込む凹所91と、凹所91を規定する段部9
2が突起86に連接して形成されており、面82にも、
夫々の突起86の軸A方向の先端が落ち込む凹所93
と、凹所93を規定する段部94とが突起84に連接し
て形成されており、段部92及び段部94により傾斜面
83と傾斜面85との初期面接触位置が規定されてい
る。固定面88は、本例では、鍔部32の径方向内方に
突出する環状部95の環状面で構成されている。
【0045】クラッチ機構30は、中央孔69において
回転体28の円筒部65に一体的に形成された被係合部
としての一対の断面扇形の突起73及び74と、アクセ
ルペダルアーム3の初期回動位置からの回動を回転体2
8に伝達する際には突起73及び74に係合し、コイル
ばね16によるアクセルペダルアーム3の初期回動位置
への回動の際には、突起73及び74への係合を解除で
きるように、回転自在軸14の他端部70に形成された
係合部としての一対の平坦面75及び76とを具備して
いる。
【0046】中央孔69において軸方向に伸びて、且つ
中心に向かって突出した突起73及び74の夫々は、平
坦面77及び78を有しており、他端部70の平坦面7
5及び76の夫々は、突起73及び74の平坦面77及
び78に夫々当接して突起73及び74に係合するよう
になっている。
【0047】クラッチ機構30は、アクセルペダルが踏
み込まれて、アクセルペダルアーム3が初期回動位置か
ら回動される際には、平坦面75及び76を突起73及
び74の平坦面77及び78に夫々当接させて、アクセ
ルペダルアーム3の回動による回転自在軸14の回転を
回転体28に伝達し、回転体28をR方向に回転させ、
アクセルペダルアーム3が回動されている状態で、アク
セルペダルへの踏み力が少なくなり、コイルばね16に
よりアクセルペダルアーム3が初期回動位置に向かって
回動されようとする際に、摩擦抵抗力発生手段29等で
の異常により回転体28が前記とは逆に回転し得ないよ
うな場合には、突起73及び74の平坦面77及び78
への平坦面75及び76の当接を解除して、回転自在軸
14の初期回転位置への回転を可能として、アクセルペ
ダルアーム3を初期回動位置に復帰させるようにする。
【0048】このようにペダル装置1は、ペダルアーム
としてのアクセルペダルアーム3を初期回動位置に回動
付勢する第一のばね手段としてのコイルばね16と、ア
クセルペダルアーム3の回動に抵抗力を付与するダンパ
5とを具備しており、ダンパ5は、軸A方向に移動自在
であって軸A周りの方向では不動に配された可動体23
と、可動体23に対面して軸A周りで相対回転自在に配
された回転体28と、可動体23を回転体28に向かっ
て弾性的に付勢する第二のばね手段としてのコイルばね
27と、回転体28の相対回転において前記抵抗力とし
て摩擦抵抗力を生じさせると共に、コイルばね27の弾
性力に抗して可動体23を回転体28から軸A方向に離
反させて、コイルばね27のばね力を増大させることに
より、前記摩擦抵抗力を増大させる摩擦抵抗力発生手段
29と、アクセルペダルアーム3の初期回動位置からの
回動を回転体28の相対回転として伝達する一方、コイ
ルばね16によるアクセルペダルアーム3の初期回動位
置への回動を、回転体28の相対回転とは独立に可能と
するクラッチ機構30とを具備している。
【0049】ペダル装置1を具備した車両、例えば自動
車では、アクセルペダルの踏み込みで、アクセルペダル
アーム3が、コイルばね16の弾性力に抗して図2にお
いてR方向において時計回りの方向に回動されると、ア
クセルペダルアーム3の回動角を検出するセンサ(検出
器)を含む図示しない電子制御装置によりエンジンに対
する燃料噴射が促進されて加速され、逆に、アクセルペ
ダルの踏み込み解除で、アクセルペダルアーム3が、コ
イルばね16の弾性力により図2におけるR方向におい
て反時計回りの方向に回動されると、図示しない電子制
御装置によりエンジンに対する燃料噴射が減少されて減
速される。
【0050】そして、ペダル踏み込みによるアクセルペ
ダルアーム3の回動で、回転自在軸14を介して回転体
28がR方向に回転されると、突起84もR方向に回転
されて、突起84のR方向の回転により、傾斜面85で
傾斜面83に面接触した突起86を一体的に有した可動
体23は、図12に示すように、軸A方向においてコイ
ルばね27の弾性力に抗して底部25に向かって移動さ
れ、逆に、ペダル踏み込みが解除されると、コイルばね
16の弾性力によりアクセルペダルアーム3は、元の位
置に復帰され、同じく、可動体23は、図1に示すよう
に、元の位置に復帰される。
【0051】斯かるペダル装置1では、ペダル踏み込み
では、コイルばね27の漸次増大する弾性力により互い
に押し付けられた傾斜面83と傾斜面85とにおける摩
擦抵抗並びに面87と固定面88とにおける摩擦抵抗に
より、アクセルペダルアーム3のペダル踏み込みに基づ
く回動に適宜の漸次増大する抵抗力(反力)が付与さ
れ、而して、アクセルペダルを踏み込み過ぎて、燃料を
必要以上に消費するような事態をなくし得、また、ペダ
ル踏み込み解除では、傾斜面83と傾斜面85とにおけ
る摩擦抵抗並びに面87と固定面88とにおける摩擦抵
抗は極めて小さくなり、アクセルペダルアーム3は、コ
イルばね16の弾性力により小さな抵抗力をもって早期
に初期位置に回動復帰されることになる。
【0052】加えて、ペダル装置1では、ペダル踏み込
み後、その位置でペダル踏み込みを維持する場合には、
ペダル踏み込み力を多少減少させても、傾斜面83と傾
斜面85とにおける摩擦抵抗並びに面87と固定面88
とにおける摩擦抵抗に基づくペダル踏み込み量とペダル
踏み力との関係におけるヒステリシス特性により、その
ペダル踏み込み量でのアクセルペダルアーム3の回動位
置を維持できるために、ペダル踏み足に早期の疲労を生
じさせる等の不都合を解消できる。すなわちペダル装置
1では、ペダル踏み込み量に応じてそのペダル踏み込み
量でのアクセルペダルアーム3の回動位置を一定に維持
できるペダル踏み込み力の範囲を大きくできる結果、低
速から高速の各速度での定速走行時に当該速度に応じて
ペダル踏み込み量を容易に一定に維持でき、ペダル踏み
足に早期の疲労を生じさせる等の不都合を解消できる。
【0053】更にペダル装置1によれば、傾斜面83と
傾斜面85とにおける摩擦抵抗並びに面87と固定面8
8とにおける摩擦抵抗により概略アクセルペダルアーム
3の回動に付与できる抵抗力を決定し得るため、ヒステ
リシス特性をもった反力調整を極めて簡単に行うことが
でき、更に、夫々の値を適宜設定することにより、極め
てコンパクトなものとすることができ、小さなスペース
を有効に利用して設置できる。
【0054】またペダル装置1によれば、円筒体22の
底部25は、軸A方向に関して位置決め調整自在に円筒
部31に螺合した蓋部36からなっているために、コイ
ルばね27によって発生される初期弾性力、換言すれば
初期抵抗力を任意に調整、設定でき、最適な初期抵抗力
を得ることができる。
【0055】加えてペダル装置1によれば、コイルばね
27からはアクセルペダルアーム3を初期位置に復帰さ
せる復帰力を殆ど生じさせないため、定速走行時にはア
クセルペダルアーム3に反力を実質的に発生させず、し
たがって、ペダル踏み足に早期の疲労を生じさせないと
いう更なる利点がある。
【0056】その上、ペダル装置1によれば、コイルば
ね27は、相互に相対回転しない可動体23と円筒体2
2の底部25との間に配されているために、回転体28
の回転においても捩られることがなく、而して、コイル
ばね27の捩じれによる作動不良等の不都合が生じるこ
とがない。
【0057】またペダル装置1によれば、クラッチ機構
30を具備しているために、戻り抵抗増大による戻り速
度が遅くなった場合でも、アクセルペダルアーム3の初
期回動位置への回動ができ、而して、アクセルペダルア
ーム3の回動位置を検出して燃料噴射制御のために用い
られるセンサを正規位置に復帰させることができる。
【0058】上記のペダル装置1においては、円筒体2
2の底部25を、円筒部31と別体の蓋部36から構成
し、鍔部32を中央に貫通孔42を有して円筒部31か
ら径方向内側及び外側に一体的に伸びるように形成した
が、図13に示すように、円筒部31と蓋部36とを一
体に形成すると共に、貫通孔43及び44を有した鍔部
32を円筒部31から径方向外側にのみ一体的に伸びる
ように形成する一方、円筒部31とは別体であって、中
央に貫通孔42を有した環状の蓋部材96を円筒部31
の内周面33に、軸A方向に関して位置決め調整自在に
且つ通常は回転しないように螺着して固定し、貫通孔4
2に回転自在軸14を回転自在に貫通させ、回転体28
の環状板部67の環状の面87を、軸A方向に関して位
置決め調整自在な鍔部材96の固定面97に面接触させ
てもよく、また、図14に示すように、円筒部31の外
周面101に形成されたねじ部102に、蓋部36の内
周面103に形成されたねじ部104を螺合して、蓋部
36を軸A方向に関して位置決め調整自在に円筒部31
に固着してもよい。
【0059】更に上記のペダル装置1においては、可動
体23と円筒体22の底部25との間に配されたばね手
段を、一個のコイルばね27で構成したが、これを、図
14に示すように、同心に配された少なくとも二個のコ
イルばね111及び112から構成して、この少なくと
も二個のコイルばね111及び112において、一方の
コイルばね111の弾性係数を比較的大きくして、他方
のコイルばね112の弾性係数を比較的小さくして相互
の弾性係数を異ならせ、小さい弾性係数であるが種々の
異なる弾性係数をもったコイルばね112を多数準備し
ておき、これらから適宜選択して反力調整用に用いるよ
うにしてもよい。この場合、可動体23の本体56の貫
通孔55を省略して、回転体28の円筒部65を、本体
56を貫通しないように軸A方向に関して短く形成して
もよい。
【0060】また上記のペダル装置1においては、側壁
部15の外面にダンパ5を取り付けたが、これに代え
て、図15に示すように、側壁部15及び19の間であ
って、側壁部15の内面121にダンパ5を取り付けて
もよい。図15に示すペダル装置1の場合、図13に示
すダンパ5において、鍔部32に代えて円筒部31の環
状の端面122に軸A方向の突出する複数の突起123
が一体的に形成されていると共に、円筒体22の底部2
5に貫通孔124が形成されたものを用いることができ
る。図15に示すペダル装置1の場合、回転自在軸14
は、ダンパ5を貫通して伸長して、側壁部15及び19
に回転自在に支持されており、円筒体22は、側壁部1
5に嵌装された突起123を介して当該側壁部15に固
着されている。このようにダンパ5を側壁部15及び1
9の間に配することにより、設置空間を極めて小さくで
き、ペダル装置1をコンパクトに設置できる。
【0061】そして、図13、図14及び図15のいず
れのペダル装置1においても、上記のクラッチ機構30
を同様にして具備せしめることにより、摩擦抵抗力発生
手段29等での異常により回転体28の復帰回転が困難
になる場合でも、アクセルペダルアーム3の初期回動位
置への回動ができ、而して、斯かる異常時でも確実にア
クセルペダルアーム3を初期回動位置に復帰できる。
【0062】上記のクラッチ機構30は、被係合部とし
ての一対の突起73及び74と、係合部としての一対の
平坦面75及び76とを具備して構成したが、これに代
えて、例えば、図16に示すように、回転体28の円筒
部65に一体的に形成された被係合部としての4個の突
起151から154と、これらの突起151から154
の夫々に解除自在に当接するように、回転自在軸14の
他端部70に形成された係合部としての4個の平坦面1
55から158とを具備して構成しても、図17に示す
ように、回転体28の円筒部65に一体的に形成された
被係合部としての3個の突起161から163と、これ
らの突起161から163の夫々に解除自在に当接する
ように、係合部としての4個の平坦面164から166
とを具備して構成してもよい。図16に示す場合には、
回転自在軸14の他端部70は、略四角柱状となり、図
17に示す場合には、回転自在軸14の他端部70は、
略三角柱状となる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、ペダル踏み込み量に応
じて、そのペダル踏み込み量を一定に維持できるペダル
踏み込み力の範囲を大きくでき、しかも、ダミーケーブ
ルに比較して、コンパクトに設置できる上に、ヒステリ
シス特性をもった反力調整を極めて簡単に行うことがで
き、特性変化を少なくし得ると共にペダルアームを初期
回動位置に確実に復帰できるペダル装置及びこのペダル
装置に用いて好適なダンパを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一実施の形態の例の正面断面
図である。
【図2】図1に示す例の側面図である。
【図3】図1に示す例のダンパの詳細正面断面図であ
る。
【図4】図3に示すダンパの右側面図である。
【図5】図3に示すダンパの可動体の左側面図である。
【図6】摩擦抵抗力発生手段の突起、凹所及び段部を省
略した図5に示すVI−VI線断面図である。
【図7】(a)は、図3に示すダンパの可動体の右側面
図であり、(b)は、可動体に一体形成された摩擦抵抗
力発生手段の突起、凹所及び段部を展開して示す説明図
である。
【図8】(a)は、図3に示すダンパの回転体の左側面
図であり、(b)は、回転体に一体形成された摩擦抵抗
力発生手段の突起、凹所及び段部を展開して示す説明図
である。
【図9】図3に示すダンパの回転体の右側面図である。
【図10】摩擦抵抗力発生手段の突起、凹所及び段部を
省略した図9に示す回転体のX−X線断面図と回転自在
軸との関係説明図である。
【図11】図1に示す例の回転自在軸の説明図である。
【図12】図1及び図3に示す例のダンパの動作説明図
である。
【図13】本発明の好ましい他の実施の形態のダンパの
例の正面断面図である。
【図14】本発明の好ましい更に他の実施の形態のダン
パの例の正面断面図である。
【図15】本発明の好ましい更に他の実施の形態のダン
パの例の正面断面図である。
【図16】本発明の好ましい更に他の実施の形態のダン
パの例の右側面図である。
【図17】本発明の好ましい更に他の実施の形態のダン
パの例の右側面図である。
【符号の説明】
1 自動車のペダル装置 2 支持フレーム 3 アクセルペダルアーム 4 ばね手段 5 ダンパ 22 円筒体 23 可動体 25 底部 27 コイルばね 28 回転体 29 摩擦抵抗力発生手段 30 クラッチ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 正光 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス工 業株式会社藤沢事業場内 (72)発明者 五十嵐 美照 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス工 業株式会社藤沢事業場内 (72)発明者 熊沢 勝利 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス工 業株式会社藤沢事業場内 Fターム(参考) 3D037 EA01 EA05 EB01 EB04 EB05 EB16 EB19 3G065 CA21 GA46 JA04 JA11 JA13 3J070 AA32 BA05 BA17 BA18 CB01 DA02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダルアームを初期回動位置に回動付勢
    する第一のばね手段と、ペダルアームの回動に抵抗力を
    付与するダンパとを具備しており、ダンパは、軸方向に
    移動自在であって軸周りの方向では不動に配された可動
    体と、この可動体に対面して軸周りで相対回転自在に配
    された回転体と、可動体を回転体に向かって弾性的に付
    勢する第二のばね手段と、回転体の相対回転において前
    記抵抗力として摩擦抵抗力を生じさせると共に、第二の
    ばね手段の弾性力に抗して可動体を回転体から軸方向に
    離反させて、第二のばね手段のばね力を増大させること
    により、前記摩擦抵抗力を増大させる摩擦抵抗力発生手
    段と、ペダルアームの初期回動位置からの回動を回転体
    の相対回転として伝達する一方、第一のばね手段による
    ペダルアームの初期回動位置への回動を、回転体の相対
    回転とは独立に可能とするクラッチ機構とを具備してい
    る自動車のペダル装置。
  2. 【請求項2】 ペダルアームに一端部が固定された回転
    自在軸を具備しており、ペダルアームは、回転自在軸を
    介して回転体を相対回転させるようになっており、回転
    自在軸の他端部は、回転体に形成された孔に挿着されて
    おり、クラッチ機構は、孔において回転体に一体的に形
    成された被係合部と、ペダルアームの初期回動位置から
    の回動を回転体に伝達する際には被係合部に係合し、第
    一のばね手段によるペダルアームの初期回動位置への回
    動の際には、被係合部への係合を解除できるように、回
    転自在軸の他端部に形成された係合部とを具備している
    請求項1に記載の自動車のペダル装置。
  3. 【請求項3】 被係合部は、突起からなり、係合部は、
    突起に当接するようになっている請求項2に記載の自動
    車のペダル装置。
  4. 【請求項4】 被係合部は、突起を少なくとも一個具備
    している請求項3に記載の自動車のペダル装置。
  5. 【請求項5】 摩擦抵抗力発生手段は、可動体に対面す
    る回転体の一方の面に、軸方向であって可動体の一方の
    面に向かって突出して一体的に形成された突起と、回転
    体に対面する可動体の一方の面に、軸方向であって回転
    体の一方の面に向かって突出して一体的に形成された突
    起とを具備しており、摩擦抵抗力発生手段の両突起同士
    は、面接触するようになっている請求項1から4のいず
    れか一項に記載の自動車のペダル装置。
  6. 【請求項6】 摩擦抵抗力発生手段は、可動体に対面す
    る回転体の一方の面に形成された傾斜面と、回転体に対
    面する可動体の一方の面に形成されて前記傾斜面に面接
    触する傾斜面とを具備している請求項1から5のいずれ
    か一項に記載の自動車のペダル装置。
  7. 【請求項7】 摩擦抵抗力発生手段は、回転体の他方の
    面に面接触する固定面を具備している請求項1から6の
    いずれか一項に記載の自動車のペダル装置。
  8. 【請求項8】 第二のばね手段は、同心に配された少な
    くとも二個のコイルばねを具備しており、この少なくと
    も二個のコイルばねは、その弾性係数が相互に異なって
    いるものからなる請求項1から7のいずれか一項に記載
    の自動車のペダル装置。
  9. 【請求項9】 第二のばね手段による可動体を回転体に
    向かって弾性的に付勢する付勢力を調整できるようにな
    っている請求項1から8のいずれか一項に記載の自動車
    のペダル装置。
  10. 【請求項10】 ペダルアームは、アクセルペダルアー
    ムである請求項1から8のいずれか一項に記載の自動車
    のペダル装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれか一項に記
    載の自動車のペダル装置に用いられるダンパ。
  12. 【請求項12】 回転自在軸と、軸方向に移動自在であ
    って軸周りの方向では不動に配された可動体と、この可
    動体に対面して軸周りで相対回転自在に配された回転体
    と、可動体を回転体に向かって弾性的に付勢する第二の
    ばね手段と、回転体の相対回転において前記抵抗力とし
    て摩擦抵抗力を生じさせると共に、第二のばね手段の弾
    性力に抗して可動体を回転体から軸方向に離反させて、
    第二のばね手段のばね力を増大させることにより、前記
    摩擦抵抗力を増大させる摩擦抵抗力発生手段と、回転自
    在軸の初期回転位置からの回転を回転体の相対回転とし
    て伝達する一方、回転自在軸の初期回転位置への回転
    を、回転体の相対回転とは独立に可能とするクラッチ機
    構とを具備しているダンパ。
  13. 【請求項13】 回転自在軸の端部は、回転体に形成さ
    れた孔に挿着されており、クラッチ機構は、孔において
    回転体に一体的に形成された被係合部と、回転自在軸の
    初期回転位置からの回転を回転体に伝達する際には被係
    合部に係合し、回転自在軸の初期回転位置への回転の際
    には、被係合部への係合を解除できるように、回転自在
    軸の端部に形成された係合部とを具備している請求項1
    2に記載のダンパ。
  14. 【請求項14】 被係合部は、突起からなり、係合部
    は、突起に当接するようになっている請求項13に記載
    のダンパ。
  15. 【請求項15】 被係合部は、突起を少なくとも一個具
    備している請求項14に記載のダンパ。
  16. 【請求項16】 摩擦抵抗力発生手段は、可動体に対面
    する回転体の一方の面に、軸方向であって可動体の一方
    の面に向かって突出して一体的に形成された突起と、回
    転体に対面する可動体の一方の面に、軸方向であって回
    転体の一方の面に向かって突出して一体的に形成された
    突起とを具備しており、摩擦抵抗力発生手段の両突起同
    士は、面接触するようになっている請求項12から15
    のいずれか一項に記載のダンパ。
  17. 【請求項17】 摩擦抵抗力発生手段は、可動体に対面
    する回転体の一方の面に形成された傾斜面と、回転体に
    対面する可動体の一方の面に形成されて前記傾斜面に面
    接触する傾斜面とを具備している請求項12から16の
    いずれか一項に記載のダンパ。
  18. 【請求項18】 摩擦抵抗力発生手段は、回転体の他方
    の面に面接触する固定面を具備している請求項12から
    17のいずれか一項に記載のダンパ。
  19. 【請求項19】 第二のばね手段は、同心に配された少
    なくとも二個のコイルばねを具備しており、この少なく
    とも二個のコイルばねは、その弾性係数が相互に異なっ
    ているものからなる請求項12から18のいずれか一項
    に記載のダンパ。
  20. 【請求項20】 第二のばね手段による可動体を回転体
    に向かって弾性的に付勢する付勢力を調整できるように
    なっている請求項12から19のいずれか一項に記載の
    ダンパ。
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JP2009173227A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Denso Corp アクセル装置およびアクセルペダルの操作感調整方法
JP2011162190A (ja) * 2000-04-28 2011-08-25 Oiles Corp 自動車のアクセルペダル装置
KR101284314B1 (ko) * 2011-11-23 2013-07-08 현대자동차주식회사 가속페달의 답력 조절장치

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