JP2003326753A - サーマルプリンタ、用紙搬送速度制御方法、サーマルヘッド通電制御方法 - Google Patents

サーマルプリンタ、用紙搬送速度制御方法、サーマルヘッド通電制御方法

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JP2003326753A JP2002140741A JP2002140741A JP2003326753A JP 2003326753 A JP2003326753 A JP 2003326753A JP 2002140741 A JP2002140741 A JP 2002140741A JP 2002140741 A JP2002140741 A JP 2002140741A JP 2003326753 A JP2003326753 A JP 2003326753A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマルプリンタにおけるDCモータの回転
速度の変動に起因した用紙搬送速度の変動を抑制する用
紙搬送速度制御方法を提供すること。 【解決手段】 フィードローラを駆動するためのDCモ
ータを一定の電圧で作動させると共に、一定のエネルギ
ーでサーマルヘッドを発熱させて用紙を搬送させ、この
搬送される用紙の搬送速度を計測する(ステップS1
1)。続いて、計測された搬送速度から用紙の平均搬送
速度を算出する(ステップS12)。続いて、算出され
た平均搬送速度が目標範囲以内か否かを判定する(ステ
ップS13)。そして、その判定結果に基づき、上述の
平均搬送速度が目標範囲以内になるようにDCモータに
供給すべき電圧を修正する(ステップS14)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドを
用いてプリンタ用紙に画像を形成するサーマルプリンタ
の用紙搬送速度制御方法およびサーマルヘッドの通電制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタは、サーマルヘッドで
色素を加熱し、熱による物性の変化を利用して発色させ
ることにより用紙に画像を形成するプリンタであって、
フルカラー用として、例えば以下の昇華方式、溶融方
式、感熱方式が知られている。 (1)昇華方式プリンタ 昇華方式プリンタは、昇華性染料を塗工したインクリボ
ンと、昇華染料の受像層が表面にコートされた専用の用
紙とを基本メディアとし、サーマルヘッドにより加熱し
てインクリボンの染料を用紙表面の受像層に昇華・拡散
させることにより、用紙に画像を転写するものである。 (2)溶融方式プリンタ 溶融方式プリンタは、顔料をワックスに混ぜて塗工した
インクリボンと、通常の用紙とを基本メディアとし、サ
ーマルヘッドによりインクリボンを加熱して顔料を溶融
することにより、用紙に画像を転写するものである。
【0003】(3)感熱フルカラープリンタ 感熱フルカラープリンタの代表的な方式としてTA方式
がある。このTA方式の感熱フルカラープリンタは、色
毎にマイクロカプセルに閉じ込められて分離された染料
とカプラーとが混合され、これら染料とカプラーとが用
紙表面に一様に塗工された用紙を基本メディアとし、サ
ーマルヘッドにより用紙表面を加熱することにより発色
させるものである。モノクロプリントであっても多色プ
リントであっても、上述の3方式が代表的なプリント方
式となる。
【0004】図1を援用して、昇華方式のサーマルプリ
ンタを概略的に説明する。なお、後述するように、図1
において符号7はDCモータを表すが、ここでは、符号
7はパルスモータを表すものとし、パルスモータ(7)
と表記する。図1において、繰り出しローラ10により
用紙トレー9から用紙1が1枚ずつ繰り出される。繰り
出された用紙1は、インクリボンロール2から巻き出さ
れたインクリボンと重ね合わせられてサーマルヘッド3
とプラテン5との間を通過する。また、繰り出された用
紙1は、ピンチローラ12とフィードローラ11との間
に挟み込まれ、フィードローラ11が回転することによ
り、用紙1が1ラインずつ送られる。フィードローラ1
1は、ギヤ6を介してパルスモータ(7)に連結されて
おり、このパルスモータ(7)がギヤ6を介してフィー
ドローラ11を回転駆動する。パルスモータ(7)の制
御はコントローラ8により行われる。
【0005】このサーマルプリンタによれば、1枚の用
紙1に対し、Y色(イエロー)、M色(マゼンタ)、C
色(シアン)の順で3色が重ねられてプリントされ、フ
ルカラーの画像が形成される。この例では、フィードロ
ーラ11を回転駆動するための動力源としてパルスモー
タ(7)を採用しており、このパルスモータの特性上、
負荷が変化しても回転速度が一定に保たれる。このた
め、3色を重ねてプリントする際に色ズレや濃度ムラな
どが発生しにくいというメリットがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィードロ
ーラ11を駆動するための動力源として、上述のパルス
モータ(7)に代えてDCモータを採用したサーマルプ
リンタがある。DCモータを採用するメリットは次のよ
うである。第1に、制御部も含めてモータ全体として捉
えた場合、DCモータはパルスモータに比べてコストが
格段に安く、装置コストを低減できる。第2に、DCモ
ータはパルスモータに比べて小さく、装置を小型に実現
できる。第3に、DCモータは騒音が小さく、従って静
音性に優れた装置を実現できる。
【0007】しかしながら、DCモータを採用した場
合、第1の問題として、パルスモータに比較して回転速
度が変化しやすいために、色ズレや濃度ムラが発生し易
いという問題がある。DCモータの回転速度が変化する
要因としては、以下に説明するように、大きくはDCモ
ータ自体の基本特性と負荷変動との2つがある。A.D
Cモータの基本特性による回転速度の変化基本的には、
電源電圧が一定であればDCモータの回転速度も一定と
なるが、電源電圧が一定であっても次の場合にはDCモ
ータの回転速度が変化する。 (a)DCモータ自体の温度が上昇した場合 DCモータの起動に伴い、DCモータ自身の温度が上昇
する結果、DCモータの巻線抵抗が増加し、回転速度が
低下する。
【0008】(b)DCモータ内部の潤滑特性が変化し
た場合 DCモータの環境温度が変化すると、DCモータ内部の
軸受けグリースなどの潤滑特性が変化し、始動時に負荷
となって回転速度が必ずしも一定にならない。特に冬季
と夏期では大きな違いが見られ、DCモータの運転履歴
や使用環境によって回転速度が大きく変化する。 (c)DCモータに個体差が存在する場合 DCモータ自体の品質上のバラツキにより個体差が生
じ、固体によって回転速度が異なったものになる。ま
た、DCモータの制御回路を構成する素子特性のバラツ
キによっても回転速度が変化し、結果として個体差が生
じる。
【0009】B.負荷変動による回転速度の変化 負荷の変動によってもDCモータの回転速度が変化す
る。図1において、用紙1とサーマルヘッド3との間の
摩擦力は、フィードローラ11を駆動するDCモータの
負荷となる。即ち、サーマルヘッド3は固定されてお
り、インクリボンはサーマルヘッド3の表面をスライド
するので、サーマルヘッド3の表面とインクリボンとの
間に大きな摩擦力が発生する。この摩擦力がDCモータ
の負荷となる。また、サーマルヘッド3の表面とインク
リボンとの間の摩擦係数は、サーマルヘッド3の発熱状
態に大きく依存し、プリント時の発熱条件以外にも環境
温度や熱履歴の影響を受ける。さらに、プリント時には
印画パターンによってサーマルヘッドの発熱量が絶えず
変化する。このため、熱的な影響を受けることによって
サーマルヘッドとインクリボンとの間の摩擦係数が変化
する結果、DCモータの負荷が変化して回転速度が変動
する。
【0010】上述のように、DCモータをフィードロー
ラ11の動力源として採用した場合、用紙1の搬送速度
が絶えず変動するため、一定の時間間隔で通電パルスを
発生させたのでは、用紙1の搬送量との同期がとれなく
なり、従って3色を重ねてプリントする際に色ズレや濃
度ムラなどが発生することになる。この問題を解決する
ための従来技術として、例えば、特公平7−80320
号公報、実開昭55−78441号公報に開示された技
術が知られている。この従来技術の要点は以下のようで
ある。図8に示すように、DCモータの回転軸100に
スリットが形成された円盤101を取り付け、この円盤
101を挟んでレーザダイオードの発光素子102と、
フォトセンサの受光素子103とを対向配置する。発光
素子102から放出した光は、円盤101のスリットを
通過して受光素子に照射される。
【0011】ここで、DCモータが回転軸100が回転
して円盤101が回転すると、発光素子102から放出
された光の通過と遮断が交互に繰り返し行われる。この
結果、受光素子103には断続的に光が照射され、パル
ス信号が受光素子103から出力される。用紙1の搬送
量(移動量)は、DCモータの回転軸100回転量(即
ち円盤101の回転量)と対応関係にあるから、用紙1
の搬送量は受光素子103から出力されるパルス数をカ
ウントすることにより把握される。そして、サーマルヘ
ッドの通電タイミングを受光素子103から出力される
パルス信号に同期させて用紙を一定量だけ搬送し、用紙
の搬送を一旦停止させた状態でプリントを行う。これに
より、用紙の搬送量が正確に制御され、3色を重ねてプ
リントする際の色ズレや濃度ムラが防止される。しかし
ながら、この従来技術によれば、通電時に用紙の搬送を
一旦停止させるため、高速化が困難である。
【0012】次に、DCモータを用いた場合の第2の問
題として、回転速度が変化することに伴って用紙にプリ
ントされる1ドット当たりの印画領域(インクが転写さ
れる領域)が変動し、これにより濃度ムラが発生すると
いう問題がある。即ち、プリント時間の短い高速プリン
トでは、用紙を停止させず、連続的に用紙を搬送してプ
リントが行われる。このとき、DCモータの回転速度が
変化すると、サーマルヘッドの通電時間tで搬送される
用紙の移動量が変動し、濃度ムラが発生する。
【0013】図9を用いて、濃度ムラの発生メカニズム
をさらに詳細に説明する。同図において、Lは1ドット
の長さを表し、L0〜L2は、通電時間tで用紙が搬送
される距離(即ち用紙の搬送量)を表す。1ドット当た
りの印画領域は、距離L0〜L2で規定される領域に相
当し、1ドット内でインクが実際に転写される領域であ
る。同図(a)は、通電時間tの間に標準の距離L0だ
け用紙が搬送される場合を示し(搬送速度V0=L0/
t)、同図(b)は、通電時間tの間に用紙が距離L1
だけ搬送される場合を示し(搬送速度V1=L1/
t)、同図(c)は、通電時間tの間に用紙が距離L2
だけ搬送される場合を示す(搬送速度V2=L2/
t)。
【0014】距離L0〜L2の間には、「L2<L0<
L1」の大小関係がある。通電時間tが同じであり、且
つ投入エネルギーE(電力と時間との積)が同じであれ
ば、印画領域の濃度は同図(c)に示す場合が最も濃
く、同図(b)に示す場合が最も薄くなる。即ち、各印
画領域の濃度は、通電時間tで用紙が移動した距離が小
さいほど高くなる(第1の関係)。一方、印画されない
領域の長さ(L−L0,L−L1,L−L2)について
検討すると、図4に示す例では、「L−L1<L−L0
<L−L2」の大小関係が成り立つ。
【0015】ここで、1ドットの長さはLであり、この
長さLの1ドットに着目して濃度を評価すると、印画さ
れない領域の面積が最も広い同図(c)に示す場合が最
も薄く、印画されない領域の面積が最も狭い同図(b)
に示す場合が最も濃くなる。即ち、各ドットの濃度の大
小関係は、通電時間tの間に用紙が移動した距離が大き
いほど高くなる(第2の関係)。上述の第1の関係と第
2の関係は、一見して互いに矛盾するような内容である
が、このことは、人間の視覚上、局部的に印画濃度が濃
くても、印画されない領域の面積が大きいと全体的に印
画濃度が薄く感じられることを意味している。
【0016】結局、目的とする標準の印画濃度を与える
搬送速度に対し(図4(a))、用紙の搬送速度が速い
場合には(図4(b))、印画濃度が高くなったように
感じられ、逆に搬送速度が遅い場合には(図4
(c))、印画濃度が低くなったように感じられる。印
画領域の長短(用紙の搬送距離の変動)は、Y,M,C
の3色を重ねても発生するため、色ズレの原因にもな
る。
【0017】次に、DCモータを用いた場合の第3の問
題として、回転速度が変化することに伴って、サーマル
ヘッドの発熱抵抗体の冷却期間が変動し、これにより濃
度ムラが発生するという問題がある。図10に、ライン
毎の用紙1の搬送量と通電パルスとの関係について時間
を横軸にとって示す。通電パルスの発生タイミングは用
紙の搬送量に同期させている。この例では、第1ライン
目から第3ライン目まで順次搬送時間が増えており(搬
送量は一定)、従ってDCモータの回転速度が遅くなっ
ている。
【0018】ここで、通電パルスの幅は一定であるか
ら、第1ライン目から第3ライン目のパルス休止期間
(非通電期間)A,B,Cの間には、「A<B<C」な
る大小関係が成り立つ。このパルス休止期間は、サーマ
ルヘッドの発熱抵抗体の冷却期間となり、この冷却期間
が長いほど発熱抵抗体が冷却され易く、この冷却期間が
短いほど発熱抵抗体が冷却され難くなる。発熱発熱体の
温度は直前のラインにおける冷却期間の影響を受け、こ
の冷却期間の長短に応じて新たなラインでの発熱抵抗体
の温度が変化し、この結果、濃度ムラが発生することに
なる。
【0019】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、第1の目的は、サーマルプリンタにおけるDCモ
ータの回転速度の変動に起因した用紙搬送速度の変動を
抑制することが可能な用紙搬送速度制御方法を提供する
ことにある。また、第2の目的は、サーマルプリンタに
おける各ドットの印画領域の変動を抑制することが可能
なサーマルヘッドの通電制御方法を提供することにあ
る。さらに、第3の目的は、サーマルプリンタにおける
サーマルヘッドの冷却期間の変動を抑制することが可能
なサーマルヘッドの通電制御方法を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は以下の構成を有する。請求項1に記載さ
れた発明は、用紙を搬送するための動力源としてDCモ
ータを内蔵したサーマルプリンタの用紙搬送速度制御方
法において、(a)前記DCモータを一定の電圧で作動
させると共に、一定のエネルギーでサーマルヘッドを発
熱させて前記用紙を搬送させる第1のステップと、
(b)前記第1のステップで搬送される用紙の搬送速度
を計測する第2のステップと、(c)前記第2のステッ
プで計測された搬送速度から前記用紙の平均搬送速度を
算出する第3のステップと、(d)前記第3のステップ
で算出された平均搬送速度が目標範囲以内か否かを判定
する第4のステップと、(e)前記第4のステップでの
判定結果に基づき、前記第3のステップで算出される平
均搬送速度が前記目標範囲以内になるように前記DCモ
ータに供給すべき電圧を修正する第5のステップと、を
含むことを特徴とする。
【0021】請求項2に記載された発明は、用紙を搬送
するための動力源としてDCモータを内蔵したサーマル
プリンタのサーマルヘッド通電制御方法において、
(a)サーマルヘッドとインクリボンとの間の摩擦力を
求める第1のステップと、(b)前記第1のステップで
求めた摩擦力に基づき前記DCモータによる前記用紙の
搬送速度を算出する第2のステップと、(c)前記第2
のステップで算出された搬送速度から階調ごとに標準の
搬送距離に対する通電パルス時間を算出する第3のステ
ップと、(d)前記第3のステップで算出された階調ご
との標準通電パルス時間に通電時間から決まる補正値を
加え、印画諧調に対応する通電電力を算出する第4のス
テップと、を含むことを特徴とする。これにより、通電
電力を最適化する。ここで、第1のステップでは、例え
ば、現時点でのサーマルヘッドの温度と、次ラインでプ
リントに投入する標準エネルギーとから、サーマルヘッ
ドとインクリボンとの間の摩擦係数が算出され、摩擦力
が求まる。標準エネルギーは、例えば全発熱体に投入さ
れるエネルギーであり、階調数で決まる。
【0022】請求項3に記載された発明は、用紙を搬送
するための動力源としてDCモータを内蔵したサーマル
プリンタのサーマルヘッド通電制御方法において、
(a)ライン毎に前記DCモータによる用紙の搬送時間
を算出する第1のステップと、(b)前記第1のステッ
プで算出された搬送時間と標準の搬送時間との差を算出
する第2のステップと、(c)前記第2のステップで算
出された搬送時間の差と諧調値とからサーマルヘッドの
通電パルス時間を補正する第3のステップと、を含むこ
とを特徴とする。請求項4に記載された発明は、用紙を
搬送するための動力源としてDCモータを内蔵したサー
マルプリンタであって、前記請求項1に記載された用紙
搬送速度制御方法を用いて用紙の搬送速度を制御するよ
うに構成されたことを特徴とする。請求項5に記載され
た発明は、用紙を搬送するための動力源としてDCモー
タを内蔵したサーマルプリンタであって、前記請求項2
に記載されたサーマルヘッド通電制御方法を用いてサー
マルヘッドの通電を制御するように構成されたことを特
徴とする。請求項6に記載された発明は、用紙を搬送す
るための動力源としてDCモータを内蔵したサーマルプ
リンタであって、前記請求項3に記載されたサーマルヘ
ッド通電制御方法を用いてサーマルヘッドの通電を制御
するように構成されたことを特徴とする。請求項7に記
載された発明は、用紙を搬送するための動力源としてD
Cモータを内蔵したサーマルプリンタであって、前記請
求項1に記載された用紙搬送速度制御方法を用いて用紙
の搬送速度を制御すると共に、前記請求項2に記載され
たサーマルヘッド通電制御方法を用いてサーマルヘッド
の通電を制御するように構成されたことを特徴とする。
請求項8に記載された発明は、用紙を搬送するための動
力源としてDCモータを内蔵したサーマルプリンタであ
って、前記請求項1に記載された用紙搬送速度制御方法
を用いて用紙の搬送速度を制御すると共に、前記請求項
3に記載されたサーマルヘッド通電制御方法を用いてサ
ーマルヘッドの通電を制御するように構成されたことを
特徴とする。請求項9に記載された発明は、用紙を搬送
するための動力源としてDCモータを内蔵したサーマル
プリンタであって、前記請求項2と前記請求項3とに記
載されたサーマルヘッド通電制御方法を用いてサーマル
ヘッドの通電を制御するように構成されたことを特徴と
する。請求項10に記載された発明は、用紙を搬送する
ための動力源としてDCモータを内蔵したサーマルプリ
ンタであって、前記請求項1に記載された用紙搬送速度
制御方法を用いて用紙の搬送速度を制御すると共に、前
記請求項2と前記請求項3とに記載されたサーマルヘッ
ド通電制御方法を用いてサーマルヘッドの通電を制御す
るように構成されたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明に係る実施の形態を説明する。 (実施の形態1)図1に、この実施の形態1に係る昇華
方式のサーマルプリンタの構成を示す。このサーマルプ
リンタは、昇華式のプリンタであって、フィードローラ
11を駆動するための動力源としてDCモータ7を内蔵
しており、用紙1の搬送速度を一定とするようにDCモ
ータ7を制御する機能を備える。同図に示すように、用
紙トレー9には、複数枚の用紙1が収納されており、繰
り出しローラ10により1枚ずつ用紙トレー9から搬送
経路上に繰り出される。
【0024】用紙1の上面側には、この用紙1の搬送経
路に沿って、巻き出し側のインクリボンロール2(未使
用部分)、サーマルヘッド3、巻き取り側のインクリボ
ン巻芯4(使用済み部分)が順に配置される。また、用
紙1の搬送経路の下流側にはピンチローラ12が配置さ
れている。インクリボンロール2から巻き出されたイン
クリボンは、用紙トレー9から繰り出された1枚の用紙
1と重ね合わせられてサーマルヘッド3とプラテン5と
の間を通過した後、インクリボンコア4に巻き取られ
る。
【0025】用紙1の下面側には、サーマルヘッド3に
対向する位置にプラテン5が配置され、このプラテン5
により用紙1がサーマルヘッド3の発熱抵抗体(図示な
し)に適度に押圧される。また、ピンチローラ12に対
向する位置にはフィードローラ11が配置される。これ
らピンチローラ12とフィードローラ11との間に用紙
1を挟み込んでフィードローラ11が回転することによ
り、用紙1が搬送される。フィードローラ11は、ギヤ
6を介してパルスモータ7に連結されており、このパル
スモータ7がギヤ6を介してフィードローラ11を駆動
する。パルスモータ7の制御はコントローラ8により行
われ、このコントローラ8の制御の下に用紙が1ライン
ずつ搬送される。なお、特に図示しないが、全体の動作
を制御するためのマイクロコンピュータが搭載されてお
り、このマイクロコンピュータによって、以下に説明す
る用紙搬送速度制御に必要とされる一連の処理が実行さ
れる。
【0026】このサーマルプリンタの動作を説明する。
先に一般的なプリント動作を説明し、その後に用紙の搬
送速度を一定に保つための制御(以下、用紙搬送速度制
御と称す)の方法を説明する。 (1)プリント動作 初期状態ではピンチローラ12がフィードローラ11か
ら離間した位置で待機している。動作が開始すると、用
紙トレー9に収納された用紙1が、繰り出しローラ10
により1枚ずつ搬送経路上に繰り出され、図1において
左方から右方に搬送される。繰り出された用紙1の先端
部がフィードローラ11とピンチロータ12との間を通
過し、図示しないセンサにより検知されると、ピンチロ
ーラ12が上方より図示されないバネ機構によりフィー
ドローラ11に押し付けられ、これにより用紙1がフィ
ードローラ11とピンチローラとの間に挟み込まれる。
このときの用紙1の位置がプリントのスタート位置とさ
れる。
【0027】次いで、プリント用の画像データに従って
サーマルヘッド3に通電パルスが供給され、サーマルヘ
ッド3の抵抗体が発熱することで、1ラインずつ用紙1
の上に画像がプリントされる。この場合、まずY色(イ
エロー)がプリントされ、その後、用紙1が一旦スター
ト位置に戻され、M色(マゼンタ)およびC色(シア
ン)の順で、3色が重なるように繰り返しプリントが行
われる。最後に、必要に応じて用紙1のプリント面を保
護するためのオーバコート層がプリントされる。
【0028】(2)用紙搬送速度制御 続いて、上述のプリント動作と並行して、以下に説明す
るように、用紙の搬送速度を一定に保つための用紙搬送
速度制御が行われる。以下、図2に示すフローに沿っ
て、この用紙搬送速度制御の方法を説明する。先ず、用
紙1の搬送速度を算出する(ステップS11)。具体的
には、DCモータ7を一定の電圧で作動させると共に、
サーマルヘッド3を一定のエネルギー(電力)で発熱さ
せ、これによりプリント動作をさせる。そして、このと
きの用紙1の搬送速度を計測する。用紙1の搬送速度
は、例えば、前述の図8に示す発光素子102から放出
された光が円盤101のスリットを通過して受光素子1
03に照射されることにより発生するパルス信号をカウ
ントすることによって計測される。用紙1の搬送速度
は、受光素子103から出力されるパルス信号のパルス
数を時間で除算して算出する。
【0029】続いて、用紙1の平均搬送速度を算出する
(ステップS12)。この平均搬送速度は、上述のステ
ップS11で計測された搬送速度に所定の係数を乗算す
ることにより算出する。この係数は、パルス数を搬送速
度に換算するためのものであると共に、プリントパター
ンによって変動する搬送速度を補正するものである。続
いて、上述のステップS12で算出された平均搬送速度
が目標範囲内か否かを判定する(ステップS13)。
【0030】ここで、平均搬送速度が目標範囲内にない
場合(ステップS13;NO)、目標範囲に対する搬送
速度(算出値)の変分に応じて、DCモータ7の電源電
圧が修正される(ステップS14)。即ち、算出された
平均搬送速度が目標範囲の上限値よりも高い場合、DC
モータ7の電源電圧を下げ、このDCモータの回転速度
を低下させることにより、用紙1の搬送速度を下げる。
逆に、算出された平均搬送速度が目標範囲の下限値より
も低い場合、DCモータ7の電源電圧を上げることによ
り搬送速度を上昇させる。用紙1の平均搬送速度が目標
範囲に収まるまで、上述のステップS11〜S14を繰
り返し行う。そして、用紙1の平均搬送速度が目標範囲
内に収まると(ステップS13;YES)、その時点で
設定されているDCモータ7の電源電圧が保持され、用
紙1の搬送が行われる。以上の用紙搬送速度制御によ
り、サーマルヘッド3と用紙1との摩擦力が変動し、D
Cモータ7の負荷が変動したとしても、用紙1の搬送速
度が一定となるようにDCモータ7の回転速度が制御さ
れる。従って、DCモータの回転速度が変化するもとに
起因した濃度ムラや色ズレが防止される。
【0031】上述の実施の形態1では、DCモータ7に
供給される電源の電圧値を制御することにより回転速度
を制御しているが(電圧制御)、チョッピング制御によ
りDCモータ7の電圧を供給している場合には、チョッ
ピングのデューティを制御して回転速度を一定に調節す
ればよい。また、上述の用紙搬送速度制御を2回以上繰
り返し行うことにより、DCモータの特性を安定化させ
ることができる。さらに、上述の用紙搬送速度制御は、
プリンタの工場出荷時、毎日のプリンタの立ち上げ時
(電源投入時)、毎回のプリントの開始時(プリント動
作開始時)など、各レベルで実施可能である。さらにま
た、プリンタ自体で自己完結できる仕組み(プログラ
ム)を組み込んでもよい。さらにまた、ラインごとにD
Cモータの平均速度を測定し、ラインごとにDCモータ
の電源電圧を再設定する手法をとってもよい。但しこの
場には上述の用紙搬送速度制御が複数回繰り返されるこ
とになる。
【0032】(実施の形態2)以下、この発明の実施の
形態2を説明する。上述の実施の形態1では、DCモー
タ7の回転速度を一定に制御するものとしたが、この実
施の形態2では、サーマルヘッドの通電時間と通電電力
を制御することにより、濃度ムラの発生を防止する。こ
の実施の形態2に係るサーマルプリンタは、前述の図1
に示す実施の形態1の構成に対し、DCモータ7が一定
電圧で作動する点と、サーマルヘッドの制御回路(図示
なし)が通電時間および通電電力を最適に制御する機能
を有する点で相違する。なお、前述のマイクロコンピュ
ータによって、以下に説明する通電制御に必要とされる
一連の処理が実行される。
【0033】以下、この実施の形態2に係るサーマルプ
リンタの動作(サーマルヘッドの通電制御方法)につい
て、図3に示すフローに沿って説明する。先ず、サーマ
ルヘッド3とインクリボンの実温度を予測する(ステッ
プS21)。即ち、サーマルヘッドの発熱条件(印画パ
ターン)、周囲温度、サーマルヘッド温度、熱履歴、実
質的に用紙とインクリボンに加えられるエネルギーか
ら、サーマルヘッド表面とインクリボンとの接触界面の
温度を予測する。続いて、上述のステップS21で予測
された温度でのサーマルヘッド3とインクリボンとの間
の摩擦係数を算出し、摩擦力を求める(ステップS2
2)。この摩擦力の算出にあたっては、予め実験的に摩
擦係数の温度依存性を把握しておく。続いて、ステップ
S22で算出された摩擦係数に基づきDCモータによる
用紙1の搬送速度Mを算出する(ステップS23)。
【0034】次に、ステップS23で算出された搬送速
度Mから、階調ごとに標準の搬送距離に対する通電時間
tを算出する。即ち、搬送速度Mで用紙1を搬送した時
に、目標とする1ドットあたりのプリントの長さL0を
得るための標準の通電時間t(=L0/M)を階調値ご
とに算出する(ステップS24)。続いて、印画階調に
対応するエネルギーEと、上述のステップS24で算出
された標準の通電時間(標準通電パルス時間)tとか
ら、印画階調に対応する通電電力(印画電力)W(=E
/t)を算出する(ステップS25)。エネルギーE
は、階調数から標準的に決まるエネルギー値に、印画階
調値と通電時間とから決まる補正エネルギー値を加えて
得る。従って、通電電力Wは、上述のステップS24で
算出された階調ごとの標準通電パルス時間に通電時間か
ら決まる補正値を加えて算出されたものとなる。ここ
で、サーマルヘッドの発熱量を電圧Vにより制御する方
式の場合、通電電力Wは、式「V2/R」により算出さ
れる。また、サーマルヘッドの発熱量を電流iにより制
御する方式の場合、通電電力Wは、式「i2×R」によ
り算出される。Rはサーマルヘッドの発熱抵抗体の抵抗
値である。制御は総ドットのトータル電流で行う。以上
により、この実施の形態2によれば、用紙1の搬送速度
が変動しても、通電時間tと通電電力Wが最適に制御さ
れ、濃度ムラの発生が防止される。
【0035】(実施の形態3)以下、この発明の実施の
形態3を説明する。この実施の形態3では、DCモータ
7の回転速度の変動に伴うサーマルヘッドの放熱特性の
変動に起因した濃度ムラの発生を防止するものであっ
て、通電パルス時間を補正する機能を備えて構成され
る。即ち、この実施の形態3に係るサーマルプリンタ
は、前述の図1に示す構成に対し、コントローラ8に代
えてコントローラ20を備えて構成され、コントローラ
20は、図4に示すように、エンコーダ30の出力信号
から通電パルスの補正量を演算する演算部21と、この
演算結果と外部からのプリントデータとから通電パルス
を生成してサーマルヘッド3に供給するヘッド制御部2
2から構成される。なお、演算部21は時間の経過を計
測する機能をも有している。なお、前述のマイクロコン
ピュータによって、以下に説明する通電制御に必要とさ
れる一連の処理が実行される。
【0036】以下、図6に示すフローに沿って、この実
施の形態3の動作(サーマルヘッドの通電制御方法)を
説明する。先ず、ライン毎にDCモータ7による用紙1
の搬送時間を算出する(ステップS31)。即ち、演算
部21は、図8に示す受光素子103から出力されるパ
ルス信号のパルス数と経過時間とから、用紙1を1ライ
ン分だけ搬送するのに要する搬送時間tpをライン毎に
算出する。具体的には、パルス数と経過時間から、1ラ
イン分の用紙1の搬送距離Lpと搬送速度Mpと算出
し、搬送距離Lpを搬送速度Mpで除算することにより
搬送時間tp(=Lp/Mp)を得る。
【0037】続いて、演算部21は、上述のステップS
31で算出された搬送時間tpと標準の搬送時間tsと
の差分Δt(=(L/M)−(L0/M0))を算出す
る(ステップS32)。ここで、標準の搬送時間ts
は、標準的な1ライン分の搬送距離L0を標準的な搬送
速度M0で除算して得られる値であり、目標とする搬送
時間である。続いて、演算部21は、上述のステップS
32で算出された差分と、パターンデータとして外部か
ら与えられる階調値に基づき通電時間の補正量を求める
(ステップS33)。ここで、演算部21は、階調値と
差分Δtとをパラメータとして補正量ΔPが規定された
テーブルを有している。このテーブルによれば、上述の
ステップS32で算出された差分Δtに対してパターン
データに応じた所望の階調を得るための通電時間tの補
正量ΔPが得られる。続いて、上述のステップS33で
算出された補正量ΔPを用いて、通電時間(即ち通電パ
ルスの幅)tを補正する(ステップS34)。具体的に
は、通電時間tに補正量ΔPを加算して、この加算結果
を新たに通電時間tとする。
【0038】図7に、通電パルスの補正例を示す。同図
において、プリントの第1ライン目から各ラインのプリ
ント時間を測定し、DCモータの回転速度が遅くなった
場合には、逐次通電パルスの幅を補正する。この例で
は、第1ライン目よりも搬送速度が遅い第2ライン目で
は通電パルスの幅が補正量ΔP1だけ延長されている。
また、第2ライン目よりもさらに搬送速度が遅い第3ラ
イン目では、通電パルスの幅が補正量ΔP2(>ΔP
1)だけ延長されている。このとき、補正量ΔPは、そ
のときの搬送速度に応じて、パターンデータにより与え
られる印画濃度となるような値に選ばれる。逆に言え
ば、パターンデータにより与えられる印画濃度が得られ
るように、冷却期間を修正するものである。以上によ
り、この実施の形態3によれば、冷却特性が変化して
も、パターンデータに応じた印画濃度階調を得ることが
でき、濃度ムラを防止することが可能になる。
【0039】以上、この発明の一実施形態を説明した
が、この発明は、上述の実施の形態に限られるものでは
なく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が
あっても本発明に含まれる。例えば上述の実施の形態1
に係る用紙搬送速度制御方法に、実施の形態2に係るサ
ーマルヘッド通電制御方法を組み合わせてサーマルプリ
ンタを構成してもよい。また、例えば上述の実施の形態
1に係る用紙搬送速度制御方法に、実施の形態3に係る
サーマルヘッド通電制御方法を組み合わせてサーマルプ
リンタを構成してもよい。さらに、例えば上述の実施の
形態2に係るサーマルヘッド通電制御方法に、実施の形
態3に係るサーマルヘッド通電制御方法を組み合わせて
サーマルプリンタを構成してもよい。さらにまた、例え
ば上述の実施の形態1に係る用紙搬送速度制御方法に、
実施の形態2に係るサーマルヘッド通電制御方法と、実
施の形態3に係るサーマルヘッド通電制御方法とを組み
合わせてサーマルプリンタを構成してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、用紙の搬送速度を計測し、この計測された搬送速度
から用紙の平均搬送速度を算出し、この算出された平均
搬送速度が目標範囲以内か否かを判定し、この判定結果
に基づき、平均搬送速度が目標範囲以内になるようにD
Cモータに供給すべき電圧を修正するようにしたので、
サーマルプリンタにおけるDCモータの回転速度の変動
に起因した用紙搬送速度の変動を抑制することが可能と
なる。また、サーマルヘッドと用紙との間の摩擦係数に
基づきDCモータによる用紙の搬送速度を算出し、この
搬送速度から標準の搬送距離に対する通電パルス時間を
算出し、この通電パルス時間から印画諧調に対応する通
電電力を算出するようにしたので、サーマルプリンタに
おける各ドットの印画領域の変動を抑制することが可能
となる。さらに、ライン毎にDCモータによる用紙の搬
送時間を算出し、この搬送時間と標準の搬送時間との差
を算出し、この搬送時間の差と諧調値とからサーマルヘ
ッドの通電パルス時間を補正するようにしたので、サー
マルプリンタにおけるサーマルヘッドの冷却期間の変動
を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るサーマルプリ
ンタの構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るサーマルプリ
ンタの動作の流れを説明するためのフローチャートであ
る。
【図3】 この発明の実施の形態2に係るサーマルプリ
ンタの動作の流れを説明するためのフローチャートであ
る。
【図4】 この発明の実施の形態3に係るサーマルプリ
ンタのコントローラ部の構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係るサーマルプリ
ンタのコントローラ部が備えるテーブルの構成を示す図
である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係るサーマルプリ
ンタの動作の流れを説明するためのフローチャートであ
る。
【図7】 この発明の実施の形態3に係るサーマルプリ
ンタにおける通電ンパルスの補正例を示す波形図であ
る。
【図8】 用紙搬送距離を計測するための技術を説明す
るための図である。
【図9】 DCモータの回転速度の変動に起因した問題
(印画領域の変動)を説明するための図である。
【図10】 DCモータの回転速度の変動に起因した問
題(冷却期間の変動)を説明するための図である。
【符号の説明】
1…用紙、2…インクリボンロール(巻き出し側)、3
…サーマルヘッド、4…インクリボンコア(巻き取り
側)、5…プラテン、6…ギア、7…DCモータ、8…
コントローラ部、9…用紙トレー、10…繰り出しロー
ラ、20…コントローラ部、21…演算部、22…ヘッ
ド制御部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を搬送するための動力源としてDC
    モータを内蔵したサーマルプリンタの用紙搬送速度制御
    方法において、 (a)前記DCモータを一定の電圧で作動させると共
    に、一定のエネルギーでサーマルヘッドを発熱させて前
    記用紙を搬送させる第1のステップと、 (b)前記第1のステップで搬送される用紙の搬送速度
    を計測する第2のステップと、 (c)前記第2のステップで計測された搬送速度から前
    記用紙の平均搬送速度を算出する第3のステップと、 (d)前記第3のステップで算出された平均搬送速度が
    目標範囲以内か否かを判定する第4のステップと、 (e)前記第4のステップでの判定結果に基づき、前記
    第3のステップで算出される平均搬送速度が前記目標範
    囲以内になるように前記DCモータに供給すべき電圧を
    修正する第5のステップと、 を含むことを特徴とするサーマルプリンタの用紙搬送速
    度制御方法。
  2. 【請求項2】 用紙を搬送するための動力源としてDC
    モータを内蔵したサーマルプリンタのサーマルヘッド通
    電制御方法において、 (a)サーマルヘッドとインクリボンとの間の摩擦力を
    求める第1のステップと、 (b)前記第1のステップで求めた摩擦力に基づき前記
    DCモータによる前記用紙の搬送速度を算出する第2の
    ステップと、 (c)前記第2のステップで算出された搬送速度から階
    調ごとに標準の搬送距離に対する通電パルス時間を算出
    する第3のステップと、 (d)前記第3のステップで算出された階調ごとの標準
    通電パルス時間に通電時間から決まる補正値を加え、印
    画諧調に対応する通電電力を算出する第4のステップ
    と、 を含むことを特徴とするサーマルヘッド通電制御方法。
  3. 【請求項3】 用紙を搬送するための動力源としてDC
    モータを内蔵したサーマルプリンタのサーマルヘッド通
    電制御方法において、 (a)ライン毎に前記DCモータによる用紙の搬送時間
    を算出する第1のステップと、 (b)前記第1のステップで算出された搬送時間と標準
    の搬送時間との差を算出する第2のステップと、 (c)前記第2のステップで算出された搬送時間の差と
    諧調値とからサーマルヘッドの通電パルス時間を補正す
    る第3のステップと、 を含むことを特徴とするサーマルヘッド通電制御方法。
  4. 【請求項4】 用紙を搬送するための動力源としてDC
    モータを内蔵したサーマルプリンタであって、前記請求
    項1に記載された用紙搬送速度制御方法を用いて用紙の
    搬送速度を制御するように構成されたことを特徴とする
    サーマルプリンタ。
  5. 【請求項5】 用紙を搬送するための動力源としてDC
    モータを内蔵したサーマルプリンタであって、前記請求
    項2に記載されたサーマルヘッド通電制御方法を用いて
    サーマルヘッドの通電を制御するように構成されたこと
    を特徴とするサーマルプリンタ。
  6. 【請求項6】 用紙を搬送するための動力源としてDC
    モータを内蔵したサーマルプリンタであって、前記請求
    項3に記載されたサーマルヘッド通電制御方法を用いて
    サーマルヘッドの通電を制御するように構成されたこと
    を特徴とするサーマルプリンタ。
  7. 【請求項7】 用紙を搬送するための動力源としてDC
    モータを内蔵したサーマルプリンタであって、前記請求
    項1に記載された用紙搬送速度制御方法を用いて用紙の
    搬送速度を制御すると共に、前記請求項2に記載された
    サーマルヘッド通電制御方法を用いてサーマルヘッドの
    通電を制御するように構成されたことを特徴とするサー
    マルプリンタ。
  8. 【請求項8】 用紙を搬送するための動力源としてDC
    モータを内蔵したサーマルプリンタであって、前記請求
    項1に記載された用紙搬送速度制御方法を用いて用紙の
    搬送速度を制御すると共に、前記請求項3に記載された
    サーマルヘッド通電制御方法を用いてサーマルヘッドの
    通電を制御するように構成されたことを特徴とするサー
    マルプリンタ。
  9. 【請求項9】 用紙を搬送するための動力源としてDC
    モータを内蔵したサーマルプリンタであって、前記請求
    項2と前記請求項3とに記載されたサーマルヘッド通電
    制御方法を用いてサーマルヘッドの通電を制御するよう
    に構成されたことを特徴とするサーマルプリンタ。
  10. 【請求項10】 用紙を搬送するための動力源としてD
    Cモータを内蔵したサーマルプリンタであって、前記請
    求項1に記載された用紙搬送速度制御方法を用いて用紙
    の搬送速度を制御すると共に、前記請求項2と前記請求
    項3とに記載されたサーマルヘッド通電制御方法を用い
    てサーマルヘッドの通電を制御するように構成されたこ
    とを特徴とするサーマルプリンタ。
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CN111152567A (zh) * 2018-11-08 2020-05-15 精工爱普生株式会社 印刷装置以及印刷装置的控制方法

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