JP2003325591A - 褥瘡予防用オーバーレイマットレス - Google Patents

褥瘡予防用オーバーレイマットレス

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JP2003325591A
JP2003325591A JP2002132561A JP2002132561A JP2003325591A JP 2003325591 A JP2003325591 A JP 2003325591A JP 2002132561 A JP2002132561 A JP 2002132561A JP 2002132561 A JP2002132561 A JP 2002132561A JP 2003325591 A JP2003325591 A JP 2003325591A
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Akira Nishimura
章 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 褥瘡対策の評価基準に適合するように構成し
た、褥瘡予防用オーバーレイマットレスを提供する。 【解決手段】ベーシックマットレス4に対応した大きさ
で、ベーシックマットレス4の詰め物として用いられて
いる素材に比較して低反発性の軟質性素材5(例えばウ
レタンフォーム材)を、伸縮性を兼ね備えた防水性の表
地6で覆った構成とし、所定の厚さ(例えば30mm〜
70mm)を有する平坦なベッド中央寄り側箇所である
基部平坦部1aと、ベッド幅方向側面寄りの箇所を他の
箇所に比較して肉厚に構成した側部肉厚部1bとを備え
る。かかる褥瘡予防用オーバーレイマットレス1は、伸
縮性を有する防水性の表地6を、前記ベーシックマット
レス4に対し、係着手段8にて着脱可能に装着する。な
お、軟質性素材5としてのウレタンフォーム材には、見
掛け密度が10kg/m3〜100kg/m3、圧縮硬さ
が10N〜400Nのものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、褥瘡(じょくそ
う:床ずれ)対策の評価基準に適合するように構成し
た、褥瘡予防用オーバーレイマットレスに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在、高齢化社会の進行に伴い、寝たき
り等の入院患者数の増加と共に、褥瘡発生の危険の高い
患者は増加している。褥瘡の発生予防、発症後早期から
の適切な処置を含めた対策については、従来から当然実
施されるべきものと考えられてきたところであるが、今
後ますます重要と考えられる。そこで、最近、各医療機
関に対する、褥瘡対策がなされているかを評価する評価
基準が制定された。かかる評価基準のうちの一つに、
「患者の状態に応じて、褥瘡対策に必要な体圧分散式マ
ットレス等を適切に選択し、使用する体制が整えられて
いること」がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
評価基準を満たす体圧分散式マットレスは、現時点では
あまり見当たらず、ここに褥瘡対策を施したマットレス
の開発が求められている。本発明はこのような背景から
提案されたものであって、褥瘡対策の評価基準に適合す
る構造として、床ずれ対策に寄与するようにした、褥瘡
予防用オーバーレイマットレスを提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明では、請求項1において、ベッド等のボ
トムに対応した大きさで、前記ベッド等におけるベーシ
ックマットレスの素材に比較して低反発性の軟質性素材
を、防水性の表地で覆った構成とし、所定の厚さを有す
る平坦なベッド中央寄り側箇所における基部平坦部と、
ベッド幅方向側面寄りの箇所を他の箇所に比較して肉厚
に構成した側部肉厚部とを有する褥瘡予防用オーバーレ
イマットレスを提案する。また本発明では、請求項2に
おいて、ベッド等のボトムに対応した大きさで、前記ベ
ッド等におけるベーシックマットレスの素材に比較して
低反発性の軟質性素材を、伸縮性を兼ね備えた防水性の
表地で覆った構成とし、所定の厚さを有する平坦なベッ
ド中央寄り側箇所における基部平坦部と、ベッド幅方向
側面寄りの箇所を他の箇所に比較して肉厚に構成した側
部肉厚部とを有する褥瘡予防用オーバーレイマットレス
を提案する。また本発明では、請求項3において、ボト
ム起伏機能を有するベッド等のボトムに対応して分割し
た複数のマットレスユニットで構成し、これらマットレ
スユニットは、前記ベッド等におけるベーシックマット
レスの素材に比較して低反発性の軟質性素材を、防水性
の表地で覆った構成とし、ベッド幅方向側面寄りの箇所
を他の箇所に比較して肉厚に構成した側部肉厚部を設け
た褥瘡予防用オーバーレイマットレスを提案する。また
本発明では、請求項4において、ボトム起伏機能を有す
るベッド等のボトムに対応して分割した複数のマットレ
スユニットで構成し、これらマットレスユニットは、前
記ベッド等におけるベーシックマットレスの素材に比較
して低反発性の軟質性素材を、伸縮性を兼ね備えた防水
性の表地で覆った構成とし、ベッド幅方向側面寄りの箇
所を他の箇所に比較して肉厚に構成した側部肉厚部を設
けた褥瘡予防用オーバーレイマットレスを提案する。ま
た本発明では、請求項5において、前記ベッド幅方向側
面寄りの側部肉厚部を、ベッド中央寄りの基部平坦部に
対して着脱可能に構成した褥瘡予防用オーバーレイマッ
トレスを提案する。また本発明では、請求項6におい
て、前記ベッド幅方向側面寄りの側部肉厚部を除く箇所
の軟質性素材は厚さ30mm〜70mmの発泡性素材で
構成した褥瘡予防用オーバーレイマットレスを提案す
る。また本発明では、請求項7において、前記軟質性素
材は見掛け密度が10kg/m3〜100kg/m3、圧
縮硬さが10N〜400Nの発泡性素材で構成した褥瘡
予防用オーバーレイマットレスを提案する。また本発明
では、請求項8において、前記発泡性素材に、反発性を
調整するための機械的加工を付与した褥瘡予防用オーバ
ーレイマットレスを提案する。さらに本発明では、請求
項9において、前記機械的加工を、前記基部平坦部にお
ける人体の肩部または腰部に対応した箇所に付与した褥
瘡予防用オーバーレイマットレスを提案する。
【0005】請求項1によれば、使用者の背中や腰部に
かかる体圧を受け止め、底着きすることなく好適に分散
することができ、褥瘡の予防をすることができる。ま
た、使用者が寝返りによってベッド幅方向端部側に寄っ
てきても、他の箇所に比較して肉厚とした側部肉厚部に
より、転落しないように支えることができる。また、ベ
ッド側面に側柵を装着した場合にも、前記側部肉厚部に
より、側柵との間に頭、手足などを挟み込む虞はない。
なお、前記軟質性素材は、防水性の表地で覆ったこと
で、軟質性素材内に外部からの水分、汚れ等の侵入を遮
断して、感染予防に寄与することができ、しかも清拭
等、清掃も容易である。
【0006】請求項2によれば、軟質性素材を伸縮性を
兼ね備えた防水性の表地で弛みなく覆うことができ、外
部からの水分、汚れ等が、軟質性素材内に侵入するのを
遮断して、感染予防に寄与することができ、且つ清拭
等、清掃も容易である。
【0007】請求項3によれば、ボトム起伏機能を有す
るベッド等において使用することができ、ボトム傾斜時
において、使用者が寝返りによってベッド幅方向端部側
に寄ってきても、他の箇所に比較して肉厚とした側部肉
厚部により、転落しないように支えることができる。
【0008】請求項4によれば、マットレスユニットで
は、それぞれ軟質性素材を伸縮性を兼ね備えた防水性の
表地で弛みなく覆っているので、外部からの水分、汚れ
等が、軟質性素材内に侵入するのを遮断して、感染予防
に寄与することができ、且つ清拭等、清掃も容易であ
る。
【0009】請求項5によれば、マットレスを使用して
いないときは、ベッド幅方向側面寄りの側部肉厚部を取
り外して、折り畳んで保管しやすくすることができる。
【0010】請求項6によれば、基部平坦部における軟
質性素材は厚さ30mm〜70mmとしているので、底
着きするようなことはなく、褥瘡予防の効果を損ねるよ
うなことはない。
【0011】請求項7によれば、軟質性素材に見掛け密
度が10kg/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが10
N〜400Nの発泡性素材を用いることにより、底着き
するようなことはなく、使用者が背中、腰部などに受け
る圧迫感などは抑制され、体圧分散性を発揮することが
でき、褥瘡予防の効果がもたらされる。
【0012】請求項8によれば、軟質性素材に機械的加
工を付与したことにより、一層効果的に体圧の分散を図
ることができ、褥瘡予防に寄与することができる。
【0013】請求項9によれば、基部平坦部における軟
質性素材の、使用者の身体のうち、体圧がかかる肩甲骨
周辺や、仙骨周辺に対応する箇所に、反発性を調整する
ための機械加工を施したので、効果的に体圧を分散させ
ることができる。
【0014】
【発明の実施の態様】以下、本発明にかかる褥瘡予防用
オーバーレイマットレスにつき、一つの実施の態様を示
し、添付の図面に基づいて説明する。図1に褥瘡予防用
オーバーレイマットレス1を示す。この褥瘡予防用オー
バーレイマットレス1は、ベッド装置2におけるボトム
3上のベーシックマットレス4に載置して使用するもの
で、前記ベーシックマットレス4に対応した大きさで、
ベーシックマットレス4の詰め物として用いられている
素材(後述)に比較して低反発性の軟質性素材5を、伸
縮性を兼ね備えた防水性の表地6で覆った構成とし、所
定の厚さ(後述)を有する平坦なベッド中央寄り側箇所
である基部平坦部1aと、ベッド幅方向側面寄りの箇所
を他の箇所に比較して肉厚に構成した側部肉厚部1bと
を備えている。
【0015】前記ベッド装置2で通常使用されるベーシ
ックマットレス4は、詰め物として周知の硬綿系中芯材
7を伸縮性、且つ防水性の表地5で包んで構成してい
る。前記硬綿系中芯材7は、例えば弾力性を有する巻縮
ステープルより構成したランダムウェブにニードル加工
を施して、このランダムウェブを平板状に加工すると共
に波板形状に形成し、加熱処理をして成形保持すると共
に、この熱処理したウェブを、伸縮性の布部材(図示省
略)を介して、長手方向に縫製加工を施したものであ
る。前記巻縮ステープルは、例えば、ポリエステル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン繊維やこれらの複合繊維に
よって構成することができる。
【0016】そして前記褥瘡予防用オーバーレイマット
レス1においては、基部平坦部1aに例えば厚さ30m
m〜70mmの軟質性素材5を用いて、伸縮性を有する
防水性の表地6で包んで構成し、ベッド装置2における
ボトム3上のベーシックマットレス4に対し、係着手段
8にて着脱可能に装着するようにしている(図2参
照)。すなわち、この軟質性素材5にはウレタンフォー
ム材を用いることができ、見掛け密度が10kg/m3
〜100kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nのも
のを用いている。かかる見掛け密度が10kg/m3〜
100kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nのウレ
タンフォーム材は、実際、使用者が使用した際に、底着
きしないことは勿論、使用者が背中、腰部などに受ける
圧迫感が抑制され、褥瘡を発症する体圧以下に抑えるこ
とができる。またベッド側面に側柵9を装着した場合
に、前記側部肉厚部1bは、ベッド幅方向端部に向かっ
て上向きに傾斜形成して、ベッド幅方向端部の箇所を、
側柵9における下側横パイプ9aの位置より上に突出す
るように設定している。なお、軟質性素材5としては、
フォームラバーも可能である。
【0017】さらに前記褥瘡予防用オーバーレイマット
レス1の基部平坦部1aにおいて、使用者の身体の肩甲
骨周辺に対応する箇所や、仙骨周辺に対応する箇所に、
反発性を調整するための機械的加工を施すようにしても
よい(図4参照)。かかる機械的加工としては、例えば
凹凸加工(プロファイル加工)、プレス打ち抜き、くり
抜き、熱プレス加工等を挙げることができ、かかる加工
を施すことで、その箇所の反発性を緩和し、人体の肩甲
骨周辺や、仙骨周辺からの体圧を受け止め、好適に体圧
を分散するようにしている。
【0018】そして前記表地6には、伸縮性を兼ね備え
た周知の防水性シート材を用いており、詳細な説明は省
略する。なお、この場合、表地6は、軟質性素材5を上
面と側面と底面とを全て覆ってもよいし、上面と側面と
底面の一部を覆ってもよい。また、上面と側面を覆うだ
けでもよい。
【0019】以上のような褥瘡予防用オーバーレイマッ
トレス1によれば、この褥瘡予防用オーバーレイマット
レス1は、通常使用されるベーシックマットレス4上に
載置して使用する。この場合、褥瘡予防用オーバーレイ
マットレス1は、使用者が乗る基部平坦部1aは厚さ3
0mm〜70mmの、見掛け密度が10kg/m3〜1
00kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの低反発
性の軟質性素材5を詰め物として用いているので、底着
きするようなことはなく、使用者の背中にかかる体圧
を、好適に分散することができ、褥瘡の予防をすること
ができる。
【0020】また、使用者が寝返りによってベッド幅方
向端部側に寄ってきても、側部肉厚部1bは、ベッド幅
方向端部に向かって上向きに傾斜形成して、ベッド幅方
向端部の箇所を、ベッド側面に装着している側柵9にお
ける下側横パイプ9aの位置より上に突出するように設
定しているので、前記側部肉厚部1bにより、転落しな
いように支えることができる。しかも、ベッド側面に側
柵9を装着した場合には、前記側部肉厚部1bにより、
側柵9との間に頭や、手足等を挟み込む虞はない(図3
参照)。
【0021】そして、前記軟質性素材5は、伸縮性を兼
ね備えた防水性シート材である表地6で弛みなく覆うこ
とができ、外部からの水分、汚れ等が軟質性素材5内に
侵入するのを遮断して、感染予防に寄与することがで
き、且つ清拭等、清掃も容易である。
【0022】また、前記褥瘡予防用オーバーレイマット
レス1の基部平坦部1aにおいて、使用者の身体の肩甲
骨周辺や、仙骨周辺に対応する箇所の軟質性素材5に、
反発性を調整するためのプロファイル加工、プレス打ち
抜き、くり抜き、熱プレス加工等の機械的加工を施した
ものにあっては、その箇所の反発性をさらに緩和し、人
体の肩甲骨周辺や、仙骨周辺からの体圧を受け止め、体
圧を好適に分散することができる。
【0023】また本発明にかかる褥瘡予防用オーバーレ
イマットレス1は、以下のように構成することもでき
る。すなわち、図5に示す褥瘡予防用オーバーレイマッ
トレス1では、ボトム起伏機能を有するベッド装置(図
示省略)のボトムに対応して分割した複数のマットレス
ユニットMu1,Mu2,Mu3で構成している。これら
マットレスユニットMu1〜Mu3は、図示は省略するが
図2に示す褥瘡対策マットレス1同様、ベーシックマッ
トレスの詰め物に比較して低反発性の軟質性素材5を、
防水性の表地6で覆った構成とし、ベッド幅方向側面寄
りの箇所に、他の箇所に比較して肉厚の側部肉厚部1b
を形成している。
【0024】このような褥瘡対策マットレス1によれ
ば、ボトム起伏機能を有するベッド装置において使用す
ることができ、ボトム傾斜時において、使用者が寝返り
によってベッド幅方向端部側に寄ってきても、他の箇所
に比較して肉厚とした側部肉厚部1bにより、転落しな
いように支えることができる。
【0025】さらに本発明にかかる褥瘡予防用オーバー
レイマットレス1は、図6に示すように、ベッド幅方向
側面寄りの側部肉厚部1bを、ベッド中央寄りの基部平
坦部1aに対して係着手段8により着脱可能に構成する
ことができる。この場合、係着手段8として、例えば面
ファスナを用いることができる。なお、前記側部肉厚部
1bは、基部平坦部1aに対して他の着脱可能な取付手
段(例えば線状ファスナ、適宜なフック手段)によって
装着するようにしてもよい。
【0026】以上のような褥瘡予防用オーバーレイマッ
トレス1によれば、マットレスを使用していないとき
は、ベッド幅方向側面寄りの側部肉厚部1bを取り外し
て、折り畳んで保管しやすくすることができ、取扱い性
が大いに向上する。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、 (1)使用者の背中や腰部にかかる体圧を受け止め、底
着きすることなく好適に分散することができ、褥瘡の予
防をすることができる。 (2)使用者が寝返りによってベッド幅方向端部側に寄
ってきても、他の箇所に比較して肉厚とした側部肉厚部
により、転落しないように支えることができる。 (3)側部肉厚部により、ベッド側面に側柵を装着した
場合に、側柵との間に頭、手足などを挟み込む虞はな
い。 (4)軟質性素材を伸縮性を兼ね備えた防水性の表地で
弛みなく覆うことができ、外部からの水分、汚れ等が軟
質性素材内に侵入するのを遮断して、感染予防に寄与す
ることができ、且つ清拭等、清掃も容易である。 (5)ボトム起伏機能を有するベッド等のボトムに対応
してマットレスをユニット化したことでボトム起伏機能
を有するベッド等に使用することができる。またボトム
傾斜時において、使用者が寝返りによってベッド幅方向
端部側に寄ってきても、側部肉厚部により、転落しない
ように支えることができる。 (6)ベッド幅方向側面寄りの側部肉厚部を着脱可能に
構成することで、不使用時に、前記側部肉厚部を取り外
して、折り畳んで保管しやすくすることができる。 (7)軟質性素材は厚さ30mm〜70mmとしたこと
で、底着きするようなことはなく、褥瘡予防の効果を損
ねるようなことはない。 (8)軟質性素材に見掛け密度が10kg/m3〜10
0kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの発泡性素
材を用いることにより、底着きするようなことはなく、
使用者が背中、腰部などに受ける圧迫感などは抑制さ
れ、体圧分散性を発揮することができ、褥瘡予防の効果
がもたらされる。 (9)軟質性素材に機械的加工を付与したことにより、
一層効果的に体圧の分散を図ることができ、褥瘡予防に
寄与することができる。 (10)基部平坦部の軟質性素材において、使用者の身
体のうち、体圧がかかる肩甲骨周辺や、仙骨周辺に対応
する箇所に、反発性を調整するための機械加工を施した
ので、効果的に体圧を分散させることができる。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる褥瘡予防用オーバーレイマット
レスを載置したベッド装置の一例を示す、外観斜視図で
ある。
【図2】図1に示す褥瘡予防用オーバーレイマットレス
の一部を破断して示した構成斜視図である。
【図3】本発明にかかる褥瘡予防用オーバーレイマット
レスの、側面説明図である。
【図4】本発明にかかる褥瘡予防用オーバーレイマット
レスの別例を示す、断面説明図である。
【図5】本発明にかかる褥瘡予防用オーバーレイマット
レスのもう一つの別例を示す、外観斜視図である。
【図6】本発明にかかる褥瘡予防用オーバーレイマット
レスのもう一つの別例を示す、外観斜視図である。
【符号の説明】
1 褥瘡予防用オーバーレ
イマットレス 1a 基部平坦部 1b 側部肉厚部 2 ベッド装置 3 ボトム 4 ベーシックマットレス 5 軟質性素材 6 表地 7 硬綿系中芯材 8 係着手段 9 側柵 9a 下側横パイプ Mu1,Mu2,Mu3 マットレスユニット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド等のボトムに対応した大きさ
    で、前記ベッド等におけるベーシックマットレスの素材
    に比較して低反発性の軟質性素材を、防水性の表地で覆
    った構成とし、所定の厚さを有する平坦なベッド中央寄
    り側箇所における基部平坦部と、ベッド幅方向側面寄り
    の箇所を他の箇所に比較して肉厚に構成した側部肉厚部
    とを有することを特徴とする褥瘡予防用オーバーレイマ
    ットレス。
  2. 【請求項2】 ベッド等のボトムに対応した大きさ
    で、前記ベッド等におけるベーシックマットレスの素材
    に比較して低反発性の軟質性素材を、伸縮性を兼ね備え
    た防水性の表地で覆った構成とし、所定の厚さを有する
    平坦なベッド中央寄り側箇所における基部平坦部と、ベ
    ッド幅方向側面寄りの箇所を他の箇所に比較して肉厚に
    構成した側部肉厚部とを有することを特徴とする褥瘡予
    防用オーバーレイマットレス。
  3. 【請求項3】 ボトム起伏機能を有するベッド等のボ
    トムに対応して分割した複数のマットレスユニットで構
    成し、これらマットレスユニットは、前記ベッド等にお
    けるベーシックマットレスの素材に比較して低反発性の
    軟質性素材を、防水性の表地で覆った構成とし、ベッド
    幅方向側面寄りの箇所を他の箇所に比較して肉厚に構成
    した側部肉厚部を設けたことを特徴とする褥瘡予防用オ
    ーバーレイマットレス。
  4. 【請求項4】 ボトム起伏機能を有するベッド等のボ
    トムに対応して分割した複数のマットレスユニットで構
    成し、これらマットレスユニットは、前記ベッド等にお
    けるベーシックマットレスの素材に比較して低反発性の
    軟質性素材を、伸縮性を兼ね備えた防水性の表地で覆っ
    た構成とし、ベッド幅方向側面寄りの箇所を他の箇所に
    比較して肉厚に構成した側部肉厚部を設けたことを特徴
    とする褥瘡予防用オーバーレイマットレス。
  5. 【請求項5】 前記ベッド幅方向側面寄りの側部肉厚
    部を、ベッド中央寄りの基部平坦部に対して着脱可能に
    構成したことを特徴とする請求項1ないし4記載のう
    ち、いずれか1記載の褥瘡予防用オーバーレイマットレ
    ス。
  6. 【請求項6】 前記ベッド幅方向側面寄りの側部肉厚
    部を除く箇所の軟質性素材は厚さ30mm〜70mmの
    発泡性素材で構成したことを特徴とする請求項1ないし
    5記載のうち、いずれか1記載の褥瘡予防用オーバーレ
    イマットレス。
  7. 【請求項7】 前記軟質性素材は見掛け密度が10k
    g/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが10N〜400
    Nの発泡性素材で構成したことを特徴とする請求項1な
    いし6記載の褥瘡予防用オーバーレイマットレス。
  8. 【請求項8】 前記発泡性素材に、反発性を調整する
    ための機械的加工を付与したことを特徴とする請求項6
    または7記載の褥瘡予防用オーバーレイマットレス。
  9. 【請求項9】 前記機械的加工を、前記基部平坦部に
    おける人体の肩部または腰部に対応した箇所に付与した
    ことを特徴とする請求項8記載の褥瘡予防用オーバーレ
    イマットレス。
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