JP2003339482A - 褥瘡予防用敷物 - Google Patents
褥瘡予防用敷物Info
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- JP2003339482A JP2003339482A JP2002147607A JP2002147607A JP2003339482A JP 2003339482 A JP2003339482 A JP 2003339482A JP 2002147607 A JP2002147607 A JP 2002147607A JP 2002147607 A JP2002147607 A JP 2002147607A JP 2003339482 A JP2003339482 A JP 2003339482A
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- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47C—CHAIRS; SOFAS; BEDS
- A47C27/00—Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas
- A47C27/14—Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas with foamed material inlays
- A47C27/148—Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas with foamed material inlays of different resilience
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- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に在宅にあって、床ずれ対策に寄与するよ
うにした、褥瘡予防用敷物を提供する。 【解決手段】和室などで使用される布団2上に載置して
使用する。この場合、褥瘡予防用敷物1は、裏面側に備
えた滑止部材5によって、前記布団2上に、ずれないよ
うに保持する。褥瘡予防用敷物1には、厚さ30mm〜
70mmの、見掛け密度が10kg/m3〜100kg
/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの低反発性の軟質
性素材3を詰め物として用いる。前記軟質性素材3は、
伸縮性を兼ね備えた防水性シート材である表地4で弛み
なく覆うことができ、外部からの水分、汚れ等が軟質性
素材3内に侵入するのを遮断している。
うにした、褥瘡予防用敷物を提供する。 【解決手段】和室などで使用される布団2上に載置して
使用する。この場合、褥瘡予防用敷物1は、裏面側に備
えた滑止部材5によって、前記布団2上に、ずれないよ
うに保持する。褥瘡予防用敷物1には、厚さ30mm〜
70mmの、見掛け密度が10kg/m3〜100kg
/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの低反発性の軟質
性素材3を詰め物として用いる。前記軟質性素材3は、
伸縮性を兼ね備えた防水性シート材である表地4で弛み
なく覆うことができ、外部からの水分、汚れ等が軟質性
素材3内に侵入するのを遮断している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、褥瘡(じょくそ
う:床ずれ)対策の評価基準に適合するように構成し
た、褥瘡予防用敷物に関するものである。
う:床ずれ)対策の評価基準に適合するように構成し
た、褥瘡予防用敷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、高齢化社会の進行に伴い、寝たき
り等の入院患者数の増加と共に、褥瘡発生の危険の高い
患者は増加している。褥瘡の発生予防、発症後早期から
の適切な処置を含めた対策については、従来から当然実
施されるべきものと考えられてきたところであるが、今
後ますます重要と考えられる。そこで、最近、各医療機
関に対する、褥瘡対策がなされているかを評価する評価
基準が制定された。かかる評価基準のうちの一つに、
「患者の状態に応じて、褥瘡対策に必要な体圧分散式マ
ットレス等を適切に選択し、使用する体制が整えられて
いること」がある。
り等の入院患者数の増加と共に、褥瘡発生の危険の高い
患者は増加している。褥瘡の発生予防、発症後早期から
の適切な処置を含めた対策については、従来から当然実
施されるべきものと考えられてきたところであるが、今
後ますます重要と考えられる。そこで、最近、各医療機
関に対する、褥瘡対策がなされているかを評価する評価
基準が制定された。かかる評価基準のうちの一つに、
「患者の状態に応じて、褥瘡対策に必要な体圧分散式マ
ットレス等を適切に選択し、使用する体制が整えられて
いること」がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
評価基準を満たす体圧分散式マットレスは、現状ではあ
まり見当たらず、ここに褥瘡対策を施したマットレスの
開発が求められている。また、在宅にあっても、例えば
和室においても、寝たきりの病弱者が通常の布団上にお
いて使用できるような、褥瘡対策を施した敷物は見当た
らない。本発明はこのような背景から提案されたもので
あって、褥瘡対策の評価基準に適合する構造として、床
ずれ対策に寄与するようにした、褥瘡予防用敷物を提供
することを目的とする。
評価基準を満たす体圧分散式マットレスは、現状ではあ
まり見当たらず、ここに褥瘡対策を施したマットレスの
開発が求められている。また、在宅にあっても、例えば
和室においても、寝たきりの病弱者が通常の布団上にお
いて使用できるような、褥瘡対策を施した敷物は見当た
らない。本発明はこのような背景から提案されたもので
あって、褥瘡対策の評価基準に適合する構造として、床
ずれ対策に寄与するようにした、褥瘡予防用敷物を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明では、請求項1において、人体が仰臥可
能な長さ寸法、幅寸法を有するもので、軟質性素材を防
水性の表地で覆った構成とした褥瘡予防用敷物を提案す
る。また本発明では、請求項2において、人体が仰臥可
能な長さ寸法、幅寸法を有するもので、軟質性素材を伸
縮性を兼ね備えた防水性の表地で覆った構成とした褥瘡
予防用敷物を提案する。また本発明では、請求項3にお
いて、前記軟質性素材の裏面側に、布団上でずれないよ
うに保持するための保持手段を設けた褥瘡予防用敷物を
提案する。また本発明では、請求項4において、前記保
持手段は、表地を介して軟質性素材裏面側に添設した滑
止部材によって構成した褥瘡予防用敷物を提案する。ま
た本発明では、請求項5において、前記軟質性素材は厚
さ30mm〜70mmの発泡性素材で構成した褥瘡予防
用敷物を提案する。また本発明では、請求項6におい
て、前記軟質性素材は見掛け密度が10kg/m3〜1
00kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの発泡性
素材で構成した褥瘡予防用敷物を提案する。また本発明
では、請求項7において、前記軟質性素材はニット状素
材で構成した褥瘡予防用敷物を提案する。また本発明で
は、請求項8において、前記発泡性素材に、反発性を調
整するための機械的加工を付与した褥瘡予防用敷物を提
案する。さらに本発明では、請求項9において、前記発
泡性素材のうちの人体の肩部または腰部にあたる箇所に
前記機械的加工を付与した褥瘡予防用敷物を提案する。
ために、本発明では、請求項1において、人体が仰臥可
能な長さ寸法、幅寸法を有するもので、軟質性素材を防
水性の表地で覆った構成とした褥瘡予防用敷物を提案す
る。また本発明では、請求項2において、人体が仰臥可
能な長さ寸法、幅寸法を有するもので、軟質性素材を伸
縮性を兼ね備えた防水性の表地で覆った構成とした褥瘡
予防用敷物を提案する。また本発明では、請求項3にお
いて、前記軟質性素材の裏面側に、布団上でずれないよ
うに保持するための保持手段を設けた褥瘡予防用敷物を
提案する。また本発明では、請求項4において、前記保
持手段は、表地を介して軟質性素材裏面側に添設した滑
止部材によって構成した褥瘡予防用敷物を提案する。ま
た本発明では、請求項5において、前記軟質性素材は厚
さ30mm〜70mmの発泡性素材で構成した褥瘡予防
用敷物を提案する。また本発明では、請求項6におい
て、前記軟質性素材は見掛け密度が10kg/m3〜1
00kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの発泡性
素材で構成した褥瘡予防用敷物を提案する。また本発明
では、請求項7において、前記軟質性素材はニット状素
材で構成した褥瘡予防用敷物を提案する。また本発明で
は、請求項8において、前記発泡性素材に、反発性を調
整するための機械的加工を付与した褥瘡予防用敷物を提
案する。さらに本発明では、請求項9において、前記発
泡性素材のうちの人体の肩部または腰部にあたる箇所に
前記機械的加工を付与した褥瘡予防用敷物を提案する。
【0005】請求項1によれば、褥瘡予防用敷物によっ
て、使用者の背中や腰部にかかる体圧を、好適に分散す
ることができ、褥瘡の予防をすることができる。なお、
軟質性素材は、防水性の表地で覆ったことで、外部から
の水分、汚れ等が軟質性素材内に侵入するのを遮断し
て、感染予防に寄与することができ、しかも清拭等、清
掃も容易である。
て、使用者の背中や腰部にかかる体圧を、好適に分散す
ることができ、褥瘡の予防をすることができる。なお、
軟質性素材は、防水性の表地で覆ったことで、外部から
の水分、汚れ等が軟質性素材内に侵入するのを遮断し
て、感染予防に寄与することができ、しかも清拭等、清
掃も容易である。
【0006】請求項2によれば、軟質性素材を伸縮性を
兼ね備えた防水性の表地で弛みなく覆うことができ、外
部からの水分、汚れ等が軟質性素材内に侵入するのを遮
断して、感染予防に寄与することができ、且つ清拭等、
清掃も容易である。
兼ね備えた防水性の表地で弛みなく覆うことができ、外
部からの水分、汚れ等が軟質性素材内に侵入するのを遮
断して、感染予防に寄与することができ、且つ清拭等、
清掃も容易である。
【0007】請求項3によれば、褥瘡予防用敷物を軟質
性素材の裏面側の保持手段によってずれないように布団
上に載置して使用することができる。
性素材の裏面側の保持手段によってずれないように布団
上に載置して使用することができる。
【0008】請求項4によれば、褥瘡予防用敷物を布団
上に載置するだけで、滑止部材によって布団からずれる
ことなく前記褥瘡予防用敷物を保持することができる。
上に載置するだけで、滑止部材によって布団からずれる
ことなく前記褥瘡予防用敷物を保持することができる。
【0009】請求項5によれば、厚さ30mm〜70m
mの発泡性素材を用いることにより、底着きするような
ことはなく、褥瘡予防の効果を損ねるようなことはな
い。
mの発泡性素材を用いることにより、底着きするような
ことはなく、褥瘡予防の効果を損ねるようなことはな
い。
【0010】請求項6によれば、軟質性素材に見掛け密
度が10kg/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが10
N〜400Nの発泡性素材を用いることにより、底着き
するようなことはなく、使用者が背中、腰部などに受け
る圧迫感などは抑制され、体圧分散性を発揮することが
でき、褥瘡予防の効果がもたらされる。
度が10kg/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが10
N〜400Nの発泡性素材を用いることにより、底着き
するようなことはなく、使用者が背中、腰部などに受け
る圧迫感などは抑制され、体圧分散性を発揮することが
でき、褥瘡予防の効果がもたらされる。
【0011】請求項7によれば、軟質性素材にニット状
素材を採用したことにより、効果的に体圧を分散させる
ことができる。
素材を採用したことにより、効果的に体圧を分散させる
ことができる。
【0012】請求項8によれば、発泡性素材に機械的加
工を付与したことにより、一層効果的に体圧の分散を図
ることができ、褥瘡予防に寄与することができる。
工を付与したことにより、一層効果的に体圧の分散を図
ることができ、褥瘡予防に寄与することができる。
【0013】請求項9によれば、発泡性素材において、
使用者の身体のうち、体圧がかかる肩甲骨周辺や、仙骨
周辺に対応する箇所に、反発性を調整するための機械的
加工を施したので、効果的に体圧を分散させることがで
きる。
使用者の身体のうち、体圧がかかる肩甲骨周辺や、仙骨
周辺に対応する箇所に、反発性を調整するための機械的
加工を施したので、効果的に体圧を分散させることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の態様】以下、本発明にかかる褥瘡予防用
敷物につき、一つの実施の態様を示し、添付の図面に基
づいて説明する。図1、図2に褥瘡予防用敷物1を示
す。この褥瘡予防用敷物1は、例えば一般家屋におけ
る、和室の畳上に敷く布団2上に載置して使用するもの
で、人体が仰臥可能な長さ寸法、幅寸法を有し、所定の
厚さ(後述)の軟質性素材3を、伸縮性を兼ね備えた防
水性の表地4で覆った構成としている。なお、この褥瘡
予防用敷物1は、勿論、在宅用ベッドのベーシックマッ
トレス(図示省略)上に載置して使用することもでき
る。さらには、単に畳上に敷いた適宜なマット上に載置
して使用することもできる。
敷物につき、一つの実施の態様を示し、添付の図面に基
づいて説明する。図1、図2に褥瘡予防用敷物1を示
す。この褥瘡予防用敷物1は、例えば一般家屋におけ
る、和室の畳上に敷く布団2上に載置して使用するもの
で、人体が仰臥可能な長さ寸法、幅寸法を有し、所定の
厚さ(後述)の軟質性素材3を、伸縮性を兼ね備えた防
水性の表地4で覆った構成としている。なお、この褥瘡
予防用敷物1は、勿論、在宅用ベッドのベーシックマッ
トレス(図示省略)上に載置して使用することもでき
る。さらには、単に畳上に敷いた適宜なマット上に載置
して使用することもできる。
【0015】前記布団2は、ここでは通常使用される敷
布団を意味し、詰め物として周知の真綿(図示省略)
を、通常の木綿製表地(図示省略)で包んで構成したも
のを用いることができる。
布団を意味し、詰め物として周知の真綿(図示省略)
を、通常の木綿製表地(図示省略)で包んで構成したも
のを用いることができる。
【0016】そして前記褥瘡予防用敷物1における軟質
性素材3には、例えば厚さ30mm〜70mmで、見掛
け密度が10kg/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが
10N〜400Nのウレタンフォーム材を用いることが
できる。この見掛け密度が10kg/m3〜100kg
/m3、圧縮硬さが10N〜400Nのウレタンフォー
ム材は、実際、使用者が使用した際に、底着きしないこ
とは勿論、使用者が背中、腰部などに受ける圧迫感が抑
制され、褥瘡を発症する体圧以下に抑えることができ
る。なお、軟質性素材3としては、フォームラバーも可
能である。
性素材3には、例えば厚さ30mm〜70mmで、見掛
け密度が10kg/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが
10N〜400Nのウレタンフォーム材を用いることが
できる。この見掛け密度が10kg/m3〜100kg
/m3、圧縮硬さが10N〜400Nのウレタンフォー
ム材は、実際、使用者が使用した際に、底着きしないこ
とは勿論、使用者が背中、腰部などに受ける圧迫感が抑
制され、褥瘡を発症する体圧以下に抑えることができ
る。なお、軟質性素材3としては、フォームラバーも可
能である。
【0017】また前記軟質性素材3において、例えば使
用者の身体のうち、他の箇所に比較して体圧がかかる肩
甲骨周辺や、仙骨周辺に対応する箇所に、反発性を調整
するための機械的加工を施すようにしてもよい(図3参
照)。かかる機械的加工としては、例えば凹凸加工(プ
ロファイル加工)、プレス打ち抜き、くり抜き、熱プレ
ス加工等を挙げることができ、かかる加工を施すこと
で、その箇所の反発性を緩和し、人体の肩甲骨周辺や、
仙骨周辺からの体圧を受け止め、好適に体圧を分散する
ようにしている。
用者の身体のうち、他の箇所に比較して体圧がかかる肩
甲骨周辺や、仙骨周辺に対応する箇所に、反発性を調整
するための機械的加工を施すようにしてもよい(図3参
照)。かかる機械的加工としては、例えば凹凸加工(プ
ロファイル加工)、プレス打ち抜き、くり抜き、熱プレ
ス加工等を挙げることができ、かかる加工を施すこと
で、その箇所の反発性を緩和し、人体の肩甲骨周辺や、
仙骨周辺からの体圧を受け止め、好適に体圧を分散する
ようにしている。
【0018】また前記軟質性素材3を覆う表地4には、
前記布団2上にずれないように保持するための滑止部材
5を設けている。この滑止部材5には、例えば上面凹凸
状、ギザギザ状のラバー部材、その他合成樹脂素材を用
いることができる。なお、かかる褥瘡予防用敷物1は、
在宅用ベッドのベーシックマットレス上に載置して使用
できるようにするために、適宜な着脱可能な取付手段
(図示省略、例:面ファスナー等の係着手段)によって
褥瘡予防用敷物1を脱落しないようにすることもでき
る。
前記布団2上にずれないように保持するための滑止部材
5を設けている。この滑止部材5には、例えば上面凹凸
状、ギザギザ状のラバー部材、その他合成樹脂素材を用
いることができる。なお、かかる褥瘡予防用敷物1は、
在宅用ベッドのベーシックマットレス上に載置して使用
できるようにするために、適宜な着脱可能な取付手段
(図示省略、例:面ファスナー等の係着手段)によって
褥瘡予防用敷物1を脱落しないようにすることもでき
る。
【0019】以上のような褥瘡予防用敷物1によれば、
この褥瘡予防用敷物1は、通常和室などで使用される寝
具の敷布団である布団2上に載置して使用する。この場
合、褥瘡予防用敷物1は、裏面側に備えた滑止部材5に
よって、前記布団2上に、ずれないように保持すること
ができる。その際、褥瘡予防用敷物1においては、厚さ
30mm〜70mmの、見掛け密度が10kg/m3〜
100kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの低反
発性の軟質性素材3を詰め物として用いているので、体
圧のかかる肩甲骨周辺、仙骨周辺においても底着きする
ようなことはなく、使用者の背中にかかる体圧を、好適
に分散することができ、褥瘡の予防をすることができ
る。そして、前記軟質性素材3は、伸縮性を兼ね備えた
防水性シート材である表地4で弛みなく覆うことがで
き、外部からの水分、汚れ等が軟質性素材3内に侵入す
るのを遮断して、感染予防に寄与することができ、且つ
清拭等、清掃も容易である。
この褥瘡予防用敷物1は、通常和室などで使用される寝
具の敷布団である布団2上に載置して使用する。この場
合、褥瘡予防用敷物1は、裏面側に備えた滑止部材5に
よって、前記布団2上に、ずれないように保持すること
ができる。その際、褥瘡予防用敷物1においては、厚さ
30mm〜70mmの、見掛け密度が10kg/m3〜
100kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの低反
発性の軟質性素材3を詰め物として用いているので、体
圧のかかる肩甲骨周辺、仙骨周辺においても底着きする
ようなことはなく、使用者の背中にかかる体圧を、好適
に分散することができ、褥瘡の予防をすることができ
る。そして、前記軟質性素材3は、伸縮性を兼ね備えた
防水性シート材である表地4で弛みなく覆うことがで
き、外部からの水分、汚れ等が軟質性素材3内に侵入す
るのを遮断して、感染予防に寄与することができ、且つ
清拭等、清掃も容易である。
【0020】また、前記軟質性素材3において、使用者
の身体のうち、体圧がかかる肩甲骨周辺や、仙骨周辺に
対応する箇所に、反発性を調整するためのプロファイル
加工、プレス打ち抜き、くり抜き、熱プレス加工等の機
械的加工を施したものにあっては、その箇所の反発性を
緩和し、人体の肩甲骨周辺や、仙骨周辺からの体圧を受
け止め、体圧を好適に分散することができる(図3参
照)。
の身体のうち、体圧がかかる肩甲骨周辺や、仙骨周辺に
対応する箇所に、反発性を調整するためのプロファイル
加工、プレス打ち抜き、くり抜き、熱プレス加工等の機
械的加工を施したものにあっては、その箇所の反発性を
緩和し、人体の肩甲骨周辺や、仙骨周辺からの体圧を受
け止め、体圧を好適に分散することができる(図3参
照)。
【0021】本発明にかかる褥瘡予防用敷物1には、詰
め物として、適宜なニット状素材(図示省略)を用いる
こともできる。この場合、ニット状素材は、繊維を立体
的に織り込んで中間に空間を持たせ、圧縮力に対して適
度な反発性を持たせるようにしている。
め物として、適宜なニット状素材(図示省略)を用いる
こともできる。この場合、ニット状素材は、繊維を立体
的に織り込んで中間に空間を持たせ、圧縮力に対して適
度な反発性を持たせるようにしている。
【0022】このような褥瘡予防用敷物1によっても、
反発性の大きさから底着きのないような厚さを設定すれ
ば、体圧を分散させることができ、褥瘡予防としての効
果をもたらすことができる。
反発性の大きさから底着きのないような厚さを設定すれ
ば、体圧を分散させることができ、褥瘡予防としての効
果をもたらすことができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、
(1)褥瘡予防用敷物によって、使用者の背中や腰部に
かかる体圧を、好適に分散することができ、褥瘡の予防
をすることができる。なお、軟質性素材は、防水性の表
地で覆ったことで、外部からの水分、汚れ等が軟質性素
材内に侵入するのを遮断して、感染予防に寄与すること
ができ、しかも清拭等、清掃も容易である。 (2)軟質性素材を伸縮性を兼ね備えた防水性の表地で
弛みなく覆うことができ、外部からの水分、汚れ等が軟
質性素材内に侵入するのを遮断して、感染予防に寄与す
ることができ、且つ清拭等、清掃も容易である。 (3)褥瘡予防用敷物を軟質性素材の裏面側の保持手段
によってずれないように布団上に載置して使用すること
ができる。 (4)褥瘡予防用敷物を布団上に載置するだけで、滑止
部材によって布団からずれることなく前記褥瘡予防用敷
物を保持することができる。 (5)厚さ30mm〜70mmの発泡性素材を用いるこ
とにより、底着きするようなことはなく、褥瘡予防の効
果を損ねるようなことはない。 (6)軟質性素材に見掛け密度が10kg/m3〜10
0kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの発泡性素
材を用いることにより、底着きするようなことはなく、
使用者が背中、腰部などに受ける圧迫感などは抑制さ
れ、体圧分散性を発揮することができ、褥瘡予防の効果
がもたらされる。 (7)軟質性素材にニット状素材を採用したことによ
り、効果的に体圧を分散させることができる。 (8)発泡性素材に機械的加工を付与したことにより、
一層効果的に体圧の分散を図ることができ、褥瘡予防に
寄与することができる。 (9)発泡性素材において、使用者の身体のうち、体圧
がかかる肩甲骨周辺や、仙骨周辺に対応する箇所に、反
発性を調整するための機械的加工を施したので、効果的
に体圧を分散させることができる。
かかる体圧を、好適に分散することができ、褥瘡の予防
をすることができる。なお、軟質性素材は、防水性の表
地で覆ったことで、外部からの水分、汚れ等が軟質性素
材内に侵入するのを遮断して、感染予防に寄与すること
ができ、しかも清拭等、清掃も容易である。 (2)軟質性素材を伸縮性を兼ね備えた防水性の表地で
弛みなく覆うことができ、外部からの水分、汚れ等が軟
質性素材内に侵入するのを遮断して、感染予防に寄与す
ることができ、且つ清拭等、清掃も容易である。 (3)褥瘡予防用敷物を軟質性素材の裏面側の保持手段
によってずれないように布団上に載置して使用すること
ができる。 (4)褥瘡予防用敷物を布団上に載置するだけで、滑止
部材によって布団からずれることなく前記褥瘡予防用敷
物を保持することができる。 (5)厚さ30mm〜70mmの発泡性素材を用いるこ
とにより、底着きするようなことはなく、褥瘡予防の効
果を損ねるようなことはない。 (6)軟質性素材に見掛け密度が10kg/m3〜10
0kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの発泡性素
材を用いることにより、底着きするようなことはなく、
使用者が背中、腰部などに受ける圧迫感などは抑制さ
れ、体圧分散性を発揮することができ、褥瘡予防の効果
がもたらされる。 (7)軟質性素材にニット状素材を採用したことによ
り、効果的に体圧を分散させることができる。 (8)発泡性素材に機械的加工を付与したことにより、
一層効果的に体圧の分散を図ることができ、褥瘡予防に
寄与することができる。 (9)発泡性素材において、使用者の身体のうち、体圧
がかかる肩甲骨周辺や、仙骨周辺に対応する箇所に、反
発性を調整するための機械的加工を施したので、効果的
に体圧を分散させることができる。
【0024】
【図1】本発明にかかる褥瘡予防用敷物の一例を示す、
外観斜視図である。
外観斜視図である。
【図2】図1に示す褥瘡予防用敷物の断面説明図であ
る。
る。
【図3】本発明にかかる褥瘡予防用敷物の別例を示す、
側面説明図である。
側面説明図である。
1 褥瘡予防用敷物
2 布団
3 軟質性素材
4 表地
5 滑止部材
Claims (9)
- 【請求項1】 人体が仰臥可能な長さ寸法、幅寸法を
有するもので、軟質性素材を防水性の表地で覆った構成
としたことを特徴とする褥瘡予防用敷物。 - 【請求項2】 人体が仰臥可能な長さ寸法、幅寸法を
有するもので、軟質性素材を伸縮性を兼ね備えた防水性
の表地で覆った構成としたことを特徴とする褥瘡予防用
敷物。 - 【請求項3】 前記軟質性素材の裏面側に、布団上で
ずれないように保持するための保持手段を設けたことを
特徴とする請求項1または2記載の褥瘡予防用敷物。 - 【請求項4】 前記保持手段は、表地を介して軟質性
素材裏面側に添設した滑止部材によって構成したことを
特徴とする請求項3記載の褥瘡予防用敷物。 - 【請求項5】 前記軟質性素材は厚さ30mm〜70
mmの発泡性素材で構成したことを特徴とする請求項1
ないし4記載の褥瘡予防用敷物。 - 【請求項6】 前記軟質性素材は見掛け密度が10k
g/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが10N〜400
Nの発泡性素材で構成したことを特徴とする請求項1な
いし5記載の褥瘡予防用敷物。 - 【請求項7】 前記軟質性素材はニット状素材で構成
したことを特徴とする請求項1ないし4記載の褥瘡予防
用敷物。 - 【請求項8】 前記発泡性素材に、反発性を調整する
ための機械的加工を付与したことを特徴とする請求項5
または6記載の褥瘡予防用敷物。 - 【請求項9】 前記発泡性素材のうちの人体の肩部ま
たは腰部にあたる箇所に前記機械的加工を付与したこと
を特徴とする請求項5または6記載の褥瘡予防用敷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002147607A JP2003339482A (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 褥瘡予防用敷物 |
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JP2002147607A JP2003339482A (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 褥瘡予防用敷物 |
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Family Applications (1)
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---|---|
JP (1) | JP2003339482A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6990701B1 (en) | 2005-08-05 | 2006-01-31 | Vera Litvak | Sectional non-slip mattress |
KR20220002762A (ko) * | 2020-06-30 | 2022-01-07 | 주식회사 아시아퍼시픽헬스케어 | 의료용 매트 |
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- 2002-05-22 JP JP2002147607A patent/JP2003339482A/ja active Pending
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