JP2003325188A - サイトカイン遺伝子組換えカイコおよびそのタンパク質の製造方法 - Google Patents

サイトカイン遺伝子組換えカイコおよびそのタンパク質の製造方法

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JP2003325188A
JP2003325188A JP2003045918A JP2003045918A JP2003325188A JP 2003325188 A JP2003325188 A JP 2003325188A JP 2003045918 A JP2003045918 A JP 2003045918A JP 2003045918 A JP2003045918 A JP 2003045918A JP 2003325188 A JP2003325188 A JP 2003325188A
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cytokine
silkworm
leu
recombinant
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JP2003045918A
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Takashi Tanaka
貴 田中
Shingo Hiramatsu
紳吾 平松
Masanari Yamada
勝成 山田
Toshiki Tamura
俊樹 田村
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Toray Industries Inc
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National Institute of Agrobiological Sciences
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カイコを用いた組換え型サイトカインの製造
において、活性のあるサイトカインを絹糸腺または繭糸
に産生させることで、高純度のネコインターフェロンな
どのサイトカインを簡便に製造できるようにする。 【解決手段】 絹糸腺で機能するプロモーターに連結し
たサイトカイン遺伝子とトランスポゾン由来配列などカ
イコへの遺伝子導入に必要な配列と連結した遺伝子配列
を含む遺伝子組換えベクターを用いて、サイトカイン遺
伝子をカイコ染色体へ導入し、遺伝子組換えカイコを得
る。このカイコまたはその子孫の絹糸腺または繭からサ
イトカインを抽出し精製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイトカイン遺伝
子が染色体に組み込まれたカイコを利用した組換え型サ
イトカインの製造方法に関する。また、絹糸腺または繭
糸に組換え型サイトカインを産生する性質を持つ遺伝子
組換えカイコ、ならびに、その組換えカイコを作製する
ためのカイコ染色体への外来遺伝子導入用ベクターに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、遺伝子組換え技術を利用した組換
え型タンパク質の製造に関する検討が、精力的に行わ
れ、得られた組換え型タンパク質は、医薬、診断薬、食
品、化成品製造など幅広い分野で活用されている。従来
の方法では、遺伝子組換えタンパク質は、多くの場合、
そのアミノ酸配列をコードする遺伝子を、細菌、酵母、
またはCOS細胞のようなほ乳類由来の細胞などに導入
し、次に培地中でその細胞を増殖させた後、合成された
タンパク質を回収することで生産されている。細菌また
は酵母の系では、翻訳後修飾に問題があり、タンパク質
を十分機能する形で合成できないことがある。また、ほ
乳類細胞は、タンパク質を機能する形で合成できること
が多いが、一般的に増殖させるのが困難で産生量も低く
経済的ではない。
【0003】一方、昆虫または昆虫細胞を用いた遺伝子
組み換えタンパク質の生産では、酵素や生理活性を持つ
有用タンパク質等が、比較的安価に量産でき、ほ乳類に
近いタンパク質の翻訳後修飾が得られることが知られて
いる。具体的には、外来タンパク質遺伝子を組み込んだ
バキュロウイルスを、昆虫または昆虫細胞に感染させる
方法で、組換え型タンパク質が比較的安価に量産が可能
であり、医薬品として製品化された生理活性タンパク質
も知られている(特開昭61-9288号公報、特開昭61-9297
号公報)。
【0004】免疫調節作用を持つ生理活性物質であり医
薬用途で注目されているサイトカイン類の生産について
挙げるならば、特開平3-139276号公報、特開平9-234085
号公報においてそれぞれネコインターフェロン−ω遺伝
子、イヌインターフェロン−γ遺伝子を組み込んだBmNP
Vを、カイコに接種する方法が開示されている。また、
インターフェロン以外のタンパク質の昆虫における生産
の例としては、バキュロウイルスを感染させた昆虫細胞
によるヒトコラーゲンの生産方法も知られている(特開
平8-23979号公報)。
【0005】しかし、従来の昆虫または昆虫細胞を用い
た組換えタンパク質の生産技術では、外来遺伝子の導入
にウイルスを用いることから、その不活性化や封じ込め
が必要であり、また、ウイルス接種が煩雑であるなどの
問題がある。また、組換えタンパク質が体液中に産生さ
れるため、目的の組換えタンパク質を、カイコ体液由来
の大量の夾雑タンパク質から精製することが必要であ
り、このため高純度な組換えタンパク質を得ることが困
難である。
【0006】一方、近年、昆虫染色体への外来遺伝子の
組換えが試みられ、核多核体病ウイルスの一種であるAu
tographa californica nuclear polyhedrosis virus (A
cNPV)のDNAを用いて、カイコフィブロインL鎖遺伝子に
クラゲ緑色蛍光タンパク質遺伝子を付加した融合遺伝子
を、相同組み換えにより、カイコ染色体上に導入し、発
現させる方法が開発され(Genes Dev.,13,511-516,199
9)、その技術を用いたヒト・コラーゲン遺伝子を導入
したカイコおよびその製造方法が開示されている(特開
2001-161214号公報)。
【0007】また最近、外来遺伝子を、鱗翅目昆虫由来
のトランスポゾンであるpiggyBacを用いてカイコ染色体
へ安定に導入し、その外来遺伝子がコードするタンパク
質を発現させる方法が、クラゲ緑色蛍光タンパク質をモ
デルとして研究され、交配により子孫へと遺伝子が安定
に伝わることも確認された(Nature Biotechnology 18,
81-84,2000)。
【0008】しかし、上記のAcNPVを用いた緑色蛍光タ
ンパク質は、フィブロインL鎖ポリペプチドと融合して
いるため、発現させた組換え型緑色蛍光タンパク質だけ
を回収することが困難であるという問題点がある。ま
た、この手法でフィブロインL鎖ポリペプチドとサイト
カインなどを融合タンパクとして産生させた場合は、生
理活性が低下するなどの問題点がある。次に、トランス
ポゾンpiggyBacを用いた例では、緑色蛍光タンパク質
は、産生量が十分ではなく、かつ、カイコ全身に産生さ
れるため、発現させた組換え型緑色蛍光タンパク質を高
純度な形で回収するためには、高度な精製技術を必要と
することから、経済的に問題があった。
【0009】これまでに、サイトカイン遺伝子など生理
活性を有するタンパク質をコードする遺伝子をカイコ染
色体に導入し、目的タンパク質を発現させた例は知られ
ていない。また、カイコ体液以外の部位である絹糸腺や
カイコの分泌物である絹糸から、組換え型のサイトカイ
ンを回収し、得られたサイトカインの生理活性を確認し
た例はない。また、こうした性質を、遺伝することので
きるカイコについても前例はない。
【0010】すなわち、このような昆虫染色体への外来
遺伝子の組換え技術においては、生産された組換え型タ
ンパク質の生産量はまだ十分ではなく、さらに、得られ
た組換え型タンパク質を生理活性を保持した形で回収す
る点において大きな課題がある。
【0011】
【特許文献1】特開昭61-9288号公報
【特許文献2】特開昭61-9297号公報
【特許文献3】特開平3-139276号公報
【特許文献4】特開平9-234085号公報
【特許文献5】特開平8-23979号公報
【特許文献6】特開2001-161214号公報
【0012】
【非特許文献1】Genes Dev.,13,511-516,1999
【非特許文献2】Nature Biotechnology 18,81-84,2000
【0013】
【発明が解決しようとする課題】昆虫を用いた組換え型
タンパク質の生産技術は、精力的に研究されているが、
外来遺伝子を組み込んだ組換えバキュロウイルスの封じ
込めの必要があり、また、組換えウイルスの接種が煩雑
であるなどの課題がある。従って、ウイルスを用いない
カイコにおけるサイトカインの生産が望まれる。また、
ウイルスを用いたカイコにおける組換えタンパク質の生
産では、大量の夾雑物を含む体液より目的タンパク質を
抽出、精製することが困難である点に大きな課題があっ
た。カイコ染色体に外来遺伝子を導入する組換えタンパ
ク質の製造技術の検討が行われているが、組換え型タン
パク質の生産量は低く、さらに、目的の組換え型タンパ
ク質を活性のある形で回収できないという課題があっ
た。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、目的とするタンパク質をコードする遺伝子がカイ
コ絹糸腺特異的に発現するプロモーターの下流に結合し
た構造を持つDNA配列を、トランスポゾン由来のDN
Aを利用してカイコ染色体に導入することで、目的タン
パク質が、絹糸腺または繭糸中に生理活性を保持した形
で大量に生産されることを見いだし本発明に至った。本
発明では、組換えタンパク質は、大量の夾雑物を含まな
い絹糸腺または絹糸から回収することが可能なため、目
的タンパク質の精製が容易であるという利点がある。さ
らに、バキュロウイルスのようなウイルスを使用しない
ことから、ウイルスの不活化が不要であり、簡便かつ安
全に組換えタンパク質の生産を実施することが可能とな
る。
【0015】すなわち、本発明は、染色体にサイトカイ
ン遺伝子を組み込んだ遺伝子組換えカイコを作製し、そ
の絹糸腺または繭糸からサイトカインを回収することを
特徴とする組換え型サイトカインの製造方法に関するも
のである。さらには、サイトカイン遺伝子が組み込まれ
た遺伝子組換えカイコ、および、カイコへのサイトカイ
ン遺伝子導入に用いられる遺伝子組み換えベクターに関
するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】サイトカインは、様々な細胞によ
り産生され、造血細胞や免疫細胞に対し免疫調節作用、
抗ウイルス作用、血球細胞増殖作用を持つタンパク質で
ある。その作用は的確な高次構造を形成し細胞膜上の特
異的な受容体に結合することにより発揮される。現在ま
でにその作用の特徴からヒトをはじめとする動物に対す
る臨床応用がなされている。
【0017】本発明のサイトカイン類としては特に限定
されないが、カイコ体内で発現したときにその生理活性
が保持されるサイトカイン類であればよく、免疫調節作
用、抗ウイルス作用、血球細胞増殖作用などを持つ生理
活性物質であり、医薬・医療用途で注目されているタン
パク質、例えばヒトインターフェロン−α、β、γ(J.I
nterferon Res.5,521-526,1985 ,Nucleic Acids Res.1
0,2487-2501,1982)、ヒトインターロイキン−12(J.Im
munol.146,3074-3081,1991)、ヒト顆粒球コロニー刺激
因子(Nature,319,415-418,1986)、ヒトエリスロポイエ
チン(Nature,313,806-810,1985)、ヒトトロンボポエチ
ン(Cell.77,1117-1124,1994)、ネコインターフェロン−
ω(Biosci.Biotech.Biochem.,56,211-214,1992、GenBan
k データベース登録番号E04599)、
【0018】ネコエリスロポエチン(GenBankデータベ
ース登録番号 FDU00685)、ネコ顆粒球コロニー刺激因子
(Gene,274,263-269,2001)、イヌインターフェロン−
γ(GenBankデータベース登録番号 S41201)、イヌインタ
ーロイキン−12(特開平10−36397号公報)、イヌ顆
粒球コロニー刺激因子(米国特許第5606024号)などが
挙げられる。サイトカイン類として好ましくは、インタ
ーフェロン類またはコロニー刺激因子類であり、これら
にはインターフェロン−α、β、γ、ω、τや顆粒球コ
ロニー刺激因子、顆粒球・単球コロニー刺激因子、単球
コロニー刺激因子、エリスロポイエチン、トロンボポイ
エチンなどが含まれる。さらに好ましくは、ネコインタ
ーフェロン−ω、ネコ顆粒球コロニー刺激因子、ヒトイ
ンターフェロン−βである。
【0019】ネコインターフェロン-ω遺伝子は、例え
ばE.Coli(pFeIFN1)(微工研条寄第1633号)から抽出し
たプラスミドから切り出すことで得ることができる。ま
たは、切り出したネコインターフェロン-ω遺伝子を、
カイコのクローニングベクター(T.Horiuchiら、Agric.
Biol.Chem.,51,1573-1580,1987)に連結して作製した組
換えプラスミドとカイコ多核体病ウイルスDNAとを、
カイコ樹立細胞にコ・トランスフェクションして作製し
たrBNV100から得ることも可能である。
【0020】ネコ顆粒球コロニー刺激因子遺伝子はネコ
腎臓由来の培養細胞であるCRFK細胞をLPSで刺激した
後、その細胞よりmRNAを回収し、さらに逆転写により得
られたcDNAを鋳型に、GenBank データベース登録番号AB
042552を参考に設定したプライマーを用いてPCRにより
得ることができる。ヒトインターフェロン−β遺伝子
は、そのcDNAをコードするプラスミドpORF-hIFN-β(In
vivogen社)から切り出すことで取得できる。
【0021】本発明におけるカイコ染色体への遺伝子導
入方法については、遺伝子が安定に染色体に組み込ま
れ、発現し、交配により子孫にも安定に遺伝子が伝わる
ような遺伝子導入方法であればよく、カイコ卵にマイク
ロインジェクションする方法、遺伝子銃を用いる方法な
どを用いることができるが、好ましくは、トランスポザ
ーゼ遺伝子を含むヘルパープラスミド(Nature Biotech
nology 18, 81-84, 2000)と同時に目的遺伝子を含むカ
イコ染色体への外来遺伝子導入用ベクターをカイコ卵に
マイクロインジェクションする方法が採用される。
【0022】目的遺伝子は、マイクロインジェクション
されたカイコ卵から孵化し成長した組換えカイコにおい
て生殖細胞へ導入される。こうして得られた組換えカイ
コの子孫は、その染色体上に目的遺伝子を安定に保持す
ることが可能である。本発明で得られる遺伝子組換えカ
イコは、通常のカイコと同様な方法で、継代維持可能で
ある。すなわち、卵を通常の条件で催青し、孵化した蟻
蚕を人工飼料等へ掃立てし、通常のカイコと同様な条件
で飼育することで5令カイコまで飼育できる。
【0023】本発明で得られる遺伝子組換えカイコは、
通常のカイコと同様に蛹化し、繭を作ることができる。
蛹の段階で雌雄を区別し、発蛾したのち雌雄を交尾さ
せ、翌日採卵する。卵は通常のカイコ卵と同様に保存す
ることが可能である。本発明の遺伝子組換えカイコは、
こうした飼育を繰り返すことで継代することが可能であ
り、また、大量に増やすことが可能である。用いるカイ
コ染色体への外来遺伝子導入ベクターについては、ウイ
ルスベクター、トランスポゾン由来DNA配列を含んだ
ベクター、または染色体には組み込まれないプラスミド
ベクターなどが利用できる。好ましくはトランスポゾン
由来DNA配列を含んだベクターが用いられる。
【0024】トランスポゾン由来のDNAとしては、ショ
ウジョウバエ由来のトランスポゾンmariner(Third Int
ernational workshop on transgenesis of invertebrat
e organisms,p37-38,1999), Minos(Insect Mol.Biol.
9,277-281,2000)や鱗翅目昆虫由来のトランスポゾンで
あるpiggyBac(Nature Biotechnology 18,81-84,2000)
などを用いることが可能であるが、鱗翅目昆虫由来のト
ランスポゾンであるpiggyBac由来のDNA配列を持った
トランスポゾンが好適に使用される。
【0025】piggyBac由来のDNA配列の構造としては、T
TAA配列を含む1対の末端逆位配列が必須であり、そのD
NA配列の間にサイトカイン遺伝子など外来遺伝子が挿入
された構造を有するものである。トランスポゾン由来の
DNA配列を利用して外来遺伝子をカイコ染色体へ導入す
るためには、さらにtransposaseを利用することが好ま
しい。例えば、piggyBac由来のtransposaseを発現する
ことが可能なDNAを同時に導入することで、カイコ細胞
内において転写・翻訳されたtransposaseがその2対の
末端逆位配列を認識してその間の遺伝子断片を切り出
し、カイコ染色体へと転移させることにより、カイコ染
色体へ遺伝子が導入される頻度を著しく向上させること
ができる。
【0026】本発明において用いるサイトカイン遺伝子
をカイコ染色体に導入する目的で使用される外来遺伝子
導入ベクターは、サイトカインの発現を的確に制御する
ように設計されるならば特に限定されないが、通常は、
サイトカイン遺伝子に対して絹糸腺特異的に発現するプ
ロモーターを上流に、任意のポリA配列を下流に連結し
た構造を持ち、これら遺伝子配列の外側に、1対のトラ
ンスポゾン由来のDNA配列を有する。さらにはプロモ
ーターとの間に任意の遺伝子由来のシグナル配列などを
連結してもよく、ポリAとの間にも任意の遺伝子配列を
連結してもよい。また人工的に設計、合成された遺伝子
配列を連結することもできる。
【0027】また、必要に応じてバクテリア宿主内で複
製するための配列、抗生物質耐性遺伝子、蛍光タンパク
遺伝子、LacZ遺伝子などを連結することもできる。例え
ば、適切なプロモーター下流に結合された緑色蛍光タン
パク質GFPの遺伝子を、1対のトランスポゾン由来D
NA配列の間の適切な部位に導入することができる。こ
のことによって、遺伝子組換えカイコのスクリーニング
を容易にすることが可能である。また、本ベクターは、
pUC9、19など、大腸菌由来プラスミドの一部または全て
を含むこともできる。
【0028】さらに、ここで用いるプロモーターは特に
限定されず、どのような生物由来のプロモーターであっ
てもカイコ細胞内で有効に働くプロモーターであればよ
いが、カイコ絹糸腺で特異的にタンパク質の発現を誘導
するように工夫されたプロモーターが好ましい。例え
ば、フィブロインH鎖プロモーター、フィブロインL鎖
プロモーター、p25プロモーター、セリシンプロモータ
ーなどのカイコ絹糸腺タンパク質のプロモーターが挙げ
られる。
【0029】そのほかプロモーター以外に用いられる遺
伝子配列については、シグナル配列、ポリA配列や、そ
の他遺伝子の発現を制御する配列などが挙げられる。こ
れらは特定のものに限定されず、目的タンパク質の発現
に適したものを選択することができる。例えば、ネコイ
ンターフェロン−ωなどサイトカインのシグナル配列や
ポリA配列など目的タンパク質由来のもの、宿主となる
カイコなど昆虫タンパク質のシグナル配列、ポリA配列
が挙げられる。または、SV40ポリAやウシ成長ホルモン
ポリAなどの一般的にタンパク質の発現に実績のあるも
のなどが挙げられる。上記のプロモーターやその他サイ
トカイン類遺伝子と連結する遺伝子配列を変えることに
より、その発現する部位や発現量を操作することが可能
である。
【0030】本発明で用いられる遺伝子組換えカイコと
は、サイトカイン遺伝子がカイコ染色体に導入されたカ
イコのことであり、そのカイコ染色体DNAを常法に従
って制限酵素処理したのち、常法に従って標識したサイ
トカイン遺伝子をプローブとしてサザンブロッティング
を行う時、ポジティブなシグナルを与えるカイコのこと
である。サイトカイン遺伝子が導入される染色体上の遺
伝子座位は、カイコの発生、分化、成長を阻害しない部
位であればに特に制限はない。
【0031】本発明で使用する遺伝子組換えカイコを効
率よく取得するために、導入するサイトカイン遺伝子と
ともにマーカー遺伝子を導入することができる。例え
ば、1対のトランスポゾン配列の間に、適切なプロモー
タ下流に結合した蛍光緑色タンパク遺伝子をサイトカイ
ン遺伝子とタンデムに配置した遺伝子導入用ベクターを
使用し、transposase をコードする遺伝子を持つプラス
ミドと同時にカイコ卵にインジェクションする。通常の
条件で催青し、孵化した幼虫を5令まで飼育し成虫を得
る(G0世代)。得られたG0成虫の雌雄を交配し卵を得、
これらの卵を催青し孵化させる。得られた幼虫、好まし
くは1〜2令のカイコのうち緑色蛍光を示すカイコをス
クリーニングすることで、目的とする遺伝子組換えカイ
コを簡便にかつ高確率で得ることができる。
【0032】このようにして得られた遺伝子組み換えカ
イコの絹糸腺または繭糸より、適当な抽出操作によっ
て、サイトカイン類タンパク質を活性を保った状態で得
ることができる。絹糸腺または繭糸からのサイトカイン
の抽出に使用する溶媒については特に制限はないが、サ
イトカインを活性を保持した状態で回収するためには水
溶媒系が好ましい。抽出に使用する水溶液は、サイトカ
インの抽出を促進させるために適切な溶質を含むことが
可能である。例えば、リン酸などの無機酸、酢酸、クエ
ン酸、リンゴ酸などの有機酸や、食塩、尿素、塩酸グア
ニジン、塩化カルシウムなどの塩類、エタノール、メタ
ノール、アセトニトリル、アセトンなどの極性有機溶媒
などが挙げられる。また、抽出溶液のpHも特に限定は
なく、目的とするサイトカインを失活させないpHであ
れば、任意のpHを用いることができる。
【0033】抽出されたサイトカイン類を単離・精製す
るための方法に特に限定はなく、通常の蛋白質の精製方
法を用いることができる。例えば、目的とする有用蛋白
質が本来有する活性を指標としながら、シリカゲル担
体、イオン交換性担体、ゲル濾過担体、キレート性担
体、色素担持担体等を用いたクロマトグラフィーや、限
外濾過、ゲル濾過、透析、塩析等による脱塩、濃縮を組
み合わせることによって精製し単離することができる。
【0034】例えば、ネコインターフェロン-ωは、ネ
コインターフェロン-ωの遺伝子を導入したカイコの絹
糸腺または繭糸を、20mMリン酸緩衝液(pH7.0)をホモ
ジナイズして得られる可能性画分に回収することができ
る。さらに、得られた抽出液を、例えばブルーセファロ
ース担体に吸着させ、洗浄後、塩類を含む緩衝液で溶出
することにより、ネコインターフェロン-ωの純度を上
げることができる。
【0035】このように製造されたサイトカイン類は、
従来の他の製造方法で製造されたサイトカインと同様
に、医薬用途や各種の測定、診断用途に用いることがで
きる。この場合、各種添加剤を加えた混合物として使用
してもよい。またサイトカイン類を発現したカイコの組
織、もしくは繭糸は、そのまま、もしくは加工して、医
療用または衣料用の繊維として用いることができる。
【0036】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を具体的に説明
する。参考例. 染色体DNAの抽出法 サンプルを200μg/mlのProteinase Kの入った抽出バッ
ファー(50mM Tris-HCl(pH8.0)、1mM EDTA、100mM NaC
l)(Nature Biotechnology 18,81-84,2000)中でホモジ
ナイズした後、1/9量の10%SDSを加え、50℃、2時間反
応させる。その一部を常法により、フェノール抽出した
後、エタノール沈殿し、その沈殿をTE(10mM Tris-HCl
(pH8.0)、1mM EDTA)に溶解することにより染色体DNAを
得た。
【0037】抗ウイルス活性測定法 インターフェロンの生理活性は抗ウイルス活性として以
下の方法により行った。ウイルスとしてVesicular Stom
atitis Virus(VSV)を用い、感受性細胞としてはネコイ
ンターフェロン−ωの場合にはネコFc9細胞(J.K.Yamam
otoら;Vet.Immunol.and Immunopathol.,11,1-19,198
6)を、ヒトインターフェロン−βにはヒトFL細胞を
用いて、CPE法により測定した。すなわち、96穴マイク
ロプレート上にコンフルーエントとなるまで37℃で培養
された感受性細胞にサンプルの希釈液を上端の行に加
え、下端に向かって2倍ずつ段階希釈した。
【0038】37℃で20〜24時間培養した後、VSVを加え
さらに37℃で16〜20時間培養した。生存してマイクロプ
レート上に付着している感受性細胞を20%ホルマリンを
含むクリスタルバイオレット染色液で染色し、マイクロ
プレート上のクリスタルバイオレットの量を570nmにお
ける吸光度を測定することによって、スタンダードとの
比較により、抗ウイルス活性を求めた。スタンダードと
してはネコインターフェロン−ωにはインターキャット
(東レ(株)製)を細胞培養用培地で1000 Unit/mlに調
整したものを、ヒトインターフェロン−βにはフェロン
(東レ(株)製)を細胞培養用培地で1000 Unit/mlに調
整したものを用いた。またサンプルは細胞培養用培地で
15倍希釈した後、抗ウイルス活性測定に用いた。
【0039】実施例1遺伝子の調製 用いた遺伝子は既知の配列を利用して、その両端配列の
プライマーを作製し、適当なDNAソースを鋳型にしてP
CRすることにより取得した。プライマーの端側には後
の遺伝子構築操作のために制限酵素部位を付加した。
【0040】ネコインターフェロン−ω遺伝子(GenBan
k登録番号S62636の塩基番号9〜593番目)はネコインタ
ーフェロン−ω遺伝子をコードするバキュロウイルスrB
NV100を鋳型にプライマー3(配列番号3)とプライマ
ー4(配列番号4)の2種類のプライマーを用いてPCR
により取得した。rBNV100は、例えばE.Coli(pFeIFN1)
(微工研条寄第1633号)から抽出したプラスミドからFe
IFNの遺伝子を切り出して、カイコのクローニングベク
ター(T.Horiuchiら、Agric.Biol.Chem.,51,1573-1580,
1987)に連結して作製した組換えプラスミドとカイコ多
核体病ウイルスDNAとを、カイコ樹立細胞にコ・トラン
スフェクションして作製することができる。
【0041】セリシン−1遺伝子のプロモーター(GenB
ank登録番号AB007831の塩基番号599〜1656番目)はカイ
コ染色体DNAを鋳型にプライマー5(配列番号5)とプ
ライマー6(配列番号6)の2種類のプライマーを用い
てPCRにより取得した。フィブロインH鎖遺伝子のプロ
モーター(GenBank登録番号V00094の塩基番号255〜574
番目)はカイコ染色体DNAを鋳型にプライマー7(配列
番号7)とプライマー8(配列番号8)の2種類のプラ
イマーを用いてPCRにより取得した。ウシ成長ホルモン
遺伝子ポリA(pcDNA3.1(+)配列番号1011〜1253番目)
はプラスミドpcDNA3.1(+)ベクター(Invitrogen社製)
を鋳型にプライマー9(配列番号9)とプライマー10
(配列番号10)の2種類のプライマーを用いてPCRによ
り取得した。
【0042】PCRはKODplus(東洋紡(株)製)を用いて
添付のプロトコールに従って行った。すなわち、それぞ
れの鋳型を、プラスミドの場合には10ng、染色体DNAの
場合には100ng加え、各プライマーを30pmol、添付の10
×PCRバッファーを10μl、1mM MgCl2、0.2mM dNTPs、
2単位KODplusとなるように各試薬を加え、全量100μl
とする。DNAの変性条件を94℃、15秒、プライマーのア
ニーリング条件を55℃,30秒、伸長条件を68℃,30秒〜60
秒の条件でPerkin-Elmer社のDNAサーマルサイクラーを
用い、30サイクル反応させた。
【0043】これらの反応液を1〜1.5%アガロースゲル
にて電気泳動し、それぞれネコインターフェロン−ω遺
伝子では約580bp、セリシン-1プロモーターでは約1kb
p、フィブロインH鎖プロモーターでは約320bp、ウシ成
長ホルモンポリAでは約230bpのDNA断片を常法に従って
抽出、調製した。これらのDNA断片をポリヌクレオチド
キナーゼ(宝酒造(株)製)によりリン酸化した後、Hi
ncIIで切断後脱リン酸化処理したpUC19ベクターに宝酒
造(株)のDNA Ligation Kit Ver.2を用いて16℃、終夜
反応を行い、連結した。
【0044】これらを用いて常法に従い大腸菌を形質転
換し、得られた形質転換体にPCR断片が挿入されている
ことを、得られたコロニーを前述と同じ条件でPCRす
ることによって確認し、PCR断片の挿入されたプラスミ
ドを常法によって調製した。これらのプラスミドをシー
クエンスすることにより、得られた断片がそれぞれの遺
伝子の塩基配列であることを確認した。
【0045】実施例2遺伝子導入用プラスミドの作製 遺伝子導入用プラスミドにはpigA3GFP(Nature Biotech
nology 18,81-84,2000)を利用した。すなわち、米国特
許第6218185号に開示されるプラスミドp3E1.2よりtrans
posaseをコードする領域を取り除き、その部分にA3プ
ロモーター(GenBank登録番号U49854の塩基番号1764〜2
595番目)およびpEGFP-N1ベクター(Clontech社製)由
来のGFPおよびSV40由来ポリA付加配列(GenBank登録番
号U55762の塩基番号659〜2578番目)を挿入したベクタ
ーがpigA3GFPであり、このベクターは独立行政法人農業
生物資源研究所から分与可能である。
【0046】そのA3プロモーターの上流側にあるXhoI
部位にネコインターフェロン−ω遺伝子の発現単位を挿
入した。導入する遺伝子の発現単位としては、セリシン
−1遺伝子プロモーター−ネコインターフェロン−ω−
ウシ成長ホルモンポリA付加配列(配列番号1)、また
はフィブロインH鎖遺伝子プロモーター−ネコインター
フェロン−ω−ウシ成長ホルモンポリA付加配列(配列
番号2)を用いた。以下に具体的な方法を示す。
【0047】実施例1で調製したプラスミドより、あら
かじめプライマー内に設定しておいた制限酵素部位を利
用して遺伝子を切り出した。すなわち、セリシン−1遺
伝子プロモーターおよびフィブロインH鎖遺伝子プロモ
ーターではEcoRI,SalIを用いて、ネコインターフェロン
−ω遺伝子ではSalI,XbaIを用いて、ウシ成長ホルモン
ポリAではXbaI、BamHIを用いてインサート断片を切り
出し、1〜1.5%アガロースゲルにて電気泳動した後、常
法により断片を抽出、精製した。
【0048】セリシン−1遺伝子プロモーター断片200n
g、ネコインターフェロン−ω遺伝子断片100ng、ウシ成
長ホルモンポリA50ngを混合し、等量の宝酒造(株)の
DNALigation Kit Ver.2を加えて16℃、終夜反応を行っ
た。反応液0.5μlをプライマー11(配列番号11)とプラ
イマー12(配列番号12)を用いて実施例1と同様の条件
で伸長条件2分でPCRを行う。これらの反応液を1%ア
ガロースゲルにて電気泳動し、増幅した約1.9kbのDNA断
片(SIB断片)を常法に従って抽出、調製した。
【0049】同様にフィブロインH鎖遺伝子プロモータ
ー断片70ng、ネコインターフェロン−ω遺伝子断片100n
g、ウシ成長ホルモンポリA50ngを混合し、等量の宝酒
造(株)のDNA Ligation Kit Ver.2を加えて16℃、終夜
反応を行った。反応液0.5μlをプライマー13(配列番号
13)とプライマー12(配列番号12)を用いて実施例1と
同様の条件で伸長条件2分でPCRを行った。これらの反
応液を1%アガロースゲルにて電気泳動し、増幅した約
1.15kbのDNA断片(FIB断片)を常法に従って抽出、調製
した。
【0050】これらの断片をXhoIにより消化した後、Xh
oIで切断後脱リン酸化処理したpigA3GFPに宝酒造(株)
のDNA Ligation Kit Ver.2を用いて16℃、終夜反応を行
い、連結した。SIB断片を挿入したプラスミドをpigSIB
(図1)、FIB断片を挿入したプラスミドをpigFIB(図
2)とし、塩化セシウム法により超遠心2回で精製し、
遺伝子導入実験に用いた。
【0051】実施例3遺伝子組換えカイコの作製(フ
ィブロインH鎖遺伝子プロモーター) pigFIBとヘルパープラスミドpHA3PIG(図3、Nature Bi
otechnology 18,81-84,2000、独立行政法人農業生物資
源研究所より分与可能)をそれぞれ200ng/mlの濃度で0.
5mMリン酸バッファー(pH7.0)、5mM KCl中で調整し、1
5〜20nlを産卵後4時間以内のカイコ卵に対してマイク
ロインジェクションした。
【0052】そのカイコ卵より孵化した幼虫を飼育し、
得られた成虫(G0)を群内で掛け合わせ得られた次世代
(G1)をネコインターフェロン−ω遺伝子と同時に導入
した緑色蛍光タンパク質の蛍光を観察することにより、
ネコインターフェロン−ω遺伝子が染色体への導入され
たカイコをスクリーニングした。遺伝子導入カイコの得
られた蛾区の割合を表1に示す。カイコ卵へのインジェ
クションを2回実施し、2回目において1蛾区から遺伝
子組換えカイコが得られた。
【0053】
【表1】
【0054】その蛾区より得られた遺伝子導入カイコの
サザンブロッティングの結果を図4に示す。サザンブロ
ッティング法はG1世代の蛾より染色体DNAを抽出し、制
限酵素処理したサンプルを電気泳動後、DNAを転写させ
たメンブレンをネコインターフェロン−ω特異的な核酸
プローブを用いてAlkPhos Direct Labelling and Detec
tion System(アマシャムファルマシア)を用いた化学
発光により検出した。G1蛾11匹を調べたところ、10匹の
カイコにネコインターフェロン−ω遺伝子が導入されて
いることが確認できた。
【0055】実施例4ネコインターフェロン産生の確
認(フィブロインH鎖プロモーター) ネコインターフェロン−ωは抗ウイルス活性を持つこと
から、その力価よりネコインターフェロン−ωの存在を
知ることができる。実施例3で得られた陽性蛾区のカイ
コ(G1)を野生カイコと交配し得られた世代(G2)
のうち、ネコインターフェロン−ω遺伝子の導入が確認
されたカイコの5齢幼虫の中部絹糸腺および後部絹糸腺
を摘出した。
【0056】それらを20mMリン酸ナトリウムバッファー
(pH7.0)をもちいてホモジナイズし、得られた抽出液を
ネコ細胞を用いた抗ウイルス活性測定の系により測定し
た。その結果、遺伝子導入カイコの絹糸腺抽出液から
は、中部絹糸腺、後部絹糸腺ともに抗ウイルス活性が検
出されたが、コントロールとなる野生カイコの絹糸腺抽
出液からは検出されなかった。その結果を図5に示す。
【0057】フィブロインH鎖プロモーター制御下では
ネコインターフェロン−ωは主に後部絹糸腺に発現され
ていると考えられ、その後、フィブロインと同様に中
部、前部絹糸腺へと移動すると考えられ、生理活性の分
布もそれに一致しているものと考えられる。一方、遺伝
子を導入していないカイコからは抗ウイルス活性は全く
検出されなかった。このことからネコインターフェロン
−ω遺伝子導入カイコではネコインターフェロン−ωタ
ンパク質が、生理活性を保ったまま発現していることが
明らかとなった。
【0058】実施例5ネコインターフェロンの精製 実施例4で得られたG2世代5令カイコの後部絹糸腺の抽
出液からネコインターフェロンの精製を行った。抽出液
1mlをHiTrap Bluesepharose カラム(Amersham pharma
cia社製)に通液し、その後10mlの20mMリン酸ナトリウ
ムバッファー(pH7.0)で洗浄した。続いて10mlの20mMリ
ン酸ナトリウムバッファー(pH8.0)-0.5M NaCl、さらに1
0mlの20mMリン酸ナトリウムバッファー(pH8.0)-1M NaC
lで溶出した。洗浄画分、0.5M溶出画分、および1M溶出
画分を分取し、脱塩・濃縮を行い約1mlとした。抽出液
および各精製フラクションの抗ウイルス活性およびタン
パク定量した結果を表2に示す。
【0059】
【表2】
【0060】精製操作により、1M溶出画分に抗ウイル
ス活性すなわちネコインターフェロン−ωが回収でき、
その比活性は抽出液に比べて約10倍となった。
【0061】実施例6遺伝子組換えカイコの作製(セ
リシン1プロモーター) pigSIBとヘルパープラスミドをそれぞれ200ng/mlの濃度
で0.5mMリン酸バッファー(pH7.0)、5mM KCl中で調
整し、15〜20nlを産卵後4時間以内のカイコ卵に対して
マイクロインジェクションした。そのカイコ卵より孵化
した幼虫を飼育し、得られた成虫(G0)を群内で掛け合
わせ得られた次世代(G1)より緑色蛍光タンパク質の蛍
光を観察することにより、ネコインターフェロン−ω遺
伝子の染色体への導入を調べた。2回の実験において、
それぞれ1218、1375個の卵にセリシンプロモーターに連
結したネコインターフェロン−ω遺伝子を含む遺伝子組
換えベクターをマイクロインジェクションし、それぞ
れ、12蛾区ずつの陽性蛾区を得ることができた(表
3)。
【0062】
【表3】
【0063】得られた陽性蛾区のうち、1回目の実験の
3蛾区、2回目の実験の2蛾区からそれぞれ1頭ずつの
遺伝子の導入が確認されたカイコ(G1)を選び、その絹
糸腺よりゲノムDNAを抽出した。それらをEcoRIまた
はBglII処理したのち、ネコインターフェロン−ω遺伝
子をプローブにしてサザンブロッティング解析を行った
結果を図6に示す。その結果、すべてのカイコのゲノム
中にネコインターフェロン−ω遺伝子の導入が確認され
た。また検出位置の違いにより、蛾区によってゲノムへ
の遺伝子導入部位が異なっていることがわかった。
【0064】次にネコインターフェロン−ω遺伝子のmR
NA発現を調べた。サザンブロッティングでネコインター
フェロン-ω遺伝子の導入が確認されたG1世代カイコを
任意に7頭選び、そのmRNAを抽出し、RT-PCRによりネコ
インターフェロン−ω遺伝子mRNAの発現を調べた。
mRNAの抽出・精製にはISOGEN(ニッポンジーン)お
よびオリゴテックスdT-30(ロシュディアグノスティク
ス)を、cDNA合成にはReady-To-Go T-Primed First-Str
and Kit(アマシャムファルマシア)を用い、添付のプ
ロトコールに従い行った。PCRは実施例1のネコインタ
ーフェロン−ω遺伝子取得時の条件で行った結果、全頭
よりネコインターフェロン−ω遺伝子のmRNAの発現
が確認された(図7)。
【0065】実施例7中部絹糸腺および繭糸でのネコ
インターフェロン産生の確認 実施例6で得られた遺伝子組換えカイコ3頭、野生カイ
コ1頭の中部絹糸腺を摘出し、20mMリン酸ナトリウムバ
ッファー(pH7.0)をもちいてホモジナイズし、遠心分離
して抽出液を調製した。また、遺伝子組換えカイコおよ
び野生カイコ由来の繭1個ずつについても同様に抽出し
た。これらの抽出液の抗ウイルス測定したところ、全頭
の遺伝子組換えカイコの中部絹糸腺より抗ウイルス活性
が検出され、野生カイコの絹糸腺からは検出されなかっ
た。さらに遺伝子組換えカイコの繭からも抗ウイルス活
性が検出された(図8)。
【0066】このことから、遺伝子組換えカイコでは、
ネコインターフェロン−ωが生理活性を保ったまま発現
しており、その活性は糸として吐糸されてもなお残存し
ていることがわかった。
【0067】実施例8ヒトインターフェロン−β遺伝
子導入用プラスミドの作製 ヒトインターフェロン−β遺伝子導入用プラスミドの作
製は、実施例1から3に示したネコインターフェロン−
ω遺伝子の場合と同様の方法により行った。すなわちヒ
トインターフェロン−β遺伝子をコードするプラスミド
pORF-hIFN-β(Invivogen社)を鋳型にプライマー14
(配列番号14)およびプライマー15(配列番号15)
を用いてPCRを行い、ヒトインターフェロン−β遺伝
子断片を得た。
【0068】この断片を制限酵素SalIおよびXbaI処理し
た後、5’末端側ににフィブロインH鎖遺伝子プロモー
ターまたはセリシン遺伝子プロモーターを、3’末端側
にウシ成長ホルモン遺伝子由来のポリAシグナルを連結
した遺伝子発現用配列(フィブロインH鎖遺伝子プロモ
ーター−ヒトインターフェロン−β遺伝子−ウシ成長ホ
ルモン遺伝子ポリAシグナル(FhIB):配列番号16、セ
リシン遺伝子プロモーター−ヒトインターフェロン−β
−ウシ成長ホルモン遺伝子ポリAシグナル(ShIB):配
列番号17)を含むプラスミドを構築した。
【0069】それらのプラスミドより上記の遺伝子発現
用配列FhIBおよびShIBをそれぞれXhoI処理により切りだ
し、XhoIで切断後脱リン酸化処理したpigA3GFPに連結し
た。FhIB断片を挿入したプラスミドをpigFhIB、ShIB断
片を挿入したプラスミドをpigShIBとし、塩化セシウム
法により超遠心2回で精製し、遺伝子導入実験に用い
た。
【0070】実施例9ヒトインターフェロン−β遺伝
子組換えカイコの作製 ヒトインターフェロン−β遺伝子組換えカイコの作製
は、実施例8において作製した遺伝子導入用プラスミド
を用いて、実施例3において示したネコインターフェロ
ン−ω遺伝子組換えカイコの作製と同様の方法により行
った。
【0071】すなわち、pigFhIBおよびpigShIBをそれぞ
れヘルパープラスミドpHA3PIGとともにカイコ卵に対し
てマイクロインジェクションし、得られた成虫をかけあ
わせた次世代をスクリーニングした。それぞれ600個ず
つの卵にインジェクションしたところ、pigFhIB導入カ
イコでは7蛾区、pigShIB導入カイコでは5蛾区より緑
色蛍光陽性のカイコが得られ、PCRにより染色体への遺
伝子導入が確認された。これらのカイコの絹糸腺および
絹糸を採取し、その抽出液を用いてヒトインタフェロン
−βの生理活性である抗ウイルス活性を測定した。値は
サンプル中の全タンパク質濃度で補正して表記した。
【0072】
【表4】
【0073】その結果、pigFhIB導入カイコの後部絹糸
腺および中部絹糸腺より抗ウイルス活性が検出され、pi
gShIB導入カイコの中部絹糸腺および絹糸より抗ウイル
ス活性が検出されたことから、ヒトインターフェロン−
βのカイコ絹糸腺組織での産生が確認された。
【0074】実施例10ネコ顆粒球コロニー刺激因子
遺伝子導入用プラスミドの作製 ネコ顆粒球コロニー刺激因子遺伝子導入用プラスミドの
作製は、実施例1から3に示したネコインターフェロン
−ω遺伝子の場合と同様の方法により行った。ネコ顆粒
球コロニー刺激因子遺伝子は、Yamamotoらの報告(Gen
e,274,263-269,2001)に従い、10μg/mlのLPSで24時間
刺激したCRFK細胞より得られたcDNAより、プライマー18
(配列番号18)およびプライマー19(配列番号19)を用
いてPCRを行い、ネコ顆粒球コロニー刺激因子遺伝子
断片を得た。
【0075】この断片を制限酵素Sal IおよびXba I処理
した後、5’末端側ににフィブロインH鎖遺伝子プロモ
ーターまたはセリシン遺伝子プロモーターを、3’末端
側にウシ成長ホルモン遺伝子由来のポリAシグナルを連
結した遺伝子発現用配列(フィブロインH鎖遺伝子プロ
モーター−ネコ顆粒球コロニー刺激因子遺伝子−ウシ成
長ホルモン遺伝子ポリAシグナル(FGB):配列番号2
0、セリシン遺伝子プロモーター−ネコ顆粒球コロニー
刺激因子−ウシ成長ホルモン遺伝子ポリAシグナル(SG
B):配列番号21)を含むプラスミドを構築した。
【0076】それらのプラスミドより上記の遺伝子発現
用配列FGBおよびSGBをそれぞれXhoI処理により切りだ
し、XhoIで切断後脱リン酸化処理したpigA3GFPに連結し
た。FGB断片を挿入したプラスミドをpigFGB、SGB断片を
挿入したプラスミドをpigSGBとし、塩化セシウム法によ
り超遠心2回で精製し、遺伝子導入実験に用いた。
【0077】実施例11ネコ顆粒球コロニー刺激因子
遺伝子組換えカイコの作製 ネコ顆粒球コロニー刺激因子遺伝子組換えカイコの作製
は、実施例10において作製した遺伝子導入用プラスミ
ドを用いて、実施例3において示したネコインターフェ
ロン−ω遺伝子組換えカイコの作製と同様の方法により
行った。すなわち、pigFGBおよびpigSGBをそれぞれヘル
パープラスミドpHA3PIGとともにカイコ卵に対してマイ
クロインジェクションし、得られた成虫をかけあわせた
次世代をスクリーニングした。
【0078】それぞれ600個ずつの卵にインジェクショ
ンしたところ、pigFGB導入カイコでは3蛾区、pigSGB導
入カイコでは7蛾区より緑色蛍光陽性のカイコが得ら
れ、PCRにより染色体への遺伝子導入が確認された。こ
れらのカイコの絹糸腺および絹糸を採取し、その抽出液
を用いてネコ顆粒球コロニー刺激因子の生理活性である
NFS-60細胞(ATCC)の増殖促進活性を測定した。
【0079】増殖促進活性の測定は以下のように行っ
た。まずNFS-60細胞をM-CSF非存在下に96ウェルプレー
トに2×104個ずつまき、30分後にサンプルを10μl加
え、さらに培養を24時間行った後に、Cell Counting Ki
t-8(Dojindo)を用いて細胞増殖活性を測定した。増殖
促進最大効果の50%を与えるサンプル量(ED50)を1Un
it/mlとし、希釈倍数を乗じてサンプル中の生理活性を
算出した。値はサンプル中の全タンパク質濃度で補正し
て表記した。
【0080】
【表5】
【0081】その結果、pigFGB導入カイコの後部絹糸腺
および中部絹糸腺より増殖促進活性が検出され、pigSGB
導入カイコの中部絹糸腺および絹糸より増殖促進活性が
検出されたことから、ネコ顆粒球コロニー刺激因子のカ
イコ絹糸腺組織での産生が確認された。
【0082】
【発明の効果】サイトカイン遺伝子をカイコ絹糸腺で機
能するプロモーターと連結したプラスミドベクターを作
製し、カイコ染色体へ遺伝子導入することにより得られ
た遺伝子組換えカイコの絹糸腺または繭糸から、サイト
カインを生理活性を保ったまま大量に回収することが可
能となった。また、得られたサイトカイン抽出液は、夾
雑タンパクが少なく、従来法と比較して精製が容易とな
る。
【0083】
【配列表】 <110>東レ株式会社、Toray Industries,Inc. <110>独立行政法人農業生物資源研究所、National Institute of Agrobiologica l Science <120>サイトカイン遺伝子組換えカイコおよびそのタンパク質の製造方法 <130> <160>13 <210>1 <211>1910 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <221>CDS <222>(1071)...(1652) <221>sig_peptide <222>(1071)...(1139) <221>mat_peptide <222>(1140)...(1652) <400>1 ctcgagggtc agaaaccttg ttaaccaata gagccaaata tagttaacac aatagaaatt 60 tatccaaata ttattcgtgt attgtttata gcctttgtca agtcttttac aaggcaagat 120 aataagtaat attccgtgat tggacgtaac atttcccgga agatccttag ccgataagtc 180 gaagagccgc atgtggctag agagacgcgg gtttccgacc actggcttag gcgcttattc 240 cgccataata gatgtacgtg ttcacaatta gcacccgaaa ttcgtaatag ctacgagaag 300 tatcgaatat caaaaatcta tatattaata cgtgaagcaa aaactttgta tcccttttta 360 cgaaaattgc gaggacggag gagtatgaaa tttcccacac ttatagagaa tacagagaag 420 aagtgcacaa tgctaatatt tttttaaaat aatgcataaa agatacttta aatcaataaa 480 gaaaacagca cacacactac ataccatgta tttgacgcac acacgcatgt atactattta 540 ttgtcaaact tttgttcttg acgtctgtgt tcaaactgag 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Pro Ala Ser 35 40 45 50 tcc tgt cag aag gac aga aat gac ttc gcc ttc ccc cag gac gtg ttc 1268 Ser Cys Gln Lys Asp Arg Asn Asp Phe Ala Phe Pro Gln Asp Val Phe 55 60 65 ggt gga gac cag tcc cac aag gcc caa gcc ctc tcg gtg gtg cac gtg 1316 Gly Gly Asp Gln Ser His Lys Ala Gln Ala Leu Ser Val Val His Val 70 75 80 acg aac cag aag atc ttc cac ttc ttc tgc aca gag gcg tcc tcg tct 1364 Thr Asn Gln Lys Ile Phe His Phe Phe Cys Thr Glu Ala Ser Ser Ser 85 90 95 gct gct tgg aac acc acc ctc ctg gag gaa ttt tgc acg gga ctt gat 1412 Ala Ala Trp Asn Thr Thr Leu Leu Glu Glu Phe Cys Thr Gly Leu Asp 100 105 110 cgg cag ctg acc cgc ctg gaa gcc tgt gtc ctg cag gag gtg gag gag 1460 Arg Gln Leu Thr Arg Leu Glu Ala Cys Val Leu Gln Glu Val Glu Glu 115 120 125 130 gga gag gct ccc ctg acg aac gag gac att cat ccc gag gac tcc atc 1508 Gly Glu Ala Pro Leu Thr Asn Glu Asp Ile His Pro Glu Asp Ser Ile 135 140 145 ctg agg aac tac ttc caa aga ctc tcc ctc tac ctg caa gag aag aaa 1556 Leu Arg Asn Tyr Phe Gln Arg Leu Ser Leu Tyr Leu Gln Glu Lys Lys 150 155 160 tac agc cct tgt gcc tgg gag atc gtc aga gca gaa atc atg aga tcc 1604 Tyr Ser Pro Cys Ala Trp Glu Ile Val Arg Ala Glu Ile Met Arg Ser 165 170 175 ttg tat tat tca tca aca gcc ttg cag aaa aga tta agg agc gag aaa 1652 Leu Tyr Tyr Ser Ser Thr Ala Leu Gln Lys Arg Leu Arg Ser Glu Lys 180 185 190 tga tctagaccgc tgatcagcct cgactgtgcc ttctagttgc cagccatctg 1705 *** ttgtttgccc ctcccccgtg ccttccttga ccctggaagg tgccactccc actgtccttt 1765 cctaataaaa tgaggaaatt gcatcgcatt gtctgagtag gtgtcattct attctggggg 1825 gtggggtggg gcaggacagc aagggggagg attgggaaga caatagcagg catgctgggg 1885 atgcggtggg ctctatggcc tcgag 1910 <210>2 <211>1172 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <221>CDS <222>(333)...(914) <221>sig_peptide <222>(333)...(401) <221>mat_peptide <222>(402)...(914) <400>2 ctcgagggga gaaagcatga agtaagttct ttaaatatta caaaaaaatt gaacgatatt 60 ataaaattct ttaaaatatt aaaagtaaga acaataagat caattaaatc ataattaatc 120 acattgttca tgatcacaat ttaatttact tcatacgttg tattgttatg ttaaataaaa 180 agattaattt ctatgtaatt gtatctgtac aatacaatgt gtagatgttt attctatcga 240 aagtaaatac gtcaaaactc gaaaattttc agtataaaaa ggttcaactt tttcaaatca 300 gcatcagttc ggttccaact ctcaaggtcg ac atg gcg ctg ccc tct tcc ttc 353 Met Ala Leu Pro Ser Ser Phe 1 5 ttg gtg gcc ctg gtg gcg ctg ggc tgc aac tcc gtc tgc gtg ctg ggc 401 Leu Val Ala Leu Val Ala Leu Gly Cys Asn Ser Val Cys Val Leu Gly 10 15 20 tgt gac ctg cct cag acc cac ggc ctg ctg aac agg agg gcc ttg acg 449 Cys Asp Leu Pro Gln Thr His Gly Leu Leu Asn Arg Arg Ala Leu Thr 25 30 35 ctc ctg gga caa atg agg aga ctc cct gcc agc tcc tgt cag aag gac 497 Leu Leu Gly Gln Met Arg Arg Leu Pro Ala Ser Ser Cys Gln Lys Asp 40 45 50 55 aga aat gac ttc gcc ttc ccc cag gac gtg ttc ggt gga gac cag tcc 545 Arg Asn Asp Phe Ala Phe Pro Gln Asp Val Phe Gly Gly Asp Gln Ser 60 65 70 cac aag gcc caa gcc ctc tcg gtg gtg cac gtg acg aac cag aag atc 593 His Lys Ala Gln Ala Leu Ser Val Val His Val Thr Asn Gln Lys Ile 75 80 85 ttc cac ttc ttc tgc aca gag gcg tcc tcg tct gct gct tgg aac acc 641 Phe His Phe Phe Cys Thr Glu Ala Ser Ser Ser Ala Ala Trp Asn Thr 90 95 100 acc ctc ctg gag gaa ttt tgc acg gga ctt gat cgg cag ctg acc cgc 689 Thr Leu Leu Glu Glu Phe Cys Thr Gly Leu Asp Arg Gln Leu Thr Arg 105 110 115 ctg gaa gcc tgt gtc ctg cag gag gtg gag gag gga gag gct ccc ctg 737 Leu Glu Ala Cys Val Leu Gln Glu Val Glu Glu Gly Glu Ala Pro Leu 120 125 130 135 acg aac gag gac att cat ccc gag gac tcc atc ctg agg aac tac ttc 785 Thr Asn Glu Asp Ile His Pro Glu Asp Ser Ile Leu Arg Asn Tyr Phe 140 145 150 caa aga ctc tcc ctc tac ctg caa gag aag aaa tac agc cct tgt gcc 833 Gln Arg Leu Ser Leu Tyr Leu Gln Glu Lys Lys Tyr Ser Pro Cys Ala 155 160 165 tgg gag atc gtc aga gca gaa atc atg aga tcc ttg tat tat tca tca 881 Trp Glu Ile Val Arg Ala Glu Ile Met Arg Ser Leu Tyr Tyr Ser Ser 170 175 180 aca gcc ttg cag aaa aga tta agg agc gag aaa tga tctagaccgc 927 Thr Ala Leu Gln Lys Arg Leu Arg Ser Glu Lys *** 185 190 tgatcagcct cgactgtgcc ttctagttgc cagccatctg ttgtttgccc ctcccccgtg 987 ccttccttga ccctggaagg tgccactccc actgtccttt cctaataaaa tgaggaaatt 1047 gcatcgcatt gtctgagtag gtgtcattct attctggggg gtggggtggg gcaggacagc 1107 aagggggagg attgggaaga caatagcagg catgctgggg atgcggtggg ctctatggcc 1167 tcgag 1172 <210>3 <211>31 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>3 acgcgtcgac atgggcgctg ccctcttcct t 31 <210>4 <211>30 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>4 ctagtctaga tcatttctcg ctccttaatc 30 <210>5 <211>29 <212>DNA <223>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>5 ccggaattcg gtcagaaacc ttgttaacc 29 <210>6 <211>30 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>6 acgcgtcgac gttggcggtc tttggatcgc 30 <210>7 <211>29 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>7 ccggaattcg ggagaaagca tgaagtaag 29 <210>8 <211>30 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>8 acgcgtcgac cttgagagtt ggaaccgaac 30 <210>9 <211>30 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>9 ctagtctaga ccgctgatca gcctcgactg 30 <210>10 <211>30 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>10 cgcggatccg ccatagagcc caccgcatcc 30 <210>11 <211>34 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>11 gacctcgagg gtcagaaacc ttgttaacca atag 34 <210>12 <211>30 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>12 gacctcgagg ccatagagcc caccgcatcc 30 <210>13 <211>29 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>13 gacctcgagg ggagaaagca tgaagtaag 29 <210>14 <211>31 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>14 acgcgtcgac atgaccaaca agtgtctcct c 31 <210>15 <211>30 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>15 ctagtctaga tcagtttcgg aggtaacctg 30 <210>16 <211>1151 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <221>CDS <222>(333)...(893) <221>sig_peptide <222>(333)...(395) <221>mat_peptide <222>(396)...(893) <400>16 ctcgagggga gaaagcatga agtaagttct ttaaatatta caaaaaaatt gaacgatatt 60 ataaaattct ttaaaatatt aaaagtaaga acaataagat caattaaatc ataattaatc 120 acattgttca tgatcacaat ttaatttact tcatacgttg tattgttatg ttaaataaaa 180 agattaattt ctatgtaatt gtatctgtac aatacaatgt gtagatgttt attctatcga 240 aagtaaatac gtcaaaactc gaaaattttc agtataaaaa ggttcaactt tttcaaatca 300 gcatcagttc ggttccaact ctcaaggtcg ac atg acc aac aag tgt ctc ctc 353 Met Thr Asn Lys Cys Leu Leu 1 5 caa att gct ctc ctg ttg tgc ttc tcc act aca gct ctt tcc atg agc 401 Gln Ile Ala Leu Leu Leu Cys Phe Ser Thr Thr Ala Leu Ser Met Ser 10 15 20 tac aac ttg ctt gga ttc cta caa aga agc agc aat ttt cag tgt cag 449 Tyr Asn Leu Leu Gly Phe Leu Gln Arg Ser Ser Asn Phe Gln Cys Gln 25 30 35 aag ctc ctg tgg caa ttg aat ggg agg ctt gaa tac tgc ctc aag gac 497 Lys Leu Leu Trp Gln Leu Asn Gly Arg Leu Glu Tyr Cys Leu Lys Asp 40 45 50 55 agg atg aac ttt gac atc cct gag gag att aag cag ctg cag cag ttc 545 Arg Met Asn Phe Asp Ile Pro Glu Glu Ile Lys Gln Leu Gln Gln Phe 60 65 70 cag aag gag gac gcc gca ttg acc atc tat gag atg ctc cag aac atc 593 Gln Lys Glu Asp Ala Ala Leu Thr Ile Tyr Glu Met Leu Gln Asn Ile 75 80 85 ttt gct att ttc aga caa gat tca tct agc act ggc tgg aat gag act 641 Phe Ala Ile Phe Arg Gln Asp Ser Ser Ser Thr Gly Trp Asn Glu Thr 90 95 100 att gtt gag aac ctc ctg gct aat gtc tat cat cag ata aac cat ctg 689 Ile Val Glu Asn Leu Leu Ala Asn Val Tyr His Gln Ile Asn His Leu 105 110 115 aag aca gtc ctg gaa gaa aaa ctg gag aaa gaa gat ttc acc agg gga 737 Lys Thr Val Leu Glu Glu Lys Leu Glu Lys Glu Asp Phe Thr Arg Gly 120 125 130 135 aaa ctc atg agc agt ctg cac ctg aaa aga tat tat ggg agg att ctg 785 Lys Leu Met Ser Ser Leu His Leu Lys Arg Tyr Tyr Gly Arg Ile Leu 140 145 150 cat tac ctg aag gcc aag gag tac agt cac tgt gcc tgg acc ata gtc 833 His Tyr Leu Lys Ala Lys Glu Tyr Ser His Cys Ala Trp Thr Ile Val 155 160 165 aga gtg gaa atc cta agg aac ttt tac ttc att aac aga ctt aca ggt 881 Arg Val Glu Ile Leu Arg Asn Phe Tyr Phe Ile Asn Arg Leu Thr Gly 170 175 180 tac ctc cga aac tga tctagaccgc tgatcagcct cgactgtgcc ttctagttgc 936 Tyr Leu Arg Asn 185 cagccatctg ttgtttgccc ctcccccgtg ccttccttga ccctggaagg tgccactccc 996 actgtccttt cctaataaaa tgaggaaatt gcatcgcatt gtctgagtag gtgtcattct 1056 attctggggg gtggggtggg gcaggacagc aagggggagg attgggaaga caatagcagg 1116 catgctgggg atgcggtggg ctctatggcc tcgag 1151 <210>17 <211>1849 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <221>CDS <222>(1071)...(1631) <221>sig_peptide <222>(1071)...(1133) <221>mat_peptide <222>(1134)...(1631) <400>17 ctcgagggtc agaaaccttg ttaaccaata gagccaaata tagttaacac aatagaaatt 60 tatccaaata ttattcgtgt attgtttata gcctttgtca agtcttttac aaggcaagat 120 aataagtaat attccgtgat tggacgtaac atttcccgga agatccttag ccgataagtc 180 gaagagccgc atgtggctag agagacgcgg gtttccgacc actggcttag gcgcttattc 240 cgccataata gatgtacgtg ttcacaatta gcacccgaaa ttcgtaatag ctacgagaag 300 tatcgaatat caaaaatcta tatattaata cgtgaagcaa aaactttgta tcccttttta 360 cgaaaattgc gaggacggag gagtatgaaa tttcccacac ttatagagaa tacagagaag 420 aagtgcacaa tgctaatatt tttttaaaat aatgcataaa agatacttta aatcaataaa 480 gaaaacagca cacacactac ataccatgta tttgacgcac acacgcatgt atactattta 540 ttgtcaaact tttgttcttg acgtctgtgt tcaaactgag aatagattaa atattgtttg 600 tctttattaa tattttttaa tagtgtagtc ttggcgaaat ttgtgattat agaagtataa 660 aatacaatca taatagtgta caaacttaca attcccaatt aattatagtc gaatttcgac 720 tactgcggga cctctagtat taataattct ctttaaaaaa aaacagagca tcaaatactg 780 tcacaaatgt caagcgggtc tcaacgagcc atgaataaat tagaaatcaa ttaataacat 840 aaaataggca aacaaaataa aaccatttac atagagaacg tttgttgaac aaaaacaata 900 acttgtatac attgtttgca caaatgtttg aaccgaaaat ttattactct ctacgtaagc 960 ttgatcaaac ttcgttttcg tataaaacgc gttggcccaa ccactttggc atagtcgtct 1020 tatcatcggg tctctaagga tcaagcgatc caaagaccgc caacgtcgac atg acc 1076 Met Thr 1 aac aag tgt ctc ctc caa att gct ctc ctg ttg tgc ttc tcc act aca 1124 Asn Lys Cys Leu Leu Gln Ile Ala Leu Leu Leu Cys Phe Ser Thr Thr 5 10 15 gct ctt tcc atg agc tac aac ttg ctt gga ttc cta caa aga agc agc 1172 Ala Leu Ser Met Ser Tyr Asn Leu Leu Gly Phe Leu Gln Arg Ser Ser 20 25 30 aat ttt cag tgt cag aag ctc ctg tgg caa ttg aat ggg agg ctt gaa 1220 Asn Phe Gln Cys Gln Lys Leu Leu Trp Gln Leu Asn Gly Arg Leu Glu 35 40 45 50 tac tgc ctc aag gac agg atg aac ttt gac atc cct gag gag att aag 1268 Tyr Cys Leu Lys Asp Arg Met Asn Phe Asp Ile Pro Glu Glu Ile Lys 55 60 65 cag ctg cag cag ttc cag aag gag gac gcc gca ttg acc atc tat gag 1316 Gln Leu Gln Gln Phe Gln Lys Glu Asp Ala Ala Leu Thr Ile Tyr Glu 70 75 80 atg ctc cag aac atc ttt gct att ttc aga caa gat tca tct agc act 1364 Met Leu Gln Asn Ile Phe Ala Ile Phe Arg Gln Asp Ser Ser Ser Thr 85 90 95 ggc tgg aat gag act att gtt gag aac ctc ctg gct aat gtc tat cat 1412 Gly Trp Asn Glu Thr Ile Val Glu Asn Leu Leu Ala Asn Val Tyr His 100 105 110 cag ata aac cat ctg aag aca gtc ctg gaa gaa aaa ctg gag aaa gaa 1460 Gln Ile Asn His Leu Lys Thr Val Leu Glu Glu Lys Leu Glu Lys Glu 115 120 125 130 gat ttc acc agg gga aaa ctc atg agc agt ctg cac ctg aaa aga tat 1508 Asp Phe Thr Arg Gly Lys Leu Met Ser Ser Leu His Leu Lys Arg Tyr 135 140 145 tat ggg agg att ctg cat tac ctg aag gcc aag gag tac agt cac tgt 1556 Tyr Gly Arg Ile Leu His Tyr Leu Lys Ala Lys Glu Tyr Ser His Cys 150 155 160 gcc tgg acc ata gtc aga gtg gaa atc cta agg aac ttt tac ttc att 1604 Ala Trp Thr Ile Val Arg Val Glu Ile Leu Arg Asn Phe Tyr Phe Ile 165 170 175 aac aga ctt aca ggt tac ctc cga aac tga cagccatctg ttgtttgccc 1654 Asn Arg Leu Thr Gly Tyr Leu Arg Asn 180 185 ctcccccgtg ccttccttga ccctggaagg tgccactccc actgtccttt cctaataaaa 1714 tgaggaaatt gcatcgcatt gtctgagtag gtgtcattct attctggggg gtggggtggg 1774 gcaggacagc aagggggagg attgggaaga caatagcagg catgctgggg atgcggtggg 1834 ctctatggcc tcgag 1849 <210>18 <211>28 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>18 acgcgtcgac atgaagctga ccgccctg 28 <210>19 <211>28 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <223>Synthesized oligonucleotide <400>19 ctagtctaga tcagggcttg gtgaagtg 28 <210>20 <211>1175 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <221>CDS <222>(333)...(917) <221>sig_peptide <222>(333)...(401) <221>mat_peptide <222>(402)...(917) <400>2 ctcgagggga gaaagcatga agtaagttct ttaaatatta caaaaaaatt gaacgatatt 60 ataaaattct ttaaaatatt aaaagtaaga acaataagat caattaaatc ataattaatc 120 acattgttca tgatcacaat ttaatttact tcatacgttg tattgttatg ttaaataaaa 180 agattaattt ctatgtaatt gtatctgtac aatacaatgt gtagatgttt attctatcga 240 aagtaaatac gtcaaaactc gaaaattttc agtataaaaa ggttcaactt tttcaaatca 300 gcatcagttc ggttccaact ctcaaggtcg ac atg aag ctg acc gcc ctg cag 353 Met Lys Leu Thr Ala Leu Gln 1 5 ctg ctg ctg tgg cac agc gca ctc tgg atg gtg caa gaa gcc acc ccc 401 Leu Leu Leu Trp His Ser Ala Leu Trp Met Val Gln Glu Ala Thr Pro 10 15 20 ttg ggc cct acc agc tcc ctg ccc cag agc ttc ctg ctc aag tgc tta 449 Leu Gly Pro Thr Ser Ser Leu Pro Gln Ser Phe Leu Leu Lys Cys Leu 25 30 35 gaa caa gtg agg aag gtc cag gct gat ggc aca gcg ctg cag gag agg 497 Glu Gln Val Arg Lys Val Gln Ala Asp Gly Thr Ala Leu Gln Glu Arg 40 45 50 55 ctg tgc gcc gcc cac aag ctg tgc cac cct gag gag ctg gtg ctg ctt 545 Leu Cys Ala Ala His Lys Leu Cys His Pro Glu Glu Leu Val Leu Leu 60 65 70 ggg cac gct ctg ggc atc ccc cag gct ccc ctg agc agc tgc tcc agc 593 Gly His Ala Leu Gly Ile Pro Gln Ala Pro Leu Ser Ser Cys Ser Ser 75 80 85 cag gcc ctg cag ctg acg ggc tgc ctg cgt caa ctc cac agt ggc ctc 641 Gln Ala Leu Gln Leu Thr Gly Cys Leu Arg Gln Leu His Ser Gly Leu 90 95 100 ttc ctc tac cag ggc ctc ctg cag gcc ctg gca ggg ata tcc ccc gag 689 Phe Leu Tyr Gln Gly Leu Leu Gln Ala Leu Ala Gly Ile Ser Pro Glu 105 110 115 tta gcc ccc acc ctg gac atg ctg cag ctg gac atc acc gac ttt gct 737 Leu Ala Pro Thr Leu Asp Met Leu Gln Leu Asp Ile Thr Asp Phe Ala 120 125 130 135 atc aac atc tgg cag cag atg gaa gac gtg ggg atg gcc cct gca gtg 785 Ile Asn Ile Trp Gln Gln Met Glu Asp Val Gly Met Ala Pro Ala Val 140 145 150 ccg ccc acc cag ggc acc atg cca acc ttc acc tcg gcc ttc cag cgc 833 Pro Pro Thr Gln Gly Thr Met Pro Thr Phe Thr Ser Ala Phe Gln Arg 155 160 165 cgg gca gga ggc acc ctg gtt gcc tcc aac ctg cag agc ttc ctg gag 881 Arg Ala Gly Gly Thr Leu Val Ala Ser Asn Leu Gln Ser Phe Leu Glu 170 175 180 gtg gca tac cgt gct ctg cgc cac ttc acc aag ccc tga tctagaccgc 930 Val Ala Tyr Arg Ala Leu Arg His Phe Thr Lys Pro 185 190 195 tgatcagcct cgactgtgcc ttctagttgc cagccatctg ttgtttgccc ctcccccgtg 990 ccttccttga ccctggaagg tgccactccc actgtccttt cctaataaaa tgaggaaatt 1050 gcatcgcatt gtctgagtag gtgtcattct attctggggg gtggggtggg gcaggacagc 1110 aagggggagg attgggaaga caatagcagg catgctgggg atgcggtggg ctctatggcc 1170 tcgag 1175 <210>21 <211>1873 <212>DNA <213>Artificial sequence <220> <221>CDS <222>(1071)...(1655) <221>sig_peptide <222>(1071)...(1139) <221>mat_peptide <222>(1140)...(1655) <400>21 ctcgagggtc agaaaccttg ttaaccaata gagccaaata tagttaacac aatagaaatt 60 tatccaaata ttattcgtgt attgtttata gcctttgtca agtcttttac aaggcaagat 120 aataagtaat attccgtgat tggacgtaac atttcccgga agatccttag ccgataagtc 180 gaagagccgc atgtggctag agagacgcgg gtttccgacc actggcttag gcgcttattc 240 cgccataata gatgtacgtg ttcacaatta gcacccgaaa ttcgtaatag ctacgagaag 300 tatcgaatat caaaaatcta tatattaata cgtgaagcaa aaactttgta tcccttttta 360 cgaaaattgc gaggacggag gagtatgaaa tttcccacac ttatagagaa tacagagaag 420 aagtgcacaa tgctaatatt tttttaaaat aatgcataaa agatacttta aatcaataaa 480 gaaaacagca cacacactac ataccatgta tttgacgcac acacgcatgt atactattta 540 ttgtcaaact tttgttcttg acgtctgtgt tcaaactgag aatagattaa atattgtttg 600 tctttattaa tattttttaa tagtgtagtc ttggcgaaat ttgtgattat agaagtataa 660 aatacaatca taatagtgta caaacttaca attcccaatt aattatagtc gaatttcgac 720 tactgcggga cctctagtat taataattct ctttaaaaaa aaacagagca tcaaatactg 780 tcacaaatgt caagcgggtc tcaacgagcc atgaataaat tagaaatcaa ttaataacat 840 aaaataggca aacaaaataa aaccatttac atagagaacg tttgttgaac aaaaacaata 900 acttgtatac attgtttgca caaatgtttg aaccgaaaat ttattactct ctacgtaagc 960 ttgatcaaac ttcgttttcg tataaaacgc gttggcccaa ccactttggc atagtcgtct 1020 tatcatcggg tctctaagga tcaagcgatc caaagaccgc caacgtcgac atg aag 1076 Met Lys 1 ctg acc gcc ctg cag ctg ctg ctg tgg cac agc gca ctc tgg atg gtg 1124 Leu Thr Ala Leu Gln Leu Leu Leu Trp His Ser Ala Leu Trp Met Val 5 10 15 caa gaa gcc acc ccc ttg ggc cct acc agc tcc ctg ccc cag agc ttc 1172 Gln Glu Ala Thr Pro Leu Gly Pro Thr Ser Ser Leu Pro Gln Ser Phe 20 25 30 ctg ctc aag tgc tta gaa caa gtg agg aag gtc cag gct gat ggc aca 1220 Leu Leu Lys Cys Leu Glu Gln Val Arg Lys Val Gln Ala Asp Gly Thr 35 40 45 50 gcg ctg cag gag agg ctg tgc gcc gcc cac aag ctg tgc cac cct gag 1268 Ala Leu Gln Glu Arg Leu Cys Ala Ala His Lys Leu Cys His Pro Glu 55 60 65 gag ctg gtg ctg ctt ggg cac gct ctg ggc atc ccc cag gct ccc ctg 1316 Glu Leu Val Leu Leu Gly His Ala Leu Gly Ile Pro Gln Ala Pro Leu 70 75 80 agc agc tgc tcc agc cag gcc ctg cag ctg acg ggc tgc ctg cgt caa 1364 Ser Ser Cys Ser Ser Gln Ala Leu Gln Leu Thr Gly Cys Leu Arg Gln 85 90 95 ctc cac agt ggc ctc ttc ctc tac cag ggc ctc ctg cag gcc ctg gca 1412 Leu His Ser Gly Leu Phe Leu Tyr Gln Gly Leu Leu Gln Ala Leu Ala 100 105 110 ggg ata tcc ccc gag tta gcc ccc acc ctg gac atg ctg cag ctg gac 1460 Gly Ile Ser Pro Glu Leu Ala Pro Thr Leu Asp Met Leu Gln Leu Asp 115 120 125 130 atc acc gac ttt gct atc aac atc tgg cag cag atg gaa gac gtg ggg 1508 Ile Thr Asp Phe Ala Ile Asn Ile Trp Gln Gln Met Glu Asp Val Gly 135 140 145 atg gcc cct gca gtg ccg ccc acc cag ggc acc atg cca acc ttc acc 1556 Met Ala Pro Ala Val Pro Pro Thr Gln Gly Thr Met Pro Thr Phe Thr 150 155 160 tcg gcc ttc cag cgc cgg gca gga ggc acc ctg gtt gcc tcc aac ctg 1604 Ser Ala Phe Gln Arg Arg Ala Gly Gly Thr Leu Val Ala Ser Asn Leu 165 170 175 cag agc ttc ctg gag gtg gca tac cgt gct ctg cgc cac ttc acc aag 1652 Gln Ser Phe Leu Glu Val Ala Tyr Arg Ala Leu Arg His Phe Thr Lys 180 185 190 ccc tga cagccatctg ttgtttgccc ctcccccgtg ccttccttga ccctggaagg 1708 Pro 195 tgccactccc actgtccttt cctaataaaa tgaggaaatt gcatcgcatt gtctgagtag 1768 gtgtcattct attctggggg gtggggtggg gcaggacagc aagggggagg attgggaaga 1828 caatagcagg catgctgggg atgcggtggg ctctatggcc tcgag 1873
【図面の簡単な説明】
【図1】遺伝子導入ベクターpigSIBの制限酵素地図を示
す図である。
【図2】遺伝子導入ベクターpigFIBの制限酵素地図を示
す図である。
【図3】transposaseを持つプラスミドpHA3PIGの制限酵
素地図を示す図である。
【図4】表1の陽性蛾区より得られた11頭のカイコ
(G1)のゲノムDNAをEcoRV, XmnI処理した後、ネコイン
ターフェロン−ω遺伝子をプローブにしてサザンブロッ
ティング解析を行った結果を示す図である。
【図5】フィブロインH鎖プロモーターに連結したネコ
インターフェロン-ω遺伝子を導入した組換えカイコの
絹糸抽出液の抗ウイルス活性を示す図である。染色され
ているレーンのサンプルに活性があることを示す。
【図6】表3の陽性蛾区(実験1から3蛾区、実験2か
ら2蛾区)より得られたカイコ絹糸腺ゲノムDNAをEc
oRIまたはBglII処理したのち、ネコインターフェロン−
ω遺伝子をプローブにしてサザンブロッティング解析を
行った結果を示す図である。
【図7】遺伝子組換えカイコ中部絹糸におけるネコイン
ターフェロンmRNAの発現をRT−PCRによって検
出した図である。
【図8】セリシンプロモーターに連結したネコインター
フェロン-ω遺伝子を導入した組換えカイコの中部絹糸
腺抽出液および繭糸抽出液の抗ウイルス活性を示す図で
ある。染色されているレーンのサンプルに活性があるこ
とを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平松 紳吾 愛知県名古屋市港区大江町9番地の1 東 レ株式会社名古屋事業場内 (72)発明者 山田 勝成 愛知県名古屋市港区大江町9番地の1 東 レ株式会社名古屋事業場内 (72)発明者 田村 俊樹 茨城県つくば市観音台二丁目1番地2 独 立行政法人農業生物資源研究所内 Fターム(参考) 4B024 AA20 BA22 BA30 CA02 DA20 EA04 GA12 HA01 4B064 AG06 AG08 CA19 CA50 CC24 CE12

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染色体にサイトカイン遺伝子を組み込ん
    だ遺伝子組換えカイコを作製し、得られた遺伝子組換え
    カイコの絹糸腺または繭糸に組換えサイトカインタンパ
    ク質を生産させた後、その絹糸腺または繭糸からサイト
    カインを回収することを特徴とする組換え型サイトカイ
    ンの製造方法。
  2. 【請求項2】 絹糸腺特異的に発現するプロモーターの
    下流に結合されたサイトカイン遺伝子を、染色体に組み
    込むことを特徴とする請求項1記載の組換え型サイトカ
    インの製造方法。
  3. 【請求項3】 絹糸腺特異的に発現するプロモーター
    が、セリシン遺伝子のプロモーターであることを特徴と
    する請求項2記載の組換え型サイトカインの製造方法。
  4. 【請求項4】 絹糸腺特異的に発現するプロモーター
    が、フィブロインH鎖遺伝子のプロモーターであること
    を特徴とする請求項2記載の組換え型サイトカインの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 サイトカイン遺伝子をトランスポゾン由
    来のDNAを利用してカイコ染色体に組み込むことを特徴
    とする請求項1から4に記載の組換え型サイトカインの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 サイトカイン遺伝子がトランスポゾン由
    来の2対の末端逆位配列の間に位置することを特徴とす
    る請求項5記載の組換え型サイトカインの製造方法。
  7. 【請求項7】 トランスポゾン由来のDNAが、昆虫由来
    であることを特徴とする請求項5から6に記載の組換え
    型サイトカインの製造方法。
  8. 【請求項8】 トランスポゾンが、鱗翅目昆虫由来のト
    ランスポゾンpiggyBac由来であることを特徴とする請求
    項7記載の組換え型サイトカインの製造方法。
  9. 【請求項9】 サイトカイン遺伝子が、インターフェロ
    ン遺伝子またはコロニー刺激因子遺伝子であることを特
    徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の組換え型
    サイトカインの製造方法。
  10. 【請求項10】 インターフェロン遺伝子またはコロニ
    ー刺激因子遺伝子が、ネコインターフェロン−ω遺伝
    子、ヒトインターフェロン−β遺伝子またはネコ顆粒球
    コロニー刺激因子遺伝子であることを特徴とする請求項
    9記載の組換え型サイトカインの製造方法。
  11. 【請求項11】 繭糸から水溶性溶媒を用いてサイトカ
    インを抽出することを特徴とする請求項1から3のいず
    れか1項記載の組換え型サイトカインの製造方法。
  12. 【請求項12】 染色体中にサイトカイン遺伝子が導入
    され、かつ、絹糸腺または繭糸にサイトカインを産生す
    る性質を持つ遺伝子組換えカイコ。
  13. 【請求項13】 染色体に導入されたサイトカイン遺伝
    子が、インターフェロン遺伝子またはコロニー刺激因子
    遺伝子であることを特徴とする請求項12記載の遺伝子組
    換えカイコ。
  14. 【請求項14】 染色体に導入されたインターフェロン
    遺伝子またはコロニー刺激因子遺伝子が、ネコインター
    フェロン−ω遺伝子、ヒトインターフェロン−β遺伝子
    またはネコ顆粒球コロニー刺激因子遺伝子であることを
    特徴とする請求項13記載の遺伝子組換えカイコ。
  15. 【請求項15】 サイトカイン遺伝子を、絹糸腺特異的
    に発現するプロモーターの下流に連結することを特徴と
    するカイコ染色体への外来遺伝子導入用ベクター。
  16. 【請求項16】 プロモーターが、セリシン遺伝子のプ
    ロモーターであることを特徴とする請求項15記載のカイ
    コ染色体への外来遺伝子導入用ベクター。
  17. 【請求項17】 プロモーターが、フィブロインH鎖遺
    伝子のプロモーターであることを特徴とする請求項15に
    記載のカイコ染色体への外来遺伝子導入用ベクター。
  18. 【請求項18】 サイトカイン遺伝子が、トランスポゾ
    ン由来の2対の末端逆位配列の間に位置することを特徴
    とする請求項15から17のいずれか1項記載のカイコ染色
    体への外来遺伝子導入用ベクター。
  19. 【請求項19】 サイトカイン遺伝子が、インターフェ
    ロン遺伝子またはコロニー刺激因子遺伝子であることを
    特徴とする請求項15から18記載のいずれか1項記載のカ
    イコ染色体への外来遺伝子導入用ベクター。
  20. 【請求項20】 インターフェロン遺伝子またはコロニ
    ー刺激因子遺伝子が、ネコインターフェロン−ω遺伝
    子、ヒトインターフェロン−β遺伝子またはネコ顆粒球
    コロニー刺激因子遺伝子であることを特徴とする請求項
    19記載のカイコ染色体への外来遺伝子導入用ベクター。
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