JP2003324884A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2003324884A
JP2003324884A JP2002128025A JP2002128025A JP2003324884A JP 2003324884 A JP2003324884 A JP 2003324884A JP 2002128025 A JP2002128025 A JP 2002128025A JP 2002128025 A JP2002128025 A JP 2002128025A JP 2003324884 A JP2003324884 A JP 2003324884A
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一隆 小林
Makoto Akaha
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路基板がなくても巻線端末と外部電源とを
接続できるようにしてコストを低減し、巻線端末と外部
電源とを接続するリード線にかかるストレスが巻線端末
とリード線との接続部に及ばないようにして、断線など
を低減することができるモータを得る。 【解決手段】 ステータはベースプレート10を有し、
ベースプレート10は、樹脂で形成され、巻線24に電
力を供給するリード線50を外側から内側に向かって巻
線24の端末付近まで引き込むための溝60を有する。
リード線50は溝60に埋め込まれるとともにスルーホ
ール62によってベースプレート10の他面側から一面
側に導かれ、一面側においてリード線50と巻線端末と
が電気的に接続された接続部54が設けられている。ベ
ースプレートは、外側のリード線導入部56において溝
60につながる第2のスルーホール66を有し、第2の
スルーホール66を通してリード線50が溝60に導か
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータに関するも
ので、特にそのベースプレートを樹脂化したことと、樹
脂化したベースプレートを利用してリード線の処理を工
夫したことを特徴とするものである。
【0002】
【従来の技術】モータの駆動巻線に外部の電源から電力
を供給するために、外部電源と巻線端末との間にリード
線またはプリント基板などが介在している。ところが、
巻線はごく細い線材からなるため、その端末とリード線
またはプリント基板などとを接続したとき、接続部がふ
らつきやすく、強度不足にもなり易い。そこで、巻線端
末とリード線またはプリント基板などとを強い強度で安
定に接続するための各種の工夫がなされている。その一
方では、モータ全体の小型化、薄型化に要求に応えるた
めに、巻線端末接続部の構造も工夫することが望まれ
る。また、リード線またはプリント基板などにかかるス
トレスが上記接続部や巻線端末に及ばないように工夫す
る必要がある。
【0003】本出願人の出願にかかる登録第25793
41号公報は、巻線端末と外部回路との接続構造の一例
を示している。この接続構造は、巻線端末と外部電源回
路との間にプリント基板を介在させたもので、プリント
基板は外部電源回路につながるプリントパターンを有
し、一端部がモータフレームに接着などによって固定さ
れている。上記プリントパターンの一端部の半田付けラ
ンドなどに、巻線端末が半田付けされている。上記公報
記載の実施例では、プリント基板はフレキシブルプリン
ト基板が用いられている。
【0004】巻線端末と外部回路との接続構造の別の従
来例として、モータのベースプレートに、鉄板基板と硬
質の電源供給回路基板とを重ね合わせたもの、あるいは
鉄板回路基板を使用し、これらの回路基板を介して巻線
端末と外部電源回路とを接続したものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のモータにおける
巻線端末と外部電源回路との接続構造は、上記のように
回路基板を介在させるのが一般的である。しかし、回路
基板はそれ自体のコストが高く、回路基板を使用するこ
とによってモータ全体としてもコストアップの要因とな
っている。また、巻線端末は、回路基板の半田付けラン
ドなどに半田付けしたあと平面上に配置しているため、
回路基板にストレスがかかるとこのストレスは巻線端末
の半田付け部に加わり、断線などの問題が発生する可能
性があった。
【0006】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、回路基板を使用しなく
ても巻線端末と外部電源とを接続することができるよう
にしてコストを低減し、また、巻線端末と外部電源とを
接続するリード線にストレスがかかったとしても、この
ストレスが巻線端末とリード線との接続部に及ぶことが
ないようにして、断線などの問題を低減することができ
るモータを提供することを目的とする。本発明はまた、
リード線の外径がモータの厚さ寸法の一部として加わら
ないようにすることにより、薄型化を容易にしたモータ
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、ロータとステータを有
し、ロータが駆動用永久磁石を備えているモータにおい
て、ステータは、巻線が巻き回されたコアを支持すると
ともに、モータを装置に取り付けるための取り付け部を
有するベースプレートを有し、ベースプレートは、樹脂
で形成され、巻線に電力を供給するリード線を外側から
内側に向かって巻線の端末付近まで引き込むための溝を
有することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ベースプレートは、一面側がコア配設側、
他面側が溝形成側であり、巻線の端末付近には上記溝に
つながるスルーホールが形成され、リード線は上記溝に
埋め込まれるとともに上記スルーホールによってベース
プレートの他面側から一面側に導かれ、一面側において
リード線と巻線端末とが電気的に接続された接続部が設
けられていることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、コアは、半径方向に突出して周方向に複数
形成されかつそれぞれに巻線が巻き回されてなる突極を
有し、隣接する突極間に接続部が配設されていることを
特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1、3また
は3記載の発明において、リード線は、裸線の状態で溝
に嵌合されていることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ベースプレートは、外側においてリード線
導入部を有し、このリード線導入部において溝につなが
る第2のスルーホールを有し、この第2のスルーホール
を通してリード線が上記溝に導かれていることを特徴と
する。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、リード線は樹脂皮膜を有し、リード線導入
部には第2のスルーホールに連続した導入溝がベースプ
レートのコア配設側に形成され、上記導入溝はリード線
の樹脂皮膜の外径よりも小さく、リード線の樹脂皮膜が
導入溝に弾性変形して嵌合していることを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、導入溝は、第2のスルーホールよりも半径
方向外側に形成されるとともにベースプレートの外側縁
まで連続して形成されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかるモータの実施の形態について説明する。図1に
おいて、モータの基体をなすベースプレート10は樹脂
を一体成形することによって形成されている。ベースプ
レート10は、図2ないし図5に示すようにほぼ円形に
なっていて、中心部に有底円筒形状の軸受ホルダー部1
2が一体成形によって形成されている。この軸受ホルダ
ー部12の外周は基部側のほぼ半分が先端側のほぼ半分
よりも大径になっていて中間に段部14が形成されてい
る。
【0015】上記軸受ホルダー部12の外周にはコア2
2の中心孔が嵌められて固定されている。コア22は厚
さ方向のほぼ半分が大径になることにより段部が形成さ
れ、この段部が軸受ホルダー部12の上記段部14に当
たっている。コア22に上から軸受ホルダー部12の外
周に沿ってリング状のマグネット32が嵌められ、リン
グ状のマグネット32とコア22は上記軸受ホルダー部
12の段部14に圧入、接着固定されている。図4に示
すように、コア22は、半径方向に突出し周方向に複数
放射状に形成された突極26を有していて、各突極26
には巻線24が巻き回されている。ベースプレート10
と、コア22と、巻線24によってステータ20を構成
している。
【0016】図2ないし図5に示すように、ベースプレ
ート10は、モータを各種装置に取り付けるための取り
付け部30を有している。取り付け部30は、ベースプ
レート10の外周部に、半径方向外側に突出させて周方
向に複数形成されている。この例では、取り付け部30
はベースプレート10を装置にねじ止めするためのねじ
挿通孔からなる。ベースプレート10はコア22と対向
するコア対向面16を有し、コア22とこれに対向する
コア対向面16とが固定手段によって固定されている。
この固定手段は、この実施形態では接着剤である。この
コア対向面16とコア22と接着剤の関係はあとで詳細
に説明する。
【0017】図1に示すように、上記コア対向面16
は、半径方向外側から中心に近づくにしたがってコアに
向かって突出し、軸方向の断面形状が三角形状になって
いる。換言すれば、上記コア対向面16は、半径方向外
側から中心に向かって順次厚さが増し、軸線に沿った断
面形状がなだらかな三角形状になっている。ただし、コ
ア対向面全体の断面形状が三角形状になっているわけで
はなく、回転中心を中心とした周方向の範囲において、
少なくとも前記複数の取り付け部30の間、すなわち複
数の取り付け部30で挟まれた部分が断面形状三角形に
なっている。
【0018】また、図4にも示すように、ベースプレー
ト10には、上記断面形状三角形に形成された部分に、
コア22の突極26間、より正確には巻線24間におい
て、コア22に向かって突出し、かつ、半径方向に延設
されてなるリブ18が一体成形によって形成されてい
る。図4に示す例では、コア22は12個の突極26を
有し、3箇所に取り付け部30を有している。そして、
二つの取り付け部30は接近していて、周方向に比較的
大きく離れた取り付け部30相互間にそれぞれ3個、合
計6個のリブ18が形成されている。そして、ベースプ
レート10のコア対向面16は、コア22に固定手段と
しての接着剤によって固定されている。
【0019】図7は上記固定手段を示している。図7に
示すように、上記リブ18がコア22および巻線24間
においてコア22に向かって突出していて、リブ18と
コア22および巻線24間に固定手段としての接着剤4
8が塗布され、リブ18と接着剤48とが接触してい
る。こうして、リブ18の介在のもとに、ベースプレー
ト10にコア22が固定されている。
【0020】巻線24は3相構成になっている。各相の
巻線24の一端はいわゆるコモン端子であって共通に接
続され、3相構成の巻線24がY字形に結線されてい
る。このY字形結線の巻線24に給電するための4本の
リード線50が、ベースプレート10の半径方向外側の
一部に形成されたリード線導入部56から引き込まれて
いる。4本のリード線50の各一端部はコネクタ52を
介して外部の給電回路に接続される。
【0021】上記リード線導入部56の具体的な構成は
以下のとおりである。図2ないし図6において、リード
線導入部56には、各巻線24に電力を供給するリード
線50を、ベースプレート10の外周側から内周側に向
かって各巻線24の端末付近まで引き込むための4本の
溝60が形成されている。ベースプレート10は、一面
側(上面側)がコア22の配設側、他面側(下面側)が
溝60の形成側であり、巻線24の端末付近には、一面
側と他面側に通じるとともに、上記溝60につながるス
ルーホール62が形成されている。スルーホール62に
隣接して別のスルーホール64が形成されている。
【0022】ベースプレート10の上記リード線導入部
56にはまた、上記溝60につながる第2のスルーホー
ル66が形成されている。上記リード線導入部56に
は、第2のスルーホール66よりもベースプレート10
の半径方向外側であり、かつベースプレート10のコア
配設側に、上記第2のスルーホール66につながる導入
溝68が形成されている。この導入溝68はベースプレ
ート10の外側縁まで連続して形成されている。これら
の溝60、スルーホール62、スルーホール64、第2
のスルーホール66、導入溝68は、使用されるリード
線60の数に応じて4個ずつ形成されている。
【0023】各リード線50は、絶縁層、例えば樹脂被
膜で絶縁されていて、上記導入溝68はリード線50の
樹脂皮膜の外径よりも小さくなっている。各リード線5
0は、その樹脂皮膜が弾性変形させられ、ベースプレー
ト10のコア配設側に形成された上記導入溝68に嵌合
している。各リード線50はその弾性力によって導入溝
68に強固に嵌合している。各導入溝68はベースプレ
ート10の外側縁まで連続して形成されていて、各導入
溝68の長さ方向全体にわたって各リード線50が嵌合
されているため、各リード線50は各導入溝68に埋め
込まれた状態でベースプレート10の面と平行に引き出
されている。
【0024】各リード線50は、各導入溝68につなが
る第2のスルーホール66に通され、ベースプレート1
0の他面側に引き通されている。ベースプレート10の
他面側には、第2のスルーホール66に続く溝60があ
り、各溝60に各リード線50が嵌められている。ただ
し、各リード線50は、第2のスルーホール66の位置
より端部に向かって樹脂皮膜が除去されて裸線になって
いる。この裸線の外径に合わせて溝60の幅が設定さ
れ、ある程度の摩擦力で各リード線50の裸部分が溝6
0に嵌合している。
【0025】上記各溝60に嵌められた各リード線50
の裸の端部はさらにスルーホール62に引き通されて、
ベースプレート10のコア配設側に導かれている。この
コア配設側に導かれた各リード線50の裸の端部に直接
前記各巻線24の端末を半田付けしてもかまわないが、
図示の実施形態では、各リード線50の裸の端部をさら
に別のスルーホール64に通し、さらに再びスルーホー
ル62に引き通してベースプレート10のコア配設側に
戻している。すなわち、二つのスルーホール62、64
を利用してその間にリード線50の裸の端部を巻きつけ
ている。その上で各リード線50の裸の端部に各巻線2
4の端末を半田付けし、各リード線50と各巻線24の
端末とを電気的に接続する接続部54が形成されてい
る。
【0026】このようにして、各リード線50の端部が
より強固に固定され、リード線50にストレスがかかっ
たとしても、巻線24の端末との接続部にストレスの影
響が及ばないように考慮されている。もっとも、二つの
スルーホール62、64間にリード線50の端部を巻き
つけるかどうかは任意であり、コア配設側に導かれた各
リード線50の裸の端部に直接前記各巻線24の端末を
半田付けしても、各リード線50は溝60によって保持
されているため、リード線50にかかるストレスの影響
が、巻線24の端末との接続部に及びにくい構造になっ
ている。また、巻線をスルーホール62より下面に出
し、溝を這わせてスルーホール64よりコア配設側に出
し、コア配設側でリード線50と半田付けすることも可
能であり、これによって所期の効果を得ることができ
る。
【0027】このようにして、Y字形に接続された巻線
24の4つの端末に各リード線50の端部が接続され、
4つの接続部54が形成されている。リード線50がリ
ード線導入部56の表面から浮き上がると、リード線5
0同士のショートや、後で説明するロータ36との干渉
などの不具合を生じる可能性があるが、上記のように、
各リード線50の端部を溝60に埋め込むことにより、
上記のような不具合を防止することができる。
【0028】各リード線50の端部と巻線24の4つの
端末との接続部54は、図4に示すように、巻線24相
互の隙間にある。上記接続部54は、前述の断面形状三
角形のない部分、したがって、リブ18が形成されてい
ない部分にある。接続部54は、リード線50の端部と
巻線24の端末とを絡み合わせて半田付けすることによ
って形成する。そして、接続部54の、巻線24の上面
より突出している部分を切除し、接続部54の上端が巻
線24の上面と同じか、それよりも低くなるようにす
る。接続部54の切除面には絶縁塗料を塗布するか、ま
たは絶縁性の接着剤を塗布して接続部54を固定する。
ベースプレート10の下面、すなわち溝60の形成面側
には、リード線50が引き回されている範囲を覆って絶
縁板58が貼り付けられている。
【0029】図1に戻って、コア22の各突極に巻き回
されている巻線24は、半径方向外側から内側に向かっ
て巻き重ね数が少なくなっている。これは、ベースプレ
ート10のコア対向面16が半径方向外側から中心に近
づくにしたがってコア22に向かって突出し、軸方向の
断面形状が三角形状になっていて、巻線線を巻き回すこ
とができるコア22とコア対向面16との間の空間が半
径方向外側から中心に近づくにしたがって少なくなって
いること、および、コア22の突極相互の間隔も、半径
方向外側から中心に近づくにしたがって少なくなってい
ることによる。
【0030】ベースプレート10の前記軸受ホルダー部
12の内周側には円筒形の軸受34が嵌められている。
軸受34は焼結含油軸受からなる。軸受34の中心軸受
孔には回転軸38が回転自在に嵌められている。軸受3
4はラジアル軸受で、回転軸38にかかるスラスト方向
の荷重は、上記軸受ホルダー部12の内底面で受けられ
るようになっている。軸受34の上端から突出した回転
軸38の上端部には、ロータ36が一体に固着されてい
る。ロータ36は、中心軸穴が回転軸38に嵌められて
回転軸38と一体化されたハブ台40と、このハブ台4
0の下面側にかしめや溶着などによって一体に結合され
た扁平なカップ状のロータケース44と、ロータケース
44の周壁内周面に固着されたリング状の駆動用永久磁
石46とを有してなる。ハブ台40の外周縁部上面には
ディスク載置部42が形成されている。このように、図
示の実施形態にかかるモータは、ディスク回転駆動用の
モータとして構成されている。なお、本発明にかかるモ
ータの用途はディスク回転駆動用に限られるものではな
く、あらゆる用途のモータに適用できる。
【0031】上記駆動用永久磁石46の内周面とコア2
2の各突極26の先端面は適宜の間隙をおいて対向して
いる。駆動用永久磁石46は、周方向に一定間隔でN極
とS極が交互に形成されている。駆動用永久磁石46の
各磁極の回転位置に応じて各巻線24への給電を切り替
えることにより、コア22と駆動用永久磁石46との間
に生じる電磁的吸引反発力で駆動用永久磁石46が周方
向に付勢され、ロータ36が回転駆動される。また、ロ
ータ36とともにディスク載置部42上の図示されない
ディスクも回転駆動される。
【0032】以上説明した実施形態によれば、樹脂で形
成されたベースプレート10に、巻線24に電力を供給
するリード線50を外側から内側に向かって巻線24の
端末付近まで引き込むための溝60を形成したため、リ
ード線50は溝60に埋め込まれて保持され、回路基板
を介在させなくても、外部の電源と巻線24の端末とを
接続することができる。また、リード線50にストレス
がかかっても、リード線50が接する溝60の壁面にス
トレスが分散され、リード線50と巻線24の端末との
接続部54にストレスの影響が及ぶのを軽減することが
できる。
【0033】また、ベースプレート10には、巻線24
の端末付近に、上記溝60につながるスルーホール62
が形成され、リード線50は上記溝60に埋め込まれる
とともに上記スルーホール62によってベースプレート
10の他面側から一面側に導かれ、一面側においてリー
ド線50と巻線端末との接続部54が設けられている。
そのため、リード線50はベースプレート10の両面で
保持されることとなってより安定に保持され、回路基板
を介在させなくても、外部の電源と巻線24の端末とを
接続することができ、かつ、リード線50にかかるスト
レスの影響が接続部54に及ぶことをより効果的に軽減
することができる。
【0034】さらに、ベースプレート10は、外側にお
いてリード線導入部56を有し、このリード線導入部5
6において溝60につながる第2のスルーホール66を
有し、この第2のスルーホール66を通してリード線5
0が上記溝60に導かれている。そのため、リード線5
0はベースプレート10の一面側から他面側、さらに一
面側に引き回されることになってさらに安定に保持さ
れ、上記の効果をより確実なものとすることができる。
【0035】さらに、リード線50は樹脂皮膜を有し、
リード線導入部56には第2のスルーホール66に連続
した導入溝68がベースプレート10のコア配設側に形
成され、上記導入溝68はリード線50の樹脂皮膜の外
径よりも小さく、リード線50の樹脂皮膜が上記導入溝
68に弾性変形して嵌合している。そのため、リード線
50はベースプレート10でさらに安定に保持され、上
記の効果をより確実なものとすることができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、樹脂で形成されたベー
スプレートに、巻線に電力を供給するリード線を外側か
ら内側に向かって巻線の端末付近まで引き込むための溝
を形成したため、リード線は溝に埋め込まれて保持さ
れ、回路基板を介在させなくても、外部の電源と巻線の
端末とを接続することができる。また、リード線にスト
レスがかかっても、リード線が接する溝の壁面にストレ
スが分散され、リード線と巻線の端末との接続部にスト
レスの影響が及ぶのを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるモータの実施形態を示す断面図
である。
【図2】上記実施形態の底面図である。
【図3】上記実施形態の平面図である。
【図4】上記実施形態のロータを除去した状態で示す平
面図である。
【図5】上記実施形態におけるリード線処理部を示す底
面図である。
【図6】上記リード線処理部を拡大して示す底面図であ
る。
【図7】上記実施形態におけるコアとベースプレートと
の固定手段の部分を示す正面図である。
【符号の説明】
10 ベースプレート 20 ステータ 22 コア 24 巻線 26 突極 30 取り付け部 36 ロータ 46 駆動用永久磁石 50 リード線 56 リード線導入部 60 溝 62 スルーホール 66 第2のスルーホール 68 導入溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H604 AA05 AA08 BB01 BB15 BB17 CC01 CC05 CC18 QB16 5H605 AA08 BB05 BB19 CC01 CC03 DD05 EA19 EC04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータとステータを有し、ロータが駆動
    用永久磁石を備えているモータにおいて、 上記ステータは、巻線が巻き回されたコアを支持すると
    ともに、モータを装置に取り付けるための取り付け部を
    有するベースプレートを有し、 上記ベースプレートは、樹脂で形成され、上記巻線に電
    力を供給するリード線を外側から内側に向かって上記巻
    線の端末付近まで引き込むための溝を有することを特徴
    とするモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモータにおいて、ベース
    プレートは、一面側がコア配設側、他面側が溝形成側で
    あり、巻線の端末付近には上記溝につながるスルーホー
    ルが形成され、リード線は上記溝に埋め込まれるととも
    に上記スルーホールによってベースプレートの他面側か
    ら一面側に導かれ、一面側においてリード線と巻線端末
    とが電気的に接続された接続部が設けられているモー
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のモータにおいて、コア
    は、半径方向に突出して周方向に複数形成されかつそれ
    ぞれに巻線が巻き回されてなる突極を有し、隣接する突
    極間に接続部が配設されているモータ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のモータにお
    いて、リード線は、裸線の状態で溝に嵌合されているモ
    ータ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のモータにおいて、ベース
    プレートは、外側においてリード線導入部を有し、この
    リード線導入部において溝につながる第2のスルーホー
    ルを有し、この第2のスルーホールを通してリード線が
    上記溝に導かれているモータ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のモータにおいて、リード
    線は樹脂皮膜を有し、リード線導入部には第2のスルー
    ホールに連続した導入溝がベースプレートのコア配設側
    に形成され、上記導入溝は上記リード線の樹脂皮膜の外
    径よりも小さく、上記リード線の樹脂皮膜が上記導入溝
    に弾性変形して嵌合しているモータ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のモータにおいて、導入溝
    は、第2のスルーホールよりも半径方向外側に形成され
    るとともにベースプレートの外側縁まで連続して形成さ
    れているモータ。
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