JP7474932B2 - モールドモータ - Google Patents

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Description

本開示は、ステータをモールド樹脂で覆ったモールドモータに関する。
パルス幅変調方式のインバータで駆動するブラシレスモータの場合、巻線の中性点電位が零とならないため、軸受の外輪と軸受の内輪との間に電位差(以下、適宜、この電位差を「軸電圧」とも呼ぶ)が発生する。この軸電圧が、軸受内部にある油膜の絶縁破壊電圧を超えると、軸受内部で放電が発生して、軸受に電食が発生するという問題がある。
このような軸受に生じる電食を防止するために、従来、出力軸側のブラケットと反出力軸側のブラケットとを導電性テープによって短絡し、電食の発生を抑制したモールドモータが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この従来のモールドモータは、このように短絡することで、両ブラケット間の電位を等しくし、軸受の外輪と軸受の内輪とを介した循環電流の発生を抑える。これによって電食の発生を抑制している。
一方、このようなモールドモータは、一般的に、ステータコアに巻線を巻き回してコイルを形成したステータに対して、さらにモールド樹脂で覆った構造となっている。このような構造でのコイルに、何らかの原因で過大な電流が流れると、コイルが発熱して高温になり、例えばコイルを成す導線の外周表面に施された絶縁体が溶けることがある。導線の外周表面に施された絶縁体が溶けた場合、コイルの導線同士が短絡するおそれがある。また、導線同士が短絡して火花が発生すると、コイルとステータコアとの間に設けられたインシュレータなどの絶縁樹脂等が熱せられて生じたガスに、火花が引火するおそれもある。さらに、コイルの発熱によりモールド樹脂が熱劣化して、モールド樹脂にひび割れ等が生じていると、引火した火が、モールド樹脂のひび割れた箇所から、モータ外部に洩れ出るおそれがある。
そこで、従来、このような不具合を防ぐため、軸受の電食を防止しつつ、万一、ステータでのコイルに過大な電流が流れた場合でも、モータ外部に火が洩れ出ることを防止する防火対策を施したモールドモータが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特許文献2のような従来のモールドモータは、防火対策として、ステータにおけるコイルエンドの外周を囲むとともにモールド樹脂の内部に設けられた金属内カバーと、コイルエンドの外周を囲むとともにモールド樹脂の外部表面に設けられた金属外カバーと、を備えている。さらに、従来のモールドモータは、電食の抑制対策の1つとして、軸受を保持する一対の金属ブラケットを、ステータ内を通る電線を含めた導電部材によって電気的に接続している。
しかしながら、上述した特許文献2に示す、一対の金属ブラケットを互いに電気的に接続する手法では、導通ピンなどの複数の接続用部材が必要となる。さらに、この手法では、ステータ内に電線を通す、加工上の工夫も必要であるため、電食抑制のための構成が複雑となる。
特開2007-20348号公報 国際公開第2018/159537号
本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、金属カバーを用いたコイル周辺の防火対策を施すとともに、その金属カバーを利用した簡易な構成による電食の抑制対策も図ったモールドモータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係るモールドモータは、ロータと、ステータと、一対の軸受と、一対の金属ブラケットと、モールド樹脂と、金属カバーとを備える。モールドモータは、導電部材をさらに有する。ロータは、軸方向に延伸する回転軸と、永久磁石を保持して回転軸に固定される回転体とを有する。ステータは、複数の突極が形成されたステータコアと、ステータコアの突極ごとにインシュレータを介して巻回された複数のコイルとを有し、ロータに対向して配置される。一対の軸受は、一対の金属ブラケットにそれぞれ固定され、ロータを回転自在に支持する。モールド樹脂は、ステータを覆う。金属カバーは、そのモールド樹脂の外表面に装着される。導電部材は、一対の金属ブラケットのうちの第1の金属ブラケットと金属カバーとを電気的に接続する。一対の金属ブラケットのそれぞれは、金属カバーおよび導電部材を介して電気的に接続されている。
この構成により、金属カバーが、コイルのコイルエンド、インシュレータおよび渡り線を覆うように配置されるため、モータ内部で生じた火または煙に対する遮断が可能となる。さらに、この金属カバーを利用して、一対の金属ブラケットのそれぞれを電気的に接続しているため、簡易な構成により、軸受の電食発生を抑えることもできる。
また、第1の金属ブラケットは、軸受を保持する円筒状の円筒部と、円筒部の一端から外側方向に広がり、モールド樹脂に固着される鍔部とを有してもよい。
また、金属カバーは、モールド樹脂の外周を取り囲む円筒状のカバー円筒部と、カバー円筒部一端側を成すカバー天面部と、カバー天面部の中央に形成されたカバー孔部とを有してもよい。
また、金属カバーに形成されたカバー孔部の直径は、第1の金属ブラケットが有する円筒部の直径よりも大きいことが好ましい。
また、第1の金属ブラケットが有する円筒部は、金属カバーに形成されたカバー孔部を貫通して、カバー孔部から突出していることが好ましい。
また、金属カバーが有するカバー天面部の内周と、カバー孔部を貫通する第1の金属ブラケットが有する円筒部との径方向の間において隙間を有し、導電部材は、隙間の少なくとも一部に設けられ、第1の金属ブラケットと金属カバーとを電気的に接続していることが好ましい。
また、導電部材は、金属片および電線のいずれかであり、第1の金属ブラケットと金属カバーとに、溶接、ハンダ付けおよび導電性の接着剤のいずれかにより接合されていてもよい。
また、導電部材は、ハンダであり、ハンダが隙間を跨ぐように、第1の金属ブラケットと金属カバーとがハンダ付けにより電気的に接続されていてもよい。
導電部材は、隙間に配置された、導電性ゴム、導電性スポンジおよびばね性のある板ばねのいずれかであってもよい。
金属カバーは、カバー天面部の内周から中空の円筒状に外方向に突出するカバー突出部をさらに有し、カバー突出部は、カバー突出部の一部を折り曲げて形成した板ばね部を有し、板ばね部が、導電部材として第1の金属ブラケットに接触していてもよい。
本開示によれば、金属カバーを利用した簡易な構成により、軸受の電食発生を抑えながら、万一、ステータコアに巻回されたコイルに過大な電流が流れた場合でも、モータ外部に火が洩れ出ることを防止できるモールドモータを提供することができる。
図1は、実施の形態におけるモールドモータの分解斜視図である。 図2は、同、モールドモータの断面図である。 図3は、同、モールドモータの図2におけるA-A線矢視平面断面図である。 図4は、同、モールドモータの外観の斜視図である。 図5は、同、モールドモータにおいて、軸受を保持する第1のブラケットの近辺を拡大した断面図である。 図6は、同、モールドモータの変形例1の構成を示す第1のブラケットの近辺を拡大した断面図である。 図7は、同、モールドモータの変形例2の構成を示す第1のブラケットの近辺を拡大した断面図である。 図8は、同、モールドモータの変形例3の構成を示す第1のブラケットの近辺を拡大した断面図である。
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではない。また、本開示の効果を奏する範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。
(実施の形態)
図1は、実施の形態におけるモールドモータ(以下、適宜、モータと呼ぶ)100の分解斜視図である。図2は、同、モータ100の断面図である。図3は、同、モータ100の図2におけるA-A線矢視平面断面図である。また、図4は、同、モータ100の外観の斜視図である。
図1に示すように、モータ100は、回転体22の中央に回転軸21を挿入して構成したロータ20と、コイル組立をモールド樹脂で覆って構成したステータ10とを備え、ロータ20が一対の軸受30で支持されるブラシレスモータである。本実施の形態では、ブラシレスモータの一例として、モータ100を挙げて説明する。以下、各図面で示すように、回転軸21が延伸するXで示した方向を軸方向Xとする。軸方向Xに直交する面において、図3のように、回転軸21の中心Xから広がる方向を径方向Y、中心点Xを周回するZの方向を周方向Zとして説明する。
本実施の形態では、コイルに過大な電流が流れるなどの不具合に起因して、モータ100の本体から外部に火または煙が洩れ出ることを防止するため、不燃対策としての金属部材をモールド樹脂に対して設けている。具体的には、金属部材として、図1のようにステータ10に装着する金属製の金属カバー31を用いている。
さらに、一対の軸受30の電食対策として、ロータ20において、回転軸21と回転体22の径方向Y外側の外周面との間を絶縁する層であるロータ絶縁層を設けている。電食抑制効果をさらに高めるために、一対の軸受30の外輪どうしを電気的に接続している。具体的には、モータ100では、電食抑制のため、一対の軸受30においてその一方である軸受30Aに装着された第1のブラケット15と、他方である軸受30Bに装着された第2のブラケット35とを、金属カバー31および以下で説明する導電部材32を介して電気的に接続している。このように、不燃対策用の金属カバー31を電食対策にも利用している。
モータ100の全体構成について説明する。図1に示すように、モータ100は、基本構成として、第1のブラケット15を含みモールド樹脂であるモールド樹脂部19に覆われたステータ10と、ロータ20と、一対の軸受30である軸受30A、30Bと、第2のブラケット35と、回路基板34と、を備えている。モータ100は、上述したように、不燃対策として、金属カバー31を備える。モータ100は、電食対策として、この金属カバー31と第1のブラケット15とを電気的に接続するための導電部材32をさらに備えている。
図2に示すように、ステータ10は、ステータコア11、コイル12およびインシュレータ13を含むコイル組立14を備えている。コイル組立14は、ステータコア11の突極に対して、絶縁材料からなるインシュレータ13を介しながら、コイル12を巻回して組み立てられている。
ステータコア11は、例えば複数枚の薄い鉄板を軸方向Xに積層して構成される。また、図3に示すように、ステータコア11は、リング状のヨーク11yと、ヨーク11yの内周面から径方向Yの内側に向かって延出する突極としての複数のティース11tとを有する。これら複数のティース11tは、開口部であるスロット11sを互いの間に形成しながら、それぞれが周方向Zに等間隔に配置される。本実施の形態では、12個のティース11tを用いて、スロット数を12スロットとした一例を示している。
各ティース11tの延出した先端箇所には、延出するティース中間部11taよりも幅広となるように、周方向Zに広がるティース先端部11tbが形成されている。このティース先端部11tbの内周面が、ロータ20の外周表面に対向する磁極面となる。このような構成のステータコア11に対し、スロット11sの開口スペースに巻線12wを通しながら、それぞれのティース11tにその巻線12wを巻回することで、コイル12が形成される。さらに、各コイル12間は、コイル12どうしを連絡する渡り線(図示せず)によって接続されている。また、図2に示すように、電気接続端子である金属のピン(図示せず)を備えた端子キャップ36が、インシュレータ13に対して装着されている。所定のコイル12の線端末がこの金属のピンに接続されている。ティース11tごとのコイル12が、例えば、互いに電気的に120度位相が異なるU相、V相およびW相とする3相の交流で通電駆動される。
ステータ10は、ステータ10の本体部から軸方向Xに突出するように配置した第1のブラケット15を備えている。ステータ10は、コイル組立14、第1のブラケット15および端子キャップ36が所定の位置に配置されて、一部の露出箇所を除き、これら部材を樹脂材料により覆うようにモールド樹脂で一体成型される。樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、熱伝導性に優れたエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等を用いることができる。
このようにして、これら部材をモールド樹脂で一体化したモールド樹脂部19を含むステータ10が構成される。ステータ10は、概略円筒状の形状を成し、さらに、その円柱面の一部には、電源線などの接続線を通すための配線ホルダ18なども形成されている。上記露出箇所として、それぞれのティース11tの内周面および端子キャップ36の端子面が、モールド樹脂部19から露出している。ステータ10が有する円形両面のうち、一方の面は閉じており、上述のように第1のブラケット15が突出するように配置されている。他方の面は開口しており、その開口に蓋をするように第2のブラケット35が装着される。
図1から図3に示すように、ステータ10の内側には、径方向Yに所定の間隔をあけて、ロータ20が挿入されている。すなわち、モータ100は、ステータ10の内側にロータ20を配置したインナロータ型のモータである。ステータ10の内周面とロータ20の外周面とがわずかな空隙120を介して径方向Yに対面している。以下、このようなインナロータ型であるモータ100の例を挙げて説明する。
ロータ20は、一対の軸受30によって回転自在に保持された回転軸21を中心として、磁石24を保持する回転体22を備えている。各軸受30は、図2に示すように、複数の小径のボール30bを有したボールベアリングである。すなわち、軸受30はそれぞれ、環状の外輪30oとそれよりも小さい環状の内輪30iとの間に、これらボール30bが挿入された構成である。一対の軸受30が、ロータ20を回転自在に支持している。また、金属製の一対の金属ブラケット(以下、適宜、単にブラケットと呼ぶ)15、35により一対の軸受30A、30Bをそれぞれ固定している。さらに具体的には、両軸受30のうちの一方の軸受30Aの外輪30oが第1のブラケット15により、他方の軸受30Bの外輪30oが第2のブラケット35により固定されている。それら内輪30iに回転軸21が固定されている。
図2に示すように、回転体22は、ロータコア23と、磁石24と、ロータ樹脂部25とを備えている。ロータコア23は、例えば複数枚の薄い鉄板を軸方向Xに積層して構成されている。ロータコア23は、回転軸21の実質的に中央部において回転軸21に固定されている。磁石24は、永久磁石である。磁石24は、ロータコア23の内部に配設されている。
図2および図3に示すように、ロータコア23には、軸方向Xに貫通する複数の磁石挿入孔23cが、周方向Zに等間隔で形成されている。それぞれの磁石挿入孔23cには、それぞれ磁石24が1つずつ挿入されている。本実施の形態では、このようなロータコア23の内部に磁石24を内包したIPM(Interior Permanent Magnet:内部磁石埋込)型のモータ100を示している。磁石24のS極とN極との磁極が周方向Zに交互となるように10個の磁石24を配置し、磁極数を10極とした一例を示している。すなわち、本実施の形態では、モータ100として、10極、12スロットのブラシレスモータの例を挙げている。
図2に示すように、回転体22は、ロータコア23と磁石24それぞれとが一体となるように、樹脂からなるロータ樹脂部25が形成されている。ロータ樹脂部25によって、磁石24がロータコア23に保持される。ロータ樹脂部25を上述のようなロータ絶縁層として機能させ、電食の抑制をも図っている。このために、ロータコア23には、軸方向Xに貫通する樹脂貫通孔23dを設けている。ロータ樹脂部25の具体的な材料としては、例えば、シンジオタクチックポリスチレン(SPS、Syndiotactic Polystyrene)等のポリスチレン樹脂、または、ポリブチレンテレフタレート(PBT、Polybutylene Terephthalate)、ポリエチレンテレフタレート(PET、Polyethylene Terephthalate)等のポリエステル樹脂などを用いることができる。
ロータ樹脂部25には、その軸方向Xの両端部において、それぞれの磁石24を軸方向Xに挟むように配置される円盤状の端板樹脂部25aが形成されている。さらに、ロータコア23の樹脂貫通孔23dにも樹脂材料が充填されている。これによって、両端部の端板樹脂部25aを軸方向Xに樹脂で繋いでいる。樹脂貫通孔23dに充填された樹脂材料は、ロータ樹脂部25の一部として内部樹脂部25bを構成している。ロータ樹脂部25によって、磁石挿入孔23cの両端開口が塞がれ、それぞれの磁石24はロータコア23に確実に固定される。本構成とすれば、モータ100を水回りの機器、または、エアコンの室外機などのように、雨水や結露水などに触れる機器に使用したとしても、磁石24が水と接触することなども防止できる。
樹脂貫通孔23dは、軸方向Xについてはロータコア23を貫通するとともに、その径方向Yについては、図3に示すように、回転軸21を中心として、その周りを周回する環状の形状としている。すなわち、樹脂貫通孔23dは、ロータコア23の内部をその一方の端面から他方の端面まで円筒状の空間として延伸するように配置される。ロータ樹脂部25の樹脂は、樹脂貫通孔23dに充填されて、内部樹脂部25bを形成している。このように、内部樹脂部25bを円筒状としているため、ロータコア23は、図2や図3からわかるように、内側を構成する内側ロータコア23aと外側を構成する外側ロータコア23bとに分離される。内部樹脂部25bは、電気的に絶縁体である樹脂材料よりなる。このため、ロータコア23は、内部樹脂部25bによって、内側ロータコア23aと外側ロータコア23bとの間、すなわち、回転軸21と回転体22の径方向Y外側の外周面との間とが電気的に絶縁分離されている。このように絶縁分離することで、ロータ樹脂部25での内部樹脂部25bを上述したロータ絶縁層として機能させている。これにより、ロータ20において内部樹脂部25bによる絶縁層が挿入されたこととなる。これにより、絶縁層を挿入しない構成に比べて、ロータ20側のインピーダンスが高くなる。本実施の形態では、このように、ロータ20側のインピーダンスを高くして、ステータ10側のインピーダンスに近似させ、軸受30における電食の発生を抑制している。
以上のように、ロータ20は、図1に示すような円柱形状を成す回転体22と、その回転体22の中央を貫通する回転軸21とによって構成されている。なお、以上の説明では、ロータコア23内に磁石24を保持するIPM型のロータ20を備えたモータ100を挙げて説明したが、ロータコア23の外周表面に磁石24を保持する表面磁石型(Surface Permanent Magnet Motor:SPM型)のロータを備えたモータであってもよい。
また、上述したように、回転軸21は、軸受30A、30Bによって支承される。軸受30A、30Bは、それぞれ、ステータ10の軸方向両側に配置され、金属製の第1のブラケット15、第2のブラケット35を介して、固定されている。
次に、第1のブラケット15および第2のブラケット35の概要について説明する。
第2のブラケット35は、図1および図2に示すように、実質的な円盤形状を成しており、ステータ10の開口側に装着可能なように取り付けられている。第2のブラケット35の中央部には、円筒状に窪む円筒部35cが形成されている。円筒部35cに軸受30Bが保持される。すなわち、軸受30Bが円筒部35cに挿入された状態である第2のブラケット35を、ステータ10の開口側に対して装着することで、回転軸21の片側が回転自在に支持される。特に、本実施の形態では、金属カバー31を取り付けた状態であるステータ10に対して、第2のブラケット35がその状態のステータ10の開口を蓋するように、第2のブラケット35が装着される。電食の抑制対策の一環として、このようにして第2のブラケット35の外周を金属カバー31の開口端に直接に接触させて、第2のブラケット35と金属カバー31とを電気的に接続している。
第1のブラケット15は、第2のブラケット35よりも径が小さく、その中央部には、第2のブラケット35と同様に、軸受30Aを保持するための円筒状に窪む円筒部15cが形成されている。第1のブラケット15は、円筒部15cの開口側において、鍔状に径方向Yに広がる円盤形状の鍔部15bを有している。第1のブラケット15が、モールド成型により、ステータ10のモールド樹脂部19に固定されている。第1のブラケット15の円筒部15cに対し、軸受30Aを挿入することで、回転軸21のもう一方の側が、ステータ10に対して回転自在に支持される。また、第1のブラケット15の中央に孔部15hが形成されており、回転軸21が孔部15hを貫いて外側方向に突出している。回転軸21の突出した箇所が、負荷などを接続するための出力軸21pとなる。以下、軸方向Xにおいて、出力軸21pが配置される側を出力軸側、その反対側を反出力軸側と呼び説明する。
ステータ10に装着する金属カバー31の概要について説明する。
本実施の形態では、上述のように不燃対策として、金属製の金属カバー31が、ステータ10の開口箇所を除き、ステータ10のほぼ全体を覆うように、ステータ10のモールド樹脂部19の外表面に装着されている。図1に示すように、金属カバー31は、カバー孔部31hとする中心部を開口した孔を有した中空のカップ形状を成している。金属カバー31のカバー孔部31hに対し、モールド樹脂部19に固着された第1のブラケット15が貫くようにして、金属カバー31がステータ10に装着される。さらに、上述のように電食の抑制対策の一環として、第1のブラケット15と第2のブラケット35とを、金属カバー31および導電部材32により電気的に接続している。なお、この金属カバー31および両ブラケット15、35間を電気接続する詳細な構成については、さらに以下で説明する。
また、図2に示すように、モータ100は、回路基板34を、ステータ10の開口側に内蔵する。回路基板34は、実質的に円盤状の形状を成している。回路基板34には、中央部に回転軸21を通すための開口34oが形成されている。回路基板34には、駆動回路などの電子部品34aが実装されている。回路基板34には、電源電圧および制御信号を印加する接続線なども接続されている。外部と接続するための接続線が、配線ホルダ18を介して外部に引き出される。
ステータ10のモールド樹脂部19内部から、コイル12の線端末を引き出すため、ステータ10の開口側の内側スペースにおいて、モールド樹脂部19と一体化した端子キャップ36を配置している。端子キャップ36は、絶縁樹脂からなる。端子キャップ36は、ピンなどの電気接続端子を配列するための配列板部を含む部材である。これら電気接続端子にコイル12の線端末などが接続されている。ステータ10の内側スペースにおいて、例えばピンでの露出した箇所を用いて、回路基板34との電気的な接続を行う。端子キャップ36によって、回路基板34を保持している。
以上のように構成されるモータ100は、以下のような手順にて形成されている。図1、2に示すように、コイル組立14、第1のブラケット15および端子キャップ36を、金型内の所定の位置に配置して、樹脂によりモールド一体成型することで、ステータ10が形成される。軸受30A、30Bは、ロータ20の回転軸21の両側に取り付けられる。第1のブラケット15の孔部15hから出力軸21pが突出するように、ステータ10には、軸受30A、30Bを取り付けた状態のロータ20が挿入される。第1のブラケット15の円筒部15cには、軸受30Aが圧入される。軸受30Aを圧入した第1のブラケット15が、金属カバー31のカバー孔部31hを貫いて金属カバー31から突出するようにして、金属カバー31が、ステータ10の第1のブラケット15側から装着される。回路基板34が、ステータ10の開口側において、端子キャップ36に固定される。回路基板34に接続された接続線は、配線ホルダ18を介して外部に引き出される。第2のブラケット35の円筒部35cには、軸受30Bが圧入される。同時に、金属カバー31が装着されたステータ10の開口側に対して、蓋をするように、第2のブラケット35が装着される。このとき、金属カバー31の開口端と、第2のブラケット35の外周側とが接触し、金属カバー31と第2のブラケット35とが電気的に接続される。最後に、金属カバー31と第1のブラケット15との間の隙間箇所において、金属カバー31および第1のブラケット15に対して、溶接やハンダ付けなどにより導電部材32を固着させる。
このようにして、図2に示すようなモータ100が完成する。
特に、本実施の形態では、上述のように導電部材32を固着させることにより、金属カバー31と第1のブラケット15とが導電部材32を介して電気的にも接続される。その結果、金属カバー31を介して第1のブラケット15と第2のブラケット35とが電気的に接続される。ひいては、軸受30Aの外輪30oと軸受30Bの外輪30oとが電気的に接続される。軸受30A、30Bの外輪30o間の電気的な接続により、電食抑制効果を高めている。
以上のように構成されたモータ100に対して、接続線を介して電源電圧または制御信号などを回路基板34に実装された駆動回路に供給することにより、コイル12が通電駆動される。コイル12が通電されると、コイル12に駆動電流が流れ、ステータコア11から磁界が発生する。そして、ステータコア11からの交番磁界とロータ20が有する磁石24からの磁界とにより、それら磁界の極性に応じて吸引力および反発力が生じる。これらの力によって回転軸21を中心にロータ20が周方向Zに回転する。
次に、以上のように構成されたモータ100において、電食対策を目的として、金属カバー31および導電部材32を介しながら、第1のブラケット15と第2のブラケット35とを互いに電気的に接続する詳細な構成について説明する。
図5は、実施の形態におけるモールドモータ100において、軸受30Aを保持する第1のブラケット15の近辺を拡大した断面図である。以下、図4および図5を主に参照しながら、このような両ブラケットの電気的な接続構成について説明する。
まず、図5に示すように、第1のブラケット15は、上述した円筒部15cおよび鍔部15bに加えて、円筒部15cの出力軸側には、孔部15hを有した環状の面となる天面部15tが形成されている。第1のブラケット15において、円盤状に広がる鍔部15bの外周側が、モールド成型により、モールド樹脂部19の出力軸側に固定されている。鍔部15bの内周側となる開口端15eから、円筒部15cが出力軸側へと円筒状に延びている。図5では、円筒部15cの外周の径の大きさを直径Dcとした例を示している。円筒部15cは、その内側において、軸受30Aの外輪30oの外周に接触しながら軸受30Aを取り囲むようにして、軸受30Aを保持している。また、この円筒部15cの出力軸側端部から、径方向Yに中心に向けて、環状の天面部15tが形成されている。そして、この天面部15tの中央において、円形に開口した孔である孔部15hが形成されている。回転軸21は、この孔部15hを貫通し、さらに、出力軸21pとして孔部15hから突出している。
一方、金属カバー31は、全体として中空のカップ形状を成している。金属カバー31は、詳細には、図4に示すように、カバー円筒部31cと、カバー天面部31tと、カバー孔部31hと、カバー突出部31pとを備えた構成である。カバー円筒部31cは、図1に示すような円筒形状を成し、反出力軸側の端部をカバー開口部として開口している。カバー円筒部31cが、図2に示すように、モールド樹脂部19の外周全体を取り囲んでいる。このように、本実施の形態では、不燃対策として、金属カバー31によって、ステータ10が有するコイルエンド、インシュレータ13および渡り線を覆う構成としている。このため、例えばレアショートなどで出火し、インシュレータ13または渡り線から径方向Yの外周側に火が延焼しようとしても、金属カバー31により、その火および煙が遮断される。このような不燃対策に基づき、モータ100の外部に火や煙が出ることを防止している。
図4に示すように、金属カバー31において、カバー円筒部31cの出力軸側端部から、径方向Yの中心に向けて、環状の面となるカバー天面部31tが形成されている。カバー天面部31tの中央においては、円形に開口した孔であるカバー孔部31hが形成されている。金属カバー31は、カバー天面部31tの内周において、その内周から中空の円筒状に外方向に突出するカバー突出部31pを有している。カバー突出部31pの内側が、カバー孔部31hとなる。図5では、カバー孔部31hの径の大きさ、すなわち、カバー突出部31pの内径を、直径Dhとした例を示している。そして、図5に示すように、直径Dhとなるカバー孔部31h(すなわち、カバー天面部31tの内周)と、外周が直径Dcとなる第1のブラケット15の円筒部15c(以下、適宜、ブラケット円筒部15cと呼ぶ)とは、径方向Yにおいて間隔Wgapとなる環状の隙間41gを設けながら、カバー孔部31hからブラケット円筒部15cが出力軸側へと突出している。
ところで、モータ100の組み立て時においては、このようにカバー孔部31hからブラケット円筒部15cを突出させて、金属カバー31を、ステータ10に装着している。このとき、仮に、仮のカバー孔部31haの径(すなわち、仮のカバー突出部31paの内径)に比べて、仮のブラケット円筒部15caの外径が等しいか大きくなるような関係にある場合、ステータ10に対する金属カバー31の装着時においては、いわゆる「締り嵌め(しまりばめ)」によって、両者を嵌め合わすことになる。このような締り嵌めによると、カバー孔部31haにブラケット円筒部15caを圧入するのみで、両者を固着できるとともに電気的にも接続できる。ところが、その一方で、軸受30Aを内側に保持したブラケット円筒部15caに対して、カバー突出部31paが、この状態でのブラケット円筒部15caを締め付けるように作用する。このため、ブラケット円筒部15ca内側に保持された軸受30Aに対しても、内側に向かう径方向Yの応力が加わり、その応力によって、軸受30Aが変形したり基準位置からずれたりして、軸ずれまたは正常な回転動作を妨げるなどの不具合が生じるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、カバー孔部31hの径に比べて、ブラケット円筒部15cの外径が小さくなるように、カバー孔部31hの直径Dh、およびブラケット円筒部15cの外周の直径Dcを設定している。すなわち、直径Dh>直径Dcとし、直径Dhのカバー突出部31pおよびカバー天面部31tの内周と、直径Dcのブラケット円筒部15cの外周との径方向Yにおいて、上述のように、間隔Wgapとなる環状の隙間41gができるような構成としている。これにより、ステータ10に対する金属カバー31の装着時においては、いわゆる「隙間嵌め(すきまばめ)」によって、カバー突出部31p内側のカバー孔部31hにブラケット円筒部15cを嵌め合わすこととなる。両者間に隙間41gができるような設定であることより、この嵌め合わせ時においては、カバー突出部31pが、軸受30Aを内側に保持したブラケット円筒部15cに対して、何らかの力を加えたりするように作用することはない。なお、金属カバー31をステータ10に固着させるための構造としては、カバー円筒部31cをモールド樹脂部19の外周に嵌め込むことが可能となるように、カバー円筒部31cの内径をモールド樹脂部19の外径とほぼ等しくしている。すなわち、カバー円筒部31cの内側に対するモールド樹脂部19の上述のような締り嵌めにより、金属カバー31をステータ10に嵌め合わせ、固着させている。これによって、カバー円筒部31cがモールド樹脂部19に対し、内側への応力が加わるように作用することになる。しかし、直接に回転軸21を支える軸受30に比べてモールド樹脂部19の場合、軸ずれまたは回転動作に影響を受けるなどの不具合が生じることはない。
このように、カバー突出部31pの内周と、第1のブラケット15の円筒部15cの外周との間に、環状の隙間41gを設けている。その一方で、上述のように、電食対策として、金属カバー31と第1のブラケット15とを電気的に接続する必要がある。このため、電気的な接続に関しては、導電部材32を利用している。この一例として、図4および図5に示すように、導電部材32が隙間41gを跨ぐようにして、導電部材32により金属カバー31のカバー突出部31pと第1のブラケット15の円筒部15cとを電気的に接続している。導電部材32としては、図4および図5の場合、銅および鉄などの金属の小片を利用した導電部材32の例を挙げている。また、電気的に接続すればよいため、導電部材32として、リード線のような電気接続のための電線を用いてもよい。さらに、このような金属小片または電線の導電部材32をカバー突出部31pまたは円筒部15cに接合する手法としては、溶接、ハンダ付け、あるいは導電性の接着剤などを利用できる。図4および図5の場合、ハンダ45を用いたハンダ付けにより、導電部材32としての金属片をカバー突出部31pと円筒部15cとに接合した例を挙げている。
以上、金属カバー31を取り付けたステータ10に対して、蓋するように、第2のブラケット35を装着することで、第2のブラケット35の外周側が金属カバー31の開口端と接触し、金属カバー31と第2のブラケット35とが電気的に接続される。この後、導電部材32を用いて、上述のように、金属カバー31と第1のブラケット15とを導電部材32を介して電気的に接続する。これによって、第1のブラケット15と第2のブラケット35とが金属カバー31を介して電気的に接続され、ひいては、第1のブラケット15の円筒部15c内側の軸受30Aの外輪30oと、第2のブラケット35の円筒部35c内側の軸受30Bの外輪30oとが電気的に接続される。
本実施の形態では、このような構成を採用することにより、軸受30Aの外輪30oと軸受30Bの外輪30oとの電位を等しくする。よって、電食の一因となる軸受30A、30Bを流れる高周波の電流を抑制している。さらに、これによって、両軸受30A、30Bの軸電圧(軸受の外輪と内輪との間の電位差)も等しくなる。したがって、両軸受30A、30Bの電食による互いの寿命も近似する。このため、高い軸電圧側の軸受に電食発生が集中することで、モータ寿命もその軸受に依存してしまうというような不具合も防止できる。その結果、モータ寿命も延ばすことができる。このように、両軸受30A、30Bの外輪30oを電気的に接続した結果、高い電食防止効果を得ることができる。
以上の説明では、金属小片または電線の導電部材32をカバー突出部31pおよび円筒部15cに、溶接またはハンダ付けを利用して接続した例を挙げて説明した。しかし、他の変形例とすることも可能である。
図6は、実施の形態におけるモールドモータの変形例1の構成を示す第1のブラケット15の近辺を拡大した断面図である。図6は、まず、カバー突出部(31p)を省いた金属カバー311を用いた一例を示している。図6は、導電部材32をハンダ45とし、ハンダ45が隙間41gを跨ぐように、ハンダ45によってカバー天面部31tのカバー孔部31hの近辺とブラケット円筒部15cとをハンダ付けするような構成例を示している。このように、本実施の形態での金属カバー311において、カバー突出部31pを省いた構成としてもよい。また、図5のように金属カバー31がカバー突出部31pを有した構成とし、カバー突出部31pとブラケット円筒部15cとの隙間41gを跨ぐハンダ45のみによってハンダ付けするような構成であってもよい。
図7は、実施の形態におけるモールドモータの変形例2の構成を示す第1のブラケット15の近辺を拡大した断面図である。変形例2では、金属に比べて弾力性のある導電性ゴムや導電性スポンジを導電部材32とした一例を示している。図7では、導電部材32を導電性ゴム46とした一例を示しており、導電性ゴム46を、カバー突出部31pとブラケット円筒部15cとの間の隙間41gに挟むように配置した構成としている。変形例2では、このようにして、カバー突出部31pとブラケット円筒部15cとを電気的に接続している。特に、この変形例2の場合、導電性ゴム46は弾力性を有している。このため、カバー突出部31pから導電性ゴム46を介してブラケット円筒部15c内側の軸受30Aへと、内側に向かう径方向Yの応力が強く加わることはない。このため、モールドモータをこのような変形例2の構成とすることも可能である。
図8は、実施の形態におけるモールドモータの変形例3の構成を示す第1のブラケット15の近辺を拡大した断面図である。変形例3では、カバー突出部31pの一部に加工を施し、板ばね部31psを形成した一例を示している。すなわち、カバー突出部31pの2か所を軸方向Xに切欠き、その切欠き間に残った箇所を内側に向かう径方向Yに折り曲げて、ばね性のある板ばね部31psとしている。図8において、さらに、ばね性を高めるためにカバー突出部31pの板厚を薄くするとともに、ブラケット円筒部15cへの応力を緩和するため、板ばね部31psの先端について、内側に向けて凸となるように曲線状に曲げた一例を示している。板ばね部31psを備えた金属カバー312をステータ10に装着することで、この板ばね部31psが、図8のように、カバー突出部31pとブラケット円筒部15cとの間の隙間41gに位置し、板ばね部31psを介してカバー突出部31pとブラケット円筒部15cとが電気的に接続される。すなわち、変形例3では、板ばね部31psを、金属カバー31と第1のブラケット15とを電気的に接続するための導電部材32としている。変形例3の場合も変形例2と同様に、板ばね部31psは弾力性を有している。このため、カバー突出部31pから板ばね部31psを介してブラケット円筒部15c内側の軸受30Aへと、内側に向かう径方向Yの応力が強く加わることはない。このため、このような変形例3の構成とすることも可能である。また、変形例3では、カバー突出部31pの一部に加工を施した例を挙げて説明した。しかし、このような加工に代えて、ばね性を有した薄い金属板をカバー突出部31pとブラケット円筒部15cとの間の隙間41gに挟み込むように構成してもよい。具体的には、薄いリン青銅板をV字状に折り曲げて、隙間41gに挿入するなど可能である。
以上説明したように、本実施の形態のモータ100は、不燃対策としての金属カバー31を備えている。
金属カバー31は、上述のように、ステータ10の外周を取り囲むように嵌め込まれている。これにより、金属カバー31がコイル12のコイルエンド、インシュレータ13、渡り線を覆うように、金属カバー31は配置される。このため、金属カバー31により、モータ100内部で生じた火または煙に対する遮断が可能となる。
さらに、本実施の形態では、上述したように、電食対策の一環として、軸受30Aを保持する第1のブラケット15と軸受30Bを保持する第2のブラケット35とを電気的に接続している。その接続においても金属カバー31を利用している。これによって、ブラケットの電気的接続のための配線を不要としている。特に、本実施の形態では、金属カバー31のカバー突出部31pの内周と、第1のブラケット15でのブラケット円筒部15cの外周との間に、環状の隙間41gを設けている。このため、カバー突出部31pからブラケット円筒部15c内の軸受30Aに対する応力が加わることはない。したがって、軸ずれなどによるモータの動作不良をもたらすことを防止できる。
以上のように、本実施の形態のモールドモータ100は、ロータ20と、ステータ10と、一対の軸受30と、一対の金属ブラケット15、35と、モールド樹脂と、金属カバー31とを備える。モールドモータ100は、導電部材32をさらに有する。ロータ20は、軸方向に延伸する回転軸21と、永久磁石を保持して回転軸21に固定される回転体22とを有する。ステータ10は、複数の突極が形成されたステータコア11と、ステータコア11の突極ごとにインシュレータ13を介して巻回された複数のコイル12とを有し、ロータ20に対向して配置される。一対の軸受30は、一対の金属ブラケット15、35にそれぞれ固定され、ロータ20を回転自在に支持する。モールド樹脂は、ステータ10を覆う。金属カバー31は、そのモールド樹脂の外表面に装着される。導電部材32は、一対の金属ブラケット15、35のうちの第1の金属ブラケット15と金属カバー31とを電気的に接続する。一対の金属ブラケット15、35のそれぞれは、金属カバー31および導電部材32を介して電気的に接続されている。
これにより、金属カバー31が、コイル12のコイルエンド、インシュレータ13および渡り線を覆うように配置されるため、モータ内部で生じた火または煙に対する遮断が可能となる。さらに、この金属カバー31を利用して、一対の金属ブラケット15、35のそれぞれを電気的に接続しているため、簡易な構成により、軸受30の電食発生を抑えることもできる。
また、第1の金属ブラケット15は、軸受30を保持する円筒状の円筒部15cと、円筒部15cの一端から外側方向に広がり、モールド樹脂に固着される鍔部15bとを有してもよい。
また、金属カバー31は、モールド樹脂の外周を取り囲む円筒状のカバー円筒部31cと、カバー円筒部31c一端側を成すカバー天面部31tと、カバー天面部31tの中央に形成されたカバー孔部31hとを有してもよい。
また、金属カバー31に形成されたカバー孔部31hの直径は、第1の金属ブラケット15が有する円筒部15cの直径よりも大きいことが好ましい。
また、第1の金属ブラケット15が有する円筒部15cは、金属カバー31に形成されたカバー孔部31cを貫通して、カバー孔部31hから突出していることが好ましい。
また、金属カバー31が有するカバー天面部31tの内周と、カバー孔部31hを貫通する第1の金属ブラケット15が有する円筒部15cとの径方向の間において隙間41gを有し、導電部材32は、隙間41gの少なくとも一部に設けられ、第1の金属ブラケット15と金属カバー31とを電気的に接続していることが好ましい。
また、導電部材32は、金属片および電線のいずれかであり、第1の金属ブラケット15と金属カバー31とに、溶接、ハンダ付けおよび導電性の接着剤のいずれかにより接合されていてもよい。
また、導電部材32は、ハンダであり、ハンダが隙間を跨ぐように、第1の金属ブラケット15と金属カバー31とがハンダ付けにより電気的に接続されていてもよい。
また、導電部材32は、隙間に配置された、導電性ゴム、導電性スポンジおよびばね性のある板ばねのいずれかであってもよい。
また、金属カバー31は、カバー天面部31tの内周から中空の円筒状に外方向に突出するカバー突出部31pをさらに有し、カバー突出部31pは、カバー突出部31pの一部を折り曲げて形成した板ばね部31psを有し、板ばね部31psが、導電部材32として第1の金属ブラケット15に接触していてもよい。
本開示の利用分野は、ステータがモールド樹脂で覆われているいわゆるモールドモータに対して、広範囲で利用することができる。
10 ステータ
11 ステータコア
11s スロット
11t ティース
11y ヨーク
11ta ティース中間部
11tb ティース先端部
12 コイル
12w 巻線
13 インシュレータ
14 コイル組立
15 第1のブラケット(ブラケット)
15b 鍔部
15c,35c 円筒部(ブラケット円筒部)
15e 開口端
15h 孔部
15t 天面部
18 配線ホルダ
19 モールド樹脂部
20 ロータ
21 回転軸
21p 出力軸
22 回転体
23 ロータコア
23a 内側ロータコア
23b 外側ロータコア
23c 磁石挿入孔
23d 樹脂貫通孔
24 磁石
25 ロータ樹脂部
25a 端板樹脂部
25b 内部樹脂部
30,30A,30B 軸受
30b ボール
30i 内輪
30o 外輪
31,311,312 金属カバー
31c カバー円筒部
31h カバー孔部
31p カバー突出部
31ps 板ばね部
31t カバー天面部
32 導電部材
34 回路基板
34a 電子部品
34o 開口
35 第2のブラケット(ブラケット)
36 端子キャップ
41g 隙間
45 ハンダ
46 導電性ゴム
100 モータ
120 空隙

Claims (5)

  1. 軸方向に延伸する回転軸と、永久磁石を保持して前記回転軸に固定される回転体とを有するロータと、
    複数の突極が形成されたステータコアと、前記ステータコアの突極ごとにインシュレータを介して巻回された複数のコイルとを有し、前記ロータに対向して配置されるステータと、
    前記ロータを回転自在に支持する一対の軸受と、
    前記一対の軸受を固定する一対の金属ブラケットと、
    前記ステータを覆うモールド樹脂と、
    前記モールド樹脂の外表面に装着される金属カバーと、
    を備えたモールドモータであって、
    前記一対の金属ブラケットのうちの第1の金属ブラケットと前記金属カバーとを電気的に接続する導電部材をさらに有し、
    前記一対の金属ブラケットのそれぞれは、前記金属カバーおよび前記導電部材を介して電気的に接続され、
    前記第1の金属ブラケットは、前記軸受を保持する円筒状の円筒部と、前記円筒部の一端から外側方向に広がり、前記モールド樹脂に固着される鍔部とを有し、
    前記金属カバーは、前記モールド樹脂の外周を取り囲む円筒状のカバー円筒部と、前記カバー円筒部の一端側を成すカバー天面部と、前記カバー天面部の中央に形成されたカバー孔部とを有し、
    前記金属カバーに形成された前記カバー孔部の直径は、前記第1の金属ブラケットが有する前記円筒部の直径よりも大きく、
    前記第1の金属ブラケットが有する前記円筒部は、前記金属カバーに形成された前記カバー孔部を貫通して、前記カバー孔部から突出し、
    前記金属カバーが有する前記カバー天面部の内周と、前記カバー孔部を貫通する前記第1の金属ブラケットが有する前記円筒部との径方向の間において隙間を有し、
    前記導電部材は、前記隙間の少なくとも一部に設けられ、前記導電部材が前記隙間を跨ぐようにして、前記導電部材により前記第1の金属ブラケットと前記金属カバーとを電気的に接続しているモールドモータ。
  2. 前記導電部材は、金属片および電線のいずれかであり、前記第1の金属ブラケットと前記金属カバーとに、溶接、ハンダ付けおよび導電性の接着剤のいずれかにより接合されている請求項に記載のモールドモータ。
  3. 前記導電部材は、ハンダであり、前記ハンダが前記隙間を跨ぐように、前記第1の金属ブラケットと前記金属カバーとがハンダ付けにより電気的に接続されている請求項に記載のモールドモータ。
  4. 前記導電部材は、前記隙間に配置された、導電性ゴム、導電性スポンジおよびばね性のある板ばねのいずれかである請求項に記載のモールドモータ。
  5. 前記金属カバーは、前記カバー天面部の内周から中空の円筒状に外方向に突出するカバー突出部をさらに有し、
    前記カバー突出部は、前記カバー突出部の一部を折り曲げて形成した板ばね部を有し、
    前記板ばね部が、前記導電部材として前記第1の金属ブラケットに接触している請求項に記載のモールドモータ。
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