JPH09322452A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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Publication number
JPH09322452A
JPH09322452A JP13026196A JP13026196A JPH09322452A JP H09322452 A JPH09322452 A JP H09322452A JP 13026196 A JP13026196 A JP 13026196A JP 13026196 A JP13026196 A JP 13026196A JP H09322452 A JPH09322452 A JP H09322452A
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JP
Japan
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magnet
coil body
electric machine
yoke
coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP13026196A
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English (en)
Inventor
Atsushi Yamashita
淳 山下
Hiroshi Sakashita
広志 坂下
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転時のコギングを無くすとともに、低コス
トで、かつ、渦電流によるトルク損失を最小限に抑えた
回転電機を得る。 【解決手段】 固定子側に設けられた無鉄芯型のコイル
体2、複数の磁極を有して回転子側に設けられたマグネ
ット3、磁性材からなるヨーク4とを備えた回転電機。
コイル体2が円環状に配設され、かつ、コイル体2とマ
グネット3の磁極が半径方向に間隙を介して対向配置さ
れていると共に、コイル体2のマグネット3と対向する
面とは反対側にヨーク4が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無鉄芯型のコイル
体を有する回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】回転電機のタイプとして、鉄芯の突極先
端部がマグネットの周面と対向した周対向型の回転電機
と、鉄芯を有さず、しかも、空芯コイルとマグネットが
互いに面対向した面対向型の回転電機の2つのタイプが
ある。まず、周対向型の回転電機の例について説明す
る。
【0003】図12、図13において、基板47のほぼ
中央部には孔47aが設けられており、孔47aには円
筒状のラジアル軸受46が取り付けられている。ラジア
ル軸受46は、下側外周面にフランジ46a、フランジ
46aよりも下側の部分には下方に突出した突出部46
bが設けられている。突出部46bを孔47aに対して
挿入するとともに、フランジ46aの下面を基板47に
当接することにより、ラジアル軸受46は基板47上に
配置されている。
【0004】ラジアル軸受46の外周面にはステータコ
ア51が取り付けられている。ステータコア51は、磁
性板を複数枚積層することによって構成されており、外
周には放射状に突出した複数の突極が設けられている。
また、各突極の腕部にはコイル42が巻回されている。
このようなステータコア51は、下面側の内周縁部をフ
ランジ46aの上面に載置することにより、ラジアル軸
受46に対して取り付けられている。さらに、基板47
とステータコア51の間には、ステータコア51の突極
に巻回されたコイル42によって間隙が生じているが、
この間隙内で、しかも、基板47上にはホール素子48
が設けられている。ホール素子48は、後述するマグネ
ット43の磁界を感知する領域内に配置されている。こ
のような、基板47、ラジアル軸受46、ステータコア
51、コイル42、ホール素子48等の部材から、回転
電機のステータ、即ち、固定子が構成されている。
【0005】一方、ラジアル軸受46の下端部にはスラ
スト軸受50が取り付けられている。スラスト軸受50
は、円板状のスラスト受部50bと、スラスト受部50
bの下面側から下側に突出した固定部50aとから構成
されている。この固定部50aを、ラジアル軸受46の
突出部46bを貫通して設けられた孔46cに圧入する
ことにより、スラスト軸受50はラジアル軸受46に固
定されている。
【0006】さらに、ラジアル軸受46の孔には回転軸
45が挿通されている。ラジアル軸受46の孔に挿通さ
れた回転軸45の下端はスラスト軸受50のスラスト受
部50bの上面と当接している。このため、回転軸45
はラジアル軸受46によってラジアル方向に支持される
とともに、スラスト軸受50によってスラスト方向に支
持され、この結果、回転軸45は基板47やラジアル軸
受46などの固定子に対して回転自在となっている。
【0007】ラジアル軸受46から上方に突出した回転
軸45の上端部の外周面には、ボス49が取り付けられ
ている。ボス49は、円筒状の固定部49b、固定部4
9bの外周側に設けられ上側に突出したディスク載置部
49aとから構成されている。このうち、固定部49b
の内周面が回転軸45に対して嵌合固定されている。さ
らに、ディスク載置部49aの上面には、例えばフロッ
ピーディスクのディスクハブ等が搭載されるようになっ
ている。
【0008】ボス49のディスク載置部49aの下面側
で、かつ、固定部49bの外周には、ロータヨーク44
が取り付けられている。ロータヨーク44はカップ状
で、ラジアル軸受46及びステータコア51を上側から
覆うような形態で取り付けられている。また、ロータヨ
ーク44は、外周に周壁を有し、この周壁の内面には円
筒状のマグネット43が取り付けられている。マグネッ
ト43は、内周面に均一な開き角度でN極、S極が交互
に着磁されている。さらに、マグネット43の着磁が施
された内周面は、前述した固定子の一部であるステータ
コア51の突極と一定の間隙をおいて向かい合ってい
る。このため、ステータコア51の突極に巻回されたコ
イル42を通電制御することにより、マグネット43は
周方向に付勢され、この結果、回転軸45、ボス49、
ロータヨーク44、マグネット43等の各部材は一体に
回転駆動される。このように、一体に回転駆動される、
回転軸45、ボス49、ロータヨーク44、マグネット
43等の各部材は、回転電機のロータ、即ち、回転子を
構成している。
【0009】次に、面対向型の回転電機の例について説
明する。図14、図15において、基板67のほぼ中央
部には孔67aが設けられており、孔67aには円筒状
のラジアル軸受66が取り付けられている。ラジアル軸
受66は、下側外周面にフランジ66a、フランジ66
aよりも下側の部分には下方に突出した突出部66bが
設けられている。突出部66bを孔67aに対して挿入
するとともに、フランジ66aの下面を基板67に当接
することにより、ラジアル軸受66は基板67上に配置
されている。
【0010】基板67上で、かつ、軸受66を中心とし
た同心円上には、空芯コイル62が均一な間隔で取り付
けられている。空芯コイル62は、例えば、丸線、平角
線、リボン線等の絶縁層で覆われた導体を巻回して得ら
れるコイルであり、中央に空芯部62aを有している。
また、基板67上で、かつ、空芯コイル62の空芯部6
2aの内部にはホール素子68が取り付けられている。
ホール素子68は、上面に感磁面を有しており、この感
磁面が後述するマグネット63の下面と向かい合うよう
な形態で配置されている。このような、基板67、ラジ
アル軸受66、空芯コイル62、ホール素子68等の部
材から、回転電機のステータ、即ち、固定子が構成され
ている。
【0011】一方、ラジアル軸受66の下端部にはスラ
スト軸受70が取り付けられている。スラスト軸受70
は、円板状のスラスト受部70bと、スラスト受部70
bの下面側から下側に突出した固定部70aとから構成
されている。この固定部70aを、ラジアル軸受66の
突出部66bを貫通して設けられた孔66cに圧入する
ことにより、スラスト軸受70はラジアル軸受66に固
定されている。
【0012】さらに、ラジアル軸受66の孔には回転軸
65が挿通されている。ラジアル軸受66の孔に挿通さ
れた回転軸65の下端はスラスト軸受70のスラスト受
部70bの上面と当接している。このため、回転軸65
はラジアル軸受66によってラジアル方向に支持される
とともに、スラスト軸受70によってスラスト方向に支
持され、この結果、回転軸65は、基板67やラジアル
軸受66などの固定子に対して回転自在となっている。
【0013】回転軸65のラジアル軸受66から上方に
突出した上端部の外周面には、ボス69が取り付けられ
ている。ボス69は、円筒状の固定部69b、固定部6
9bの外周に設けられ上側に突出したディスク載置部6
9aとから構成されている。このうち、固定部69bの
内周面が回転軸65に対して嵌合固定されている。さら
に、ディスク載置部69aの上面には、例えばフロッピ
ーディスクのディスクハブ等が搭載されるようになって
いる。
【0014】ボス69のディスク載置部69aの下面側
で、かつ、固定部69bの外周には、平板状のロータヨ
ーク64が取り付けられている。ロータヨーク64は、
下面側に、空芯コイル62の上面と一定の間隙をおいて
向かい合うように、リング状のマグネット63が取り付
けられている。また、マグネット63には、周方向に均
一な開き角度でN極と、S極が交互に着磁が施されてい
る。このため、空芯コイル62を通電制御することによ
り、マグネット63は周方向に付勢され、この結果、回
転軸65、ボス69、ロータヨーク64、マグネット6
3等の各部材は一体に回転駆動される。このように、一
体に回転駆動される、回転軸65、ボス69、ロータヨ
ーク64、マグネット63等の各部材から、回転電機の
ロータ、即ち、回転電機の回転子が構成されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図12、図13に示す
ような周対向型の回転電機では、ステータコア51は外
周に複数の突極を有し、各突極と突極の間にはスロット
が生じている。このような突極と突極の間に設けられた
スロットにより磁力を集中させることができ、回転電機
のトルクを向上させることができる。また、マグネット
43とロータヨーク44が一緒に回転する形態となって
いるため、渦電流の発生も少なくトルク損失が少ないと
いったメリットがある。しかし、その反面、突極と突極
の間のスロットによって磁力が急激に変化するため、コ
ギングが生じ、回転子が滑らかに回転されず、回転精度
が低いといった問題点を有している。
【0016】また、図14、図15に示すような面対向
型の回転電機では、複数の突極、及び、各突極間のスロ
ット等を有していないため、コギングがなく、回転子の
回転が滑らかであり、高い回転精度を得ることができ
る。このような面対向型の回転電機では、高いトルクを
得るために、空芯コイル62等が取り付けられる固定子
の基板67を磁性材とすることが一般的である。しか
し、基板67を磁性材とすると、ロータヨーク64に取
り付けられたマグネット63と基板67の間の吸引力が
非常に大きくなり、この結果、回転軸65をスラスト方
向に支持するスラスト軸受70に対して過剰な力が加わ
り、摩耗してスラスト軸受70の寿命が短くなるといっ
た問題点を有している。スラスト軸受70の寿命を延ば
すためには、スラスト軸受70に高価な部材を使用しな
ければならず、コストアップとなってしまう。
【0017】さらに、基板67が磁性材から形成される
と、回転部材であるマグネット63と、固定部材である
基板67との間で渦電流が生じてしまう。回転電機の回
転数が大きくなると、これに伴い渦電流も大きくなる
が、渦電流によって回転ロスが大きくなりトルク損失が
生じるので、回転電機の効率を著しく損なっていた。
【0018】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、回転時のコギングを無
くすとともに、低コストで、かつ、渦電流によるトルク
損失を最小限に抑えた回転電機を提供することを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
固定子側に設けられた無鉄芯型のコイル体、複数の磁極
を有して回転子側に設けられたマグネット、磁性材から
なるヨークとを備えた回転電機であって、コイル体が円
環状に配設され、かつ、コイル体とマグネットの磁極が
半径方向に間隙を介して対向配置されていると共に、コ
イル体のマグネットと対向する面とは反対側にヨークが
配置されていることを特徴とする。
【0020】請求項2記載の発明は、前記ヨークが回転
子側に設けられ、マグネットと一体に回転されることを
特徴とする。
【0021】請求項3記載の発明は、前記マグネット
の、コイル体と対向する面とは反対側の面にマグネット
と対面して一体に回転する第2のヨークを設けたことを
特徴とする。
【0022】請求項4記載の発明は、前記コイル体が、
導体を巻き回した空芯コイルを複数個円環状に配列した
ものであることを特徴とする。
【0023】請求項5記載の発明は、前記コイル体が複
数の空芯コイルを一体にモールド成形したものであるこ
とを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる回転電機の
実施の形態について図面を参照しながら説明する。図
1、図2において、基板7のほぼ中央部には孔7aが設
けられており、孔7aには円筒状のラジアル軸受6が取
り付けられている。ラジアル軸受6は、下側外周面にフ
ランジ6a、フランジ6aよりも下側の部分には下方に
突出した突出部6bが設けられている。突出部6bを孔
7aに対して挿入するとともに、フランジ6aの下面を
基板7に当接することにより、ラジアル軸受6は基板7
上に配置されている。
【0025】基板7上にはコイル体2が取り付けられて
いる。コイル体2は回転電機の電機子の役割を果たすも
のであり、円筒状で、円筒の中心にラジアル軸受6が位
置するような形態で基板7上に取り付けられている。コ
イル体2は、図3(a)(b)に示すように、リボン線
や丸線等の導体を巻き回すことによって得られる空芯コ
イル2aを複数個円環状に配列し、かつ、一体にモール
ド成形することによって形成されている。
【0026】また、図3(c)に示すように、コイル体
2を構成する各空芯コイル2aは、内周側と外周側に巻
き回し端部を有しており、この端部は基板7上に設けら
れた配線パターン15と接続されている。なお、空芯コ
イル2aの一方の端部は外周側に位置するため、導体層
を覆う絶縁被膜を剥離し、かつ、コイル体2を基板7上
に配置するだけで接続することができる。しかし、空芯
コイル2aの他方の端部は内周側(空芯部側)に位置す
るためこのままでは基板7上の配線パターン15と接続
できない。従って、空芯コイル2aの内周側の端部は、
コイル体2の側面を経由して基板7上に引き出され、か
つ、配線パターン15と接続されている。
【0027】以上のような基板7、ラジアル軸受6、コ
イル体2等の部材から回転電機のステータ、即ち、固定
子が構成されている。
【0028】一方、ラジアル軸受6の孔の下端部にはス
ラスト軸受10が取り付けられている。スラスト軸受1
0は、円板状のスラスト受部10aと、スラスト受部1
0aの下面側から下側に突出した固定部10bとから構
成されている。この固定部10bを、ラジアル軸受6の
突出部6bを貫通して設けられた孔6cに圧入すること
により、スラスト軸受10はラジアル軸受6に固定され
ている。
【0029】さらに、ラジアル軸受6の孔には回転軸5
が挿通されている。ラジアル軸受6の孔に挿通された回
転軸5の先端部はスラスト軸受10のスラスト受部10
aの上面と当接している。このため、回転軸5はラジア
ル軸受6によってラジアル方向に支持されるとともに、
スラスト軸受10によってスラスト方向に支持され、こ
の結果、基板7やラジアル軸受6などからなる固定子に
対して回転自在となっている。
【0030】回転軸5の上端部の外周面にはボス9が取
り付けられている。ボス9は、円筒状の固定部9b、固
定部9bの外周側に設けられ上側に突出したディスク載
置部9aとから構成されている。このうち、固定部9b
の内周面が回転軸5に対して嵌合固定されている。さら
に、ディスク載置部9aの上面には、例えばフロッピー
ディスクのディスクハブ等が搭載されるようになってい
る。
【0031】ボス9のディスク載置部9aの下面側で、
かつ、固定部9bの外周には、ロータヨーク(ヨーク)
4が取り付けられている。ロータヨーク4は磁性材から
なり、形状はカップ状で、基板7上のラジアル軸受6及
びコイル体2を上側から覆うような形態で取り付けられ
ている。また、ロータヨーク4は外周に周壁を有してお
り、しかも、この周壁より内側の部分には半径方向に一
定の間隙をおいてコイル体2が位置している。
【0032】一方、ロータヨーク4の天井面で、しか
も、基板7側の面には、マグネット3が熱溶着あるいは
接着等によって取り付けられている。マグネット3は円
筒状で、円筒の中心が回転軸5の中心と一致している。
また、マグネット3より外周側の部分には基板7に固定
されたコイル体2が位置しており、コイル体2の内周面
がマグネット3の外周面と半径方向(ラジアル方向)に
一定の間隙をおいて対向配置されている。マグネット3
は、均等な開き角度で周方向にN極とS極が交互に着磁
された駆動着磁部を有している。このマグネット3の駆
動着磁部から発せられる磁束は、外周側に位置するコイ
ル体2を貫通してロータヨーク4の周壁へ至り、かつ、
マグネット3に戻る磁気ループ(磁気回路)を形成して
いる。従って、基板7上に設けられたコイル体2の各空
芯コイル2aを通電制御することにより、マグネット3
は周方向に付勢され、この結果、マグネット3、ロータ
ヨーク4、ボス9、回転軸5等は、一体に回転駆動され
る。さらに、一体に回転駆動されるマグネット3、ロー
タヨーク4、ボス9、回転軸5等から、回転電機の回転
子が構成されている。
【0033】さらに、基板7上には、マグネット3の駆
動着磁部の磁束の変化を感知する複数のホール素子が設
けられている。
【0034】以上のような構成の回転電機によれば、電
機子が、複数の空芯コイル2aを一体にモールド成形す
ることによって形成されていて、電機子の突極、及び、
各突極間のスロットは存在しない。このため、急激な磁
気変化によって生ずるコギングトルクの発生を大幅に低
減することができ、電機子であるコイル体2とマグネッ
ト3が周対向する形態でありながら、回転精度を飛躍的
に向上させることができる。また、電機子であるコイル
体2とマグネット3が半径方向に間隙をおいて対向配置
される形態であるため、軸線方向の磁気吸引力が小さ
く、スラスト軸受10に過剰な力が加わることがない。
このため、スラスト軸受10に安価なものを使用して
も、摩耗がほとんど生じず、回転電機の寿命を延ばすこ
とができる。さらに、コイル体2とマグネット3の磁極
が半径方向に間隙をおいて対向配置されるとともに、回
転子の一部であるマグネット3の、駆動着磁部から発せ
られる磁束が、外周側のコイル体2を貫通して、同様に
回転子の一部であるロータヨーク4の周壁へ至る磁気ル
ープを形成しているため、渦電流が生じることがない。
したがって、トルク損失が大幅に低減され、モータ効率
を大幅に向上させることができる。さらに、電機子を、
複数の突極と各突極間のスロットとを有するスロット付
きタイプではなく、空芯コイルを円筒状にモールド成形
したスロットレスタイプとしたため、基板7の内側(ラ
ジアル軸受6側)のスペースを空けることができ、回転
電機の小径化に寄与することができる。さらに、基板7
の内側(ラジアル軸受6側)のスペースを空けることが
できることにより、マグネット3からロータヨークまで
の磁気ループの長さを、従来に比べて短くすることがで
き、大きな回転トルクを得ることができる。
【0035】さらに、図2に示すように、ロータヨーク
4の天井部の基板7側の面上で、かつ、マグネット3の
内周に破線で示すようなバックヨークとしての第2のヨ
ーク14を設けてもよい。こうすることによりマグネッ
ト3の磁気効率を更に向上させ、さらに回転電機の回転
トルクを向上させることができる。
【0036】同様に、ロータヨーク4とは別に第2のヨ
ークを使用する場合は、回転電機を図5に示すように構
成してよい。図5において、ボス9の円筒部9bの外周
面には下側にロータヨーク4が、上側に第2のヨーク1
4が嵌合固定されている。すなわち、コイル対2の、マ
グネット3と対向する面とは反対側にロータヨーク4が
配置され、マグネット3の、コイル対2と対向する面と
は反対側にマグネット3と対面して一体に回転する第2
のヨーク14が設けられている。第2のヨーク14の周
壁が外側、ロータヨーク4の周壁が内側に位置してお
り、しかも、ロータヨーク4の上面が第2のヨーク14
の天井面に接着あるいは溶接等の手法によって固定され
ている。外周側に位置する第2のヨーク14の周壁の内
面にはマグネット3が取り付けられおり、第2のヨーク
14はマグネット3のバックヨークの役割を果たしてい
る。マグネット3の内周面には、均一な開き角度でN極
とS極が交互に着磁することによって形成された駆動着
磁部を有している。
【0037】外周側に位置する第2のヨーク14の周壁
と、内周側に位置するロータヨーク4の周壁の間にはス
ペースが生じており、このスペースの内部には基板7上
に設けられたコイル体2が収納されている。コイル体2
の外周面と第2のヨーク14に取り付けられたマグネッ
ト3の駆動着磁部との間、及び、ロータヨーク4の外周
面とコイル体2の内周面との間には間隙が生じている。
このため、コイル体2を通電制御することにより、マグ
ネット3が付勢され、ロータヨーク4及び第2のヨーク
14がコイル体2にぶつかることなく回転駆動される。
【0038】以上のような構成の回転電機によれば、前
述した実施の形態と同様に、電機子が、複数の空芯コイ
ル2aを一体にモールド成形することによって形成され
ているため、コアの突極、及び、各突極間のスロットが
なく、急激な磁気変化によって生ずるコギングトルクの
発生を大幅に低減することができる。このため、電機子
であるコイル体2とマグネット3が周対向する形態であ
りながら、回転精度を飛躍的に向上させることが可能と
なる。また、前述した実施の形態と同様に、電機子であ
るコイル体2とマグネット3が半径方向に間隙をおいて
対向配置されているため、軸線方向の磁気吸引力が小さ
く、スラスト軸受10に過剰な力が加わることがない。
このため、スラスト軸受10に安価なものを使用して
も、摩耗がほとんど生じず、回転電機の寿命を延ばすこ
とができる。
【0039】さらに、第2のヨーク14の周壁内面に取
り付けられたマグネット3の、駆動着磁部から出た磁束
は、半径方向内側に出て、内周側に位置するコイル体2
を貫通した後、回転子の一部であるロータヨーク4の周
壁へ至り、磁気ループを形成している。このように磁気
ループを構成するロータヨーク4とマグネット3、第2
のヨーク14を、何れも回転部材としたため、渦電流が
生じることがなく、トルク損失が大幅に低減され、モー
タ効率を大幅に向上させることができる。さらに、マグ
ネット3の、駆動着磁部とは反対側の面には、バックヨ
ークとしての第2のヨーク14が設けられているため、
マグネット3の磁気効率を向上させ、回転電機の回転ト
ルクを向上させることができる。
【0040】また回転電機を上記構成としても前述した
実施の形態と同様に、基板7の内側(ラジアル軸受6
側)のスペースに空きが生じるため、回転電機の小径化
に寄与することができる。さらに、基板7の内側(ラジ
アル軸受6側)のスペースに空きが生じることにより、
マグネット3から第2のヨーク14までの磁気ループの
長さを、従来に比べて短くすることができるため、大き
な回転トルクを得ることができる。
【0041】次に、回転電機のさらに別の実施の形態に
ついて説明していく。なお、前述した回転電機よ同じ構
成の部品には同一の符号を付し、説明は省略する。図6
は、図1、図2に示す回転電機の内側にスペースが生じ
ることを利用し、さらに別のコイル体2’を設けた場合
の回転電機を示している。図6において、基板7上には
コイル体2、2’が取り付けられている。コイル体2、
2’は、図3に示すように複数の空芯コイル2aを円環
状に配列して一体にモールド成形されたものとなってい
る。コイル体2、2’は回転電機の電機子の役割を果た
すものであり、円筒状で、円筒の中心にラジアル軸受6
が位置するような形態で基板7上に取り付けられてい
る。このうち、コイル体2とコイル体2’の径寸法を比
較すると、コイル体2の径寸法がコイル体2’の径寸法
よりも大きくなっている。このため、コイル体2の内周
側にコイル体2’が配置されている。また、コイル体
2’とコイル体2の間には、一定のスペースが生じてい
る。更に、コイル体2とコイル体2’とは、互いに位相
がずれるような形態で基板7上に取り付けられている。
【0042】ボス9のディスク載置部9aの下面側で、
かつ、固定部9bの外周には、2つのロータヨーク4−
1、4−2が取り付けられている。また、ロータヨーク
4−1の天井部の下面で、かつ、固定部9bのロータヨ
ーク4の取付部より下側の外周面には、ロータヨーク4
−2が取り付けられている。これらのロータヨーク4−
1、4−2はカップ状に形成されていて、ロータヨーク
4−2は外周に周壁を有しており、周壁の外周面は基板
7に取り付けられたコイル体2’の内周面と半径方向に
一定の間隙をおいて対向している。
【0043】ロータヨーク4−1は、コイル体2、2’
を上側から覆うような形態で取り付けられている。ま
た、ロータヨーク4−1は外周に周壁を有しており、し
かも、周壁の内面は基板7に取り付けられたコイル体2
の外周面と一定の間隙をおいて対向している。
【0044】また、ロータヨーク4−1の天井部で、し
かも、基板7側の面には、マグネット3が熱溶着あるい
は接着等によって取り付けられている。マグネット3は
円筒状で、円筒の中心が回転軸5の回転中心と一致する
ように配置されている。マグネット3は、基板7上の、
コイル体2とコイル体2’の間に生じたスペース内に配
置されている。このため、マグネット3の外周面はコイ
ル体2の内周面と半径方向に間隙をおいて向かい合って
いる。また、マグネット3の内周面はコイル体2’の外
周面と半径方向に間隙をおいて向かい合っている。従っ
て、1つのマグネット3を、2つのコイル体2、2’で
共有するような形態となっている。さらに、マグネット
3のコイル体2、及びコイル体2’と向かい合った面に
は、周方向に均一な角度で着磁が施され、回転子を回転
駆動するための駆動着磁部が設けられている。
【0045】基板7上に設けられたコイル体2又はコイ
ル体2’を通電制御することにより、マグネット3は周
方向に付勢され、この結果、マグネット3、ロータヨー
ク4−1、4−2、ボス9、回転軸5等は、一体に回転
駆動される。このような一体に回転駆動されるマグネッ
ト3、ロータヨーク4−1、4−2、ボス9、回転軸5
等から、回転電機の回転子が構成されている。
【0046】以上のような構成の回転電機によれば、電
機子が、複数の空芯コイル2aを一体にモールド成形す
ることによって形成されていて、コアの突極、及び、各
突極間のスロットが存在しない。このため、急激な磁気
変化によって生ずるコギングトルクの発生を大幅に低減
することができ、電機子であるコイル体2、2’とマグ
ネット3が周対向(半径方向に対向)する形態でありな
がら、回転精度を飛躍的に向上させることができる。同
様に、電機子であるコイル体2とマグネット3が周対向
する形態であるため、軸線方向の磁気吸引力が小さく、
スラスト軸受10に過剰な力が加わることがない。この
ため、スラスト軸受10に安価なものを使用しても、摩
耗がほとんど生じず、コストの低減を図りながら、回転
電機の寿命を延ばすことができる。
【0047】さらに、回転子の一部であるマグネット3
の外周面及び内周面に設けられた駆動着磁部から発せら
れる磁束のうち、外周面の駆動着磁部から発せられる磁
束は、コイル体2を貫通して回転子の一部であるロータ
ヨーク4−1の周壁に至る磁気ループを形成する。ま
た、マグネット3の内周面の駆動着磁部から発せられる
磁束は、コイル体2を貫通して回転子の一部であるロー
タヨーク4−2の周壁に至る磁気ループを形成する。こ
のため、渦電流が生じることがなく、トルク損失が大幅
に低減され、モータ効率を大幅に向上させることができ
る。
【0048】さらに、コイル体2以外に別にコイル体
2’を設け、このコイル体2、2’で1つのマグネット
3を共有するような形態となっているため、回転電機の
起動時に両方のコイル体2、2’に通電してトルクアッ
プを図るとともに、起動から一定時間が経過して回転が
安定したら、コイル体2、2’のうちの片方のコイル体
のみ通電するようにして、立ち上がりの速い回転電機を
得ることができる。さらに、コイル体2、2’は、互い
に位相がずれるような形態で配置されているため、コイ
ル体2、2’の両方に通電して回転電機の回転子を回転
させる場合、滑らかな回転を得ることができる。
【0049】なお、図6に示す実施の形態は、1つのマ
グネット3を2つのコイル体2、2’で共有する構成と
なっていた。しかし、これとは別に、1つのヨークを2
つのコイル体2、2’で共有することも可能である。こ
のような回転電機の実施の形態を図7に示す。図7にお
いて、基板7上には2つのコイル体2、2’が取り付け
られている。コイル体2、2’は回転電機の電機子の役
割を果たすものであり、図3に示すように空芯コイル2
aを円環状に配列した後、一体にモールド成形すること
によって形成されている。また、コイル体2、2’は何
れも円筒状で、円筒の中心にラジアル軸受6が位置する
ような形態で基板7上に取り付けられている。コイル体
2とコイル体2’の径寸法を比較すると、コイル体2の
径寸法はコイル体2’の径寸法よりも大きくなってお
り、コイル体2の内周側にコイル体2’が配置されてい
る。また、コイル体2’とコイル体2の間には一定のス
ペースが生じている。さらに、コイル体2とコイル体
2’は、後述する回転体を滑らかに回転駆動するため
に、互いに位相をずらして配置されている。
【0050】回転軸5に取り付けられたボス9のディス
ク載置部9aの下面側で、かつ、固定部9bの外周に
は、第2のヨーク14が取り付けられている。また、第
2のヨーク14の天井部の下面側で、かつ、固定部9b
の第2のヨーク14の取付部より下側の外周面には、ロ
ータヨーク4が取り付けられている。ロータヨーク4は
カップ状で、天井部が第2のヨーク14の天井部に対し
て固定されている。また、ロータヨーク4は周壁を有し
ており、この周壁は、基板7に取り付けられたコイル体
2とコイル体2’の間の空間内に収納されたような形態
となっている。従って、ロータヨーク4の周壁の外面は
基板7に取り付けられたコイル体2の内周面と、さら
に、ロータヨーク4の周壁の内面は基板7に取り付けら
れたコイル体2’の外周面と、それぞれ半径方向に一定
の間隙をおいて対向している。また、ロータヨーク4の
天井部の下面側で、かつ、コイル体2’よりも内周側に
は円筒状の駆動マグネット3’が取り付けられている。
駆動マグネット’の外周面、即ち、コイル体2’の内周
面と向かい合う面は駆動着磁部となっている。
【0051】一方、第2のヨーク14の形状もカップ状
で、基板7上のラジアル軸受6及びコイル体2、2’を
上側から覆うような形態で取り付けられている。第2の
ヨーク14は外周に周壁を有しており、しかも、周壁の
内面にはマグネット3が取り付けられている。マグネッ
ト3の内周面は駆動着磁部となっている。また、第2の
ヨーク14の周壁は、マグネット3の外周面全体を覆
い、マグネット3のバックヨークの役割を果たしてい
る。
【0052】基板7上に設けられたコイル体2、2’を
通電制御すると、マグネット3、3’は半径方向に間隙
をおいて対向配置されたコイル体2、2’によって周方
向に付勢され、この結果、マグネット3、3’ロータヨ
ーク4、第2のヨーク14、ボス9、回転軸5等が一体
に回転駆動される。
【0053】以上のような構成の回転電機によれば、コ
イル体2、2’等の電機子が、複数の空芯コイル2aを
円環状に配列し、一体にモールド成形することによって
形成されていて、コアの突極、及び、各突極間のスロッ
トが存在しない。このため、急激な磁気変化によって生
ずるコギングトルクの発生を大幅に低減することがで
き、電機子であるコイル体2、2’とマグネット3、
3’が半径方向に間隙をおいて対向する形態でありなが
ら、回転精度を飛躍的に向上させることができる。同様
に、電機子であるコイル体2、2’とマグネット3、
3’が半径方向に間隙をおいて対向する形態であるた
め、軸線方向の磁気吸引力が小さく、スラスト軸受10
に過剰な力が加わることがない。このため、スラスト軸
受10に安価なものを使用しても、摩耗がほとんど生じ
ず、コストの低減を図りながら、回転電機の寿命を延ば
すことができる。
【0054】さらに、回転子の一部であるマグネット3
の内周面から発せられる磁束は、コイル体2を貫通し、
かつ、回転子の一部であるロータヨーク4の周壁に至り
磁気ループを形成する。同様に回転体の一部であるマグ
ネット3’の外周面から発せられる磁束もコイル体2’
を貫通し、かつ、回転子の一部であるロータヨーク4の
周壁に至り磁気ループを構成する。このため、渦電流が
生じることがなく、トルク損失が大幅に低減され、回転
電機のモータ効率を大幅に向上させることができる。さ
らに、マグネット3、3’からロータヨーク4までの磁
気ループの長さを、従来に比べて短くすることができる
ため、大きな回転トルクを得ることができる。
【0055】さらに、コイル体2以外の別のコイル体
2’が設けられているため、回転電機の起動時に両方の
コイル体2、2’に通電してトルクアップを図るととも
に、起動から一定時間が経過して回転が安定したら、コ
イル体2、2’のうちの片方のコイル体のみ通電するよ
うにして、立ち上がりの速い回転電機を得ることができ
る。さらに、コイル体2、2’は、互いに位相がずれる
ような形態で配置されているため、コイル体2、2’の
両方に通電して回転電機の回転子を回転駆動する場合、
滑らかな回転を得ることができる。
【0056】次に、回転電機のさらに別の実施の形態に
ついて説明する。図8において、有底円筒状のヨーク1
9は底部の中央に孔19aを有しており、孔19aには
ラジアル軸受6が取り付けられている。
【0057】また、ヨーク19は外周に周壁を有してお
り、しかも、周壁の内面にはコイル体2が取り付けられ
ている。コイル体2は、図示しない接続端子を有してお
り、接続端子はヨーク19の底部の上面に配設された配
線パターン15と接続されている。このようなヨーク1
9、ラジアル軸受6、コイル体2等の各部材から回転電
機の固定子が構成されている。
【0058】回転軸5に取り付けられたボス9のディス
ク載置部9aの下面側で、かつ、固定部9bの外周に
は、ロータヨーク18が取り付けられている。ロータヨ
ーク18の径寸法は、ヨーク19の開口部の内径寸法よ
りも小さくなるように設定されている。このため、ロー
タヨーク18は、ヨーク19の周壁よりも内側に配置さ
れている。また、ロータヨーク18の下面側で、かつ、
ラジアル軸受6よりも外周側の部分には、円筒状のマグ
ネット3が取り付けられている。マグネット3の外周面
は駆動着磁部となっており、一定の開き角度毎に複数の
磁極が形成されている。また、マグネット3の外周面の
駆動着磁部は半径方向に一定の間隙をおいてコイル体2
の内周面と対向配置されている。この回転子の一部であ
るマグネット3の駆動着磁部から発せられる磁束は、外
周側に位置するコイル体2を貫通してヨーク19の周壁
へ至り、かつ、マグネット3に戻る磁気ループを形成す
る。従って、ヨーク19上に設けられたコイル体2の各
空芯コイル2aを通電制御することにより、マグネット
3は周方向に付勢され、この結果、マグネット3、ロー
タヨーク18、ボス9、回転軸5等は、一体に回転駆動
される。
【0059】以上のような構成の回転電機によれば、コ
イル体2等の電機子は、図3に示すように複数の空芯コ
イル2aを円環状に配列し一体にモールド成形すること
によって形成されていて、電機子の突極、及び、各突極
間のスロットが存在しない。このため、急激な磁気変化
によって生ずるコギングトルクの発生を大幅に低減する
ことができ、電機子であるコイル体2とマグネット3が
半径方向に対向する周対向の形態でありながら、回転精
度を飛躍的に向上させることができる。同様に、電機子
であるコイル体2とマグネット3が周対向する形態であ
るため、軸線方向の磁気吸引力が小さく、スラスト軸受
10に過剰な力が加わることがない。このため、スラス
ト軸受10に安価なものを使用しても、摩耗がほとんど
生じず、コストの低減を図りながら、回転電機の寿命を
延ばすことができる。
【0060】さらに、電機子を、複数の突極と、各突極
間のスロットとを有するタイプではなく、空芯コイル2
aを円筒状にモールド成形したタイプとしたため、ヨー
ク19の内側(ラジアル軸受6側)のスペースを空ける
ことができ、回転電機の小径化に寄与することができ
る。
【0061】次に、回転電機のさらに別の実施の形態に
ついて説明する。図9において、基板7の上面のラジア
ル軸受6よりも外周側にはヨーク20が取り付けられて
いる。ヨーク20は有底円筒状で、外周に周壁20aを
有している。また、ヨーク20の下側には底部20bを
有しており、底部20bの中央は上方に突出して凸部2
0cとなっている。また、凸部20cの中央には孔20
dが設けられている。ヨーク20は、凸部20cに設け
られた孔20dを、ラジアル軸受6の外周面に挿通させ
るとともに、孔20dの下側の縁部をラジアル軸受6の
フランジ6aに当接することによって、基板7上に配置
されている。さらに、ヨーク20の底部20bの部分か
らねじを挿入し、しかも、ねじの先端を基板7にねじ込
むことによって、凸部20cの下側の縁部がフランジ6
aを基板7側に押し、この結果、ラジアル軸受6とヨー
ク20が基板7上に強固に固定されている。
【0062】一方、基板7上で、かつ、ヨーク20の周
壁20aより外周側にはコイル体2が取り付けられてい
る。コイル体2は回転電機の電機子の役割を果たすもの
であり、円筒状で、円筒の中心にラジアル軸受6が位置
するような形態で基板7上に取り付けられている。コイ
ル体2は、図3(a)(b)に示すように、リボン線や
丸線等の導体を巻き回すことによって得られる空芯コイ
ル2aを複数個円環状に配列し、かつ、複数の空芯コイ
ル2aを一体にモールド成形することによって形成され
ている。
【0063】回転軸5に取り付けられたボス9のディス
ク載置部9aの下面側で、かつ、固定部9bの外周に
は、第2のヨーク14が取り付けられている。第2のヨ
ーク14はカップ状で、ラジアル軸受6、ヨーク20、
コイル体2を上側から覆っている。また、第2のヨーク
14は周壁を有し、しかも、周壁の内面にはマグネット
3が取り付けられている。マグネット3の内周面は駆動
着磁部となっており、周方向に均等な開き角度で磁極が
形成されている。また、マグネット3の内周の駆動着磁
部は、コイル体2の外周面と一定の間隙をおいて半径方
向に対向している。このため、コイル体2を通電制御す
ることにより、マグネット3は周方向に付勢され、マグ
ネット3、第2のヨーク14、ボス9、回転軸5等が一
体に回転駆動される。なお第2のヨーク14は、マグネ
ット3のバックヨークの役割を果たしている。
【0064】さらに、マグネット3の内周面に形成され
た駆動着磁部から発せられる磁束は、間隙をおいて半径
方向に対向され、固定子の一部であるコイル体2を貫通
して、同じく固定子の一部であるヨーク20の周壁へ至
り、かつ、再度マグネット3に戻る磁気ループを形成し
ている。
【0065】以上のような構成の回転電機によれば、コ
イル体2等の電機子は、複数の空芯コイル2aを一体に
モールド成形することによって形成されていて、電機子
の突極、及び、各突極間のスロットが存在しない。この
ため、急激な磁気変化によって生ずるコギングトルクの
発生を大幅に低減することができ、電機子であるコイル
体2とマグネット3が半径方向に対向配置される周対向
の形態でありながら、回転精度を飛躍的に向上させるこ
とができる。同様に、電機子であるコイル体2とマグネ
ット3が周対向する形態であるため、軸線方向の磁気吸
引力が小さく、スラスト軸受10に過剰な力が加わるこ
とがない。このため、スラスト軸受10に安価なものを
使用しても、摩耗がほとんど生じず、コストの低減を図
りながら、回転電機の寿命を延ばすことができる。
【0066】なお、前述した回転電機に使用されるコイ
ル体2は、何れも、図3に示すような、複数の空芯コイ
ル2aを円環状に配列し一体にモールド成形したコイル
体2が用いられていた。しかし、これに限られたもので
はなく、例えば、図4に示すような、丸線をハニカム巻
きして得られる円筒状のコイル体12を使用してもよ
い。モールド成形されていたコイル体2と同じく、コギ
ングトルクを低減する等の効果が得られる。
【0067】さらに、上記図1、図2、図5ないし図9
に示す回転電機に使用される軸受構造としては、円筒状
のラジアル軸受6に限らず、ボールベアリングを使用し
てもよいし、あるいは、軸受ホルダにメタル軸受を取り
付けたものを使用してもよい。
【0068】次に、回転電機のさらに別の実施の形態に
ついて説明する。図10において、軸受ホルダ30は円
筒状で下側の外周面にフランジ30aを有している。ま
た、。軸受ホルダー30の内周面には上下にメタル軸受
からなるラジアル軸受26、26’が嵌合固定されてい
る。フランジ30aの上面には配線基板27が取り付け
られている。配線基板27は、図11(a)に示すよう
に、外周に放射状に突出した複数の突起27aが設けら
れている。また、各突起27aと突起27aの間には切
り欠き部が生じている。さらに、複数の突起27aの上
面には電極29が設けられており、電極29は配線基板
27の内側に引き出されて、図示しない配線パターンと
接続されている。
【0069】このような配線基板27の各突起27aに
は空芯コイル22が取り付けられている。空芯コイル2
2は、絶縁層で覆われた導体箔を巻き回すことによって
構成されており、内側には空芯を有している。各空芯コ
イル22の、外周側に位置する巻き回し端部は、空芯コ
イル22本体から分離されており、かつ、分離された部
分の下面は絶縁層が剥離されて導体が露出した接続端子
22aとなっている。また、空芯コイル22の内周側の
端部は、空芯部の上側に位置する部分の絶縁層が剥離さ
れ、しかも、この絶縁層が剥離された部分が接続端子2
2bとなっている。
【0070】このような空芯コイル22は、図11
(b)に示すように、空芯部の上側の部分を配線基板2
7の突起27aにかけることにより、配線基板27に取
り付けられている。この場合、空芯コイル22の突起2
7aにかけられる部分には予め接続端子22bが設けら
れているし、また、突起27aの空芯コイル22がかけ
られる側の部分には、予め電極29が設けられている。
このため、突起27aに対して空芯コイル22をかける
だけで、空芯コイル22の一端と配線基板27上に設け
られた配線パターンが接続されることとなる。
【0071】また、空芯コイル22が特定の突起27a
に対してかけられると、空芯コイル22の他方の接続端
子22aは、隣接する突起27aの上面に配設される。
隣接する突起27aの上面にも予め電極29が設けられ
ているため、空芯コイル22の他方の接続端子22aも
配線基板27上に設けられた配線パターンと接続される
こととなる。
【0072】図10に示すように、軸受ホルダー30、
ラジアル軸受26、26’、配線基板27、空芯コイル
22等の部材から回転電機の固定子が構成されている。
【0073】ラジアル軸受26、26’は互いに連通し
た孔を有しており、孔には回転軸25が挿通されてい
る。また、回転軸25の外周面で、かつ、ラジアル軸受
26より上側と、ラジアル軸受26’よりも下側には、
スラスト軸受32、32’が取り付けられている。回転
軸25は、ラジアル軸受26、26’の内周面によって
ラジアル方向に支持されるとともに、スラスト軸受32
の下面がラジアル軸受26の上面と、スラスト軸受3
2’の上面がラジアル軸受26’の下面と当接すること
により、スラスト方向に支持され、ラジアル軸受26、
26’、軸受ホルダー30、配線基板27、空芯コイル
22等からなる固定子に対して回転自在となっている。
【0074】回転軸25の、ラジアル軸受26’やスラ
スト軸受32’より下側に突出した部分の外周面にはロ
ータヨーク24が取り付けられている。ロータヨーク2
4はカップ状で外側に周壁を有し、前述した固定子を下
側から覆うような形態で取り付けられている。また、ロ
ータヨーク24の底部の中央には下側に突出した円筒状
のボス部24aが形成されており、このボス部24aが
回転軸25の外周面に対して嵌合固定されている。ま
た、ボス部24aの外周面には円板状のプーリー31が
嵌合固定されている。プーリー31の外周には、角状の
周溝31aが設けられている。周溝31aには、図示し
ないベルトがかけられ、このベルトによって回転電機の
回転力が外部装置に伝達されるようになっている。
【0075】さらに、ロータヨーク24の底部の上面
で、かつ、図示しない突起27aにかけられた空芯コイ
ル22よりも内側の部分には、円環状のマグネット23
が設けられている。マグネット23外周のコイル体22
と対向する面は駆動着磁部となっており、複数個の磁極
が均等な開き角度ずつ設けられている。さらに、マグネ
ット23に設けられた駆動着磁部は、固定子の一部であ
る空芯コイル22の内周面と一定の間隙をおいて向かい
合っている。したがって、空芯コイル22を通電制御す
ると、マグネット23は周方向に付勢され、マグネット
23、ロータヨーク24、回転軸25が一体に回転駆動
される。このような一体に回転駆動されるマグネット2
3、ロータヨーク24、回転軸25等の部材から、回転
電機の回転子が構成されている。また、回転子の一部で
あるマグネット23の外周の駆動着磁部より発せられた
磁束は、空芯コイル22を貫通して、同じく回転子の一
部であるロータヨーク24の周壁に至り、マグネット2
3に戻る磁気ループを形成している。
【0076】以上のような構成の回転電機によれば、空
芯コイル22を配線基板27に設けられた突起27aに
取り付ける(かける)だけで、空芯コイル22と配線パ
ターンを接続することができるため、生産性が良好であ
り、製造コストを向上させることができる。また、複数
の空芯コイル22とマグネット23が周対向する形態で
あるため、軸線方向の磁気吸引力が小さく、スラスト軸
受32、32’に過剰な力が加わることがない。このた
め、スラスト軸受32、32’に安価なものを使用して
も、摩耗がほとんど生じず、コストの低減を図りなが
ら、回転電機の寿命を延ばすことができる。
【0077】さらに、回転子の一部であるマグネット2
3の外周面から発せられる磁束は、空芯コイル22を貫
通し、かつ、回転子の一部であるロータヨーク24の周
壁に至り磁気ループを形成する。このため、渦電流が生
じることがなく、トルク損失が大幅に低減され、回転電
機のモータ効率を大幅に向上させることができる。さら
に、マグネット23からロータヨーク24までの磁気ル
ープの長さを、従来に比べて短くすることができるた
め、大きな回転トルクを得ることもできる。
【0078】なお、上記ラジアル軸受26、26’とし
てメタル軸受が使用されていたが、これに限られるもの
ではなく、ボールベアリング等を使用してもよい。ある
いは、軸受ホルダー6の内周で直接回転軸5を支持する
ようにしてもよい。
【0079】さらに、上記構成の回転電機は、キャプス
タンモータ、シリンダモータ等やディスク駆動モータ等
にも適用可能であるのは言うまでもない。
【0080】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、コイル体
が円環状に配設され、かつ、コイル体とマグネットの磁
極が半径方向に間隙を介して対向配置されていると共
に、コイル体のマグネットと対向する面とは反対側にヨ
ークが配置されているため、電機子の突極、及び、各突
極間のスロットがなくなり、急激な磁気変化によって生
ずるコギングトルクの発生を大幅に低減することがで
き、回転精度を飛躍的に向上させることが可能となる。
また、コイル体が円環状に配設され、かつ、コイル体と
マグネットの磁極が半径方向に間隙を介して対向配置さ
れていることから、軸線方向の磁気吸引力が小さく、ス
ラスト軸受に過剰な力が加わることがない。このため、
スラスト軸受への付加を低減して、寿命の延命化や部品
費の低減などを図ることが可能となる。
【0081】請求項2記載の発明によれば、ヨークは回
転子側に設けられ、マグネットと一体に回転されるた
め、磁気ループは回転体側に設けられたヨークとマグネ
ットの間で形成される。このため、渦電流が生じること
がなく、トルク損失を大幅に低減し、モータ効率を大幅
に向上させることが可能となる。
【0082】請求項3記載の発明によれば、マグネット
の、コイル体と対向する面とは反対側の面にマグネット
と一体に回転する第2のヨークを設けたため、モータの
磁気効率を向上させることができ、回転電機の回転性能
を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる回転電機の実施の形態を示す分
解斜視図。
【図2】同上断面図。
【図3】同上回転電機に適用されるコイル体の例を示す
斜視図。
【図4】同上回転電機に適用されるコイル体の別の例を
示す斜視図。
【図5】本発明にかかる回転電機の別の実施の形態を示
す断面図。
【図6】本発明にかかる回転電機のさらに別の実施の形
態を示す断面図。
【図7】本発明にかかる回転電機のさらに別の実施の形
態を示す断面図。
【図8】本発明にかかる回転電機のさらに別の実施の形
態を示す断面図。
【図9】本発明にかかる回転電機のさらに別の実施の形
態を示す断面図。
【図10】本発明にかかる回転電機のさらに別の実施の
形態を示す断面図。
【図11】同上回転電機の要部を拡大して示す斜視図。
【図12】従来の回転電機の例を示す断面図。
【図13】同上分解斜視図。
【図14】従来の回転電機の別の例を示す断面図。
【図15】同上分解斜視図。
【符号の説明】
1 固定子 2 コイル体 3 マグネット 4 ヨーク 14 第2のヨーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子側に設けられた無鉄芯型のコイル
    体、複数の磁極を有して回転子側に設けられたマグネッ
    ト、磁性材からなるヨークとを備えた回転電機であっ
    て、 上記コイル体が円環状に配設され、かつ、上記コイル体
    と上記マグネットの磁極が半径方向に間隙を介して対向
    配置されていると共に、 上記コイル体の上記マグネットと対向する面とは反対側
    に上記ヨークが配置されていることを特徴とする回転電
    機。
  2. 【請求項2】 上記ヨークは回転子側に設けられ、上記
    マグネットと一体に回転されることを特徴とする請求項
    1記載の回転電機。
  3. 【請求項3】 上記マグネットの、上記コイル体と対向
    する面とは反対側の面に上記マグネットと対面して一体
    に回転する第2のヨークを設けたことを特徴とする請求
    項1または2記載の回転電機。
  4. 【請求項4】 上記コイル体は、導体を巻き回した空芯
    コイルを複数個円環状に配列したものであることを特徴
    とする請求項1、2又は3記載の回転電機。
  5. 【請求項5】 上記コイル体は複数の空芯コイルを一体
    にモールド成形したものであることを特徴とする請求項
    4記載の回転電機。
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