JP2003324789A - 音声信号記録装置 - Google Patents

音声信号記録装置

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JP2003324789A JP2002128731A JP2002128731A JP2003324789A JP 2003324789 A JP2003324789 A JP 2003324789A JP 2002128731 A JP2002128731 A JP 2002128731A JP 2002128731 A JP2002128731 A JP 2002128731A JP 2003324789 A JP2003324789 A JP 2003324789A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィードバック方式及びフィードフォワード
方式の音声信号記録信号記録装置の利点を合わせ持つ音
声信号記録装置を提案する。 【解決手段】 第1又は第2の音声信号のレベルを制御
する第1のレベル制御手段8と、第1及び第2の音声信
号の低周波数成分のレベルを検出するレベル検出手段1
0と、そのレベル検出手段10より得られる第1又は第
2の音声信号の低周波数成分のレベルを制御する第2の
レベル制御手段11と、レベル検出手段10及び第2の
レベル制御手段11よりそれぞれ得られる音声信号のレ
ベル差に応じたレベル制御信号を発生するレベル制御信
号発生手段とを有し、そのレベル制御信号発生手段より
のレベル制御信号によって、第1及び第2のレベル制御
手段8、11を制御して、第1及び第2の音声信号のレ
ベル差を無くすようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に、図1及び図2について、従来の
音声信号記録装置(特開2001−177900公報参
照)について説明する。先ず、図1の音声信号記録装置
について説明する。この音声信号記録装置は、ビデオカ
メラ一体型デジタルVTR(ヘリカルスキャン型ビデオ
/オーディオ記録再生装置)に設けられている。
【0003】1L、1Rは、一対の無指向性マイクロホ
ン(MIC)、即ち、左及び右無指向性マイクロホン
で、ビデオカメラ一体型デジタルVTRのハウジング内
に取付けられている。マイクロホン1L、1R間の間隔
は、例えば、30mmである。
【0004】一対の無指向性マイクロホン1L、1Rよ
りの左及び右音声信号1L、1Rは、それぞれ演算増幅
器からなる増幅器2、2によって増幅された後、その各
増幅出力2L、2Rは、AGC回路3に供給されて、そ
れぞれ自動利得制御される。AGC回路3よりのそれぞ
れ自動利得制御された左及び右音声信号3L、3Rは、
A/D変換器4、4に供給されて、それぞれデジタル左
及び右音声信号4L、4Rに変換される。
【0005】例えば、A/D変換器4よりのデジタル右
音声信号4Rがレベル制御回路8に供給されてレベル制
御され、そのレベル制御されたデジタル右音声信号8R
が、ステレオ化演算処理回路5に供給される。A/D変
換器4よりのデジタル左音声信号4Lは直接、ステレオ
化演算処理回路5に供給される。
【0006】A/D変換器4よりのデジタル左音声信号
4L及びレベル制御回路8よりのデジタル右音声信号8
Rが、レベル差検出/検波処理回路6に供給される。こ
のレベル差検出/検波処理回路6は、デジタル左及び右
音声信号4L、8Rの低周波数成分、即ち、例えば、
5.7kHz以下の低周波数成分のレベル差を検出し、
このレベル差に応じたレベル制御信号をレベル制御回路
8に供給して、A/D変換器4からのデジタル右音声信
号4Rのレベルを制御して、デジタル左音声信号4L及
びデジタル右音声信号8R間のレベル差が最小になるよ
うにしている。
【0007】レベル差検出/検波処理回路6において、
デジタル左及び右音声信号4L、8Rの5.7kHz以
下の低周波数成分のレベル差を検出するようにした理由
を説明する。一対の無指向性マイクロホン1L、1R間
の間隔dは、上述したように、30mmとしたので、こ
の間隔dが波長λの1/2より小となる(d<λ/2)
周波数成分のレベルを検出し、その差を得ることによ
り、左及び右音声信号の5.7kHz以下の周波数成分
のレベル差を検出するようにしている。
【0008】そして、5.7kHz以下の低周波数成分
のレベル差が最小となるデジタル左及び右音声信号4
L、8Rをステレオ化演算処理回路5に供給し、このス
テレオ化演算処理回路5では、デジタル左及び右音声信
号4L、8Rをマトリクス回路やイコライジング回路を
用いて演算処理することによって、有指向性のデジタル
ステレオ信号5L、5Rを得る。この有指向性のデジタ
ルステレオ信号5L、5Rを、記録系信号処理回路を通
じて、磁気ヘッド等の記録手段に供給して、磁気テープ
等の記録媒体に記録する。
【0009】図1の音声信号記録装置によれば、ステレ
オ化演算処理回路5の前段の一対の無指向性マイクロホ
ン1L、1R及び一対の増幅器2、2等に特性のばらつ
きがあっても、左及び右音声信号のレベル差を常に監視
し、これを最小にすることができるため、記録媒体より
の再生されたステレオ音声信号は、ステレオ音場の定位
が乱れることはない。しかし、その反面、誤差を検出し
てフィードバックを掛けるため、収束する前にレベル差
が後段に出力される欠点がある。
【0010】次に、図2の音声信号記録装置について説
明する。図2において、図1と対応する部分には同一符
号を付して、重複説明を省略する。図1の音声信号記録
装置と同様に、自動利得制御回路3の出力側に得られる
左及び右音声信号3L、3Rを、A/D変換器4、4に
供給して、それぞれデジタル左及び右音声信号4L、4
Rに変換する。
【0011】そして、例えば、デジタル右音声信号4R
をレベル制御回路8に供給し、そのレベル制御されたデ
ジタル右音声信号8Rをステレオ化演算処理回路5に供
給し、デジタル左音声信号4Lは直接ステレオ化演算処
理回路5に供給する。
【0012】A/D変換器4よりのデジタル左音声信号
4L及びA/D変換器4よりのデジタル右音声信号4R
が、レベル差検出/検波処理回路6に供給される。この
レベル差検出/検波処理回路6は、デジタル左及び右音
声信号4L、8Rの低周波数成分、即ち、例えば、5.
7kHz以下の低周波数成分のレベル差を検出し、この
レベル差に応じたレベル制御信号をレベル制御回路8に
供給して、A/D変換器4からのデジタル右音声信号4
Rのレベルを制御し、デジタル左音声信号4L及びデジ
タル右音声信号8R間のレベル差が最小になるようにす
る。
【0013】図2の音声信号記録装置によれば、ステレ
オ化演算処理回路5の前段の一対の無指向性マイクロホ
ン1L、1R及び一対の増幅器2、2等に特性のばらつ
きがあっても、左及び右音声信号のレベル差を最小にす
ることができ、チャンネル間のレベル差を事前に監視
し、吸収できるため、収束時のレベル差を後段に出力し
ない利点があり、記録媒体よりの再生されたステレオ音
声信号は、ステレオ音場の定位が乱れることはない。
又、図2の音声信号記録装置によれば、ステレオ化演算
処理回路5、レベル制御回路8及びレベル差検出/検波
処理回路6をデジタル回路で構成できるので、LSIへ
の内蔵が容易である。その反面、レベル差検出/検波処
理回路6やレベル制御回路8の合わせ込みが必要であ
り、レベル差の誤差が出易い欠点がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】かかる点に鑑み、本発
明は、図1及び図2について説明した従来のフィードバ
ック方式及びフィードフォワード方式の音声信号記録信
号記録装置の利点を合わせ持つ音声信号記録装置を提案
しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、第1及び
第2の無指向性マイクロホンからの第1及び第2の音声
信号をそれぞれステレオ化演算処理回路に供給し、その
ステレオ化演算処理回路からのステレオ信号を記録媒体
に記録するようにした音声信号記録装置において、第1
又は第2の音声信号のレベルを制御する第1のレベル制
御手段と、第1及び第2の音声信号の低周波数成分のレ
ベルを検出するレベル検出手段と、そのレベル検出手段
より得られる第1又は第2の音声信号の低周波数成分の
レベルを制御する第2のレベル制御手段と、レベル検出
手段及び第2のレベル制御手段よりそれぞれ得られる音
声信号のレベル差に応じたレベル制御信号を発生するレ
ベル制御信号発生手段とを有し、そのレベル制御信号発
生手段よりのレベル制御信号によって、第1及び第2の
レベル制御手段を制御して、第1及び第2の音声信号の
レベル差を無くすようにした音声信号記録装置である。
【0016】第1の発明によれば、第1のレベル制御手
段によって、第1又は第2の音声信号のレベルを制御
し、レベル検出手段によって、第1及び第2の音声信号
の低周波数成分のレベルを検出し、第2のレベル制御手
段によって、そのレベル検出手段より得られる第1又は
第2の音声信号の低周波数成分のレベルを制御し、レベ
ル制御信号発生手段によって、レベル検出手段及び第2
のレベル制御手段よりそれぞれ得られる音声信号のレベ
ル差に応じたレベル制御信号を発生させ、そのレベル制
御信号発生手段よりのレベル制御信号によって、第1及
び第2のレベル制御手段を制御して、第1及び第2の音
声信号のレベル差を無くすようにする。
【0017】第2の発明は、第1の発明の音声信号記録
装置において、レベル検出手段で検出する低周波成分を
その音声信号の波長の1/2が第1及び第2のマイクロ
ホン間の間隔以上とする音声信号記録装置である。
【0018】第3の発明は、第1の発明の音声信号記録
装置において、レベル検出手段より得られる第1又は第
2の音声信号のレベルを判定するレベル判定手段と、そ
のレベル判定手段による判定レベルが所定レベル以下の
ときは、第1及び第2の音声信号のレベルを第1又は第
2の音声信号のどちらか一方に切換える切換え手段とを
設けた音声信号記録装置である。
【0019】第4の発明は、第1の発明の音声信号記録
装置において、レベル検出手段及び第2のレベル制御手
段よりそれぞれ得られる音声信号のレベル差を判定する
レベル差判定手段を設け、そのレベル差判定手段によっ
て判定されたレベル差が第1の所定レベル以下又は第2
の所定レベル以上のときは、レベル制御信号発生手段よ
りのレベル制御信号を前置ホールドするようにしたもの
である。
【0020】第5の発明は、第1の発明の音声信号記録
装置において、第1及び第2の無指向性マイクロホンか
らの第1及び第2の音声信号の通路のそれぞれに、レベ
ル検出手段の遅延時間に相当する遅延時間を有する遅延
手段を挿入した音声信号記録装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、図3を参照して、本発明
の実施の形態の音声信号記録装置の一例を詳細に説明す
るも、図3において、図1及び図2と対応する部分に
は、同一符号を付して説明する。
【0022】1L、1Rは、一対の無指向性マイクロホ
ン(MIC)、即ち、左及び右無指向性マイクロホン
で、ビデオカメラ一体型デジタルVTRのハウジング内
に取付けられている。マイクロホン1L、1R間の間隔
は、例えば、30mmである。
【0023】一対の無指向性マイクロホン1L、1Rよ
りの左及び右音声信号1L、1Rは、それぞれ演算増幅
器からなる増幅器2、2によって増幅された後、その各
増幅出力2L、2Rは、AGC回路3に供給されて、そ
れぞれ自動利得制御される。AGC回路3よりのそれぞ
れ自動利得制御された左及び右音声信号3L、3Rは、
A/D変換器4、4に供給されて、それぞれデジタル左
及び右音声信号4L、4Rに変換される。
【0024】例えば、A/D変換器4よりのデジタル右
音声信号4Rがレベル制御回路8に供給されてレベル制
御され、そのレベル制御されたデジタル右音声信号8R
が、ステレオ化演算処理回路5に供給される。A/D変
換器4よりのデジタル左音声信号4Lは直接、ステレオ
化演算処理回路5に供給される。
【0025】A/D変換器4、4よりのデジタル左及び
右音声信号4L、4Rが、レベル差検出/検波処理回路
10に供給される。A/D変換器4よりのデジタル右音
声信号4Rは、レベル差検出/検波処理回路10の一部
の回路によって信号処理され、その信号処理されたデジ
タル右音声信号10Rがレベル制御回路11によってレ
ベルが制御され、そのレベル制御されたデジタル右音声
信号11Rが、再び、レベル差検出/検波処理回路10
に供給される。
【0026】レベル差検出/検波処理回路10よりレベ
ル制御信号7が出力され、このレベル制御信号7によっ
て、レベル制御回路8はフィードフォワード式に制御さ
れ、レベル制御回路11はフィードバック式に制御され
る。
【0027】そして、5.7kHz以下の低周波数成分
のレベル差が最小となるデジタル左及び右音声信号4
L、8Rをステレオ化演算処理回路5に供給し、このス
テレオ化演算処理回路5では、デジタル左及び右音声信
号4L、8Rをマトリクス回路やイコライジング回路を
用いて演算処理することによって、有指向性のデジタル
ステレオ信号5L、5Rを得る。この有指向性のデジタ
ルステレオ信号5L、5Rを、記録系信号処理回路を通
じて、磁気ヘッド等の記録手段に供給して、磁気テープ
等の記録媒体に記録する。この記録媒体は、磁気ディス
ク、光ディスク等も可能である。
【0028】次に、図4を参照して、図3の音声信号記
録装置におけるレベル差検出/検波処理回路10の具体
構成例を説明する。図3のA/D変換器4、4よりのデ
ジタル左及び右音声信号4L、4Rが、ローパスフィル
タ41、42に供給されて、所定の周波数以下に帯域制
限された後、それぞれ絶対値化回路43、44に供給さ
れて、絶対値化処理される。
【0029】絶対値化回路43よりの絶対値化されたデ
ジタル左音声信号は、ピーク検波回路45に供給されて
ピーク検波され、そのピーク検波出力は、加算器(減算
器)47の+側入力端子に供給される。一方、絶対値化
回路44よりの絶対値化されたデジタル右音声信号は、
上述のレベル制御回路11を通じて、ピーク検波回路4
6に供給されてピーク検波され、そのピーク検波出力
は、加算器(減算器)47の−側入力端子に供給され
て、ピーク検波回路45の検波出力から減算される。
【0030】加算器(減算器)47からの減算出力は、
符号検出回路48に供給されて、その減算出力の符号が
検出される。符号検出回路48の符号出力は、制御信号
生成回路49に供給され、その制御信号生成回路49よ
りの制御信号は、時定数付加回路50に供給されて時定
数が付加されて、レベル制御信号7が出力される。この
レベル制御信号7は、レベル制御回路8及び11を制御
する。そして、ピーク検波回路45の検波出力であるデ
ジタル左音声信号のレベルと、レベル制御回路11の次
段のピーク検波回路46の検波出力であるデジタル右音
声信号のレベルとの差に応じたレベル制御信号7を発生
するレベル制御信号発生手段(回路)を、加算器(減算
器)47、符号検出回路48及び制御信号生成回路49
にて構成している。このレベル制御信号発生手段(回
路)に、時定数付加回路50を加えることもできる。
【0031】このレベル制御信号7は、レベル制御回路
11をも制御するため、デジタル左音声信号4Lのレベ
ルが、デジタル右音声信号4Rのレベルより大きい(小
さい)場合は、符号検出回路48は+符号(−符号)を
検出するため、レベル制御信号7はレベル制御回路11
を制御して、デジタル右音声信号10Rのレベルを大き
く(小さく)し、そのレベルが大きく(小さく)された
デジタル右音声信号11Rがレベル制御回路11から出
力される。これにより、ピーク検波回路45、46の出
力のレベル差が等しいか、又は最小になるようにされ
る。
【0032】従って、図3の音声信号記録装置において
は、レベル制御信号7をレベル制御回路8に供給するこ
とで、ステレオ化演算回路5に供給されるデジタル左音
声信号4L及びデジタル右音声信号8Rのレベルを等し
く(略等しく)することができる。尚、レベル制御回路
8、11は同様に構成される。レベル制御回路8、11
は、共にデジタルレベル制御回路によって構成されてい
るので、それぞれの回路特性のばらつきをゼロにするこ
とができる。
【0033】次に、図5を参照して、図3の音声信号記
録装置におけるレベル差検出/検波処理回路10の他の
具体構成例を説明する。尚、図5において、図4と対応
する部分には同一符号を付して重複説明を省略し、図4
とは異なる部分を説明する。
【0034】先ず、レベル判定回路(レベル判定/切換
え回路)20を設けて、絶対値化回路43、44よりの
絶対値化されたデジタル左及び右音声信号の内少なくと
も一方のレベルが所定レベル以下になったか否かを判定
し、両方のレベルが所定レベルを越えているときは、絶
対値化回路44よりのデジタル右音声信号44Rをレベ
ル制御回路11に供給し、絶対値化回路43、44より
の絶対値化されたデジタル左及び右音声信号の内少なく
とも一方のレベルが所定レベル以下になったときは、絶
対値化回路43よりのデジタル左音声信号43Lをレベ
ル制御回路11に供給するようにして、入力信号の同一
化を図ることにより、レベル制御回路11の入出力ゲイ
ンを0dBに初期化する。
【0035】このレベル判定回路(レベル判定/切換え
回路)20を設けたことによって、音声信号記録装置自
体、又は、この音声信号記録装置が設けられた、例え
ば、ビデオカメラ一体型デジタルVTRの電源投入時等
の不安定時における誤動作を防ぐことができる。
【0036】次に、ホールド判定回路21について述べ
るが、その前に、ホールド判定回路21が設けられてい
ない場合について述べる。加算器(減算器)47の出力
側には、ピーク検波回路45、46よりの、デジタル左
及び右音声信号のピーク検波出力のレベル差が出力され
るが、レベル制御処理が進み、ピーク検波回路45、4
6よりの、デジタル左及び右音声信号のピーク検波出力
のレベルが等しくなると、ピーク検波回路45、46よ
りの、デジタル左及び右音声信号のピーク検波出力のい
ずれかに、僅かなレベルのノイズが発生しても、加算器
(減算器)47の出力側にレベル差信号が出力され、し
かも、そのレベル差信号の符号は、頻繁に+及び−を繰
り返して、不安定動作の原因になる。又、一対の無指向
性マイクロホンのいずれかに風雑音が入力した場合に
も、加算器(減算器)47の出力側に大きなレベルのレ
ベル差信号が出力し、この場合も誤動作の原因となる。
【0037】そこで、ホールド判定回路21を設けて、
そのホールド判定回路21に加算器(減算器)47の出
力を供給し、その加算器(減算器)47の出力のレベル
が第1の所定レベルより小さいとき及び第2の所定レベ
ルより大きいときは、制御信号生成回路49よりのレベ
ル制御信号を前置ホールドするように、制御信号生成回
路49を制御し、加算器(減算器)47の出力のレベル
が第1の所定レベルを越え、第2の所定レベル未満のと
きは、ホールド判定回路21は、制御信号生成回路49
に対し、何らの影響も及ぼさない。
【0038】このホールド判定回路21を設けることに
より、ピーク検波回路45、46よりの、デジタル左及
び右音声信号のピーク検波出力のレベルが等しくなり、
ピーク検波回路45、46よりの、デジタル左及び右音
声信号のピーク検波出力のいずれかに、僅かなレベルの
ノイズが発生したり、一対の無指向性マイクロホンのい
ずれかに風雑音が入力して、加算器(減算器)47の出
力側に大きなレベルのレベル差信号が出力する等の音声
信号記録装置の誤動作を防止することができる。
【0039】次に、図6を参照して、本発明の実施の形
態の音声信号記録装置の他の例を説明する。尚、図6に
おいては、図3と対応する部分には、同一符号を付して
重複説明を省略し、図6において、図3と異なる部分に
ついてのみ説明を行う。
【0040】図6の音声信号記録装置では、レベル差検
出/検波処理回路10の遅延時間に等しい遅延時間を有
する遅延手段(遅延線、遅延回路等)20、20を、A
/D変換器4、4の出力側と、ステレオ化演算処理回路
5の入力側及びレベル制御回路8の入力側との間にそれ
ぞれ挿入する。この場合、レベル差検出/検波処理回路
10の入力側には、A/D変換器4、4よりのデジタル
左及び右音声信号4L、4Rが直接供給される。
【0041】図6の音声信号記録装置によれば、レベル
差検出/検波処理回路10よりのレベル制御信号7が、
レベル差検出/検波処理回路10により遅れた場合で
も、本線側信号とタイミングを合わせて、レベル制御回
路8、11を制御することができるので、チャンネル間
レベル差は殆ど出力されない。
【0042】尚、図6の音声信号記録装置におけるレベ
ル差検出/検波処理回路10として、図4又は図5の具
体例を適用することができる。
【0043】次に、図7を参照して、本発明の実施の形
態の音声信号記録装置の更に他の例を説明する。尚、図
7においては、図3と対応する部分には、同一符号を付
して重複説明を省略し、図7において、図3と異なる部
分についてのみ説明を行う。
【0044】図7においては、一対の左及び右マイクロ
ホン1L、1Rの他に中央マイクロホン1Cを追加し、
マイクロホン1L、1R、1Cの各位置が正三角形の各
頂点に位置するように配した音声信号記録装置の場合で
ある。尚、中央マイクロホン1Cは、左及び右マイクロ
ホン1L、1Rに対し後方に位置するが、本発明におい
ては、各マイクロホン1L、1R、1C間の間隔が波長
λの1/2より小であれば、この配置に限らず適用可能
である。
【0045】図7において、図6と対応する部分に同一
符号を付し、図6とは異なる部分のみを説明する。中央
マイクロホン(MIC)1Cよりの中央音声信号1C
を、増幅器(AMP)2に供給して増幅した後、その増
幅された中央音声信号2CをAGC回路3に供給して、
自動利得制御させる。自動利得制御された中央音声信号
3CをA/D変換器4に供給して、デジタル中央音声信
号4Cに変換する。そのデジタル中央音声信号4Cを、
図6と同様の遅延手段20に供給して遅延させた後、図
6と同様のレベル制御回路8に供給してレベル制御した
後、そのレベル制御されたデジタル中央音声信号8Cを
ステレオ化演算処理回路5に供給する。
【0046】図6におけるのと同様のレベル差検出/検
波処理回路(図7における下側)10の他にこれと同様
のレベル差検出/検波処理回路(図7において上側)1
0を設け、これよりのレベル制御信号7Cを、デジタル
中央音声信号8Cの得られるレベル制御回路8に供給す
る。レベル制御信号7Cの得られるレベル差検出/検波
処理回路10には、A/D変換器4、4よりのデジタル
左音声信号4L及びデジタル中央音声信号4Cが供給さ
れる。
【0047】図7の音声信号記録装置においては、レベ
ル制御信号7Rを、デジタル右音声信号8Rの出力され
るレベル制御回路8に供給すると共に、レベル制御信号
7Cを、デジタル中央音声信号8Cの出力されるレベル
制御回路8に供給することで、ステレオ化演算回路5に
供給される、遅延手段20、20、20によってそれぞ
れ同じ遅延時間(レベル差検出/検波処理回路10の遅
延時間に等しい遅延時間)だけ遅延されたデジタル左音
声信号、レベル制御回路8よりのデジタル右音声信号及
びレベル制御回路8よりのデジタル中央音声信号の各レ
ベルを等しくすることができる。
【0048】尚、図7の音声信号記録装置における各レ
ベル差検出/検波処理回路10として、図4又は図5の
具体例を適用することができる。
【0049】
【発明の効果】第1の発明によれば、第1及び第2の無
指向性マイクロホンからの第1及び第2の音声信号をそ
れぞれステレオ化演算処理回路に供給し、そのステレオ
化演算処理回路からのステレオ信号を記録媒体に記録す
るようにした音声信号記録装置において、第1又は第2
の音声信号のレベルを制御する第1のレベル制御手段
と、第1及び第2の音声信号の低周波数成分のレベルを
検出するレベル検出手段と、そのレベル検出手段より得
られる第1又は第2の音声信号の低周波数成分のレベル
を制御する第2のレベル制御手段と、レベル検出手段及
び第2のレベル制御手段よりそれぞれ得られる音声信号
のレベル差に応じたレベル制御信号を発生するレベル制
御信号発生手段とを有し、そのレベル制御信号発生手段
よりのレベル制御信号によって、第1及び第2のレベル
制御手段を制御して、第1及び第2の音声信号のレベル
差を無くすようにしたので、フィードフォワード方式の
応答性の良さと、フィードバック方式のレベル誤差の少
なさを兼ね備えた音声信号記録装置を得ることができ
る。
【0050】第2の発明によれば、第1の発明の音声信
号記録装置において、レベル検出手段で検出する低周波
成分をその音声信号の波長の1/2が第1及び第2のマ
イクロホン間の間隔以上としたので、第1及び第2のマ
イクロホン間の間隔に影響されずに、常に安定に、両者
のレベル誤差を最小にすることのできる音声信号記録装
置を得ることができる。
【0051】第3の発明によれば、第1の発明の音声信
号記録装置において、レベル検出手段より得られる第1
又は第2の音声信号のレベルを判定するレベル判定手段
と、そのレベル判定手段による判定レベルが所定レベル
以下のときは、第1及び第2の音声信号のレベルを第1
又は第2の音声信号のどちらか一方に切換える切換え手
段とを設けたので、第1の発明の効果に加えて、電源O
N時等の、微少音声信号入力時等による不安定さを抑え
ることのできる音声信号記録装置を得ることができる。
【0052】第4の発明によれば、第1の発明の音声信
号記録装置において、レベル検出手段及び第2のレベル
制御手段よりそれぞれ得られる音声信号のレベル差を判
定するレベル差判定手段を設け、そのレベル差判定手段
によって判定されたレベル差が第1の所定レベル以下又
は第2の所定レベル以上のときは、レベル制御信号発生
手段よりのレベル制御信号を前置ホールドするようにし
たので、第1の発明の効果に加えて、レベルバランス補
正が収束した後のレベル制御信号のばらつきを抑え、且
つ、風雑音による影響を抑えることができ、このためレ
ベルバランスを安定化することのできる音声信号記録装
置を得ることができる。
【0053】第5の発明によれば、第1の発明の音声信
号記録装置において、第1及び第2の無指向性マイクロ
ホンからの第1及び第2の音声信号の通路のそれぞれ
に、レベル検出手段の遅延時間に相当する遅延時間を有
する遅延手段を挿入したので、第1の発明の効果に加え
て、本線音声信号側にレベル差検出/検波処理に必要な
時間遅延相当の遅延手段を挿入してタイミング合わせを
行うことで、本線信号のレベル変化に遅れなくレベル補
正を行うことのできる音声信号記録装置を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】音声信号記録装置の従来例を示すブロック線図
である。
【図2】音声信号記録装置の他の従来例を示すブロック
線図である。
【図3】本発明の実施の形態の音声信号記録装置の一例
を示すブロック線図である。
【図4】図3の音声信号記録装置におけるレベル差検出
/検波処理回路の具体例を示すブロック線図である。
【図5】図3の音声信号記録装置におけるレベル差検出
/検波処理回路の他の具体例を示すブロック線図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態の音声信号記録装置の他の
一例を示すブロック線図である。
【図7】本発明の実施の形態の音声信号記録装置の更に
他の一例を示すブロック線図である。
【符号の説明】
1L、1R、1C 無指向性マイクロホン、2、2、2
増幅器、3 AGC回路、4、4、4 A/D変換
器、5 ステレオ化演算処理回路、7 レベル制御信
号、8 レベル制御回路、10 レベル差検出/検波処
理回路、11 レベル制御回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の無指向性マイクロホンか
    らの第1及び第2の音声信号をそれぞれステレオ化演算
    処理回路に供給し、該ステレオ化演算処理回路からのス
    テレオ信号を記録媒体に記録するようにした音声信号記
    録装置において、 上記第1又は第2の音声信号のレベルを制御する第1の
    レベル制御手段と、 上記第1及び第2の音声信号の低周波数成分のレベルを
    検出するレベル検出手段と、 該レベル検出手段より得られる上記第1又は第2の音声
    信号の低周波数成分のレベルを制御する第2のレベル制
    御手段と、 上記レベル検出手段及び上記第2のレベル制御手段より
    それぞれ得られる音声信号のレベル差に応じたレベル制
    御信号を発生するレベル制御信号発生手段とを有し、 該レベル制御信号発生手段よりのレベル制御信号によっ
    て、上記第1及び第2のレベル制御手段を制御して、上
    記第1及び第2の音声信号のレベル差を無くすようにし
    たことを特徴とする音声信号記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の音声信号記録装置にお
    いて、 上記レベル検出手段で検出する低周波成分をその音声信
    号の波長の1/2が上記第1及び第2のマイクロホン間
    の間隔以上とすることを特徴とする音声信号記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の音声信号記録装置にお
    いて、 上記レベル検出手段より得られる上記第1又は第2の音
    声信号のレベルを判定するレベル判定手段と、 該レベル判定手段による判定レベルが所定レベル以下の
    ときは、上記第1及び第2の音声信号のレベルを上記第
    1又は上記第2の音声信号のどちらか一方に切換える切
    換え手段とを設けたことを特徴とする音声信号記録装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の音声信号記録装置にお
    いて、 上記レベル検出手段及び上記第2のレベル制御手段より
    それぞれ得られる音声信号のレベル差を判定するレベル
    差判定手段を設け、 該レベル差判定手段によって判定されたレベル差が第1
    の所定レベル以下又は第2の所定レベル以上のときは、
    上記レベル制御信号発生手段よりのレベル制御信号を前
    置ホールドすることを特徴とする音声信号記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の音声信号記録装置にお
    いて、 上記第1及び第2の無指向性マイクロホンからの上記第
    1及び第2の音声信号の通路のそれぞれに、上記レベル
    検出手段の遅延時間に相当する遅延時間を有する遅延手
    段を挿入したことを特徴とする音声信号記録装置。
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