JP3861742B2 - 音声信号記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声信号記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下に、図1及び図2について、従来の音声信号記録装置(特開2001−177900公報参照)について説明する。先ず、図1の音声信号記録装置について説明する。この音声信号記録装置は、ビデオカメラ一体型デジタルVTR(ヘリカルスキャン型ビデオ/オーディオ記録再生装置)に設けられている。
【0003】
1L、1Rは、一対の無指向性マイクロホン(MIC)、即ち、左及び右無指向性マイクロホンで、ビデオカメラ一体型デジタルVTRのハウジング内に取付けられている。マイクロホン1L、1R間の間隔は、例えば、30mmである。
【0004】
一対の無指向性マイクロホン1L、1Rよりの左及び右音声信号1L、1Rは、それぞれ演算増幅器からなる増幅器2、2によって増幅された後、その各増幅出力2L、2Rは、AGC回路3に供給されて、それぞれ自動利得制御される。AGC回路3よりのそれぞれ自動利得制御された左及び右音声信号3L、3Rは、A/D変換器4、4に供給されて、それぞれデジタル左及び右音声信号4L、4Rに変換される。
【0005】
例えば、A/D変換器4よりのデジタル右音声信号4Rがレベル制御回路8に供給されてレベル制御され、そのレベル制御されたデジタル右音声信号8Rが、ステレオ化演算処理回路5に供給される。A/D変換器4よりのデジタル左音声信号4Lは直接、ステレオ化演算処理回路5に供給される。
【0006】
A/D変換器4よりのデジタル左音声信号4L及びレベル制御回路8よりのデジタル右音声信号8Rが、レベル差検出/検波処理回路6に供給される。このレベル差検出/検波処理回路6は、デジタル左及び右音声信号4L、8Rの低周波数成分、即ち、例えば、5.7kHz以下の低周波数成分のレベル差を検出し、このレベル差に応じたレベル制御信号をレベル制御回路8に供給して、A/D変換器4からのデジタル右音声信号4Rのレベルを制御して、デジタル左音声信号4L及びデジタル右音声信号8R間のレベル差が最小になるようにしている。
【0007】
レベル差検出/検波処理回路6において、デジタル左及び右音声信号4L、8Rの5.7kHz以下の低周波数成分のレベル差を検出するようにした理由を説明する。一対の無指向性マイクロホン1L、1R間の間隔dは、上述したように、30mmとしたので、この間隔dが波長λの1/2より小となる(d<λ/2)周波数成分のレベルを検出し、その差を得ることにより、左及び右音声信号の5.7kHz以下の周波数成分のレベル差を検出するようにしている。
【0008】
そして、5.7kHz以下の低周波数成分のレベル差が最小となるデジタル左及び右音声信号4L、8Rをステレオ化演算処理回路5に供給し、このステレオ化演算処理回路5では、デジタル左及び右音声信号4L、8Rをマトリクス回路やイコライジング回路を用いて演算処理することによって、有指向性のデジタルステレオ信号5L、5Rを得る。この有指向性のデジタルステレオ信号5L、5Rを、記録系信号処理回路を通じて、磁気ヘッド等の記録手段に供給して、磁気テープ等の記録媒体に記録する。
【0009】
図1の音声信号記録装置によれば、ステレオ化演算処理回路5の前段の一対の無指向性マイクロホン1L、1R及び一対の増幅器2、2等に特性のばらつきがあっても、左及び右音声信号のレベル差を常に監視し、これを最小にすることができるため、記録媒体よりの再生されたステレオ音声信号は、ステレオ音場の定位が乱れることはない。しかし、その反面、誤差を検出してフィードバックを掛けるため、収束する前にレベル差が後段に出力される欠点がある。
【0010】
次に、図2の音声信号記録装置について説明する。図2において、図1と対応する部分には同一符号を付して、重複説明を省略する。図1の音声信号記録装置と同様に、自動利得制御回路3の出力側に得られる左及び右音声信号3L、3Rを、A/D変換器4、4に供給して、それぞれデジタル左及び右音声信号4L、4Rに変換する。
【0011】
そして、例えば、デジタル右音声信号4Rをレベル制御回路8に供給し、そのレベル制御されたデジタル右音声信号8Rをステレオ化演算処理回路5に供給し、デジタル左音声信号4Lは直接ステレオ化演算処理回路5に供給する。
【0012】
A/D変換器4よりのデジタル左音声信号4L及びA/D変換器4よりのデジタル右音声信号4Rが、レベル差検出/検波処理回路6に供給される。このレベル差検出/検波処理回路6は、デジタル左及び右音声信号4L、8Rの低周波数成分、即ち、例えば、5.7kHz以下の低周波数成分のレベル差を検出し、このレベル差に応じたレベル制御信号をレベル制御回路8に供給して、A/D変換器4からのデジタル右音声信号4Rのレベルを制御し、デジタル左音声信号4L及びデジタル右音声信号8R間のレベル差が最小になるようにする。
【0013】
図2の音声信号記録装置によれば、ステレオ化演算処理回路5の前段の一対の無指向性マイクロホン1L、1R及び一対の増幅器2、2等に特性のばらつきがあっても、左及び右音声信号のレベル差を最小にすることができ、チャンネル間のレベル差を事前に監視し、吸収できるため、収束時のレベル差を後段に出力しない利点があり、記録媒体よりの再生されたステレオ音声信号は、ステレオ音場の定位が乱れることはない。又、図2の音声信号記録装置によれば、ステレオ化演算処理回路5、レベル制御回路8及びレベル差検出/検波処理回路6をデジタル回路で構成できるので、LSIへの内蔵が容易である。その反面、レベル差検出/検波処理回路6やレベル制御回路8の合わせ込みが必要であり、レベル差の誤差が出易い欠点がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
かかる点に鑑み、本発明は、図1及び図2について説明した従来のフィードバック方式及びフィードフォワード方式の音声信号記録信号記録装置の利点を合わせ持つ音声信号記録装置を提案しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、第1及び第2の無指向性マイクロホンからの第1及び第2の音声信号をそれぞれステレオ化演算処理回路に供給し、そのステレオ化演算処理回路からのステレオ信号を記録媒体に記録するようにした音声信号記録装置において、第1又は第2の音声信号のレベルを制御する第1のレベル制御手段と、第1及び第2の音声信号の低周波数成分のレベルを検出するレベル検出手段と、そのレベル検出手段より得られる第1又は第2の音声信号の低周波数成分のレベルを制御する第2のレベル制御手段と、レベル検出手段及び第2のレベル制御手段よりそれぞれ得られる音声信号のレベル差に応じたレベル制御信号を発生するレベル制御信号発生手段とを有し、そのレベル制御信号発生手段よりのレベル制御信号によって、第1及び第2のレベル制御手段を制御して、第1及び第2の音声信号のレベル差を無くすようにした音声信号記録装置である。
【0016】
第1の発明によれば、第1のレベル制御手段によって、第1又は第2の音声信号のレベルを制御し、レベル検出手段によって、第1及び第2の音声信号の低周波数成分のレベルを検出し、第2のレベル制御手段によって、そのレベル検出手段より得られる第1又は第2の音声信号の低周波数成分のレベルを制御し、レベル制御信号発生手段によって、レベル検出手段及び第2のレベル制御手段よりそれぞれ得られる音声信号のレベル差に応じたレベル制御信号を発生させ、そのレベル制御信号発生手段よりのレベル制御信号によって、第1及び第2のレベル制御手段を制御して、第1及び第2の音声信号のレベル差を無くすようにする。
【0017】
第2の発明は、第1の発明の音声信号記録装置において、レベル検出手段で検出する低周波成分をその音声信号の波長の1/2が第1及び第2のマイクロホン間の間隔以上とする音声信号記録装置である。
【0018】
第3の発明は、第1の発明の音声信号記録装置において、レベル検出手段より得られる第1又は第2の音声信号のレベルを判定するレベル判定手段と、そのレベル判定手段による判定レベルが所定レベル以下のときは、第1及び第2の音声信号のレベルを第1又は第2の音声信号のどちらか一方に切換える切換え手段とを設けた音声信号記録装置である。
【0019】
第4の発明は、第1の発明の音声信号記録装置において、レベル検出手段及び第2のレベル制御手段よりそれぞれ得られる音声信号のレベル差を判定するレベル差判定手段を設け、そのレベル差判定手段によって判定されたレベル差が第1の所定レベル以下又は第2の所定レベル以上のときは、レベル制御信号発生手段よりのレベル制御信号を前置ホールドするようにしたものである。
【0020】
第5の発明は、第1の発明の音声信号記録装置において、第1及び第2の無指向性マイクロホンからの第1及び第2の音声信号の通路のそれぞれに、レベル検出手段の遅延時間に相当する遅延時間を有する遅延手段を挿入した音声信号記録装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、図3を参照して、本発明の実施の形態の音声信号記録装置の一例を詳細に説明するも、図3において、図1及び図2と対応する部分には、同一符号を付して説明する。
【0022】
1L、1Rは、一対の無指向性マイクロホン(MIC)、即ち、左及び右無指向性マイクロホンで、ビデオカメラ一体型デジタルVTRのハウジング内に取付けられている。マイクロホン1L、1R間の間隔は、例えば、30mmである。
【0023】
一対の無指向性マイクロホン1L、1Rよりの左及び右音声信号1L、1Rは、それぞれ演算増幅器からなる増幅器2、2によって増幅された後、その各増幅出力2L、2Rは、AGC回路3に供給されて、それぞれ自動利得制御される。AGC回路3よりのそれぞれ自動利得制御された左及び右音声信号3L、3Rは、A/D変換器4、4に供給されて、それぞれデジタル左及び右音声信号4L、4Rに変換される。
【0024】
例えば、A/D変換器4よりのデジタル右音声信号4Rがレベル制御回路8に供給されてレベル制御され、そのレベル制御されたデジタル右音声信号8Rが、ステレオ化演算処理回路5に供給される。A/D変換器4よりのデジタル左音声信号4Lは直接、ステレオ化演算処理回路5に供給される。
【0025】
A/D変換器4、4よりのデジタル左及び右音声信号4L、4Rが、レベル差検出/検波処理回路10に供給される。A/D変換器4よりのデジタル右音声信号4Rは、レベル差検出/検波処理回路10の一部の回路によって信号処理され、その信号処理されたデジタル右音声信号10Rがレベル制御回路11によってレベルが制御され、そのレベル制御されたデジタル右音声信号11Rが、再び、レベル差検出/検波処理回路10に供給される。
【0026】
レベル差検出/検波処理回路10よりレベル制御信号7が出力され、このレベル制御信号7によって、レベル制御回路8はフィードフォワード式に制御され、レベル制御回路11はフィードバック式に制御される。
【0027】
そして、5.7kHz以下の低周波数成分のレベル差が最小となるデジタル左及び右音声信号4L、8Rをステレオ化演算処理回路5に供給し、このステレオ化演算処理回路5では、デジタル左及び右音声信号4L、8Rをマトリクス回路やイコライジング回路を用いて演算処理することによって、有指向性のデジタルステレオ信号5L、5Rを得る。この有指向性のデジタルステレオ信号5L、5Rを、記録系信号処理回路を通じて、磁気ヘッド等の記録手段に供給して、磁気テープ等の記録媒体に記録する。この記録媒体は、磁気ディスク、光ディスク等も可能である。
【0028】
次に、図4を参照して、図3の音声信号記録装置におけるレベル差検出/検波処理回路10の具体構成例を説明する。図3のA/D変換器4、4よりのデジタル左及び右音声信号4L、4Rが、ローパスフィルタ41、42に供給されて、所定の周波数以下に帯域制限された後、それぞれ絶対値化回路43、44に供給されて、絶対値化処理される。
【0029】
絶対値化回路43よりの絶対値化されたデジタル左音声信号は、ピーク検波回路45に供給されてピーク検波され、そのピーク検波出力は、加算器(減算器)47の+側入力端子に供給される。一方、絶対値化回路44よりの絶対値化されたデジタル右音声信号は、上述のレベル制御回路11を通じて、ピーク検波回路46に供給されてピーク検波され、そのピーク検波出力は、加算器(減算器)47の−側入力端子に供給されて、ピーク検波回路45の検波出力から減算される。
【0030】
加算器(減算器)47からの減算出力は、符号検出回路48に供給されて、その減算出力の符号が検出される。符号検出回路48の符号出力は、制御信号生成回路49に供給され、その制御信号生成回路49よりの制御信号は、時定数付加回路50に供給されて時定数が付加されて、レベル制御信号7が出力される。このレベル制御信号7は、レベル制御回路8及び11を制御する。そして、ピーク検波回路45の検波出力であるデジタル左音声信号のレベルと、レベル制御回路11の次段のピーク検波回路46の検波出力であるデジタル右音声信号のレベルとの差に応じたレベル制御信号7を発生するレベル制御信号発生手段(回路)を、加算器(減算器)47、符号検出回路48及び制御信号生成回路49にて構成している。このレベル制御信号発生手段(回路)に、時定数付加回路50を加えることもできる。
【0031】
このレベル制御信号7は、レベル制御回路11をも制御するため、デジタル左音声信号4Lのレベルが、デジタル右音声信号4Rのレベルより大きい(小さい)場合は、符号検出回路48は+符号(−符号)を検出するため、レベル制御信号7はレベル制御回路11を制御して、デジタル右音声信号10Rのレベルを大きく(小さく)し、そのレベルが大きく(小さく)されたデジタル右音声信号11Rがレベル制御回路11から出力される。これにより、ピーク検波回路45、46の出力のレベル差が等しいか、又は最小になるようにされる。
【0032】
従って、図3の音声信号記録装置においては、レベル制御信号7をレベル制御回路8に供給することで、ステレオ化演算回路5に供給されるデジタル左音声信号4L及びデジタル右音声信号8Rのレベルを等しく(略等しく)することができる。尚、レベル制御回路8、11は同様に構成される。レベル制御回路8、11は、共にデジタルレベル制御回路によって構成されているので、それぞれの回路特性のばらつきをゼロにすることができる。
【0033】
次に、図5を参照して、図3の音声信号記録装置におけるレベル差検出/検波処理回路10の他の具体構成例を説明する。尚、図5において、図4と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略し、図4とは異なる部分を説明する。
【0034】
先ず、レベル判定回路(レベル判定/切換え回路)20を設けて、絶対値化回路43、44よりの絶対値化されたデジタル左及び右音声信号の内少なくとも一方のレベルが所定レベル以下になったか否かを判定し、両方のレベルが所定レベルを越えているときは、絶対値化回路44よりのデジタル右音声信号44Rをレベル制御回路11に供給し、絶対値化回路43、44よりの絶対値化されたデジタル左及び右音声信号の内少なくとも一方のレベルが所定レベル以下になったときは、絶対値化回路43よりのデジタル左音声信号43Lをレベル制御回路11に供給するようにして、入力信号の同一化を図ることにより、レベル制御回路11の入出力ゲインを0dBに初期化する。
【0035】
このレベル判定回路(レベル判定/切換え回路)20を設けたことによって、音声信号記録装置自体、又は、この音声信号記録装置が設けられた、例えば、ビデオカメラ一体型デジタルVTRの電源投入時等の不安定時における誤動作を防ぐことができる。
【0036】
次に、ホールド判定回路21について述べるが、その前に、ホールド判定回路21が設けられていない場合について述べる。加算器(減算器)47の出力側には、ピーク検波回路45、46よりの、デジタル左及び右音声信号のピーク検波出力のレベル差が出力されるが、レベル制御処理が進み、ピーク検波回路45、46よりの、デジタル左及び右音声信号のピーク検波出力のレベルが等しくなると、ピーク検波回路45、46よりの、デジタル左及び右音声信号のピーク検波出力のいずれかに、僅かなレベルのノイズが発生しても、加算器(減算器)47の出力側にレベル差信号が出力され、しかも、そのレベル差信号の符号は、頻繁に+及び−を繰り返して、不安定動作の原因になる。又、一対の無指向性マイクロホンのいずれかに風雑音が入力した場合にも、加算器(減算器)47の出力側に大きなレベルのレベル差信号が出力し、この場合も誤動作の原因となる。
【0037】
そこで、ホールド判定回路21を設けて、そのホールド判定回路21に加算器(減算器)47の出力を供給し、その加算器(減算器)47の出力のレベルが第1の所定レベルより小さいとき及び第2の所定レベルより大きいときは、制御信号生成回路49よりのレベル制御信号を前置ホールドするように、制御信号生成回路49を制御し、加算器(減算器)47の出力のレベルが第1の所定レベルを越え、第2の所定レベル未満のときは、ホールド判定回路21は、制御信号生成回路49に対し、何らの影響も及ぼさない。
【0038】
このホールド判定回路21を設けることにより、ピーク検波回路45、46よりの、デジタル左及び右音声信号のピーク検波出力のレベルが等しくなり、ピーク検波回路45、46よりの、デジタル左及び右音声信号のピーク検波出力のいずれかに、僅かなレベルのノイズが発生したり、一対の無指向性マイクロホンのいずれかに風雑音が入力して、加算器(減算器)47の出力側に大きなレベルのレベル差信号が出力する等の音声信号記録装置の誤動作を防止することができる。
【0039】
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態の音声信号記録装置の他の例を説明する。尚、図6においては、図3と対応する部分には、同一符号を付して重複説明を省略し、図6において、図3と異なる部分についてのみ説明を行う。
【0040】
図6の音声信号記録装置では、レベル差検出/検波処理回路10の遅延時間に等しい遅延時間を有する遅延手段(遅延線、遅延回路等)20、20を、A/D変換器4、4の出力側と、ステレオ化演算処理回路5の入力側及びレベル制御回路8の入力側との間にそれぞれ挿入する。この場合、レベル差検出/検波処理回路10の入力側には、A/D変換器4、4よりのデジタル左及び右音声信号4L、4Rが直接供給される。
【0041】
図6の音声信号記録装置によれば、レベル差検出/検波処理回路10よりのレベル制御信号7が、レベル差検出/検波処理回路10により遅れた場合でも、本線側信号とタイミングを合わせて、レベル制御回路8、11を制御することができるので、チャンネル間レベル差は殆ど出力されない。
【0042】
尚、図6の音声信号記録装置におけるレベル差検出/検波処理回路10として、図4又は図5の具体例を適用することができる。
【0043】
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態の音声信号記録装置の更に他の例を説明する。尚、図7においては、図3と対応する部分には、同一符号を付して重複説明を省略し、図7において、図3と異なる部分についてのみ説明を行う。
【0044】
図7においては、一対の左及び右マイクロホン1L、1Rの他に中央マイクロホン1Cを追加し、マイクロホン1L、1R、1Cの各位置が正三角形の各頂点に位置するように配した音声信号記録装置の場合である。尚、中央マイクロホン1Cは、左及び右マイクロホン1L、1Rに対し後方に位置するが、本発明においては、各マイクロホン1L、1R、1C間の間隔が波長λの1/2より小であれば、この配置に限らず適用可能である。
【0045】
図7において、図6と対応する部分に同一符号を付し、図6とは異なる部分のみを説明する。中央マイクロホン(MIC)1Cよりの中央音声信号1Cを、増幅器(AMP)2に供給して増幅した後、その増幅された中央音声信号2CをAGC回路3に供給して、自動利得制御させる。自動利得制御された中央音声信号3CをA/D変換器4に供給して、デジタル中央音声信号4Cに変換する。そのデジタル中央音声信号4Cを、図6と同様の遅延手段20に供給して遅延させた後、図6と同様のレベル制御回路8に供給してレベル制御した後、そのレベル制御されたデジタル中央音声信号8Cをステレオ化演算処理回路5に供給する。
【0046】
図6におけるのと同様のレベル差検出/検波処理回路(図7における下側)10の他にこれと同様のレベル差検出/検波処理回路(図7において上側)10を設け、これよりのレベル制御信号7Cを、デジタル中央音声信号8Cの得られるレベル制御回路8に供給する。レベル制御信号7Cの得られるレベル差検出/検波処理回路10には、A/D変換器4、4よりのデジタル左音声信号4L及びデジタル中央音声信号4Cが供給される。
【0047】
図7の音声信号記録装置においては、レベル制御信号7Rを、デジタル右音声信号8Rの出力されるレベル制御回路8に供給すると共に、レベル制御信号7Cを、デジタル中央音声信号8Cの出力されるレベル制御回路8に供給することで、ステレオ化演算回路5に供給される、遅延手段20、20、20によってそれぞれ同じ遅延時間(レベル差検出/検波処理回路10の遅延時間に等しい遅延時間)だけ遅延されたデジタル左音声信号、レベル制御回路8よりのデジタル右音声信号及びレベル制御回路8よりのデジタル中央音声信号の各レベルを等しくすることができる。
【0048】
尚、図7の音声信号記録装置における各レベル差検出/検波処理回路10として、図4又は図5の具体例を適用することができる。
【0049】
【発明の効果】
第1の発明によれば、第1及び第2の無指向性マイクロホンからの第1及び第2の音声信号をそれぞれステレオ化演算処理回路に供給し、そのステレオ化演算処理回路からのステレオ信号を記録媒体に記録するようにした音声信号記録装置において、第1又は第2の音声信号のレベルを制御する第1のレベル制御手段と、第1及び第2の音声信号の低周波数成分のレベルを検出するレベル検出手段と、そのレベル検出手段より得られる第1又は第2の音声信号の低周波数成分のレベルを制御する第2のレベル制御手段と、レベル検出手段及び第2のレベル制御手段よりそれぞれ得られる音声信号のレベル差に応じたレベル制御信号を発生するレベル制御信号発生手段とを有し、そのレベル制御信号発生手段よりのレベル制御信号によって、第1及び第2のレベル制御手段を制御して、第1及び第2の音声信号のレベル差を無くすようにしたので、フィードフォワード方式の応答性の良さと、フィードバック方式のレベル誤差の少なさを兼ね備えた音声信号記録装置を得ることができる。
【0050】
第2の発明によれば、第1の発明の音声信号記録装置において、レベル検出手段で検出する低周波成分をその音声信号の波長の1/2が第1及び第2のマイクロホン間の間隔以上としたので、第1及び第2のマイクロホン間の間隔に影響されずに、常に安定に、両者のレベル誤差を最小にすることのできる音声信号記録装置を得ることができる。
【0051】
第3の発明によれば、第1の発明の音声信号記録装置において、レベル検出手段より得られる第1又は第2の音声信号のレベルを判定するレベル判定手段と、そのレベル判定手段による判定レベルが所定レベル以下のときは、第1及び第2の音声信号のレベルを第1又は第2の音声信号のどちらか一方に切換える切換え手段とを設けたので、第1の発明の効果に加えて、電源ON時等の、微少音声信号入力時等による不安定さを抑えることのできる音声信号記録装置を得ることができる。
【0052】
第4の発明によれば、第1の発明の音声信号記録装置において、レベル検出手段及び第2のレベル制御手段よりそれぞれ得られる音声信号のレベル差を判定するレベル差判定手段を設け、そのレベル差判定手段によって判定されたレベル差が第1の所定レベル以下又は第2の所定レベル以上のときは、レベル制御信号発生手段よりのレベル制御信号を前置ホールドするようにしたので、第1の発明の効果に加えて、レベルバランス補正が収束した後のレベル制御信号のばらつきを抑え、且つ、風雑音による影響を抑えることができ、このためレベルバランスを安定化することのできる音声信号記録装置を得ることができる。
【0053】
第5の発明によれば、第1の発明の音声信号記録装置において、第1及び第2の無指向性マイクロホンからの第1及び第2の音声信号の通路のそれぞれに、レベル検出手段の遅延時間に相当する遅延時間を有する遅延手段を挿入したので、第1の発明の効果に加えて、本線音声信号側にレベル差検出/検波処理に必要な時間遅延相当の遅延手段を挿入してタイミング合わせを行うことで、本線信号のレベル変化に遅れなくレベル補正を行うことのできる音声信号記録装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】音声信号記録装置の従来例を示すブロック線図である。
【図2】音声信号記録装置の他の従来例を示すブロック線図である。
【図3】本発明の実施の形態の音声信号記録装置の一例を示すブロック線図である。
【図4】図3の音声信号記録装置におけるレベル差検出/検波処理回路の具体例を示すブロック線図である。
【図5】図3の音声信号記録装置におけるレベル差検出/検波処理回路の他の具体例を示すブロック線図である。
【図6】本発明の実施の形態の音声信号記録装置の他の一例を示すブロック線図である。
【図7】本発明の実施の形態の音声信号記録装置の更に他の一例を示すブロック線図である。
【符号の説明】
1L、1R、1C 無指向性マイクロホン、2、2、2 増幅器、3 AGC回路、4、4、4 A/D変換器、5 ステレオ化演算処理回路、7 レベル制御信号、8 レベル制御回路、10 レベル差検出/検波処理回路、11 レベル制御回路。

Claims (5)

  1. 第1及び第2の無指向性マイクロホンからの第1及び第2の音声信号をそれぞれステレオ化演算処理回路に供給し、該ステレオ化演算処理回路からのステレオ信号を記録媒体に記録するようにした音声信号記録装置において、
    上記第1又は第2の音声信号のレベルを制御する第1のレベル制御手段と、
    上記第1及び第2の音声信号の低周波数成分のレベルを検出するレベル検出手段と、
    該レベル検出手段より得られる上記第1又は第2の音声信号の低周波数成分のレベルを制御する第2のレベル制御手段と、
    上記レベル検出手段及び上記第2のレベル制御手段よりそれぞれ得られる音声信号のレベル差に応じたレベル制御信号を発生するレベル制御信号発生手段とを有し、
    該レベル制御信号発生手段よりのレベル制御信号によって、上記第1及び第2のレベル制御手段を制御して、上記第1及び第2の音声信号のレベル差を無くすようにしたことを特徴とする音声信号記録装置。
  2. 請求項1に記載の音声信号記録装置において、
    上記レベル検出手段で検出する低周波成分をその音声信号の波長の1/2が上記第1及び第2のマイクロホン間の間隔以上とすることを特徴とする音声信号記録装置。
  3. 請求項1に記載の音声信号記録装置において、
    上記レベル検出手段より得られる上記第1又は第2の音声信号のレベルを判定するレベル判定手段と、
    該レベル判定手段による判定レベルが所定レベル以下のときは、上記第1及び第2の音声信号のレベルを上記第1又は上記第2の音声信号のどちらか一方に切換える切換え手段とを設けたことを特徴とする音声信号記録装置。
  4. 請求項1に記載の音声信号記録装置において、
    上記レベル検出手段及び上記第2のレベル制御手段よりそれぞれ得られる音声信号のレベル差を判定するレベル差判定手段を設け、
    該レベル差判定手段によって判定されたレベル差が第1の所定レベル以下又は第2の所定レベル以上のときは、上記レベル制御信号発生手段よりのレベル制御信号を前置ホールドすることを特徴とする音声信号記録装置。
  5. 請求項1に記載の音声信号記録装置において、
    上記第1及び第2の無指向性マイクロホンからの上記第1及び第2の音声信号の通路のそれぞれに、上記レベル検出手段の遅延時間に相当する遅延時間を有する遅延手段を挿入したことを特徴とする音声信号記録装置。
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