JP2003323148A - 画像表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

画像表示装置およびその駆動方法

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JP2003323148A JP2002246097A JP2002246097A JP2003323148A JP 2003323148 A JP2003323148 A JP 2003323148A JP 2002246097 A JP2002246097 A JP 2002246097A JP 2002246097 A JP2002246097 A JP 2002246097A JP 2003323148 A JP2003323148 A JP 2003323148A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子放出素子と蛍光体とスペーサとを組み合わ
せた平面画像表示装置において,歪みのない良好な画像
表示を得る。 【解決手段】複数個の電子放出素子を有する第1の基板
と、蛍光体を有する第2の基板と、スペーサとを有する
表示パネルと、線順次駆動方法による駆動手段を有する
画像表示装置であって、前記駆動手段からは走査パルス
が出力され、前記駆動手段は、前記スペーサの近傍にお
いては、スペーサの遠くから近づく順番で走査する。 【効果】スペーサの帯電による表示画像への影響を大幅
に低減,または除去し,歪みのない良好な画像表示が実
現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マトリクス状に配
置した電子放出素子と蛍光体とを用いて画像を表示する
画像表示装置およびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フィールドエミッション・ディスプレイ
(以下「FED」という)とは,互いに直交する電極群
の交点を画素とし、各画素に電子放出素子を設け,各電
子放出素子への印加電圧を調整することによって放出電
子量を調整し,その放出電子を真空中で加速した後,蛍
光体に照射し、照射した部分の蛍光体を発光させるもの
である。電子放出素子として,電界放射型陰極を用いる
もの,MIM(Metal-Insulator-Metal)型電子源を用いるも
の,カーボンナノチューブ陰極を用いるもの,ダイヤモ
ンド陰極を用いるもの,表面伝導電子放出素子を用いる
ものなどがある。このように,本明細書においてはフィ
ールドエミッション・ディスプレイ(FED)を広義の
意味で用いる。すなわち,電界放出型陰極を用いたもの
のみではなく,電子放出素子と蛍光体とを組み合わせた
電子線励起型平面ディスプレイの総称として用いる。
【0003】図2に示すように,FEDでは電子放出素
子を配置した陰極板601と蛍光体を形成した蛍光板602と
を,対向配置した構成である。電子放出素子301から放
出した電子が蛍光板に到達し蛍光体を励起・発光させる
ために,陰極板と蛍光板との間の空間を真空に保つ。し
たがって,外部からの大気圧に耐えるために陰極板と蛍
光板との間にスペーサ(支柱)60が必要になる。
【0004】蛍光板602は加速電極122を有し,加速電極
122には1KV〜8KV程度の高電圧を印加する。電子放出素
子301から放出された電子はこの高電圧で加速されたの
ち蛍光体に照射し,蛍光体を励起発光させる。このよう
に,陰極板601と蛍光板602との間に高電圧が印加される
ため,両者に接するスペーサ60は,絶縁体または高抵抗
材料を用いる。
【0005】スペーサ60の近傍の電子放出素子301から
放出された電子の一部は,スペーサ60に当たることがあ
る。スペーサ60は絶縁体または高抵抗材料であるため,
電子照射により帯電する。スペーサ60が帯電すると,ス
ペーサ60近傍の電界が変化するため,電子放出素子301
から放出した電子の軌道に影響を与え,所望の蛍光板上
位置に照射しなくなってしまう場合がある。これは,表
示画像の歪みや,色のズレなどの問題を引き起こす。
【0006】なお,本発明を発明した結果に基づいて、
スペーサの帯電による画像歪みへの影響を低減するため
の駆動方法という観点で先行技術調査を行った。その結
果,特表2002−515133および特開平10−1
98303とを見出した。
【0007】前者はスペーサの隣接領域は帯電効果が少
ないとした点で本発明とは全く前提の異なる発明であ
り、後者はスペーサが均等に配置されるよう画像領域を
大領域に分割し,各大領域内の画素が連続して発光しな
いよう大領域を単位としてスキップしながら駆動する発
明である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,スペーサの
帯電による表示画像の歪みなど,表示画像への悪影響を
防ぐ手段を提供する。
【0009】この帯電問題を緩和するために,スペーサ
表面に適度なコーティング材料を塗布して電荷を放電さ
せる方法などが,例えば米国特許5,872,424 (Spindt
他,"High voltage compatible spacer coating")に記
載されている。以下,スペーサへの電子照射がスペーサ
の帯電状態に及ぼす影響を述べる。
【0010】図3は,スペーサの断面図である。今,ス
ペーサの側面に一様に電流が流れ込む場合を考える。流
入する実効的電流密度をjcとする。
【0011】一般に,固体材料に電子を照射すると,2
次電子を放出する。照射した電子(1次電子)に対する
2次電子の量の比を2次電子放出係数δと呼ぶ。δ>1
の場合,照射された固体材料は正に帯電する。δ<1の
場合は,負に帯電する。δ=1の場合は,1次電子と2
次電子が釣り合うため帯電しない。実際にスペーサに流
入した電流をj0とすると,スペーサの帯電に寄与する実
効的電流密度jcは,
【0012】
【数1】 となる。2次電子放出係数δは1次電子のエネルギーに
依存するため,積分で表される。
【0013】帯電が無い場合,スペーサ表面の電位は V0(z)=VHV*(z/L) ・・・・(2) で表される。ここで,VHVは,加速電極122に印加する
電圧,Lはスペーサの高さ,zは高さ方向の座標値であ
る。陰極板601側の共通電極420はアース電位にしてい
る。
【0014】電子が照射して帯電すると,これに帯電に
よる項ΔVw(z)が重畳される: V(z)=V0(z)+ΔVw(z) ・・・(3) スペーサ表面のシート抵抗をρswとする。照射した電子
は抵抗を介して蛍光板602側の加速電極112および陰極板
601側の共通電極420に流れる。したがって,ΔVw(z)は
図3に示したように中心部が最も大きい分布になる。こ
のとき,中心部の最大値はΔVwは以下の式で表され
る。
【0015】
【数2】 (4)式の導出は,例えば米国特許5,872,424 (Spindt
他,"High voltage compatible spacer coating")に記
載されている。
【0016】スペーサの帯電に起因する付加項ΔVw(z)
による横方向電界が,蛍光板602−陰極板601間に本来形
成されるべき縦方向電界に対して無視できない大きさに
なると,電子放出素子から放出された電子ビームの軌道
に湾曲が生じ,表示画像に影響が出る。すなわち,良好
な表示画像を得るには,(4)で表されるΔVwを十分
に小さくすればよい。
【0017】そのためには,スペーサのシート抵抗ρsw
を十分に小さくするのが良い。ρswを小さくするには,
スペーサ自体に導電性の材料を用いても良いし,スペー
サに導電性のコーティング膜を付着させてもよい。ま
た,2次電子放出係数δを1に近い材料をコーティング
膜として用いることも有効である。(1)式から明らか
なように,スペーサに流入した電流j0が同一でも,例え
ばδが0.9であれば,帯電に寄与する実効的電流量jc
は,0.1×j0になる。これらの方法は,例えば米国特許
5,872,424に記載されている。
【0018】しかしながら,(4)式で表されるΔVw
を小さくしても,表示画像に乱れが残る場合があった。
また,蛍光板−陰極板間に印加される高電圧によるリー
ク電流を最小限にするために,ρswは可能な限り大きく
するのが望ましく,可能な限り大きなρswでも表示画像
に乱れを除去する方法が望まれていた。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【0020】複数個の電子放出素子を有する第1の基板
と,蛍光体を有する第2の基板と,スペーサとを有する
表示パネルと,線順次駆動方法による駆動手段を有する
画像表示装置であって,前記駆動手段からは走査パルス
が出力され,前記駆動手段は,前記スペーサの近傍にお
いては,スペーサの遠くから近づく順番で走査すること
を特徴とする。
【0021】複数個の電子放出素子を有する第1の基板
と,蛍光体を有する第2の基板と,スペーサとを有する
表示パネルと,線順次駆動方法による駆動手段を有する
画像表示装置であって,前記駆動手段からは走査パルス
が出力され,前記駆動手段は,前記スペーサに隣接する
走査線に走査パルスを印加した後,スペーサに2番目に
隣接する走査線に走査パルスを印加するまでの期間に,
他の走査線を走査することを特徴とする。
【0022】複数個の電子放出素子を有する第1の基板
と,蛍光体を有する第2の基板と,スペーサとを有する
表示パネルと,線順次駆動方法による駆動手段を有する
画像表示装置であって,前記表示パネルは走査線を有
し,前記走査線は,前記スペーサに隣接する隣接走査線
と,前記隣接走査線に隣接する走査線を含む複数の走査
線からなる近接走査線領域を含み,前記駆動手段からは
走査パルスが出力され,前記駆動手段は,前記近接走査
線領域の走査線に走査パルスを印加した後に,前記隣接
走査線に走査パルスを印加することを特徴とする。
【0023】前記駆動手段は複数行の画像信号を記憶す
る複数行記憶手段を有することを特徴とする。
【0024】前記複数行記憶手段の記憶容量は,走査線
数の10分の1以下の本数に相当することを特徴とす
る。
【0025】前記の画像表示装置において,インターレ
ース走査を行うことを特徴とする。
【0026】複数個の電子放出素子を有する第1の基板
と,蛍光体を有する第2の基板と,スペーサとを有する
表示パネルと,線順次駆動方法による駆動手段を有する
画像表示装置であって,前記駆動手段からは走査パルス
が出力され,前記スペーサに隣接する走査線に走査パル
スを印加した後,スペーサに2番目に隣接する走査線に
走査パルスを印加するまでの期間,走査を中断すること
を特徴とする。
【0027】複数個の電子放出素子を有する第1の基板
と,蛍光体を有する第2の基板と,スペーサとを有する
表示パネルと,線順次駆動方法による駆動手段を有する
画像表示装置の駆動方法であって,前記スペーサの近傍
においては,スペーサの遠くから近づく順番で走査する
ことを特徴とする。
【0028】FEDにおいては通常,線順次駆動法で画
像を表示する。すなわち,ある瞬間ではある1本の走査
線上の画素を点灯させる。次には,隣接する1本の走査
線上の画素を点灯させる。これを繰り返して,全画面を
走査すると,人間の視覚の残像効果により画像として認
識される。
【0029】なお,同時に2本のラインを走査する2本
同時駆動方法もある。これは2本同時に駆動することに
より,発光のデューティ比を大きくし,より高輝度に表
示出来る効果がある。また,インターレース走査の場合
は,隣接する走査線を順次走査する代わりに,1本おき
に飛び越して走査する。
【0030】本発明において「線順次駆動法」と呼ぶ駆
動法には,これらの2本同時駆動法やインターレース駆
動法なども含める。すなわち,本発明で線順次駆動法と
呼ぶ駆動法の本質は,ある瞬間には,(1本または複数
本の)少数の走査線上の画素しか点灯していないという
点にある。
【0031】表示装置の走査線数をN0,ある瞬間に点
灯している走査線数をn1とし,画面全体の輝度をB0,
ある走査線が点灯しているときの瞬時輝度をb1とする
と,次の関係が成り立つ。
【0032】 B0=b1×(n1/N0) ・・・・(5) 蛍光体への照射電流と発光輝度とはほぼ比例関係にあ
る。したがって,FEDの場合には,以下の関係が成り
立つ。
【0033】 I0=i1×(n1/N0) ・・・・(6) ここで,I0は電子放出素子から放出される電流の時間
平均値,i1は放出電流の瞬時値である。走査線数N0=
1000,ある瞬間に点灯する走査線数n1=1の場合には,
i1/I0=1000となる。すなわち,放出電流の瞬時値
は,その時間平均値よりはるかに大きい。
【0034】(4)式の導出では,スペーサに照射した
電流と,スペーサ上を流れる電流とが平衡状態にある場
合を考えている。すなわち,(4)式のjcは,(6)
式のI0に相当する。
【0035】図4はスペーサとその近傍の走査線を示し
た平面図である。スペーサに隣接する走査線がn番目に
走査され,それに隣接する走査線が(n+1)番目に走
査される場合を考える。
【0036】n番目の走査線はスペーサに隣接している
ので,n番目の走査線上の電子放出素子から電子が放出
された時スペーサへの照射電流が最も大きい。さらに,
その放出電流の瞬時値は時間平均値の(n1/N0)倍で
ある。この照射電流によりスペーサが帯電し,重畳電圧
ΔVw,peakが発生する。この帯電は,スペーサの抵抗を
介して面板側あるいは陰極板側に流れることで減少し,
これにともなってΔVw,peakはある時定数で減衰する。
図5はこれを模式的に示したものである。(n+1)番
目の走査線はその直後に走査されるため,ΔVw,peakの
影響が残った状態で電子が放出される。このため,その
電子軌道がスペーサの帯電の影響を受ける。(n+2)
番目の走査線では,ΔVw,peakは少しずつ減少するもの
の,その影響を受ける可能性がある。
【0037】このように,放出電流の瞬時値とスペーサ
の帯電の減衰時定数との効果を考慮しなければならな
い。
【0038】図1は,本発明による走査方法の一例を示
す図である。これは従来の走査方法を記した図4と対応
した図である。
【0039】時刻t(n−2)においては走査線(n−2)を走
査する。次いで時刻t(n−1)においては走査線(n−1)を
走査する。すなわち,スペーサ60の遠くから近づく順番
である。
【0040】次の時刻t(n)では,スペーサから4本離
れた走査線(n+3)を走査する。次の時刻t(n+1)では走査
線(n+2)を走査する。次の時刻t(n+2)では走査線(n+1)
を走査し,その次の時刻t(n+3)ではスペーサに隣接す
る走査線(n)を走査する。このように,スペーサ60に近
づく順番で走査をしていく。
【0041】次いで,時刻t(n+4)ではスペーサから5
本離れた走査線(n+4)を走査し,次の時刻t(n+5)では走
査線(n+5)を走査する。
【0042】このように,本発明によれば,スペーサの
近傍の走査線は,スペーサの遠くから近づく方向(順
序)で走査される。すると,スペーサへの照射電流が最
も多い,隣接走査線を走査した直後は,スペーサから十
分離れた走査線が走査される。したがって,スペーサの
帯電による電子ビーム軌道の湾曲への影響はほとんど無
い。
【0043】このようにして,スペーサの帯電による画
像歪みを最小限にとどめることが出来る。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像表示装置
を図面に示した幾つかの実施例による発明の実施の形態
を参照して更に詳細に説明する。
【0045】<実施例1>本発明を用いた第1の実施例
を述べる。
【0046】この実施例では電子放出素子301として薄
膜電子源を用いる。さらに具体的にはMIM(Metal-Insula
tor-Metal, 金属−絶縁体−金属)電子源を用いる。
【0047】図6は,本実施例で用いる表示パネルの平
面図である。図7は図6のA−B間の断面図である。
【0048】陰極板601,蛍光板602,枠部材603とで囲
まれた内部が真空になっている。真空領域には大気圧に
抗するためにスペーサ60が配置されている。スペーサ60
の形状,個数,配置は任意である。陰極板601上には走
査電極310が水平方向に配置され,データ電極311がそれ
と直交して配置されている。走査電極310とデータ電極3
11との交点が画素に対応する。ここで画素とは,カラー
画像表示装置の場合にはサブ画素に対応するものであ
る。
【0049】図6では走査電極310の本数が12本しか記
載していないが,実際のディスプレイでは数100本から
数千本ある。データ電極311についても同様である。
【0050】走査電極310とデータ電極311との交点には
電子放出素子301が配置されている。
【0051】図8は,図6の中の陰極板601の一部を示
した平面図である。真空中に電子を放出する電子放出領
域35と上部電極11以外の場所は,ほぼ全て共通電極420
で覆われている。スペーサ60の底面は共通電極420に接
している。走査電極310と上部電極バスライン32(本実
施例ではデータ電極311と兼ねている)は共通電極に覆
われて平面図には現れないので,点線で示してある。
【0052】本実施例では電子放出素子301として薄膜
電子源を用いている。走査電極310と上部電極バスライ
ン32とが交差する領域に電子放出領域35(点線で囲んだ
領域)があり,この領域から電子が放出される。
【0053】図9は,本実施例で用いる表示パネルの断
面図である。図9(a)は図8のA−B線に沿った断面
図,図9(b)は図8のC−D線に沿った断面図であ
る。
【0054】陰極板601の構成は以下の通りである。
【0055】ガラスなどの絶縁性の基板14上に,下部電
極13,絶縁層12,上部電極11とで構成される薄膜電子源
301(本実施例における電子放出素子301)が構成され
る。上部電極バスライン32は,上部電極バスライン下地
膜33を介して上部電極11に電気的に接続されており,上
部電極11への給電線として働く。また,本実施例では上
部電極バスライン32はデータ電極311として働く。
【0056】陰極板601上,電子放出素子301がマトリク
ス状に配置されている領域(陰極配置領域610と呼ぶ)
は,層間絶縁膜410で覆われており,その上に共通電極4
20が形成されている。共通電極420は,共通電極膜A421
と共通電極膜B422の積層膜で構成される。
【0057】共通電極はアース電位に接続されている。
スペーサ60は共通電極420に接しており,蛍光板602の加
速電極122からスペーサ60を介して流れる電流を流す働
きと,スペーサ60に帯電した電荷を流す働きをする。
【0058】なお,図9では高さ方向の縮尺は任意であ
る。すなわち,下部電極13や上部電極バスライン32
などは数μm以下の厚さであるが,基板14と面板11
0との距離は1〜3mm程度の長さである。
【0059】陰極板601の作成方法を図10を用いて説
明する。図10は基板14上に薄膜電子源を作製するプ
ロセスを示したものである。図10には、図8、図9に
おいて走査電極310の一つとデータ電極311の一つとの交
点に形成する一つの電子源エレメントのみを取り出して
描いている。図10の右の列は平面図であり,図中のA
−B線に沿う断面図を図10の左の列に示している。
【0060】ガラスなどの絶縁性基板14上に,下部電
極13用の材料として,Al合金を例えば300nmの膜
厚に形成する。ここではAl-Nd合金を用いた。このAl合
金膜の形成には,例えば,スパッタリング法や抵抗加熱
蒸着法などを用いる。次に,このAl合金膜を,フォトリ
ソグラフィによるレジスト形成と,それに続くエッチン
グとによりストライプ状に加工し下部電極13を形成す
る。ここで用いるレジストはエッチングに適したもので
あればよく,また,エッチングもウエットエッチング,
ドライエッチングのいずれも可能である。これが,図1
0(a)の状態である。
【0061】次に,レジストを塗布して紫外線で露光し
てパターニングし,図10(b)のレジストパターン5
01を形成する。レジストには、例えばキノンジアザイ
ド系のポジ型レジストを用いる。次にレジストパターン
501を付けたまま,陽極酸化を行い,保護層15を形
成する。この陽極酸化は,本実施例では化成電圧100
V程度とし,保護層15の膜厚を140nm程度とした。こ
れが,図10(c)の状態である。
【0062】レジストパターン501を剥離した後,レ
ジストで被覆されていた下部電極13表面を陽極酸化し
て絶縁層12を形成する。本実施例では化成電圧を6V
に設定し,絶縁層膜厚を8nmとした。これが,図10
(d)の状態である。
【0063】絶縁層12が形成された領域が電子放出領
域35になる。すなわち,保護層15に囲まれた領域が
電子放出領域35である。
【0064】次に,上部電極バスライン下地膜33と上部
電極バスライン32を成膜した後,パターン化して上部電
極バスライン32を形成する。上部電極バスライン32はデ
ータ電極311の働きもする。これが図10(e)の状態で
ある。本実施例では,上部電極バスライン下地膜33は膜
厚10nm程度のタングステン膜,上部電極バスライン32
は膜厚300nm程度のAl合金とした。バスライン32の材
料にはAuなどを用いても良い。
【0065】次に,層間絶縁膜410と共通電極膜A421と
を成膜する(図10(f))。層間絶縁膜410と共通電
極膜A421の材料は,同時にエッチングできる材料の組
合せを用いると良い。例えば,層間絶縁膜410としてSi3
N4を用い,共通電極膜A421としてタングステンやモリ
ブデン,チタンなどを用いる。
【0066】次に電子放出領域35およびその周辺の層間
絶縁膜をエッチングにより開口する。次いで,エッチン
グにより上部電極バスライン32も開口する(図10
(g))。エッチング条件を適切に設定することによ
り,層間絶縁膜410の開口よりも上部電極バスライン32
の開口の方が大きくなるようにする。このように開口部
を「ひさし状」に加工することにより,後の工程で上部
電極の電子放出素子間分離が確実になる。
【0067】図10(h)のパターンで上部電極バスラ
イン下地膜33をエッチングし,絶縁層12を露出させる。
最後に,上部電極11をスパッタなどで成膜する。上部電
極材料のうち絶縁層12の上に成膜されたものは上部電極
12として働く。一方,共通電極膜A421の上に成膜され
た上部電極材料は共通電極膜B422となる。これは共通
電極420として働く。
【0068】上部電極11には,膜厚10nm程度の導電
性膜を用いる。本実施例では,イリジウム(Ir)と白
金(Pt)と金(Au)の積層膜を,合計膜厚6nmで
成膜した。
【0069】前述の通り,層間絶縁膜410が「ひさし
状」に形成されているため,各電子放出素子の上部電極
11は共通電極420とは電気的に切り離される。したがっ
て,上部電極11をエッチングなどによりパターン化する
必要がない。このため,エッチング工程での薬剤による
表面汚染が無く,電子放出素子301の電子放出特性の劣
化が起こらない。
【0070】上部電極11と上部電極バスライン32との電
気的接続は,上部電極バスライン下地膜33を介して接続
している。上部電極バスライン下地膜33は膜厚10nm
程度と薄いため,薄い上部電極11でも確実に電気的接続
が得られる。
【0071】以上の工程で,図9の構成の陰極板601が
得られる。
【0072】蛍光板602の構成は以下の通りである。
【0073】ガラスなど透光性の面板110にはブラック
マトリクス120が形成され,さらに赤色蛍光体114A,緑
色蛍光体114B,青色蛍光体114Cとが形成されている。さ
らに,加速電極122が形成されている。加速電極122は膜
厚70nm〜100nm程度のアルミ膜で形成されており,薄膜
電子源301から放出された電子は,加速電極122に印加さ
れた加速電圧で加速された後,加速電極122に入射する
と,加速電極を透過して蛍光体114に衝突し,蛍光体を
発光させる。
【0074】蛍光板602の作成方法の詳細は,例えば特
開2001-83907に記載されている。
【0075】陰極板601と蛍光板602との間には,スペー
サ60が適当な個数配置されている。図6に示したとお
り,陰極板601と蛍光板602とは枠部材603をはさんで封
着される。さらに,陰極板601と蛍光板602と枠部材603
とで囲まれた空間60は真空に排気される。
【0076】薄膜電子源は下部電極13,絶縁層12,上部
電極11の3層で構成される。薄膜電子源の電子放出メカ
ニズムを図11を用いて説明する。図11は薄膜電子源
の上部電極と下部電極間に電圧を印加した時のエネルギ
ーバンド図である。上部電極11と下部電極13との間に電
圧を印加すると,絶縁層に高電界が印加され,トンネル
現象により電子が絶縁層12の中を通過する。この電子は
電界により加速されホットエレクトロンとなり,上部電
極11に入る。上部電極11中での散乱により一部のホット
エレクトロンは散乱され運動エネルギーが減少する。上
部電極11の仕事関数よりも大きな運動エネルギーを有す
る電子は,真空10中に放出される。
【0077】図12は、このようにして製作した表示パ
ネル100の駆動回路への結線図である。走査電極310は走
査電極駆動回路41へ結線し、データ電極311はデータ電
極駆動回路42に結線する。加速電極122は加速電極駆動
回路43へ結線する。n番目の走査電極310Rnとm番目のデ
ータ電極311Cmの交点のドットを(n, m)で表すことに
する。図13は、各駆動回路の発生電圧の波形を示す。
図13には記されていないが、加速電極122には3〜6
KV程度の電圧を常時印加する。時刻t0ではいずれの
電極も電圧ゼロであるので電子は放出されず、したがっ
て、蛍光体114は発光しない。時刻t1において、走査電
極310R1にはVR1なる電圧の走査パルス750を、データ電
極311C1、C2には+VC1なる電圧のデータパルス751を印
加する。ドット(1,1)、(1, 2)の下部電極13と上部
電極との間には(VC1−VR1)なる電圧が印加されるの
で、(VC1−VR1)を電子放出開始電圧以上に設定して
おけば、この2つのドットの薄膜電子源からは電子が真
空10中に放出される。本実施例ではVR1=−5V,VC1=
4.5Vとした。放出された電子は加速電極122に印加され
た電圧により加速された後、蛍光体114に衝突し、蛍光
体114を発光させる。時刻t2において、走査電極310R2
にVR1なる電圧を印加し、データ電極311C1にVC1なる
電圧を印加すると、同様にドット(2, 1)が点灯する。
このようにして、図13の電圧波形を印加すると、図1
2の斜線を施したドットのみが点灯する。このようにし
て、データ電極311に印加する信号を変えることにより
所望の画像または情報を表示することができる。また、
データ電極311への印加電圧VC1の大きさを画像信号に
合わせて適宜変えることにより、階調のある画像を表示
することができる。
【0078】図13に示したように,時刻t4において
全ての走査電極310にVR2なる電圧を印加する。本実施
例ではVR2=5Vとした。このとき全てのデータ電極311
への印加電圧は0Vなので,薄膜電子源301には−VR2=
−5Vの電圧が印加される。このように電子放出時とは
逆極性の電圧(反転パルス754)を印加することにより
薄膜電子源の寿命特性を向上できる。また,反転パルス
を印加する期間(図13のt4〜t5,t8〜t9)として
は,映像信号の垂直帰線期間を用いると,映像信号との
整合性が良い。
【0079】図12,図13での説明では,簡単のため
3×3ドットの例を用いて説明したが,実際の画像表示装
置では走査電極数が数100〜数千本,データ電極数も
数100〜数千本ある。その走査電極のうち,スペーサ
60の近傍のものを取り出したのが図1である。
【0080】図1では,図が煩雑になるのを防ぐため,
データ電極311および電子放出素子301は図示していな
い。実際には,各走査電極310上に電子放出素子301が配
置されている。
【0081】図14は,各走査電極310に走査パルスを
印加するタイミングを示した電圧波形図であり,図1に
対応した波形になっている。
【0082】図1,図14において,時刻t(n−2)に走
査電極(n−2)を走査する,すなわち走査パルス750を印
加する。続いて時刻t(n−1)に走査電極(n−1)を走査す
る。このように,スペーサ60に遠くから近づく順番で走
査する。
【0083】ついで,時刻t(n)では,走査電極(n+3)を
走査する。ついで,時刻t(n+1)に走査電極(n+2),時刻
t(n+2)に走査電極(n+1),時刻t(n+3)に走査電極(n)の
順に走査する。ついで,時刻t(n+4)では走査電極(n+
4),時刻t(n+5)では走査電極(n+5)という順番で走査す
る。このように,スペーサ60近傍では,スペーサ60に遠
くから近づく順序で走査する。
【0084】スペーサに隣接する走査電極(n)を走査し
た次は,スペーサ60の帯電による影響を受けないくらい
十分離れた場所,すなわち本実施例では走査電極(n+4)
を走査する。このようにして,スペーサ60の帯電の影響
を低減する。
【0085】なお,本実施例では,走査電極(n+3)から
折り返す例を示したが,先に記したとおり,スペーサの
帯電の影響を受けない場所から折り返せば良く,どの走
査電極から折り返すかは,表示装置の走査線ピッチ,ス
ペーサの材質,陰極板−蛍光板間距離,加速電極印加電
圧などのパラメータにより変わる。
【0086】図15は図1,図14の駆動波形を実現す
る回路構成を示す。
【0087】信号処理ブロック701には映像信号が入
力され,タイミング信号の生成・出力や映像信号のデジ
タル化,ガンマ補正などの処理を行う。信号処理ブロッ
ク701で処理された映像信号は複数行メモリ部702
に入力された後,直列並列変換ブロック703に入力さ
れる。複数行メモリ部702の構成・機能は後述する。
これにより各データ電極に入力すべき信号が,各データ
電極に対応する回路にセットされる。この信号がデータ
ドライバ回路704で適切なパルス信号に変換されて表
示パネルのデータ電極311に印加される。直列並列変
換ブロック703とデータドライバ回路704は一体化
した回路で実現しても良い。
【0088】一方,信号処理ブロック701で生成した
タイミング信号は走査ドライバ705に入力され,図1
4に示したパルス波形を生成する。走査ドライバ705
の出力信号は表示パネルの走査電極310に印加され
る。
【0089】図16は複数行メモリ部702の構成・機
能を模式的に示した図である。複数行メモリ部702は
メモリ・ブロックA710とメモリ・ブロックB711
とで構成される。各メモリ・ブロックはそれぞれ4行分
の映像信号を記憶する行メモリを持つ。図16におい
て,数字1,2,...,N,...は,映像信号のN
行目の信号を示す。
【0090】図16(a)において,1行目の映像信号が
メモリブロックB711から出力される時,5行目の映
像信号がメモリ・ブロックA710に入力される。次
に,2行目の映像信号がメモリブロックB711から出
力される時,6行目の映像信号がメモリ・ブロックA7
10に入力される。このようにして4行目の映像信号が
出力されると,今度は,5行目の映像信号がメモリブロ
ックA710から出力され,同時に9行目の映像信号が
メモリ・ブロックB711に入力される。これを順次繰
り返すことにより,複数行メモリ部702は4行分の遅
延メモリとして動作する。
【0091】次に,図14の時刻t(n)での動作を図1
7を用いて述べる。時刻t(n)においては図17(a)
に示すように,(n+3)行目の信号がメモリ・ブロックB
711から出力され,同時に(n+4)行目の信号がメモリ
ブロックA710に入力される。時刻t(n+1)において
は図17(b)に示すように,(n+2)行目の信号がメモ
リ・ブロックB711から出力され,同時に(n+5)行目
の信号がメモリブロックA710に入力される。時刻t
(n+2)においては図17(c)に示すように,(n+1)行目
の信号がメモリ・ブロックB711から出力され,同時
に(n+6)行目の信号がメモリブロックA710に入力さ
れる。同様にして時刻 t(n+3)においては(n)行目の信
号が出力される。
【0092】このようにして,図14に示した走査信号
の折り返しに対応して,データ電極に入力する信号(映
像信号に対応する信号)も折り返される。したがって,
元の映像信号に対応した画像が表示パネルに表示され
る。
【0093】図15,図16,図17に記載した映像信
号の折り返し処理は,1フィールド分の映像信号を蓄え
るフィールド・メモリを用いても実現できる。本実施例
で用いた方法は,フィールド・メモリを用いた方法と比
較すると,極めて少ないメモリ容量で実現できるため低
コストな画像表示装置を提供できる点で優れている。
【0094】すなわち,走査線数が400本の画像表示装
置であっても,本方式によれば,8本分の複数行メモリ
で実現できる。すなわち,走査線数の10分の1以下の
本数の複数行メモリで実現できる。
【0095】図21は,図16,図17の構成を実現す
る回路の一例を示す図である。画像信号は直列並列変換
部716に入力され1行分の画像信号が並列信号に変換
される。次いで書き込みセレクタ717を経由して行メ
モリブロック713内の適切な行メモリに書き込まれ
る。一方,行メモリブロック713内に書き込まれてい
るデータの中から適切な行のデータは読み出しセレクタ
718を経由して読み出され,ラッチ回路719に取り
出される。ラッチ回路719に取り出された信号はその
まま各列のドライバ回路に入力しても良いし,並列直列
変換回路(図示せず)を用いて再度1次元信号に変換し
てもよい。メモリブロック713内のどの行メモリに書
き込むか,あるいはどの行メモリから読み出すかの設
定,および書き込み,読み出しタイミングの設定は,制
御回路715で制御される。
【0096】図16,図17で述べたように,行メモリ
の読み出し順序はスペーサの近傍の走査線では変更す
る。これを実現するため,制御回路715には,スペー
サの位置に関する情報の信号(スペーサ位置情報72
0)を入力する。
【0097】図21の回路はデータドライバ回路に内蔵
させてもよい。その場合,行メモリは1行全体ではなく
行の1部の列のデータを記憶する。例えば,256本出力
のデータドライバICの場合には,行メモリブロック71
3内の各行メモリは,256列分の画像データを保持す
る。本明細書ではこの例のように,行の1部の列のデー
タを保持する場合も行メモリと呼ぶことにする。
【0098】図22は本発明の第1の実施例における表
示装置790の構成の一例を示す図である。表示装置7
90は,映像信号源810(具体的にはパーソナル・コ
ンピュータあるいはビデオ・プレーヤなど)から映像信
号を受け取る映像信号インターフェース745を有す
る。映像信号インターフェース745に入力された映像
信号は信号処理ブロック701に入力される。信号処理
ブロック701は,画像信号処理部740と制御回路7
41を有する。制御回路741にはスペーサ位置情報7
42が入力され,映像信号インターフェース745から
入力される垂直同期信号および水平同期信号と組み合わ
せて,スペーサ近傍での走査順序を適切に制御する。制
御回路741で生成したタイミング信号は複数行メモリ
部702および走査ドライバ705に入力される。
【0099】画像信号処理部740では,必要に応じ
て,映像信号インターフェース745から入力された映
像信号を表示パネル100の輝度−信号特性に合った形
に変換する機能,および必要に応じて,信号をデジタル
化する機能などを有する。これらの信号処理をした後,
複数行メモリ部702に出力される。
【0100】複数行メモリ部702の構成は図21を用
いて述べた通りである。
【0101】以上の構成により,映像信号インターフェ
ース745に入力された映像信号が表示パネル100に
適切に表示される。
【0102】本発明を用いた第2の実施例を図18を用
いて述べる。
【0103】本実施例で用いた表示パネルの構成,表示
パネルと駆動回路との接続方法は第1の実施例と同じで
ある。
【0104】第2の実施例では,インターレース走査を
用いる。
【0105】図18は,第1の実施例における図1に対
応するものである。すなわち,スペーサ60近傍での走
査の順番を示す図である。
【0106】インターレース走査では奇数フィールドと
偶数フィールドとで走査する走査電極が異なる。図18
では,奇数フィールドでの走査方法を左側に記載し,偶
数フィールドでの走査方法を右側に記載してある。
【0107】時刻t(n−1)までは,スペーサ60に遠く
から近づく順序で走査されている。
【0108】時刻t(n)では(n+4)番目の走査線が走査さ
れる。次に,時刻t(n+1)では走査線(n+2)が走査され,
時刻t(n+2)では走査線(n)が走査される。このようにス
ペーサの近傍では遠くからスペーサに近づく順序で走査
される。時刻t(n+3)では走査線(n+6)が走査される。
【0109】偶数フィールドでは,走査される走査電極
が変わるが,図18の右側に記載したとおり,スペーサ
の近傍では遠くからスペーサに近づく順序で走査され
る。
【0110】このようにして,スペーサ60の帯電が表
示画像に与える影響を低減できる。
【0111】第2の実施例のように,インターレース走
査を用いると,順次走査(progressive scan)の場合と
比較して,走査の回数が1/2に低減するため,信号処
理の周波数も1/2になる。これにより信号処理回路が
低コストにできるという利点がある。
【0112】さらに,テレビ画像の信号にはインターレ
ース走査をするものが多い。順次走査を行うには信号変
換が必要であり,この変換にはフィールド・メモリを必
要とする場合もある。したがって,インターレース走査
のまま表示パネルを駆動すれば,インターレース−順次
走査変換が不要であり,図15で記した複数行メモリ部
702のみで実現できる。したがって,信号処理回路を
単純化でき,低コスト化が図れる。
【0113】スペーサとスペーサとの間に位置する行電
極の本数を偶数本に設定することで信号処理構成を更に
簡易化することが出来ることを図23を用いて述べる。
図23ではスペーサ間の行電極本数を4本にした場合を
示した。実線は走査する行電極,点線はそのフィールド
では飛び越されるために走査しない(すなわち走査パル
スを印加しない)行電極を示す。通常通り,図中の矢印
の方向で走査した場合にスペーサの帯電による問題が発
生する走査線は,図中の黒丸(●)を付した場所であ
る。図23からわかるように,問題が発生するのは1フ
レームを構成する2つのフィールドのうち一方のフィー
ルド(図23では奇数フィールド)のみである。したが
って,他方のフィールド(図23では偶数フィールド)
では走査順序の変更処理は不要であり,信号処理構成を
簡易化できる。
【0114】このことからスペーサの行数と行電極の本
数とをある特定の関係を満たすように設定すると好まし
い。ここで,スペーサの行数とは,ある同一水平線上
(走査線と平行な方向)に配置したスペーサを(複数本
あっても)「1行」と数えた行数である。例えば,図2
4の例では,スペーサの個数は6個であるが,スペーサ
の行数は3行である。
【0115】図24は表示パネル100の平面図を簡略化
して示したもので,走査線(行電極)310と枠ガラス6
03,スペーサ60のみを示している。図24に示した
ように,スペーサの間にn本の走査線があり,スペーサ
の外側(すなわち,スペーサと枠ガラスとの間)にp
本,q本の走査線があるとする。スペーサの行数をm行
とする。走査線(行電極)の本数N0に対し,下記の関
係を満たすようにn,m,p,qを設定すると好まし
い:, N0=n×(m−1)+p+q, 但しnは偶数 ・・・・・・・(7) この関係が好ましいのは,図23を用いて述べた通りで
ある。
【0116】本発明を用いた第3の実施例を図19を用
いて述べる。
【0117】本実施例で用いた表示パネルの構成,表示
パネルと駆動回路との接続方法は第1の実施例と同じで
ある。
【0118】図19(a)は,図1に対応する図であ
り,表示パネル100中の一部のスペーサ60と走査線310と
を模式的に示した平面図である。図19(b)は図14
に対応するものであり,それぞれの走査線をどのような
タイミングで走査するかを示すタイミング図である。
【0119】本実施例では,スペーサ60に隣接する走査
線(n)を時刻t(n)に走査する,すなわち走査パルス750
を印加する。この後,スペーサ60の帯電が十分減衰する
まで,2番目に隣接する走査線(n+1)を走査しない。時
刻t(n+4)に走査線(n+1)を走査し,以下走査線(n+2),
(n+3),.....の順で走査する。
【0120】このような走査タイミングの信号波形は,
図15の回路構成において複数行メモリ部702に代わ
りにフィールド・メモリを用いることによる実現でき
る。
【0121】図19の方式は,時刻t(n+1)からt(n+4)
までの期間いずれの走査線も走査されない。このように
走査しない期間があるため,一本当たりの走査期間,す
なわち,走査パルスの幅が短くなる。言い換えれば,発
光のデューティ比が小さくなる。これが図19の方式の
欠点である。
【0122】本発明を用いた第4の実施例を図20を用
いて述べる。
【0123】本実施例で用いた表示パネルの構成,表示
パネルと駆動回路との接続方法は第1の実施例と同じで
ある。
【0124】図20(a)は,図1に対応する図であ
り,表示パネル100中の一部のスペーサ60と走査線310と
を模式的に示した平面図である。図20(b)は図14
に対応するものであり,それぞれの走査線をどのような
タイミングで走査するかを示すタイミング図である。
【0125】本実施例では,スペーサ60に隣接する走査
線(n)を時刻t(n)に走査する,すなわち走査パルス750
を印加する。この後,時刻t(n+1)には走査線(n+4)を走
査する。走査線(n+4)はスペーサ60から十分離れている
ため,スペーサの帯電の影響がほとんど無い。その後,
走査線(n+5), (n+6)と順に走査する。そして,時刻t(n
+4)に走査線(n+1)を走査する。
【0126】このように,本実施例では,スペーサ60に
隣接する走査線(n)を走査した後,スペーサ60の帯電が
十分減衰するまで,2番目に隣接する走査線(n+1)を走
査しない。このようにしてスペーサ60の帯電による画像
への影響を低減する。
【0127】本実施例では全ての期間で走査を行ってい
るので,発光デューティ比の低下はない。
【0128】図20の走査タイミングの信号波形は,図
15の回路構成において複数行メモリ部702として1
2行分のメモリを有するものを用いれば実現できる。す
なわち,走査線数400本の画像表示装置であっても,
12行分のメモリで済む。すなわち,走査線数の10分
の1以下の複数行メモリで実現でき,したがって,第1
の実施例と同様,低コストで実現できる。
【0129】本発明を用いた第5の実施例を図25を用
いて述べる。
【0130】本実施例で用いた表示パネルの構成,表示
パネルと駆動回路との接続方法は第1の実施例と同じで
ある。
【0131】図25(a)は,図1に対応する図であ
り,表示パネル100中の一部のスペーサ60と走査線310と
を模式的に示した平面図である。図25(b)は図14
に対応するものであり,それぞれの走査線をどのような
タイミングで走査するかを示すタイミング図である。
【0132】本実施例では,走査線(n-1)を走査した
後,スペーサ60に隣接する走査線(n)を走査せずに,走
査線(n+1)を走査する。続いて,時刻t(n+1)には走査線
(n+2),時刻t(n+2)には走査線(n+3)を走査する。
しかる後,時刻t(n+3)にスペーサ60に隣接する走査線
(n)を走査し,その後,時刻t(n+4)に走査線(n+4),
時刻t(n+5)に走査線(n+5)と通常の走査順序に戻る。
【0133】時刻t(n+3)においてスペーサ60に隣接
する走査線(n)を走査した直後はスペーサは帯電してい
るが,その後,時刻t(n+4)に走査する走査線(n+4)はス
ペーサの帯電の影響が及ばない程度にスペーサから離れ
ている(本実施例では5本離した)。そのため,スペー
サ60の帯電は表示画像に影響を与えない。
【0134】図26は,図25の走査波形を実現するた
めの複数行メモリ部702の構成を示したものである。
メモリブロック710は4行分のラインメモリで構成さ
れている。
【0135】図26の上段(a)は,通常の走査順序で
動作させる時の,ラインメモリへの入出力を示す。例え
ば,時刻t=t(n)においては,走査線(n)の画像情報を
ラインメモリから読み出し,走査線(n+3)の画像情報を
ラインメモリに書き込む。このように,通常の走査順序
での動作時には,複数行メモリ部702は3行分遅延回
路として動作する。
【0136】図26の下段(b)は,スペーサ近傍での
走査順序で動作させる時の,ラインメモリへの入出力を
示す。(b)での走査線(n)は図25の走査線(n)と対応
している。時刻t=t(n)では走査線(n+3)の画像情報が
ラインメモリに書き込まれるが,読み出しは走査線(n+
1)の画像情報を読み出す。時刻t=t(n)では走査線(n+
4)の画像情報がラインメモリに書き込まれ,走査線(n+
2)の画像情報を読み出す。時刻t=t(n+3)において,
走査線(n)の画像情報を読み出す。このようにして,図
25の走査順序に対応した画像情報を読み出すことが出
来る。
【0137】このように図25の実施例は,4行分のラ
インメモリで実現可能であるため,低コストで実現でき
る。
【0138】本明細書では電子放出素子301として薄
膜電子源を用いた例を記した。しかし,本発明は,薄膜
電子源に限定されるものではなく,電子放出素子とスペ
ーサを有する平面表示装置全てに適用されるものであ
る。電子放出素子としては,電界放射型電子源,表面伝
導型電子源,カーボンナノチューブ型電子源,弾道型面
電子源などがある。表面伝導型電子源については例えば
Journal of the Societyfor Information Display, vo
l.5, No.4 (1997) pp.345 - 348に述べられている。弾
道型面電子源については例えば2001 SID International
Symposium Digest of Technical Papers, pp.188-191
(2001, California) に述べられている。
【0139】
【発明の効果】本発明によれば、スペーサの帯電による
表示画像の歪みを大幅に低減,あるいは無くし,良好な
画像を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示装置の駆動方法を説明す
るための図。
【図2】フィールドエミッション・ディスプレイの断面
を示す模式図。
【図3】スペーサの断面を示す模式図。
【図4】従来の画像表示装置の駆動方法を説明するため
の図。
【図5】スペーサの帯電量の時間変化を示した図。
【図6】本発明に係る画像表示装置の第1の実施例の表
示パネルの構造を説明するための平面図。
【図7】本発明に係る画像表示装置の第1の実施例の表
示パネルの構造を説明するための断面図。
【図8】本発明に係る画像表示装置の第1の実施例の陰
極板の一部を示す平面図。
【図9】本発明に係る画像表示装置の第1の実施例の陰
極板の一部を示す断面図。
【図10】本発明に係る画像表示装置の第1の実施例の
陰極板の作成プロセスを説明するための図。
【図11】本発明に係る画像表示装置の第1の実施例の
電子放出素子の電子放出機構を説明するための図。
【図12】本発明に係る画像表示装置の第1の実施例の
駆動回路への結線を示した図。
【図13】本発明に係る画像表示装置の第1の実施例の
駆動方法を示す図。
【図14】本発明に係る画像表示装置の第1の実施例の
駆動方法を示す図。
【図15】本発明に係る画像表示装置の第1の実施例の
駆動手段の構成を示す図。
【図16】本発明に係る画像表示装置の第1の実施例の
駆動手段の複数行メモリの構成を示す図。
【図17】本発明に係る画像表示装置の第1の実施例の
駆動手段の複数行メモリの動作手順を説明する図。
【図18】本発明に係る画像表示装置の第2の実施例の
駆動方法を示す図。
【図19】本発明に係る画像表示装置の第3の実施例の
駆動方法を示す図。
【図20】本発明に係る画像表示装置の第4の実施例の
駆動方法を示す図。
【図21】本発明に係る画像表示装置の複数行メモリ部
の構成の一例を示す図。
【図22】本発明に係る画像表示装置の構成の一例を示
す図。
【図23】スペーサと走査線とを示す概略平面図。
【図24】スペーサ行数と走査線数との関係を示すため
の概略平面図。
【図25】本発明に係る画像表示装置の第5の実施例の
駆動方法を示す図。
【図26】本発明に係る画像表示装置の第5の実施例の
駆動手段の複数行メモリの動作手順を説明する図。
【符号の説明】
11…上部電極、12…絶縁層、13…下部電極、14
…基板、32…上部電極バスライン、41…走査駆動回
路、42…データ駆動回路、43…加速電極駆動回路、
60…スペーサ、100…表示パネル、110…面板、114
…蛍光体、120…ブラックマトリクス、122…加速電極、
301…電子放出素子、310…走査電極、311…デー
タ電極、601…陰極板、602…蛍光板、603…枠
部材、701…信号処理ブロック、702…複数行メモ
リ部、703…直列並列変換ブロック、704…データ
ドライバ回路、705…走査ドライバ、710…メモリ
ブロックA、711…メモリ・ブロックB、720…ス
ペーサ位置情報、750…走査パルス、751…データ
パルス、754…反転パルス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 G09G 3/20 631U (72)発明者 楠 敏明 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 5C080 AA18 BB05 CC03 DD09 DD22 DD27 FF12 GG09 GG12 JJ02 JJ04 JJ06

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の電子放出素子を有する第1の基板
    と、蛍光体を有する第2の基板と、スペーサとを有する
    表示パネルと、線順次駆動方法による駆動手段を有する
    画像表示装置であって、前記駆動手段からは走査パルス
    が出力され、前記駆動手段は、前記スペーサの近傍にお
    いては、スペーサの遠くから近づく順番で走査すること
    を特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】前記駆動手段は複数行の画像信号を記憶す
    る複数行記憶手段を有することを特徴とする請求項1記
    載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】前記複数行記憶手段の記憶容量は、走査線
    数の10分の1以下の本数に相当することを特徴とする
    請求項2記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】インターレース走査を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】複数個の電子放出素子を有する第1の基板
    と、蛍光体を有する第2の基板と、スペーサとを有する
    表示パネルと、線順次駆動方法による駆動手段を有する
    画像表示装置であって、前記駆動手段からは走査パルス
    が出力され、前記駆動手段は、前記スペーサに隣接する
    走査線に走査パルスを印加した後、スペーサに2番目に
    隣接する走査線に走査パルスを印加するまでの期間に、
    他の走査線を走査することを特徴とする画像表示装置。
  6. 【請求項6】前記駆動手段は複数行の画像信号を記憶す
    る複数行記憶手段を有することを特徴とする請求項5記
    載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】前記複数行記憶手段の記憶容量は、走査線
    数の10分の1以下の本数に相当することを特徴とする
    請求項6記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】インターレース走査を行うことを特徴とす
    る請求項5記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】複数個の電子放出素子を有する第1の基板
    と、蛍光体を有する第2の基板と、スペーサとを有する
    表示パネルと、線順次駆動方法による駆動手段を有する
    画像表示装置であって、前記表示パネルは走査線を有
    し、前記走査線は、前記スペーサに隣接する隣接走査線
    と、前記隣接走査線に隣接する走査線を含む複数の走査
    線からなる近接走査線領域を含み、前記駆動手段からは
    走査パルスが出力され、前記駆動手段は、前記近接走査
    線領域の走査線に走査パルスを印加した後に、前記隣接
    走査線に走査パルスを印加することを特徴とする画像表
    示装置。
  10. 【請求項10】前記駆動手段は複数行の画像信号を記憶
    する複数行記憶手段を有することを特徴とする請求項9
    記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】前記複数行記憶手段の記憶容量は、走査
    線数の10分の1以下の本数に相当することを特徴とす
    る請求項10記載の画像表示装置。
  12. 【請求項12】インターレース走査を行うことを特徴と
    する請求項9記載の画像表示装置。
  13. 【請求項13】複数個の電子放出素子を有する第1の基
    板と、蛍光体を有する第2の基板と、スペーサとを有す
    る表示パネルと、線順次駆動方法による駆動手段を有す
    る画像表示装置であって、前記駆動手段からは走査パル
    スが出力され、前記スペーサに隣接する走査線に走査パ
    ルスを印加した後、スペーサに2番目に隣接する走査線
    に走査パルスを印加するまでの期間、走査を中断するこ
    とを特徴とする画像表示装置。
  14. 【請求項14】複数個の電子放出素子を有する第1の基
    板と、蛍光体を有する第2の基板と、スペーサとを有す
    る表示パネルと、線順次駆動方法による駆動手段を有す
    る画像表示装置の駆動方法であって、前記スペーサの近
    傍においては、スペーサの遠くから近づく順番で走査す
    ることを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
  15. 【請求項15】複数個の電子放出素子を有する第1の基
    板と、蛍光体を有する第2の基板と、スペーサとを有す
    る表示パネルと、線順次駆動方法による駆動手段を有す
    る画像表示装置であって、前記隣接するスペーサ間に位
    置する走査線の数が偶数であることを特徴とする画像表
    示装置。
  16. 【請求項16】複数個の電子放出素子を有する第1の基
    板と、蛍光体を有する第2の基板と、スペーサとを有す
    る表示パネルと、線順次駆動方法による駆動手段を有す
    る画像表示装置であって、前記隣接するスペーサ間に位
    置する走査線の数をn本、両脇に位置するスペーサの外
    側に位置する走査線の数をそれぞれp本、q本、スペー
    サの行数をm行としたとき、(走査線本数)=n×(m
    −1)+p+q、(nは偶数)を満たすことを特徴とす
    る画像表示装置。
  17. 【請求項17】複数個の電子放出素子を有する第1の基
    板と、蛍光体を有する第2の基板と、スペーサとを有す
    る表示パネルと、線順次駆動方法による駆動手段を有す
    る画像表示装置であって、前記駆動手段は、スペーサ位
    置情報の記憶手段を有することを特徴とする画像表示装
    置。
  18. 【請求項18】複数個の電子放出素子を有する第1の基
    板と、蛍光体を有する第2の基板と、スペーサとを有す
    る表示パネルと、線順次駆動方法による駆動手段を有す
    る画像表示装置であって、ビデオ信号インターフェース
    を有することを特徴とする画像表示装置。
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