JP2003322910A - 投影装置 - Google Patents

投影装置

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JP2003322910A
JP2003322910A JP2003112551A JP2003112551A JP2003322910A JP 2003322910 A JP2003322910 A JP 2003322910A JP 2003112551 A JP2003112551 A JP 2003112551A JP 2003112551 A JP2003112551 A JP 2003112551A JP 2003322910 A JP2003322910 A JP 2003322910A
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Joshua M Cobb
エム コッブ ジョシュア
David Kessler
ケスラー デビット
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Eastman Kodak Co
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Eastman Kodak Co
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    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3102Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators
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    • H04N5/74Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor
    • H04N5/7416Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor involving the use of a spatial light modulator, e.g. a light valve, controlled by a video signal
    • H04N5/7441Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor involving the use of a spatial light modulator, e.g. a light valve, controlled by a video signal the modulator being an array of liquid crystal cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチカラー画像を投影するためのデジタル
投影装置を提供する。 【解決手段】 デジタル投影装置10は、各色成分のた
めの光変調アセンブリ38の一部として拡大リレーレン
ズアセンブリ28を含む。リレーレンズアセンブリ28
は、マルチカラー画像を形成すべく各光変調アセンブリ
38からの各色の変調光を結合するのに使用するダイク
ロイックコンバイナとして機能するVプレートアセンブ
リまたはVプリズムアセンブリ27への入射光の有効f
/#を増大する。拡大リレーレンズアセンブリ28はま
た、投影レンズ32の作動距離を削減し、より低コスト
の設計を実現するとともに、表示面40に最も適した投
影レンズ32の交換を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、空間光変調
器を用いて形成されたデジタル画像を投影するための投
影装置に関し、特に複数の空間光変調器で生成されたマ
ルチカラーデジタル画像をこのような投影装置の投影経
路におけるダイクロイック結合素子にリレーするための
改良された装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル投影系が、従来のフィルムプロ
ジェクタに代わる適切なものとして考えられるために
は、画像品質に対する厳しい要件を満たす必要がある。
このことは、マルチカラー映画投影系に特にあてはま
る。従来の映画品質のプロジェクタに代わる、競争力の
あるものを提供するには、デジタル投影装置は高い性能
基準を満たし、高い解像度、広い色域、高い輝度、およ
び1000:1を越えるフレームシーケンスコントラス
ト比を提供する必要がある。
【0003】マルチカラーデジタル映画投影の問題解決
策として最も有望なのは、画像形成装置として2つの基
本的なタイプの空間光変調器のうちの1つを用いるもの
である。空間光変調器の第1のタイプは、テキサス州、
ダラスのテキサスインスツルメンツ社が開発したデジタ
ルマイクロミラー素子(DMD)である。DMD素子は
数々の特許、たとえば、米国特許第4,441,791
号、第5,535,047号、第5,600,383号(す
べてHornbeck)、および第5,719,695号(Heimbu
ch)等に記載されている。DMDを用いた投影装置の光
学設計は、米国特許第5,914,818号(Tejada
ら)、第5,930,050号(Dewald)、第6,008,
951号(Anderson)、および第6,089,717号
(Iwai)に記載されている。しかし、DMDベースのプ
ロジェクタは必要な光スループット、コントラスト比、
および色域をもたらす、ある程度の能力は示すものの、
本質的な解像度の制限(現在の装置では1024×76
8画素にとどまっている)と部品およびシステムのコス
トが高いことにより、高品質デジタル画像映画投影に対
するDMDの受容性は制限されていた。
【0004】デジタル投影に用いられている第2のタイ
プの空間光変調器は液晶装置(LCD)である。LCD
は対応する各画素について入射光の偏光状態を選択的に
変調することによって画素のアレイとして画像を形成す
る。LCDは高品質デジタル映画投影系のための空間光
変調器として利点を有するように思える。これらの利点
とは、装置のサイズが比較的大きい点や装置の歩留まり
が良好である点などである。LCD空間光変調器を利用
する電子投影装置の例は、米国特許第5,808,795
号(Shimomuraら)、第5,798,819号(Hattori
ら)、第5,918,961号(Ueda)、第6,010,1
21号(Makiら)、および第6,062,694号(Oika
waら)等に開示されている。
【0005】空間光変調器を用いた電子投影装置では、
従来は赤、緑、青(RGB)である個々の色が、光路の
対応する赤色、緑色または青色部分において別々に変調
される。その後、変調された各色光を結合し、合成マル
チカラーRGBカラー画像を形成する。変調された色光
を結合する投影光学系には2つの基本的な手法がある。
収束法と特徴づけられる第1の手法は、従来の投影系を
適合させたものである。収束法を用いると、赤色、緑
色、および青色成分の光は別々の軸を有し、これが必要
に応じて各光路を効果的に曲げる投影光学系によって収
束され、ある焦点面で合成マルチカラー画像を形成す
る。例えば、米国特許第5,345,262号(Yeeら)
は収束映像投影系を開示している。重要なことに、この
米国特許第5,345,262号では収束投影法での大き
な問題のうちの1つ、すなわち別々のカラー画像を投影
面で適切に重ね合わせなくてはならない点を示してい
る。色光投影経路のうちの任意の1つに沿った焦点のず
れ、または重ね合わせミスは即、不良画像となってしま
う。この手法を用いると画像経路は焦点面のみで収束さ
れることを理解することが有益である。
【0006】米国特許第5,907,437号(Sprotber
yら)は、上述の収束法を用いて、設計の複雑さを簡略
化し、マルチカラー投影系に固有の光路の整列および重
ねあわせの問題をある程度、軽減する試みを開示してい
る。米国特許第5,907,437号では、収束光学系が
赤色、緑色、および青色の変調された光路を収束させて
収束画像を形成し、投影レンズの軸に集中させるという
利点がある光バルブ投影系について説明している。米国
特許第5,907,437号で概説されている設計手法
は、このように収束法を用いるシステムの投影レンズ設
計作業を簡略化するものであるが、収束法に固有である
その他の問題はまだ残っている。
【0007】米国特許第5,907,437号に開示され
たのと類似した手法における顕著な問題の一つは、エテ
ンデュ(etendue)が比較的高いことである。光学技術
の分野では周知であるように、エテンデュは光学系が扱
うことのできる光の量に関連する。潜在的には、エテン
デュが高いほど、画像は明るくなる。数値的には、エテ
ンデュは2つの要素、すなわち画像面積と開口数の積に
比例する。たとえば、開口数を上げるとエテンデュも高
くなり、光学系はより多く光を捕捉する。同様に、ソー
ス画像のサイズを大きくして、光がより広い領域で生じ
るようにすると、エテンデュも高くなり、従って輝度も
高くなる。一般に、エテンデュが高くなると光学設計は
より複雑になり、コストもかかる。たとえば、米国特許
第5,907,437号に概説されているような手法を用
いると、光学系のレンズ部材は高いエテンデュに合わせ
て設計しなくてはならない。システムの光学系を介して
収束されなくてはならない光に対するソース画像面積
は、赤色、緑色、青色光路における空間光変調器の結合
面積の和であり、特筆すべきことに、これは形成される
最終マルチカラー画像の面積の3倍である。すなわち、
米国特許第5,907,437号に開示された構成では、
赤色、緑色、および青色光路を別々で、かつ光学的に収
束させなくてはならないため、光学部材はかなりの画像
領域、したがって高いエテンデュを扱うものである。さ
らに、米国特許第5,907,437号に開示された構成
では形成される最終マルチカラー画像の面積の3倍から
の光を扱うため、各光路は全体の3分の1の光レベルし
か含まないので、輝度の上昇という利点が得られない。
特に、米国特許第5,907,437号に開示されたよう
な収束光学系の第2のリレーレンズおよび投影レンズ
は、本質的に高いエテンデュに制約されるため、このよ
うな解決策のコストおよび複雑さを増してしまう。さら
に、第2のリレーレンズは、可視スペクトル全体におい
て色補正を行わなくてはならない。同時に、リレーレン
ズおよび投影レンズの種々の部分が種々の波長を扱うた
め、局所的なレンズの欠陥、埃、または塵が投影画像に
影響を及ぼすだけでなく、色品質にも影響を及ぼし得
る。従って、エテンデュの制約、色補正の必要性、埃お
よび塵に対する敏感さ、デジタル投影のための輝度レベ
ルを最大にする必要性を考慮すると、米国特許第5,9
07,437号に例示されている収束法の障害となる本
質的な制限が大きい。
【0008】投影光学系に代わる手法は共軸法として特
徴づけることができる。赤色、緑色、青色成分の光ビー
ムを曲げて焦点面に収束させる収束法とは対照的に、共
軸法では赤色、緑色、および青色成分の変調光ビームを
共通の軸に沿って結合する。このために、共軸法ではX
キューブまたはフィリップス(Philips)プリズム等の
ダイクロイック結合素子を用いる。米国特許第5,09
8,183号(Sonehara)および米国特許第6,019,
474号(Doanyら)に開示されているようなXキュー
ブまたはXプリズムおよび関連のダイクロイック光学素
子は光学結像の分野ではよく知られている。ダイクロイ
ック結合素子は、各色の光路からの変調光を結合し、共
通の軸に沿って共に光路を折って、投影レンズに結合カ
ラー画像を供給する。
【0009】図1を参照すると、共軸法を用いた従来の
デジタル投影装置10の概略ブロック図が示されてい
る。それぞれの色の光路(rは赤、gは緑、bは青)に
は、変調光ビームを形成するための類似した部材が用い
られる。各光路内の個々の部材には、添え字r、g、ま
たはbが適切に付されている。しかし、以下の説明では
必要なときのみ各光路を区別することとする。3色の光
路のいずれかをたどって、光源20が変調されていない
光を供給し、これを均一化光学系22によって調整して
均一な照射とする。偏光ビームスプリッタ24が、適切
な偏光状態の光を空間光変調器30に配向し、変調器3
0で画素部位のアレイにおける入射光の偏光状態を選択
的に変調する。空間光変調器30の作用により、画像を
形成する。この画像からの変調光は光軸Or、Og、O
に沿って偏光ビームスプリッタ24を透過し、従来のシ
ステムでは一般的にXキューブまたはフィリップスプリ
ズムであるダイクロイックコンバイナ26へと配向され
る。ダイクロイックコンバイナ26は別々の光軸Or
g、Oからの赤色、緑色、および青色変調画像を結
合して、共通の光軸Oに沿った投影レンズ32に対して
結合マルチカラー画像を形成し、投影スクリーン等の表
示面40へと投影する。
【0010】米国特許第5,907,437号を参照して
概説した収束法とは対照的に、図1のブロック図に示さ
れ、米国特許第5,808,795号(Shimomuraら)に
例示されるような共軸法にはいくつかの利点がある。光
スループットに関しては、共軸法は共通軸に沿って光路
を結合するため、光学系のエテンデュを増大しない。そ
の代わりに、投影レンズ32、ダイクロイックコンバイ
ナ26は、適切な光軸OrおよびOを折って光軸Og
合わせて共通の光軸Oを形成することにより、空間光変
調器30r、30g、30bの領域を光学的に重ね合わ
せる。従って、このように1、2、3、またはそれ以上
の空間光変調器が組み合わされても、エテンデュが増大
することはない。さらに、光の色それぞれが別々に変調
されてから、結合され、共通の光軸Oに沿って投影レン
ズ32へと供給されるため、ダイクロイックコンバイナ
26と投影レンズ32との間に光学系を必要としない。
【0011】ダイクロイックコンバイナ26として、代
わりに米国特許第3,202,039号(DeLangら)に開
示されるようなフィリップスプリズムを用いることも可
能である。デジタル画像投影技術の分野の当業者には周
知のように、フィリップスプリズムは、たとえば米国特
許第6,280,035号、第6,172,813号(いず
れもTadic-Galebら)、第6,262,851号(Marshal
l)、および第5,621,486号(Doanyら)に開示さ
れているようなプロジェクタの設計においてクロマチッ
クセパレータまたはコンバイナ部材として用いられてい
る。
【0012】図1の基本モデルを用いて設計されたデジ
タル投影装置10は良好なレベルの画像品質を提供する
ことが可能だが、まだ改良の余地があるようである。ダ
イクロイックコーティングによる制約が考慮すべき主な
事項であろう。ダイクロイックコンバイナ26に用いる
ダイクロイックコーティングは、広い角度範囲にわたる
入射光で適切な性能とするように設計、製造するには費
用が高く、難しい恐れがあり、高い輝度レベルおよび広
い色域が求められる投影の用途では特にそうである。ダ
イクロイックコーティングは入射角および波長の関数と
して光を反射、透過する。入射角が変わると、透過また
は反射される光の波長も変化する。f/#が低い光学系
でダイクロイックコーティングを用いると、入射角が広
範囲であるために、コーティングによって広いスペクト
ルが反射または透過される。
【0013】図2および図3は、入射光の角度の範囲が
広くなるにつれてのダイクロイックコーティングの性能
の変化を示す。図2および図3を参照すると、点源Pか
ら、これらの図では斜めに配置されたダイクロイック表
面36に入射する光円錐が図示されている。図2および
図3では、光が2つの異なるf/#値でダイクロイック
表面36に入射している。図2において、f/#がより
小さい光円錐はより広い角度範囲でダイクロイック表面
36に入射している。入射角は、ダイクロイック表面3
6の垂線Nについて考えられる。1つの最端での入射光
ビームでの角度Aと逆の最端での角度Bとの差により、
ダイクロイック表面36は透過および反射された光円錐
において色ずれをおこす。
【0014】これと比較すると、図3では、より大きな
f/#で光円錐が入射している。ここでは入射光円錐の
両端での角度A’とB’の差は非常に小さい。このよう
な場合、図2のf/#がより小さい場合と比較して、ダ
イクロイック表面36の反応によって透過および反射光
円錐で生じる色ずれはより小さい。
【0015】図2および図3より明らかなように、ダイ
クロイック表面36は、一般的にはプリズム42である
支持構造を有する。収差を最小限にするには、光円錐が
より小さい角度範囲をもたらす、f/#がより大きい図
3よりも、光円錐がより広い角度範囲をもたらす、f/
#がより小さい図2の方が、表面44aおよび44bの
平坦さがより重要である。このように、f/#がより大
きい光円錐を用いることができれば、ダイクロイックコ
ンバイナにおけるプリズム42の表面の許容値の要件が
緩和でき、コストおよび整列の複雑さを低減できる。し
かし、従来、システムの設計が輝度を最大限にすること
に向けられているため、投影系ではf/#がより小さい
光円錐が使用されている。
【0016】図2および図3に示される、より高いf/
#の利点に関連するのは、図4および5を比較して示さ
れるテレセントリック性の利点である。ここでは、点源
P1,P2およびP3が平坦な画像面上の点を表してお
り、ダイクロイック表面36に光線が入射している。図
4において、点源P1,P2およびP3からの光円錐は
テレセントリックであり、対応する角CおよびDは同一
である。これに比べて、図5では、光円錐はテレセント
リックではなく、対応する角C’およびD’は異なって
いる。入射角におけるこの差によってP1がP3とはわ
ずかに異なる色を帯びることとなり、それによってフィ
ールドにおける色ずれが生じる可能性がある。
【0017】図2−図5より、小さな入射角範囲(すな
わち高いf/#)でテレセントリックな光を供給する利
点があることが分かる。しかし、実用においては、デジ
タル投影装置については、同時に高い輝度レベルを維持
する必要があることから、これらの利点を得るのは難し
いことが分かっている。
【0018】結像技術の分野ではよく知られているよう
に、色域を最大にするため、各合成色のスペクトル域は
できるだけ狭くして、飽和色をできるだけ純粋にする必
要がある。たとえば、幾分、緑の光も含む赤の光チャネ
ルを用いて深い赤を生成するのは難しいであろう。従っ
て、色結合プリズムまたは他の光学素子で低いf/#を
用いると、ダイクロイックコーティングの広いスペクト
ル反応によって色域が小さくなる。しかし同時に、より
広い角度範囲でより多く集光するため、高い輝度レベル
を得るにはf/#が低いことが望ましい。従来、フィル
タリング等の色域を改善するための補正技術があるもの
の、これらの技術は輝度を下げる可能性がある。従っ
て、ダイクロイックコンバイナ26におけるコーティン
グの制限により、輝度レベルと色域の両方を最適化する
という投影系10の光学系の可能性は制約されてしま
う。
【0019】図6は、光源Pから配向された光に対する
理想的なXキューブ126の反応を示す。Xキューブ1
26は、適切に表面処理されて接合された4つのプリズ
ム128a,128b,128c,および128dを含
む。表面130aおよび130bは、適切な波長を有す
るPからの光を反射するように処理されている。表面1
30aおよび130bは、収差のない反射を与え、点
P’で画像を形成するように、完全に平坦、かつ互いに
関して完全に整列されなくてはならない。図6と比較し
て、図7では表面130aおよび130bが完全に整列
されていない場合のXキューブ126’の反応が示され
ている。表面130aおよび130bが整列されていな
いと、点源Pからの光は点P1’および点P2’で2つ
の別々の画像を形成してしまう。上述の継ぎ目が見える
といった収差の影響は、画像点P1’およびP2’間の
距離が1画素幅以上のオーダであると、最も顕著となろ
う。明らかに、Xキューブ126’を介して反射された
画像のかすみは、どの方向においても画像点P1’およ
びP2’間の距離が長くなるにつれてますます顕著とな
る。従って、画素の寸法が小さいほど、Xキューブ12
6’の製造における欠陥による収差の影響が大きくな
る。
【0020】一般的なXキューブダイクロイックコンバ
イナ26の制限は、その素子自体の製造に固有のもので
ある。Xキューブは4つのプリズムから組立てられ、各
プリズムの内側表面には適切なダイクロイックコーティ
ングが施されている。製造の際、プリズムは、その内側
表面同士ができるだけきっちりと整列されるように、互
いにのり付けされる。しかし、これらの素子が従来のデ
ジタル投影のための解決策として用いられたときに、X
キューブ製造におけるわずかな許容誤差が、結像の問題
につながり得る。たとえば、Xキューブ内における平坦
な被覆面のわずかな整列のずれにより、色ぶち等の収差
が起こり得る。色ぶちの収差はある程度までは補正でき
るが、この種の問題に屈しにくいのがダイクロイックコ
ンバイナ設計の利点であろう。ダイクロイック表面が組
み合わされる継ぎ目は表示画像では1以上の線として表
れがちである。高品質のXキューブの製造は、それぞれ
のプリズムが同一の屈折率を有するという要件によって
さらに複雑となるが、実用においてはこの点は、すべて
のプリズム部材に対して同じ溶融ガラスを用いたときに
最も良く達成できる。さらに、複数のプリズム表面に対
してコーティングプロセスが均一でなくてはならない。
一般に、Xキューブ表面に施される光学コーティングは
サブミクロンの厚さで、多層となっており、50ないし
60層に及ぶ層が必要となることもある。従って、精密
に製造を行うことに加えて、部品のトラッキングも注意
深く行わなくてはならない。組立てられたXキューブの
外側面を均一で平坦な表面にする上での難しさによっ
て、さらに問題がもたらされる。この複雑さによりXキ
ューブのコストがかなり高くなることが理解されるであ
ろう。最後に、従来の手法を用いて輝度を得ると、熱レ
ベルが高くなり、Xキューブの接着剤およびコーティン
グ表面に損傷を与え得る。
【0021】実用において、図6のような完璧なXキュ
ーブ126を製造することは非常に難しく、ある程度の
誤差を許容する必要があることが容易に理解されるであ
ろう。このため、Xキューブ126を利用した光学系を
設計する際に、Xキューブ126の許容差を緻密に維持
することに対する依存度を最小限にするのが有利であ
る。
【0022】これに関連した、結像品質のために重要な
ことは、光学系において可能な限りテレセントリック性
を保持することである。空間光変調器30の表面上の2
つの異なる点源の位置からの光円錐がテレセントリック
でなければ、これらの異なる位置はダイクロイックコン
バイナ26のダイクロイック表面に異なる入射角を呈す
ることとなる。これに応じ、ダイクロイックコンバイナ
26は異なるフィールド位置で異なる波長帯を反射し、
画像に色ずれが生じる。光学設計の分野において、空間
光変調器30でのテレセントリックな結像が画像のコン
トラストのむらをさらに低減するのに役立つことがよく
知られている。
【0023】投影装置の設計においてよく知られている
もう一つの原則は、投影レンズ32のレトロフォーカス
距離を最小にする、つまり投影レンズ32の後側作動距
離の要件とコストを最小にするのが有益であることであ
る。たとえば、米国特許第6,008,951号(Anders
on)に開示されている解決策のように、その有効焦点距
離に関して長い後側焦点距離を有する投影レンズのコス
トおよび複雑さの要件を回避するのが望ましい。
【0024】米国特許第6,113,239号(Sampsell
ら)は、投影レンズの後側作動距離の要件をだんだんと
低減するハイブリッドXキューブの設計を伴う投影ディ
スプレイ部材の構成を開示している。この開示では、偏
光ビームスプリッタとダイクロイック結合面の双方が一
つのXキューブにおいて結合され、他の従来技術の設計
と比べて、投影レンズの作動距離が短くなっている。し
かし、顕著なのは、米国特許第6,113,239号の設
計では、ダイクロイック表面の角度の制約が緩和されて
いないため、輝度の改良が達成されていない。他の問題
としては、すべての色および偏光の組み合わせについて
偏光ビームスプリッタのコーティングが簡単に最適化さ
れないため、コーティングの解決策のコストがかかるも
のであること等がある。加えて、作動距離の要件につい
てさらに改良されるのが有益であろう。
【0025】米国特許第5,944,401号(Murakami
ら)は、Xキューブダイクロイックスに代わるものとし
て、プラスチックのプリズム内にダイクロイック表面を
含む光学ブロックを開示している。この解決策は、プラ
スチックの屈折率が空気よりも高いため、後側作動距離
の要件を幾分緩和している。後側作動距離を最小限にす
るために、透過型空間光変調器を用いて、画像形成をで
きるだけ結合光学ブロックに近くできるようにする。し
かし、この構成は、後側作動距離の要件がまだかなり厳
しいため、反射型空間光変調器を用いたプロジェクタ装
置にはあまり向いていないであろう。後側作動距離に関
しては、米国特許第5,944,401号は従来のXキュ
ーブの設計より利点があるわけではない。フルスケール
の映画投影にはかなりの大きさの投影レンズが必要であ
ろう。さらに、米国特許第5,944,401号に開示さ
れる解決策は上述のダイクロイック表面に固有の角度制
限について取り組んでいない。従って、この種の設計策
では輝度レベルが制約されている。
【0026】米国特許第5,597,222号(Doany
ら)は、本質的な許容差の問題および投影レンズの作動
要件に関する上述の問題点のいくつかを緩和する、デジ
タルプロジェクタで使用するための光学リレーレンズシ
ステムを開示している。米国特許第5,597,222号
は、単一の1Xダブルテレセントリックリレーレンズを
用いて、RGB色それぞれの光路からの結合画像をマッ
クニール(MacNeille)偏光ビームスプリッタにリレー
することを開示している。米国特許第5,597,222
号では、空間光変調器がダイクロイックコンバイナXキ
ューブに非常に近く配置され、それによって外側表面の
平坦さにおける不完全さと内側表面の製造における許容
誤差の潜在的な悪影響のいくつかを最小限にしている。
しかし、この解決策は、画像の輝度と色域の両方が維持
できるようにXキューブのコーティングおよび表面につ
いての固有の問題を補償するのに必要なレベルに全く達
していない。たとえば、Doanyらで挙げている設計はダ
イクロイックコーティングの反応における本質的な角度
依存性に対処しておらず、画像の輝度を維持しながら、
同時に広い色域をサポートするのが難しいままである。
さらに、この設計では、投影レンズが高い開口数を用い
る必要があり、このため、開口数が低い設計よりもコス
トが高くなることを意味している。空間光変調器部材の
スケールのため、米国特許第5,597,222号の設計
は高品質Xキューブの設計にまだかなり依存している。
さらに、米国特許第5,597,222号に開示されてい
る構成では、偏光ビームスプリッタとその変調LCDの
間で比較的多くの光学部材を使用する。偏光照射源の光
路に多数の光学部材があると、避けられないストレスに
よる複屈折のため、必然的に双方の方向への未変調光お
よび変調光の両方の偏光状態が変化してしまい、画像コ
ントラストの損失となる。
【0027】米国特許第6,247,816号(Cipolla
ら)は各色の光路のうちの一つだけにおいてダイクロイ
ックコンバイナに向かって中間画像をリレーするための
1Xリレーレンズを開示している。米国特許第6,24
7,816号の解決策では、部材のパッケージングの問
題には対処しているが、ダイクロイックコンバイナの反
応によって課せられる角度の制約を何ら緩和していな
い。米国特許第6,247,816号はまた、投影レンズ
の後側作動距離の要件についても緩和策を提供していな
い。
【0028】米国特許第4,836,649号(Ledebuhr
ら)は、デジタル投影系に関する後側作動距離の制約を
緩和するのに役立つように変調光路で用いるとともに、
偏光部材のサイズを最小にするように照射経路で用いる
1Xリレーレンズの構成を開示している。この構成には
いくつかの利点があるものの、依然として色結合ダイク
ロイック表面が低いf/#値で光を扱わなくてはなら
ず、色域が低減される。さらに、この解決策を利用する
場合、投影レンズも低いf/#で動作しなくてはならな
い。
【0029】米国特許第5,374,968号(Haven
ら)の開示でも強調されているように、投影系における
輝度を最大にする従来の手法では、低f/#光学系が重
視されているが、図2−図5を参照して説明したよう
に、色画像経路を結合するために使用するダイクロイッ
ク表面の性能は、低f/#光学系の広い入射角に阻害さ
れる。
【0030】そのコストが高く、かつ問題が分かってい
るにも関わらず、Xキューブはかなりの数の結像素子の
設計においてダイクロイックコンバイナとして使用され
てきた。Xキューブおよび類似の素子が広く使用されて
いる理由の一つは、ダイクロイック表面を利用する他の
解決策と比較して、そのサイズが小型であることに関す
る。投影レンズの後側作動距離を最小にするため、従来
の設計手法では、たとえば米国特許第6,113,239
号に示されているように、空間光変調器をXキューブの
近傍に配置している。
【0031】Xキューブを使用しない手法は、米国特許
第6,231,192号(Konnoら)等に開示されてい
る。ここでは、各光路において等しい光学距離を保っ
て、各色の変調経路からの光を結合するためにダイクロ
イックミラーが使用されている。開示されているシステ
ムは、Xキューブ光学系を用いる従来の解決策よりもコ
ストがかからない解決策を提供しているが、同時に、米
国特許第6,231,192号は投影レンズシステムの後
側作動に関する要件を緩和していない。この解決策は、
プロジェクタ光学系のf/#をより低い速度に制限して
おり、可能な輝度を制約するとともに、径の大きな投影
レンズを必要とする。投影経路のシリンダー型光学系に
よって非点収差の補正を行わなくてはならない。
【0032】
【特許文献1】米国特許第4,441,791号
【特許文献2】米国特許第5,535,047号
【特許文献3】米国特許第5,600,383号
【特許文献4】米国特許第5,719,695号
【特許文献5】米国特許第5,914,818号
【特許文献6】米国特許第5,930,050号
【特許文献7】米国特許第6,008,951号
【特許文献8】米国特許第6,089,717号
【特許文献9】米国特許第5,808,795号
【特許文献10】米国特許第3,202,039号
【0033】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、デジタルプ
ロジェクタ設計の従来の手法は、最大輝度で高品質の画
像とするために、性能、コスト、および複雑さに関して
何らかの妥協をしている。Xキューブの解決策は、比較
的小型であるために、投影レンズの後側作動距離の要件
を最小にするのに役立つが、本質的な性能の問題がある
とともに、コストが高い。より安価なダイクロイックプ
リズムを使用するのが有利であろうが、これらはより大
きな空間をとるため、この解決策は投影レンズの設計を
複雑にしてしまう。従って、最大輝度および色域を提供
しながら、ダイクロイックコーティングの本質的な角度
制限を緩和し、投影光学系の作動距離の要件を最小限に
するとともに、投影光学系の高いf/#を許容して、変
調光を結合するのに高価なXキューブを必要としないよ
うな、改良されたデジタル投影光学系の設計が必要なこ
とが分かる。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、マルチ
カラー画像を投影するための投影装置を提供することで
あって、前記投影装置は、(a)第1の波長を有する拡
大実像を形成するための第1の光変調アセンブリと、第
2の波長を有する拡大実像を形成するための第2の光変
調アセンブリと、第3の波長を有する拡大実像を形成す
るための第3の光変調アセンブリと、を備え、各変調ア
センブリは同じように構成されるとともに、(i)光源
からの入射光を変調して第1の画像を形成するための光
変調器と、(ii)リレーレンズ光軸を有する拡大リレ
ーレンズと、を備え、前記拡大リレーレンズは前記第1
の画像をダイクロイックコンバイナに向けて焦点を合わ
せることで、前記第1の画像の前記拡大実像を前記リレ
ーレンズ光軸に沿って形成し、(b)前記ダイクロイッ
クコンバイナは前記リレーレンズ光軸の各々を共通投影
軸に結合し、前記第1の波長を有する前記拡大実像、前
記第2の波長を有する前記拡大実像、および前記第3の
波長を有する前記拡大実像から前記マルチカラー画像を
形成し、前記ダイクロイックコンバイナは、前記共通投
影軸に沿って第1の傾斜角で配置される第1のダイクロ
イック表面と、それに隣接して、前記共通投影軸に沿っ
て前記第1の傾斜角に垂直に配置される第2のダイクロ
イック表面とを備え、前記第1および第2のダイクロイ
ック表面は交差しておらず、(c)前記投影装置は前記
マルチカラー画像を投影するための投影レンズを備える
ことを特徴とする。
【0035】本発明の特徴は、空間光変調器によって形
成された画像を拡大し、その画像をダイクロイックコン
バイナにリレーするためのダブルテレセントリック拡大
リレーレンズを提供することである。画像を拡大するこ
とにより、拡大リレーレンズは効果的にダイクロイック
コンバイナがより高いf/#で動作することを可能に
し、より狭い入射角の範囲を許容するため、投影画像に
おける色域を向上する。
【0036】本発明の利点は、より低いf/#でダイク
ロイックコンバイナに変調光をリレーするため、コンバ
イナ部材上においてより安価なダイクロイックコーティ
ングを使用することが可能となる。
【0037】本発明の別の利点は、従来のXキューブ光
学系を利用する、より複雑な解決策に代わる、より低コ
ストの部材を使用することである。本発明の設計では、
投影のための拡大中間画像をリレーすることで、色結合
ダイクロイック部材が使用できる空間を増大する。
【0038】本発明のさらに別の利点は、ダイクロイッ
クコーティングに害を及ぼす熱の影響を最小限にする低
コストの解決策を提供することである。Xキューブを不
要にすることで、本発明はさらに、結合部材に使用され
る接着剤による熱の問題を最小限にする。
【0039】本発明のさらに別の利点は、より開口数が
小さく、良好な作動距離を有する投影レンズの使用を可
能にすることであり、後側焦点距離に対する有効焦点距
離の比が1.0を越え、レンズ設計を簡略化する。本発
明はまた、輝度を高くするようにf/#がより高い投影
レンズの使用を可能にする。このように投影レンズに対
する要件を緩和することで、本発明はより要求の厳しい
設計と比較してコストを節減する。さらに、本発明で
は、交換可能な投影レンズを使用するようにプロジェク
タを設計することが可能なため、特定の表示環境におい
て簡単かつ経済的に適切な投影レンズに交換できる。さ
らに、投影レンズの開口数の要件を低減することで、本
発明はアナモルフィック投影レンズ素子の設計に固有な
複雑さを本質的に減じる。
【0040】本発明のさらに別の利点は、光が偏光子に
よってフィルタリングされる前に投影光に複屈折をもた
らさない解決策を提供することで、コントラスト比を保
持することである。
【0041】本発明のさらに別の利点は、共軸光学設計
に固有の輝度および色品質の長所を享受するとともに、
従来の収束投影装置の複雑な焦点の問題やレンズ設計の
問題を回避することである。
【0042】本発明のこれらのおよび他の目的、特徴、
および利点は、本発明の例示的な実施形態が示される図
面と合わせて以下の詳細な説明を読むことにより、当業
者には明らかになるであろう。
【0043】本明細書は請求の範囲において本発明の主
題を具体的に示し、個別に請求するが、本発明は添付の
図面と合わせた以下の説明により、よりよく理解される
と思われる。
【0044】
【発明の実施の形態】この説明は特に本発明による装置
の一部となる、またはより直接的にそれと協働する要素
に関する。具体的に図示または説明されていない要素は
当業者には周知である種々の形態を取り得ることを理解
されたい。
【0045】図1および図2−図5を参照して従来技術
のセクションで行った説明に関連し、本発明の目的は、
必要な輝度を与えながら、ダイクロイックコンバイナ2
6の製造についての要件が結果として緩和されることを
生かし、高いf/#、かつテレセントリックな形態でダ
イクロイックコンバイナ26に光を供給することであ
る。図6および図7についての説明は、ダイクロイック
コンバイナの機械的に精密な製造に対する要求が最小限
である状況でダイクロイックコンバイナに光を供給する
のが有利であることを示している。
【0046】図8を参照すると、本発明の投影装置10
の緑色光路で使用する部材の実現例が概略で示されてい
る。各色チャネルにおいて、光変調アセンブリ38は、
その色チャネルについて適切なように拡大実像Iを形成
するべく協働する、拡大リレーレンズ28と空間光変調
器30を含む。拡大実像Iを形成するため、拡大リレー
レンズ28は、その光学対象として、空間光変調器30
上に位置して偏光ビームスプリッタ24から反射される
画像を拡大する。全体の画像コントラストを改善するた
めに偏光子62が設けられる。拡大リレーレンズ28は
ダブルテレセントリックであって、ダイクロイックコン
バイナとして機能するVプリズムアセンブリ27に光軸
Oに沿って配向される変調光ビームがテレセントリック
な形態となるようにしている。Vプリズムアセンブリ2
7はテレセントリックな光を扱うため、角度変化による
拡大実像Iにおける色むらの傾向は最小である。重要な
ことに、1Xを上回る拡大率で空間光変調器30上に形
成される画像を拡大することによって、拡大リレーレン
ズ28はまた、1Xリレー動作でもたらされるよりも高
いf/#でVプリズムアセンブリ27に向かって効果的
に拡大実像Iの焦点を合わせる。その結果、Vプリズム
アセンブリ27内の第1および第2のダイクロイック表
面58’および60’はより狭いスペクトル帯域を扱
い、それによって、より低いf/#で達成できるよりも
広い色域および高い輝度をもたらすことが可能である。
さらに、拡大リレーレンズ28を使用すると、空間光変
調器30ではまだf/#は低いため、Vプリズムアセン
ブリ27においてより高いf/#が得られるにもかかわ
らず、光の損失がない。この結果、共通の光軸Oに沿っ
てVプリズムアセンブリ27の出力として、改良された
拡大実像Iが提供される。
【0047】図8の構成はまた、投影レンズ32のコス
ト削減および複雑さの要件を低減するのにも利点を与え
る。図8の構成によって、投影レンズ32は、各拡大実
像Iから結合されたマルチカラー画像を表示面40(図
8には図示せず)に投影するように、より高いf/#で
有利に動作できる。さらに、各拡大実像Iから結合され
たマルチカラー画像を表示面40に投影するのに投影レ
ンズ32が必要とする作動距離が小さい。たとえば米国
特許第5,808,795号および第5,798,819号
に例示される従来技術の設計と比較して、投影レンズ3
2の後側と拡大リレーレンズ28の前側の間の距離Dに
よって色結合ダイクロイックスが利用できる空間が制約
されないことが分かるだろう。むしろ、拡大実像Iが拡
大リレーレンズ28の長い共役側にあるため、設計にお
いて距離Dを柔軟に決定でき、より大きく安価な色結合
プリズムまたは表面を使用できるようにする。
【0048】Vプリズムアセンブリ27内において、第
1のダイクロイック表面58’は緑色光を透過して青色
光を反射し、第2のダイクロイック表面60’は緑色光
と青色光を透過して、赤色光を反射する。
【0049】光学系の経路で1Xリレーレンズが使用さ
れている上述の米国特許5,597,222号および6,
247,816号で開示されている従来技術の実現例と
は異なり、本発明の装置および方法は、拡大リレーレン
ズ28によって1倍を越える倍率を使用している。たと
えば、2X倍率であれば、拡大リレーレンズ28はVプ
リズムアセンブリ27に2X画像として拡大実像Iを供
給する。これにより、ダイクロイックコンバイナのf/
#の要件を効果的に2倍とし、たとえば性能の要件を一
般的な値であるf/2.5からf/5に緩和する。f/
2.5は、Vプリズムアセンブリ27のコーティング性
能の推奨領域を軽く逸脱しうるが、f/5は一般的に十
分、推奨領域内に入る。f/5での入射変調光を用い
て、Vプリズムアセンブリ27内の第1および第2のダ
イクロイック表面58’および60’は投影のための変
調マルチカラー画像を形成でき、色むらの劣化なく、広
い色域をもたらす。さらに、拡大によってより大きな画
素で画像を形成し、これにより、図6および図7を参照
して説明した、Vプリズムアセンブリ27の不完全な製
造による収差の影響を低減する。
【0050】拡大実像Iは、光軸Oに沿ってプリズムア
センブリ27内で形成されてもまたはその近傍で形成さ
れてもよいことに注目するのが有益である。拡大実像I
は、図8に示すように、プリズムアセンブリ27の中央
付近に形成するのがもっとも有利である。プリズムアセ
ンブリ27内に効果的に「包み込まれた」拡大実像I
は、埃、よごれ、ゴミなどの影響を受けない。さらに、
プリズム部材は拡大実像Iに入射および出射するフルの
光円錐をとらえるような大きさとする必要があるため、
拡大実像Iがプリズムアセンブリ27内の中央にある
と、プリズムアセンブリ27の大きさを最小にできる。
【0051】図8は緑色の光路のみを図示していること
を思い起こされたい。図9および図10を参照すると、
投影装置10の好適な実施形態における部材および赤
色、緑色、および青色光変調アセンブリ38r,38
g,38bの構成が概略の上面図で示される。赤色、緑
色、または青色光変調アセンブリ38r,38g,38
bの各々の内部において、赤色、緑色、または青色用空
間光変調器30r,30g,30bから出力された初期
変調光円錐が、拡大リレーレンズ28r,28g,28
bによって赤色、緑色、または青色光軸O,O,O
に沿ってリレーされ、ダイクロイックコンバイナであ
るVプリズムアセンブリ27近傍または内部で、または
図11に示されるようにVプレートアセンブリ25近傍
または内部で、その赤色、緑色または青色拡大実像
,I,Iをもたらす。図9に示される特定の構
成では、光変調センブリ38bおよび38rの青色およ
び赤色光軸OおよびOはミラー16で折り曲げられ
る。Vプリズムアセンブリ27またはオプションでVプ
レートアセンブリ25は、赤色光および青色光の選択的
な反射と緑色光の透過によって3つの異なる拡大実像I
,I,Iを結合し、その出力において共通光軸O
に沿って結合マルチカラー拡大像Irgbを形成する。
投影レンズ32は、図10に示されるように、投影面4
0に結合マルチカラー拡大像Irgbを投影する。図9
と図10を比べ、マルチカラー拡大像Irgbを、Vプ
リズムアセンブリ27またはオプションでVプレートア
センブリ25の内部またはその近傍の任意の適切な位置
に形成してよいことに注目されたい。図8を参照して説
明したように、結合マルチカラー拡大像Irgbの理想
位置はプリズムアセンブリ27内の中央である。
【0052】投影レンズ32から見ると、結合マルチカ
ラー拡大像Irgbは、個々の拡大実像I,I,お
よびIがダイクロイックコンバイナVプレートアセン
ブリ25またはVプリズムアセンブリ27の空間位置に
関してどこに形成されるかによって、実像でも虚像でも
あり得ることに注目することが有益である。結合マルチ
カラー拡大像Irgbは、Vプレートアセンブリ25ま
たはVプリズムアセンブリ27の前面と投影レンズ32
の後部の間で個々の拡大実像I,I,およびI
形成される場合には常に、形成される色結合された像は
実像である。この構成は、図10の結合マルチカラー拡
大像Irgbの位置によって示される。対照的に、個々
の拡大実像I,I,およびIがリレーレンズ28
の前面とVプレートアセンブリ25またはVプリズムア
センブリ27の前面の間に形成されると、結合マルチカ
ラー拡大像Irgbは投影レンズ32に関して色結合さ
れた虚像となる。すなわち、このような場合、結合マル
チカラー拡大像Irgbの実際の空間「位置」は存在せ
ず、Vプレートアセンブリ25またはVプリズムアセン
ブリ27は、個々の拡大実像I,I,およびI
結合マルチカラー拡大虚像Irgbとして結合するよう
動作する。
【0053】結合マルチカラー拡大像Irgbが実像で
あれ、虚像であれ、投影レンズ32は、結合マルチカラ
ー拡大像Irgbが形成される任意の場所から結合マル
チカラー拡大像Irgbを表示面40に投影するのに必
要な後側焦点距離を伴って設計される。または、画像投
影の分野ではよく知られているように、投影レンズ32
が投影像のアスペクト比を調整するためのアナモルフィ
ック付属品を含むようにしてもよい。
【0054】本発明によって可能となった高いf/#の
要件、より小さい相対寸法、より少ない部材数、緩和さ
れた寸法の許容差によって、デジタル投影のための投影
レンズ32の設計のコストおよび複雑さが低減される。
従って、投影レンズ32は、たとえば種々のスクリーン
寸法等などに合わせて容易に交換できるように設計可能
である。
【0055】好適な実施形態では、偏光ビームスプリッ
タ24は空間光変調器30として反射型LCDを伴うワ
イヤーグリッドビームスプリッタである。偏光ビームス
プリッタ24の代わりに、従来のマックニール偏光ビー
ムスプリッタまたはそれと等価な部材を用いてもよい。
【0056】図10と図11を比較すると、Vプリズム
アセンブリ27の代わりに、同様の動作を行うVプレー
トアセンブリ25を用いてもよいことが分かる。Vプリ
ズムアセンブリ27もVプレートアセンブリ25も、近
傍に配置されるが交差されることなく、かつ互いに直角
に配向された一対の平坦なダイクロイック表面を含む。
特に、空気よりも高い反射率を有するガラスを用いるこ
とで、Vプリズムアセンブリ27は投影レンズ32に必
要な後側焦点距離をさらに短くするのに有利である。プ
レートではなくガラスのプリズムを用いると、収差、特
に軸コマ収差および非点収差が減じられる傾向がある。
Vプリズムアセンブリ27は第1のキューブ52内に第
1のダイクロイック表面58’を、第2のキューブ54
内に第2のダイクロイック表面60’を包み込む。赤色
光変調アセンブリ38rの光路長を等しくするためにガ
ラスキューブ56も設けられる。
【0057】Vプリズムアセンブリ27とVプレートア
センブリ25のいずれが用いられても、赤色光、緑色
光、および青色光の光変調アセンブリ38r、38gお
よび38bの光路長を等しくするのが好適な配置であ
る。そうしなければ、単一の位置で結合マルチカラー拡
大像Irgbを形成するのは難しいであろう。
【0058】図12の概略ブロック図に示されるよう
に、空間光変調器30の代わりに、結像光学系経路に適
切に適合させた透過型LCDとしてもよい。透過型LC
Dの場合、光源20から光が均一化光学系22で均一化
され、偏光子62によって偏光されて、空間光変調器3
0による変調のための適切な光を与えるであろう。図1
2に示されるように、各R,G,B成分の光路は図9,
図10,図11の構成の平行構造となり、各光変調アセ
ンブリ38内で部材がわずかに配置を変えられる。
【0059】さらに別の代替例として、DMDを空間光
変調器30として用い、デジタル投影の分野ではよく知
られているように、偏光ビームスプリッタ24の代わり
に全反射(TIR)ビームスプリッタとするなど、結像
光学系経路に適切に適合させてもよい。
【0060】本発明は、光空間変調器30による変調の
ために光源で色づけられた光を与えるための任意の適切
なタイプの照射系を用いることを可能にする。光源20
は、ランプ、フィルタ、LED、レーザまたは他の照射
部材を含んでもよい。好適な実施形態では、白色光源と
してキセノンアーク灯を用い、変調のために実質的に純
粋な赤色、緑色、および青色光源20r、20g、およ
び20bを供給するようにダイクロイックセパレータを
配置して光源の照射をフィルタリングし、投影結像の分
野ではよく知られている光分離技術を実施する。本発明
の開示における図面を簡潔にするため、かつ色光を得る
ための従来技術の方法は広く知られているため、光源2
0r、20g、および20bを供給するための照射系は
図示されていない。
【0061】本発明のデジタル投影装置10の利用、ま
たは本発明の方法を応用することによって、投影のため
の結合マルチカラー拡大像Irgbを形成するのに使用
するダイクロイックコンバイナに関する性能、寸法およ
び機械的許容差の要件が緩和される。光学系のf/#を
増大させることにより、本発明の装置および方法は、ダ
イクロイック表面に入射する角度の範囲を縮小する。こ
れにより、輝度について妥協することなく、色域を改善
できる。この構成はまた、投影レンズ32の開口数を低
減し、後側作動距離の要件を緩和するため、投影レンズ
32の設計のコストおよび複雑さが減少される。本発明
の設計を利用すると、拡大リレーレンズ28部材がLC
D空間光変調器30に必要な偏光照射源の光路に配置さ
れておらず、照射光の複屈折を助長しないため、高コン
トラストが維持できる。
【0062】各色の光路がそれぞれ別個の拡大リレーレ
ンズ28を有するため、空間光変調器30と投影レンズ
32の間のレンズ部材に広帯域色補正を行う必要がな
い。拡大リレーレンズ28r,28g,または28bの
いずれも、それが投影装置10にとって有利なのであれ
ば、独立して色補正することが可能である。または、拡
大リレーレンズ28r,28g,または28bのうちの
任意の2つまたは3つすべてを同じように製造すること
で製造および設計コストを削減してもよい。ダイクロイ
ック表面58または58’および60または60’の精
密な製造に対する要求もまた、Vプレートアセンブリ2
5またはVプリズムアセンブリ27への入力において呈
される画像の拡大によって、および拡大リレーレンズ2
8のテレセントリック性によって、緩和される。これら
の改良をもって、本発明は投影装置10の結像性能を向
上するとともに、最小のコストでより簡単かつ小型の光
学設計を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のデジタル投影装置の主要部材を示す概
略ブロック図である。
【図2】 2つの異なるf/#値でダイクロイックコー
ティングに光が入射するのを示す光線図である。
【図3】 2つの異なるf/#値でダイクロイックコー
ティングに光が入射するのを示す光線図である。
【図4】 ダイクロイックコーティングにテレセントリ
ックでない光とテレセントリックな光が入射するのを示
す光線図である。
【図5】 ダイクロイックコーティングにテレセントリ
ックでない光とテレセントリックな光が入射するのを示
す光線図である。
【図6】 理想的なXキューブの結像反応を示す図であ
る。
【図7】 わずかに整列誤差のあるXキューブの結像反
応を示す図である。
【図8】 単一色について本発明の光変調アセンブリを
示すブロック図である。
【図9】 好適な実施形態における赤色、緑色および青
色光の変調経路を示す上面図である。
【図10】 ダイクロイックコンバイナとして内部ダイ
クロイック表面を有するプリズムを用いた本発明の投影
装置の主要部材を示す概略ブロック図である。
【図11】 互いに垂直かつ光軸に対して傾斜角をつけ
て配置されたダイクロイック表面を用いた本発明の投影
装置の別の実施形態の主要部材を示す概略ブロック図で
ある。
【図12】 空間光変調器として透過型LCDを用いた
本発明のさらに別の実施形態の主要部材を示す概略ブロ
ック図である。
【符号の説明】
10 デジタル投影装置、20 光源、24 偏光ビー
ムスプリッタ、25Vプレートアセンブリ、27 Vプ
リズムアセンブリ、28 拡大リレーレンズ、30 空
間光変調器、32 投影レンズ、38 光変調アセンブ
リ、40 投影面、58,60 ダイクロイック表面。
フロントページの続き (72)発明者 デビット ケスラー アメリカ合衆国 ニューヨーク ロチェス ター ノース カントリー クラブ ドラ イブ 20 Fターム(参考) 2K103 AA01 AA05 AA07 AA14 AB01 AB04 AB07 BA11 BC07 BC22 CA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチカラー画像を投影するための投影
    装置であって、 (a)第1の波長を有する拡大実像を形成するための第
    1の光変調アセンブリと、第2の波長を有する拡大実像
    を形成するための第2の光変調アセンブリと、第3の波
    長を有する拡大実像を形成するための第3の光変調アセ
    ンブリと、を備え、 (i)光源からの入射光を変調して第1の画像を形成す
    るための光変調器と、 (ii)リレーレンズ光軸を有する拡大リレーレンズ
    と、を備え、前記拡大リレーレンズは前記第1の画像を
    ダイクロイックコンバイナに向けて焦点を合わせること
    で、前記第1の画像の前記拡大実像を前記リレーレンズ
    光軸に沿って形成し、 (b)前記ダイクロイックコンバイナは前記リレーレン
    ズ光軸の各々を共通投影軸に結合し、前記第1の波長を
    有する前記拡大実像、前記第2の波長を有する前記拡大
    実像、および前記第3の波長を有する前記拡大実像から
    前記マルチカラー画像を形成し、前記ダイクロイックコ
    ンバイナは、前記共通投影軸に沿って第1の傾斜角で配
    置される第1のダイクロイック表面と、それに隣接し
    て、前記共通投影軸に沿って前記第1の傾斜角に垂直に
    配置される第2のダイクロイック表面とを備え、前記第
    1および第2のダイクロイック表面は交差しておらず、 (c)前記投影装置は前記マルチカラー画像を投影する
    ための投影レンズを備えることを特徴とする投影装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の波長が赤、前記第2の波長が
    緑、前記第3の波長が青であることを特徴とする請求項
    1に記載の投影装置。
  3. 【請求項3】 前記空間光変調器の各々が反射型LCD
    であることを特徴とする請求項1に記載の投影装置。
  4. 【請求項4】 前記空間光変調器の各々が透過型LCD
    であることを特徴とする請求項1に記載の投影装置。
  5. 【請求項5】 前記空間光変調器の各々がデジタルマイ
    クロミラー素子であることを特徴とする請求項1に記載
    の投影装置。
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