JP3557317B2 - プロジエクタ装置及び色分離合成装置 - Google Patents
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Description
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
発明の属する技術分野
従来の技術(図4〜図6)
発明が解決しようとする課題(図4〜図14)
課題を解決するための手段(図1〜図3)
発明の実施の形態
(1)第1実施例
(1−1)第1実施例によるプロジエクタ装置の全体構成(図1及び図2)
(1−2)第1実施例による色分離合成部の構成(図1)
(1−3)第1実施例の動作及び効果(図1)
(2)第2実施例(図1〜図3)
(3)他の実施例(図1〜図3)
発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明はプロジエクタ装置及び色分離合成装置に関し、例えば反射型の空間変調器を複数用いるプロジエクタ装置に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、大画面の映像を投影し得るようになされたプロジエクタ装置では、キセノン又はメタルハライド等の明るい光源からの出射光を空間変調器に導入し、これを当該空間変調器において映像信号に応じて空間変調した後、かくして得られた映像光を投影光学系により拡大して投影するようになされている。
【0004】
この場合このようなプロジエクタ装置において、自然映像(カラー映像)を表示する方法としては、各画素ごとに色情報をもたせる(すなわち映像信号の各画素ごとに3原色分の画素を用意する)第1の方法や、表示映像に時分割的に色情報をもたせる(すなわちカラー映像の赤色成分、緑色成分及び青色成分をフレーム周波数の3倍の周波数で順次表示する)第2の方法などが考えられる。
しかしながら上述の第1の方法によると、映像信号の各画素に対応させてそれぞれ3つの画素を用意する分、解像度が劣化する問題があり、また第2の方法によると、視線の動きに伴つて色の分離による画質の劣化が生じる問題がある。
【0005】
かかる問題を解決する1つの手法として、光源から発射された白色光を3原色に分離し、これらをそれぞれ個別の空間変調器により画像の色成分に応じて空間変調する方法がある。
図4は、この種のプロジエクタ装置のうち、空間変調器として透過型のものを用いたプロジエクタ装置1の一般的な構成を示すものである。
【0006】
実際上このプロジエクタ装置1においては、光源2から発射された白色光L1を色分離部3において青色光L2A、緑色光L2B及び赤色光L2Cに分離すると共に、これらをそれぞれ対応する空間変調器4A〜4Cにおいて画像の各色成分に応じて空間変調し、かくして得られたカラー映像光の青色成分L3A、緑色成分L3B及び赤色成分L3Cを色合成部5において合成した後、この結果得られたカラー映像光L4を投影レンズ6を介して外部に射出するようになされている。
【0007】
一方図5及び図6は、上述したプロジエクタ装置のうち、空間変調器として反射型のものを用いたプロジエクタ装置10の一般的な構成を示すものである。
実際上図5のプロジエクタ装置10では、光源11から発射された白色光L10をビームスプリツタ12を介して色分離合成部13に導入し、当該色分離合成部13において3原色に色分離すると共に、得られた青色光L11A、緑色光L11B及び赤色光L11Cをそれぞれ対応する空間変調器14A〜14Cにおいて空間変調した後、これら空間変調器14A〜14Cからそれぞれ出射するカラー映像光の青色成分12A、緑色成分L12B及び赤色成分L12Cを色分離合成部13において合成することによりカラー映像光L13を形成し、これをビームスプリツタ12及び投影レンズ15を順次介して外部に発射するようになされている。
【0008】
また図5との対応部分に同一符号を付した図6のプロジエクタ装置20では、光源11から発射された白色光L10を色分離部21において青色光L11A、緑色光L11B及び赤色光L11Cに分離した後、これらをそれぞれビームスプリツタ22A〜22Cを介して対応する空間変調器14A〜14Cに導入して空間変調し、得られたカラー映像光の青色成分L12A、緑色成分L12B及び赤色成分L12Cを色合成部23において合成することによりカラー映像光L13を形成し、これを投影レンズ15を介して外部に発射するようになされている。
【0009】
このように反射型の空間変調器14A〜14Cを用いたプロジエクタ装置10、20では、ビームスプリツタ12、22A〜22C等の入反射光を分離する分離手段が必要となるものの、色の分離及び合成に空間変調器14A〜14Cの同一面側を用いることができ、その分透過型の空間変調器4A〜4C(図4)を用いたものと比べて装置全体を小型化し得る利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような光源2、11からの白色光L1、L10を3原色に分離するプロジエクタ装置1、10、20(図4〜図6)では、通常、入射光の色分離及び合成手段として2色性誘電体多層膜(以下、これを単に誘電体多層膜と呼ぶ)が用いられる。
【0011】
図7は、この誘電体多層膜の保持手段としてガラスを用い、空間変調素子として反射型のものを用いたプロジエクタ装置30の構成を示すものである。
実際上このプロジエクタ装置30では、光源31からの白色光L20をビームスプリツタ32を介して色分離合成部33に導入し、これをそれぞれガラス板34A、34Bの一面に誘電体多層膜35A、35Bを形成することにより構成された第1及び第2の誘電体ミラー36A、36Bによつて順次色分離する。
【0012】
またプロジエクタ装置30においては、この色分離により得られた青色光L21A、緑色光L21B及び赤色光L21Cを、それぞれ対応する第1〜第3の空間変調器37A〜37Cに導入し、これら第1〜第3の空間変調器37A〜37Cにおいて供給される映像信号に基づいて空間変調する。
かくしてこのプロジエクタ装置30では、これら第1〜第3の空間変調器37A〜37Cから出射する、映像信号に基づくカラー映像光の青色成分L22A、緑色成分L22B及び赤色成分L22Cを色分離合成部33の各第1及び第2の誘電体ミラー36A、36Bにより合成し、得られたカラー映像光L23を投影レンズ38を介して外部に発射するようになされている。
【0013】
しかしながらこのようなプロジエクタ装置30では、第1、第2の誘電体ミラー36A、36Bを透過する白色光L20の成分光(赤色光、緑色光)に当該第1又は第2の誘電体ミラー36A、36Bの厚みによる非点収差が生じる一方、第1又は第2の誘電体ミラー36A、36Bにおいて反射した白色光L20の成分光(青色光、緑色光)に応力歪みによる収差が生じる問題がある。この場合これら第1又は第2の誘電体ミラー36A、36Bの厚みによる非点収差と、応力歪みによる収差との間にはトレードオフの関係があり、このため映写画像として解像度の高い画像を得難い問題があつた。
【0014】
かかる問題点を解決する1つの手法として、例えば図7との対応部分に同一符号を付した図8に示すように、誘電体多層膜41A、41Bの保持手段としてガラスブロツク42A〜42Cを用いる方法がある。この方法によれば、誘電体多層膜の保持手段としてガラス板を用いた場合に比べて歪みを軽減できる利点があり、また投影レンズ38までの光路長を短縮し得る利点もある。なお図8との対応部分に同一符号を付した図9及び図10に、色の合成時の反射回数をそろえる(すべて奇数回又は偶数回)必要がある空間変調器を用いたプロジエクタ装置の構成を示す。
【0015】
しかしながら、このような誘電体多層膜41A、41Bの保持手段としてガラスブロツク42A〜42C、60A〜60Dを用いたプロジエクタ装置40、50、60では、大きなガラスブロツク42A〜42C、60A〜60Dは重く、価格も高いうえに、本質的な問題として、分離形成された青色光L21A、緑色光L21B及び赤色光L21Cの色純度が不十分な点がある。
【0016】
これは、一般的に誘電体多層膜の波長特性が図11のようにある程度の立ち上がり幅Wを有しており、誘電体多層膜に白色光を45〔°〕の入射角で入射させる場合には、ガラスブロツク42A〜42C、60A〜60D(図8〜図10)と両側が接触した誘電体多層膜41A〜41C(図8〜図10)の方がガラス板34A、34B(図7)の一面に形成された誘電体多層膜35A、35B(図7)よりも入射する白色光L20に対する立ち上がり幅Wが広がるため、白色光L20に含まれる中間色の波長域の成分光が誘電体多層膜41A〜41C(図8〜図10)の透過光及び反射光に入り混じつてしまうことに起因する(後者では、誘電体多層膜35A、35Bの片側が屈折率1の空気に面している)。
【0017】
また例えば図9及び図10のような色合成時の各色の反射回数をそろえる必要がある空間変調器51A〜51Cを用いたプロジエクタ装置50、60では、反射回数をそろえる必要がない空間変調器37A〜37C(図8)を用いたプロジエクタ装置40(図8)に比べて、ミラー52(図9)を1枚追加することを必要とし、又は色分離合成部61(図10)のガラスブロツク60A〜60Dとして大きなものを必要とするなど、装置全体としての小型化及び構成の簡易化を実現し難い問題がある。
【0018】
このような色純度の悪さの改善方法として、誘電体多層膜41A〜41Bに入射する入射光の入射角が小さくなるほど当該誘電体多層膜41A〜41Bの入射光に対する立ち上がり幅W(図10)が狭くなることを利用して、例えば図8との対応部分に同一符号を付した図12に示すように、誘電体多層膜72A、72Bに対する入射光の入射角θ1 を45〔°〕よりも小さくする方法が考えられる。
【0019】
しかしながら、一般的に誘電体多層膜に対する白色光の入射角が45〔°〕からずれると空間変調器の大きさに比べてガラスブロツク体積が急激に大きくなる問題があり、このためプロジエクタ装置を小型化及び軽量化し難くなる問題がある。実際上例えば図12において、誘電体多層膜72A、72Bに対する白色光L20の入射角θ1 を小さくしていくと、第2の空間変調器37Bが隣接のガラスブロツク71Aと当たるようになるため、これを回避するにはガラスブロツク71Bを大きくする必要がある。
【0020】
特に合成の際に反射回数を偶数回又は奇数回にそろえる必要のある空間変調器51A〜51C(図9及び図10)を用いてプロジエクタ装置を構築する場合には、反射回数をそろえる必要のない空間変調器37A、37B(図12)を用いた場合に比べて、上述のようにガラスブロツクとして大きなものを必要とし、又はミラーを余分に1枚必要とするため、プロジエクタ装置全体としての小型化を考えた場合、重大な問題となる。
【0021】
かかる問題点を解決する方法として、例えば3板式のCCDカメラ等に用いられている色分離手段を利用して、例えば図8との対応部分に同一符号を付した図13に示すように、三角柱状の2個ガラスブロツク81A、81Bと、底面が台形の1個の四角柱状のガラスブロツク81Cとを用いて色分離合成部80を構築し、白色光L20を色分離することにより得られた青色光L21A及び緑色光L21Bを対応するガラスブロツク81A、81B内において誘電体多層膜82A、82B以外の場所で反射(全反射)させるようにする方法が考えられる。
【0022】
この方法によれば、各誘電体多層膜82A、82Bへの入射角θ2 が30〔°〕程度とすることができる分、投影画像の色純度を改善することができると共に、ガラスブロツク81A〜81Cの大きさも図12において説明したような単純な使い方に比べて抑えることができる利点がある。これは、例えば図14(A)及び(B)からも明らかなように、光路長が同じでも透過光を反射させることよつてガラスブロツクの体積を半分にすることができるのと同じ原理である。
【0023】
しかしながらこの方法では、以下のような問題がある。
すなわち、例えば第2の誘電体多層膜82Bの波長特性が図11のようであるもとのとして波長λC の光を考えると、分離されるときには50〔%〕が第2の誘電体多層膜82Bにおいて反射して第2の空間変調器37Bに入射すると共に、残りの50〔%〕が第2の誘電体多層膜82Aを透過して第3の空間変調器37Cに入射して、それぞれ対応する第2又は第3の空間変調器37B、37Cにおいて反射される。
【0024】
このとき第2の空間変調器37Bから第2の誘電体多層膜82Bに戻つてきた光L22Bのうち、50〔%〕は当該第2の誘電体多層膜82Bにおいて反射することにより投影レンズ(図示せず)に向かう方向に進むが、残りの50〔%〕(もとの光の25〔%〕)の光L30Aは当該第2の誘電体多層膜82Bを透過してしまい、これが第3の空間変調器37Cに入射する。また同様にして、第3の空間変調器37Cから第2の誘電体多層膜82Bに戻つてきた光L22Cのうち、50〔%〕は当該第2の誘電体多層膜82Bを透過して投影レンズに向かう方向に進むが、残りの50〔%〕(もとの光の25〔%〕)の光L30Bは当該第2の誘電体多層膜82Bを反射してしまい、これが第3の空間変調器37Cに入射する。
【0025】
このように分離及び合成時に透過及び反射の状態が異なる光(以下、これを不要光と呼ぶ)L30A、L30Bが他の空間変調器37A〜37Cに入射すると、散乱等により投影画像にコントラストの劣化が生じる原因となり、また投影画像の色純度にも影響を与える問題がある。
また色分離合成部80が上述のように構成されたプロジエクタ装置では、図13からも明らかなように、第2の誘電体多層膜82Bにおいて反射した緑色光L22Bをガラスブロツク81B内部において全反射させるため、当該ガラスブロツク81Bとガラスブロツク81Aとの間に隙間83が設けられるが、この隙間83を十分に小さくしないと、非点収差が生じたり、投影画像の縦横比が変化したりする問題がある。
【0026】
なお影響は少ないが、白色光L20を第1の誘電体多層膜82Aにおいて分離し、又は第1〜第3の空間変調器37A〜37Cからの各光L22A〜L22Cを合成する際にも、不要光が生じる問題もある。
従つて例えば色分離合成部として図13のような色分離合成部80を用いるプロジエクタ装置では、第1及び第2の誘電体多層膜82A、82Bの立上がり範囲内の波長域の光の一部が不要光となるため、第1及び第2の誘電体多層膜82A、82Bとしてこの立ち上がり範囲がなるべく狭いものを使用することが望まれるものの、実際上この範囲を「0」にすることはできない。
【0027】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、高画質の映像を投影し得る小型軽量なプロジエクタ装置及び色分離合成装置を提案しようとするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、プロジエクタ装置の色分離合成部に、対応する側面同士が密着するように組み合わされた複数のガラスブロツクからなるガラスブロツク体と、それぞれ所定のガラスブロツク間に配置され、それぞれ入射光に含まれる白色光の対応する成分光を分離して対応する空間変調器に入射させる所定方向に反射又は透過させると共に、対応する複数の空間変調器からの出射光を合成して所定方向に出射させる複数の誘電体多層膜とを設け、白色光又は他の誘電体多層膜を透過又は反射した白色光の各成分光が、それぞれ対応する誘電体多層膜に30〔°〕以下の入射角で入射すると共に、各空間変調器からの反射光が透過又は反射すべき対応する誘電体多層膜において反射又は透過することにより生じた各不要光が、それぞれいずれの空間変調器の反射面に向かう方向に進行しないように、かつ対応する誘電体多層膜において反射又は透過した後、最初に到達するガラスブロツク体の表面に30〔°〕以下の入射角で入射するように各ガラスブロツクの形状をそれぞれ選定するようにした。
またかかる課題を解決するため本発明においては、底面が四角形状をなす第1のガラスブロツク、底面が五角形状をなす第2のガラスブロツク、及び底面が三角形状をなす第3のガラスブロツクの側面が互いに密着するように組み合わされたガラスブロツク体と、第1のガラスブロツクの側面及び第2のガラスブロツクの側面との間、並びに第3のガラスブロツクの側面及び第2のガラスブロツクの他の側面との間に配置され、それぞれ入射光に含まれる外部からの白色光の対応する成分光を分離して対応する反射面に入射させるように所定方向に反射又は透過させると共に、対応する複数の反射面からの成分光の反射光を合成して所定方向に出射させる複数の誘電体多層膜とを設け、外部から第1のガラスブロツクを介して当該第1のガラスブロツクの側面及び第2のガラスブロツクの側面間に配設された誘電体多層膜に入射した白色光又は他の誘電体多層膜を透過又は反射した白色光の各成分光が、それぞれ対応する誘電体多層膜に30〔°〕以下の入射角で入射すると共に、各空間変調器からの反射光が透過又は反射すべき対応する誘電体多層膜において反射又は透過することにより生じた各不要光が、それぞれいずれの空間変調器の反射面に向かう方向に進行しないように、かつ対応する誘電体多層膜において反射又は透過した後、最初に到達するガラスブロツク体の表面に30〔°〕以下の入射角で入射するように、第1乃至第3のガラスブロツクの形状をそれぞれ選定するようにした。
【0029】
この結果不要光のほぼ90〔%〕程度を他の空間変調器に入射させることなく当該ガラスブロツク体から出射させることができ、かくして投影画像の色純度及びコントラストの劣化を未然にかつ確実に回避することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0031】
(1)第1実施例
(1−1)第1実施例によるプロジエクタ装置の全体構成
図1において、1は全体として第1実施例によるプロジエクタ装置を示し、図示しない光源から紙面の裏面から表面に向かう方向に発射された白色光L40をビームスプリツタ91を介して色分離合成部92に導入し、これを当該色分離合成部92において色分離した後、かくして得られた青色光L41A、緑色光L41B及び赤色光L41Cをそれぞれ対応する反射型の第1〜第3の空間変調器93A〜93Cの反射面に、紙面の表面から裏面に向かう方向に僅かに傾かせた状態で入射させるようになされている。
【0032】
第1〜第3の空間変調器93A〜93Cにおいては、それぞれ供給される映像データの画素配列(例えば768 ×576 個)にそれぞれ対応させて、16〔μm 〕角程度の微小な鏡面素子が面状に配列されることにより反射面が形成されている。このとき第1〜第3の空間変調器93A〜93Cには、それぞれ映像データの各画素(すなわち各鏡面素子)とそれぞれ対応させて複数のメモリセルが配列されたフレームメモリが設けられている。
【0033】
またフレームメモリの各メモリセルには、各フレームごとにそれぞれ対応する映像データに基づくデータ信号が順次供給されるようになされ、第1〜第3の空間変調器93A〜93Cの各鏡面素子は、データ信号によつて変化する対応するメモリセルがオン状態(すなわち画素として有効な場合)のときには図2(A)のように一点鎖線で示す中立の状態から所定方向に+10〔°〕傾き、これに対してメモリセルがオフ状態(すなわち画素として無効な場合)のときには図2(B)のように一点鎖線で示す中立状態から−10〔°〕傾くようになされている。
【0034】
かくして第1の空間変調器93Aにおいては、供給される映像データに基づいて、フレーム画像の青色成分の画素に対応する鏡面素子だけがオン状態となつて、その鏡面素子に入射する青色光L41を図1の紙面と平行な第1の方向に反射させる一方、他の鏡面素子がオフ状態となつて、その鏡面素子に入射する青色光L41を第1の方向と異なる方向に反射させる。
【0035】
同様に第2の空間変調器93Bでは、フレーム画像の緑色成分の画素に対応する鏡面素子だけがオン状態となつて、その鏡面素子に入射する緑色光L41Bを図1の紙面の平行な第2の方向に反射させる一方、他の鏡面素子がオフ状態となつて、その鏡面素子に入射する緑色光L41Bを第2の方向と異なる方向に反射させる。
【0036】
さらに第3の空間変調器93Cでは、フレーム画像の赤色成分の画素に対応する鏡面素子だけがオン状態となつて、その鏡面素子に入射する赤色光L41Cを図1の紙面と平行な第3の方向に反射させる一方、他の鏡面素子がオフ状態となつて、その鏡面素子に入射する赤色光L41Cを第3の方向と異なる方向に反射させる。
【0037】
このようにしてこれら第1〜第3の空間変調器93A〜93Cからは、それぞれ映像データに基づくカラー映像光の青色成分L42A、緑色成分L42B又は赤色成分L42Cが図1の紙面と平行な第1〜第3の方向に出射し、これらが色分離合成部92において合成された後、かくして得られたカラー映像光L43がビームスプリツタ91及び投影レンズ94を順次介して外部に射出される。
これによりこのプロジエクタ装置90においては、投影レンズ94の光軸上に配置されたスクリーン(図示せず)上に、当該投影レンズ94から出射するカラー映像光L43を照射して映像データに基づく映像を映写し得るようになされている。
【0038】
(1−2)第1実施例による色分離合成部の構成
ここで実際上このプロジエクタ装置90の場合、色分離合成部92は、図1からも明らかなように、底面が四角形状の第1のガラスブロツク100と、底面が五角形状の第2のガラスブロツク101と、底面が三角形状の第3のガラスブロツク102とを有し、これら第1〜第3のガラスブロツク100〜103を、第1のガラスブロツク100の第1の側面と第2のガラスブロツク101の第1の側面101Aとが密着し、かつ第2のガラスブロツク101の第2の側面101Bと第3のガラスブロツク102の第1の側面103Aとが密着するように組み合わせることによりガラスブロツク体が構成されている。
【0039】
この場合第1のガラスブロツク100の第1の側面100A上には、青色光よりも長い波長域の成分光を透過させる波長特性を有する第1の誘電体多層膜103Aが積層形成されると共に、第2のガラスブロツク101の第2の側面101B上には、緑色光よりも長い波長域の成分光を透過させる波長特性を有する第2の誘電体多層膜103Bが積層形成されている。
【0040】
かくしてこの色分離合成部92においては、ビームスプリツタ91を介して入射する白色光L40の青色成分(青色光L41A)を第1の誘電体多層膜103Aにおいて色分離し、これを第1のガラスブロツク100の第2及び第3の側面100B、100Cにおいて順次全反射させながら当該第1のガラスブロツク100を介して第1の空間変調器93Aの反射面に入射させる一方、第1の誘電体多層膜103Aを透過した白色光L40の緑色成分(緑色光L41B)を第2の誘電体多層膜103Bにおいて反射し、これを第2のガラスブロツク101を介して第2の空間変調器93Bの反射面に入射させ、かつ第2の誘電体多層膜103Bを透過した白色光L40の赤色成分(赤色光L41C)を、第3のガラスブロツク102の第2の側面102Bにおいて全反射するようにして当該第3のガラスブロツク102を介して第3の空間変調器93Cの反射面に入射させる。
【0041】
また色分離合成部92においては、第3の空間変調器93Cから出射したカラー映像光の赤色成分光L42Cと、第2の空間変調器93Bから出射したカラー映像光の緑色成分光L42Bとを第2の誘電体多層膜103Bにおいて合成し、得られた合成光と、第1の空間変調器93Aから出射したカラー映像光の青色成分光L42Aとを第1の誘電体多層膜103Aにおいて合成することにより上述のカラー映像光L43を形成し、これを上述のようにビームスプリツタ91を介して投影レンズ94に送出するようになされている。
【0042】
かかる構成に加えこの色分離合成部92の場合、第1〜第3の空間変調器93A〜93Cからそれぞれ出射し、反射又は透過すべき第1の誘電体多層膜103Aを透過又は反射した光(以下、これを第1の不要光と呼ぶ)L50と、第2及び第3の空間変調器93B、93Cからそれぞれ出射し、反射又は透過すべき第2の誘電体多層膜103Bを透過又は反射した光(以下、これを第2の不要光と呼ぶ)L51とのいずれもが第1〜第3の空間変調器93A〜93Cの反射面に向かう方向に進行せず、かつこれら第1及び第2の不要光L50、L51が、最初に到達する第2及び第3のガラスブロツク101、102の表面(すなわち第2のガラスブロツク101の第3の側面101C又は第3のガラスブロツク102の第2の側面102B)に30〔°〕以下の入射角θ3、θ4で入射するように、第2及び第3のガラスブロツク101、102の形状が選定されている。
【0043】
これによりこの色分離合成部92においては、第1及び第2の不要光L50、L51が、最初に到達する第2及び第3のガラスブロツク101、102の表面に30〔°〕以下の入射角θ3、θ4で入射する分、特に処理を施すことなく第1及び第2の不要光L50、L51を90〔%〕程度第2及び第3のガラスブロツク101、102の外に出射させることができると共に、これら第1及び第2の不要光L50、L51が第1〜第3の空間変調器93A〜93Cのいずれの反射面に向かう方向に進行しない分、第2及び第3のガラスブロツク101、102外に出射した第1及び第2の不要光L50、L51がその後第1〜第3の空間変調器93A〜93Cのいずれかの反射面に入射するのを回避し得るようになされている。
【0044】
なおこの実施例の場合、第1のガラスブロツク100は、入射した白色光L40が30〔°〕程度の入射角θ5 で第1の誘電体多層膜103Aに入射するように第2の側面100Bに対する第1の側面100Aの傾きが選定されると共に、第2のガラスブロツク101は、第1の誘電体多層膜103Aを透過した光が第2の誘電体多層膜103Bに30〔°〕程度の入射角θ6 で入射するように第1の側面101Aに対する第2の側面101Bの傾きが選定されている。
【0045】
これによりこの色分離合成部92においては、例えば45〔°〕の入射角で光を第1及び第2の誘電体多層膜103A、103Bに入射させる場合に比べて当該入射光に対する第1及び第2の誘電体多層膜103A、103Bの波長特性を向上させ得、かくして投影画像の色純度を向上させ得るようになされている。
【0046】
(1−3)第1実施例の動作及び効果
以上の構成において、このプロジエクタ装置90では、光源から発射された白色光L40をビームスプリツタ91を介して色分離合成部92に入射する。
色分離合成部92では、入射する白色光L40の青色成分を第1の誘電体多層膜103Aにおいて色分離し、得られた青色光L41Aを第1のガラスブロツク100を介して第1の空間変調器93Aの反射面に照射すると共に、白色光L40の緑色成分及び赤色成分を第2の誘電体多層膜103Bにおいて色分離し、得られた緑色光L41Bを第2のガラスブロツク101を介して第2の空間変調器93Bの反射面に照射し、かつ得られた赤色光L41Cを第3のガラスブロツク102を介して第3の空間変調器93Cの反射面に照射する。
【0047】
これら第1〜第3の空間変調器100〜102の反射面に照射された青色光L41A、緑色光L41B及び赤色光L41Cは、それぞれ対応する第1〜第3の空間変調器93A〜93Cにおいて供給される映像データに応じて空間変調され、かくして得られた映像データに基づくカラー映像光の赤色成分L42Cと緑色成分L42Bとが色分離合成部92の第2の誘電体多層膜103Bにおいて合成されると共に、得られた合成光とカラー映像光の青色成分L42Aとが色分離合成部92の第1の誘電体多層膜103Aにおいて合成される。
【0048】
さらにこのプロジエクタ装置90では、このようにして得られたカラー映像光L43をビームスプリツタ91及び投影レンズ94を順次介して外部に発射し、かくして当該投影レンズ94の光学軸上に配置されたスクリーン上に、供給される映像データに基づくカラー映像を映写する。
【0049】
ここでこのプロジエクタ装置90では、上述のように、色分離合成部92の第1〜第3のガラスブロツク100〜102が、第1又は第2の誘電体多層膜103A、103Bを透過又は反射した第1及び第2の不要光L50、L51が第1〜第3の空間変調器93A〜93Cのいずれの反射面に向かう方向に進行せず、またこれら第1及び第2の不要光L50、L51が最初に到達する第2及び第3のガラスブロツク101、102の表面に30〔°〕以下の入射角θ3、θ4で入射するように形状が選定されている。
【0050】
従つてこのプロジエクタ装置90では、上述のように第1及び第2の不要光L50、L51が第1〜第3の空間変調器93A〜93Cの反射面に入射するのをほぼ確実に回避し得、その分第1及び第2の不要光L50、L51が第1〜第3の空間変調器93A〜93Cの反射面に入射した場合に発生する散乱等に起因する投影画像のコントラストや色純度の劣化を未然に防止することができる。
【0051】
またこのプロジエクタ装置90では、上述のように第1及び第2の誘電体多層膜103A、103Bに入射する白色光L40又は光の当該第1又は第2の誘電体多層膜103A、103Bに対する入射角θ5 、θ6 が30〔°〕程度に選定されているため、第1及び第2の誘電体多層膜103A、103Bの入射光に対する波長特性を向上させることができ、その分投影画像の色純度を向上させることができる。
【0052】
さらにこのプロジエクタ装置90では、上述のように隣接する第1〜第3のガラスブロツク100〜102間に隙間がなく、また第1〜第3の空間変調器93A〜93Cから投影レンズ94に向かう光を全て第1〜第3のガラスブロツク100〜102内で奇数回反射させるようになされているため、第1〜第3の空間変調器93A〜93Cとして反射回数を合わせる必要があるものを用いた場合においても第1〜第3のガラスブロツク100〜102の外部に追加のミラーを必要とせず、また第1〜第3のガラスブロツク100〜102として大きなものを用いる必要がなく、その分装置全体を小型化し、またその構成を簡略化させることができる。
【0053】
さらにこのプロジエクタ装置90では、上述のように各第1〜第3の空間変調器93A〜93Cに入出射させる光を全て色分離合成部92の第1〜第3のガラスブロツク100〜102内において最低1回は反射させるようになされているため、第1〜第3のガラスブロツク100〜102として体積の小さいものを用いることができる。従つてプロジエクタ装置の小型化に貢献することができる。
【0054】
以上の構成によれば、第1又は第3の空間変調器93A〜93Cから出射し、色分離合成部92の第1の誘電体多層膜103Aを透過又は反射した第1の不要光L50と、第2又は第3の空間変調器93B、93Cから出射し、第2の誘電体多層膜103Bを透過又は反射した第2の不要光L51とのいずれもが第1〜第3の空間変調器93A〜93Cの反射面に向かう方向に進行せず、かつこれら第1及び第2の不要光L50、L51が、第1又は第2の誘電体多層膜103A、103Bを透過又は反射した後、最初に到達する第2及び第3のガラスブロツク101、102の表面に30〔°〕以下の入射角θ3、θ4で入射するように、第2及び第3のガラスブロツク101、102の形状を選定するようにしたことにより、投影画像のコントラストや色純度の劣化を未然に防止することができ、かくして高画質な映像を投影し得る小型軽量なプロジエクタ装置を実現できる。
【0055】
(2)第2実施例
図1との対応部分に同一符号を付して示す図3は、第2実施例によるプロジエクタ装置110を示し、第3の空間変調器93Cの反射面と平行に対向する色分離合成部111の第3のガラスブロツク102の第3の側面102C上に第3の誘電体多層膜112が形成されていることを除いて第1実施例のプロジエクタ装置90(図1)と同様に構成されている。
【0056】
この場合第3の誘電体多層膜112としては、第2の誘電体多層膜103Bよりも立ち上がり波長が僅かに長いものが用いられている。
これによりこのプロジエクタ装置110においては、第2の誘電体多層膜103Bを透過した赤色光L41Cがほぼ0〔°〕で第3の誘電体多層膜112に入射することから、当該赤色光L41Cに含まれる黄色成分をほぼ確実に除去し得、かくして色純度の高い赤色光L41Cを第3の空間変調器93Cの反射面に入射させることができるようになされている。
【0057】
以上の構成において、このプロジエクタ装置110では、色分離合成部111の第2の誘電体多層膜103Bを透過した赤色光L41Cを、第3の誘電体多層膜112において黄色成分を除去した後、第3の空間変調器93Cの反射面に入射させる。
従つてこのプロジエクタ装置110では、上述のように色純度の高い赤色光L41Cを第3の空間変調器93Cの反射に入射させることができるため、当該第3の空間変調器93Cから出射するカラー映像光の赤色成分L42Cの色純度を向上させることができる。従つてこのプロジエクタ装置110では、色純度の高い画像を投影することができる。
【0058】
この場合一般的に、色分離合成部のガラスブロツクの表面に誘電体多層膜を配設することは、色純度を向上させ得る点でメリツトがあるものの、その誘電体多層膜において反射した光で不要光となり易く、このため通常は誘電体多層膜に代えて吸収フイルタを用いることが多い。ところがこの方法によると、所望する波長域の透過率がさがる問題がある。
【0059】
しかしながらこのプロジエクタ装置110では、上述のように、第1及び第2の不要光L50、L51が第1〜第3の空間変調器93A〜93Cの反射面に向かう方向に進行せず、かつこれら第1及び第2の不要光L50、L51が、最初に到達する第2及び第3のガラスブロツク101、102の表面に30〔°〕以下の入射角θ3、θ4で入射するように、第2及び第3のガラスブロツク101、102の形状が選定されているため、第3の誘電体多層膜112から出射する不要光の影響が少なく、この結果上述のように誘電体多層膜112による投影画像の色純度の改善を行うことができる。
【0060】
以上の構成によれば、第1実施例のプロジエクタ装置90(図1)に用いた色分離合成部111の第3のガラスブロツク102の第3の側面102Cに第2の誘電体多層膜101Bよりも僅かに立ち上がり波長が長い第3の誘電体多層膜112を配置するようにしたことにより、投影画像の色純度を向上させることができ、かくして高画質な映像を投影し得る小型軽量なプロジエクタ装置を実現できる。
【0061】
(3)他の実施例
なお上述の第1及び第2実施例においては、本発明を図1又は図3のように構成されたプロジエクタ装置90、110に適用するようにした場合に付いて述べたが、本発明はこれに限らず、要は、光源から発射された白色光を色分離合成部において複数の波長域の成分光に分離し、各成分光をそれぞれ異なる反射型の空間変調器において供給される映像データに基づいて空間変調した後、各空間変調器からの出射光を上記色分離合成部において合成して出射するようになされたプロジエクタ装置であれば、この他種々の構成のプロジエクタ装置に適用することができる。
【0062】
また上述の第1及び第2実施例においては、色分離合成部を図1及び図3のような形状の第1〜第3のガラスブロツクから構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各ガラスブロツクの形状としてはこれ以外の形状であつても、またガラスブロツクを4個以上用いて色分離合成部を構成するようにしても良く、要は、複数のガラスブロツクを対応する側面同士が密着するように組み合わせることによりガラスブロツク体を構成するようにするのであれば、当該ガラスブロツク体を構成するガラスブロツクの形状及び数としては、これ以外であつても良い。
【0063】
さらに上述の第1及び第2実施例においては、入射する白色光L40を青色光L41A、緑色光L41B及び赤色光L41Cの3原色光に分割するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、白色光L40をこれ以上の成分光に分離するようにしても良い。
なおこの場合、空間変調器を白色光の分離数に応じて4個以上設けるようにし、またそれぞれ入射光に含まれる白色光の対応する成分光を分離して対応する空間変調器に入射させる所定方向に反射又は透過させると共に、対応する複数の空間変調器からの出射光を合成して所定方向に出射させる複数の誘電体多層膜を所定のガラスブロツク間に配置するようにすれば良い。
【0064】
さらに上述の第2実施例においては、第3の空間変調器93Cの反射面と対向する第3のガラスブロツク102の第3の側面102C上にのみ誘電体多層膜112を配置するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1の空間変調器93Aの反射面と対向する第1のガラスブロツク100の第4の側面100D上にも第1の誘電体多層膜103Aよりも立ち上がり波長の短い誘電体多層膜を配置するようにしても良く、要は、対応する空間変調器に入射する白色光の成分光のうち、一部又は全部の当該成分光のガラスブロツク体からの出射位置にそれぞれ対応させてガラスブロツク体の表面上にそれぞれ所定の波長特性を有する単数又は複数の誘電体多層膜を配置すれば良い。
【0065】
さらに上述の第1及び第2実施例においては、第1〜第3の空間変調器93A〜93Cとして、画素単位の反射方向の差により投影法を形成する反射型のものを用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これに代えて反射率、拡散又は偏光状態等の反射状態の差により投影法を形成するようになされた反射型の空間変調器や、透過型の空間変調器等を用いるようにしても良い。
【0066】
さらに上述の第1及び第2実施例においては、第1〜第3のガラスブロツク100〜102からなるガラスブロツク体に入射した第1〜第3の空間変調器93A〜93Cからの出射光(すなわちカラー映像光の青色成分L42A、緑色成分L42B及び赤色成分L42Cがいずれも当該ガラスブロツク体の内部において奇数回反射するように第1〜第3のガラスブロツク100〜102の形状を選定するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら第1〜第3の空間変調器93A〜93Cからの出射光L42A〜L42Cが第1〜第3のガラスブロツク100〜102からなるガラスブロツク体内部において偶数回反射するように第1〜第3のガラスブロツクの形状を選定するようにしても良い。
【0067】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、プロジエクタ装置の色分離合成部に、対応する側面同士が密着するように組み合わされた複数のガラスブロツクからなるガラスブロツク体と、それぞれ所定のガラスブロツク間に配置され、それぞれ入射光に含まれる白色光の対応する成分光を分離して対応する空間変調器に入射させる所定方向に反射又は透過させると共に、対応する複数の空間変調器からの出射光を合成して所定方向に出射させる複数の誘電体多層膜とを設け、白色光又は他の誘電体多層膜を透過又は反射した白色光の各成分光が、それぞれ対応する誘電体多層膜に30〔°〕以下の入射角で入射すると共に、各空間変調器からの反射光が透過又は反射すべき対応する誘電体多層膜において反射又は透過することにより生じた各不要光が、それぞれいずれの空間変調器の反射面に向かう方向に進行しないように、かつ対応する誘電体多層膜において反射又は透過した後、最初に到達するガラスブロツク体の表面に30〔°〕以下の入射角で入射するように各ガラスブロツクの形状をそれぞれ選定するようにしたことにより、投影画像の色純度及びコントラストを向上させることができ、かくして高画質の映像を投影し得る小型軽量なプロジエクタ装置を実現できる。
また上述のように本発明によれば、底面が四角形状をなす第1のガラスブロツク、底面が五角形状をなす第2のガラスブロツク、及び底面が三角形状をなす第3のガラスブロツクの側面が互いに密着するように組み合わされたガラスブロツク体と、第1のガラスブロツクの側面及び第2のガラスブロツクの側面との間、並びに第3のガラスブロツクの側面及び第2のガラスブロツクの他の側面との間に配置され、それぞれ入射光に含まれる外部からの白色光の対応する成分光を分離して対応する反射面に入射させるように所定方向に反射又は透過させると共に、対応する複数の反射面からの成分光の反射光を合成して所定方向に出射させる複数の誘電体多層膜とを設け、外部から第1のガラスブロツクを介して当該第1のガラスブロツクの側面及び第2のガラスブロツクの側面間に配設された誘電体多層膜に入射した白色光又は他の誘電体多層膜を透過又は反射した白色光の各成分光が、それぞれ対応する誘電体多層膜に30〔°〕以下の入射角で入射すると共に、各空間変調器からの反射光が透過又は反射すべき対応する誘電体多層膜において反射又は透過することにより生じた各不要光が、それぞれいずれの空間変調器の反射面に向かう方向に進行しないように、かつ対応する誘電体多層膜において反射又は透過した後、最初に到達するガラスブロツク体の表面に30〔°〕以下の入射角で入射するように、第1乃至第3のガラスブロツクの形状をそれぞれ選定するようにしたことにより、投影画像の色純度及びコントラストを向上させることができ、かくして高画質の映像を投影し得る小型軽量な色分離合成装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のプロジエクタ装置の全体構成を示す略線図である。
【図2】第1〜第3の空間変調器の説明に供する略線的な側面図である。
【図3】第2実施例のプロジエクタ装置の全体構成を示す略線図である。
【図4】従来のプロジエクタ装置の構成を示す略線図である。
【図5】従来のプロジエクタ装置の構成を示す略線図である。
【図6】従来のプロジエクタ装置の構成を示す略線図である。
【図7】従来のプロジエクタ装置の構成を示す略線図である。
【図8】従来のプロジエクタ装置の構成を示す略線図である。
【図9】従来のプロジエクタ装置の構成を示す略線図である。
【図10】従来のプロジエクタ装置の構成を示す略線図である。
【図11】誘電体多層膜の波長特性の説明に供する特性曲線図である。
【図12】従来のプロジエクタ装置の構成を示す略線図である。
【図13】色分離合成部の構成例を示す略線図である。
【図14】ガラスブロツクの形状と透過光の光路長との関係の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
90、110……プロジエクタ装置、92、111……色分離合成部、93A〜93C……空間変調器、94……投影レンズ、100〜102……ガラスブロツク、103A、103B、112……誘電体多層膜、L40……白色光、L41A……青色光、L41B……緑色光、L41C……赤色光、L42A……カラー映像光の青色成分、L42B……カラー映像光の緑色成分、L42C……カラー映像光の赤色成分、L43……カラー映像光、L50、L51……不要光。
Claims (5)
- 光源から発射された白色光を色分離合成部において複数の波長域の成分光に分離し、映像データに基づいて各上記成分光をそれぞれ異なる反射型の空間変調器に供給して空間変調した後、各上記空間変調器からの出射光を上記色分離合成部において合成して出射するプロジエクタ装置において、
上記色分離合成部は、
対応する側面同士が密着するように組み合わされた複数のガラスブロツクからなるガラスブロツク体と、
それぞれ所定の上記ガラスブロツク間に配置され、それぞれ入射光に含まれる上記白色光の対応する上記成分光を分離して対応する上記空間変調器に入射させる所定方向に反射又は透過させると共に、対応する複数の上記空間変調器からの上記出射光を合成して所定方向に出射させる複数の誘電体多層膜とを具え、
上記白色光又は他の上記誘電体多層膜を透過又は反射した上記白色光の各成分光が、それぞれ対応する上記誘電体多層膜に 30 〔°〕以下の入射角で入射すると共に、各上記空間変調器からの上記反射光が透過又は反射すべき対応する上記誘電体多層膜において反射又は透過することにより生じた各不要光が、それぞれいずれの上記空間変調器の上記反射面に向かう方向に進行しないように、かつ対応する上記誘電体多層膜において反射又は透過した後、最初に到達する上記ガラスブロツク体の表面に30〔°〕以下の入射角で入射するように各上記ガラスブロツクの形状がそれぞれ選定された
ことを特徴とするプロジエクタ装置。 - 上記白色光の上記成分光のうち、対応する上記空間変調器に入射する一部又は全部の当該成分光の上記ガラスブロツク体からの出射位置に配設された、所定の波長特性を有する誘電体多層膜を具える
ことを特徴とする請求項1に記載のプロジエクタ装置。 - 上記ガラスブロツク体の各上記ガラスブロツクは、当該ガラスブロツク体に入射した各上記空間変調器からの上記出射光が、それぞれ当該ガラスブロツク体内部においていずれも奇数回又は偶数回だけ反射するように形状が選定された
ことを特徴とする請求項1に記載のプロジエクタ装置。 - 上記ガラスブロツク体は、
底面が四角形状をなす第1のガラスブロツク、底面が五角形状をなす第2のガラスブロツク、及び底面が三角形状をなす第3のガラスブロツクの側面が互いに密着するように組み合わされて形成され、
上記誘電体多層膜は、
上記第1のガラスブロツクの側面及び第2のガラスブロツクの側面との間、並びに上記第3のガラスブロツクの側面及び上記第2のガラスブロツクの他の側面との間に配置された
ことを特徴とする請求項1に記載のプロジエクタ装置。 - 底面が四角形状をなす第1のガラスブロツク、底面が五角形状をなす第2のガラスブロツク、及び底面が三角形状をなす第3のガラスブロツクの側面が互いに密着するように組み合わされたガラスブロツク体と、
上記第1のガラスブロツクの側面及び上記第2のガラスブロツクの側面との間、並びに上記第3のガラスブロツクの側面及び上記第2のガラスブロツクの他の側面との間に配置され、それぞれ入射光に含まれる外部からの白色光の対応する成分光を分離して対応する反射面に入射させるように所定方向に反射又は透過させると共に、対応する複数の上記反射面からの上記成分光の反射光を合成して所定方向に出射させる複数の誘電体多層膜と
を具え、
外部から上記第1のガラスブロツクを介して当該第1のガラスブロツクの側面及び第2のガラスブロツクの側面間に配設された上記誘電体多層膜に入射した上記白色光又は他の上記誘電体多層膜を透過又は反射した上記白色光の各成分光が、それぞれ対応する上記誘電体多層膜に 30 〔°〕以下の入射角で入射すると共に、各上記反射面からの上記反射光が透過又は反射すべき対応する上記誘電体多層膜において反射又は透過することにより生じた各不要光が、それぞれいずれの上記反射面に向かう方向に進行しないように、かつ対応する上記誘電体多層膜において反射又は透過した後、最初に到達する上記ガラスブロツク体の表面に 30 〔°〕以下の入射角で入射するように、上記第1乃至第3のガラスブロツクの形状がそれぞれ選定された
ことを特徴とする色分離合成装置。
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