JP2003322738A - アサーマル樹脂光導波路デバイス - Google Patents

アサーマル樹脂光導波路デバイス

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temperature
waveguide
athermal
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長広 諸井
Hidetoshi Nanai
秀寿 七井
Yuji Yamamoto
雄二 山本
Shigeki Sakaguchi
茂樹 坂口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板にフッ素化ポリイミドを使用し、その線
熱膨張係数を制御することにより低コスト性、製作の容
易性、耐熱性、低伝搬損失性、長期信頼性を兼ね備え、
温度依存性を解消したアサーマル樹脂光導波路デバイス
を提供する。 【解決手段】 線熱膨張係数が40〜120ppm/
K、ガラス転移温度が300℃以上であり、光透過性の
良いフッ素化ポリイミド基板を使用することで、光導波
路の透過屈折率の温度依存性を解消したアサーマル樹脂
光導波路デバイスを形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路につい
て、ポリイミド基板を使用することにより光導波路その
ものの温度依存性を解消し、外部温度制御を不要とした
アサーマル樹脂光導波路デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】伝送容量の拡大を実現する手段として高
密度波長分割多重通信方式(DWDM)が活発に検討さ
れている。このDWDMにおいては、異なる波長の光を
合波あるいは分波する波長合分波器が極めて重要なデバ
イスとなる。しかしながら、周囲環境の温度変化により
デバイスの中心波長が変化するという問題がある。この
ような温度特性を安定化、改善する一つの方法として、
高精度な外部温度制御装置を補正部品として素子に組み
入れるという方法がある。しかしながら、この方法で
は、デバイスの低コスト化、小型化の障害になり実用化
に向け問題があった。
【0003】一方、デバイスの中心波長変化はデバイス
を構成する光回路の光路長の温度依存性に起因してお
り、光路長の温度依存性は以下の式で表される 1/L×dS/dT=dn/dT+nα ここで各記号は以下のものを示す。
【0004】 L:導波路長、S:光路長(n×L)、T:温度 n:光導波路の等価屈折率、α:基板の線熱膨張係数 dS/dT:光路長の温度依存を示す係数 dn/dT:熱光学定数 この式で、1/L×dS/dTが零であること、すなわ
ち、 dn/dT+nα=0(式1) を満たす光導波路では光回路の光路長の温度依存性が零
となり、周囲環境の温度変化によるデバイスの中心波長
変化を解消し、温度無依存の光導波路(アサーマル光導
波路と言う)を実現することができる。
【0005】石英光導波路においては、負の線熱膨張係
数を有する基板を使用し、その線熱膨張係数を制御する
ことによりアサーマル化した光導波路が開示されてい
る。(特許文献1参照)しかしながら、石英光導波路で
はその作製温度が1000℃近いこと、作製コストが高
いことなどにより、適用可能な範囲が限定され、光導波
路デバイスの普及に大きな課題がある。
【0006】一方、作製温度が低温であり、低コスト化
が期待できる樹脂光導波路においては、樹脂の熱光学定
数(dn/dT)は負である。このことから、基板の線
熱膨張係数を制御することによりアサーマル光導波路が
作製できる。光導波路材料にフッ素化アクリル樹脂、基
板に樹脂材料を使用したアサーマル光導波路が報告され
ている(非特許文献1参照)。
【0007】しかしながら、このアサーマル光導波路で
は耐熱温度が85℃程度と低く、VOA等のアクディブ
素子と組み合わせて使用するには温度的な問題があっ
た。また、通常使用される光通信波長帯である1.5μ
mでの伝搬損失が0.8dB/cmと大きいという課題
もあった。そこで、低コスト化が期待される樹脂導波路
において、耐熱性があり、さらに伝搬損失が小さく、長
期信頼性を兼ね備えたアサーマル光導波路の開発が待た
れていた。
【0008】
【特許文献1】特開平12−352633号公報
【非特許文献1】(2001 Optical Fiber Communication
Conference and Exhibit, Postdeadline Papers, PD7-
1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のアサ
ーマル光導波路における上述の問題点を解消し、低コス
ト性、作製の容易性、耐熱性、低伝搬損失性、長期信頼
性を兼ね備えたアサーマル光導波路を提供することを課
題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討をすすめたところ、基板材料に
は光導波路作製プロセスにおいて耐熱性が高く、光透過
性に優れたフッ素化ポリイミドを用いて、導波路材料の
熱光学定数(dn/dT)と基板の線熱膨張係数を制御
することにより、低コスト、耐熱性、低伝搬損失、長期
信頼性を兼ね備えたアサーマル樹脂光導波路を製造でき
ることを見いだし、本発明に到達した。
【0011】すなわち、フッ素化ポリイミド基板上に形
成された光導波路であり、0〜150℃の温度範囲にお
いて、実質的に温度無依存性を持つことを特徴とするア
サーマル樹脂光導波路デバイスであって、使用するフッ
素化ポリイミド基板の線膨張係数が40〜120ppm
/Kに制御可能であり、ガラス転移温度が300℃以上
であることを特徴とする。
【0012】アサーマル樹脂導波路デバイスの耐熱性を
向上させるためには、導波路材料として、フッ素化エポ
キシ、重水素化ポリシロキサン等の耐熱性のある材料を
使用すればよいが、フッ素化エポキシは、波長0.85
μm帯では光透過性が良好であるが、通常の光通信波長
帯である1.5μm帯での伝搬損失が1dB/cmと大
きく、重水素化ポリシロキサンは1.5μmで伝搬損失
が0.4dB/cm程度であるが製造コストが高く、一
般的な光導波材料としては現実的に使用できない。
【0013】フッ素化ポリイミドは耐熱温度が300℃
以上と高く、かつ波長1.5μm帯での伝搬損失が0.
3dB/cmと小さく、樹脂アサーマル光導波路材料と
して好適である。すなわち、フッ素化ポリイミドを光導
波路材料として、dn/dT+nα=0(式1)の、左
辺が実質上零となるようにフッ素化ポリイミド基板の線
熱膨張係数を制御すれば、耐熱性のある、光伝搬性の良
いアサーマル樹脂光導波路を提供することができる。
【0014】さらに、導波路材料にフッ素化ポリイミド
を用いることにより、基板材料と導波路材料が同一材料
となるため相溶性が高まり、基板と導波路の密着力向
上、作製したデバイスの残留応力の低減、回避が可能と
なり、高温高湿下等に対する長期信頼性を向上させるこ
とができる。
【0015】以下、本発明についてより詳細に説明す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明者らは、耐熱性のある低光
伝搬損失アサーマル光導波路について検討した結果、フ
ッ素化ポリイミド基板はポリイミド溶液やポリアミド酸
溶液、あるいはこれらの混合物より作製するが、溶液の
調製方法および基板の作製方法によって、線熱膨張係数
として40ppm/Kから120ppm/Kの範囲にお
いて任意に設定できること、また、300℃以上のガラ
ス転移温度をもち、さらに高透明性であるものが製作で
きるため光導波路用基板として好適であることを見いだ
した。
【0017】光導波路材料として使用される材料の熱光
学定数(dn/dT)は使用されている材料組成にもよ
るが、およそ−0.6×10-4〜−1.8×10-4/K
の範囲であり、屈折率nはおよそ1.5であることか
ら、これらの数値を式1に代入すると、アサーマル化条
件を満たす基板の線熱膨張係数αは、40〜120pp
m/Kの範囲において任意に制御できることが望まれ
る。
【0018】また、光導波路はVOA等のアクティブ素
子と基板上で組み合わせて使用することがあり、これら
の素子が発熱するため、耐熱温度は150℃程度以上あ
ることが好ましい。
【0019】一般的に樹脂材料では、ガラス転移温度
(℃)の1/2程度の温度までは信頼性が高く、耐熱性
が確保できるため、300℃以上のガラス転移温度を持
つフッ素化ポリイミドは耐熱性のある、光導波路素子の
材料として好適である。
【0020】次に、光透過性の観点から、光導波路材料
が高透明性であることはもちろんのこと、光導波路用基
板も、光透過性が高いことが低光伝搬損失の光導波路を
得るために必要であり、通常光通信に使用される波長で
ある1.5μm帯での伝搬損失が0.3dB/cmと小
さいフッ素化ポリイミドが光導波路素子の材料として好
適である。
【0021】さらに、デバイスの信頼性の観点から、Te
lcordia規格の高温高湿テスト等において特性変化を生
じないことが好ましい。導波路材料にフッ素化ポリイミ
ドを用いることにより、基板材料と導波路材料が同一材
料となるため相溶性が高まり、基板と導波路の密着力向
上、作製したデバイスの残留応力の低減、回避が可能と
なる。このことにより、上記テストに対する信頼性を向
上させることができる。このことからも、フッ素化ポリ
イミドが光導波路素子の材料として好適である。
【0022】以上の特性を兼ね備えた、フッ素化ポリイ
ミドをアサーマル樹脂光導波路材料として用いることが
好ましい。
【0023】基板を構成するフッ素化ポリイミドの製造
に使用されるテトラカルボン酸およびその誘導体の具体
的な例としては次のようなものがある。ここではテトラ
カルボン酸としての例を挙げる。2,2−ビス(3,4
−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(以
下6FDAと表す)、3,3’,4,4’−テトラカル
ボキシジフェニルエーテル、3,3’,4,4’−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−テ
トラカルボキシジフェニルスルホン、ピロメリット酸な
どがあげられる。これらテトラカルボン酸およびその誘
導体を単独で用いても良いし、混合して用いても良い。
【0024】ジアミン成分としては、例えば、次のジア
ミン、または、そのジイソシアネート誘導体等が使用さ
れる。2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,
4’−ジアミノビフェニル(以下、TFDBと表す)、
2,2−ビス(p−アミノフェニル)ヘキサフルオロプ
ロパン、2,2’−ジメチルベンジジン、3,3’−ジ
メチルベンジジン、4,4’−オキシジアニリン(以
下、ODAと表す)等が挙げられるが、これらを単独で
用いても良いし、混合して用いても良い。
【0025】これらを使用して、泡ふくれや、応力発生
によるそりのない表面平滑性の高いポリイミド基板を製
造することができる。
【0026】具体的な組成としては、得られるフッ素化
ポリイミドの線熱膨張係数とガラス転移温度を測定して
好適なものを選択する事ができる。
【0027】本発明でいうアサーマル樹脂光導波路デバ
イスの例としては、光導波路中を伝搬する光を干渉また
は共振させることにより、特定の波長を共振、反射、透
過または分岐するデバイスであり、方向性結合器、マッ
ハツェンダ干渉器、リング共振器、ファブリペロー共振
器、アレイ導波路回折格子などが挙げられる。
【0028】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0029】〔調製例1〕三ツ口フラスコに6FDAを
88.8g(0.2mol)とTFDBを64.0g
(0.2mol)及びγ−ブチロラクトン356.5g
を加えた。この混合物を窒素雰囲気下、オイルバスを用
いて170℃で6時間撹拌し、濃度30%、粘度50ポ
イズのポリイミド溶液(以下6FDA/TFDBポリイ
ミド溶液と表す)を得た。
【0030】〔調製例2〕三ツ口フラスコに6FDAを
88.8g(0.2mol)とTFDBを64.0g
(0.2mol)及びN,N−ジメチルアセトアミド
(以下、DMAcと表す)を696.0gを加えた。こ
の混合物を窒素雰囲気下、室温で3日間撹拌し、濃度1
5%、粘度180ポイズのポリアミド酸溶液(以下6F
DA/TFDBポリアミド酸溶液と表す)を得た。
【0031】〔調製例3〕三ツ口フラスコに6FDAを
88.8g(0.2mol)、TFDBを44.8g
(0.14mol)、ODAを12.0g(0.06m
ol)及び、DMAcを825.6g加えた。この混合
物を窒素雰囲気下、室温で3日間撹拌し、濃度15%、
粘度160ポイズのポリアミド酸溶液(以下6FDA/
TFDB/ODAポリアミド酸溶液と表す)を得た。
【0032】〔実施例1〕調製例3の溶液から、ポリイ
ミド光導波路のコアを作製し、下部、上部のクラッドは
調製例2の溶液で作製するが、この組成では、 dn/dT+nα=0(式1) のdn/dTは −1.17×10-4/K であること
がわかっており、光導波路の等価屈折率が1.5である
ので、基板の線熱膨張係数が78ppm/Kであれば、
光導波路が温度無依存になる。
【0033】そのため、ポリイミド基板の線熱膨張係数
が78ppm/Kになるよう、調製例1の溶液を調製
し、この溶液50gを、あらかじめ剥離剤を塗布してお
いた20cm角のガラス板上にアプリケーターを用いて
キャストした。キャスト後、オーブンにて70℃2時
間、150℃2時間の熱処理を行い、溶媒を一部除去し
た。その後、含溶媒板状体を支持体から剥離した。引き
続いて、得られた含溶媒板状体を枠体に固定し、オーブ
ンにて200℃で2時間加熱後、380℃2時間の加熱
をおこない、溶媒を実質的に完全に除去した。この時、
各、加熱温度への昇温速度は3℃/minで実施した。
このポリイミド基板は厚さが550μmであり、ヤング
率が4.5GPa、ガラス転移温度は325℃、表面粗
さは4nmであった。線熱膨張係数は78ppm/Kの
ものが得られた。なお、このポリイミド基板に泡ふく
れ、ソリ発生は認められなかった。
【0034】得られたポリイミド基板を用いて直線光導
波路およびアレイ導波路回折格子を作製した。
【0035】まず、6FDA/TFDBポリアミド酸溶
液(調製例2の溶液)をこのポリイミド基板にスピンコ
ートし、70℃で2時間、160℃で1時間、250℃
で30分、更に350℃で1時間加熱イミド化を行い、
厚さ15μmのアンダークラッドを形成した。次に、こ
の基板上に6FDA/TFDB/ODAポリアミド酸溶
液(調製例3の溶液)をスピンコートし、上記と同条件
にて加熱し、コア層を形成した。このコア層をフォトリ
ソグラフィー、ドライエッチングにより長さ70mm、
幅8μm、高さ8μmの直線コアパターンを形成した。次
に、この基板上に6FDA/TFDBポリアミド酸溶液
(調製例2の溶液)をアンダークラッドを形成したのと
同条件にて厚さ15μmのオーバークラッドを形成し
た。作製した導波路に1.55μmの光を通してカット
バック法で光伝搬損失を測定したところ、0.3dB/
cmであり、また偏波依存損失は0.1dB/cm以下
で光導波路として好適なものが得られた。
【0036】アレイ導波路回折格子(AWG)として、
コアサイズが幅8μm、高さ8μm、8×8チャンネル、
中心波長1.5525μm、波長間隔200GHzのも
のを上記直線光導波路の作製と同じプロセスを用い作製
した。作製したアレイ導波路回折格子の温度特性を測定
したところ、0℃から150℃の範囲においてデバイス
の中心波長変化は−0.01nm/℃以下であった。作
製した樹脂光導波路デバイスは低光損失で偏波依存性も
なく、実質的に温度無依存であった。
【0037】作製した直線導波路およびAWGを温度8
5℃、湿度85%の雰囲気下に2000時間放置した
が、放置前後において特性変化は生じず、長期信頼性を
兼ね備えていた。
【0038】〔実施例2〕実施例1と同じ材料、同じプ
ロセスにより、導波路長2cm、結合部の導波路間隔3
μm、結合長1.2mmの方向性結合器を作製した。コ
アサイズは幅8μm、高さ8μmとした。入射光には1.
55μmのレーザを使用して0℃から150℃の範囲に
おいて、各ポートの出射光量を測定し分岐比を求めた。
いずれの温度においてもクロスポートで99.1%以上
の分岐比が得られ、実質的に温度無依存であった。また
方向性結合器の挿入損失は1.0dB、偏波依存損失は
0.2dB/cm以下であり光導波路として好適なもの
が得られた。
【0039】作製した方向性結合器を温度85℃、湿度
85%の雰囲気下に2000時間放置したが、放置前後
において特性変化は生じず、長期信頼性を兼ね備えてい
た。
【0040】〔比較例1〕基板にシリコン基板を用いた
以外は実施例1と同条件で、直線光導波路およびアレイ
導波路回折格子(AWG)を作製した。
【0041】作製した直線光導波路に1.55μmの光
を通してカットバック法で光伝搬損失を測定したとこ
ろ、0.6dB/cm、また偏波依存損失は0.7dB
/cmであり、損失、偏波依存損失ともに悪化した。ま
た、アレイ導波路回折格子の温度特性を測定したとこ
ろ、0℃から150℃の範囲においてデバイスの中心波
長変化は−0.15nm/℃でありAWGとしては不適
なものであった。
【0042】作製した直線導波路およびAWGを温度8
5℃、湿度85%の雰囲気下に2000時間放置したと
ころ、シリコン基板と光導波路の間に剥離が生じてい
た。また、光伝搬損失は0.8dB/cmに悪化してお
り、長期信頼性は不十分であった。
【0043】
【発明の効果】本発明の方法によれば、低コスト性、作
製の容易性、耐熱性、低伝搬損失性、長期信頼性を兼ね
備えたアサーマル樹脂光導波路デバイスが製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 雄二 埼玉県川越市今福中台2805番地 セントラ ル硝子株式会社化学研究所内 (72)発明者 坂口 茂樹 東京都千代田区神田錦町3丁目7−1 セ ントラル硝子株式会社本社内 Fターム(参考) 2H047 LA18 QA05 TA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素化ポリイミド基板上に形成された光
    導波路であって、0〜150℃の温度範囲において、実
    質的に温度無依存性を持つことを特徴とするアサーマル
    樹脂光導波路デバイス。
  2. 【請求項2】請求項1記載のフッ素化ポリイミド基板が
    線熱膨張係数が40〜120ppm/K、ガラス転移温
    度が300℃以上であることを特徴とする請求項1記載
    のアサーマル樹脂光導波路デバイス。
  3. 【請求項3】導波路材料がフッ素化ポリイミドであり、
    デバイスの構成材料がすべてフッ素化ポリイミドである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のアサー
    マル樹脂光導波路デバイス。
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