JP2003322036A - 内燃機関の可変圧縮比機構 - Google Patents

内燃機関の可変圧縮比機構

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JP2003322036A
JP2003322036A JP2002131079A JP2002131079A JP2003322036A JP 2003322036 A JP2003322036 A JP 2003322036A JP 2002131079 A JP2002131079 A JP 2002131079A JP 2002131079 A JP2002131079 A JP 2002131079A JP 2003322036 A JP2003322036 A JP 2003322036A
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compression ratio
oil
hydraulic
combustion engine
cylinder
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JP2002131079A
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English (en)
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Katsuya Mogi
克也 茂木
Yoshiaki Tanaka
儀明 田中
Kenji Ushijima
研史 牛嶋
Shunichi Aoyama
俊一 青山
Tsuneyasu Nohara
常靖 野原
Shinichi Takemura
信一 竹村
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Nissan Motor Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/04Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads
    • F02B75/048Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads by means of a variable crank stroke length

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動モータを大型化することなく、コントロ
ールシャフト5の望ましくない回転動作を防止する。 【解決手段】 クランクシャフト18のクランクピン2
に回転可能に取り付けられるロアリンク4と、このロア
リンク4とピストン1とを連係するアッパリンク3と、
コントロールシャフト5の制御カム5aとロアリンク4
とを連係するコントロールリンク6と、圧縮比の変更時
にコントロールシャフト5を回転駆動する電動モータ
と、を有する。コントロールシャフト5から電動モータ
へ作用する負荷荷重を低減する荷重低減手段として、油
圧保持器8をコントロールシャフト5へ接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関に適用
される複リンク式の可変圧縮比機構に関する。
【0002】
【従来の技術】レシプロ式内燃機関の分野では、機関運
転状態に応じて機関圧縮比を最適なものとするために、
機関圧縮比を変更可能とする種々の形式の可変圧縮比機
構が提案されている。その1つとして、特開2002−
47955号公報には、内燃機関のクランクシャフトと
ピストンとを複数のリンクで連係した複リンク式の可変
圧縮比機構が記載されている。この可変圧縮比機構は、
クランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付け
られるロアリンクと、このロアリンクとピストンとを連
係するアッパリンクと、一端がロアリンクに連係された
コントロールリンクと、を有している。コントロールリ
ンクの他端は、コントロールシャフトに設けられた円形
の制御カムに回転可能に取り付けられている。電動モー
タのようなアクチュエータ(回転駆動手段)によりコン
トロールシャフトを回転駆動することにより、制御カム
を介してコントロールリンクの他端の支持位置が変化
し、コントロールリンクによるロアリンクの運動拘束条
件が変化して、ピストン上死点位置、ひいては機関圧縮
比が変更される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような可変圧縮比
機構では、機関運転中、ピストンに作用する燃焼荷重
や、アッパリンクやロアリンクの慣性荷重等に起因し
て、コントロールリンクからコントロールシャフトへ負
荷トルクが作用する。このため、この負荷トルクに抗し
てコントロールシャフトを保持する能力がアクチュエー
タに要求され、アクチュエータの大型化を招聘する傾向
にある。また、機関圧縮比を変更することなく、現状圧
縮比に維持するような場合であっても、上記コントロー
ルシャフトが不用意に回転することのないように、上記
アクチュエータに保持エネルギー(例えば電力)を供給
し続ける必要があり、消費エネルギーの増加に伴う燃費
の低下を招いていた。保持エネルギーを低減するため
に、上記アクチュエータに減速機を設け、その減速比を
大きく設定すると、圧縮比の切り換えが完了するまでに
要するアクチュエータの変位量(例えば回転角)が大き
くなり、圧縮比の切り換え応答性が低下してしまう。
【0004】この発明は、このような課題に鑑みてなさ
れたものであり、機関圧縮比の切換応答性の低下等を招
くことなく、コントロールシャフトから回転駆動手段へ
作用する負荷荷重を有効に低減・解消し得る新規な内燃
機関の可変圧縮比機構を提供することを主たる目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の可変圧縮比機構
は、内燃機関のクランクシャフトとピストンとを複数の
リンクで連係した複リンク式の構成であり、クランクピ
ンに回転可能に取り付けられるロアリンクと、このロア
リンクとピストンとを連係するアッパリンクと、を有し
ている。上記アッパリンク又はロアリンクにはコントロ
ールリンクの一端が連係されており、このコントロール
リンクの他端は、気筒列方向に延びるコントロールシャ
フトに偏心して設けられた制御カムに回転可能に嵌合し
ている。回転駆動手段によりコントロールシャフトを回
転駆動することにより、コントロールリンクの他端の支
持位置が変化し、このコントロールリンクに連係するア
ッパリンク又はロアリンクの運動拘束条件が変化して、
ピストンストローク特性、ひいては機関圧縮比が変更さ
れる。
【0006】そして本発明は、上記コントロールシャフ
トから回転駆動手段へ作用する負荷荷重を低減する荷重
低減手段を有することを特徴としている。この荷重低減
手段は、コントロールシャフトを積極的に回転駆動する
ものではなく、コントロールシャフトの不用意な回転を
防止するものであり、典型的には油圧を利用した油圧保
持器を備えている。
【0007】
【発明の効果】ピストンに作用する燃焼荷重等に起因し
てコントロールリンクからコントロールシャフトには負
荷トルクが作用する。本発明によれば、このような負荷
トルクが荷重低減手段により低減・相殺されるため、コ
ントロールシャフトから回転駆動手段へ作用する負荷荷
重を軽減・解消することができる。このため、回転駆動
手段の小型化・簡素化を図ることができる。また、機関
圧縮比を切り換えずに現状の圧縮比に維持するような場
合に、コントロールシャフトを回転させないようにモー
ター等の回転駆動手段に電力等の保持エネルギーを供給
し続ける必要がないので、消費エネルギーが軽減され、
燃費の向上を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る可変圧縮比
機構を直列4気筒の内燃機関に適用した実施例について
詳細に説明する。
【0009】先ず、図1〜10等を参照して、全ての実
施例に共通する構成及び作用効果について説明する。内
燃機関の機関本体の一部を構成するシリンダブロック1
9には、クランクシャフト18が回転可能に支持されて
いるとともに、4つのシリンダ20(#1気筒,#2気
筒,#3気筒,#4気筒)がクランクシャフト18の上
方に形成されている。各シリンダ20内にはピストン1
が摺動可能に配設されている。ピストン1は、その上方
に画成される燃焼室から強い燃焼荷重を受ける。
【0010】可変圧縮比機構は、クランクシャフト18
のクランクピン2に回転可能に取り付けられるロアリン
ク4と、このロアリンク4と各気筒のピストン1とを連
係するアッパリンク3と、クランクシャフト18と平行
に気筒列方向へ延びるコントロールシャフト5と、この
コントロールシャフト5に偏心して固定又は一体形成さ
れた円形の制御カム5aと、ロアリンク4と制御カム5
aとを連係するコントロールリンク6と、機関圧縮比の
変更時にコントロールリンク6を回転駆動する回転駆動
手段24と、を有している。アッパリンク3,ロアリン
ク4,コントロールリンク6及び制御カム5aは、各シ
リンダ20毎にそれぞれ設けられている。アッパリンク
3の一端は、ピストンピン1aを介してピストン1に回
転可能に連結されている。アッパリンク3の他端は、第
1連結ピン22を介してロアリンク4に回転可能に連結
されている。コントロールリンク6の一端は、第2連結
ピン23を介してロアリンク4に回転可能に連結されて
いる。回転駆動手段24は、図示せぬエンジン制御部に
より駆動制御される電動モータ7を備えている。
【0011】機関圧縮比の変更のために、回転駆動手段
24によりコントロールシャフト5を回転駆動すると、
コントロールリンク6の揺動支点となる制御カム5aの
中心位置がシリンダブロック19に対して移動(変位)
する。これにより、コントロールリンク6によるロアリ
ンク4の運動拘束条件が変化して、クランク角に対する
ピストン上死点位置を含めたピストン・ストローク特性
が変化し、機関圧縮比が変更される。
【0012】この可変圧縮比機構では、コントロールリ
ンク6をアッパリンク3ではなくロアリンク4に連係し
ているため、コントロールシャフト5を比較的スペース
に余裕のあるクランクシャフト18の斜め下方に配置す
ることができ、機関搭載性に優れている。また、ピスト
ンとクランクシャフトとを複数のリンクで連係した複リ
ンク式の構造であるため、ピストンとクランクシャフト
とを一本のコンロッドで連係した単リンク式の構造に比
して、ピストン・ストローク特性の設定の自由度が高
い。このため、例えばピストン・ストローク特性を単振
動に近づけて、慣性荷重に起因する振動を抑制すること
もできる。
【0013】コントロールリンク6からコントロールシ
ャフト5へ作用する負荷荷重を低減する荷重低減手段と
して、油圧保持器8が設けられている。図6〜図8、更
には図18〜図20にも示すように、油圧保持器8は、
シリンダブロック19側に固定的に取り付けられる固定
体9と、コントロールシャフト5に連動して固定体9に
対して移動する可動体10と、により大略構成されてい
る。可動体10により固定体9の内部は第1油室16と
第2油室17とに仕切られており、可動体10の変位に
応じて第1油室16及び第2油室17の容積が変化す
る。
【0014】これら第1油室16の油圧と第2油室17
の油圧とは、油圧回路27によって調整される。油圧回
路27は、油圧を供給するオイルポンプ15と、3位置
切換型の油通路切換え用制御弁13と、4つの逆止弁1
4−1,14−2,14−3,14−4と、を備えてい
る。油通路切換え用制御弁13は、スプール13aの位
置に応じて開閉する4つのオイル出入口A,B,P,R
と、スプール13aを中立位置へ付勢する付勢手段とし
てのスプリング13bと、通電されることによりスプー
ル13aを高圧縮比位置及び低圧縮比位置へ切り換える
第1ソレノイド13c及び第2ソレノイド13dと、を
有している。これらソレノイド13c,13dは、上記
のエンジン制御部により通電制御される。第1出入口A
と第2出入口Bとは、図8及び図20の矢印で示すよう
に、第2油室17と第1油室16とを接続する第1油路
A1に設けられ、かつ、常に同時に開閉する。第3出入
口Pと第4出入口Rとは、図7及び図19の矢印で示す
ように、第1油室16と第2油室17とを接続する第2
油路A2に設けられ、かつ、常に同時に開閉する。
【0015】両ソレノイド13c,13dの通電をオフ
とした初期状態では、スプール13aが図6及び図18
に示す中立位置に保持され、両油路A1,A2の出入口
A,B,P,Rの全てが閉じた状態となる。第1ソレノ
イド13cを通電すると、図7及び図19に示すよう
に、スプール13aが中立位置より右側へ移動した高圧
縮比位置に切り換えられ、第2油路A2の第3出入口P
及び第4出入口Rが開き、第1油路A1の第1出入口A
及び第2出入口Bが閉じた状態となる。第2ソレノイド
13dを通電すると、図8及び図20に示すように、ス
プール13aが中立位置より左側へ移動した低圧縮比位
置に切り換えられ、第1油路A1の第1出入口A及び第
2出入口Bが開き、第2油路A2の第3出入口P及び第
4出入口Rが閉じた状態となる。
【0016】第1逆止弁14−1は、第1油路A1に設
けられ、第2油室17から第1油室16へ向う方向の作
動油の流れを許容し、第1油室16から第2油室17へ
向う方向の作動油の流れを禁止する。第2逆止弁14−
2は、第2油路A2に設けられ、第1油室16から第2
油室17へ向う方向の作動油の流れを許容し、第2油室
17から第1油室16へ向う方向の作動油の流れを禁止
する。第3逆止弁14−3は、オイルポンプ15から第
1油室16へ作動油を供給する油路に設けられ、オイル
ポンプ15から第1油室16へ向う方向の作動油の流れ
のみを許容する。第4逆止弁14−4は、オイルポンプ
15から第2油室17へ作動油を供給する油路に設けら
れ、オイルポンプ15から第2油室17へ向う方向の作
動油の流れのみを許容する。なお、油路の短縮化・簡素
化を図るために、複数の油路を部分的に共用させてい
る。
【0017】油圧回路27は、排出油路のない閉回路と
なっている。従って、第1油室16内の油圧と第2油室
17の油圧とは、制御弁13のスプール13aの位置に
拘わらず、ともにオイルポンプ15から供給される所定
油圧に加圧されている。よって、可動体10には、第1
油室16及び第2油室17からほぼ等しい油圧が常に作
用する。つまり、油圧保持器8は、積極的にコントロー
ルシャフト5を回転駆動するものではなく、コントロー
ルシャフト5の望ましくない回転を抑制するもので、い
わゆるダンパとして機能する。
【0018】図9を参照して、燃焼荷重やリンク部品の
慣性荷重などに起因して、コントロールリンク6からコ
ントロールシャフト5へ作用する荷重は、大・小の荷重
が周期的に現れる変動荷重である。従って、コントロー
ルリンク6からコントロールシャフト5へ作用する負荷
トルク31も、大・小トルクが周期的に現れる変動トル
クとなる。特に、ピストン上・下死点付近では、燃焼荷
重や部品慣性荷重がピーク値をとるため、低圧縮比方向
を正とする負荷トルク31が最大値となる。従って、仮
に油圧保持器8がなく、電動モータ7等の回転駆動手段
24のみにより負荷トルク31に抗してコントロールシ
ャフト5を駆動・保持する構成では、回転駆動手段24
により機関圧縮比を例えば高圧縮比側へ切り換えようと
しても、上述した大きい負荷トルク31が作用するとき
に、コントロールシャフト5が低圧縮比側へ逆回転し、
いっこうに所望の圧縮比へ切り換えることができないお
それがある。
【0019】本発明に係る実施例では、回転駆動手段2
4のみによりコントロールシャフト5を保持し得る許容
トルクを超える負荷トルク31が作用し、コントロール
シャフト5が逆回転しようとするような場合に、油圧保
持器8により許容トルク(典型的には回転駆動手段24
からコントロールシャフト5へ加える駆動トルク32に
相当)を越える過剰トルク33を受け止めることによ
り、コントロールシャフト5の逆回転を確実に防止する
ことができる。油圧保持器8に過剰トルク33が作用す
る過剰トルク期間D1では、コントロールシャフト5は
停滞状態となるが、負荷トルク31が駆動トルク32以
下となる小トルク期間D2では、駆動トルク32と負荷
トルク31との差に相当するトルク34の分、コントロ
ールシャフト5を所望の機関圧縮比方向(高圧縮比方
向)へと回動させていくことができる。
【0020】例えば、機関圧縮比を現在の値に保持した
い場合、すなわちコントロールシャフト5を機関本体に
対して現在の回転位置に保持する場合、図6及び図18
に示すように、油通路切換え用制御弁13のスプール1
3aを中立位置とする。これにより、両油路A1,A2
の出入口A,B,P,Rが全て閉じた状態となり、第1
油室16及び第2油室17は、オイルポンプ15により
互いに等しい所定油圧に加圧され、かつ、作動油の流出
が完全に禁止された密閉状態に保持される。従って、可
動体10がいずれの方向へ動こうとしても、第1油室1
6及び第2油室17から強い圧力を受け、この圧力に相
当する強い保持トルクがコントロールシャフト5に作用
するため、コントロールシャフト5を安定的に保持する
ことができる。
【0021】回転駆動手段24により低圧縮比から高圧
縮比へ切り換える場合、油通路切換え用制御弁13のス
プール13aを図7及び図19に示す高圧縮比位置へ切
り換えて、第2油路A2の第3出入口Pと第4出入口R
とを開いた状態とする。これにより、第1油室16の作
動油は、第2油路A2内を第4出入口R,第3出入口P
及び第2逆止弁14−2の順に経由して第2油室17へ
流れ込むことができる。一旦第2油室17へ流れ込んだ
作動油は、第2逆止弁14−2及び第2出入口Bが閉じ
ているため、第1油室16へ戻ることができない。つま
り、可動体10は実質的に高圧縮比方向(図7,19の
右方向)のみにしか移動できない。可動体10の移動に
応じて、第1油室16及び第2油室17の容積が増減す
るが、その分、第1油室16から第2油室17へ作動油
が流れ込むため、第1油室16及び第2油室17内の油
圧は大きく変動することなく所定油圧に保持される。
【0022】上述したように、コントロールリンク6か
らコントロールシャフト5には機関圧縮比を低下させる
方向(図7,19の時計回り方向)へ大きな負荷トルク
31が作用し易い。この負荷トルク31が回転駆動手段
24の許容トルクよりも大きくなってしまう期間D1で
は、その許容トルクを超えた過剰トルク33を、第2油
室17の作動油で充分に受け止めることができる。従っ
て、コントロールシャフト5の動きは停滞するが、低圧
縮比方向への逆回転を確実に防止することはできる。負
荷トルク31が回転駆動手段24の駆動トルク32より
も小さくなる期間D2となると、回転駆動手段24によ
りコントロールシャフト5が高圧縮比方向へ回転する。
【0023】回転駆動手段24により高圧縮比から低圧
縮比へ切り換える場合には、図8,20に示すように、
油通路切換え用制御弁13のスプール13aを低圧縮比
位置へ切り換えて、第1油路A1の第1出入口Aと第2
出入口Bとを開く。これにより第2油室17の作動油
は、第1油路A1を第2出入口B,第1出入口A,及び
第1逆止弁14−1の順に経由して第1油室16へ流れ
込むことができる。一旦第1油室16へ入った作動油
は、第1逆止弁14−1及び第4出入口Rが閉じている
ために第2油室17へ戻ることができない。従って、可
動体10は低圧縮比方向(図の左方向)のみにしか移動
できない。可動体10の移動に応じて第1油室16及び
第2油室17の容積は増減するが、第2油室17から第
1油室16へ作動油が過不足なく移動・補充されるた
め、第1油室16及び第2油室17の油圧は大きく変動
することなく所定油圧に保持される。
【0024】上述したように、コントロールリンク6か
らコントロールシャフト5へ作用する負荷トルクの作用
方向は、ピストン1に作用する下向きの燃焼荷重によ
り、多くの場合、コントロールシャフト5を低圧縮比方
向へ回転させる方向である。つまり、機関圧縮比を低圧
縮比方向へ切り換えるとき、多くの場合、負荷トルクの
作用方向がコントロールシャフト5を回転させたい方向
と一致するため、この負荷トルクを利用して、機関圧縮
比を迅速に低下させていくことができる。むしろ、電動
モータ7による駆動力は補助的な駆動力と考えることが
できる。仮に慣性力等に基づいて負荷トルクがコントロ
ールシャフト5を高圧縮比方向(図8,20の反時計回
り方向)へ回そうとする方向に作用しても、この負荷ト
ルクを第1油室16の作動油により確実に受け止めるこ
とができ、コントロールシャフト5が高圧縮比方向へ逆
回転するおそれはない。
【0025】図10は、コントロールシャフト5の検出
角度に基づく制御弁13のフィードバック制御の流れを
示すフローチャートである。このルーチンは、上記のエ
ンジン制御部により例えば所定時間毎に実行される。S
(ステップ)1では、各種センサにより計測される吸入
空気量及び機関回転数を読み込む。これら吸入空気量及
び機関回転数を、ROM等に予め記憶されている機関圧
縮比の設定マップ(S2)にマッピングし、目標圧縮比
εtargetを演算する(S3)。次いで、角度セン
サにより計測されるコントロールシャフト5の角度(S
4)に基づいて、現在の機関圧縮比εnowを演算する
(S5)。目標圧縮比εtargetが、所定のマージ
ンΔ1を加味した現在の機関圧縮比εnowよりも大き
い場合、S6からS7へ進み、スプール13aを高圧縮
比位置へ移動し、第2油路A2の第3出入口P及び第4
出入口Rを開く。これと同時に、回転駆動手段24によ
りコントロールシャフト5を高圧縮比側へ駆動する。現
在の機関圧縮比εnowが、所定のマージンΔ2を加味
した目標圧縮比εtargetよりも大きい場合、S8
からS9へ進み、スプール13aを低圧縮比位置へ移動
し、第1油路A1の第1出入口Aと第2出入口Bとを開
く。現在の機関圧縮比εnowが目標圧縮比εtarg
etにほぼ等しいような場合、S6及びS8の判定がい
ずれも否定されてS10へ進み、スプール13aを中立
位置へ移動し、両油路A1,A2の出入口A,B,P,
Rを全て閉じる。
【0026】以上のような油圧保持器8及び油圧回路2
7を適用することにより、電動モータ7を含めた回転駆
動手段24の保持力に頼らずに、コントロールシャフト
5の望ましくない回転を確実に防止することができる。
従って、電動モータ7を含めた回転駆動手段24の小型
化、簡素化を図ることができる。また、例えばコントロ
ールシャフト5を現在の回転位置に保持するような場合
にも、電動モータ7へ電力を供給して保持力を与える必
要がないので、消費電力が抑制され、燃費の向上を図る
ことができる。
【0027】以下、個々の実施例の特徴的な構成及び作
用効果について説明する。なお、実質的に同じ構成要素
には同じ参照符号を付し、重複する説明を適宜省略す
る。
【0028】図1〜11は、本発明の第1実施例に係る
可変圧縮比機構に対応している。図3に示すように、回
転駆動手段24は、上記エンジン制御部により駆動制御
される電動モータ7と、この電動モータ7の出力軸7a
に取り付けられ、出力軸7aの回転運動を直線運動に変
換しつつ減速して出力ロッド12aへ伝達する減速機1
2と、出力ロッド12aの直線運動を回転運動に変換し
てコントロールシャフト5へ伝達する伝達機構と、を有
している。この伝達機構は、コントロールシャフト5に
設けられた第1レバー25と、出力ロッド12aの先端
に設けられ、第1レバー25に形成された径方向スリッ
トに摺動可能に嵌合する第1摺動ピン26と、を有して
いる。
【0029】この第1実施例の油圧保持器8はピストン
型油圧保持器8Aであって、上記の固定体9が略円筒状
の油圧保持シリンダ9A、可動体10が第1油室16と
第2油室17とを仕切るピストン10aを備えた保持ロ
ッド10Aである。油圧保持シリンダ9Aの長手方向に
沿って直線運動する保持ロッド10Aと回転運動するコ
ントロールシャフト5とを機械的に連係する連係機構
は、コントロールシャフト5に設けられた第2レバー2
8と、油圧保持シリンダ9Aより突出する保持ロッド1
0Aの先端に設けられ、第2レバー28に形成される径
方向スリット28aに摺動可能に嵌合する第2摺動ピン
29と、を有している。上記のピストン型油圧保持器8
Aと減速機12とは、シリンダブロック19の下部に取
り付けられるオイルパン11の内部に収納配置される。
一方、電動モータ7は、オイルパン11の外部に配置さ
れ、オイルパン11やシリンダブロック19の外壁に取
り付けられる(図2及び図3参照)。
【0030】図4及び図5に示すように、コントロール
シャフト5が低圧縮比側へ回転する方向B1、すなわち
その円周方向(接線方向)B2が、第2摺動ピン29が
設けられた保持ロッド10Aの先端が油圧保持シリンダ
9Aへ向かう方向(図4及び図5の左方向)と実質的に
同方向となるように設定されている。また、図4及び図
5に示すようにコントロールシャフト5がクランクシャ
フト18の右下に位置する場合、コントロールシャフト
5が時計回りに回転すると機関圧縮比が減少するように
設定されている。従って、図11に示すように、燃焼荷
重に起因して保持ロッド10Aへ作用する荷重が、引っ
張り荷重ではなく圧縮荷重となり、保持ロッド10Aの
強度上有利である。
【0031】機関低速域から高速域にわたって作用する
燃焼荷重に起因して、保持ロッド10Aへ作用する荷重
方向は低圧縮比方向である頻度が高い。このように頻度
が高く、かつ大きい低圧縮比方向の荷重を、保持ロッド
10Aと油圧保持シリンダ9Aとの間の摺動部36がな
い第2油室17によって受け止めることができるため、
シール性の確保が容易となる。更に、第2油室17には
保持ロッド10Aが存在せず、受圧面積を大きくとるこ
とができ、この第2油室17により、頻度が高く大きな
低圧縮比方向の荷重を受け止めることができるため、油
圧保持シリンダ9Aの内圧の上昇を抑制でき、油圧保持
シリンダ9Aの耐久性の向上にも頁献できる。
【0032】油圧保持シリンダ9A及び保持ロッド10
Aの長手方向が、クランクシャフト18、ピストンピン
1a、及びシリンダ20の全てにほぼ直交する方向であ
り、オイルパン11に貯留するエンジンオイルの油面に
ほぼ平行な方向となっている。このようなレイアウトに
より、これら油圧保持シリンダ9A及び保持ロッド10
Aからなるピストン型油圧保持器8A全体を、ほぼオイ
ルパン11内に完全に収納することができる。つまり、
油圧保持シリンダ9Aをオイルパン11内に貯留するエ
ンジンオイルの油面下に配置することができる。これに
より、車両搭載性に優れるばかりでなく、油圧保持器8
の作動油にエンジンオイルを流用することができ、か
つ、摺動部36から油圧保持シリンダ9A内へ外気が浸
入することを完全に防止することができる。
【0033】第2レバー28のスリット28aと第2摺
動ピン29とのクリアランスのような油圧保持器8とコ
ントロールシャフト5との間の部品間クリアランスを、
第1レバー25のスリットと第1摺動ピン26との間の
クリアランスのような回転駆動手段24とコントロール
シャフト5との間の部品間クリアランスよりも小さく設
定している。従って、コントロールシャフト5のトルク
振動が主に油圧保持器8へ入力し、回転駆動手段24へ
の入力が低減される。これにより、電動モータ7の耐久
性・信頼性を向上することができる。
【0034】図3に示すように、この内燃機関では、機
関前側(図3の左側)から機関後側(図3の右側)へ向
けて、#1,#2,#3,#4気筒(シリンダ)が直列
に配置されている。第1実施例では、油圧保持器8が#
2気筒下の#3気筒(機関後側)寄りの部分に配設され
ており、回転駆動手段24が#3気筒の#2気筒(機関
前側)寄りの部分に配設されている。すなわち、油圧保
持器8と回転駆動手段24とが機関前後方向の略中央部
に近接して配設されている。従って、コントロールシャ
フト5の弾性捩り変形を低く抑えることができ、圧縮比
の気筒間のばらつきを有効に抑制することができる。
【0035】図12に示す第2実施例では、油圧保持器
8のレイアウトが第1実施例と異なっている。この第2
実施例のように、コントロールシャフト5がクランクシ
ャフト18の左下に位置する場合には、コントロールシ
ャフト5が反時計回りに回転すると機関圧縮比が低下す
るように設定することにより、上述した第1実施例と同
様の作用効果を得ることができる。
【0036】図13及び図14は、本発明の第3実施例
に係る可変圧縮比機構を適用した内燃機関を簡略的に示
す正面図で、図13は低圧縮比状態、図14は高圧縮比
状態を示している。基本的には第1実施例と同様である
が、ピストン型油圧保持器8Aにおける保持ロッド10
Aが、油圧保持シリンダ9Aを貫通して両側へ延びてい
る。つまり、ピストン10aを挟んで主ロッド部10b
と延長ロッド部10cとが直線状に延びており、主ロッ
ド部10bの先端に上記の第2摺動ピン29が設けられ
ている。主ロッド部10bと延長ロッド部10cとは同
じ太さ(径)に設定されている。従って、ピストン10
aの受圧面積が第1油室16と第2油室17とで完全に
等しくなる。従って、上記の第1実施例に比してコント
ロールシャフト5をより安定的に保持できる反面、延長
ロッド部10cが油圧保持シリンダ9Aを貫通する摺動
部36aのシール性も確保する必要があり、構造が複雑
化する。
【0037】図15、図16及び図17は、本発明の第
4実施例に係る可変圧縮比機構を適用した内燃機関を簡
略的に示す正面図、側面図及び下面図である。この第4
実施例では、荷重低減手段としてベーン型の油圧保持器
8Bが用いられている。
【0038】図18,図19及び図20は、ベーン型油
圧保持器8Bを示す概略構成図で、図6,図7及び図8
と同様、中立位置,高圧縮比位置及び低圧縮比位置の状
態をそれぞれ示している。ベーン型油圧保持器8Bは、
固定体9としてのハウジング9Bと、可動体10として
の一対のベーン10Bと、を有している。ベーン10B
は、コントロールシャフト5に固定又は一体形成され、
コントロールシャフト5から径方向外方へ拡開する略扇
状をなし、コントロールシャフト5と一体的に回転す
る。ハウジング9Bは、コントロールシャフト5と同心
状に配置される略円筒状をなし、内部にベーン10Bを
相対回転可能に収納した状態で、シリンダブロック19
側に固定的に取り付けられる。ハウジング9Bには周方
向2箇所に扇状をなす隔壁35が設けられ、隔壁35に
挟まれた2つの空間が、各ベーン10Bによって扇状の
第1油室16と第2油室17とに仕切られている。
【0039】このベーン型油圧保持器8Bについて、図
13及び図14に示すピストン型油圧保持器8Aと適宜
比較しつつ更に詳述する。例えば過給式ガソリン内燃機
関では、幅広い可変圧縮比範囲を有する可変圧縮比機構
を用いることにより、その性能を最大限に引き出すこと
ができる。特に、ピストン上死点位置の可変量を大きく
することが有効であるが、このためには、コントロール
シャフト5の回転角を大きくし、コントロールリンク6
の内燃機関本体に対する支持位置(制御カム5aの中
心)の移動量を大きくする必要がある。コントロールシ
ャフト5の回転角を大きくする上で、制御カム5aの偏
心量、すなわちコントロールシャフト5の回転中心とコ
ントロールリンク6の支持位置となる制御カム5aの中
心との距離を大きくすることは有効である。しかしなが
ら、このような偏心量の増加に伴って、コントロールシ
ャフト5ヘの入力トルクも増大し、コントロールシャフ
ト5の強度確保が困難となるとともに、上記油圧保持器
への入力荷重も増大する。
【0040】図13及び図14に示すようなピストン式
油圧保持器8Aでは、機関最大圧縮比や機関最小圧縮比
の設定状態のときに、コントロールシャフト5の回転中
心から保持ロッド10Aへ下ろした垂線と、コントロー
ルシャフト5の中心と保持ロッド10Aへの接続点(第
2摺動ピン29)とを結ぶ直線と、の狭角φが大きくな
り、保持ロッド10Aヘの曲げ入力荷重F×SINφ
(Fはコントロールシャフトが保持ロッドへ及ぼす合
力)が増大するため、保持ロッド10Aの強度不足を招
き易い。さらに、コントロールシャフト5と連係してい
ない保持ロッドの延長ロッド部10cが内燃機関から突
出部分としてはみ出すことも考えられ、レイアウトの大
幅な変更を招くおそれもある。これに対してベーン型油
圧保持器8Bでは、ベーン10Bがコントロールシャフ
ト5の回転中心部に固定又は一体形成されており、ピス
トン型油圧保持器8Aのように圧縮比によってコントロ
ールシャフト5との連係位置が変化することはないの
で、幅広い可変圧縮比範囲を確保しつつ、油圧保持器の
強度確保が容易である。また、ベーン型油圧保持器8B
をコントロールシャフト5の周囲に同心状に配置でき、
ピストン型油圧保持器8Aのように延長ロッド部10c
が内燃機関から突出部分としてはみ出すようなこともな
いので、レイアウトが容易で、機関搭載性に優れてい
る。
【0041】ピストン型油圧保持器8Aを用いた場合、
保持ロッド10Aが第2摺動ピン29や第2レバー28
のようなリンク機構を介してコントロールシャフト5へ
連係しているため、保持ロッド10Aとコントロールシ
ャフト5との間に部品クリアランスが不可避的に存在す
る。このようなクリアランスに起因して、コントロール
シャフト5に作用する交番トルクによって打音やがたつ
きを生じ易い。これに対し、ベーン型油圧保持器8Bを
用いた場合、可動体10としてのベーン10Bがコント
ロールシャフト5に固定又は一体形成されており、この
ベーン10Bとコントロールシャフト5との間にクリア
ランスが実質的に存在しないので、クリアランスに起因
する上記の打音やがたつきを招くおそれがない。
【0042】図17に示すように、ベーン型油圧保持器
8Bは#2気筒の#3気筒(機関後側)寄りの部分に配
設されており、回転駆動手段24は#3気筒の#2気筒
(機関前側)寄りの部分に配設されている。このよう
に、油圧保持器8と回転駆動手段24とが機関前後方向
の略中央部に近接して配設されているため、第1実施例
と同様、コントロールシャフト5の弾性捩り変形を低く
抑えることができ、圧縮比の気筒間のばらつきを充分に
抑制することができる。
【0043】図21及び図22は、本発明の第5実施例
に係る可変圧縮比機構を適用した内燃機関を簡略的に示
す正面図及び下面図である。基本的には第4実施例と同
様であるが、ベーン型油圧保持器8Bの下方に、油受け
44が設けられている。油受け44は、ベーン型油圧保
持器8Bのハウジング9Bの下半分以上を囲うように両
側が閉塞したほぼ半円筒状をなし、オイルパン11の内
部から上方にかけて配設されている。コントロールシャ
フト5の中心は、クランクシャフト18の回転中心を通
ってピストン往復軸線に平行な基準線L1よりも、クラ
ンクピン2が下降する側(図21の右側)に配置されて
いる。従って、ロアリンク4とクランクピン2の隙間か
ら溢れ出るエンジンオイルや、図21で時計回り方向へ
回転するクランクシャフト18のカウンターウエイト1
8aに付着しているエンジンオイル等が、油受け44へ
と良好に飛散・供給され、機関運転中には油受け44を
常に満たされた状態とすることができる。この油受け4
4内に満たされたエンジンオイルの油面下に、ベーン型
油圧保持器8Bよりコントロールシャフト5が突出する
軸受部分の隙間を配置することにより、第1油室16及
び第2油室17内へ気泡が混入することを確実に防止で
きる。
【0044】図23及び図24は、本発明の第6実施例
に係る可変圧縮比機構を適用した内燃機関を簡略的に示
す正面図及び下面図である。この第6実施例は、ベーン
型油圧保持器8B,油受け44及び回転駆動手段24の
レイアウトの点で第5実施例と異なっている。すなわ
ち、ベーン型油圧保持器8B及び油受け44が、#3気
筒の#2気筒(機関前側)寄りの部分に配設されてお
り、回転駆動手段24が、#2気筒の#3気筒(機関後
側)寄りの部分に配設されている。この第6実施例にお
いても、第5実施例や第4実施例と同様、油圧保持器8
と回転駆動手段24とが機関前後方向の略中央部に近接
して位置することとなり、コントロールシャフト5の弾
性捩り変形を低く抑えることができ、圧縮比の気筒間の
ばらつきを有効に抑制することができる。
【0045】図25及び図26は、本発明の第7実施例
に係る可変圧縮比機構を適用した内燃機関を簡略的に示
す正面図及び下面図である。この第7実施例では、ベー
ン型油圧保持器8Bのレイアウトが図21及び図22に
示す第5実施例と異なっている。ベーン式油圧保持器8
B及び油受け44は、#1気筒の#2気筒(機関後側)
寄りに配置されている。この部分には、クランクシャフ
ト18にカウンターウエイト18aが設けられていない
ので、レイアウトの自由度が高く、例えばベーン式油圧
保持器8Bの外径を大きくすることができ、かつ、コン
トロールシャフト5の前端側からベーン式油圧保持器8
Bを容易に脱着することが可能で、組付時や点検・交換
時における作業性に優れている。
【0046】図27及び図28は、本発明の第8実施例
に係る可変圧縮比機構を適用した内燃機関を簡略的に示
す正面図及び下面図である。この第8実施例は、ベーン
型油圧保持器8Bのレイアウトが図23及び図24に示
す第6実施例と異なっている。ベーン式油圧保持器8B
及び油受け44は、#4気筒の#3気筒(機関前側)寄
りに配置されている。この部分には、クランクシャフト
18のカウンターウエイト18aが設けられていないの
で、ベーン式油圧保持器8Bのレイアウトの自由度が向
上し、例えばベーン式油圧保持器8Bの外径を大きく設
定することができる。また、コントロールシャフト5の
後端側からベーン式油圧保持器8Bを装着したり取り外
すことができ、作業性が向上する。
【0047】図29及び図30は、本発明の第9実施例
に係る可変圧縮比機構を適用した内燃機関を簡略的に示
す正面図及び下面図である。この第9実施例では、ベー
ン型油圧保持器8B及び油受け44のレイアウトの点で
第5実施例と異なっている。ベーン式油圧保持器8B及
び油受け44が、#2気筒と#3気筒とのほぼ中間位置
に配置されている。この場合、コントロールシャフト5
の軸方向で油圧保持器8と回転駆動手段24とを最も近
接して配置でき、コントロールシャフト5の弾性捩り変
形を最も低く抑制することができるため、圧縮比の気筒
間のばらつきを更に抑制することができる。しかしなが
ら、隣り合う気筒間の軸方向中間部分には、一般的に、
クランクシャフト18をシリンダブロック19へ回転可
能に支持する第1軸受キャップ39が配設されるととも
に、コントロールシャフト5を第1軸受キャップ39と
の間で回転可能に支持する第2軸受キャップ41が配設
される。従って、#2気筒と#3気筒との軸方向中間部
分にベーン式油圧保持器8B及び油受け44を実際に配
置するためには、この部分の第2軸受キャップ41を省
略する等の工夫が必要となる。
【0048】図31及び図32は、本発明の第10実施
例に係る可変圧縮比機構を適用した内燃機関を簡略的に
示す正面図及び下面図である。この第10実施例は、ベ
ーン型油圧保持器8B及び油受け44が#2気筒の#1
気筒(機関前側)寄りに配置されている点で、図25及
び図26に示す第7実施例と異なっている。この第10
実施例では、第7実施例と同様、カウンターウエイト1
8aの無い部分に油圧保持器8Bを配置しているため、
レイアウトの自由度が高く、例えばベーン式油圧保持器
8Bの外径を大きく設定することができる。また、上記
第7実施例に比して油圧保持器8が回転駆動手段24の
近くに配置されるため、リンク荷重によるコントロール
シャフト5の弾性捩り変形を小さく抑えることができ、
圧縮比の気筒間のばらつきを更に抑制することができ
る。
【0049】図33及び図34は、本発明の第11実施
例に係る可変圧縮比機構を適用した内燃機関を簡略的に
示す正面図及び下面図である。この第11実施例は、ベ
ーン型油圧保持器8B及び油受け44が#3気筒の#4
気筒(機関後側)寄りに配置されている点で、図27及
び図28に示す第8実施例と異なっている。この第11
実施例では、第8実施例と同様、カウンターウエイト1
8aの無い部分に油圧保持器8を配置しているため、レ
イアウトの自由度が高く、例えばベーン式油圧保持器8
Bの外径を大きく設定できる。また、上記第8実施例に
比して油圧保持器8が回転駆動手段24の近くに配置さ
れるため、リンク荷重によるコントロールシャフト5の
弾性捩り変形を小さく抑えることができ、圧縮比の気筒
間のばらつきを更に抑制することができる。
【0050】図35は、上記減速機12の詳細を示して
いる。減速機12は、シリンダブロック19側へ取り付
けられるハウジング12bと、軸受12d,12eによ
ってハウジング12b内に回転可能に支持される円筒体
12cと、先端に上記の第1摺動ピン26が設けられた
出力ロッド12aと、を有している。出力ロッド12a
の外周面及び円筒体12cの内周面には、互いに噛合す
る台形ネジ12fが形成されている。従って、機関圧縮
比の変更時に、円筒体12cの先端に嵌合する上記の電
動モータ7により円筒体12cを軸回りに回転駆動する
と、台形ネジ12fを介して出力ロッド12aが直線運
動し、第1レバー25等を介してコントロールシャフト
5が回転する。
【0051】このような構造の減速機12では、実質的
に台形ネジ12fの摺動摩擦抵抗のみで出力ロッド12
aの保持機能を受け持たせているために、例えばターボ
チャージャーなど過給装置のある機関では、自然吸気機
関と比較して、燃焼圧力の絶対値が大きく、コントロー
ルリンク6からコントロールシャフト5ヘの入力トルク
が増大することから、上記の摺動摩擦のみで入力トルク
に対して出力ロッド12aを保持することは困難であ
る。台形ネジ12fに発生する摺動摩擦力による出力ロ
ッド12aの保持トルクと比較して、燃焼圧等に起因し
てコントロールシャフト5へ作用する負荷トルクが大き
くなることで、次第に台形ネジ12fにおける雄ねじと
雌ねじの間に、保持しきれなくなった変動トルクによる
ずれが生じ始め、台形ネジ12fの強度や耐久性の低下
を招くおそれがある。仮に台形ネジ12fが多少変形・
損傷しても、機関運転そのものへの影響は少ないもの
の、圧縮比を可変制御する機能が低下してしまう。
【0052】また、構成の簡素化等の目的で、オイルパ
ン11の上部のシリンダブロック19内を飛散するエン
ジンオイルによって台形ネジ12fを潤滑し、特に台形
ネジ12fへの強制給油を行っていないものでは、台形
ネジ12fの潤滑状況が厳しい。台形ネジ12fの潤滑
不良は、台形ネジ12fの強度や耐久性を低下させる1
つの要因となる。一方、上述したように台形ネジ12f
の摺動摩擦力によって出力ロッド12aを保持する構造
では、台形ネジ12fの潤滑条件を改善すると、出力ロ
ッド12aの保持力の低下を招くことになる。このよう
に相反する性能がこの台形ネジ12fに要求されている
ことになる。このような理由からも、減速機12を含む
回転駆動手段24とは別体の油圧保持器8を用いて、コ
ントロールシャフト5から出力ロッド12aへ作用する
負荷荷重を軽減することは極めて有効である。
【0053】次に、コントロールシャフト5の捻り方向
の弾性変形の影響について考察する。各気筒での燃焼タ
イミング(点火順序)に応じて、コントロールシャフト
5にはシャフト軸線方向で異なる位置からの捻り荷重が
入力される。連続的に荷重を受けているコントロールシ
ャフト5は実質的に捻り変形を生じており、この変形力
が第1レバー25及び第1摺動ピン26等を経由して出
力ロッド12aに作用し、この出力ロッド12aを並進
させようとする。この変形に伴う入力荷重が上述した燃
焼圧力による荷重と合わせて台形ネジ12fに作用する
ため、台形ネジ12fの部分でのみ荷重を支えることは
非常に困難である。
【0054】上述した実施例のように、回転駆動手段2
4がコントロールシャフト5へ接続する軸方向位置と油
圧保持器8がコントロールシャフト5へ接続する軸方向
位置とが離れている場合、回転駆動手段24によりコン
トロールシャフト5を回転駆動するタイミングで、仮に
油圧保持器8による保持力を一気に解放してしまうと、
コントロールシャフト5に作用しているトルクが瞬間的
に回転駆動手段24に反力として作用し、この反力に打
ち勝つだけのトルクを余分に出力する必要があるため、
駆動応答性の低下を招く。また余分な駆動トルクの要求
から、回転駆動手段24を構成する電動モータ7等の大
型化を招き、搭載性が低下することになる。
【0055】特に、上述したベーン型の油圧保持器8B
では、既存のオイルポンプ15によって昇圧されたエン
ジンオイルをベーン型油圧保持器8Bまで送る配管長を
短くする必要がある。この理由は、例えば機関始動時に
は油配管中に多くの気泡が混入しており、始動即発進の
運転モードにて圧縮比を変更するような場合に、ベーン
型油圧保持器8Bへ気泡が混入すると、所期の保持性能
を発揮できないおそれがあるためである。
【0056】図38及び図39の(1)〜(15)は、
コントロールシャフト5に対する油圧保持器8及び回転
駆動手段24の様々なレイアウト例を示している。図3
6は、図38(7)のレイアウトに相当する。図37及
び図40〜図42は、本発明の第12実施例を示してお
り、図39(8)の例に相当する。なお、図42はフロ
ントカバー42を簡略的に示す裏面図である。
【0057】図40及び図41にも示すように、コント
ロールシャフト5には同心円筒状をなす合計5つのジャ
ーナル部37が固定又は一体形成されている。各ジャー
ナル部37は、クランクシャフトに設けられるメインジ
ャーナル部と同一軸方向位置に位置し、ボルト38によ
り共締め固定されるクランクシャフト用の軸受キャップ
39とコントロールシャフト用の軸受キャップ41とに
よりシリンダブロック19側へ回転可能に支持されてい
る。
【0058】コントロールシャフト5には各気筒に対応
して合計4つの制御カム5aが固定又は一体形成されて
いる。各制御カム5aは、隣り合う2つのジャーナル部
37のほぼ中間に配置されている。ベーン型油圧保持器
8B及び回転駆動手段24の第1レバー25は、上記の
ジャーナル部37や制御カム5aと干渉することのない
ように、隣り合うジャーナル部37と制御カム5aとの
軸方向間隙C1〜C8等に配置される。
【0059】図38及び図39に示すように、隣り合う
ジャーナル部37と制御カム5aとの軸方向間隙C1〜
C8は合計8箇所あり、互いにほぼ同じ軸方向長さとな
っている。1つの軸方向間隙にベーン型油圧保持器8B
及び回転駆動手段24の第1レバー25の双方を配置す
るスペース的な余裕がないとすると、図38(1)〜
(7)に示すように、最も機関前側の軸方向間隙C1に
ベーン型油圧保持器8Bを配置した場合、第1レバー2
5の設置位置としては、残る7箇所の軸方向間隙C2〜
C8のいずれかとなる。
【0060】図39(7)〜(15)に示すように、ベ
ーン型油圧保持器8Bを最も機関前側のジャーナル部3
7よりも更に機関前側に配置した場合、第1レバー25
の設置位置は、8箇所の軸方向間隙C1〜C8のいずれ
かとなる。このように、ベーン型油圧保持器8Bを最も
機関前側のジャーナル部37よりも更に前側に配置した
場合、図40〜42に示すように、ベーン型油圧保持器
8Bは、シリンダブロック19の前面に取り付けられる
フロントカバー42の内部に配置されることとなる。従
って、ジャーナル部37や制御カム5aを避けてベーン
型油圧保持器8Bを組付・分解することができ、かつ、
点検・交換の際にも、シリンダブロック19を分解する
ことなくフロントカバー42を外して油圧保持器8の点
検・交換を行うことができ、整備性に優れている。
【0061】フロントカバー42には、上記のベーン型
油圧保持器8Bの他、オイルポンプ15がクランクシャ
フト18と同心状に配置されている。このオイルポンプ
15は、クランクシャフト18により駆動され、オイル
パン11内のエンジンオイルを昇圧後、オイル吐出口4
3より図示せぬ各オイルギャラリーへ圧送する。この吐
出口43からベーン型油圧保持器8Bへエンジンオイル
を直接的かつ強制的に供給するオイル配管45を設けて
いる。図42にはオイル配管45の軌跡を簡略的に示し
ているが、実際のオイル配管45は、フロントカバー4
2とシリンダブロック19との間の隔壁の内部に形成さ
れ、あるいはフロントカバー42内にチューブを配索し
たものである。なお、クランクシャフト18中心の上方
をオイル配管45の軌跡が通過するようにしても良い。
【0062】図43を参照して、燃焼荷重等に起因して
コントロールシャフト5へ作用する回転モーメントにつ
いて考察する。コントロールシャフト5は回転中心5b
で軸支されている。燃焼圧力等に起因してコントロール
リンク6からコントロールシャフト5へ作用する荷重
は、制御カム5aの中心5cに作用するため、この制御
カム5aの偏心量5dを腕とするシャフト回転中心5b
回りの回転モーメントを生じる。この回転モーメント
は、機関の運転中、燃焼荷重や慣性荷重に起因して大き
さ及び向きが連続的に変化する交番トルクとなる。
【0063】図44は、図43で説明したコントロール
シャフト5に作用する交番トルクが、第1レバー25を
含む回転駆動手段24へもたらす影響について示してい
る。同図に示すように、コントロールシャフト5の前端
近傍を油圧保持器8で保持する構成では、点火順序に拘
わらず、コントロールシャフト5に作用する交番トルク
によって、コントロールシャフト5はねじり方向に弾性
変形し、この変位量が第1レバー25の位置で回転駆動
手段24側へ入力される。コントロールシャフト5の弾
性変形を完全に無くすることは現実的には不可能である
が、第1レバー25の位置を保持器8に近づけること
で、回転駆動手段24へ入力する変位量を減少させるこ
とができる。そこで、図40〜43に示す第12実施例
では、第1レバー25を最も機関前側のジャーナル部3
7と制御カム5aとの間に配置している。
【0064】図45,図46及び図47は、本発明の第
13実施例に係る可変圧縮比機構を適用した内燃機関を
簡略的に示す正面図、側面図及び下面図である。荷重低
減手段としてのピストン式油圧保持器8A’は、回転駆
動手段としての電動モータ7とコントロールシャフト5
との間の動力伝達経路中に直列に配設されている。保持
ロッド10A’は油圧保持シリンダ9Aを貫通し、その
一端に第2摺動ピン29が設けられている。この第2摺
動ピン29はコントロールシャフト5の第2レバー28
に形成されたスリット28aに摺動可能に嵌合してい
る。電動モータ7の出力軸7aには減速機50が取り付
けられている。この減速機50は、他の実施例の減速機
12とは異なり、出力軸7aの回転動力を直線運動に変
換することなく単に減速して出力軸51へ伝達する。こ
の出力軸51の回転動力が、出力軸51の先端に設けら
れたピニオン52及び保持ロッド10A’の他端に形成
されたラック53により直線運動に変換されて、保持ロ
ッド10A’へ伝達される。
【0065】このように、電動モータ7とコントロール
シャフト5との間の動力伝達経路に油圧保持器8A’が
直列に介装されているため、コントロールリンク6から
コントロールシャフト5へ入力する負荷トルクによる荷
重は、1本の保持ロッド10A’に入力される。保持ロ
ッド10A’は油圧保持シリンダ9A内の油圧で保持さ
れるばかりでなく、機関圧縮比を切り換える場合には、
電動モータ7によっても支えられることになるので、コ
ントロールシャフト5を更に安定的に保持することがで
きる。また、コントロールシャフト5への接続部を電動
モータ7と油圧保持器8とで共用化することとなり、例
えば電動モータ7をコントロールシャフト5へ連係する
ためのリンク機構(例えば第1実施例の第1レバー25
や第1摺動ピン26)を省略できるため、コントロール
シャフト5周りの構造が簡素化され、コスト的に有利で
ある。
【0066】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その趣旨及び範囲を逸脱しない範囲で、種
々の変形、変更を含むものである。例えば、直列4気筒
の内燃機関に限らず、直列6又は8気筒、更にはV型の
内燃機関にも本発明を同じように適用することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る可変圧縮比機構を適
用した内燃機関を簡略的に示す正面図。
【図2】第1実施例に係る可変圧縮比機構を適用した内
燃機関を簡略的に示す側面図。
【図3】第1実施例に係る可変圧縮比機構を適用した内
燃機関を簡略的に示す下面図。
【図4】第1実施例に係る低圧縮比状態での可変圧縮比
機構を簡略的に示す正面図。
【図5】第1実施例に係る高圧縮比状態での可変圧縮比
機構を簡略的に示す正面図。
【図6】中立位置におけるピストン型油圧保持器の油圧
回路を示す回路構成図。
【図7】高圧縮比位置におけるピストン型油圧保持器の
油圧回路を示す回路構成図。
【図8】低圧縮比位置におけるピストン型油圧保持器の
油圧回路を示す回路構成図。
【図9】コントロールシャフトへ作用するトルク及びコ
ントロールシャフトの回転動作を示すタイミングチャー
ト。
【図10】油圧制御弁の制御の流れを示すフローチャー
ト。
【図11】第1実施例の特徴的なレイアウトを説明する
ための概略構成図。
【図12】第2実施例に係る可変圧縮比機構を簡略的に
示す正面図。
【図13】第3実施例に係る低圧縮比状態での可変圧縮
比機構を簡略的に示す正面図。
【図14】第3実施例に係る高圧縮比状態での可変圧縮
比機構を簡略的に示す正面図。
【図15】第4実施例に係る可変圧縮比機構を適用した
内燃機関を簡略的に示す正面図。
【図16】第4実施例に係る可変圧縮比機構を適用した
内燃機関を簡略的に示す側面図。
【図17】第4実施例に係る可変圧縮比機構を適用した
内燃機関を簡略的に示す下面図。
【図18】中立位置におけるベーン型油圧保持器の油圧
回路を示す回路構成図。
【図19】高圧縮比位置におけるベーン型油圧保持器の
油圧回路を示す回路構成図。
【図20】低圧縮比位置におけるベーン型油圧保持器の
油圧回路を示す回路構成図。
【図21】第5実施例に係る可変圧縮比機構を適用した
内燃機関を簡略的に示す正面図。
【図22】第5実施例に係る可変圧縮比機構を適用した
内燃機関を簡略的に示す下面図。
【図23】第6実施例に係る可変圧縮比機構を適用した
内燃機関を簡略的に示す正面図。
【図24】第6実施例に係る可変圧縮比機構を適用した
内燃機関を簡略的に示す下面図。
【図25】第7実施例に係る可変圧縮比機構を適用した
内燃機関を簡略的に示す正面図。
【図26】第7実施例に係る可変圧縮比機構を適用した
内燃機関を簡略的に示す下面図。
【図27】第8実施例に係る可変圧縮比機構を適用した
内燃機関を簡略的に示す正面図。
【図28】第8実施例に係る可変圧縮比機構を適用した
内燃機関を簡略的に示す下面図。
【図29】第9実施例に係る可変圧縮比機構を適用した
内燃機関を簡略的に示す正面図。
【図30】第9実施例に係る可変圧縮比機構を適用した
内燃機関を簡略的に示す下面図。
【図31】第10実施例に係る可変圧縮比機構を適用し
た内燃機関を簡略的に示す正面図。
【図32】第10実施例に係る可変圧縮比機構を適用し
た内燃機関を簡略的に示す下面図。
【図33】第11実施例に係る可変圧縮比機構を適用し
た内燃機関を簡略的に示す正面図。
【図34】第11実施例に係る可変圧縮比機構を適用し
た内燃機関を簡略的に示す下面図。
【図35】減速機の詳細を示す断面図。
【図36】コントロールシャフトの斜視図。
【図37】コントロールシャフトの側面図。
【図38】コントロールシャフトに対する油圧保持器及
び回転駆動手段の第1レバーの様々な配置例を示す簡略
図。
【図39】コントロールシャフトに対する油圧保持器及
び回転駆動手段の第1レバーの様々な配置例を示す簡略
図。
【図40】第12実施例に係る可変圧縮比機構を適用し
た内燃機関を簡略的に示す側面図。
【図41】第12実施例に係る可変圧縮比機構を適用し
た内燃機関を簡略的に示す下面図。
【図42】第12実施例に係るフロントカバーを簡略的
に示す裏面図。
【図43】コントロールシャフトへ作用する回転モーメ
ントの説明図。
【図44】回転駆動手段の第1レバーの位置がコントロ
ールシャフトのねじり変位量へ与える影響を示す説明
図。
【図45】第13実施例に係る可変圧縮比機構を適用し
た内燃機関を簡略的に示す正面図。
【図46】第13実施例に係る可変圧縮比機構を適用し
た内燃機関を簡略的に示す側面図。
【図47】第13実施例に係る可変圧縮比機構を適用し
た内燃機関を簡略的に示す下面図。
【符号の説明】
1…ピストン 2…クランクピン 3…アッパリンク 4…ロアリンク 5…コントロールシャフト 5a…制御カム 6…コントロールリンク 7…電動モータ 8…油圧保持器 9…固定体 10…可動体 13…制御弁 14−1…第1逆止弁 14−2…第2逆止弁 16…第1油室 17…第2油室 24…回転駆動手段 27…油圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 儀明 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 牛嶋 研史 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 青山 俊一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 野原 常靖 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 竹村 信一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G092 AA12 DD06 DF04 DG08 EA08 EC09 FA24 HA01Z HA14X HA14Z HE01Z

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフトのクランク
    ピンに回転可能に取り付けられるロアリンクと、このロ
    アリンクと内燃機関のピストンとを連係するアッパリン
    クと、気筒列方向に延びるコントロールシャフトと、こ
    のコントロールシャフトに偏心して設けられた制御カム
    と、この制御カムと上記アッパリンク又はロアリンクと
    を連係するコントロールリンクと、機関圧縮比を変更す
    るために、上記コントロールシャフトを回転駆動する回
    転駆動手段と、を有する内燃機関の可変圧縮比機構にお
    いて、 上記コントロールシャフトから回転駆動手段へ作用する
    負荷荷重を低減する荷重低減手段を有することを特徴と
    する内燃機関の可変圧縮比機構。
  2. 【請求項2】 上記荷重低減手段は、固定体と、この固
    定体の内部を作動油が満たされた第1油室と第2油室と
    に仕切るとともに、上記コントロールシャフトの回転に
    連動して上記固定体に対して移動する可動体と、を備え
    た油圧保持器を有し、 上記可動体の移動に伴う上記第1油室及び第2油室の容
    積の変化を許容しつつ、上記第1油室の油圧と第2油室
    の油圧とを互いにほぼ等しい油圧に保持する油圧回路を
    有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可
    変圧縮比機構。
  3. 【請求項3】 上記油圧回路は、第1油室と第2油室と
    を接続する第1油路に設けられ、第1油室から第2油室
    への作動油の流れのみを許容する第1逆止弁と、第1油
    室と第2油室とを接続する第2油路に設けられ、第2油
    室から第1油室への作動油の流れのみを許容する第2逆
    止弁と、第1油路及び第2油路を開閉する制御弁と、を
    有することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可
    変圧縮比機構。
  4. 【請求項4】 上記固定体が油圧保持シリンダであり、
    上記可動体が上記油圧保持シリンダの長手方向に沿って
    移動可能な保持ロッドであり、上記油圧保持シリンダよ
    り突出する保持ロッドの先端が上記コントロールシャフ
    トに連係されており、この保持ロッドの他端に、上記第
    1油室と第2油室とを仕切るピストンが設けられている
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関の可
    変圧縮比機構。
  5. 【請求項5】 上記コントロールシャフトが低圧縮比方
    向へ回転するときに、上記保持ロッドの先端が油圧保持
    シリンダへ向かって移動するように設定されていること
    を特徴とする請求項4に記載の内燃機関の可変圧縮比機
    構。
  6. 【請求項6】 上記油圧保持器がオイルパンの内部に収
    納配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記
    載の内燃機関の可変圧縮比機構。
  7. 【請求項7】 クランクシャフト側から油圧保持器へエ
    ンジンオイルが飛散するように、クランクシャフトの回
    転方向及び油圧保持器の位置が設定されていることを特
    徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の内燃機関の可
    変圧縮比機構。
  8. 【請求項8】 上記作動油がエンジンオイルであり、上
    記油圧保持器がオイルパン内のエンジンオイルの油面よ
    り下方に位置することを特徴とする請求項4〜7のいず
    れかに記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
  9. 【請求項9】 上記固定体が略円筒状の油圧保持シリン
    ダであり、上記可動体が上記油圧保持シリンダの長手方
    向に沿って移動可能な保持ロッドであり、 この保持ロッドは、上記第1油室と第2油室とを仕切る
    ピストンを備えるとともに、上記油圧保持シリンダを貫
    通し、一端が上記コントロールシャフトに連係し、他端
    が上記回転駆動手段に連係していることを特徴とする請
    求項2又は3に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
  10. 【請求項10】 上記固定体が上記コントロールシャフ
    トと同心状に配置される略円筒状のハウジングであり、
    上記可動体が、上記ハウジング内に相対回転可能に収納
    配置され、上記コントロールシャフトと一体的に回転す
    るベーンであることを特徴とする請求項2又は3に記載
    の内燃機関の可変圧縮比機構。
  11. 【請求項11】 上記油圧保持器が、シリンダブロック
    の一側に取り付けられるフロントカバー内に位置するこ
    とを特徴とする請求項10に記載の内燃機関の可変圧縮
    比機構。
  12. 【請求項12】 上記フロントカバー内に配設されるオ
    イルポンプから上記油圧保持器へエンジンオイルを直接
    的に供給するオイル配管を有することを特徴とする請求
    項11に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
  13. 【請求項13】 上記コントロールシャフトに、シリン
    ダブロック側へ回転可能に支持される複数のジャーナル
    部が設けられ、 隣り合うジャーナル部のほぼ中間に上記制御カムが配置
    され、 上記油圧保持器は、最も機関前側のジャーナル部よりも
    更に機関前側に位置し、 上記回転駆動手段は、上記最も機関前側のジャーナル部
    と、このジャーナル部に隣接する制御カムとの間でコン
    トロールシャフトに連係していることを特徴とする請求
    項11又は12に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
  14. 【請求項14】 上記第1油室及び第2油室が、上記コ
    ントロールシャフトと同心状の略扇状をなしていること
    を特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載の内燃
    機関の可変圧縮比機構。
  15. 【請求項15】 上記コントロールシャフトの回転中心
    が、クランクシャフトの回転中心を通ってピストン往復
    軸線に平行な基準線に対し、クランクピンが下降する側
    に位置し、 かつ、上記油圧保持器の下方側を囲う油受けを有するこ
    とを特徴とする請求項10に記載の内燃機関の可変圧縮
    比機構。
  16. 【請求項16】 直列4気筒の内燃機関に適用され、 上記油圧保持器が#2気筒の#3気筒寄りに位置する
    か、あるいは#3気筒の#2気筒寄りに位置することを
    特徴とする請求項10又は15に記載の内燃機関の可変
    圧縮比機構。
  17. 【請求項17】 直列4気筒の内燃機関に適用され、 上記油圧保持器が#1気筒の#2気筒寄りに位置する
    か、あるいは#4気筒の#3気筒寄りに位置することを
    特徴とする請求項10又は15に記載の内燃機関の可変
    圧縮比機構。
  18. 【請求項18】 直列4気筒の内燃機関に適用され、 上記油圧保持器が#2気筒と#3気筒とのほぼ中間に位
    置することを特徴とする請求項10又は15に記載の内
    燃機関の可変圧縮比機構。
  19. 【請求項19】 直列4気筒の内燃機関に適用され、 上記油圧保持器が#2気筒の#1気筒寄りに位置する
    か、あるいは#3気筒の#4気筒寄りに位置することを
    特徴とする請求項10又は15に記載の内燃機関の可変
    圧縮比機構。
  20. 【請求項20】 上記油圧保持器とコントロールシャフ
    トとの間の部品間クリアランスが、上記回転駆動手段と
    コントロールシャフトとの間の部品間クリアランスより
    も小さいことを特徴とする請求項2〜19のいずれかに
    記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
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