JP2003319705A - 施肥機 - Google Patents

施肥機

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JP2003319705A
JP2003319705A JP2002130316A JP2002130316A JP2003319705A JP 2003319705 A JP2003319705 A JP 2003319705A JP 2002130316 A JP2002130316 A JP 2002130316A JP 2002130316 A JP2002130316 A JP 2002130316A JP 2003319705 A JP2003319705 A JP 2003319705A
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Yuichi Takeda
裕一 竹田
Masashi Honda
昌司 本田
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Yoka Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の施肥機においては、残留肥料排出口は
繰出ケース後面側に設けられているので、肥料の排出方
向が、鉛直方向下方に流れる肥料の流出方向に対して交
差することになり、繰出ケース及び施肥ホッパ内からの
残留肥料の排出速度が遅くなっていた。そのため、肥料
回収作業の効率が低下するという問題があった。 【解決手段】 施肥ホッパ42から繰出装置41に肥料
を供給し、該繰出装置41に連通した施肥ホース46よ
り施肥する施肥機において、前記繰出装置41に内装す
る繰出ロール45の略直下方に残留肥料排出口94を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機に搭載し、
植え付けと同時に施肥するための施肥機の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、苗載台後方に施肥機を搭載して、
植え付け作業と同時に施肥作業を行う乗用型田植機が存
在している。一般的に、施肥機は施肥ホッパと、その下
部に位置する肥料繰出ケースと、該肥料繰出ケースに接
続された施肥用ホースを具備し、施肥用ホース先端に設
けた側条作溝器より泥土層に施肥するように構成されて
いる。そして、施肥作業後、掃除やメンテナンス、或い
は、残留肥料を次回の施肥作業に供するために、繰出ケ
ース及び施肥ホッパ内の残留肥料を排出する。そのため
の構成として、繰出ケースに残留肥料排出口を設け、該
排出口を閉じる蓋部材を取り外すことにより、繰出ケー
ス及び施肥ホッパ内の残留肥料を排出できるようにして
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の施肥機
においては、残留肥料排出口は繰出ケース後面側に設け
られているので、肥料の排出方向が、鉛直方向下方に流
れる肥料の流出方向に対して交差することになり、繰出
ケース及び施肥ホッパ内からの残留肥料の排出速度が遅
くなっていた。そのため、肥料回収作業の効率が低下す
るという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、施肥ホッパか
ら繰出装置に肥料を供給し、該繰出装置に連通した施肥
ホースより施肥する施肥機において、前記繰出装置に内
装する繰出ロールの略直下方に残留肥料排出口を設けた
ものである。
【0006】請求項2においては、前記残留肥料排出口
を、繰出装置と施肥ホースとの接続部としたものであ
る。
【0007】請求項3においては、前記施肥ホッパを繰
出装置に脱着可能に接続するとともに、該施肥ホッパ下
部に肥料投入口を開閉する手段を設けたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の施肥機を搭載した乗用田植機の全体
側面図、図2は同じく植付部の側面図、図3は施肥機装
着部の後面図、図4は施肥機の拡大後面図、図5は施肥
機の平面図、図6は施肥機の拡大平面図、図7は爪クラ
ッチを「入」状態とした場合の一部断面平面図、図8は
爪クラッチを「切」状態とした場合の一部断面平面図、
図9は繰出装置の側面断面図、図10は繰出ケースの側
面断面図、図11は爪クラッチの平面図、図12は図8
におけるA−A矢視断面図である。
【0009】まず、本発明に係る田植機の全体構成につ
いて説明する。図1及び図2に示す如く、乗用田植機は
走行部1の後部に昇降リンク機構27を介して植付部1
5が配置され、該走行部1は機体フレーム3前部上方に
エンジン2を搭載し、前下部にフロントアクスルケース
を介して前輪6を支持させると共に、後部にリアアクス
ルケースを介して後輪8を支持している。そして、前記
エンジン2はボンネット9に覆われ、該ボンネット9の
両側には予備苗載台30が配設され、該ボンネット9上
部には燃料タンク4が設けられて、該燃料タンク4の後
部には操向ハンドル14が配置されている。該操向ハン
ドル14の下部左右両側方に主変速レバー、副変速レバ
ー、アクセルレバー及び操作パネル等が具備される操作
部11が集中配置されている。また、走行部1の機体フ
レーム3を覆う機体カバー12は、ボンネット9後部か
ら座席13前部に渡ってメインステップ10を形成し、
該メインステップ10後部では高く盛り上がってその上
に座席13が設けられている。前記メインステップ10
の前方であってボンネット9の左右両側に、前部ステッ
プ9aがボンネット9と一体的に形成されていて、該前
部ステップ9aとメインステップ10の間にはクラッチ
ペダル32及びブレーキレペダル等が配設されている。
【0010】また、前記植付部15は、4条植えとした
苗載台16や複数の植付爪17やセンターフロート34
やサイドフロート35等から構成されており、前記苗載
台16は前高後低に配設して、苗載台16の下部は下ガ
イドレール18、前面の上部は上ガイドレール19によ
って左右往復摺動自在に支持し、クランク式の植付爪1
7を植付伝動フレーム21の後部に配設している。した
がって、前輪6及び後輪8を走行駆動して移動させると
ともに、左右に往復摺動可能な苗載台16から1株分の
苗を植付爪17によって取り出し、連続的に植え付け作
業が行えるようになっている。
【0011】植付伝動フレーム21の前部にはローリン
グ支点軸22を介してヒッチ24が設けられ、そのヒッ
チ24は、ヒッチ24の上部左右両側に枢支されている
トップリンク25と、ヒッチ24の下部左右両側に枢支
されているロワーリンク26とを含む昇降リンク機構2
7を介して走行部1の後部に連結されている。前記ロワ
ーリンク26の前端部内側面にはリフトアーム37の基
部が固設されており、このリフトアーム37をロワーリ
ンク26の配設方向に対して略直交する上方向に突設し
ている。昇降リンク機構27を昇降駆動させる昇降シリ
ンダー20がこのロワーリンク26に連結したリフトア
ーム37に連結している。
【0012】また、前記リフトアーム37の上端部とロ
ワーリンク26の後端部との間には補強リンク14が連
結されており、ロワーリンク26の剛性を高めるように
している。前記トップリンク25及びロワーリンク26
の前端部は、後部連結フレーム44間に横設された枢支
ピンを介して枢支されており、この後部連結フレーム4
4が昇降リンク機構27の支持部として兼用されてい
る。この昇降リンク機構27によって植付部15を昇降
させる平行リンクが形成されており、圃場の凹凸に合わ
せて昇降させても、植付けられた苗の植付け姿勢が変わ
らないようにしている。
【0013】次に、施肥機40について説明する。施肥
機40は、苗マット載置面に対向して配置される。すな
わち、図2乃至図4に示す如く、施肥機40は支持フレ
ーム43に固定されて苗載台15の各条の左右中央上方
に配置される。該支持フレーム43は基部フレーム43
aと支持柱43bと横フレーム43cから構成されてい
る。基部フレーム43aは前記植付伝動フレーム21の
後部に固定されて立設され、該基部フレーム43aに支
持柱43bの下端が固設され、該支持柱43bの上端に
縦フレーム43dを介して横フレーム43c・43cが
後面視で左右水平方向に横設されている。
【0014】図5及び図9に示す如く、前記横フレーム
43cは、平面視で左右水平方向に二本前後平行に配列
されている。該横フレーム43cは側面視略逆L字状に
構成されており、その水平面部下に、繰出ケース47に
固設されるプレート47dが固定され、横フレーム43
cと横フレーム43cの間に架設されている。そして、
このように支持フレーム43c・43cに固定される繰
出ケース47内に、繰出ロール45を収容し、該繰出ロ
ール45の回転により一定量の肥料を繰り出す構成とし
ている。該繰出ケース47の下部には施肥ホース46が
連通され、該施肥ホース46の下端は作溝器38の後部
に延設された作溝ガイド39に連通している。該作溝器
38は前記植付爪17により植え付けられる位置の側方
の前に配置され、サイドフロート35及びセンターフロ
ート34の裏面に固定されている。
【0015】上述の如く配設された施肥機40は、図4
及び図9に示す如く、繰出装置41と、該繰出装置41
上に載置される施肥ホッパ42と、繰出装置41の下部
に連通される施肥ホース46から構成されている。
【0016】前記繰出装置41の上部には施肥ホッパ4
2が分離可能に連通接続されている。すなわち、該施肥
ホッパ42の底面には投入口93が開口され、底部の内
部周囲にシャッターガイド63が設けられ、該シャッタ
ーガイド63は前後内面に左右水平方向にレール状の凹
部を形成して、該シャッターガイド63に開閉手段とな
るシャッター62が摺動可能に挿入され、該シャッター
62の摺動部にはスポンジやゴム等で構成した弾性体を
設けてシールして漏れが発生しないようにし、摺動性の
向上もできるようにし、該シャッターガイド63にシャ
ッター62を挿入して摺動することによって投入口93
を開閉できるようにしている。
【0017】前記シャッターガイド63の両側部にはフ
ック64・64が枢支され、一方、繰出ケース47の側
面の係合部を係合することによって繰出装置41と施肥
ホッパ42を固定でき、係合を解除することによって施
肥ホッパ42を外すことができ、肥料の補給やメンテナ
ンス等を容易にできるようにしている。
【0018】図4、図9及び図10に示す如く、前記繰
出部41は、繰出ケース47内の中央に繰出回転体であ
る繰出ロール45が内装されており、繰出ロール45の
側端部は繰出ケース47により回転自在に枢支され、該
繰出ロール45の左右両側端部を延出して後述する爪部
45aを形成して、条止め用のクラッチである爪クラッ
チ51を介して駆動軸48と連結可能に構成している。
該繰出ロール45への動力伝達構成は前記植付爪17の
回動を動力伝達機構69を介して伝達される。なお、植
付爪17の駆動方式は本実施例のようにクランク式であ
ってもロータリ式であってもよい。
【0019】次に、施肥機40の動力伝達機構の構成に
ついて説明する。図2、図4、図6に示すように、植付
伝動フレーム21の後部の側面に動力取出軸70が突出
され、該動力取出軸70にクランクアーム67を固設
し、該クランクアーム67の先端に植付アーム68の中
途部を連結し、該植付アーム68の一端(前端)に植付
爪17を取り付けて他端(後部)に揺動アーム76の一
端を枢結している。該揺動アーム76の他端を支点軸7
7に枢支して、該支点軸77を植付伝動フレーム21後
端より上方へ突設したアーム71後端に固設し、揺動ア
ーム76よりリンク機構69を介して駆動軸48に動力
が伝達される。リンク機構69は前記揺動アーム76に
固設される駆動アーム83、駆動ロッド72、カウンタ
ーアーム73、連結リンク80、揺動アーム81よりな
り、前記揺動アーム76に駆動アーム83が固定され、
該駆動アーム83に駆動ロッド72が枢支されている。
該駆動ロッド72の他端には、図6に示す如く、ボルト
74の一端がリンクボール等により回転自在に支持さ
れ、他側のネジ部が座金75、カウンターアーム73に
形成した長孔73a、座金75と挿通して、端部が固定
レバー78に螺装して締め付け固定できるようにしてい
る。
【0020】該カウンターアーム73の中途部は支点軸
79により前記支持フレーム43に枢支され、該カウン
ターアーム73の他端は連結リンク80の一端に枢支さ
れ、該連結リンク80の他端は揺動アーム81に枢支さ
れている。該揺動アーム81はワンウェイクラッチ82
を介して前記駆動軸48に連結され、該駆動軸48が爪
クラッチ51を介して繰出ロール45と連結可能に構成
されている。
【0021】そして、動力取出軸70に伝達された動力
がクランクアーム67を介して植付アーム68を回動
し、該植付アーム68後部と連結している揺動アーム7
6を揺動させると、該揺動アーム76に取り付けられた
駆動アーム83が揺動し、この揺動が駆動ロッド72を
上下方向に往復動し、カウンターアーム73、連結リン
ク80を介して揺動アーム81を揺動する。そして、こ
の揺動アーム81の揺動によってワンウェイクラッチ8
2を介して駆動軸48が一方向に間欠回転駆動され、爪
クラッチ51を「入」状態にすると、繰出ロール45が
回転され、一定量ずつ肥料が施肥ホース46より落下さ
れるのである。
【0022】前記爪クラッチ51は駆動軸48上の端部
に設けられて、前記繰出ロール45に連接するように設
けられている。図4、図6乃至図8に示す如く、該爪ク
ラッチ51により繰出ロール45の駆動を断接するよう
にしている。該繰出ロール45の側端部には爪部45a
と、溝45bが形成され、また、爪クラッチ51の繰出
ロール45側端部に、爪部51aと、溝51bとが形成
されている。該爪部51aと溝51bは、図6、図11
及び図12に示す如く、前記爪部45a及び溝45bに
対向するように、円環上で略90度毎に配置されてお
り、前記爪部45aを溝51bに,爪部51aを溝45
bに嵌入させることで動力を伝達させるようにしてい
る。そして、該爪部51aと溝51bの中心側であって
爪クラッチ51の軸心方向中途部に、半円状の突起51
c・51cと、該突起51c・51cの間に略90度毎
に貫通溝51dと溝51eが形成されている。該爪クラ
ッチ51は駆動軸48上に摺動可能に外嵌され、駆動軸
48上の支持柱43b側に棒材等よりなるロールピン6
1が駆動軸48と直角に固定され、駆動軸48上の繰出
ケース47側にカラー53が取り付けられている。カラ
ー53はロールピン61により支柱43b側に摺動しな
いように位置決めされ、該カラー53と爪クラッチ51
の突起51cとの間にコイルバネなどの付勢部材52が
駆動軸48上に外嵌されて、爪クラッチ51を繰出ロー
ル45側に付勢している。そして、爪クラッチ51を駆
動軸48上に配置した状態で前記貫通溝51dが位置す
る部分の駆動軸48上に棒材等よりなるロールピン54
が固設され、該ロールピン54が貫通孔51dに嵌入さ
れた状態で突起51cに当接して、駆動軸48の回動を
爪クラッチ51に伝えられるようにしている。
【0023】このような構成において、図7に示すよう
に、該爪クラッチ51を付勢部材52により付勢して、
貫通溝51dが位置する部分にロールピン54を位置さ
せ、爪部45aを溝51bに嵌入させることで駆動軸4
8の回動を爪クラッチ51を介して繰出ロール45に伝
達することができる。また、条止めする場合には、図8
に示すように、爪クラッチ51を付勢部材52に抗して
反繰出ケース側へ摺動させて、溝51eが位置する部分
にロールピン54を位置させることで、前記繰出ロール
45の爪部45aが溝51bから抜けて、爪部45aと
爪クラッチ51の爪部51aとの噛合が解除され、繰出
ロール45の駆動を停止させて条止めを行うことができ
るようにしている。したがって、繰出ロール45の駆動
を断続する爪クラッチ51を設ける構成において、従来
の如く固定側に爪部を有する爪部材を別途取り付ける必
要がなくなり、簡単な構造で条止めクラッチを構成する
ことができ、条止めの操作も簡単に行える。
【0024】そして、肥料の散布量は前記カウンターア
ーム73と駆動ロッド72の取付位置を変更することに
よって調節する。すなわち、固定レバー78を回動して
弛めて、駆動ロッド72の固定位置を変更してカウンタ
ーアーム73のリンク比を変更し、その揺動角度を変更
することにより駆動軸48の回転角度を変更して散布量
を調節する。
【0025】次に繰出装置41について説明する。図4
及び図9に示す如く、前記繰出ケース47は、同一形状
のケース47a・47aを左右接合することにより構成
されており、該左右に配置されたケース47a・47a
は割面に対しても、またその直交中心に対しても対称に
形成されている。つまり、前後及び左右対称に構成され
ている。このように、1種類のケース47aのみで繰出
ケース47を構成可能とし、部品の共通化を図ること
で、部品点数を削減し、製造コストの低減化を図るよう
にしている。また、前記繰出ロール45も、同一形状の
ロール45c・45cを左右接合することにより構成さ
れており、該ロール45cの外周面上に、凹部45b・
45b・・・が所定間隔を開けて設けられている。該凹
部45bは肥料を一定量落とし込むことが可能に構成さ
れており、肥料の種類によって凹部45bの体積や形状
のことなる繰出ロールと変更可能としている。なお、肥
料は粒状のものが使用される。
【0026】そして、繰出ケース47内面と繰出ロール
45外周面との間には所定の隙間が形成されているが、
その隙間から施肥ホッパ42に充填される肥料や薬剤が
下方へ落下しないように、ブラシ55と排出シャッター
56が、隙間を埋めるように繰出ケース47外側から挿
入して、先端が繰出ロール45の側部外周面に当接する
ように設けられている。従来、繰出ロールの前後(繰出
駆動軸48と直角水平方向を前後方向とする)一方にブ
ラシが、他方に仕切部材が繰出ロールと当接するように
設けられて、繰出ロールの上方空間と下方空間とが遮蔽
されている。該ブラシは、繰出ロールの半径方向に摺動
させて、ブラシ先端と繰出ロール外周面との間の間隔を
調整できるように構成されるとともに、残留肥料排出シ
ャッターを兼ねるものである。また、仕切部材は繰出ケ
ースに固定されているため、繰出ロールとの間隔を調整
できるものではなかった。そのため、繰出ロールの外周
や仕切部材の先端が摩耗すると、肥料の粉末や顆粒が繰
出ケースと仕切部材との間隙に入り、摩耗が促進した
り、肥料がこぼれたりすることがあった。そこで、図9
及び図11に示す如く、ブラシ55と排出シャター56
とを、繰出ロール45を挟んで前後対称に、かつ摺動可
能となるように、繰出ケース47に設けている。
【0027】前記繰出ケース47の前面及び後面(駆動
軸48に対して水平直角方向を前後方向とする)の略上
下中央部に挿入孔47b・47cが開口されている。一
方、前記ブラシ55は支持部55aと毛体部55bより
なり、ブラシ55の毛体部55bを挿入孔47b(また
は47c)に挿入して、毛体部55bは繰出ロール45
の幅と略同じ幅に構成して、その先端が繰出ロール45
の外周面に当接するように配置して半径方向に斜めに配
置される。同様に、排出シャッター56は繰出ケース4
7後面に形成した挿入孔47cに挿入されてボルト59
で繰出ケース47に固定され、その端部が繰出ロール4
5の外周面に接するように配置して半径方向に斜めに配
置される。前記ブラシ55の固定構成は支持部55aの
側面には固定孔55cが水平方向に貫通開口され、該ブ
ラシ55を挿入孔47c(または47b)に挿入した状
態で、固定孔55cの中心より上方(または下方)に偏
心した位置に、固定孔55cよりも小径の偏心軸57a
が、繰出ケース47の側面に前後方向に開口した長孔よ
り挿入されて繰出ケース47に固定され、該偏心軸57
aの一端に調節ツマミ57が固設されている。該ブラシ
55を繰出ロール45の半径方向に摺動させることで、
ブラシ55先端と繰出ロール45外周面との間の間隔や
押しつけ量を調整でき、調節ツマミ57を締め付けて任
意位置で固定できるようにしている。ブラシ55と排出
シャッター56の外端には把手55d・56aを形成し
て容易に指でつまんで取り出したり、挿入したりするこ
とができる。58はゴムキャップであり、ブラシ挿入孔
47bおよび残留肥料排出孔47cを塞ぐようにして、
水等が孔内に入らないようにしている。該ゴムキャップ
58を外してブラシ55を取り外すことによってブラシ
の洗浄や交換やメンテナンス等が容易に行える。また、
排出シャッター56も取り外すことが可能であり、該ゴ
ムキャップ58を外して該排出シャッター56を取り外
すことによって、該排出シャッター56の挿入孔45c
から残留肥料を排出することもできる。但し、該排出シ
ャッター56は、ブラシ55と同様に、調節ツマミを設
けて、排出シャッター56先端と繰出ロール45外周面
との間の間隔や押しつけ量を調整できるように構成する
こともできる。また、排出シャッター56の代わりに、
ブラシを配設し、繰出ロール45の前後にブラシを配置
する構成とすることもできる。
【0028】このように、前記排出シャター56は、繰
出ケース45から取り外し可能あるいはその位置を調整
可能なため、従来の如く、繰出ケース45と一体的に設
けられた仕切部材に比べ、繰出ケース47と排出シャッ
ター56との間隙が略無くなるように当接させることが
でき、繰出ケース45の外周もしくは排出シャッター5
6の先端部が摩耗しても再調節することが可能となる。
また、排出シャッター56を挿入孔47cより外すこと
で、繰出ケース47と繰出ロール45の間の隙間より、
残留肥料を下方へ排出することができる。また、繰出ケ
ース45が対称に構成されているため肥料排出操作のや
り易さを優先して排出シャッターを後に、ブラシを前に
配置したり、繰出し量の微量調節操作を優先して、ブラ
シを後に、排出シャッターを前に配置したりするように
繰出装置を任意に構成することが可能となるため、伝動
系及び繰出装置の設計の自由度が増す。
【0029】また、図9に示す如く、繰出ケース47の
繰出ロール45上部内面は、漏斗状に形成され、施肥ホ
ッパ42からの肥料を凹部45bへ導くようにしてい
る。そして、繰出ロール45下部に接続部材60が連通
固定され、該接続部材60下端に前記施肥ホース46が
連通される。
【0030】このような構成において、施肥ホッパ42
から落下した肥料は繰出ケース47上部内面とブラシ5
5と排出シャッター56と繰出ロール45上面の間の空
間に溜められる。この状態で繰出ロール45が回転され
ると、該繰出ロール45に当接しているブラシ55は、
繰出ロール45の凹部45bに完全に嵌入できなかった
余分な肥料を除去すると共に、繰出ケース下方へ肥料が
落下するのをせき止めている。このようにして、凹部4
5bに嵌入した所定量の肥料は下方へ搬送されて、自重
により接続部材60に落下して施肥ホース46から泥土
層に落下する。
【0031】図4及び図9に示す如く、前記施肥ホース
46は繰出ケース47と、接続部材60を介して着脱可
能に接続されており、該接続部材60と施肥ホース46
の接続部を残留肥料排出口94としている。該残留肥料
排出口94は、繰出ロール45の略直下方に位置してお
り、施肥作業終了後、残留肥料を排出する際に、施肥ホ
ース46を接続部材60から外し、排出シャター56を
繰出ケース47から取り外し、排出可能とするものであ
る。
【0032】したがって、残留肥料は鉛直方向下方へ流
出することになるため、肥料の排出速度が速くなり、肥
料回収作業の効率が向上する。さらに、施肥ホース46
を外すだけで肥料を排出することができるため、操作を
素早く行うことができる。また、従来の如く、繰出ケー
スに別途排出案内通路を設ける必要がなくなるととも
に、排出口の蓋などの開閉具も不要となるため、コスト
の低減化を図ることができる。また、残留肥料を回収す
る際に、まず、上述の如く構成した施肥ホッパ42のシ
ャッター62を摺動して投入口93を閉じ、施肥ホッパ
42を繰出ケース47から外して、施肥ホッパ42内の
残留肥料を回収し、その後、繰出ケース47内の残留肥
料を排出することで、肥料回収作業の効率を更に向上さ
せることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0034】即ち、請求項1に示す如く、施肥ホッパか
ら繰出装置に肥料を供給し、該繰出装置に連通した施肥
ホースより施肥する施肥機において、前記繰出装置に内
装する繰出ロールの略直下方に残留肥料排出口を設けた
ので、肥料は鉛直方向下方へ流出することになるため、
肥料の排出速度が速くなり、肥料回収作業の効率が向上
する。
【0035】請求項2に示す如く、前記残留肥料排出口
を、繰出装置と施肥ホースとの接続部としたので、従来
の如く、繰出ケースに別途排出案内通路を設ける必要が
なくなるとともに、排出口の蓋などの開閉具も不要とな
るため、コストの低減化を図ることができる。
【0036】請求項3に示す如く、前記施肥ホッパを繰
出装置に脱着可能に接続するとともに、該施肥ホッパ下
部に肥料投入口を開閉する手段を設けたので、まず、肥
料投入口を閉じ、施肥ホッパを繰出ケースから外して、
施肥ホッパ内の残留肥料を回収し、その後、繰出ケース
内の残留肥料を排出することで、肥料回収作業の効率を
更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施肥機を搭載した乗用田植機の全体側
面図。
【図2】同じく植付部の側面図。
【図3】施肥機装着部の後面図。
【図4】施肥機の拡大後面図。
【図5】施肥機の平面図。
【図6】施肥機の拡大平面図。
【図7】爪クラッチを「入」状態とした場合の一部断面
平面図。
【図8】爪クラッチを「切」状態とした場合の一部断面
平面図。
【図9】繰出装置の側面断面図。
【図10】繰出ケースの側面断面図。
【図11】爪クラッチの平面図。
【図12】図8におけるA−A矢視断面図。
【符号の説明】
41 繰出装置 42 施肥ホッパ 46 施肥ホース 94 残留肥料排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 昌司 兵庫県養父郡八鹿町朝倉200 八鹿鉄工株 式会社内 Fターム(参考) 2B052 BC05 BC08 BC09 BC16 EA02 EA12 EA15 EC06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施肥ホッパから繰出装置に肥料を供給
    し、該繰出装置に連通した施肥ホースより施肥する施肥
    機において、前記繰出装置に内装する繰出ロールの略直
    下方に残留肥料排出口を設けたことを特徴とする施肥
    機。
  2. 【請求項2】 前記残留肥料排出口を、繰出装置と施肥
    ホースとの接続部としたことを特徴とする請求項1記載
    の施肥機。
  3. 【請求項3】 前記施肥ホッパを繰出装置に脱着可能に
    接続するとともに、該施肥ホッパ下部に肥料投入口を開
    閉する手段を設けたことを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の施肥機。
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