JP2949032B2 - 施肥装置 - Google Patents

施肥装置

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JP2949032B2
JP2949032B2 JP17505494A JP17505494A JP2949032B2 JP 2949032 B2 JP2949032 B2 JP 2949032B2 JP 17505494 A JP17505494 A JP 17505494A JP 17505494 A JP17505494 A JP 17505494A JP 2949032 B2 JP2949032 B2 JP 2949032B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肥料繰り出しロールを
備えた施肥ロールケースに、メンテナンス用の開口を開
閉自在に設けてある施肥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】施肥装置は、田植機の苗植付装置による
苗植え付け作業と同時に施肥作業を行うために田植機の
苗植付装置に装備されたものであり、従来では、例え
ば、特開平4‐335805号公報に開示されているよ
うに、その施肥装置に、別構成された施薬装置を設ける
とともに支持フレームなどを介して連動連結することに
よって、苗植付装置による苗植え付け作業と同時に施肥
作業と施薬作業の双方を行えるようにしたものがあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術によると、施肥装置と施薬装置との間での連結
構造が大掛かりになって製造コストが嵩むとともに、施
肥装置に対する施薬装置の着脱が煩わしいものとなって
施肥装置及び施薬装置のメンテナンスを行う上において
不利になる不都合が生じるようになっていた。又、薬剤
には、防虫剤や消毒剤などのように圃場泥中に埋め込む
必要のあるものと、除草剤などのように圃場泥表面に散
布する必要のあるものとがあるが、上記従来技術におけ
る施薬装置においては、薬剤を圃場泥表面に散布供給す
ることができない不都合が生じるようになっていた。ち
なみに、薬剤を圃場泥表面に散布するように構成された
ものもあるが、そのような施薬装置は薬剤を圃場泥中に
埋め込むようには構成されておらず、薬剤を圃場泥中に
埋め込み供給することができない不都合が生じるように
なっていた。
【0004】本発明の目的は、製造コストの低減を図る
とともにメンテナンスの面において有利な構成でありな
がら、薬剤を圃場泥表面と圃場泥中とに切り換え供給で
きる施薬装置を設けることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、肥料繰り出しロールを備えた施肥ロー
ルケースに、メンテナンス用の開口を開閉自在に設けて
ある施肥装置において、前記施肥ロールケースへの装着
時に前記開口に臨む状態となる薬剤繰り出しロールを備
えた施薬ロールケースを、前記施肥ロールケースに対し
て着脱可能に設けるとともに、前記薬剤繰り出しロール
の薬剤繰り出し方向下手側に、該薬剤繰り出しロールか
ら繰り出された粉粒状の薬剤を、前記施肥ロールケース
から繰り出された肥料と肥料流下経路で合流させて肥料
排出口から圃場泥中に送り出す埋没供給状態と、前記肥
料とは合流させずに薬剤排出口から圃場表面に向けて散
布する散布供給状態とに切り換える切換手段を設けた。
【0006】
【作用】本発明によると、施肥装置の施肥ロールケース
に施薬ロールケースを装着する場合は、施肥ロールケー
スに設けられたメンテナンス用の開口を開くとともに、
その開口に施薬ロールケースの薬剤繰り出しロールが臨
む状態とすることによって、施肥ロールケースと施薬ロ
ールケースとを密接させることができるので、施肥ロー
ルケースと施薬ロールケースとをボルトなどの連結具に
よって簡単に連結することができる。又、施肥ロールケ
ースから施薬ロールケースを離脱する場合は、ボルトな
どの連結具による施肥ロールケースと施薬ロールケース
との連結を解除するとともに、施肥ロールケースに設け
られたメンテナンス用の開口を閉じるだけで簡単に行う
ことができる。つまり、連結構造や支持構造が大掛かり
になって製造コストが嵩むといった不都合や着脱が煩わ
しくなるといった不都合を解消することができる。しか
も、施薬ロールケースの施肥ロールケースへの装着時に
は、施肥ロールケースと施薬ロールケースとによって共
通の繰り出し空間を形成するように構成しているので、
夫々のロールケースにより夫々の繰り出し空間を形成す
る場合に比較して、施薬ロールケースを装着した状態で
の施肥装置のコンパクト化、及び、製造コストの低減を
図ることができる。更に、上述した簡単な施肥ロールケ
ースと施薬ロールケースとの連結解除により施肥ロール
ケースから施薬ロールケースを離脱することによって、
夫々の繰り出しロールを容易に露出させることができる
ので、メンテナンスの面においても有利にすることがで
きる。その上、切換手段により薬剤供給状態を切り換え
ることによって、防虫剤や消毒剤などのように圃場泥中
に埋め込む必要のある薬剤は、肥料とともに肥料流下経
路を流下させて肥料排出口から圃場泥中に埋没供給する
ことができ、一方、除草剤などのように圃場泥表面に散
布する必要のある薬剤は、肥料とは別に流下させて薬剤
排出口から圃場表面に向けて散布供給することができ
る。つまり、圃場の状況などに応じて施される薬剤の種
類に適合した薬剤供給状態を現出させることができる。
【0007】
【発明の効果】従って、本発明によれば、施薬ロールケ
ース装着状態での施肥装置のコンパクト化、並びに、製
造コストの低減を図ることができるとともに、メンテナ
ンスの面において有利な構成でありながら、薬剤を圃場
泥表面と圃場泥中とに切り換え供給できる施薬装置を設
けることができるようになった。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】図1には、乗用型田植機の走行機体後部に
連結した五条植え用の苗植付装置1の側面が示されてい
る。この苗植付装置1は、図外の乗用型走行機体に昇降
リンク機構を介して連結されたフィードケース2、フィ
ードケース2から左右に向けて延設された支持フレーム
3、支持フレーム3から後方に向けて三列に延設された
植付伝動ケース4、植付伝動ケース4に対して一定スト
ロークで往復横移動する苗載台5、苗載台5の下端部か
ら一株ずつ苗を取り出して植え付ける植付機構6、及
び、圃場泥面を整地する整地フロート7、などによって
構成されている。植付機構6は、植付伝動ケース4の後
部に備えた回転軸4aに連結された回転ケース8、回転
ケース8の両端夫々に相対回転自在に支持された支持ケ
ース9、及び、支持ケース9に備えられた植付爪10、
などによって構成されており、図2に示すように、左右
に位置する植付伝動ケース4に対しては左右一対に、中
央に位置する植付伝動ケース4に対しては右側にのみ配
備されている。
【0010】図1及び図2に示すように、苗植付装置1
の後部上方には、スライド機構11を介して植付機構6
の直上に位置する作業位置と植付機構6の直上から前部
上方に離間する非作業位置とに亘ってスライド昇降移動
自在に支持された施肥装置12が装備されている。スラ
イド機構11は、左右夫々の植付伝動ケース4に立設さ
れた支持ブラケット13、支持ブラケット13から前部
上方に向けて延設されたスライドレール14、左右のス
ライドレール14に渡って横架された横フレーム15、
スライドレール14にて案内されるガイドローラ16を
備えるとともに施肥装置12を支持する可動フレーム1
7、横フレーム15と可動フレーム17とに掛け渡され
たワイヤ18、及び、ワイヤ18を介して可動フレーム
17を持ち上げ付勢するエアーシリンダ19、などによ
って構成されている。スライドレール14の上下両端に
は係合孔14aが穿設されており、可動フレーム17に
備えられたロック操作具20の係合部(図示せず)を、
上端の係合孔14aに係合することによって施肥装置1
2を非作業位置に固定でき、又、下端の係合孔14aに
係合することによって施肥装置12を作業位置に固定で
きるようになっている。施肥装置12の非作業位置にお
いては苗載台5の下端部を開放するようになっており、
植え付け作業終了時における苗載台5からの残り苗の取
り出しを容易に行えるようになっている。
【0011】施肥装置12は、内部が左右の二つに区画
された左側の肥料貯留ホッパ21、内部が左右中央の三
つに区画された右側の肥料貯留ホッパ22、左右の肥料
貯留ホッパ21,22の夫々の区画下部に連設されると
ともに夫々の区画から粒状の肥料を所定量ずつ繰り出す
肥料繰り出し機構23、肥料繰り出し機構23の下部に
連設されたロート24、肥料繰り出し機構23にて繰り
出された肥料をロート24を介して流下案内する流下ホ
ース25、及び、圃場泥面に施肥溝を形成するとともに
流下ホース25にて案内された肥料を施肥溝に供給する
作溝器26、などによって構成されている。前記スライ
ド機構11の可動フレーム17には肥料繰り出し機構2
3が支持連結されており、前記スライド機構11の作動
によって、施肥装置12のうちの肥料貯留ホッパ21,
22、肥料繰り出し機構23、及び、ロート24の部分
が一体的にスライド昇降移動するようになっている。
【0012】図3及び図4に示すように、肥料繰り出し
機構23は、施肥ロールケース27に、左右のボス28
を介して軸芯P1周りで回転自在に支持された肥料繰り
出しロール29、左右のボス28に渡るとともに肥料繰
り出しロール29の外周面に沿う湾曲状に形成されたシ
ャッタープレート30、及び、肥料繰り出しロール29
の外周面に摺接するブラシ31、などを備えることによ
って構成されている。肥料繰り出しロール29は、前記
軸芯P1を中心とする六角軸からなる駆動軸32にトル
ク伝達可能に外嵌したロール本体29A、駆動軸32に
相対回転可能に外嵌したスリーブ29B、及び、スリー
ブ29Bに螺合した可動ロール29Cによって構成され
ており、スリーブ29Bの回動操作によりロール本体2
9Aに対する可動ロール29Cの軸芯P1方向でのネジ
送りによるスライド調節を行うことによって、ロール本
体29Aと可動ロール29Cとの間に形成された肥料繰
り出し用の凹部29aの軸芯P1方向の幅を変更でき、
これによって、肥料の繰り出し量を調節できるようにな
っている。前記シャッタープレート30は操作レバー3
3の揺動操作によって、肥料繰り出しロール29の凹部
29aへの肥料の供給を許容する開放状態と、肥料繰り
出しロール29の凹部29aへの肥料の供給を阻止する
閉塞状態とに切り換えられるようになっている。前記ブ
ラシ31は、肥料繰り出しロール29の外周面との摺接
によって肥料繰り出しロール29の凹部29aから食み
出した肥料を掃き取る計量用のものである。
【0013】ロート24には、前後一対の肥料取出口2
4aが形成されるとともに、前方の肥料取出口24aか
ら肥料を取り出す状態と後方の肥料取出口24aから肥
料を取り出す状態とに、肥料の通流状態を切り換える流
路切換弁34が内装されている。図1に示すように、前
方の肥料取出口24aには流下ホース25が連通接続さ
れており、植え付け作業中において流路切換弁34の操
作により肥料の通流状態を前方の肥料取出口24aから
肥料を取り出す状態に切り換えることによって、肥料を
施肥溝へ流下供給できるようになっている。又、前方の
肥料取出口24aと流下ホース25との接続部は、前記
スライド機構11による施肥装置12のスライド上昇移
動に伴って前方の肥料取出口24aと流下ホース25と
の連通接続状態が解除される構成となっている。後方の
肥料取出口24aはキャップ35によって閉塞されてお
り、植え付け作業終了時においてキャップ35を取り外
すとともに流路切換弁34の操作により肥料の通流状態
を後方の肥料取出口24aから肥料を取り出す状態に切
り換えることによって、左右の肥料貯留ホッパ21,2
2内に残った肥料の取り出しを容易に行えるようになっ
ている。ロート24における流路切換弁34より肥料通
流方向上手側で、肥料繰り出しロール29の直下位置に
は、肥料繰り出しロール29にて繰り出された肥料に含
まれる細粉を取り除く漏下網36が傾斜姿勢で備えられ
ており、肥料繰り出しロール29にて繰り出された肥料
は、施肥ロールケース27の下部に備えられた案内板3
7によって漏下網36の上部に流下供給されるようにな
っている。漏下網36の下方には、漏下網36より漏下
してきた細粉を回収する容器38が着脱自在に備えられ
ている。
【0014】肥料繰り出し機構23の駆動について説明
すると、図1及び図2に示すように、肥料繰り出し機構
23は、植付伝動ケース4の後部に備えられた回転軸4
aからの動力が、肥料繰り出し機構23の駆動軸32に
伝達されることによって駆動するようになっている。駆
動軸32としては、左右の肥料貯留ホッパ21,22の
夫々の区画下部に連設された肥料繰り出し機構23のう
ち、左側に位置する二つの肥料繰り出し機構23の肥料
繰り出しロール29に対してトルク伝達を行うものと、
右側に位置する二つの肥料繰り出し機構23の肥料繰り
出しロール29に対してトルク伝達を行うものと、中央
に位置する肥料繰り出し機構23の肥料繰り出しロール
29に対してトルク伝達を行うものとがあり、夫々の駆
動軸32は、夫々の駆動軸32に対して前記スライド機
構11の可動フレーム17より延設されたブラケット3
9に枢支されている。夫々の駆動軸32の一端側には、
大径ギア40が一体回転自在に取り付けられている。ブ
ラケット39には、夫々の駆動軸32に対して並列に配
設された回転支軸41が枢支されており、夫々の回転支
軸41の一端側には前記大径ギア40と噛合する小径ギ
ア42が一体回転自在に取り付けられるとともに、夫々
の両端部には操作アーム43が延設されている。回転支
軸41の一端側の操作アーム43は、他端側の操作アー
ム43に対して回転位相を約90度ずらした状態で延設
されている。一方、植付伝動ケース4の回転軸4aに連
結された植付機構6には、回転ケース8両端の支持ケー
ス9の支軸同士に渡る連結板44が備えられている。
又、左側の植付機構6が備えられていない中央の植付伝
動ケース4おける回転軸4aの左端部には操作アーム4
5が延設されている。そして、操作アーム43の揺動端
部と連結板44の連結部あるいは操作アーム45の揺動
端部とが押引き部材46を介して枢支連結されている。
操作アーム43における回転軸芯と揺動端部との距離、
連結板44における回転軸芯と連結部との距離、及び、
操作アーム45における回転軸芯と揺動端部との距離は
同じ長さに設定されている。
【0015】つまり、上記の構成により、夫々の植付伝
動ケース4の回転軸4aからの動力(図1における反時
計周り方向の回転力)が、植付機構6あるいは操作アー
ム45、押引き部材46、操作アーム43、回転支軸4
1、小径ギア42、及び、大径ギア40を介して夫々の
駆動軸32に伝達されることによって、夫々の肥料繰り
出し機構23の肥料繰り出しロール29が図3及び図6
における時計周り方向に等速連続回転駆動されるように
なっており、これによって、肥料繰り出し機構23によ
る左右の肥料貯留ホッパ21,22夫々の区画からの肥
料の繰り出しを行えるようになっている。尚、図5にも
示すように、押引き部材46は、操作アーム43に枢支
されるリンク部46Aと連結板44あるいは操作アーム
45に枢支されるロッド部46Bとからなり、リンク部
46Aに備えられた連結具46aの操作によって、リン
ク部46Aとロッド部46Bとを連結して肥料繰り出し
機構23の駆動を可能とする状態と、リンク部46Aと
ロッド部46Bとを分離して前記スライド機構11によ
る施肥装置12のスライド昇降移動を可能とする状態と
に切り換えられるようになっている。
【0016】図3に示すように、施肥ロールケース27
の背面にはメンテナンス用の開口27aが開閉自在に設
けられている。通常、この開口27aには、施肥ロール
ケース27との係合及び係合解除によって着脱自在とな
るカバー47が装着されており、このカバー47を取り
外すことによって肥料繰り出しロール29に対する清掃
などのメンテナンスを行えるようになっている。
【0017】図5及び図6に示すように、施肥装置12
には、施肥装置12に対して着脱自在に構成された施薬
装置48が設けられている。この施薬装置48は、防虫
剤や消毒剤などの粉粒状の薬剤を貯留する薬剤貯留ホッ
パ49、薬剤貯留ホッパ49を支持するとともに薬剤貯
留ホッパ49から薬剤を所定量ずつ繰り出す薬剤繰り出
し機構50、などによって構成されている。施薬装置4
8は、薬剤繰り出し機構50が肥料繰り出し機構23に
連結されるようになっており、前記スライド機構11の
作動によって施肥装置12と一体的にスライド昇降移動
するようになっている。
【0018】図6及び図7に示すように、薬剤繰り出し
機構50は、施肥ロールケース27に対して着脱可能な
施薬ロールケース51、この施薬ロールケース51の施
肥ロールケース27への装着時に前記開口27aに臨む
状態となる薬剤繰り出しロール52、及び、薬剤繰り出
しロール52の外周面に摺接するブラシ53、などによ
って構成されており、施肥ロールケース27からカバー
47を取り外して、施肥ロールケース27のフランジ2
7bに、施薬ロールケース51の係合部51aと、施薬
ロールケース51の下部に備えられた揺動操作式の係合
金具54とを係合することによって、薬剤貯留ホッパ4
9と一体で肥料繰り出し機構23に対する装着を工具を
用いることなく容易に行えるようになっている。係合金
具54は、バネ(図示せず)によって係合方向に付勢さ
れるようになっている。又、バネの付勢に抗して係合金
具54とフランジ27bとの係合を解除するとともに係
合部51aとフランジ27bとの係合を解除することに
よって、工具を用いることなく容易に肥料繰り出し機構
23から薬剤繰り出し機構50を薬剤貯留ホッパ49と
一体で取り外すことができ、これによって、肥料繰り出
しロール29や薬剤繰り出しロール52を露出させるこ
とができるようになっている。つまり、肥料繰り出しロ
ール29や薬剤繰り出しロール52の清掃などのメンテ
ナンス作業を速やかに行えるようにしている。
【0019】図7に示すように、薬剤繰り出しロール5
2は、施薬ロールケース51にブッシュ55を介して軸
芯P2周りで回転自在に支持された固定ロール52A、
施薬ロールケース51に軸芯P2周りで回転自在に、か
つ、軸芯P2に沿う方向でスライド移動自在に支持され
たスライドロール52B、及び、固定ロール52Aに抜
け止めされた状態で相対回転自在に支持されるとともに
スライドロール52Bと螺合する螺軸52C、などによ
って構成されており、螺軸52Cに固着された調節ダイ
アル52Dの回動操作により固定ロール52Aに対する
スライドロール52Bの軸芯P2方向でのネジ送りによ
るスライド調節を行うことによって、固定ロール52A
とスライドロール52Bとの間に形成された薬剤繰り出
し用の凹部52aの軸芯P2方向の幅を変更でき、これ
によって、薬剤の繰り出し量を調節できるようになって
いる。
【0020】薬剤繰り出し機構50の駆動について説明
すると、図5に示すように、夫々の肥料繰り出し機構2
3に連結された薬剤繰り出し機構50のうち、左側に位
置する二つの薬剤繰り出し機構50の薬剤繰り出しロー
ル52には、軸芯P2を中心とする共通の駆動軸56が
夫々の固定ロール52Aに対してトルク伝達可能に挿通
されている。右側に位置する二つの薬剤繰り出し機構5
0の薬剤繰り出しロール52には、軸芯P2を中心とす
る共通の駆動軸56が夫々の固定ロール52Aに対して
トルク伝達可能に挿通されている。中央に位置する薬剤
繰り出し機構50の薬剤繰り出しロール52には、軸芯
P2を中心とする駆動軸56が固定ロール52Aに対し
てトルク伝達可能に挿通されている。夫々の駆動軸56
は、前記スライド機構11の可動フレーム17より延設
されたブラケット39に枢支されている。夫々の駆動軸
56の一端側には、肥料繰り出し機構23の大径ギア4
0と噛合するギア57が一体回転自在に取り付けられて
いる。
【0021】つまり、薬剤繰り出し機構50の薬剤繰り
出しロール52は、図1及び図5に示すように、夫々の
植付伝動ケース4の回転軸4aからの動力(図1におけ
る反時計周り方向の回転力)が、植付機構6あるいは操
作アーム45、押引き部材46、操作アーム43、回転
支軸41、小径ギア42、大径ギア40、及び、ギア5
7を介して夫々の駆動軸56に伝達されることによっ
て、図6における反時計周り方向に等速連続回転駆動さ
れるようになっており、これによって、薬剤繰り出し機
構50による夫々の薬剤貯留ホッパ49からの薬剤の繰
り出しを行えるようになっている。
【0022】図1、図5及び図6に示すように、薬剤繰
り出し機構50にて繰り出された薬剤は、案内体58に
より前記案内板37の背面に案内され、ロート24の背
面側の側壁24Aに沿う状態で前記流路切換弁34に向
けて流下供給されるようになっている。つまり、粉粒状
の薬剤が前記漏下網36に向けて流下供給され、前記容
器38に回収されるのを防止している。流路切換弁34
に向けて流下供給された薬剤は、肥料流下経路であるロ
ート24の下部及び流下ホース25にて肥料と合流して
流下し、肥料排出口である流下ホース25の下部開口2
5aから圃場泥中となる施肥溝へ供給されるようになっ
ている。これによって、流下経路に付着滞留し易い粉粒
状の薬剤を粒状の肥料の流下作用によって円滑に施肥溝
へ流下供給できるのである。
【0023】図3及び図6に示すように、薬剤繰り出し
ロール52の薬剤繰り出し方向下手側となるロート24
の背面側の側壁24Aには、散布用の薬剤(除草剤な
ど)を圃場表面に向けて排出して散布するための散布経
路24B、及び、単にロート24の背面側の側壁24A
として機能して側壁24Aに沿う状態で流下してきた薬
剤を前記流路切換弁34に向けて案内する状態と、側壁
24Aの一部を開口するとともに側壁24Aに沿う状態
で流下してきた薬剤を散布経路24Bに向けて案内する
状態とに揺動切り換え可能に構成された切換弁59が設
けられている。つまり、切換弁59は、薬剤繰り出しロ
ール52から繰り出された薬剤を、その薬剤が防虫剤や
消毒剤などの圃場埋め込み用のものである場合には、肥
料繰り出しロール29から繰り出された肥料と肥料流下
経路であるロート24の下部及び流下ホース25で合流
させて、肥料排出口である流下ホース25の下部開口2
5aから圃場泥中に送り出す埋没供給状態に、一方、薬
剤が除草剤などの散布用のものである場合には、肥料と
は合流させずに散布経路24Bに形成された薬剤排出口
24bから圃場表面に向けて散布する散布供給状態に切
り換え操作される切換手段として機能するようになって
いる。
【0024】〔別実施例〕施薬装置48が装着される施
肥装置12としては、五条植え用のものに限定されるも
のではなく、又、スライド機構11により昇降操作され
ないものであってもよい。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗植付装置の側面図
【図2】施肥装置の背面図
【図3】肥料繰り出し機構及びロートの構成を示す施肥
装置の要部縦断側面図
【図4】肥料繰り出し機構及びロートの構成を示す施肥
装置の要部縦断背面図
【図5】施薬装置の装着状態を示す施肥装置の上部側面
【図6】薬剤繰り出し機構の構成を示す施肥装置の要部
縦断側面図
【図7】薬剤繰り出し機構の構成を示す施薬装置の要部
縦断背面図
【符号の説明】
24 肥料流下経路 24b 薬剤排出口 25 肥料流下経路 25a 肥料排出口 27 施肥ロールケース 27a 開口 29 肥料繰り出しロール 51 施薬ロールケース 52 薬剤繰り出しロール 59 切換手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肥料繰り出しロール(29)を備えた施
    肥ロールケース(27)に、メンテナンス用の開口(2
    7a)を開閉自在に設けてある施肥装置であって、 前記施肥ロールケース(27)への装着時に前記開口
    (27a)に臨む状態となる薬剤繰り出しロール(5
    2)を備えた施薬ロールケース(51)を、前記施肥ロ
    ールケース(27)に対して着脱可能に設けるととも
    に、前記薬剤繰り出しロール(52)の薬剤繰り出し方
    向下手側に、該薬剤繰り出しロール(52)から繰り出
    された粉粒状の薬剤を、前記施肥ロールケース(27)
    から繰り出された肥料と肥料流下経路(24),(2
    5)で合流させて肥料排出口(25a)から圃場泥中に
    送り出す埋没供給状態と、前記肥料とは合流させずに薬
    剤排出口(24b)から圃場表面に向けて散布する散布
    供給状態とに切り換える切換手段(59)を設けてある
    施肥装置。
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