JP2003317832A - カードエッジコネクタ - Google Patents

カードエッジコネクタ

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JP2003317832A
JP2003317832A JP2002118999A JP2002118999A JP2003317832A JP 2003317832 A JP2003317832 A JP 2003317832A JP 2002118999 A JP2002118999 A JP 2002118999A JP 2002118999 A JP2002118999 A JP 2002118999A JP 2003317832 A JP2003317832 A JP 2003317832A
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Japan
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short
circuit prevention
board
substrate
prevention member
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JP2002118999A
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English (en)
Inventor
Shinya Fujita
伸也 藤田
Riichi Sakurai
利一 櫻井
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子金具間の短絡を防止するとともに部品点
数の削減を図る。 【解決手段】 ハウジング11には絶縁材料からなる短
絡防止部材50が設けられ、初めは上下対称位置に配さ
れた端子金具30の弾性接触片31の間の短絡防止位置
にあって短絡を防止し、基板60が挿入されるとこれで
押圧されて後退位置へ移動する。また、基板60を基板
挿入孔12より離脱するのに伴って、短絡防止部材50
の係止アーム57と基板60の係止受孔64との係止に
よって、短絡防止部材50が退避位置から短絡防止位置
へと引き戻される。これにより、基板60側には従来の
フード部のように短絡防止部材50を短絡防止位置へ戻
すための別部品が不要であるから、部品点数の削減を図
ることができ、またそのような部品と基板60と間の組
み付けの精度の問題も生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カードエッジコネ
クタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来カートリッジコネクタの一例とし
て、特開昭56−136480号公報に記載されたもの
が知られている。このカードエッジコネクタ100は、
図14及び図15に示すように、前面に基板101の端
部を挿入可能な基板挿入孔102が設けられ、内部に弾
性接触片103を備えた一対の端子金具104が基板挿
入孔102を挟んで対称位置に設けられている。両弾性
接触片103の間隔Lは、基板101の厚さMよりも小
さく設定されており、基板101がカードエッジコネク
タ100に組み付けられると、両弾性接触片103が弾
性的に基板101を挟みつつ基板101の両面に設けら
れた薄膜状の電極105に接触するようになっている。
【0003】ところで、このようなカードエッジコネク
タ100では、端子金具104と電極105との間の接
触状態を安定させるためには、弾性接触片103の電極
105に対する接触圧を確保する必要がある。接触圧を
大きくするためには、弾性接触片103の撓み代を大き
く設定すればよいが、そうすると上下の弾性接触片10
3の間隔Lが小さくなって、基板101を組み付ける前
に両弾性接触片103が接触し、カードエッジコネクタ
100側の回路が短絡するおそれがあった。
【0004】そこで、この問題の解消を図ったものとし
て、本願出願人によって特願2001−001766に
記載のものが開発された。このものは、図16に示すよ
うに、ハウジング110内に絶縁性材料よりなる短絡防
止部材111が設けられ、この短絡防止部材111が、
上下対称位置に配された端子金具112の弾性接触片1
13の間に位置して短絡を防止する短絡防止位置と、短
絡防止位置より後方に退避する退避位置との間で移動可
能とされている。このハウジング110を相手側のフー
ド部114内に嵌合すると、フード部114内に突出し
た基板115がハウジング110内に挿入されるととも
に、基板115が短絡防止部材111を退避位置へと押
圧しつつ弾性接触片113の間に割って入り、基板11
5と端子金具112との間で接続が取られる。また、詳
細には示さないが、短絡防止部材111はフード部11
4の側面に設けられた戻し突部116に互いに係止可能
とされ、嵌合状態のハウジング110をフード部114
より離脱すると、基板115がハウジング110から引
き抜かれるとともに、戻し突部116によって短絡防止
部材111が短絡防止位置へと戻される構成となってい
る。このように本構成では、短絡防止部材111で端子
金具112間の短絡を防止するようにしたから、対向す
る弾性接触片113の間隔を気にすることなくその撓み
代を大きく設定することができ、それにより基板115
との接触圧を高めることが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ネクタでは、短絡防止部材111を退避位置から短絡防
止位置へ戻すための構成として、基板115側にフード
部114が必要であるため、その分部品点数が多くなっ
ており、また基板115とフード部114との組み付け
に精度が要求される等の問題が生じていた。本発明は上
記のような事情に基づいて完成されたものであって、そ
の目的は、端子金具間の短絡を防止するとともに部品点
数の削減を図ることの可能なカードエッジコネクタを提
供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1の発明に係るカードエッジコネクタは、基
板の挿入空間を備えたハウジングと、前記挿入空間を挟
んで対称位置に配された一対の端子金具とを備え、前記
各端子金具に設けられた弾性接触片が前記挿入空間に挿
入された基板を弾性的に挟みつつ基板の表面に設けられ
た電極に接続するようにしたカードエッジコネクタにお
いて、前記ハウジング内には絶縁性の短絡防止部材が設
けられ、この短絡防止部材は、前記挿入空間へ挿入され
た基板で押圧されることにより、前記対称位置に配され
た端子金具の弾性接触片の間に位置する短絡防止位置か
ら、この短絡防止位置から退避した退避位置へと移動可
能とされており、かつ、前記短絡防止部材には、前記基
板の被係止部に係止可能な基板係止部が設けられ、この
基板係止部の前記基板に対する係止により、前記基板の
前記挿入空間からの離脱動作に伴って、前記短絡防止部
材が前記退避位置から前記短絡防止位置へと引き戻され
るようにしたところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記基板係止部は、撓み変形を伴いつつ前記
被係止部に対し係止可能とされる一方、前記ハウジング
には、前記短絡防止部材が前記短絡防止位置にあるとき
に前記基板係止部の撓み変形を許容し、前記短絡防止部
材が前記短絡防止位置よりも前記退避位置側にあるとき
に前記基板係止部の撓み変形を規制する規制部が設けら
れているところに特徴を有する。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載のものにおいて、前記ハウジングには、前記挿入
空間における幅方向の中間位置に対向面同士を接続する
変形防止リブが設けられ、この変形防止リブは、前記基
板に設けられた逃がし溝に受け入れ可能とされるととも
に、前記挿入空間の幅方向について非対称となるような
位置に形成されているところに特徴を有する。
【0009】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>請求項1の
発明によれば、短絡防止部材が対称位置に配された端子
金具の弾性接触片の間に位置していることで、両端子金
具間の短絡が防止されており、基板が挿入空間に挿入さ
れると、短絡防止部材を退避位置に向けて押しやりつつ
基板が両弾性接触片の間に割って入り、端子金具と基板
との間で接続が取られる。また、短絡防止部材の基板係
止部と基板の被係止部との係止によって、基板を挿入空
間より離脱するのに伴って、短絡防止部材が退避位置か
ら短絡防止位置へと引き戻される。このように短絡防止
部材で端子金具間の短絡を防止するようにしたから、対
向する弾性接触片の間隔を気にすることなくその撓み代
を大きく設定することができ、それにより基板との接触
圧を高めて、安定した接触状態を得ることができる。ま
た、基板側には従来のフード部のように短絡防止部材を
短絡防止位置へ戻すための別部品が不要であるから、部
品点数の削減を図ることができ、またそのような部品と
基板と間の組み付けの精度の問題も生じない。
【0010】<請求項2の発明>短絡防止部材を短絡防
止位置に保持しつつ、基板係止部を撓み変形させて基板
に係止させる。基板を挿入空間へ挿入するに伴って、短
絡防止部材が短絡防止位置から退避位置側へ移動する
と、基板係止部と基板とが規制部によって係止状態に保
持される。このため、基板を挿入空間から離脱する際に
は、短絡防止部材が退避位置から短絡防止位置へと引き
戻される。
【0011】<請求項3の発明>ハウジングは、基板側
にフード部がないことから挿入空間を境として開き変形
し易くなるが、対向面同士を接続する変形防止リブが設
けられることによってハウジングの開き変形が防止され
る。また、この変形防止リブは挿入空間の幅方向につい
て非対称となるような位置に形成されているため、基板
がハウジングに対して反転した向きで挿入されることを
防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態につい
て図1から図13を参照して説明する。本実施形態のカ
ードエッジコネクタ10は、図1に示すように、合成樹
脂製のハウジング11と、このハウジング11に収容さ
れる端子金具30と、ハウジング11に上下両面に組み
付けられて端子金具30を抜け止め係止する一対のリテ
ーナ40と、ハウジング11内に設けられて端子金具3
0の短絡を防止する短絡防止部材50とから構成されて
いる。このハウジング11は、機器等の壁面から突設さ
れた基板60(一部分のみ図示する)に接続可能とされ
ている。
【0013】ハウジング11は、図1ないし図3及び図
6等に示すように、扁平なブロック状に形成され、その
前面には、基板60を前方から挿入可能な基板挿入孔1
2(本発明の「挿入空間」に相当)が横幅方向に広く開
口されている。この基板挿入孔12は、図1に示すよう
に、ハウジング11の奥行方向のほぼ中央部に達してい
る。この基板挿入孔12の幅方向の中間位置に、基板挿
入孔12における上下の内壁面同士を接続する変形防止
リブ13が設けられている。この変形防止リブ13は、
より詳しくは正面から見て中央よりもやや右寄り位置に
設けられ、即ち基板挿入孔12の幅方向について非対称
の位置に形成されている。一方、基板60には、中央よ
りもやや左に寄った位置に前後方向に沿った逃がし溝6
1が形成され、この逃がし溝61内に変形防止リブ13
を受け入れ可能とされている。
【0014】ハウジング11の内部には、横幅方向の中
央付近に、基板挿入孔12に対して上側に凹んだ溝部1
4がハウジング11の前端から後端にかけて形成されて
いる。この溝部14の内側には、前後方向の中央付近か
ら前方へ向けて片持ち状に延出したロックアーム15が
形成されている。ロックアーム15は、上下に撓み変形
可能とされるとともに、その先端部には下方の基板挿入
孔12へ向けてロック突起15Aが突設され、このロッ
ク突起15Aが基板60に対応して設けられたロック受
孔62に対し弾性的に係止可能となっている。また、ロ
ックアーム15が何らかの事情で上方へ大きく撓み変形
させられたときには、溝部14の底壁14A(ハウジン
グ11の上壁)がロックアーム15に当接することで、
ロックアーム15の過度の撓み変形が規制され、その損
傷が防止されるようになっている。
【0015】ハウジング11には、基板挿入孔12を挟
んで上下両側に、端子金具30を後方から挿入可能なキ
ャビティ16が複数個ずつ横幅方向に並んで設けられて
いる。一方、基板60の上下面には、銅箔等から形成さ
れる薄膜状の電極63が複数本幅方向に並んで設けられ
ており、キャビティ16はこれらの各電極63に対応す
る位置に配されている。上下のキャビティ16は互いに
ほぼ対称構造となっており、各キャビティ16の内壁の
うちの上下方向外側の面にそれぞれ端子金具30に係止
可能なランス17が撓み変形に設けられている。
【0016】端子金具30は金属板をプレス加工して形
成されており、前部に基板60の電極63に対して弾性
的に接触可能な弾性接触片31を備え、後部に設けられ
たバレル32をかしめることで、電線Wの端末に圧着さ
れている。図1における下段のキャビティ16内に挿入
された端子金具30を基準に説明すると、上記した弾性
接触片31は、端子金具30の底壁の前端より延出され
る帯状部分を斜め上後方に折り返し、さらにその先端を
斜め下前方に折り返して全体として回曲した形状をなし
ている。弾性接触片31の上端部は接点部31Aとされ
ており、上下の端子金具30は互いに弾性接触片31の
接点部31Aを突き合わすような向きで対称に配置され
ている。また、上下の端子金具30の接点部31Aは、
ともに基板挿入孔12内に突出可能となっている。
【0017】ハウジング11の上下両面には、やや後端
寄りの位置にリテーナ40を装着するための一対のリテ
ーナ装着孔18が凹設されている。リテーナ装着孔18
は、ハウジング11の全幅にわたって形成され、各キャ
ビティ16に連通している。リテーナ40は、合成樹脂
材により背の低い門形状に形成され、ハウジング11を
左右に跨ぐようにしてこのリテーナ装着孔18に装着さ
れる。リテーナ40は、端子金具30のキャビティ16
への抜き差しを許容する仮係止位置(図4参照)と、こ
の仮係止位置より深い差し込み位置であって端子金具3
0に抜け止め状に掛止する本係止位置(図1参照)との
間で変位可能とされている。
【0018】ハウジング11の後面には、短絡防止部材
50を収容可能な部材収容孔21が凹設されている。こ
の部材収容孔21はH字形断面をなすとともに、その水
平部分は上下のキャビティ16間を分断するように形成
され、その左右両端には上下両側に溝状をなす側溝部2
2が形成されている。また、部材収容孔21の前側は基
板挿入孔12の奥側に連通している。
【0019】短絡防止部材50は、絶縁性を有する合成
樹脂材により形成され、図5ないし図7等に示すよう
に、略平板状の遮断部51と、この遮断部51の左右両
端から上下に延出した一対の側壁部52とを備え、全体
として背の低いH字形状をなしている。遮断部51は、
基板60よりも薄く、部材収容孔21の水平部分にほぼ
緊密に挿通される板厚に形成されている。また、遮断部
51の上下両面におけるキャビティ16の形成位置と対
応した位置には、端子金具30の弾性接触片113の接
点部31Aを嵌めて摺動案内する前後方向を向いたガイ
ド溝53が凹み形成されている。
【0020】このような短絡防止部材50は、部材収容
孔21に対し後方から挿入されるとともに、部材収容孔
21から基板挿入孔12にわたって前後方向の摺動自由
とされ、図1に示す前側の短絡防止位置と、図11に示
す後側の退避位置とでそれぞれ保持可能とされている。
短絡防止位置では、遮断部51が基板挿入孔12内へ上
下から突出する端子金具30の弾性接触片31の間に割
って入り、一方の退避位置では、遮断部51は上下の端
子金具30の弾性接触片31よりも後方に退避した状態
となる。なお、遮断部51の前部には、ハウジング11
の変形防止リブ13とロック突起15Aとを逃がすため
の逃がし凹部54が形成されている。
【0021】短絡防止部材50の各側壁部52の下縁部
には、図5に示すように、内側の肉を無くすことで上下
に撓み変形可能な撓み片55が形成され、撓み片55の
下面のほぼ中央部に位置決め突起56が突設されてい
る。一方、部材収容孔21における側溝部22の底面に
は、一対の位置決め孔24A,24Bが前後に間隔を空
けて設けられている。また、ハウジング11には、側溝
部22の前側位置に、上下から張り出した規制部25が
前後方向へ所定長さにわたって設けられている。図5に
示すように、側壁部52の前縁が規制部25に後縁に突
き当たり、それとともに前側の位置決め孔24A内に位
置決め突起56が嵌まることで、短絡防止部材50が短
絡防止位置に保持される。また、この後側の位置決め孔
24B内に位置決め突起56が嵌まることで、短絡防止
部材50が退避位置に保持されるようになっている。
【0022】また側壁部52には、前側に若干突出した
部分からさらに前方に向けて片持ち状に延出した上下一
対の係止アーム57(本発明の「基板係止部」に相当)
が形成されている。両係止アーム57は、基板挿入孔1
2を上下から挟むように位置して、かつ上下方向(基板
60の板厚方向)に撓み変形可能とされている。また、
両係止アーム57の先端には、それぞれ係止突起57A
が互いに対向するように突出して設けられ、各係止突起
57Aは、基板60の両側端に設けられた係止受孔64
(本発明の「被係止部」に相当)に係止可能とされてい
る。なお、短絡防止部材50が前記の短絡防止位置にあ
るときには、係止アーム57の先端部が前記の規制部2
5よりも前方に位置して、係止アーム57が撓み変形し
ていない自然状態から互いに離間する側への撓み変形が
許容される(図5参照)。また、短絡防止部材50が短
絡防止位置よりも後側(退避位置側)にあるときには、
規制部25によって係止アーム57の撓み変形が規制さ
れる。
【0023】本実施形態は上記のような構造であって、
続いてその作動を説明する。ハウジング11の部材収容
孔21には短絡防止部材50が後方から挿入され、位置
決め突起56が前側の位置決め孔24Aに係止すること
により、図1及び図4ないし図6に示す短絡防止位置に
保持される。続いて端子金具30が対応するキャビティ
16内に後方から挿入される。各端子金具30は接点部
31Aを短絡防止部材50の遮断部51に摺動させつつ
押し込まれ、正規位置まで押し込まれたところでランス
17により一次係止され、続いてリテーナ40を本係止
位置に移動させることで二重に抜け止めされる。ここで
は、短絡防止部材50の遮断部51が上下に向き合った
端子金具30の間に割って入り、弾性接触片31の接点
部31Aが遮断部51の表面に弾性的に接触した状態に
あるため、上下の端子金具30間の短絡が防止されてい
る。
【0024】この状態から、ハウジング11の基板挿入
孔12へ基板60を挿入させる。ここで、誤ってハウジ
ング11を上下反転した姿勢で基板60を挿入しようと
した場合には、変形防止リブ13が基板60の前縁に当
接することで基板60の挿入が規制される。基板60を
基板挿入孔12へ挿入していくと、基板60の前縁が係
止アーム57の係止突起57Aに突き当たり、上下の係
止アーム57が互いに離間する側へ撓み変形して、係止
突起57Aが基板60の上下面に乗り上げる。なお、こ
の過程で短絡防止部材50には後方への荷重が加わる
が、この時点では位置決め突起56と位置決め孔24A
との係止力により、短絡防止部材50は短絡防止位置を
維持する。
【0025】基板60の挿入が進むと、基板60の前縁
が短絡防止部材50における遮断部51の前縁に当接す
る(図8ないし図10参照)。一方、これとほぼ同時に
各係止アーム57が復帰変形して、係止突起57Aが係
止受孔64内に係止する。基板60をさらに奥側へ進入
させると、それに伴って短絡防止部材50が基板60に
よって後方へと押圧される。すると、短絡防止部材50
の側壁部52の撓み片55が上方に撓み変形しつつ、位
置決め突起56が側溝部22の底面に乗り上げ、その姿
勢のまま短絡防止部材50が退避位置側へと移動する。
短絡防止部材50が短絡防止位置より退避位置側へ移動
すると、各係止アーム57が上下の規制部25の間に進
入し、これにより係止アーム57の撓み変形が規制され
ることで、係止アーム57と基板60とが係止状態に保
持される。また、ロックアーム15が上方に撓み変形し
て、ロック突起15Aが基板60の上面に乗り上げる。
続いて、上下の端子金具30の弾性接触片31が撓み変
形しつつ進入してきた基板60に前端側から乗り上げ
る。これにより、基板60が上下の弾性接触片31の接
点部31Aによって弾性的に挟まれた状態となる。
【0026】基板60が正規位置まで挿入されると、ロ
ックアーム15のロック突起15Aが基板60のロック
受孔62に係合してハウジング11と基板60とが結合
状態でロックされる(図11ないし図13参照)。ま
た、短絡防止部材50の側壁部52における撓み片55
が復元変形しつつ、位置決め突起56が側溝部22の後
側の位置決め孔24Bに嵌まり、短絡防止部材50が退
避位置に保持される。また、上下の弾性接触片31の接
点部31Aが基板60を弾性的に挟みつつその表面に設
けられた電極63に接触し、各端子金具30と基板60
上の回路とが電気的に接続される。以上により、ハウジ
ング11と基板60との接続作業が完了する。
【0027】一方、ハウジング11を基板60より取り
外す場合には、まずハウジング11の溝部14に後方か
ら治具(図示しない)を差し込み、その先端でロックア
ーム15を上方に撓み変形させることでロック突起15
Aと基板60のロック受孔62との係合を外す。そし
て、その姿勢のままハウジング11を後方に引っ張る
と、基板60が基板挿入孔12より抜け出る一方で、係
止アーム57が規制部25により基板60との係止状態
を保つことから短絡防止部材50が係止アーム57を介
して前方に引っ張られる。その結果、撓み片55が上方
に撓み変形しつつ、位置決め突起56が側壁部52の底
面に乗り上げ、短絡防止部材50が基板60とともに前
方へ移動する。
【0028】基板60と短絡防止部材50とは突き合わ
せ端縁を互いに接近させた状態のまま移動し、基板60
の前縁が上下の端子金具30における弾性接触片31の
間から抜け出る。続いて、上下の弾性接触片31は、互
いに接近する方向へ僅かに復帰変形して、短絡防止部材
50の遮断部51の両面に弾性的に接触する。短絡防止
部材50が短絡防止位置に至ると、短絡防止部材50の
側壁部52が規制部25の後縁に当接して前方への移動
が規制されるとともに、位置決め突起56が前側の位置
決め孔24Aに係合し、短絡防止部材50が位置決めさ
れる(図8ないし図10に示す状態)。また、係止アー
ム57の先端部が規制部25より前側に位置して係止ア
ーム57の撓み変形が許容された状態となる。
【0029】ハウジング11を基板60に対してさらに
引く抜くと、係止アーム57が基板60から離間する側
へ撓み変形するとともに、係止突起57Aが係止受孔6
4から離脱して基板60の両面に乗り上げる。そして、
両基板60が基板挿入孔12からより抜け出て、係止ア
ーム57が元の姿勢に復帰する。こうして、ハウジング
11が基板60より離脱される。
【0030】以上のように本実施形態では、短絡防止部
材50が対称位置に配された端子金具30の弾性接触片
31の間に位置していることで、両端子金具30間の短
絡が防止されており、基板60が基板挿入孔12に挿入
されると、短絡防止部材50を退避位置に向けて押しや
りつつ基板60が両弾性接触片31の間に割って入り、
端子金具30と基板60との間で接続が取られる。ま
た、短絡防止部材50の係止アーム57と基板60の係
止受孔64との係止によって、基板60を基板挿入孔1
2より離脱するのに伴って、短絡防止部材50が退避位
置から短絡防止位置へと引き戻される。このように短絡
防止部材50で端子金具30間の短絡を防止するように
したから、対向する弾性接触片31の間隔を気にするこ
となくその撓み代を大きく設定することができ、それに
より基板60との接触圧を高めて、安定した接触状態を
得ることができる。また、基板60側には従来のフード
部のように短絡防止部材50を短絡防止位置へ戻すため
の別部品が不要であるから、部品点数の削減を図ること
ができ、またそのような部品と基板60と間の組み付け
の精度の問題も生じない。
【0031】また、本実施形態では、短絡防止部材50
を短絡防止位置に保持しつつ、係止アーム57を撓み変
形させて基板60に係止させる。基板60を基板挿入孔
12へ挿入するに伴って、短絡防止部材50が短絡防止
位置から退避位置側へ移動すると、係止アーム57と基
板60とが規制部25によって係止状態に保持される。
このため、基板60を基板挿入孔12から離脱する際に
は、短絡防止部材50が退避位置から短絡防止位置へと
引き戻される。
【0032】また、ハウジング11は、基板側にフード
部がないことから基板挿入孔12を境として開き変形し
易くなるが、対向面同士を接続する変形防止リブ13が
設けられることによってハウジング11の開き変形が防
止される。また、この変形防止リブ13は基板挿入孔1
2の幅方向について非対称となるような位置に形成され
ているため、基板60がハウジング11に対して反転し
た向きで挿入されることを防止できる。本発明は上記記
述及び図面によって説明した実施形態に限定されるもの
ではなく、上記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカードエッジコネク
タの基板挿入前の状態を示す側断面図
【図2】カードエッジコネクタの正面図
【図3】その側面図
【図4】ハウジングと基板のロック構造を示す側断面図
【図5】短絡防止部材と基板の係止前の状態の側断面図
【図6】基板挿入前の状態の平断面図
【図7】短絡防止部材の正面図
【図8】基板が短絡防止部材に突き合わされた状態の側
断面図
【図9】同状態の短絡防止部材と基板の係止部分を示す
側断面図
【図10】同状態の平断面図
【図11】基板を正規位置まで挿入した状態を示す側断
面図
【図12】同状態の短絡防止部材と基板の係止部分を示
す側断面図
【図13】同状態の平断面図
【図14】従来例の一部切欠斜視図
【図15】その側断面図
【図16】先の開発例の側断面図
【符号の説明】
10…カードエッジコネクタ 11…ハウジング 12…基板挿入孔(挿入空間) 13…変形防止リブ 25…規制部 30…端子金具 31…弾性接触片 50…短絡防止部材 57…係止アーム(基板係止部) 60…基板 61…逃がし溝 63…電極 64…係止受孔(被係止部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の挿入空間を備えたハウジングと、
    前記挿入空間を挟んで対称位置に配された一対の端子金
    具とを備え、前記各端子金具に設けられた弾性接触片が
    前記挿入空間に挿入された基板を弾性的に挟みつつ基板
    の表面に設けられた電極に接続するようにしたカードエ
    ッジコネクタにおいて、 前記ハウジング内には絶縁性の短絡防止部材が設けら
    れ、この短絡防止部材は、前記挿入空間へ挿入された基
    板で押圧されることにより、前記対称位置に配された端
    子金具の弾性接触片の間に位置する短絡防止位置から、
    この短絡防止位置から退避した退避位置へと移動可能と
    されており、 かつ、前記短絡防止部材には、前記基板の被係止部に係
    止可能な基板係止部が設けられ、この基板係止部の前記
    基板に対する係止により、前記基板の前記挿入空間から
    の離脱動作に伴って、前記短絡防止部材が前記退避位置
    から前記短絡防止位置へと引き戻されるようにしたこと
    を特徴とするカードエッジコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記基板係止部は、撓み変形を伴いつつ
    前記被係止部に対し係止可能とされる一方、前記ハウジ
    ングには、前記短絡防止部材が前記短絡防止位置にある
    ときに前記基板係止部の撓み変形を許容し、前記短絡防
    止部材が前記短絡防止位置よりも前記退避位置側にある
    ときに前記基板係止部の撓み変形を規制する規制部が設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載のカード
    エッジコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングには、前記挿入空間にお
    ける幅方向の中間位置に対向面同士を接続する変形防止
    リブが設けられ、この変形防止リブは、前記基板に設け
    られた逃がし溝に受け入れ可能とされるとともに、前記
    挿入空間の幅方向について非対称となるような位置に形
    成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載のカードエッジコネクタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014003007A (ja) * 2012-05-25 2014-01-09 Jst Mfg Co Ltd 雌コネクタ及びカードエッジコネクタ
JP2014182901A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Sumitomo Wiring Syst Ltd カードエッジコネクタ
WO2017029965A1 (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 株式会社オートネットワーク技術研究所 カードエッジコネクタ

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