JP2003317748A - 固体電解質膜 - Google Patents
固体電解質膜Info
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- solid electrolyte
- woven fabric
- woven
- electrolyte membrane
- glass
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 周囲温度が高温である状態での使用時にも、
安定してイオン導伝機能を発揮する固体電解質膜を提供
すること。 【解決手段】 ガス透過性と耐熱性を有する無機系素材
(ガラス繊維・セラミック繊維等)の織布または不織布
(11)にガラス電解質を付着形成させ、同織布または
不織布(11)の表裏両面に、官能基を有する含フッ素
重合体膜(12,12)を積層固着して固体電解質膜
(10)を形成した。
安定してイオン導伝機能を発揮する固体電解質膜を提供
すること。 【解決手段】 ガス透過性と耐熱性を有する無機系素材
(ガラス繊維・セラミック繊維等)の織布または不織布
(11)にガラス電解質を付着形成させ、同織布または
不織布(11)の表裏両面に、官能基を有する含フッ素
重合体膜(12,12)を積層固着して固体電解質膜
(10)を形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周囲温度が高温
(例えば、150℃程度)である状態にて使用される例
えば燃料電池において採用するに適した固体電解質膜に
関する。
(例えば、150℃程度)である状態にて使用される例
えば燃料電池において採用するに適した固体電解質膜に
関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池に採用される固体電解質膜の一
つとして、官能基(例えば、スルホン酸基、カルボン酸
基等)を有する含フッ素重合体膜を積層させた電解質膜
において、積層間に含フッ素重合体と良好な接着性を有
する補強材を組み入れたものがあり、例えば、特開20
00−195333号公報に示されている。
つとして、官能基(例えば、スルホン酸基、カルボン酸
基等)を有する含フッ素重合体膜を積層させた電解質膜
において、積層間に含フッ素重合体と良好な接着性を有
する補強材を組み入れたものがあり、例えば、特開20
00−195333号公報に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した公報に示され
ている固体電解質膜は、電気抵抗が低くかつ機械強度が
高いものの、周囲温度が高温(例えば、150℃程度)
である状態にて使用される燃料電池に採用した場合、そ
のイオン導伝機能が著しく低下して、当該燃料電池にて
所期の起電力を得ることができないことがある。
ている固体電解質膜は、電気抵抗が低くかつ機械強度が
高いものの、周囲温度が高温(例えば、150℃程度)
である状態にて使用される燃料電池に採用した場合、そ
のイオン導伝機能が著しく低下して、当該燃料電池にて
所期の起電力を得ることができないことがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
に対処すべく、ガス透過性と耐熱性を有する無機系素材
(例えば、ガラス繊維・セラミック繊維等)の織布また
は不織布にガラス電解質を付着形成させ、同織布または
不織布の表裏両面に、官能基を有する含フッ素重合体膜
(例えば、登録商標Nafion・ナフィオンの膜)を
積層固着して、当該固体電解質膜を形成した(請求項1
に係る発明)。また、ガス透過性と耐熱性を有する無機
系素材の織布または不織布にガラス電解質を付着形成さ
せ、同織布または不織布を、官能基を有する含フッ素重
合体膜の表裏両面に積層固着して、当該固体電解質膜を
形成した(請求項2に係る発明)。
に対処すべく、ガス透過性と耐熱性を有する無機系素材
(例えば、ガラス繊維・セラミック繊維等)の織布また
は不織布にガラス電解質を付着形成させ、同織布または
不織布の表裏両面に、官能基を有する含フッ素重合体膜
(例えば、登録商標Nafion・ナフィオンの膜)を
積層固着して、当該固体電解質膜を形成した(請求項1
に係る発明)。また、ガス透過性と耐熱性を有する無機
系素材の織布または不織布にガラス電解質を付着形成さ
せ、同織布または不織布を、官能基を有する含フッ素重
合体膜の表裏両面に積層固着して、当該固体電解質膜を
形成した(請求項2に係る発明)。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明による固体電解質膜(請求
項1および2に係る発明)は、周囲温度が低温である状
態での使用時、官能基を有する含フッ素重合体膜と、無
機系素材の織布または不織布に付着形成したガラス電解
質が共に安定してイオン導伝機能を発揮するため、固体
電解質膜としての機能が必要十分に得られて、当該固体
電解質膜を採用した燃料電池では所期の起電力を得るこ
とが可能である。
項1および2に係る発明)は、周囲温度が低温である状
態での使用時、官能基を有する含フッ素重合体膜と、無
機系素材の織布または不織布に付着形成したガラス電解
質が共に安定してイオン導伝機能を発揮するため、固体
電解質膜としての機能が必要十分に得られて、当該固体
電解質膜を採用した燃料電池では所期の起電力を得るこ
とが可能である。
【0006】また、周囲温度が高温(例えば、150℃
程度)である状態での使用時には、官能基を有する含フ
ッ素重合体膜がそのイオン導伝機能を低下させるもの
の、無機系素材の織布または不織布に付着形成したガラ
ス電解質が安定してイオン導伝機能を発揮するため、固
体電解質膜としての機能が低下せず、当該固体電解質膜
を採用した燃料電池では所期の起電力を得ることが可能
である。
程度)である状態での使用時には、官能基を有する含フ
ッ素重合体膜がそのイオン導伝機能を低下させるもの
の、無機系素材の織布または不織布に付着形成したガラ
ス電解質が安定してイオン導伝機能を発揮するため、固
体電解質膜としての機能が低下せず、当該固体電解質膜
を採用した燃料電池では所期の起電力を得ることが可能
である。
【0007】また、本発明による固体電解質膜(請求項
1に係る発明)では、ガス透過性と耐熱性を有する無機
系素材の織布または不織布にガラス電解質を付着形成さ
せ、同織布または不織布の表裏両面に、官能基を有する
含フッ素重合体膜を積層固着して形成したものであるた
め、ガラス電解質の機械的強度の不足を、織布または不
織布により補うことができる。また、ガラス電解質で膜
を形成したときに生じる欠陥を含フッ素重合体膜で塞ぐ
ことができる。
1に係る発明)では、ガス透過性と耐熱性を有する無機
系素材の織布または不織布にガラス電解質を付着形成さ
せ、同織布または不織布の表裏両面に、官能基を有する
含フッ素重合体膜を積層固着して形成したものであるた
め、ガラス電解質の機械的強度の不足を、織布または不
織布により補うことができる。また、ガラス電解質で膜
を形成したときに生じる欠陥を含フッ素重合体膜で塞ぐ
ことができる。
【0008】また、本発明による固体電解質膜(請求項
2に係る発明)では、ガス透過性と耐熱性を有する無機
系素材の織布または不織布にガラス電解質を付着形成さ
せ、同織布または不織布を、官能基を有する含フッ素重
合体膜の表裏両面に積層固着して形成したものであるた
め、上述の請求項1に係る発明の効果に加えて、ガラス
電解質を付着形成した織布または不織布を電極として使
用することが可能であり、当該固体電解質膜を用いて燃
料電池を構成する際にコンパクトとすることが可能であ
る。
2に係る発明)では、ガス透過性と耐熱性を有する無機
系素材の織布または不織布にガラス電解質を付着形成さ
せ、同織布または不織布を、官能基を有する含フッ素重
合体膜の表裏両面に積層固着して形成したものであるた
め、上述の請求項1に係る発明の効果に加えて、ガラス
電解質を付着形成した織布または不織布を電極として使
用することが可能であり、当該固体電解質膜を用いて燃
料電池を構成する際にコンパクトとすることが可能であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明による固体電解質
膜10の一製造工程を概略的に示していて、この製造工
程では、始めにガラス繊維の織布11にゾルゲル法にて
ガラス電解質を付着形成する第1工程(図1の(a)参
照)がなされる。織布(ガラスクロス)11としては、
平織または目抜平織で、布厚0.05〜0.20mm、
質量90〜120g/cm2、経糸密度15〜55本/
25mm、横糸密度15〜50本/25mmのものが望
ましい。また、ガラス電解質としては、例えば、テトラ
エトキシシラン、トリメチルリン酸、エタノール、水、
塩酸および乾燥制御剤を所定量混合して生成したガラス
電解質ゾルを準備する。
面に基づいて説明する。図1は本発明による固体電解質
膜10の一製造工程を概略的に示していて、この製造工
程では、始めにガラス繊維の織布11にゾルゲル法にて
ガラス電解質を付着形成する第1工程(図1の(a)参
照)がなされる。織布(ガラスクロス)11としては、
平織または目抜平織で、布厚0.05〜0.20mm、
質量90〜120g/cm2、経糸密度15〜55本/
25mm、横糸密度15〜50本/25mmのものが望
ましい。また、ガラス電解質としては、例えば、テトラ
エトキシシラン、トリメチルリン酸、エタノール、水、
塩酸および乾燥制御剤を所定量混合して生成したガラス
電解質ゾルを準備する。
【0010】次いで、織布11の表裏両面にナフィオン
膜12を積層固着する第2工程(図1の(b)参照)が
なされ、最後に織布11と両ナフィオン膜12をホット
プレス加工にて積層固着する第3工程(図1の(c)参
照)がなされる。ナフィオン膜12は、登録商標Naf
ion(米国DuPont社製)の薄膜(膜厚50〜1
75μmであり、膜厚50μmが望ましい)であり、官
能基を有する含フッ素重合体膜の一つである。織布11
と両ナフィオン膜12のホットプレス加工は、プレス温
度160〜190℃、プレス圧力5〜20kg/c
m2、成形時間30sec〜2minの条件が望まし
く、このホットプレス加工では両ナフィオン膜12(含
フッ素重合体膜)が溶融固化して織布11と両ナフィオ
ン膜12が積層固着する。
膜12を積層固着する第2工程(図1の(b)参照)が
なされ、最後に織布11と両ナフィオン膜12をホット
プレス加工にて積層固着する第3工程(図1の(c)参
照)がなされる。ナフィオン膜12は、登録商標Naf
ion(米国DuPont社製)の薄膜(膜厚50〜1
75μmであり、膜厚50μmが望ましい)であり、官
能基を有する含フッ素重合体膜の一つである。織布11
と両ナフィオン膜12のホットプレス加工は、プレス温
度160〜190℃、プレス圧力5〜20kg/c
m2、成形時間30sec〜2minの条件が望まし
く、このホットプレス加工では両ナフィオン膜12(含
フッ素重合体膜)が溶融固化して織布11と両ナフィオ
ン膜12が積層固着する。
【0011】上記の各工程を経て製造された固体電解質
膜10の表裏両面には、図2に示したように、一対の電
極20,20が貼着され、ホットプレス加工にて積層固
着される。各電極20は、白金系触媒を坦持したカーボ
ンをナフィオン溶液に混合して得たものを、カーボンク
ロス21に塗布してなる。固体電解質膜10と両電極2
0のホットプレス加工は、プレス温度150〜200
℃、プレス圧力5〜20kg/cm2、成形時間30s
ec〜2minの条件が望ましい。電極20のカーボン
クロス21としては、膜厚0.4mmのものを使用し
た。
膜10の表裏両面には、図2に示したように、一対の電
極20,20が貼着され、ホットプレス加工にて積層固
着される。各電極20は、白金系触媒を坦持したカーボ
ンをナフィオン溶液に混合して得たものを、カーボンク
ロス21に塗布してなる。固体電解質膜10と両電極2
0のホットプレス加工は、プレス温度150〜200
℃、プレス圧力5〜20kg/cm2、成形時間30s
ec〜2minの条件が望ましい。電極20のカーボン
クロス21としては、膜厚0.4mmのものを使用し
た。
【0012】ところで、発明者等は、ナフィオン膜12
にカーボンクロスをホットプレス加工にて積層固着して
なる固体電解質膜を用いて構成した固体高分子型燃料電
池の周囲温度に応じた起電力(セル電圧)Bの変化(図
3の破線参照)と、上記した本発明による固体電解質膜
10を用いて構成した固体高分子型燃料電池の周囲温度
に応じた起電力(セル電圧)Aの変化(図3の実線参
照)とを比較するために試験用のサンプルを作成した。
にカーボンクロスをホットプレス加工にて積層固着して
なる固体電解質膜を用いて構成した固体高分子型燃料電
池の周囲温度に応じた起電力(セル電圧)Bの変化(図
3の破線参照)と、上記した本発明による固体電解質膜
10を用いて構成した固体高分子型燃料電池の周囲温度
に応じた起電力(セル電圧)Aの変化(図3の実線参
照)とを比較するために試験用のサンプルを作成した。
【0013】このサンプルの固体電解質膜10は、織布
11として、目抜平織で、布厚0.12mm、質量10
6g/cm2、経糸密度19本/25mm、横糸密度1
9本/25mmのものを採用し、織布11と両ナフィオ
ン膜12のホットプレス加工条件として、プレス温度1
75〜185℃、プレス圧力20kg/cm2、成形時
間30sec〜1minを採用した。また、電極20の
カーボンクロス21として、膜厚0.4mmのものを採
用し、固体電解質膜10と両電極20のホットプレス加
工条件として、プレス温度180℃、プレス圧力20k
g/cm2、成形時間30secを採用した。
11として、目抜平織で、布厚0.12mm、質量10
6g/cm2、経糸密度19本/25mm、横糸密度1
9本/25mmのものを採用し、織布11と両ナフィオ
ン膜12のホットプレス加工条件として、プレス温度1
75〜185℃、プレス圧力20kg/cm2、成形時
間30sec〜1minを採用した。また、電極20の
カーボンクロス21として、膜厚0.4mmのものを採
用し、固体電解質膜10と両電極20のホットプレス加
工条件として、プレス温度180℃、プレス圧力20k
g/cm2、成形時間30secを採用した。
【0014】図3に示した性能比較線図は、固体高分子
型燃料電池の燃料としてジメチルエーテルを使用した発
電試験によって得られたものであり、周囲温度が低温
(120℃以下)である状態での使用時、本発明による
固体電解質膜10を採用した固体高分子型燃料電池の起
電力Aと比較用の固体電解質膜を採用した固体高分子型
燃料電池の起電力Bに大きな相違が見られないものの、
周囲温度が高温(120℃を超える温度領域)である状
態での使用時には、本発明による固体電解質膜10を採
用した固体高分子型燃料電池の起電力Aが上昇するのに
対して、比較用の固体電解質膜を採用した固体高分子型
燃料電池の起電力Bが著しく低下する傾向がみられて、
両起電力A,Bに大きな相違が見られる。
型燃料電池の燃料としてジメチルエーテルを使用した発
電試験によって得られたものであり、周囲温度が低温
(120℃以下)である状態での使用時、本発明による
固体電解質膜10を採用した固体高分子型燃料電池の起
電力Aと比較用の固体電解質膜を採用した固体高分子型
燃料電池の起電力Bに大きな相違が見られないものの、
周囲温度が高温(120℃を超える温度領域)である状
態での使用時には、本発明による固体電解質膜10を採
用した固体高分子型燃料電池の起電力Aが上昇するのに
対して、比較用の固体電解質膜を採用した固体高分子型
燃料電池の起電力Bが著しく低下する傾向がみられて、
両起電力A,Bに大きな相違が見られる。
【0015】この相違は、周囲温度が低温(120℃以
下)である状態での使用時には、比較用の固体電解質膜
のナフィオン膜12と、本発明による固体電解質膜10
のナフィオン膜12および織布11に付着形成したガラ
ス電解質が共に安定してイオン導伝機能を発揮するのに
対して、周囲温度が高温(120℃を超える温度領域)
である状態での使用時には、ナフィオン膜12がそのイ
オン導伝機能を低下させるものの、織布11に付着形成
したガラス電解質が安定してイオン導伝機能を発揮する
ためと推定される。
下)である状態での使用時には、比較用の固体電解質膜
のナフィオン膜12と、本発明による固体電解質膜10
のナフィオン膜12および織布11に付着形成したガラ
ス電解質が共に安定してイオン導伝機能を発揮するのに
対して、周囲温度が高温(120℃を超える温度領域)
である状態での使用時には、ナフィオン膜12がそのイ
オン導伝機能を低下させるものの、織布11に付着形成
したガラス電解質が安定してイオン導伝機能を発揮する
ためと推定される。
【0016】上記実施形態においては、織布11の素材
としてガラス繊維を採用して実施したが、他のガス透過
性と耐熱性を有する無機系素材(例えば、セラミック繊
維等)を採用して実施することも可能である。また、上
記実施形態においては、両ナフィオン膜12間に織布1
1が介在するようにして実施したが、両ナフィオン膜1
2間に不織布が介在するようにして実施することも可能
である。また、上記実施形態においては、官能基を有す
る含フッ素重合体膜としてナフィオン膜12を採用した
が、他の官能基を有する含フッ素重合体膜を採用して実
施することも可能である。
としてガラス繊維を採用して実施したが、他のガス透過
性と耐熱性を有する無機系素材(例えば、セラミック繊
維等)を採用して実施することも可能である。また、上
記実施形態においては、両ナフィオン膜12間に織布1
1が介在するようにして実施したが、両ナフィオン膜1
2間に不織布が介在するようにして実施することも可能
である。また、上記実施形態においては、官能基を有す
る含フッ素重合体膜としてナフィオン膜12を採用した
が、他の官能基を有する含フッ素重合体膜を採用して実
施することも可能である。
【0017】また、上記実施形態においては、図1にて
概略的に示したように、ガラス電解質を付着形成した織
布11の表裏両面に、ナフィオン膜12を積層固着し
て、当該固体電解質膜10を形成したが、図4にて概略
的に示したように、ガラス電解質を付着形成した織布1
1を、ナフィオン膜12の表裏両面に積層固着して当該
固体電解質膜10Aを形成することも可能である。な
お、図4の(a)は、ガラス繊維の織布11にゾルゲル
法にてガラス電解質を付着形成する第1工程を示し、図
4の(b)は、織布11をナフィオン膜12の表裏両面
に積層固着する第2工程を示し、図4の(c)は、両織
布11とナフィオン膜12をホットプレス加工にて積層
固着する第3工程を示している。
概略的に示したように、ガラス電解質を付着形成した織
布11の表裏両面に、ナフィオン膜12を積層固着し
て、当該固体電解質膜10を形成したが、図4にて概略
的に示したように、ガラス電解質を付着形成した織布1
1を、ナフィオン膜12の表裏両面に積層固着して当該
固体電解質膜10Aを形成することも可能である。な
お、図4の(a)は、ガラス繊維の織布11にゾルゲル
法にてガラス電解質を付着形成する第1工程を示し、図
4の(b)は、織布11をナフィオン膜12の表裏両面
に積層固着する第2工程を示し、図4の(c)は、両織
布11とナフィオン膜12をホットプレス加工にて積層
固着する第3工程を示している。
【0018】図4に示した工程を経て形成された固体電
解質膜10Aでは、上記した実施形態の効果が得られる
とともに、ガラス電解質を付着形成した織布11を電極
として使用することが可能であり、当該固体電解質膜1
0Aを用いて燃料電池を構成する際に上記実施形態の電
極20を用いることなくコンパクトとすることが可能で
ある。
解質膜10Aでは、上記した実施形態の効果が得られる
とともに、ガラス電解質を付着形成した織布11を電極
として使用することが可能であり、当該固体電解質膜1
0Aを用いて燃料電池を構成する際に上記実施形態の電
極20を用いることなくコンパクトとすることが可能で
ある。
【図1】 本発明による固体電解質膜の一製造工程を概
略的に示した工程図である。
略的に示した工程図である。
【図2】 図1に示した固体電解質膜と電極(白金系触
媒を坦持したカーボンを塗布したカーボンクロス)を一
体化する工程を概略的に示した工程図である。
媒を坦持したカーボンを塗布したカーボンクロス)を一
体化する工程を概略的に示した工程図である。
【図3】 比較用の固体電解質膜を用いて構成した燃料
電池の周囲温度に応じた起電力の変化と、本発明による
固体電解質膜を用いて構成した燃料電池の周囲温度に応
じた起電力の変化を示した性能比較線図である。
電池の周囲温度に応じた起電力の変化と、本発明による
固体電解質膜を用いて構成した燃料電池の周囲温度に応
じた起電力の変化を示した性能比較線図である。
【図4】 本発明による固体電解質膜の他の製造工程を
概略的に示した工程図である。
概略的に示した工程図である。
【符号の説明】
10…固体電解質膜、11…織布、12…ナフィオン
膜、20…電極、21…カーボンクロス。
膜、20…電極、21…カーボンクロス。
Claims (2)
- 【請求項1】 ガス透過性と耐熱性を有する無機系素材
の織布または不織布にガラス電解質を付着形成させ、同
織布または不織布の表裏両面に、官能基を有する含フッ
素重合体膜を積層固着して形成した固体電解質膜。 - 【請求項2】 ガス透過性と耐熱性を有する無機系素材
の織布または不織布にガラス電解質を付着形成させ、同
織布または不織布を、官能基を有する含フッ素重合体膜
の表裏両面に積層固着して形成した固体電解質膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002120932A JP2003317748A (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | 固体電解質膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002120932A JP2003317748A (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | 固体電解質膜 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003317748A true JP2003317748A (ja) | 2003-11-07 |
Family
ID=29537017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002120932A Pending JP2003317748A (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | 固体電解質膜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003317748A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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