JP2003316268A - 感熱記録ラベル - Google Patents

感熱記録ラベル

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JP2003316268A
JP2003316268A JP2002124178A JP2002124178A JP2003316268A JP 2003316268 A JP2003316268 A JP 2003316268A JP 2002124178 A JP2002124178 A JP 2002124178A JP 2002124178 A JP2002124178 A JP 2002124178A JP 2003316268 A JP2003316268 A JP 2003316268A
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layer
heat
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reversible
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JP2002124178A
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Hiroshi Azuma
博史 東
Shinya Takemoto
晋也 竹本
Tomohiko Terai
智彦 寺井
Hisashi Yuzuhara
恒 柚原
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Mitsubishi Plastics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品の表面に一度貼り付けた後、必要に応じ
て剥しても物品の表面を汚損せず、同じ位置でも貼り替
えが確実にできる貼り替え性の良い感熱記録ラベルにす
ることである。 【解決手段】 シート状磁石であるマグネットフィルム
1の上に、熱または光で可視画像を可逆的に表示または
消去可能な可逆性記録層2を有するシート状の可逆性感
熱記録媒体を重ねて一体化してなる感熱記録ラベルとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、書き換え可能な
情報表示用ラベルとして用いられる感熱記録ラベルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、書き換え可能な情報表示用ラベ
ル(以下、リライトラベルと称する。)として、可逆性
感熱記録層を有する積層体からなる可視情報記録媒体の
表示面の背面に接着剤や粘着剤を塗布し、例えば搬送用
のコンテナのような物品に貼り付けできるものが知られ
ている。
【0003】可視画像を表示または消去でき、画像の書
き換えが可能な可逆性感熱記録媒体としては、加熱温度
や加熱後の冷却速度の調節によって可逆的に透明性を変
化させる有機低分子化合物を樹脂母材中に分散させた可
逆性感熱記録材料を利用したものが知られている。
【0004】特開昭63−41186号公報に記載され
た可逆性感熱記録材料は、所定の有機低分子化合物を塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体などの適当な樹脂母材中
に分散状態に配合し、多数のドットまたは区分された領
域に処理温度による透明/白濁のコントラストを生じさ
せ、これをアルミニウム蒸着層などの光反射層に反射さ
せてコントラストよく見やすい画像を表示するものであ
る。
【0005】また、加熱温度や加熱後の冷却速度を調節
することによって可逆的に色調が変化するものとして、
分子構造内にラクトン環を持ち、電子放出によるラクト
ン環の開環という構造変化により、発色性を示す電子供
与性呈色性化合物(いわゆるロイコ染料)を用いた可逆
性感熱記録材料が知られている。
【0006】例えば、樹脂母材と、ロイコ染料と、顕減
色剤として酸・塩基化合物とを成分とする可逆性感熱記
録媒体が特開平2−188293号公報、特開平2−1
88294号公報に記載されているが、これらは酸と塩
基の反応速度の違いを利用して発色および消色を繰り返
すものである。
【0007】このような可逆性感熱記録材料を用いた感
熱記録ラベルは、表示を書き換えできる(リライタブ
ル)記録媒体であるため、物品に貼り付けた状態で必要
に応じて繰り返し書き換えるが、可逆性感熱記録層の機
能が劣化して印字または消去ができなくなった時点で寿
命となり、物品から剥がされて新しいラベルと貼り替え
られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、接着または粘
着固定した物品からラベルを剥がすとき、物品表面に接
着剤や粘着剤が多少残るので、物品の表面を汚損するこ
とになり、その上に重ねて新しく感熱記録ラベルを貼っ
ても接着面に劣化した接着剤等が介在して所期した接着
性が得られないことがある。
【0009】特に、商品(車種)名、年式、価格等の情
報を記録したラベルを自動車の車体や電気製品に貼り付
けた場合には、販売後に不要になったラベルを剥すと、
接着剤や粘着剤の一部が製品表面に残って汚れた外観に
なり、商品価値を減じさせる場合もある。
【0010】そこで、この発明の課題は、上記した問題
点を解決して物品の表面に一度貼り付けた後、必要に応
じて剥しても物品の表面を汚損せず、同じ位置でも貼り
替えが確実にできる貼り替え性の良い感熱記録ラベルと
することである。そして、そのような貼り替え性の良い
感熱記録ラベルの機能を向上させることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明の感熱記録ラベルは、シート状磁石に、
熱または光で可視画像を可逆的に表示または消去可能な
シート状の可逆性感熱記録媒体を重ねて一体化してなる
感熱記録ラベルとしたのである。
【0012】上記したように構成されるこの発明の感熱
記録ラベルは、シート状磁石の磁力によって鉄などの磁
性体からなる物品に固定することができると共に、必要
に応じて磁力に抗する力でもって物品の表面から感熱記
録ラベルを簡単に引き剥がすことができる。
【0013】このように感熱記録ラベルと物品は、磁力
で接着するから、引き剥がした後の接着面に接着剤など
は残らず、再び別の感熱記録ラベルを磁力によって固定
した際に接着力が物品表面の汚損などによって減じられ
ない。
【0014】そのような貼り替え性の良い感熱記録ラベ
ルの可逆性感熱記録媒体は、透明性または発色性を温度
によって可逆的に変化させることにより可視画像を表示
および消去可能な可逆性感熱記録媒体である構成を採用
することができる。
【0015】また、前記同様の課題を解決する感熱記録
ラベルは、その可視情報記録媒体が光吸収剤を含有する
可視情報記録媒体であるか、または光熱変換層を有する
積層体からなる可視情報記録媒体である感熱記録ラベル
とすることが好ましい。このようにすると、特定波長の
光によっても感熱性を充分に発揮する感熱記録ラベルに
なる。
【0016】さらにまた、前記同様の課題を解決すると
共に、感熱記録ラベルの表示の視認性を高めるために、
可視情報記録媒体が、可逆性感熱記録層とその背面側に
光反射層または着色層を有する積層体からなる可視情報
記録媒体である前記構造の感熱記録ラベルとすることが
好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明に用いるシート状磁石
は、紙状またはフィルム状に形成され、自在に撓むこと
のできるものであり、または折り曲げ可能なシート状の
永久磁石であり、市販品としては、三菱化学メディア社
製のマグネットフィルムまたはマグネットペーパーを使
用することができる。
【0018】熱または光で可視画像を可逆的に表示また
は消去可能な可視情報記録媒体は、透明性または発色性
を温度によって可逆的に変化させることにより可視画像
を表示および消去可能な可逆性感熱記録材料からなる記
録層を有するものである。
【0019】記録層に用いる樹脂母材の種類としては、
透明で製膜性の良い合成樹脂が好ましく、例えばポリ塩
化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−アクリル酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−アルコール共重合体、その他の酢酸ビニル化合物、
塩化ビニル系共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニ
リデン共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、アクリル樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹
脂などの透明なアモルファス樹脂などが挙げられ、これ
らは単独もしくは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0020】透明性が変化するタイプの記録材料として
は、有機低分子化合物を高分子の樹脂母材内に0.1〜
2.0μm程度の直径の集合体となって分散させたもの
があり、これは熱処理によって融解または結晶化させれ
ばその透明性が変化する。
【0021】有機低分子化合物の具体例としては、炭素
数12以上の高級脂肪酸などの周知の有機低分子化合物
が挙げられるが、カルボン酸、ジカルボン酸、ケトン、
エーテル、アルコール、脂肪酸エステル、スルフィド、
脂肪酸アミド、脂肪族二塩基酸、脂肪族二塩基酸エステ
ルおよびその誘導体などからなる結晶性低分子化合物で
もよく、それらの1種または2種以上を混合して用いる
こともできる。
【0022】このような樹脂母材に分散させる有機低分
子化合物のうち、主鎖が炭素数12以上の高級脂肪酸ア
ルキルエステルは、低融点(mp)で比較的低温での熱
処理によって融解、結晶化するという好ましい物性のも
のである。さらにこの炭素数12以上の高級脂肪酸アル
キルエステルに加えて炭素数10以上の脂肪族二塩基酸
の高融点(mp)のものを併用し、脂肪酸アルキルエス
テルと脂肪族二塩基酸の配合割合を調整すれば、透明化
する温度領域を調整でき、所定温度での透明性および白
濁の程度を変化させることができる。
【0023】また、炭素数12以上の高級脂肪酸アルキ
ルエステルの具体例としては、ステアリン酸メチル、ス
テアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸
オクチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸ベヘ
ニル、ベヘン酸メチル、ベヘン酸エチル、ベヘン酸ブチ
ル、ベヘン酸オクチル、ベヘン酸ステアリル、ベヘン酸
ベヘニル、リグノセリン酸メチル、リグノセリン酸エチ
ルなどが挙げられる。
【0024】また炭素数10以上の脂肪族二塩基酸の例
としては、セバシン酸、ドデカン2酸、テトラデカン2
酸、エイコサン2酸などが挙げられる。
【0025】発色性が変化するタイプの記録材料の代表
例としては、分子構造内にラクトン環を持ち、電子放出
によるラクトン環の開環という構造変化により発色性を
示す電子供与性呈色性化合物(いわゆるロイコ染料)お
よび電子受容性化合物を用いた可逆性感熱記録材料があ
り、これは加熱温度や加熱後の冷却速度を調節すること
によって可逆的に色調が変化する。
【0026】分子構造中にラクトン環部分を有するロイ
コ染料の具体例としては、例えばクリスタルバイオレッ
トラクトン、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシ
フェニル)−3−(1−エチル2−メチルインドール−
3−イル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(1−エ
チル2−メチルインドール−3−イル)フタリド等のフ
タリド化合物、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6
−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−クロロアニリ
ノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6(N−エチルイソペンチルアミノ)フル
オラン、3−シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ベンジルエチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−メ
チルプロピルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キシリジ
ノフルオランなどのフルオラン化合物等が挙げられる。
【0027】また、ロイコ染料に要する電子受容性化合
物としては、フェノール類、フェノール金属塩類、カル
ボン酸金属塩類、スルホン酸、スルホン酸塩などがあげ
られるがこれらに限定されるものではない。特にフェノ
ール類としてはフェノール基を1個以上持つ安息香酸化
合物が挙げられ、具体例として4−(4−ヒドロキシフ
ェニル)安息香酸、4−(4−ヒドロキシフェノキシ)
安息香酸、2−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸
などが挙げられる。
【0028】この発明における光熱変換層に用いる樹脂
母材は、可視光透過性で製膜性のよいものが好ましく、
また耐熱性に優れ、分解性や黄変性のないものが好まし
い。具体例としては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリエステル−ウレ
タン共重合体、その他に前記した記録層に用いる樹脂と
同じのものが挙げられる。
【0029】この発明に用いる光吸収剤は、記録層に添
加して用いられるものであり、アゾ系色素、シアニン系
色素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素、ス
クアリリウム系色素,フタロシアニン系、色素、ナフタ
ロシアニン系色素、ナフトキノン系色素、ポリフィリン
系色素、インジゴ系色素、ジチオール錯体系色素、アズ
レニウム系色素、キノンイミン系色素、キノンジミイン
系色素等が挙げられる。
【0030】光熱変換層には赤外吸収色素を添加するこ
とが好ましく、使用する半導体レーザ光の発振波長付近
に吸収ピークをもつものが選択される。一般には波長が
300〜1000nm、好ましくは700〜900nm
程度の半導体レーザが用いられ、赤外吸収色素として
は、当該波長域に吸収ピークを有するシアニン系色素、
フタロシアニン系色素、ポリメチン系色素、アントラキ
ノン系色素などが好ましい。
【0031】また、特に透明性の変化により画像を形成
するタイプの記録層では、画像の視認性を向上させるた
めに記録層の背面側に光反射層を設けることが好まし
い。光反射層は、例えば、アルミニウムやスズなどの蒸
着箔の接着またはアルミ粉や白色系顔料などを混ぜた光
反射性着色塗料の塗布または金属蒸着によって形成され
る。
【0032】金属蒸着層を形成する方法としては、真空
蒸着法、スパッタリング、イオンプレーティング、電子
ビーム蒸着法などの周知の方法を選択的に採用すること
ができる。
【0033】また、発色性の変化により画像を形成する
タイプの記録層では、画像の視認性を向上させるために
記録層の背面側に着色層を設けることが好ましい。この
着色層は、顔料や染料などを混ぜた着色塗料の塗布によ
って形成される。着色層の色調は、記録層の発色の色調
に合わせて選択でき、視認性を考慮して選択すればよ
い。
【0034】
【実施例】[実施例1]図1に示すように、シート状磁石
として三菱化学メディア社製のマグネットフィルム1を
採用し、その上に可逆性記録層2を形成した。可逆性記
録層2は、下記成分〜からなる組成物Aをテトラヒ
ドロフランに溶解したものであり、マグネットフィルム
1にコーティングし、加熱乾燥した後、10μm厚にな
るよう形成した。
【0035】 <組成物A> 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 100重量部 (日信化学社製:ソルバインC) ベヘン酸ステアリル 20重量部 ドデカン2酸 10重量部。
【0036】次に、その上に紫外線硬化性樹脂をコーテ
ィングし、紫外線を照射し硬化させて厚さ2μmの保護
層3を形成し、所定の形に打ち抜き、感熱記録ラベルを
作成した。
【0037】この感熱記録ラベルを専用のサーマルヘッ
ドプリンターで情報(たとえば、品名や価格)を印字
し、商品(例えば自動車や電気製品)に貼り付けた。
【0038】そして、情報内容が変わるたびにラベルを
剥し、専用のサーマルヘッドプリンタで情報内容を書き
換えて商品に貼り付けた。この作業を繰り返し行なって
も商品は汚れず、このことから繰り返しの使用に充分耐
えることを確認した。
【0039】[実施例2]図2に示すように、マグネット
シート1と可逆性記録層2の間に、光反射層として0.
1μm厚のアルミ蒸着層4を設けたこと以外は、実施例
1と全て同様にして感熱記録ラベルを作成した。
【0040】この感熱記録ラベルに、専用のサーマルヘ
ッドプリンタを用いて情報(例えば品名や価格など)を
印字し、商品(例えば自動車や電気製品)に貼り付け
た。
【0041】そして、情報内容が変わるたびにラベルを
剥し、専用のサーマルヘッドプリンタで情報内容を書き
換えて商品に貼り付けた。この作業を繰り返し行なって
も商品は汚れず、このことから繰り返しの使用に充分耐
えることを確認した。
【0042】[実施例3]図3に示すように、可逆性記録
層2と保護層3の間に、1μm厚の光熱変換層5を設け
たこと以外は、実施例2と全く同様にして感熱記録ラベ
ルを作成した。
【0043】光熱変換層5は、下記成分、からなる
組成物Bをトルエンに溶解し、可逆性記録層2にコーテ
ィングして加熱乾燥し、1μm厚に形成した。
【0044】 <組成物B> ポリエステル樹脂(東洋紡績社製:バイロン200) 100重量部 フタロシアニン系色素(山本化成社製:D99−038) 5重量部。
【0045】この感熱記録ラベルに、専用の半導体レー
ザプリンタを用いて情報(例えば品名や価格など)を印
字し、商品(例えば自動車や電気製品)に貼り付けた。
【0046】そして、情報内容が変わるたびにラベルを
剥し、専用の半導体レーザプリンタで情報内容を書き換
えて商品に貼り付けた。この作業を繰り返し行なっても
商品は汚れず、このことから繰り返しの使用に充分耐え
ることを確認した。
【0047】[実施例4]図4に示すように、可逆性記録
層2を形成する塗液を表1の組成の塗料に変更し、かつ
アルミ蒸着層4に代えて、白色染料を含有した塗料をコ
ーティングし、加熱乾燥して得た2μm厚の白色樹脂層
6を設けたこと以外は、実施例2と全て同様にして感熱
ラベルを作製した。
【0048】表1に示す組成の塗料は、a液とb液をそ
れぞれペイントシェーカーで2時間程度攪拌し分散させ
た後、a液:b液=1:3の割合でよく混合して調製し
た。
【0049】
【表1】
【0050】この感熱記録ラベルを専用のサーマルヘッ
ドプリンタで情報(例えば品名や価格)を印字し、商品
(例えば自動詞や電気製品)に貼り付けた。
【0051】そして、情報内容が変わるたびにラベルを
剥し、専用のサーマルヘッドプリンタで情報内容を書き
換えて商品に貼り付けた。この作業を繰り返し行なった
が、商品は汚れず、このことから繰り返しの使用に充分
耐えることを確認した。
【0052】[実施例5]図5に示すように、シート状
磁石として三菱化学メディア社製のマグネットフィルム
1を採用し、その上に接着剤層7を介して基材層8を一
体に接着して設け、その上に可逆性記録層2および保護
層3を順にコーティングして形成した。
【0053】このような構造は、マグネットフィルム1
に対して、積層シート状の記録媒体を貼り合わせること
によっても製造できる。すなわち、基材層8となる透明
PETフィルムに厚さ5μmのポリエステル樹脂をコー
ティングして接着剤層7とし、これを被うように予め離
型紙等からなるセパレーター(図示せず。)を仮着して
おく。そして、基材層8の上に前述の組成物Aを、テト
ラヒドロフランで溶解して基材層8にコーティングして
加熱乾燥し、10μm厚の可逆性記録層2を形成した。
【0054】次に、可逆性記録層2の上に紫外線硬化性
樹脂をコーティングし、紫外線を照射し硬化させて厚さ
2μmの保護層3を形成した。次いでマグネットフィル
ム1に対してセパレーターを剥した接着剤層7を貼り合
わせ、一体化したものを所定の形に打ち抜き、感熱記録
ラベルを作成した。
【0055】この感熱記録ラベルを専用のサーマルヘッ
ドプリンタで情報(例えば品名や価格)を印字し、商品
(例えば自動車や電気製品)に貼り付けた。
【0056】そして、情報内容が変わるたびにラベルを
剥し、専用のサーマルヘッドプリンタで情報内容を書き
換えて商品に貼り付けた。この作業を繰り返し行なった
が、商品は汚れず、このことから繰り返しの使用に充分
耐えることを確認した。
【0057】[実施例6]実施例5において、基材層8
となる透明PETフィルムに代えて、白色PETフィル
ムに変更すると共に、可逆性記録層2を形成する塗料を
表1に示した塗料としたこと以外は、実施例5と全て同
様にして感熱ラベルを作製した。
【0058】この感熱記録ラベルを専用のサーマルヘッ
ドプリンタで情報(例えば品名や価格)を印字し、商品
(例えば自動車や電気製品)に貼り付けた。
【0059】そして、情報内容が変わるたびにラベルを
剥し、専用のサーマルヘッドプリンタで情報内容を書き
換えて商品に貼り付けた。この作業を繰り返し行なった
が、商品は汚れず、このことから繰り返しの使用に充分
耐えることを確認した。
【0060】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、シート
状磁石に、熱または光で可視画像を可逆的に表示または
消去可能な可逆性記録層を有するシート状の可逆性感熱
記録媒体を重ねて一体化してなる感熱記録ラベルとした
ので、これを物品の表面に一度貼り付けた後、必要に応
じて剥しても物品の表面を汚損せず、同じ位置でも貼り
替えが確実にできる貼り替え性の良い感熱記録ラベルに
なるという利点がある。
【0061】また、前記の感熱記録ラベルにおける可視
情報記録媒体が、光吸収剤を含有する可視情報記録媒体
であるか、または光熱変換層を有する積層体からなる可
視情報記録媒体である感熱記録ラベルとしたものでは、
上記の利点に加えて感熱記録ラベルが、特定波長の光に
よっても感熱性を充分に発揮するようになるという利点
もある。
【0062】さらにまた、可視情報記録媒体が、光反射
層を有する積層体からなる可視情報記録媒体であるもの
では、感熱記録ラベルの表示の視認性が高まるという利
点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の感熱記録ラベルを示す断面図
【図2】実施例2の感熱記録ラベルを示す断面図
【図3】実施例3の感熱記録ラベルを示す断面図
【図4】実施例4の感熱記録ラベルを示す断面図
【図5】実施例5の感熱記録ラベルを示す断面図
【符号の説明】
1 マグネットフィルム 2 可逆性記録層 3 保護層 4 アルミ蒸着層 5 光熱変換層 6 白色樹脂層 7 接着剤層 8 基材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺井 智彦 滋賀県長浜市三ッ矢町5番8号 三菱樹脂 株式会社長浜工場内 (72)発明者 柚原 恒 神奈川県平塚市西真土二丁目1番35号 三 菱樹脂株式会社平塚工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状磁石に、熱または光で可視画像
    を可逆的に表示または消去可能なシート状の可逆性感熱
    記録媒体を重ねて一体化してなる感熱記録ラベル。
  2. 【請求項2】 可逆性感熱記録媒体が、透明性または発
    色性を温度によって可逆的に変化させることにより可視
    画像を表示および消去可能な可逆性感熱記録媒体である
    請求項1に記載の感熱記録ラベル。
JP2002124178A 2002-04-25 2002-04-25 感熱記録ラベル Pending JP2003316268A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010280498A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Ricoh Co Ltd 物流管理システムおよび物流管理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010280498A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Ricoh Co Ltd 物流管理システムおよび物流管理方法

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