JP2003157656A - 磁気記録媒体の情報表示用ラベル及び磁気ディスクカートリッジ - Google Patents

磁気記録媒体の情報表示用ラベル及び磁気ディスクカートリッジ

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JP2003157656A
JP2003157656A JP2001352034A JP2001352034A JP2003157656A JP 2003157656 A JP2003157656 A JP 2003157656A JP 2001352034 A JP2001352034 A JP 2001352034A JP 2001352034 A JP2001352034 A JP 2001352034A JP 2003157656 A JP2003157656 A JP 2003157656A
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Hiroshi Azuma
博史 東
Shinya Takemoto
晋也 竹本
Tomohiko Terai
智彦 寺井
Makoto Kajiyashiki
誠 鍛冶屋敷
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Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録媒体に記録された情報を視認性の良
い記録媒体でもって簡単かつ速やかに表示でき、磁気記
録媒体を収容したカートリッジの表面に、最新の記録情
報を常に読みやすい状態で表示できる磁気記録媒体の情
報表示用ラベルおよび磁気ディスクカートリッジとする
ことである。 【解決手段】 磁気ディスク(フレキシブルディスク)
Bからなる磁気記録媒体を収容した合成樹脂製のカート
リッジCの表面に貼着可能なシート状の情報表示用ラベ
ルAであり、これは熱または光で可視画像を可逆的に表
示または消去可能な記録層を有するシート状の積層体で
形成する。記録層は、透明性または発色性を温度によっ
て可逆的に変化させることにより可視画像を表示および
消去可能な可逆性感熱記録層とし、好ましくは光吸収剤
を含有する記録層とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フレキシブルデ
ィスクやMOディスクなどのような磁気記録媒体の情報
表示用ラベルおよびこのラベルを貼り付けた磁気ディス
クカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フレキシブルディスク(FD)や
光磁気ディスク(MOディスク)などのように書き換え
可能なディスク型の磁気記録媒体が知られている。
【0003】因みに、MOディスク(magnet optical di
sk)は、レーザー光と磁気コイルを用いて磁性媒体への
書き込みと読み出しを行う磁気ディスクの一種であり、
フレキシブルディスクは、角型のジャケットに入った薄
いソノシート状の磁気記録媒体を高速回転させて情報を
ランダムに読み書きする磁気ディスクである。
【0004】通常、このような磁気記録媒体に記録され
た電子情報の内容(たとえば、フォルダー名など)は、
パーソナルコンピュータ(PC)のプログラムをドライ
バーで駆動させ、ディスプレー上に表示された画像によ
って確認している。
【0005】ところで、PCが手近にない場合に、磁気
記録媒体に記録された情報の内容を知るため、予め情報
の内容を印刷または手書きしたラベル等をディスクの表
面に貼りつけておく手段が一般的な手法である。
【0006】特に、フレキシブルディスク(FD)や光
磁気ディスク(MOディスク)などのような書き換え可
能な磁気記録媒体は、使用するたびに何らかの情報が書
き換えられるのが常であるから、使用の毎に最新の記録
情報を読みやすく正確な態様で表示しておくことが好ま
しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の表示手段では、情報の内容をラベルに手書きす
るか、または内容を更新して印刷したラベルを貼りなお
す必要があり、このような作業は煩雑で手間がかかる。
【0008】そこで、この発明の課題は、上記した問題
点を解決して、磁気記録媒体に記録された情報を視認性
の良い記録媒体でもって簡単かつ速やかに表示できるよ
うにし、特に磁気記録媒体を収容したカートリッジの表
面に、最新の記録情報を常に読みやすい状態で表示でき
るようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、磁気記録媒体を収容したカー
トリッジの表面に貼着可能な情報表示用ラベルにおい
て、前記情報表示用ラベルはシート状の可視情報記録媒
体からなり、この可視情報記録媒体は熱または光で可視
画像を可逆的に表示または消去可能であることを特徴と
する磁気記録媒体の情報表示用ラベルとしたのである。
【0010】上記したように構成されるこの発明の磁気
記録媒体の情報表示用ラベルは、電子データなどの記録
情報を追記または書き換えを、レーザ光などの光または
熱によって簡単に行なえるので、磁気記録媒体の最新の
内容を簡単かつ正確に表示できる。
【0011】したがって、この発明では、使用の毎にラ
ベルを貼り替えるような煩雑な作業が必要でなくなり、
カートリッジの表面に貼着された可視情報記録媒体に対
し、熱または光を照射して可視画像を可逆的に表示また
は消去することにより、所要の情報を常に正確に表示で
きるのである。
【0012】また、上記の課題を解決するために、上記
の磁気記録媒体の情報表示用ラベルにおいて、可視情報
記録媒体が、透明性または発色性を温度によって可逆的
に変化させることにより可視画像を表示および消去可能
な可逆性感熱記録層を有する可視情報記録媒体である構
成を採用できる。
【0013】この磁気記録媒体の情報表示用ラベルは、
記録層を適当な温度条件で熱処理することによって、記
録材料の所定部分の透明性や発色性を可逆的に変化さ
せ、これにより透明部と不透明部のコントラストの差、
または発色部と非発色部の色調差から可視画像を現出さ
せる。このような可視画像の可逆的な表示または消去、
すなわち書き換えにより、磁気記録媒体に記録された情
報を常に正確に表示できる。
【0014】これらの磁気記録媒体の情報表示用ラベル
において、可視情報記録媒体が、光吸収剤を含有するも
のでは、熱量を伝導や照射によって付与せずとも、可視
情報記録媒体の記録層に届くように光を照射するだけ
で、記録層の透明性または発色性を可逆的に変化させて
可視画像を簡単に表示または消去できる。
【0015】また、可視情報記録媒体が、光熱変換層を
設けた積層構造の可視情報記録媒体である光記録媒体
は、可視情報記録媒体に対して所定量の光量を光熱変換
層に与えることによって、記録層の所定部分(例えばド
ット)の透明性または発色性を可逆的が変化し、これに
よってドット単位等で構成された可視画像は可逆的に表
示または消去できる。
【0016】また、前記の課題を解決するため、上記し
たいずれかの情報表示用ラベルにおいて、可視情報記録
媒体の表面に離型性シートを剥離可能に重ね合わせ、前
記可視情報記録媒体の裏面には接着剤層を設けて転写可
能である磁気記録媒体の情報表示用ラベルとしたのであ
る。
【0017】上記の情報表示用ラベルは、接着剤層をカ
ートリッジの表面に貼り付けて可視情報記録媒体を転写
できるから、所定部分に可視情報を記録できるカートリ
ッジを効率よく製造できるものである。
【0018】また、前記の課題を解決するため、磁気デ
ィスクを収容したカートリッジに、上記いずれかの情報
表示用ラベルを重ねて一体化してなる磁気ディスクカー
トリッジとしたのである。
【0019】上記した構成の磁気ディスクカートリッジ
は、その表面に貼着された可視情報記録媒体に熱または
光を照射して可視画像を可逆的に表示または消去できる
から、これにより磁気記録媒体に関する使用上の情報を
常に正確に表示できる。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態を以下に添付
図面に基づいて説明する。
【0021】図1に示すように、磁気記録媒体の情報表
示用ラベルAの実施形態は、磁気ディスク(フレキシブ
ルディスク)Bからなる磁気記録媒体を収容した合成樹
脂製のカートリッジCの表面に貼着可能なシート状の情
報表示用ラベルAであり、このものは熱または光で可視
画像を可逆的に表示または消去可能な記録層を有するシ
ート状の積層体からなる。
【0022】また、同図に示される磁気ディスクカート
リッジの実施形態は、磁気ディスクBを収容可能な合成
樹脂製のカートリッジCからなり、その表面の所定位置
に熱または光で可視画像を可逆的に表示または消去可能
な情報表示用ラベルAを重ねて接着一体化した磁気ディ
スクカートリッジである。
【0023】情報表示用ラベルAの主要部となる可視情
報記録媒体は、透明性または発色性を温度によって可逆
的に変化させることにより可視画像を表示および消去可
能な可逆性感熱記録材料からなる可逆性記録層を有して
いる。
【0024】このような可逆性記録層に用いる樹脂母材
は、透明で製膜性の良い合成樹脂が好ましい材質であ
る。材料例としては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン
酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−アクリル酸共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−アルコール共重合体、
その他の酢酸ビニル化合物、塩化ビニル系共重合体、ポ
リ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン共重合体、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリスチ
レン、AS樹脂、ABS樹脂などの透明なアモルファス
樹脂などが挙げられ、これらは単独または2種以上を混
合して用いることができる。
【0025】透明性が変化する記録材料の例としては、
有機低分子化合物を高分子の樹脂母材内に0.1〜2.
0μm程度の直径の集合体となって分散させたものがあ
り、このものは熱処理によって融解または結晶化して透
明性が変化するものである。
【0026】有機低分子化合物としては、例えば炭素数
12以上の高級脂肪酸などの周知の有機低分子化合物を
採用でき、またカルボン酸、ジカルボン酸、ケトン、エ
ーテル、アルコール、脂肪酸エステル、スルフィド、脂
肪酸アミド、脂肪族二塩基酸、脂肪族二塩基酸エステル
およびその誘導体などからなる結晶性低分子化合物でも
よく、それらの1種または2種以上を混合して用いるこ
ともできる。
【0027】このような樹脂母材に分散させる有機低分
子化合物のうち、炭素数12以上の高級脂肪酸である脂
肪酸アルキルエステルは、低融点(mp)であり、比較
的低温での熱処理によって融解、結晶化するので好まし
い。さらに、炭素数12以上の脂肪酸アルキルエステル
に加えて炭素数10以上の脂肪族二塩基酸の高融点(m
p)のものを併用し、脂肪酸アルキルエステルと脂肪族
二塩基酸の配合割合を調整すれば、透明化する温度領域
を調整でき、所定温度での透明性および白濁の程度を変
化させることができる。
【0028】また、炭素数12以上の脂肪酸アルキルエ
ステルの例としては、ステアリン酸メチル、ステアリン
酸エチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸オクチ
ル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸ベヘニル、
ベヘン酸メチル、ベヘン酸エチル、ベヘン酸ブチル、ベ
ヘン酸オクチル、ベヘン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニ
ル、リグノセリン酸メチル、リグノセリン酸エチルなど
が挙げられる。
【0029】また炭素数10以上の脂肪族二塩基酸の例
としては、セバシン酸、ドデカン2酸、テトラデカン2
酸、エイコサン2酸などが挙げられる。
【0030】発色性が変化するタイプの記録材料の代表
例としては、分子構造内にラクトン環を持ち、電子放出
によるラクトン環の開環という構造変化により発色性を
示す電子供与性呈色性化合物(いわゆるロイコ染料)お
よび電子受容性化合物を用いた可逆性感熱記録材料があ
り、このものは加熱温度や加熱後の冷却速度を調節する
ことによって可逆的に色調が変化する。
【0031】分子構造中にラクトン環部分を有するロイ
コ染料の具体例としては、例えばクリスタルバイオレッ
トラクトン、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシ
フェニル)−3−(1−エチル2−メチルインドール−
3−イル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(1−エ
チル2−メチルインドール−3−イル)フタリド等のフ
タリド化合物、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6
−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−クロロアニリ
ノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6(N−エチルイソペンチルアミノ)フル
オラン、3−シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ベンジルエチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−メ
チルプロピルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キシリジ
ノフルオランなどのフルオラン化合物等が挙げられる。
【0032】また、ロイコ染料を用いる際に併用する電
子受容性化合物としては、フェノール類、フェノール金
属塩類、カルボン酸金属塩類、スルホン酸、スルホン酸
塩などがあげられるがこれらに限定されるものではな
い。特にフェノール類としてはフェノール機を1個以上
持つ安息香酸化合物が挙げられ、具体例として4−(4
−ヒドロキシフェニル)安息香酸、4−(4−ヒドロキ
シフェノキシ)安息香酸、2−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)安息香酸などが挙げられる。
【0033】この発明における光熱変換層に用いる樹脂
母材は、可視光透過性で製膜性のよいものが好ましく、
さらに耐熱性に優れ、分解性、黄変性などがないものが
好ましい。具体例としては、前記した記録層に用いる樹
脂と同じのものが挙げられる。
【0034】記録層に添加する光吸収剤の具体例として
は、アゾ系色素、シアニン系色素、ナフトキノン系色
素、アントラキノン系色素、スクアリリウム系色素,フ
タロシアニン系、色素、ナフタロシアニン系色素、ナフ
トキノン系色素、ポリフィリン系色素、インジゴ系色
素、ジチオール錯体系色素、アズレニウム系色素、キノ
ンイミン系色素、キノンジミイン系色素等が挙げられ
る。
【0035】これらのうち、光熱変換層には赤外吸収色
素(光吸収剤とも称される。)を添加することが好まし
く、使用する半導体レーザ光の発振波長付近に吸収ピー
クをもつものが選択される。一般的には波長が300〜
1000nm、好ましくは700〜900nm程度の半
導体レーザが用いられるから、赤外吸収色素としては、
当該波長域に吸収ピークを有するシアニン系色素、フタ
ロシアニン系色素、ポリメチン系色素、アントラキノン
系色素などが適用できる。
【0036】光吸収剤は、樹脂中に分散された状態でレ
ーザ光のような特定な波長(300nm〜1000nm
程度)の光を吸収し、分子運動した時に熱を発生する。
この熱で可逆性感熱記録層を所要の温度にまで上昇さ
せ、透明性または発色性を可逆的に変化させて可視画像
を表示および消去可能にするのである。
【0037】また、透明性が変化するタイプの記録層の
場合、画像の視認性を向上させるためには、裏面側に光
反射層を設けることが好ましい。光反射層は、例えばア
ルミニウムやスズなどの蒸着、またはアルミ粉などを混
ぜた光反射性塗料の塗布層などが適当である。
【0038】可視情報記録媒体の表面に離型性シートを
剥離可能に重ね合わせ、可視情報記録媒体の裏面に接着
剤層を設ける場合、接着剤層は周知の接着剤や粘着材を
用いることができる。例えば塩化ビニル−酢酸ビニル−
アクリル酸共重合体、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、ウレタン樹脂等の接着剤または粘着材をコーティン
グしたり、また両面テープ等を貼り付けて構成してもよ
い。
【0039】離型性シートは、剥離剤を含浸または塗布
したフィルムまたは紙などのシート状のものであり、引
き剥がして剥離しやすいように曲げやすく、かつ強靱で
破れ難い物性が必要なものからなる。シリコーン樹脂や
フッ素樹脂などの離型性樹脂からなるシートであっても
よい。
【0040】
【実施例および比較例】〔実施例1〕図2に示すよう
に、厚さ25μmのアルミ蒸着PETフィルム(基材
1)のアルミニウム蒸着層7の表面に可視化できる可逆
性記録層2を形成した。すなわち、この可逆性記録層2
は、下記成分〜からなる組成物Aをテトラヒドロフ
ランに溶解したものであり、アルミ蒸着面にコーティン
グし、加熱乾燥した後、10μm厚になるよう形成し
た。
【0041】 <組成物A> 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 100重量部 (日信化学社製:ソルバインC) ベヘン酸 20重量部 ドデカン2酸 10重量部。
【0042】次に、その上に紫外線硬化性樹脂をコーテ
ィングし、紫外線を照射し硬化させて厚さ2μmの保護
層3を形成した。そして、反対面側に厚さ5μmのポリ
エステル樹脂をコーティングして接着剤層4を形成し、
可視情報記録媒体を作成した。
【0043】そして、この可視情報記録媒体を方形状の
ラベル型に打ち抜いた後、図1に示すようにフレキシブ
ルディスクのカートリッジの所定のラベル貼着部分に貼
り付けた。
【0044】このフレキシブルディスクをパーソナルコ
ンピュータのドライバーに挿入し、その状態でフレキシ
ブルディスクに記録したフォルダ名などをレーザーで繰
り返して印字または消去する操作を行ない、情報の追記
または書き換えが確実に行なえることを確かめた。
【0045】〔実施例2〕図3に示すように、可視化で
きる可逆性記録層2とアルミ蒸着PETフィルム(アル
ミニウム蒸着層7を基材1に重ねて設けたもの)の間
に、1μm厚の光熱変換層5を設けたこと以外は、実施
例1と全く同様にして可視情報記録媒体を作成した。光
熱変換層5は、下記成分、からなる組成物Bをトル
エンに溶解し、アルミニウム蒸着層7にコーティングし
て加熱乾燥して1μm厚に形成した。
【0046】 <組成物B> ポリエステル樹脂(東洋紡績社製:バイロン200) 100重量部 フタロシアニン系色素(山本化成社製:D99−038) 5重量部。
【0047】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0048】〔実施例3〕図4に示すように、可視化で
きる可逆性記録層2と保護層3の間に実施例2と同様の
1μmの光熱変換層5を設けたこと以外は全て実施例1
と同様にして、可視情報記録媒体を作成した。
【0049】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0050】〔実施例4〕実施例1(図2参照)の可視
情報記録媒体において、可視化できる可逆性記録層2´
として5重量部のフタロシアニン系色素(山本化成社
製:D99−038)を添加した組成物を用いたこと以
外はすべて、実施例1と同様にして可視情報記録媒体を
作成した。
【0051】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0052】〔実施例5〕図5に示すように、厚さ25
μmの離型PETフィルムからなる離型性シート6の離
型面側に重ねて、紫外線硬化性樹脂をコーティングしU
V光を照射して硬化させて形成した厚さ2μmの保護層
3を設けた。これに重ねて前記の組成物Aをテトラヒド
ロフランに溶解し、保護層面にコーティングし、加熱乾
燥して可視化できる可逆性記録層2を10μm厚に設け
た。
【0053】次に、可逆性記録層2の面にアルミニウム
蒸着層7を形成した後、アルミニウム蒸着層7の下面に
5μmのポリエステル樹脂をコーティングし、接着剤層
4を形成して、転写できるフィルム状の可視情報記録媒
体を形成した。
【0054】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0055】〔実施例6〕図6に示すように、可視化で
きる可逆性記録層2とアルミニウム蒸着層7の間に前記
の組成物Bからなる1μmの光熱変換層5を設けたこと
以外は全て実施例5(図5)と同様にしてフィルム状の
可視情報記録媒体を作成した。
【0056】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0057】〔実施例7〕図7に示すように、可視化で
きる可逆性記録層2と保護層3の間に組成物Bからなる
厚さ1μmの光熱変換層5を設けたこと以外は、すべて
実施例6(図6)と同様にしてフィルム状の可視情報記
録媒体を作成した。
【0058】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0059】〔実施例8〕実施例5(図5参照)の可視
情報記録媒体において、可視化できる可逆性記録層2´
として5重量部のフタロシアニン系色素(山本化成社
製:D99−038)を光吸収剤として添加した組成物
を用いたこと以外は全て、実施例5と同様にして可視情
報記録媒体を作成した。
【0060】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0061】〔実施例9〕表1に示すa液とb液をそれ
ぞれペイントシェーカーで2時間程度分散した後、a
液:b液=1:3の割合でよく混合して塗液を調整し
た。図8に示すように、この塗液を白色PETフィルム
1´の表面にコーティングし、加熱乾燥した後、10μ
m厚の可逆性記録層8を形成した。
【0062】
【表1】
【0063】次に、その上に紫外線硬化性樹脂をコーテ
ィングし、紫外線を照射して硬化させて厚さ2μmの保
護層3を形成した。そして、可逆性記録層8を塗工した
反対のPETフィルム1´の面に厚さ5μmのポリエス
テル樹脂をコーティングして接着剤層4とし、図8に示
す可視情報記録媒体を作成した。
【0064】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0065】〔実施例10〕図9に示すように、実施例
9において可視化できる可逆性記録層8と白色PETフ
ィルム1´の間に組成物Bからなる光熱変換層5を厚さ
1μmに設けたこと以外は、全て実施例9と同様にして
可視情報記録媒体を作成した。
【0066】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0067】〔実施例11〕図10に示すように、実施
例10の可視情報記録媒体において、可視化できる可逆
性記録層8と保護層3の間に光熱変換層5を設けたこと
以外は全て実施例10と同様にして可視情報記録媒体を
作成した。
【0068】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0069】〔実施例12〕実施例9(図8参照)にお
いて、可視化できる可逆性記録層8´として5重量部の
フタロシアニン系色素(山本化成社製:D99−03
8)を5重量部添加した組成物を用いたこと以外は、全
て実施例9と同様にして可視情報記録媒体を作成した。
【0070】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0071】〔実施例13〕図11に示すように、25
μmの離型性PETフィルムからなる離型性シート6の
離型面側に紫外線硬化性樹脂をコーティングし、UV光
を照射して硬化させて厚さ2μmの保護層3を作成し
た。次に、表1に示したa液とb液をそれぞれペイント
シェーカーで2時間程度分散し、a液:b液=1:3の
割合でよく混合した塗料を保護層3の重ねてコーティン
グし、加熱乾燥した後、10μm厚の可逆性記録層8を
設けた。
【0072】次に、この可逆性記録層8の上に5μmの
ポリエステル樹脂をコーティングし、接着剤層4を形成
して、図11に示す転写できるフィルム状の可視情報記
録媒体を作成した。
【0073】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0074】〔実施例14〕図12に示すように、可視
化できる可逆性記録層8と接着剤層4の間に組成物Bか
らなる厚さ1μmの光熱変換層5を介在させたこと以外
は、実施例13(図11)と全く同様にしてフィルム状
の可視情報記録媒体を作成した。
【0075】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0076】〔実施例15〕図13に示すように、可視
化できる可逆性記録層8と保護層3の間に組成物Bから
なる厚さ1μmの光熱変換層5を設けたこと以外は全
て、実施例14(図12)と同様にして、図13に示す
フィルム状の可視情報記録媒体を作成した。
【0077】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0078】〔実施例16〕実施例13(図11参照)
において、可視化できる可逆性記録層8´として5重量
部のフタロシアニン系色素(山本化成社製:D99−0
38)を5重量部添加した組成物を用いたこと以外は、
実施例13と全く同様にして可視情報記録媒体を作成し
た。
【0079】そして、実施例1と同様にして、打ち抜
き、カートリッジの所定部分に貼り付けを行い、レーザ
ーで繰り返して情報の追記または書き換えが確実に行な
えることを確かめた。
【0080】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、カー
トリッジの表面に設けるシート状の可視情報記録媒体か
らなり、この可視情報記録媒体は熱または光で可視画像
を可逆的に表示または消去可能である磁気記録媒体の情
報表示用ラベルとしたので、磁気記録媒体の記録された
情報を視認性の良い記録媒体でもって簡単かつ速やかに
表示できるようになり、特にディスク型の磁気記録媒体
を収容したカートリッジに対して、使用後に最新の記録
情報を常に読みやすい状態で正確に表示できるという利
点がある。
【0081】また、可視情報記録媒体が、光吸収剤を含
有するか、または光熱変換層を設けた積層構造である磁
気記録媒体の情報表示用ラベルは、所定量の光量を記録
層に付与して、可視画像を可逆的に表示または消去させ
ることができる。
【0082】また、離型性シートに可視情報記録媒体の
表面を剥離可能に重ね合わせ裏面に接着剤層を設けた磁
気記録媒体の情報表示用ラベルは、カートリッジの表面
に可視情報記録媒体を転写によって固定できるから、表
面に簡単に情報表示できる磁気ディスクカートリッジの
効率の良い製造に適したものである。
【0083】また、磁気ディスクカートリッジは、その
表面に貼着された可視情報記録媒体に対し、熱または光
を照射して可視画像を可逆的に表示または消去できるの
で、記録内容に対応した正確な情報を簡便に表示できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の磁気記録媒体を収容したカートリッ
ジの平面図
【図2】実施例1または実施例4の可視情報記録媒体を
示す断面図
【図3】実施例2の可視情報記録媒体を示す断面図
【図4】実施例3の可視情報記録媒体を示す断面図
【図5】実施例5または実施例8の可視情報記録媒体を
示す断面図
【図6】実施例6の可視情報記録媒体を示す断面図
【図7】実施例7の可視情報記録媒体を示す断面図
【図8】実施例9または実施例12の可視情報記録媒体
を示す断面図
【図9】実施例10の可視情報記録媒体を示す断面図
【図10】実施例11の可視情報記録媒体を示す断面図
【図11】実施例13または実施例16の可視情報記録
媒体を示す断面図
【図12】実施例14の可視情報記録媒体を示す断面図
【図13】実施例15の可視情報記録媒体を示す断面図
【符号の説明】
1 基材 1´ PETフィルム 2、2´、8、8´ 可逆性記録層 3 保護層 4 接着剤層 5 光熱変換層 6 離型性シート 7 アルミニウム蒸着層 A 情報表示用ラベル B 磁気ディスク C カートリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺井 智彦 滋賀県長浜市三ッ矢町5番8号 三菱樹脂 株式会社長浜工場内 (72)発明者 鍛冶屋敷 誠 東京都千代田区丸の内2丁目5番2号 三 菱樹脂株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体を収容したカートリッジの
    表面に貼着可能な情報表示用ラベルにおいて、前記情報
    表示用ラベルはシート状の可視情報記録媒体からなり、
    この可視情報記録媒体は熱または光で可視画像を可逆的
    に表示または消去可能であることを特徴とする磁気記録
    媒体の情報表示用ラベル。
  2. 【請求項2】 可視情報記録媒体が、透明性または発色
    性を温度によって可逆的に変化させることにより可視画
    像を表示および消去可能な可逆性感熱記録層を有する可
    視情報記録媒体である請求項1記載の磁気記録媒体の情
    報表示用ラベル。
  3. 【請求項3】 可視情報記録媒体が、光吸収剤を含有す
    る可視情報記録媒体である請求項1または2に記載の磁
    気記録媒体の情報表示用ラベル。
  4. 【請求項4】 可視情報記録媒体が、光熱変換層を有す
    る積層体からなる可視情報記録媒体である請求項1〜3
    のいずれかに記載の磁気記録媒体の情報表示用ラベル。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の情報表
    示用ラベルにおいて、可視情報記録媒体の表面に離型性
    シートを剥離可能に重ね合わせ、前記可視情報記録媒体
    の裏面には接着剤層を設けて転写可能であることを特徴
    とする磁気記録媒体の情報表示用ラベル。
  6. 【請求項6】 磁気ディスクを収容したカートリッジ
    に、請求項1〜5のいずれかに記載の情報表示用ラベル
    を重ねて一体化してなる磁気ディスクカートリッジ。
JP2001352034A 2001-11-16 2001-11-16 磁気記録媒体の情報表示用ラベル及び磁気ディスクカートリッジ Pending JP2003157656A (ja)

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